JP4193370B2 - ブレーキ液圧制御ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ブレーキ液圧制御ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特表平8−502007号公報に記載のブレーキ液圧制御ユニットにおいては、(i)(a)低圧源に収容された作動液を加圧して吐出するポンプおよびそのポンプを駆動するモータを含むポンプ装置と、(b)そのポンプ装置から出力された作動液を蓄えるアキュムレータとを含む動力式液圧源と、(ii)ブレーキを作動させるブレーキシリンダの液圧を、前記動力式液圧源から出力された作動液を利用して制御可能な1つ以上の制御弁を含む制御弁装置と、(iii)これら動力式液圧源および制御弁装置を保持する部材であって、互いに逆向きに設けられた第1面および第2面と、第1面および第2面に隣接する第3面を有する保持部材とを含み、前記保持部材の第1面側から前記1つ以上の制御弁の主体部が取り付けられ、前記第2面側から前記モータの主体部が取り付けられ、第3面側からアキュムレータが取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題、課題解決手段および効果】
本発明は、1つ以上の制御弁、ポンプ装置、アキュムレータ、保持部材を含むブレーキ液圧制御ユニットの小型化を図ることである。上記課題は、ブレーキ液圧制御ユニットを下記各態様の構成のものとすることによって解決される。各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまで、本明細書に記載の技術の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組み合わせが以下の各項に限定されると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載されている場合、常に、すべての事項を一緒に採用しなければならないものではなく、一部の事項のみを取り出して採用することも可能である。
【0004】
以下に記載の各実施態様項において、(1),(2),(3),(10)および(11)項を合わせたものが請求項1に対応し、その請求項1に(12)および(13)項の特徴を加えたものが請求項2に、請求項1に(7)項の特徴を加えたものが請求項3に、請求項1ないし3のいずれかに(15)項の特徴を加えたものが請求項4に、それぞれ対応する。また、(1),(2),(3)および(6),(7)項を合わせたものが請求項5に、その請求項5に(15)項の特徴を加えたものが請求項6に対応する。(1),(2),(3)および(15)項を合わせたものが請求項7に対応する。そして、請求項1ないし7のいずれかに(8)項の特徴を加えたものが請求項8に対応し、請求項1ないし8のいずれかに(8)項に関連する説明の部分に記載の事項の一部を加えたものが請求項9に、請求項1ないし9のいずれかに(9)項に関連する説明の部分に記載の事項の一部を加えたものが請求項10に、請求項1ないし10のいずれかに(19)項の特徴を加えたものが請求項11に、それぞれ対応する。
【0005】
(1)(a)低圧源に収容された作動液を加圧して吐出するポンプおよびそのポンプを駆動するモータを含むポンプ装置と、(b)そのポンプ装置から吐出される作動液を蓄えるアキュムレータとを含む動力式液圧源と、
ブレーキを作動させるブレーキシリンダの液圧を、前記動力式液圧源から供給される作動液を利用して制御可能な1つ以上の制御弁を含む制御弁装置と、
これら動力式液圧源および制御弁装置を保持する保持部材と
を含むブレーキ液圧制御ユニット。
本項に記載のブレーキ液圧制御ユニットを含むブレーキ装置は、ブレーキシリンダの液圧が動力式液圧源の液圧を利用して制御弁装置により制御される。制御弁装置が、複数のブレーキシリンダの液圧を制御するものである場合には、制御弁はブレーキシリンダ毎に設けられても、1つ以上のブレーキシリンダに共通に設けられてもよい。
本ユニットにおいては、1つの保持部材に動力式液圧源と制御弁装置とが保持される。そのため、1つの保持部材に保持された動力式液圧源と制御弁装置とを制御すれば、ブレーキシリンダの液圧を制御することができる。
保持部材は、ブロック状を成すものとされること、特に、概して六面体状を成すものとされることが望ましい。六面体は、互いに反対側の面を3対有する。互いに反対側の2つずつの面は、互いに平行であっても平行でなくてもよい。3対の少なくとも1対が平行で、残りが平行でないというように、混在していてもよい。保持部材が直方体状を成す場合には、3対の2つの面は互いに平行になる。保持部材を直方体を成したものとすれば、保持部材の内部に液通路を形成するためのスペースを確保し易く、また、保持部材の機械加工が容易となる。さらに、制御弁装置、動力式液圧源の保持部材への取付け性が向上し、ブレーキ液圧制御ユニットの車体への取付け性が向上する。
【0006】
(2)前記保持部材が互いに反対の側に設けられた第1面および第2面を有し、
前記保持部材の第1面側に前記1つ以上の制御弁の主体部が取り付けられ、前記第2面側に前記アキュムレータおよび前記モータの主体部が取り付けられた(1)項に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
【0007】
本項に記載のブレーキ液圧制御ユニットにおいては、第1面側に1つ以上の制御弁の主体部が取り付けられ、第2面側にモータおよびアキュムレータの主体部が取り付けられる。アキュムレータが第1面および第2面とは異なる第3面の側に取り付けられるわけではないため、効率よく配置することができ、ユニットの小型化を図ることができる。
第1面側に制御弁の主体部が取り付けられる場合には、保持部材の第1面に開口する状態で設けられた凹部に、制御弁の主体部の一部が収容され、残りの部分が第1面から突出した状態とされることが多い。収容される部分と突出する部分とでは、収容される部分の方が大きい場合と突出する部分の方が大きい場合とがある。いずれの場合にも、保持部材の凹部が制御弁の一部として機能するようにされる場合がある。保持部材の凹部が制御弁の一部として機能する場合には、その保持部材の凹部の一部と保持部材に取り付けられる制御弁の主体部とによって制御弁が構成され、保持部材の凹部が制御弁の一部として機能しない場合、換言すれば、取り付け前に制御弁として完成しているものが取り付けられる場合には、主体部が制御弁全体であることになる。凹部の一部が制御弁としての機能を有する場合としては、例えば、保持部材の凹部によって、制御弁に設けられるべき液室や連通路の一部が形成される場合がある。アキュムレータについても同様である。
モータについては、モータの回転駆動部が第2面から突出し、モータの駆動力をポンプに伝達する駆動力伝達部が保持部材の内部に収容された状態で取り付けられる場合がある。例えば、ポンプがプランジャポンプである場合には、駆動力伝達部としての偏心カム部が保持部材の内部に収容され、回転駆動部が突出した状態で取り付けられるのである。なお、偏心カム部はポンプの構成要素であり、その偏心カム部に回転駆動部の回転を伝達する回転伝達部が駆動力伝達部であると考えることもできる。
【0008】
