JP4194097B2 - 回転シャフト装置及びそれを備えてなる工作機械 - Google Patents

回転シャフト装置及びそれを備えてなる工作機械 Download PDF

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本発明は、回転シャフト装置及びそれを備えてなる工作機械に関し、より詳細には、回転シャフトをその回転軸に沿った方向にスライドさせる際に該回転軸のぶれを防止又は減少させる回転シャフト装置及びそれを備えてなる工作機械に関する。
所定の回転軸の周りに回転されると共に該回転軸に沿った方向にスライドされる回転シャフトを備える回転シャフト装置は広く用いられてきた。
例えば、xyテーブル上に固定された被加工物に、回転する主軸の先端に取り付けられたエンドミルを当接させて、該被加工物を切削加工する工作機械が知られており、この場合では、所定の回転軸の周りに回転されると共に該回転軸に沿った方向にスライド(該被加工物に対して進退する。)される回転シャフトたる主軸を備える回転シャフト装置をかかる工作機械は備えている(例えば、特許文献1参照。)。
図3は、従来の工作機械の主軸を、該主軸の回転軸に沿った方向にスライドさせる装置101の一例を示す概略正面図(主要部分を透視した図)であり、図4は装置101の底面図(図3中、矢印A方向から見たところを示している。)である。図3及び図4を参照して、装置101について簡単に説明する。
装置101は、工作機械の本体(メインフレーム)に取り付けられた基礎部分103と、基礎部分103に互いに平行に取り付けられた真っ直ぐな一対のガイド105a、105bと、ガイド105aの長手方向に沿ってスライド自在にガイド105aに取り付けられたブロック107a、107bと、ガイド105bの長手方向に沿ってスライド自在にガイド105bに取り付けられたブロック107c、107dと、ブロック107a、107b、107c、107dに取り付けられた支持手段109と、支持手段109に回転自在に支持された主軸111(回転シャフト)と、主軸111を基礎部分103に対し回転軸の周りに回転させる回転手段たるビルトインモータ(図示せず。支持手段109内部に収容されている。回転手段)と、基礎部分103に回転自在に取り付けられたボールねじのおねじ113(軸受け115a、115bによって回転自在に軸支されている。)と、ボールねじのおねじ113に螺合し支持手段109に取り付けられた該ボールねじのめねじ117と、おねじ113を正逆両方に自由に回転させる駆動モータ119(なお、駆動モータ119は、カップリング121を介しておねじ113の一端に連結されている。なお、駆動モータ119は該ボールねじと共に駆動手段を構成している。)と、を備えている。そして、ガイド105a、105bの長手方向と、主軸111の回転軸と、おねじ113の長手方向と、はいずれも図3中の矢印B(ここでは略鉛直方向)に対して平行になっている。
このため、該ビルトインモータを回転させることで、主軸111の先端に取り付けられたエンドミル(図示せず)を回転させることができ、その状態において、駆動モータ119を正逆に回転させれば、回転する該エンドミル(図示せず)の先端付近を、xyテーブル(主軸111の回転軸がz軸上に存するように座標軸をとった際、z軸に対して直交するxy面上において自由に移動するテーブル)上に固定された被加工物に対して進退させることにより(駆動モータ119の回転によりおねじ113が回転され、それに伴ってめねじ117が図3中の矢印Bに沿った方向に移動するので、主軸111を支持する支持手段109も該矢印Bに沿った方向に移動する。)、被加工物を切削加工することができる。
特開平11−296213号公報(第2図、第3図)
図3及び図4に示したような装置101においては、図5に示すように、主軸111に加わる力(主として、主軸111の先端に取り付けられたエンドミル(図示せず)が被加工物に当接する際の反力201)に抗して、主軸111をその回転軸(図5中、点線Cにより示した。)に沿った方向(図5中、矢印D方向)にスライドさせるには、主軸111に加わる力(主として、反力201)とは逆向きの力203を主軸111に加える必要がある。この逆向きの力203を主軸111に加えるには、おねじ113を回転させ、めねじ117に逆向きの力203と同方向に向いた力301を加える必要があるが、力301は主軸111を回転軸(点線C)に沿った方向(矢印D方向)に移動させるように作用するばかりではなく、主軸111の回転軸(点線C)をぶれさせるようにも作用する。
即ち、めねじ117に加えられる力301の作用線から、主軸111の回転軸(点線C)への垂線の長さ303が0ではないため、力301は主軸111の回転軸(点線C)上の点の周りに回転モーメント(力301の大きさに、力301の作用線から主軸111の回転軸(点線C)への垂線の長さ303を乗じたもの)を生じ、該回転モーメントにより主軸111の回転軸は点線Cから点線C1の方向へぶれる(なお、理解を容易にするため、点線C1は実際よりもぶれを大きく示している。)。
この主軸111の回転軸のぶれは、主軸111の先端に取り付けられたエンドミル(図示せず)が被加工物に当接する位置を狂わせることから、被加工物の加工精度を低下させてしまう。
