JP4193737B2 - 車両用懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の懸架装置に係るものであり、特に、複数の懸架シリンダの液室が、1つの制御シリンダの複数の液室にそれぞれ接続される形式の懸架装置の改良に関するものである。
上記形式の車両用懸架装置は、例えば、下記特許文献1によって知られている。この車両用懸架装置においては、前後左右の車輪に対して設けられた4つの懸架シリンダの各液室が、1つの制御シリンダの4つの液室にそれぞれ接続されている。制御シリンダは、2つのピストンが連結ロッドにより連結されたピストン組立体が、2つのピストンおよび連結ロッドの各々において、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されたものである。左右前輪に対して設けられた2つの懸架シリンダの液室が、連結ロッドが液密に貫通している仕切壁と2つのピストンの各々との間に形成された2つの内側液室に接続される一方、左右後輪に対して設けられた2つの懸架シリンダの液室が、2つのピストンの連結ロッドとは反対側にそれぞれ形成された2つの外側液室に接続されている。
米国特許第3024037号明細書
この車両用懸架装置においては、車体にピッチングモーメントが作用した場合には、制御シリンダのピストン組立体に作用する圧力が釣り合って、ピストン組立体が移動しないため、車体のピッチングが防止(阻止もしくは抑制)される一方、前後左右の車輪の一つが路面の突部に乗り上げた場合には、制御シリンダにおいてピストン組立体が移動することにより、突部に乗り上げた車輪の上昇が比較的容易に許容され、車体の揺れが良好に回避される。また、2つのピストンの直径と連結ロッドの直径との比率を適切に選定することにより、前輪側と後輪側とにおけるローリング剛性を変えることもできる。
しかしながら、上記車両懸架装置においては、制御シリンダの2つのピストンの直径が互いに等しくされるとともに、連結ロッドが仕切壁を液密に貫通させられているため、ピストン組立体の各ピストンの4つの液室の液圧を受ける受圧面積(ピストンの軸線に平行な方向に作用する液圧を受ける面積)の関係に制限があり、設計の自由度が制限される不都合があった。本発明は、この点に鑑み、制御シリンダを含む車両用懸架装置の設計の自由度を向上させることを課題として為されたものである。
上記課題を解決するために、本発明は、3つのピストンが連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合された制御シリンダの複数の液室に、複数の車輪に対して設けられる複数の懸架シリンダの液室がそれぞれ接続される形式の車両用懸架装置において、前記制御シリンダの3つのピストンのうちの1つの直径を他の2つのピストンの直径異ならせたことを特徴とする。
懸架シリンダは、ショックアブソーバとすることも、単純な液圧シリンダとすることも可能である。前者の場合には、ショックアブソーバの2つの液室のいずれか一方を、制御シリンダに接続するのであり、後者の場合には、液圧シリンダと直列にスプリング,空気ばね等弾性力発生装置を設けることが望ましい。制御シリンダのシリンダハウジングは、互いに隣接する2つのピストンが嵌合される部分の間に仕切壁を備えたものでもよく、備えないものでもよい。
本発明に従って3つのピストンのうちの1つのピストンの直径を他の2つのピストンと異ならせれば、後にさらに具体的に説明するように、車両用懸架装置の設計の自由度が向上する。
本発明の望ましい態様の一つにおいては、ピストン組立体が、第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されたものとされ、第一ピストンの第二ピストンとは反対側、第一ピストンと第二ピストンとの間、第二ピストンと第三ピストンとの間、および第三ピストンの第二ピストンとは反対側にそれぞれ、第一,第二,第三および第四の液室が形成され、かつ、第二ピストンの直径が、第一ピストンおよび第三ピストンの直径と異なるものとされる。
第二ピストンの直径を、第一ピストンおよび第三ピストンの直径より大きくすることも、小さくすることも可能である。なお、互いに隣接する2つのピストンの間に形成される内側液室に作用する液圧が、両側のピストンのうち直径の小さい方のピストンに加える力は、直径の大きい方のピストンの受圧面のうち直径が小さい方のピストンの受圧面と等しい部分に加える力により相殺されるため、ピストン組立体の内側液室の液圧に対する有効受圧面積は、直径が大きい方のピストンの受圧面積(横断面積)から直径が小さい方のピストンの受圧面積(横断面積)を差し引いた大きさとなる。
