JP4191967B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDイメージセンサ,CMOSイメージセンサなどの撮像素子に対する欠陥補正機能を制御可能としたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子カメラ等(例えばデジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ)の撮像装置は、CCDイメージセンサなどの撮像素子を備えている。このような撮像素子の中には、その製造時に、受光量に応じた電荷を生成することができない画素や,暗電流の不均一によるノイズが規定値以上に発生してしまう画素などのいわゆる欠陥画素が形成される場合がある。
【0003】
このような欠陥画素を有するCCDイメージセンサによって画像を撮像した場合には、その撮像画像上に、欠陥画素に対応する部分が白傷又は黒傷などの傷となって現れ、画像品質を低下させる。
【0004】
そこで、撮像素子は、その製造時における検査過程で、欠陥画素の有無を検出し、欠陥画素がある場合には、その欠陥画素の位置(座標)などを表わす「欠陥画素データ」を、デジタルカメラの記憶部(メモリ)に予め記憶させておき、デジタルカメラに備えた画像欠陥補正装置により、記憶部(メモリ)に予め記憶されている「欠陥画素データ」に基づいて欠陥画素に対する欠陥補正を行っている。
【0005】
従来のデジタルカメラで使用されている欠陥画素の補正手段には、例えば撮像素子の欠陥画素からの撮像信号と、撮像信号に同期しその極性が逆で実質同レベルの補正信号とを加算して、欠陥画素からの撮像信号レベルがなくなるよう補正された撮像信号を得ることで、欠陥画素を補正する手段、又は撮像素子の欠陥画素からの撮像信号を欠陥画素の周辺画素からの撮像信号で置換して欠陥画素を補正する置換による補正手段がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また他の画像補正システムとして、撮影に関する情報、例えば、CCDの温度、蓄積時間、ISO感度等の要因に関する情報に基づいて、ダーク補正と欠陥補正との分担を変更することにより、所望のレンジを有効なダイナミックレンジとして確保しつつ、暗電圧の大きい画素についての画素信号を補正するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−339642号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2002−94884号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなデジタルカメラで利用される画像補正システムは、高度で複雑な欠陥補正の制御システムとして構築されているから、欠陥補正の処理に要する演算時間が長くかかり、欠陥補正の演算処理に費やする消費電力量も多い。
【0010】
また、撮影条件に拘わらず全ての画像について欠陥画素補正を行うと「欠陥画素データ」をメモリに記憶しておける量の制約、欠陥補正の方法、精度等の制約があることから、欠陥補正の処理に要する演算時間が長くかかる割に十分な欠陥補正がなされないという課題がある。
【0011】
例えば、ISO感度を上げた場合には、低感度時よりも高いゲインをかけることになり、ノイズの影響で画質が落ち、撮像素子の画素欠陥による傷が目立たなくなるので、欠陥補正の処理をしても画質を大幅に向上できるとは限らない。
【0012】
さらに、デジタルカメラの低解像度モードでは、解像度を低下させるため、いわゆる画素を間引く処理の過程で、撮像素子の画素欠陥による傷が目立たなくなるので、欠陥補正の処理をしても画質を大幅に向上できるとは限らない。
【0013】
また、欠陥補正の処理に要する演算時間が長くなると、デジタルカメラで連写するときの動作が遅くなる(連写時のシャッタを切る間隔が長くなる)。
【0014】
本発明は上記事実に鑑み、撮影条件に応じて欠陥補正の処理を実行することにより、撮影時に行う演算時間を短縮し、消費電力を低減可能としたデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のデジタルカメラは、被写体に応じて変化する光を光電的に変換し、アナログ画像信号を出力する撮像素子(固体撮像素子)における欠陥画素を補正する補正手段を備えたデジタルカメラであって、設定された撮影条件に応じて、前記補正手段をオン、オフ制御する判定手段を有し、前記撮影条件が解像度モードであることを特徴とする。
【0016】
請求項1に記載の発明では、設定された撮影条件に応じて、判定手段が補正手段をオン、オフ制御する。従って、補正手段がオフされたときは欠陥画素補正処理のためにかかる演算処理時間が省略され、撮影から記録を完了するまでの処理時間を短縮することができる。このため、高速連写性能を向上できる。