また、このような主軸111の回転軸のぶれは、主軸111の先端に取り付けられたエンドミル(図示せず)が被加工物に当接した状態においてのみ生じるものではなく、めねじ117に力301が加わっていればエンドミル(図示せず)が被加工物に当接していない状態においても生じるものである。かかる状態としては、例えば、停止していた主軸111にスライドを開始させたり、定速でスライドしている主軸111を停止させたり、定速でスライドしている主軸111のスライド速度を変えたりするような主軸111に加速度が生じる状態を例示することができる。
そこで、本発明においては、回転シャフトをその回転軸に沿った方向にスライドさせる際に該回転軸のぶれを防止又は減少させる回転シャフト装置を提供することを目的とする。
本発明の回転シャフト装置(以下、「本装置」という。)は、回転シャフトと、該回転シャフトを所定の回転軸の周りに回転自在に支持する支持手段と、該回転シャフトを該回転軸に沿った方向であるスライド方向にスライド自在に支持する基礎部分と、該回転シャフトを該回転軸の周りに回転させる回転手段と、該回転シャフトを該スライド方向にスライドさせる駆動手段と、を備えてなる回転シャフト装置であって、該駆動手段によって加えられる力により該回転軸上の任意の点の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0である、回転シャフト装置である。
こうすることで支持手段が、回転シャフトを所定の回転軸の周りに回転自在に支持すると共に、基礎部分が、回転シャフトを該回転軸に沿った方向であるスライド方向にスライド自在に支持する。回転手段が、回転シャフトを該回転軸の周りに回転させる。駆動手段が、回転シャフトを該スライド方向にスライドさせる。そして、本装置においては、駆動手段によって加えられる力により該回転軸上の任意の点(回転シャフトを構成する点)の周りに生じる回転モーメント(図5において説明したように、この回転モーメントが回転シャフトの回転軸をぶれさせる。)がほぼ0であるので、図3及び図4に示したような装置101とは異なり、駆動手段によって加えられる力によって回転シャフトの回転軸がぶれない。
前記基礎部分が、前記支持手段を前記スライド方向にスライド自在に支持することで、前記回転シャフトを前記スライド方向にスライド自在に支持すると共に、前記駆動手段が、前記支持手段を前記スライド方向にスライドさせることで、前記回転シャフトを前記スライド方向にスライドさせるもの(以下、「支持手段スライド装置」という。)であってもよい。
こうすることで回転シャフトを回転自在に支持する支持手段を基礎部分が前記スライド方向にスライド自在に支持し、駆動手段が、支持手段を前記スライド方向にスライドさせるので、駆動手段が、基礎部分に対して回転しない支持手段をスライドさせれば足りるので、本装置を簡単に構成することができる。
支持手段スライド装置の場合、前記支持手段が、前記回転シャフトが嵌入されるシャフト嵌入孔を有すると共に、前記所定の回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分を有しており、前記基礎部分が、前記支持手段が嵌入される支持手段嵌入孔を有しており、そして該円柱側面部分に沿って配設された第1磁力発生手段と、該支持手段嵌入孔の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段と、によって構成されるリニアモータにより前記駆動手段が形成されるもの(以下、「支持手段嵌入装置」という。)であってもよい。
こうすることで基礎部分が有する支持手段嵌入孔に支持手段が嵌入され(前記所定の回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分が支持手段嵌入孔の内壁に面するように嵌入される。)、支持手段が有するシャフト嵌入孔に回転シャフトが嵌入されるので、回転シャフトが支持手段に確実に支持されると共に支持手段も基礎部分に確実に支持される。そして、円柱側面部分に沿って配設された第1磁力発生手段と、円柱側面部分が面する支持手段嵌入孔の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段と、によって構成されるリニアモータにより駆動手段が形成されるので、駆動手段を小型に構成することができると共に駆動手段が内蔵されるので駆動手段を保護することができる。
支持手段嵌入装置の場合、前記第1磁力発生手段と前記第2磁力発生手段とが、前記所定の回転軸を中心に環状に配設されるものであってもよい。
こうすることで駆動手段たるリニアモータを構成する第1磁力発生手段及び第2磁力発生手段とが前記所定の回転軸を中心に環状に配設されるので、支持手段嵌入孔に嵌入された支持手段を前記スライド方向にスライドさせる力が、前記所定の回転軸の周りにバランスよく生じることから、駆動手段によって加えられる力により該回転軸上の任意の点(回転シャフトを構成する点)の周りに生じる回転モーメントをほぼ0にすることを一層容易かつ確実に実現することができる。
支持手段嵌入装置の場合、前記回転手段が、前記回転シャフトに取り付けられた回転子と、前記シャフト嵌入孔の内部に配設された固定子と、によって形成されるビルトインモータであってもよい。
回転シャフトに取り付けられた回転子と、シャフト嵌入孔の内部に配設された固定子と、によって形成されるビルトインモータは、通常、前記所定の回転軸を軸とした円柱形状をしていることから、かかるビルトインモータを回転手段とすることで前記所定の回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分を有する支持手段に回転手段を容易かつコンパクトに配設することができる。
