JP2017198287A - 駆動伝達機構及びそれを利用した機械装置 - Google Patents

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昌弘 町田
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Abstract

【課題】比較的簡単な構成で、カムの加工精度を良好に反映することができる駆動伝達機構及びそれを利用した機械装置を提供する。
【解決手段】ボール減速機20は、ボール50の表面を受ける螺旋状のボール溝26が外周面に形成されており駆動手段により回転されるウォームギア24と、出力軸14と一体に回転可能であって、該出力軸14の軸方向と直交する主面上の外周側に、前記ボール50を受ける曲面部40を有する受部材38が適宜間隔で複数形成された回転体30とを備える。前記受部材38には、前記ボール50を受ける曲面部40と、磁石46を収納する収納部42が設けられており、前記ボール50は、磁力によって前記受部材38に吸着保持される。すなわち、出力軸14の軸方向と直交する主面上に、前記ボール50が吸着保持され、前記ウォームギア24のボール溝26と噛み合う。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動伝達機構及びそれを利用した機械装置に関し、更に具体的には、カムの加工精度を良好にし、それを駆動時に反映できる駆動伝達機構及びそれを利用した機械装置に関するものである。
駆動伝達機構としては、例えばボール減速機がある。従来のボール減速機としては、下記特許文献1に記載の技術がある。当該特許文献1のボール減速機は、外周面に複数の凹部を有するウォームホイールと、前記凹部内に収納される磁石と、磁性材料で形成されており、前記凹部に一部が収容されるとともに、前記磁石によって吸着保持される球状体と、該球状体の表面を受ける螺旋状の溝が外周面に形成されており、駆動手段によって回転駆動されるウォームギアとを備えた構造となっている。
特開2009−210004号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、ウォームホイールの外周面にボールを受ける溝を形成するため、構造が複雑である上、カムの加工精度を上げるのが難しく、仮に加工精度がよくても、駆動時にそれが必ずしも反映されないことがあるという課題がある。
本発明は、以上のような点に着目したもので、比較的な簡単な構成で、カムの加工精度を上げ、それを駆動時に良好に反映することができる駆動伝達機構及びそれを利用した機械装置を提供することを、その目的とする。
本発明のボール減速機は、ボールの表面を受ける螺旋状の溝が外周面に形成されており、駆動手段によって回転駆動されるウォームギアと、該ウォームギアの回転軸と直交しない主面上に、前記ボールの表面を受ける受部を有する受部材が適宜間隔で複数設けられた被駆動体と、を備えるとともに、前記ボールを、磁力によって前記受部に吸着保持することを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記被駆動体は、出力軸と一体に回転可能であって、該出力軸の軸方向と直交する主面上の外周側に、前記複数の受部材が、前記出力軸を中心とする同一円周上に適宜間隔で配置されていることを特徴とする。他の形態は、前記被駆動体がバレルないしホイールであることを特徴とする。主要な形態の他の一つは、前記被駆動体は、前記主面上に、前記複数の受部材が、同一直線上に適宜間隔で複数配置されていることを特徴とする。
他の形態の一つは、前記受部材が、前記ボールの表面を受ける曲面部と、磁石を収納する収納部と、を有しており、前記ボールが磁性材料で形成されていることを特徴とする。あるいは、前記受部材が、前記ボールの表面を複数個所で受ける他の複数のボールと、該他の複数のボールが配置される受部と、前記受部の下方に形成されており、磁石を収納する収納部と、を有しており、前記ボールが磁性材料で形成されていることを特徴とする。更に他の形態は、前記被駆動体が、磁性材料で形成されていることを特徴とする。
