JP4196946B2 - シールリング - Google Patents
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Description
この発明は、互いに相対回転自在に設けられた2部材間の環状隙間をシールするためのシールリングに関する。
背景技術
従来、この種のシールリングは、例えば、自動車の自動変速機等、各種油圧機器に用いられている。
図11及び図12を参照して、一般的なシールリングについて説明する。図11は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す斜視透視図である。図12は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す模式的断面図である。
図示のシールリング100は、軸孔が設けられたハウジング800と、この軸孔に挿入された軸700との間の環状隙間をシールするためのものである。そして、このシールリング100は、軸700に設けられた環状溝701に装着されて使用される。
そして、シールリング100は樹脂材料から形成される。また、シールリング100は、ハウジング800に設けられた軸孔の内周面800aをシールするための第1シール面100aと、軸700に設けられた環状溝701の側壁面701aをシールするための第2シール面100bと、を備えている。
そして、密封流体側から非密封流体側に向けて、図中矢印P方向に圧力がかかると、シールリング100は非密封流体側に押圧される。従って、第2シール面100bは環状溝701の側壁面701aを押圧する。また、第1シール面100aは環状溝701に対向する軸孔の内周面800aを押圧する。
このようにして、第1シール面100aと第2シール面100bは、それぞれの位置でシールする。従って、シールリング100は、密封流体の非密封流体側への漏れを防止できる。
ここで、密封流体は、例えば潤滑油であり、特に自動車の変速機に利用される場合にはATF(Automatic Transmission Fluid)を指している。
また、シールリング100のリング本体には、図に示すように、周方向の一ヶ所に、分離部101が設けられている。これを設ける理由の一つは、シールリング100を装着部分に装着する際の作業を容易にするためである。
このような分離部101の形態としては、様々なものが知られている。図11,12に示した例は、特殊ステップカットである。この特殊ステップカットは、2段ステップ状にカットされた構成である。この特殊ステップカットを採用すれば、リーク量を少なくすることができ、周囲温度の変化によっても好適に対応できる。
この特殊ステップカットは、分離された部分を介して一方側の外周側に、凸部101aと凹部101dを左右一対に備え、他方側の外周側に、凹部101cと凸部101bを左右一対に備えている。そして、凸部101aと凹部101cが嵌合し、凹部101dと凸部101bが嵌合するように構成されている。
この特殊ステップカットを採用したシールリング100は、円周方向に垂直な面同士が円周方向に対して隙間を有しつつ、密封流体側と非密封流体側とを遮断することができる。これにより、リング本体が周囲の温度によって膨張又は収縮したとしても、シールリング100は、密封状態を維持しつつ隙間の分だけ寸法の変化量を吸収できる。従って、シールリング100は、周囲の温度変化に対しても安定したシール性を維持できる。
ここで、近年、各種油圧機器、特に自動車用自動変換機においては、燃費向上と性能向上を目的として、これに使用されるシールリングに対して、上述したようなリーク量低減のニーズの他に、回転摺動フリクションの低減のニーズがある。
そのため、図13及び図14に示すように、摺動面の受圧面積を低減させた構造のものも知られている。図13は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す斜視透視図である。図14は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す模式的断面図である。これらに図示した従来技術に係るシールリングは上述した図11及び図12に示した従来技術に係るシールリングに対して回転摺動フリクションの低減を図った構成としたものである。
このシールリング200は、上記シールリング100と同様に、第1シール面200aと、第2シール面200bと、特殊ステップカット(凸部201a,凹部201d,凹部201c,凸部201bを備える)による分離部201とを備える。
そして、このシールリング200では、環状溝701の側壁面701aに対する受圧面積(摺動面積)を低減させるために、逃げ部(凹部,切り欠き部,肉抜き部ということもできる)202を設けている。
このようにして、このシールリング200では、受圧面積を減らすことで、回転摺動フリクションの低減を図っている。
ところで、環状溝701の側壁面701aが、溝底に対して垂直の場合(すなわち、第2シール面100b,200bと側壁面701aが平行関係となる場合)には、上記シールリング100,200は、その全周でシールを行う。従って、リークの問題は発生しない。
しかし、環状溝701は、溝底の幅が狭く、溝の上面に近付くほど幅が広くなるように、側壁面が傾斜する場合がある。これは、一般的に、環状溝701を切削加工によって形成する際に生ずる。このような場合には、シールリングの全周でシールが行われずに、リーク量が増加するという問題がある。この点について、図15〜図18を参照して説明する。
上述したシールリング100の場合については、図15及び図16に示している。図示のように、環状溝702の側壁面702aが傾斜している場合には、シールリング100の下端のみでシール部Sを形成する。つまり、実質的に線接触によってシールすることになる。ここで、単に「線接触」と表現するのではなく、「実質的に線接触」と表現したのは次の通りである。すなわち、現実的には、僅かな幅を持った面で接触するため、線接触というよりは、むしろ面接触と捉えることもでき、誤解を招くおそれもあるからである。以下の説明中においても同様である。
