JP3088077B2 - 映像多重記録装置 - Google Patents

映像多重記録装置

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JP3088077B2
JP3088077B2 JP08177161A JP17716196A JP3088077B2 JP 3088077 B2 JP3088077 B2 JP 3088077B2 JP 08177161 A JP08177161 A JP 08177161A JP 17716196 A JP17716196 A JP 17716196A JP 3088077 B2 JP3088077 B2 JP 3088077B2
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弘美 青柳
信哉 佐藤
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のカメラから
の映像信号をフレームあるいはフィールド毎に適宜切り
換えて出力し、その映像信号をタイムラプスVTRに記
録させるようにした映像多重記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】監視装置の制御をおこなうため、従来か
ら用いられている映像多重記録装置として、図3に示す
ような装置が一例として知られている。この映像多重記
録装置は、監視領域に配置された複数のカメラ1a,1
b,1c・・・からの映像信号をフレームあるいはフィ
ールド毎に適宜切り換えてVTRに録画するようにした
ものである。
【0003】このような監視装置では、通常の状態で
は、VTRのテープ送りが間欠的におこなわれており、
映像多重記録装置から送られてきたフレームあるいはフ
ィールドの映像を間欠的に録画する、いわゆるタイムラ
プスモードで動作している。そして、監視領域に配置さ
れた侵入者(侵入物)検知センサからのアラーム信号が
入力すると、VTRのテープ送りが予め設定された速度
での連続走行となる、いわゆる標準モードとなって、所
定の期間、カメラからの映像を高密度に記録するように
したものである。
【0004】このようにしたのは、VTRを標準モード
で連続録画させると、例えば120分のVHSテープを
3倍モードで使用しても録画時間が6時間となって、監
視用の録画装置としては適当ではないから、通常はタイ
ムラプスモードで録画し、アラーム信号があった時点か
ら一定期間、標準モードで録画するようにして、長時間
録画と重要なところを密に記録するという2つの要件を
満たすようにしたのである。
【0005】次に、図3、図4、図5を参照して、この
ような映像多重記録装置の具体的な説明をする。なお、
図3はこの映像多重記録装置のブロック図、図4は録画
時のタイミングチャート、図5は再生時のタイミングチ
ャートを示すものである。
【0006】先ず、図3に示すように、映像多重記録装
置は、カメラ1a,1b,1c・・・からの映像信号を
フレームあるいはフィールド毎に適宜切り換えてVTR
に出力するもので、通常、フレームスイッチャ2といわ
れている。このフレームスイッチャ2は、制御部3、ス
イッチャ4a、スイッチャ4b、スイッチャ4c、スイ
ッチャ4d、A/D変換回路5、ビデオメモリ6、D/
A変換回路7、識別信号(ID)混合器8、ID分離器
9、同期分離回路10及び同期信号発生器11等から構
成されている。そして、外部の操作スイッチ15をオペ
レータが操作することにより、制御部3を経て、以下に
述べる機能が作動する。
【0007】タイムラプスモードで動作しているVTR
からはカメラ切換信号が上記の制御部3に送られるよう
に構成されており、この信号に基づき制御部3はスイッ
チャ4aを切換制御してカメラ1a,1b,1c・・・
からの映像信号をフレームあるいはフィールド毎に適宜
切り換えて出力させている。例えば、1つのカメラの映
像は3フィールド分程度にするという具合である。
【0008】スイッチャ4aから出力した映像信号は、
スイッチャ4bを介してA/D変換回路5に入力しデジ
タル映像信号に変換される。なお、A/D変換回路5に
入力した映像信号は、輝度信号Yとカラー信号Cとに分
離され、さらにカラー信号Cは色差信号R−YとB−Y
とに分離された後、デジタル映像信号に変換される。ま
た、スイッチャ4bから出力した映像信号からは、同期
分離回路10よって同期信号が分離されて制御部3に送
られ認識される。
【0009】A/D変換回路5から出力したデジタル映
