JP4199608B2 - 眼内レンズ - Google Patents

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    • A61F2002/1683Intraocular lenses having supporting structure for lens, e.g. haptics having filiform haptics

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水晶体の代替として眼内に設置される眼内レンズに関する。
【0002】
【従来技術】
従来、水晶体を取り除いた後に眼内に設置される眼内レンズが知られている。眼内レンズは所定の屈折力を有する光学部と、この光学部を眼内にて支持する支持部とから構成されており、白内障となった混濁した水晶体を超音波乳化吸引術により水晶体嚢から取り除いた後に、眼内レンズを水晶体嚢内にて固定支持させることによって水晶体の代替をさせるようにしている。このような眼内レンズの設置後、水晶体嚢に残っていた水晶体上皮細胞が増殖を起こし、後嚢側に向かうことにより後発白内障が生じることがある。
【0003】
このような後発白内障を抑制するために眼内レンズの光学部とその外周部(コバ部)を不連続な面で構成するとともに、外周部が周方向に沿って一様な凹面形状となっていることで、眼内レンズの光学部と後嚢の接触面を鋭角とし、増殖する水晶体上皮細胞が光学部領域内に位置する後嚢部分に侵入することを阻止するような眼内レンズが知られている(特許文献1 参照)。
【特許文献1】
特開2000−5203号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されるような眼内レンズの形状を形成させるのは複雑な加工を必要とするため、製造面から見て不利である。また、コバ部の面を凹面とするために、ある程度のコバ厚が必要となる。コバ厚が厚くなればなるほど眼内レンズを眼内に挿入するために必要な切開創を大きくさせる必要がある。
上記、従来技術の問題点に鑑み、簡単な構成にて後発白内障を抑制することのできる眼内レンズを提供することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0006】
(1) 折り曲げ可能な弾性材料からなる光学部と、該光学部を眼内で支持するための支持部とを備える眼内レンズにおいて、前記光学部のコバ部は眼内への設置時に前記支持部に生じる応力によって変形可能な厚みとなる0.3mm以下であり,且つ支持部の太さよりも厚く形成されており、前記支持部は前記コバ部より厚みがあり支持部にて生じる応力によって変形可能な厚さとされる前記光学部の内部の所定領域内に,前記光学部の光軸方向に直交する平面に対して前側方向に傾斜した角度で前記コバ部を介して埋め込み接合され、前記支持部と光学部との接合部分の変形により光学部が光軸方向に移動することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した眼内レンズの構成を示した図である。
【0008】
図1(a)は眼内レンズ1を正面から見た図であり、図1(b)は眼内レンズ1を側面から見た図である。眼内レンズ1は所定の屈折力を有する光学部2と、光学部2に接合され眼内にて光学部2を固定支持するための支持部3とから構成される。本実施形態の眼内レンズ1は、光学部2と支持部3とを別々に形成しておき、その後、光学部2と支持部3とを接合させる3ピース型の眼内レンズである。支持部3の基端は、光学部2のコバ部5から内部に所定領域内まで挿入され、接着又は溶着により光学部2に接合されている。なお、図1(a)に示す光学部2と支持部3との接合部4(支持部3が光学部2内に挿入されている部分)は、光学部2にて実際に用いられる光束透過領域から外れた位置に設けられている。
【0009】
図1に示す光学部2は、非含水性(疎水性)または含水性(親水性)の折り曲げ可能な軟性眼内レンズ基材にて形成される。非含水性又は含水性の軟性眼内レンズ基材は、軟質材料となるモノマーを1種類又は数種類配合させ、重合硬化させることにより得ることができる。また、得られる基材の硬度(軟度)を調整するために、軟質材料に硬質材料となるモノマーを適宜配合し、重合硬化させることによって得ることもできる。
【0010】
