JP4196941B2 - クレーンの接続ブーム用足場及びそれを備えたラチスブーム - Google Patents

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Description

本発明は、下部ブームとこの下部ブームに接続される接続ブームとを備えたクレーンのラチスブーム及び接続ブームに取り付けられる足場に関するものである。
従来、ラチスブームクレーン等のクレーンにおいては、下部ブームと、この下部ブームに継ぎ足し連結される中間ブーム等の接続ブームとを備えたものがある。この種のクレーンにおいては、ブーム起伏用等に使用されるワイヤロープに、ガイラインが接続されているが、継ぎ足された中間ブームに応じてガイラインを継ぎ足すようにしている。ガイラインは、例えば下記特許文献に開示されている。
特開平5−186187号公報 特開2004−75294号公報 実開昭61−132391号公報
知られるように、クレーンを輸送する際には、輸送時のトレーラへの積載制限(重量・寸法)の関係により、上部旋回体からブームは取り外され、更に中間ブーム等を切り離して輸送することになるので、ブームの分解時や組立時にそれに合わせてガイラインの切り離し作業や接続作業が行われている。通常、切り離されたガイラインは、中間ブーム等から外されて単体で輸送される。そして、ブーム組立時にガイラインの接続作業を行うには、通常、地上で各ガイラインを直線状に伸ばして接続方向を確認した後、各ガイラインを倒伏状態のブームにおける中間ブーム等の上に運び上げ、このブーム上でガイライン同士の接続作業を行うようにしている。このようにガイラインの切り離し作業、接続作業は非常に煩雑なものとなっている。このため、輸送時に、切り離したガイラインを中間ブーム等の接続ブームに固定できれば、ガイラインをブームから降ろさなくてなくてすむので、接続作業が比較的楽になる。
しかしながら、切り離し時にガイラインが載ることとなる倒伏時におけるブーム上側には、吊り能力が50トンクラスのクレーンにおけるラチスブームでも、その幅が1.4m前後あり、倒伏時のブーム上面高さが高くなることから、安全対策上各中間ブームに足場が設けられている。そのため、その足場が邪魔になるので、ガイラインを接続ブームに固定しようとすれば、ばんせん等でガイラインを留めるくらいしかできない。このため、ガイラインを固定できるとしても、その作業は煩雑なものとなる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガイラインの接続作業、切り離し作業を安全で且つ効率的に行えるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、クレーンの下部ブームに接続される接続ブームに取り付けるための作業用の足場を前提として、前記接続ブームを構成し且つその長さ方向に延びる主パイプ材間で、当該接続ブームの幅方向に延びて当該主パイプ材間で架け渡し可能な形状を有する架設部と、前記接続ブームの倒伏時上面側の長さ方向一端側において前記架設部の両隅角部にそれぞれ設けられる2つのガイライン受け部とを備え、前記ガイライン受け部は、それぞれ、当該ガイライン受け部との間にガイラインを挟み込んで保持する金具部材を装着可能に構成されている。
本発明では、接続ブームを切り離す作業を行うときには、ガイライン受け部にガイラインを載せ、ガイラインを金具部材によってガイライン受け部との間に挟み込むようにして金具部材を装着すれば、ガイラインを接続ブーム用足場に止着した状態でガイラインの切り離し作業を行うことができる。このため、接続ブームの切り離し作業時にガイラインを接続ブームから降ろさなくても済み、しかもガイラインを簡単に接続ブーム用足場に止着することができるので、切り離し作業を効率的に行うことができる。さらに、この作業は接続ブーム上で行うことになるが、接続ブーム用足場の上で行うことができるので、安全に行うことができる。また、接続ブームを接続する作業を行うときには、金具部材をガイライン受け部から取り外すだけでガイラインを接続ブーム用足場から取り外すことができる。しかも、この作業は接続ブーム上で行うことになるが、接続ブーム用足場の上で行うことができるので、安全に行うことができる。
