JP2023064978A - クレーン用アタッチメント - Google Patents

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Abstract

Figure 2023064978000001
【課題】ジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクの損傷を防止可能であるとともに、ジブ支持ライン接続リンクに対するジブ支持ラインの着脱及びストラット支持ライン接続リンクに対するストラット支持ラインの着脱の作業性を向上可能なクレーン用アタッチメントを提供する。
【解決手段】クレーン用アタッチメント3は、ブーム5が起立した姿勢を取るときにそのブーム5に対して前傾姿勢を取るジブ6を後方から支えるジブ支持装置8を備え、ジブ支持装置8は、ジブ支持ライン接続リンク27をストラット先端部37に対して所定の回動姿勢であるジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンク28をストラット先端部37に対して所定の回動姿勢であるストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することが可能に構成されたリンク拘束具30を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、クレーン用アタッチメントに関する。
従来、クレーン本体に取り付けられて吊荷を吊るクレーン作業を行うためのクレーン用アタッチメントが知られている。例えば、下記特許文献1には、このようなクレーン用アタッチメントの一例が開示されている。
具体的に、下記特許文献1に開示されたクレーン用アタッチメントは、クレーン本体としての上部旋回体に起伏可能に取り付けられるブームと、そのブームの幅方向に延びる軸回りに回動可能にそのブームの先端部に対して取り付けられたジブ基端部を有する固定ジブと、ブームの幅方向に延びる軸回りに回動可能にブームの先端部に対して取り付けられたストラット基端部を有していてブームの先端部からその背後へ延びるストラットと、固定ジブの先端部とストラットの先端部との間に直線的に張設されるガイラインと、ストラットの先端部とブームの延び方向の中間部との間に直線的に張設される別のガイラインと、を有する。このクレーン用アタッチメントでは、前記ストラットと2本のガイラインによって、起立した状態のブームに対して前傾した姿勢の固定ジブをその背後から支えて当該固定ジブを前傾姿勢で固定するようになっている。
特開2012-162344号公報
ところで、ストラットの先端部には、ジブの先端部と当該ストラットの先端部との間に張設されるジブ支持ガイラインの端部を当該ストラットの先端部に接続するためのジブ支持ライン接続リンクと、当該ストラットの先端部とブームの中間部との間に張設されるストラット支持ガイラインの端部を当該ストラットの先端部に接続するためのストラット支持ライン接続リンクとが設けられることが一般的である。このジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクは、ストラット基端部の回動軸と平行に延びる軸回りに回動可能にストラットの先端部に取り付けられる。
しかしながら、このジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクが回動可能となっていることに起因して、クレーンの分解時、輸送時及び組立時にジブ支持ライン接続リンク及び/又はストラット支持ライン接続リンクが損傷したり、そのジブ支持ライン接続リンクへのジブ支持ガイラインの着脱及びストラット支持ライン接続リンクへのストラット支持ガイラインの着脱の作業性が悪化したりする虞がある。
具体的に、クレーンを移送する際には、クレーンを分解して、ある構成単位ごとにトレーラ等の輸送車両に積載して輸送し、輸送した構成単位を輸送先で組み立ててクレーンを組み上げる。ジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクがストラットの先端部に対して回動可能であると、このようなクレーンの分解時、輸送時及び組立時にジブ支持ライン接続リンク及び/又はストラット支持ライン接続リンクが意図せず回動して周囲の部材等に衝突し、そのジブ支持ライン接続リンク及び/又はストラット支持ライン接続リンクが損傷する虞がある。
また、ジブ支持ライン接続リンクがストラットの先端部に対して回動可能であると、そのジブ支持ライン接続リンクにジブ支持ラインを着脱するときにジブ支持ライン接続リンクが動いて着脱作業が行いにくくなる。また、同様に、ストラット支持ライン接続リンクがストラットの先端部に対して回動可能であると、そのストラット支持ライン接続リンクにストラット支持ラインを着脱するときにストラット支持ライン接続リンクが動いて着脱作業が行いにくくなる。
本発明の目的は、クレーンの分解時、組立時及び輸送時にジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクが損傷するのを防止可能であるとともに、ジブ支持ライン接続リンクに対するジブ支持ラインの着脱及びストラット支持ライン接続リンクに対するストラット支持ラインの着脱の作業性を向上可能なクレーン用アタッチメントを提供することである。
本発明により提供されるのは、クレーン本体に取り付けられて吊荷を吊るクレーン作業を行うためのクレーン用アタッチメントである。このクレーン用アタッチメントは、前記クレーン本体に取り付けられるブーム基端部とそのブーム基端部に対して反対側の端部であるブーム先端部とを有するブームと、前記ブーム先端部に対して前記ブームの幅方向に延びる軸回りに回動可能で且つ分離可能に取り付けられた一端部であるジブ基端部とそのジブ基端部に対して反対側の端部であるジブ先端部とを有するジブと、前記ブーム基端部が前記クレーン本体に取り付けられて前記ブームが起立した姿勢を取るときにそのブームに対して前傾姿勢を取る前記ジブを後方から支えるジブ支持装置と、を備える。前記ジブ支持装置は、前記ジブ先端部に接続される端部であるジブ支持ライン一端部とその反対側の端部であるジブ支持ライン他端部とを有するジブ支持ラインと、前記ジブ基端部と前記ブーム先端部とのいずれか一方である被取付部に取り付けられて前記ジブが前記前傾姿勢を取るときに前記被取付部からその背後へ延びる姿勢で配置され、前記ジブ支持ラインが前記ジブ先端部から延びて張った状態になるように前記ジブ支持ライン他端部を前記被取付部からその背後に離れた位置で支持するストラットと、前記ストラットに接続されるストラット支持ライン一端部を有していて前記ストラットが前記ジブに沿う向きに倒れるのを引き留めるストラット支持ラインと、を有する。前記ストラットは、前記ジブ基端部の回動軸と平行な軸回りに回動可能に前記被取付部に対して取り付けられた一端部であるストラット基端部とそのストラット基端部に対して反対側の端部であるストラット先端部とを有するストラット本体と、前記ストラット先端部に対して前記ストラット基端部の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられていて前記ジブ支持ライン他端部が接続されるジブ支持ライン接続リンクと、前記ストラット先端部に対して前記ストラット基端部の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられていて前記ストラット支持ライン一端部が接続されるストラット支持ライン接続リンクと、を有する。前記ジブ支持装置は、前記ジブ支持ライン接続リンクを前記ストラット先端部に対して所定の回動姿勢であるジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともに前記ストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット先端部に対して所定の回動姿勢であるストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することが可能に構成されたリンク拘束具をさらに有する。
このクレーン用アタッチメントでは、ジブ支持装置がジブ支持ライン接続リンクを前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することが可能に構成されたリンク拘束具を有するため、当該クレーン用アタッチメントが適用されたクレーンの組立時、分解時及び輸送時にリンク拘束具によりジブ支持ライン接続リンクを前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束して、それらのリンクが意図せず回動するのを阻止できる。このため、クレーンの組立時、分解時及び輸送時にジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクが周囲の部材等に衝突して損傷するのを防止できる。
