JP4191396B2 - ハイブリッド車両の動力伝達装置 - Google Patents
ハイブリッド車両の動力伝達装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4191396B2 JP4191396B2 JP2001238121A JP2001238121A JP4191396B2 JP 4191396 B2 JP4191396 B2 JP 4191396B2 JP 2001238121 A JP2001238121 A JP 2001238121A JP 2001238121 A JP2001238121 A JP 2001238121A JP 4191396 B2 JP4191396 B2 JP 4191396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- power transmission
- transmission device
- hybrid vehicle
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのクランクシャフトとトランスミッションのメインシャフトとの間に、モータ・ジェネレータと、ダンパーと、湿式多板クラッチよりなる発進クラッチとを直列に配置したハイブリッド車両の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのクランクシャフトにモータ・ジェネレータを直列に接続し、車両の減速時にモータ・ジェネレータをジェネレータとして機能させ、回生制動力を発生させてエネルギー回収を行い、また車両の発進時にモータ・ジェネレータをモータとして機能させ、加速性の向上、燃費の向上およびエミッション低減を図るリターダ付車両が、特開平5−42832号公報により公知である。
【0003】
このリターダ付車両は、クランクシャフトに設けたフライホイールの外周にモータ・ジェネレータのロータを支持するとともに、フライホイールとトランスミッションのメインシャフトとの間に、湿式多板クラッチよりなる発進クラッチとダンパーとを直列に配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トルクコンバータのようなスリップ要素を持たないトランスミッションでは、エンジンおよびトランスミッション間に設けたダンパーの弾性と、トランスミッションの回転系の質量とがエンジンのトルク変動によりねじり共振を起こす場合があり、このねじり共振によりエンジンのトルク変動が増幅されて車体サージング現象が発生したり、ギヤやスプラインの噛合部に歯打ち音が発生したりする問題がある。かかる振動や騒音は、二つの慣性マスをダンパーで接続したデュアルマスフライホイールを動力伝達系に配置することで軽減できることが知られている。しかしながらデュアルマスフライホイールは二つの慣性マスを必要するために重量、部品点数および寸法の増加を招く問題があり、そのデュアルマスフライホイールをできるだけ小型軽量化することが望まれている。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジンおよびトランスミッション間に配置されるデュアルマスフライホイールの重量、部品点数および寸法を削減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのクランクシャフトとトランスミッションのメインシャフトとの間に、モータ・ジェネレータと、ダンパーと、湿式多板クラッチよりなる発進クラッチとを直列に配置したハイブリッド車両の動力伝達装置であって、モータ・ジェネレータのロータよりなる一次慣性マスと、発進クラッチのクラッチケースよりなる二次慣性マスとをダンパーで接続してデュアルマスフライホイールを構成し、発進クラッチのクラッチケースを、クラッチガイドと、クラッチカバーと、クラッチガイドおよびクラッチカバーを外周部で連結する環状の連結部材とで構成したことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置が提案される。
【0007】
上記構成によれば、モータ・ジェネレータのロータをデュアルマスフライホイールの一次慣性マスとして利用し、発進クラッチのクラッチケースをデュアルマスフライホイールの二次慣性マスとして利用するので、特別の一次慣性マスおよび二次慣性マスを設けることなくデュアルマスフライホイールを構成することができ、重量、部品点数および寸法の増加を回避しながら振動や騒音の発生を防止することができる。またクラッチガイドと、クラッチカバーと、クラッチガイドおよびクラッチカバーを外周部で連結する環状の連結部材とでクラッチケースを構成したので、連結部材の半径を最大限に確保して重量の増加を最小限に抑えながら二次慣性マスの慣性モーンメトを確保することができる。
【0008】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、クラッチガイドに支持した摩擦係合部材の軸方向荷重が伝達される受圧面をクラッチカバーの内面に形成したことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置が提案される。
【0009】
上記構成によれば、クラッチガイドに支持した摩擦係合部材の軸方向荷重がクラッチカバーの内面に形成した受圧面に伝達されるので、摩擦係合部材の面圧を安定させて発進クラッチのトルク伝達容量を確保することができる。
【0010】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、クラッチカバーの内面に放射方向に延びるオイル通路を形成したことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置が提案される。