ここで具体的な構成としては、前記架設部が枠状のフレーム部を備え、前記ガイライン受け部は、前記フレーム部の内側に延出されるように前記フレーム部に一体的に設けられている構成とすることができる。この構成では、ガイライン受け部がフレーム部に一体的に設けられるので、ガイラインを保持するためのガイライン受け部の支持剛性を確保しやすくなる。また、ガイライン受け部をフレーム部の内側に延出される構成としたので、足場の取り扱いを容易にできる。
前記架設部は、前記フレーム部に架け渡されるように設けられるメッシュ部を備え、前記メッシュ部は、前記ガイライン受け部に対応する部位が切り欠かれた構成とされているのが好ましい。こうすれば、メッシュ部がガイライン受け部に被さらない構成となるので、メッシュ部がガイラインの接続作業及び切り離し作業の邪魔にならないようにすることができる。
前記ガイライン受け部に貫通孔が形成され、前記金具部材は、前記ガイラインに跨る形状の挟持部と、この挟持部に接続され且つ前記貫通孔に挿通される挿通部と、この挿通部が前記貫通孔から抜けるのを阻止するための抜け止め手段とを備えている構成とすることができる。
この構成では、ガイラインを接続ブーム用足場に止着するには、挟持部とガイライン受け部との間にガイラインを挟み込み、この状態で挿通部をガイライン受け部の貫通孔に挿通して抜け止め手段によって挿通部がこの貫通孔から抜けないようにすればよい。したがって、この構成では、ガイラインの止着及び取り外しを簡単に行うことができる。
前記接続ブームは、前記下部ブームと上部ブームとの間に設けられる単数又は複数の中間ブームによって構成されているのが好ましい。すなわち、下部ブームと上部ブームとの間に中間ブームを介在させる場合には、それに応じてガイラインを継ぎ足す必要が生ずる。したがって、搬送時等のようにガイラインを切り離す場合には、この継ぎ足されたガイラインに対応した中間ブームに止着するようにすれば、切り離し作業及び接続作業を効率よくすることができる。
また、本発明は、接続ブームを構成する単数または複数のブームのうち少なくとも中間ブームのパイプ材間に架け渡されるように取り付けられた前記接続ブーム用足場を備え、輸送時姿勢において切り離されたガイラインが、その一端部が前記接続ブーム用足場のガイライン受け部と前記金具部材との間に挟み込まれて保持されていることを特徴とするクレーンとすることもできる。
また、前記接続ブーム用足場が、前記下部ブームと上部ブームとの間に設けられる中間ブームに取り付けられるものである場合には、前記中間ブームを構成するパイプ材に固定可能な構造を有する固定用ブラケットが設けられ、輸送時姿勢において切り離された前記中間ブームに対応して設けられるガイラインの一端部が、前記ガイライン受け部と前記金具部材との間に挟み込まれて保持されるとともに、前記切り離されたガイラインの他端部は、前記固定用ブラケットと金具部材との間に挟み込まれて保持されていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、接続ブームに取り付けられる足場にガイライン受け部を設け、このガイライン受け部と金具部材との間にガイラインを挟み込んで保持できるようにしたので、ガイラインの接続作業、切り離し作業を安全で且つ効率的に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る接続ブーム用足場(以下、単に足場という)を有するラチスブームを備えたクレーン10の全体構成を示している。このクレーンは、クレーン本体11と、このクレーン本体11に装着されるアタッチメント12とからなる。クレーン本体11は、クローラ式の下部走行体14と、この下部走行体14上に縦軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体15とを備えている。
