JP4192865B2 - カメラの防水ケース - Google Patents
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Description
そして、2つのケース分割体のうちの一方のケース分割体の合わせ部の全周にわたり連続状に突条が突出され、2つのケース分割体のうちの他方のケース分割体の合わせ部の全周にわたり前記突条の挿入が可能に連続状に凹溝が形成され、前記凹溝の全長にわたり挿入されたシール部材を前記凹溝内で前記突条の先端により圧縮することで2つのケース分割体の合わせ部を水密に結合させるようにしている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、シール部材は使用時にその都度突条で圧縮されることから、交換時にシール部材は、凹溝の底部の全周にわたり沈んだ状態となっており、シール部材を凹溝から取り出しにくく、簡単に交換できない不具合があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、防水性を確保しつつシール部材を取り外し易くした電子機器用防水ケースを提供することにある。
以下、防水ケースに収容される電子機器がデジタルカメラである実施例について説明する。
図11はカメラを前方から見た斜視図、図12はカメラを後方から見た斜視図を示す。
本実施例では防水ケースに収容すべきカメラ100はデジタルスチルカメラであり、外装を構成するケース102を有している。なお、本明細書において左右は、防水ケースやカメラを前方から見た状態でいうものとし、また、被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
ケース102の前面右側部寄りの箇所には撮影光学系104を収容保持する沈胴式の鏡筒101が設けられ、ケース102の前面上部寄りの箇所には閃光を発光するフラッシュ部106などが設けられている。
鏡筒101はケース102の内部に組み込まれた駆動部によってケース102の前面から前方に突出した使用位置(広角状態、望遠状態、および広角乃至望遠の中間状態)とケース102の前面に収容された収容位置(沈胴状態)との間を出没するように構成されている。
ケース102の後面には、撮像した映像を表示するディスプレイ116、撮影、記録、映像表示などの種々の動作にまつわる操作を行うための複数の操作スイッチ118、ディスプレイ116上に表示されるメニューを選択するなどの操作を行うための制御スイッチ120などが設けられている。
本実施例では、モード切り換えスイッチ112は、いわゆるスライドスイッチで構成され、ケース102の上端面から突出する操作部材112Aを有し、この操作部材112Aを指で左右方向にスライドすることでモードの切り換え動作がなされるように構成されている。
また、制御スイッチ120は、ケース102の後面から後方に突出する操作部材120Aを有し、操作部材120Aはその先端面を指で動かすことにより上下方向および左右方向の4方向に傾動可能に、かつ、その先端面を指でケース102の厚さ方向に押圧可能に構成されている。
具体的には、制御スイッチ120は、操作部材120Aを上下方向および左右方向に動かすことで、例えばディスプレイ116上に表示されるカーソルの位置を上下左右に動かしたり、ディスプレイ116上に表示される数値などを変更(増減)させることができるように構成されている。また、制御スイッチ120は、操作部材120Aを押圧することでディスプレイ116上に表示される複数の選択項目(メニュー)の決定や入力欄に表示されている数値の入力を行うことができるように構成されている。
図1は前方から見た防水ケースの斜視図、図2は後方から見た防水ケースの斜視図、図3は防水ケースを立てた状態で前ケース分割体と後ケース分割体との開いた状態の斜視図、図4は防水ケースを寝かせた状態で前ケース分割体と後ケース分割体との開いた状態の斜視図、図5バックルを収容する凹部の斜視図、図6(A)、(B)は凹溝、突条、シール部材の説明図、図7はつまみ部分の斜視図、図8はバックルの分解斜視図、図9はバックルを構成するケース本体の斜視図、図10はバックルを構成するスライド部材の斜視図である。
図1乃至図4に示すように、防水ケース10は、互いに揺動可能に連結された前ケース分割体12と後ケース分割体14との2つの分割体で構成され、後ケース分割体14には前ケース分割体12に係脱可能に結合するバックル16が設けられている。
本実施例では、前ケース分割体12に、カメラ100の後面を除いた残りの全ての部分が収容され、後ケース分割体14を前ケース分割体12に合わせることでカメラ100の後面が後ケース分割体14により覆われ、カメラ100が防水ケース10に収容されるように構成されている。
