JP4195050B2 - 帯電防止剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、十分な帯電防止性能を備えると共に、高温、高湿及び紫外線照射に対する耐久性に優れた帯電防止性能を有する帯電防止剤組成物に関する。
現代社会においてプラスチック材料は様々な用途で使用されているが、プラスチック材料は絶縁体であるために帯電し易く、このような帯電によってプラスチック材料の表面に埃や塵等が付着して意匠性が損なわれるという問題があった。
このような問題を解決する方法として、プラスチック材料の表面に界面活性剤を主成分とする帯電防止剤を塗布することによりプラスチックの帯電を防止する方法が知られている。しかしながら、このような帯電防止剤を表面に単に塗布する方法では、プラスチック材料の表面を摩擦したり、水拭きしたりすることによって、帯電防止効果が著しく低下するという問題があった。
そこで、このような帯電防止効果の耐久性能を改良する方法として、4級アンモニウム塩基を有するアクリル系モノマー及びカルボキシル基を有するアクリル系モノマー等を含有してなるモノマー組成物を共重合させた共重合体と、ポリカルボジイミド系樹脂とを含有する帯電防止剤組成物を、プラスチック材料の表面に塗布することが提案されている(特許文献1参照)。
また、ポリエステルフィルム等からなる支持体の片面に、分子内にカルボン酸基を複数有する樹脂と分子内にカルボジイミド構造を複数有する化合物との反応生成物、及び電子電導により導電性を発現する導電性材料を含有してなる導電層が積層された帯電防止フィルムが公知である(特許文献2参照)。前記電子電導により導電性を発現する導電性材料としては、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チタン等の金属酸化物の他、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子などが例示されている。
特開2001−152077号公報 特開2006−44257号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、4級アンモニウム塩基を有するアクリル系モノマーの入手が必ずしも容易ではないという問題があった。
また、上記特許文献2の技術では、導電性材料として挙げられている金属酸化物、導電性高分子は水溶性でないことから、均一な塗工が難しいという問題があった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、十分な帯電防止性が得られる上に、高温、高湿及び紫外線照射に対する耐久性に優れた帯電防止性能を有する帯電防止剤組成物を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]カルボキシル基を含有してなる水溶性樹脂と、
カルボキシル基と反応し得る官能基を有する架橋剤と、
以下の一般式(I)で表されるアンモニウム塩と、を含有してなることを特徴とする帯電防止剤組成物。
Figure 0004195050
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状の炭素数1〜22のアルキル基、分岐状の炭素数3〜22のアルキル基または−CH2Phを表し、X-はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン、燐酸イオン、以下の一般式(II)のイオンまたは以下の一般式(III)のイオンを表す)
Figure 0004195050
(式中、R5は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状の炭素数1〜22のアルキル基、分岐状の炭素数3〜22のアルキル基または−CH2Phを表す)
Figure 0004195050
(式中、Zはハロゲンを表す)。
[2]前記架橋剤として、カルボジイミド樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂及びジルコニウム塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の架橋剤が用いられている前項1に記載の帯電防止剤組成物。
[3]前記水溶性樹脂として、アクリル酸及びメタアクリル酸からなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマー成分を含む重合成分を重合して得られた水溶性樹脂、2価以上の多価カルボン酸で変性した水溶性樹脂、又は2価以上の多価カルボン酸無水物で変性した水溶性樹脂が用いられている前項1または2に記載の帯電防止剤組成物。
[4]前記水溶性樹脂として、ポリアクリル酸及びアクリル酸・メタアクリル酸共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性樹脂が用いられている前項1または2に記載の帯電防止剤組成物。