本発明の機械装置は、前記いずれかに記載の駆動伝達機構を利用したことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、ボールの表面を受ける螺旋状の溝が外周面に形成されており、駆動手段によって回転駆動されるウォームギアと、該ウォームギアの回転軸と直交しない主面上に、前記ボールの表面を受ける受部を有する受部材が適宜間隔で複数設けられた被駆動体と、を備えるとともに、前記ボールを、磁力によって前記受部に吸着保持することとした。このため、駆動伝達機構の構成を簡略化するとともに、被駆動体の主面上にボールを保持する受部を形成するため、加工精度が上がり、駆動時に再現性もよいという具合に、加工精度を良好に反映させることができる。
本発明の実施例1の回転テーブル装置を示す図であり、(A)は主要部の断面図,(B)は前記(A)の一部拡大図である。 前記実施例1の平面図である。 本発明の実施例2の駆動伝達機構を示す図であり、(A-1)は主要断面図,(A-2)は前記(A-1)の一部拡大図,(B)は前記(A-1)を矢印F3a方向から見た平面図,(C)は前記(A-1)を矢印F3b方向から見た背面図である。 本発明の実施例3の駆動伝達機構を示す図であり、(A-1)は主要断面図,(A-2)は前記(A-1)の一部拡大図,(B)は前記(A-1)を矢印F4方向から見た図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1及び図2を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は、発明の実施例1の回転テーブル装置の主要部を示す断面図,図1(B)は前記(A)の一部拡大図である。図2は、前記回転テーブル装置の平面図である。本実施例は、本発明の駆動伝達機構を、インデックステーブルなどの回転テーブル装置に用いられるボール減速機に適用した例である。図1(A)に示すように、本実施例の回転テーブル装置10は、ボール減速機20の出力軸14にテーブル16を設けた構成となっている。前記ボール減速機20は、入力軸22に固定されたウォームギア24と、前記出力軸14に固定された回転体30と、ボール50等によって構成されている。
前記ウォームギア24は、入力軸22に固定されており、該入力軸22は、一対の軸受け28A,28Bによって、本体ケース12の適宜位置に回転可能に支持されている。このようなウォームギア24の外周には、螺旋状のボール溝26が形成されている。なお、本実施例では、前記ウォームギア24として、全長にわたって径が同一のものを用いたが、中心部よりも両端部の径が大きい鼓形のウォームギアを用いて、ボール50と広範囲で接触させるようにしてもよい。
一方、前記回転体30は、出力軸14と一体に回転可能となるように適宜手段で該出力軸14に固定されている。前記回転体30は、本実施例では、円筒部32を有するバレル形態のものを用いている。前記円筒部32の下側の主面には、図1(B)に示すように、後述する受部材38を設ける凹部34が、前記出力軸14を中心とする同一円周上に、適宜間隔で複数形成されている。前記受部材38は、磁石46を収納する収納部42と、ボール50を受ける曲面部40を有している。前記磁石46は、前記受部材38の収納部42に収納される。本実施例では、受部材38が磁性体ないし磁性材料で形成されているので、磁石46は、受部材38に磁力によって吸着する。次に、前記受部材38の曲面部40には、前記ボール50の一部が収納される。該ボール50も磁性体によって形成されており、前記磁石46に吸着される。
すなわち、前記ボール50を、前記出力軸14の軸方向と直交する面上において前記受部材38で受ける構成となっている。いいかえれば、前記ウォームギア24の回転軸(入力軸22)と直交しない主面上において、前記ボール50を受ける構成となっている。なお、磁石46とボール50の間にスペース44が形成されるように、各部の寸法が設定されている。該スペース44は、前記ボール50の回転による磁石46の損傷を防ぐととともに、油溜まりとしても機能する。また、図示の例では、前記受部材38の上面38Aと、前記凹部34の間にも適宜隙間48が設けられている。
前記磁石46から出た磁力線は、ボール50,受部材38を通過して、再び磁石46に戻る。このように、ボール50は、回転体30の受部材38に磁石46によって吸着保持され、これらのボール50が、上述したウォームギア24のボール溝26に嵌り込んで噛み合う構成となっている。このような回転体30は、図1(A)に示すように、軸受け等によって、前記ケース本体12に対して回転可能に支持されている。