本態様の制御シリンダを備えた車両用懸架装置においては、第一ないし第四の液室の各々に前後左右4つの車輪に対応する懸架シリンダの各々が接続される。
具体的には、車両用懸架装置が、(A)車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、(B)第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されて、第一ピストンの第二ピストンとは反対側に第一液室、第一ピストンと第二ピストンとの間に第二液室、第二ピストンと第三ピストンとの間に第三液室、第三ピストンの第二ピストンとは反対側に第四液室がそれぞれ形成され、第一ピストンと第三ピストンとが同じ直径を有する一方、第二ピストンの直径が第一ピストンの直径より大きい制御シリンダとを含ものとされ、かつ、左前輪および右前輪と、左後輪および右後輪とのいずれか一方に対応する懸架シリンダの各々が、第一液室および第四液室の各々にそれぞれ接続され、また、左前輪および右前輪と、左後輪および右後輪との他方に対応する懸架シリンダの各々が、第三液室および第二液室の各々にそれぞれ接続されるのである。
このように構成された車両用懸架装置によれば、ローリング時、ピッチング時等に大きい減衰力が得られ、対角車輪に同相の上下方向力が加わった場合あるいは1輪に上下方向力が加わった場合には、発生する減衰力は小さくなるため、対角車輪の軽快な同相移動や1輪の軽快な上下動を許容しつつ、ローリングおよびピッチングを抑制することができ、懸架シリンダの各々に減衰力制御装置を設けなくても、姿勢変化や路面入力状態に適した減衰力を得ることができる。
特に、第一ピストンと第三ピストンとの直径を等しくするとともに、第二ピストンの直径を、第二ピストンの有効受圧面積が第一、第三ピストンの外側液室に対する受圧面積と等しくなるように決定すれば、例えば、第一液室および第四液室に作用する液圧と、第二液室および第三液室に作用する液圧とが互いに等しい場合に、ピストン組立体に作用する力が釣り合い、制御シリンダが作動しないようにすることができる。
この場合には、4つの液室に対する懸架シリンダの接続の自由度が非常に高くなる。例えば、左右前輪の懸架シリンダを第一液室と第三液室とに接続し、左右後輪の懸架シリンダを第二液室と第四液室とに接続しても、左右前輪の懸架シリンダを第二液室と第四液室とに接続し、左右後輪の懸架シリンダを第一液室と第三液室とに接続しても、左右前輪の懸架シリンダを第一液室と第四液室とに接続し、左右後輪の懸架シリンダを第二液室と第三液室とに接続しても、左右前輪の懸架シリンダを第二液室と第三液室とに接続し、左右後輪の懸架シリンダを第一液室と第四液室とに接続しても効果は変わらないのである。
具体的には、車両用懸架装置を、(A)車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、(B)第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されて、第一ピストンの第二ピストンとは反対側に第一液室、第一ピストンと第二ピストンとの間に第二液室、第二ピストンと第三ピストンとの間に第三液室、第三ピストンの第二ピストンとは反対側に第四液室がそれぞれ形成され、第一ピストンと第三ピストンとが同じ直径を有する一方、第二ピストンの直径が第一ピストンの直径より大きく、第一ピストンの横断面積である第一ピストンの第一液室に対する有効受圧面積と、第二ピストンの横断面積と第一ピストンの横断面積との差である第二ピストンの第二液室に対する有効受圧面積と、第二ピストンの横断面積と第三ピストンの横断面積との差である第二ピストンの第三液室に対する有効受圧面積と、第三ピストンの横断面積である第三ピストンの第四液室に対する有効受圧面積とのすべてが互いに等しい制御シリンダとを含むものとし、かつ、左前輪と右後輪とに対応する懸架シリンダの各々が第一ないし第四液室のうち互いに同じ向きの力をピストン組立体に加える2つの液室にそれぞれ接続し、右前輪と左後輪とに対応する懸架シリンダの各々が第一ないし液室のうち前記2つの液室とは別の2つの液室にそれぞれ接続すればよい。
