JP4186806B2 - 磁気バーコード認識装置、磁気バーコード認識方法およびプログラム - Google Patents

磁気バーコード認識装置、磁気バーコード認識方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、各文字が磁気バーコードで表された複数のCMC7文字から成る認識文字列が印刷されると共に、誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対する磁気バーコード認識装置、磁気バーコード認識方法およびプログラムに関するものである。
従来、個人用小切手としてのパーソナルチェックが流通しており、パーソナルチェックの表面には、口座番号、支払金額等のデータを表す認識文字列が印刷されており、この認識文字列を認識することで、パーソナルチェックの有効性や支払金額を確認できるようになっている。
この認識文字列は、磁気インク文字(MICR文字:Magnetic Ink Character Recognition)である複数のCMC7フォント文字(以下「CMC7文字」という。)等を配列して成る段落文字列を、列方向に複数配列して印刷されている。CMC7文字は、磁気バーコードによって表されており、視認可能である共に、店舗や銀行の決済システムにおいては磁気バーコード認識装置を用いて認識されている。磁気バーコード認識装置として、例えば、認識文字列を磁気ヘッドで磁気読取りして、得られた検出磁気波形から1文字分の部分磁気波形を切り出して、部分磁気波形の複数のピーク間隔の広狭の組み合わせによって表されるピーク間隔パターンに基づいて、磁気バーコードをCMC7文字として認識するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−351062号公報
この認識文字列は、プリンタによってチェック用紙に印刷されるが、性能の劣悪なプリンタを用いた場合には、認識文字列が印刷されると共に、認識文字列の列方向前後の前空白文字および後空白文字と、段落文字列間の中間空白文字との少なくとも1の空白文字に臨み、誤印刷磁気バーが印刷されるときがあった。このような誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対して、従来の磁気バーコード認識装置は、誤印刷磁気バーに対応して形成されたピークを含めて部分磁気波形の切出しを行うことから、部分磁気波形の切出し枠がずれてしまったり、誤印刷磁気バーのみを部分磁気波形として切り出してしまったりするため、磁気バーコードを誤って認識してしまったり、認識できなかったりするという問題が生じていた。
本発明は、所定の誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、部分磁気波形を適切に切り出すことにより認識処理可能な磁気バーコード認識装置、磁気バーコード認識方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の磁気バーコード認識装置は、各文字が磁気バーコードによって表され所定の文字幅を有する複数のCMC7文字をそれぞれ所定の文字間隔で配列して成る段落文字列を、列方向に複数配列した認識文字列が印刷されると共に、認識文字列の列方向前後と段落文字列間とにおいて、各段落文字列の最外端に位置する各CMC7文字から文字間隔を存してそれぞれ配列された文字幅と同一幅の前空白文字および後空白文字と中間空白文字との少なくとも1の空白文字の前後両端の少なくとも一端に位置して誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、認識文字列を列方向に磁気読取りして検出磁気波形を取得すると共に、読取り順に文字単位で切出し開始基準位置から切り出した部分磁気波形の複数のピーク間隔を測定し、この複数のピーク間隔の広狭の組み合わせから磁気バーコードの各CMC7文字を認識する磁気バーコード認識装置において、測定した各ピーク間隔が適正であるか否かを部分磁気波形毎に判定するピーク間隔適否判定手段と、ピーク間隔適否判定手段により各ピーク間隔が適正でないと判定されたときに、部分磁気波形に誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれているか否かを識別するノイズピーク識別手段と、ノイズピーク識別手段により部分磁気波形にノイズピークが含まれていると識別されたときに、ノイズピークをキャンセルして再度部分磁気波形の切出しを行う磁気波形切出し手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の磁気バーコード認識方法は、各文字が磁気バーコードによって表され所定の文字幅を有する複数のCMC7文字をそれぞれ所定の文字間隔で配列して成る段落文字列を、列方向に複数配列した認識文字列が印刷されると共に、認識文字列の列方向前後と段落文字列間とにおいて、各段落文字列の最外端に位置する各CMC7文字から文字間隔を存してそれぞれ配列された文字幅と同一幅の前空白文字および後空白文字と中間空白文字との少なくとも1の空白文字の前後両端の少なくとも一端に位置して誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、認識文字列を列方向に磁気読取りして検出磁気波形を取得すると共に、読取り順に文字単位で切出し開始基準位置から切り出した部分磁気波形の複数のピーク間隔を測定し、この複数のピーク間隔の広狭の組み合わせから磁気バーコードの各CMC7文字を認識する磁気バーコード認識方法において、測定した各ピーク間隔が適正であるか否かを部分磁気波形毎に判定するピーク間隔適否判定工程と、ピーク間隔適否判定工程において、各ピーク間隔が適正でないと判定したときに、部分磁気波形に誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれているか否かを識別するノイズピーク識別工程と、ノイズピーク識別工程において、部分磁気波形にノイズピークが含まれていると識別したときに、ノイズピークをキャンセルして再度部分磁気波形の切出しを行う磁気波形切出し工程と、
