JP4198215B2 - 遊技システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定数の遊技球を封入して循環使用する封入式遊技機および該封入式遊技機を制御する制御装置とからなる遊技装置を複数備えるとともに、複数の遊技装置と情報転送可能に接続され、遊技装置に基づく情報を収集管理する管理装置を備えた遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技店では、遊技者がパチンコ遊技機(すなわち、普通型遊技機)にて遊技を行い、その結果獲得した遊技球を景品交換所などで計数してもらい、その後、景品に交換するという方法で営業をしている。そのため、遊技者は重い遊技球を持って遊技店内を移動しなければならず、それを解決するために、遊技者にカードを使用させるとともに、獲得した遊技球の数をデータ化してカードと対応させるという技術が提案されている。これは、遊技球を内部に封入したパチンコ遊技機(いわゆる封入式遊技機)を用いて遊技を行い、遊技の結果はカードに記録した情報にて認識可能にするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技システムでは、以下のような問題点があった。
遊技者が封入式遊技機間で台を移動する場合、遊技者は移動先の台に行くが、移動元の台が中断状態にある場合(食事、トイレ、電話等で遊技中断)には移動元の台の中断状態を解除して他人に開放することが望まれていた。
【0004】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、封入式遊技機間で台移動する場合に移動元の台の中断状態を簡単に解除できる遊技システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技システムは、所定数の遊技球を封入して循環使用する封入式遊技機および該封入式遊技機を制御する制御装置とからなる遊技装置を複数備えるとともに、
前記複数の遊技装置と情報転送可能に接続され、遊技装置に基づく情報を収集管理する管理装置を備えた遊技システムにおいて、
前記遊技装置は、
持玉数がある状態での遊技者の終了スイッチ操作に基づいて、封入式遊技機の台番号及び持玉数情報を含む遊技終了許可要求を前記管理装置に送信する遊技終了許可要求送信手段と、
前記遊技終了許可要求送信手段による前記遊技終了許可要求の送信に対応して前記管理装置が遊技を終了した遊技者を特定するための遊技者特定情報として作成して送信した暗証番号の受信に基づいて、当該暗証番号及び持玉数情報が書き込まれた情報媒体を排出し且つ前記持玉数をクリアして封入式遊技機での遊技を終了させる遊技終了手段と、
持玉数がある状態での遊技者の中断スイッチ操作に基づいて、封入式遊技機の台番号及び持玉数情報を含む遊技中断許可要求を前記管理装置に送信する遊技中断許可要求送信手段と、
前記遊技中断許可要求送信手段による前記遊技中断許可要求の送信に対応して前記管理装置が遊技を中断した遊技者を特定するための遊技者特定情報として作成して送信した暗証番号の受信に基づいて、当該暗証番号及び持玉数情報が書き込まれた情報媒体を排出し且つ封入式遊技機の発射装置の動作を禁止して中断状態に移行させる遊技中断手段と、
非中断状態での遊技者の暗証スイッチ操作による前記情報媒体に書き込まれた前記遊技者特定情報としての暗証番号の入力に基づいて、当該暗証番号及び封入式遊技機の台番号を含む移動遊技要求を前記管理装置に送信する移動遊技要求送信手段と、
前記移動遊技要求送信手段による前記移動遊技要求の送信に対応して前記管理装置から送信される遊技可能化情報の受信に基づいて、封入式遊技機での遊技を可能にする遊技可能化手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記遊技装置からの前記遊技終了許可要求の受信に基づいて、遊技を終了した遊技者を特定するために遊技者特定情報としての暗証番号を作成して送信元の遊技装置に送信するとともに、当該遊技者特定情報としての暗証番号と受信した遊技終了許可要求に含まれる台番号及び持玉数情報とを対応付けて非中断モードでイベント登録情報に登録する非中断モード登録手段と、
前記遊技装置からの前記遊技中断許可要求の受信に基づいて、遊技を中断した遊技者を特定するために遊技者特定情報としての暗証番号を作成して送信元の遊技装置に送信するとともに、当該遊技者特定情報としての暗証番号と受信した遊技中断許可要求に含まれる台番号及び持玉数情報とを対応付けて中断モードでイベント登録情報に登録する中断モード登録手段と、
前記遊技装置からの前記移動遊技要求の受信に基づいて、当該移動遊技要求に含まれる遊技者特定情報としての暗証番号と前記イベント登録情報に登録されている遊技者特定情報としての暗証番号とが一致するか否かを判定する遊技者特定情報一致判定手段と、
前記遊技者特定情報一致判定手段により遊技者特定情報としての暗証番号が一致すると判定された場合に、当該遊技者特定情報としての暗証番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている持玉数情報を前記移動遊技要求の送信元の遊技装置に送信する持玉数情報送信手段と、
前記遊技者特定情報一致判定手段により遊技者特定情報としての暗証番号が一致すると判定された場合に、当該遊技者特定情報としての暗証番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている台番号の封入式遊技機のモードを判定するモード判定手段と、
前記モード判別手段により封入式遊技機が中断モードであると判定された場合に、当該封入式遊技機を含む遊技装置に中断状態を解除させるための中断解除指示を送信する中断解除指示送信手段と、
前記持玉数情報送信手段又は前記中断解除指示送信手段による送信処理の終了後に、遊技者の移動元となった遊技装置に関する登録情報を前記イベント登録情報から削除する登録情報削除手段と、を備え、
前記遊技可能化手段は、
前記持玉数情報送信手段から前記遊技可能化情報として前記持玉数情報を受信した場合には、該持玉数情報を持玉数に変更して封入式遊技機での遊技を可能にする一方、
前記中断解除指示送信手段から前記遊技可能化情報として前記中断解除指示を受信した場合には、封入式遊技機の持玉数をクリアして発射装置の動作を許可することで前記中断状態を解除して封入式遊技機での遊技を可能にすることを特徴とする。
【0006】
また、好ましい態様として、例えば請求項1に従属する請求項2記載のように、前記遊技装置は、
前記中断状態での遊技者の暗証スイッチ操作による前記情報媒体に書き込まれた前記遊技者特定情報としての暗証番号の入力に基づいて、当該暗証番号及び封入式遊技機の台番号を含む中断解除要求を前記管理装置に送信する中断解除要求送信手段と、
前記遊技中断手段による前記中断状態への移行に伴って、中断許容時間をカウントするための中断タイマの設定を行う中断タイマ設定手段と、
前記中断タイマのタイムアップに基づいて、前記封入式遊技機の台番号を含む登録変更要求を前記管理装置に送信する登録変更要求送信手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記遊技装置からの前記中断解除要求の受信に基づいて、当該中断解除要求に含まれる遊技者特定情報としての暗証番号と前記イベント登録情報に登録されている遊技者特定情報としての暗証番号とが一致するか否かを判定するとともに、中断モードで登録されているか否かを判定する登録情報判定手段と、
前記登録情報判定手段による中断モードの登録の判定結果情報を前記中断解除要求の送信元の遊技装置に送信する結果情報送信手段と、
前記遊技装置からの前記登録変更要求の受信に基づいて、当該登録変更要求に含まれる台番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている中断モードの登録情報を前記非中断モードに変更するモード変更手段と、を備え、
前記登録情報削除手段は、
前記登録情報判定手段により前記中断解除要求の送信元である遊技装置が中断モードで登録されていると判定された場合に、当該遊技装置に関する登録情報を前記イベント登録情報から削除するよう構成され、
前記遊技可能化手段は、
前記結果情報送信手段から前記遊技可能化情報として中断モードの登録があるとの判定結果情報を受信した場合、又は、前記中断タイマがタイムアップした場合には、封入式遊技機の持玉数をクリアして発射装置の動作を許可することで前記中断状態を解除して封入式遊技機での遊技を可能にするようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、パチンコ遊技を行う遊技場に適用した実施例として図面を参照して説明する。
【0008】
A.遊技場設備の全体構成
図1はパチンコ遊技を行う遊技場設備の全体構成を示すブロック図である。図1において、遊技店(パチンコホール)は封入式遊技機と普通型遊技機とを併設したものであり、封入式遊技機の島設備には封入式遊技機1a、1b(以下、適宜、封入式遊技機1で代表する)、遊技機支援装置2a、2b(以下、適宜、遊技機支援装置2で代表する)、PC処理ユニット3a、3b(以下、適宜、PC処理ユニット3で代表する)が配置され、封入式遊技機の島設備は遊技機支援装置2a、2bを経由し通信網4を介して封入式遊技機管理装置5および変換装置6に接続されている。
【0009】
なお、図1では説明の都合上、封入式遊技機の島設備に封入式遊技機1、遊技機支援装置2、PC処理ユニット3が2台ずつ配置されたように示しているが、実際上は2台でなく、多数のものが配置されている。
【0010】
一方、普通型遊技機の島設備には普通型遊技機11a、11b(以下、適宜、普通型遊技機11で代表する)、球計数器12、第2精算用記録媒体処理装置13が配置され、普通型遊技機の島設備は第2精算用記録媒体処理装置13を介して貯玉システム管理コンピュータ14に接続されている。同様に、図1では説明の都合上、普通型遊技機の島設備に普通型遊技機11が2台配置されたように示しているが、実際上は2台でなく、多数のものが配置されている。
【0011】
貯玉システム管理コンピュータ14は遊技店のカウンタ15に配置された景品POS16および第3精算用記録媒体処理装置17に接続されるとともに、第1精算用記録媒体処理装置18に接続され、さらに第1精算用記録媒体処理装置18は変換装置6と接続されている。
【0012】
B.封入式遊技機の構成
図2は封入式遊技機1およびその周辺装置(遊技機支援装置2、PC処理ユニット3)の外観構成を示す図である。図2において、封入式遊技機1は特別図柄表示装置、変動入賞装置、特図始動口、一般入賞口、風車、サイドランプ、各種装飾ランプ・LED、アウト穴などが設けられた遊技領域21と、遊技領域21への遊技球の発射を制御する発射制御装置22、遊技者が操作する発射操作部23、遊技球の発射を検出する発射センサ24、持ち玉数表示器25を備えている。また、図3に示すように、各入賞口(例えば、特図始動口、一般入賞口等)への入賞球を検出する入賞センサ26〜28、遊技に必要な各種制御を行う制御装置29を備えており、制御装置29はCPU、ROM、RAM、I/Fを含む制御回路30を内蔵している。制御装置29は各センサ(例えば、発射センサ24、入賞センサ26〜28)からの検出信号に基づいて遊技制御を行うとともに、遊技機支援装置2に対して遊技者の持玉数データを転送したり、遊技機支援装置2から0クリア指示、持玉数要求、動作禁止指示、動作許可指示、持玉数初期値、付加玉数の各コマンドやデータを受けて必要な処理を行う。
【0013】
