JP4200693B2 - Posシステム、アダプタ装置およびネットワークシステム - Google Patents

Posシステム、アダプタ装置およびネットワークシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置を有し、入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成するPOS端末と、当該POS端末を管理するPOSサーバとを備えたPOSシステム、アダプタ装置およびネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーやコンビニエンス・ストア等の小売業において用いられるPOSシステム(販売時点情報管理システム)では、購入商品並びにその金額に関するいわゆる商品情報に、商品広告やイベント告知などの広告情報を付加してレシート上に印刷可能な印刷装置を備えたPOS端末が広く利用されている。また、近年では広告情報だけでなく、クーポン券や抽選券としての情報が付加される場合もあり、販売促進に有効な広告手段となっている。
【0003】
ところで、この種のPOS端末は、通常、複数の端末を統括制御するPOSサーバと接続されており、商品に付されたバーコードをスキャニングするなどして入力した入力情報をPOS端末からPOSサーバに送信する。POSサーバは、この入力情報に基づいて、商品の金額等を含む商品データを生成し、これをPOS端末に送信する。そして、POS端末は、POSサーバから送信された商品データに広告情報を付加して印刷データを生成し、付設された印刷装置によって印刷データをレシートに印刷し、オペレータがこれを顧客に手渡すことにより広告情報の提供を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような広告情報を付加し得る機能を有しない既存のPOSシステム(購入商品並びにその金額に関する商品情報のみが印刷されたレシートしか発行し得ないPOSシステム)に、広告情報を付加する機能を追加する場合、既存のPOSサーバやPOS端末の大幅な改造が必須となり、多額の投資が必要となってしまう。このため、非常に効果的な広告手段であるにも関わらず、その利用を断念せざるを得ない小売業が多かった。
【0005】
本発明は、既存のシステムに大幅な改造を加えることなく、最小限の投資で広告情報を付加する機能を有するPOSシステム、アダプタ装置およびネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のPOSシステムは、印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された入力情報を取得すると共に、入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末と、第1ネットワークを介してPOS端末と接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、第1ネットワークとは異なる第2ネットワークを介してPOS端末と接続され、広告情報を提供する管理サーバと、端末装置から取得したレシート印刷情報に、管理サーバによって提供された広告情報を付加して、印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を備えたPOSシステムであって、印刷データ生成手段は、端末装置および印刷装置に接続され、且つ第2ネットワークを介して管理サーバに接続されたアダプタ装置によって構成されていることを特徴とする。
この場合、アダプタ装置は、レシート印刷情報が、広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、レシート印刷情報への広告情報の付加を決定する広告付加決定手段を有していることが好ましい。
この場合、広告付加決定手段は、付加条件に関する付加条件情報を、管理サーバから取得することが好ましい。
この場合、レシート印刷情報は、商品販売に関する入力情報に基づくものであり、付加条件情報には、商品の種別に関する情報が含まれることが好ましい。
この場合、レシート印刷情報は、商品販売に関する入力情報に基づくものであり、付加条件情報には、所定額以上の商品の合計金額に関する情報が含まれることが好ましい。
この場合、付加条件情報には、広告付加期間に関する情報が含まれることが好ましい。
この場合、アダプタ装置は、レシートの発行回数をカウントする発行回数カウント手段を更に有し、付加条件情報には、発行回数に関する情報が含まれることが好ましい。
この場合、入力情報およびレシート印刷情報には、顧客情報が含まれており、付加条件情報には、顧客の種別に関する情報が含まれることが好ましい。
この場合、付加条件情報には、印刷装置を制御するコマンドに関する情報が含まれることが好ましい。
この場合、レシート印刷情報には、店舗情報が含まれており、付加条件情報には、店舗に関する情報が含まれることが好ましい。
これらの場合、管理サーバには、複数の広告情報が記憶されており、各広告情報には付加条件情報が関連づけられて記憶されていることが好ましい。
この場合、アダプタ装置は、広告情報の付加回数をカウントする付加回数カウント手段を更に有し、広告付加決定手段は、付加回数が広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、レシート印刷情報への広告情報の付加を決定することが好ましい。
この場合、付加回数に関する情報は、管理サーバに記憶されることが好ましい。
これらの場合、印刷装置はカラー印刷が可能であり、広告情報には、カラー情報が含まれると共に、印刷データは、当該カラー情報に基づいて生成されることが好ましい。
本発明のアダプタ装置は、上記のいずれかに記載のPOSシステムに適用されることを特徴とする。
本発明のネットワークシステムは、上記に記載の複数のPOSシステムと、複数の管理サーバと接続され、当該複数の管理サーバに対し広告情報管理を行うWebサーバと、によって構成されていることを特徴とする。
この場合、管理サーバは、Webサーバから提供される広告情報および付加条件情報を提供することが好ましい。
本発明の他のネットワークシステムは、印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された商品販売および顧客管理に関する入力情報を取得すると共に、入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末と、第1ネットワークを介してPOS端末と相互に接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、第2ネットワークを介してPOS端末と相互に接続され、当該POS端末に広告情報を提供すると共に、当該POS端末からレシート印刷情報を取得する管理 サーバと、印刷装置に接続され、端末装置から取得したレシート印刷情報に、管理サーバから提供された広告情報を付加して、印刷データを生成するアダプタ装置と、を備えたPOSシステムと、第3ネットワークを介して複数の管理サーバと相互に接続され、当該管理サーバに広告情報を提供すると共に、当該管理サーバが取得したレシート印刷情報に基づき、全ての管理サーバに対して顧客管理を行うWebサーバと、により構成されるネットワークシステムであって、Webサーバは、個々の顧客に対し、レシート印刷情報に基づいて付与するポイントの累計を算出することを特徴とする。
この場合、Webサーバは、算出したポイントの累計に関するポイント累計情報を管理サーバを介してアダプタ装置に送信すると共に、アダプタ装置は、送信されたポイント累計情報を付加して、印刷データを生成することが好ましい。
この場合、Webサーバは、算出したポイントの累計が所定のポイント数に達したとき、ポイント累計情報をアダプタ装置に送信するこが好ましい。
なお、以下の構成としても良い。
本発明のPOSシステムは、印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された入力情報を取得すると共に、入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末と、ネットワークを介してPOS端末と相互に接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、広告情報を提供する広告情報提供手段と、端末装置から取得したレシート印刷情報に、広告情報提供手段によって提供された広告情報を付加して、印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を備えたPOSシステムであって、印刷データ生成手段は、印刷装置に接続可能なアダプタ装置によって構成され、広告情報提供手段は、アダプタ装置に接続されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、印刷装置にアダプタ装置を接続することで、アダプタ装置内において端末装置から取得したレシート印刷情報に広告情報を付加して印刷データを生成することができるため、既存のPOSサーバやPOS端末に大幅な改造を加えることなく、広告情報を付加し得るPOSシステムを構築することができる。