を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、部分磁気波形にノイズピークが含まれていると識別されたときに、ノイズピークをキャンセルして部分磁気波形の切出しを行うことで、誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、部分磁気波形の切出し枠がずれたり、誤印刷磁気バーのみを部分磁気波形として切り出してしまったりすることなく、文字単位で部分磁気波形を切り出すことができる。なお、ノイズピークをキャンセルするとは、ノイズピークを無視して読み飛ばすことや、ノイズピークを平滑化することを含む概念である。
この場合、磁気波形切出し手段は、部分磁気波形に含まれたノイズピークのキャンセルに基づいて、切出し開始基準位置を1ピーク分進めた位置に更新して、部分磁気波形の切出しを行うことが好ましい。
この構成によれば、部分磁気波形の切出し開始基準位置が1ピーク分進めた位置に更新されることで、ノイズピークがキャンセルされたときに、部分磁気波形の再度の切出しを文字単位で確実に行うことができる。
これらの場合、ピーク間隔適否判定手段は、各ピーク間隔が広い間隔と狭い間隔との所定の境界値よりも大きいか否かを判定する第1ピーク間隔判定手段と、第1ピーク間隔判定手段により各ピーク間隔が境界値よりも大きいと判定されたときに、当該ピーク間隔が広い間隔の所定の最大値よりも大きいか否かを判定する第2ピーク間隔判定手段と、第1ピーク間隔判定手段により各ピーク間隔が境界値よりも大きくないと判定されたときに、当該ピーク間隔が「0」であるか否かを判定する第3ピーク間隔判定手段と、を有し、第2ピーク間隔判定手段により当該ピーク間隔が最大値よりも大きいと判定されたとき、および第3ピーク間隔判定手段により当該ピーク間隔が「0」であると判定されたときに、当該ピーク間隔が適正でないと判定することが好ましい。
この構成によれば、各ピーク間隔の広狭を識別するのと同時に、当該ピーク間隔が適正であるか否かを判定することができる。すなわち、各ピーク間隔の広狭ないし適否を効率良く識別・判定することができる。
ここで、所定の境界値とは、ピーク間隔の広い間隔の標準値と狭い間隔の標準値との中間値をいう。また、所定の最大値とは、広い間隔の標準値に、広い間隔の最大公差と、チェック用紙の折り曲げに伴う伸び量とを加えた値をいう。すなわち、最大値は、チェック用紙の折り目に基づく広狭の変化を許容するように定められている。
なお、ピーク間隔が「0」となるのは、例えば、通常の部分磁気波形のピークの個数が7個である場合であって、部分磁気波形に1個しかピークが含まれないときに、1番目のピークと同じ位置に2番目以降のピークがあるものとして処理されるために、6個のピーク間隔は「0」として測定される場合である。したがって、ピーク間隔が「0」であると判定されたときは、ピークの個数が7個に満たないことを意味する。
これらの場合、認識文字列は、列方向の後方から磁気読取りされており、ノイズピーク識別手段は、ピーク間隔が、部分磁気波形の切出し開始基準位置から数えて1番目の第1ピーク間隔であるか否かを識別するピーク間隔位置識別手段と、第1ピーク間隔が所定の第1基準距離より大きいか否かを判定する第4ピーク間隔判定手段と、部分磁気波形の切出し開始基準位置と、当該部分磁気波形の直前に切り出された部分磁気波形の切出し開始基準位置である前回切出し開始基準位置との間隔が所定の第2基準距離より大きいか否かを判定する部分磁気波形間隔判定手段と、を有し、第1ピーク間隔が所定の第1基準距離より大きくないと判定され、且つ切出し開始基準位置と前回切出し開始基準位置との間隔が第2基準距離より大きいと判定されたときに、部分磁気波形に空白文字の列方向の前端に位置して印刷された1つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれていると識別することが好ましい。
この構成によれば、部分磁気波形に空白文字の列方向の前端に位置して印刷された1つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれていることを効率良く識別することができる。
ここで、所定の第1基準距離とは、文字幅に対し例えば3/4の距離をいい、第1ピーク間隔を構成する2つのピークが、空白文字の前後両端に臨む2つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークであるか否かを判定するためのものである。また、所定の第2基準距離とは、文字幅に対し例えば1.5倍の距離をいい、切出し開始基準位置から数えて1番目のピークが、空白文字の列方向の前端に位置して印刷された1つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークであるか否かを判定するためのものである。
また、これらの場合、認識文字列は、列方向の後方から磁気読取りされており、ノイズピーク識別手段は、部分磁気波形のピークの個数が1個であるか否かを判定するピーク個数判定手段を、有し、ピーク個数判定手段により部分磁気波形のピークの個数が1個であると判定されたときに、部分磁気波形に空白文字の列方向の後端に位置して印刷された1つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれていると識別することが好ましい。
この構成によれば、部分磁気波形に空白文字の列方向の後端に位置して印刷された1つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれていることを効率良く識別することができる。