封入式遊技機1の内部には所定数の遊技球(例えば40個の球)が封入されており、金額データ(有価価値データ:残り度数)が記録されたプリペイドカードをPC処理ユニット3に挿入し、遊技者が遊技機支援装置2における後述の玉貸しスイッチを押すと、玉の購入度数に応じて遊技者の持ち球数を増加させ、持ち球数は持ち玉数表示器25に表示され、この持ち球数の範囲内で封入された遊技球を遊技領域内に発射可能にする。そして、封入球の発射に応じて行われる遊技に対して、遊技結果が特定の利益状態(セーフ球)であるかあるいはそれ以外の状態(アウト球)であるかの判定を行ない、特定の利益状態の場合には、所定数の賞品球(例えば、13個賞球あるいは7個賞球)に対応させて、遊技者の利益(持ち球数)を増加させる。また、遊技領域21を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技(例えば、第1種のパチンコ遊技)が行われる。
【0014】
そして、上述の封入球の発射時点で、持ち玉数表示器25に表示された持玉数の数値から”1”を減算し、その結果に基づき持玉数の表示を更新する。このとき、遊技領域21内を落下する封入球に対して入賞球か否かを判定し、入賞と判定された場合には、設定された賞球数(例えば、13個賞球あるいは7個賞球)が持玉数に加算されるとともに、その結果に基づき持玉数の表示が更新される。遊技者は、この持玉数の数値データにより、現在の持ち玉数の確認ならびに増減を確認することになる。遊技者が遊技を精算しようとするときは、後述の遊技機支援装置2の終了スイッチ33を押すことにより持玉数として表示されている数値データ分の遊技価値が遊技機支援装置2の成績券発行装置39によって成績券に書き込まれ、その遊技価値を受け取ることになる。
【0015】
C.遊技機支援装置の構成
遊技機支援装置2は封入式遊技機1の操作を支援するもので、遊技操作のための各種の表示(例えば、メッセージ等)を行う表示器31、現金で球貸しを行うための硬貨投入口32、遊技を終了するときに操作する終了スイッチ33、遊技を中断するときに操作する中断スイッチ34、暗証番号(例えば、封入式遊技機同士間での台の移動時、遊技中断時等のため)を入力する暗証スイッチ35、プリペイドカードの残り度数を表示するPC(プリペイドカード)残度数表示器36、プリペイドカードの返却操作のためのPC返却スイッチ37、プリペイドカードで球貸し操作を行うためのPC(プリペイドカード)玉貸スイッチ38、および成績券発行装置39を備えている。
【0016】
成績券発行装置39は遊技者が終了スイッチ33を押した場合に、持ち玉数表示器25に持玉数として表示されている数値データ分の遊技価値やその他の必要な情報を書き込んだ成績券を発行するもので、その構成は図4に示される。図4において、成績券発行装置39は成績券の原紙である磁気ロール紙41をロール状に保持しているロール紙保持部42、磁気ロール紙41を搬送する複数の成績券搬送ローラ43〜48、磁気ロール紙41を成績券の大きさにカットする成績券カッタ49、カットされた成績券の表側に遊技情報を印字する成績券プリンタ50(例えば、サーマルプリンタ)、カットされた成績券の裏側に遊技情報を磁気データが書き込む成績券ライタ51を備えており、印字等の処理を終了した成績券を成績券発行口52から排出する。
【0017】
PC処理ユニット3はプリペイドカードR/W61を備え、プリペイドカードがプリペイドカード挿入口62から挿入されると、その残り度数を読み取ったり、遊技機支援装置2に設けられているPC返却スイッチ37およびPC玉貸スイッチ38からの各信号を受信し、プリペイドカード玉貸スイッチ38が操作されたときにプリペイドカードの残度数を変更したり、あるいは返却スイッチ37が操作されたときにプリペイドカードを返却したりする処理を行う。また、遊技機支援装置2に設けられているPC残度数表示器36にプリペイドカードの残り度数を表示したりする。
【0018】
図5は遊技機支援装置2のブロック構成を示す図である。図5において、遊技機支援装置2は図2に外観構成で示した部品以外に、硬貨投入口32から投入された硬貨の真偽を判断する硬貨識別センサ71を有するとともに、遊技機1の支援に必要な各種制御を行う制御装置72を備えており、制御装置72はCPU、ROM、RAM、I/Fを含む制御回路73を内蔵している。
制御装置73は封入式遊技機1との間で必要なデータの授受、コマンドの転送等を行うとともに、各センサやスイッチ(例えば、硬貨識別センサ71、終了スイッチ33、中断スイッチ34、暗証スイッチ35)からの信号に基づいて遊技支援制御を行い、封入式遊技機管理装置5に対して遊技終了許可要求、遊技中断許可要求、中断解除要求、移動遊技要求、持ち玉数、登録変更要求、暗証番号、端末番号の各コマンドやデータを転送したり、封入式遊技機管理装置5から登録情報の照会結果、中断解除指令、暗証番号、持玉数、成績券IDの各コマンドやデータを受けて必要な処理を行う他、さらにPC処理ユニット3からの信号に基づいてPC処理ユニット3との間で必要なデータの授受、コマンドの転送等を行う。
【0019】
D.変換装置の構成
変換装置6は島毎に1台設置され、封入式遊技機1での精算や普通型遊技機11との間の台の移動等に関する変換処理を行うもので、図6(a)にその外観構成を示すように、変換操作のための各種の表示(例えば、メッセージ等)を行う表示器81、精算を行うときに操作する精算釦82、封入式遊技の結果から実球に交換するときに操作する球交換釦83、封入式遊技の結果を書き込んだ成績券のデータを読み取る成績券リーダ84、成績券を回収する回収タンク85、封入式遊技の結果に対応した実球を払い出す球排出装置86、実球で封入式遊技の方に移動するために実球を投入した場合にその投入された実球を計数する球計数器87、実球で封入式遊技の方に移動するために操作する封入式遊技釦88、実球を入れて封入式遊技の方に移動するためのレシートを発行するレシート発行装置89を備えている。
【0020】
変換装置6の側方には第1精算用記録媒体処理装置18が配置されており、第1精算用記録媒体処理装置18は会員カードを挿入して貯玉を行う場合に必要な処理を行う。第1精算用記録媒体処理装置18は図6(a)にその外観構成を示すように、会員カードのデータを読み取る会員カードリーダ90、貯玉に関する情報を印字したレシートを発行するレシート発行装置91を備えている。
ここで、会員カードとは、景品交換のために当該遊技店においてのみ通用するもので、いわゆる「ハウスカード」のようなものである。なお、封入式遊技機1がICカードを使用して遊技を行うタイプであれば、ICカードを会員カードとして景品交換にも使用してもよい。本実施例では、会員カードは例えば磁気カードからなり、会員情報として、例えばシリアル番号、ID番号、店コード、日付データ、会員の住所、氏名(必要な場合)等を記憶している。会員カードには貯玉データ(貯玉数に対応するデータ)は記憶されていないが、記憶可能なようにしてもよい。また、暗証番号の記憶エリアを設けて遊技者が設定可能にしてもよい。
【0021】
図7は変換装置6のブロック構成を示す図である。図7において、変換装置6は図6(a)に外観構成で示した部品以外に、変換制御に必要な演算処理を行うワンチップCPU92、封入式遊技機管理装置5や各種釦、表示器、装置等の間の信号のインターフェースを行うI/F回路93、第1精算用記録媒体処理装置18との間の信号のインターフェースを行う精算システム接続I/F回路94を備えている。
【0022】
変換装置6は封入式遊技機管理装置5に対して成績券ID、封入機受付要求というデータやコマンドを送信し、封入式遊技機管理装置5から持玉数、暗証番号という情報の転送を受けるとともに、第1精算用記録媒体処理装置18に対して持玉数、断線検出の情報を転送する。第1精算用記録媒体処理装置18は図6(a)に外観構成で示した部品以外に、図7はブロック構成を示すように、貯玉に必要な演算処理を行うワンチップCPU95、貯玉システム管理コンピュータ14や会員カードリーダ90等の間の信号のインターフェースを行うI/F回路96、会員カードを搬送する会員カード搬送装置97を備えている
【0023】
E.第3精算用記録媒体処理装置の構成
第3精算用記録媒体処理装置17は会員カードや普通型遊技機11で獲得した実球の計数結果を印字したレシートに基づいて景品交換のための処理を行うもので、図6(b)にその外観構成を示すように、会員カードのデータを読み取る会員カードリーダ101、暗証番号を入力する暗証スイッチ102、レシートのデータを読み取るレシートリーダ103、レシートを回収するレシート回収タンク104を備えている。また、第3精算用記録媒体処理装置17は図6(b)に外観構成で示した部品以外に、図8(b)に示すように、景品交換制御に必要な演算処理を行うワンチップCPU105、暗証スイッチ102、レシートリーダ103等の間の信号のインターフェースを行うI/F回路106、会員カードを搬送する会員カード搬送装置107を備えている。
【0024】
F.第2精算用記録媒体処理装置の構成
第2精算用記録媒体処理装置13は普通型遊技機11で獲得した実球での精算や貯玉のための処理を行うもので、図8(a)にブロック構成を示すように、会員カードのデータを読み取る会員カードリーダ111、精算結果を印字するレシート印字装置112、会員カードを搬送する会員カード搬送装置113、精算1/貯玉制御に必要な演算処理を行うワンチップCPU114、会員カードリーダ111、レシート印字装置112等の間の信号のインターフェースを行うI/F回路115を備えており、球計数器12から計数玉数、断線検出の情報を受けるとともに、貯玉システム管理コンピュータ14との間で必要なデータ転送を行う。球計数器12は投入された実球の計数を行う。なお、球計数器12は島設備の端部(島端)に配置されたり、あるいは普通型遊技機11の下皿から抜かれた遊技球を直接計数するものなどがある。
【0025】
次に、本実施例の各構成部分と、請求項記載の発明との対応関係について説明する。
遊技機支援装置2は封入式遊技機1を制御する制御装置を構成し、封入式遊技機1および遊技機支援装置2は遊技装置を構成する。本実施例では、封入式遊技機1と遊技機支援装置2(つまり制御装置)はそれぞれ別体で遊技装置を構成しているが、別体でなく、例えば封入式遊技機1の内部に遊技機支援装置2(制御装置)を組み込んで一体で構成するようにしてもよい(例えば、遊技店のスペースを有効的に利用できる)。
封入式遊技機管理装置5は遊技装置(封入式遊技機1および遊技機支援装置2)と情報転送可能に接続され、遊技装置に基づく遊技により発生する遊技価値情報(持玉数)を収集管理する管理装置を構成する。また、遊技装置(封入式遊技機1および遊技機支援装置2)は、遊技者が獲得した遊技価値情報を所定の条件下(例えば、遊技中断時)で管理装置(封入式遊技機管理装置5)へ識別可能に送信するとともに、当該送信された遊技価値情報と関連付けられた情報媒体(成績券)を発行する遊技精算手段の機能を実現する。
【0026】
変換装置6、第1精算用記録媒体処理装置18、第2精算用記録媒体処理装置13および球計数器12は、管理装置(封入式遊技機管理装置5)と情報転送可能に接続され、遊技装置に基づく遊技の結果において遊技者が獲得した遊技価値情報(持玉数)を精算する精算装置を構成する。
精算装置(変換装置6および第1精算用記録媒体処理装置18)は、情報媒体(成績券)が挿入されることにより、当該情報媒体(成績券)と関連付けられた遊技価値情報(持玉数)を管理装置(封入式遊技機管理装置5)から取得する取得手段と、取得手段によって取得した遊技価値情報(持玉数)の精算形態を選択する選択手段と、選択手段によって選択された精算形態に基づいて精算を実行する精算実行手段の機能を実現するとともに、取得手段によって取得した遊技価値情報(持玉数)に基づいて景品交換可能な情報が記録された景品情報記録媒体(例えば、景品レシート)を発行する景品情報記録媒体発行手段と、取得手段によって取得した遊技価値情報(持玉数)に基づいて遊技者へ遊技球を払い出す遊技球払出手段の機能を実現する。景品情報記録媒体としては、景品レシートが典型的な例であるが、これに限らず、例えば景品カード(磁気カード)、あるいはその他の媒体であってもよく、要は景品情報を記録した媒体であれば、どのようなものでよい。