【0008】
なお、「広告情報」とは、ユーザによって入力された入力情報に基づいて生成されるレシート印刷情報など本来レシート上に掲載すべき内容以外の情報を指すものであり、具体的には商品広告やイベント告知などの広告情報の他、クーポン券や抽選券としての情報を言うものである。また、「レシート」とは、POSシステムにおいて発行される紙片を指すものであり、具体的には、小売店などで発行されるレシートに限らず、キヨスク端末などで発行される伝票、チケット発券所などで発行されるチケット、銀行のATMで発行される取引明細書、ロッタリーチケット等をも含む概念を言うものである。
【0009】
この場合、アダプタ装置は、それぞれコネクタを介して端末装置および印刷装置と接続されていることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、現状のPOSシステムに簡単に取り付けることができ、多種多様なPOSシステムにアダプタ装置を対応させることができる。
【0011】
この場合、アダプタ装置は、それぞれ端末装置および印刷装置と無線接続されていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、アダプタ装置、端末装置および印刷装置の配置の自由度を高めることができる。
【0013】
これらの場合、POS端末とPOSサーバとを接続するネットワークである第1ネットワークとは異なる第2ネットワークを介してPOS端末と接続され、広告情報の管理を行う管理サーバを更に備え、広告情報提供手段は、管理サーバによって構成されることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、第1ネットワークとは異なる第2ネットワークを介してPOS端末と接続される管理サーバから広告情報を取得することができる。したがって、既存のPOSサーバに一切の改造を加えることなく、広告情報を付加し得るPOSシステムを構築することができる。また、1つの管理サーバに対し、複数複数のPOS端末が接続される場合、管理サーバは、これら複数のPOS端末に対して一括した広告情報の管理を行うことができる。
【0015】
この場合、POS端末と第2ネットワークとは、アダプタ装置を介して接続されていることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、POS端末と第2ネットワークとは、アダプタ装置を介して接続されるため、POS端末(端末装置および印刷装置)に改造を加えることなく、広告情報の提供を受けることができる。
【0017】
これらの場合、レシート印刷情報が、広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、レシート印刷情報への広告情報の付加を決定する広告付加決定手段を更に備えたことが好ましい。
【0018】
この構成によれば、広告情報の付加を、レシート印刷情報が付加条件を満足するときに限定することができる。これにより、広告内容や広告方法の多様化を図ることができる。
【0019】
この場合、広告付加決定手段は、アダプタ装置に組み込まれていることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、アダプタ装置によって広告情報の付加を限定することができるため、既存のPOSサーバやPOS端末に大幅な改造を加えることなく、広告内容や広告方法の多様化を図ることができる。
【0021】
これらの場合、広告付加決定手段は、付加条件に関する付加条件情報を、広告情報提供手段から取得することが好ましい。
【0022】
この構成によれば、広告情報提供手段(管理サーバ)から広告情報と付加条件情報とを同時に取得することができる。一方、広告を提供する側にとっても、管理サーバによって同時に提供することができるため、無駄な手間を省くことができる。
【0023】
この場合、レシート印刷情報は、商品販売に関する入力情報に基づくものであり、付加条件情報には、商品の種別に関する情報が含まれることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、商品の種別(商品分類、商品名、商品コード、販売会社、輸入国など)に関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えば小売店などで、商品が文房具類であれば広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0025】
この場合、レシート印刷情報は、商品販売に関する入力情報に基づくものであり、付加条件情報には、所定額以上の商品の合計金額に関する情報が含まれることが好ましい。
【0026】
この構成によれば、所定額以上の商品の合計金額に関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えば小売店などで、合計金額が千円以上であれば広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0027】
この場合、付加条件情報には、広告付加期間に関する情報が含まれることが好ましい。
【0028】
この構成によれば、広告付加期間に関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えばチケット発券所などで、あるイベントの催事期間だけ広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0029】
この場合、レシートの発行回数をカウントする発行回数カウント手段を更に備え、付加条件情報には、発行回数に関する情報が含まれることが好ましい。
【0030】
この構成によれば、レシートの発行回数に関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えば抽選券の発行装置において、発行回数の下2桁が「00」となるときに、当たり券を発行するなどとして利用することができる。
【0031】
これらの場合、広告情報の付加回数をカウントする付加回数カウント手段を更に備え、付加回数が広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、レシート印刷情報への広告情報の付加を決定することが好ましい。
【0032】
この構成によれば、付加回数が広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、広告情報の付加を決定することができる。このため、例えば付加回数が500回を超えたときには、広告情報を付加しないなどとして利用することができる。
【0033】
この場合、広告付加回数に関する情報は、管理サーバに記憶されることが好ましい。
【0034】
この構成によれば、広告情報の付加回数が管理サーバに記憶されるため、管理サーバから付加回数を取得することができる。
【0035】
この場合、入力情報およびレシート印刷情報には、顧客情報が含まれており、付加条件情報には、顧客の種別に関する情報が含まれることが好ましい。
【0036】
この構成によれば、顧客の種別(性別、年齢、国籍、職業、会員など)に関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えば男性に対してや成年者に対してのみ広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0037】
この場合、付加条件情報には、印刷装置を制御するコマンドに関する情報が含まれることが好ましい。
【0038】
この構成によれば、レシート印刷情報から得られる、印刷装置を制御するコマンドに関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えばレシートを切断するコマンドに対して広告情報を付加させることで、定位置(この場合はレシート上の最下段)に広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0039】
この場合、レシート印刷情報には、店舗情報が含まれており、付加条件情報には、店舗に関する情報が含まれることが好ましい。
【0040】
この構成によれば、店舗に関する情報によって、広告情報を付加するか否かを決定することができる。このため、例えば△△店の店舗名に対してのみ広告情報(この場合、△△店の電話番号や住所など)を付加するなどとして利用することができる。
【0041】
これらの場合、管理サーバには、複数の広告情報が記憶されており、各広告情報には付加条件情報が関連づけられて記憶されていることが好ましい。
【0042】
この構成によれば、複数の広告情報の中から付加条件情報に関連する広告情報を付加することができるため、例えば、男性に対しては「広告情報A」を付加し、女性に対しては「広告情報B」を付加するなどとして利用することができる。
【0043】
これらの場合、印刷装置はカラー印刷が可能であり、広告情報には、カラー情報が含まれると共に、印刷データは、当該カラー情報に基づいて生成されることが好ましい。
【0044】