[5]前記アンモニウム塩として、下記一般式(IV)で表されるアンモニウム塩が用いられている前項1〜4のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物。
Figure 0004195050
(式中、R6は、直鎖状の炭素数4〜22のアルキル基、分岐状の炭素数4〜22のアルキル基または−CH2Phを表し、X-はハロゲン化物イオンを表す)
[6]前記水溶性樹脂中のカルボキシル基モル数を「Ma」とし、前記アンモニウム塩のモル数を「Mb」としたとき、下記関係式が成立することを特徴とする前項1〜5のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物。
Ma/Mb>1
[7]前記水溶性樹脂中のカルボキシル基モル数を「Ma」とし、前記アンモニウム塩のモル数を「Mb」とし、前記架橋剤中の、カルボキシル基と反応し得る官能基のモル数を「Mc」としたとき、下記関係式が成立することを特徴とする前項1〜6のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物。
0≦(Ma−Mb)/Mc≦6
[8]前項1〜7のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料。
[9]前項1〜7のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック光学部材。このプラスチック光学部材としては、例えば、光拡散板、導光板、ディスプレイの保護カバー、輝度向上フィルム、液晶表示部等が挙げられる。
[10]前項9に記載のプラスチック光学部材を備えたバックライト。
[11]前項9に記載のプラスチック光学部材を備えた画像表示装置。
[1]の発明では、帯電防止剤として一般式(I)で表されるアンモニウム塩を含有するから、十分な帯電防止性能を得ることができる。更に、バインダーとしてのカルボキシル基を含有してなる水溶性樹脂に加えて、カルボキシル基と反応し得る官能基を有する架橋剤を含有するから、例えばこの帯電防止剤組成物をプラスチック材料(成形品等)の表面にコーティングすれば、水溶性樹脂と架橋剤とが架橋反応し、このような架橋構造が形成されることによって、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能に優れているという有利な効果が得られるものとなる。即ち、高温、高湿及び紫外線照射に対する耐久性に優れた帯電防止性能を有した帯電防止剤組成物が提供される。例えば、この帯電防止剤組成物をプラスチック材料(成形品等)の表面にコーティングすることにより、優れた耐久性を有する帯電防止膜を形成することができる。また、本発明の帯電防止剤組成物は、帯電防止効果の耐久性能に優れているのみならず、耐変色性にも優れているから、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイに使用されるプラスチック部材に幅広く適用可能であり、意匠性に優れた製品を提供することができる。
[2]の発明では、架橋剤として、カルボジイミド樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂及びジルコニウム塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の架橋剤が用いられているから、該帯電防止剤組成物からなる液(溶液や分散液)の保存安定性を十分に確保できる利点がある。
[3]の発明では、水溶性樹脂として、アクリル酸及びメタアクリル酸からなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマー成分を含む重合成分を重合して得られた水溶性樹脂、2価以上の多価カルボン酸で変性した水溶性樹脂、又は2価以上の多価カルボン酸無水物で変性した水溶性樹脂が用いられているから、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能を一層向上させることができる。
[4]の発明では、水溶性樹脂として、ポリアクリル酸及びアクリル酸・メタアクリル酸共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性樹脂が用いられているから、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能をより一層向上させることができる。
[5]の発明では、アンモニウム塩として一般式(IV)で表されるアンモニウム塩が用いられているから、帯電防止性をさらに向上させることができる。
[6]の発明では、Ma/Mb>1の関係式が成立するから、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能をさらに向上させることができる。