【0017】
また、欠陥画素補正処理のために消費される電力が不要となるため、省電力化を図ることができる。撮影条件として設定されている解像度モードの値が解像度モードの基準値感度の基準値よりも小さい場合、画素が平均化される。このため補正手段が欠陥画素を補正してもしなくても大差のない画像になる。
【0018】
本発明の請求項2に記載のデジタルカメラは、被写体に応じて変化する光を光電的に変換し、アナログ画像信号を出力する撮像素子における欠陥画素を補正する補正手段を備えたデジタルカメラであって、設定された撮影条件に応じて、前記補正手段をオン、オフ制御する判定手段を有し、前記撮影条件がISO感度モードであることを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明では、設定された撮影条件に応じて、判定手段が補正手段をオン、オフ制御する。従って、補正手段がオフされたときは欠陥画素補正処理のためにかかる演算処理時間が省略され、撮影から記録を完了するまでの処理時間を短縮することができる。このため、高速連写性能を向上できる。また、欠陥画素補正処理のために消費される電力が不要となるため、省電力化を図ることができる。撮影条件として設定されたISO感度の値がISO感度の基準値よりも大きい場合、ノイズが増幅され、画質が劣化する。このため、補正手段が欠陥画素の補正をしてもしなくても大差のない画像になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明のデジタルカメラに関する実施の形態について、以下に図面を参照しながら説明する。
【0023】
図3乃至図5に示すように、デジタルカメラ10の本体12は、その正面側中央にレンズ14が取り付けられており、本体12のレンズ14上方には、ユーザが撮影範囲等を目視で確認するための光学ファインダ16、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ18が取り付けられている。
【0024】
また、本体12の上面には、右側に電源スイッチ20が、左側にシャッタボタン22が各々設けられており、また、本体12の側面には、メモリカード(図示省略)を装填可能なスロット24が設けられている。
【0025】
更に、ストロボ18の下方には、交流電源から電力を得るためのACアダプタを接続するACアダプタ接続口28が設けられており、電力をデジタルカメラ10に供給可能なように構成されている。
【0026】
また、図4及び図5に示すように、本体12の背面には、透過型液晶(半透過型液晶でもよい)からなるカラーディスプレイ26が設けられており、ディスプレイ26は、蛍光管やLED等によって構成されるバックライトを備えた構成とされている。なお、ディスプレイ26はファインダ16の機能を有する。
【0027】
本体12の背面には、メニュー(MENU)スイッチ30、実行/画面切換(EX/VIEW CHG)スイッチ32、及び、選択(SELECT)スイッチ34が各々設けられており、ディスプレイ26の上方には、キャンセル(CANCEL)スイッチ36が設けられている。なお、選択スイッチ34は、メニュースイッチ30を押下することによって表示されたメニュー画面等のモード等を実行するスイッチであり、キャンセルスイッチ36は種々のモード等をキャンセルするためのスイッチである。
【0028】
ここで、使用者が、例えばデジタルカメラ10のISO感度を設定する場合には、メニュー(MENU)スイッチ30を操作して、図4に示すように、ディスプレイ26上にISO感度設定画面を呼び出して表示させる。そして、使用者は、選択スイッチ34を操作してISO感度の値を例えば、25、50、100、200又は400の中から選択して、実行/画面切換(EX/VIEW CHG)スイッチ32で決定するという操作を行う。
【0029】
また、使用者が、例えばデジタルカメラ10の解像度モードを設定する場合には、メニュー(MENU)スイッチ30を操作して、図5に示すように、ディスプレイ26上に解像度モード設定画面を呼び出して表示させる。そして、使用者は、選択スイッチ34を操作して解像度モードを例えば、H、M、Lの中から選択して、実行/画面切換(EX/VIEW CHG)スイッチ32で決定するという操作を行う。
【0030】
図1に示すように、デジタルカメラ10は、レンズ14を備えている。このレンズ14は、AF機構及びズーム機構が駆動回路38によって駆動されるよう構成されている。なお、ズームレンズに代えて、AF機構のみを備えた焦点距離可変レンズをレンズ14として用いてもよい。
【0031】