次に、本実施例の作用を説明する。図示しない駆動装置によって前記入力軸22を回転させると、該入力軸22の回転に伴ってウォームギア24が回転し、そのボール溝26に沿って前記ボール50が移動するようになる。このボール50の移動に伴って、該ボール50を受ける受部材38を介して前記回転体30が回転するとともに、該回転体30に固定された出力軸14及びテーブル16が回転するようになる。このようにして、入力軸22の回転が前記テーブル16に伝達される。入力軸22の回転数に対して回転体30の回転数が小さくなるので、ボール減速機20として作用することとなる。
このように、実施例1によれば、ボール50の表面を受ける螺旋状のボール溝26が外周面に形成されており駆動手段により回転されるウォームギア24と、出力軸14と一体に回転可能であって、該出力軸14の軸方向と直交する主面上の外周側に、前記ボール50を受ける曲面部40を有する受部材38が適宜間隔で複数形成された回転体30と、を備えるとともに、前記ボール50を、磁力によって前記受部材38に吸着保持することとした。このため、次のような効果がある。
(1)前記ボール50を、出力軸14と直交する面上(すなわち、ウォームギア24の回転軸(入力軸22)と直交しない主面上)で前記受部材38によって受けることとした。このため、ローラギヤカムやウォームホイールのように、外周面でボールを受ける構造の場合と比べ、加工精度が良好となり、それを駆動時に反映させることができる。
(2)磁力によってボール50を吸着保持してボール50の脱落を防止するため、ボール減速機20の構成を簡略化し、小型化,軽量化を図ることができる。
(3)前記受部材38を磁性材料で形成することとしたので、磁石46を磁力のみによって容易に固定することができる。
(4)バックラッシュが不要なため、ボール減速機20における高速回転,高剛性の回転が可能となる。
次に、図3を参照しながら本発明の実施例2を説明する。上述した実施例1は、本発明の駆動伝達機構を、回転テーブル装置及びそのボール減速機に適用した例である。すなわち、減速はするものの、回転運動を被駆動体(回転体30)に回転運動として伝達している。これに対し、本実施例では、回転運動を伝達して、被駆動体を直線的に往復駆動させるものである。図3(A-1)は、本実施例の主要断面図,図3(A-2)は前記(A-1)の一部拡大図,図3(B)は前記(A-1)を矢印F3a方向から見た平面図,図3(C)は前記(A)を矢印F3b方向から見た背面図である。
本実施例の駆動伝達機構100は、本体ケース120に回転可能に支持されたウォームギア104と、前記本体ケース120に往復駆動可能に支持された被駆動体130と、前記ウォームギア104を回転させるモータ146と、駆動を伝達するためのボール150等によって構成されている。前記ウォームギア104は、回転軸102に固定されており、該回転軸102は、軸受け108,110によって、本体ケース120の適宜位置に回転可能に支持されている。このようなウォームギア104の外周には、螺旋状のボール溝106が形成されている。前記回転軸102は、前記本体ケース120に固定されたモータ146によって回転駆動される。
一方、前記被駆動体130は、本実施例では、図3(B)に示すように、略長方形のプレートとなっており、該被駆動体130の長手方向が、前記ウォームギア104の回転軸102の軸方向と平行となり、かつ、前記軸方向に往復移動可能に前記本体ケース120に支持されている。前記被駆動体130の一端側(図3(B)の左端側)の側面130A,130Bには、図3(B)及び(C)に示すように、ボール150の一部を受ける断面弧状のボール溝132A,132Bが長手方向に形成されている。
図3(C)に示すように、本体ケース120の下方には、前記被駆動体130を保持するための中空部122が形成されている。そして、図3(B)に示すように、前記本体ケース120の側面124,126には、後述する受部材136を設ける複数の凹部134がそれぞれ形成されている。前記受部材136は、前記ボール150の表面を複数個所で受ける複数のボール142と、該ボール142を受ける受部138と、該受部138の下方に形成されており、磁石144を収納する収納部140を有している。本実施例では、受部材136が磁性体ないし磁性材料で形成されているため、前記磁石144は、受部材136に磁力によって吸着する。次に、前記受部材136の受部138に設けられた複数のボール142によって、磁性体によって形成されたボール150の表面が支持されるとともに、前記ボール150は前記磁石144に吸着され、前記受部材136に吸着保持される。