また、ジブ支持ライン接続リンクに対するジブ支持ラインの着脱時及びストラット支持ライン接続リンクに対するストラット支持ラインの着脱時には、リンク拘束具によりジブ支持ライン接続リンクを前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することによって、それらのリンクが動かない状態でジブ支持ライン及びストラット支持ラインの着脱を行うことができる。このため、ジブ支持ライン接続リンクに対するジブ支持ラインの着脱及びストラット支持ライン接続リンクに対するストラット支持ラインの着脱の作業性を向上できる。
従って、このクレーン用アタッチメントでは、クレーンの分解時、組立時及び輸送時にジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクが損傷するのを防止可能であるとともに、ジブ支持ライン接続リンクに対するジブ支持ラインの着脱及びストラット支持ライン接続リンクに対するストラット支持ラインの着脱の作業性を向上可能である。
前記ジブは、その延び方向に並んで配置されて互いに分離可能に連結された複数のジブ部材を有し、前記複数のジブ部材は、前記ジブ基端部を有するジブ部材である下ジブ部材を含み、前記ストラットは、前記ストラット基端部の回動軸を中心とした回動姿勢であって前記下ジブ部材の背面に沿うように配置される回動姿勢である格納姿勢を取ることが可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ストラット基端部がジブ基端部に取り付けられた状態でストラットに前記格納姿勢を取らせてそのストラットを下ジブ部材と一体で輸送車両に積載して輸送することができる。
前記ジブ支持ライン接続リンクは、前記ジブ支持ライン他端部が接続される箇所であるライン接続箇所を有し、前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、前記ストラットが前記格納姿勢を取ったときに前記ライン接続箇所が前記下ジブ部材の背面からその背後に離れた位置に配置される姿勢であることが好ましい。
この構成によれば、ストラットに格納姿勢を取らせた状態でジブ支持ライン他端部をジブ支持ライン接続リンクのライン接続箇所に対して着脱するときに下ジブ部材の背面からその背後に離れた当該下ジブ部材による干渉を受けない位置でジブ支持ライン他端部の着脱を行うことができるため、そのジブ支持ライン他端部の着脱の作業性を向上できる。
前記ジブ支持ライン接続リンクは、前記ストラットが前記格納姿勢を取った状態において当該ジブ支持ライン接続リンクが前記下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動されたときに前記ストラット支持ライン接続リンクに当接してそのストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢へ向かわせるように押すリンク押圧部を有することが好ましい。
この構成によれば、ジブ支持ライン接続リンクにジブ支持ライン接続リンク固定姿勢を取らせるために当該ジブ支持ライン接続リンクを下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動させるだけで、そのジブ支持ライン接続リンクのリンク押圧部によりストラット支持ライン接続リンクを押してストラット支持ライン接続リンク固定姿勢へ向かわせることができる。このため、ジブ支持ライン接続リンクにジブ支持ライン接続リンク固定姿勢を取らせるとともにストラット支持ライン接続リンクにストラット支持ライン接続リンク固定姿勢を取らせる作業を簡素化できる。
前記ストラット本体は、前記ストラット支持ライン接続リンクが前記リンク押圧部に押されて前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されたときにそのストラット支持ライン接続リンクを受け止めるリンク受部を有し、前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、前記ジブ支持ライン接続リンクの前記リンク押圧部が前記ストラット支持ライン接続リンクを押し且つそのストラット支持ライン接続リンクが前記リンク受部によって受け止められた状態での前記ジブ支持ライン接続リンクの回動姿勢であることが好ましい。
この構成によれば、ストラット支持ライン接続リンクがリンク受部によって受け止められるまでジブ支持ライン接続リンクを回動させてそのリンク押圧部によってストラット支持ライン接続リンクを押せば、ストラット支持ライン接続リンクをストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置するとともにジブ支持ライン接続リンクをジブ支持ライン接続リンク固定姿勢に配置することができる。このため、作業者が、ストラット支持ライン接続リンクの回動姿勢がストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に達したか、また、ジブ支持ライン接続リンクの回動姿勢がジブ支持ライン接続リンク固定姿勢に達したかについて特に気を配ることなくストラット支持ライン接続リンクとジブ支持ライン接続リンクを各々の固定姿勢に配置する作業を行うことができるので、作業者の作業負担を軽減できる。
前記ストラット支持ライン接続リンクは、前記ジブ支持ライン接続リンクが前記下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動されたときに前記リンク押圧部によって押される被押圧部を有し、前記リンク押圧部と前記被押圧部とのうちの一方の部位は他方の部位を受け入れ可能な窪み部を有し、前記他方の部位は前記窪み部に嵌合可能な形状を有することが好ましい。
この構成によれば、ジブ支持ライン接続リンクのリンク押圧部がストラット支持ライン接続リンクの被押圧部を押すときに、そのリンク押圧部と被押圧部とのうちの一方の部位の窪み部と他方の部位との嵌合によってリンク押圧部がストラット支持ライン接続リンクを押す状態の安定性を高めることができる。
前記リンク拘束具は、前記ストラットの所定箇所と前記ジブ支持ライン接続リンクとを繋いで、前記ストラットが前記格納姿勢を取った状態において前記ジブ支持ライン接続リンクが前記下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動するように当該ジブ支持ライン接続リンクを引き寄せて前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で固縛することが可能に構成された固縛具であることが好ましい。
この構成によれば、ジブ支持ライン接続リンクのリンク押圧部がストラット支持ライン接続リンクを押してそのストラット支持ライン接続リンクがリンク受部によって受け止められるまで固縛具によってジブ支持ライン接続リンクを引き寄せるだけで、ストラット支持ライン接続リンクとジブ支持ライン接続リンクとを各々の固定姿勢に配置すると同時にそれらの固定姿勢で拘束することができる。このため、ストラット支持ライン接続リンクとジブ支持ライン接続リンクを各々の固定姿勢へ回動させる作業と、それらのリンクを各々の固定姿勢で拘束する作業とを個別に行う場合に比べて、作業負担を軽減できる。
以上説明したように、本発明によれば、クレーンの分解時、組立時及び輸送時にジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクが損傷するのを防止可能であるとともに、ジブ支持ライン接続リンクに対するジブ支持ラインの着脱及びストラット支持ライン接続リンクに対するストラット支持ラインの着脱の作業性を向上可能なクレーン用アタッチメントが提供される。