本体12の内部におけるレンズ14の合焦点位置には、CCD(固体撮像素子)、エリアCCDセンサ等で構成される撮像デバイス40が配置されており、被写体で反射されてレンズ14に入射した光が撮像デバイス40の受光面上に結像される。
【0032】
この撮像デバイス40は、受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表すアナログ信号を、画像信号として出力する。撮像デバイス40は、駆動回路38が内蔵しているタイミング発生回路(図示省略)によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動されて画像信号を出力する。
【0033】
レンズ14と撮像デバイス40との間にはシャッタ/絞り42が配置されている。シャッタ/絞り42は駆動回路38によって駆動される。シャッタは撮像デバイス40から画像信号が出力されたときに、撮像デバイス40の受光面に光が入射することでスミアが発生することを防止するためのものであり、撮像デバイス40の構成によっては省略可能である。
【0034】
また絞りは、絞り量を連続的に変更可能な単一の絞りで構成してもよいし、絞り量が異なる複数の絞りを切り替える構成としてもよい。駆動回路38には、更にストロボ18も接続されており、ストロボ18は低照度であることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示された場合に発光制御される。
【0035】
撮像デバイス40の信号出力端には、アナログ信号処理部44、A/D変換器46、欠陥画素補正部48、デジタル信号処理部50、メモリ52が順に接続されている。
【0036】
このアナログ信号処理部44では、撮像デバイス40から出力された画像信号を増幅すると共に、増幅した画像信号に対してホワイトバランス等の補正を行う。アナログ信号処理部44から出力された画像信号は、A/D変換器46によってデジタルの画像データに変換されて欠陥画素補正部48へ入力される。
【0037】
欠陥画素補正部48は、A/D変換器46によって変換されたデジタルの画像データに対して撮像デバイス40の画素に生じる欠陥を補正して補正後の画像データをデジタル信号処理部50へ入力させる機能と、A/D変換器46によって変換されたデジタルの画像データを直接デジタル信号処理部50へ入力させる機能とを、後述するCPU58の制御によって選択的に切り替え操作可能に構成する。
【0038】
デジタル信号処理部50では、入力された画像データに対して色補正・γ補正・Y/C変換等の各種処理を行う。デジタル信号処理部50から出力された画像データは、RAM等で構成されたメモリ52に一時記憶される。
【0039】
駆動回路38、アナログ信号処理部44、A/D変換器46、欠陥画素補正部48、デジタル信号処理部50、メモリ552及び圧縮伸張部54(後述)はバス56に接続されており、このバス56には、CPU58が接続されていると共に、電源スイッチ20、ISO感度と低解像度モードといった撮影条件を設定するための操作等が実行可能なメニュースイッチ30、実行/画面切替スイッチ32等のスイッチ類60、及び、シャッタボタン22が操作されることでオンオフされるシャッタスイッチ62が各々接続されている。なお、図示は省略するが、CPU58はROM、RAM、入出力ポート等の周辺回路を含んで構成されている。
【0040】
また、メモリ52にはディスプレイ26及び圧縮伸張部54が各々接続されている。ディスプレイ26に画像を表示する場合、CPU58は、メモリ52に一時記憶されている複数の画像データより選択スイッチ34の操作によって選択された画像データに対して所定の処理を行った後にディスプレイ26へ転送する。これにより、メモリ52に一時記憶されている画像データが表す画像がディスプレイ26に表示される。
【0041】
また、シャッタボタン22が操作されてシャッタスイッチ62がオンされた等により、スロット24に装填されたメモリカードへの画像データの格納が指示された場合、CPU58はメモリ52に一時記憶されている画像データを読み出して圧縮伸張部54へ転送する。これにより、画像データは圧縮伸張部54で圧縮された後にメモリカードに格納される。なお、撮影モード等によって画像データが圧縮されることなくメモリカードに格納される場合もある。
【0042】
また、スロット24に装填されたメモリカードに格納されている画像データが表す画像の再生(表示)が指示された場合には、メモリカードから画像データが読み出され、読み出された画像データが圧縮伸張部54で伸張(解凍)された後メモリ52に一時記憶される。そして、メモリ52に一時記憶された画像データを用いてディスプレイ26への画像の表示(再生)が行われる。
【0043】