像信号は、一旦、ビデオメモリ6に格納される。通常、
監視用のカメラ1a,1b,1c・・・は非同期で使用
されているので、スイッチャ4aに入力する各カメラ1
a,1b,1cの1フィールドの映像信号の始端と終端
は、図4(1),(2),(3)に示すように、一致し
てはいないのが通常である。このため、スイッチャ4a
による規則的なカメラ切換えでは、次のカメラからのフ
ィールドが、図4(4)に示すフィールドb3のよう
に、必ずしもフィールド全体の映像となるとは限らな
い。
【0010】そこで、送られてきたデジタル映像信号
を、一旦、ビデオメモリ6に格納しておき、同期分離回
路10からの同期信号を制御部3が受けて、次のカメラ
からのフィールドの同期信号が未だ入力されていない場
合は、現在のフィールドを再度出力し、同期信号が入力
された時点で、次のカメラのその時点のフィールドを出
力するようにしている。
【0011】ビデオメモリ6から出力されたデジタル映
像信号は、D/A変換回路7で元のアナログ映像信号に
変換される。なお、変換された映像信号であるR−Yと
B−Yとは、D/A変換回路7内のカラーエンコーダで
カラー信号Cに変換され、さらにNTSCエンコーダで
輝度信号Yが加えられるとともに同期信号発生器11か
らの同期信号が付加されて、図4(5)に示すような、
フィールドの始端と終端がきちんと揃った状態のNTS
C映像信号として出力される。
【0012】D/A変換回路7から出力されたNTSC
映像信号は、続いてID混合器8で、その映像信号がど
のカメラからの映像信号であるかを示すID信号が重畳
される。これは、制御部3からの信号に基づきおこなわ
れ、例えばカメラ1aの映像信号の場合のID信号は
A、カメラ1bの場合はBというように、再生時にどの
カメラからのものであるかを判別できるようにしたもの
で、通常、垂直ブランキング期間に挿入されている。
【0013】このようにしてID信号が重畳された、図
4(6)に示すようなNTSC映像信号は、VTRに出
力されてテープに録画される。このとき、VTRは通常
状態、すなわちタイムラプスモードで間欠的にテープ送
りがおこなわれているので、、図4(7)に示すよう
に、入力映像信号のうちの一部が録画される。なお、音
声信号についは、VTRがタイムラプスモードのとき
は、一般に録音はおこなわれていない。
【0014】次に、監視領域に侵入者等があってアラー
ム信号が発せられ制御部3に信号が入力すると、VTR
は標準モードで、すなわちVHS120分テープの場合
に記録時間として2時間あるいは6時間という標準のテ
ープ送り速度で動作を始め、予め設定された所定期間
(アラーム処理期間)連続してテープ送りがなされ、図
4(7)に示すように、D/A変換回路7から出力され
ID信号が重畳されたNTSC映像信号は、全てそのま
ま高密度に録画される。この場合、音声信号も録音され
る。
【0015】所定期間が過ぎると、VTRは元の通常状
態に戻って、図4(7)に示すように、またタイムラプ
スモードで録画がおこなわれる。なお、このオペレータ
の操作によりスイッチャ4dをスイッチャ4cに切り換
えれば、いつの時点でも実際の映像をモニタによって見
ることができる。その際、スイッチャ4cを切り換える
ことで、モニタに写すカメラを選択することができるよ
うになっている。
【0016】上述のようにしてVTRに録音・録画され
た映像等の再生は、オペレータが再生操作をすることに
よっておこなわれる。再生操作すると、図5(1)に示
すような再生映像信号がVTRからフレームスイッチャ
2に出力される。タイムラプスモードで録画された部分
は、同一フィールドの映像が所定数繰り返して出力され
る。例えば、タイムラプスモードの録画が、図4
(6),(7)に示すように、カメラ1Aのフィールド
a3の後、次の3フィールド(3コマ)を省略して、カ
メラ1bのフィールドb6となるようにおこなわれた場
合、再生映像信号は、省略した3フィールドに代わって
フィールドa3を3フィールド分出力する。
【0017】フレームスイッチャ2に入力した再生映像
信号は、ID分離器9によって、図5(2),(3)に
示すように、ID信号が分離され、ID信号は制御部3
に送られる。
【0018】一方、ID信号が分離された再生映像信号
はスイッチャ4bに送られる。このとき、制御部3によ
って、スイッチャ4bとスイッチャ4dが切り換え制御
されており、カメラ1a,1b,1c・・・からの映像
信号は、A/D変換回路5に入力しないように構成され
ているとともに、スイッチャ4cを介してもモニタへ入
力しないようになっている。
【0019】スイッチャ4bを介して出力された、図5
(3)に示す再生映像信号は、A/D変換回路5に入力
してデジタル映像信号に変換され、ビデオメモリ6に一
時的に格納された後、D/A変換回路7でアナログの映
像信号に変換される。オペレータが再生操作する際、こ
れから見ようとするカメラの映像に対応するスイッチを
入れておくと、制御部3はID分離器9で分離されて入
力したID信号によってビデオメモリ6を制御し、対応
するカメラの映像が存在するフィールドのみをD/A変
換回路7に出力する。対応しないID信号の映像の場合
は、次にID信号が合致するまでその前の映像をビデオ
メモリ6に保持させておき、そのまま静止させた状態で
出力し、IDが合致したときだけビデオメモリ6の内容
を更新して出力するようにしている。このようにして得
られた再生出力は、カメラ1aを選択すれば図5(4)
に示すようになり、カメラ1bを選択すれば図5(5)
に示すようになり、カメラ1cを選択すれば図5(6)
に示すようになる。
【0020】そして、これら選択された映像は、D/A
変換回路7に入力し、アナログ映像信号に変換され、さ
らにNTSC映像信号に変換されてスイッチャ4dを介
してモニタに送られて映像として表示される。
【0021】なお、再生時の音声信号は、VTRから出
力した後、音声増幅回路13を介してスピーカ14から
音声として発せられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな映像多重記録装置の場合、アラーム信号入力時に今
までタイムラプスモードの間欠録画であったものが標準
モード録画に切り換わるのであるが、その際に、アラー
ム信号発生直前のタイムラプスモードで間欠録画された
フレームあるいはフィールドがあると、アラーム信号発
生時直前の重要な時間帯のカメラ映像に死角を生じる恐
れがある。さらに、タイムラプスモードから標準モード
録画に切り換わるVTRの駆動系の制御に時間を要しV
TR起動まで時間がかかると、アラーム発生時直後の肝
心な映像が録画できないことになる。また、音声につい
ても、アラーム信号発生時の直前直後のものを録音する
ことができない。
【0023】本発明の課題は、アラーム信号によってタ
イムラプスモードから標準モードへ録画の切換時及びそ
れ以前の数秒から数十秒程度の重要な時間帯に、録画す
るカメラ映像に死角が生じにくく、かつその時点の音声
をも録音させることのできる映像多重記録装置の提供に
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述課題を解決するため
に、本発明は、次のような手段を採用した。請求項1に
記載の映像多重記録装置は、複数のカメラの映像信号を
フレームあるいはフィールド毎に適宜切り換えて出力す
る第1の映像制御手段と、複数のカメラの映像信号をフ
レームあるいはフィールド毎に適宜切り換え、かつそれ
ぞれの映像信号を所定時間遅延させて出力する第2の映
像制御手段と、これらの映像制御手段からの映像信号
に、どのカメラの映像であるかを示す識別信号をフレー
ム又はフィールド毎に重畳させる識別信号混合手段とを
備え、通常状態では、第1の映像制御手段から前記識別
信号混合手段へ、アラーム信号が入力したら、第2の映
像制御手段から前記識別信号混合手段へ切り換えて映像
信号を出力させるように構成したことを特徴としてい
る。
【0025】このように構成して、この装置をタイムラ
プスVTRに接続すれば、通常の状態では、カメラから
の映像は第1の映像制御手段を介して出力し、VTRに
はタイムラプスモードで間欠的に録画される。アラーム
信号が入力すると、映像信号は第2の映像制御手段を介
して出力し、VTRは標準モードに切り換わって密に録
画がおこなわれる。そして、第2の映像制御手段を介し
て映像信号が出力される場合、第2の映像制御手段は入
力したカメラからの映像信号を所定時間遅延させている
ので、アラーム信号発生直前のタイムラプスモードで間
欠録画されたフレームあるいはフィールドがあっても、
さらに、タイムラプスモードから標準モード録画に切り
換わるまでにタイムラグがあっても、VTRに標準モー
ドで録画される映像はVTR起動時より所定時間前に遡
ったものであるので、アラーム発生前後を録画するカメ
ラ映像に死角を生じさせにくいようにすることが可能と
なる。
【0026】請求項2に記載の映像多重記録装置は、複
数のカメラの映像信号をフレームあるいはフィールド毎
に適宜切り換えて出力する第1の映像制御手段と、複数
のカメラの映像信号をフレームあるいはフィールド毎に
適宜切り換え、かつそれぞれの映像信号を所定時間遅延
させて出力する第2の映像制御手段と、これらの映像制
御手段からの映像信号に、どのカメラの映像であるかを
示す識別信号をフレーム又はフィールド毎に重畳させる
識別信号混合手段と、入力した音声信号を第2の映像制
御手段の遅延時間と同一時間遅延させて出力する音声制
御手段とを備え、通常状態では、第1の映像制御手段か
ら前記識別信号混合手段へ、アラーム信号が入力した
ら、第2の映像制御手段から前記識別信号混合手段へ切
り換えて映像信号を出力させるように構成したことを特
徴としている。
【0027】この構成によれば、映像に関しては、請求
項1に記載の発明と同様の作用をするが、音声に関して
もアラーム信号入力時には映像と同一時間遅延させた音
声信号が録音されるので、アラーム信号発生時の直前直
後の音声を、映像の録画とともに録音することができ
る。
【0028】請求項3に記載の映像多重記録装置は、請
求項1又は2に記載の発明において、所定時間は、アラ
ーム信号入力時からVTRの標準モード録画の起動時ま
での時間に数秒から数十秒を加算した範囲に設定されて
いることを特徴としている。
【0029】この構成によれば、アラーム信号発生直前
のタイムラプスモードで間欠録画されたフレームあるい
はフィールドがあっても、その部分が標準モードで録画
されることになり、かつアラーム信号入力時からVTR
の標準モード録画の起動時まで間の映像も標準モードで
録画され、アラーム発生前後の映像に死角が生じにくい
好ましい状態となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施形態である映像多
重記録装置20をブロック図で示したもので、図2はこ
の装置の制御を示すタイミングチャートである。
【0032】図1に示すように、この映像多重記録装置
20は、カメラ1a,1b,1c・・・の映像信号をフ
レームあるいはフィールド毎に適宜切り換え、かつそれ
ぞれの映像信号に識別信号(ID信号)を重畳して出力
し、VTRに記録する装置である。この映像多重記録装
置20は、主に第1の映像制御手段、第2の映像制御手
段、音声制御手段等で構成されており、一方、映像信号
出力先のVTRは通常はタイムラプスモード(間欠録画
モード)で録画がおこなわれ、アラーム信号入力がある
と標準モードに切り換わって録画がおこなわれるVTR
である。
【0033】第1の映像制御手段は、カメラからの映像
信号をフレームあるいはフィールド毎に適宜切り換える
スイッチャ21、A/D変換回路22、ビデオメモリ2
3、同期分離回路24、制御部25等から構成されてい
る。そして、VTRからはカメラ切換信号が制御部25
に送られるように構成されており、この信号に基づき制
御部25はスイッチャ21を切換制御してカメラ1a,
1b,1c・・・からの映像信号をフレームあるいはフ
ィールド毎に適宜出力させている。
【0034】スイッチャ21から出力した映像信号は、
A/D変換回路22に入力しデジタル映像信号に変換さ
れる。なお、A/D変換回路22に入力した映像信号
は、輝度信号Yとカラー信号Cとに分離され、さらにカ
ラー信号Cは色差信号R−YとB−Yとに分離された
後、デジタル映像信号に変換される。また、スイッチャ
21から出力した映像信号からは、同期分離回路24よ
って同期信号が分離されて制御部25に送られ認識され
る。
【0035】A/D変換回路22から出力したデジタル
映像信号は、一旦、ビデオメモリ23に格納される。通
常、監視用のカメラ1a,1b,1c・・・は非同期で
使用されているので、ビデオメモリ23に格納して出力
する時点で同期合わせがおこなわれる。この点について
は、従来の技術の項で説明済みである。
【0036】次に、第2の映像制御手段について説明す
る。第2の映像制御手段は、スイッチャ31、A/D変
換回路32、デジタル映像遅延回路33、同期分離回路
34、第1の映像制御手段の制御を兼ねた制御部25等
で構成されている。
【0037】制御部25は、同期分離回路34で同期分
離された同期信号に合わせてスイッチャ31を切換制御
してカメラ1a,1b,1c・・・からの映像信号をフ
レームあるいはフィールド毎に適宜(この場合は1フィ
ールド毎順次)出力させている。スイッチャ31から出
力された映像信号は、A/D変換回路32に入力してデ