本発明の一実施形態によるクレーン用アタッチメントが適用されたクレーンの側面図である。 図1に示したクレーン用アタッチメントのストラット先端部、ジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクと、それらのリンクに接続されたガイラインを部分的に拡大して示す図である。 クレーン用アタッチメントのジブのうち下ジブ部材が分離されてその下ジブ部材に対してストラットが格納姿勢に配置された状態を示す側面図であって、ジブ支持ラインがジブ支持ライン接続リンクに接続されるとともにストラット支持ラインがストラット支持ライン接続リンクに接続された状態を示す図である。 図3に示した下ジブ部材及びストラットを図3中のIV方向から見た図である。 ジブ支持ライン接続リンクの回動姿勢が拘束される前の状態を示すである。 ストラット支持ライン接続リンクがストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されるとともにジブ支持ライン接続リンクがジブ支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されてそれらの固定姿勢で拘束された状態を示す図である。 ストラット支持ライン接続リンクとジブ支持ライン接続リンクが各々の固定姿勢に配置された状態でのそれらのリンクとストラットの断面図である。 ジブ支持ライン接続リンクの正面図である。 ジブ支持ライン接続リンクの斜視図である。 ストラット支持ライン接続リンクの正面図である。 ストラット支持ライン接続リンクの斜視図である。 クレーン用アタッチメントの組立工程を示す図であって、ジブ基端部がブーム先端部に連結された状態を示す図である。 図12に示す状態からストラットを起立させた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態によるクレーン用アタッチメント3は、図1に示すようなクレーン100に適用されて吊荷を吊るクレーン作業を行うものである。このクレーン100は、自走可能な走行体1と、その走行体1上に旋回可能に搭載された旋回体2と、を備える。旋回体2は、本発明におけるクレーン本体の一例である。
本実施形態によるクレーン用アタッチメント3は、旋回体2に分離可能に取り付けられる。このクレーン用アタッチメント3は、ブーム5と、ジブ6と、一対のジブ連結ピン7と、ジブ支持装置8と、一対の支持ピン9と、を有する。
ブーム5は、前記旋回体2に起伏可能に取り付けられる。このブーム5は、直線的に延びるラチス構造のブーム本体11と、そのブーム本体11に取り付けられたブーム側ライン連結箇所12と、を有する。
ブーム本体11は、その延び方向における一端部であるブーム基端部14と、そのブーム基端部14に対して反対側の端部であるブーム先端部15と、を有する。ブーム基端部14は、旋回体2に対して当該旋回体2の左右方向(ブーム5の幅方向)に延びる回動軸回りに回動可能に取り付けられる。ブーム基端部14がこのように旋回体2に取り付けられることによって、ブーム5は、ブーム基端部14の回動軸を支点として起伏可能となる。ブーム基端部14は、旋回体2に対して着脱可能となっている。
ブーム本体11は、図1に示すようにブーム5が起立した状態で前方を向くブーム腹面11aと、その状態で後方を向くブーム背面11bとを有する。ブーム腹面11aは、ブーム5が倒伏した状態では下方を向く面であり、ブーム背面11bは、同状態で上方を向く面である。
ブーム側ライン連結箇所12は、ジブ支持装置8の後述のストラット支持ライン23の端部が分離可能に連結される部分である。このブーム側ライン連結箇所12は、ブーム先端部15からブーム基端部14へ向かって所定距離だけ離れた位置に配置され、前記ブーム背面11b上に設けられている。
ジブ6は、ラチス構造をなし、直線的に延びている。ジブ6は、その延び方向における一端部であるジブ基端部17と、そのジブ基端部17に対して反対側の端部であるジブ先端部18と、を有する。ジブ6は、その延び方向に並ぶように配置されて互いに連結された複数のジブ部材を有する。具体的には、ジブ6は、前記ジブ基端部17を含む下ジブ部材6Aと、中間ジブ部材6Bと、前記ジブ先端部18を含む上ジブ部材6Cと、を有する。なお、ジブ6は、複数の中間ジブ部材を備えていてもよい。また、前記中間ジブ部材6Bを省略することも可能である。
ジブ6は、図1に示すようにブーム5とともに起立した状態で前方を向くジブ腹面6aと、その状態で後方を向くジブ背面6bとを有する。ジブ腹面6aは、ジブ6が倒伏した状態では下方を向く面であり、ジブ背面6bは、同状態で上方を向く面である。
前記ジブ基端部17は、ブーム先端部15に対してブーム5の左右幅方向に延びる軸回りに回動可能に取り付けられている。すなわち、ジブ基端部17は、ブーム先端部15に対してブーム基端部14の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられている。このジブ基端部17は、ブーム先端部15に対して着脱可能となっている。具体的には、ジブ基端部17は、当該ジブ基端部17の回動軸に沿うジブ6の幅方向において互いに間隔をあけて配置されたジブ第1基端部17aとジブ第2基端部17bとを有する(図4参照)。ジブ第1基端部17aとジブ第2基端部17bは、それぞれ、対応するジブ連結ピン7によりブーム先端部15に対して連結されている。そのジブ第1基端部17aとジブ第2基端部17bとからそれぞれ対応するジブ連結ピン7を取り外すことによって、ジブ基端部17をブーム先端部15から分離できるようになっている。ジブ第1基端部17aをブーム先端部15に連結するジブ連結ピン7とジブ第2基端部17bをブーム先端部15に連結するジブ連結ピン7とは、同軸に配置される。ジブ基端部17は、これらのジブ連結ピン7を中心としてブーム先端部15に対して回動するようになっている。
また、ジブ基端部17は、後述の一対のストラット基端部36を支持する一対のストラット支持部19を有する。一対のストラット支持部19のうちの一方のストラット支持部19は、ジブ第1基端部17aからその背後へ突出するように設けられ、一対のストラット支持部19のうちの他方のストラット支持部19は、ジブ第2基端部17bからその背後へ突出するように設けられている。一対のストラット支持部19には、それぞれ、支持ピン9が挿通される図略の貫通孔が設けられている。各ストラット支持部19は、その貫通孔に挿通される支持ピン9を介して後述の一対のストラット基端部36を支持する。
前記ジブ先端部18は、ジブ支持装置8の後述のジブ支持ライン22の一端部が分離可能に連結されるジブ側ライン連結箇所18a(図1参照)を有する。
ジブ支持装置8は、ブーム基端部14が旋回体2に取り付けられてブーム5が起立した姿勢を取るときにそのブーム5に対して所定の前傾姿勢を取るジブ6を後方から支え、それによってそのジブ6の前傾姿勢を保持するものである。ジブ支持装置8は、一対のジブ支持ライン22と、一対のストラット支持ライン23と、複数の接続ピン24,25と、ストラット26と、一対のリンク拘束具30と、前側ストッパ31と、後側ストッパ32と、を有する。なお、ジブ支持ライン22及びストラット支持ライン23が表されている各図(図1、図2、図12及び図13)は、一対のジブ支持ライン22が重なって見えるとともに一対のストラット支持ライン23が重なって見える方向からの図であるため、これらの図には、一対のジブ支持ライン22のうちの片側のジブ支持ライン22のみが表されているとともに、一対のストラット支持ライン23のうちの片側のストラット支持ライン23のみが表されている。
ジブ支持ライン22及びストラット支持ライン23は、いわゆるガイラインもしくはガイケーブルもしくはガイリンクである。
一対のジブ支持ライン22は、ジブ先端部18と後述の一対のストラット先端部37との間に架設されてそのジブ先端部18と一対のストラット先端部37とを繋ぐ。一対のジブ支持ライン22のそれぞれは、ジブ先端部18のジブ側ライン連結箇所18aに連結される一端部であるジブ支持ライン一端部22aと、その反対側の端部であって後述のジブ支持ライン接続リンク27(図2参照)を介してストラット先端部37に接続されるジブ支持ライン他端部22bと、を有する。
一対のストラット支持ライン23は、後述の一対のストラット先端部37と一対のブーム側ライン連結箇所12との間に架設されてその一対のストラット先端部37と一対のブーム側ライン連結箇所12とを繋ぎ、ジブ基端部17からその背後へ延びるように起立した姿勢のストラット26がジブ6に沿う向きに倒れるのを引き留めるものである。一対のストラット支持ライン23のそれぞれは、後述のストラット支持ライン接続リンク28(図2参照)を介してストラット先端部37に接続されるストラット支持ライン一端部23aと、その反対側の端部であってブーム側ライン連結箇所12(図1参照)に連結されるストラット支持ライン他端部23bと、を有する。