支持手段嵌入装置の場合、前記支持手段の前記円柱側面部分と前記基礎部分の前記支持手段嵌入孔とのいずれか一方に沿って配設され、前記所定の回転軸に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるコイルである振動発生コイルと、前記支持手段の前記円柱側面部分と前記基礎部分の前記支持手段嵌入孔とのいずれか他方に沿って配設され、該振動発生コイルによって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分と、をさらに備えてなるもの(以下、「振動発生装置」という。)であってもよい。
こうすることで円柱側面部分と支持手段嵌入孔とのいずれか一方に沿って配設された振動発生コイルが前記所定の回転軸に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じ、該いずれか他方に沿って配設された振動発生用磁力反応部分が振動発生コイルによって生じる磁力に吸引又は反発するので、振動発生コイルが生じる磁力の変化によって振動発生用磁力反応部分と振動発生コイルとの間に作用する力も変化することから、支持手段を前記所定の回転軸に沿った方向に振動させる。支持手段を前記所定の回転軸に沿った方向に振動させることにより、回転シャフトも前記所定の回転軸に沿った方向に振動させることができる。
なお、振動発生用磁力反応部分は、振動発生コイルによって生じる磁力に吸引され又は反発する部分であればいかなるものであってもよく、何ら限定されるものではないが、一例としては、永久磁石やコイル等を例示することができる。
回転シャフトを前記所定の回転軸に沿った方向に振動させることは種々の目的に用いられることができるが、一例としては、本装置を備えてなる工作機械であって回転シャフトが主軸である工作機械であれば、主軸に取り付けた工具を前記所定の回転軸に沿った方向に振動させつつ加工することにより加工時間を短縮することができ(加工速度を上昇させることができる。)、又、難削材の加工が可能となる。
振動発生装置の場合、前記第1磁力発生手段が、前記振動発生用磁力反応部分を兼ねるものであってもよい。
こうすることで振動発生用磁力反応部分を別個に配設する必要がないので、それを別個に配設する場合に比して、振動発生装置の構成部品を減少させることができ、振動発生装置のコスト低減及び小型化に資することができる。
前記駆動手段によって前記回転シャフトが前記スライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力により前記回転軸上の任意の点の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0であってもよい。
こうすることで駆動手段により回転シャフトがスライドされる際に該スライドに抗するように生じる抵抗力(該スライドとは逆方向にはたらく力)による前記回転軸上の任意の点(回転シャフトを構成する点)の周りに生じる回転モーメントがほぼ0であるので、該抵抗力によって、スライドされつつある回転シャフトの回転軸がぶれない(この抵抗力は、回転シャフトがスライドされることによって生じるので、この抵抗力により該回転モーメントが生じるのであれば、スライドされつつある回転シャフトの回転軸が該回転モーメントによりぶれる。)。
本装置は種々の目的に用いられることができるが、工作機械に用いてもよい。
即ち、本装置を用いて、本装置を備えてなる工作機械であって、前記回転シャフトが主軸である工作機械(以下、「本機械」という。)の一部を構成することができる。
本機械は、主軸(回転シャフト)の回転軸のぶれが防止又は減少されるので、被加工物の加工精度を著しく向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
図1は、一実施形態の本発明の回転シャフト装置(本装置)11を示す断面図である。図1を参照して、本装置11について説明する。ここでは本装置11は、回転シャフトが主軸である工作機械(本機械)の一部を構成している。また、図1は、後述する回転シャフトたる主軸13の所定の回転軸(図1中、一点鎖線Rにて示した。)を含む平面による断面を示している。
本装置11は、大まかには、図示しない本機械の本体(メインフレーム)に取り付けられる基礎部分21と、基礎部分21が有する略円柱形状の支持手段嵌入孔に嵌入された略円柱形状の支持手段31と、支持手段31が有するシャフト嵌入孔に嵌入された略円柱形状の主軸13(回転シャフト)と、支持手段31の外面に沿って配設された永久磁石41(第1磁力発生手段)と、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内壁に沿って配設されたコイル51(第2磁力発生手段)と、主軸13に取り付けられた回転子61と、支持手段31のシャフト嵌入孔の内部に配設された固定子63と、基礎部分21の支持手段嵌入孔に沿って配設された振動発生コイル71と、を備えてなる。
基礎部分21は、図示しない本機械の本体(メインフレーム)に取り付けられる取付部23(取り付け用のボルトが嵌入されるボルト嵌入穴が穿設された板状部材により構成される。)と、取付部23に外面が取り付けられた筒状部25と、を有している。
筒状部25は、略円筒形状(円筒形状とは、第1の半径を有する第1の直円柱から、第1の直円柱の軸を軸とし第1の半径よりも小さな第2の半径を有する第2の直円柱をくりぬいた形状をいう。以下、同じ。)をしている。
