JP4197616B2 - 転倒エンジンの潤滑装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、転倒した状態でも暫くの間は作動することができるエンジン(以下、転倒エンジンという)の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、エンジン101においては、図6、図7に示すように、シリンダブロック102の下方にオイルパン109が連結され、該シリンダブロック102の一側の外側面にはギヤケース105が連結されている。そして、該オイルパン109に潤滑油を溜めて潤滑装置によりエンジン各部を潤滑できるようにしている。従来の潤滑装置おいては、クランク軸107からの動力を歯車等を介して潤滑油ポンプ108に伝えて駆動するようにしており、該潤滑油ポンプ108はギヤケース105の側方に配置され、該潤滑油ポンプ108の吸入口から下方に向けてストレーナ122を突出し、該ストレーナ122の下端をオイルパン109の底部まで延設して、該オイルパン109に溜まった潤滑油を潤滑油ポンプ108により吸い込んで、クランク軸107等の各部品に潤滑油を供給ていた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平8−42319号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ライフボート等に設置されるエンジンは、ライフボートが転倒する場合を想定したエンジンに設計されており、エンジンが転倒しても、暫くの間はエンジンが作動している。しかし、従来の通常の船舶のエンジンの潤滑装置では、船自体(エンジン)が転倒すると、オイルパンに溜まった潤滑油はクランク軸側に流れてしまい、ストレーナ122の吸入口には潤滑油がなくなり、潤滑油を潤滑油ポンプで吸入できなくなり、クランク軸などの各部品に供給することができなくなる。このような状態で、エンジンを作動させ続けると、各部品に適切な潤滑油が供給されずに、焼き付き等の故障の原因となっていた。そこで、本発明では、エンジンが転倒しても、暫くの間は、各部品に適切に潤滑油を供給することで、エンジン転倒後もエンジンを作動し続けることができる潤滑装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、エンジンが転倒した転倒エンジンの状態でも、暫くの間は、各部品に適切に潤滑油を供給し続け、エンジンを作動し続けることができる転倒エンジンの潤滑装置において、エンジン(1)のクランク軸(7)と平行で、オイルパン(9)の底面の上方に、仕切り板(30)を略水平方向に設け、前記仕切り板(30)を側面視逆L字状に構成して、該仕切り板(30)の端部に縦壁部(31)を構成し、該縦壁部(31)により仕切り板(30)の一部に凹部(23)を形成し、該凹部(23)に潤滑油ポンプ(8)を臨ませるように配置し、該縦壁部(31)に挿入孔(31a)を開口し、該挿入孔(31a)にストレーナ(22)を挿入支持し、該ストレーナ(22)を、潤滑油ポンプ(8)の吸入口に連結して潤滑油を吸入させ、前記仕切り板(30)の一部に、エンジン(1)が転倒状態となった場合に閉鎖する弁体(24)を設け、エンジン(1)の転倒直後は、弁体(24)が閉じていることにより、該オイルパン(9)と仕切り板(30)とで形成される空間(S)に潤滑油が溜まった状態となるように構成したものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1記載の転倒エンジンの潤滑装置において、前記凹部(23)を構成する縦壁部(31)と反対側位置の仕切り板(30)に、空気抜き孔(32a)を構成したものである。
【0008】
請求項3においては、請求項1記載の転倒エンジンの潤滑装置において、前記仕切り板(30)をシリンダブロック(2)とオイルパン(9)の間に配置する間座(11)に一体的に構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は本発明に係る潤滑装置を具備したエンジンの全体側面図、図2は潤滑装置を示す一部拡大図、図3は正常時における潤滑油の貯留状態を示す図、図4は転倒直後における潤滑油の貯留状態を示す図である。
【0011】
図5は転倒時における潤滑油の限界貯留状態を示す図、図6は従来の潤滑装置を具備したエンジンの全体側面図、図7は従来の潤滑装置を具備したエンジンの全体正面図である。
【0012】
まず、図1よりエンジンの全体構成から説明する。エンジン1のシリンダブロック2の上方にシリンダヘッド3が取り付けられ、該シリンダヘッド3はシリンダヘッドカバー4で覆われている。また、シリンダブロック2の下方には間座11を介してオイルパン9が設けられており、該オイルパン9内には潤滑油が貯留されている。