ストラット26は、被取付部であるジブ基端部17に取り付けられて、ジブ6が前記所定の前傾姿勢を取るときにジブ基端部17からその背後へ延びる起立した姿勢で配置され、一対のジブ支持ライン22がジブ先端部18から後方斜め下へ直線的に延びて張った状態になるように一対のジブ支持ライン22のジブ支持ライン他端部22bを一対のジブ基端部17からその背後に離れた位置で支持するものである。ストラット26は、このように直線的に張った一対のジブ支持ライン22と前記一対のストラット支持ライン23とともにジブ6をブーム5に対して前記所定の前傾姿勢で支える。
ストラット26は、ストラット本体26aと、一対のジブ支持ライン接続リンク27と、一対のストラット支持ライン接続リンク28と、を有する。
ストラット本体26aは、ジブ基端部17の一対のストラット支持部19に対してジブ基端部17の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられる。ストラット本体26aは、その回動軸に沿う当該ストラット本体26aの幅方向において互いに間隔をあけて配置された一対のストラット主柱33と、この一対のストラット主柱33の間でそれらのストラット主柱33同士を繋ぐ複数の梁部材34と、を有する。一対のストラット主柱33のそれぞれは、そのストラット主柱33の延び方向における一端部であるストラット基端部36と、そのストラット基端部36に対して反対側の端部であるストラット先端部37と、を有する。
一対のストラット主柱33のそれぞれのストラット基端部36は、ジブ基端部17の一対のストラット支持部19の対応するものに対してジブ基端部17の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられている。具体的には、各ストラット基端部36には、支持ピン9が挿通される図略の貫通孔が設けられ、その貫通孔とストラット支持部19の貫通孔とに挿通された支持ピン9を介して各ストラット基端部36が対応するストラット支持部19に取り付けられている。各ストラット基端部36は、対応するストラット支持部19に対してそれらの貫通孔に挿通された支持ピン9を中心として回動可能となっている。
また、一対のストラット主柱33のそれぞれのストラット基端部36は、ジブ基端部17の一対のストラット支持部19の対応するものに対して着脱可能となっている。具体的には、各ストラット基端部36の貫通孔と対応するストラット支持部19の貫通孔に挿通された支持ピン9をそれらの貫通孔から抜き出すことにより、各ストラット基端部36を対応するストラット支持部19から分離可能となる。
一対のストラット主柱33のそれぞれのストラット先端部37には、軸ピン39が挿通される挿通孔37aが設けられている。各ストラット先端部37には、軸ピン39を介してジブ支持ライン接続リンク27及びストラット支持ライン接続リンク28が取り付けられる。
また、ストラット本体26aは、後述のように一対のストラット支持ライン接続リンク28が対応するジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によって押されてストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されたときにその一対のストラット支持ライン接続リンク28をリンク押圧部56に対して反対側で受け止める一対のリンク受部26b(図4及び図7参照)を有する。この一対のリンク受部26bのそれぞれは、一対のストラット主柱33のうちストラット先端部37に対してストラット基端部36側に隣接した箇所に設けられている。
複数の梁部材34は、ストラット主柱33の延び方向において間隔をあけて配置されている。各梁部材34は、ストラット本体26aの幅方向に延びている。
また、ストラット26は、一対のリンク拘束具30のそれぞれが取り付けられる一対の拘束具取付部29をさらに有する。この一対の拘束具取付部29は、ストラット26のうちストラット先端部37とストラット基端部36との間の所定箇所、具体的には複数の梁部材34のうちストラット先端部37に最も近い梁部材34上に設置されている。
また、ストラット26は、ストラット基端部36の回動軸(支持ピン9)を中心とした回動姿勢として、ジブ基端部17からその背後へ延びるように起立した起立姿勢(図1参照)と、下ジブ部材6Aのジブ背面6bに沿うように配置される格納姿勢(図3参照)とを取り得る。ストラット26は、クレーン100が分解されて輸送されるときに下ジブ部材6Aと一体で輸送され、その際、前記格納姿勢に配置された状態で輸送される。また、一対のジブ支持ライン接続リンク27に一対のジブ支持ライン22を着脱する際、及び、一対のストラット支持ライン接続リンク28に一対のストラット支持ライン23を着脱する際も、ストラット26が前記格納姿勢を取った状態でそれらの着脱が行われる。
一対のジブ支持ライン接続リンク27のそれぞれは、一対のストラット先端部37の対応するものに対してストラット基端部36の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられている。一対のジブ支持ライン接続リンク27のそれぞれには、一対のジブ支持ライン22のそれぞれのジブ支持ライン他端部22bが分離可能に接続される。
各ジブ支持ライン接続リンク27は、一対の側板52と、一側架設部53と、他側架設部54と、被係止部55と、リンク押圧部56と、を有する(図8及び図9参照)。
一対の側板52は、ジブ支持ライン接続リンク27の回動軸に沿う方向において並ぶように配置されている。一対の側板52は、ジブ支持ライン接続リンク27の回動方向において一方側を向く当該一対の側板52の一方の側縁上に架設された一側架設部53と、当該一対の側板52の前記一方の側縁とは反対側の側縁上に架設された他側架設部54とによって、当該一対の側板52間に間隙を隔てた状態で固定されている。各側板52には、その側板52を貫通する軸ピン挿通孔52a及びライン接続孔部52bが設けられている。
各側板52の軸ピン挿通孔52aには、前記ストラット先端部37の挿通孔37aに挿通された軸ピン39が挿通されている。一対の側板52は、この軸ピン39を中心として、ストラット先端部37に対して回動可能となっており、それによって、ジブ支持ライン接続リンク27がストラット先端部37に対して回動可能となっている。
ライン接続孔部52bは、前記ジブ支持ライン他端部22bが接続される部分である。具体的には、ライン接続孔部52bには、接続ピン24が挿通され、この接続ピン24を介して、前記ジブ支持ライン他端部22bがジブ支持ライン接続リンク27に接続される。このライン接続孔部52bは、本発明におけるライン接続箇所の一例である。
被係止部55は、リンク拘束具30のリンク側係止部30bが係止される部分である。被係止部55は、前記一対の側板52のうちの一方の側板52に固定されている。被係止部55は、ストラット26が前記格納姿勢を取った状態で下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きのジブ支持ライン接続リンク27の回動方向を向く側板52の一方の側縁から突出している。この被係止部55は、鉤状をなしている。
リンク押圧部56は、ストラット26が前記格納姿勢を取った状態においてジブ支持ライン接続リンク27を下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きに回動させたときにストラット支持ライン接続リンク28に当接してそのストラット支持ライン接続リンク28を後述のストラット支持ライン接続リンク固定姿勢へ向かわせるように押す部分である。リンク押圧部56は、丸棒状であり、ストラット26が前記格納姿勢を取った状態で下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きのジブ支持ライン接続リンク27の回動方向を向く一対の側板52の一方の側縁間に架設されている。このリンク押圧部56は、ストラット支持ライン接続リンク28の後述の被押圧部63の窪み部64に嵌合可能な形状を有する。
各ジブ支持ライン接続リンク27は、下ジブ部材6Aが倒伏するとともにストラット26が前記格納姿勢を取った状態において、当該ジブ支持ライン接続リンク27がリンク拘束具30によって拘束されていない状態では、図5に示すように、ストラット先端部37から下向きに突出するような回動姿勢を取り、そのジブ支持ライン接続リンク27の回動軸に沿う方向から見てライン接続孔部52bが下ジブ部材6Aの背面側の主柱材70に重なるように配置される。一方、各ジブ支持ライン接続リンク27は、ストラット26が前記格納姿勢を取った状態で対応するリンク拘束具30によって後述のように拘束されるときには、ライン接続孔部52bが下ジブ部材6Aの背面からその背後に離れた位置に配置される回動姿勢であるジブ支持ライン接続リンク固定姿勢(図6参照)を取る。ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28を押し且つそのストラット支持ライン接続リンク28がストラット本体26aのリンク受部26bによって受け止められた状態でのジブ支持ライン接続リンク27の回動姿勢である。
