JP4194097B2 - 回転シャフト装置及びそれを備えてなる工作機械 - Google Patents
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Description
例えば、xyテーブル上に固定された被加工物に、回転する主軸の先端に取り付けられたエンドミルを当接させて、該被加工物を切削加工する工作機械が知られており、この場合では、所定の回転軸の周りに回転されると共に該回転軸に沿った方向にスライド(該被加工物に対して進退する。)される回転シャフトたる主軸を備える回転シャフト装置をかかる工作機械は備えている(例えば、特許文献1参照。)。
この主軸111の回転軸のぶれは、主軸111の先端に取り付けられたエンドミル(図示せず)が被加工物に当接する位置を狂わせることから、被加工物の加工精度を低下させてしまう。
また、このような主軸111の回転軸のぶれは、主軸111の先端に取り付けられたエンドミル(図示せず)が被加工物に当接した状態においてのみ生じるものではなく、めねじ117に力301が加わっていればエンドミル(図示せず)が被加工物に当接していない状態においても生じるものである。かかる状態としては、例えば、停止していた主軸111にスライドを開始させたり、定速でスライドしている主軸111を停止させたり、定速でスライドしている主軸111のスライド速度を変えたりするような主軸111に加速度が生じる状態を例示することができる。
こうすることで回転シャフトを回転自在に支持する支持手段を基礎部分が前記スライド方向にスライド自在に支持し、駆動手段が、支持手段を前記スライド方向にスライドさせるので、駆動手段が、基礎部分に対して回転しない支持手段をスライドさせれば足りるので、本装置を簡単に構成することができる。
こうすることで基礎部分が有する支持手段嵌入孔に支持手段が嵌入され(前記所定の回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分が支持手段嵌入孔の内壁に面するように嵌入される。)、支持手段が有するシャフト嵌入孔に回転シャフトが嵌入されるので、回転シャフトが支持手段に確実に支持されると共に支持手段も基礎部分に確実に支持される。そして、円柱側面部分に沿って配設された第1磁力発生手段と、円柱側面部分が面する支持手段嵌入孔の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段と、によって構成されるリニアモータにより駆動手段が形成されるので、駆動手段を小型に構成することができると共に駆動手段が内蔵されるので駆動手段を保護することができる。
こうすることで駆動手段たるリニアモータを構成する第1磁力発生手段及び第2磁力発生手段とが前記所定の回転軸を中心に環状に配設されるので、支持手段嵌入孔に嵌入された支持手段を前記スライド方向にスライドさせる力が、前記所定の回転軸の周りにバランスよく生じることから、駆動手段によって加えられる力により該回転軸上の任意の点(回転シャフトを構成する点)の周りに生じる回転モーメントをほぼ0にすることを一層容易かつ確実に実現することができる。
回転シャフトに取り付けられた回転子と、シャフト嵌入孔の内部に配設された固定子と、によって形成されるビルトインモータは、通常、前記所定の回転軸を軸とした円柱形状をしていることから、かかるビルトインモータを回転手段とすることで前記所定の回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分を有する支持手段に回転手段を容易かつコンパクトに配設することができる。
こうすることで円柱側面部分と支持手段嵌入孔とのいずれか一方に沿って配設された振動発生コイルが前記所定の回転軸に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じ、該いずれか他方に沿って配設された振動発生用磁力反応部分が振動発生コイルによって生じる磁力に吸引又は反発するので、振動発生コイルが生じる磁力の変化によって振動発生用磁力反応部分と振動発生コイルとの間に作用する力も変化することから、支持手段を前記所定の回転軸に沿った方向に振動させる。支持手段を前記所定の回転軸に沿った方向に振動させることにより、回転シャフトも前記所定の回転軸に沿った方向に振動させることができる。
なお、振動発生用磁力反応部分は、振動発生コイルによって生じる磁力に吸引され又は反発する部分であればいかなるものであってもよく、何ら限定されるものではないが、一例としては、永久磁石やコイル等を例示することができる。
回転シャフトを前記所定の回転軸に沿った方向に振動させることは種々の目的に用いられることができるが、一例としては、本装置を備えてなる工作機械であって回転シャフトが主軸である工作機械であれば、主軸に取り付けた工具を前記所定の回転軸に沿った方向に振動させつつ加工することにより加工時間を短縮することができ(加工速度を上昇させることができる。)、又、難削材の加工が可能となる。
こうすることで振動発生用磁力反応部分を別個に配設する必要がないので、それを別個に配設する場合に比して、振動発生装置の構成部品を減少させることができ、振動発生装置のコスト低減及び小型化に資することができる。
こうすることで駆動手段により回転シャフトがスライドされる際に該スライドに抗するように生じる抵抗力(該スライドとは逆方向にはたらく力)による前記回転軸上の任意の点(回転シャフトを構成する点)の周りに生じる回転モーメントがほぼ0であるので、該抵抗力によって、スライドされつつある回転シャフトの回転軸がぶれない(この抵抗力は、回転シャフトがスライドされることによって生じるので、この抵抗力により該回転モーメントが生じるのであれば、スライドされつつある回転シャフトの回転軸が該回転モーメントによりぶれる。)。
即ち、本装置を用いて、本装置を備えてなる工作機械であって、前記回転シャフトが主軸である工作機械(以下、「本機械」という。)の一部を構成することができる。