ところで、分離部101に特殊ステップカットを採用したシールリング100は、図示のように、通常、隙間Xが存在している。何故ならば、特殊ステップカットを採用したシールリング100は、上述のように、周囲の温度変化に対応できるように、円周方向に垂直な面同士が隙間を有するようにしているからである。
しかし、上記の通り、シール部Sで実質的に線接触によりシールを行っている状態の場合には、図から明らかなように、隙間Xの部分でシールされない部分が発生する。従って、リークが発生してしまうことになる(リーク部A)。
また、上述したシールリング200の場合については、図17及び図18に示している。この場合、逃げ部202が設けられていない部分においては、図上、シールリング200の下端でシール部Sを形成し、逃げ部202が設けられている部分では、図上、逃げ部の上の段差部分でシール部Sを形成する。
この場合にも、上記シールリング100の場合と同様に隙間Xからリークしてしまうことになる(リーク部A)。
また、このシールリング200の場合には、分離部201から離れた部分については、図上、逃げ部202の上の段差部分でシール部Sを形成することになる。しかし、分離部201の近傍においては、図上、シールリング200の下端でシール部Sが形成されるため、図上、逃げ部の上の段差部分では十分にシール部を形成することができず、シール性が不安定な状態となる(図中Y部分)。
従って、この部分からもリークが発生してしまうことになる(リーク部B)。
また、図19〜図22に示すように、断面形状を台形にしたシールリング300も知られている。
このシールリング300は、摺動フリクションを低減させるために、シール部Sが実質的に線接触となるように、断面形状を台形とした。すなわち、シールリング300は、環状溝701の上端縁でシール部Sを形成する。
そして、このシールリング300の場合には、環状溝の側壁面が、図19及び図20に示すように、溝底に対して垂直の場合であっても、図21及び図22に示すように、溝底に対して傾斜している場合であっても、シール部Sは環状溝の上端縁で実質的に線接触するように形成される。
このシールリング300の場合には、環状溝の側壁面が傾斜しているかいないかの有無に拘わらず、特殊ステップカットにおける凸部と凹部との間の隙間Zからリークが発生してしまう。また、環状溝の傾き角度によって、リーク量が変わるため、安定したリーク特性が得られないという問題もある。
また、上述したシールリング200の場合には、環状溝702の側壁面702aが傾斜していると、図17上、シールリング200の下端と逃げ部202の上の段差部分でシール部Sを形成することから、シール性が不安定な部分(図17中Y)が生じていた。
そこで、図23及び図24に示すように、逃げ部を全周に形成することによって段差をなくすことも考えられ得る。図23は仮想技術に係るシールリングの装着状態を示す斜視透視図である。図24は仮想技術に係るシールリングの装着状態を示す模式的断面図である。
図示のように、このシールリング400の場合には、リング全周にわたり逃げ部402を設けている。こうすることで、シールする部分に段差が生じないようにした。これにより、環状溝702の側壁面702aが傾斜している場合であっても、図中、逃げ部402の上部のみがシール部Sとなり、シール性が不安定な部分をなくすことができる。
しかし、このシールリング400の場合には、上述した断面形状が台形であるシールリング300の場合と同様に、環状溝の側壁面が溝底に対して垂直の場合であっても、溝底に対して傾斜している場合であっても、特殊ステップカットを採用した分離部401における凹部と凸部との間の隙間Zからリークが発生してしまうことになる。そして、分離部分付近にも逃げ部402があるので、この隙間Zからのリーク量も多くなるおそれがある。
発明の開示
従来技術においては、特に環状溝の側壁面が溝底に対して傾斜している場合において、リーク量を十分に低減することが困難であった。また、回転摺動フリクションを低減するという要求もある。
本発明の目的は、回転摺動フリクションの低減を図りつつ、リーク量の低減を図ったシールリングを提供することにある。
本発明は、同心的に相対回転自在に組付けられる2部材間の環状隙間をシールするシールリングであって、この2部材のうち、一方の部材表面をシールする第1シール面と、他方の部材に設けられた環状溝の非密封流体側の側壁面をシールする第2シール面とを備えるシールリングに適用されるものである。また、シールリングには、周方向の一ヶ所にて分離された分離部が設けられている。
そして、上記目的を達成するために、本発明にあっては、第2シール面側には、環状溝の非密封流体側の側壁面に当接しない逃げ部が全周にわたって設けられている。
このような逃げ部を全周にわたって設けたことによって、環状溝の非密封流体側の側壁面に対する摺動面積(受圧面積)が減るため、回転摺動フリクションの低減を図ることができる。
また、請求の範囲第1項及び第2項に係る発明にあっては、分離部付近では逃げ部の径方向の幅が狭く、該分離部よりも離れた位置では該逃げ部の径方向の幅が広くなるように設定した。
これは、摺動面積を減らすために、全周にわたって、径方向の幅が一律な逃げ部を設けると、分離部付近における密封流体の漏れ量が多くなってしまうおそれがある。そこで、請求の範囲第1項及び第2項に係る発明では、分離部付近では逃げ部の径方向の幅を狭くすることによって、密封流体の漏れ量の低減を図ったものである。
また、請求の範囲第1項に係る発明にあっては、逃げ部の幅が狭い部分から広い部分に移行する部分は、徐々に幅が変化するように設定した。
これは、仮に、幅の狭い部分から急激に幅の広い部分に移行するように構成した場合には、環状溝の非密封流体側の側壁面と第2シール面との傾斜角度が相違した状態では、該側壁面に対して接触しない不安定な部分が広い範囲で存在してしまう。そこで、本発明のような構成とすることで、側壁面に対して接触しない不安定な部分を極力なくすようにしたものである。これにより、密封流体の漏れ量の低減を図ることが可能となる。