次に、デジタルカメラ10の図1に示す電気系の構成におけるCCDセンサ等の撮像デバイス40に対する欠陥補正処理を行う手段について説明する。
【0044】
この撮像デバイス40は、CCDイメージセンサ,CMOSイメージセンサなどの撮像素子を用いて構成されている。この撮像素子は、半導体の物理的な欠陥などによる画素(光電変換セル)の欠陥を製造時より有することがある。
【0045】
そこで、このデジタルカメラ10では、撮像デバイス40の製造時に検出した欠陥画素の位置データ(CCD欠陥位置マップ)をRAM59に記憶させておく。
【0046】
そして、このデジタルカメラ10では、欠陥画素補正部48がRAM59から欠陥画素の位置データを読み出して、欠陥画素の補正を行うように構成する。
【0047】
この欠陥画素補正部48は、欠陥画素の補正手段として例えば、撮像素子の欠陥画素からの撮像信号と、撮像信号に同期しその極性が逆で実質同レベルの補正信号とを加算して、欠陥画素からの撮像信号レベルがなくなるよう補正された撮像信号を得ることで、欠陥画素を補正する手段、又は撮像素子の欠陥画素からの撮像信号を欠陥画素の周辺画素からの撮像信号で置換して欠陥画素を補正する置換による補正手段等を利用して構成することができる。
【0048】
また、欠陥画素補正部48では、欠陥画素の補正をするか否かの判断基準の要素として、例えばISO感度の基準値K(ここでKの値は例えば800に設定することができる)と、解像度モードの基準値Mを予め設定しておく。
【0049】
このISO感度の基準値Kは、この撮像デバイス40で種々のISO感度により撮影した画像を、人間が目視により画面上に画像上で現れる画素欠陥の傷がどれ位出るかを評価する手法により、実際に傷が気にならなくなるとき(画像上で現れる画素欠陥の傷を目視で容易に判別困難となるとき)の境のISO感度を基準値Kとして設定する。
【0050】
これは、デジタルカメラ10のISO感度を上げていくと、撮像デバイス40が受光する光量が徐々に減少するため、少量の光量で発生した小さな電気信号を大きく増幅することになる。このため、デジタルカメラ10のISO感度を上げるに従ってノイズの影響を受け易くなり、デジタルカメラ10で撮像された画像が、いわゆる「ざらつく」状態(ノイズが干渉して解像度が低下し画像データの精度が落ちる状態)となって撮像素子の画素欠陥に起因する傷が目立たなくなる(画像上で現れる画素欠陥の傷を目視で容易に判別困難となる)。
【0051】
よって、デジタルカメラ10のISO感度を、ISO感度の基準値K以上に上げたときには、欠陥画素補正を実行しても意味がない。
【0052】
また、デジタルカメラ10のISO感度が、ISO感度の基準値K以下のときには、欠陥画素補正を実行すればデジタルカメラ10で撮像された画像に撮像デバイス40の画素欠陥に起因する傷が無なって、高い品質の画像が得られるので欠陥画素補正処理を実施する制御を実行する。
【0053】
次に、解像度モードの基準値Mは、以下のように設定される。デジタルカメラ10において、記録画素数(出力画素数)別に記録した画像を、人間が目視により画面上に傷がどれ位出るかを評価する手法により、実際に傷が気にならなくなるとき(画像上で現れる画素欠陥の傷を目視で容易に判別困難となるとき)の記録画素数を基準値Mとして設定する。
【0054】
よって、デジタルカメラ10の解像度モードを、解像度モードの基準値M以下に下げたときには、欠陥画素補正処理を実行する必要がないから、欠陥画素補正処理を不実行とする制御を実行する。
【0055】
また、使用者が設定したデジタルカメラ10の解像度モードが、解像度モードの基準値M以上のときには、欠陥画素補正を実行すればデジタルカメラ10で撮像された画像に撮像素子の画素欠陥に起因する傷が無なって、高い品質の画像が得られるので欠陥画素補正処理を実施する制御を実行する。
【0056】
次に、デジタルカメラ10の図1に示す電気系の構成におけるCCDセンサ等の撮像デバイス40に対する欠陥補正処理の手順及び作用について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0057】
はじめに、ステップ100では、スイッチ類60(図4又は図5のカラーディスプレイ26上に図示)で設定されたISO感度と解像度モードといった撮影条件の情報を取得し、ステップ102へ移行する。
【0058】
ステップ102では、欠陥画素補正を実行するか否かの判定を、ステップ100で取得されたISO感度の値が、予め設定されたISO感度の基準値Kよりも大きいか否かを判定することによって行い、判定が肯定された場合(設定されたISO感度の値がISO感度の基準値Kよりも大きい場合)には、ステップ104へ移行し、判定が否定された場合には、ステップ106へ進む。
【0059】