本機械は、主軸(回転シャフト)の回転軸のぶれが防止又は減少されるので、被加工物の加工精度を著しく向上させることができる。
筒状部25は、略円筒形状(円筒形状とは、第1の半径を有する第1の直円柱から、第1の直円柱の軸を軸とし第1の半径よりも小さな第2の半径を有する第2の直円柱をくりぬいた形状をいう。以下、同じ。)をしている。
また、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間には、ここでは加圧された油が供給されることで静圧軸受が形成されており、それによって支持手段31は基礎部分21に対してスライド方向に極めて円滑にスライドすることができる。該静圧軸受は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)中心に環状に形成されている。もっとも、支持手段31が基礎部分21に対してスライド自在であれば、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間に静圧軸受が必ず必要となるものではなく、例えば、動圧軸受や転がり軸受(例えば、玉軸受、ころ軸受)が用いられても、またこれらの軸受が併用されてもよい。
なお、図1に示した本装置11における基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間の静圧軸受は、基礎部分21(筒状部25)に形成された加圧油入口81に供給された加圧油が、基礎部分21(筒状部25)内部の油流路83を経由して油吐出口85a、85bから吐出されることによって形成される。さらに、ここでは基礎部分21(筒状部25)に形成された加圧空気入口91に供給された加圧空気が、基礎部分21(筒状部25)内部の加圧空気流路93を経由して空気吐出口95a、95b、95c、95d、95eから吐出される(エアーパージ用)。
略円柱形状の主軸13は、支持手段31が有するシャフト嵌入孔31h(所定の回転軸(一点鎖線R)が含まれる直線上に存する軸を有する略直円柱形状の孔であって、所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った支持手段31の両端部のうち一端側に開いている孔)に嵌入されると共に、支持手段31のシャフト嵌入孔31h内部に配設された軸受け33によって所定の回転軸(一点鎖線R)の周りに回転自在に支持されている。
一方、回転子61が主軸13に取り付けられると共に、固定子63が支持手段31のシャフト嵌入孔31hの内部に配設されている。これら回転子61と固定子63とによって回転手段たるビルトインモータが形成されており、これにより主軸13が支持手段31に対して所定の回転軸(一点鎖線R)の周りに回転される。
そして、基礎部分21の支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)の内壁に沿ってコイル51(第2磁力発生手段)が配設されている。コイル51も前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されており、図示しない制御装置から自由に電流を流すことができるようになっている。
これら永久磁石41とコイル51とによって駆動手段たるリニアモータが形成されており、かかるリニアモータによって支持手段31が基礎部分21に対して前記スライド方向に自由にスライドさせられる。
なお、支持手段31の基礎部分21に対する前記スライド方向への運動は、支持手段31の前記スライド方向に関する一端側に形成された一端側ストッパー31aと他端側に形成された他端側ストッパー31bとが基礎部分21に当接することによって所定の範囲内に制限され、支持手段31が基礎部分21から不意に抜け落ちることを防止している。
また、支持手段31の基礎部分21に対する前記所定の回転軸(一点鎖線R)の周りの回転は、支持手段31と基礎部分21との一方に形成された突起(図示せず)と、支持手段31と基礎部分21との他方に形成され該突起が嵌入される溝(図示せず。該溝は、前記所定の回転軸(一点鎖線R)に平行に形成される。)と、によって構成されるまわり止めによって禁止される(該突起は該溝に沿って自由に移動することができるので、支持手段31の基礎部分21に対する前記スライド方向への運動は許容されるが、支持手段31の基礎部分21に対する前記所定の回転軸(一点鎖線R)の周りの回転は禁止される。)。
この振動発生コイル71に前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるよう電流を流すと(具体的には、例えば、正弦カーブに従って変化する電流を流す。)、支持手段31の略直円柱の側面に沿って配設された永久磁石41(第1磁力発生手段)が振動発生コイル71により生じる磁力に吸引又は反発され、それによって支持手段31が基礎部分21に対して前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った方向(スライド方向)に振動する(振動発生コイル71により生じる磁力は、所定の周期で時間的に変化するので、該磁力に吸引又は反発する永久磁石41は、所定の周期で時間的に変化する力を受ける。)。即ち、ここでは永久磁石41が、振動発生コイル71によって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分を兼ねている。
このような本装置11は、回転シャフトが主軸13である工作機械の一部を構成しているので、回転手段(回転子61と固定子63とによって形成されるビルトインモータ)により主軸13を回転させ、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)により主軸13をスライド方向に進退させ、主軸13の先端に取り付けられたエンドミル等のような工具を被加工物に当接させて被加工物に切削等の加工を施す。