一対のストラット支持ライン接続リンク28のそれぞれは、一対のストラット先端部37の対応するものに対してストラット基端部36の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられている。換言すれば、一対のストラット支持ライン接続リンク28のそれぞれは、そのストラット支持ライン接続リンク28が取り付けられたストラット先端部37に対して取り付けられているジブ支持ライン接続リンク27の回動軸と同じ軸回りに回動可能にストラット先端部37に取り付けられている。各ストラット支持ライン接続リンク28と対応するジブ支持ライン接続リンク27とは、相対的に回動可能となっている。一対のストラット支持ライン接続リンク28のそれぞれには、一対のストラット支持ライン23のそれぞれのストラット支持ライン一端部23aが分離可能に接続される。
各ストラット支持ライン接続リンク28は、対応するジブ支持ライン接続リンク27の一対の側板52間の間隙に挿入されている。各ストラット支持ライン接続リンク28には、軸ピン挿通孔62aと、ライン接続孔部62bとが設けられている(図10及び図11参照)。
軸ピン挿通孔62aには、前記ストラット先端部37の挿通孔37a及びジブ支持ライン接続リンク27の側板52の軸ピン挿通孔52aに挿通された軸ピン39が挿通されている。ストラット支持ライン接続リンク28は、この軸ピン39を中心として、ストラット先端部37に対して回動可能となっている。また、ストラット支持ライン接続リンク28とジブ支持ライン接続リンク27は、軸ピン39を中心として相対的に回動可能となっている。
ライン接続孔部62bは、前記ストラット支持ライン一端部23aが接続される部分である。具体的には、ライン接続孔部62bには、接続ピン25が挿通され、この接続ピン25を介して、ストラット支持ライン一端部23aがストラット支持ライン接続リンク28に接続される。
また、各ストラット支持ライン接続リンク28は、対応するジブ支持ライン接続リンク27が下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きに回動されたときにそのジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によって押される被押圧部63を有する。被押圧部63は、対応するジブ支持ライン接続リンク27が前記のような向きに回動されたときに接近するリンク押圧部56を受け入れ可能な窪み部64を有する。
各ストラット支持ライン接続リンク28は、対応するリンク拘束具30によって後述のように拘束されるときに所定の回動姿勢であるストラット支持ライン接続リンク固定姿勢(図6参照)を取る。具体的に、各ストラット支持ライン接続リンク28は、対応するリンク拘束具30によって対応するジブ支持ライン接続リンク27がジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束され、そのジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によって前記リンク受部26bに押し付けられることでストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に拘束されるようになっている。
一対のリンク拘束具30のそれぞれは、対応するジブ支持ライン接続リンク27をストラット先端部37に対して前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともに対応するストラット支持ライン接続リンク28をストラット先端部37に対して前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することが可能に構成されている。この一対のリンク拘束具30は、ストラット26と下ジブ部材6Aとを一体で輸送する際、及び、ジブ支持ライン他端部22bをジブ支持ライン接続リンク27に着脱するとともにストラット支持ライン一端部23aをストラット支持ライン接続リンク28に着脱する際に対応するジブ支持ライン接続リンク27及びストラット支持ライン接続リンク28が回動しないようにそれらのリンク27,28を各々の固定姿勢で拘束するためのものである。
本実施形態では、各リンク拘束具30は、ストラット26の拘束具取付部29とジブ支持ライン接続リンク27とを繋ぎ、ストラット26が前記格納姿勢を取った状態においてジブ支持ライン接続リンク27が下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きに回動するようにそのジブ支持ライン接続リンク27を引き寄せてジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で固縛することが可能に構成された固縛具である。より具体的には、各リンク拘束具30として、固縛具の一例であるチェーンブロックが用いられている。
各リンク拘束具30は、対応する前記拘束具取付部29に取り付けられる固定側係止部30aと、対応するジブ支持ライン接続リンク27の被係止部55に係止されるリンク側係止部30bと、を有する。本実施形態のようにリンク拘束具30がチェーンブロックである場合には、固定側係止部30aは、チェーンブロックの本体に連結されたフックであって拘束具取付部29に引っ掛けて取り付けられるものであり、リンク側係止部30bは、チェーンブロックの本体からチェーンを介して接続されるフックであってジブ支持ライン接続リンク27の被係止部55に引っ掛けて係止されるものである。リンク拘束具30は、そのリンク側係止部30bを固定側係止部30a側へ引き寄せることが可能に構成されている。
各リンク拘束具30によりジブ支持ライン接続リンク27を拘束するときには、固定側係止部30aを対応するジブ支持ライン接続リンク27の被係止部55に係止するとともに、リンク側係止部30bを対応するジブ支持ライン接続リンク27の被係止部55に係止し、その状態で、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28の被押圧部63に当接するとともにその被押圧部63の窪み部64に嵌合し、且つ、ストラット支持ライン接続リンク28が前記リンク受部26bに受け止められるまで、リンク側係止部30bを固定側係止部30a側へ引き寄せる。これにより、ジブ支持ライン接続リンク27は、リンク拘束具30によってジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で前記拘束具取付部29に対して固縛されて拘束されるとともに、ストラット支持ライン接続リンク28は、そのジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によってリンク受部26bに押し付けられてストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束されるようになっている。
前側ストッパ31は、図1に示すようにストラット26が起立姿勢を取った状態でそのストラット26とジブ6との間に介装されてストラット26が前方へ倒れるのを阻止するものである。
後側ストッパ32は、ストラット26が起立姿勢を取った状態でそのストラット26とブーム先端部15との間に介装されてストラット26が後方へ倒れるのを阻止するものである。
また、本実施形態によるクレーン用アタッチメント3が適用されるクレーン100は、図1に示すように、ブーム起伏装置110と、主巻ウインチ112と、主フック113と、補巻ウインチ114と、補フック115とをさらに備えている。
ブーム起伏装置110は、ブーム5を起伏動作させる装置である。このブーム起伏装置110は、ブームマスト118と、ペンダントロープ120と、マスト側シーブ122と、図略の旋回体側シーブと、起伏ウインチ124と、を有する。