【0027】
貯玉システム管理コンピュータ14、第2精算用記録媒体処理装置13および第3精算用記録媒体処理装置17は、会員カードに関連して遊技者が獲得した遊技球を遊技店へ預け入れ又は預け入れた遊技球を返却する貯玉遊技設備装置を構成する。
また、精算装置を構成する変換装置6および第1精算用記録媒体処理装置18は、貯玉遊技設備装置と情報転送可能に接続され、取得手段によって取得した遊技価値情報を貯玉遊技設備装置へ移動させる遊技価値情報移動手段の機能を実現する。
【0028】
変換装置6の球計数器87は遊技球を計数可能な計数手段を構成する。また、変換装置6は計数手段の計数結果を遊技価値情報(持玉数)として管理装置(封入式遊技機管理装置5)へ転送し、管理装置から遊技価値情報(持玉数)に関連する遊技者特定情報(例えば、暗証番号)を取得するとともに、当該取得した遊技者特定情報を遊技者に報知する遊技者特定情報取得手段の機能を実現する。
さらに、封入式遊技機1および遊技機支援装置2によって構成される遊技装置は、遊技者特定情報の入力に基づいて管理装置(封入式遊技機管理装置5)を介して遊技者特定情報の正当性を確認するとともに、遊技者特定情報に関連した遊技価値情報を管理装置(封入式遊技機管理装置5)より取得する再遊技確認手段と、再遊技確認手段によって取得した遊技価値情報に基づいて封入式遊技機1を遊技可能な状態に移行させる再遊技開始手段の機能を実現する。
【0029】
次に、作用を説明する。
本実施例では封入式遊技機1および普通型遊技機11が遊技店が併設されて双方で遊技が行われ、単独での精算あるいは台の移動等が封入式遊技機1および普通型遊技機11との間で行われるとともに、遊技者が獲得した遊技球の遊技店への預け入れ/預け入れた遊技球を返却する貯玉も行われる。
以下に、封入式遊技機1での球貸し時、遊技時、中断時、台移動時、精算時等の場合に分けて作用を順次説明していく。普通型遊技機11の球貸し等は従来と同様であり、台移動時等の必要な場合に普通型遊技機11の説明を行う。
【0030】
A−1.プリペイドカードによる球貸し
図9はプリペイドカードを使用した球貸し制御に関連するプログラムのフローチャートである。まず、遊技者はPC処理ユニット3にプリペイドカード(図面上はPCと略して説明する。以下同様)を挿入し、遊技機支援装置2のPC玉貸スイッチ38を押す。これにより、図9に示すPC処理ユニット3のPC球貸SW操作ルーチンがスタートし、ステップS1で球貸度数(これは、球貸度数という情報をデータとして送信するという意味である。以下、他の情報についても同様)を遊技機支援装置2に送信する。例えば、球貸しが500円分で5度数であれば、プリペイドカードから5度数分の球貸度数を送信する。次いで、ステップS2でプリペイドカードの度数から球貸度数を減算し、ステップS3で度数=0ならばプリペイドカードを排出する。度数=0でなければ、そのまま保持することになる。なお、プリペイドカードに残度数がある場合、遊技機支援装置2のPC返却スイッチ37を押すことにより、プリペイドカードがPC処理ユニット3から排出される。また、プリペイドカードの残り度数はPC残度数表示器36に表示される。
【0031】
遊技機支援装置2では、ステップS4でPC処理ユニット3から送信された球貸度数を受信し、ステップS5で球貸度数に対応した付加玉数を算出する。これは、球貸レートに応じて封入式遊技機1に球を貸し出すもので、例えば球1個/4円というレートであれば、5度数(500円分)が送信された場合に、125個の球を封入式遊技機1にデータとして入れるものである。次いで、ステップS6で付加玉数を封入式遊技機1に送信してルーチンを終了する。
封入式遊技機1では、ステップS7で遊技機支援装置2から送信された付加玉数を受信し、ステップS8で持玉数に付加玉数を加算してルーチンを終了する。これにより、例えば初回の球貸時で遊技者の持玉がなければ、今回の操作による球貸数がそのまま持玉数となって持ち玉数表示器25に表示される。また、遊技者に既に持玉があれば、既に保有している持玉数に新たな球貸数が加算されて封入式遊技機1の持ち玉数表示器25に表示される。
【0032】
A−2.現金による球貸し
図10は現金投入による球貸し制御に関連するプログラムのフローチャートである。まず、遊技者は遊技機支援装置2の硬貨投入口32に硬貨(現金)を投入する。現金としては、例えば100円硬貨、500円硬貨がある。なお、本実施例では1000円紙幣の投入口を設けていないが、紙幣の投入を可能にしてもよい。これにより、図10に示す遊技機支援装置2の硬貨投入ルーチンがスタートし、ステップS10で投入硬貨に対応した付加玉数を算出する。これは、上記と同様に球貸レートに応じて封入式遊技機1に球を貸し出すもので、例えば球1個/4円というレートであれば、5度数(500円分)が送信された場合に、125個の球を封入式遊技機1にデータとして入れるものである。次いで、ステップS11で付加玉数を封入式遊技機1に送信してルーチンを終了する。
封入式遊技機1では、ステップS12で遊技機支援装置2から送信された付加玉数を受信し、ステップS13で持玉数に付加玉数を加算してルーチンを終了する(処理内容は図9と同様)。これにより、硬貨による球貸しが行われる。
【0033】
B.封入式遊技機での遊技
図11は封入式遊技機1における基本処理プログラムのフローチャートである。封入式遊技機1の遊技では、ステップS20で何れかの入賞センサ26〜28を球が通過したか否かを判別し、何れかの入賞センサ26〜28を球が通過した場合にはステップS21で持玉数に入賞センサ(26〜28の何れか)に対応した賞球数を加算してステップS22に進む。例えば、入賞センサ26を球が通過したとき賞球数=7個に設定してあれば、7個の賞球数を持玉数に加算する。なお、持玉数は持ち玉数表示器25に表示される(後述のステップS27参照)。一方、ステップS20で何れかの入賞センサ26〜28も球が通過しないときは、ステップS21をジャンプしてステップS22に進む。
【0034】
ステップS22では発射センサ24を球が通過したか否かを判別し、球が通過した場合にはステップS23で持玉数を「1」だけ減算してステップS24に進む。これは、球が遊技領域21に発射される毎に、遊技者の持玉数を「1」だけ減算していくものであり、減算後の持玉数は後述のステップS27にて持ち玉数表示器25に表示される。一方、ステップS22で発射センサ24を球が通過しないときは、ステップS23をジャンプしてステップS24に進む。
ステップS24では持玉数=0であるか否かを判別し、0でなければステップS25に進んで発射装置(発射制御装置22や発射機構を含むもの。以下同様)の動作を許可する。これにより、持玉数がある間は球の発射を行って遊技を継続できる。次いで、ステップS27で持玉数を持ち玉数表示器25に表示してステップS20に戻り、ルーチンを繰り返す。
【0035】
ルーチンの繰り返しにより遊技者の持玉数=0になると、ステップS24の判別結果がYESになってステップS26に分岐し、発射装置の動作を禁止する。これにより、持玉数が無くなったので、球の発射を行うことができず、遊技が終了する。次いで、ステップS27を経由してステップS20に戻り、ルーチンを繰り返す。
このように、封入球の発射に応じて行われる遊技に対して、遊技結果がセーフ球あるいはアウト球であるかの判定が行われて、賞球発生あるいは回収が行われ、回収した球を再び発射位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技(例えば、第1種のパチンコ遊技)が行われる。
【0036】
C.遊技終了
図12は封入式遊技機1における遊技終了に関連するプログラムのフローチャートである。遊技を終了する場合、遊技者は遊技機支援装置2の終了スイッチ33を押す。これにより、図12に示す遊技機支援装置2の終了SW操作ルーチンがスタートする。なお、遊技中断中は、終了スイッチ33の操作はできない(押しても有効にならない。以下同様)。
遊技機支援装置2の終了SW操作ルーチンがスタートすると、遊技機支援装置2では、ステップS30で持玉数要求を封入式遊技機1に送信する。これにより、封入式遊技機1ではステップS38で持玉数要求を受信し、ステップS39で持玉数を遊技機支援装置2に送信する。これは、遊技を終了するので、遊技者の獲得した持玉数を遊技機支援装置2に送信して精算するである。
遊技機支援装置2ではステップS31で封入式遊技機1から持玉数を受信すると、ステップS32で持玉数=0であるか否かを判別する。持玉数=0であれば精算、貯玉等はできないので、今回のルーチンを終了する。
【0037】
持玉数=0でなければ、遊技終了のためにステップS33に進んで遊技終了許可要求、持玉数、端末番号(例えば、台番号)を封入式遊技機管理装置5に送信する。封入式遊技機管理装置5では、ステップS42で遊技機支援装置2から送信されてきた遊技終了許可要求、持玉数、端末番号を受信し、ステップS43で遊技終了の要求のあった台(封入式遊技機1)に関する暗証番号および成績券IDを作成し、遊技機支援装置2に送信する。暗証番号および成績券IDは封入式遊技機同士間での台移動、遊技中断のとき等に使用されるもので、遊技者を特定するための遊技者特定情報に相当する。暗証番号および成績券IDは、何れも例えば乱数を用いて作成する。次いで、ステップS44で暗証番号、成績券ID、持玉数、端末番号を終了モードで登録し、ルーチンを終了する。これにより、遊技終了の要求のあった台(封入式遊技機1)に関する情報を記録して遊技終了というイベントを登録する処理が行われる。
ここで、図27は封入式遊技機管理装置5における登録情報の例を示すもので、例えば図27(a)は登録情報として、端末番号=1の台について、成績券ID=A2BF4、暗証番号=135424、モード=終了、持玉数=2400、端末番号=1という内容が登録され、端末番号=3の台について、成績券ID=B0211、暗証番号=023221、モード=中断、持玉数=1243、端末番号=3という内容が登録されている例である。
各データを説明すると、成績券IDは封入式遊技機同士間での台移動、遊技中断のとき等に使用され、遊技者を特定するための遊技者特定情報に相当し、乱数を用いて作成され、端末番号=1の例では「A2BF4」という内容になっている。暗証番号も同様に台移動、遊技中断のとき等に使用され、遊技者を特定するための遊技者特定情報に相当し、乱数を用いて作成され、端末番号=1の例では「135424」という内容になっている。モードは、封入式遊技機管理装置5における台の登録状態を示すもので、封入式遊技機1がどのような遊技状態にあるかを示す情報であり、終了、中断、受付の3つのモードがある。終了は遊技機支援装置2の終了スイッチ33を押して封入式遊技機1での遊技を終了した状態、中断は遊技機支援装置2の中断スイッチ34を押して封入式遊技機1での遊技を食事等のために一時的に中断しつつ台を確保している状態、受付は封入式遊技機1での遊技が開始可能な状態を示す。端末番号=1の例では、モード=中断となって、台が中断状態にある内容になっている。持玉数は遊技者の保有する獲得球数で、端末番号=1の例では2400個の球を保有している状態である。端末番号は封入式遊技機管理装置5が台を管理するための番号であり、図27(a)の例では端末番号が「1」の場合が例えば1番台の封入式遊技機1に対応し、端末番号が「3」の場合が例えば3番台の封入式遊技機1に対応したものになっている。なお、図27(a)のケースは、何れの台も未だ精算されていない状態である。いま、例えば端末番号=7に対応する台で遊技者が遊技機支援装置2の終了スイッチ33を押した場合、図27(a)は登録前の状態であるが、図27(b)に示すようにモードが終了になり、成績券ID=01EDF、暗証番号=212240、モード=終了、持玉数=4300、端末番号=7という内容が登録される(終了の登録状態になる)。