この構成によれば、広告情報をカラー印刷することができるため、顧客に対して広告を強く印象づけることができる。また、アダプタ装置により印刷データを生成するため、端末装置がモノクロ印刷にしか対応できない場合(すなわち、レシート印刷情報にカラー情報を含む構成となっていない場合)であっても、広告情報部分をカラーで印刷することができる。
【0045】
本発明のアダプタ装置は、上記のいずれかに記載の印刷データ生成手段として機能するプログラムを記憶していることを特徴とする。
【0046】
この構成によれば、アダプタ装置を印刷装置に接続するだけで、既存のPOSサーバや端末装置に大幅な改造を加えることなく、広告情報を付加し得るPOSシステムを構築することができる。
【0047】
本発明のネットワークシステムは、上記のいずれかに記載の複数のPOSシステムと、第1ネットワークおよび第2ネットワークとは異なる第3ネットワークを介して接続され、全ての管理サーバに対し広告情報管理を行うWebサーバと、によって構成されていることを特徴とする。
【0048】
この構成によれば、既存のPOSサーバや端末装置に大幅な改造を加えることなく、広告情報を付加し得る複数のPOSシステムの管理サーバに対し、Webサーバによって広告情報管理を行うことができる。
【0049】
この場合、広告情報提供手段は、Webサーバから提供される広告情報および付加条件情報を提供することが好ましい。
【0050】
この構成によればWebサーバによって、複数のPOSシステムに対し、広告情報および付加条件情報を一括して提供することができる。
【0051】
本発明の他のネットワークシステムは、印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された商品販売および顧客管理に関する入力情報を取得すると共に、入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末と、第1ネットワークを介してPOS端末と相互に接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、第2ネットワークを介してPOS端末と相互に接続され、当該POS端末に広告情報を提供すると共に、当該POS端末からレシート印刷情報を取得する管理サーバと、印刷装置に接続され、端末装置から取得したレシート印刷情報に、管理サーバから提供された広告情報を付加して、印刷データを生成するアダプタ装置と、を備えたPOSシステムと、第3ネットワークを介して複数の管理サーバと相互に接続され、当該管理サーバに広告情報を提供すると共に、当該管理サーバが取得したレシート印刷情報に基づき、全ての管理サーバに対して顧客管理を行うWebサーバと、により構成されるネットワークシステムであって、Webサーバは、個々の顧客に対し、レシート印刷情報に基づいて付与するポイントの累計を算出することを特徴とする。
【0052】
この構成によれば、既存のPOSサーバや端末装置に大幅な改造を加えることなく、広告情報を付加し得る複数のPOSシステムに対し、Webサーバによって、個々の顧客に対してポイント累計を算出し、ポイントに見合ったサービスを提供するなどの顧客管理を行うことができる。言い換えれば、効率の良い顧客情報管理および広告情報管理を行い得るネットワークシステムを、既存のPOSシステムに大幅な改造を加えることなく構築することができる。
【0053】
この場合、Webサーバは、算出したポイントの累計に関するポイント累計情報を管理サーバを介してアダプタ装置に送信すると共に、アダプタ装置は、送信されたポイント累計情報を付加して、印刷データを生成することが好ましい。
【0054】
この構成によれば、Webサーバによって算出されたポイント累計情報をレシート上に掲載することで、顧客に対しこれを提示したり、累計ポイントが掲載されたレシートをクーポン券として利用可能としたりすることで、顧客に対しサービスを提供することができる。
【0055】
この場合、Webサーバは、算出したポイントの累計が所定のポイント数に達したとき、ポイント累計情報をアダプタ装置に送信することが好ましい。
【0056】
この構成によれば、例えば算出したポイントの累計が100ポイントに達した場合に、これをレシート上に掲載することで、100円分の買い物券として利用可能とするなどのサービスを行うことができる。
【0057】
この場合、広告情報提供手段は、アダプタ装置に着脱自在に装着される広告情報を記憶した記憶媒体によって構成されていることが好ましい。
【0058】
この構成によれば、広告情報はアダプタ装置に着脱自在に装着される記憶媒体に記憶されているため、これを入れ替えることで、容易に広告情報を変更することができる。
【0059】
この場合、記憶媒体は、メモリカード、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスク、フレキシブルディスクのいずれかであることが好ましい。
【0060】
この構成によれば、記憶媒体として、メモリカード、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスク、フレキシブルディスクを利用することができる。すなわち、携帯および広告情報の変更を容易に行うことができる。なお、メモリカードとしては、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等が含まれる。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るPOSシステム、アダプタ装置およびネットワークシステムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、レシートに印刷を行う印刷装置を有するPOS端末と、当該POS端末を管理するPOSサーバとにより構成された既存のPOSシステム(販売時点情報管理システム)において、POS端末にアダプタ装置を接続するだけで、広告情報を付加したレシート(図6参照)を発行し得るPOSシステムを容易に構築できるものである。そこで、以下、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用され、オペレータによって入力された商品販売に関する入力情報に基づいてレシートを発行するPOSシステムを例に挙げて説明する。
【0062】
図1に示すように、本発明のPOSシステム10は、オペレータ(ユーザ)によって、主に商品に付されたバーコードが読みとられることにより入力情報を取得する複数のPOS端末20(1つのみ図示)と、第1ネットワーク11を介して当該POS端末20と相互に接続され、POS端末20に入力された入力情報の管理を行うPOSサーバ30と、第2ネットワーク12を介してPOS端末と相互に接続され、広告情報の管理を行う管理サーバ70と、POS端末20および管理サーバ70と接続され、レシート61に印刷する印刷データを生成するアダプタ装置51とによって構成されている。
【0063】
POSサーバ30は、制御装置(CPU31)の他、ROM32やRAM33等のメモリを有し、ROM32内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM33内のバッファ39等に記憶された情報の処理を行う。特にRAM33内には、商品コードブロック35、商品名ブロック36、金額ブロック37、在庫ブロック38を有しており、CPU31は、POS端末20より送信された入力情報に基づいて、これらから商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシート61への印刷およびPOS端末20のディスプレイ42の表示に用いる商品データを生成する。なお、「商品データ」とは、レシート61上に印刷する商品情報の元となるデータを指すものである。
【0064】
一方、POS端末20は、POSサーバ30から送信される商品データや入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置40と、レシート印刷情報に基づいてレシート61に印刷を行う印刷装置50(レシートプリンタ)とを備え、互いにアダプタ装置51を介して接続されている。
【0065】
端末装置40は、キーボード43による入力またはバーコードリーダ44によるバーコードの読みとりによって商品に関する情報(商品情報)や顧客60に関する情報(顧客情報)などの入力情報を取得する。また、カードリーダ45によって顧客60のクレジットカードや会員カードを読みとり、クレジット清算に関する情報や会員番号等の会員に関する情報を取得する。さらに、POSサーバ30から送信された商品データを元に生成した商品情報を表示するディスプレイ42を有し、顧客60に対して購入商品の金額等を提示する。
【0066】
アダプタ装置51は、第2ネットワーク12を介して管理サーバ70と接続され、端末装置40によって生成されるレシート印刷情報を、コネクタ56を介して取得し、これに管理サーバ70から取得した広告情報を付加することによって、レシート61に印刷する印刷データの生成を行う。生成した印刷データはコネクタ57を介して印刷装置50に転送される。なお、アダプタ装置51は、広告情報を付加したレシート(図6参照)を発行し得るPOSシステムを構築するべく接続されるものであり、端末装置40と印刷装置50とをアダプタ装置51を介さずに直接接続することで、通常のレシート印刷情報を印刷したレシートを発行することが可能である。
