JP4201127B2 - 内装トリムにおけるポケット構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガス注入式射出成形工法を使用して、ポケット周縁の一部に中空部を設けた内装トリムにおけるポケット構造に係り、特に、ポケット使用時における触感に優れ、しかも、側突衝撃吸収機能を付与した内装トリムにおけるポケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図10は乗用車のドアパネルの室内側に取り付けられる自動車用ドアトリム1を示すもので、最近では、ドアトリム1は、外観性能を高め、かつ成形金型のコンパクト化を図るために、ドアトリムアッパー2とドアトリムロア3との上下二分割体から構成されている。
【0003】
そして、ドアトリムアッパー2は、所望の曲面形状に成形された樹脂芯材の表面に、手触り感や外観性能に優れた表皮を貼着して構成されており、ドアトリムロア3は、合成樹脂の射出成形品から構成され、ポケット開口3aが開設されているとともに、そのフロント側にスピーカグリル3bが別体または一体に設けられている。
【0004】
更に、ポケット開口3aの特に下縁部には、中空部3cを形成することで、剛性をアップさせ、ドア開閉操作時、ポケット開口3aの下縁部を掴んで操作できるように強固な剛性が確保されている。
【0005】
そして、ポケット開口3aの下縁部に沿って中空部3cを形成するには、図11に示すように、中空部3cの一方端a側からガスを注入し、他方端bからガスを排出して、中空部3cの容量に相当して、外部に排出される余剰樹脂(以下、スピルアウト樹脂という)をスピルアウト処理するガス注入式成形工法が多用されている。
【0006】
すなわち、図12に示すように、成形上型4aと成形下型4bからなる成形金型4を使用し、成形上下型4a,4bを型締めした後、成形上下型4a,4b間に画成されるキャビティC内に溶融樹脂を射出充填してドアトリムロア3を所要形状に成形するが、そのとき、成形下型4bにインサートしたガスピン等のガス注入機構部5からキャビティC内にガスを注入し、ドアトリムロア3の特にポケット開口3aの下縁部に沿って中空部3cを形成している。
【0007】
このとき、スピルアウト樹脂のスピルアウト処理を実施する上で、使用する成形金型4の構成は、図13に示すように、成形上下型4a,4bのパーティングラインPL面に第1段階のスピルアウト樹脂を収容する第1スペース6aと第2段階のスピルアウト樹脂を収容する第2スペース6bとがシャッター板7を介して連通可能に設定されている。
【0008】
次いで、スピルアウト樹脂のスピルアウト処理工程としては、成形上下型4a,4bが型締めされた後、キャビティC内に溶融樹脂Mが射出充填されたとき、まず、第1段階のスピルアウト樹脂Sが成形下型4bに設けたスピルアウトピン8a、スピルアウトゲート8bを通じて第1スペース6a内に流れ込む。次いで、溶融樹脂Mの射出充填が完了した後、ガス注入機構部5からガスが注入され、中空部3cが形成されるのに伴ない、成形上型4aに設けられているシャッター板7がシリンダ7aの動作により上昇し、第1スペース6aと第2スペース6bとが連通し、第2段階のスピルアウト樹脂Sは第1スペース6aから第2スペース6bにかけて充填される。
【0009】
そして、成形が完了した後、成形上下型4a,4bの型開きと同時にエジェクタピン9が上昇することで、中空部3cを有するドアトリムロア3がスピルアウトピン8aを一体化した状態で突き上げられ、これと分離する形で第1スペース6a、第2スペース6bに充填されているスピルアウト樹脂Sが上方に突き上げられる(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−198936号公報 (第4頁、第5頁、図7乃至図9)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来では、ポケット開口3aの下縁部に沿って中空部3cを形成し、ポケット開口3aの下縁部の剛性を強化しているが、一般に、ポケット開口3aの背面側に図示はしないがポケットバックカバーが溶着用ピンのカシメ加工等により取り付けられている。
【0012】
また、中空部3cを形成するために、上述したように、ガスインジェクション工法を採用した場合、ガスの出口部(図11中符号bで示す部位)にスピルアウトピン8aが副次的に形成され、このスピルアウトピン8aは、図14に示すように、カット処理が行なわれるとともに、更に、ポケット内に乗員が指を差し入れた際、鋭利な感触を与えないようにカット処理されたスピルアウトピン8aのカット面cに研磨加工が施されている。よって、付加工程が付与されることから、生産性を低下させるという問題点が指摘されている。