【0011】
上記構成によれば、クラッチカバーの内面に放射方向に延びるオイル通路を形成したので、摩擦係合部材を潤滑・冷却して温度上昇したオイルがオイル通路を通過する間に、クラッチカバーの外面からの放熱により効果的に冷却される。
【0012】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、クラッチカバーの外面におけるオイル通路に対応する位置にリブを設けたことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置が提案される。
【0013】
上記構成によれば、クラッチカバーの外面におけるオイル通路に対応する位置にリブを設けたので、クラッチカバーの剛性を高めてその受圧面を摩擦係合部材に均一な面圧で密着させることができ、これにより発進クラッチの締結トルクを最大限に確保するとともに耐久性を高めることができる。
【0014】
尚、実施例のエンドプレート42は本発明の摩擦係合部材に対応する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1はハイブリッド車両の動力伝達装置の縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3はクラッチカバーの内面を示す斜視図、図4はクラッチカバーの外面を示す斜視図、図5は発進クラッチの摩擦係合部材の摺動面の温度変化を示すグラフ、図6は発進クラッチの吸収出力と摩擦係合部材の摺動面の温度との関係を示すグラフである。
【0016】
図1に示すように、エンジンEのクランクシャフト11とトランスミッションTのメインシャフト12との間に、モータ・ジェネレータMGと、ダンパー13と、湿式多板クラッチよりなる発進クラッチCとが直列に配置される。発進クラッチCはロータ14とステータ15とから構成され、ロータ14はクランクシャフト11の軸端にボルト16…で固定されたロータディスク17と、ロータディスク17の外周に固定された複数の永久磁石18…とを備え、また図示せぬケーシングに固定されたステータ15は鉄板を重ね合わせたコア19と、コア19の外周にボビン20…を介して巻き付けた複数のコイル21…とを備える。
【0017】
ダンパー13は、モータ・ジェネレータMGのロータディスク17の外周部端面にボルト22…で固定されたアウター部材23と、ロータディスク17の中心部にブッシュ24を介して支持したクラッチ入力軸25の外周に固定されたインナー部材26と、アウター部材23およびインナー部材26を相対回転自在に接続する複数のダンパースプリング27…とで構成される。従って、ダンパー13は、クランクシャフト11とクラッチ入力軸25との相対回転によりダンパースプリング27…が圧縮されることで、前記相対回転を抑制する方向の弾発力を発生する。
【0018】
図2を併せて参照すると明らかなように、発進クラッチCの外郭を構成するクラッチケース28は、クラッチ入力軸25に溶接W1されたクラッチガイド29と、クラッチガイド29の外周に溶接W2された環状の連結部材30と、連結部材30にボルト31…で固定されたクラッチカバー32とを備え、クラッチカバー32は図示せぬオイルポンプを駆動するオイルポンプハブ33に溶接W3される。オイルポンプハブ33とミッションケース34との間にはオイルシール35が配置される。
【0019】
モータ・ジェネレータMGのロータ14は本発明の一次慣性マスを構成し、発進クラッチCのクラッチケース28は本発明の二次慣性マスを構成し、前記一次慣性マスおよび二次慣性マスは、それらを接続するダンパー13と協働して本発明のデュアルマスフライホイールFWを構成する(図1参照)。
【0020】
トランスミッションMのメインシャフト12の軸端の小径部はクラッチ入力軸25の支持孔にシールリング36を介して嵌合する。メインシャフト12の外周にスプライン結合されたクラッチハブ37は、左端部がワッシャ38を介してクラッチ入力軸25の端面に対向し、右端部がスラストベアリング39を介してオイルポンプハブ33の端面に支持される。クラッチハブ37の外周に2枚のクラッチディスク40,40がスプライン嵌合するとともに、クラッチガイド29の内周に2枚のクラッチプレート41,41および1枚のエンドプレート42がスプライン嵌合しており、エンジンE側からトランスミッションT側に向けてクラッチディスク40、クラッチプレート41、クラッチディスク40、クラッチプレート41およびエンドプレート42が順次配置される。
【0021】
クラッチガイド29の内周とクラッチ入力軸25の外周との間に一対のOリング43,44を介してクラッチピストン45が摺動自在に嵌合しており、クラッチピストン45の左側にクラッチ油室46が区画され、クラッチピストン45の右側面が左端のクラッチプレート41に当接可能に対向する。クラッチ入力軸25にクリップ47で支持したスプリングシート48にクラッチスプリング49の内端が係止されており、このクラッチスプリング49の外端に当接するクラッチピストン45は左向き、つまり係合解除方向に付勢される。
【0022】
メインシャフト12の内部に軸方向に形成したオイル通路12aは、クラッチ入力軸25を半径方向に貫通するオイル通路25aを介してクラッチ油室46に連通する。メインシャフト12の外周とオイルポンプハブ33の内周との間にオイルセパレータ50が配置されており、オイルセパレータ50の左端外周とクラッチハブ37との間のシールリング51が配置される。また連結部材30とクラッチカバー32との間にOリング52が配置される。クラッチハブ37の外周に環状の仕切り部材53が固定されており、この仕切り部材53の外周面に支持したシールリング54がエンドプレート42の内周面に摺動可能に当接する。
