JP4198858B2 - 錠前の信号取出し機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は錠前の信号取出し機構に関し、特に外出の際に防犯用の信号を取り出すのに適合する錠前の信号取出し機構に適合する。したがって、本発明は主に防犯システムに利用される錠前の信号取出し機構である。
【0002】
【従来の技術】
普通一般に、サムターンダルマ及びシリンダーダルマを室内外からそれぞれ回転させると、デッドボルトがフロントからそれぞれ突出する錠前が普及している。この種の錠前は、施錠用のデッドボルトの他に仮止め用のラッチがそれぞれ設けられている。
【0003】
従来、この種の錠前と、外出の際に防犯用の信号を取り出すための信号取出し機構を有する「キースッチ」と称される装置とは別体のものが多い。もちろん、デッドボルト及びラッチを有する錠前に信号取出し機構を設ける考え方もある。
【0004】
しかし、前者は外出の際に、まず普通一般の錠前に合鍵を差し込んでシリンダーダルマを施錠方向に回し、次にキースッチのキー穴にキーを差し込み、警報スイッチをONの状態にする必要があるので、操作上二度手間となり、いわゆる面倒である。もちろん、取付け作業に時間がかかる等の問題点もある。一方、後者は各部材を合理的に組み合わせるのが容易でない。しかし、現在、普通一般の錠前にも適用可能である錠前の信号取出し機構の出現が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来の要望点に鑑み、第1の目的は、普通一般に使用されている錠前の機構において、外出の際に合鍵でシリンダーダルマを所定の位置まで施錠方向へと回し、その結果、デッドボルトがフロントから突出した時に、さらに、「合鍵を+α」回転すると、防犯システム用の信号を確実に取り出すことができる(警報スイッチがONの状態になる)ことである。第2の目的は、合鍵を+α回した後に指の力を緩めると、自動的に或いは容易にデッドボルトが−α戻り(シリンダーダルマが普通一般の施錠位置へと復帰回転すること)、合鍵をスムースに引き抜くことができることである。これによって、操作の利便性を向上させることができる。第3の目的は、錠箱内に配設された警報スイッチが可動接片を有するタイプの場合において、警報スイッチがONの状態になった時に出力部材が所望の位置から押し戻されないことである。第4の目的は、室内側からサムターンダルマを施錠方向へと回転しても、出力部材がそれに連動しないことである。第4の目的は、部品点数を少なくし、錠箱内の有効スペースを合理的に活用することである。つまり、各部材を合理的に組み合わせることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、サムターンダルマ5及びシリンダーダルマ7を室内外からそれぞれ回転させると、デッドボルト3がフロント2からそれぞれ突出する錠前Xの信号取出し機構Yにおいて、前記サムターンダルマ5及びシリンダーダルマ7を互いに対面状態に組み合わせ、これらのダルマ5,7に形成されたサムターン係合歯21及びシリンダー係合歯25にそれぞれ噛合する制御歯車9を横軸28に設け、この制御歯車9の制御指部30と係合する係合突部31を有する出力部材10を前記横軸28に設け、この出力部材10のスイッチ駆動部35と当接可能な警報スイッチ11を錠箱1内に配設し、外出の際に合鍵でシリンダーダルマ7を所定量回転するとデッドボルト3がフロント2から突出し、さらに、「合鍵を+α」回転すると、前記シリンダーダルマ7は、錠箱1に内装した付勢バネ12のバネ力に抗して回転すると共に、制御歯車9はシリンダーダルマ7に連動して回転し、前記出力部材10は、前記制御歯車9に制御されて警報スイッチ11をONの状態にすることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態の一例を「サムターン側」から概略的に示す。まず説明の便宜上、図1を基準に発明の実施形態の環境を説明する。1は錠箱、2はフロント、3はデッドボルト、4はラッチである。本発明の錠前Xは、普通一般の錠前と同様に、外から戻って来てサムターンを回転すると、サムターンダルマ5が反時計方向へと回り、デッドボルト3がフロント2から突出する(いわゆる施錠状態)。また前記サムターンダルマ5は、図示しない合鍵をシリンダーダルマ側からサムターンダルマ5の中心孔6へと差し込み、かつ、合鍵を回転操作すると、内側からサムターンを操作した場合と同様に前記デッドボルト3がフロント2から突出して施錠状態となる。普通一般にサムターンの操作は、室内側から行うので、室内側から見た図1を基準にすると、サムターンダルマ5は施錠の際には反時計方向へと回転する。
