JP4192816B2 - ノイズ除去装置 - Google Patents

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本発明は、オーディオ・ビデオ等のアナログ信号のノイズ除去装置に係り、特にデジタル技術を用いた高域周波数帯域のノイズ除去装置に関する。
従来から、アナログ信号に含まれるノイズを除去する方法として、図6(A)(B)に示す構成のノイズ除去装置がよく知られている。
図6(A)は、アナログ入力信号1に含まれている高域周波数帯域のノイズ(以下、高域ノイズ)を低域濾波器であるLPF2で遮断してアナログ出力信号6を得るもので、最も簡単なノイズ除去手段である。しかし、この方法ではアナログ入力信号の高域成分も除去されてしまうために周波数特性が劣化する欠点がある。
図6(B)は、(A)のLPF2の代わりにNR(ノイズリデューサ)11を用いるもので、特にビデオ信号のノイズ除去に多く用いられる手段である。
NR11の一例として、高域周波数帯域の小振幅信号を遮断する非線形回路を用いる方法がある。一般にノイズは信号に比してレベルが小さいので、アナログ入力信号をこの非線形回路に通すことで高域ノイズが除去されるようになる。しかしこの場合にも、小振幅のアナログ信号も除去されるので精細感が損なわれ画質が劣化する欠点がある。
また、ビデオ信号のライン相関とフィールド相関の性質を利用してNRを構成する例もあるが、大容量のメモリを用いる上に画像に動きがあるときの切換処理等が複雑になる欠点がある。
一方、アナログ信号をデジタル信号に変換する場合に、伝送できるアナログ信号の周波数帯域はサンプリング周波数で制限されることは周知のことである。例えば、いわゆるコンパクトディスク(CD)の場合は、44.1kHzのサンプリング周波数で処理されるために、アナログ信号の周波数帯域は、22.05kHzに制限されることになる。
近年、上記のサンプリング周波数でデジタル化されたCDの周波数帯域を、デジタル信号処理によって、22.05kHz以上のアナログ信号の周波数成分を生成して得るための改善技術が数多く開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この改善技術は、上記CDのように規格で定められたサンプリング周波数でデジタル化されている信号から周波数特性を改善するものであるが、この周波数特性の改善技術を応用してアナログ信号に含まれる高域ノイズを除去する工夫はまだ行われていない。
特開平11−126097号公報
高域ノイズが多く含まれているアナログ信号からノイズを除去するに際し、従来は単にLPFで除去するか、または、ビデオ信号であれば非線形回路や信号の相関を用いたNRが用いられていた。前者の場合はアナログ信号の周波数特性が劣化する欠点があり、また後者の場合には画質が損なわれたり、装置が複雑になる欠点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、高域ノイズが多く含まれているアナログ信号からノイズを除去するに際し、アナログ信号の高域周波数特性の劣化が少なく、簡単な構成のノイズ除去装置を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決する手段として以下に記載の構成より成る
すなわち
一つの入力信号として供給された入力アナログ信号の高域周波数帯域のノイズを除去し出力するノイズ除去装置において、
前記入力アナログ信号の高域周波数帯域を遮断する低域濾波手段と、
前記低域濾波手段で高域周波数帯域を遮断された前記入力アナログ信号を第1のデジタル信号に変換するAD変換手段と、
前記第1のデジタル信号を元に、前記遮断された帯域の信号成分を生成し付加した第2のデジタル信号を作成する高周波成分付加手段と、
前記第2のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換手段と、
前記DA変換手段により変換されたアナログ信号を出力する出力手段とを備え
前記低域濾波手段に、前記入力アナログ信号に含まれる高域ノイズのスペクトラムを検出して、このスペクトラムに応じた制御信号により前記低域濾波手段の高域周波数帯域の遮断特性を可変するようにしたことを特徴とするノイズ除去装置。
本発明により、アナログ信号の高域周波数特性が良好で、簡単な構成の高域ノイズ除去装置が実現できるので、音声信号に使用すれば不快なノイズが無くなり明瞭度が向上する。また、ビデオ信号に適用すれば画面上に細かなノイズが無くなり解像度の良好な画像が得られる効果がある。
以下、本発明のノイズ除去装置の実施形態につき、好ましい実施例により図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るノイズ除去装置の第1の実施例を示すブロック図で、図2、図3、図4は夫々、第2、第3、第4の実施例を示すブロック図である。図5は本発明のノイズ除去装置における信号処理の状況を説明するための周波数ペクトラムを示す図である。
図1において、高域ノイズを多く含むアナログ入力信号1は低域濾波器のLPF2に入力される。このLPF2はAD変換に一般に用いられるサンプリングの折り返し妨害防止用の前置LPFとは異なるもので、前置LPFの役目に加えて、高域ノイズの占める周波数帯域の伝送を遮断し高域ノイズを除去するものである。
高域ノイズが除去されたアナログ信号は、次のAD変換部3でデジタル信号に変換される。このとき、AD変換部3のサンプリング周波数は最終的に得ようとするアナログ信号帯域の上限周波数の2倍以上に設定する。
AD変換部3で作成されたデジタル信号は、次に高周波成分付加部4に入力され、ここで後述する手段により、前記LPF2で遮断された帯域のアナログ信号成分を生成し付加する。こうして高周波成分付加部4からは、高域ノイズ成分が除去され、且つ良好なアナログ信号帯域を持ったデジタル信号が得られる。
次いで、このデジタル信号はDA変換部5でアナログ信号に再変換されて、高域ノイズが除去された広帯域なアナログ出力信号6が得られる。
次に、上記のノイズ除去装置の動作について、図5に示す周波数スペクトラムの図を用いて補足説明する。なお、図1の符号を参照する。