また、これらの場合、認識文字列は、列方向の後方から磁気読取りされており、ノイズピーク識別手段は、ピーク間隔が、部分磁気波形の切出し開始基準位置から数えて1番目の第1ピーク間隔であるか否かを識別するピーク間隔位置識別手段と、第1ピーク間隔が所定の第1基準距離より大きいか否かを判定する第4ピーク間隔判定手段と、を有し第1ピーク間隔が第1基準距離より大きいと判定したときに、部分磁気波形に空白文字の列方向の前後両端に位置して印刷された2つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれていると識別することが好ましい。
この構成によれば、部分磁気波形に空白文字の列方向の前後両端に位置して印刷された2つの誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれていることを効率良く識別することができる。
本発明のプログラムは、上述した磁気バーコード認識装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
この構成によれば、認識文字列が印刷されると共に誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、部分磁気波形の切出し枠がずれることがない磁気バーコード認識装置を実現するためのプログラムを提供することができる。
本発明の磁気バーコード認識装置およびその方法によれば、所定の誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、部分磁気波形を適切に切り出すことで、各磁気バーコードをCMC7文字として正確に認識することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明を適用した磁気バーコード認識装置の実施形態について説明する。この磁気バーコード認識装置は、パーソナルチェックの有効性等を確認するために、チェック用紙に印刷された認識文字列を認識するものである。
そこで、まず、パーソナルチェックについて説明する。パーソナルチェックは、個人用小切手として特に欧州や米国等において広く用いられているものである。図1に示すように、パーソナルチェック100は、チェック用紙101に発行日欄102、支払先店名欄103、支払金額欄104、署名欄105等を設けたものであり、チェック用紙101の下部には、銀行番号、口座番号、小切手番号の各データを表す認識文字列106が磁気インク文字(MICR文字:Magnetic Ink Character Recognition)である複数のCMC7文字112によって印刷されている。
図3に示すように、CMC7文字112は、磁気バーコードによって表されており、CMC7文字112の形状や磁気特性、特に、磁気ヘッドで磁気読取りした場合の磁束の波形の形状は、CMC7規格によって定められている。CMC7規格においては、フォントとして、10種類の数字「0〜9」、5種類の記号「SI〜SV」および26種類のアルファベット「A〜Z」が存在する(図3には数字および記号のみを示す。)。
CMC7文字112は、各文字が7個の磁気バー121で構成され、6個のバー間隔122(後述する磁気バー後端部123間の距離)の広い間隔(=1)および狭い間隔(=0)の組み合わせ(バー間隔パターン)によって認識される(図4参照)。例えば、数字の「1」を表すCMC7文字112のバー間隔パターンは、文字の左側から「広い間隔、狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔、広い間隔、狭い間隔」、すなわち「100010」となっている。なお、例えば、「広い間隔」は0.50±0.04mm、「狭い間隔」は0.30±0.04mmと定められている。この寸法公差は、チェック用紙101への印刷精度等を考慮して定められたものである。
図4に示すように、6個のバー間隔122のうち広い間隔の数をN1、狭い間隔の数をN0とすると、数字と記号は、N1:N0=2:4であり、アルファベットは、N1:N0=1:5またはN1:N0=3:3である。なお、現在、市場に流通しているパーソナルチェック100に使用されるCMC7文字112は、数字と記号のみであり、アルファベットは使用されていない。
認識文字列106は、図1に示すように、所定の文字幅w(2個の広い間隔および4個の狭い間隔の和分、すなわち2.20±0.24mm)を有する複数のCMC7文字112をそれぞれ所定の文字間隔dで配列してなる段落文字列111を、列方向に複数配列して構成されている。すなわち、複数の段落文字列111a,111b,111cが、列方向順にそれぞれ銀行番号、口座番号、小切手番号に対応するようになっている。なお、後述するように、文字幅wおよび文字間隔dは、磁気バー121の磁気バー後端部123を基準とした距離である。また、例えば、文字間隔dは0.67mmと定められている(図7ないし図13参照)。
さらに、認識文字列106には、認識文字列106の列方向前後と段落文字列111間とにおいて、各段落文字列111の最外端に位置する各CMC7文字112から文字間隔dを存してそれぞれ配列された文字幅wと同一幅の前空白文字116aおよび後空白文字116dと中間空白文字116b,116cとの空白文字116が存在する(図1および図2では破線で示す)。この中間空白文字116b,116cは、磁気バーコード認識装置200によって空白文字として認識されるものであるのに対し、前空白文字116aおよび後空白文字116dは、空白文字として認識されるものではないが、後述するように、誤印刷磁気バー125が印刷される位置となるものである。
なお、本実施形態では、図1および図2の左側を認識文字列106の列方向の前方と呼ぶが、図示の右側を認識文字列106の列方向の前方と呼んでもよい。