【0008】
一方、サムターンダルマ5の向う側、つまり、室外側にはサムターンダルマ5に重なり合うように同軸上に摺動回転するシリンダーダルマ7(図6乃至図9参照)が設けられている。デッドボルト3は、シリンダーダルマ7に図示しない合鍵をダルマ孔8へと差込み、かつ、シリンダーダルマ7を時計方向へ回転すると、フロント2から突出する。
【0009】
このように、錠前Xのデッドボルト3は、室内側からはサムターンダルマ5を反時計方向へ回転させることにより、一方、室外側からはシリンダーダルマ7を時計方向へ回転させることにより、フロント2から突出する。
【0010】
さて、防犯用の錠前の信号取出し機構Yは、前記普通一般の錠前Xにおいて、錠箱1に内装されたサムターンダルマ5、シリンダーダルマ7、これらのダルマ5,7に噛合う制御歯車9、防犯用の信号を取り出すために警報警報スイッチをON/OFFさせるための出力部材10、それに警報スイッチ(一例としてマイクロスイッチ)11の組み合わせに特徴がある。また、これらの主要部材5,7,9,10に、合鍵を+α角度回した後に指の力を緩めると、自動的に或いは容易にデッドボルトが−α角度戻るように付勢バネ12を錠箱1に内装したことも特徴がある。さらに、錠箱内係止バネ13を内装したことも特徴である。これは錠箱1内に配設された警報スイッチ11が可動接片11aを有する場合において、該可動接片11aが押圧されて警報スイッチがONの状態になった時に、出力部材10が所望の位置から押し戻されないようにするためである。
【0011】
ここで、前記付勢バネ12について説明する。付勢バネ12は、図1で示すように錠箱1内の左隅角部にバネ用支持軸14を介して取付けられている。しかして、付勢バネ12の一端部12aは錠箱1の内壁面に圧接し、一方、その他端部12bはシリンダーダルマ7の半円弧状外周壁面乃至係合面25bに圧接する。また前記係止バネ13は、出力部材10に指向する下端部13aが出力部材10の外周壁の適宜部位に形成された係合溝36に係合し、また警報スイッチ11がONの状態の時に出力部材所10を所定の位置に係止する。以下、これらの部材を中心に説明をする。
【0012】
図2は、本発明の主要部である5つの部材を「サムターン側」から示した説明図である。本発明は施錠の際に合鍵でシリンダーダルマ7を所定の位置まで回転した場合にデッドボルト3がフロント2から突出し(施錠状態)、さらに、同方向へ「合鍵を+α角度回すると」、警報警報スイッチ11がONの状態になる。したがって、本来、シリンダーダルマ7(室外)側から説明するべきであるが、発明の特徴部分が図面上良く(判り易く)現れないので、説明の便宜上、サムターン側から「サムターンダルマ5」、「シリンダーダルマ7」、「制御歯車9」、「出力部材10」、「付勢バネ12」、「係止バネ13」をそれぞれ斜視で示してある。そこで、これらの部材を順番に説明する。
【0013】
まずサムターンダルマ5は、図1で示すように錠箱1内の左上隅角部寄りの部位に回動自在に設けられている。公知のようにサムターンダルマ5は、図示しないサムターンに連結され、前述した中心孔6を有する。
【0014】
しかして、15は円周方向に弧状ガイド孔16を有する円盤状の係合板部で、この係合板部15にはデッドボルト3の後端部に指向する(半径方向へ延びた)レバー部17が連設している。レバー部17の端部は、枢軸18を介してデッドボルト3の後端部を貫通するデッドボルト用制御杆19に連結されている。なお、デッドボルト用制御杆19の下方には、デッドボルト用ロッキングバー20が適宜に配設されている。
【0015】
21は係合板部15の半円形状に突出する部位でかつ前記ガイド孔16が位置する部位の外周部に突出形成されたサムターン係合歯21である。このサムターン係合歯21は、後述するシリンダーダルマ7のシリンダー係合歯25よりもは歯数が少ない。また、サムターン係合歯21は、本実施例ではシリンダーダルマ7の初期位置においても制御歯車9と噛合するようにレバー部17寄りから離れた外周部に形成されている。
【0016】
22は係合板部15の一側面に突出形成された嵌合軸部で、この嵌合軸部22の内部には、特に図示しないが後述のシリンダーダルマ7の円形嵌合凹所27と同様の円形嵌合凹所が形成されている。サムターンダルマ5は、この嵌合軸部22を中心に協働回転する。