(3)前記制御弁装置が、前記動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた増圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと前記低圧源との間に設けられた減圧制御弁とを含み、
これら増圧制御弁および減圧制御弁によって形成される第1列と、前記アキュムレータおよびモータによって形成される第2列とが、互いにほぼ平行である(1)項または(2)項に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
第1列と第2列とがほぼ平行になるように、増圧制御弁、減圧制御弁、モータ、アキュムレータが配置されるため、これらが、ランダムに配置される場合より、効率よく配置することができる。また、ユニットを集約化することができ、小型化を図ることができる。
第1列の方向は、増圧制御弁、減圧制御弁のそれぞれの軸線と交差する直線でで規定することができる。第2列の方向についても同様である。
【0009】
(4)当該ブレーキ液圧制御ユニットが、前記増圧制御弁および減圧制御弁を複数対含み、これら複数対の各々における増圧制御弁および減圧制御弁によって形成される第1列の方向が互いに平行である(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
増圧制御弁および減圧制御弁が複数対設けられる場合において、複数の第1列が互いに平行とされるため、効率よく配置することができる。
また、複数の増圧制御弁、減圧制御弁が格子状に取り付けられても、交互に位置する状態、すなわち、隣接する3つの増圧制御弁(減圧制御弁)によって三角形が形成される状態で取り付けられてもよい。格子状に設けられれば、複数の増圧制御弁によって形成される列と複数の減圧制御弁によって形成される列とが互いに平行になる。
【0010】
(5)前記制御弁装置が、複数の制御弁を含み、
前記モータおよびアキュムレータの主体部が前記第2面側のほぼ中央部に取り付けられ、前記複数の制御弁の主体部が、第1面側の、前記モータおよびアキュムレータの軸線を含み、前記第1面および第2面に直交する直交平面との交線の両側に設けられた(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
制御弁がアキュムレータおよびモータの両側に設けられれば、1つの動力式液圧源の作動液を利用して、複数のブレーキシリンダの液圧を制御するのに便利である。
特に、制御弁装置が複数の増圧制御弁を含み、増圧制御弁がアキュムレータの作動液を減圧してブレーキシリンダに供給するものである場合に、アキュムレータを中央部に設け、増圧制御弁をそれの両側に設ければ、アキュムレータから増圧制御弁までの圧力損失の差を小さくすることができ、ブレーキシリンダの液圧の制御精度を向上させることができる。このように、アキュムレータ、モータ、制御弁を最適な位置に取り付けることができるのである。
【0011】
(6)前記動力式液圧源の高圧側と低圧側との間に設けられたリリーフ弁と、前記動力式液圧源の出力液圧を検出する出力液圧検出装置と、ブレーキシリンダの液圧を検出するブレーキ液圧検出装置との少なくとも1つが、前記保持部材の前記第1面側に取り付けられた(1)項ないし(5)項のいずれか1に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
本項に記載のブレーキ液圧制御ユニットにおいては、動力式液圧源、制御弁装置に加えて、リリーフ弁、出力液圧検出装置、ブレーキ液圧検出装置の少なくとも1つが取り付けられる。その結果、ユニットの機能を高めることができ、ブレーキ装置の構造を簡単にすることができる。
また、ブレーキシリンダの液圧は動力式液圧源の作動液を利用して、制御弁の制御により制御されるのであるが、制御弁は、出力液圧検出装置による検出液圧やブレーキ液圧検出装置による検出液圧に基づいて制御される場合がある。この場合に、制御弁のうちの特に電磁制御弁、出力液圧検出装置、ブレーキ液圧検出装置が同じ面に取り付けられれば、リード線をまとめて配線することができ、便利である。
リリーフ弁は、第1面側に取り付けても第2面側に取り付けても良いが、第1面側に取り付けた方が望ましい場合が多い。
【0012】
(7)前記リリーフ弁と前記出力液圧検出装置との両方を含み、前記保持部材の前記第1面と前記第2面とが互いに平行であり、かつ、前記リリーフ弁および前記出力液圧検出装置が、前記第1面側の、前記モータおよびアキュムレータの軸線を含み、前記第1面および第2面と直交する直交平面と前記第1面との交線である直線の近傍に取り付けられた(6)項に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
リリーフ弁は、ポンプの吐出圧が過大になることを回避するために設けられたものであり、出力液圧検出装置は、ポンプの吐出圧あるいはアキュムレータの液圧を検出するものである。
そのため、リリーフ弁や出力液圧検出装置は、第2面側のモータ、アキュムレータが取り付けられた位置に対応する第1面側の位置の近傍に設けることが望ましい。例えば、モータやアキュムレータが第2面のほぼ中央部に設けられる場合には、出力液圧検出装置やリリーフ弁も第1面のほぼ中央部に設けられる。その結果、ポンプやアキュムレータとリリーフ弁とを接続する液通路や、これらと出力液圧検出装置とを接続する液通路を短くすることができ、これらを最適な位置に配置することができる。
【0013】
(8)運転者によるブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧を発生させるマスタシリンダと前記ブレーキシリンダとを連通させる連通状態と、前記ブレーキシリンダをマスタシリンダから遮断する遮断状態とに切換可能なマスタ遮断弁が、前記第1面側に取り付けられた(1)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
マスタ遮断弁も同じユニットに設ければ、ユニットの機能をさらに高めることができる。マスタシリンダの液圧を検出するマスタ圧検出装置も第1面側に取り付けられるようにすることができる。
【0014】
(9)前記1つ以上の制御弁が第1面側に、その制御弁の軸線が前記第1面にほぼ直交する状態で取り付けられ、前記モータ、アキュムレータが、第2面側に、これらモータの軸線、アキュムレータの軸線が第2面にほぼ直交する状態で取り付けられた(1)項ないし(8)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
マスタ遮断弁、リリーフ弁、出力液圧検出装置、ブレーキ液圧検出装置、マスタ圧検出装置等も同様に、軸線がほぼ第1面に直交する状態で第1面側から取り付けることができる。第1面と第2面とが平行であれば、各部材は、軸線が互いにほぼ平行になる状態で取り付けられることになる。
【0015】
(10)前記保持部材の内部に、前記低圧源に接続される低圧通路と、前記アキュムレータに接続される高圧通路とが、前記第2面に直角な方向から見た場合に保持部材のほぼ中央部に設けられた(1)項ないし(9)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