支持手段31は、略直円柱形状をしており、基礎部分21(筒状部25)が有する略円柱形状の支持手段嵌入孔(基礎部分21の筒状部25が形成する略円筒形状の内部により形成される。)に遊嵌(僅かな遊びをもって嵌入)されることでスライド方向(主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)と略平行方向である。)にスライド自在に支持されている。
また、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間には、ここでは加圧された油が供給されることで静圧軸受が形成されており、それによって支持手段31は基礎部分21に対してスライド方向に極めて円滑にスライドすることができる。該静圧軸受は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)中心に環状に形成されている。もっとも、支持手段31が基礎部分21に対してスライド自在であれば、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間に静圧軸受が必ず必要となるものではなく、例えば、動圧軸受や転がり軸受(例えば、玉軸受、ころ軸受)が用いられても、またこれらの軸受が併用されてもよい。
なお、図1に示した本装置11における基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間の静圧軸受は、基礎部分21(筒状部25)に形成された加圧油入口81に供給された加圧油が、基礎部分21(筒状部25)内部の油流路83を経由して油吐出口85a、85bから吐出されることによって形成される。さらに、ここでは基礎部分21(筒状部25)に形成された加圧空気入口91に供給された加圧空気が、基礎部分21(筒状部25)内部の加圧空気流路93を経由して空気吐出口95a、95b、95c、95d、95eから吐出される(エアーパージ用)。
主軸13(回転シャフト)は、その先端にエンドミル等のような工具が取り付けられ、該工具が取り付けられた状態で回転される(回転する該工具が被加工物に当接することで被加工物に切削等の加工を施す。)。
略円柱形状の主軸13は、支持手段31が有するシャフト嵌入孔31h(所定の回転軸(一点鎖線R)が含まれる直線上に存する軸を有する略直円柱形状の孔であって、所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った支持手段31の両端部のうち一端側に開いている孔)に嵌入されると共に、支持手段31のシャフト嵌入孔31h内部に配設された軸受け33によって所定の回転軸(一点鎖線R)の周りに回転自在に支持されている。
一方、回転子61が主軸13に取り付けられると共に、固定子63が支持手段31のシャフト嵌入孔31hの内部に配設されている。これら回転子61と固定子63とによって回転手段たるビルトインモータが形成されており、これにより主軸13が支持手段31に対して所定の回転軸(一点鎖線R)の周りに回転される。
支持手段31の形状である略直円柱(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を軸とする直円柱)の側面に沿って永久磁石41(第1磁力発生手段)が埋設されるように配設されている。永久磁石41は、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されている。永久磁石41は略円筒形状をしており、前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿ってN極とS極とが交互に存在するように前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿って複数配設されている。
そして、基礎部分21の支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)の内壁に沿ってコイル51(第2磁力発生手段)が配設されている。コイル51も前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されており、図示しない制御装置から自由に電流を流すことができるようになっている。
これら永久磁石41とコイル51とによって駆動手段たるリニアモータが形成されており、かかるリニアモータによって支持手段31が基礎部分21に対して前記スライド方向に自由にスライドさせられる。
なお、支持手段31の基礎部分21に対する前記スライド方向への運動は、支持手段31の前記スライド方向に関する一端側に形成された一端側ストッパー31aと他端側に形成された他端側ストッパー31bとが基礎部分21に当接することによって所定の範囲内に制限され、支持手段31が基礎部分21から不意に抜け落ちることを防止している。
また、支持手段31の基礎部分21に対する前記所定の回転軸(一点鎖線R)の周りの回転は、支持手段31と基礎部分21との一方に形成された突起(図示せず)と、支持手段31と基礎部分21との他方に形成され該突起が嵌入される溝(図示せず。該溝は、前記所定の回転軸(一点鎖線R)に平行に形成される。)と、によって構成されるまわり止めによって禁止される(該突起は該溝に沿って自由に移動することができるので、支持手段31の基礎部分21に対する前記スライド方向への運動は許容されるが、支持手段31の基礎部分21に対する前記所定の回転軸(一点鎖線R)の周りの回転は禁止される。)。
