JPH0955634A - 高調波付加回路 - Google Patents

高調波付加回路

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JPH0955634A
JPH0955634A JP7206053A JP20605395A JPH0955634A JP H0955634 A JPH0955634 A JP H0955634A JP 7206053 A JP7206053 A JP 7206053A JP 20605395 A JP20605395 A JP 20605395A JP H0955634 A JPH0955634 A JP H0955634A
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JP
Japan
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signal
circuit
audio signal
band
output
Prior art date
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JP7206053A
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English (en)
Inventor
Masao Noro
正夫 野呂
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送または記録の際にオーディオ信号から失
われた高域のスペクトルを可能な限り元に戻し、自然感
に富んだオーディオ信号を再生する。 【解決手段】 DAC1、ローパスフィルタ2を介して
得られた音楽信号を非線形回路3に入力することにより
高調波信号を付加する。そして、バンドパスフィルタ4
により、非線形回路3の出力信号からオーディオ信号の
周波数帯よりも高域側の所定の周波数帯の信号を選択
し、この選択した信号と元のオーディオ信号とを加算器
5によって加算し、失われた高調波の回復したオーディ
オ信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD、DAT等
のデジタルオーディオ機器のアナログ再生部として好適
な高調波付加回路に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、デジタルオーディオにおい
ては、折り返し雑音の発生を防止する必要上、取り扱う
音楽信号のスペクトルはサンプリング周波数fsの1/
2以内に制限される。従って、例えばCDの場合には、
記録時のサンプリング周波数fsが44.1kHzであ
るため、記録対象たる音楽信号(アナログ信号)から2
2.05kHz以上の帯域のスペクトルが予め除去さ
れ、この高域除去のなされた音楽信号のA/D変換およ
びCDへのデジタル記録が行われる。人間の耳で聴こえ
る周波数の上限は20kHzとされているので22.0
5kHzまで伝送できれば問題ない、というのがCDの
サンプリング周波数fsを44.1kHzとした理由で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
は音楽信号のスペクトルは20kHz以上にも存在す
る。そして、最近では、この聴こえないはずの20kH
z以上のスペクトルの有無が、音楽を聴く人の心理に影
響を与えているのではないかという説が出てきている。
また、音楽信号の20kHz以上のスペクトルを除去し
たものと除去しないものを聴かせて脳波を調べたとこ
ろ、除去しないものの方がα波の発生が多いという報告
もある。また、デジタル信号で記録・再生を行うCDは
音がクリアーな反面長く聴くと疲れるが、アナログ信号
で記録・再生を行うレコードは長く聴いても疲れること
がなく落ちつくという人が結構多くいて、この原因はC
Dが20KHz以上の信号がスッポリなくなっているこ
とによるという説もある。
【0004】このような背景から、CDから再生された
音に20kHz以上のスペクトルを有するノイズを付加
して出力する製品が出てきている。しかしながら、この
ような本来の音とは無関係なノイズを再生音に加算した
としても、デジタル記録の際に除去された高調波を元通
りにすることにはならないため、自然らしさを出すのに
も限界がある。
【0005】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、伝送または記録の際にオーディオ信号
から失われた高域のスペクトルを可能な限り元に戻し、
自然感に富んだオーディオ信号を再生することができる
高調波付加回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
非線形な伝達特性を有し、オーディオ信号に対して高調
波を付加して出力する非線形回路と、前記非線形回路の
出力信号から前記オーディオ信号の周波数帯よりも高域
側の所定の周波数帯の信号を選択して出力するバンドパ
スフィルタと、前記オーディオ信号と前記バンドパスフ
ィルタの出力信号を加算する回路とを具備することを特
徴とする高調波付加回路を要旨とする。
【0007】請求項2に係る発明は、オーディオ信号を
時間軸方向に圧縮して元の周波数の整数倍の周波数の信
号を出力するピッチコントロール回路と、前記ピッチコ
ントロール回路の出力信号から前記オーディオ信号の周
波数帯よりも高域側の所定の周波数帯の信号を選択して
出力するバンドパスフィルタと、前記オーディオ信号と
前記バンドパスフィルタの出力信号を加算する回路とを
具備することを特徴とする高調波付加回路を要旨とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に理解しやすく
するため、実施の形態について説明する。かかる実施の
形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を
限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可能
である。
【0009】A.第1の実施形態 図1はこの発明の第1の実施形態である高調波付加回路
の構成を示すブロック図である。この実施形態は本発明
をデジタルオーディオ機器の最終段たるアナログ回路の
部分に適用したものであり、図中、1はCD等のソース
から再生されたデジタル信号をアナログ信号に変換する
DAC(デジタル/アナログ変換器)、2はDAC1の
出力信号の高域のスペクトルを除去して滑らかなアナロ
グ信号を出力するローパスフィルタである。
【0010】3は非線形な伝達特性を有する非線形回路
である。この非線形回路としては、例えば図2あるいは
図4に示す回路を使用することができる。図2に示す非
線形回路は検波回路であり、図3に示すように入力信号
のうち一定の極性の信号のみを出力するものである。ま
た、図4に示す非線形回路はクリップ回路であり、図5
に示すように入力信号中、一定レベル以下の信号につい
てはそのまま出力し、一定レベルを越える部分について