また、ここでは主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の特定の点Pを例にとって説明したが、前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の全ての点の周りの回転モーメントが0になる。)。
なお、図2では、力F1、F2の方向を図2中、下向きの場合を例にとって説明したが、これら力F1、F2の方向が図2中、上向きの場合であっても全く同様(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0)である。
図6は、駆動手段により主軸13(回転シャフト)がスライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力により前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点の周りに生じる回転モーメントを説明するための概念図である。図6を参照して、該回転モーメントについて説明する。図6は、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む一平面による断面を示している。ここに駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)により支持手段31が基礎部分21に対してスライドされることで主軸13(回転シャフト)がスライド方向(例えば、図6中、矢印K方向)にスライドされるが、このとき支持手段31の外周面31d(円柱側面部分31cと同じ)に抵抗力G1、G2が作用する。抵抗力G1、G2は、支持手段31が基礎部分21に対してスライドすることを妨げる方向(即ち、ここでは矢印Kとは逆方向)に生じる。ここで主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点Qを考える。まず、抵抗力G1によって点Qの廻りに生じる回転モーメントM3は、抵抗力G1の作用線に点Qから下ろした垂線の長さL3に、抵抗力G1の大きさg1を乗じたL3×g1(方向は図6中、時計回り)である。同様に、抵抗力G2によって点Qの廻りに生じる回転モーメントM4は、抵抗力G2の作用線に点Qから下ろした垂線の長さL4に、抵抗力G2の大きさg2を乗じたL4×g2(方向は図6中、反時計回り)である。そして、抵抗力G1、G2が作用する支持手段31の外周面31d(円柱側面部分31c)は主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を軸とした直円柱の側面の一部を構成するので、該所定の回転軸(一点鎖線R)上の点から抵抗力の作用線に下ろした垂線の長さL3、L4は該所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じになる(L3=L4)。また、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面31dと、の間の静圧軸受は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心として環状に形成されているので、抵抗力G1、G2の大きさg1、g2は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じである(g1=g2)。よって、回転モーメントM3の大きさL3×g1と、回転モーメントM4の大きさL4×g2と、は等しくなり、かつ両回転モーメントM3、M4の方向は逆向きであるので、両回転モーメントM3、M4は互いにうち消し合って点Qのまわりの回転モーメントは0になる。さらに、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含むいずれの平面による断面においても(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面による断面において)、上述した関係が成立するので、全体としても点Qのまわりの回転モーメントは0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面における点Qの周りの回転モーメントを合計しても0になる。)。
また、ここでは主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の特定の点Qを例にとって説明したが、前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の全ての点の周りの回転モーメントが0になる。)。
なお、図6では、力G1、G2の方向を図6中、上向きの場合(主軸13(回転シャフト)が図6中、下方向にスライドされる場合)を例にとって説明したが、これら力G1、G2の方向が図6中、下向きの場合(主軸13(回転シャフト)が図6中、下方向にスライドされる場合)であっても全く同様(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0)である。
さらに、支持手段31が、回転シャフトたる主軸13が嵌入されるシャフト嵌入孔31hを有すると共に、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を軸とした円柱の側面である円柱側面部分31cを有しており、基礎部分21が、支持手段31が嵌入される支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)を有しており、そして円柱側面部分31cに沿って配設された第1磁力発生手段たる永久磁石41と、該支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段たるコイル51と、によって構成されるリニアモータにより駆動手段が形成される。
また、ここでは第1磁力発生手段たる永久磁石41と第2磁力発生手段たるコイル51とが、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されている。