【0067】
印刷装置50は、アダプタ装置51によって生成された印刷データに基づいてレシートに印刷を行う。そしてこれにより、広告情報を掲載した広告付レシート61が発行され、顧客60に対して広告提供が為される。また、印刷装置50は、モノクロ印刷およびカラー印刷が可能であり、印刷装置50に備えられたディップスイッチ等によりいずれかのモード設定が可能となっている。そして、このモード設定に関する情報をアダプタ装置51が取得し、生成する印刷データにカラー情報を含ませるか否かを判断することができる。したがって、カラー印刷モードに設定されている場合であって、且つ印刷データにカラー情報が含まれる場合(例えば広告情報にカラー情報が含まれる場合)は、これに基づきレシート上に2色若しくは多色刷りの印刷を行うことが可能である。
【0068】
なお、印刷装置50がモノクロ印刷のみ、又はカラー印刷のみに対応する場合にも、その印刷装置50の情報をアダプタ装置51が取得し、印刷装置に適応した印刷データを生成することができる。このように、本発明では、アダプタ装置51により印刷データを生成するため、端末装置40がモノクロ印刷にしか対応できない場合(すなわち、レシート印刷情報にカラー情報を含む構成となっていない場合)であっても、広告情報部分をカラーで印刷することができる。
【0069】
一方、管理サーバ70は、制御装置(CPU71)の他、ROM72やRAM73等のメモリを有し、ROM72内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM73内のバッファ79等に記憶された情報の処理を行う。特にRAM73内には、広告情報(文字列(テキストデータ)、コマンド、グラフィックス(画像)データ、バーコード、2次元シンボル等で構成されるものも含まれる)を記憶する広告情報ブロック75、広告情報を付加する条件である付加条件情報を記憶する付加条件情報ブロック76、POS端末20から送信された広告情報を付加した回数に関する情報を記憶する付加回数ブロック77を有しており、CPU71は、POS端末20に対して、広告情報および付加条件情報の提供を行うと共に、広告情報の付加回数に関する情報を取得し、これを付加回数ブロック77に記憶する。CPU71は、この記憶した付加回数が所定数に達した場合、広告情報の提供を中止するなどの処理を行うが、詳細については後述する。
【0070】
また、広告情報ブロック75および付加条件情報ブロック76には、それぞれ複数の広告情報および付加条件情報が記憶されている。そして、これらは互いに関連づけられて記憶されており、その関連情報と共にPOS端末20に情報の提供を行う。したがって、POS端末20(アダプタ装置51)において、提供された複数の広告情報のうち、いずれの広告情報を付加するかは、アダプタ装置51が取得したレシート印刷情報がいずれの付加条件を満足するかによって決定される。
【0071】
次に、POS端末20およびアダプタ装置51の装置構成について、図2および図3を参照して説明する。図2は、POS端末20をオペレータによる操作側から見た正面斜視図であり、図3は、これを顧客側から見た背面斜視図である。両図に示すように、POS端末20は、本体ケース48によってその主体部を成す端末装置40と、端末装置40とケーブル接続されると共に第2ネットワーク12を介して管理サーバ70と接続されているアダプタ装置51と、アダプタ装置51とケーブル接続される印刷装置50とによって構成されている。
【0072】
端末装置40は、本体ケース48の前部上面にオペレータが商品情報や顧客情報などの情報を入力するキーボード43と、その後部右側にオペレータが入力情報を確認するオペレータ用ディスプレイ42aとを配置し、本体ケース48内にはキャッシュドロア49が収納さている。また、本体ケース48の右側側面には商品に貼付若しくは印刷されたバーコードを読みとるためのバーコードリーダ44、左側側面にはアダプタ装置51と接続するための端末側インターフェース47、第1ネットワーク11を介してPOSサーバ30と接続するためのインターフェース66を備え、キーボード43の右側には、顧客60から提示されたクレジットカードを読みとるためのカードリーダ用スロット45が形成されている。さらに、本体ケース48の背面側には、顧客60が商品情報等を確認するための顧客用ディスプレイ42bが配置されている。
【0073】
印刷装置50は、その背面側に、印刷側インターフェース85が配置されており、アダプタ装置51とコネクタ53を介してケーブル接続されている。また、印刷装置50の上面には、印刷済みのレシート61が排出されるレシート排出口64が形成されている。
【0074】
アダプタ装置51は、本体ケースが箱形に構成され、その前面側には、動作表示ランプ55と、端末装置用インターフェース54と、印刷装置用インターフェース58とが配置されており、端末装置用インターフェース54は端末装置40と、また印刷装置用インターフェース58は印刷装置50と、それぞれコネクタ56,57を介してケーブル接続されている。また、その背面側には、入出力ポート(管理サーバ用インターフェース)52が配置され、第2ネットワーク12を介して管理サーバ70とネットワーク接続されている。また、アダプタ装置51は、CPU91の他、ROM92、RAM93等のメモリを有する制御部57を備え、端末装置用インターフェース54と、印刷装置用インターフェース58と、管理サーバ用インターフェース52と、動作表示ランプ55と、ROM92と、RAM93とが、CPU91とバス接続されている(図5参照)。
【0075】
なお、端末装置用インターフェース54および印刷装置用インターフェース58は、RS−232規格などのシリアルデータ転送、セントロニクス規格などのパラレルデータ転送、イーサネット(登録商標)の10Base−Tなどのネットワーク接続、若しくはUSBなどのデータ転送規格に対応したものを採用することができる。
【0076】
また、アダプタ装置51の内部TTL(Transistor Transistor Logic)と、端末装置40や印刷装置50の内部との駆動電圧レベルが異なる場合には、端末装置用インターフェース54および印刷装置用インターフェース58にレベル変換を行うドライバ回路を備えることが好ましい。この構成によれば、信号レベルを容易に変換することができる。
【0077】
次に、アダプタ装置51の制御構成について、図4の機能ブロック図を参照して説明する。アダプタ装置51の制御部57は、管理サーバ70から送信された広告情報および付加条件情報を読み出し、付加条件情報を満足するレシート印刷情報を検出した場合、当該付加条件情報に関連づけられた広告情報の付加を決定する「広告情報付加決定部81」と、広告情報付加決定部81によって付加することが決定された広告情報を、レシート印刷情報に付加して印刷データを生成する「印刷データ生成部82」と、印刷データ生成部82によって広告情報が付加された回数をカウントする「広告情報付加回数カウント部83」とを備え、これらは主にCPU91によって構成されている。
【0078】
図5の制御ブロック図に示すように、制御部57は、CPU91、ROM92、RAM93を有し、互いに内部バス94により接続されている。ROM92は、CPU91で処理する制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック92aの他、各種テーブルを含む制御データを記憶する制御データブロック92bを有している。
【0079】
RAM93は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック95の他、端末装置40から送られたレシート印刷情報を記憶するレシート印刷情報ブロック96と、管理サーバ70から送信された広告情報および付加条件情報を記憶する広告情報・付加条件情報ブロック97と、生成した印刷データを記憶する印刷データブロック98と、広告情報の付加回数に関する情報を記憶する付加回数ブロック99とを有し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0080】
また、内部バス94は、端末装置用インターフェース54、印刷装置用インターフェース58および管理サーバ用インターフェース52とも接続され、入力データ(レシート印刷情報、広告情報、付加条件情報など)を取り込むと共に、CPU91等から出力されたデータ(印刷データなど)や制御信号を、印刷装置用インターフェース58を介して印刷部84(図4参照)等に出力する。
【0081】
そして、CPU91は、上記の構成により、ROM92内の制御プログラムに基づいて、アダプタ装置51内の各部から各種信号・データ等を入力し、RAM93内の各種データ等を処理すると共に、各部に各種信号・データ等を出力することにより、印刷データの生成や、広告付加回数のカウントを行うなど、アダプタ装置51全体を制御している。
【0082】