このようなパーソナルチェック100を用いた商取引の手順を簡単に説明する。商品等の購入者は、チェック用紙101の各欄102,103,104,105に発行日、支払先、支払金額、自分の署名を記入の上(図1および図2は、これらが記入される前の状態を示す)、パーソナルチェック100を支払先の店舗に渡す。店舗では、磁気バーコード認識装置200(図5参照)により認識文字列106を認識してパーソナルチェック100の有効性を確認し、次にパーソナルチェックの裏書として、振込先等の情報を記入する。この作業は、手書きやスタンプで行われる他、磁気バーコード認識装置200とプリンタとが一体となった複合処理装置を使用して行われることもある。裏書きされたパーソナルチェック100には、その店舗で、または銀行等の金額入力センターで、右下欄にCMC7文字112により支払金額が印刷される。このパーソナルチェック100が銀行の決済システムで処理され、CMC7文字112で指定された金額が裏書きされた振込先に振り込まれる。
次に、磁気バーコード認識装置200について説明する。図5に示すように、磁気バーコード認識装置200は、投入されたチェック用紙101を搬送するチェック用紙搬送部201と、認識文字列106を磁気読取りして検出磁気波形131を取得する磁気波形取得部202と、CMC7文字112を認識するための判定条件を入力するための入力装置204と、これら手段の駆動・制御を行うと共に、取得された検出磁気波形131からCMC7文字112を認識するための制御部203とを備えている。
チェック用紙搬送部201は、駆動源となるステッピングモータ211と、ステッピングモータ211の駆動を制御するモータ制御回路212と、ステッピングモータ211の駆動力を伝達する動力伝達機構213と、動力伝達機構213を介してステッピングモータ211により回転する送りローラ214と、搬送されるチェック用紙101の送りを案内する搬送路(図示省略)とを有している。そして、チェック用紙搬送部201は、チェック用紙101を1/144インチ(約0.176mm)単位でステップ送りするようになっている。
磁気波形取得部202は、搬送路上のチェック用紙101に臨み、CMC7文字112を構成する磁気バー121における磁束密度の変化を検出して電気信号に変換する磁気ヘッド221と、磁気ヘッド221に対して送り方向の手前に位置し、CMC7文字112を磁化するための永久磁石222と、磁気−電気変換された電気信号を検出磁気波形131(図7参照)としてCPU230に送るCMC7文字検出回路223とを備えている。CMC7文字検出回路223は、磁気ヘッド221により読み取った電気信号を増幅する増幅回路226と、増幅された電気信号中の様々なノイズを除去するフィルタ回路227と、フィルタ回路227を通過したアナログ信号をA/D変換してデジタル値を出力するA/D変換回路228とを有している。
磁気ヘッド221は、例えば、認識文字列106の後端(図1では、段落文字列111cの列方向後方の最外端のCMC7文字112「SI」)から列方向の後方に、40mmの距離を隔てた位置より検出を開始する。図8および図9の記号144は、この検出開始位置(検出磁気波形131の先頭)を示す。そして、チェック用紙101の搬送の1ステップ(約0.176mm)当り15回磁束密度を測定する。4回毎に測定値の平均をとり、この波形データ列を制御部203のRAM240に記憶する。すなわち、1波形データは、認識文字列106上では約0.047mmに相当する。
図7は、磁気バーコードであるCMC7文字112「SV」の7個の磁気バー121と、磁気波形取得部202により取得された検出磁気波形131との関係を示す図である。ここで、CMC7文字112の各磁気バー121を認識文字列106の列方向の前方から後方(図1の左方から右方)の順に121a〜121gとし、磁気ヘッド221の読取り方向(認識文字列106の列方向の後方から前方、すなわち図1の右方から左方)を矢印224とする。また、読取り方向に直交する磁気バー121の読取り開始側の端部を、磁気バー後端部123a〜123gとし、読取り方向に直交する磁気バー121の読取り終了側の端部を、磁気バー前端部124a〜124gとし、6個のバー間隔122を列方向の前方から順に122a〜122fとする。
検出磁気波形131は、各磁気バー121による磁束密度の変化を電圧変化として検出したものである。そのため、検出磁気波形131は微分波形となり、磁気バー121の端部の位置において、極値をとる波形となる。すなわち、磁気バー後端部123a〜123gの位置において、検出磁気波形131は極大値(以下、「ピーク」という。)となり、磁気バー前端部124a〜124gの位置において、検出磁気波形131は極小値(以下、「ボトムピーク」という。)となる。したがって、検出磁気波形131は、7個の磁気バー121a〜121gにそれぞれ対応する7個のピーク141a〜141gを有している。
そして、検出磁気波形131の6個のピーク間隔142a〜142fは、CMC7文字112の6個のバー間隔122a〜122fに対応するため、ピーク間隔142の広狭の組み合わせ(ピーク間隔パターン)によって、磁気バーコードから取得された検出磁気波形131をCMC7文字112として認識することができる。例えば、記号「SV」を表すCMC7文字112のバー間隔パターンは、記号の左側(読取り方向の逆)から「狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔、広い間隔、広い間隔」、すなわち「000011」であるが、そのピーク間隔パターンは、読取り方向から「広い間隔、広い間隔、狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔」、すなわち「110000」となり、このピーク間隔パターンに基づいて、記号「SV」であると認識される。