[7]の発明では、0≦(Ma−Mb)/Mc≦6の関係式が成立するから、未反応架橋剤が組成物中に残存する割合を十分に抑制しつつ、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能をさらに向上させることができる。
[8]の発明に係るプラスチック材料では、十分な帯電防止性能が得られると共に、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能にも優れたものとなる。
[9]の発明に係るプラスチック光学部材では、十分な帯電防止性能が得られると共に、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能にも優れている。
[10]の発明に係るバックライトでは、プラスチック光学部材は、十分な帯電防止性能が得られると共に、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能にも優れているので、光学部材に埃や塵等が付着し難く、これにより長期にわたって安定した光学性能及び意匠性が確保され得る。
[11]の発明に係る画像表示装置では、プラスチック光学部材は、十分な帯電防止性能が得られると共に、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能にも優れているので、光学部材に埃や塵等が付着し難く、これにより長期にわたって安定した光学性能及び意匠性が確保され得る。
以下、この発明に係る帯電防止剤組成物について詳細に説明する。
本発明の帯電防止剤組成物を構成する水溶性樹脂(以下、「成分(A)」という場合がある)は、カルボキシル基を含有してなる水溶性樹脂である。前記カルボキシル基を含有してなる水溶性樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。中でも、アクリル酸及びメタアクリル酸からなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマー成分を含む重合成分を重合して得られた水溶性樹脂、2価以上の多価カルボン酸で変性した水溶性樹脂、又は2価以上の多価カルボン酸無水物で変性した水溶性樹脂を用いるのが好ましい。特に好ましいのは、ポリアクリル酸又は/及びアクリル酸・メタアクリル酸共重合体である。前記水溶性樹脂としては、広く一般に市販されているものを使用することができ、例えばポリアクリル酸、アクリル酸・メタアクリル酸共重合体は、日本純薬や日本触媒等から入手できる。
前記水溶性樹脂の分子量については、水溶液または水分散液として取り扱える分子量であれば特に限定されないが、前記水溶性樹脂の重量平均分子量は10000〜1000000であるのが好ましい。重量平均分子量が10000以上であることで帯電防止性能の耐久性を十分に確保することができると共に、重量平均分子量が1000000以下であることで帯電防止剤組成物からなる液(溶液または分散液)としての安定性を向上させることができる。
本発明の帯電防止剤組成物を構成するアンモニウム塩(以下、「成分(B)」という場合がある)は、下記一般式(I)で表されるアンモニウム塩である。
Figure 0004195050
(式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状の炭素数1〜22のアルキル基、分岐状の炭素数3〜22のアルキル基または−CH2Phを表し、X-はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン、燐酸イオン、下記一般式(II)のイオンまたは下記一般式(III)のイオンを表す)
Figure 0004195050
(式中、R5は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状の炭素数1〜22のアルキル基、分岐状の炭素数3〜22のアルキル基または−CH2Phを表す)
Figure 0004195050
(式中、Zはハロゲンを表す)。
前記一般式(I)で表されるアンモニウム塩としては、特に限定されるものではないが、例えば、塩化トリメチルオクタデシルアンモニウム、塩化トリメチルヘキサデシルアンモニウム、塩化トリメチルテトラデシルアンモニウム、塩化トリメチルドデシルアンモニウム、塩化トリメチルオクチルアンモニウム、塩化トリメチルベンジルアンモニウムなどのハロゲン化トリメチルアルキルアンモニウム類;塩化ジメチルジオクタデシルアンモニウム、塩化ジメチルジヘキサデシルアンモニウム、塩化ジメチルジテトラデシルアンモニウム、塩化ジメチルジドデシルアンモニウム、塩化ジメチルジオクチルアンモニウム等のハロゲン化ジメチルジアルキルアンモニウム類;ヤシ油、牛脂等の天然油脂から誘導される各種アミン類のアンモニウム塩類が挙げられる。
アンモニウムイオンのカウンターアニオンとしては、即ちX-としては、例えばハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン、燐酸イオン、エチル硫酸イオン等が例示されるが、これらの中でも、塩化物イオン、エチル硫酸イオンが好ましい。