前記本体ケース120の側面124,126のそれぞれの受部材136に吸着保持されたボール150は、図3(B)及び(C)に示すように、前記被駆動体130の側面130A,130Bに形成されたボール溝132A,132Bに一部が嵌る。このようにボール150及びボール溝132A,132Bによって、前記被駆動体130が、前記本体ケース120に対して往復移動可能に保持されるとともに、該往復移動がガイドされる。なお、前記本体ケース120の中空部122の上面128には、後述する被駆動体130に保持されたボール150と接触しないように、ボール溝132Cが形成されている。
次に、前記被駆動体130は、図3(A-1)及び(B)に示すように、上面130Cに、長手方向に適宜間隔で複数の受部材136を受ける凹部134が形成されている。すなわち、前記ウォームギア104の回転軸102と平行な主面上に、前記凹部134が形成されている。前記凹部134及び受部材136の構成は、前記本体ケース120の側面124,126に設けられているものと同様である。なお、前記受部材136を設ける間隔は、保持されたボール150が、前記ウォームギア124のボール溝126に噛み合う間隔に適宜設定されている。
次に、本実施例の作用を説明する。前記モータ146によって前記回転軸102を回転させると、該回転軸102の回転に伴ってウォームギア104が回転し、そのボール溝106に沿って前記ボール150が移動するようになる。このボール150は、被駆動体130の上面130Aに磁石144によって吸着保持されており、前記被駆動体130自体は、前記本体ケース120に往復駆動可能に保持されている。このため、前記ボール150の移動に伴って、前記ボール150を受ける受部材136を介して被駆動体130が往復移動する。その際、前記本体ケース120の側面124,126に設けられた受部材136に保持されたボール150が、被駆動体130の側面130A,130Bのボール溝132A,132Bと噛み合うことで、前記被駆動体130は、前記回転軸102に対して平行な状態を保って往復駆動するようにガイドされる。
このように、実施例2によれば、ボール150の表面を受ける螺旋状のボール溝106が外周面に形成されており、モータ146によって回転されるウォームギア104と、前記ウォームギア104の回転軸102に対して平行な主面上に、前記ボール150の表面を受ける受部材136が適宜間隔で長手方向に形成された被駆動体130と、を備えることとした。そして、前記ボール150を、磁力によって前記受部材136に吸着保持することとしたので、前記ボール150を介して回転駆動を直線駆動に変換して伝達することができる。また、前記ボール150の表面を、複数のボール142で受けることとしたので、耐摩耗性が向上する。その他の効果は、上述した実施例1と同様である。
次に、図4を参照しながら本発明の実施例3を説明する。本実施例も、上述した実施例2と同様に、回転運動を伝達して、被駆動体を直線的に往復駆動させるものである。図4(A-1)は主要断面図,図4(A-2)は前記(A-1)の一部拡大図,図4(B)は前記図4(A-1)を矢印F4方向から見た図である。本実施例の駆動伝達装置200は、本体ケース212に回転可能に支持されたウォームギア204と、前記本体ケース212に往復移動可能に支持された被駆動体230と、前記ウォームギア204を回転させるモータ146と、駆動を伝達するためのボール150等によって構成されている。前記ウォームギア204は、回転軸202に固定されており、該回転軸202は、軸受け208,210によって、本体ケース212の適宜位置に回転可能に支持されている。前記ウォームギア204は、本実施例では、先端側が細くなったコーン型となっている。このようなウォームギア204の外周面には、螺旋状のボール溝206が形成されている。前記回転軸202は、前記本体ケース212に固定されたモータ146によって回転駆動される。