図1に示すように、前壁1210の外面には、鏡筒101を収容する筒状の膨出部1212が設けられ、膨出部1212の前端開口には透明板1214が取着されている。
また、フラッシュ部106からの閃光が前方に照射されるように、フラッシュ部106の前方に位置する前壁1210部分に透明板1216が設けられている。
上壁1202の上面には、シャッタボタン108操作用の操作部材1218、ズーム操作スイッチ110操作用の操作部材1220、モード切り換えスイッチ112操作用の操作部材1222、電源スイッチ114操作用の操作部材1224が化粧板1226を介して設けられている。
なお、図3に示すように、膨出部1212の基部をなす前壁1210の内面部分に、収容されたカメラ100の前面に弾接してカメラ100の前後移動を規制するゴムなどからなるクッション材1228が貼り付けられ、また、このクッション材1228は不図示ではあるが前壁1210の内面の左端箇所にも貼り付けられている。
合わせ部20はその断面が、図3、図6(A)に示すように、鉛直方向に延在する平坦面22と、平坦面22の内側から後方に突設された突条24とからなり、これら平坦面22と突条24は合わせ部20の全周にわたり連続して延在形成されている。
右側壁1208の後端には、合わせ部20の外側に位置するように筒状の軸受部26が上下に延在形成されている。
図5に示すように、左側壁1206には、バックル16を収容する凹部30が設けられている。
凹部30は平坦な底面3002を有し、底面3002の合わせ部20寄りの箇所に、上下に間隔をおいて2つの係止壁32が突出形成され、2つの係止壁32の上端の前面には傾斜面3202が形成されている。
また、凹部30の底面3002の上下方向の中央部で前壁1210寄りの箇所に、上下に間隔をおいて2つの壁部34が突出され、2つの壁部34の上部で互いに向かい合う部分に凹部30の底面3002に平行しつつ臨む係止面3402がそれぞれ形成され、2つの壁部34の上端前面には傾斜面3404が形成されている。
また、凹部30の底面3002の複数個所にはバックル16に当接する当接壁3004が設けられている。
後壁1402の内面1402Aの外周部には、前ケース分割体12の合わせ部20に合わされる矩形枠状の合わせ部40が膨出形成されている。
後壁1402の外面には、図2に示すように、操作スイッチ118操作用の操作部材1414、制御スイッチ120操作用の操作部材1416が化粧板1418を介して設けられ、カメラ100を収容した状態でディスプレイ116が見られるように後ケース分割体14は透明な合成樹脂により形成されている。
後ケース分割体14の右側部の上下には筒状の軸受部1420が設けられ、後ケース分割体14の左側部にはバックル16が設けられている。
上下の軸受部1420の間に前ケース分割体12の軸受部26が挿入され、それら軸受部1420、26に支軸1422が挿通されることで前ケース分割体12と後ケース分割体14が揺動可能に連結されている。
凹溝42は、図6、図7に示すように、後ケース分割体14の外方に位置する外壁4202と、後ケース分割体14の内方に位置する内壁4204とで構成されている。
外壁4202の先端は、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40が合わさった状態で、平坦面22に近接する平坦面として形成されている。
図7に示すように、後ケース分割体14の右側部で上下に延在する内壁4204の上下方向の中央部には、上下に間隔をおいて2つの切り欠き44が形成されている。
2つの切り欠き44が形成されることで、2つの切り欠き44部分において凹溝42は後ケース分割体14の内側に開放され、すなわち、後壁1402の内面1402Aに開放され、また、2つの切り欠き44の間に内壁部分4204Aが残存する。
後壁1402の内面1402A(特許請求の範囲の壁部の表面)には、2つの切り欠き44と内壁部分4204Aに臨むように凹部46が形成され、凹部46の底面4602は内面1402Aよりも窪んだ平坦面として形成されている。
シール部材50は、凹溝42の全長にわたり挿入される矩形枠状の本体部5002と、本体部5002から本体部5002の内側に向けて突設されたつまみ部5004とで構成されている。
シール部材50は、例えば、ゴムなどのような弾性を有する材料から形成され、シール部材50(本体部5002)の断面形状は、本体部5002が凹溝42に挿入されるように凹溝42の幅よりも小さい寸法の幅と、凹溝42の深さよりも小さい寸法の高さとを有し、図6(A)、(B)に示すように、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40を合わせた際に、凹溝42内で突条24により圧縮され、双方の合わせ部20,40を水密に結合するように(本実施例では2〜3mの水圧に耐えられるように)構成されている。