は一定レベルに抑えて出力するものである。
【0011】図1において、4は非線形回路3の出力信
号のうち可聴周波数帯域よりも高域のスペクトルを選択
するためのバンドパスフィルタであり、例えば20kH
z〜100kHzの通過帯域あるいは20kHz〜15
0KHzの通過帯域を有している。5はバンドパスフィ
ルタ4の出力信号とローパスフィルタ2の出力信号を加
算してスピーカ(図示略)へ供給する加算器である。
【0012】以上の構成によれば、DAC1およびロー
パスフィルタ2を介して出力された音楽信号(アナログ
信号)は非線形回路3に入力され、本来の音楽信号の
他、音楽信号の整数倍の周波数の高調波を含んだ信号と
なって非線形回路3から出力される。この非線形回路3
の出力信号のうち可聴周波数帯域よりも高域側のスペク
トルがバンドパスフィルタ4によって選択され、加算器
5により元の音楽信号に加えられて出力される。
【0013】この元の音楽信号に加えられるスペクトル
は、ローパスフィルタ2から出力される音楽信号の整数
倍の周波数を有しており、デジタル記録に先立って除去
されたスペクトル、すなわち、本来の音楽信号に含まれ
ていた可聴周波数帯域より高域側の高調波に相当するも
のであると考えられる。従って、この高調波付加回路に
よれば、デジタル記録前の本来の音楽信号に近いアナロ
グ信号が加算器5から出力されることとなる。
【0014】B.第2の実施形態 上記第1の実施形態では、アナログ回路によって音楽信
号に対する高調波の付加を行ったが、この第2の実施形
態では、かかる処理をデジタル回路により行うものであ
る。
【0015】デジタルオーディオにおいてD/A変換を
行う場合には、D/A変換後のアナログ信号の低域ろ過
のためのアナログローパスフィルタの設計を簡単にする
ため、DACの前段にオーバサンプリング機能を有した
デジタルフィルタを介挿することが一般的である。
【0016】本実施形態は、このDACとデジタルフィ
ルタの間に設けられるものであり、図6に示す構成を有
している。同図において、1はDAC、6は上記デジタ
ルフィルタである。そして、7は非線形の伝達特性を有
する非線形回路であり、デジタルフィルタ6から出力さ
れるデジタル音楽信号に対して高調波を付加して出力す
る。8は非線形回路7の出力信号のうち可聴周波数帯域
よりも高域のスペクトルを選択するためのバンドパスフ
ィルタである。そして、9はバンドパスフィルタ8の出
力信号とデジタルフィルタ6の出力信号を加算してDA
C1へ供給する加算器である。
【0017】以上の構成によれば、CD等から再生され
たデジタル音楽信号は、デジタルフィルタ6により、サ
ンプリング周波数が4倍もしくは8倍にオーバサンプリ
ングされる。よって、CD等から再生されたデジタル音
楽信号のサンプリング周波数fsが44.1KHzであ
っても、DAC1自体はその4倍もしくは8倍のサンプ
リング周波数で動作するため、非線形回路7およびバン
ドパスフィルタ8により20KHz以上の高調波を発生
させても何等問題を生じないのである。
【0018】C.第3の実施形態 図7はこの発明の第3の実施形態である高調波付加回路
の構成を示すブロック図である。この高調波付加回路
は、上記第2の実施形態(図6)における非線形回路7
の代わりに、ピッチコントロール回路10〜12および
これらの出力信号を加算する加算器13を設けたもので
ある。ここで、ピッチコントロール回路10〜12は、
デジタルフィルタ6が出力するデジタル音楽信号をリン
グバッファを使用して時間軸方向に圧縮し、元の周波数
の2倍、3倍および4倍の周波数の波形のデジタル信号
として各々出力するものである。各ピッチコントロール
回路の出力信号は加算器13を介してバンドパスフィル
タ8に与えられる。他の動作に関しては、上記第2の実
施形態と同様である。本実施形態においても、上記第2
の実施形態と同様な効果が得られる。
【0019】D.その他 以上、本発明の各種実施形態について説明したが、本発
明の適用範囲はデジタルオーディオの分野に限られるも
のではなく、例えば電話などのように狭い帯域を利用し
て音声信号の伝送を行う伝送系において、伝送に先立っ
て除去された高調波を受信側において付加する等の形態
で実現してもよい。また、本発明は、上記各実施形態に
おいても明らかにした通り、デジタル、アナログいずれ
の伝送系にも適用可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生されたオーディオ信号から高調波を生成して付加す
るようにしたため、デジタル記録等の際に本来のオーデ
ィオ信号から除去された高調波信号に近いものを再生後
のオーディオ信号に付加することとなり、自然感に富ん
だオーディオ信号を再生することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態である高調波付加
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における非線形回路の構成例を示
す回路図である。
【図3】 同非線形回路の動作を示す波形図である。
【図4】 非線形回路の他の構成例を示す回路図であ
る。
【図5】 同非線形回路の動作を示す波形図である。
【図6】 この発明の第1の実施形態である高調波付加
回路の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の第1の実施形態である高調波付加
回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……DAC、2……ローパスフィルタ、3,7……非
線形回路、4,8……バンドパスフィルタ、5,13…
…加算器、10〜12……ピッチコントロール回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形な伝達特性を有し、オーディオ信
    号に対して高調波を付加して出力する非線形回路と、 前記非線形回路の出力信号から前記オーディオ信号の周
    波数帯よりも高域側の所定の周波数帯の信号を選択して
    出力するバンドパスフィルタと、 前記オーディオ信号と前記バンドパスフィルタの出力信
    号を加算する回路とを具備することを特徴とする高調波
    付加回路。
  2. 【請求項2】 オーディオ信号を時間軸方向に圧縮して
    元の周波数の整数倍の周波数の信号を出力するピッチコ
    ントロール回路と、 前記ピッチコントロール回路の出力信号から前記オーデ
    ィオ信号の周波数帯よりも高域側の所定の周波数帯の信
    号を選択して出力するバンドパスフィルタと、 前記オーディオ信号と前記バンドパスフィルタの出力信
    号を加算する回路とを具備することを特徴とする高調波
    付加回路。
JP7206053A 1995-08-11 1995-08-11 高調波付加回路 Pending JPH0955634A (ja)

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