【0023】
図3および図4を併せて参照すると明らかなように、皿状に形成されたクラッチカバー32の内面には、エンドプレート42の右側面が密着可能な平坦な受圧面32a…が形成されており、これらの受圧面32a…間に溝状に形成された複数のオイル通路32b…が放射方向に配置される。クラッチカバー32の外面にはオイル通路32b…に対応する部分がリブ32c…となって突出する。
【0024】
メインシャフト12の外周およびオイルセパレータ50の内周間に形成されたオイル通路55は、クラッチハブ37を貫通するオイル通路37a…,37b…を介してクラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42の摺動面に連通し、そこからクラッチガイド29を貫通するオイル通路29a…と、クラッチカバー32のオイル通路32b…と、クラッチハブ37およびオイルポンプハブ33間に形成されたオイル通路56とを介して、オイルポンプハブ33の内周およびオイルセパレータ50の外周間に形成されたオイル通路57に連通する。
【0025】
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用を説明する。
【0026】
車両の発進時にエンジンEのクランクシャフト11のトルクをトランスミッションTのメインシャフト12に伝達すべく発進クラッチCを係合させる。図示せぬオイルポンプから油圧制御回路を介して供給された油圧は、メインシャフト12の内部のオイル通路12aからクラッチ入力軸25を貫通するオイル通路25aを介してクラッチ油室46に伝達され、クラッチ油室46の油圧で右側に移動するクラッチピストン45は摩擦係合部材(つまりクラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42)を右向きに付勢する。
【0027】
クラッチピストン45により付勢されたエンドプレート42はクラッチカバー32の受圧面32a…に当接して右方向の移動を阻止されるため、クラッチピストン45とクラッチカバー32の受圧面32a…との間にクラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42が挟持されて相互に密着し、発進クラッチCが係合する。外周部を連結部材30に固定され、内周部をオイルポンプハブ33に固定されたクラッチカバー32は剛性の高い部材であり、しかもその平坦な受圧面32a…は多数のリブ32c…により補強されて更に剛性が高まるため、エンドプレート42と受圧面32a…とは均一な面圧で密着することができる。これにより、クラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42の接触面の面圧が均一になり、発進クラッチCの締結トルクを最大限に確保するとともに、クラッチフェーシングの偏摩耗を防止して耐久性を高めることができる。
【0028】
また図示せぬオイルポンプから油圧制御回路を介して供給された潤滑用のオイルは、メインシャフト12およびオイルセパレータ50間に形成されたオイル通路55と、クラッチハブ37を貫通するオイル通路37a…,37b…とを通ってクラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42の摺動面を潤滑・冷却した後に、クラッチガイド29を貫通するオイル通路29a…と、クラッチカバー32のオイル通路32b…と、クラッチハブ37およびオイルポンプハブ33間に形成されたオイル通路56と通って、オイルポンプハブ33およびオイルセパレータ50間に形成されたオイル通路57に戻される。
【0029】
クラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42の摺動面を潤滑・冷却して温度上昇したオイルがクラッチカバー32のオイル通路32b…を通過するとき、そのクラッチカバー32の外面に突出するリブ32c…が冷却フィンとして機能するため、オイルを効果的に冷却することができる。また発進クラッチCの作動用のオイルおよび潤滑・冷却用のオイルは密閉されたクラッチケース28の内部に封入されて外部に漏出することがないため、モータ・ジェネレータMGがオイルで汚損される虞がない。
【0030】
図5に示すように、発進クラッチCの係合からの時間経過に伴う摩擦係合部材(つまりクラッチディスク40,40、クラッチプレート41,41およびエンドプレート42)の温度は、実施例の温度が従来例の温度よりも低くなっており、クラッチカバー32によるオイルの冷却効果が確認される。
【0031】
図6に示すように、摩擦係合部材の上限温度をT1に制限したときの発進クラッチCの吸収出力(つまり締結トルク)は、実施例の吸収出力Wbが従来例の吸収出力Waよりも大きくなっており、クラッチカバー32によるオイルの冷却効果が確認される。
【0032】
本実施例のハイブリッド車両では、発進時や加速時にモータ・ジェネレータMGをモータとして機能させることにより、エンジンEの出力をアシストして発進性能や加速性能を高めることができ、しかも燃費の向上およびエミッションの低減に寄与することができる。また減速時にモータ・ジェネレータMGをジェネレータとして機能させることにより、回生制動力を発生させて油圧ブレーキ装置の制動力をアシストするとともに、車両の運動エネルギーを回生電力としてバッテリに回収することができる。
【0033】