アタッチメント12はラチスブームを備えており、このラチスブームは、上部旋回体15に起伏可能に支持される下部ブーム17と、この下部ブーム17に接続される接続ブームの一例としての中間ブーム19と、中間ブーム19に接続される上部ブーム20とを備えている。中間ブーム19は、基端部が下部ブーム17及び他の中間ブーム19に接続可能に構成される一方、先端部が上部ブーム20または他の中間ブーム19に接続可能に構成されている。上部ブーム20は、基端部が下部ブーム17及び中間ブーム19に接続可能に構成される一方、先端部には種々のシーブが取り付けられている。下部ブーム17、中間ブーム19及び上部ブーム20は、それぞれパイプ材をラチス状に溶接結合した構成とされている。
アタッチメント12は、下部ブーム17と上部ブーム20とによって1つのブームとして機能するものであるが、下部ブーム17と上部ブーム20の間に適宜中間ブーム19を継ぎ足すことによってブーム長さが種々設定可能となっている。このとき継ぎ足す中間ブーム19は、図1に示す如く1つであってもよく、あるいは複数の中間ブーム19を継ぎ足してもよい。
上部旋回体15には、アタッチメント12を起伏動作させるためのブーム起伏装置が搭載されている。このブーム起伏装置は、ブーム起伏ウィンチ23を備えていて、このウィンチ23からブーム起伏ロープ24が引き出されるようになっている。このブーム起伏ロープ24は、ガントリ頂部に設けられたガントリピークシーブ25を介して、上部及び下部両スプレッダ26,27にそれぞれ設けられた上部及び下部スプレッダシーブ(図示省略)間に掛け回されてその端末が固定されている。
上部スプレッダ26には、ガイライン30,31が接続されている。このガイライン30,31は、複数本のガイラインを繋ぎ合わせた構成のものであり、上部ブーム20に応じて設けられているガイライン(上部用ガイライン)30と、接続された中間ブーム19に応じて設けられるガイライン(中間用ガイライン)31とを繋ぎ合わせた構成となっている。すなわち、下部ブーム17と上部ブーム20との間に中間ブーム19を介在させることでアタッチメント12が長くなるので、それに応じて上部用ガイライン30に中間用ガイライン31を継ぎ足している。中間用ガイライン31は、下端部が上部スプレッダ26に固定される一方、上端部は、上部用ガイライン30の下端部に接続されている。また、上部用ガイライン30の上端部は、上部ブーム20の上端部に固定されている。そして、ブーム起伏ロープ24の繰り出し、引き込みによりアタッチメント12を起伏動作させるようになっている。なお、中間ブーム19を複数継ぎ足す場合には、中間用ガイライン31もそれに応じた数だけ繋ぎ合わせることとなる。
上部旋回体15には、フック34を上げ下げするための巻上げ装置が搭載されている。この巻上げ装置は、巻上げウィンチ35を備えていて、このウィンチ35から巻上げロープ36が引き出されるようになっている。巻上げロープ36の繰り出し、引き込みにより、フック34を上げ下げするようになっている。
中間ブーム19に応じて継ぎ足された中間用ガイライン31は、中間ブーム19の長さに対応した長さを有している。そして、クレーン10の輸送時等、中間用ガイライン31の切り離し作業を行う際には、中間用ガイライン31は中間ブーム19の上に載置されてこの中間ブーム19に止着されることとなる。この中間用ガイライン31が止着された状態を図2〜図4に示している。
図2及び図3は、中間用ガイライン31の一端部側、例えばブーム基端部側の固定状況を示しており、図4は、中間用ガイライン31の他端部側、例えばブーム先端部側の固定状況を示している。
図2及び図3に示すように、中間ブーム19の長さ方向一端部(基端部)には、作業用の足場(接続ブーム用足場)40が取り付けられている。この足場40は、ラチスブームの分解時や組立時に中間用ガイライン31の切り離し作業や接続作業(または中間用ガイライン31と上部スプレッダ26との切り離し作業や接続作業)を行うときに作業者がその上に載って作業を行えるように設けられるものであり、パイプ材間に架け渡される架設部42と、この架設部42に一体的に設けられるガイライン受け部44とを備えている。