【0013】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ガス注入式成形工法を使用して、ポケット開口縁部に中空部を設けた内装トリムにおけるポケット構造であって、スピルアウト処理工程で副次的に形成されるスピルアウトピンの研磨加工を廃止でき、生産性を高めることができ、更に、所望ならば、側突時における衝撃吸収機能を高めることができる内装トリムにおけるポケット構造を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、成形上下型の型締めにより形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出充填し、内装トリムを所要形状に成形するとともに、ポケット開口を成形と同時に設け、溶融樹脂の射出充填後、キャビティ内にガスを注入して、スピルアウト樹脂を外部に排出して、ポケット開口の縁部の一部に中空部を形成してポケット開口周縁の剛性を強化した内装トリムにおけるポケット構造において、前記内装トリムに設けたポケット開口の背面側にポケットバックカバーを取り付け、ポケット開口を含む内装トリムの裏面とポケットバックカバーとの間にポケット空間を設定するとともに、ガス注入時におけるスピルアウト樹脂を外部に排出するスピルアウトピンの設定位置がポケット空間の外部に設定されていることを特徴とする。
【0015】
ここで、ガス注入式成形工法は、中空部を有する樹脂成形品を射出成形工法、あるいはモールドプレス成形工法で成形する際、溶融樹脂の射出充填時に、キャビティ内にガスを注入して中空部を形成する。
【0016】
また、内装トリムとしては、上下二分割体からなるドアトリムにおけるドアトリムロアや、一体型ドアトリム、あるいはリヤサイドトリム等、車体の側壁パネルに装着され、備品を収容するポケット開口が設けられる内装トリム一般を指す。
【0017】
更に、スピルアウトピンをポケット空間より外部に設定するためには、ポケットバックカバーをコンパクト化して、ポケット空間を小さく規制し、スピルアウトピンがポケット空間より外部に位置するようにしても良いし、また、ポケットバックカバーの縁部にスピルアウトピンを逃げる半円形状等の切欠きを設けるようにしても良い。
【0018】
そして、本願発明における内装トリムにおけるポケット構造によれば、ガス注入時に副次的に形成されるスピルアウトピンは、ポケット空間の外部に設定されているため、乗員が手を触れることがなく、カット処理を行なった後、カット面に面倒な研磨加工を施す必要がない。
【0019】
次いで、本発明の好ましい実施の態様は、前記スピルアウトピンは、車体パネルに当接、あるいは対峙しており、側突時、内装トリムが撓み変形して破断する前に、スピルアウトピンが破断することにより側突時における初期反力値を高めるようにしたことを特徴とする。
【0020】
そして、この実施の態様によれば、スピルアウトピンの先端が車体パネルと当接、あるいは対峙するようになっているため、側突時、内装トリムに対して乗員からの反発力が加わった場合、スピルアウトピンが破断することで初期反力値を高めることができる。従って、側突時における衝撃吸収機能をもたせることができるとともに、スピルアウトピンのカット処理を廃止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内装トリムにおけるポケット構造の好適な実施の形態について、上下二分割タイプの自動車用ドアトリムにおけるドアトリムロアを例示して説明する。
【0022】
図1は本発明を適用したドアトリムロアを備えた上下二分割タイプの自動車用ドアトリムを示す正面図、図2,図3は同自動車用ドアトリムにおけるドアトリム全体及びドアトリムロアの構成を示す各断面図、図4,図5は同自動車用ドアトリムにおけるドアトリムロアの成形に使用する成形金型の全体図並びに部分断面図、図6,図7は本発明に係るポケット構造を示す説明図並びに断面図、図8は本発明に係るポケット構造の別実施形態を示す断面図、図9は図8に示すポケット構造の衝撃吸収機能を示すグラフである。
【0023】
まず、図1乃至図3において、本発明を適用した自動車用ドアトリム10の構成について説明する。自動車用ドアトリム10は、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30との上下二分割体から構成されており、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30の外観上のアクセント効果により優れた外観性能が付与され、かつドアトリムアッパー20とドアトリムロア30とは別個の成形金型で成形されるため、成形金型のコンパクト化が可能となっている。
【0024】
更に詳しくは、ドアトリムアッパー20は、ドアロック機構のオーナメント機能をもつインサイドハンドルエスカッション11を備え、プルハンドル12及びパワーウインドウスイッチ等のスイッチフィニッシャー13が取り付けられている。また、ドアトリムロア30には、ポケット開口14が開設され、そのフロント側にスピーカグリル15が一体、あるいは別体に設けられている。
【0025】