ただし、逃げ部の幅が狭い部分から広い部分に移行する部分については、徐々に幅が変化する部分以外の部分が含まれたとしても、密封流体の漏れ量の低減を図ることができれば、本発明の目的は果たす。
そこで、請求の範囲第2項に係る発明にあっては、逃げ部の幅が狭い部分から広い部分に移行する部分には、徐々に幅が変化する部分が含まれるようにした。
また、請求の範囲第3項に係る発明にあっては、環状溝の非密封流体側の側壁面の傾斜角度と第2シール面の傾斜角度が相違した状態においても、該第2シール面には、該側壁面をシールする連続した環状シール部が形成されるように構成した。
このように構成することで、環状シール部によって、環状溝の非密封流体側の側壁面に対して、シール部分に途切れがないため、密封流体の漏れ量を低減することができる。
そして、環状シール部は、分離部における円周方向に略垂直な面同士の隙間の大きさの変化に拘わらず、環状溝の非密封流体側の側壁面に対して連続的に接触した状態が維持されるように構成すると好適である。
このように構成することで、周囲の温度変化によって、シールリングが膨張又は収縮して、分離部における円周方向に垂直な面同士の隙間の大きさに変化が生じた場合であっても、安定したシール性を発揮する。
上述した環状シール部は、該環状シール部によるシール部の形成を妨げないように、上記逃げ部を形成することによって実現可能である。
例えば、前記分離部には、第1シール面と同心的な分離面が含まれるように構成して、該分離面における前記環状溝の非密封流体側の側壁面側の端縁が、環状シール部の一部を形成するように構成することで実現可能である。
つまり、この分離面における環状溝の非密封流体側の側壁面側の端縁を、環状シール部の一部として利用することによって、分離部においてもシールする部分が途切れてしまうことなく、該側壁面に対してシールする連続した環状シール部を形成することができる。
このような分離部の例としては、特殊ステップカットやステップカットを挙げることができる。
ここで、特殊ステップカットとは、シールリングにおける2つのシール面のいずれにもステップ状の分離部が形成される分離構造である。そして、分離部には、円周方向に伸びる分離面が含まれており、その分離端縁が、環状溝の非密封流体側の側壁面側に対するシール面において、ステップ状の分離部の一部として形成される。
一方、ステップカットとは、シールリングにおける2つのシール面のうち環状溝の非密封流体側の側壁面側に対するシール面側にステップ状の分離部が形成される分離構造である。そして、分離部には、円周方向に伸びる分離面が含まれており、その分離端縁が、ステップ状の分離部の一部として形成される。
発明を実施するための最良の形態
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るシールリングについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの平面図である。図2Aは本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す一部破断斜視図であり、図2Bは図2A中B方向から見た一部拡大図である。図3Aは本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの変形例を示す平面図の一部であり、図3Bは図3Aの一部(図3A中丸で示す部分)拡大図であり、図3Cは本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの変形例を示す平面図の一部拡大図である。図4は本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図である。
図示のように、シールリング1は、軸孔が設けられたハウジング80と、この軸孔に挿入された軸70との間の環状隙間をシールするためのものである。そして、このシールリング1は、軸70に設けられた環状溝71に装着されて使用される。
そして、シールリング1は樹脂材料から形成される。また、シールリング1は、ハウジング80に設けられた軸孔の内周面81をシールするための第1シール面3と、軸70に設けられた環状溝71の側壁面72をシールするための第2シール面4と、を備えている。
そして、密封流体側から非密封流体側に向けて、図2,4中矢印P方向に圧力がかかると、シールリング1は非密封流体側に押圧される。従って、第2シール面4は環状溝71の側壁面72を押圧する。また、第1シール面3は環状溝71に対向する軸孔の内周面81を押圧する。
このようにして、第1シール面3と第2シール面4は、それぞれの位置でシールする。従って、シールリング1によって、密封流体の非密封流体側への漏れを防止できる。
ここで、密封流体は、例えば潤滑油であり、特に自動車の変速機に利用される場合にはATF(Automatic Transmission Fluid)を指している。
また、シールリング1のリング本体には、図に示すように、周方向の一ヶ所に、分離部2が設けられている。これを設ける理由の一つは、シールリング1を装着部分に装着する際の作業を容易にするためである。
このような分離部2の形態として様々なものが知られている。本実施の形態においては、分離部2として、特殊ステップカットを採用した。この特殊ステップカットは、2段ステップ状にカットされた構成である。すなわち、図示のように、第1シール面3側と第2シール面4側のいずれにも、ステップ状の分離部が形成されている。この特殊ステップを採用すれば、リーク量を少なくすることができ、周囲温度の変化によっても好適に対応できる。
この特殊ステップカットは、分離された部分を介して一方側の外周側に、凸部21と凹部22を左右一対に備え、他方側の外周側に、凹部24と凸部23を左右一対に備えている。そして、凸部21と凹部24が嵌合し、凹部22と凸部23が嵌合するように構成されている。