ステップ104では、欠陥画素補正部48によって撮影データ(撮像デバイス40によって取得された画像データ)に対する欠陥画素の補正を行わない。すなわち、CPU58の制御によって、A/D変換器46によって変換されたデジタルの画像データを直接デジタル信号処理部50へ入力させる機能に切り替え操作し、撮像デバイス40によって取得された画像データをA/D変換器46からデジタル信号処理部50へ入力し、欠陥補正制御処理を完了する。
【0060】
次にステップ106では、欠陥画素補正を実行するか否かの判定を、ステップ100で取得された解像度モードの設定値が、予め設定された解像度モードの基準値Mよりも小さいか否かを判定することによって行い、判定が肯定された場合(設定された解像度モードの値が解像度モードの基準値Mよりも小さい場合)には、前述したステップ104へ移行し、判定が否定された場合には、ステップ108へ進む。
【0061】
次にステップ108では、欠陥画素補正部48によって撮影データ(撮像デバイス40によって取得された画像データ)に対して欠陥画素の補正が行われて一連の欠陥補正制御処理を終了する。
【0062】
このように、ISO感度の値がISO感度の基準値Kよりも大きい場合、又は解像度モードの値が解像度モードの基準値Mよりも小さい場合には、欠陥画素補正処理を実行する必要がないから、欠陥画素補正処理を不実行とするCPU58の制御によって、A/D変換器46によって変換されたデジタルの画像データを直接デジタル信号処理部50へ入力させることにより、欠陥画素補正処理のためにかかる演算処理時間を省略して、デジタルカメラ10で撮影から記録を完了するまでの処理時間を短縮する。
【0063】
また、高速連写時に低解像度モードに自動的に切り替わるよう構成されたデジタルカメラ10の機種では、欠陥画素補正演算処理時間の短縮により、高速連写性能を、欠陥画素補正処理を行うデジタルカメラ10の機種に比べて向上できる。
【0064】
また、欠陥画素補正処理を行わない場合には、欠陥画素補正処理のためにかかるCPU(中央処理装置)を動作させるための電力又は欠陥画素補正用の周辺回路を動作させるための電力を省略して、省電力化を図ることができる。
【0065】
また、ISO感度の値がISO感度の基準値Kよりも小さい場合で、かつ解像度モードの値が解像度モードの基準値Mよりも大きい場合には、欠陥画素補正を実行することにより、デジタルカメラ10で撮像された画像に撮像素子の画素欠陥に起因する傷が無なって、高い品質の画像が得られる。
【0066】
【発明の効果】
本発明のデジタルカメラは、撮像デバイスに対する欠陥補正の処理を行う際、撮影条件によっては欠陥補正をする意味がないときに欠陥補正の処理を不実行とし、撮影時に行う演算時間を短縮し、消費電力を低減可能とするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデジタルカメラに関する実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明のデジタルカメラに関する実施の形態に係る、デジタルカメラの電気系で実行する欠陥画素補正演算処理のフローチャートである。
【図3】 本発明のデジタルカメラに関する実施の形態に係るデジタルカメラ本体を正面側から見た状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明のデジタルカメラに関する実施の形態に係るデジタルカメラ本体を裏面側から見た状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明のデジタルカメラに関する実施の形態に係るデジタルカメラ本体を裏面側から見た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
40 撮像デバイス
44 アナログ信号処理部
46 変換器
48 欠陥画素補正部
50 デジタル信号処理部
60 スイッチ類

Claims (2)

  1. 被写体に応じて変化する光を光電的に変換し、アナログ画像信号を出力する撮像素子における欠陥画素を補正する補正手段を備えたデジタルカメラであって、設定された撮影条件に応じて、前記補正手段をオン、オフ制御する判定手段を有し、前記撮影条件が解像度モードであることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 被写体に応じて変化する光を光電的に変換し、アナログ画像信号を出力する撮像素子における欠陥画素を補正する補正手段を備えたデジタルカメラであって、設定された撮影条件に応じて、前記補正手段をオン、オフ制御する判定手段を有し、前記撮影条件がISO感度モードであることを特徴とするデジタルカメラ。
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