架設部42は、図5にも示すように、フレーム材を矩形状に組み合わせてなるフレーム部46と、このフレーム部46の各隅角部に溶接固定された取付部48と、前記フレーム部46に架け渡されるように設けられたエキスパンドメタルからなるメッシュ部50とを備えている。
フレーム部46は、平面視で中間ブーム19の幅方向に延びる矩形枠状をなしており、図2に示すように、このフレーム部46における中間ブーム19の端側一辺を構成するフレーム材46aは、中間ブーム19の長さ方向に延びる主パイプ材19a間を繋ぐ副パイプ材19bの上に配置されている。このフレーム材46aの両端には、それぞれ前記取付部48が配設されている。また、フレーム部46における中間ブームの中央寄り一辺を構成するフレーム材46bの両端にも、それぞれ取付部48が配設されている。
中間ブーム19端側のフレーム材46aには、ガイライン受け部44に対応した位置に切欠き部46c(図5参照)が形成されている。フレーム材46aは、断面鉤状に形成されてガイライン受け部44から表側に突出した部位を有するので、この部位に切欠き部46cを設けることで後述する中間用ガイライン31の端部がガイライン受け部44から浮き上がるのを防止している。
前記取付部48は、図6にも示すように、フレーム部46に溶接された平板部48aと、この平板部48aとの間に副パイプ材19bを挟持するU字状締結具48bとからなる。図6は、中間ブーム19の基端部側の取付部48の固定状況を示しているが、中間ブーム19の中央寄りの取付部48の固定状況も同様である。中間ブーム19の中央寄りに配置される取付部48の平板部48aには、これが取り付けられるパイプ材19bに応じてU字状締結具48bを締結可能に複数のペアの挿通孔48cが形成されている。
前記メッシュ部50は、フレーム部46に架け渡されるように設けられ、フレーム部46及びガイライン受け部44の双方に溶接されている。メッシュ部50は、フレーム部46に対応した矩形状に形成されるとともに、その隅角部がガイライン受け部44に対応するように切欠かれている。この結果、メッシュ部50は、ガイライン受け部44には、被さっていない。
前記ガイライン受け部44は、図3及び図5に示すように、フレーム部46(架設部42)における中間ブーム19の端側の隅角部にそれぞれ配設されている。この各ガイライン受け部44は、フレーム部46の隅角部から内側に延出するように一体的に設けられる平板状のものであり、中間用ガイライン31の端部を載置可能な大きさに形成されている。各ガイライン受け部44は、図3に示すように、それぞれ2本のガイライン31を固定するように構成されている。なお、この各ガイライン受け部44は1本のガイライン31を固定することも可能である。
中間用ガイライン31の端部は、ガイライン本体53の端部に外嵌された結合金具54によって構成されている。この結合金具54は、円筒状の金具本体54aと、この金具本体54aの先端部に設けられた結合部54bとを備えている。結合部54bは、金具本体54aよりも幅広に形成されており、この結合部54bには結合ピンを挿通するためのピン孔が設けられて、中間用ガイライン31は、他のガイライン31(または上部スプレッダ26)とピン結合可能となっている。
各ガイライン受け部44は、このガイライン受け部44との間にガイライン31の結合金具54を挟み込んで保持する金具部材57を装着可能に構成されている。この金具部材57は、ガイライン受け部44に着脱可能に構成されるものである。
各ガイライン受け部44には、中間ブーム19の幅方向の略中央部で裏側に突出したボス部44aが設けられており、このボス部44aには第1貫通孔44bが形成されている。また、各ガイライン受け部44には、第1貫通孔44bの両側に配置される一対の貫通孔からなる第2貫通孔44cが設けられている。
また、ガイライン受け部44には、並んで配置される両中間用ガイライン31の結合金具54を挟むように配置されたガイド板44dが立設されている。
前記金具部材57は、図6及び図7に示すように、ガイライン受け部44との間に中間用ガイライン31を挟み込む挟持部57aと、この挟持部57aに接続され且つ前記第1貫通孔44bに挿通される挿通部57bと、この挿通部57bが前記第1貫通孔44bから抜けるのを阻止するための抜け止め手段57cとを備えている。