ジタル映像信号に変換される。なお、ここでもA/D変
換回路32に入力した映像信号は、輝度信号Yとカラー
信号Cとに分離され、さらにカラー信号Cは色差信号R
−YとB−Yとに分離された後、デジタル映像信号に変
換される。
【0038】A/D変換回路32から出力したデジタル
映像信号は、次のデジタル映像遅延回路33に入力し、
圧縮されてビデオメモリに格納される。そして、所定時
間遅延された後に伸張されて出力される。なお、この所
定時間は、アラーム信号入力時からVTRの標準モード
録画の起動時までの時間に数秒から数十秒を加えた時間
として設定されている。なお、図2のタイミングチャー
トを参照した後述の具体例では、説明の便宜のため、遅
延時間は数フィールド分となっているが、デジタル映像
遅延回路33でおこなうデジタル映像信号の圧縮率を強
化させ、あるいはビデオメモリの記憶容量を増大させる
ことにより、上記の遅延時間を確保することが可能であ
る。なお、上記の標準モードとは、VHSビデオで標準
として規格されたモードのことである。
【0039】また、この映像多重記録装置20には、さ
らにスイッチSWa、D/A変換回路26、同期信号発
生器27、ID混合器28が設けられており、スイッチ
SWaによって前記デジタル映像遅延回路33から出力
されるデジタル映像信号と、ビデオメモリ23から出力
されたデジタル映像信号のいずれかが選択されて次のD
/A変換回路26で元のアナログ映像信号に変換され
る。
【0040】通常の状態では、スイッチSWaは第1の
映像制御手段の出力、すなわちビデオメモリ23からの
出力を選択しており、アラーム信号が制御部25に入力
すると切り換わって、予め設定した所定の期間(アラー
ム処理期間)第2の映像制御手段からの出力、すなわち
デジタル映像遅延回路33からの出力をD/A変換回路
26に送る。なお、アナログ変換された映像信号のR−
YとB−Yとは、D/A変換回路26内のカラーエンコ
ーダでカラー信号Cに変換され、さらにNTSCエンコ
ーダで輝度信号Yが加えられるとともに同期信号発生器
27からの同期信号が付加されて、フィールドの始端と
終端がきちんと揃った状態のNTSC映像信号として出
力される。
【0041】D/A変換回路26から出力されたNTS
C映像信号は、続いてID混合器28で、その映像信号
がどのカメラからの映像信号であるかを示すID信号が
重畳される。これは、制御部25からの信号に基づきお
こなわれ、例えばカメラ1aの映像信号の場合のID信
号はA、カメラ1bの場合はBというように、再生時に
どのカメラからのものであるかを判別できるようにした
ものである。
【0042】また、この映像多重記録装置20には、音
声制御手段とスイッチSWbが設けられており、音声制
御手段はA/D変換回路42、デジタル音声遅延回路4
3、D/A変換回路44等で構成されている。スイッチ
SWbの切換により、マイク12等からの音声信号を直
接VTRに出力させるか、あるいは、一旦A/D変換回
路42でデジタル信号に変換し、デジタル音声遅延回路
43に送り、そこで圧縮して音声メモリに格納し、所定
時間経過後に出力して伸張し、D/A変換回路44でア
ナログ音声信号に変換した音声信号をVTRに出力する
かを選択する。
【0043】通常の状態では、スイッチSWbはマイク
等からの音声信号を直接VTRに出力する方が選択され
ており、アラーム信号が制御部25に入力すると切り換
わってあらかじめ設定された一定期間遅延されたデジタ
ル音声信号のD/A変換回路44からの出力をVTRに
出力する。なお、このことは制御部25によって制御さ
れている。なお、この実施形態例で使用したVTRは、
通常の状態、すなわちタイムラプスモードで動作してい
るときは、音声の録音はおこなわれず、標準モードのと
きのみ録音がおこなわれる形式のものである。ただし、
マイク等からの音声を直接VTRに出力する方は、特定
のタイムラプスモードのみ音声を録音する機能の付いた
VTRのために用意したものである。
【0044】次に、この映像多重記録装置20の動作を
図2のタイミングチャートを参照して説明する。カメラ
1aからの映像信号は、図2(1)に示すように、フィ
ールドa1,フィールドa2,・・・と連続し、カメラ
1bからの映像信号は、図2(2)に示すように、フィ
ールドb1,フィールドb2,・・・と連続し、カメラ
1cからの映像信号は、図2(3)に示すように、フィ
ールドc1,フィールドc2,・・・と連続して送られ
てくる。監視用のカメラは通常各カメラ間が非同期で使