【0038】
遊技機支援装置2では、ステップS34で封入式遊技機管理装置5から暗証番号および成績券IDを受信すると、ステップS35で遊技終了の要求のあった台(封入式遊技機1)に0クリア指示を送信する。これにより、封入式遊技機1ではステップS40で0クリア指示を受信すると、ステップS41に進んで0クリア指示に対応して持玉数を0クリアし、ルーチンを終了する。持玉数は既に遊技機支援装置2の方に渡されており、成績券に印字されて出力されるから、封入式遊技機1で持玉数を0クリアしても差し支えない。
【0039】
遊技機支援装置2では、ステップS35を経ると、続くステップS36で端末番号、モード、暗証番号、持玉数を成績券に印字するとともに、ステップS37で成績券に成績券IDを書き込んで(成績券IDは成績券の裏側に磁気データとして書き込む)、成績券発行装置39から排出し、ルーチンを終了する。このように、遊技者が遊技機支援装置2の終了スイッチ33を押すことにより、上記一連の処理が行われ、成績券に端末番号、モード、暗証番号、持玉数および成績券IDが印字されて遊技者に渡される。遊技終了後に遊技者が選択する対応としては、封入式遊技機同士間での台の移動、精算(貯玉、景品交換)、精算後の実球式の普通型遊技機への移動がある。また、遊技終了の台は他の遊技者に開放されることになる。
【0040】
D.遊技中断
図13は封入式遊技機1における遊技中断に関連するプログラムのフローチャートである。遊技を中断する場合(例えば、食事、トイレ、電話等)、遊技者は遊技機支援装置2の中断スイッチ34を押す。これにより、図13に示す遊技機支援装置2の中断SW操作ルーチンがスタートする。なお、遊技中断中は、中断スイッチ34の操作はできない。
遊技機支援装置2の中断SW操作ルーチンがスタートすると、遊技機支援装置2では、ステップS50で持玉数要求を封入式遊技機1に送信する。これにより、封入式遊技機1ではステップS60で持玉数要求を受信し、ステップS61で持玉数を遊技機支援装置2に送信する。これは、遊技を一時的に中断するので、遊技者の獲得している持玉数を遊技機支援装置2に送信して中断に備えるためである。
遊技機支援装置2ではステップS51で封入式遊技機1から持玉数を受信すると、ステップS52で持玉数=0であるか否かを判別する。持玉数=0であれば遊技の中断はできない(持玉数を保持したまま中断する必要がない)ので、今回のルーチンを終了する。
【0041】
持玉数=0でなければ、遊技中断のためにステップS53に進んで遊技中断許可要求、持玉数、端末番号(例えば、台番号)を封入式遊技機管理装置5に送信する。封入式遊技機管理装置5では、ステップS64で遊技機支援装置2から送信されてきた遊技中断許可要求、持玉数、端末番号を受信し、ステップS65で遊技中断の要求のあった台(封入式遊技機1)に関する暗証番号および成績券IDを作成し、遊技機支援装置2に送信する。ここでの暗証番号および成績券IDは封入式遊技機1での遊技中断のときに使用されるもので、遊技者を特定するための遊技者特定情報に相当する。暗証番号は後述のように、遊技中断解除の場合に、遊技者を特定する情報として使用される。なお、同様に暗証番号および成績券IDは、何れも例えば乱数を用いて作成する。次いで、ステップS66で暗証番号、成績券ID、持玉数、端末番号を中断モードで登録し、ルーチンを終了する。これにより、遊技中断の要求のあった台(封入式遊技機1)に関する情報を記録して中断というイベントを登録する処理が行われる。
例えば、端末番号=7に対応する台で遊技者が遊技機支援装置2の中断スイッチ34を押した場合、図27(a)は中断の登録前の状態であるが、図27(c)に示すようにモードが中断になり、成績券ID=454DE、暗証番号=135487、モード=中断、持玉数=3120、端末番号=7という内容が登録される(中断の登録状態になる)。
【0042】
遊技機支援装置2では、ステップS54で封入式遊技機管理装置5から暗証番号および成績券IDを受信すると、ステップS55で遊技中断の要求のあった台(封入式遊技機1)に動作禁止指示を送信する。これにより、封入式遊技機1ではステップS62で動作禁止指示を受信すると、ステップS63で動作禁止指示に対応して発射装置の動作を禁止してルーチンを終了する。これにより、遊技中断中は他の遊技者が発射操作部23を操作しても発射装置が作動せず、遊技中断状態が維持されることになる。
【0043】
遊技機支援装置2では、ステップS55を経ると、続くステップS56で端末番号、モード、暗証番号、持玉数を成績券に印字するとともに、ステップS57で成績券に成績券IDを書き込んで成績券発行装置39から排出する。次いで、ステップS58で中断タイマ(例えば、30分の中断許容時間をカウントするためのもの)のカウントを開始し、ステップS59で中断状態へ移行してルーチンを終了する。
このように、遊技者が遊技機支援装置2の中断スイッチ34を押すことにより、上記一連の処理が行われ、成績券に端末番号、モード、暗証番号、持玉数および成績券IDが印字されて遊技者に渡される。これにより、遊技者は成績券を持って食事、トイレ、電話等の遊技中断の用事に対処することが可能になる。このとき、遊技中断中の台は他の遊技者に開放されず、当該遊技者のために一時的に所定時間(例えば、30分間)だけ専有されることになる。
【0044】
E.遊技中断解除
図14は封入式遊技機1における遊技中断解除に関連するプログラムのフローチャートである。遊技中断を解除する場合(例えば、食事、トイレ、電話等から戻った場合)、遊技者は遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して、成績券に印字されている暗証番号を入力する。これは、遊技を中断した遊技者を特定するためである(つまり真に遊技中断をした遊技者かどうかを判断するため)。これにより、図14に示す遊技機支援装置2の中断時の暗証番号入力操作ルーチンがスタートする。
遊技機支援装置2の暗証番号入力操作ルーチンがスタートすると、遊技機支援装置2では、ステップS70で中断解除要求、暗証番号、端末番号を封入式遊技機管理装置5に送信する。封入式遊技機管理装置5ではステップS76で中断解除要求、暗証番号、端末番号を受信すると、ステップS77で中断モードの登録情報(先のステップS66で登録した中断モードの情報)との照合を行う。この照合では暗証番号の一致、端末番号の一致を判断するとともに、モード=中断モードになっているかどうかを判断(チェック)する。次いで、ステップS78で照合結果を遊技機支援装置2に送信する。ここでの照合結果とは、中断モードでの登録の有無である。
【0045】
次いで、ステップS79で中断モードでの登録が有りか否かを判別し、登録が無ければ(モードが中断でなければ)、ルーチンを終了する。一方、登録が有れば(モードが中断であるとき)、ステップS80に進んで該当する登録情報を削除してルーチンを終了する。これにより、前回の中断モードの登録情報が削除されて、次の中断に備えられる。
例えば、端末番号=7に対応する台で遊技者が遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して成績券に印字されている暗証番号を入力した場合、図27(c)の中断の登録状態から、図27(a)に示すように中断の登録が解除されて端末番号=7に関する行が削除された状態に移行する(中断解除状態になる)。
遊技機支援装置2では、ステップS71で封入式遊技機管理装置5から中断に関する照合結果を受信すると、ステップS72で中断モードの登録があるか否かを判別する。中断モードの登録がなければ(例えば、暗証番号が間違っている、端末番号が違う場合等)、遊技中断の解除はできないので、ステップS74にジャンプして表示器31に「遊技不能」の表示を行い、今回のルーチンを終了する。これにより、暗証スイッチ35を操作した遊技者に対して、遊技中断の解除ができないことを報知する。例えば、他人(遊技中断の遊技者以外のもの)が勝手に中断台の暗証スイッチ35を操作しても、中断の解除はなされない。
【0046】
一方、ステップS72で中断モードの登録があれば、ステップS73に進んで動作許可指示を遊技中断中の封入式遊技機1に送信する。次いで、ステップS74で非中断状態へ移行してルーチンを終了する。これにより、遊技機支援装置2は中断状態から非中断状態になる。
封入式遊技機1では、ステップS81で動作許可指示を受信すると、ステップS82で動作許可指示に対応して発射装置の動作を許可してルーチンを終了する。これにより、遊技中断状態が解除されて、遊技者が発射操作部23を操作すると、発射装置が作動し遊技が可能になる。
このように、遊技者が遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して成績券に印字されている暗証番号を入力することにより、上記一連の処理が行われ、中断した遊技者が特定されて遊技中断が解除され、再び遊技が開始されることになる。
【0047】
F.中断タイムアップ
図15は封入式遊技機1における遊技中断タイムアップに関連するプログラムのフローチャートである。遊技中断中に遊技機支援装置2における中断タイマが所定時間(例えば、30分の中断許容時間)をタイムアップすると、図15に示す遊技機支援装置2の中断タイマのタイムアップルーチンがスタートする。
遊技機支援装置2の中断タイマのタイムアップルーチンがスタートすると、ステップS90で0クリア指示を封入式遊技機1に送信する。次いで、ステップS91で動作許可指示を同じく封入式遊技機1に送信する。また、ステップS92で登録変更要求、端末番号を封入式遊技機管理装置5に送信するとともに、ステップS93で非中断状態へ移行し、ルーチンを終了する。
【0048】
封入式遊技機管理装置5では、ステップS94で遊技機支援装置2から登録変更要求、端末番号を受信すると、ステップS95で該当する登録情報のモードを中断から終了(すなわち、他人に開放するための非中断状態)へ変更してルーチンを終了する。これにより、中断許容時間がタイムアップしたことに伴い、封入式遊技機管理装置5の状態が中断モードから終了モードに変更され、非中断状態となり、台が他人に開放されることになる。
例えば、端末番号=7に対応する台で図27(c)の中断の登録状態から、遊技機支援装置2における中断タイマが所定時間(例えば、30分の中断許容時間)をタイムアップした場合、図27(d)に示すようにモードが自動的に終了に移行し、端末番号=7に対応する台は一般解放の状態になる(中断タイムアップ状態になる)。
また、封入式遊技機1では、ステップS96で遊技機支援装置2から0クリア指示を受信すると、ステップS97で持玉数を0にクリアする。次いで、ステップS98で遊技機支援装置2から動作許可指示を受信し、ステップS99で動作許可指示に対応して発射装置の動作を許可してルーチンを終了する。これにより、中断許容時間がタイムアップしたことに伴って遊技中断状態が解除され、当該台が他人に開放され、遊技が可能になる。
このように、中断許容時間がタイムアップすると、自動的に中断状態が解除されて当該台の開放が行われる。
【0049】
G.台移動
図16は封入式遊技機1同士間、あるいは普通型遊技機11から封入式遊技機1への台移動に関連するプログラムのフローチャートである。例えば、封入式遊技機1同士間で台を移動する場合、遊技者は図11に示した処理で発行された成績券を持参して、移動先の台の所にいき、そこの遊技機支援装置2に対して持参した成績券のデータを入力することになる。この場合、成績券には遊技を終了した台(移動元)の端末番号、モード、暗証番号、持玉数が印字されている。