前記アンモニウム塩としては、広く一般に市販されているものを使用することができ、例えば花王、ライオン等の界面活性剤メーカー等から入手できる。
前記アンモニウム塩の添加量は、特に限定されないものの、前記水溶性樹脂中のカルボキシル基モル数を「Ma」とし、前記アンモニウム塩のモル数を「Mb」としたとき、関係式Ma/Mb>1を満足するように設定されるのが好ましい。中でも、関係式1<Ma/Mb<10を満足するように設定されるのがより好ましい。1<Ma/Mbであることで高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能を向上させることができると共に、Ma/Mb<10であることで表面抵抗率を十分に低減せしめることができて十分な帯電防止効果が得られるものとなる。
本発明の帯電防止剤組成物を構成する架橋剤(以下、「成分(C)」という場合がある)は、カルボキシル基と反応し得る官能基を有する架橋剤である。前記カルボキシル基と反応し得る官能基を有する架橋剤としては、例えばカルボキシル基とイオン結合、共有結合を生成する多価官能基を有する化合物もしくは樹脂であれば特に限定されないが、例えば、多価アルコール類、多価フェノール類、フェノール樹脂、多価エポキシ化合物、エポキシ樹脂、多価イソシアネート、イソシアネート樹脂、多価カルボジイミド化合物、ポリカルボジイミド樹脂、多価金属塩、多価の配位座を持つ金属錯体等が挙げられる。これらの中でも、カルボジイミド樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂及びジルコニウム塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の架橋剤を用いるのが好ましく、この場合には帯電防止剤組成物からなる液(溶液または分散液)の保存安定性を十分に確保できる利点がある。特に好ましいのはカルボジイミド樹脂である。前記カルボジイミド樹脂の市販品としては、例えば日清紡の「カルボジライト」(商品名)(水溶液または水分散液)等を例示できる。
前記架橋剤の添加量は、特に限定されないものの、前記水溶性樹脂中のカルボキシル基モル数を「Ma」とし、前記アンモニウム塩のモル数を「Mb」とし、前記架橋剤中の、カルボキシル基と反応し得る官能基のモル数を「Mc」としたとき、関係式0≦(Ma−Mb)/Mc≦6を満足するように設定されるのが好ましい。0≦(Ma−Mb)/Mcであることで高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能を向上させることができると共に、(Ma−Mb)/Mc≦6であることで未反応架橋剤が組成物中に残存する割合を十分に抑制できて、経済的である。
この発明の帯電防止剤組成物には、前記成分(A)、成分(B)及び成分(C)の必須3成分に加えて、溶媒が添加混合されていても良い。このような溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、γ―ブチロラクトン、N−メチルピロリジノン等のような非プロトン性の極性溶媒等が挙げられ、これら溶媒に溶解または分散せしめられる。
この発明の帯電防止剤組成物に、この発明の効果を妨げない範囲で、前記水溶性樹脂のカルボキシル基と、前記架橋剤の官能基(カルボキシル基と反応し得る官能基)との反応を促進するための触媒を添加しても良い。
また、この発明の帯電防止剤組成物に、必要に応じて、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、光安定剤、拡散剤、フィラー、着色剤等を含有せしめることができる。また、帯電防止性能を更に向上させるために、導電性粒子(アンチモン系酸化物、インジウム系酸化物、スズ系酸化物等)、導電性高分子、過塩素酸リチウム、カーボンナノチューブ、イオン性液体等を添加することもできる。
本発明の帯電防止剤組成物を光学部材等のプラスチック材料へ塗布する方法としては、特に限定されないが、例えば、以下の方法が例示される。即ち、例えば、本発明の帯電防止剤組成物(前記溶媒を含有した構成であるのが好ましい)を、通常のコーティング方法、例えばロールコーティング法、グラビアロールコーティング法、リバースロールコーティング法、ワイヤーバーコーティング法等によって光学部材等のプラスチック材料の表面に塗布する方法が例示される。また、本発明の帯電防止剤組成物からなる液(溶液又は分散液)をスプレー等を用いてプラスチック材料の表面に霧状に噴霧する方法、或いは本発明の帯電防止剤組成物からなる液(溶液又は分散液)にプラスチック材料を浸漬する方法を採用しても良い。なお、塗布時に発泡や所謂「ユズ肌」と呼ばれる塗布ムラが生じる場合や、帯電防止剤組成物からなる液(溶液又は分散液)の発泡に起因する「筋ムラ」が生じる場合には、必要に応じてレベリング剤や消泡剤を添加するのが好ましい。