ここで、レシート印刷情報とは、端末装置40によって生成された情報であり、図6に示すように、レシート61上の定位置に必ず印刷される店舗名およびロゴに関する情報、レシート61の発行回数をカウントした発行番号に関する情報、POSサーバ30若しくは端末装置40内のタイマーにより計時された日付および時間情報の他、顧客60が購入した商品名およびその単価、並びに合計金額に関する商品情報、および会員番号など顧客60を特定するための顧客情報が含まれる。また、印刷データ生成部82(図4参照)によって付加される広告情報とは、上記のレシート印刷情報以外の情報であり、図6に示すように例えば商品広告やイベント告知などの広告情報が含まれる。
【0083】
ところで、上記の通り、「広告情報付加決定部」(図4参照)では、端末装置40から送られるレシート印刷情報が付加条件情報を満足する場合、当該付加条件情報に関連づけられた広告情報の付加を決定するが、その付加条件とこれを満足したときの広告情報の付加処理について、幾つかの例を挙げて説明する。
【0084】
(例1)付加条件情報が、「商品の種別に関する情報」である場合、レシート印刷情報にその種別(商品分類、商品名、商品コード、販売会社、輸入国など)に関する情報が含まれるか否かによって広告情報の付加を決定することができる。すなわち、例えば商品が○○社の製品であればその製品に関連する広告を付加するなどとして利用することができる。
【0085】
(例2)付加条件情報が、「所定額以上の商品の合計金額に関する情報」である場合、レシート印刷情報の合計金額を検出し、その合計金額が所定額以上の場合、広告情報の付加を決定することができる。すなわち、例えば合計金額が千円以上であれば広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0086】
(例3)付加条件情報が、「広告付加期間に関する情報」である場合、レシート印刷情報の日付および時間に関する情報を検出し、その日時によって広告情報の付加を決定することができる。すなわち、例えば午後3時から5時の間だけ、若しくは4月・5月のみ広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0087】
(例4)付加条件情報が、「レシートの発行回数に関する情報」である場合、レシート印刷情報の発行番号に関する情報を検出し、その番号によって広告情報の付加を決定することができる。すなわち、例えば抽選券としての機能を有するレシートを発行する場合、発行回数の下2桁が「00」となるときに、当たり券を発行するなどとして利用することができる。なお、この場合、端末装置40内に、レシートの発行回数をカウントする手段が設けられていても良い。
【0088】
(例5)付加条件情報が、「顧客の種別に関する情報」である場合、レシート印刷情報の顧客情報を検出し、その顧客60の種別(性別、年齢、国籍、職業、会員など)に関する情報によって広告情報の付加を決定することができる。すなわち、例えば顧客60を特定する会員番号から、男性であることが特定できる場合のみ広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0089】
(例6)付加条件情報が、「印刷装置を制御するコマンドに関する情報」である場合、レシート印刷情報内に含まれるコマンドを検出し、そのコマンドによって広告情報の付加を決定することができる。すなわち、”頭出しのための紙送りとオートカット”を指示するコマンドに対して広告情報を付加させることで、全てのレシート61の定位置(例えば、「コマンドの前に広告情報を挿入する。」のアクションが行われる場合はレシート61の最下段;詳細については後述する)に広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0090】
(例7)付加条件情報が、「店舗に関する情報」である場合、レシート印刷情報の店舗15に関する情報(店舗名、店舗コードなど)を検出し、この店名情報によって広告情報の付加を決定することができる。また、この場合、広告情報をグラフィックデータ等で表されるロゴマークとすることも可能である。すなわち、例えば店舗名を検出したとき、その店のロゴマークを付加するなどとして利用することができる。また、店舗名を検出したとき、ロゴマークと置き換えることも可能である(「店舗名と広告情報(ロゴマーク)を入れ替える。」のアクションが行われる場合)。このように、ロゴマークをレシート上に印刷することで、顧客60に対するイメージアップを図ることができる。また、この場合、ロゴマークをカラー印刷することで、より強く印象づけることができる。
【0091】
以上、幾つかの例を挙げたが、これらの例は幾つか組み合わせて使用されても良い。すなわち、例えば付加条件情報が、「商品の種別に関する情報」と「広告付加期間に関する情報」とを兼ねている場合、レシート印刷情報から、6、7および8月中(広告付加期間に関する情報)にかき氷関連の商品(商品の種別に関する情報)を購入した情報を検出した場合、広告情報を付加するなどとして利用することができる。
【0092】
このように、付加条件情報と広告情報とは互いに関連づけられており、付加条件1を満足した場合は広告情報1を、付加条件2を満足した場合は広告情報2を、付加条件nを満足した場合は広告情報nをといった具合に、満足する付加条件に応じて付加する広告情報を決定することができる。
【0093】
ここで、広告情報を付加する場合の、付加条件に対するアクションについて簡単に説明する。端末装置40から送られるレシート印刷情報が付加条件情報を満足する場合、つまりレシート印刷情報の中から付加条件情報と一致する条件一致データ列を検出した場合、広告情報を表す広告データを付加(挿入)することになるが、この場合、「条件一致データ列nの前に広告データnを挿入する。」、「条件一致データ列nの後に広告データnを挿入する。」、「条件一致データ列nと広告データnを入れ替える。」、「条件一致データ列(コマンド)nおよびそれに続くパラメータと、広告データnを入れ替える。」、「条件一致データ列nを含むレシート印刷情報の最後(トランザクション終了時)に広告データnを挿入する。」などのアクションが実行可能であり、いずれのアクションを適用しても構わない。
【0094】
また、1つの条件一致データ列に対し、複数のアクションが実行されるような構成も可能である。さらに、1つのレシート印刷情報の中に、複数の条件一致データ列が含まれるような場合は、複数の広告情報が掲載されたレシートを発行することも可能である。なお、本実施形態においては、説明を容易にするため、1つのレシート印刷情報の中に、複数の条件一致データ列が含まれないものとし、「レシート印刷情報内に条件一致データ列nを含む場合、レシート印刷情報の最後に広告データnを挿入する。」のアクションが実行されるものとする。
【0095】
また、条件一致データ列の検出、特に日付等に関するデータ列の検出には、ワイルドカードを利用して検出を行うようにしても良い。この構成によれば、容易且つ確実に条件一致データ列の検出を行うことができる。
【0096】
また、フラグを利用して広告情報を付加するようにしても良い。すなわち、付加条件情報が「条件一致データ列の検出」および「フラグ1のセット」である場合、アクション1として「条件一致データ列nを検出したらフラグ1をセットする。」を実行し、アクション2として「条件一致データ列nと広告データnを入れ替える。またフラグ1をリセットする。」といったような処理を行うことも可能である。
【0097】
ところで、本実施形態の場合、付加条件情報として、「広告情報の付加回数に関する情報」が含まれる。この「広告情報の付加回数に関する情報」は、端末装置40から送られるレシート印刷情報の中から検出するものではなく、印刷データ生成部82(図4参照)で広告情報が付加された回数を広告情報付加カウント部83においてカウントした結果に基づいて、広告情報の付加を決定するものである。したがって、この「付加回数に関する条件」は、予めアダプタ装置51の中に記憶されており、本実施形態においては、常に広告回数が所定回数に達した場合は広告情報の付加を中止するように設定されている。すなわち、この場合の処理は、印刷データ生成部82で広告情報が付加された回数を、広告情報付加回数カウント部83でカウントし、そのカウント回数が付加条件を満たす場合(所定回数に満たない場合)、広告情報の付加を決定することができる。
【0098】
また、広告情報付加回数カウント部83(図4参照)における付加回数のカウント結果である「広告情報の付加回数に関する情報」は、管理サーバ70に送信され、管理サーバ70から付加回数を取得することができる。そして、この付加回数に基づき、広告主(メーカなど)が支払うべき広告料金が算出されることになる。なお、店舗15が広告主から(又は広告の提供を代行する広告代理店)から受け取るべき広告媒体使用料も、この付加回数に基づいて算出される。
【0099】
なお、「付加回数に関する条件」として、付加回数の上限だけでなく、付加回数の範囲において設定されるように構成しても良い。すなわち、付加回数101回目から200回目においては、広告情報を付加するなどして利用可能である。
【0100】
また、レシート印刷情報の中から条件一致データ列を検出する場合と同様に、この「付加回数に関する条件」が、管理サーバ70の中に付加条件情報として記憶されるような構成としても良い。
【0101】
また、付加回数のカウントは、広告情報毎に行われても良いし、複数の広告情報の合計付加数をカウントするようにしても良い。
【0102】
また、上記(例4)として示した付加条件情報「レシートの発行回数に関する情報」も、「広告情報の付加回数に関する情報」と同様に、管理サーバ70から提供されるのではなく、予めアダプタ装置51の中に記憶されている構成としても良い。また、この場合、アダプタ装置51内に、レシートの発行回数をカウントする手段が設けられていても良い。
【0103】
ここで、商品情報および顧客情報の入力から広告情報の付加までの一連の処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、POS端末20のオペレータが、端末装置40のバーコードリーダ44、カードリーダ45およびキーボード43を用いて、商品情報および顧客情報を入力する(入力情報取得;S11)。入力された情報は、POSサーバ30に送られ(入力情報取得;S12)、POSサーバ30では、入力情報に基づいて商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシート61への印刷およびディスプレイ42の表示に用いる商品情報の元となる商品データを生成する(S13)。そして、生成した商品データを、端末装置40に送信する(商品データ取得;S15)。また、POSサーバ30は、この生成した商品データに基づいて、RAM33内の在庫ブロック38の在庫を減らすなどの商品データ管理を行う(S14)。
【0104】
端末装置40は、入力情報および送信された商品データに基づき、オペレータ用ディスプレイ42aおよび顧客用ディスプレイ42bに商品情報等を表示する(S16)と共に、レシート印刷情報を生成する(S17)。生成したレシート印刷情報はアダプタ装置51に送られ、アダプタ装置51はこれを取得する(レシート印刷情報取得;S19)。
【0105】
一方、アダプタ装置51は、管理サーバ70から広告情報および付加条件情報を読み出し(S18)、送信されてきたレシート印刷情報内に、付加条件を満足する情報があるか否かを判別し、それに応じて広告情報を付加するか否かを決定する(S20)。広告情報を付加する場合(すなわち、レシート印刷情報が付加条件を満足すると共に、広告回数が所定の回数に満たない場合)(S20:Yes)は、付加回数をカウントし(S21)、この情報を管理サーバ70に随時送信し記憶させる(S22)。これにより、管理サーバ70から広告付加回数が取得できるようになる。
【0106】
そして、付加条件を満足した付加条件情報に関連づけられた広告情報を、レシート印刷情報の最後に付加して印刷データを生成し(S23)、印刷装置50は、この印刷データに基づいてレシートに印刷を行う(S24)。一方、広告情報を付加しない場合(すなわち、レシート印刷情報が付加条件を満足しない場合、又は広告回数が所定の回数に達した場合のいずれか若しくはこれら両方の場合)、広告情報を付加せずに印刷データを生成し(レシート印刷情報をそのまま印刷データとし)(S25)、これに基づいてレシートに印刷を行う(S24)。
【0107】
ところで、上記のとおり、付加回数に関する情報は、管理サーバ70に送信されて随時記憶され、管理サーバ70から広告付加回数が取得できるようになっている。したがって、広告代理店等がこの管理サーバ70にアクセスすることで、POS端末20における広告情報の付加回数を取得し、これに基づいて店舗15に支払われるロイヤリティ(広告媒体使用料など)が算出される。このように、広告付加回数に基づいてロイヤリティを算出する構成により、新たな広告システムを構築することができる。
【0108】
次に、本発明の第2実施形態に係るPOSシステム(ネットワークシステム)について、図8ないし図10を参照して説明する。本実施形態では、上記実施形態で説明したPOSシステムに、Webサーバを加えたネットワークシステムとして説明する。また、本実施形態のネットワークシステム1は、このWebサーバを加えたことによって、複数の管理サーバ70への広告情報および付加条件情報の提供を効率よく行うことができると共に、顧客60に対しポイントサービスを提供し得るものである。
【0109】
図8に示すように、本発明のネットワークシステム1は、POS端末20と、POS端末20を管理するPOSサーバ30と、POS端末20に広告情報を提供すると共に、POS端末20から入力情報を取得する管理サーバ70と、POS端末20および管理サーバ70に接続され、レシート印刷情報に基づいて印刷データを生成するアダプタ装置51と、を備えたPOSシステム10と、ネットワーク(第3ネットワーク)2を介して複数のPOSシステム10(3つのみ図示)の管理サーバ70と接続され、管理サーバ70に広告情報を提供すると共に、管理サーバ70が取得したレシート印刷情報に基づき、全ての管理サーバ70に対して顧客管理を行うWebサーバ5とによって構成される。
【0110】
図9に示すように、Webサーバ5における顧客管理は、端末装置40からアダプタ装置51に送信されるレシート印刷情報に基づいて行われる。順を追って説明すると、端末装置用インターフェースを介してアダプタ装置51が取得したレシート印刷情報は、広告情報付加決定部でレシートを付加するか否かの判別が行われると共に、印刷データ生成部で印刷データの生成に用いられる。そして、さらにレシート印刷情報は、管理サーバ用インターフェースおよび管理サーバ70を介してWebサーバ5に送られ、Webサーバ5は、このレシート印刷情報に含まれる顧客情報や商品情報に基づいて顧客管理、例えば個々の顧客60に対して付与するポイントの累計の算出を行う。
【0111】
ポイントの累計方法としては、購入金額、購入品目、購入日および購入回数等に応じてポイントを付与することが可能であり、所定のポイントに達した場合には、ボーナスポイントとしてさらにポイントを付与するなど、様々な累計方法が適用可能である。
【0112】
Webサーバ5によって算出されたポイント累計情報は、管理サーバ70および管理サーバ用インターフェース52を介してアダプタ装置51に送信され、印刷データ生成部82において印刷データの生成に用いられる。そして、印刷部84において、レシート61に印刷されることにより、顧客60に対して累計ポイントを提示することができる(図10参照)。
【0113】
このように、累計ポイントを提示することにより、例えば1000ポイントで、1000円分の商品券として利用可能なクーポン券と引き換えることができる場合など、顧客60は買い物の都度、現在のポイント数を確認しつつその1000ポイントを目標にして買い物を行うため、より顧客60の購買意欲を促進させることができる。
【0114】
なお、この場合、ポイントの累計は、店舗15毎に行われるシステム、若しくは複数の店舗15で共通して行われるシステム(いわゆる、共通ポイントサービス)のいずれであっても良い。また、累計ポイントを提示するのではなく、購入毎に、購入金額に応じて付与されたポイントがレシート61に印刷され、これを顧客60側で集めて集計し、集めたレシート61を店舗側に提示することで、ポイントに対するサービスが受けられるようなシステムとしても良い。
【0115】
また、図10に示すように、レシート発行毎に累計ポイントが印刷されるのではなく、ポイントの累計が所定のポイント数に達したときに限り、そのポイント数または、それに見合ったサービスが受けられるクーポン券などが印刷されるようなシステムとしても良い。この場合、例えば算出したポイントの累計が100ポイントに達した場合に、これをレシート上に掲載することで、100円分の買い物券として利用可能とするなどのサービスを行うことができる。
【0116】
また、広告情報や付加条件情報は、管理サーバ70から提供され、ポイント累計情報のみがWebサーバ5から提供されるものとしたが(図8参照)、これら全ての情報(広告情報、付加条件情報およびポイント累計情報)が、Webサーバ5から提供されるようにしても良い。この構成によれば、同一の広告情報や付加条件情報を複数の管理サーバ70に対して送信することが可能であるため、Webサーバ5は効率よく広告情報および付加条件情報の提供を行うことができる。また、提携グループ毎に共通した顧客管理(ポイントサービス)を行うことにより、グループ内で共通したポイントサービスを提供することができる。
【0117】
さらに、この場合、広告情報付加決定部81、印刷データ生成部82、広告情報付加回数カウント部83を全てWebサーバ5内に設け、アダプタ装置51を介して送信されたレシート印刷情報に基づいて、印刷データを生成し、この印刷データをアダプタ装置51に送信することで、印刷装置50に対して印刷データの提供を行うようにしても良い。すなわち、この場合、アダプタ装置51は、端末装置用インターフェース54、印刷装置用インターフェース58および管理サーバ用インターフェース52のみを備えた構成となる。なお、同様に、広告情報付加決定部81、印刷データ生成部82および広告情報付加回数カウント部83を管理サーバ70に設けた構成とすることも可能である。この構成によれば、アダプタ装置51の構成を単純化することができるため、各店舗15へのアダプタ装置51の供給を安価で行うことができる。
【0118】
なお、Webサーバ5は、このレシート印刷情報に含まれる顧客情報や商品情報に基づいて、累計ポイントの算出以外の顧客管理、例えば顧客名簿の作成や、顧客60毎の商品購入リストの作成などを行うようにしても良い。
【0119】
このように、本実記形態によれば、既存のPOSサーバ30や端末装置40に大幅な改造を加えることなく、広告情報を付加し得る複数のPOSシステム10に対し、Webサーバ5によって、個々の顧客60に対するポイント累計を算出し、ポイントに見合ったサービスを提供するなどの顧客管理を行うことができる。言い換えれば、効率の良い顧客情報管理および広告情報管理を行い得るネットワークシステムを、最小限の投資で構築することができる。
【0120】
次に、本発明の第3実施形態について、図11および図12を参照して説明する。上記の実施形態では、アダプタ装置51への広告情報および付加条件情報の提供は管理サーバ70から行われるものとしたが、本実施形態では、これらの情報をメモリカード152に格納し、これをアダプタ装置51に装着することで、メモリカード152から広告情報および付加条件情報の提供が行われるよう構成したものである。
【0121】
この場合、アダプタ装置51には、メモリカード152を着脱可能な装着スロット68が形成され、この装着スロット68にメモリカード152が装着されることで、広告情報および付加条件情報を取得する。そして、広告情報付加決定部81は、レシート印刷情報が付加条件情報を満足する場合に、それに関連づけられた広告情報の付加を決定し、その結果に基づいて、印刷データ生成部82において印刷データの生成が行われる。また、広告付加回数カウント部83によってカウントされた広告付加回数情報は、メモリカード152に記憶され、使用済みのメモリカード152から広告付加回数情報を取得することができる。そして、これに基づき、店舗15側は広告主からロイヤリティ(広告媒体使用料など)を受け取ることが可能となる。
【0122】
そこで、以下、このメモリカード152を使用した場合の広告システム(メモリカードの配布・回収システム100)について説明する。図12に示すように、メモリカードの配布・回収システム100では、まず、メーカ等の広告主110が、広告代理店120に対し、広告依頼を行う。広告代理店120は、その依頼に基づき、アダプタ装置・メモリカード制作会社130へメモリカード152の制作を依頼する。アダプタ装置・メモリカード制作会社130は、依頼内容に基づいて広告情報および付加条件情報を生成し、これを格納したメモリカード152を制作する。その後、アダプタ装置・メモリカード制作会社130は、直接、若しくは広告代理店120を介してメモリカード配布・回収会社160へ、制作したメモリカード152の配布依頼を行う。
【0123】
メモリカード配布・回収会社160は、このメモリカード152を、POS端末20を備えた店舗15へ配布し、予めPOS端末20(端末装置40および印刷装置50)と接続されているアダプタ装置51にこれを装着する。ここで、予めPOS端末20にアダプタ装置51が接続されていない場合は、アダプタ装置・メモリカード制作会社130がアダプタ装置51を製作し、これをPOS端末20に供給・接続する。なお、アダプタ装置51の供給および接続も、メモリカード配布・回収会社160が行うようにしても良い。
【0124】
アダプタ装置51に装着され、使用された使用済みのメモリカード152には、上記の通り付加回数のカウント数に関する情報が記憶されているが、この使用済みメモリカード152は、一定期間毎、若しくは予め定められた期間終了時に、メモリカード配布・回収会社160によって回収され、アダプタ装置・メモリカード制作会社130に戻される。アダプタ装置・メモリカード制作会社130は、使用済みのメモリカード152から広告付加回数を読み出し、その付加回数を元に、広告代理店120において算出されたロイヤリティを受け取る。また、広告代理店120は、広告主110から広告代金を徴収すると共に、メモリカード配布・回収会社160に対して、配布・回収代金を、また、POS端末20を有する店舗15に対し、広告媒体使用料を支払う。
【0125】
このように、本実施形態によれば、広告情報はアダプタ装置51に着脱自在に装着されるメモリカード152に記憶されているため、これを入れ替えることで、容易に広告情報を変更させることができる。
【0126】
また、広告情報を、メモリカード152を用いて提供することで、その配布・回収を容易に行うことができる。また、POS端末20を有する店舗15にとっても、アダプタ装置51の接続のみで、既存のPOSシステム10を大幅に変更する必要がないため、最小限の投資で、広告情報を付加し得るPOSシステム10を構築することができ、これにより広告媒体使用料を得ることができる。
【0127】
なお、メモリカード配布・回収会社160は、店舗15に頻繁に赴く業者、例えば店舗15がスーパーやコンビニエンス・ストアであれば、宅配業者や物流業者などであっても良い。この構成によれば、宅配荷物の集荷や商品の納入の際に、配布・回収を行えばよいため、メモリカード152の配布・回収のためだけにわざわざ店舗15に赴く必要が無い。したがって、メモリカード配布・回収会社160は、効率よく配布・回収代金を得ることができる。
【0128】
また、使用済みメモリカード152には、付加回数のカウント数に関する情報が記憶されるが、アダプタ装置51に表示器を設け、この表示器にカウント数が表示されるように構成しても良い。この構成によれば、店舗15側においても、カウント数を確認することができる。
【0129】
以上、説明したとおり、本発明のPOSシステム10、アダプタ装置51およびネットワークシステム1によれば、印刷装置50にアダプタ装置51を接続することで、アダプタ装置51内において端末装置40から取得したレシート印刷情報に広告情報を付加して印刷データを生成するため、既存のPOSサーバ30やPOS端末20に一切の改造を加えることなく、広告情報を付加し得るPOSシステム10を構築することができる。
【0130】
また、複数のPOS端末20と接続される管理サーバ70から広告情報が提供されるため、管理サーバ70は複数のPOS端末に対して一括した広告情報の管理を行うことができる。一方、POS端末20は、タイムリーな広告情報を取得することができるため、期間限定の広告情報にも迅速且つ容易に対応することができる。
【0131】
また、管理サーバ70からは、広告情報を付加する条件(付加条件情報)も提供されるため、広告情報の付加を限定することができ、これにより、広告内容や広告方法の多様化を図ることができる。一方、管理サーバ70側にとっても、広告情報と付加条件情報とを同時に提供することができるため、無駄な手間を省くことができる。
【0132】
また、広告情報の付加回数をカウントし、その情報が管理サーバ70に記憶されるため、管理サーバ70から付加回数を取得し、これに基づいて広告代金およびロイヤィティを算出することができる。これにより、新たな広告システムを構築することができる。
【0133】
なお、上記の実施形態では、端末装置40から提供されたレシート印刷情報を取得して、これに基づき広告情報を付加するか否かの決定を行ったが、オペレータによって入力された入力情報(商品情報および入力情報)を直接取得して、これに基づき広告情報を付加するか否かの決定を行う構成としても良い。この構成によれば、バーコードリーダやカードリーダによる読みとり、またはキーボード入力等による、比較的簡単なデータ構造の入力情報に基づいて、広告情報を付加するか否かを決定することができるため、比較的複雑なデータ構造のレシート印刷情報に基づいて判別を行う場合と比較して、広告情報を付加するか否かの判別が容易となる。また、バーコードリーダ等によって、商品情報と顧客情報とを同時に取得できる場合は、レシート印刷情報から顧客情報を抽出する場合と比較して、顧客情報の取り出しを容易に行うことができる。
【0134】
また、上記の例では、端末装置40および印刷装置50とアダプタ装置51とは、それぞれコネクタ46,53を介して接続されているものとしたが、無線によって接続(ワイヤレス接続)されるよう構成しても良い。この構成によれば、端末装置40、印刷装置50およびアダプタ装置51の配置の自由度を高めることができると共に、ケーブル等によって操作性が妨げられることがない。
【0135】
また、上記の例では、記憶媒体としてメモリカード152を使用した場合を例に挙げたが、この他、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。また、メモリカードとしては、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等の既存のメモリカードが用いられることが好ましい。
【0136】
また、上述した実施例によらず、例えばシステム構成や装置構成等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0137】
【発明の効果】
上述のように、本発明のPOSシステム、アダプタ装置およびネットワークシステムによれば、印刷装置にアダプタ装置を接続することで、アダプタ装置内で端末装置から取得したレシート印刷情報に広告情報を付加して印刷データを生成するため、既存のPOSサーバやPOS端末に大幅な改造を加えることなく、広告情報を付加し得るPOSシステムを構築することができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPOSシステムの一例を示す構成図である。