用されることが一般的であるが、説明の便宜のため同期
させている。なお、図2(1)〜(3)中で反転文字は
スイッチャ31を介して出力されるフィールドを示して
いる。
【0045】スイッチャ31は、制御部25によって、
各カメラ1a,1b,1cから入力したフィールドを1
フィールド毎に順次切り換え制御されているので、その
出力は図2(4)に示すように、フィールドa1,b
2,c3,a4,b5・・・となる。一方、スイッチャ
21は、同一カメラの映像を、この場合3フィールドず
つ出力して、順次カメラを切り換えるように制御されて
いるので、その出力は図2(5)に示すように、フィー
ルドa1,b2,b3,b4,c5,c6,c7,a8
・・・となる。なお、3フィールドずつとしたのは、V
TRのタイムラプスモードと標準モードとを区別して説
明をおこなうためである。
【0046】そして、上記スイッチャ31から出力され
た映像信号は、デジタル遅延制御回路33で所定時間、
例えばnフィールド分遅延される。したがって、デジタ
ル遅延制御回路33から出力する映像信号のタイミング
チャートは、図2(6)に示すようになる。
【0047】通常の状態では、スイッチSWaはスイッ
チャ21からの出力を選択しており、この映像信号にI
D信号を重畳して、図2(7)に示す映像信号としてV
TRに出力する。このとき、VTRはタイムラプスモー
ドで動作しているので、図2(8)に示す期間だけが録
画期間となり、反転文字のフィールドa1,b4,c
7,a10のみが録画される。
【0048】監視領域に設置されたセンサからアラーム
信号が制御部25に入ると、スイッチSWaは、スイッ
チャ31から出力を選択するように切り換わるとととも
に、VTRは標準モードで動作する。ビデオ映像遅延回
路33を介して出力するスイッチャ31からの映像信号
は、上述したようにnフィールド(この図では6フィー
ルド)遅延されているので、アラーム信号があった時点
でVTRに出力する映像信号は、図2(7)に示すよう
に、フィールドc6,a7,b8,c9・・・となる。
このようにタイムラプスモードで録画していた最後の段
階よりも遡ったところから始まり、そして高密度に録画
される。
【0049】アラーム信号発生直前のタイムラプスモー
ドで間欠録画されたフィールドがあっても、遅延させる
nフィールド分が、アラーム信号入力時からVTRの標
準モード録画の起動時までの時間に数秒から数十秒を加
算した範囲に設定されていれば、アラーム発生前後の各
カメラからの映像信号の録画に死角が生じにくいことに
なる。
【0050】続いて、予め設定した標準モードで録画す
る期間(アラーム処理期間)がすぎると、制御部25は
スイッチSWaを切り換えるとともに、VTRもタイム
ラプスモードで動作するようにして、スイッチャ21か
らの映像出力を間欠的に録画していく。音声信号につい
ても同様で、通常の状態では、スイッチSWbはマイク
等からの音声信号を直接VTRに出力する方が選択され
ており、アラーム信号が制御部25に入力すると切り換
わって予め設定された標準モードで動作するアラーム処
理期間、D/A変換回路44からの出力をVTRに出力
する。従って、音声も映像と同様に遡って録音されるの
で、アラーム信号が発せられた時点の重要な時期に生じ
たかもしれない音声を録画することができることにな
る。
【0051】なお、録画・録音された信号の再生につい
ては、この映像多重記録装置20での映像及び音声再生
回路が従来の技術の項で説明したフレームスイッチャの
場合と同じであるので記載を省略している。また、本実
施形態例では、カメラの映像信号をフィールド単位で切
り換えるようにしているが、2コマのフィールド単位、
すなわちフレーム単位で切り換えるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、アラーム信号が入力すると、所定時間遅延され
て出力した映像信号がVTRに録画されるので、アラー
ム信号発生直前のタイムラプスモードで間欠録画された
フレームあるいはフィールドがあっても、さらに、タイ
ムラプスモードから標準モード録画に切り換わるまでに
タイムラグがあっても、VTRに標準モードで録画され
る映像はVTR起動時より所定時間前に遡ったものであ
るので、アラーム発生前後を録画する映像に死角を生じ
させにくいようにすることができる。そして、アラーム
発生前後の録画に対しても、正確にフレームまたはフィ
ールド毎の識別信号が付加されるので、後段のタイムラ
プスVTRに録画した後、これを再生した場合、どのカ