前記帯電防止剤組成物からなる液(溶液又は分散液)を調整する場合に、該溶液又は分散液における固形分含有率は、不揮発分として通常0.5〜30質量%であり、好ましくは3〜20質量%であり、より好ましくは5〜15質量%である。
前記プラスチック材料へ塗布した後の乾燥条件としては、溶媒(水、アルコール、非プロトン性の極性溶媒等)を除去できる条件であれば特に限定されないが、通常は20〜100℃であり、好ましくは50〜80℃である。乾燥時間は、乾燥温度との兼ね合いで任意に設定されるが、通常は30秒〜30分であり、好ましくは1〜10分である。
本発明の帯電防止剤組成物を光学部材等のプラスチック材料へ塗工した場合、該塗工により形成される帯電防止層は、塗布後の乾燥が終了した時点で十分な耐久性(高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性)を保持しているが、前記水溶性樹脂(成分(A))のカルボキシル基と前記架橋剤(成分(C))とが架橋反応することによって、より高い耐久性を付与することができる。即ち、乾燥後にさらに熱処理を行う、又は高温での乾燥処理(熱処理)により乾燥と架橋反応を同一工程で行うことによって、より高い耐久性を付与することができる。この時の熱処理条件は、プラスチック材料の耐熱性に応じて設定されるのであるが、通常50〜120℃であり、好ましくは60〜90℃である。熱処理時間は、熱処理温度との兼ね合いで任意に設定されるが、通常1〜60分であり、好ましくは10〜30分である。また、前記架橋のための熱処理は、プラスチック材料の使用条件下で暴露される温度を利用することも可能であり、例えば照明カバー用途であれば照明点灯時に発生する熱を利用することもできる。
この発明の帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック光学部材は、十分な帯電防止性能が得られると共に、高温条件下、高湿条件下、紫外線照射下等における帯電防止効果の耐久性能にも優れているから、該光学部材を備えたバックライト、画像表示装置では、プラスチック光学部材に埃や塵等が付着し難いので、長期にわたって安定した光学性能及び意匠性が確保され得る。なお、前記プラスチック光学部材としては、例えば、光拡散板、導光板、ディスプレイの保護カバー、プリズムフィルム等のような表示画面の輝度を向上させる輝度向上フィルム、液晶表示部等が挙げられる。
次に、この発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<帯電防止剤組成物の原材料>
成分(A)
A1:ポリアクリル酸水溶液(アルドリッチ製のポリアクリル酸水溶液、固形分含有率:約35質量%、固形分カルボキシル基当量:約72g/eq)
A2:ポリアクリル酸水溶液(日本純薬製「ジュリマーAC10L」、固形分含有率:約40質量%、固形分カルボキシル基当量:約72g/eq)
A3:アクリル酸・メタクリル酸共重合体水溶液(日本純薬製「ジュリマーAC20L」、固形分含有率:約40質量%、固形分カルボキシル基当量:約76g/eq)
A4:ポリエチレングリコール(PEG2000)
A5:アクリル酸・メタクリル酸共重合体水溶液(日本純薬製「ジュリマーAC20H」、固形分含有率:約20質量%、固形分カルボキシル基当量:約76g/eq)
成分(B)
B1:塩化トリメチルオクタデシルアンモニウム水溶液(ライオン・アグゾ製「アーカードT−28」、固形分含有率:約28質量%、分子量:348)
成分(C)
C1:カルボジイミド樹脂水溶液(日清紡製「カルボジライトV−02」、固形分含有率:約40質量%、固形分カルボジイミド当量:約600g/eq)
C2:カルボジイミド樹脂水分散液(日清紡製「カルボジライトE−03」、固形分含有率:約40質量%、固形分カルボジイミド当量:約370g/eq)
C3:カルボジイミド樹脂水溶液(日清紡製「カルボジライトSV−02」、固形分含有率:約40質量%、固形分カルボジイミド当量:約430g/eq)。
<プラスチック板(プラスチック光学部材)の製造>
ポリスチレン樹脂(東洋スチレン製「トーヨースチロールHRM40」、MFR=0.9〜1.3g/10分)46質量部、架橋アクリル系微粒子(住友化学製「スミペックスXC1A」)40質量部、シリコン系微粒子(東レ・ダウコーニング製「DY33−719」)4質量部、紫外線吸収剤(共同薬品製「バイオソーブ520」;(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール)2質量部、加工安定剤(住友化学製「スミライザーGP」)2質量部を混合して得られたマスターバッチ8質量部に対して、ポリスチレン樹脂(東洋スチレン製「トーヨースチロールHRM40」、MFR=0.9〜1.3g/10分)95質量部をドライブレンドして中間層用樹脂組成物を得、これをスクリュー径40mmの押出機に供給し、200〜235℃でベント部の真空度を5.3kPaに保持した状態で溶融する一方、