挟持部57aは、並設された2つのガイライン31の結合金具54の両者に跨るコ字状に形成されている。挿通部57bは、挟持部57aの中央に立設されたピン状に形成されている。この挿通部57bによって各結合金具54がそれぞれ通過する空間に区画されるようになっている。
抜け止め手段57cは、ヘアーピン57dと、このヘアーピン57dの一端部を挿通可能なように挿通部57bの先端部に形成された挿通孔57eとによって構成されている。
クレーン10の輸送時の場合等のように中間用ガイライン31を足場40に固定する場合には、ブーム起伏ロープ24を引き出してガイライン30,31を緩め、中間用ガイライン31が中間ブーム19の上に載るようにする。そして、接続された中間用ガイライン31を切り離した後に、中間用ガイライン31の結合金具54をガイライン受け部44との間に挟み込むようにして金具部材57の挿通部57bをガイライン受け部44の第1貫通孔44bにその表側から挿通し、ガイライン受け部44の裏側において挿通部57bの挿通孔57eにヘアーピン57dを挿通することにより、金具部材57をガイライン受け部44に固定することができる。
この金具部材57の挿通部57bと挟持部57aによって形成される空間の幅は、結合金具54の結合部54bの横幅よりも小さく形成されており、中間用ガイライン31の結合部54bは、挟持部57a及び挿通部57b間を通過できないようになっている。これにより、中間用ガイライン31が金具部材57から抜け落ちることがないようになっている。
一方、中間用ガイライン31を足場40から取り外す場合には、ヘアーピン57dを挿通孔57eから引き抜いて、金具部材57の挿通部57bを第1貫通孔44bから引き抜けば、中間用ガイライン31を取り外すことができる。そして、ガイライン30,31同士または中間用ガイライン31と上部スプレッダ26とをピン結合することにより、複数のガイライン30,31が繋ぎ合わされた状態にすることができる。
この場合でも、金具部材57を足場40に取り付けておくことができる。すなわち、中間用ガイライン31を挟み込むことなく金具部材57の挿通部57bをガイライン受け部44の第1貫通孔44bに挿通するとともに挟持部57aの両端部をそれぞれ第2貫通孔44cに挿通し、この状態で挿通部57bをヘアーピン57dによって抜け止めしておくことにより、金具部材57を足場40に止着しておくことができる。こうすれば、金具部材57を紛失しないで済む。
一方、中間用ガイライン31の先端部は、図4に示すように、固定用ブラケット60によって副パイプ材19bに固定されている。固定用ブラケット60は、図8(a)(b)にも示すように、特定方向に延びる平面視形状を有する平板状に構成されており、その長さ方向の中央部には、ボス部61が設けられている。このボス部61には、金具部材67の挿通部67bを挿通可能な径を有する貫通孔62が形成されている。また、固定用ブラケット60には、その長さ方向の両端部にそれぞれU字状締結具65のねじ部を挿通可能な一対の挿通孔63が形成されている。
固定用ブラケット60は、図4及び図9に示すように、足場40の取付部48と同様にU字状締結具65によって中間ブーム19の副パイプ材19bに固定されている。
中間用ガイライン31の先端部側の結合金具69を留める金具部材67は、基端部側の結合金具54を留める金具部材57と共用化されている。したがって、中間用ガイライン31の先端部の固定は、基端部の固定と同様の方法で行うことができる。すなわち、金具部材67の挟持部67aによって固定用ブラケット60との間に中間用ガイライン31の結合金具69を挟み込むようにして、金具部材67の挿通部67bを固定用ブラケット60の貫通孔62に挿通してヘアーピン67cで抜け止めすることで、中間用ガイライン31の先端部は中間ブーム19に止着される。この状態では、ガイライン31の結合金具69の結合部69aが金具部材67の内側を通過できないので、ガイライン31の先端部が抜け落ちることはない。