この特殊ステップカットを採用したシールリング1は、円周方向に垂直な面同士が円周方向に対して隙間(図2中、凸部21の先端面とこれに対向する凹部24の対向面によって形成される隙間27、及び凸部23の先端面とこれに対向する凹部22の対向面によって形成されると隙間28,及び内周側の隙間29)を有しつつ、密封流体側と非密封流体側とを遮断することができる。
つまり、凸部21と凹部24は、第1シール面3と同心的な分離面25において摺接し、かつ軸に垂直な分離面26においても摺接するように構成されている。これにより、上述のような隙間27,隙間28及び隙間29を有していても、第1シール面3及び第2シール面4のいずれも、分離部2によってシール面が途切れてしまう部分はない。
従って、リング本体が周囲の温度によって膨張又は収縮して、隙間27,隙間28及び隙間29の間隔に変動が生じたとしても、シールリング1は、密封状態を維持しつつ隙間の分だけ寸法の変化量を吸収できる。従って、シールリング1は周囲の温度変化に対しても安定したシール性を維持することができる。
そして、本実施の形態に係るシールリング1においては、回転摺動フリクションの低減のニーズに応えるべく、環状溝71の側壁面72に対する摺動面の受圧面積を低減させるために、逃げ部(凹部,切り欠き部,肉抜き部ということもできる)5を全周にわたって設けている。
このようにして、本実施の形態に係るシールリング1では、受圧面積を減らすことで、回転摺動フリクションの低減を図っている。
そして、本実施の形態においては、第2シール面4と逃げ部5との境界面に、分離部2の付近で段差を設けるようにした。これにより、この逃げ部5は、分離部2の付近では、その径方向の幅が狭く、分離部2よりも離れた位置では、その径方向の幅が広くなっている。すなわち、図1及び図2に示すように、分離部2から離れた位置での境界面51と、分離部2の付近の境界面52,53では段差が生じている。また、境界面52,53は、分離面25よりも内周側に配置されるように構成している。
このように、分離部2の付近では、逃げ部5の径方向の幅を狭くすることによって、回転摺動フリクションの低減のニーズに応えつつ、分離部2の付近における密封流体の漏れ量を低減することができる。
また、本実施の形態においては、逃げ部5の幅が狭い部分から広い部分に移行する部分は、徐々に幅が変化するように設定している。すなわち、境界面51と境界面52との間に傾斜面54を設け、かつ境界面51と境界面53との間に傾斜面55を設けた。
これらの傾斜面54,55の傾斜角度(図2Bに示すように、境界面51に対する角度)θは、10°以下、好ましくは5°程度とする。
以上の構成により、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4の傾斜角度が略等しい場合には、第2シール面4の略全体が側壁面72に摺接するため、十分なシール性を発揮する。
また、環状溝71が、環状溝71の加工精度不足等によって、溝底に近付くほど、底の幅が狭くなるような形状の溝であった場合には、図2あるいは図4に示すように、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4の傾斜角度にずれが生じる。
この場合、逃げ部5を設けていることから、逃げ部5と第2シール面4との段差部分である、境界面51,境界面52及び境界面53それぞれの端縁部が実質的に線接触により側壁面72に摺接するシール部となる。
ここで、上述した逃げ部5の深さに関しては、境界面51,境界面52及び境界面53それぞれの端縁部がシール部として十分に機能するように設定する必要がある。つまり、逃げ部5の深さは、環状溝71の側壁面72の角度(誤差等を考慮して考えられうる角度)との関係を考慮して設定する必要がある。更に詳しく言えば、例えば、シールリング1の内周側の端縁が環状溝71の側壁面72に当接しないように、逃げ部5の深さを設定する必要がある。
そして、境界面51と境界面52との接続部分、及び境界面51と境界面53との接続部分においては、上述の通り、段差がある。しかし、これらの接続部分は、それぞれ傾斜面54,傾斜面55によって接続しているため、この部分においても比較的安定したシール部を形成することが可能となる。
すなわち、上述した従来技術における図17に示すY部分からの漏れ(リーク部B)をほぼなくすことが可能となった。
なお、境界面52,53は、分離面25よりも内周側に配置されるように構成することから、分離部2における内周側の隙間29からの漏れ量についてもある程度低減するようにしている。
以上のように、本発明の実施の形態に係るシールリング1により、回転摺動フリクションの低減を図りつつ、リーク量の低減を図ることが可能となる。
そして、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4の傾斜角度にずれが生じている場合であっても、リーク量を極力低減することができる。これにより、環状溝の加工精度を緩和することもできるため、ひいてはコスト削減にもつながる。
なお、意図的に環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4の傾斜角度にずれを生じさせるようにして、シール部分を面接触ではなく実質的に線接触にすることで、回転摺動フリクションの低減を狙うことも可能である。
ところで、境界面51と境界面52との接続部分、及び境界面51と境界面53との接続部分は、シール性の観点から、徐々に幅が変化するように構成するのが望ましい。従って、上記の通り、これらを傾斜面54,傾斜面55のみによって接続するのが望ましい。しかし、実際には、例えば、製造上の問題により、これらの接続部分を傾斜面のみによって接続するのが困難な場合がある。従って、シール性にあまり悪影響を与えない範囲で、傾斜面以外の部分があっても構わない。その一例を、図3に示す。