スクリュー径20mmの補助押出機に、メタクリル酸メチル・スチレン共重合体(新日鐵化学製「エスチレンMS200NT」、MFR=1.3〜1.9g/10分)75.8質量部、架橋アクリル系微粒子(住友化学製「スミペックスXC1A」)23質量部、加工安定剤(住友化学製「スミライザーGP」)0.2質量部、紫外線吸収剤(旭電化製「アデカスタブLA−31」;(2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−[2H−ベンゾトリアゾール−2−イル]フェノール])1質量部を含有してなるコンパウンド(コート層用樹脂組成物)を供給して、補助押出機温度190〜230℃でベント部の真空度を21.3kPaに保持した状態で溶融し、フィードブロックおよびTダイを経由してTダイ温度245〜250℃で共押出することによって、3層積層体(厚さ:コート層/中間層/コート層=約50μm/1.9mm/約50μm、幅:約220mm)からなるプラスチック板(多層光拡散板)を得た。
<実施例1>
成分A1(アルドリッチ製のポリアクリル酸水溶液)2.0質量部をイオン交換水79.5質量部で希釈した後、これに成分B1(塩化トリメチルオクタデシルアンモニウム水溶液)10.0質量部を添加混合した。その後、さらに成分C2(カルボジイミド樹脂水分散液)8.5質量部を添加、混合することによって、帯電防止剤組成物を得た。
得られた帯電防止剤組成物を不織布に含浸させ、該不織布で前記プラスチック板(多層光拡散板)の表面をワイピングすることにより前記プラスチック板の表面に帯電防止剤組成物を塗布し、次いで乾燥させることによって表面に帯電防止膜を形成し(コーティングし)、さらにプラスチック板を80℃で20分間熱処理(架橋のための熱処理)することによって、帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料(プラスチック光学部材)を得た。
<実施例2〜4、比較実施例5
表1に示す組成とした以外は、実施例1と同様にして帯電防止剤組成物を得た。また、実施例1と同様にして、この帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料(プラスチック光学部材)を得た。
Figure 0004195050
<実施例6、比較実施例7〜9、比較例1>
表2に示す組成とした以外は、実施例1と同様にして帯電防止剤組成物を得た。また、実施例1と同様にして、この帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料(プラスチック光学部材)を得た。
Figure 0004195050
<実施例10>
成分A1(アルドリッチ製のポリアクリル酸水溶液)4.3質量部をイオン交換水74.6質量部で希釈した後、これに成分B1(塩化トリメチルオクタデシルアンモニウム水溶液)18.1質量部を添加混合した。その後、さらに成分C1(カルボジイミド樹脂水溶液)3.0質量部を添加、混合することによって、帯電防止剤組成物を得た。
3M(スリーエム)製手動式ロールラミネーターLS950を用いて、得られた帯電防止剤組成物を前記プラスチック板(多層光拡散板)の表面に塗布した後、乾燥させることによって、表面に帯電防止膜を形成し(コーティングし)、さらにプラスチック板を80℃で20分間熱処理(架橋のための熱処理)することによって、帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料(プラスチック光学部材)を得た。
<実施例11、比較実施例12、13
表3に示す組成とした以外は、実施例10と同様にして帯電防止剤組成物を得た。また、実施例10と同様にして、この帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料(プラスチック光学部材)を得た。
Figure 0004195050
<実施例14、17〜19、比較実施例15、16、20
表4に示す組成とした以外は、実施例10と同様にして帯電防止剤組成物を得た。また、実施例10と同様にして、この帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料(プラスチック光学部材)を得た。
Figure 0004195050
上記のようにして得られたプラスチック材料(プラスチック光学部材)に対し、下記のようにして表面抵抗率を測定し、その帯電防止性能及び帯電防止性の耐久性を評価した。これらの結果を表1〜4に示す。
<表面抵抗率測定法>
印加電圧:500V、印加時間:1分の条件で、JIS K6911−1995に準拠して表面抵抗率を測定した。なお、実施例1〜4、6、比較実施例5、7〜9及び比較例1については、初期の表面抵抗率及び下記水浸漬処理後の表面抵抗率を測定した。また、実施例10、11、14、17〜19、比較実施例12、13、15、16、20については、初期の表面抵抗率及び下記水浸漬処理後の表面抵抗率並びに下記水拭き処理後の表面抵抗率を測定した。