アキュムレータ、モータが第2面側のほぼ中央部に設けられれば、アキュムレータに接続される高圧通路、低圧源に接続される低圧通路は保持部材の内部において第2面に直角な方向から見た場合に保持部材のほぼ中央部に位置することになる。
低圧通路は、ポンプの吸引通路に連通させられた液通路であっても、専用のポートを介して、ユニットの外部のリザーバに連通させられた液通路であってもよい。ポンプの吸引側に接続された液通路とすれば、ポートの個数を減らすことができ、ユニットの小型化を図ることができる。
(11)前記低圧通路と高圧通路とがほぼ平行に設けられた(10)項に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
高圧通路と低圧通路とは、第1面や第2面に直角な方向から見て平行であっても、第1面や第2面に平行な方向から見て平行であってもよい。換言すれば、高圧通路、低圧通路が第1面に直角な方向から見て互いに隔たった状態で設けられても、第1面に直角な方向から見れば重なっているが、第1面に直角な方向に互いに隔たった状態で設けられてもよいのである。
(12)前記減圧制御弁が前記低圧通路に連通させられ、前記増圧制御弁が前記高圧通路に連通させられた(1)項ないし(11)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
(13)前記動力式液圧源の高圧側と低圧側との間に設けられたリリーフ弁を含み、そのリリーフ弁がこれら低圧通路と高圧通路との両方に接続された状態で前記保持部材の前記第1面側に取り付けられた(10)項ないし(12)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
高圧通路に増圧制御弁が連通させられ、低圧通路に減圧制御弁が連通させられる場合において、高圧通路と低圧通路との間にリリーフ弁が設けられるようにすれば、液通路の共有化を図ることができる。リリーフ弁専用の液通路を別個に設ける場合より、液通路の本数を減らすことができ、その分、ブレーキ液圧制御ユニットの小型化を図ることができる。
高圧通路には、動力式液圧源の出力液圧を検出する出力液圧検出装置が取り付けられることが多い。この場合には、リリーフ弁と出力液圧検出装置とが近接して設けられることになる。リリーフ弁は高圧通路と低圧通路との両方に連通し、出力液圧検出装置が低圧通路と干渉しない状態で設ける必要がある。そこで、例えば、リリーフ弁の高圧側ポートに高圧通路が連通し、低圧通路が低圧側ポートに連通する状態で、リリーフ弁の直径方向にこれらを離間させて設けるのである。その結果、低圧通路を高圧通路から離間した状態で形成することができるのであり、低圧通路を出力液圧検出装置に干渉することなく形成することができる。余分な液通路を設けることなく、リリーフ弁を設けることができるのであり、ユニットの小型化を図ることができる。
【0016】
(14)前記ブレーキシリンダに連通させられるブレーキ通路が互いに平行に複数設けられた(1)項ないし(13)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。複数のブレーキ通路を平行にすれば、ブレーキ通路を効率よく形成することができる。例えば、ユニットのほぼ中央部に高圧通路、低圧通路が形成され、これらの両側にブレーキ通路が形成されるようにする。ブレーキ装置が2系統の場合には、一方の側に一方の系統に属するブレーキシリンダのブレーキ通路が形成され、他方の側に他方の系統に属するブレーキシリンダのブレーキ通路が形成されるようにすることができる。増圧制御弁と減圧制御弁とによって形成される第1列についても同様である。
なお、マスタシリンダに連通させられるマスタ通路もブレーキ通路と平行に形成することができる。マスタ通路は、ブレーキ通路と第1面に直角な方向から見た場合に隔たった位置に形成しても、第1面に直角な方向から見た場合に重なり、第1面に平行な方向から見た場合に隔たった位置に形成してもよい。
【0017】
(15)前記アキュムレータが、(c)ハウジングと、(d)そのハウジングの内部を液密に2つの容積変化室に仕切る仕切部材と、(e)前記2つの容積変化室の一方に連通させられた接続部であって、軸方向に互いに隔たって先端部側と中間部側とに設けられた2つのポートを含むものとを含み、これら2つのポートのうち前記先端部側のポートが前記増圧制御弁に接続され、前記中間部側のポートが前記ポンプ装置に接続された(1)項ないし(14)項のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
アキュムレータの軸方向の異なる位置においてポンプと増圧制御弁とがそれぞれ接続される。その結果、例えば、ポンプに接続される液通路と増圧制御弁に接続される液通路とを、保持部材の内部の、第2面に直角な方向から見た場合に重なる位置で、第2面に平行な方向から見た場合に異なる位置に形成することができる。
液通路は、保持部材の内部において、第1面あるいは第2面に平行に直線状に形成されるのが普通である。したがって、液通路によって接続される2つの部材のそれぞれのポートが、第2面に直角な方向(厚み方向)の位置が同じになるように、2つの部材が収容される(突出される)。
アキュムレータについては、ポンプの吐出側ポートとアキュムレータのポンプ側ポートとの厚み方向の位置が同じ(同じ深さ)になり、アキュムレータの増圧制御弁側ポートと増圧制御弁の高圧側ポートとの厚み方向の位置が同じになるように、アキュムレータ、増圧制御弁の収容量(突出量)が決まり、ポンプの吐出通路、アキュムレータと増圧制御弁とを接続する供給通路の厚み方向の位置が決まる。
(16)前記増圧制御弁と減圧制御弁との各々が、先端側に設けられた高圧側ポートと、中間部側に設けられた低圧側ポートとを含む(1)項ないし(15)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
増圧制御弁、減圧制御弁は、ポートを含む接続部とソレノイドとを含む。接続部はシーティング弁に設けられたポートを含む部分によって形成される。接続部が先端側に設けられ、ソレノイドが基端側に設けられるのであるが、ソレノイドの少なくとも一部が第1面から突出した状態で設けられることが多い。マスタ遮断弁についても同様である。
【0018】
(17)前記保持部材の、前記第1面および第2面に交差する第3面に、前記低圧源、ブレーキシリンダへの接続ポートが設けられた(1)項ないし(16)項のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
複数の接続ポートが1つの面に設けられれば、ブレーキ液圧制御ユニットの車体への取り付けに便利である。
この場合に、第2面の第3面に近い側にモータを取り付け、遠い側にアキュムレータを取り付けることが望ましい。ポンプの吸入抵抗を小さくすることができ、脈動を抑制することができる。
モータで駆動されるポンプは、プランジャポンプであってもギヤポンプであってもよい。
マスタシリンダへのポートも第3面に設けることが望ましい。
【0019】
(18)前記保持部材に、前記ブレーキシリンダから流出させられた作動液を収容する減圧用リザーバと、マスタシリンダの加圧室との間で、加圧ピストンの移動に伴って、作動液の授受を行うストロークシミュレータとの少なくとも一方が取り付けられた(1)項ないし(17)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