つまみ部5004は、本体部5002の延在方向に間隔をおいた2箇所から突設されそれぞれ切り欠き44を通って後ケース分割体14の内側に突出された突出片5004Aと、2つの切り欠き44の間の内壁部分4204Aの内側に臨んだ箇所で内壁部分4204Aと平行に延在しそれら突出片5004Aの先端を接続する接続片5004Bとで構成されている。したがって、本体部5002と2つの突出片5004Aと接続片5004Bとにより矩形の開口5006が形成されることになり、この開口5006に内壁部分4204Aが挿入されることになる。
本実施例では、つまみ部5004に指先(あるいは爪)をより掛けやすいように、後ケース分割体14の後壁1402の凹部46は、図6に示すように、その内側につまみ部5004が収容される大きさで形成され、特に、凹部46の底面4602は接続片5004Bが位置する箇所よりも更に内壁部分4204Aから離れる方向に延在し接続片5004Bの外側に底面4602が露出するように形成されている。言い換えると、突出片5004Aの突出方向において凹部46の端部と接続片5004との間に隙間が確保されている。
そして、図6(A)に示すように、つまみ部5004は、本体部5002の高さ方向の中間部から突設され、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とが開放された状態で、つまみ部5004は凹部46の底面4602と隙間をあけた底面4602の上方箇所に位置するように設けられている。
バックル16は、図3、図8に示すように、上下両端が後ケース分割体14の左側部に取着された支軸58により後ケース分割体14の左側部に揺動可能に連結されている。すなわち、バックル16は、支軸58により後ケース分割体14の自由端である左側部に取着され、支軸58部分がバックル16の取着箇所に相当し、支軸58部分がバックル16の一端でありまた後部であり、支軸58と反対側に位置する部分がバックル16の自由端であり前部である。
バックル16は、図1、図2、図8に示すように、ケース本体60、スライド部材62、係止片64、コイルスプリング66、固定つまみ70、可動つまみ72、プレート80などで構成されている。
図8に示すように、側壁6004で囲まれた本体壁6002の内面には、スライド部材62を支軸58に対して離間接近する方向(前後方向)に対して移動可能に支持する互いに対向する一対のガイド壁6006、6008が支軸58に対して離間接近する方向(前後方向)に間隔をおいて設けられている。
また、一方の一対のガイド壁6006の間にコイルスプリング66の端部が係止される係止壁6010が突出形成されている。
また、本体壁6002の内面には、凹部30の2つの係止壁32に対応した係止壁6012が2つ設けられ、係止壁6012の上端の後面には傾斜面6014が形成されている。
これらの係止壁32、6012は、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40を合わせ、バックル16を凹部30内に揺動させると(倒し込むと)、係止壁32の前面と係止壁6012の後面が接触し、凹部30内でバックル16の支軸58方向の移動を阻止するものであり、傾斜面3202、6014はそれら係止壁32、6012の壁面どうしの接触を円滑に行わせるためのものである。
固定つまみ70は、指で摘み易い大きさで円弧状に膨出形成され上下に延在している。
固定つまみ70が支軸58方向に臨む後面70Aには、支軸58方向に開放された可動つまみ72用の収容凹部7002が設けられ、この収容凹部7002から、固定つまみ70が支軸58(後端)方向に臨む本体壁6002部分にわたり、切り欠き6020が本体壁6002を貫通して設けられ、この切り欠き6020の支軸58寄りの部分は円弧状に形成されている。
固定つまみ70が支軸58と反対側に臨む前面70Bには、図1に示すように、指で掴み易いように複数の突起7010が形成されている。
本体板部6202の内面には補強リブ6203が突設され、補強リブ6203から本体板部6202の後方に突出するように一対のガイド壁6204が形成され、一対のガイド壁6204は、ケース本体60の一方のガイド壁6206に摺動可能に形成されている。
一対のガイド壁6204の後端は、コイルスプリング66の後端が係止される接続壁6206で接続され、接続壁6206にはコイルスプリング66の後部が挿入される半円弧状の壁部6208が形成されている。
係止片64は、本体板部6202の内面の前端に設けられている。
係止片64は、図8に示すように、本体板部6202の内面から突出形成された脚部6212および補強リブ6214の先端に設けられ、本体板部6202の内面に対して間隔をおいて平行に延在し、係止片64の両端は、凹部30の2つの壁部34の係止面3402に対して係脱可能に係止するように構成され、係止片64の後端面には、凹部30の壁部34の傾斜面3404に係合可能な傾斜面6404が形成されている。
可動つまみ72は、図10に示すように、本体板部6202の外面の前部寄りの箇所(係止片64が設けられた側)に膨出形成されている。
より詳細に説明すると、本体板部6202の外面の中央に、本体壁6002の切り欠き6020に収容される底板部7202が膨出形成され、可動つまみ72はこの底板部7202の前端から円弧状に膨出形成されている。
底板部7202は切り欠き6020に収容され支軸58から離間接近する方向(前後方向)に切り欠き6020内で移動できる寸法で形成され、底板部7202の後部は、切り欠き6020に対応した円弧状に形成されている。
また、可動つまみ72(可動つまみ72および収容凹部7002)は、板部7202が切り欠き6020に収容され底板部7202の前端が切り欠き6020の前端に係止した状態で、すなわち、支軸58から最も離れた状態(最も前方に前進した状態)で、可動つまみ72の全体が収容凹部7002に収容され、かつ、可動つまみ72の後面72Aが固定つまみ70の後面70Aよりも前方に位置するように構成されている。
これは後述するように、例えば、右手の人差し指を固定つまみ70の前面70Bに当て付け、右手の親指を可動つまみ72の後面72Aに当て付け、右手の人差し指と親指で固定つまみ70および可動つまみ72を摘み、親指により可動つまみ72が支軸58に対して離れる方向(前方)にスライド操作された際に、固定つまみ70および可動つまみ72の双方を同時に摘みやすいように、親指が収容凹部7002を形成する内壁に係止できるようにしたものである。なお、固定つまみ70および可動つまみ72の双方を同時に摘み易くするための構成は、例えば、可動つまみ72の後面72Aに掴み易くするための突起を設けるなど種々考えられるが、実施例のように可動つまみ72の後面72Aが固定つまみ70の後面70Bよりも前方に位置し、親指が収容凹部7002を形成する内壁に係止できるようにすると、構造の簡単化を図れて有利となる。
可動つまみ72は、操作すべき箇所であることが簡単に分かるように、固定つまみ70とは異なった色で形成されている。本実施例では、固定つまみ70を含むケース本体60が白色の合成樹脂で形成され、可動つまみ72を含むスライド部材62は灰色の合成樹脂で形成され、したがって、固定つまみ70部分に色の異なった可動つまみ72および底板部7202が位置することになり、バックル16のどこを操作するとバックル16が凹部30から外れるかが瞬時に分かるようにしてある。
プレート80は金属製で、前部に位置する幅広部8002と、後部に位置する幅狭部8004を有し、幅広部8002に前方に開放状の切り欠き8006が形成されている。切り欠き8006は、凹部30の底面3002から突出する2つの壁部34が収容される大きさで形成されている。
スライド部材62のケース本体60への組み込みは、一対のガイド壁6204を本体壁6002の一対のガイド壁6006の間に位置させ、また、本体板部6202を一対のガイド壁6008の間に位置させて本体壁6002の内面に本体板部6202の外面を載置し、底板部7202を切り欠き6020に収容するとともに可動つまみ72を収容凹部7002に収容する。これにより、スライド部材62は、一対のガイド壁6204が本体壁6002の一対のガイド壁6006により前後移動可能に支持され、本体板部6202が一対のガイド壁6008により前後移動可能に支持されることになる。
次に、コイルスプリング66の後部を半円弧状の壁部6208に挿入し、コイルスプリング66の前後両端を係止壁6010と接続壁6206に係止させる。これにより、可動つまみ72(スライド部材62)は支軸58方向(後方)に常時付勢されることになる。すなわち、底板部7202の後端が切り欠き6020の円弧状の後端に係止し、可動つまみ72の前端を除く大半の部分が固定つまみ70から支軸58側(後方)に露出した状態が保持されるように付勢されている。
この状態でスライド部材62の上からにケース本体60の本体壁6002の内面にプレート80を被せ、ねじ8010により本体壁6002に固定する。本実施例では、ねじ8010は、一対のガイド壁6006、6008の外側のボス部8012にそれぞれ取着される。