ところで、トランスミッションTにトルクコンバータ等のスリップ要素が設けられていない場合、発進クラッチCを含むトランスミッションTの回転系の質量とダンパー13の弾性とがエンジンEのトルク変動によりねじり共振を起こし易く、ねじり共振で増幅されたトルク変動により車体が微小振動する車体サージング現象が発生したり、ギヤやスプラインの噛合部のガタにより歯打ち音が発生したりする問題がある。かかる振動や騒音は、二つの慣性マスをダンパーで接続したデュアルマスフライホイールを動力伝達系に配置することにより軽減することができる。
【0034】
本実施例では、モータ・ジェネレータMGのロータ14を一次慣性マスとし、発進クラッチCのクラッチケース28を二次慣性マスとし、前記一次慣性マスおよび二次慣性マスをダンパー13で接続してデュアルマスフライホイールFWを構成したので、特別の一次慣性マスおよび二次慣性マスを不要として重量の削減、部品点数の削減およびスペースの削減を図りながら、前記振動や騒音を効果的に軽減することができる。特に、一次慣性マスを構成するモータ・ジェネレータMGのロータ14はロータディスク17およびその外周部に固定した永久磁石18…が慣性モーメントの増加に効果的に寄与し、また二次慣性マスを構成する発進クラッチCのクラッチケース28はクラッチガイド29およびクラッチカバー32の外周部を接続する連結部材30が慣性モーメントの増加に効果的に寄与するため、最小限の重量増加で必要な慣性モーメントを確保することができる。
【0035】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、モータ・ジェネレータのロータをデュアルマスフライホイールの一次慣性マスとして利用し、発進クラッチのクラッチケースをデュアルマスフライホイールの二次慣性マスとして利用するので、特別の一次慣性マスおよび二次慣性マスを設けることなくデュアルマスフライホイールを構成することができ、重量、部品点数および寸法の増加を回避しながら振動や騒音の発生を防止することができる。またクラッチガイドと、クラッチカバーと、クラッチガイドおよびクラッチカバーを外周部で連結する環状の連結部材とでクラッチケースを構成したので、連結部材の半径を最大限に確保して重量の増加を最小限に抑えながら二次慣性マスの慣性モーンメトを確保することができる。
【0037】
また請求項2に記載された発明によれば、クラッチガイドに支持した摩擦係合部材の軸方向荷重がクラッチカバーの内面に形成した受圧面に伝達されるので、摩擦係合部材の面圧を安定させて発進クラッチのトルク伝達容量を確保することができる。
【0038】
また請求項3に記載された発明によれば、クラッチカバーの内面に放射方向に延びるオイル通路を形成したので、摩擦係合部材を潤滑・冷却して温度上昇したオイルがオイル通路を通過する間に、クラッチカバーの外面からの放熱により効果的に冷却される。
【0039】
また請求項4に記載された発明によれば、クラッチカバーの外面におけるオイル通路に対応する位置にリブを設けたので、クラッチカバーの剛性を高めてその受圧面を摩擦係合部材に均一な面圧で密着させることができ、これにより発進クラッチの締結トルクを最大限に確保するとともに耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハイブリッド車両の動力伝達装置の縦断面図
【図2】 図1の要部拡大図
【図3】 クラッチカバーの内面を示す斜視図
【図4】 クラッチカバーの外面を示す斜視図
【図5】 発進クラッチの摩擦係合部材の摺動面の温度変化を示すグラフ
【図6】 発進クラッチの吸収出力と摩擦係合部材の摺動面の温度との関係を示すグラフ
【符号の説明】
C 発進クラッチ
E エンジン
FW デュアルマスフライホイール
MG モータ・ジェネレータ
T トランスミッション
11 クランクシャフト
12 メインシャフト
13 ダンパー
14 ロータ
28 クラッチケース
29 クラッチガイド
30 連結部材
32 クラッチカバー
32a 受圧面
32b オイル通路
32c リブ
42 エンドプレート(摩擦係合部材)
Claims (4)
- エンジン(E)のクランクシャフト(11)とトランスミッション(T)のメインシャフト(12)との間に、モータ・ジェネレータ(MG)と、ダンパー(13)と、湿式多板クラッチよりなる発進クラッチ(C)とを直列に配置したハイブリッド車両の動力伝達装置であって、
モータ・ジェネレータ(MG)のロータ(14)よりなる一次慣性マスと、発進クラッチ(C)のクラッチケース(28)よりなる二次慣性マスとをダンパー(13)で接続してデュアルマスフライホイール(FW)を構成し、
発進クラッチ(C)のクラッチケース(28)を、クラッチガイド(29)と、クラッチカバー(32)と、クラッチガイド(29)およびクラッチカバー(32)を外周部で連結する環状の連結部材(30)とで構成したことを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置。 - クラッチガイド(29)に支持した摩擦係合部材(42)の軸方向荷重が伝達される受圧面(32a)をクラッチカバー(32)の内面に形成したことを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両の動力伝達装置。
- クラッチカバー(32)の内面に放射方向に延びるオイル通路(32b)を形成したことを特徴とする、請求項2に記載のハイブリッド車両の動力伝達装置。