また、本発明の別の望ましい態様においては、ピストン組立体が、第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されたものとされるとともに、シリンダハウジングの第一ピストンと第二ピストンとの間の部分に第一仕切壁が、また、第二ピストンと第三ピストンとの間の部分に第二仕切壁がそれぞれ設けられ、それら第一,第二仕切壁をロッドが液密かつ摺動可能に貫通させられることにより、第一ピストンの第一仕切壁とは反対側に第一液室、第一ピストンと第一仕切壁との間に第二液室、第一仕切壁と第二ピストンとの間に第三液室、第二ピストンと第二仕切壁との間に第四液室、第二仕切壁と第三ピストンとの間に第五液室、第三ピストンの第二仕切壁とは反対側に第六液室がそれぞれ形成され、それら第一ないし第六液室に前後左右の4つの懸架シリンダの液室が接続される。
具体的には、車両用懸架装置が、(A)車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、(B)第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されるとともに、ハウジングの第一ピストンと第二ピストンとの間の部分に第一仕切壁が、また、第二ピストンと第三ピストンとの間の部分に第二仕切壁がそれぞれ設けられ、それら第一,第二仕切壁をロッドが液密かつ摺動可能に貫通することにより、第一ピストンの第一仕切壁とは反対側に第一液室、第一ピストンと第一仕切壁との間に第二液室、第一仕切壁と第二ピストンとの間に第三液室、第二ピストンと第二仕切壁との間に第四液室、第二仕切壁と第三ピストンとの間に第五液室、第三ピストンの第二仕切壁とは反対側に第六液室がそれぞれ形成され、第一ピストンと第三ピストンとが同じ直径を有する一方、第二ピストンの直径が第一ピストンの直径より小さい制御シリンダとを含ものとされ、かつ、左前輪および右前輪と、左後輪および右後輪とのいずれか一方に対応する懸架シリンダの各々が、第一液室と第六液室との各々に、また、左前輪および右前輪と、左後輪および右後輪との他方に対応する懸架シリンダの各々が、第二液室と第四液室との組と、第三液室と第五液室との組との各々に、それぞれ接続される。
また、別の具体的な態様においては、車両用懸架装置が、(A)車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、(B)第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されるとともに、ハウジングの第一ピストンと第二ピストンとの間の部分に第一仕切壁が、また、第二ピストンと第三ピストンとの間の部分に第二仕切壁がそれぞれ設けられ、ロッドがそれら第一仕切壁と第二仕切壁とを液密かつ摺動可能に貫通することにより、第一ピストンの第一仕切壁とは反対側に第一液室、第一ピストンと第一仕切壁との間に第二液室、第一仕切壁と第二ピストンとの間に第三液室、第二ピストンと第二仕切壁との間に第四液室、第二仕切壁と第三ピストンとの間に第五液室、第三ピストンの第二仕切壁とは反対側に第六液室がそれぞれ形成され、第一ピストンと第三ピストンとが同じ直径を有する一方、第二ピストンの直径が第一ピストンの直径より小さく、(a)第一ピストンの横断面積である第一ピストンの第一液室に対する有効受圧面積と、(b)第一ピストンの横断面積とロッドの横断面積との差である第一ピストンの第二液室に対する有効受圧面積と、第二ピストンの横断面積とロッドの横断面積との差である第二ピストンの第四液室に対する有効受圧面積との和と、(c)第二ピストンの横断面積とロッドの横断面積との差である第二ピストンの第三液室に対する有効受圧面積と、第三ピストンの横断面積とロッドの横断面積との差である第三ピストンの第五液室に対する有効受圧面積との和と、(d)第三ピストンの横断面積である第三ピストンの第六液室に対する有効受圧面積とのすべてが互いに等しい制御シリンダとを含むものとされ、かつ、左前輪および右後輪に対応する懸架シリンダの各々が、(i)第一液室から成る第一組、(ii)第二液室と第四液室とから成る第二組、(iii)第三液室と第五液室とから成る第三組、および(iv)第四液室から成る第四組の合計4組のうち、互いに同じ向きの力をピストン組立体に加える2組の各々にそれぞれ接続され、右前輪および左後輪に対応する懸架シリンダの各々が、前記4組のうち、左前輪および右後輪に対応する懸架シリンダの各々が接続された前記2組とは別の2組の各々にそれぞれ接続される。
以下、本発明の実施例である車両用懸架装置を、図を参照しつつ説明する。
図1において、車両の前後左右の各車輪に対応して、懸架シリンダとしてのショックアブソーバ10,12,14,16が、車輪側部材20と車体側部材22の間に設けられる。ショックアブソーバ10〜16は、それぞれ、ハウジング24と、それに液密かつ摺動可能に嵌合されたピストン26とを含む。本実施例においては、ハウジング24が車輪側部材20に取り付けられ、ピストン26のピストンロッドが車体側部材22に取り付けられる。ピストン26には、そのピストン22により仕切られた2つの液室28,30を連通させる連通路が設けられるとともに、その連通路に絞り32が設けられる。絞り32により、ピストン26のハウジング24に対する相対移動速度(絞り32を流れる作動液の流速)に応じた減衰力が発生させられる。本実施形態においては、絞り32は固定絞りであり、後述の制御シリンダ48が設けられない場合に比較して流路面積が小さくされている。
ショックアブソーバ10〜16は、それぞれ、個別通路40〜46により制御シリンダ48に接続される。制御シリンダ48は、3つのピストンが連結されて成るピストン組立体50と、そのピストン組立体50を液密かつ摺動可能に収容するシリンダハウジング52とを含む。ピストン組立体50は、図1の左側から順に、第一ピストン60,第二ピストン62および第三ピストン64を備え、第一ピストン60と第二ピストン62、第二ピストン62と第三ピストン64がそれぞれ連結ロッド66,68により直列に連結されている。
シリンダハウジング52は段付き状のシリンダボアを備え、そのシリンダボアにピストン組立体50が嵌合されることにより、ハウジング52内に4つの液室が形成されている。第一ピストン60の第二ピストン62とは反対側が第一液室70、第一ピストン60と第二ピストン62との間が第二液室72、第二ピストン62と第三ピストン64との間が第三液室74、第三ピストン64の第二ピストン62とは反対側が第四液室76となっているのである。また、第一ピストン60は、外側液室である第一液室70側に外側受圧面80を有し、内側液室である第二液室72側に内側受圧面82を有する。第二ピストン62は、内側液室である第二液室72側に内側受圧面84を、内側液室である第三液室74側に内側受圧面86をそれぞれ有し、第三ピストン64は、第三液室74側に内側受圧面88を、外側液室である第四液室76側に外側受圧面90をそれぞれ有する。
外側受圧面80は、第一液室70に連通している左前輪のショックアブソーバ10の液室28の液圧(以下、ショックアブソーバの液圧と称する)を受け、外側受圧面90は右前輪のショックアブソーバ12の液圧を受ける。本実施例においては、第一ピストン60と第三ピストン64との直径が等しく、外側受圧面80と外側受圧面90との受圧面積も等しい。
互いに隣接する2つのピストン、すなわち第一ピストン60と第二ピストン62との間に形成される第二液室72には、個別通路46により右後輪のショックアブソーバ16が接続されており、互いに反対向きである第一ピストン60の内側受圧面82と第二ピストン62の内側受圧面84とは、右後輪のショックアブソーバ16の液圧を受ける。第二液室72に作用する液圧が、2つのピストンのうち直径の小さい第一ピストン60に加える力は、直径の大きい第二ピストン62の内側受圧面84のうち第一ピストン60の内側受圧面82と等しい受圧面積の部分に加える力により相殺される。そのため、ピストン組立体50の第二液室72の液圧に対する有効受圧面積は、第二ピストン62の内側受圧面84の受圧面積から第一ピストン60の内側受圧面82の受圧面積を差し引いた大きさとなる。
同様に、第三液室74には、個別通路44により左後輪のショックアブソーバ14が接続されており、ピストン組立体50の第三液室74の液圧に対する有効受圧面積は、第2ピストン62の内側受圧面86の受圧面積から第三ピストン64の内側受圧面88の受圧面積を差し引いた大きさとなる。
つまり、ピストン組立体50には、第二液室72,第三液室74の液圧と、上述した有効受圧面積との積で表される力がそれぞれ作用することになる。
また、第一ピストン60の直径と第三ピストン64の直径は等しいため、ピストン組立体50の第二液室72に対する有効受圧面積と第三液室74に対する有効受圧面積も等しい。さらに、本実施例においては、ピストン組立体50の第二液室72および第三液室74に対する有効受圧面積が、第一液室70および第四液室76に対する受圧面積と等しくなるように、第2ピストン62の直径が決定されている。
以上の第一ないし第四液室70〜76に接続されるショックアブソーバ10〜16の各液室28は、車輪側部材20と車体側部材22との間の間隔が大きくなる場合に液圧が高くなる液室である。車両においては、通常、車輪側部材20と車体側部材22との間の間隔が増大する場合に間隔が減少する場合より減衰力が大きくなるように設計されるのが普通である。そのため、液室28に制御シリンダ48が接続される方が液室30に接続される場合に比較して、減衰力の制御効果が大きい。
以上のように構成された車両用懸架装置の作動を説明する。ピストン組立体50には、左前輪のショックアブソーバ10の液圧に応じた力(その液圧と外側受圧面80の受圧面積との積で表される力)、右後輪のショックアブソーバ16の液圧に応じた力、右前輪のショックアブソーバ12の液圧に応じた力および左後輪のショックアブソーバ14の液圧に応じた力が作用するが、標準状態においては、左前輪と右前輪との荷重が等しく、左後輪と右後輪との荷重も等しくなるように車両が設計されている(質量分布の観点から左右対称に設計されている)ため、ピストン組立体50に作用する力が釣り合っており、ピストン組立体50は移動しない。
車両にピッチングが生じ、例えば、車両の前側において、車輪側部材20と車体側部材22との間隔が増大し、後側において減少すると、左右前輪のショックアブソーバ10、12の液圧が高くなり、左右後輪のショックアブソーバ14,16の液圧が低くなる。外側受圧面80および外側受圧面90に作用する液圧が高くなり、内側受圧面84および内側受圧面86に作用する液圧が低くなる。上述のように、質量分布の観点から車両が左右対称に設計されているため、この場合にも、ピストン組立体50に作用する力の釣り合いの状態は変わらない。ピストン組立体50は動かないのであり、ショックアブソーバ10〜16の各々において大きい減衰力が得られ、車両のピッチング速度が抑えられる。
車両にローリングが生じ、例えば、車両の左側において、車輪側部材20と車体側部材22との間隔が増大し、右側において減少すると、左前輪のショックアブソーバ10の液圧と左後輪のショックアブソーバ14の液圧とが高くなり、右前輪のショックアブソーバ12の液圧と右後輪のショックアブソーバ16の液圧とが低くなる。外側受圧面80および内側受圧面86に作用する液圧が高くなり、内側受圧面84および外側受圧面90に作用する液圧が低くなるが、この場合に、例えば、前輪側における液圧と後輪側における液圧とが常に互いにほぼ等しくなるように、本懸架装置を含む車両全体が設計されていれば、ピストン組立体50に作用する力の釣り合い状態は変わらず、ピストン組立体50が移動することはない。各ショックアブソーバ10〜16は、それぞれ独立しているに等しいこととなり、車輪側部材20と車体側部材22との相対移動に伴って(ピストン26の移動に伴って)、ショックアブソーバ10〜16の各々において大きい減衰力が発生させられ、車体のローリング速度が抑えられる。
路面から、前後左右の車輪の1つ、例えば、ショックアブソーバ10に車輪側部材20と車体側部材22との間隔を小さくする力が加わった場合、あるいは車体の対角位置にある車輪にそれらを同相移動させる力、例えば、ショックアブソーバ10,16に車輪側部材20と車体側部材22との間隔を小さくする力が加わった場合にはショックアブソーバ10,16の液圧が低くなり、ショックアブソーバ12,14の液圧が高くなる。外側受圧面80および内側受圧面84が受ける液圧が低くなり、内側受圧面86および外側受圧面90の液圧が高くなるのであり、ピストン組立体50において力の釣り合いが破れ、ピストン組立体50は図1において左方へ移動する。その結果、第一液室70および第二液室72の容積が小さくなり、第三液室74および第四液室76の容積が大きくなる。したがって、ショックアブソーバ12,14から作動液が流出し、ショックアブソーバ10,16に流入する。制御シリンダ48を介してショックアブソーバ10,16とショックアブソーバ12,14とが連通させられ、これらの間で作動液の授受が行われるに等しいこととなる。結局、各ショックアブソーバ10〜16において液室28,30の間の液圧差が小さくなり、絞り32を流れる作動液の速度が小さくなって、発生する減衰力が小さくなる。このため、車輪は車体に対して容易に接近あるいは離間することができ、対角車輪の同相移動が容易となって、車体の上下動が抑制される。
このように、本実施例の車両用懸架装置においては、ローリング時、ピッチング時等に大きい減衰力が得られ、対角車輪に同相の上下方向力が加わった場合あるいは1輪に上下方向力が加わった場合には、発生する減衰力は小さくなるため、対角車輪の軽快な同相移動や1輪の軽快な上下動を許容しつつ、ローリングおよびピッチングを抑制することができ、ショックアブソーバ10〜16の各々に減衰力制御装置を設けなくても、姿勢変化や路面入力状態に適した減衰力を得ることができる。
上記実施例においては、シリンダハウジングが、ピストン対のすべての間に仕切壁を備えないものとされているが、複数のピストン対の一部の間に仕切壁を設け、残るピストン対の間には仕切壁を設けないものとすることもできる。その一実施例を図2に基づいて説明する。なお、上記実施例の車両懸架装置の構成要素と同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
本実施例の車両用懸架装置の制御シリンダ100は、3つのピストンが連結されて成るピストン組立体102とそのピストン組立体102を液密かつ摺動可能に収容するシリンダハウジング104とを含む。ピストン組立体102は、第一,第二,第三ピストン106,108,110が連結ロッド116,118により連結され、シリンダハウジング104のシリンダボアに液密かつ摺動可能に嵌合される。シリンダハウジング104は、第一ピストン106と第二ピストン108の間に仕切壁120、第二ピストン108と第三ピストン110の間に仕切壁122を備えている。
シリンダハウジング104は、段付き状のシリンダボアと上記の仕切壁120,122とを備え、ピストン組立体102が嵌合されることにより、ハウジング104内に6つの液室が形成されている。第一ピストン110の仕切壁120とは反対側が第一液室130、第一ピストン110と仕切壁120との間が第二液室132、仕切壁120と第二ピストン112との間が第三液室134、第二ピストン112と仕切壁122との間が第四液室136、仕切壁122と第三ピストン114との間が第五液室138、第三ピストン114の仕切壁122とは反対側が第六液室140となっているのである。また、第一ピストン130が外側受圧面150と内側受圧面152とを有し、第二ピストン112が内側受圧面154,156を有し、第三ピストン114が内側受圧面158と外側受圧面160とを有する。
第一ピストン110の外側受圧面150は、第一液室130に連通している左前輪のショックアブソーバ10の液室28の液圧を受け、第三ピストン114の外側受圧面160は右前輪のショックアブソーバ12の液圧を受ける。本実施例においては、第一ピストン60と第3ピストン64との直径が等しく、外側受圧面150と外側受圧面160との受圧面積も等しい。
左後輪のショックアブソーバ14の液室28は、第二液室132および第四液室136の2つの液室に連通している。同じ向きに設けられた、第一ピストン110の内側受圧面152と第二ピストン112の内側受圧面156とが、ショックアブソーバ14の液圧を受けることになる。本実施例において、内側受圧面156の受圧面積(第二ピストン112の断面積から連結ロッドの断面積を差し引いた大きさ)は、連結ロッドの断面積と等しい大きさとされている。つまり、ショックアブソーバ14の液圧に対する受圧面積は、内側受圧面152の受圧面積(第一ピストン110の断面積から連結ロッドの断面積を差し引いた大きさ)と、内側受圧面156の受圧面積(連結ロッドの断面積)を足した大きさとなり、外側受圧面150,160の受圧面積と等しい。
同様に、第三液室134と第五液室138の2つの液室に連通している右後輪のショックアブソーバ16の液圧に対する受圧面積は、第二ピストン112の内側受圧面158の受圧面積と第三ピストン114の内側受圧面154の受圧面積を足した大きさとなり、これも外側受圧面150,160の受圧面積と等しい。
ピストン組立体102には、ショックアブソーバ10,16の液圧により図2において右方へ移動させる力が作用し、ショックアブソーバ12,14の液圧により左方へ移動させる力が作用している。本実施例においても、車両は質量分布の観点から左右対称に設計されているため、標準状態においては、ピストン組立体102に作用する力が釣り合い、制御シリンダ100は作動しない。
本実施例および第一実施例はともに、各車輪のショックアブソーバに対する受圧面積がすべて等しいものとされ、かつ、それら受圧面に液圧を作用させるショックアブソーバおよび車両のその他の部分も両実施例において同じとされている。そのため、作用も同じであり、本実施例の車両用懸架装置においても、対角車輪の軽快な同相移動や1輪の軽快な上下動を許容しつつ、ローリングおよびピッチングを抑制することができる。
さらに、第一,第二の両実施例において、各車輪のショックアブソーバに対する受圧面積がすべて等しいものとされているため、制御シリンダ48,100におけるショックアブソーバ10〜16の接続の態様は、実施例のそれに限られず、接続の自由度が大きい。
上記2つの実施例においては、制御シリンダ48,100にショックアブソーバ10〜16の液室28が接続されているが、制御シリンダ48,100に液室30が接続されるようにすることができる。また、制御シリンダ48,100に減衰力発生機能を備えていない液圧シリンダが接続されるようにすることも可能である。例えば、弾性力発生機能を備えた液圧シリンダが接続されるようにすることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、これら以外にも当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
本発明の一実施例である車両用懸架装置を概念的に示す図である。 本発明の別の実施例である車両用懸架装置を概念的に示す図である。
符号の説明
10〜16:ショックアブソーバ 40〜46:個別通路 48:制御シリンダ
50:ピストン組立体 52:シリンダハウジング 60:第一ピストン 62:第二ピストン 64:第三ピストン 66,68:連結ロッド 70:第一液室
72:第二液室 74:第三液室 76:第四液室 100:制御シリンダ
102:ピストン組立体 104:シリンダハウジング 110:第一ピストン
112:第二ピストン 114:第三ピストン 116,118:連結ロッド 120,122:仕切壁 130:第一液室 132:第二液室 134:第三液室 136:第四液室 138:第五液室 140:第六液

Claims (4)

  1. 車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、
    第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されて、前記第一ピストンの前記第二ピストンとは反対側に第一液室、前記第一ピストンと前記第二ピストンとの間に第二液室、前記第二ピストンと前記第三ピストンとの間に第三液室、前記第三ピストンの前記第二ピストンとは反対側に第四液室がそれぞれ形成され、前記第一ピストンと前記第三ピストンとが同じ直径を有する一方、前記第二ピストンの直径が前記第一ピストンの直径より大きい制御シリンダと
    を含み、かつ、前記左前輪および前記右前輪と、前記左後輪および前記右後輪とのいずれか一方に対応する前記懸架シリンダの各々が、前記第一液室および前記第四液室の各々にそれぞれ接続され、また、前記左前輪および前記右前輪と、前記左後輪および前記右後輪との他方に対応する前記懸架シリンダの各々が、前記第三液室および前記第二液室の各々にそれぞれ接続された車両用懸架装置。
  2. 車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、
    第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されて、前記第一ピストンの前記第二ピストンとは反対側に第一液室、前記第一ピストンと前記第二ピストンとの間に第二液室、前記第二ピストンと前記第三ピストンとの間に第三液室、前記第三ピストンの前記第二ピストンとは反対側に第四液室がそれぞれ形成され、前記第一ピストンと前記第三ピストンとが同じ直径を有する一方、第二ピストンの直径が前記第一ピストンの直径より大きく、前記第一ピストンの横断面積である第一ピストンの前記第一液室に対する有効受圧面積と、前記第二ピストンの横断面積と前記第一ピストンの横断面積との差である第二ピストンの前記第二液室に対する有効受圧面積と、前記第二ピストンの横断面積と前記第三ピストンの横断面積との差である第二ピストンの前記第三液室に対する有効受圧面積と、前記第三ピストンの横断面積である第三ピストンの前記第四液室に対する有効受圧面積とのすべてが互いに等しい制御シリンダと