図5に示すように、制御部203は、検出磁気波形131に基づいてCMC7文字112を認識するCPU230と、CMC7文字検出回路223から送られた検出磁気波形131の波形データ等を一時的に保管するRAM240と、CMC7文字112を認識するための判定条件を記憶するROM250とを備えている。なお、入力装置204を介してCPU230の判定条件変更手段231(図6参照)により判定条件を変更することも可能であり、変更された判定条件はRAM240に保管される。
図6は、磁気バーコード認識装置200における磁気バーコード認識の機能ブロック図である。上述したCMC7文字112を認識するための判定条件は、ROM250の認識判定条件記憶部251に記憶されており、入力装置204を介して変更された判定条件はRAM240の判定条件変更記憶部241に記憶される。また、CPU230は、上記のモータ制御回路212を介してチェック用紙101の搬送を制御する搬送制御手段232と、上記のCMC7文字検出回路223から送られた検出磁気波形131および検出条件をRAM240の検出波形記憶部242に記憶させる磁気波形記憶手段233と、記憶された検出磁気波形131から切出し開始基準位置(今回文字波形開始位置csp、図7参照)を検出し、文字単位で部分磁気波形143を切り出す磁気波形切出し手段234と、切り出された部分磁気波形143の6個のピーク間隔142を測定するピーク間隔測定手段235と、ROM250の認識判定条件記憶部251およびRAM240の判定条件変更記憶部241に従って、6個のピーク間隔142をそれぞれ、広い間隔(=1)または狭い間隔(=0)のピーク間隔パターンに変換するパターン変換手段236と、ROM250の認識判定条件記憶部251に基づいて、ピーク間隔パターンから磁気バーコードをCMC7文字112として認識する磁気パターン認識手段237と、を備えている。また、CPU230の制御手段238は、これら判定条件変更手段231、搬送制御手段232、磁気波形記憶手段233、磁気波形切出し手段234、ピーク間隔測定手段235、パターン変換手段236および磁気パターン認識手段237を関連付けて制御する。
詳細は後述するが、磁気波形切出し手段234による部分磁気波形143の切出しは、次のようにして行われる。図7に示すように、まず、検出磁気波形131の先頭のピーク(前回切り出された部分磁気波形143から数えて1番目のピーク)を今回文字波形開始位置cspとして、この今回文字波形開始位置cspから80波形データ分が1文字分として順次切り出される。すなわち、認識文字列106上では、各CMC7文字112の列方向後方の磁気バー121gの磁気バー後端部123から後方約0.52mmの位置から、約3.76mm分が切り出されることとなる。そして、ピーク間隔測定手段235により、切り出された部分磁気波形143のうち今回文字波形開始位置cspから70波形データ分(約3.29mmに相当)についてピークの検出(ピーク間隔の測定)が行われる。なお、この今回文字波形開始位置cspは、次の部分磁気波形143の切出しを行うときは、前回文字波形開始位置pspとなる。
磁気パターン認識手段237により、CMC7文字112が一義的に認識された場合は、その認識結果をRAM240の認識結果記憶部243に記憶する。一方、磁気パターン認識手段237により、CMC7文字112が一義的に認識できない場合は、チェック用紙101の読取り動作を再度行ったり、オペレータに磁気バーコードの認識ができなかった旨、報知したりする等のエラー処理が行われる。
RAM240には、検出磁気波形131の波形データを記憶する検出波形記憶部242、変更された判定条件を記憶する判定条件変更記憶部241および上記の認識結果記憶部243が備えられていると共に、図示は省略したが、後述する文字認識処理における前回文字波形開始位置pspおよび今回文字波形開始位置cspをそれぞれ記憶する前回文字波形開始位置記憶部および今回文字波形開始位置記憶部の他、各種フラグの設定、切出し直しカウンタ、認識不可能文字数カウンタ等をそれぞれ記憶する各種記憶部が備えられている。
ここで、磁気バーコード認識装置200を用いて、CMC7文字112から成る認識文字列106を認識する一連の動作について簡単に説明する。まず、認識文字列106が印刷されたチェック用紙101が、認識文字列106の列方向の後方を先頭にして、チェック用紙搬送部201によって搬送される。送られていくチェック用紙が磁気波形取得部202を通過することで、認識文字列106の複数のCMC7文字112(磁気バーコード)が列方向の後方から磁気読取りされ、検出磁気波形131が取得される。そして、詳細は後述するが、取得された検出磁気波形131に基づいて文字認識処理が行われ、各磁気バーコードがCMC7文字112として認識される。
なお、図示は省略したが、認識された認識文字列106のデータは、インターフェースを介して、ホストコンピュータに送信される。ホストコンピュータは、送信された認識文字列106のデータに基づいて、銀行等の決済機関のサーバへパーソナルチェック100の有効性を問い合わせる。このようにして、例えば店舗において、購入者から受け取ったパーソナルチェックの有効性を確認することができる。
ところで、上記の認識文字列106は、例えば活字輪式プリンタによってチェック用紙101に印刷される。性能の劣悪なプリンタを用いた場合には、認識文字列106が印刷されると共に、少なくとも1の空白文字116の前後両端の少なくとも一端に位置して誤印刷磁気バー125が印刷されることがある。例えば、図2に示すチェック用紙101には、前空白文字116aの後端に位置して、すなわち段落文字列111aの列方向前方の最外端に位置するCMC7文字112「SIII」から文字間隔dを存して印刷された誤印刷磁気バー125aと、段落文字列111aと段落文字列111bとの間の中間空白文字116bの前後両端に位置して、すなわち段落文字列111aの列方向後方の最外端に位置するCMC7文字112「4」から文字間隔dを存して印刷された誤印刷磁気バー125bと、段落文字列111bの列方向前方の最外端に位置するCMC7文字112「SV」から文字間隔dを存して印刷された誤印刷磁気バー125cと、後空白文字116dの前端に位置して、すなわち段落文字列111cの列方向後方の最外端に位置するCMC7文字112「SIII」から文字間隔dを存して印刷された誤印刷磁気バー125dとが認められる。