非含水性の軟質材料となるモノマー(以下、非含水性軟質モノマーと記す)の具体例としては、メチルアクリレート,エチルアクリレート,プロピルアクリレート,2−エチルヘキシルアクリレート,n−ブチルアクリレート,エチレングリコールフェニルエーテルアクリレート,イソブチルアクリレート,n−デシルアクリレート,シクロヘキシルアクリレート,ヘプチルアクリレート等のアクリル酸エステルが挙げられる。
【0011】
また、含水性の軟質材料となるモノマー(以下、含水性モノマーと記す)の具体例としては、 N−ビニルピロリドン、α−メチレン−N−メチルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム等のN−ビニルラクタム類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド類等を挙げることができる。また、この他の軟質材料としては、ポリウレタン,シリコーン等が挙げられる。
また、硬質材料となるモノマー(以下、硬質モノマーと記す)の具体例としては、メチルメタクリレート,エチルメタクリレート,プロピルメタクリレート,ブチルメタクリレート,イソブチルメタクリレート,2−エチルヘキシルメタクリレート,2−メトキシエチルメタクリレート,2−エトキシエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステルが挙げられる。
【0012】
これらの軟質モノマー(非含水性,含水性)、あるいは軟質モノマーと硬質モノマーとの混合物を用いて軟性眼内レンズ基材を得る場合には、必要に応じて架橋剤、重合開始剤が用いられる。架橋剤は具体的にはエチレングリコールジメタクリレート,ジエチレングリコールジメタクリレート,トリエチレングリコールジメタクリレート等のジメタクリル酸エステルや、その他眼内レンズ基材の形成に架橋剤として使用可能な材料が挙げられる。これらの架橋剤は基材となるモノマーの総重量に対し0.5〜10重量%の範囲で使用される。
また、重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル,アゾイソブチロバレロニトリル,ベンゾイン,メチルオルソベンゾイルベンゾエート等の眼内レンズ基材の形成に重合開始剤として使用可能な材料が挙げられる。また、この他にベンゾトリアゾール系を始めとする紫外線吸収材を適宜加え、紫外線吸収効果を持たせた眼内レンズ用基材を得ることもできる。眼内レンズの光学部用として用いられる基材の弾性率が、好ましくは0.1MPa以上20MPa以下、さらに好ましくは0.5MPa以上5MPa以下のものが好適に用いられる。
【0013】
このような眼内レンズ用基材を用いることによって光学部2を形成する。光学部2の形成は、型枠に前述したモノマー、架橋剤、重合開始剤等を混合した溶液を流し込み、重合硬化させることにより光学部2を得ることができる。また、重合、硬化した眼内レンズ基材を切削加工して所望する形状を有した光学部2を得ることもできる。本実施形態の光学部2の形状は、図1(b)に示すように両凸形状となっているが、これに限るものではなく、平凸形状やメニスカス形状等、従来眼内レンズに用いられている形状であってもよい。
また、図1(b)に示す光学部2のコバ部5の厚さ(コバ厚)及び接合部4の厚さは、支持部3にて生じる応力によって接合部4が変形(屈曲または湾曲)する厚さとなっている。なお、所望する屈折力を得るために光学部2の周端から所定の曲率にて光学部2の曲面形状を形成した場合、接合部4が変形するためのコバ部5の厚さは、光学部2や支持部3に用いられる基材の弾性率や支持部3の太さ(径),形状等の条件によって適宜求められるが、0mmではない物理的な厚さを有するとともに0.30mm以下が好ましい。さらに好ましくは、接合部4における支持部3の太さよりも厚いとともに0.20mm以下である。
【0014】
また、支持部3の形成用に用いられる基材は、従来眼内レンズの支持部に用いられている材料を使用することができる。支持部形成用の基材としては、例えばメチルメタクリレート,ポリプロピレン、ポリイミド等が挙げられる。眼内レンズの支持部用として用いられる基材の弾性率は、好ましくは500MPa以上5000MPa以下、さらに好ましくは1000MPa以上3500MPa以下のものが好適に用いられる。支持部3の形状は、眼内レンズ1の眼内設置時に支持部3に生じる応力が、支持部3の基端側(接合部4)に伝わるような形状であればよい。例えば、図1に示すような、支持部3の太さを全域に渡って一様とするとともに、支持部3の基端から所定の長さは直線形状とし、そこから支持部3の先端までは略C字形状に湾曲する形状である。なお、本実施の形態では支持部の一方(基端)が光学部と接合し、他方が自由端となっているオープンループ形状となっているが、これに限るものではなく、クローズドループ形状であってもよい。