【0017】
次にシリンダーダルマ7は、サムターンダルマ5と対面するように錠箱1内に回動可能に設けられている。このシリンダーダルマ7は、普通一般に図しないシリンダー錠の内筒に連結されている。しかして、シリンダーダルマ7は、全体としてやや円盤状であるが、サムターンダルマ5と同様に半円形状に突出する部位25aの外周部の略全周にシリンダー係合歯25を有する。そして、前記半円形状に突出する部位25aの左側の外周面は、付勢バネ12が圧接するテーパ状の係合面25bと成っている。また突出する部位25aの中央部には、サムターンダルマ5のガイド孔16に常に係合する係合ピン26が突設されている。したがって、サムターンダルマ5を回転すると、クラッチ機能を有する係合ピン26を介し、シリンダーダルマ7は同期的に所定角度まで回転する。
【0018】
27は係合ピン26を有する側から形成された円形嵌合凹所で、この円形嵌合凹所27は、前述したダルマ孔8と連通している。なお、特に図示しないが、シリンダーダルマ7とサムターンダルマ5とは、互いにバラバラにならないように、組み合わせの際には、例えば前記円形嵌合凹所27に筒状の嵌合体が組込まれる。
【0019】
次に一個の制御歯車9は、図1で示すようにシリンダーダルマ7並びにサムターンダルマ5と錠箱1内の右上に固定的に配設された警報スイッチ11との間に横軸28を介して回転自在に設けられている。この制御歯車9は、シリンダー係合歯25及びサムターン係合歯21の両者にそれぞれ噛合う。なお、図2では一個の制御歯車9の裏側と表側とがそれぞれ見えるように表している。制御歯車が2個ある意味ではない。
【0020】
しかして、29は制御歯車9のサムターン側の側壁に突出形成されたボス部である。一方30は制御歯車9のシリンダー側の側壁に突出形成された弧状の制御指部である。この弧状制御指部30は、次に説明する出力部材10の切欠部に入り込み、かつ、爪状係合突起31と当接可能である。
【0021】
出力部材10は制御歯車9と同様に横軸28を介して設けられている。制御歯車9と出力部材10とは同軸上に互いに重なり合っている。前述したように、出力部材10の軸孔32を有する中心板部33には、錠箱1の厚さ方向に突出しかつ半円形状よりもやや大きい弧状の肉厚囲い部34が連設している。そして、前記弧状の肉厚囲い部34の内径は、前述した制御指部27を受け入れることが可能な寸法となっている。
【0022】
しかして、前記係合突起31は、弧状の肉厚囲い部34によって形成された切欠部内に半径方向に向かって爪状に突出し、両側面31a、31aは弧状制御指部30の両端面30a、30aと選択的に係合可能である。
【0023】
35は弧状の肉厚囲い部34の外周壁34aに突起状に形成された警報スイッチ駆動部で、この警報スイッチ駆動部35は、後述するようにサムターンダルマ5が初期位置から施錠方向へと回転しても警報スイッチ11の可動片11aを押圧せず(図5参照)、一方、合鍵によってシリンダーダルマ7が初期位置から施錠方向へと回転し、かつ、「合鍵を+α角度回すると」、防犯システム用の警報信号を確実に取り出すことができるように、警報スイッチ11の可動接片11aを押圧する(図10)。
【0024】
そこで、図3乃至図5を参照に、まずサムターンダルマ5を室内側から回しても、出力部材10がサムターンダルマ5に連動しない場合について説明する。
【0025】
図3及び図4はサムターン側から見た各説明図である。これらの図3は室内に入り、これからサムターンダルマ5を室内側から反時計方向へと回そうとする場合を示している。この時サムターンダルマ5のレバー部17は、中心孔6よりも左側に位置している。またシリンダーダルマ7の係合ピン26は、サムターンダルマ5のガイド孔16の下側に位置している。またサムターンダルマ5のサムターン係合歯21の右上側は制御歯車9に噛合している。さらに、出力部材10の警報スイッチ駆動部35は、警報スイッチ11の可動接片11aから離れている。したがって、警報スイッチ11はOFFの状態である。加えて、図5で示すように制御歯車9の制御指部30の下方一端面30aが出力部材10の係合突起31の一側面31aから180度程離れている。
【0026】