- クラッチカバー(32)の外面におけるオイル通路(32b)に対応する位置にリブ(32c)を設けたことを特徴とする、請求項3に記載のハイブリッド車両の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001238121A JP4191396B2 (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | ハイブリッド車両の動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001238121A JP4191396B2 (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | ハイブリッド車両の動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003048438A JP2003048438A (ja) | 2003-02-18 |
JP4191396B2 true JP4191396B2 (ja) | 2008-12-03 |
Family
ID=19069092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001238121A Expired - Fee Related JP4191396B2 (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | ハイブリッド車両の動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4191396B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102416859A (zh) * | 2011-11-10 | 2012-04-18 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种基于多片湿式离合器的深度混合动力总成模块 |
WO2020230651A1 (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 | ダンパ装置 |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030183467A1 (en) * | 2002-03-28 | 2003-10-02 | Ford Global Technologies, Inc. | Placement of an auxilliary mass damper to eliminate torsional resonances in driving range in a parallel-series hybrid system |
JP3954018B2 (ja) | 2003-01-15 | 2007-08-08 | 本田技研工業株式会社 | ハイブリッド車両用電動機 |
CN100433506C (zh) * | 2004-03-22 | 2008-11-12 | 通用汽车公司 | 用于在混合式机电传动装置中建立电连接的方法 |
DE102005013598A1 (de) * | 2005-03-24 | 2006-11-16 | Zf Friedrichshafen Ag | Verfahren zum Betreiben eines Antriebsstrangs eines Kraftfahrzeugs |
JP2006290187A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ハイブリッド駆動装置 |
JP4239102B2 (ja) | 2005-07-05 | 2009-03-18 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ハイブリッド車用駆動装置 |
DE102006055541A1 (de) * | 2006-11-24 | 2008-09-04 | Volkswagen Ag | Hybridantriebssystem für ein Fahrzeug |
CN100486829C (zh) * | 2007-05-24 | 2009-05-13 | 东风电动车辆股份有限公司 | 车辆用发动机与电动/发电机连接装置 |
JP2009052726A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ装置 |
KR100969085B1 (ko) | 2007-09-05 | 2010-07-09 | 현대자동차주식회사 | 하이브리드 차량용 동력전달장치 |
US7980340B2 (en) | 2007-12-27 | 2011-07-19 | Byd Co. Ltd. | Hybrid vehicle having power assembly arranged transversely in engine compartment |
CN101722827B (zh) * | 2008-10-11 | 2013-05-29 | 比亚迪股份有限公司 | 动力合成与分配装置和包括该装置的混合动力驱动系统 |
DE102008031865A1 (de) * | 2008-02-15 | 2009-08-20 | Borgwarner Inc., Auburn Hills | Kupplungseinrichtung mit einer Welle und einem Nabenteil |
DE102008054688A1 (de) * | 2008-12-16 | 2010-06-17 | Robert Bosch Gmbh | Elektrische Maschine |
CN102130555A (zh) * | 2011-01-20 | 2011-07-20 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种混合动力汽车的集成式永磁同步电机 |