遊技者は移動先の台で、遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して、成績券に印字されている暗証番号を入力する。これは、台を移動する遊技者を特定するためである。これにより、図16に示す遊技機支援装置2の非中断時の暗証番号入力操作ルーチンがスタートする。
【0050】
遊技機支援装置2の非中断時の暗証番号入力操作ルーチンがスタートすると、ステップS101で移動遊技要求、暗証番号、端末番号を封入式遊技機管理装置5に送信する。これにより、封入式遊技機管理装置5ではステップS106で移動遊技要求、暗証番号、端末番号を受信し、ステップS107で登録情報との照合により持玉数を取得する。ここでの登録情報とは、先に移動元の台(移動元の台としては普通型遊技機、あるいは封入式遊技機の双方が可能である)にて遊技を終了した場合の登録内容、又は後述の受付モード(作成した暗証番号に対応する台(封入式遊技機1)での遊技を受け付けるという状態)で登録した内容である。なお、暗証番号が一致した場合に、端末番号に対応する登録情報の持玉数を取得する。
次いで、ステップS108で照合結果、持玉数を遊技機支援装置2に送信する。このとき、持玉数を送信するのは、登録有りの場合のみである。また、暗証番号が一致しない場合には、持玉数の送信が行われず、かつ照合結果は登録無しとなる。
【0051】
次いで、ステップS109で当該台の登録があるか否かを判別し、登録(例えば、移動元の台にて遊技を終了した場合の登録(終了モード)、あるいは遊技中断モードの登録又は受付モードの登録)がなければ、台移動はできないので、今回のルーチンを終了する。一方、台の登録があれば、ステップS110に進んで登録は中断モードであるか否かを判別し、中断モードである場合にはステップS111で中断元遊技機の中断解除処理(詳細はサブルーチンで後述)を実行する。これにより、移動元の台が中断状態にある場合には、そちらの中断状態が解除されて他人に開放される処理が行われる。次いで、ステップS112で該当する登録情報を削除してルーチンを終了する。これにより、前回のモードの登録情報が削除されて、次のモードに備えられる。
例えば、図27に示す例で説明すると、移動元の台(例えば、端末番号=7に対応する台)にて遊技を終了したときにその登録(終了モード)がある場合、図27(d)の終了登録状態から、図27(a)に示すように終了の登録が解除されて端末番号=7に関する行が削除された状態に移行する(すなわち、図27(d)→図27(a)へ移行するケース)。
同様に、移動元の台として例えば端末番号=7に対応する台にて遊技を終了したときにその終了モードの登録がある場合、図27(b)の終了登録状態から、図27(a)に示すように終了の登録が解除されて端末番号=7に関する行が削除された状態に移行する(すなわち、図27(b)→図27(a)へ移行するケース)。
さらに、移動元の台が受付モードである場合、図27(e)の受付登録状態から、図27(a)に示すように受付の登録が解除されて、その台に関する行が削除された状態に移行する(すなわち、図27(e)→図27(a)へ移行するケース)。
ステップS110で中断モードでなければ(例えば、終了モードあるいは受付モードの場合)、ステップS112にジャンプし、該当する登録情報を削除してルーチンを終了する。これにより、前回のモードの登録情報が削除されて、次のモードに備えられる。
【0052】
遊技機支援装置2では、ステップS102で照合結果、持玉数を封入式遊技機管理装置5から受信すると、ステップS103で当該台の登録があるか否かを判別する。登録(例えば、移動元の台にて遊技を終了した場合の登録(終了モード)、あるいは遊技中断モードの登録)がなければ、台移動はできないので、ステップS105にジャンプして表示器31に「遊技不能」の表示を行い、今回のルーチンを終了する。これにより、暗証スイッチ35を操作した遊技者に対して、台移動ができないことを報知する。
一方、ステップS103で当該台の登録があれば、ステップS104に進んで持玉数を持玉数初期値として移動先の封入式遊技機1に送信し、ルーチンを終了する。
移動先の封入式遊技機1では、ステップS113で遊技機支援装置2から持玉数初期値を受信すると、ステップS114で持玉数を持玉数初期値に変更し、ルーチンを終了する。これにより、移動先の台に対して移動元の台が保有していた持玉数が移されることになって、遊技者の台移動が行われ、移動先の台での遊技が可能になる。
なお、普通型遊技機11から封入式遊技機1の方に台移動する場合には、後述の図23に示すように、変換装置6を使用して普通型遊技機11での持玉数等を書き込んだレシートを持参して、封入式遊技機1の台に移動することになる。
【0053】
H.中断元遊技機の中断解除処理
図17は、図16に示すステップS111(中断元遊技機の中断解除処理)のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンでは、まず封入式遊技機管理装置5でステップS121において中断元の遊技機支援装置2へ中断解除指示を送信し、その後、ルーチンを終了する。
遊技機支援装置2では、ステップS122で封入式遊技機管理装置5から中断解除指示を受信すると、ステップS123に進んで0クリア指示を中断元の封入式遊技機1に送信する。次いで、ステップS124で動作許可指示を同じ封入式遊技機1に送信し、ステップS125で非中断状態へ移行してルーチンを終了する。
【0054】
中断元の封入式遊技機1では、ステップS126で遊技機支援装置2から0クリア指示を受信すると、ステップS127で持玉数を0にクリアする。次いで、ステップS128で遊技機支援装置2から動作許可指示を受信し、ステップS129で動作許可指示に対応して発射装置の動作を許可してルーチンを終了する。これにより、中断元の台の遊技中断状態が解除され、当該台が他人に開放され、遊技が可能になる。
【0055】
I.精算
図18は封入式遊技機1における精算に関連するプログラムのフローチャートである。封入式遊技機1での遊技を精算する場合、遊技者は遊技を終了した台の遊技機支援装置2から発行してもらった成績券、あるいは遊技を中断した台の遊技機支援装置2から発行してもらった成績券を変換装置6の成績券リーダ84に挿入する。これにより、図18に示す変換装置6の成績券挿入ルーチンがスタートする。
変換装置6の成績券挿入ルーチンがスタートすると、変換装置6では、ステップS131で成績券IDを成績券リーダ84により読み取る。成績券IDは成績券の裏側に磁気データとして書き込まれており、遊技者を特定する情報である。次いで、ステップS132で読み取った成績券IDを封入式遊技機管理装置5に送信する。
【0056】
封入式遊技機管理装置5では、ステップS142で変換装置6から送信されてきた成績券IDを受信し、ステップS143で登録情報との照合により持玉数を取得する。ここでの登録情報とは、精算のために遊技を終了した台、あるいは遊技中断台に関する登録内容である。遊技中断台を含めているのは、例えば遊技中断した遊技者が遊技の再開でなく、そのまま精算を行う場合があるからである。成績券IDが一致した場合に、端末番号に対応する登録情報の持玉数を取得する。
次いで、ステップS144で照合結果、持玉数を変換装置6に送信する。このとき、持玉数を送信するのは、登録有りの場合のみである。また、成績券IDが一致しない場合には、持玉数の送信が行われず、かつ照合結果は登録無しとなる。
【0057】
次いで、ステップS145で当該台の登録があるか否かを判別し、登録(例えば、遊技を終了した場合の登録(終了モード)、あるいは遊技中断モードの登録)がなければ、精算はできないので、今回のルーチンを終了する。一方、台の登録があれば、ステップS146に進んで登録は中断モードであるか否かを判別し、中断モードである場合にはステップS147で中断元遊技機の中断解除処理(図17のサブルーチン参照)を実行する。これにより、精算しようとする台が中断状態にある場合には、そちらの中断状態が解除されて他人に開放される処理が行われる。次いで、ステップS148で該当する登録情報を削除してルーチンを終了する。これにより、前回のモードの登録情報が削除されて、次のモードに備えられる。
ステップS146で中断モードでなければ(例えば、終了モードあるいは受付モードの場合)、ステップS148にジャンプし、該当する登録情報を削除してルーチンを終了する。これにより、前回のモードの登録情報が削除されて、次のモードに備えられる。
【0058】
変換装置6では、ステップS133で照合結果、持玉数を封入式遊技機管理装置5から受信すると、ステップS134で当該台の登録があるか否かを判別する。登録(例えば、精算のために遊技を終了した場合の登録(終了モード)、あるいは遊技中断モードの登録)がなければ、精算はできないので、ステップS135にジャンプして表示器81に「精算不能」の表示を行うとともに、ステップS136で成績券を成績券リーダ84から排出して遊技者に返却し、今回のルーチンを終了する。これにより、成績券リーダ84に成績券を挿入した遊技者に対して、精算ができないことを報知する。
一方、ステップS134で当該台の登録があれば、ステップS137に進んで持玉数を表示器81に表示し、ステップS138で精算釦82を操作したか否かを判別する。精算釦82を操作した場合にはステップS139で精算ボタン処理(詳細はサブルーチンで後述)を行い、ルーチンを終了する。これにより、成績券による精算が行われ、遊技者は景品交換あるいは貯玉をすることになる。
【0059】
ステップS138で精算釦82を操作しない場合には、ステップS140に進み、球交換釦83を操作したか否かを判別する。球交換釦83は封入式遊技の結果から実球に交換するときに操作されるものであるから、球交換釦83を操作しない場合には、ステップS138に戻って処理を繰り返す。また、球交換釦83を操作した場合には、ステップS141に進んで球交換ボタン処理(詳細はサブルーチンで後述)を行い、ルーチンを終了する。これにより、封入式遊技の結果を成績券によって精算し、実球に交換して普通型遊技機11への台移動が可能になる。
【0060】
J.精算ボタン処理
図19は、図18に示すステップS139(精算ボタン処理)のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンでは、まず変換装置6でステップS151において持玉数を第1精算用記録媒体処理装置18に送信し、ステップS152で成績券を回収タンク85に回収した後、変換装置6の成績券挿入ルーチンにリターンする。
第1精算用記録媒体処理装置18では、ステップS153で変換装置6から持玉数を受信すると、ステップS154に進んで会員カードリーダ90に会員カードは挿入済みであるか否かを判別する。
【0061】
第1精算用記録媒体処理装置18は会員カードを挿入して貯玉を行う場合に操作されるものであり、会員カードリーダ90に会員カードが挿入済みであれば、貯玉と判断し、ステップS155に進んで貯玉情報更新処理(詳細はサブルーチンで後述)を行い、第1精算用記録媒体処理装置18のルーチンを終了する。これにより、封入式遊技の結果を精算した成績券に基づいて貯玉が行われる。一方、会員カードリーダ90に会員カードが挿入済みでなければ、景品交換と判断し、ステップS156に進んでレシート発行処理(詳細はサブルーチンで後述)を行い、レシートを発行して第1精算用記録媒体処理装置18のルーチンを終了する。これにより、封入式遊技の結果に対応したレシートが発行され、このレシートにより景品交換が可能になる。
【0062】
K.球交換ボタン処理
図20は、図18に示すステップS141(球交換ボタン処理)のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンでは、まず変換装置6でステップS161において持玉数から手数料を差し引いて交換球数を算出する。手数料は予め設定されており、例えば手数料=(持玉数×手数料率)の演算式で算出する。手数料率は、例えば10%とするが、手数料率はゼロにしてもよい。次いで、ステップS162で交換球数分の遊技球を球排出装置86から排出し、ステップS163で成績券を回収タンク85に回収した後、変換装置6の成績券挿入ルーチンにリターンする。これにより、封入式遊技の結果に対応した実球が払い出され、普通型遊技機11への台移動ができる。