図3A,Bに示すように、境界面51と境界面52との接続部分には、図1,2に示したシールリング1と同様に、傾斜面54が設けられている。また、境界面51と境界面53との接続部分にも、傾斜面55が設けられている。そして、この図3A,Bに示す例では、傾斜面54の一端と境界面52との間には、境界面52に対して垂直な垂直面54aが介在している。また、傾斜面55の一端と境界面53との間にも、同様に、境界面53に対して垂直な垂直面55aが介在している。
これらの垂直面54a及び垂直面55aは、シールリングを製造する製造上の問題から設けられたものである。すなわち、これらの垂直面54a及び垂直面55aを設けない場合には、シールリングを成形する成形型において、境界面52と傾斜面54との境界部分及び境界面53と傾斜面55との境界部分に、型割時に大きな力がかかる。従って、成形型の寿命を縮める原因となる。そこで、このような不具合を解消するために、垂直面54a及び垂直面55aを設けている。
以上のように、シール性の観点のみを考慮すれば、境界面51と境界面52との接続部分、及び境界面51と境界面53との接続部分は、傾斜面54,傾斜面55のみによって接続するのが望ましい。しかし、他の利点とを比較考慮した場合に、シール性にあまり悪影響を与えない範囲で、傾斜面以外の部分が含むのは構わない。例えば、図3Cに示すように、階段状部分54bが含んでいても構わない。
(第2の実施の形態)
図5〜図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るシールリングについて説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係るシールリングの平面図である。図6は本発明の第2の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す一部破断斜視図である。図7は本発明の第2の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図である。
図示のように、シールリング1aは、軸孔が設けられたハウジング80と、この軸孔に挿入された軸70との間の環状隙間をシールするためのものである。そして、このシールリング1aは、軸70に設けられた環状溝71に装着されて使用される。
そして、シールリング1aは樹脂材料から形成される。また、シールリング1aは、ハウジング80に設けられた軸孔の内周面81をシールするための第1シール面3aと、軸70に設けられた環状溝71の側壁面72をシールするための第2シール面4aと、を備えている。
そして、密封流体側から非密封流体側に向けて、図6,7中矢印P方向に圧力がかかると、シールリング1aは非密封流体側に押圧される。従って、第2シール面4aは環状溝71の側壁面72を押圧する。また、第1シール面3aは環状溝71に対向する軸孔の内周面81を押圧する。
このようにして、第1シール面3aと第2シール面4aは、それぞれの位置でシールする。従って、シールリング1aによって、密封流体の非密封流体側への漏れを防止できる。
ここで、密封流体は、例えば潤滑油であり、特に自動車の変速機に利用される場合にはATF(Automatic Transmission Fluid)を指している。
また、シールリング1のリング本体には、図に示すように、周方向の一ヶ所に、分離部2aが設けられている。これを設ける理由の一つは、シールリング1を装着部分に装着する際の作業を容易にするためである。
このような分離部2aの形態として様々なものが知られている。本実施の形態においては、分離部2aとして、特殊ステップカットを採用した。この特殊ステップカットは、2段ステップ状にカットされた構成である。すなわち、図示のように、第1シール面3a側と第2シール面4a側のいずれにも、ステップ状の分離部が形成されている。この特殊ステップを採用すれば、リーク量を少なくすることができ、周囲温度の変化によっても好適に対応できる。
この特殊ステップカットは、分離された部分を介して一方側の外周側に、凸部21aと凹部22aを左右一対に備え、他方側の外周側に、凹部24aと凸部23aを左右一対に備えている。そして、凸部21aと凹部24aが嵌合し、凹部22aと凸部23aが嵌合するように構成されている。
この特殊ステップカットを採用したシールリング1aは、円周方向に垂直な面同士が円周方向に対して隙間(図6中、凸部21aの先端面とこれに対向する凹部24aの対向面によって形成される隙間27a、及び凸部23aの先端面とこれに対向する凹部22aの対向面によって形成されると隙間28a、及び内周側の隙間29a)を有しつつ、密封流体側と非密封流体側とを遮断することができる。
つまり、凸部21aと凹部24aは、第1シール面3aと同心的な分離面25aにおいて摺接し、かつ軸に垂直な分離面26aにおいても摺接するように構成されている。これにより、上述のような隙間27a,隙間28a及び隙間29aを有していても、第1シール面3a及び第2シール面4aのいずれも、分離部2aによってシール面が途切れてしまう部分はない。
従って、リング本体が周囲の温度によって膨張又は収縮して、隙間27a,隙間28a及び隙間29aの間隔に変動が生じたとしても、シールリング1aは、密封状態を維持しつつ隙間の分だけ寸法の変化量を吸収できる。従って、シールリング1aは周囲の温度変化に対しても安定したシール性を維持することができる。
そして、本実施の形態に係るシールリング1aにおいては、回転摺動フリクションの低減のニーズに応えるべく、環状溝71の側壁面72に対する摺動面の受圧面積を低減させるために、逃げ部(凹部,切り欠き部,肉抜き部ということもできる)5aを全周にわたって設けている。
このようにして、本実施の形態に係るシールリング1aでは、受圧面積を減らすことで、回転摺動フリクションの低減を図っている。
そして、本実施の形態においては、この逃げ部5aと第2シール面4aとの間はテーパ面51aによって接続している。また、分離面25aの端縁がテーパ面51aの外周側端縁に一致するように構成している。