保持部材には、減圧用リザーバやストロークシミュレータ等を設けることも可能である。
【0020】
(19)(a)低圧源に収容された作動液を加圧して吐出するポンプおよびそのポンプを駆動するモータを含むポンプ装置と、(b)そのポンプ装置から吐出された作動液を蓄えるアキュムレータとを含む動力式液圧源と、
車両に設けられた複数の車輪の回転をそれぞれ抑制するブレーキをそれぞれ作動させる複数のブレーキシリンダの液圧を、前記動力式液圧源から供給される作動液を利用して制御可能な複数の制御弁を含む制御弁装置と、
これら動力式液圧源および制御弁装置を保持する部材であって、互いに反対側の第1面および第2面を有する保持部材と
を含むブレーキ液圧制御ユニットであって、
前記制御弁装置が、前記複数のブレーキシリンダの各々と前記動力式液圧源との間に設けられた増圧制御弁と、各ブレーキシリンダと前記低圧源との間に設けられた減圧制御弁とをそれぞれ複数ずつ含むものであり、
前記保持部材の前記第2面の側のほぼ中央に前記アキュムレータおよび前記モータの主体部が取り付けられ、前記第1面の側の、それらアキュムレータおよびモータによって形成される列の両側の部分に、前記複数ずつの増圧制御弁と減圧制御弁とが取り付けられたブレーキ液圧制御ユニット。
本項に記載のブレーキ液圧制御ユニットには、(1)項ないし(18)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
(20)概してブロック状を成したものであり、互いに反対側の第1面および第2面を有し、
前記第1面に開口を有する状態で形成された制御弁の少なくとも一部を収容するための制御弁用凹部と、
前記第2面に開口を有する状態で形成された、(p)アキュムレータの少なくとも一部を収容するためのアキュムレータ用凹部と、(q)少なくとも、モータの駆動力をポンプに伝達する駆動力伝達部を収容するための駆動力伝達部用凹部と
を有することを特徴とするブレーキ液圧制御ユニット用保持部材。
本項に記載の保持部材には、(1)項ないし(19)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニットの保持部材の特徴を採用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態であるブレーキ液圧制御ユニットを含む液圧ブレーキ装置について図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、10はブレーキ液圧制御ユニットである。ブレーキ液圧制御ユニット(以下、ユニットと略称する)10は、動力式液圧源12,複数の液圧制御弁を含む液圧制御弁装置14,複数の液圧センサ等を含む。また、ユニット10には、複数のポートが設けられ、それぞれ、マスタシリンダ20,前輪のブレーキシリンダ22,後輪のブレーキシリンダ24,マスタリザーバ26が接続されている。
【0022】
マスタシリンダ20は、2つの加圧ピストンを含むタンデム式のものであり、一方の加圧ピストンにはブレーキ操作部材としてのブレーキペダル30が連係させられる。2つの加圧ピストンのそれぞれの前方の加圧室には液通路32,34が接続されている。一方の液通路32には、ユニット10を介して右前輪のブレーキシリンダ22が接続され、他方の液通路34には、ユニット10を介して左前輪のブレーキシリンダ22が接続されている。本実施形態においては、1つの加圧室に前輪のブレーキシリンダ22がそれぞれ1つずつ接続されるのである。また、左右前輪のブレーキシリンダ22および左右後輪のブレーキシリンダ24には動力式液圧源12が接続される。左右前輪のブレーキシリンダ22にはマスタシリンダ10と動力式液圧源12とが接続され、左右後輪のブレーキシリンダ24にはマスタシリンダ10が接続されないで、動力式液圧源12が接続される。各ブレーキシリンダ22,24の液圧は動力式液圧源12の液圧を利用して、複数の制御弁により制御される。
【0023】
液通路32のマスタシリンダ10側の部分は、ユニット10のポート40に接続され、右前輪のブレーキシリンダ22側の部分はポート41に接続される。また、液通路34のマスタシリンダ10側の部分はポート42に接続され、左前輪のブレーキシリンダ22側の部分はポート43に接続される。
さらに、右後輪のブレーキシリンダ24は液通路を介してポート44に接続され、左後輪のブレーキシリンダ24は液通路を介してポート45に接続される。
【0024】
動力式液圧源12は、ポンプ装置50、アキュムレータ52等を含む。ポンプ装置50は、2気筒式のプランジャポンプ54(以下、単にポンプと略称する)とポンプ54を駆動するポンプモータとしてのモータ56と図示しない駆動力伝達部としての偏心カム部とを含み、ポンプ54は2つのシリンダを含む。モータ56の駆動力により偏心カムが回転させられ、それによって、ピストンがシリンダ内を往復移動させられる。ポンプ54とマスタリザーバ26とはリザーバ通路60によって接続され、ポンプ54によって、マスタリザーバ26の作動液が汲み上げられて加圧される。
【0025】
ポンプ54の吐出側にはアキュムレータ52が接続され、ポンプ54から吐出された作動液が蓄えられる。アキュムレータ52に蓄えられた作動液の液圧はアキュムレータ圧センサ62によって検出される。モータ56は、アキュムレータ圧センサ62による検出液圧が予め定められた設定範囲内に保たれるように制御される。
また、ポンプ54の吐出側と低圧側との間には、リリーフ弁64が設けられ、吐出圧が過大になることが回避される。リザーバ通路60のリザーバ側の部分はユニット10のポート66に接続される。
【0026】
アキュムレータ52は図2に示すように、蓄圧部70と接続部72とを含む。蓄圧部70はベローズ式のものであり、ハウジング73とハウジング73の内部を2つの容積変化室74,75に気密に仕切る仕切部材76とを含む。仕切部材76は、金属ベローズ76aと、底板76bと、シール部材76cとを含む。一方の容積変化室(ガス室)74には高圧ガスが封入され、他方の容積変化室75にはポンプ54から吐出された作動液が収容される。
接続部72は、軸方向に隔たった2つのポート77,78を含む。先端側のポート77には後述する増圧リニア制御弁が接続され、中間側のポート78にはポンプ54が接続される。
【0027】
液圧制御弁装置14は、供給電流のON・OFFにより開閉させられ、液通路を連通状態と遮断状態とに切り換える電磁開閉弁80,82、供給電流量の制御により前後の差圧を連続的に制御可能なリニア制御弁84,86等を含む。
これらは、それぞれ、液通路に連通させられた2つのポートを有する。2つのポートは各電磁制御弁の軸方向の隔たった位置に設けられる。
【0028】
電磁開閉弁80,82は、マスタシリンダ20と左右前輪のブレーキシリンダ22との間にそれぞれ設けられ、ブレーキシリンダ22をマスタシリンダ20に連通させたり、マスタシリンダ20から遮断したりする。この意味において、電磁開閉弁80,82をマスタ遮断弁と称することができる。
【0029】