振動発生コイル71は、コイル51と同様、基礎部分21の支持手段嵌入孔に沿って前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されており、図示しない制御装置から自由に電流を流すことができるようになっている。
この振動発生コイル71に前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるよう電流を流すと(具体的には、例えば、正弦カーブに従って変化する電流を流す。)、支持手段31の略直円柱の側面に沿って配設された永久磁石41(第1磁力発生手段)が振動発生コイル71により生じる磁力に吸引又は反発され、それによって支持手段31が基礎部分21に対して前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った方向(スライド方向)に振動する(振動発生コイル71により生じる磁力は、所定の周期で時間的に変化するので、該磁力に吸引又は反発する永久磁石41は、所定の周期で時間的に変化する力を受ける。)。即ち、ここでは永久磁石41が、振動発生コイル71によって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分を兼ねている。
また、ここでは主軸13の前記所定の回転軸(一点鎖線R)と、支持手段31が形成する略直円柱の軸と、筒状部25が形成する略直円筒の軸と、支持手段31のシャフト嵌入孔31hが形成する略直円柱の軸と、主軸13が形成する略直円柱の軸と、前記静圧軸受(基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間に形成される静圧軸受)の中心軸と、は一直線上に略存する。
このような本装置11は、回転シャフトが主軸13である工作機械の一部を構成しているので、回転手段(回転子61と固定子63とによって形成されるビルトインモータ)により主軸13を回転させ、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)により主軸13をスライド方向に進退させ、主軸13の先端に取り付けられたエンドミル等のような工具を被加工物に当接させて被加工物に切削等の加工を施す。
図2は、駆動手段たるリニアモータによって加えられる力の状態を示す概念図(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む平面による断面を示している。)である。図2を参照して、駆動手段によって加えられる力の状態を説明する。ここでは駆動手段は、前述のように永久磁石41とコイル51とによって構成されるリニアモータであるが、コイル51が生じる磁力によって永久磁石41には力F1(前記所定の回転軸(一点鎖線R)の一方側)と力F2(前記所定の回転軸(一点鎖線R)の他方側)とが作用する。ここで主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点Pを考える。まず、力F1によって点Pの廻りに生じる回転モーメントM1は、力F1の作用線に点Pから下ろした垂線の長さL1に、力F1の大きさf1を乗じたL1×f1(方向は図2中、反時計回り)である。同様に、力F2によって点Pの廻りに生じる回転モーメントM2は、力F2の作用線に点Pから下ろした垂線の長さL2に、力F2の大きさf2を乗じたL2×f2(方向は図2中、時計回り)である。そして、永久磁石41は前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されているのでL1=L2であり、前記所定の回転軸(一点鎖線R)の周りのいずれの位置においても永久磁石41及びコイル51の構造は同じであると共に永久磁石41とコイル51との位置関係(例えば、両者間の距離)も同じであることからf1=f2である。よって、回転モーメントM1の大きさL1×f1と、回転モーメントM2の大きさL2×f2と、は等しくなり、かつ両回転モーメントM1、M2の方向は逆向きであるので、両回転モーメントM1、M2は互いにうち消し合って点Pのまわりの回転モーメントは0になる。さらに、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含むいずれの平面による断面においても(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面による断面において)、上述した関係が成立するので、全体としても点Pのまわりの回転モーメントは0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面における点Pの周りの回転モーメントを合計しても0になる。)。
また、ここでは主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の特定の点Pを例にとって説明したが、前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の全ての点の周りの回転モーメントが0になる。)。
なお、図2では、力F1、F2の方向を図2中、下向きの場合を例にとって説明したが、これら力F1、F2の方向が図2中、上向きの場合であっても全く同様(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0)である。