このような構成によって、テーパ面51aの外周側端縁と分離面25aの端縁とによって、環状溝71の側壁面72をシールする連続した環状シール部を形成するように構成した。
以上の構成により、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4aの傾斜角度が略等しい場合には、第2シール面4aの略全体が側壁面72に摺接するため、十分なシール性を発揮する。
そして、分離部2aにおいては、分離面25aの端縁がシール部を形成することから、隙間27aや隙間29aからの密封流体の漏れについても防止することができる。
また、環状溝71が、環状溝71の加工精度不足等によって、溝底に近付くほど、底の幅が狭くなるような形状の溝であった場合には、図6あるいは図7に示すように、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4aの傾斜角度にずれが生じる。
この場合、本実施の形態においては、逃げ部5a及びテーパ面51aを設けていることから、上述したように、テーパ面51aの上端縁と分離面25aの端縁が、環状溝71の側壁面72をシールする連続した環状シール部を形成する。
ここで、上述した逃げ部5aの深さ及びテーパ面51aのテーパ角度に関しては、上記環状シール部がシール部として十分に機能するように設定する必要がある。つまり、これらは、環状溝71の側壁面72の角度(誤差等を考慮して考えられうる角度)との関係を考慮して設定する必要がある。更に詳しく言えば、例えば、シールリング1aの内周側の端縁が環状溝71の側壁面72に当接しないように、逃げ部5aの深さやテーパ面51aのテーパ角度を設定する必要がある。
このように、本実施の形態においては、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4aの傾斜角度が等しいか相違しているかに関係なく、テーパ面51aの外周側端縁と分離面25aの端縁によって、環状溝71の側壁面72をシールする連続した環状シール部を形成している。これにより、全周にわたって途切れなくシール部を形成している。
従って、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4aの傾斜角度が等しいか相違しているかに関係なく、隙間27aや隙間29aからの密封流体の漏れを防止できる。そして、シール性が不安定な部分もないためシール性に優れる。
以上のように、本発明の実施の形態に係るシールリング1aにより、回転摺動フリクションの低減を図りつつ、リーク量の低減を図ることが可能となる。
そして、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4aの傾斜角度にずれが生じている場合であっても、リーク量を極力低減することができる。これにより、環状溝の加工精度を緩和することもできるため、ひいてはコスト削減にもつながる。
なお、意図的に環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4aの傾斜角度にずれを生じさせるようにして、シール部分を面接触ではなく実質的に線接触にすることで、回転摺動フリクションの低減を狙うことも可能である。
(第3の実施の形態)
図8〜図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係るシールリングについて説明する。図8は本発明の第3の実施の形態に係るシールリングの平面図である。図9は本発明の第3の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す一部破断斜視図である。図10は本発明の第3の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図である。
図示のように、シールリング1bは、軸孔が設けられたハウジング80と、この軸孔に挿入された軸70との間の環状隙間をシールするためのものである。そして、このシールリング1bは、軸70に設けられた環状溝71に装着されて使用される。
そして、シールリング1bは樹脂材料から形成される。また、シールリング1bは、ハウジング80に設けられた軸孔の内周面81をシールするための第1シール面3bと、軸70に設けられた環状溝71の側壁面72をシールするための第2シール面4bと、を備えている。
そして、密封流体側から非密封流体側に向けて、図9,10中矢印P方向に圧力がかかると、シールリング1bは非密封流体側に押圧される。従って、第2シール面4bは環状溝71の側壁面72を押圧する。また、第1シール面3bは環状溝71に対向する軸孔の内周面81を押圧する。
このようにして、第1シール面3bと第2シール面4bは、それぞれの位置でシールする。従って、シールリング1bによって、密封流体の非密封流体側への漏れを防止できる。
ここで、密封流体は、例えば潤滑油であり、特に自動車の変速機に利用される場合にはATF(Automatic Transmission Fluid)を指している。
また、シールリング1bのリング本体には、図に示すように、周方向の一ヶ所に、分離部2bが設けられている。これを設ける理由の一つは、シールリング1bを装着部分に装着する際の作業を容易にするためである。
このような分離部2bの形態として様々なものが知られている。本実施の形態においては、分離部2bとして、特殊ステップカットを採用した。この特殊ステップカットは、2段ステップ状にカットされた構成である。すなわち、図示のように、第1シール面3b側と第2シール面4b側のいずれにも、ステップ状の分離部が形成されている。この特殊ステップを採用すれば、リーク量を少なくすることができ、周囲温度の変化によっても好適に対応できる。
この特殊ステップカットは、分離された部分を介して一方側の外周側に、凸部21bと凹部22bを左右一対に備え、他方側の外周側にも凹部24bと凸部23bを左右一対に備えている。そして、凸部21bと凹部24bが嵌合し、凹部22bと凸部23bが嵌合するように構成されている。
この特殊ステップカットを採用したシールリング1bは、円周方向に垂直な面同士が円周方向に対して隙間(図9中、凸部21bの先端面とこれに対向する凹部24bの対向面によって形成される隙間27b、及び凸部23bの先端面とこれに対向する凹部22bの対向面によって形成されると隙間28b、及び内周側の隙間29b)を有しつつ、密封流体側と非密封流体側とを遮断することができる。
つまり、凸部21bと凹部24bは、第1シール面3bと同心的な分離面25bにおいて摺接し、かつ軸に垂直な分離面26bにおいても摺接するように構成されている。これにより、上述のような隙間27b,隙間28b及び隙間29bを有していても、第1シール面3b及び第2シール面4bのいずれも、分離部2bによってシール面が途切れてしまう部分はない。
従って、リング本体が周囲の温度によって膨張又は収縮して、隙間27b,隙間28b及び隙間29bの間隔に変動が生じたとしても、シールリング1bは、密封状態を維持しつつ隙間の分だけ寸法の変化量を吸収できる。従って、シールリング1bは周囲の温度変化に対しても安定したシール性を維持することができる。
そして、本実施の形態に係るシールリング1bにおいては、回転摺動フリクションの低減のニーズに応えるべく、環状溝71の側壁面72に対する摺動面の受圧面積を低減させるために、逃げ部(凹部,切り欠き部,肉抜き部ということもできる)5bを全周にわたって設けている。
このようにして、本実施の形態に係るシールリング1bでは、受圧面積を減らすことで、回転摺動フリクションの低減を図っている。
そして、本実施の形態においては、凹部24bが設けられた位置に、テーパ面51bを設けている。また、分離面25bの端縁がテーパ面51bの外周側端縁に一致するように構成している。
このような構成によって、逃げ部5bと第2シール面4bとの境界面52bの端縁と、分離面25bの端縁とによって、環状溝71の側壁面72をシールする連続した環状シール部を形成するように構成した。
以上の構成により、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4bの傾斜角度が略等しい場合には、第2シール面4bの略全体が側壁面72に摺接するため、十分なシール性を発揮する。
そして、分離部2bにおいては、分離面25bの端縁がシール部を形成することから、隙間27bや隙間29bからの密封流体の漏れについても防止することができる。
また、環状溝71が、環状溝71の加工精度不足等によって、溝底に近付くほど、底の幅が狭くなるような形状の溝であった場合には、図9あるいは図10に示すように、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4bの傾斜角度にずれが生じる。
この場合、本実施の形態においては、逃げ部5b及びテーパ面51bを設けていることから、上述したように、逃げ部5bと第2シール面4bとの境界面52bの端縁と、分離面25bの端縁が、環状溝71の側壁面72をシールする連続した環状シール部を形成する。
ここで、上述した逃げ部5bの深さ及びテーパ面51bのテーパ角度に関しては、上記環状シール部がシール部として十分に機能するように設定する必要がある。つまり、これらは、環状溝71の側壁面72の角度(誤差等を考慮して考えられうる角度)との関係を考慮して設定する必要がある。更に詳しく言えば、例えば、シールリング1bの内周側の端縁が環状溝71の側壁面72に当接しないように、逃げ部5bの深さやテーパ面51bのテーパ角度を設定する必要がある。
このように、本実施の形態においては、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4bの傾斜角度が等しいか相違しているかに関係なく、逃げ部5bと第2シール面4bとの境界面52bの端縁と、分離面25bの端縁によって、環状溝71の側壁面72をシールする連続した環状シール部を形成している。これにより、全周にわたって途切れなくシール部を形成している。
従って、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4bの傾斜角度が等しいか相違しているかに関係なく、隙間27bや隙間29bからの密封流体の漏れを防止できる。そして、シール性が不安定な部分もないためシール性に優れる。
以上のように、本発明の実施の形態に係るシールリング1bにより、回転摺動フリクションの低減を図りつつ、リーク量の低減を図ることが可能となる。
そして、環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4bの傾斜角度にずれが生じている場合であっても、リーク量を極力低減することができる。これにより、環状溝の加工精度を緩和することもできるため、ひいてはコスト削減にもつながる。
なお、意図的に環状溝71の側壁面72の傾斜角度と第2シール面4bの傾斜角度にずれを生じさせるようにして、シール部分を面接触ではなく実質的に線接触にすることで、回転摺動フリクションの低減を狙うことも可能である。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明により、回転摺動フリクションの低減を図りつつ、リーク量の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの平面図である。
図2Aは本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す一部破断斜視図であり、図2Bは図2A中B方向から見た一部拡大図である。
図3Aは本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの変形例を示す平面図の一部であり、図3Bは図3Aの一部拡大図であり、図3Cは本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの変形例を示す平面図の一部拡大図である。
図4は本発明の第1の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図である。
図5は本発明の第2の実施の形態に係るシールリングの平面図である。
図6は本発明の第2の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す一部破断斜視図である。
図7は本発明の第2の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図である。
図8は本発明の第3の実施の形態に係るシールリングの平面図である。
図9は本発明の第3の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す一部破断斜視図である。
図10は本発明の第3の実施の形態に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図である。
図11は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す斜視透視図である。
図12は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す模式的断面図である。
図13は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す斜視透視図である。
図14は従来技術に係るシールリングの装着状態を示す模式的断面図である。
図15は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図16は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図17は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図18は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図19は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図20は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図21は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図22は従来技術に係るシールリングの問題点の説明図である。
図23は仮想技術に係るシールリングの装着状態を示す斜視透視図である。
図24は仮想技術に係るシールリングの装着状態を示す模式的断面図である。
Claims (6)
- 同心的に相対回転自在に組付けられる2部材のうち、一方の部材表面をシールする第1シール面と、
前記2部材のうち、他方の部材に設けられた環状溝の非密封流体側の側壁面をシールする第2シール面と、を備え、これらのシール面によって、前記2部材間の環状隙間をシールするシールリングであって、
リング本体には周方向の一ヶ所にて分離された分離部が設けられたシールリングにおいて、
前記第2シール面側には、前記環状溝の非密封流体側の側壁面に当接しない逃げ部が全周にわたって設けられ、
前記分離部付近では該逃げ部の径方向の幅が狭く、該分離部よりも離れた位置では該逃げ部の径方向の幅が広く設定されると共に、
該逃げ部の幅が狭い部分から広い部分に移行する部分は、徐々に幅が変化するように設定されていることを特徴とするシールリング。 - 同心的に相対回転自在に組付けられる2部材のうち、一方の部材表面をシールする第1シール面と、
前記2部材のうち、他方の部材に設けられた環状溝の非密封流体側の側壁面をシールする第2シール面と、を備え、これらのシール面によって、前記2部材間の環状隙間をシールするシールリングであって、
リング本体には周方向の一ヶ所にて分離された分離部が設けられたシールリングにおいて、
前記第2シール面側には、前記環状溝の非密封流体側の側壁面に当接しない逃げ部が全周にわたって設けられ、
前記分離部付近では該逃げ部の径方向の幅が狭く、該分離部よりも離れた位置では該逃げ部の径方向の幅が広く設定されると共に、
該逃げ部の幅が狭い部分から広い部分に移行する部分には、徐々に幅が変化する部分が含まれていることを特徴とするシールリング。 - 同心的に相対回転自在に組付けられる2部材のうち、一方の部材表面をシールする第1シール面と、
前記2部材のうち、他方の部材に設けられた環状溝の非密封流体側の側壁面をシールする第2シール面と、を備え、これらのシール面によって、前記2部材間の環状隙間をシールするシールリングであって、
リング本体には周方向の一ヶ所にて分離された分離部が設けられたシールリングにおいて、
前記第2シール面側には、前記環状溝の非密封流体側の側壁面に当接しない逃げ部が全周にわたって設けられると共に、
前記環状溝の非密封流体側の側壁面の傾斜角度と前記第2シール面の傾斜角度が相違した状態においても、該第2シール面には、該側壁面をシールする連続した環状シール部が形成されていることを特徴とするシールリング。 - 前記環状シール部は、前記分離部における円周方向に略垂直な面同士の隙間の大きさの変化に拘わらず、前記環状溝の非密封流体側の側壁面に対して連続的に接触した状態が維持されることを特徴とする請求の範囲第3項に記載のシールリング。
- 前記環状シール部の形成を妨げないように、前記逃げ部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第3項又は第4項に記載のシールリング。
- 前記分離部には、前記第1シール面と同心的な分離面が含まれると共に、
該分離面における前記環状溝の非密封流体側の側壁面側の端縁が、前記環状シール部の一部を形成していることを特徴とする請求の範囲第3,4または5に記載のシールリング。
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