【0013】
また、前記シリンダブロック2の一側面にはギヤケース5が貼設されており、該ギヤケース5内にクランク軸7からの駆動力をカム軸(図示せず)や燃料噴射ポンプや潤滑油ポンプ8等へ伝達するためのギヤ等を収納している。
【0014】
次に、本発明の潤滑装置について説明する。本発明の潤滑装置は、エンジンが転倒しても、暫くの間は、各部品に適切に潤滑油を供給することができるもので、該潤滑装置を有するエンジンは、ライフボートなどの小型船舶等に使用される。該潤滑装置は、前記潤滑油ポンプ8、オイルパン9、前記間座11、仕切り板30、ストレーナ22等で構成されている。
【0015】
図1、図3に示すように、前記オイルパン9の底面の上方に、仕切り板30をクランク軸7と平行に配設している。そして、該仕切り板30とオイルパン9とで囲まれた空間S(図3)を、潤滑油を貯める空間としている。該仕切り板30は、ライフボート等が転倒し、エンジンが倒れた状態となった際に、オイルパン9に溜まった潤滑油がクランク軸7側へ流れる量を少なくするために設けられている。つまり、オイルパン9からの潤滑油流出を少なくすることで、転倒後も数分間はクランク軸7等に潤滑油を供給できるようにして、エンジン1を作動させ続けることができる構成としている。
【0016】
前記仕切り板30は、略水平方向に配置されており、側面断面視で略L字状に形成されている。該仕切り板30の一側(後部、図1における右側)には、凹部23を形成しており、該凹部23内に前記潤滑油ポンプ8の一部(下部)が臨むように配置している。また、該潤滑油ポンプ8は、オイルパン9の一側の、前記ギヤケース5の前下側のクランクケース内に配置している。なお、クランクケースは本実施例ではシリンダブロック2と間座11で構成している。
【0017】
そして、前記仕切り板30は、縦壁部31と横壁部32とで構成され、横壁部32の後部に縦壁部31が形成され、前記潤滑油ポンプ8に面した、仕切り板30の縦壁部31には、挿入孔31aを設けている。該挿入孔31aは縦壁部31の下部に設けられており、該挿入孔31aにストレーナ22を挿入して支持し、パイプ等を介して潤滑油ポンプ8の吸入口と連通して、オイルパン9から清浄な潤滑油を潤滑油ポンプ8に送るようにしている。そして、潤滑油ポンプ8から、油路25・・・を通って、クランク軸7や、ギヤケース5内のギヤの軸に潤滑油を供給する構成としている。前記ストレーナ22は、オイルパン9の底面より上方で浮いた状態で水平方向に配置しており、仕切り板30の縦壁部31から空間S(図3)内に突出して配置している。
【0018】
このように、前記仕切り板30を側面視逆L字状に構成して、該仕切り板30の縦壁部31に挿入孔31aを開口し、該挿入孔31aにストレーナ22を挿入支持したので、ストレーナ22を所定距離オイルパン9の底面よりも上げた状態で支持することができる。また、ストレーナ22の吸い込み部を、後部から中央側に突出しているので、エンジン1の揺れ(ピッチング)による潤滑油の液面の変化が小さいオイルパン9の中央部のできるだけ近くに配置することができる。
【0019】
また、前記仕切り板30は、シリンダブロック2とオイルパン9の間に配置する間座11に一体的に構成されている。前記間座11は、前記クランク軸7の下方に配置しており、シリンダブロック2とオイルパン9との間に、エンジン1の下部を覆うように配置している。そして、前記仕切り板30を、前記間座11の一側(前)内側面から内方に向けて突出して配置している。具体的には、該仕切り板30は、アルミダイキャスト等で鋳抜きにより一体成形される。
【0020】
前記仕切り板30の横壁部32の他側は、前記縦壁部31の上端と接続しており、縦壁部31と横壁部32は一体的に形成されている。該縦壁部31の下端と間座11後部の底面との間にはプレート26により蓋されて、メンテナンス時にはオイルパン9とプレート26を外すことにより、ストレーナ22を外すことができる。そして、該プレート26と縦壁部と間座11により前記凹部23を形成している。また、前記横壁部32は、潤滑油ポンプ8側(後側)が高く、間座11との固定側(前側)を低く配置して、ストレーナ22が配置される部分を低くして潤滑油が溜まるようにしている。また、仕切り板30をシリンダブロック2とオイルパン9の間に配置する間座11に一体的に構成することで、仕切り板30を、間座11と一体的に鋳抜きにより容易に構成することができ、また、安価に製造することもできる。
【0021】
また、前記凹部23及び後述する弁体24と反対側の仕切り板30に空気抜き孔を構成している。本実施例では、仕切り板30の横壁部32に空気抜き孔32aを設けている。該空気抜き孔32aは、前記凹部23と反対側、つまり、潤滑油ポンプ8と反対側に配置し、上下方向に形成されている。