【0063】
L.貯玉情報更新処理
図21は、図19に示すステップS155(貯玉情報更新処理)のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンでは、まず第1精算用記録媒体処理装置18(第2精算用記録媒体処理装置13も同様)でステップS171において会員カードIDの読み出しを行い、会員カードIDおよび持玉数を貯玉システム管理コンピュータ14に送信する。その後、ステップS173で会員カードリーダ90から会員カードを排出し、精算ボタン処理のルーチンにリターンする。
貯玉システム管理コンピュータ14では、ステップS174で会員カードIDおよび持玉数を第1精算用記録媒体処理装置18から受信し、ステップS175で貯玉情報を検索する。これは、会員カードIDに基づき当該会員の保有する貯玉数を探すものである。図28(c)は貯玉情報の一例を示すもので、会員カードID、暗証番号、貯玉数がそれぞれ貯玉情報として登録されている。
次いで、ステップS175で検索した貯玉情報の貯玉数に第1精算用記録媒体処理装置18から受信した新たな貯玉数を加算して貯玉数を更新し、精算ボタン処理のルーチンにリターンする。これにより、封入式遊技の結果を精算した成績券に基づいて貯玉数が更新される。
【0064】
M.レシート発行処理
図22は、図19に示すステップS156(レシート発行処理)のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンでは、まず第1精算用記録媒体処理装置18(第2精算用記録媒体処理装置13も同様)でステップS181においてレシートID要求および持玉数を貯玉システム管理コンピュータ14に送信する。
貯玉システム管理コンピュータ14では、ステップS184でレシートID要求および持玉数を第1精算用記録媒体処理装置18から受信し、ステップS185でレシートIDを作成する。これは、レシートを第3精算用記録媒体処理装置17に挿入し、貯玉システム管理コンピュータ14を介して景品POS16により景品交換を行う構成であり、貯玉システム管理コンピュータ14でレシート情報を管理しているために、発行するレシートのIDを作成し、作成したレシートIDに対応して持玉数を登録しているからである。
【0065】
次いで、ステップS186で作成したレシートIDを第1精算用記録媒体処理装置18に送信し、ステップS187でレシート情報へ登録して精算ボタン処理のルーチンにリターンする。これにより、レシートIDに対応した持玉数がレシート情報として登録される。図28(d)はレシート情報の一例を示すもので、レシートID、持玉数がそれぞれレシート情報として登録されている。
第1精算用記録媒体処理装置18では、ステップS182で貯玉システム管理コンピュータ14によって作成されたレシートIDを受信し、ステップS183でレシートIDのバーコードと持玉数をレシートに印字し、レシート発行装置91から排出する。このレシートにより景品交換が可能になる。
【0066】
N.実球から封入式への台移動
図23は実球から封入式への台移動に関連するプログラムのフローチャートである。実球から封入式への台移動を行う場合、実球で遊技を行う普通型遊技機11での遊技を精算し、その後、封入式遊技機1での遊技を可能にする処理を行う必要がある。そのため、遊技者は普通型遊技機11で獲得した遊技球を持参して変換装置6の球計数器87に投入して計数してもらう。変換装置6では、ステップS191で投入した遊技球を計数し、ステップS192で遊技者が封入式遊技釦88を操作したか否かを判別する。封入式遊技釦88は実球で封入式遊技の方に移動するために操作するものであるから、封入式遊技釦88が操作されていなければ、このステップに待機し、封入式遊技釦88が操作されると、ステップS193に進んで投入した遊技球の計数値から手数料を差し引いて持玉数を算出する。ここでの手数料は予め設定されており、例えば手数料=(計数値×手数料率)の演算式で算出する。手数料率は例えば10%とするが、手数料率はゼロにしてもよい。次いで、ステップS194で封入機(封入式遊技機のこと)受付要求および持玉数を封入式遊技機管理装置5に送信する。
【0067】
封入式遊技機管理装置5では、ステップS197で変換装置6から封入機受付要求および持玉数を受信すると、ステップS198で暗証番号を作成し、変換装置6に送信する。ここで作成する暗証番号は封入式遊技を行う場合に、遊技機支援装置2の暗証スイッチ35で入力することにより、遊技者を特定するものである。次いで、ステップS199で暗証番号、持玉数を受付モードで登録してルーチンを終了する。これにより、作成した暗証番号に対応する封入式遊技機1が封入式遊技を受け付けるという受付モードになって封入式遊技機管理装置5に登録される。
例えば、図27に示す例で説明すると、図27(a)の状態のとき、作成した暗証番号に対応する台(封入式遊技機1)が封入式遊技を受け付けるという受付モードになると、図27(e)に示すように受付モードの行が追加されて登録された状態に移行する(図27(a)→図27(e)へ移行する)。
変換装置6では、ステップS195で封入式遊技機管理装置5によって作成された暗証番号を受信し、ステップS196で暗証番号および持玉数をレシートに印字し、レシート発行装置89から発行してルーチンを終了する。このレシートにより封入式遊技機1への台移動が可能になる。
【0068】
O.実球での精算
図24は実球での精算に関連するプログラムのフローチャートである。実球で遊技を行った普通型遊技機11での遊技を精算し、貯玉あるいは景品交換を行う場合に、本ルーチンが実行される。
遊技者は普通型遊技機11の遊技で獲得した遊技球を持参して球計数器12に投入する。球計数器12では、ステップS201で投入された遊技球を計数し、ステップS202で計数結果を持玉数として第2精算用記録媒体処理装置13に送信する。
第2精算用記録媒体処理装置13では、ステップS203で持玉数を受信し、ステップS204で会員カードリーダ111に会員カードを挿入済みであるか否かを判別する。第2精算用記録媒体処理装置13の会員カードリーダ111に会員カードを挿入していれば、貯玉精算と判断し、ステップS205に進んで貯玉情報更新処理(図21のサブルーチン参照)を行い、第2精算用記録媒体処理装置13のルーチンを終了する。これにより、普通型遊技機11の遊技で獲得した遊技球を精算して貯玉が行われる。一方、会員カードリーダ111に会員カードが挿入済みでなければ、景品交換と判断し、ステップS206に進んでレシート発行処理(図22のサブルーチン参照)を行い、第2精算用記録媒体処理装置13のルーチンを終了する。これにより、普通型遊技機11の遊技で獲得した遊技球を精算して景品交換が可能になる。
【0069】
P.貯玉による景品交換
図25は貯玉による景品交換に関連するプログラムのフローチャートである。貯玉していた球で景品交換をする場合には、遊技者はカウンタ15に配置されている第3精算用記録媒体処理装置17の所にいき、会員カードリーダ101に会員カードを挿入する。これにより、第3精算用記録媒体処理装置17における会員カード挿入ルーチンがスタートする。
第3精算用記録媒体処理装置17の会員カード挿入ルーチンがスタートすると、ステップS211で会員カードIDを読み出し、ステップS212で会員暗証番号の入力を行う。これは、遊技者が暗証スイッチ102を操作して会員を入力した場合に、その入力された会員暗証番号を読み込むものである。次いで、ステップS213で会員カードID、会員暗証番号を貯玉システム管理コンピュータ14に送信する。その後、ステップS214で会員カードを会員カードリーダ101から排出してルーチンを終了する。
【0070】
貯玉システム管理コンピュータ14では、ステップS215で会員カードID、会員暗証番号を第3精算用記録媒体処理装置17から受信し、ステップS216で貯玉情報との照合により貯玉数を取得する。これは、会員カードIDおよび会員暗証番号に基づいて貯玉システム管理コンピュータ14に登録されている貯玉情報を検索して、当該会員の貯玉数を引き出すものである。このとき、貯玉数を取得できるのは、貯玉情報の登録が有る場合のみである。貯玉情報の登録が無い場合には、貯玉数の取得は行われず、かつ照合結果は登録無しとなる。次いで、ステップS217で登録有りおよび照合結果がOKであるか否かを判別する。
【0071】
貯玉情報の登録が無ければ、あるいは照合結果がNGであれば、貯玉による景品交換はできないので、今回のルーチンを終了する。一方、貯玉情報の登録が有って、かつ照合結果がOKであれば、貯玉による景品交換が可能と判断してステップS218に進み、貯玉数を景品POS16に送信する。
景品POS16では、ステップS221で貯玉システム管理コンピュータ14から貯玉数を受信すると、ステップS222で貯玉数の範囲内にて金品の払い出しを行う。これは、例えば遊技者が希望する景品を貯玉数の範囲内で払い出すものである。次いで、ステップS223で払出時の使用玉数を貯玉システム管理コンピュータ14に送信してルーチンを終了する。
貯玉システム管理コンピュータ14では、ステップS219で景品POS16から払出時の使用玉数を受信すると、ステップS220で該当する貯玉情報の貯玉数から使用玉数を減算してルーチンを終了する。これにより、貯玉システム管理コンピュータ14に登録されている貯玉情報が更新される。
【0072】
Q.レシートによる景品交換
図26はレシートによる景品交換に関連するプログラムのフローチャートである。普通型遊技機11の遊技で獲得した遊技球を計数した結果を印字したレシートを第2精算用記録媒体処理装置13で発行したもらった遊技者は、そのレシートで景品交換をする場合には、遊技者はカウンタ15に配置されている第3精算用記録媒体処理装置17の所にいき、レシートリーダ103にレシートを挿入する。これにより、第3精算用記録媒体処理装置17におけるレシート挿入ルーチンがスタートする。
第3精算用記録媒体処理装置17のレシート挿入ルーチンがスタートすると、ステップS231でレシートIDを貯玉システム管理コンピュータ14に送信する。その後、ステップS233でレシートをレシートリーダ103に回収し、ルーチンを終了する。
【0073】
貯玉システム管理コンピュータ14では、ステップS234でレシートIDを第3精算用記録媒体処理装置17から受信し、ステップS235でレシート情報との照合により持玉数を取得する。これは、レシートIDに基づいて貯玉システム管理コンピュータ14に登録されている持玉数情報を検索して、当該レシートに対応した持玉数を引き出すものである。このとき、持玉数を取得できるのは、持玉数情報の登録が有る場合のみである。なお、持玉数情報の登録は、前述した図24の処理で行われている。持玉数情報の登録が無い場合には、持玉数の取得は行われない。次いで、ステップS236で登録有りか否かを判別し、持玉数情報の登録が無ければ、持玉数による景品交換はできないので、今回のルーチンを終了する。
【0074】
一方、持玉数情報の登録が有れば、持玉数による景品交換が可能と判断してステップS237に進み、持玉数を景品POS16に送信する。次いで、ステップS239で該当するレシート情報を削除してルーチンを終了する。これにより、今回景品交換したレシートの登録情報が削除されて、次のレシートのために空きエリアとなる。
景品POS16では、ステップS239で貯玉システム管理コンピュータ14から持玉数を受信すると、ステップS240で持玉数に相当する金品の払い出しを行い、ルーチンを終了する。これにより、例えば遊技者が希望する景品が持玉数に対応して払い出される。このようにして、普通型遊技機11の遊技で獲得した遊技球を精算して景品交換が行われる。