一方、被駆動体230は、前記実施例2と同様に、略長方形となっており、図4(A-1)に示すように、被駆動体230の長手方向が、前記ウォームギア204の回転軸202の軸方向と交わるように、かつ、前記長手方向に往復移動可能に前記本体ケース212に支持されている。前記本体ケース212の下方には、図4(B)に示すように、前記被駆動体230を保持するための中空部214が形成されている。そして、前記本体ケース212の側面216,218に沿って駆動するように、前記被駆動体230の側面234,236にガイドレール235,237が形成されている。なお、前記中空部214の上面220には、後述する被駆動体230の往復移動の妨げにならないように、ボール150と接触しない溝222が形成されている。
一方、前記被駆動体230の上面232側には、長手方向に適宜間隔で複数の受部材242を受ける凹部240が形成されている。すなわち、前記ウォームギア204の回転軸202と非直交に交わる主面上に、前記凹部240が形成されている。前記受部材242は、前記ボール250の表面を複数個所で受ける複数のボール248と、該ボール248を受ける受部244と、該受部244の下方に形成されており、磁石250を収納する収納部246を有している。本実施例では、受部材242が磁性体ないし磁性材料で形成されているため、前記磁石250は、受部材242に磁力によって吸着する。次に、前記受部材242の受部244に設けられた複数のボール248によって、磁性体によって形成されたボール150の表面が支持されるとともに、前記ボール150は前記磁石250に吸着され、前記受部材242に吸着保持される。なお、前記受部材242を設ける間隔は、保持されたボール150が、前記ウォームギア204のボール溝206に噛み合う間隔に適宜設定されている。
次に、本実施例の作用を説明する。前記モータ146によって前記回転軸202を回転させると、該回転軸202の回転に伴ってウォームギア204が回転し、そのボール溝206に沿って前記ボール150が移動するようになる。このボール150は、被駆動体230の上面232に磁石250で吸着保持されており、前記被駆動体230自体は、前記本体ケース120に往復駆動可能に保持されている。このため、前記ボール150の移動に伴って、前記ボール150を受ける受部材242を介して被駆動体230が往復移動する。本実施例によれば、ウォームギアの回転軸と非直交に交わる主面上にボールを設けているが、基本的な作用・効果は、上述した実施例2と同様である。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。材料についても、同様の効果を奏する範囲内で公知の各種の材料を用いてよい。
(2)前記実施例で示したボール50,150としては、特に剛球が好適であるが、それに限定されるものではなく、同様の効果を奏するものであれば、公知の各種の球状体を利用してよい。また、前記実施例で示したボール50,150及び受部材38,136,242の数も一例であり、必要に応じて適宜増減可能である。
(3)前記実施例1では、前記出力軸14に直接テーブル16を固定することとしたが、前記テーブル16をサブテーブルとし、これに図示しないメインテーブルを付加するなど、テーブルの構成も適宜変更してよい。
(4)前記実施例1では、磁性材料により形成された受部材38によってボール50を保持することとしたが、これも一例であり、例えば、回転体30自体を磁性材料で形成し、該回転体30の主面に直接、曲面部40と収納部42を有する受部を形成するようにしてもよい。このような構成とすることで、前記収納部42に収納する磁石46を、磁力によって回転体30に直接吸着させることができる。なお、この場合も、前記磁石46とボール50の間に適宜隙間を設けることを妨げるものではない。実施例2及び実施例3についても同様である。
(5)前記ボール50に与圧を付与するための付勢手段を前記回転体30側に設け、バックラッシュの一層の低減を図るようにしてもよい。
(6)前記実施例2では、ボールの受部材をウォームギアの回転軸と平行な主面に設け、実施例3では、ウォームギアの回転軸と非直交で交わる主面上に設けることとしたが、これも一例であり、前記回転軸と非直交な面であれば、その角度は適宜変更してよい。