このように、誤印刷磁気バー125には、各空白文字116の前端に印刷されたもの(パターン1、例えば誤印刷磁気バー125d)、各空白文字116の後端に印刷されたもの(パターン2、例えば誤印刷磁気バー125a)、および各空白文字116の前後両端に印刷されもの(パターン3、例えば誤印刷磁気バー125bおよび125c)の3パターンがある。
このような誤印刷磁気バー125が印刷されたチェック用紙に対し、磁気バーコード認識装置200によりCMC7文字112を認識する場合、例えば段落文字列111cの列方向後方の最外端に位置するCMC7文字112「SI」および誤印刷磁気バー125d(パターン1)とそれに対応する検出磁気波形131との関係は図8のようになる。この場合、部分磁気波形143の切出しは、読取り開始側のピーク、すなわち誤印刷磁気バー125に対応するノイズピーク145(今回文字波形開始位置csp)を先頭に行われることから、切出し枠がずれ、切り出された部分磁気波形143には、ノイズピーク145およびピーク141gからピーク141aが含まれることとなり、このうち、ノイズピーク145とピークgとのピーク間隔およびピーク間隔142fからピーク間隔142bが測定される。すなわち、切り出された部分磁気波形のピーク間隔パターンは、「文字間隔d(広すぎる間隔)、広い間隔、狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔、狭い間隔」となるため、このままでは、磁気パターン認識手段237は、CMC7文字112「SI」を認識することができないか、または誤って認識してしまう。さらに、それ以降の磁気波形切出し手段234による切出し枠もずれてしまうため、上記のCMC7文字112「SI」以降に読み取られたCMC7文字112についても認識することができないか、または誤った認識してしまう。
また、段落文字列111aの列方向前方の最外端に位置するCMC7文字112「SIII」および誤印刷磁気バー125a(パターン2)とそれに対応する検出磁気波形131との関係は図10のようになる。この場合、CMC7文字112「SIII」に対応する検出磁気波形131の切出しおよび認識が終了した後、本来、CMC7文字112「SIII」以降にはピークが存在しないため、文字認識処理は終了するところ、誤印刷磁気バー125aに対応するノイズピーク145aが存在するために、誤印刷磁気バー125aの列方向後方に0.52mmを隔てた今回文字波形開始位置cspからノイズピーク145aを含む部分磁気波形143の切出しが行われてしまう。しかも、その切り出された部分磁気波形143にはノイズピーク145aのみが含まれることから、エラー処理等がなされることになってしまう。
また、段落文字列111bの列方向前方の最外端に位置するCMC7文字112「SV」および誤印刷磁気バー125b,125c(パターン3)とそれに対応する検出磁気波形131との関係は図12のようになる。この場合、CMC7文字112「SV」に対応する検出磁気波形131の切出しおよび認識が終了した後、本来、ピーク141が存在しないため空白文字116aとして認識されるところ、誤印刷磁気バー125b,125cに対応するノイズピーク145b,145cが存在するために、ノイズピーク145cを今回文字波形開始位置cspとして部分磁気波形143の切出しが行われてしまい、しかも、その切り出された部分磁気波形143にはノイズピーク145b,145cのみが含まれることから、エラー処理等がなされることになってしまう。
そこで、磁気バーコード認識装置200では、認識文字列106に誤印刷磁気バー125が含まれている場合にも、CMC7文字112を正確に認識できるようにしている。以下、磁気バーコード認識装置200におけるCMC7文字認識処理について詳細に説明する。
図14および図15は、磁気バーコード認識装置200におけるCMC7文字認識処理のフローチャートである。まず、RAM240の前回文字波形開始位置記憶部および今回文字波形開始位置記憶部を初期化して、検出磁気波形131の検出開始位置144を前回文字波形開始位置pspおよび今回文字波形開始位置cspとする(S1)。なお、上述したように、検出磁気波形131は、磁気ヘッド221により認識文字列106の後端から列方向の後方40mmの距離を隔てた位置より検出を開始して取得されたものである(図8参照)。
続くステップS2では、RAM240の検出波形記憶部242に記憶されている波形データに基づいて、検出開始位置144から数えて1番目のピーク141(ノイズピーク145)の波形開始位置(ピークの立ち上がり部)の検索が行われ、波形開始位置が検索されると、今回文字波形開始位置cspを、1番目のピークから11波形データ分戻った位置に更新する。この今回文字波形開始位置cspは、認識文字列106上では、磁気バー121g(誤印刷磁気バー125)の磁気バー後端部123g(誤印刷磁気バー後端部126)から後方約0.52mmの位置に相当する(図8参照)。
続くステップS3では、今回文字波形開始位置csp以降に波形開始位置を検出できたか否かの判定が行われる。検出できた場合(S3;Yes)は、次の処理(S4)に移り、検出できなかった場合(S3;No)は、文字認識処理を終了する。次のステップS4では、前回文字波形開始位置pspおよび今回文字波形開始位置cspをRAM240に保存すると共に、切出し失敗フラグおよびノイズ検出フラグをクリアする。例えば、図8に示す認識文字列106上では、検出開始位置144を前回文字波形開始位置pspとして保存し、誤印刷磁気バー後端部126から後方約0.52mmの位置を今回文字波形開始位置cspとして保存する。