【0022】
そして、前記仕切り板30の一部に弁体24を設けている。図2に示すように、本実施例では、該弁体24を、前記仕切り板30の横壁部32の潤滑油ポンプ8側に配置している。つまり、該横壁部32の前記空気抜き孔32aと反対側に弁体24を配置している。該弁体24は仕切り板30の最も高い上面部分に開口部32bを設け、該開口部32bの空間S側に開口部32bを閉じるように弾性体板で構成した弁体24の一端を固定している。こうして、潤滑した後の戻り油がオイルパン9側に流れ落ちてくると、開口部32bより弁体24を介して空間S(図3)内にされるのである。このように、仕切り板30に弁体24を設け、前記凹部23と反対側の仕切り板30に空気抜き孔32aを構成することで、ストレーナ22より潤滑油を吸い込み、弁体24を介してクランクケース内から潤滑油を空間S内に入り込む時に、空間S内の空気は空気抜き孔32aから抜けて、潤滑油を空間Sに容易に貯めることができる。また、仕切り板30の一部に弁体24を設けたので、弁体により潤滑油がオイルパン9内(空間S内)に容易に入り込むことができる。
【0023】
以上のような構成において、エンジン1が通常の状態、つまり、エンジン1が直立した状態のときは、図3に示すように、オイルパン9と仕切り板30との間の空間S、および、前記凹部23に潤滑油が貯留されている。そして、空間S内の潤滑油が潤滑油ポンプ8に送られ、油路25・・・を介して各部品(クランク軸7等)に供給される。
【0024】
そして、船舶が転倒し、エンジン1も転倒状態となった場合、エンジン1転倒直後は、図4に示すように、弁体24が閉じているためオイルパン9と仕切り板30とで形成される空間Sに潤滑油が溜まった状態となり、空間S内の潤滑油は、ストレーナ22を介して潤滑油ポンプ8に供給することができる。よって、小型船舶等が転倒しても、空間Sに潤滑油が一定量満たされている間は、潤滑油を潤滑油ポンプ8に供給することができ、エンジン1を駆動した状態を維持することができる。
【0025】
ここで、図5に示すように、ストレーナ22の下面位置まで(図5におけるSminまで)潤滑油が溜まっているときは、エンジン1を駆動した状態を維持するが、ストレーナ22からの吸い込みにより潤滑油がストレーナ22の下面位置よりも少なくなったときは、潤滑油をクランク軸7等各部品に適切に供給することが困難となるので、エンジン1を停止させる構成としている。従って、エンジン1が転倒状態となっても、一定期間は、つまり、図5におけるSmax位置まで潤滑油が貯えられている間は、潤滑油を潤滑油ポンプ8に供給できる構成なので、小型船舶が転倒後も一定期間、エンジン1を作動し続けることができる。この間に小型船舶を正常位置に戻すことにより航行が続行可能となる。つまり、ライフボート等波が高く転覆の可能性があるときでも出動しなければならない船舶に本発明の潤滑装置を搭載することで、転覆しても速やかに正常位置に戻すことでエンジンを停止させることなく航行できて、迅速な救助活動ができることとなる。
【0026】
以上のように、クランク軸7と平行にオイルパン9の底面の上方に仕切り板30を略水平方向に設ける構成において、前記仕切り板30の一側に凹部23を形成し、該凹部23に潤滑油ポンプ8が臨むように配置したので、潤滑油ポンプ8を避けて仕切り板30を形成でき、仕切り板30によりエンジン1が転倒しても空間Sに潤滑油を貯めておくことができる。また、潤滑油ポンプ8とストレーナ22間の距離を短くすることができて、コスト低減化が図れる。更に、凹部23が形成されることで、平板のみの構成に比べて剛性をアップすることができる。また、前記仕切り板30の一部に弁体24を設けたので、弁体24により通常(エンジン1が直立した状態)は潤滑油がオイルパン9内に容易に入り込むことができ、また、エンジン1が転倒しても弁体24によりクランク軸7側へ潤滑油が漏れにくくなる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0028】
請求項1に示す如く、エンジンが転倒した転倒エンジンの状態でも、暫くの間は、各部品に適切に潤滑油を供給し続け、エンジンを作動し続けることができる転倒エンジンの潤滑装置において、エンジン(1)のクランク軸(7)と平行で、オイルパン(9)の底面の上方に、仕切り板(30)を略水平方向に設け、前記仕切り板(30)を側面視逆L字状に構成して、該仕切り板(30)の端部に縦壁部(31)を構成し、該縦壁部(31)により仕切り板(30)の一部に凹部(23)を形成し、該凹部(23)に潤滑油ポンプ(8)を臨ませるように配置し、該縦壁部(31)に挿入孔(31a)を開口し、該挿入孔(31a)にストレーナ(22)を挿入支持し、該ストレーナ(22)を、潤滑油ポンプ(8)の吸入口に連結して潤滑油を吸入させ、前記仕切り板(30)の一部に、エンジン(1)が転倒状態となった場合に閉鎖する弁体(24)を設け、エンジン(1)の転倒直後は、弁体(24)が閉じていることにより、該オイルパン(9)と仕切り板(30)とで形成される空間(S)に潤滑油が溜まった状態となるように構成したので、潤滑油ポンプを避けて仕切り板を形成でき、仕切り板によりエンジンが転倒しても潤滑油を貯めておくことができる。