上記ドアトリムアッパー20は、適度の保形性とドアパネルへの取付剛性を備えた樹脂芯材21と、その表面に一体貼着される表皮22との積層構造体から構成され、本実施形態では、樹脂芯材21は、PP(ポリプロピレン)樹脂の射出成形体、あるいはモールドプレス成形体から構成され、表皮22は、TPO(サーモプラスチックオレフィン)シート裏面にポリエチレンフォームが裏打ちされた積層シート材料が使用され、樹脂芯材21の成形時に一体貼着されている。また、ドアトリムロア30は、PP樹脂の射出成形体からなり、所望ならば、製品表面に絞模様等が刻設されていても良い。
【0026】
次いで、上記ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30とは、両者の接合縁部に沿ってドアトリムロア30の裏面に溶着用ボス31が突設され、この溶着用ボス31に対応して、ドアトリムアッパー20には取付孔23が開設され、取付孔23内に溶着用ボス31を挿入した後、溶着用ボス31の先端に超音波溶着カシメ加工を施すことにより、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30とは強固に一体化されている。
【0027】
更に、図3に示すように、ドアトリムロア30におけるポケット開口14の背面側には、ポケットバックカバー16が取り付けられており、このポケットバックカバー16は、ドアトリムロア30の裏面に突設する溶着用ボス32をポケットバックカバー16の取付孔16a内に挿入した後、超音波溶着カシメ加工により接合されている。
【0028】
そして、ポケット開口14の特に下縁部においては、特にドアを閉める際、ポケット開口14の下縁部を掴んで操作することがあることから、中空部33を形成することで、剛性を強化している。
【0029】
次いで、成形金型40の構成について、図4,図5を基に説明する。図4は成形金型40のガス注入機構部50を含む全体構成について示し、図5は同成形金型40におけるスピルアウト機構部60の構成について示している。
【0030】
図4において、成形金型40は、所定ストローク上下動可能な成形上型41と、その下側に位置する固定側の成形下型42とから大略構成されている。上記成形上型41は、上側プレート411に連結する昇降シリンダ412の駆動により所定ストローク上下動を行なう。
【0031】
一方、成形下型42は、下側プレート421の上面にスペーサブロック422を介して支持され、図示しない射出機から供給される溶融樹脂がマニホールド423、ゲート424を通じてキャビティC内に射出充填される。尚、符合425は、マニホールド423のホルダを示し、符合426はエジェクタプレートを示す。
【0032】
次に、参考までに、中空部33を形成するために、上記ガス注入機構部50を通じてキャビティC内にガスを注入した際のスピルアウト樹脂の処理について、図5を基に簡単に説明する。
【0033】
図5において、成形上下型41,42が型締めされた後、キャビティC内に溶融樹脂Mを射出充填したとき、エジェクタピン65aが下方位置にあるため、スピルアウトピン61a、スピルアウトゲート61bを通じて第1段階のスピルアウト樹脂Sは、スピルアウト樹脂Sを収容する第1スペース62a,62b内に充填される。尚、スピルアウトピン61aは、成形後はドアトリムロア30に一体化したスピルアウトピン34としてエジェクトされる。
【0034】
このとき、シリンダ63aが伸長しているため、シャッター板63の先端は、成形上下型41,42のパーティングラインPL面に接合しているため、スピルアウト樹脂Sは第2スペース64内に流れ込むことはない。
【0035】
次いで、キャビティC内にガスが注入され、ドアトリムロア30に中空部33が形成されると同時にシリンダ63aが駆動してシャッター板63が解放され、第1スペース62と第2スペース64とが連通することになり、第1スペース62から第2スペース64に第2段階のスピルアウト樹脂Sが矢印方向に沿って流れ込むことになる。
【0036】
そして、成形が完了すれば、成形上下型41,42が型開きするのと同時に、エジェクタピン65a〜65cが上昇することにより、ドアトリムロア30及びスピルアウト樹脂Sに対して分離操作並びに突き上げ操作することで、ドアトリムロア30を型外に取り出せば良い。
【0037】
ところで、本発明に係るポケット構造は、ガスインジェクション工法により、中空部33を形成する際、副次的に形成されるスピルアウトピン34のカット処理後の研磨加工を廃止することで生産性を高めることができる。
【0038】
図6,図7に示すように、ポケット開口14の背面側には、ポケットバックカバー16が、全体構成としては、図3に示すように、溶着用ボス32のカシメ加工により取り付けられている。特に、本発明においては、スピルアウトピン34回りについては、ポケットバックカバー16に半円形状の切欠き17が形成され、このスピルアウトピン34を逃げるように構成されている。
【0039】