次のステップS5では、保存された前回文字波形開始位置pspおよび今回文字波形開始位置csp間の距離に基づいて、前回文字波形開始位置pspおよび今回文字波形開始位置csp間の空白文字数を計算する。ここでは、文字幅wの空白を1文字の空白として計算する。また、文字幅wに満たない空白は、それが文字幅wの3/4の以上ある場合に、1文字の空白文字として計算する。したがって、中間空白文字116b,116cは空白文字として計算される。そして、計算された数の空白文字をRAM240の認識結果記憶部243に記憶させる。なお、検出開始位置144から1番目のピーク141までの間は、空白文字として計算しないようにしているため、後空白文字116dは空白文字として計算されない。
続くステップS6では、今回文字波形開始位置cspを先頭に、80波形データ分の部分磁気波形143が切り出される。例えば、図8に示す認識文字列106上では、ノイズピーク145dの後方約0.52mmから約3.76mm分が切り出されることとなる。
続くステップS7では、部分磁気波形143の認識処理が行われる。図16に部分磁気波形認識処理のフローチャートを示す。まず、切り出された部分磁気波形143のうち今回文字波形開始位置cspから70波形データ分(約3.29mmに相当)について、ピーク間隔142(各ピーク141の位置)の測定が行われる(S101)。なお、部分磁気波形143のピーク141が7個よりも少ない(例えば4個しかない)場合は、5個目以降のピーク141が4個目のピークと同じ位置にあるものとして処理される。この場合、5つ目のピーク間隔および6つ目のピーク間隔は「0」となる。
続くステップS102では、ピーク間隔142が境界値よりも大きいか否かを判定する。この境界値は、認識文字列106において、磁気バー間隔122の広い間隔と狭い間隔との中間値、例えば0.40mmに相当する値である。境界値よりも大きいと判定した場合(S102;Yes)、すなわち認識文字列106上で磁気バー間隔122が0.40mmよりも大きいと判定した場合は、次のステップS103に進み、境界値よりも大きくないと判定した場合(S102;No)、すなわち認識文字列106上で磁気バー間隔が0.40mm以下であると判定した場合は、ステップS107に移る。
続くステップS103では、ピーク間隔142が最大値よりも大きいか否かを判定する。この最大値は、認識文字列106において、磁気バー間隔122の広い間隔の最大値「0.54mm」とチェック用紙101が折り曲げられた場合の伸び量「0.10mm」との和分「0.64mm」に相当する値である。最大値よりも大きいと判定した場合(S103;Yes)、すなわち認識文字列106上で磁気バー間隔122が0.64mmよりも大きいと判定した場合は、次のステップS104に進み、最大値よりも大きくないと判定した場合(S103;No)、すなわち認識文字列106上で磁気バー間隔122が0.64mm以下であると判定した場合は、当該磁気バー間隔122は、「広い間隔」であると識別される(S115)。
続くステップS104では、最大値よりも大きいと判定されたピーク間隔142が、今回文字波形開始位置cspから1つ目のピーク間隔142(第1ピーク間隔142)であるか否かを判定する。第1ピーク間隔142であると判定した場合(S104;Yes)は、次のステップS105に進む。
一方、第1ピーク間隔142でないと判定した場合(S104;No)は、(1)ピーク間隔142が最大値よりも大きく、(2)ピーク間隔142が第1ピーク間隔142でないことから、何らかの原因で部分磁気波形143の切出しを間違えた可能性がある。この場合、切出し失敗フラグをONにする(S116)と共に、部分磁気波形認識処理のループを終了し(S121)、認識結果を「?」として(S122)リターンする。
続くステップS105では、ピーク間隔142が第1基準距離以上であるか否かを判定する。この第1基準距離は、認識文字列106において、文字幅wの3/4に相当する値である。第1基準距離以上であると判定した場合(S105;Yes)は、(1)ピーク間隔142が第1ピーク間隔142であり、(2)ピーク間隔142(磁気バー間隔122)が文字幅wの3/4以上であることから、パターン3のノイズピーク145(誤印刷磁気バー125)が含まれていると識別する(図12参照)。そして、第2ノイズ検出フラグをONにする(S113)と共に、部分磁気波形認識処理のループを終了し(S121)、認識結果を「?」とする(S122)。
一方、第1基準距離以上でないと判定した場合(S105;No)は、ステップ106に移る。
続くステップS106では、今回文字波形開始位置cspと前回文字波形開始位置pspとの距離が第2基準距離以上であるか否かを判定する。この第2基準距離は、認識文字列106において、文字幅wの1.5倍に相当する値である。第2基準距離以上であると判定した場合(S106;Yes)は、(1)ピーク間隔142が第1ピーク間隔142であり、(2)ピーク間隔142(磁気バー間隔122)が所定の最大値よりも大きく、(3)今回文字波形開始位置cspと前回文字波形開始位置pspとの距離が第2基準距離以上(後方の文字との距離が文字幅wの1.5倍以上)であることから、パターン1のノイズピーク145(誤印刷磁気バー125)が含まれていると識別する(図8参照)。そして、第1ノイズ検出フラグをONにする(S111)と共に、パターン3の場合と同様に、部分磁気波形認識処理のループを終了し(S121)、認識結果を「?」とする(S122)。また、今回文字波形開始位置cspと前回文字波形開始位置pspとの距離が第2基準距離よりも小さい場合(S106;No)は、部分磁気波形認識処理のループを終了し(S121)、認識結果を「?」として(S122)、後述する積分方式により識別する(S14)ようにする。なお、ステップS106でNoと判定される場合として、例えば、チェック用紙101が折り曲げられ、磁気バー121fが折り溝内に隠されてしまったために、隠された磁気バー121の両隣の磁気バー121g,121eにそれぞれ対応する2個のピーク141g,141e間の距離が、最大値よりも大きいと判定された場合が考えられる。
