JP5076475B2 - シールリング及び密封構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用の自動変速機や無断変速機、各種油圧機器、空圧機器等に用いられるシールリング及び密封構造に関するものである。
自動車用自動変速機等の軸シールとして用いられるシールリングとしては、図4に示すようなシールリング100が従来から知られている。図示のように、シールリング100は、概略、軸孔が設けられたハウジング200と、この軸孔に挿入された軸300との間の環状隙間400をシールするためのものである。
ここで、軸300とハウジング200とは、それぞれ相対運動自在に設けられている。また、軸300には環状溝301が形成されており、この環状溝301にシールリング100が装着される。
シールリング100は、樹脂材料から構成されるもので、側面112がテーパ状に傾斜して軸方向の幅が外周側から内周側に向かうに従って小さくなるような形状を呈している。
そして、密封対象流体側Oから非密封対象流体側Aに向けて、図中矢印P方向に圧力がかかると、シールリング100は非密封対象流体側Aに押圧されるため、外周面111がハウジング200に設けられた軸孔の内周面と面状に接触するとともに、側面112が環状溝301の側壁面310の縁(環状溝301と軸300の外周面との間の角部)と線状に接触し、それぞれの位置でシールする。
このようにして、密封対象流体の非密封対象流体側Aへの漏れを防止していた。ここで、密封対象流体は、例えば潤滑油であり、特に自動車の自動変速機に利用される場合にはATF(自動変速機油)を指している。
ハウジング200と軸300とが相対回転を生じた場合、シールリング100は外周面111がハウジング200の軸孔の内周面に密着してハウジング200とともに回転する。したがって、シールリング100の側面112は軸300の環状溝301の側面310に対して摺動することになる。
このシールリング100は、近年の自動車の燃費向上を目的とした自動変速機等の低フリクション化の要請の下、側面112をテーパ状に傾斜させることで環状溝301の側面310との摺動によって生じる摩擦トルクの低減を図ったものである。このような技術としては例えば特許文献1に記載がある。
すなわち、このシールリング100は、側面112を環状溝301の側面310に対して線状に接触させることで側面310との摺動面積を小さくし、これにより、側面310からシールリング100が受ける圧力を低減して側面310との摺動によって生じる摩擦トルクの低減を図っている。
特許第3437312号
しかし、近年ではさらにコスト削減及び省スペースの要請が強く、シールリングを装着
する環状溝を小型化する傾向がある。そして、これに伴いシールリングの小断面化も進んでいる。
しかしながら、シールリングは、成形性の観点から小断面化には限界がある。そのため、シールリングの断面積はある程度の大きさが確保されなければならない。
一方、シールリング100の内周面と環状溝301の溝底320とが干渉(接触)してしまうと、シールリング100は、ハウジング200と溝底320によって挟み込まれるため、圧力が作用しても非密封対象流体側A側に移動することができなくなったり、シールリングや溝の破損を生じてしまい、そのシール機能が損なわれてしまう。そのため、シールリング100と溝底320は非接触が維持されなければならない。
したがって、シールリング100の外周面と内周面との間の高さCは、軸偏心が生じてもシールリング100と環状溝301との干渉が生じないように、軸偏心が最大のときに、高さCが環状溝301の溝底320からハウジング200の内周面210までの高さDに対して僅かに小さくなるように設定していた。このようにして断面を極力大きく取ることで成形性の確保を図るとともに、シールリング100と溝底320との接触を防止していた。
しかし、コストの低減策として加工精度を落とすことが行われており、環状溝の小型化に伴う加工の困難性の増大により、環状溝の溝底の角部(溝側面と溝底面との間の角部)のR形状寸法が大きくされる傾向にある。
したがって、上述した高さCの設定方法では、溝底に大きなR形状部330が形成されている場合には、図5に示すように、シールリング100の内周側の角部113がR形状部330と干渉してしまい(図5中のX部)、シール機能を損なう結果となっていた。
このような干渉を防ぐためには、例えば、環状溝301の溝底にR形状部330が形成されないよう環状溝301の加工精度を高めることが必要となるが、高い加工精度を要求することは小型化やコスト削減の要請に反することとなる。