【図2】本発明のPOSシステムを構成するPOS端末のオペレータ側から見た外観斜視図である。
【図3】本発明のPOSシステムを構成するPOS端末の顧客側から見た外観斜視図である。
【図4】本発明のアダプタ装置の機能ブロック図である。
【図5】本発明のアダプタ装置の制御ブロック図である。
【図6】本発明のPOSシステムによって発行される広告付レシートの一例を示す図である。
【図7】本発明のPOSシステムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係るネットワークシステムの一例を示す構成図である。
【図9】第2実施形態に係るネットワークシステムの機能ブロック図である。
【図10】第2実施形態に係るネットワークシステムによって発行される広告付レシートの一例を示す図である。
【図11】第3実施形態に係るPOSシステムの機能ブロック図である。
【図12】第3実施形態に係るPOSシステムのアダプタ装置に装着されるメモリカードの配布・回収システムの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ネットワークシステム
2 第3ネットワーク
5 Webサーバ
10 POSシステム
11 第1ネットワーク
12 第2ネットワーク
15 店舗
20 POS端末
30 POSサーバ
40 端末装置
50 印刷装置
51 アダプタ装置
52 メモリカード
54 端末装置用インターフェース
55 動作表示ランプ
58 印刷装置用インターフェース
60 顧客
61 広告付レシート
70 管理サーバ
81 広告情報付加決定部
82 印刷データ生成部
83 広告情報付加回数カウント部
84 印刷部
91 CPU
92 ROM
93 RAM
94 内部バス
100 配布・回収システム
110 広告主
120 広告代理店
130 アダプタ装置・メモリカード制作会社
160 メモリカード配布・回収会社

Claims (20)

  1. 印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された入力情報を取得すると共に、前記入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末と、
    第1ネットワークを介して前記POS端末と接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、
    前記第1ネットワークとは異なる第2ネットワークを介して前記POS端末と接続され、広告情報を提供する管理サーバと、
    前記端末装置から取得した前記レシート印刷情報に、前記管理サーバによって提供された前記広告情報を付加して、前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を備えたPOSシステムであって、
    前記印刷データ生成手段は、前記端末装置および前記印刷装置に接続され、且つ前記第2ネットワークを介して前記管理サーバに接続されたアダプタ装置によって構成されていることを特徴とするPOSシステム。
  2. 前記アダプタ装置は、
    前記レシート印刷情報が、前記広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、前記レシート印刷情報への前記広告情報の付加を決定する広告付加決定手段を有していることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  3. 前記広告付加決定手段は、前記付加条件に関する付加条件情報を、前記管理サーバから取得することを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  4. 前記レシート印刷情報は、商品販売に関する入力情報に基づくものであり、
    前記付加条件情報には、前記商品の種別に関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  5. 前記レシート印刷情報は、商品販売に関する入力情報に基づくものであり、
    前記付加条件情報には、所定額以上の前記商品の合計金額に関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  6. 前記付加条件情報には、広告付加期間に関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  7. 前記アダプタ装置は、
    前記レシートの発行回数をカウントする発行回数カウント手段を更に有し
    前記付加条件情報には、前記発行回数に関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  8. 前記入力情報および前記レシート印刷情報には、顧客情報が含まれており、
    前記付加条件情報には、前記顧客の種別に関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  9. 前記付加条件情報には、前記印刷装置を制御するコマンドに関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  10. 前記レシート印刷情報には、店舗情報が含まれており、
    前記付加条件情報には、前記店舗に関する情報が含まれることを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  11. 前記管理サーバには、複数の広告情報が記憶されており、各広告情報には前記付加条件情報が関連づけられて記憶されていることを特徴とする請求項3ないし10のいずれかに記載のPOSシステム。
  12. 前記アダプタ装置は、
    前記広告情報の付加回数をカウントする付加回数カウント手段を更に有し
    前記広告付加決定手段は、前記付加回数が前記広告情報を付加するための付加条件を満足するときに、前記レシート印刷情報への前記広告情報の付加を決定することを特徴とする請求項に記載のPOSシステム。
  13. 前記付加回数に関する情報は、前記管理サーバに記憶されることを特徴とする請求項12に記載のPOSシステム。
  14. 前記印刷装置はカラー印刷が可能であり、
    前記広告情報には、カラー情報が含まれると共に、前記印刷データは、当該カラー情報に基づいて生成されることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のPOSシステム。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載のPOSシステムに適用されるアダプタ装置。
  16. 請求項3ないし14のいずれかに記載の複数のPOSシステムと、
    複数の前記管理サーバと接続され、当該複数の管理サーバに対し広告情報管理を行うWebサーバと、によって構成されていることを特徴とするネットワークシステム。
  17. 前記管理サーバは、前記Webサーバから提供される広告情報および付加条件情報を提供することを特徴とする請求項16に記載のネットワークシステム。
  18. 印刷データに基づいてレシートに印刷を行う印刷装置と、ユーザによって入力された商品販売および顧客管理に関する入力情報を取得すると共に、前記入力情報に基づいてレシート印刷情報を生成する端末装置とを有するPOS端末と、
    第1ネットワークを介して前記POS端末と相互に接続され、当該POS端末を管理するPOSサーバと、
    第2ネットワークを介して前記POS端末と相互に接続され、当該POS端末に広告情報を提供すると共に、当該POS端末から前記レシート印刷情報を取得する管理サーバと、
    前記印刷装置に接続され、前記端末装置から取得した前記レシート印刷情報に、前記管理サーバから提供された前記広告情報を付加して、前記印刷データを生成するアダプタ装置と、を備えたPOSシステムと、
    第3ネットワークを介して複数の前記管理サーバと相互に接続され、当該管理サーバに広告情報を提供すると共に、当該管理サーバが取得した前記レシート印刷情報に基づき、全ての管理サーバに対して顧客管理を行うWebサーバと、により構成されるネットワークシステムであって、
    前記Webサーバは、個々の顧客に対し、前記レシート印刷情報に基づいて付与するポイントの累計を算出することを特徴とするネットワークシステム。
  19. 前記Webサーバは、算出した前記ポイントの累計に関するポイント累計情報を前記管理サーバを介して前記アダプタ装置に送信すると共に、
    前記アダプタ装置は、送信された前記ポイント累計情報を付加して、印刷データを生成することを特徴とする請求項18に記載のネットワークシステム。
  20. 前記Webサーバは、算出した前記ポイントの累計が所定のポイント数に達したとき、前記ポイント累計情報を前記アダプタ装置に送信することを特徴とする請求項19に記載のネットワークシステム。
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