JP5310783B2 (ja) * | 2011-05-16 | 2013-10-09 | 株式会社デンソー | 動力伝達装置 |
DE102012201510A1 (de) * | 2012-02-02 | 2013-08-08 | Zf Friedrichshafen Ag | Kupplungsanordnung |
CN104859465A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-26 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 一种增程式电动车增程器 |
KR102529658B1 (ko) * | 2018-10-29 | 2023-05-04 | 주식회사 카펙발레오 | 하이브리드 차량용 토크 컨버터 |
KR20200056839A (ko) * | 2018-11-15 | 2020-05-25 | 현대자동차주식회사 | 모터 장착 엔진의 댐퍼 |
KR102289993B1 (ko) | 2020-01-14 | 2021-08-13 | 현대트랜시스 주식회사 | 차량용 토션 댐퍼 |
KR102331153B1 (ko) * | 2020-04-29 | 2021-11-24 | 현대트랜시스 주식회사 | 하이브리드 차량용 구동계 장치 |
-
2001
- 2001-08-06 JP JP2001238121A patent/JP4191396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102416859A (zh) * | 2011-11-10 | 2012-04-18 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种基于多片湿式离合器的深度混合动力总成模块 |
WO2020230651A1 (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 | ダンパ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003048438A (ja) | 2003-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4191396B2 (ja) | ハイブリッド車両の動力伝達装置 | |
JP5131153B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
US7992661B2 (en) | Hybrid vehicle drive device | |
JP4298150B2 (ja) | ハイブリット車用駆動装置 | |
JP5157823B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2003063261A (ja) | ハイブリッド車両の動力伝達装置 | |
JP5508835B2 (ja) | ハイブリッド車両の駆動装置 | |
US20050284722A1 (en) | Start-up clutch assembly | |
JP3747438B2 (ja) | トルク伝達装置 | |
US20220219525A1 (en) | P2 module architecture | |
KR100284232B1 (ko) | 토크컨버터 | |
WO2020145290A1 (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP3627587B2 (ja) | 車両の推進装置 | |
US6648112B2 (en) | Power transmitting apparatus with a torque converter | |
WO2020145292A1 (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP2019190521A (ja) | 電動車両用トルクコンバータ | |
JP5605078B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JP2011037401A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JPH0617691B2 (ja) | 摩擦式自動発進装置 | |
US20210129653A1 (en) | Drive system | |
JP3646989B2 (ja) | トルク伝達装置 | |
CN212536472U (zh) | 一种用于自动变速箱的液力冷却离合器 | |
CN111503172A (zh) | 一种用于自动变速箱的液力冷却离合器 | |
JP7418259B2 (ja) | 駆動装置 | |
JP3709885B2 (ja) | ハイブリッド車両の動力伝達装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080618 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080910 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080918 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140926 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |