JP4191911B2 - 映像音声信号切り替え装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号と音声信号との少なくとも一方を、別の映像信号または音声信号に切り替える切替点に関する情報(信号)を発生させ、伝達させると共に、当該情報を受信した場合には、当該情報を抽出して解析する機能を備えた映像音声切り替え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に放送局では、収録しておいた放送番組、或いは生放送中の放送番組等の映像信号および音声信号を、別の映像信号および音声信号に切り替える場合に、スイッチャと呼ばれる装置が用いられている。従来、このスイッチャの多くは、単純に映像信号および音声信号を、別の映像信号および音声信号に切り替える機能のみを備えて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスイッチャでは、映像信号を別の映像信号に切り替えた場合、この「切り替えが行われた」という情報を、スイッチャ自体が保存することがない、つまり、映像信号および音声信号を、別の映像信号および音声信号に切り替えたという情報(痕跡)は、切り替えられた映像信号または音声信号自体にしか残っていない。このため、切り替えられた映像信号または音声信号自体を参照することなく、「切り替えが行われた」という情報を後ほど、機械的に抽出することができないという問題がある。
【0004】
また、近年では、映像信号或いは音声信号のストリーム構造(データ構造)に基づいて、例えば、画像解析や音声認識処理といった信号処理方法を用いて解析し、この解析した結果から特定の情報(シーンチェンジにおける映像信号の切替点、付加された映像効果等)を自動的に抽出することが試みられている。
【0005】
例えば、映像信号或いは音声信号のストリーム構造からシーンチェンジにおける映像信号または音声信号の切替点を、自動的に検出するツールとして、「エクスカリバー」という市販のソフトウェアがある。しかしながら、こういった市販のソフトウェアでは、現在のところ、切替点等の特定の情報の検出精度が低く、誤検出、検出漏れが多いという問題がある。
【0006】
本発明の目的は前記した従来の技術が有する課題を解消し、映像信号と音声信号との少なくとも一方が切り替えられた切替点およびこの切替点に関する情報を正確に得ることのできる映像音声信号切り替え装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の映像音声信号切り替え装置は、入力に応じて、制御信号を発生させると共に、第1切り替え時間表示信号を発生させる制御信号発生部と、前記制御信号に基づいて、映像信号と音声信号との少なくとも一方を、別の映像信号または音声信号に切り替えると共に、映像・音声効果を任意に付加して出力し、当該切り替え時間を第2切り替え時間表示信号として出力する映像・音声切り替え部と、前記制御信号から、当該制御信号と対応させた映像・音声効果を表現する切り替え制御情報信号を生成する切り替え制御情報信号生成部と、前記第1切り替え時間表示信号と前記第2切り替え時間表示信号とを比較し、これらの信号に含まれる切り替え時間が同期するように遅延信号を出力する時間軸同期信号検出部と、前記映像・音声切り替え部から出力された前記映像信号または音声信号を一時的に保持し、前記遅延信号に基づいて出力する映像・音声信号用時間調整バッファと、前記切り替え制御情報信号生成部から出力された前記切り替え制御情報信号を一時的に保持し、前記遅延信号に基づいて出力する切り替え制御情報信号用時間調整バッファと、前記映像・音声信号用時間調整バッファから出力された前記映像信号または音声信号と、前記切り替え制御情報信号用時間調整バッファから出力された前記切り替え制御情報信号とを多重して、映像・音声出力ストリームとして出力する信号埋め込み部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、入力に応じて制御信号発生部によって、制御信号が発生され、この発生した制御信号に基づいて、映像・音声切り替え部によって映像信号と音声信号との少なくとも一方別の映像信号または音声信号に切り替えられて出力され、切り替え制御情報信号生成部によって、制御信号から切り替え制御情報信号が生成され出力され、信号埋め込み部によって、映像信号または音声信号に切り替え制御情報信号が多重され出力される。
【0009】
なお、映像・音声切り替え部において、一般的な映像効果(エフェクト)であるワイプ、フェード、ディゾルブ等を付加する構成としてもよい。すなわち、映像・音声切り替え部を映像・音声切り替えエフェクト部とすることもできる。
【0010】
請求項2記載の映像音声信号切り替え装置は、請求項1に記載の映像音声信号切り替え装置において、映像・音声出力ストリームは、映像信号格納領域と音声信号格納領域とデータ信号格納領域とを備えたデジタルストリームとして構成され、信号埋め込み部は、映像信号を前記映像信号格納領域に埋め込み、音声信号を前記音声信号格納領域に埋め込み、切り替え制御情報信号をデータ信号格納領域に埋め込むことによって多重することを特徴とする。
【0011】
かかる構成によれば、信号埋め込み部によって、デジタルストリームの映像信号格納領域に映像信号が、音声信号格納領域に音声信号が、データ信号格納領域に切り替え制御情報信号が埋め込まれる。
【0012】
請求項3記載の映像音声信号切り替え装置は、請求項1に記載の映像音声信号切り替え装置において、映像信号、音声信号、及び映像・音声出力ストリームは、アナログ信号として構成され、信号埋め込み部は、切り替え制御情報信号を、多重可能なアナログ形式に変換するアナログ信号変換部と、前記アナログ信号変換部によって、アナログ形式に変換された切り替え制御情報信号を、映像信号または音声信号のブランキング期間に多重するアナログ信号多重部と、から構成されることを特徴とする。
【0013】
かかる構成によれば、アナログ信号変換部によって、映像信号および音声信号の切替点に関する情報が多重可能なアナログ信号に変換され、アナログ信号多重部によって、映像信号または音声信号のブランキング期間に多重される。
【0014】
請求項4記載の映像音声信号切り替え装置は、請求項1に記載の映像音声信号切り替え装置において、信号埋め込み部は、映像信号または音声信号の中に切り替え制御情報信号を電子透かしとして埋め込むことによって多重することを特徴とする。
【0015】
かかる構成によれば、信号埋め込み部によって、映像信号および音声信号の切替点に関する情報が電子透かしとして埋め込まれた、デジタルストリームが生成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(映像音声信号切り替え装置:第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態である映像音声信号切り替え装置の機能を説明したブロック図である。図1に示すように、映像音声信号切り替え装置1は、制御信号発生部3と、映像・音声切り替えエフェクト部5と、切り替え制御情報信号生成部7と、時間軸同期信号検出部と、時間調整バッファ11(11A、11B)と、信号埋め込み部13とを備えて構成されている。
【0017】
映像音声信号切り替え装置1は、図示を省略した表示出力装置を備えており、映像信号が表示されると共に、音声信号が出力される。この映像音声信号切り替え装置1は、入力された一方の映像信号または音声信号を、入力された別の(他方の)映像信号または音声信号に、映像特殊効果等を任意に付加して切り替えて連続した一つの映像信号または音声信号にすると共に、この切替点に関する情報も多重可能な装置である。
【0018】
制御信号発生部3は、外部からの制御入力を受け取って、当該映像音声信号切り替え装置1を制御する制御信号を発生するものである。外部からの制御入力は、例えば、当該映像音声信号切り替え装置1の利用者(オペレーター)の操作による入力、或いは図示を省略した当該映像音声信号切り替え装置1の外部接続部に接続された他の装置(コンピュータ)等からの自動制御信号による入力が挙げられる。この制御信号発生部3によって発生された制御信号は、映像・音声切り替えエフェクト部5と切り替え制御情報信号生成部7とに送出される。
【0019】
さらに、この制御信号発生部3は、切り替え時間表示信号を発生させ、時間軸同期信号検出部9に送出する。この切り替え時間表示信号は、一方の映像信号から他方の映像信号に切り替えられた時間を示すもので、この実施の形態では、切り替え時間表示信号は、1/1000秒単位の精度で、切り替えられた時間を示すものである。
【0020】
映像・音声切り替えエフェクト部5は、制御信号発生部3によって発生された制御信号に基づいて、入力されている複数(2つ以上)の映像信号(音声信号)を、ワイプ、フェードなどの特殊な映像効果(音声(音響)効果)を任意に付加して合成し、単独の映像信号にして、映像信号用時間調整バッファ11Aに出力するものである。また、映像・音声切り替えエフェクト部5は、切り替え時間表示信号を発生させて、時間軸同期信号検出部9に送出する。