一方、R形状部が形成されることを考慮してシールリング100の高さCを設定した場合には、その分、断面積が減少することになるため、シールリングが小断面化の傾向にある現状では成形性の点で不利となる。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、成形性の低下を抑制しつつもシール機能を損なうおそれのないシールリング及び密封構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明におけるシールリングは、
軸孔を有するハウジングと前記軸孔に挿入される軸のうちの一方の部材に設けられた環状溝に装着され、
他方の部材の周面に密着するとともに前記環状溝の開口部の縁に線状に摺動接触することにより、前記2部材間の環状隙間を密封する樹脂製のシールリングであって、
両側面がシールリングの中心軸を通る径方向に沿った断面において溝開口部側から溝底側に向かうに従って軸方向幅の中央側に寄るように傾斜するテーパ面で構成されることにより、前記環状溝の開口部の縁に線状に摺動接触するシールリングにおいて、
シールリングの溝底側周面と側面との間の角部に、前記溝底側周面の縁部及び前記側面の溝底側の縁部が前記環状溝の溝底と溝側壁との間の断面R形状の角部との干渉を防ぐべく、該角部から離間するように前記テーパ面よりも窪んだ形状の段差部を備えることを特徴とする。
このように、係る形状の段差部をシールリングの溝底側の角部に設けることで、シール
リングの溝底側の角部と環状溝の溝底の角部とが離間して、シールリングの溝底側が環状溝の溝底の角部と干渉するのが防止される。また、環状溝の製作時に環状溝の角部の形状を粗くしても、段差部を設けることで形成された隙間の分だけシールリングと環状溝との干渉の発生が抑制されるので、環状溝の加工精度を落とすことができる。さらに、シールリングと環状溝の溝底角部との干渉を防止するためにシールリングの断面積を必要以上に小さくする必要がなくなるので、その分だけシールリングの断面積を確保することができ、シールリングの成形性の低下を抑制できる。
上記目的を達成するために、本発明における密封構造は、
軸孔を有するハウジングと前記軸孔に挿入される軸のうちの一方の部材に設けられた環状溝に樹脂製のシールリングが装着され、
前記シールリングが、前記他方の部材の周面に密着するとともに、前記シールリングの中心軸を通る径方向に沿った断面において溝開口部側から溝底側に向かうに従って軸方向幅の中央側に寄るように傾斜する両側面がテーパ面で構成されており、該テーパ面が前記環状溝の開口部の縁に線状に摺動接触することにより、前記2部材間の環状隙間を密封する密封構造において、
前記シールリングは、その溝底側周面と側面との間の角部に、前記溝底側周面の縁部及び前記側面の溝底側の縁部が前記環状溝の溝底と溝側壁との間の断面R形状の角部との干渉を防ぐべく、該角部から離間するように前記テーパ面よりも窪んだ形状の段差部を備えることを特徴とする。
このように、シールリングの溝底側の角部に設けられた段差部によりシールリングの溝底側の角部と環状溝の溝底の角部とが離間することによって、シールリングの溝底側が環状溝の溝底の角部と干渉するのを防止することができる。また、シールリングの溝底側の角部と環状溝の溝底の角部とが離間することによって形成される隙間の分だけ、環状溝の製作時に環状溝の角部の形状が粗くなっても、シールリングと環状溝との干渉の発生が抑制される。したがって、環状溝の加工精度を落とすことができ、環状溝の製作が容易となる。さらに、シールリングと環状溝との干渉を防止するためにシールリングの断面積を必要以上に小さくする必要がなくなるので、シールリングの成形性の低下が抑制される。
以上説明したように、本発明により、成形性の低下を抑制しつつもシール機能を損なうおそれがなくなる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
<シールリング及び密封構造の構成及び概要>
図1〜図3を参照して、本発明の実施例に係るシールリング及び密封構造について説明する。図1は、本実施例に係るシールリング1の全体を示す図であり、シールリング1を軸方向からみた様子を示している。図2は、軸偏心が発生していないときの本実施例に係る密封構造を示す断面図であり、図1のA−A断面に対応している。図3は、軸偏心が発生したときの本実施例に係る密封構造を示す断面図であり、図1のA−A断面に対応している。
シールリング1は、相対運動自在に組み付けられる2部材間の環状隙間をシールする。ここでは、図2に示すように、ハウジング3の軸孔の内周面と該軸孔に挿入される軸4の外周面との間の環状隙間5を密封するために、軸4の外周面に設けられた環状溝40内にシールリング1が装着される。
シールリング1は、樹脂材料からなり、その材料としては、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリファニレンサルファイド(PPS)等が用いられる。