図3に示すように、プレート80がケース本体60に取着された状態で、切り欠き8006内に係止片64が位置し、また、幅狭部8004の両側にそれぞれ位置決め用壁部6012が露出する。
まず、カメラ100を防水ケース10に収容する場合について説明する。
カメラ100の前面を前ケース分割体12の前壁1210に向けて前ケース分割体12の合わせ部20から挿入する。
次に、後ケース分割体14を揺動させ、前ケース分割体12の合わせ部20に後ケース分割体14の合わせ部40を合わせる。これにより、シール部材50が凹溝42内で突条24により圧縮され、双方の合わせ部20,40が水密に結合される。
次に、バックル16を揺動させ、凹部30内に倒し込む。
このバックル16の倒し込みにより、係止壁32、6012の壁面どうしが接触し、凹部30内でバックル16の支軸58方向(後方)への移動が阻止される。
また、バックル16の倒し込みに伴って、傾斜面3404、6404を介して2つの壁部34の上端前面と係止片64の後端面とが係合し、スライド部材62がコイルスプリング66の弾性力に抗して支軸58から離れる方向(前方)に一旦移動し、可動つまみ72の大半が収容部7002に収容される。
そして、バックル16の更なる倒し込みにより係止片64の両端が2つの壁部34の係止面3402の下方に位置すると、スライド部材62はコイルスプリング66の弾性力により支軸58方向(後方)に移動され、係止片64の両端が2つの壁部34の係止面3402に係止し、バックル16が凹部30に収容された状態が保持される。
スライド部材62は、底板部7202の後端が切り欠き6020の円弧状の後端に係止し、可動つまみ72の前端が収容凹部7002に収容されるとともに、可動つまみ72の前端を除く大半の部分が固定つまみ70から露出する状態が保持される。なお、この状態で、当接壁3004にプレート80あるいは側壁6004の先端が当接することで凹部30の底面3002方向へのバックル16の揺動が阻止されている。
すなわち、前ケース分割体12にカメラ100を挿入した後、前ケース分割体12の合わせ部20に後ケース分割体14の合わせ部40を合わせ、バックル16の自由端を前方に揺動させて凹部30内に倒し込む操作により、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とが合わされた状態が保持され、カメラ100が防水ケース10に収容される。
例えば、ユーザが防水ケース10を前方に向けた状態で左手で防水ケース10の右側部をつかみ、右手の人差し指を固定つまみ70の前面70Bに当て付け、右手の親指を可動つまみ72の後面72Aに当て付け、右手の人差し指と親指で固定つまみ70および可動つまみ72を摘む。
そして、親指により可動つまみ72を、コイルスプリング66の弾性力に抗して固定つまみ70方向(前方)にスライドさせる。
可動つまみ72を固定つまみ70方向(前方)にスライドさせると、可動つまみ72と一体に係止片64が前方に移動し、係止片64が壁部34の係止面3402の前方に離れ、係止片64の両端と2つの壁部34の係止面3402との係止が解除され、バックル16は支軸58を支点として凹部30から起立する方向に揺動可能な状態となる。しかしながら、この状態でバックル16の支軸58方向の移動は阻止され、前ケース分割体12と後ケース分割体14との開く方向の揺動は阻止されている。すなわち、バックル16を支軸58方向へ移動しようとしても、係止片64が壁部34に当接し、また、係止壁32、6012どうしが係止しているためである。
ここでユーザは、固定つまみ70および可動つまみ72を摘んだ状態でバックル16の自由端を持ち上げ、バックル16を起立させる。
このバックル16を揺動させる操作によりバックル16が開く方向に所定の開度揺動されると、係止片64の先端と壁部34の先端が離れ(係止片64の先端と壁部34の先端が凹部30の底面3002から離れる方向において離れ)、また、係止壁32の先端と係止壁6012の先端が離れ(係止壁32の先端と係止壁6012の先端が凹部30の底面3002から離れる方向において離れ)、バックル16の支軸58方向への移動が可能となり、前ケース分割体12と後ケース分割体14とを開く方向の揺動が可能となる。
ここでユーザは、前ケース分割体12に対して後ケース分割体14を開き、前ケース分割体12からカメラ100を取り出す。
シール部材50の交換時、シール部材50は防水ケース10の使用時にその都度突条24で圧縮されることから、シール部材50は、凹溝42の底部の全周にわたり沈んだ状態で延在している。
しかしながら、本実施例では、つまみ部5004が合わせ部40の内側に突出しており、後ケース分割体14の後壁1402の内面1402A上に位置しているので、凹溝42の底部に沈んだシール部材50部分をつかむ必要はなく、つまみ部5004をつかんでシール部材50を凹溝42から簡単に取り外すことができる。