【0075】
R.精算、台移動等の具体例
次に、封入式遊技機1での遊技結果を従来型の普通型遊技機11の精算システムで処理可能にしたり、あるいはその逆に普通型遊技機11から封入式遊技機1への移動を行う場合の具体的な手順について説明する。
(a)封入式遊技機1での精算
封入式遊技機1で遊技を終了する場合、遊技者は遊技機支援装置2の終了スイッチ33を押す。これにより、端末番号、モード、暗証番号、持玉数が成績券に印字されるとともに、成績券の裏側に磁気データで成績券IDが書き込まれて遊技者に渡される。図28(a)は遊技終了時における成績券の一例を示すもので、例えば端末番号=7、モード=遊技終了、暗証番号=212240、持玉数=4300個が印字され、裏側には磁気データで成績券IDが書き込まれている(磁気データは遊技者には見えない)。遊技終了後は、封入式遊技機1同士間での台の移動、精算(貯玉、景品交換)、精算後の実球式の普通型遊技機11への移動が可能である。
また、遊技中断時も同様に成績券を使用した処理が行われ、中断の遊技者に対して図28(b)に示すような成績券が渡され、その成績券には端末番号、モード、暗証番号、持玉数が表側に印字されるとともに、裏側に磁気データで成績券IDが書き込まれる。遊技中断状態からも景品交換、あるいは台移動が可能である。
【0076】
(b)封入式遊技機同士間での台移動
封入式遊技機1同士間で台を移動する場合、遊技者は上記のように発行された成績券を持参して、移動先の台にいき、そこの遊技機支援装置2に対して持参した成績券のデータ(遊技を終了した台(移動元)の端末番号、モード、暗証番号、持玉数)を入力する。このとき、遊技者は移動先の台で、遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して、成績券に印字されている暗証番号を入力し、遊技者を特定する。そして、封入式遊技機管理装置5で入力された情報と登録情報とを照合し、一致すると、移動先の台の持玉数が持玉数初期値に変更され、台を移動しての遊技が可能になる。
また、移動元の台が遊技中断台である場合には、移動先の台に対して上記同様の処理が行われるとともに、中断元の台における遊技中断状態が解除され、当該台が他人に開放される。
【0077】
(c)普通型遊技機から封入式遊技機への台移動
普通型遊技機11から封入式遊技機1の方に台移動する場合には、変換装置6を使用して普通型遊技機11での持玉数および遊技者を特定するための暗証番号を書き込んだレシートを持参して、封入式遊技機1の台に移動することになる。すなわち、遊技者は普通型遊技機11で獲得した遊技球を持参して変換装置6の球計数器87に投入して計数してもらう。次いで、遊技者は変換装置6の封入式遊技釦88を操作する。これにより、変換装置6では、遊技球の計数値から手数料を差し引いた持玉数を算出して封入式遊技機管理装置5に送信し、封入式遊技機管理装置5で暗証番号を作成して変換装置6に送信する。作成した暗証番号に対応する封入式遊技機1が封入式遊技を受け付けるという受付モードになって封入式遊技機管理装置5に登録され、また、変換装置6から持玉数および暗証番号を書き込んだレシートが遊技者に対して発行される。遊技者は発行されたレシートを持参して移動先の台にいき、そこの遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して、成績券に印字されている暗証番号を入力する。これにより、移動先の台での遊技が可能になる。
【0078】
(d)封入式遊技機1での遊技結果を従来型の普通型遊技機11の精算システムで精算する場合
封入式遊技機1での遊技を精算する場合、遊技者は遊技を終了した台の遊技機支援装置2から発行してもらった成績券、あるいは遊技を中断した台の遊技機支援装置2から発行してもらった成績券を変換装置6の成績券リーダ84に挿入すると、封入式遊技機管理装置5で登録情報と成績券情報との照合が行われ、遊技者が精算釦82を操作した場合には、成績券に基づいてレシートが発行され、遊技者は景品交換あるいは貯玉が可能になる。例えば、景品交換を所望する場合には、遊技者はカウンタ15に配置されている第3精算用記録媒体処理装置17の所にいき、レシートリーダ103にレシートを挿入し、所望の景品と交換してもらうことになる。また、球交換釦83を操作した場合には、封入式遊技の結果を成績券によって精算し、実球に交換して普通型遊技機11への台移動が可能になる。
【0079】
封入式遊技機管理装置5では、図27に示すように、登録情報として成績券ID、暗証番号、モード、持玉数、端末番号のそれぞれを登録する。いま、図27(a)のケースは、モードとして終了、中断の2つの状態の台が登録されているものである。これに、終了モードの台の情報が加わると、図27(b)に示すように、端末番号=7の内容が追加される。
次いで、端末番号=7の台が遊技中断に入ると、図27(c)に示すように、モード=中断となってそのときの持玉数が保持される。また、端末番号=7の台が遊技中断から中断タイムをタイムアップした場合には遊技終了になって、図27(d)に示すようにモード=終了に変更になり、当該台は他人に開放されることになる。
封入式遊技機1同士間での台移動、あるいは普通型遊技機11から封入式遊技機1への台移動の場合には、図27(e)に示すように、モード=受付となって移動元台の持玉数が移動先台の持玉数初期値として登録される。
【0080】
このように本実施例では、遊技者が獲得した持玉数(遊技価値情報)を所定の条件下(例えば、遊技終了時)で封入式遊技機管理装置5へ識別可能に送信するとともに、当該送信された持玉数と関連付けられた成績券(情報媒体)を発行し、この成績券を変換装置6に挿入することにより、変換装置6で当該成績券と関連付けられた持玉数を封入式遊技機管理装置5から取得し、取得した持玉数の精算形態(例えば、貯玉、景品交換、球交換)を選択して精算を実行することにより、以下の効果を得ることができる。
封入式遊技機1および普通型遊技機11での遊技結果を1つの遊技システムで管理することができる。したがって、封入式遊技機専用の精算システムを新たに導入する必要がなく、既設の遊技店の景品交換システム(例えば、景品POS:実施例では景品POS16)や貯玉システム(例えば、貯玉管理コンピュータ:実施例では貯玉システム管理コンピュータ14)を利用して、封入式遊技機1で獲得した遊技価値であっても、精算処理を行うことができ、コストの増加を抑制することができる。
【0081】
また、封入式遊技機1から実球を遊技価値として排出する普通型遊技機11へ持ち玉を持っての台移動を可能にすることができる。したがって、遊技客に十分なサービスを提供することができ、運用面での問題を解決することができる。
さらに、最近注目されている封入式遊技機1の遊技店への導入を進行させることができ、営業形態のバリエーションを増やすことができる。
【0082】
遊技者が変換装置6の球計数器87に獲得した遊技球を投入し、変換装置6の封入式遊技釦88を操作することにより、変換装置6で遊技球の計数値から手数料を差し引いた持玉数を算出して封入式遊技機管理装置5に送信し、封入式遊技機管理装置5で暗証番号を作成して変換装置6に送信し、作成した暗証番号に対応する封入式遊技機1を封入式遊技の受け付け可能な受付モードにする一方、変換装置6から持玉数および遊技者を書き込んだレシートを遊技者に発行し、遊技者が発行されたレシートを持参して移動先の台にいき、そこの遊技機支援装置2の暗証スイッチ35を操作して、成績券に印字されている暗証番号を入力することにより、容易に普通型遊技機11から封入式遊技機1への台移動を行うことができる。また、前述したように封入式遊技機1から実球を遊技価値として排出する普通型遊技機11へ持ち玉を持っての台移動を可能にすることができるので、結局、普通型遊技機11と封入式遊技機1との間で持ち玉の移動を可能にした遊技システムを構築することができる。したがって、遊技者は封入式遊技機1での遊技価値を実球として再度入手可能であるので(その逆も可能)、遊技店内の遊技機をどれでも自由に遊技球(あるいは封入式遊技での遊技価値)を持ちながら移動できることになり、遊技者に不便を強いることを防ぐことができ、営業上有利にすることができる。
【0083】
本発明の実施の形態は、上記のような実施の形態に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)上記実施例では、第1種パチンコ遊技機に本発明を使用した例であるが、本発明はその他の種類の遊技機にも適用することができる。
(b)本発明はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようなものであっても、本発明のような遊技システムを採用するものには適用することができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、所定数の遊技球を封入して循環使用する封入式遊技機および該封入式遊技機を制御する制御装置とからなる遊技装置を複数備えるとともに、前記複数の遊技装置と情報転送可能に接続され、遊技装置に基づく情報を収集管理する管理装置を備えた遊技システムにおいて、前記遊技装置は、持玉数がある状態での遊技者の終了スイッチ操作に基づいて、封入式遊技機の台番号及び持玉数情報を含む遊技終了許可要求を前記管理装置に送信する遊技終了許可要求送信手段と、前記遊技終了許可要求送信手段による前記遊技終了許可要求の送信に対応して前記管理装置が遊技を終了した遊技者を特定するための遊技者特定情報として作成して送信した暗証番号の受信に基づいて、当該暗証番号及び持玉数情報が書き込まれた情報媒体を排出し且つ前記持玉数をクリアして封入式遊技機での遊技を終了させる遊技終了手段と、持玉数がある状態での遊技者の中断スイッチ操作に基づいて、封入式遊技機の台番号及び持玉数情報を含む遊技中断許可要求を前記管理装置に送信する遊技中断許可要求送信手段と、前記遊技中断許可要求送信手段による前記遊技中断許可要求の送信に対応して前記管理装置が遊技を中断した遊技者を特定するための遊技者特定情報として作成して送信した暗証番号の受信に基づいて、当該暗証番号及び持玉数情報が書き込まれた情報媒体を排出し且つ封入式遊技機の発射装置の動作を禁止して中断状態に移行させる遊技中断手段と、非中断状態での遊技者の暗証スイッチ操作による前記情報媒体に書き込まれた前記遊技者特定情報としての暗証番号の入力に基づいて、当該暗証番号及び封入式遊技機の台番号を含む移動遊技要求を前記管理装置に送信する移動遊技要求送信手段と、前記移動遊技要求送信手段による前記移動遊技要求の送信に対応して前記管理装置から送信される遊技可能化情報の受信に基づいて、封入式遊技機での遊技を可能にする遊技可能化手段と、を備え、前記管理装置は、前記遊技装置からの前記遊技終了許可要求の受信に基づいて、遊技を終了した遊技者を特定するために遊技者特定情報としての暗証番号を作成して送信元の遊技装置に送信するとともに、当該遊技者特定情報としての暗証番号と受信した遊技終了許可要求に含まれる台番号及び持玉数情報とを対応付けて非中断モードでイベント登録情報に登録する非中断モード登録手段と、前記遊技装置からの前記遊技中断許可要求の受信に基づいて、遊技を中断した遊技者を特定するために遊技者特定情報としての暗証番号を作成して送信元の遊技装置に送信するとともに、当該遊技者特定情報としての暗証番号と受信した遊技中断許可要求に含まれる台番号及び持玉数情報とを対応付けて中断モードでイベント登録情報に登録する中断モード登録手段と、前記遊技装置からの前記移動遊技要求の受信に基づいて、当該移動遊技要求に含まれる遊技者特定情報としての暗証番号と前記イベント登録情報に登録されている遊技者特定情報としての暗証番号とが一致するか否かを判定する遊技者特定情報一致判定手段と、前記遊技者特定情報一致判定手段により遊技者特定情報としての暗証番号が一致すると判定された場合に、当該遊技者特定情報としての暗証番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている持玉数情報を前記移動遊技要求の送信元の遊技装置に送信する持玉数情報送信手段と、前記遊技者特定情報一致判定手段により遊技者特定情報としての暗証番号が一致すると判定された場合に、当該遊技者特定情報としての暗証番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている台番号の封入式遊技機のモードを判定するモード判定手段と、前記モード判別手段により封入式遊技機が中断モードであると判定された場合に、当該封入式遊技機を含む遊技装置に中断状態を解除させるための中断解除指示を送信する中断解除指示送信手段と、前記持玉数情報送信手段又は前記中断解除指示送信手段による送信処理の終了後に、遊技者の移動元となった遊技装置に関する登録情報を前記イベント登録情報から削除する登録情報削除手段と、を備え、前記遊技可能化手段は、前記持玉数情報送信手段から前記遊技可能化情報として前記持玉数情報を受信した場合には、該持玉数情報を持玉数に変更して封入式遊技機での遊技を可能にする一方、前記中断解除指示送信手段から前記遊技可能化情報として前記中断解除指示を受信した場合には、封入式遊技機の持玉数をクリアして発射装置の動作を許可することで前記中断状態を解除して封入式遊技機での遊技を可能にするので、以下の効果を得ることができる。