リニア制御弁84,86は、ブレーキシリンダ22,24の各々に対応して設けられ、一方の増圧リニア制御弁84がブレーキシリンダ22,24とアキュムレータ52との間の液通路88に設けられ、他方の減圧リニア制御弁86はブレーキシリンダ22,24とリザーバ26との間の液通路89に設けられる。本実施形態においては、電磁開閉弁80,82の遮断状態において(ブレーキシリンダ22,24がマスタシリンダ20から遮断された状態で)、動力式液圧源12の作動液を利用して、増圧リニア制御弁84,減圧リニア制御弁86の制御により、ブレーキ液圧が制御される。
【0030】
増圧,減圧リニア制御弁84,86は、図3に示すように、シーティング弁90とコイル92を備えたソレノイド93とを含むものであり、シーティング弁90において、高圧側のポート94が先端部に低圧側のポート96が中間部に設けられる。
シーティング弁90は、弁座100と弁座100に対して接近・離間可能に設けられた弁子102と、弁子102を弁座100に着座させる方向に付勢するスプリング104とを含む。弁座100は高圧側ポート94の周辺に形成され、コイル92に電流が供給されない場合には、スプリング104によって弁子102が弁座100に着座させられる閉状態にあり、コイル92に電流が供給されると、弁子102を弁座100から離間させる方向の電磁駆動力が加えられる。また、高圧側ポート94と低圧側ポート96との液圧差に応じた差圧作用力が弁子102を弁座100から離間させる方向に作用する。弁子102の弁座100に対する相対位置は、これら電磁駆動力、スプリング104の付勢力、差圧作用力の関係によって決まるのであり、コイル92への供給電流量を制御することによって、前後の差圧を制御することができる。
これらシーティング弁90の高圧側ポート94,低圧側ポート96を含む部分等によって接続部106が構成される。本実施形態においては、増圧リニア制御弁84,減圧リニア制御弁86が、制御弁としての機能を備えたものであるため、これら制御弁84,86が主体部である。
【0031】
増圧リニア制御弁82においては、高圧側ポート94に動力式液圧源12が接続され、低圧側ポート96にブレーキシリンダ22,24が接続される。また、減圧リニア制御弁84においては、高圧側ポート94にブレーキシリンダ22,24が接続され、低圧側ポート96にリザーバ26が接続される。
【0032】
前述のマスタ遮断弁80,82もシーティング弁とソレノイドとを含むものであり、リニア制御弁とほぼ同様な構造を有する。しかし、コイルへの供給電流量が制御されるのではなく、ON・OFF制御が行われるのみである点と、スプリングが弁子を弁座から離間させる方向に付勢する状態で設けられている点とが異なる。マスタ遮断弁は常開弁でありOFF状態で開状態にある。
【0033】
マスタシリンダ20の液圧はマスタ圧センサ120によって検出され、ブレーキシリンダ22,24の液圧はブレーキ圧センサ122によって検出される。マスタ圧センサ120は、2つの加圧室に対応してそれぞれ設けられ、ブレーキ圧センサ122は、各ブレーキシリンダに対応して設けられる。
液通路32には、ストロークシミュレータ装置140が設けられる、ストロークシミュレータ装置140はストロークシミュレータ142とシミュレータ制御弁144とを含むものであり、マスタ遮断弁80,82の遮断状態において、加圧室との間で作動液の授受が行われ、運転者によるブレーキ操作ストロークが殆ど0になることが回避される。
【0034】
ユニット10は、図4に示すように、概して直方体状のブロック150を有する。ブロック150に、複数の制御弁、液圧センサ、動力式液圧源等が取り付けられてユニット10が構成される。ユニット10には、制御弁や液圧センサのみならず動力式液圧源12も含まれるため、ユニット10の機能が高められ、ブレーキシリンダ22,24の液圧の制御が1つのユニット10の制御で可能になる。
ブロック150は、互いに反対側の(対向して)平行な3組の平面を有する。第1面152(XY面)と第2面154とが平行であり、第3面155(XZ面)と第4面156とが平行である。
【0035】
ブロック150には、第1面側に増圧リニア制御弁84,減圧リニア制御弁86等の電磁制御弁、ブレーキ液圧センサ122等の液圧センサ等が取り付けられ、第2面側にモータ56,アキュムレータ52が取り付けられる。例えば、電磁制御弁は、ブロック150に形成された取付け用凹部に少なくとも接続部が収容され、ソレノイド部の少なくとも一部が第1面152から突出した状態で、第1面側に取り付けられる。アキュムレータ52も同様に、取付け用凹部に少なくとも接続部72が収容され、蓄圧部70の少なくとも一部が第2面154から突出した状態で、第2面側に取り付けられる。
第3面155には前記各ポート40〜45,66が設けられ、本実施形態においては、第4面156において車体に取り付けられる。第3面155にポートがすべて設けられるため、取付け性を向上させることができる。
【0036】
ユニット10の内部には、図5〜8に示すように、ポート40に連通させられたマスタ通路158と、ポート41に連通させられたブレーキ通路160とが設けられる。マスタ通路158とブレーキ通路160とは電磁開閉弁80を介して接続される。マスタ通路158,ブレーキ通路160によって液通路32の一部(ユニット10の内部の部分)が構成される。液通路32の途中にマスタ遮断弁80が設けられるのである。162は、マスタ遮断弁80を取り付けるための凹部であり、第1面152に開口を有する状態で形成される。
【0037】
マスタ遮断弁用凹部162,マスタ通路158,ブレーキ通路160は、マスタ遮断弁用凹部162にマスタ遮断弁80が取り付けられた状態で、マスタ遮断弁80の一方のポートにマスタ通路158が連通し、他方のポートにブレーキ通路160が連通路163を介して連通する状態で形成される。
また、マスタ圧センサ用凹部164、ブレーキ圧センサ用凹部165が、それぞれ、第1面152に開口を有する状態で形成される。マスタ圧センサ用凹部164は、マスタ圧センサ120が取り付けられた場合に、検出部にマスタ通路158が連通させられる状態で形成され、ブレーキ圧センサ用凹部165は、ブレーキ圧センサ122が取り付けられた場合に、検出部にブレーキ通路160が連通させられる状態で形成される。マスタ通路158とブレーキ通路160とはY方向に延びたものである。
ポート42に接続されたマスタ通路158とポート43に接続されたブレーキ通路160とについても同様である。これらマスタ通路158,ブレーキ通路160は液通路34の一部を構成し、マスタ通路158,ブレーキ通路160の間にマスタ遮断弁82が設けられる。
【0038】
ポート44,45には、左右後輪のブレーキシリンダ24に接続されたブレーキ通路166が接続されている。ブレーキ通路166はマスタ通路158に連通させられることはない。ブレーキ通路160,166には、増圧リニア制御弁84、減圧リニア制御弁86によって制御された動力式液圧源12の作動液が供給されるため、制御圧通路と称することができる。
ブレーキ通路166はブレーキ通路160と平行にY方向に延びた状態で、Z方向の位置が同じでX方向に隔たった位置に形成される。マスタ通路158は、X方向の2つのブレーキ通路160,166の間においてZ方向に隔たった位置に形成される。
【0039】
ユニット10の内部には、図5,9に示すように、ポンプ装置用凹部167が形成される。ポンプ装置用凹部167は、駆動力伝達部としての偏心カム部用凹部168と2つのシリンダ用凹部169とを含む。
偏心カム部用凹部168は第2面154に開口を有する状態で形成され、シリンダ用凹部169はそれぞれ、互いに平行な第5面170,第6面171(YZ面)に開口を有する状態で形成される。