そして、支持手段31の円柱側面部分31cと基礎部分21の支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)とのいずれか一方(ここでは基礎部分21の支持手段嵌入孔)に沿って配設され、前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるコイルである振動発生コイル71と、支持手段31の円柱側面部分31cと基礎部分21の支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)とのいずれか他方(ここでは支持手段31の円柱側面部分31c)に沿って配設され、振動発生コイル71によって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分たる永久磁石41と、をさらに備えてなる。
また、ここでは第1磁力発生手段たる永久磁石41が、振動発生用磁力反応部分を兼ねている。
加えて、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)によって回転シャフトたる主軸13が前記スライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力(基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間に形成される前記静圧軸受に生じる。)により前記回転軸(一点鎖線R)上の任意の点の周りに生じる回転モーメントがほぼ0である。
そして、本装置11は、本装置11を備えてなる工作機械であって、回転シャフトが主軸13である工作機械の一部を構成している。
13 主軸
21 基礎部分
23 取付部
25 筒状部
31 支持手段
31a 一端側ストッパー
31b 他端側ストッパー
31c 円柱側面部分
31d 外周面
31h シャフト嵌入孔
33 軸受け
41 永久磁石
51 コイル
61 回転子
63 固定子
71 振動発生コイル
81 加圧油入口
83 油流路
85a、85b 油吐出口
91 加圧空気入口
93 加圧空気流路
95a、95b、95c、95d、95e 空気吐出口
101 従来の装置
103 基礎部分
105a、105b ガイド
107a、107b、107c、107d ブロック
109 支持手段
111 主軸
113 おねじ
115a、115b 軸受け
117 めねじ
119 駆動モータ
121 カップリング
201 反力
203 逆向きの力
301 力
303 垂線の長さ
Claims (6)
- 回転シャフトと、
該回転シャフトが嵌入されるシャフト嵌入孔を有し、該回転シャフトを所定の回転軸の周りに回転自在に支持すると共に、該回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分を有する支持手段と、
該支持手段が嵌入される支持手段嵌入孔を有し、該支持手段を該回転軸に沿った方向であるスライド方向にスライド自在に支持することで、該回転シャフトを該スライド方向にスライド自在に支持する基礎部分と、
該回転シャフトを該回転軸の周りに回転させる回転手段と、
該円柱側面部分に沿って配設された第1磁力発生手段と、該支持手段嵌入孔の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段と、によって構成されるリニアモータにより形成され、該支持手段を該スライド方向にスライドさせることで該回転シャフトを該スライド方向にスライドさせる駆動手段と、
該支持手段の該円柱側面部分と該基礎部分の該支持手段嵌入孔とのいずれか一方に沿って配設され、該所定の回転軸に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるコイルである振動発生コイルと、
該支持手段の該円柱側面部分と該基礎部分の該支持手段嵌入孔とのいずれか他方に沿って配設され、該振動発生コイルによって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分と、
を備えてなる回転シャフト装置であって、
該駆動手段によって加えられる力により該回転軸上の任意の点の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0である、回転シャフト装置。 - 前記振動発生コイルが、前記基礎部分の前記支持手段嵌入孔に沿って配設されると共に、
前記振動発生用磁力反応部分が、前記支持手段の前記円柱側面部分に沿って配設され、
前記第1磁力発生手段が、前記振動発生用磁力反応部分を兼ねるものである、請求項1に記載の回転シャフト装置。 - 前記第1磁力発生手段と前記第2磁力発生手段とが、前記所定の回転軸を中心に環状に配設されるものである、請求項1又は2に記載の回転シャフト装置。
- 前記回転手段が、前記回転シャフトに取り付けられた回転子と、前記シャフト嵌入孔の内部に配設された固定子と、によって形成されるビルトインモータである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の回転シャフト装置。
- 前記駆動手段によって前記回転シャフトが前記スライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力により前記回転軸上の任意の点の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0である、請求項1乃至4のいずれか1に記載の回転シャフト装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の回転シャフト装置を備えてなる工作機械であって、前記回転シャフトが主軸である工作機械。
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