【0021】
切り替え制御情報信号生成部7は、受信した制御信号を変換して、切り替え制御情報信号を生成するものである。切り替え制御情報信号は、切り替え制御情報信号生成部7に入力された制御信号と映像効果を表現するテキストデータを対応させたものである。
【0022】
ここで、図2を参照して、制御信号発生部3によって発生される制御信号に対応した切り替え制御情報信号の例を説明する。図2に示すように、制御信号T1は16進表記されており、各信号に対応した切り替え制御情報T2を備える構成となっている。制御信号「0x00」は切り替え制御情報“カット”に対応し、制御信号「0x01」は切り替え制御情報“ワイプ”に対応し、制御信号「0x02」は切り替え制御情報“フェード”に対応し、制御信号0x03は切り替え制御情報“ディゾルブ”に対応している。
【0023】
図1に戻って、映像音声信号切り替え装置1の各構成の説明を続ける。時間軸同期信号検出部9は、制御信号発生部3と映像・音声切り替えエフェクト部5とによって発生された、それぞれの切り替え時間表示信号を比較し、比較した結果を映像信号用時間調整バッファ11Aと切り替え制御情報信号用時間調整バッファ11Bとに送出する。
【0024】
時間調整バッファ11(11A、11B)は、時間軸同期信号検出部9によって比較された切り替え時間表示信号の比較結果に基づいて、映像信号用時間調整バッファ11Aに一時的に保持されている映像信号と、切り替え制御情報信号用時間調整バッファ11Bに一時的に保持されている切り替え制御情報信号とが同期するように遅延制御を行うものである。
【0025】
信号埋め込み部13は、時間調整バッファ11によって同期した映像信号および切り替え制御情報信号を多重して、一つの信号(映像・音声出力ストリーム)にして出力するものである。
【0026】
また、図3を参照して、映像・音声切り替えエフェクト部5の回路構成を説明する。図3に示すように、映像・音声切り替えエフェクト部5は、READ制御信号発生部5aと、フレームメモリ5b、5cと、WRITE制御信号発生部5dと、MIX回路5eとを備えて構成されている。
【0027】
READ制御信号発生部5aは、映像・音声切り替えエフェクト部5の制御の一端を担うもので、水平、垂直同期信号と切り替え制御信号とを受信し、READ制御信号を発生させ、フレームメモリ5b、5cに送信すると共に、切り替え時間表示信号を生成し、送出するものである。READ制御信号とは、フレームメモリ5b内の一方の映像信号(映像1)およびフレームメモリ5c内の切り替えられる他方の映像信号(映像2)を、MIX回路に読み込むタイミングを制御する信号である。
【0028】
フレームメモリ5b、5cは、一般的なRAM等によって構成されており、映像信号を蓄積するもので、フレームメモリ5bには、一方の映像信号(映像1)が、フレームメモリ5cには、切り替えられる他方の映像信号(映像2)が蓄積されている。
【0029】
WRITE制御信号発生部5dは、映像・音声切り替えエフェクト部5の制御の一端を担うもので、水平、垂直同期信号を受信し、WRITE制御信号を発生させ、フレームメモリ5b、5cに送信するものである。WRITE制御信号とは、フレームメモリ5b内に一方の映像信号(映像1)を、フレームメモリ5c内に切り替えられる他方の映像信号(映像2)を蓄積する(書き込む)ことを許可する信号である。
【0030】
MIX回路5eは、フレームメモリ5bに蓄積されている映像1とフレームメモリ5cに蓄積されている映像2とを混合(編集)するものである。つまり、MIX回路5eは、READ制御信号に基づいて、フレームメモリ5b、5cに蓄積されている各映像信号を当該MIX回路5eに読み出すタイミングを制御したり、或いは、読み出された映像信号を合成するときの利得ゲインを変更することによって、様々な映像効果を実現するものである。
【0031】
さらに、図4を参照して、時間軸同期信号検出部9の信号の流れを説明する。
図4に示すように、映像・音声切り替えエフェクト部5からの切り替え時間表示信号を示す方形波および制御信号発生部3からの切り替え時間表示信号を示す方形波が、時間軸同期信号検出部9において比較される。この時間軸同期信号検出部9では、これら2つの切り替え時間表示信号を示す方形波の時間的なずれ(時間差T)が検出される。検出された時間的なずれは、映像信号用時間調整バッファ11A(図中、for映像信号)と切り替え制御情報信号用時間調整バッファ11B(図中、for切り替え情報信号)とに、時間調整バッファ用データ信号として送出される。これにより、映像信号と切り替え制御情報信号との同期を確実に取ることができる。
【0032】
なお、映像・音声切り替えエフェクト部5の映像信号の出力と、切り替え制御情報信号生成部7の切り替え制御情報信号の出力との遅延時間が固定の場合、すなわち、映像信号と切り替え制御情報信号とが、一定の範囲内の時間的なずれ(遅延時間)を生じているのであれば、当該両方の信号を同期させることと予め設定しておく場合、時間軸同期信号検出部9を設ける必要はなくなる。この場合、映像信号と切り替え制御情報信号との時間的同期が取れるように、時間調整バッファ11の遅延時間を固定しておいてもよい。
【0033】
さらにまた、図5、図6、図7を参照して、信号埋め込み部13で生成される映像・音声出力ストリームについて説明する。信号埋め込み部13における映像信号および切り替え制御情報を多重する方法として、デジタルストリームでの多重方法(後記する第二の実施形態で説明)、映像ブランキング期間への多重方法(後記する第三の実施形態で説明)、電子透かしを用いた映像信号内への多重方法(後記する第四の実施形態で説明)がある。
【0034】
図5は、デジタルストリームを模式的に図示したものである。このデジタルストリームは、映像ストリームと、音声ストリームと、データストリームとを含んでおり、さらにデータストリームは、ヘッダーとフレーム番号と切り替え制御情報とを含んで構成されている。
【0035】
図6は、映像ブランキング期間へ切り替え制御情報が多重化された図である。ある映像信号と別の映像信号との間のブランキング期間に切り替え制御情報が多重化されている。この実施の形態では、切り替え制御情報が予めPCM信号に変換されて多重化されている。なお、この多重化された切り替え点制御情報を受信した受信側では、ゲート信号によって切り替え制御情報をブランキング期間から抜き出すことができる。
【0036】
図7は、電子透かしを用いて、切り替え制御情報が多重化された図である。切り替え制御情報が電子透かし技術によって、直接、映像信号内への埋め込まれて多重化されている。なお、この多重化された切り替え制御情報を受信した受信側では、埋め込みの時に使用された電子透かし技術におけるデコード技術が用いられ、受信した映像音声出力ストリームから切り替え制御情報を抽出することができる。
なお、この実施の形態では、主に映像信号の場合について説明しているが、音声信号の場合も同様に実現される。
【0037】
(映像音声信号切り替え装置の動作)
次に、映像音声信号切り替え装置1の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。この映像信号切り替え装置1の動作の説明は、映像信号1・音声信号1が映像信号2・音声信号2に切り替えられる動作に関するものである。
【0038】
映像音声信号切り替え装置1では、当該装置の映像・音声切り替えエフェクト部5によって、映像信号1・音声信号1および映像信号2・音声信号2が受信されたかどうかが判断される(S1)。映像信号1・音声信号1および映像信号2・音声信号2が受信されたと判断された場合には、制御信号発生部3に外部から制御入力されたかどうかが判断される(S2)。
【0039】
制御信号発生部3に制御入力されたと制御信号発生部3が判断した場合には、制御信号発生部3は制御信号を生成(発生)し、この制御信号を映像・音声切り替えエフェクト部5および切り替え制御情報信号生成部7へ送信する(S3)。そして、制御信号発生部3は、切り替え時間表示信号を時間軸同期信号検出部9に送信する(S4)。
【0040】
すると、映像・音声切り替えエフェクト部5は、制御信号に基づいて、映像信号1・音声信号1と映像信号2・音声信号2とを切り替える切替点を設定すると共に、この切替点における映像特殊効果(カット、ワイプ、フェード等)を施して一つの映像音声信号に編集する。その後、この映像音声信号を映像信号用時間調整バッファ11Aに送信する。さらに、この映像・音声切り替えエフェクト部5は、切り替え時間表示信号を時間軸同期信号検出部9に送信する(S5)。
【0041】
切り替え制御情報信号生成部7は、制御信号発生部3から送信された制御信号を変換、切り替え制御情報信号を生成し、切り替え制御情報信号用時間調整バッファ11Bに送信する(S6)。
【0042】
また、時間軸同期信号検出部9は、制御信号発生部3からの切り替え時間表示信号と、映像・音声切り替えエフェクト部5からの切り替え時間表示信号とを比較し、遅延制御に供される遅延信号を生成し、この遅延信号を映像信号用時間調整バッファ11Aと切り替え制御情報信号用時間調整バッファ11Bとに送信する(S7)。
【0043】
そして、映像信号用時間調整バッファ11Aと切り替え制御情報信号用時間調整バッファ11Bとは、時間軸同期信号検出部9からの遅延信号に基づいて、映像音声信号および切り替え制御情報信号を信号埋め込み部13に送信する。送信する際に、映像音声信号と切り替え制御情報信号とが同期するように調整される(S8)。
すると、信号埋め込み部13は、映像・音声出力ストリームを生成し、外部に送出する(S9)。
【0045】
(映像音声信号切り替え装置:第二の実施形態
【0047】
第二の実施形態に係る映像信号切り替え装置1の信号埋め込み部13は、映像信号と音声信号と切替点に関する情報とをデジタルストリーム(図5参照)の各領域に埋め込んで、デジタルストリームを生成するものである。つまり、この信号埋め込み部13は、デジタルストリームの映像信号格納領域に映像信号を、音声信号格納領域に音声信号を、データ信号格納領域に切替点に関する情報を埋め込む。
【0048】
この実施の形態では、信号埋め込み部13によって、デジタルストリームの映像信号格納領域に映像信号が、音声信号格納領域に音声信号が、データ信号格納領域に切替点に関する情報が埋め込まれるので、出力されたデジタルストリームから切替点に関する情報を正確に得ることができる。
【0049】
(映像音声信号切り替え装置:第三の実施形態)
三の実施形態である映像音声信号切り替え装置は、図1に示した映像音声切り替え装置1において、信号埋め込み部13が、アナログ信号変換部とアナログ信号多重部とから構成されている
【0050】
アナログ信号変換部は、切り替え制御情報信号をアナログ信号に変換するためのものである。アナログ信号多重部は、アナログ信号に変換された切り替え制御情報信号を映像音声信号に多重化するものである(図6参照)。この実施の形態では、アナログ信号変換部によって、映像信号および音声信号の切替点に関する情報が多重可能なアナログ信号に変換され、アナログ信号多重部によって、映像信号または音声信号に多重化されるので、出力される信号から切替点に関する情報を正確に得ることができる。
【0051】
(映像音声信号切り替え装置:第四の実施形態
【0052】
第四の実施形態である映像音声信号切り替え装置の信号埋め込み部13は、切替点に関する情報をデジタルストリームに電子透かしにして、埋め込むものである。なお、電子透かしの施しの仕方は、例えば、本願出願人が出願した特願2000−270069「電子透かし埋め込み装置および検出装置」に記載されている技術に基づいて行われるものである。
【0053】
この実施の形態では、信号埋め込み部13によって、映像信号および音声信号の切替点に関する情報が電子透かしとして埋め込まれた、デジタルストリームが生成されるので、出力されるデジタルストリームから切替点に関する情報を正確に得ることができる
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、入力に応じて制御信号発生部によって、制御信号が発生され、この発生した制御信号に基づいて、映像・音声切り替え部によって映像信号と音声信号との少なくとも一方別の映像信号または音声信号に切り替えられて、映像効果が付加され出力され、切り替え制御情報信号生成部によって、制御信号から切り替え制御情報信号が生成され出力され、信号埋め込み部によって、映像信号または音声信号に切り替え制御情報信号が多重され出力されるので、切り替えられた(編集された)映像音声信号における切替点を抽出することができる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、信号埋め込み部によって、デジタルストリームの映像信号格納領域に映像信号が、音声信号格納領域に音声信号が、データ信号格納領域に切り替え制御情報信号が埋め込まれるので、切替点に関する情報を正確に得ることができる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、アナログ信号変換部によって、映像信号および音声信号の切替点に関する情報が多重可能なアナログ信号に変換され、アナログ信号多重部によって、映像信号または音声信号のブランキング期間に多重されるので、切替点に関する情報を正確に得ることができる。
【0057】
請求項4記載の発明によれば、信号埋め込み部によって、映像信号および音声信号の切替点に関する情報が電子透かしとして埋め込まれた、デジタルストリームが生成されるので、切替点に関する情報を正確に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施の形態である映像音声信号切り替え装置のブロック図である。
【図2】制御信号と切り替え制御情報との関係を示した図である。
【図3】映像・音声切り替えエフェクト部の構成を説明した図である。
【図4】時間軸同期信号検出部における切り替え時間表示信号の比較動作を説明した図である。
【図5】デジタルストリームを模式的に示した図である。
【図6】映像ブランキング期間へ切り替え制御情報が多重化された図である。
【図7】電子透かしを用いて、切り替え制御情報が多重化された図である。
【図8】第一の実施の形態である映像音声信号切り替え装置の動作を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
映像音声信号切り替え装置
3 制御信号発生部
5 映像・音声切り替えエフェクト部
切り替え制御情報信号生成部
13 信号埋め込み部

Claims (4)

  1. 入力に応じて、制御信号を発生させると共に、第1切り替え時間表示信号を発生させる制御信号発生部と、
    前記制御信号に基づいて、映像信号と音声信号との少なくとも一方を、別の映像信号または音声信号に切り替えると共に、映像・音声効果を任意に付加して出力し、当該切り替え時間を第2切り替え時間表示信号として出力する映像・音声切り替え部と、
    前記制御信号から、当該制御信号と対応させた映像・音声効果を表現する切り替え制御情報信号を生成する切り替え制御情報信号生成部と、
    前記第1切り替え時間表示信号と前記第2切り替え時間表示信号とを比較し、これらの信号に含まれる切り替え時間が同期するように遅延信号を出力する時間軸同期信号検出部と、
    前記映像・音声切り替え部から出力された前記映像信号または音声信号を一時的に保持し、前記遅延信号に基づいて出力する映像・音声信号用時間調整バッファと、
    前記切り替え制御情報信号生成部から出力された前記切り替え制御情報信号を一時的に保持し、前記遅延信号に基づいて出力する切り替え制御情報信号用時間調整バッファと、
    前記映像・音声信号用時間調整バッファから出力された前記映像信号または音声信号と、前記切り替え制御情報信号用時間調整バッファから出力された前記切り替え制御情報信号とを多重して、映像・音声出力ストリームとして出力する信号埋め込み部と、
    を備えたことを特徴とする映像音声信号切り替え装置。
  2. 前記映像・音声出力ストリームは、映像信号格納領域と音声信号格納領域とデータ信号格納領域とを備えたデジタルストリームとして構成され、
    前記信号埋め込み部は、
    前記映像信号を前記映像信号格納領域に埋め込み、前記音声信号を前記音声信号格納領域に埋め込み、前記切り替え制御情報信号をデータ信号格納領域に埋め込むことによって多重する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像音声信号切り替え装置。
  3. 前記映像信号、前記音声信号、及び前記映像・音声出力ストリームは、アナログ信号として構成され、
    前記信号埋め込み部は、
    前記切り替え制御情報信号を、多重可能なアナログ形式に変換するアナログ信号変換部と、
    前記アナログ信号変換部によって、アナログ形式に変換された前記切り替え制御情報信号を、前記映像信号または音声信号のブランキング期間に多重するアナログ信号多重部と、
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載の映像音声信号切り替え装置。
  4. 前記信号埋め込み部は、
    前記映像信号または音声信号の中に前記切り替え制御情報信号を電子透かしとして埋め込むことによって多重する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像音声信号切り替え装置。
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