【0040】
ポンプ54は、第5面170,第6面171側から取り付けられ、偏心カム部が第2面154側から取り付けられ、偏心カム部に連結されたモータ56が第2面154から突出した状態で取り付けられる。
ポンプ54の吐出部に連通する状態で吐出通路172が形成される。吐出通路172はそれぞれ2つのシリンダに対応して設けられ、2つの吐出通路172が連通路173を介して合流させられて合流通路174とされる。2つのシリンダからそれぞれ吐出された作動液が合流させられて、アキュムレータ52に供給されるようにされているため、脈動を抑制することができる。
また、ポンプ54の吸入側、すなわち、偏心カム部用凹部168に連通した状態で吸入通路176が形成される。吸入通路176はポート66を介してマスタリザーバ26に連通させられる。
これら、吸入通路176,合流通路174はいずれもY方向に延びたものであり、ブロック150のX方向のほぼ中央に互いに平行に形成される。吐出通路172もY方向に延びたものである。
【0041】
180は、アキュムレータ取付け用の凹部であり、第2面154に開口した状態で形成される。図10に示すように、アキュムレータ用凹部180にアキュムレータ52が取り付けられた場合の、中間側のポート78に合流通路174が連通し、図11に示すように、先端側のポート77に供給通路182が連通する状態とされる。供給通路182に交差する状態、本実施形態においては、直交する状態で増圧通路184が形成され、その増圧通路184に増圧制御弁84が取り付けられる。供給通路182は、合流通路174と平行に、X方向において重なって、Z方向に隔たった位置に形成される。供給通路182もブロック150のX方向のほぼ中央に位置することになる。増圧通路184はX方向に延びた状態で形成される。
【0042】
供給通路182と連通する状態でリリーフ弁用凹部186、アキュムレータ圧センサ用凹部187が、第1面152に開口を有する状態で形成される。リリーフ弁64,アキュムレータ圧センサ62は第1面側に取り付けられる。
増圧通路184と連通する状態で増圧リニア制御弁用凹部188が形成される。増圧リニア制御弁用凹部188は、増圧通路184に適当な間隔を隔てて4つ形成される。
図6,12に示すように、増圧リニア制御弁84が増圧リニア制御弁用凹部188に取り付けられた状態において、高圧側ポート94に増圧通路184が連通し、低圧側ポート94にブレーキ通路160,166が連通する。本実施形態においては、増圧リニア制御弁84が増圧通路184を介して供給通路182に連通させられた状態で取り付けられる。供給通路182の作動液が増圧通路184を経て高圧側ポート94に供給されるのである。
【0043】
本実施形態においては、供給通路182,増圧通路184およびブレーキ通路166(160)によって液通路88が構成される。供給通路182,増圧通路184が4つのブレーキシリンダに共通に設けられ、ブレーキ通路160,ブレーキ通路166がブレーキシリンダ毎に個別に設けられる。ブレーキ通路160は、液通路32,34の構成要素でもあり、液通路32,34と液通路88とに共通のものである。
【0044】
一方、図14に示すように、偏心カム部用凹部168を介して吸引通路176に連通する低圧通路200が形成される。低圧通路200は、前述の合流通路174、供給通路182とほぼ平行に、ユニット10のほぼ中央部に設けられる。低圧通路200は、供給通路182,合流通路174とZ方向に隔たった位置に形成される。
低圧通路200に交差する状態、本実施形態においては、ほぼ直交する状態で減圧通路202が形成される。減圧通路202には、減圧リニア制御弁用凹部204が第1面152に開口を有する状態で、間隔を隔てて4つ形成される。減圧リニア制御弁用凹部204に減圧リニア制御弁86が取り付けられた状態で、それの高圧側ポート94に連通路206(ブレーキ通路160またはブレーキ通路166の一部)が連通し、低圧側ポート96に減圧通路202が連通する。本実施形態においては、減圧リニア制御弁86が減圧通路202を介して低圧通路200に連通させられた状態で取り付けられるのであり、低圧側ポート96の作動液は、減圧通路202、低圧通路200、吸引通路176を経てリザーバ26に流出させられる。
ブレーキ通路166(160),減圧通路202,低圧通路200、吸引通路176によって液通路89が構成される。前述の場合と同様に、吸引通路176,低圧通路200,減圧通路202が4つのブレーキシリンダに共通に設けられ、ブレーキ通路160,166が個別に設けられる。
【0045】
このように、ブロック150には、複数の液通路、取付け用凹部が形成されるのであるが、液通路は、Z方向の同一位置に(第1面152と平行に延びた状態で)直線状に形成するのが普通である。そして、各液通路が、取付け用凹部に収容された制御弁やアキュムレータ等の接続部のその液通路に対応するポートに連通する状態で、液通路、取付け用凹部が形成される。したがって、接続部のポートの位置、取付け用凹部の深さ(Z方向の位置)等によって液通路のZ方向の位置が決まるのであり、換言すれば、取付け用凹部、液通路等は、これらに基づいて形成されるのである。
【0046】
前述のリリーフ弁用凹部186は、供給通路182と低圧通路200との間に形成される。リリーフ弁64は前述のようにポンプ54の吐出圧が過大になることを防止するためのものであるため、アキュムレータ52またはポンプ54に近い位置に設ける必要がある。また、リリーフ弁64のために専用の低圧通路を設けないで、低圧通路200を利用する。さらに、アキュムレータ圧センサ62は供給通路182の液圧を検出するものであるため、アキュムレータ圧センサ用凹部187を、低圧通路200と干渉しないで形成する必要がある。
これらの条件が満たされるように、低圧通路200,供給通路182,リリーフ弁用凹部186,アキュムレータ圧センサ用凹部187が形成されるのである。リリーフ弁用凹部186にリリーフ弁64の一部が収容された場合において、供給通路182がリリーフ弁64の先端側の高圧側ポートに連通する状態で、できる限りアキュムレータ圧センサ用凹部187に接近した位置に形成され、低圧通路200が中間側の低圧側ポートに連通する状態で、できる限りアキュムレータ圧センサ用凹部187から離間する状態で形成される。低圧通路200が、X方向において供給通路182からできる限りアキュムレータ圧センサ用凹部187から離間した位置に形成されるのである。そのため、供給通路182に連通する状態で取り付けられたアキュムレータ圧センサ62が低圧通路200やリリーフ弁64と干渉することがなく、しかも、余分な液通路を設けることなく、供給通路182と低圧通路200との間にリリーフ弁64を設けることができる。したがって、液通路の本数を減らすことができ、ユニットの小型化を図ることができる。
【0047】