ブームマスト118は、ブーム5を起伏させるために用いられるものであり、ブーム5の後方に配置されている。ブームマスト118は、ブーム5の回動軸(ブーム基端部14の回動軸)と平行な軸回りに回動可能に旋回体2に取り付けられている。具体的には、ブームマスト118は、その長手方向の一端部であるブームマスト基端部と、その反対側の端部であるブームマスト先端部126とを有しており、ブームマスト基端部がブーム5の回動軸と平行な軸回りに回動可能に旋回体2に取り付けられている。なお、このブームマスト118は、いわゆるガントリであってもよい。
ペンダントロープ120は、ブームマスト先端部126とブーム先端部15とを繋いでいる。
マスト側シーブ122は、ブームマスト基端部の回動軸と平行に延びる軸回りに回転可能にブームマスト先端部126に取り付けられている。
図略の旋回体側シーブは、旋回体2の左右方向に延びる軸回りに回転可能に旋回体2の後端部に取り付けられている。
起伏ウインチ124は、旋回体2に搭載されており、起伏ロープ128の巻き取り及び繰り出しを行うことによりブーム5を起伏させる。起伏ウインチ124は、起伏ロープ128が巻回された起伏ドラムを有する。起伏ロープ128は、起伏ドラムから引き出され、マスト側シーブ122と図略の旋回体側シーブとに掛け回されている。起伏ウインチ124は、起伏ドラムを正回転させて起伏ロープ128を巻き取ることによりマスト側シーブ122を旋回体側シーブ側へ引き寄せてブームマスト118を後向きに回動させ、それによって、ブームマスト118がペンダントロープ120を介してブーム先端部15を後方へ引っ張ってブーム5を起立させる。一方、起伏ウインチ124は、起伏ドラムを逆回転させて起伏ロープ128を繰り出すことによりブームマスト118が前向きに回動するのを許容し、それによって、ブームマスト118にペンダントロープ120を介してブーム先端部15を支持させながら、ブーム5を倒伏させる。
主巻ウインチ112は、主巻ロープ132の巻き取り及び繰り出しを行うことにより、ジブ先端部18から主巻ロープ132を介して垂下された主フック113を昇降させるものである。
補巻ウインチ114は、補巻ロープ134の巻き取り及び繰り出しを行うことにより、ブーム先端部15から補巻ロープ134を介して垂下された補フック115を昇降させるものである。
次に、本実施形態によるクレーン用アタッチメント3の組立方法について説明する。
この組立方法では、ブーム5を倒伏させた状態でそのブーム基端部14を旋回体2に連結する。そして、図12に示すように、ブーム5のブーム先端部15に下ジブ部材6Aのジブ基端部17を連結するとともに、その下ジブ部材6Aに中間ジブ部材6Bを連結し、さらに、図12では図示を省略しているが、中間ジブ部材6Bに上ジブ部材6Cを連結する。この下ジブ部材6A、中間ジブ部材6B及び上ジブ部材6Cからなるジブ6は、ブーム先端部15から前方へ倒伏した状態で延びるように配置する。
このとき、ストラット26は、下ジブ部材6Aの背面に沿う格納姿勢で配置されている。また、このストラット26の各ジブ支持ライン接続リンク27及び各ストラット支持ライン接続リンク28は、対応するリンク拘束具30によって各々の固定姿勢で拘束されている(図3及び図6参照)。この状態において、各ジブ支持ライン接続リンク27に、対応するジブ支持ライン22のジブ支持ライン他端部22bを接続するとともに、各ストラット支持ライン接続リンク28に、対応するストラット支持ライン23のストラット支持ライン一端部23aを接続する。
具体的には、各ジブ支持ライン接続リンク27のライン接続孔部52bに接続ピン24を挿通してその接続ピン24を介してジブ支持ライン他端部22bをジブ支持ライン接続リンク27に接続する。また、各ストラット支持ライン接続リンク28のライン接続孔部62bに接続ピン25を挿通してその接続ピン25を介してストラット支持ライン一端部23aをストラット支持ライン接続リンク28に接続する。
その後、各リンク拘束具30による各ジブ支持ライン接続リンク27の拘束を解除する。これにより、各ジブ支持ライン接続リンク27がストラット先端部37に対して回動可能となり、同時にその各ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によって押されて固定されていた各ストラット支持ライン接続リンク28もストラット先端部37に対して回動可能となる。
その後、各ジブ支持ライン22のジブ支持ライン一端部22aをジブ先端部18のジブ側ライン連結箇所18aに連結するとともに、各ストラット支持ライン23のストラット支持ライン他端部23bをブーム5のブーム側ライン連結箇所12に連結する。
その後、図12及び図13に示すように、補助クレーン101によって、ストラット26を格納姿勢から起立姿勢へ起こす。そして、前側ストッパ31を下ジブ部材6Aとストラット26との間に介装するとともに、後側ストッパ32をブーム先端部15とストラット26との間に介装する。
この後、ブーム起伏装置110によりブーム5を起立させる。
以上のようにして、本実施形態によるクレーン用アタッチメント3の組み立てが行われる。なお、本実施形態によるクレーン用アタッチメント3の分解は、以上の組み立てと逆の手順で行われる。
本実施形態によるクレーン用アタッチメント3では、ジブ支持装置8がジブ支持ライン接続リンク27をジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンク28をストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することが可能に構成されたリンク拘束具30を有する。このため、当該クレーン用アタッチメント3が適用されたクレーン100の組立時、分解時及び輸送時にリンク拘束具30によりジブ支持ライン接続リンク27をジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンク28をストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束して、それらのリンク27,28が意図せず回動するのを阻止できる。このため、クレーン100の組立時、分解時及び輸送時にジブ支持ライン接続リンク27及びストラット支持ライン接続リンク28が周囲の部材等に衝突して損傷するのを防止できる。
また、ジブ支持ライン接続リンク27に対するジブ支持ライン22の着脱時及びストラット支持ライン接続リンク28に対するストラット支持ライン23の着脱時には、リンク拘束具30によりジブ支持ライン接続リンク27をジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともにストラット支持ライン接続リンク28をストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することによって、それらのリンク27,28が動かない状態でジブ支持ライン22及びストラット支持ライン23の着脱を行うことができる。このため、ジブ支持ライン接続リンク27に対するジブ支持ライン22の着脱及びストラット支持ライン接続リンク28に対するストラット支持ライン23の着脱の作業性を向上できる。
従って、本実施形態によるクレーン用アタッチメント3では、クレーン100の分解時、組立時及び輸送時にジブ支持ライン接続リンク27及びストラット支持ライン接続リンク28が損傷するのを防止できるとともに、ジブ支持ライン接続リンク27に対するジブ支持ライン22の着脱及びストラット支持ライン接続リンク28に対するストラット支持ライン23の着脱の作業性を向上できる。
また、本実施形態によるクレーン用アタッチメント3では、ストラット基端部36は、ジブ基端部17のストラット支持部19に対して回動可能に取り付けられ、ストラット26は、ストラット基端部36の回動軸を中心とした回動姿勢であって下ジブ部材6Aに沿うように配置される回動姿勢である格納姿勢を取ることが可能に構成されている。このため、ストラット基端部36がジブ基端部17に取り付けられた状態でストラット26に前記格納姿勢を取らせてそのストラット26を下ジブ部材6Aと一体で輸送車両に積載して輸送することができる。
また、本実施形態では、ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、ストラット26が格納姿勢を取ったときにジブ支持ライン接続リンク27のライン接続孔部52bが下ジブ部材6Aの背面からその背後に離れた位置に配置される姿勢である。このため、ストラット26に格納姿勢を取らせた状態でジブ支持ライン他端部22bをジブ支持ライン接続リンク27のライン接続孔部52bに接続ピン24を介して着脱するときに下ジブ部材6Aからその背後に外れた位置で当該ジブ支持ライン他端部22bの着脱(ライン接続孔部52bに対する接続ピン24の挿脱)を行うことができる。このため、そのジブ支持ライン他端部22bの着脱の作業性を向上できる。