また、中間用ガイライン31を取り外す場合には、一旦ヘアーピン67cを引き抜いて挿通部67bを貫通孔62から引き抜けばよい。そして、図10に示すように、中間用ガイライン31を取り外した状態で再度挿通部67bを貫通孔62へ挿入してヘアーピン67cによって抜け止めしておけば、金具部材67を紛失することはない。
以上説明したように、本実施形態によれば、中間ブーム19を切り離す作業を行うときには、ガイライン受け部44に切り離された中間用ガイライン31を載せて、このガイライン31の基端部を金具部材57によってガイライン受け部44との間に挟み込むようにして金具部材57を装着すれば、中間用ガイライン31を足場40に止着することができる。このため、中間ブーム19の切り離し作業時に中間用ガイライン31を中間ブーム19から降ろさなくても済み、しかもこのガイライン31を簡単に足場40に止着することができるので、切り離し作業を効率的に行うことができる。さらに、この作業は中間ブーム19上で行うことになるが、足場40の上で作業を行うことができるので、安全に行うことができる。また、中間ブーム19を接続する作業を行うときには、金具部材57をガイライン受け部44から取り外すだけで中間用ガイライン31を足場40から取り外すことができる。しかも、この作業は中間ブーム19上で行うことになるが、足場40の上で行うことができるので、安全に行うことができる。したがって、ガイライン30,31の接続作業、切り離し作業を安全で且つ効率的に行うことができる。
特に本実施形態では、中間ブーム19の両端で中間用ガイライン31を保持する構成としているので、下部ブーム17と上部ブーム20との間に中間ブーム19を介在させて、それに応じて中間用ガイライン31を継ぎ足す場合にも対応可能となっている。
また、本実施形態では、ガイライン受け部44をフレーム部46に一体的に設けるようにしているので、ガイライン31を保持するためのガイライン受け部44の支持剛性を確保しやすくなる。また、ガイライン受け部44をフレーム部46の内側に延出される構成としたので、足場40の取り扱いを容易にできる。
また、本実施形態では、メッシュ部50の隅角部に切欠き部を設けるようにしているので、メッシュ部50がガイライン受け部44に被さらない構成となり、メッシュ部50がガイライン30,31の接続作業及び切り離し作業の邪魔にならないようにすることができる。
また、本実施形態では、金具部材57の挟持部57aと挿通部57bの間から中間用ガイライン31の結合金具54の結合部54bが抜け落ちないようにしたので、クレーン10の搬送時等に外力等を受けても中間用ガイライン31が中間ブーム31から離脱しないようにすることができる。
そして、中間用ガイライン31が使用されるときには、ガイライン31を挟持部57aで挟み込むことなく金具部材57の挿通部57bをガイライン受け部44の第1貫通孔44bに挿通し、ヘアーピン57dによって抜け止めをすれば、金具部材57をガイライン受け部44に装着された状態に保持しておくことができる。こうすれば、金具部材57を紛失しないようにできる。
また、本実施形態では、中間ブーム19の基端側にのみ足場40が設けられた構成としたが、中間ブーム19の先端側にも足場を設け、中間用ガイライン31の先端部側も基端部側と同様に足場に固定する構成としてもよい。
また、上部ブーム20の基端側に足場40を設ける構成とし、上部ブーム20に接続された上部用ガイライン30をこの足場40に固定する構成としてもよい。この場合、上部用ガイライン30の先端部(上端部)は、上部ブーム20の先端部に設けられたガイラインリンク(図示省略)に結合されているので、上部ブーム20の基端側に足場40を設けて、この足場40に上部用ガイライン30の基端部(下端部)を固定することとなる。
また、アタッチメント12は、上部ブームの先端部にジブが接続される構成のものでもよい。