また、前述のように、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間には、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心として環状に静圧軸受が形成されており、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)により主軸13(回転シャフト)がスライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力はこの静圧軸受に生じる。該静圧軸受に生じる抵抗力は、ここでは支持手段31が基礎部分21に対してスライドすることを妨げる方向に生じ(主として摩擦力)、支持手段31の外周面に作用する。該静圧軸受に生じる抵抗力は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じ大きさ(回転モーメントを生じる力の大きさは該所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じ。)であると共に、該抵抗力が作用する支持手段31の外周面(円柱側面部分31c)は主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を軸とした直円柱の側面の一部を構成するので(該静圧軸受は主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心として環状に形成されている。)該所定の回転軸(一点鎖線R)上の点から抵抗力の作用線に下ろした垂線の長さは該所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じになるから、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含むいずれの平面による断面においても(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面による断面において)、前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点の周りの該抵抗力により生じる回転モーメントは0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点の一方側にはたらく回転モーメントと、他方側にはたらく回転モーメントと、が互いに同じ大きさで方向が逆向きであるので、互いにうち消し合う。)。そして、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面における前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点の周りの該抵抗力により生じる回転モーメントを合計しても0になる。
図6は、駆動手段により主軸13(回転シャフト)がスライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力により前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点の周りに生じる回転モーメントを説明するための概念図である。図6を参照して、該回転モーメントについて説明する。図6は、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む一平面による断面を示している。ここに駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)により支持手段31が基礎部分21に対してスライドされることで主軸13(回転シャフト)がスライド方向(例えば、図6中、矢印K方向)にスライドされるが、このとき支持手段31の外周面31d(円柱側面部分31cと同じ)に抵抗力G1、G2が作用する。抵抗力G1、G2は、支持手段31が基礎部分21に対してスライドすることを妨げる方向(即ち、ここでは矢印Kとは逆方向)に生じる。ここで主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の点Qを考える。まず、抵抗力G1によって点Qの廻りに生じる回転モーメントM3は、抵抗力G1の作用線に点Qから下ろした垂線の長さL3に、抵抗力G1の大きさg1を乗じたL3×g1(方向は図6中、時計回り)である。同様に、抵抗力G2によって点Qの廻りに生じる回転モーメントM4は、抵抗力G2の作用線に点Qから下ろした垂線の長さL4に、抵抗力G2の大きさg2を乗じたL4×g2(方向は図6中、反時計回り)である。そして、抵抗力G1、G2が作用する支持手段31の外周面31d(円柱側面部分31c)は主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を軸とした直円柱の側面の一部を構成するので、該所定の回転軸(一点鎖線R)上の点から抵抗力の作用線に下ろした垂線の長さL3、L4は該所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じになる(L3=L4)。また、基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面31dと、の間の静圧軸受は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心として環状に形成されているので、抵抗力G1、G2の大きさg1、g2は、主軸13の所定の回転軸(一点鎖線R)を中心としたいずれの場所も同じである(g1=g2)。