シールリング1は、概ね円環形状を有しており、円周上の一箇所で分離されている(分離部S)。
このような分離部Sを設けることにより、環状溝40への装着を容易にしている。分離部Sとしては、例えば、温度変化等によるシールリング1の周長変化を吸収することができる特殊ステップカット等を採用することができるが、これに限られるものではない。
なお、シールリング1の装着に際して特段不便がなければ分離部Sを設けない構成としてもよい。
また、シールリング1の中心軸を通る径方向に沿った断面は、略軸方向に沿った外周面11及び内周面12と、外周側から内周側に向かうに従って軸方向幅の中央側寄るように傾斜した側面13と、側面13と内周面12との間にシールリング1の内周側の角部を窪ませたような段差形状を呈する段差部14と、から構成される。
すなわち、シールリング1は、概略、外周面11から内周面12に向かうに従って軸方向の幅が狭くなるとともに、内周側の角部が取り除かれたような断面形状を呈している。
また、シールリング1の内外周面間の高さAは、軸4の偏心によって軸4とハウジング3との間の隙間が一番狭くなった状態におけるハウジング3の軸孔内周面と軸4の環状溝40の溝底面42との間の高さBよりも小さく設定される。ただし、シールリング1に圧力が作用した際に密封流体が内周面12側に導入されるようにするため、シールリング1の内周面12と環状溝40の溝底面42とが接触しない限界の寸法とする。
そして、段差部14は、シールリング1の内周面(溝底側周面)12の縁部と側面13の溝底側(内周側)の縁部が環状溝40の溝底の角部から離間するように窪んだ形状となっており、軸4の偏心によって軸4とハウジング3との間の隙間が一番狭くなった状態において、シールリング1の溝底側部分(側面13の溝底側及び内周面12)が環状溝40の側壁面41と溝底面42との間の角部(R形状部)43と干渉(接触)することがないように構成される。
具体的には、段差部14は、シールリング1の軸に対して垂直的(径方向)に延びる垂直面14aと、シールリング1の軸に対して同心的(幅方向)に延びる同心面14bとから構成され、垂直面14aと内周面12との角部の位置が、軸方向において角部43よりも溝底面42の中心側となるように設定されるとともに、同心面14bと側面13との角部の位置が、径方向において角部43よりも溝開口側となるように設定される。ただし、段差部14の形状はこれに限定されるものではなく、シールリング1の溝底側部分と角部43とが干渉しない形状であれば適宜変更してよい。
なお、シールリング1の軸方向の幅は、シールリング1の断面積を最大限確保すべく許容される最大の寸法に適宜設定する。
<シールリングの使用状態>
シールリング1は、密封対象流体側O(図2中右側)から矢印P方向に圧力が作用すると、シールリング1は非密封対象流体側A(図2中左側)に押される。
シールリング1の側面13は、ハウジング3側から溝底側に向かうに従って軸方向の幅が小さくなるようにテーパ状に傾斜している。したがって、シールリング1は、非密封対象流体側の側面13が環状溝40の側壁面41の縁(環状溝40の開口部の縁、もしくは、軸4の外周面と環状溝40の側壁面41との間の角)41aと線状に接触する。また、外周面11はハウジング3の内周面に面状に接触する。
ハウジング3と軸4とが相対回転を生じた場合、シールリング1は外周面11がハウジング3の軸孔の内周面に密着してハウジング3とともに回転する。したがって、シールリング1の側面13は軸4の環状溝40の側壁面41の縁41aに対して摺動することになる。
これにより、他方の部材としてのハウジング3の内周面に密着する第1シール部と、一方の部材としての軸4の環状溝40の非密封対象流体側の側面41に線状に摺動接触する第2シール部とが形成され、これらシール部によって密封対象流体の非密封対象流体側Aへの漏れが抑制される。
なお、密封対象流体は、例えば潤滑油であり、特に自動車の自動変速機の場合はATFを指している。
また、シールリング1の上記断面形状により、軸4が偏心して軸4とハウジング3との間の隙間が狭くなった場合でも、シールリング1は、内周面12と環状溝40の溝底面42との干渉は勿論、シールリング1の内径側周縁部分と環状溝40の角部43との干渉が生じることはない。
<本実施例に係るシールリング及び密封構造の優れた点>
本実施例に係るシールリング及び密封構造によれば、シールリングの溝底側の角部に段差部を設けることで軸偏心によってシールリングが環状溝の溝底の角部と干渉を生じるのを防止することができる。したがって、軸偏心によってシールリングのシール機能を損なうおそれがなくなる。