本発明の実施形態に係るクレーンの全体構成を概略的に示す側面図である。 前記クレーンの中間ブームに取り付けられた足場に中間用ガイラインが固定された状態を示す図である。 前記中間用ガイラインの基端部側の固定状態を拡大して示す図である。 前記中間用ガイラインの先端部側の固定状態を拡大して示す図である。 前記足場の構成を示しており、(a)はその正面図、(b)(c)は側面図である。 図3のVI−VI線矢視図である。 金具部材の挟持部及び挿通部を示す正面図である。 固定用ブラケットを示しており、(a)はその正面図、(b)は側面図である。 金具部材をガイラインの結合金具を挟んだ状態で固定用ブラケットに装着した状態を示す図である。 金具部材をガイラインの結合金具を挟まないで固定用ブラケットに装着した状態を示す図である。
符号の説明
17 下部ブーム
19 中間ブーム
19b 副パイプ材(パイプ材の一例)
20 上部ブーム
30 上部用ガイライン(ガイラインの一例)
31 中間用ガイライン(ガイラインの一例)
40 足場
42 架設部
44 ガイライン受け部
44b 第1貫通孔(貫通孔の一例)
54 結合金具
54a 金具本体
54b 結合部
57 金具部材
57a 挟持部
57b 挿通部
57c 抜け止め手段
60 固定用ブラケット
67 金具部材

Claims (7)

  1. クレーンの下部ブームに接続される接続ブームに取り付けるための作業用の足場であって、
    前記接続ブームを構成し且つその長さ方向に延びる主パイプ材間で、当該接続ブームの幅方向に延びて当該主パイプ材間で架け渡し可能な形状を有する架設部と、
    前記接続ブームの倒伏時上面側の長さ方向一端側において前記架設部の両隅角部にそれぞれ設けられる2つのガイライン受け部とを備え、
    前記ガイライン受け部は、それぞれ、当該ガイライン受け部との間にガイラインを挟み込んで保持する金具部材を装着可能に構成されていることを特徴とするクレーンの接続ブーム用足場。
  2. 前記架設部は、枠状のフレーム部を備え、
    前記ガイライン受け部は、前記フレーム部の内側に延出されるように前記フレーム部に一体的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクレーンの接続ブーム用足場。
  3. 前記架設部は、前記フレーム部に架け渡されるように設けられるメッシュ部を備え、
    前記メッシュ部は、前記ガイライン受け部に対応する部位が切り欠かれた構成とされていることを特徴とする請求項2に記載のクレーンの接続ブーム用足場。
  4. 前記ガイライン受け部には貫通孔が形成され、
    前記金具部材は、前記ガイラインに跨る形状の挟持部と、この挟持部に接続され且つ前記貫通孔に挿通される挿通部と、この挿通部が前記貫通孔から抜けるのを阻止するための抜け止め手段とを備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のクレーンの接続ブーム用足場。
  5. 前記接続ブームは、前記下部ブームと上部ブームとの間に設けられる単数又は複数の中間ブームによって構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のクレーンの接続ブーム用足場。
  6. 接続ブームを構成する単数または複数のブームのうち少なくとも中間ブームのパイプ材間に架け渡されるように取り付けられた請求項1から5の何れか1項に記載のクレーンの接続ブーム用足場を備え、
    輸送時姿勢において切り離されたガイラインが、その一端部が前記接続ブーム用足場のガイライン受け部と前記金具部材との間に挟み込まれて保持されていることを特徴とするラチスブーム。
  7. 前記接続ブーム用足場は、前記下部ブームと上部ブームとの間に設けられる中間ブームに取り付けられるものであり、
    前記中間ブームを構成するパイプ材に固定可能な構造を有する固定用ブラケットが設けられ、
    輸送時姿勢において切り離された前記中間ブームに対応して設けられるガイラインの一端部が、前記ガイライン受け部と前記金具部材との間に挟み込まれて保持されるとともに、前記切り離されたガイラインの他端部は、前記固定用ブラケットと金具部材との間に挟み込まれて保持されていることを特徴とする請求項6に記載のラチスブーム。
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