よって、回転モーメントM3の大きさL3×g1と、回転モーメントM4の大きさL4×g2と、は等しくなり、かつ両回転モーメントM3、M4の方向は逆向きであるので、両回転モーメントM3、M4は互いにうち消し合って点Qのまわりの回転モーメントは0になる。さらに、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含むいずれの平面による断面においても(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面による断面において)、上述した関係が成立するので、全体としても点Qのまわりの回転モーメントは0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)を含む全ての平面における点Qの周りの回転モーメントを合計しても0になる。)。
また、ここでは主軸13(回転シャフト)に属する位置のうち前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の特定の点Qを例にとって説明したが、前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0になる(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上の全ての点の周りの回転モーメントが0になる。)。
なお、図6では、力G1、G2の方向を図6中、上向きの場合(主軸13(回転シャフト)が図6中、下方向にスライドされる場合)を例にとって説明したが、これら力G1、G2の方向が図6中、下向きの場合(主軸13(回転シャフト)が図6中、下方向にスライドされる場合)であっても全く同様(前記所定の回転軸(一点鎖線R)上のいずれの点の周りの回転モーメントも0)である。
以上説明したように、本装置11は、回転シャフトたる主軸13と、回転シャフトたる主軸13を所定の回転軸(一点鎖線R)の周りに回転自在に支持する支持手段31と、回転シャフトたる主軸13を該回転軸(一点鎖線R)に沿った方向であるスライド方向にスライド自在に支持する基礎部分21と、回転シャフトたる主軸13を回転軸(一点鎖線R)の周りに回転させる回転手段(回転子61と固定子63とによって形成されるビルトインモータが回転手段に該当する。また、ここでは基礎部分21及び支持手段31に対し主軸13を回転させる。)と、回転シャフトたる主軸13を該スライド方向にスライドさせる駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータが駆動手段に該当する。また、ここでは基礎部分21に対し主軸13を該スライド方向にスライドさせる。)と、を備えてなる回転シャフト装置であって、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)によって加えられる力により回転軸(一点鎖線R)上の任意の点(例えば、上述の点P)の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0である、回転シャフト装置である。
そして、基礎部分21が、支持手段31を前記スライド方向(回転軸(一点鎖線R)に平行方向)にスライド自在に支持することで、回転シャフトたる主軸13を前記スライド方向にスライド自在に支持すると共に、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)が、支持手段31を前記スライド方向にスライドさせることで、回転シャフトたる主軸13を前記スライド方向にスライドさせる。
さらに、支持手段31が、回転シャフトたる主軸13が嵌入されるシャフト嵌入孔31hを有すると共に、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を軸とした円柱の側面である円柱側面部分31cを有しており、基礎部分21が、支持手段31が嵌入される支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)を有しており、そして円柱側面部分31cに沿って配設された第1磁力発生手段たる永久磁石41と、該支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段たるコイル51と、によって構成されるリニアモータにより駆動手段が形成される。
また、ここでは第1磁力発生手段たる永久磁石41と第2磁力発生手段たるコイル51とが、前記所定の回転軸(一点鎖線R)を中心に環状に配設されている。
加えて、回転手段が、回転シャフトたる主軸13に取り付けられた回転子61と、シャフト嵌入孔31hの内部に配設された固定子63と、によって形成されるビルトインモータである。
そして、支持手段31の円柱側面部分31cと基礎部分21の支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)とのいずれか一方(ここでは基礎部分21の支持手段嵌入孔)に沿って配設され、前記所定の回転軸(一点鎖線R)に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるコイルである振動発生コイル71と、支持手段31の円柱側面部分31cと基礎部分21の支持手段嵌入孔(支持手段31が基礎部分21を貫通している部分)とのいずれか他方(ここでは支持手段31の円柱側面部分31c)に沿って配設され、振動発生コイル71によって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分たる永久磁石41と、をさらに備えてなる。