図5において、(1)はアナログ入力信号1の周波数スペクトラムを示したもので、点線より上の高域周波数帯域はノイズを多く含んでいるものとする。
(2)は、LPF2の通過帯域を示したものである。(1)のアナログ入力信号を(2)のLPF2に通すことにより、(3)の実線で示す信号成分が通過し、点線で示したノイズを多く含んだ部分の帯域は遮断される。
(4)は、(3)の信号成分を、AD変換部3でサンプリング周波数fsによってデジタル信号に変換した状態のスペクトラムである。点線で示した部分はデジタル信号化による折り返し成分である。
(5)は、(4)のデジタル信号を高周波成分付加部4の動作により、アナログ信号成分の高域周波数帯域が広げられた状態のデジタル信号のスペクトラムを示したものである。
(6)はDA変換部5で再変換された高域ノイズが除去され、且つ広帯域化されたアナログ出力信号6である。
このようにして、本発明のノイズ除去装置では、高域ノイズを遮断しつつ、高域周波数帯域が良好に確保されたアナログ出力信号を得ることができる。
次に、上記高周波成分付加部4について説明する。この部分の動作は、デジタル信号上で、LPF2で帯域制限されたアナログ信号成分の波形を整形し、高調波を強調あるいは付加して広帯域化を図るものである。
この具体的な手段はすでに研究が盛んに行われており、例えば、特開平5−127672号公報では、変換テーブルを用いて非線形な波形を得る技術が、また、特開平7−175478号公報では、さらに微分演算を加えて複雑な非線形波形を形成する技術が開示されている。
本発明者は、同様目的の技術に関して前記特許文献1で、従来の技術に対して回路規模が小さくコストのかからない新規な技術を開示している。
このように、上記高周波成分付加部4の具体的な手段としては、すでに存在するこれらのいずれかの技術を用いることができる。なお、簡略化のため、この部分の詳細な動作説明は省略する。
図2は、本発明の第2の実施例を示すブロック図である。本実施例では、低域濾波器をアナログ入力信号に含まれる高域ノイズの周波数成分に応じて切換えるようにしたものである。
図2において、LPF(1)2-1乃至LPF(n)2-nは、夫々カットオフ周波数の異なる低域濾波器であり、切換器6で選択される。切換器6には外部から切換え用の制御信号が供給されるようになっている。
この実施例では、例えば、アナログ入力信号1が音声信号であり、その高域ノイズとしてテープ式再生機で再生したときのいわゆるヒスノイズであって、そのヒスノイズの状況が再生機やテープ速度によって異なる場合などに用いると最適化が図れるようになる。
図3は、本発明の第3の実施例を示すブロック図である。本実施例では、低域濾波器をアナログ入力信号に含まれる高域ノイズの周波数成分に応じて自動的に切換えるようにしたものである。
図3において、遮断特性可変LPF7は外部から供給される制御信号により、LPFのカットオフ周波数を連続的に変化することができる。この制御信号としては、アナログ入力信号1に含まれている高域ノイズのスペクトラムを検出し、最も低い高域ノイズの周波数を遮断特性可変LPF7のカットオフ周波数とする。
図4は、本発明の第4の実施例を示すブロック図である。本実施例では上記実施例1〜実施例3までの構成とは異なり、低域濾波器をAD変換部の前に置かず、AD変換後にデジタル信号上で低域濾波作用を行うものである。
図4で、アナログ入力信号1はオーバーサンプリングAD変換部8で通常のサンプリング周波数よりも高い周波数でサンプリングされデジタル信号となる。
次いで、このデジタル信号は、デシメーションフィルタ+LPF部9で所定のサンプリング周波数に変換されると同時に高域ノイズ成分が遮断されるようになる。その後の構成は、これまでの実施例と同一である。
この実施例では、デジタル信号上で低域濾波器の機能が構成できるので、高精度な遮断特性が得られる利点がある。
なお、実施例2、実施例3と同様に、デシメーションフィルタ+LPF部9の低域濾波器の遮断周波数を可変できるようにして種々の高域ノイズ分布に対応させるようにさせても良い。
本発明に係るノイズ除去装置の第1の実施例を示すブロック図である。 本発明に係るノイズ除去装置の第2の実施例を示すブロック図である。 本発明に係るノイズ除去装置の第3の実施例を示すブロック図である。 本発明に係るノイズ除去装置の第4の実施例を示すブロック図である。 本発明のノイズ除去装置における各部信号の周波数ペクトラム図である。 従来のノイズ除去装置を示すブロック図である。
符号の説明
1:アナログ入力信号
2:LPF(低域濾波器)
2-1〜2-n:LPF(1)〜LPF(n)
3:AD変換部
4:高周波成分付加部
5:DA変換部
6:アナログ出力信号
7:切換器
8:遮断特性可変LPF
9:オーバーサンプリングAD変換部
10:デシメーションフィルタ+LPF部
11:NR(ノイズリデューサ)

Claims (1)

  1. 一つの入力信号として供給された入力アナログ信号の高域周波数帯域のノイズを除去し出力するノイズ除去装置において、
    前記入力アナログ信号の高域周波数帯域を遮断する低域濾波手段と、
    前記低域濾波手段で高域周波数帯域を遮断された前記入力アナログ信号を第1のデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    前記第1のデジタル信号を元に、前記遮断された帯域の信号成分を生成し付加した第2のデジタル信号を作成する高周波成分付加手段と、
    前記第2のデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換手段と、
    前記DA変換手段により変換されたアナログ信号を出力する出力手段とを備え
    前記低域濾波手段に、前記入力アナログ信号に含まれる高域ノイズのスペクトラムを検出して、このスペクトラムに応じた制御信号により前記低域濾波手段の高域周波数帯域の遮断特性を可変するようにしたことを特徴とするノイズ除去装置。
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