【0015】
このような形状を有した支持部3は、接合部4の変形を容易にするために、及び光学部2の前眼部側への飛び出しを抑制するために、図1(b)に示すように支持部3を前側に所定角度θだけ傾斜させるようにして接合している。接合角度θ(支持部3が光学部2の光軸に直交する平面に対してなす角度)は好ましくは1°以上10°以下であり、さらに好ましくは、3°以上7°以下である。接合角度が1°未満であると、所望する効果が得られにくい。また、接合角度が10°を超えると、光学部2と支持部3との接合強度が弱くなってしまう。光学部2と支持部3との接合は、接着剤を用いたり加熱による溶着等、の従来支持部の接合に用いられている一般的な方法を用いることができる。
また、光学部2に支持部3を接合した眼内レンズ1の全長(図1に示すd)は、実際の水晶体の直径よりも長く、眼内レンズ1を眼内(水晶体嚢内)に設置すると、支持部3に所定の応力がかかるようになっている。
【0016】
図2は、このような構成を備える眼内レンズ1を患者眼Eの眼内に設置した状態を示した図である。既知の超音波乳化吸引術により水晶体を取り出した後の水晶体嚢に設置された眼内レンズ1は、その全長よりも狭い空間内に収められるため、支持部3に対して所定の応力がかかることとなる。このように支持部3にかかる応力が支持部3基端の接合部4に伝達されることにより、光学部2(接合部4)は変形することとなる。図3は光学部3における接合部4の変形を示した模式図である。図3(a)のように支持部3に何も力が加わっていない状態では光学部2(接合部4)の変形は起こらない。図3(b)に示すように支持部3の基端に向かって力が加えられると、支持部3の基端は光学部2を押すこととなる。支持部3が光学部2を押すことにより接合部4に応力がかかり、光学部2は接合部4にて変形することとなる。
【0017】
このような接合部4の変形により、光学部2は図2に示す光軸L上を眼底側に向かって移動することとなる。光学部2が移動することによって光学部2は後嚢10にさらに押し付けられるように密着することとなる。その結果、光学部2と後嚢10との密着度が高まるため、水晶体上皮細胞が光学部2と後嚢10との間に入り込み、増殖することによって生じる後発白内障を抑制することができる。また、接合部4の変形により光学部2が後嚢10を押し付けている状態となっているため、硝子体の圧力の影響を受けやすい状態となっている。本実施形態の眼内レンズ1は、毛様筋の緊張によって硝子体圧が高まると硝子体が後嚢を前側へ押すため、後嚢10に設置した眼内レンズ1は光軸方向を前側に移動することとなる。また、毛様筋が弛緩すると硝子体圧が低くなるため、眼内レンズ1は後側に移動することとなる。このような毛様筋の緊張/弛緩で生じる硝子体圧の変化による眼内レンズの光軸方向への前後移動により、単焦点の眼内レンズであっても調節力を持たせることが可能となる。また、コバ厚が薄いため、従来の眼内レンズに比べ小さく折り畳むことができる。その結果、患者眼への挿入時に設ける切開創を小さくすることができる。
【0018】
<実施例1>
エチレングリコールフェニルエーテルアクリレート(EGPEA)を53.95重量%、n−ブチルメタクリレート(n−BMA)を39.66重量%、n-ブチルアクリレート(n-BA)を4.00重量%、架橋剤として1,4−ブタンジオールジアクリレートを2.00重量%、紫外線吸収材として2−(2′−ヒドロキシ−5′−メタクリリロキシプロピル−3′−tert−ブチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾールを0.30重量%からなる混合物を反応器内に入れた後、重合開始剤として2,2−アゾビスイソブチロニトリルを0.10重量%添加し、重合反応を開始させた。
【0019】
重合反応は、各材料を入れた反応器を60℃の恒温水槽にて24時間、その後95℃のオーブン内に24時間おいて反応を進めた後、反応を完結させるために真空オーブンにて95℃、24時間置き、弾性率約1.7MPaの軟性アクリル基材を得た。その後、得られた軟性アクリル基材を低温にて切削加工を行うことにより、φ5.50mm、コバ厚が0.2mmの両凸形状を有した光学部(屈折力+20D)を形成した。なお、光学部の周端(コバ部)から光学部の中心に向けて、所望する屈折力を得るために必要な曲率を一様に持たせた形状を形成させるものとした。