また、ここでは第1磁力発生手段たる永久磁石41が、振動発生用磁力反応部分を兼ねている。
加えて、駆動手段(永久磁石41とコイル51とによって形成されるリニアモータ)によって回転シャフトたる主軸13が前記スライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力(基礎部分21の支持手段嵌入孔の内周面と、支持手段31の外周面と、の間に形成される前記静圧軸受に生じる。)により前記回転軸(一点鎖線R)上の任意の点の周りに生じる回転モーメントがほぼ0である。
そして、本装置11は、本装置11を備えてなる工作機械であって、回転シャフトが主軸13である工作機械の一部を構成している。
一実施形態の本発明の回転シャフト装置(本装置)を示す断面図である。 図1に示した本装置において、駆動手段によって加えられる力の状態を示す概念図である。 従来の工作機械の主軸を、該主軸の回転軸に沿った方向にスライドさせる装置の一例を示す概略正面図である。 図3に示した装置の底面図である。 図3及び図4に示した装置において、主軸の回転軸(点線C)がぶれる様子を示す概念図である。 駆動手段により主軸がスライド方向にスライドされる際の抵抗力により主軸の回転軸上の点の周りに生じる回転モーメントを説明するための概念図である。
符号の説明
11 本発明の回転シャフト装置(本装置)
13 主軸
21 基礎部分
23 取付部
25 筒状部
31 支持手段
31a 一端側ストッパー
31b 他端側ストッパー
31c 円柱側面部分
31d 外周面
31h シャフト嵌入孔
33 軸受け
41 永久磁石
51 コイル
61 回転子
63 固定子
71 振動発生コイル
81 加圧油入口
83 油流路
85a、85b 油吐出口
91 加圧空気入口
93 加圧空気流路
95a、95b、95c、95d、95e 空気吐出口
101 従来の装置
103 基礎部分
105a、105b ガイド
107a、107b、107c、107d ブロック
109 支持手段
111 主軸
113 おねじ
115a、115b 軸受け
117 めねじ
119 駆動モータ
121 カップリング
201 反力
203 逆向きの力
301 力
303 垂線の長さ

Claims (6)

  1. 回転シャフトと、
    該回転シャフトが嵌入されるシャフト嵌入孔を有し、該回転シャフトを所定の回転軸の周りに回転自在に支持すると共に、該回転軸を軸とした円柱の側面である円柱側面部分を有する支持手段と、
    該支持手段が嵌入される支持手段嵌入孔を有し、該支持手段を該回転軸に沿った方向であるスライド方向にスライド自在に支持することで、該回転シャフトを該スライド方向にスライド自在に支持する基礎部分と、
    該回転シャフトを該回転軸の周りに回転させる回転手段と、
    該円柱側面部分に沿って配設された第1磁力発生手段と、該支持手段嵌入孔の内壁に沿って配設された第2磁力発生手段と、によって構成されるリニアモータにより形成され、該支持手段を該スライド方向にスライドさせることで該回転シャフトを該スライド方向にスライドさせる駆動手段と、
    該支持手段の該円柱側面部分と該基礎部分の該支持手段嵌入孔とのいずれか一方に沿って配設され、該所定の回転軸に沿った方向に所定の周期で時間的に変化する磁力を生じるコイルである振動発生コイルと、
    該支持手段の該円柱側面部分と該基礎部分の該支持手段嵌入孔とのいずれか他方に沿って配設され、該振動発生コイルによって生じる磁力に吸引又は反発する部分である振動発生用磁力反応部分と、
    を備えてなる回転シャフト装置であって、
    該駆動手段によって加えられる力により該回転軸上の任意の点の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0である、回転シャフト装置。
  2. 前記振動発生コイルが、前記基礎部分の前記支持手段嵌入孔に沿って配設されると共に、
    前記振動発生用磁力反応部分が、前記支持手段の前記円柱側面部分に沿って配設され、
    前記第1磁力発生手段が、前記振動発生用磁力反応部分を兼ねるものである、請求項1に記載の回転シャフト装置。
  3. 前記第1磁力発生手段と前記第2磁力発生手段とが、前記所定の回転軸を中心に環状に配設されるものである、請求項1又は2に記載の回転シャフト装置。
  4. 前記回転手段が、前記回転シャフトに取り付けられた回転子と、前記シャフト嵌入孔の内部に配設された固定子と、によって形成されるビルトインモータである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の回転シャフト装置。
  5. 前記駆動手段によって前記回転シャフトが前記スライド方向にスライドされる際、該スライドに抗して生じる抵抗力により前記回転軸上の任意の点の周りに生じる回転モーメントが、ほぼ0である、請求項1乃至4のいずれか1に記載の回転シャフト装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の回転シャフト装置を備えてなる工作機械であって、前記回転シャフトが主軸である工作機械。
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