本実施形態においては、図5に示すように、ブレーキ通路160、166が互いに平行に設けられるとともに、各ブレーキ通路160,166、合流通路174、低圧通路200、供給通路182、吸引通路176が互いに平行に設けられる。また、供給通路182、低圧通路200に直交して、それぞれ増圧通路184、減圧通路202が設けられ、増圧通路184、減圧通路202に等間隔で増圧リニア制御弁84,減圧リニア制御弁86が取り付けられる。その結果、ブレーキシリンダ22,24の各々に対応して設けられた増圧リニア制御弁82,減圧リニア制御弁84が格子状に位置することになり、各ブレーキシリンダに対応して設けられた増圧リニア制御弁82,減圧リニア制御弁84の軸線を通る直線が互いに平行になる。また、ブレーキ通路160,166が平行に設けられるため、増圧リニア制御弁84、減圧リニア制御弁86およびブレーキ圧センサ122の軸線を通る線分もほぼ平行となる。
また、4つの増圧リニア制御弁84によって形成される列と4つの減圧リニア制御弁86によって形成される列とも平行となる。
したがって、各電磁制御弁、液圧センサを効率的に配置することができる。ユニットの集約化を図ることができ、小型化を図ることができる。
【0048】
さらに、合流通路174、低圧通路200、供給通路182は、ユニット10のほぼ中央に設けられる。したがって、増圧リニア制御弁84、減圧リニア制御弁86は合流通路174,低圧通路200,供給通路182の両側にそれぞれ2対ずつ設けられる。その結果、各ブレーキシリンダに作動液を供給する液通路が短くて済む。
本実施形態においては、合流通路174、供給通路182の少なくとも一方によって高圧通路が構成される。
【0049】
また、アキュムレータ52の接続部72においては、ポート77,78が軸方向に隔たった状態で設けられる。ポート78に合流通路174が連通させられ、ポート77に供給通路182が連通させられ、供給通路182に直交する増圧通路184に増圧リニア制御弁84の高圧側ポート94が連通する状態で、アキュムレータ用凹部180,増圧リニア制御弁用凹部188,合流通路174,供給通路182,増圧通路184が形成される。それによって、偏心カム部の第2面154からの突出量に対するアキュムレータ52の第2面154からの突出量、増圧リニア制御弁84の第1面152からの突出量が決まる。換言すれば、アキュムレータ52の接続部72に設けられたポート77,78が軸方向に隔たっている場合とそうでない場合とで、これら増圧リニア制御弁84,アキュムレータ52の突出量が異なるのであり、アキュムレータ52のポート77,78を軸方向に異なって設けた方が突出量の差を小さくできる場合がある。
なお、符号250で示す開口等は通路を形成するためのものであり、閉塞させられる。
【0050】
ユニット10は、コンピュータを主体とする液圧制御装置300によって制御される。液圧制御装置300は、CPU302,ROM304,RAM306、入出力部308を含むものであり、入出力部308には、上述の液圧センサ、各電磁制御弁のコイルが接続されるとともに、モータ56が接続される。
ユニット10が動力式液圧源12を含むものであるため、ブレーキ液圧の制御が1つのユニット10の制御で済む。また、電磁制御弁、液圧センサが同じ側に取り付けられるので、ブレーキ液圧を制御するためのリード線がまとめ易くなる。
【0051】
なお、上記実施形態においては、ユニットに、増圧リニア制御弁84、減圧リニア制御弁86が取り付けられていたが、リニア制御弁でなく、単なる開閉弁であってもよい。開閉弁の制御によってもブレーキシリンダの液圧を制御することができる。また、ポンプはギヤポンプでもよい。さらに、マスタシリンダ20の一方の加圧室にブレーキシリンダが2つずつ接続されるブレーキ系統のブレーキ装置に適用することもできる。適用可能なブレーキ装置の構造は上記実施形態におけるそれに限らないのである。また、アキュムレータ52は仕切部材がゴム等の可撓性を有する部材であるプラダ式のものとしたり、仕切部材がピストンであるピストン式のものとしたりすることができる。
【0052】
さらに、上記実施形態においては、ユニット10が第4面156において車体側部材に取り付けられたが、第4面156に限らず、第5面170または第6面171において取り付けられるようにしたり、第4、第5、第6面156,170,171の2つ以上の面において取り付けられるようにしたりすることができる。また、ブロック150の形状は問わない。さらに、ブロック150には、ストロークシミュレータ装置140等を設けることもできる。
【0053】
本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題、課題解決手段および効果〕に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ液圧制御ユニットを備えたブレーキ装置の回路図である。
【図2】上記ブレーキ液圧制御ユニットに設けられたアキュムレータの概念図である。
【図3】上記ブレーキ液圧制御ユニットに設けられたリニア制御弁を概念的に示す断面図である。
【図4】上記ブレーキ液圧制御ユニットの全体を概念的に示す図である。
【図5】上記ブレーキ液圧制御ユニットの平面図である。
【図6】上記ブレーキ液圧制御ユニットのAA断面図である。
【図7】上記ブレーキ液圧制御ユニットのBB断面図である。
【図8】上記ブレーキ液圧制御ユニットのCC断面図である。
【図9】上記ブレーキ液圧制御ユニットのDD断面図である。
【図10】上記ブレーキ液圧制御ユニットのEE断面図である。
【図11】上記ブレーキ液圧制御ユニットのFF断面図である。
【図12】上記ブレーキ液圧制御ユニットのGG断面図である。
【図13】上記ブレーキ液圧制御ユニットのHH断面図である。
【図14】上記ブレーキ液圧制御ユニットのII断面図である。
【符号の説明】
10ユニット 50ポンプ装置 52アキュムレータ
56モータ 62アキュムレータ圧センサ 64リリーフ弁
72接続部 150ブロック 152第1面 154第2面
174合流通路 182供給通路 200低圧通路

Claims (11)

  1. (a)低圧源に収容された作動液を加圧して吐出するポンプおよびそのポンプを駆動するモータを含むポンプ装置と、(b)そのポンプ装置から吐出される作動液を加圧下に蓄えるアキュムレータとを含む動力式液圧源と、
    その動力式液圧源とブレーキを作動させるブレーキシリンダとの間に設けられた増圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと前記低圧源との間に設けられた減圧制御弁とを含み、前記ブレーキシリンダの液圧を、前記動力式液圧源から供給される作動液を利用して制御可能な制御弁装置と、
    これら動力式液圧源および制御弁装置を保持する部材であって、互いに反対側の第1面および第2面を有する保持部材と
    を含むブレーキ液圧制御ユニットであって、
    前記保持部材の前記第1面側に前記増圧制御弁および前記減圧制御弁の主体部が取り付けられ、前記第2面側に前記アキュムレータおよび前記モータの主体部が取り付けられるとともに、前記増圧制御弁および前記減圧制御弁によって形成される第1列の方向と、前記アキュムレータおよび前記モータによって形成される第2列の方向とが、互いにほぼ平行であり、かつ、前記低圧源に接続される低圧通路と、前記アキュムレータに接続される高圧通路とが、前記保持部材の内部に、その保持部材を前記第1面に直角な方向から見た場合に、その保持部材のほぼ中央部において互いにほぼ平行に延びる状態で設けられたブレーキ液圧制御ユニット。