また、潤滑油ポンプの吸い込み口の近傍にストレーナを配置することが可能となり、潤滑油ポンプとストレーナ間の距離を短くすることができて、連通機構を簡単にできてコスト低減化が図れる。更に、凹部により仕切り板や仕切り板を取り付ける部材の剛性をアップすることができる。また、ギヤケースの下部位置に潤滑油ポンプを配置した構成のエンジンを容易に転倒可能エンジンに仕様変更できる。
【0029】
また、前記仕切り板を側面視逆L字状に構成して、該仕切り板の縦壁部に挿入孔を開口し、該挿入孔にストレーナを挿入支持したので、ストレーナを所定距離オイルパンよりも上げた状態で支持することができ、ストレーナを水平方向に支持して、濾過部分の面積を拡大できるとともに、転倒した場合の潤滑油の吸い込み量を多くすることができる。また、ストレーナをオイルパンの中央側に突出する構成となるので、吸い込み部をできるだけオイルパンの中央に配置することができ、ピッチング等の揺れに対して影響が小さい位置に配置することができる。
【0030】
また、前記仕切り板の一部に弁体を設けたので、弁体により通常は潤滑油がオイルパン内に容易に入り込むことができる。
また、エンジンが転倒しても弁体によりクランク軸側へ漏れにくくなり、所定時間潤滑油を溜めておくことができる。また、仕切り板に弁体の取付部を形成できて、仕様変更や仕切り板の交換が容易にできる。
【0031】
請求項2に示す如く、前記凹部と反対側位置の仕切り板に空気抜き孔を構成したので、潤滑油が仕切り板とオイルパンの間の空間に入るときに空気抜き孔より空気が抜けて容易に溜めることができ、凹部側に配置するストレーナに空気が入る恐れが小さくなる。
【0032】
請求項3に示す如く、前記仕切り板をシリンダブロックとオイルパンの間に配置する間座に一体的に構成したので、間座と一体的に鋳抜きにより容易に構成することができ、また、別途仕切り板を設ける構成に比べて安価に製作でき、組立工数も削減できる。また、通常のエンジンとの仕様変更が間座の交換だけでできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る潤滑装置を具備したエンジンの全体側面図。
【図2】 潤滑装置を示す一部拡大図。
【図3】 正常時における潤滑油の貯留状態を示す図。
【図4】 転倒直後における潤滑油の貯留状態を示す図。
【図5】 転倒時における潤滑油の限界貯留状態を示す図。
【図6】 従来の潤滑装置を具備したエンジンの全体側面図。
【図7】 従来の潤滑装置を具備したエンジンの全体正面図。
【符号の説明】
7 クランク軸
8 潤滑油ポンプ
9 オイルパン
22 ストレーナ
23 凹部
30 仕切り板
31 縦壁部
31a 挿入孔
Claims (3)
- エンジンが転倒した転倒エンジンの状態でも、暫くの間は、各部品に適切に潤滑油を供給し続け、エンジンを作動し続けることができる転倒エンジンの潤滑装置において、エンジン(1)のクランク軸(7)と平行で、オイルパン(9)の底面の上方に、仕切り板(30)を略水平方向に設け、前記仕切り板(30)を側面視逆L字状に構成して、該仕切り板(30)の端部に縦壁部(31)を構成し、該縦壁部(31)により仕切り板(30)の一部に凹部(23)を形成し、該凹部(23)に潤滑油ポンプ(8)を臨ませるように配置し、該縦壁部(31)に挿入孔(31a)を開口し、該挿入孔(31a)にストレーナ(22)を挿入支持し、該ストレーナ(22)を、潤滑油ポンプ(8)の吸入口に連結して潤滑油を吸入させ、前記仕切り板(30)の一部に、エンジン(1)が転倒状態となった場合に閉鎖する弁体(24)を設け、エンジン(1)の転倒直後は、弁体(24)が閉じていることにより、該オイルパン(9)と仕切り板(30)とで形成される空間(S)に潤滑油が溜まった状態となるように構成したことを特徴とする転倒エンジンの潤滑装置。
- 請求項1記載の転倒エンジンの潤滑装置において、前記凹部(23)を構成する縦壁部(31)と反対側位置の仕切り板(30)に、空気抜き孔(32a)を構成したことを特徴とする転倒エンジンの潤滑装置。
- 請求項1記載の転倒エンジンの潤滑装置において、前記仕切り板(30)をシリンダブロック(2)とオイルパン(9)の間に配置する間座(11)に一体的に構成したことを特徴とする転倒エンジンの潤滑装置。
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