そこで、図4及び図5で示すように、施錠をするためにサムターンダルマ5を反時計方向へと回転すると、制御歯車9は矢印で示す時計方向へと回り始める。そして、サムターンダルマ5をさらに所定角度まで回転すると、制御歯車9は所定位置で停止する。この場合デッドボルト3がフロント2から突出する。また制御歯車9の制御指部30の上方一端面30aは、出力部材10の係合突起31の一側面31aと当接可能な位置まで回転移行するが、制御歯車9は必要以上に回転しないので、出力部材10を時計方向へ回転をさせない。したがって、出力部材10はサムターンダルマ5に連動せず、警報スイッチ11はOFFのままである。
【0027】
次に図6乃至図10を参照に、シリンダーダルマ7を施錠方向へと回転した場合及び合鍵をさらに+α回転した場合について説明する。シリンダーダルマ7を回転させた場合には、前記サムターンダルマ5の場合とは相違し、出力部材10は制御歯車9を介して連動する。
【0028】
図6はシリンダーダルマ7側から見た説明図である。この図は室外からシリンダーダルマ7を時計方向へと回そうとする場合を示している。この時サムターンダルマ5のレバー部17の位置は、図3とは逆に現れるので、右側に位置している。またシリンダーダルマ7の係合ピン26等は、図面上仮想線となる。
【0029】
さて、図6は、これから外出しようとして解錠状態であるデッドボルト3をフロント2から突出させようとしている場合を示している。この場合錠前Xは解錠状態であるから、警報スイッチ11はOFFである。そこで、シリンダーダルマ7のシリンダー係合歯25(の左部)は制御歯車9に噛合している。また図10で示すように制御歯車9の制御指部30の右側一端面30aは出力部材10の係合突起31の一側面31aから180度程離れている。図10の初期状態を示す概略図(一番上の図)からも理解することができるように、出力部材10の警報スイッチ駆動部35は、警報スイッチ11の可動接片11aから離れている。
【0030】
そこで、合鍵でシリンダーダルマ7を時計方向へと所定量回転すると、デッドボルト3はフロント2から突出する。図7は制御歯車9が反時計方向へと回転し、これにより出力部材10は同方向に回転した場合を示すが、この図7から明らかなように、デッドボルト3がフロント2から突出しても、警報スイッチ11は、未だOFFの状態である。何故ならば、図10の上から2番目の概略図で示すように、まだこの段階では、制御歯車9は時計方向へ所定量回しても、出力部材10は制御歯車9から何らの影響を受けていないからである。出力部材10は制御歯車9の回転摩擦抵抗を受けても、係止バネ13の下端部13aが係合溝36に係合しているので、容易には回転しない。
【0031】
そこで、今仮に外出の際に長期不在などの理由から警報スイッチ11をONの状態に所望する場合には、「合鍵を+α」同方向へと回転する。図8及び図10の上から3番目の概略図は、錠前Xが施錠状態において、シリンダーダルマ7がさらに付勢バネ12のバネ力に抗して「+α」回転した場合を示している。この場合出力部材10は制御歯車9を介して反時計方向へと回転するので、出力部材10の警報スイッチ駆動部35は、可動接片11aを押圧し、その結果、警報スイッチ11はがONの状態になる。この時係止バネ13の下端部13aは出力部材10を所定位置に係止する。
【0032】
しかして、この状態では合鍵を引抜くことができないので、図9で示すようにシリンダーダルマ7を「αの分だけ」元に戻す。この場合合鍵を摘んでいる指を緩めると、付勢バネ12の復帰力が作用し、リンダーダルマ7はスムースに反時計方向へ回転するが、図10の一番下の概略図で示すように、制御歯車9の弧状制御指部30が出力部材10の係合突起31から離れるだけであるから、出力部材10は係止バネ13に係止されたままの状態である。
【0033】
したがって、本発明の錠前の信号取出し機構Yは、例えば図示しない防犯システムと組み合わせ、「外出したから、いつでも警報信号を発することができる状態にしてください」との意味合いの錠前として使用することができる。
【0034】
【実施例】
図2において、サムターンダルマ5は周方向にガイド孔16を有し、このガイド孔16にはシリンダーダルマ7に突設した係合ピンが係合しているが、サムターンダルマ5とシリンダーダルマ7との係合関係を任意に設計変更することができる。例えばシリンダーダルマ7にガイド孔を形成し、一方、サムターンダルマ5に前記ガイド孔に係合する係合ピンを設ける場合である。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような作用・効果がある。
(1)普通一般に使用されている錠前の機構において、外出の際に合鍵でシリンダーダルマを所定の位置まで施錠方向へと回し、その結果、デッドボルトがフロントから突出した時に、さらに、「合鍵を+α」回転すると、防犯システム用の信号として確実に取り出すことができる(警報スイッチがONの状態になる)。
(2)合鍵を+α回した後に指の力を緩めると、自動的に或いは容易にデッドボルトが−α戻り(シリンダーダルマが普通一般の施錠位置へと復帰回転する)、合鍵をスムースに引き抜くことができる。これによって、操作の利便性を向上させることができる。
(3)錠箱内に配設された警報スイッチが可動接片を有するタイプの場合において、警報スイッチがONの状態になった時に出力部材が所望の位置から押し戻されない。
(4)室内側からサムターンダルマを施錠方向へと回転させても、出力部材がそれに連動しない。
(5)部品点数を少なくし、錠箱内の有効スペースを合理的に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図10は本発明の一実施例を示す各説明図。
【図1】発明の実施形態の一例を示す概略説明図。
【図2】主要部材の分解斜視図。
【図3】解錠状態におけるサムターンダルマ側から見た説明図。
【図4】図3の状態において、サムターンダルマを施錠方向へと回転した場合の説明図。
【図5】サムターンダルマを施錠方向へと回転した場合の概略説明図。
【図6】解錠状態におけるシリンダーダルマ側から見た概略説明図。
【図7】施錠状態におけるシリンダーダルマ側から見た概略説明図。但し、警報スイッチはまだOFFの状態。
【図8】図7の施錠状態において、シリンダーダルマをさらに+α回転した場合の説明図。この時警報スイッチがONとなる。
【図9】図8の施錠状態かつ時警報スイッチONの状態において、シリンダーダルマを−α回転した場合の説明図。合鍵を抜いても警報スイッチはそのままONの状態。
【図10】図6乃至図9において、主要部材の作用を示す概略説明図。
【符号の説明】
X…錠前、Y…信号取出し機構、1…錠箱、2…フロント、3…デッドボルト、4…ラッチ、5…サムターンダルマ、6…中心孔、7…シリンダーダルマ、8…ダルマ孔、9…制御歯車、10…出力部材、11…警報スイッチ、11a…可動接片、12…付勢バネ、13…係止バネ、15…係合板部、16…ガイド孔、17…レバー部、21…サムターン係合歯、25…シリンダー係合歯、25a…突起する部位、25b…係合面、26…係合ピン、27…円形嵌合凹所、28…横軸、30…制御指部、31…係合突部、35…警報スイッチ駆動部、36…係合溝。
Claims (5)
- サムターンダルマ5及びシリンダーダルマ7を室内外からそれぞれ回転させると、デッドボルト3がフロント2からそれぞれ突出する錠前Xの信号取出し機構Yにおいて、前記サムターンダルマ5及びシリンダーダルマ7を互いに対面状態に組み合わせ、これらのダルマ5,7に形成されたサムターン係合歯21及びシリンダー係合歯25にそれぞれ噛合する制御歯車9を横軸28に設け、この制御歯車9の制御指部30と係合する係合突部31を有する出力部材10を前記横軸28に設け、この出力部材10のスイッチ駆動部35と当接可能な警報スイッチ11を錠箱1内に配設し、外出の際に合鍵でシリンダーダルマ7を所定量回転するとデッドボルト3がフロント2から突出し、さらに、「合鍵を+α」回転すると、前記シリンダーダルマ7は、錠箱1に内装した付勢バネ12のバネ力に抗して回転すると共に、制御歯車9はシリンダーダルマ7に連動して回転し、前記出力部材10は、前記制御歯車9に制御されて警報スイッチ11をONの状態にすることを特徴とする錠前の信号取出し機構。
- 請求項1に於いて、制御歯車9の制御指部30は弧状に形成され、一方、出力部材10の係合突部31は爪状に形成されていることを特徴とする錠前の信号取出し機構。
- 請求項1に於いて、サムターンダルマ5のサムターン係合歯21は、シリンダーダルマ7のシリンダー係合歯25よりも少ないことを特徴とする錠前の信号取出し機構。
- 請求項1に於いて、錠箱内には出力部材10用の係止バネ13が配設され、該係止バネ13の出力部材10に指向する端部13aは、出力部材10に形成された係合溝36に係合することを特徴とする錠前の信号取出し機構。
- 請求項4に於いて、出力部材10用の係止バネ13は、警報スイッチ11がONの状態の時には、出力部材所10を所定の位置に係止することを特徴とする錠前の信号取出し機構。
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