  2. 前記動力式液圧源の高圧側と低圧側との間に設けられたリリーフ弁を含み、前記減圧制御弁が前記低圧通路に連通させられ、前記増圧制御弁が前記高圧通路に連通させられ、前記リリーフ弁がこれら低圧通路と高圧通路との両方に接続された状態で前記保持部材の前記第1面側に取り付けられた請求項1に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  3. 前記動力式液圧源の高圧側と低圧側との間に設けられたリリーフ弁と、前記動力式液圧源の出力液圧を検出する出力液圧検出装置とを含み、前記保持部材の前記第1面と前記第2面とが互いに平行であり、かつ、前記リリーフ弁および前記出力液圧検出装置が、前記第1面側の、前記モータとアキュムレータとの軸線を含み、前記第1面および第2面と直交する直交平面と前記第1面との交線である直線の近傍に設けられた請求項1に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  4. 前記アキュムレータが、(c)ハウジングと、(d)そのハウジングの内部を液密に2つの容積変化室に仕切る仕切部材と、(e)前記2つの容積変化室の一方に連通させられた接続部であって、当該アキュムレータの軸方向に互いに隔たって先端部側と中間部側とに設けられた2つのポートを含むものとを含み、これら2つのポートのうち前記先端部側のポートが前記増圧制御弁に接続され、前記中間部側のポートが前記ポンプ装置に接続された請求項1ないし3のいずれか1つに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  5. (a)低圧源に収容された作動液を加圧して吐出するポンプおよびそのポンプを駆動するモータを含むポンプ装置と、(b)そのポンプ装置から吐出される作動液を加圧下に蓄えるアキュムレータとを含む動力式液圧源と、
    その動力式液圧源とブレーキを作動させるブレーキシリンダとの間に設けられた増圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと前記低圧源との間に設けられた減圧制御弁とを含み、前記ブレーキシリンダの液圧を、前記動力式液圧源から供給される作動液を利用して制御可能な制御弁装置と、
    これら動力式液圧源および制御弁装置を保持する部材であって、互いに反対側の第1面および第2面を有する保持部材と
    を含むブレーキ液圧制御ユニットであって、
    さらに、前記動力式液圧源の高圧側と低圧側との間に設けられたリリーフ弁と、前記動力式液圧源の出力液圧を検出する出力液圧検出装置とを含み、前記保持部材の前記第1面と前記第2面とが互いに平行であり、その保持部材の第1面側に前記増圧制御弁および前記減圧制御弁の主体部が取り付けられ、第2面側に前記アキュムレータおよび前記モータの主体部が取り付けられるとともに、前記増圧制御弁および前記減圧制御弁によって形成される第1列の方向と、前記アキュムレータおよび前記モータによって形成される第2列の方向とが、互いにほぼ平行であり、かつ、前記リリーフ弁と前記出力液圧検出装置との主体部が、前記第1面側の、前記モータとアキュムレータとの軸線を含み、前記第1面および第2面と直交する直交平面と前記第1面との交線である直線の近傍において第1面側に取り付けられたブレーキ液圧制御ユニット。
  6. 前記アキュムレータが、 (c) ハウジングと、 (d) そのハウジングの内部を液密に2つの容積変化室に仕切る仕切部材と、 (e) 前記2つの容積変化室の一方に連通させられた接続部であって、当該アキュムレータの軸方向に互いに隔たって先端部側と中間部側とに設けられた2つのポートを含むものとを含み、これら2つのポートのうち前記先端部側のポートが前記増圧制御弁に接続され、前記中間部側のポートが前記ポンプ装置に接続された請求項5に記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  7. (a)低圧源に収容された作動液を加圧して吐出するポンプおよびそのポンプを駆動するモータを含むポンプ装置と、(b)そのポンプ装置から吐出される作動液を加圧下に蓄えるアキュムレータとを含む動力式液圧源と、
    その動力式液圧源とブレーキを作動させるブレーキシリンダとの間に設けられた増圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと前記低圧源との間に設けられた減圧制御弁とを含み、前記ブレーキシリンダの液圧を、前記動力式液圧源から供給される作動液を利用して制御可能な制御弁装置と、
    これら動力式液圧源および制御弁装置を保持する部材であって、互いに反対側の第1面および第2面を有する保持部材と
    を含むブレーキ液圧制御ユニットであって、
    前記保持部材の前記第1面側に前記増圧制御弁および前記減圧制御弁の主体部が取り付けられ、前記第2面側に前記アキュムレータおよび前記モータの主体部が取り付けられるとともに、前記増圧制御弁および前記減圧制御弁によって形成される第1列の方向と、前記アキュムレータおよび前記モータによって形成される第2列の方向とが、互いにほぼ平行であり、かつ、前記アキュムレータが、 (c) ハウジングと、 (d) そのハウジングの内部を液密に2つの容積変化室に仕切る仕切部材と、 (e) 前記2つの容積変化室の一方に連通させられた接続部であって、当該アキュムレータの軸方向に互いに隔たって先端部側と中間部側とに設けられた2つのポートを含むものとを含み、これら2つのポートのうち前記先端部側のポートが前記増圧制御弁に接続され、前記中間部側のポートが前記ポンプ装置に接続されたブレーキ液圧制御ユニット。
  8. さらに、運転者の操作により液圧を発生させるマスタシリンダと前記ブレーキシリンダとを連通させる連通状態と、それらマスタシリンダとブレーキシリンダとを遮断する遮断状態とに切換可能なマスタ遮断弁を含み、そのマスタ遮断弁の主体部が前記第1面側に取り付けられた請求項1ないし7のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  9. さらに、運転者の操作により液圧を発生させるマスタシリンダの液圧を検出するマスタ圧検出装置を含み、そのマスタ圧検出装置の主体部が前記第1面側に取り付けられた請求項1ないし8のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  10. さらに、前記ブレーキシリンダの液圧を検出するブレーキ液圧検出装置を含み、そのブレーキ液圧検出装置の主体部が前記第1面側に取り付けられた請求項1ないし9のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
  11. 前記ブレーキシリンダの複数のものの各々に対応して前記増圧制御弁と前記減圧制御弁とがそれぞれ設けられ、それら複数の増圧制御弁と複数の減圧制御弁との、前記複数のブレーキシリンダの1つの液圧を制御するものと、別のブレーキシリンダの液圧を制御するものとが、前記第1面側の、前記第1面に直角な方向から見た場合に、前記アキュムレータおよび前記モータによって形成される前記第2列の両側に位置する部分にそれぞれ取り付けられたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のブレーキ液圧制御ユニット。
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