また、ポリメチルメタクリレート(弾性率3000MPa)の線材を用いて図1に示すような形状の支持部を得た。支持部の太さは0.15mmとした。
また、得られた光学部に対して支持部を挿入するための穴を2箇所形成し、ここに前述した支持部の基端を挿入し、加熱により溶着し、全長12.5mmの眼内レンズを得た。また、支持部の基端の先端は、光学部の中心からφ4.6mmの所に位置し、光学部において実際に用いられる光束透過領域から外れるようにしている。また、光学部に対する支持部の接合角度θは3°とした。
【0020】
次に、得られた眼内レンズ1を図4(a)に示すような治具20にセットした後、図4(b)に示すように治具20の開口径を徐々に縮め、眼内レンズ1に応力(圧縮荷重)を生じさせ、そのときの光学部2の移動量を測定した。なお、測定開始時の治具20の開口径は12.5mmとし、その後0.5mmずつ開口径を縮めるようにした。その結果を図5に示す。なお、測定中はマイクロスコープにより光学部と支持部との接合部を観察した。実施例1の眼内レンズでは、治具20の開口径の縮小により接合部の変形が認められた。
【0021】
<実施例2>
光学部に対する支持部の接合角度θを7°とした以外は、全て実施例1と同様の条件として眼内レンズ1を得た。得られた眼内レンズ1を用いて実施例1と同様に治具20を用いて光学部2の移動量を測定した。その結果を図5に示す。なお、実施例2の眼内レンズでは、実施例1の眼内レンズと同様に治具20の開口径の縮小により接合部の変形が認められた。
【0022】
<比較例1>
従来、用いられていた光学部と支持部との接合部が応力によって変形しない眼内レンズの例として、光学部のコバ厚を0.35mmとした以外は、全て実施例1と同様の条件として眼内レンズ1を得た。得られた眼内レンズ1を用いて実施例1と同様に治具20を用いて光学部2の移動量を測定した。その結果を図5に示す。なお、比較例1の眼内レンズでは、治具20の開口径の縮小による接合部の変形が認められなかった。
<結果>
図5に示すように、実施例1及び実施例2の眼内レンズは圧縮量が2mmのとき光軸方向における光学部の移動量が1.0mmを超える結果となった。実際に眼内レンズを設置する水晶体嚢周辺の眼内の径は9.0mm〜10.0mm程度であるため、本実施形態で示した全長12.5mm程度の眼内レンズを用いることにより、従来の眼内レンズ(比較例1)に比べ、後嚢に対してより強く密着することとなる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば小さな切開創にて眼内に挿入可能であるとともに後発白内障を抑制することができる。また、毛様筋の緊張/弛緩による光学部の光軸方向に対する移動量が大きいため、調節力を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における眼内レンズの構成を示した図である。
【図2】本実施形態における眼内レンズを患者眼の眼内に設置した状態を示した図である。
【図3】支持部に応力が生じた際における接合部の変形状態を示した図である。
【図4】治具を用いた光学部の移動量の測定を示した図である。
【図5】眼内レンズの圧縮量に対する光学部の移動量を示した図である。
【符号の説明】
1 眼内レンズ
2 光学部
3 支持部
4 接合部
5 コバ部

Claims (1)

  1. 折り曲げ可能な弾性材料からなる光学部と、該光学部を眼内で支持するための支持部とを備える眼内レンズにおいて、前記光学部のコバ部は眼内への設置時に前記支持部に生じる応力によって変形可能な厚みとなる0.3mm以下であり,且つ支持部の太さよりも厚く形成されており、前記支持部は前記コバ部より厚みがあり支持部にて生じる応力によって変形可能な厚さとされる前記光学部の内部の所定領域内に,前記光学部の光軸方向に直交する平面に対して前側方向に傾斜した角度で前記コバ部を介して埋め込み接合され、前記支持部と光学部との接合部分の変形により光学部が光軸方向に移動することを特徴とする眼内レンズ。
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