また、本実施形態では、ジブ支持ライン接続リンク27は、ストラット26が格納姿勢を取った状態において当該ジブ支持ライン接続リンク27を下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きに回動させたときにストラット支持ライン接続リンク28に当接してそのストラット支持ライン接続リンク28をストラット支持ライン接続リンク固定姿勢へ向かわせるように押すリンク押圧部56を有する。このため、ジブ支持ライン接続リンク27にジブ支持ライン接続リンク固定姿勢を取らせるために当該ジブ支持ライン接続リンク27を下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きに回動させるだけで、そのジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によりストラット支持ライン接続リンク28を押してストラット支持ライン接続リンク固定姿勢へ向かわせることができる。このため、ジブ支持ライン接続リンク27とストラット支持ライン接続リンク28を各々の固定姿勢に配置する作業を簡素化できる。
また、本実施形態では、ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28を押し且つそのストラット支持ライン接続リンク28がストラット本体26aのリンク受部26bによって受け止められた状態でのジブ支持ライン接続リンク27の回動姿勢である。このため、ストラット支持ライン接続リンク28がリンク受部26bによって受け止められるまでジブ支持ライン接続リンク27を回動させてそのリンク押圧部56によってストラット支持ライン接続リンク28を押せば、ストラット支持ライン接続リンク28をストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置するとともにジブ支持ライン接続リンク27をジブ支持ライン接続リンク固定姿勢に配置することができる。このため、作業者が、ストラット支持ライン接続リンク28の回動姿勢がストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に達したか、また、ジブ支持ライン接続リンク27の回動姿勢がジブ支持ライン接続リンク固定姿勢に達したかについて特に気を配ることなくストラット支持ライン接続リンク28とジブ支持ライン接続リンク27を各々の固定姿勢に配置する作業を行うことができるので、作業者の作業負担を軽減できる。
また、本実施形態では、ストラット支持ライン接続リンク28の被押圧部63は、窪み部64を有し、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56は、前記窪み部64に嵌合可能な丸棒状をなす。このため、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28の被押圧部63を押すときに、その被押圧部63の窪み部64とリンク押圧部56との嵌合によってリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28の被押圧部63を押す状態の安定性を高めることができる。
また、本実施形態では、リンク拘束具30は、ストラット26のうちストラット先端部37に対してストラット基端部36寄りに位置する所定箇所とジブ支持ライン接続リンク27とを繋いで、ストラット26が格納姿勢を取った状態においてジブ支持ライン接続リンク27が下ジブ部材6Aの背面からその背後へ遠ざかる向きに回動するようにジブ支持ライン接続リンク27を引き寄せてジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で固縛することが可能に構成された固縛具である。このため、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28を押してそのストラット支持ライン接続リンク28がストラット本体26aのリンク受部26bによって受け止められるまでリンク拘束具30(固縛具)によってジブ支持ライン接続リンク27を引き寄せるだけで、ストラット支持ライン接続リンク28とジブ支持ライン接続リンク27とを各々の固定姿勢に配置すると同時にそれらの固定姿勢で拘束することができる。このため、ストラット支持ライン接続リンク28とジブ支持ライン接続リンク27を各々の固定姿勢へ回動させる作業と、それらのリンク28,27を各々の固定姿勢で拘束する作業とを個別に行う場合に比べて、作業負担を軽減できる。
(変形例)
本発明によるクレーン用アタッチメントは、前記のような構成のものに必ずしも限定されない。本発明によるクレーン用アタッチメントには、例えば以下のような技術を採用可能である。
(1)リンク拘束具は、ストラット先端部に対するジブ支持ライン接続リンクの回動姿勢をジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束可能であり、且つ、ストラット先端部に対するストラット支持ライン接続リンクの回動姿勢をストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束可能であれば、前記実施形態で用いられたチェーンブロックのような固縛具に必ずしも限定されない。例えば、リンク拘束具は、ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されたジブ支持ライン接続リンクとストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されたストラット支持ライン接続リンクとをストラット先端部に対してピン止めする固定ピンであってもよい。この場合、ストラット先端部は、ジブ支持ライン接続リンクとストラット支持ライン接続リンクを拘束するときに固定ピンが挿通される挿通孔を有し、ジブ支持ライン接続リンクとストラット支持ライン接続リンクは、各々の固定姿勢に配置されたときにストラット先端部の挿通孔と重なってその挿通孔に挿通された前記固定ピンが挿通される挿通孔をそれぞれ有していればよい。
(2)また、リンク拘束具が固縛具である場合でも、その固縛具は、チェーンブロックに必ずしも限定されず、スリングやロープ等の索状部材であってもよく、そのような索状部材によりストラットの所定箇所とジブ支持ライン接続リンクとを繋いでジブ支持ライン接続リンクをジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で固縛してもよい。
(3)本発明によるクレーン用アタッチメントは、ブームに対するジブの角度が固定される固定ジブタイプのみならず、ブームに対するジブの角度が変更可能に構成されたラフィングジブタイプであってもよい。
(4)また、ストラットが取り付けられる被取付部、より具体的にはストラット基端部が取り付けられる被取付部は、ジブ基端部ではなく、ブーム先端部であってもよい。この場合、ストラットは、ジブが前傾姿勢を取るときに、ブーム先端部に取り付けられた状態でブーム先端部からその背後へ延びる姿勢で配置されてジブ支持ライン接続リンク及びストラット支持ライン接続リンクをブーム先端部からその背後に離れた位置に保持する。
また、この場合、クレーンの輸送時には、ストラットは、ブーム先端部から取り外されて下ジブ部材に沿う格納姿勢に配置され、その下ジブ部材と一体で輸送されてもよい。また、ストラットは、ブーム先端部から取り外されて単体で輸送されてもよい。ストラットが単体で輸送される場合、クレーンの組立時(クレーン用アタッチメントの組立時)には、補助クレーンによりストラットを吊り下げながらストラット基端部を倒伏したブームのブーム先端部に取り付けた後、そのストラットを、ブーム先端部に連結されてブーム先端部から前方へ延びるように倒伏した状態の下ジブ部材の上に沿うように載置する。その後、前記実施形態のクレーン用アタッチメントの組立方法におけるジブ支持ライン接続リンクへのジブ支持ライン他端部の接続及びストラット支持ライン接続リンクへのストラット支持ライン一端部の接続以降の工程と同様の工程でクレーン用アタッチメントを組み立てればよい。
2 旋回体(クレーン本体)
3 クレーン用アタッチメント
5 ブーム
6 ジブ
6A 下ジブ部材
8 ジブ支持装置
14 ブーム基端部
15 ブーム先端部
17 ジブ基端部
18 ジブ先端部
22 ジブ支持ライン
22a ジブ支持ライン一端部
22b ジブ支持ライン他端部
23 ストラット支持ライン
23a ストラット支持ライン一端部
26 ストラット
26a ストラット本体