また、本実施例では、つまみ部5004(接続片5004B)は指先を掛止できる大きさで形成され、しかも、凹部46の底面4602から離れた上方箇所に位置しているので、凹溝42の底部からシール部材50を取り出すためのピンセットや針などの道具を何ら要せず、指先をつまみ部5004(接続片5004B)に掛けることでシール部材50を凹溝42から簡単に取り外すことができる。
また、本実施例では、つまみ部5004は、本体部5002の高さ方向の中間部から突設されているので、シール部材50(本体部5002)を確実に取り外す上で有利である。例えば、仮に長期使用によりシール部材50が劣化した状態を考えると、つまみ部5004が本体部5002の上端に設けられていたとすると、つまみ部5004を持ち上げた際、つまみ部5004が連結された本体部5002の上端箇所ごと破損し切り取られることが考えられるが、本実施例のように、つまみ部5004が本体部5002の高さ方向の中間部に連結されていると、つまみ部5004が連結された本体部5002の箇所は、その箇所のみが破損し切り取られる虞は少なく、したがって、シール部材50を確実に取り外す上で有利である。
また、本実施例では、防水ケース10が2つのケース分割体12、14で構成され、それらの合わせ部20、40に適用された場合について説明したが、本発明は、例えば、一つのケースの開口を水密に開閉する開閉蓋などの合わせ部にも無論適用可能である。
また、本実施例では、合わせ部20,40が矩形枠状である場合について説明したが、本発明が適用される合わせ部20,40の形状は、円形枠などのようなその他の形状に形成されていてもよい。
また、本実施例では、収容される電子機器がデジタルカメラである場合について説明したが、電子機器はデジタルカメラに限定されず防水カメラに収容されるものであればよい。
Claims (2)
- 2つのケース分割体の枠状の合わせ部が開閉可能に合わされその内部に電子機器が収容される電子機器用防水ケースであって、
2つのケース分割体のうちの一方のケース分割体の合わせ部の全周にわたり連続状に突出された突条と、
2つのケース分割体のうちの他方のケース分割体の合わせ部の全周にわたり前記突条の挿入が可能に連続状に形成された凹溝と、
前記凹溝の全長にわたり挿入され前記凹溝内で前記突条の先端により圧縮され2つのケース分割体の合わせ部を水密に結合するシール部材とを備え、
前記凹溝を構成する壁面には、前記凹溝を前記他方のケース分割体の内側に開放する切り欠きが前記凹溝の延在方向に間隔をおいて2つ形成されると共にそれら2つの切り欠きの間に前記凹溝を構成する壁面が残存され、
前記他方のケース分割体は、前記枠状の前記合わせ部の内側を接続する壁部を有し、
前記合わせ部は、互いに対向しつつ前記壁部の外側全周にわたり突設され前記他方のケース分割体の外側に位置する外壁と前記他方のケース分割体の内側に位置する内壁とにより構成され、
前記凹溝は、前記外壁と内壁の互いに対向する壁面により形成され、
前記切り欠きは前記内壁に形成され、
前記2つの切り欠きの間に残存する前記凹溝を構成する壁面は、前記2つの切り欠きの間に残存する内壁部分で形成され、
前記シール部材は、前記凹溝の全長にわたり挿入される本体部と、前記本体部から突設された略コ字状を呈するつまみ部とで構成され、
前記つまみ部は、前記本体部の延在方向に間隔をおいた2箇所から突設されそれぞれ前記切り欠きを通って前記他方のケース分割体の内側に突出する突出片と、前記内壁部分の内側に臨んだ箇所で内壁部分と平行に延在しそれら突出片の先端を接続する接続片とで構成され、
前記本体部の断面形状は、前記本体部が前記凹溝に挿入されるように前記凹溝の幅よりも小さい寸法の幅と、前記凹溝の深さよりも小さい寸法の高さとを有し、
前記つまみ部は、前記本体部の高さ方向の中間部から突設され、
前記本体部と前記つまみ部とにより形成された矩形の開口に前記内壁部分が挿入され、
前記つまみ部は、該つまみ部よりも大きな輪郭で前記壁部に該壁部の表面よりも窪むように形成された凹部の内側に収容され、
前記突出片の突出方向において前記凹部の端部と前記接続片との間に隙間が確保され、かつ、前記凹部の底面と前記接続片との間に隙間が確保されている、
ことを特徴とする電子機器用防水ケース。 - 前記接続片は指先に掛止可能な大きさで形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器用防水ケース。
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