従って、スピルアウトピン34のカット処理後、カット面34aが鋭利な状態であっても、スピルアウトピン34がポケット空間18の外部に設定されているため、従来のように、研磨加工等の面倒な後加工を廃止することができる。このように、スピルアウトピン34がポケット空間18の外部に位置していれば良く、切欠き17によるピン回避構造に替わる構造を採用することもできる。
【0040】
次いで、図8,図9は、本発明の別実施形態を示すもので、図8に示すように、ガス注入時、副次的に形成されるスピルアウトピン34は、この実施形態ではカット処理を施すことなく、車体パネル70に当接、あるいは微小クリアランスを介して対峙している。従って、スピルアウトピン34のカット処理を廃止できることから、生産性を向上させることができる。
【0041】
更に、スピルアウトピン34を車体パネル70に向けて立設させた状態では、例えば、車両の側突時、側方から衝撃荷重が加わった際、ドアトリム10が衝撃荷重により撓み変形するが、その際、スピルアウトピン34のストッパー作用が期待でき、図9中斜線で示す初期反力値を高める機能をもつため、側突時における衝撃吸収機能を向上させることができるという利点がある。
【0042】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る内装トリムにおけるポケット構造によれば、ガス注入時、副次的に形成されるスピルアウトピンは、ポケット空間の外部に設定されるため、スピルアウトピンをカット処理後、カット面に面倒な研磨加工を施す必要がなく、ポケット構造を簡単かつ廉価に製作できるという効果を有する。
【0043】
更に、本発明に係るポケット構造の別実施形態によれば、ガス注入時、副次的に形成されるスピルアウトピンをカット処理を施すことなく車体パネルに突き当てることで、側突時における初期反力を高めることができ、良好な衝撃吸収機能が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポケット構造を適用したドアトリムロアを一体化した上下二分割構造の自動車用ドアトリムを示す正面図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】図1中III −III 線断面図である。
【図4】図1に示すドアトリムロアを成形する成形金型を示す全体図である。
【図5】図1に示すドアトリムロアを成形する成形金型におけるスピルアウト機構部を示す構成説明図である。
【図6】本発明に係るポケット構造の一実施形態を示す説明図である。
【図7】図6に示すポケット構造の断面図である。
【図8】本発明に係るポケット構造の別実施形態を示す断面図である。
【図9】図8に示すポケット構造における衝撃吸収機能を示すグラフである。
【図10】従来のドアトリムを示す正面図である。
【図11】従来のドアトリムにおけるドアポケット開口付近の構成を示す説明図である。
【図12】従来のドアトリムロアを成形する成形金型を示す全体図である。
【図13】従来のドアトリムロアを成形する際のスピルアウト機構部の構成を示す説明図である。
【図14】従来のスピルアウトピンのカット処理を示す説明図である。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム
14 ポケット開口
16 ポケットバックカバー
17 切欠き
18 ポケット空間
30 ドアトリムロア(内装トリム)
31,32 溶着用ボス
33 中空部
34 スピルアウトピン
40 成形金型
41 成形上型
42 成形下型
50 ガス注入機構部
60 スピルアウト機構部
61a スピルアウトピン
61b スピルアウトゲート
70 車体パネル
M 溶融樹脂
S スピルアウト樹脂
Claims (2)
- 成形上下型(41,42)の型締めにより形成されるキャビティ(C)内に溶融樹脂(M)を射出充填し、内装トリム(30)を所要形状に成形するとともに、ポケット開口(14)を成形と同時に設け、溶融樹脂(M)の射出充填後、キャビティ(C)内にガスを注入して、スピルアウト樹脂(S)を外部に排出して、ポケット開口(14)の縁部の一部に中空部(33)を形成してポケット開口(14)周縁の剛性を強化した内装トリムにおけるポケット構造において、
前記内装トリム(30)に設けたポケット開口(14)の背面側にポケットバックカバー(16)を取り付け、ポケット開口(14)を含む内装トリム(30)の裏面とポケットバックカバー(16)との間にポケット空間(18)を設定するとともに、ガス注入時におけるスピルアウト樹脂(S)を外部に排出するスピルアウトピン(34)の設定位置がポケット空間(18)の外部に設定されていることを特徴とする内装トリムにおけるポケット構造。 - 前記スピルアウトピン(34)の先端が車体パネル(70)に当接、あるいは対峙しており、側突時、内装トリム(30)が撓み変形して破断する前に、スピルアウトピン(34)が破断することにより、側突時における初期反力値を高めるようにしたことを特徴とする請求項1における内装トリムにおけるポケット構造。
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