26b リンク受部
27 ジブ支持ライン接続リンク
28 ストラット支持ライン接続リンク
30 リンク拘束具
36 ストラット基端部
37 ストラット先端部
52b ライン接続孔部(ライン接続箇所)
56 リンク押圧部
63 被押圧部
64 窪み部
各ストラット支持ライン接続リンク28は、対応するジブ支持ライン接続リンク27の一対の側板52間の間隙に挿入されている。各ストラット支持ライン接続リンク28には、軸ピン挿通孔62と、ライン接続孔部62とが設けられている(図10及び図11参照)。
軸ピン挿通孔62には、前記ストラット先端部37の挿通孔37a及びジブ支持ライン接続リンク27の側板52の軸ピン挿通孔52aに挿通された軸ピン39が挿通されている。ストラット支持ライン接続リンク28は、この軸ピン39を中心として、ストラット先端部37に対して回動可能となっている。また、ストラット支持ライン接続リンク28とジブ支持ライン接続リンク27は、軸ピン39を中心として相対的に回動可能となっている。
ライン接続孔部62は、前記ストラット支持ライン一端部23aが接続される部分である。具体的には、ライン接続孔部62には、接続ピン25が挿通され、この接続ピン25を介して、ストラット支持ライン一端部23aがストラット支持ライン接続リンク28に接続される。
各リンク拘束具30によりジブ支持ライン接続リンク27を拘束するときには、固定側係止部30aを対応する拘束具取付部29に係止するとともに、リンク側係止部30bを対応するジブ支持ライン接続リンク27の被係止部55に係止し、その状態で、ジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56がストラット支持ライン接続リンク28の被押圧部63に当接するとともにその被押圧部63の窪み部64に嵌合し、且つ、ストラット支持ライン接続リンク28が前記リンク受部26bに受け止められるまで、リンク側係止部30bを固定側係止部30a側へ引き寄せる。これにより、ジブ支持ライン接続リンク27は、リンク拘束具30によってジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で前記拘束具取付部29に対して固縛されて拘束されるとともに、ストラット支持ライン接続リンク28は、そのジブ支持ライン接続リンク27のリンク押圧部56によってリンク受部26bに押し付けられてストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束されるようになっている。

Claims (7)

  1. クレーン本体に取り付けられて吊荷を吊るクレーン作業を行うためのクレーン用アタッチメントであって、
    前記クレーン本体に取り付けられるブーム基端部とそのブーム基端部に対して反対側の端部であるブーム先端部とを有するブームと、
    前記ブーム先端部に対して前記ブームの幅方向に延びる軸回りに回動可能で且つ分離可能に取り付けられた一端部であるジブ基端部とそのジブ基端部に対して反対側の端部であるジブ先端部とを有するジブと、
    前記ブーム基端部が前記クレーン本体に取り付けられて前記ブームが起立した姿勢を取るときにそのブームに対して前傾姿勢を取る前記ジブを後方から支えるジブ支持装置と、を備え、
    前記ジブ支持装置は、前記ジブ先端部に接続される端部であるジブ支持ライン一端部とその反対側の端部であるジブ支持ライン他端部とを有するジブ支持ラインと、前記ジブ基端部と前記ブーム先端部とのいずれか一方である被取付部に取り付けられて前記ジブが前記前傾姿勢を取るときに前記被取付部からその背後へ延びる姿勢で配置され、前記ジブ支持ラインが前記ジブ先端部から延びて張った状態になるように前記ジブ支持ライン他端部を前記被取付部からその背後に離れた位置で支持するストラットと、前記ストラットに接続されるストラット支持ライン一端部を有していて前記ストラットが前記ジブに沿う向きに倒れるのを引き留めるストラット支持ラインと、を有し、
    前記ストラットは、前記ジブ基端部の回動軸と平行な軸回りに回動可能に前記被取付部に対して取り付けられた一端部であるストラット基端部とそのストラット基端部に対して反対側の端部であるストラット先端部とを有するストラット本体と、前記ストラット先端部に対して前記ストラット基端部の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられていて前記ジブ支持ライン他端部が接続されるジブ支持ライン接続リンクと、前記ストラット先端部に対して前記ストラット基端部の回動軸と平行な軸回りに回動可能に取り付けられていて前記ストラット支持ライン一端部が接続されるストラット支持ライン接続リンクと、を有し、
    前記ジブ支持装置は、前記ジブ支持ライン接続リンクを前記ストラット先端部に対して所定の回動姿勢であるジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束するとともに前記ストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット先端部に対して所定の回動姿勢であるストラット支持ライン接続リンク固定姿勢で拘束することが可能に構成されたリンク拘束具をさらに有する、クレーン用アタッチメント。
  2. 前記ジブは、その延び方向に並んで配置されて互いに分離可能に連結された複数のジブ部材を有し、
    前記複数のジブ部材は、前記ジブ基端部を有するジブ部材である下ジブ部材を含み、
    前記ストラットは、前記ストラット基端部の回動軸を中心とした回動姿勢であって前記下ジブ部材の背面に沿うように配置される回動姿勢である格納姿勢を取ることが可能に構成されている、請求項1に記載のクレーン用アタッチメント。
  3. 前記ジブ支持ライン接続リンクは、前記ジブ支持ライン他端部が接続される箇所であるライン接続箇所を有し、
    前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、前記ストラットが前記格納姿勢を取ったときに前記ライン接続箇所が前記下ジブ部材の背面からその背後に離れた位置に配置される姿勢である、請求項2に記載のクレーン用アタッチメント。
  4. 前記ジブ支持ライン接続リンクは、前記ストラットが前記格納姿勢を取った状態において当該ジブ支持ライン接続リンクが前記下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動されたときに前記ストラット支持ライン接続リンクに当接してそのストラット支持ライン接続リンクを前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢へ向かわせるように押すリンク押圧部を有する、請求項2又は3に記載のクレーン用アタッチメント。
  5. 前記ストラット本体は、前記ストラット支持ライン接続リンクが前記リンク押圧部に押されて前記ストラット支持ライン接続リンク固定姿勢に配置されたときにそのストラット支持ライン接続リンクを受け止めるリンク受部を有し、
    前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢は、前記ジブ支持ライン接続リンクの前記リンク押圧部が前記ストラット支持ライン接続リンクを押し且つそのストラット支持ライン接続リンクが前記リンク受部によって受け止められた状態での前記ジブ支持ライン接続リンクの回動姿勢である、請求項4に記載のクレーン用アタッチメント。
  6. 前記ストラット支持ライン接続リンクは、前記ジブ支持ライン接続リンクが前記下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動されたときに前記リンク押圧部によって押される被押圧部を有し、
    前記リンク押圧部と前記被押圧部とのうちの一方の部位は他方の部位を受け入れ可能な窪み部を有し、前記他方の部位は前記窪み部に嵌合可能な形状を有する、請求項5に記載のクレーン用アタッチメント。
  7. 前記リンク拘束具は、前記ストラットの所定箇所と前記ジブ支持ライン接続リンクとを繋いで、前記ストラットが前記格納姿勢を取った状態において前記ジブ支持ライン接続リンクが前記下ジブ部材の背面からその背後へ遠ざかる向きに回動するように当該ジブ支持ライン接続リンクを引き寄せて前記ジブ支持ライン接続リンク固定姿勢で固縛することが可能に構成された固縛具である、請求項4~6のいずれか1項に記載のクレーン用アタッチメント。
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