    を含み、かつ、前記左前輪と前記右後輪とに対応する前記懸架シリンダの各々が前記第一ないし第四液室のうち互いに同じ向きの力を前記ピストン組立体に加える2つの液室にそれぞれ接続され、前記右前輪と前記左後輪とに対応する前記懸架シリンダの各々が前記第一ないし第四液室のうち前記2つの液室とは別の2つの液室にそれぞれ接続された車両用懸架装置。
  3. 車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、
    第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されるとともに、前記ハウジングの前記第一ピストンと前記第二ピストンとの間の部分に第一仕切壁が、また、前記第二ピストンと前記第三ピストンとの間の部分に第二仕切壁がそれぞれ設けられ、それら第一,第二仕切壁を前記ロッドが液密かつ摺動可能に貫通することにより、前記第一ピストンの前記第一仕切壁とは反対側に第一液室、前記第一ピストンと前記第一仕切壁との間に第二液室、前記第一仕切壁と前記第二ピストンとの間に第三液室、前記第二ピストンと前記第二仕切壁との間に第四液室、前記第二仕切壁と前記第三ピストンとの間に第五液室、前記第三ピストンの前記第二仕切壁とは反対側に第六液室がそれぞれ形成され、前記第一ピストンと前記第三ピストンとが同じ直径を有する一方、前記第二ピストンの直径が前記第一ピストンの直径より小さい制御シリンダと
    を含み、かつ、前記左前輪および前記右前輪と、前記左後輪および前記右後輪とのいずれか一方に対応する前記懸架シリンダの各々が、前記第一液室と前記第六液室との各々に、また、前記左前輪および前記右前輪と、前記左後輪および前記右後輪との他方に対応する前記懸架シリンダの各々が、前記第二液室と前記第四液室との組と、前記第三液室と前記第五液室との組との各々に、それぞれ接続された車両用懸架装置。
  4. 車両の左前輪,右前輪,左後輪および右後輪の各々に対してそれぞれ設けられた4つの懸架シリンダと、
    第一,第二および第三のピストンが順に直列に連結ロッドにより連結されて成るピストン組立体が、シリンダハウジングに液密かつ摺動可能に嵌合されるとともに、前記ハウジングの前記第一ピストンと前記第二ピストンとの間の部分に第一仕切壁が、また、前記第二ピストンと前記第三ピストンとの間の部分に第二仕切壁がそれぞれ設けられ、前記ロッドがそれら第一仕切壁と第二仕切壁とを液密かつ摺動可能に貫通することにより、前記第一ピストンの前記第一仕切壁とは反対側に第一液室、前記第一ピストンと前記第一仕切壁との間に第二液室、前記第一仕切壁と前記第二ピストンとの間に第三液室、前記第二ピストンと前記第二仕切壁との間に第四液室、前記第二仕切壁と前記第三ピストンとの間に第五液室、前記第三ピストンの前記第二仕切壁とは反対側に第六液室がそれぞれ形成され、前記第一ピストンと前記第三ピストンとが同じ直径を有する一方、前記第二ピストンの直径が前記第一ピストンの直径より小さく、(a)前記第一ピストンの横断面積である第一ピストンの前記第一液室に対する有効受圧面積と、(b)前記第一ピストンの横断面積と前記ロッドの横断面積との差である第一ピストンの前記第二液室に対する有効受圧面積と、前記第二ピストンの横断面積と前記ロッドの横断面積との差である第二ピストンの前記第四液室に対する有効受圧面積との和と、(c)前記第二ピストンの横断面積と前記ロッドの横断面積との差である第二ピストンの前記第三液室に対する有効受圧面積と、前記第三ピストンの横断面積と前記ロッドの横断面積との差である第三ピストンの前記第五液室に対する有効受圧面積との和と、(d)前記第三ピストンの横断面積である第三ピストンの前記第六液室に対する有効受圧面積とのすべてが互いに等しい制御シリンダと
    を含み、かつ、前記左前輪および前記右後輪に対応する前記懸架シリンダの各々が、(i)前記第一液室から成る第一組、(ii)前記第二液室と前記第四液室とから成る第二組、(iii)前記第三液室と前記第五液室とから成る第三組、および(iv)前記第四液室から成る第四組の合計4組のうち、互いに同じ向きの力を前記ピストン組立体に加える2組の各々にそれぞれ接続され、前記右前輪および前記左後輪に対応する前記懸架シリンダの各々が、前記4組のうち、前記左前輪および前記右後輪に対応する前記懸架シリンダの各々が接続された前記2組とは別の2組の各々にそれぞれ接続された車両用懸架装置。
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