メラによって撮影されたフレームまたはフィールドかが
判明して、アラーム発生時の状況判断が的確に行える。
【0053】請求項2の発明によると、映像に関して
は、請求項1に記載の発明と同様の作用をするが、音声
に関してもアラーム信号入力時には映像と同一時間遅延
させた音声信号が録音されるので、アラーム信号発生時
の直前直後の音声を、映像の録画とともに録音すること
ができる。
【0054】請求項3の発明によると、アラーム信号入
力時からVTRの標準モード録画の起動時までの時間の
映像と、アラーム信号入力以前の数秒あるいは数十秒の
間の映像が標準モードでVTRに録画されるので、アラ
ーム発生以前の状況の把握が可能となり、侵入者(侵入
物)の監視をおこなうのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像多重記録装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すブロック図の動作のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図3】従来の映像多重記録装置の一実施形態を示すブ
ロック図である。
【図4】図3に示すブロック図の録画動作のタイミング
チャートを示す図である。
【図5】図3に示すブロック図の再生動作のタイミング
チャートを示す図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c カメラ 2 フレームスイッチャ 3、25 制御部 4a、4b、4c、4d、21、31 スイッチャ 5、22、32、42 A/D変換回路 6、23 ビデオメモリ 7、26、44 D/A変換回路 8、28 ID混合器 9 ID分離器 10、24、34 同期分離回路 11、27 同期信号発生器 12 マイクロホン 13 音声増幅器 14 スピーカ 15 操作スイッチ 20 映像多重記録装置 33 デジタル映像遅延回路 43 デジタル音声遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/782 - 5/783

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカメラの映像信号をフレームある
    いはフィールド毎に適宜切り換えて出力する第1の映像
    制御手段と、 複数のカメラの映像信号をフレームあるいはフィールド
    毎に適宜切り換え、かつそれぞれの映像信号を所定時間
    遅延させて出力する第2の映像制御手段と、 これらの映像制御手段からの映像信号に、どのカメラの
    映像であるかを示す識別信号をフレーム又はフィールド
    毎に重畳させる識別信号混合手段と、を備え、 通常状態では、第1の映像制御手段から前記識別信号混
    合手段へ、アラーム信号が入力したら、第2の映像制御
    手段から前記識別信号混合手段へ切り換えて映像信号を
    出力させるように構成したことを特徴とする映像多重記
    録装置。
  2. 【請求項2】 複数のカメラの映像信号をフレームある
    いはフィールド毎に適宜切り換えて出力する第1の映像
    制御手段と、 複数のカメラの映像信号をフレームあるいはフィールド
    毎に適宜切り換え、かつそれぞれの映像信号を所定時間
    遅延させて出力する第2の映像制御手段と、 これらの映像制御手段からの映像信号に、どのカメラの
    映像であるかを示す識別信号をフレーム又はフィールド
    毎に重畳させる識別信号混合手段と、 入力した音声信号を第2の映像制御手段の遅延時間と同
    一時間遅延させて出力する音声制御手段と、を備え、 通常状態では、第1の映像制御手段から前記識別信号混
    合手段へ、アラーム信号が入力したら、第2の映像制御
    手段から前記識別信号混合手段へ切り換えて映像信号を
    出力させるように構成したことを特徴とする映像多重記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記所定時間は、アラーム信号入力時か
    らVTRの標準モード録画の起動時までの時間に数秒か
    ら数十秒を加算した範囲に設定されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の映像多重記録装置。
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