遊技者が封入式遊技機間で台を移動する場合、遊技者が移動先の台で遊技者特定情報としての暗証番号を入力すると、移動元の台が中断状態にある場合には移動元の台の中断状態を解除して他人に開放し、遊技を行わせることが可能になるし、遊技を一度終了した場合でも、遊技を中断している場合でも登録情報との照合によって移動元の台の持玉数を移動先の台の持玉数として使用可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技システムを適用した遊技場設備の全体構成を示すブロック図である。
【図2】封入式遊技機およびその周辺装置の外観構成を示す図である。
【図3】封入式遊技機の構成を示すブロック図である。
【図4】成績券発行装置の構成を示す図である。
【図5】遊技機支援装置の構成を示す図である。
【図6】変換装置および第1精算用記録媒体処理装置の外観構成を示す図である。
【図7】変換装置の構成を示す図である。
【図8】第2精算用記録媒体処理装置および第3精算用記録媒体処理装置の構成を示す図である。
【図9】球貸し制御に関連するプログラムのフローチャートである。
【図10】球貸し制御に関連するプログラムのフローチャートである。
【図11】封入式遊技機における基本処理プログラムのフローチャートである。
【図12】封入式遊技機における遊技終了に関連するプログラムのフローチャートである。
【図13】封入式遊技機における遊技中断に関連するプログラムのフローチャートである。
【図14】封入式遊技機における遊技中断解除に関連するプログラムのフローチャートである。
【図15】封入式遊技機における遊技中断タイムアップに関連するプログラムのフローチャートである。
【図16】台移動に関連するプログラムのフローチャートである。
【図17】中断元遊技機の中断解除処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】封入式遊技機における精算に関連するプログラムのフローチャートである。
【図19】精算ボタン処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】球交換ボタン処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図21】貯玉情報更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】レシート発行処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図23】実球から封入式への台移動に関連するプログラムのフローチャートである。
【図24】実球での精算に関連するプログラムのフローチャートである。
【図25】貯玉による景品交換に関連するプログラムのフローチャートである。
【図26】レシートによる景品交換に関連するプログラムのフローチャートである。
【図27】登録情報を説明する図である。
【図28】成績券、貯玉情報およびレシート情報を説明する図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 封入式遊技機
2、2a、2b 遊技機支援装置
3、3a、3b PC処理ユニット
5 封入式遊技機管理装置(管理装置)
6 変換装置
11、11a、11b 普通型遊技機
12 球計数器
13 第2精算用記録媒体処理装置
14 貯玉システム管理コンピュータ
16 景品POS
17 第3精算用記録媒体処理装置
18 第1精算用記録媒体処理装置
Claims (2)
- 所定数の遊技球を封入して循環使用する封入式遊技機および該封入式遊技機を制御する制御装置とからなる遊技装置を複数備えるとともに、
前記複数の遊技装置と情報転送可能に接続され、遊技装置に基づく情報を収集管理する管理装置を備えた遊技システムにおいて、
前記遊技装置は、
持玉数がある状態での遊技者の終了スイッチ操作に基づいて、封入式遊技機の台番号及び持玉数情報を含む遊技終了許可要求を前記管理装置に送信する遊技終了許可要求送信手段と、
前記遊技終了許可要求送信手段による前記遊技終了許可要求の送信に対応して前記管理装置が遊技を終了した遊技者を特定するための遊技者特定情報として作成して送信した暗証番号の受信に基づいて、当該暗証番号及び持玉数情報が書き込まれた情報媒体を排出し且つ前記持玉数をクリアして封入式遊技機での遊技を終了させる遊技終了手段と、
持玉数がある状態での遊技者の中断スイッチ操作に基づいて、封入式遊技機の台番号及び持玉数情報を含む遊技中断許可要求を前記管理装置に送信する遊技中断許可要求送信手段と、
前記遊技中断許可要求送信手段による前記遊技中断許可要求の送信に対応して前記管理装置が遊技を中断した遊技者を特定するための遊技者特定情報として作成して送信した暗証番号の受信に基づいて、当該暗証番号及び持玉数情報が書き込まれた情報媒体を排出し且つ封入式遊技機の発射装置の動作を禁止して中断状態に移行させる遊技中断手段と、
非中断状態での遊技者の暗証スイッチ操作による前記情報媒体に書き込まれた前記遊技者特定情報としての暗証番号の入力に基づいて、当該暗証番号及び封入式遊技機の台番号を含む移動遊技要求を前記管理装置に送信する移動遊技要求送信手段と、
前記移動遊技要求送信手段による前記移動遊技要求の送信に対応して前記管理装置から送信される遊技可能化情報の受信に基づいて、封入式遊技機での遊技を可能にする遊技可能化手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記遊技装置からの前記遊技終了許可要求の受信に基づいて、遊技を終了した遊技者を特定するために遊技者特定情報としての暗証番号を作成して送信元の遊技装置に送信するとともに、当該遊技者特定情報としての暗証番号と受信した遊技終了許可要求に含まれる台番号及び持玉数情報とを対応付けて非中断モードでイベント登録情報に登録する非中断モード登録手段と、
前記遊技装置からの前記遊技中断許可要求の受信に基づいて、遊技を中断した遊技者を特定するために遊技者特定情報としての暗証番号を作成して送信元の遊技装置に送信するとともに、当該遊技者特定情報としての暗証番号と受信した遊技中断許可要求に含まれる台番号及び持玉数情報とを対応付けて中断モードでイベント登録情報に登録する中断モード登録手段と、
前記遊技装置からの前記移動遊技要求の受信に基づいて、当該移動遊技要求に含まれる遊技者特定情報としての暗証番号と前記イベント登録情報に登録されている遊技者特定情報としての暗証番号とが一致するか否かを判定する遊技者特定情報一致判定手段と、
前記遊技者特定情報一致判定手段により遊技者特定情報としての暗証番号が一致すると判定された場合に、当該遊技者特定情報としての暗証番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている持玉数情報を前記移動遊技要求の送信元の遊技装置に送信する持玉数情報送信手段と、
前記遊技者特定情報一致判定手段により遊技者特定情報としての暗証番号が一致すると判定された場合に、当該遊技者特定情報としての暗証番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている台番号の封入式遊技機のモードを判定するモード判定手段と、
前記モード判別手段により封入式遊技機が中断モードであると判定された場合に、当該封入式遊技機を含む遊技装置に中断状態を解除させるための中断解除指示を送信する中断解除指示送信手段と、
前記持玉数情報送信手段又は前記中断解除指示送信手段による送信処理の終了後に、遊技者の移動元となった遊技装置に関する登録情報を前記イベント登録情報から削除する登録情報削除手段と、を備え、
前記遊技可能化手段は、
前記持玉数情報送信手段から前記遊技可能化情報として前記持玉数情報を受信した場合には、該持玉数情報を持玉数に変更して封入式遊技機での遊技を可能にする一方、
前記中断解除指示送信手段から前記遊技可能化情報として前記中断解除指示を受信した場合には、封入式遊技機の持玉数をクリアして発射装置の動作を許可することで前記中断状態を解除して封入式遊技機での遊技を可能にすることを特徴とする遊技システム。 - 前記遊技装置は、
前記中断状態での遊技者の暗証スイッチ操作による前記情報媒体に書き込まれた前記遊技者特定情報としての暗証番号の入力に基づいて、当該暗証番号及び封入式遊技機の台番号を含む中断解除要求を前記管理装置に送信する中断解除要求送信手段と、
前記遊技中断手段による前記中断状態への移行に伴って、中断許容時間をカウントするための中断タイマの設定を行う中断タイマ設定手段と、
前記中断タイマのタイムアップに基づいて、前記封入式遊技機の台番号を含む登録変更要求を前記管理装置に送信する登録変更要求送信手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記遊技装置からの前記中断解除要求の受信に基づいて、当該中断解除要求に含まれる遊技者特定情報としての暗証番号と前記イベント登録情報に登録されている遊技者特定情報としての暗証番号とが一致するか否かを判定するとともに、中断モードで登録されているか否かを判定する登録情報判定手段と、
前記登録情報判定手段による中断モードの登録の判定結果情報を前記中断解除要求の送信元の遊技装置に送信する結果情報送信手段と、
前記遊技装置からの前記登録変更要求の受信に基づいて、当該登録変更要求に含まれる台番号に対応付けて前記イベント登録情報に登録されている中断モードの登録情報を前記非中断モードに変更するモード変更手段と、を備え、
前記登録情報削除手段は、
前記登録情報判定手段により前記中断解除要求の送信元である遊技装置が中断モードで登録されていると判定された場合に、当該遊技装置に関する登録情報を前記イベント登録情報から削除するよう構成され、
前記遊技可能化手段は、
前記結果情報送信手段から前記遊技可能化情報として中断モードの登録があるとの判定結果情報を受信した場合、又は、前記中断タイマがタイムアップした場合には、封入式遊技機の持玉数をクリアして発射装置の動作を許可することで前記中断状態を解除して封入式遊技機での遊技を可能にすることを特徴とする請求項1記載の遊技システム。
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