また、シールリングの溝底側の角部に段差部を設けてシールリングと環状溝の溝底角部との干渉を防いでいるので、シールリングと環状溝の溝底角部との干渉を防止するためにシールリングの断面積を必要以上に小さくする必要がなくなり、その分だけシールリングの断面積を確保することができる。したがって、シールリングの成形性の低下を抑制できる。
さらに、シールリングに段差部を形成することによって、環状溝の加工において溝底角部におけるある程度のR形状部の形成が許容されることになる。すなわち、環状溝の角部の形状を粗くしても、シールリングの溝底側の角部と環状溝の溝底角部とが離間することによって形成される隙間の分だけ、シールリングと環状溝との干渉の発生が抑制されることになる。したがって、係る隙間の分だけ環状溝の加工精度を落とすことができ、製作コストの削減を図ることができる。
また、環状溝の加工精度を落とす方法としては、側壁面をテーパ状に傾斜させて開口部側が広い台形断面の溝形状とする場合がある。すなわち、溝の断面形状は理想的には矩形であるが、そのような矩形断面は加工に手間がかかるため、比較的加工が容易な台形断面とすることで製作コストの削減を図る場合がある。
このような場合には、シールリングの側面と環状溝の側壁面との接触状態を極力面接触状態に近づけてシール性を高める(リーク量を低減する)ため、及び、シールリングの断
面積を確保してシールリングの成形性を維持するため、シールリングの側面と環状溝の側壁面との傾斜角度の差は可能な限り小さくすることになる。そうすると、台形断面の環状溝の加工精度をさらに落とすために溝底角部をR形状とした場合には、矩形断面の場合と同様に、シールリングの溝底側部分が環状溝の溝底角部のR形状部と干渉を生じる問題が発生する。
しかしながら、そのような場合であっても、本実施例に係るシールリング及び密封構造によれば、シールリングの溝底側の角部に段差部を設けてシールリングと環状溝の溝底角部との干渉を防ぐことができるので、シールリングのシール機能を損なうおそれがなくなり、シールリングの成形性の低下を抑制できるとともに、環状溝の加工精度を落として製作コストの削減を図ることができる。
なお、以上の説明において、シールリング1は、2部材のうち一方の部材として軸4に形成された環状溝40に装着されて使用されるものとしたが、これに限らず、ハウジング3側に設けられた環状溝に装着されて、軸4の外周面に摺動接触するものであってもよい。
本発明の実施例に係るシールリングの全体を示す図。 本発明の実施例に係るシールリング及び密封構造を示す断面図。 本発明の実施例に係るシールリング及び密封構造を示す断面図。 従来技術に係るシールリングの使用状態を示す断面図。 従来技術に係るシールリングの使用状態を示す断面図。
符号の説明
1 シールリング
11 外周面
12 内周面
13 側面
14 段差部
14a 垂直面
14b 同心面
3 ハウジング
4 軸
40 環状溝
41 側壁面
42 溝底面
43 角部(R形状部)

Claims (2)

  1. 軸孔を有するハウジングと前記軸孔に挿入される軸のうちの一方の部材に設けられた環状溝に装着され、
    他方の部材の周面に密着するとともに前記環状溝の開口部の縁に線状に摺動接触することにより、前記2部材間の環状隙間を密封する樹脂製のシールリングであって、
    両側面がシールリングの中心軸を通る径方向に沿った断面において溝開口部側から溝底側に向かうに従って軸方向幅の中央側に寄るように傾斜するテーパ面で構成されることにより、前記環状溝の開口部の縁に線状に摺動接触するシールリングにおいて、
    シールリングの溝底側周面と側面との間の角部に、前記溝底側周面の縁部及び前記側面の溝底側の縁部が前記環状溝の溝底と溝側壁との間の断面R形状の角部との干渉を防ぐべく、該角部から離間するように前記テーパ面よりも窪んだ形状の段差部を備えることを特徴とするシールリング。
  2. 軸孔を有するハウジングと前記軸孔に挿入される軸のうちの一方の部材に設けられた環状溝に樹脂製のシールリングが装着され、
    前記シールリングが、前記他方の部材の周面に密着するとともに、前記シールリングの中心軸を通る径方向に沿った断面において溝開口部側から溝底側に向かうに従って軸方向幅の中央側に寄るように傾斜する両側面がテーパ面で構成されており、該テーパ面が前記環状溝の開口部の縁に線状に摺動接触することにより、前記2部材間の環状隙間を密封する密封構造において、
    前記シールリングは、その溝底側周面と側面との間の角部に、前記溝底側周面の縁部及び前記側面の溝底側の縁部が前記環状溝の溝底と溝側壁との間の断面R形状の角部との干渉を防ぐべく、該角部から離間するように前記テーパ面よりも窪んだ形状の段差部を備えることを特徴とする密封構造。
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