(7)前記実施例1では、本発明のボール減速機20を回転テーブル装置10に適用することとしたが、これも一例であり、他の公知の各種の機械装置に適用することを妨げるものではない。実施例2及び実施例3についても同様である。
本発明によれば、ボールの表面を受ける螺旋状の溝が外周面に形成されており、駆動手段によって回転駆動されるウォームギアと、該ウォームギアの直交しない主面上に、前記ボールの表面を受ける受部を有する受部材が適宜間隔で複数形成された被駆動体と、を備えるとともに、前記ボールを、磁力によって前記受部に吸着保持することとした。このため、構成を簡略化するとともに、回転体の主面上にボールを保持する受部を形成するため、加工精度を良好に反映させることができ、回転テーブル装置等に用いられるボール減速機などの駆動伝達機構の用途に適用できる。特に、バレルカムを用いたボール減速機として好適である。
10:回転テーブル装置
12:本体ケース
14:出力軸
16:テーブル
20:ボール減速機
22:入力軸
24:ウォームギア
26:ボール溝
28A,28B:軸受け
30:回転体
32:円筒部
34:凹部
36:主面
38:受部材
38A:上面
40:曲面部
42:収納部
44:スペース
46:磁石
48:隙間
50:ボール
100:駆動伝達機構
102:回転軸
104:ウォームギア
106:ボール溝
108,110:軸受け
120:本体ケース
122:中空部
124,126:側面部
128:上面部
130:被駆動体
130A,130B:側面
130C:上面
132A,132B:ボール溝
132C:溝
134:凹部
136:受部材
138:受部
140:収納部
142:ボール
144:磁石
146:モータ
150:ボール
200:駆動伝達機構
202:回転軸
204:ウォームギア
206:ボール溝
208,210:軸受け
212:本体ケース
214:中空部
216,218:側面部
220:上面
222:溝
230:被駆動体
232:上面
234,236:側面部
235,237:レール溝
240:凹部
242:受部材
244:受部
246:収納部
248:ボール
250:磁石

Claims (8)

  1. ボールの表面を受ける螺旋状の溝が外周面に形成されており、駆動手段によって回転駆動されるウォームギアと、
    該ウォームギアの回転軸と直交しない主面上に、前記ボールの表面を受ける受部を有する受部材が適宜間隔で複数設けられた被駆動体と、
    を備えるとともに、
    前記ボールを、磁力によって前記受部に吸着保持することを特徴とする駆動伝達機構。
  2. 前記被駆動体は、
    出力軸と一体に回転可能であって、該出力軸の軸方向と直交する主面上の外周側に、前記複数の受部材が、前記出力軸を中心とする同一円周上に適宜間隔で配置されていることを特徴とする請求項1記載の駆動伝達機構。
  3. 前記被駆動体がバレルないしホイールであることを特徴とする請求項2記載の駆動伝達機構。
  4. 前記被駆動体は、
    前記主面上に、前記複数の受部材が、同一直線上に適宜間隔で複数配置されていることを特徴とする請求項1記載の駆動伝達機構。
  5. 前記受部材が、
    前記ボールの表面を受ける曲面部と、
    磁石を収納する収納部と、
    を有しており、
    前記ボールが磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動伝達機構。
  6. 前記受部材が、
    前記ボールの表面を複数個所で受ける他の複数のボールと、
    該他の複数のボールが配置される受部と、
    前記受部の下方に形成されており、磁石を収納する収納部と、
    を有しており、
    前記ボールが磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動伝達機構。
  7. 前記被駆動体が、磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の駆動伝達機構。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の駆動伝達機構を利用したことを特徴とする機械装置。
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