<水浸漬処理>
初期の表面抵抗率を測定した後の試験片を、さらに3〜4L/分の流水中に3〜4分間浸漬した。その後試験片を取り出し60℃で乾燥した後、表面抵抗率を測定した。
<水拭き処理>
引き続き、前記水浸漬処理後の表面抵抗率を測定した後の試験片の表面を、水を含浸させた不織布で30秒間拭き続けた。その後試験片を60℃で乾燥した後、表面抵抗率を測定した。
本発明の帯電防止剤組成物を、例えばプラスチック成形品の表面にコーティングすることにより、高温、高湿、紫外線照射に対する耐久性に優れた帯電防止性能を有した帯電防止膜を形成することができるので、本発明の帯電防止剤組成物は、プラスチック材料(プラスチック部材)に幅広く適用できる。例えば、光拡散板、導光板、ディスプレイの保護カバー、輝度向上フィルム、液晶表示部等のプラスチック光学部材に帯電防止性能を付与するのに好適に用いられる。中でも、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイに使用されるプラスチック光学部材に対し帯電防止性能を付与するのに特に好適に用いられる。

Claims (10)

  1. カルボキシル基を含有してなる水溶性樹脂と、
    カルボキシル基と反応し得る官能基を有する架橋剤と、
    以下の一般式(I)で表されるアンモニウム塩と、を含有してなり、
    前記水溶性樹脂中のカルボキシル基モル数を「Ma」とし、前記アンモニウム塩のモル数を「Mb」とし、前記架橋剤中の、カルボキシル基と反応し得る官能基のモル数を「Mc」としたとき、下記関係式が成立することを特徴とする帯電防止剤組成物。
    0≦(Ma−Mb)/Mc≦6
    Figure 0004195050
    (式中、R1〜R4は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状の炭素数1〜22のアルキル基、分岐状の炭素数3〜22のアルキル基または−CH2Phを表し、X-はハロゲン化物イオン、水酸化物イオン、硫酸イオン、燐酸イオン、以下の一般式(II)のイオンまたは以下の一般式(III)のイオンを表す)
    Figure 0004195050
    (式中、R5は、それぞれ独立に、水素原子、直鎖状の炭素数1〜22のアルキル基、分岐状の炭素数3〜22のアルキル基または−CH2Phを表す)
    Figure 0004195050
    (式中、Zはハロゲンを表す)
  2. 前記架橋剤として、カルボジイミド樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート樹脂及びジルコニウム塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の架橋剤が用いられている請求項1に記載の帯電防止剤組成物。
  3. 前記水溶性樹脂として、アクリル酸及びメタアクリル酸からなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマー成分を含む重合成分を重合して得られた水溶性樹脂、2価以上の多価カルボン酸で変性した水溶性樹脂、又は2価以上の多価カルボン酸無水物で変性した水溶性樹脂が用いられている請求項1または2に記載の帯電防止剤組成物。
  4. 前記水溶性樹脂として、ポリアクリル酸及びアクリル酸・メタアクリル酸共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の水溶性樹脂が用いられている請求項1または2に記載の帯電防止剤組成物。
  5. 前記アンモニウム塩として、下記一般式(IV)で表されるアンモニウム塩が用いられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物。
    Figure 0004195050
    (式中、R6は、直鎖状の炭素数4〜22のアルキル基、分岐状の炭素数4〜22のアルキル基または−CH2Phを表し、X-はハロゲン化物イオンを表す)
  6. 前記水溶性樹脂中のカルボキシル基モル数を「Ma」とし、前記アンモニウム塩のモル数を「Mb」としたとき、下記関係式が成立することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物。
    Ma/Mb>1
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック材料。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の帯電防止剤組成物が表面にコーティングされてなるプラスチック光学部材。
  9. 請求項8に記載のプラスチック光学部材を備えたバックライト。
  10. 請求項8に記載のプラスチック光学部材を備えた画像表示装置。
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