また、ステップS107では、ピーク間隔が「0」であるか否かを判定する。ピーク間隔が「0」であると判定した場合(S107;Yes)、すなわち、部分磁気波形143のピーク141が7個よりも少ない場合は、次のステップS108に進む。一方、ピーク間隔が「0」でないと判定した場合(S107;No)は、当該磁気バー間隔122は、「狭い間隔」であると識別される(S114)。
続きステップS108では、部分磁気波形143に含まれるピークが1個であるか否かを判定する。部分磁気波形143に含まれるピークが1個であると判定した場合(S108;Yes)は、パターン2のノイズピーク145(誤印刷磁気バー125)が含まれていると識別する(図10参照)。そして、第1ノイズ検出フラグをONにする(S112)と共に、パターン1、3の場合と同様に、部分磁気波形認識処理のループを終了し(S121)、認識結果を「?」とする(S122)。なお、本実施形態では、パターン1およびパターン2のノイズピーク145が含まれていると識別された場合は、いずれも第1ノイズ検出フラグをONにすることとし、パターン3のノイズピーク145が含まれていると識別された場合は、第2ノイズ検出フラグをONにすることとしたが、パターン1、パターン2およびパターン3でそれぞれ異なるフラグをONにするようにしてもよい。
ピーク間隔が「狭い間隔」であると判定された場合(S114)、およびピーク間隔が「広い間隔」であると判定された場合(S115)は、デコード処理が行われる(S123)。そして、6つのピーク間隔の識別が終了していない場合(S124;No)は、ステップS102へ戻り、次のピーク間隔の広狭および適否の識別を行う。一方、6つのピーク間隔の識別が終了している場合(S124;Yes)は、ROM250の認識判定条件記憶部251に基づいて、得られたピーク間隔パターンに対応するCMC7文字112を識別し、その文字コードを認識結果としてリターンする。
なお、部分磁気波形は適切に切り出されたが(切出し失敗フラグはOFF)、チェック用紙101が折り曲げられる等したことから、ピーク間隔パターン(バー間隔パターン)がN0:N1=2:4として表されないために、CMC7文字112を認識できない場合には、認識結果を「?」としてリターンする。この場合も、後述する積分方式により識別する(S14)ようにする。
以上より、ステップS7では、部分磁気波形143の切出し・認識ができた場合には、認識結果として「文字コード」をリターンし、パターン1の誤印刷磁気バー125が含まれる場合は、第1ノイズ検出フラグをONにすると共に、認識結果として「?」をリターンし、パターン2の誤印刷磁気バー125が含まれる場合は、第1ノイズ検出フラグをONにすると共に、認識結果として「?」をリターンし、また、パターン3の誤印刷磁気バー125が含まれる場合は、第2ノイズ検出フラグをONにすると共に、認識結果として「?」をリターンする。
図14に示すように、次のステップS8では、部分磁気波形143にノイズピーク145が含まれているか否かを判定する。上記のステップS7(S111,112,113)において、ノイズ検出フラグがONにされた場合は、ノイズピーク145が含まれていると判定され、ステップS9に進む。一方、上記のステップS7において、ノイズ検出フラグがONにされなかった場合は、ノイズピーク145が含まれていないと判定され、ステップS12に進む。
続くステップS9では、部分磁気波形143に含まれるノイズピーク145が誤印刷磁気バー125によるノイズピーク145か否かを判定する。すなわち、ノイズ検出フラグおよび切出し直しカウンタを参照して、第1ノイズ検出フラグがONにされた場合であって、切出し直しカウンタが「0」であるときは、ステップS10に進み、一方、切出し直しカウンタが「0」でないときは、ステップS12に移る。また、第2ノイズ検出フラグがONにされた場合であって、切出し直しカウンタが「0」または「1」であるときは、ステップS10に進み、一方、切出し直しカウンタが「2」以上であるときは、ステップS12に移る。これによれば、第1ノイズ検出フラグがONにされた場合、すなわちパターン1またはパターン2の誤印刷磁気バーがある場合は、1回だけ切出し直しが行われ、第2ノイズ検出フラグがONにされた場合、すなわちパターン3の誤印刷磁気バーがある場合は、2回の切出し直しが行われる。そして、ステップS10に進む場合は、切出し直しカウンタが1回カウントアップされる。そのため、パターン1およびパターン2のノイズピーク145(誤印刷磁気バー125)が含まれる場合には、ノイズピーク145のキャンセルを1回しか行わず、パターン3のノイズピーク145(誤印刷磁気バー125)が含まれる場合には、ノイズピークのキャンセルを2回しか行わないため、ノイズピーク145ではないピーク141を誤ってキャンセルすることがない。
続くステップS10では、今回文字波形開始位置cspが1ピーク分すなわち11波形データ分進められる。この今回文字波形開始位置cspは、認識文字列106上では、ノイズピーク145の磁気バー後端部123の後方約0.52mmの位置から、約0.66mm前方の位置に相当する(図9、図11および図13参照)。また、ステップS5において認識結果記憶部243に記憶された空白文字116はキャンセルされる(S11)。そして、ステップS3に戻り、ステップS10で1ピーク分進められた今回文字波形開始位置cspから波形開始位置の検索が行われる。以上のようにして、切り出された部分磁気波形143にノイズピーク145が含まれていると識別されたときは、そのノイズピーク145を読み飛ばして(キャンセルして)今回文字波形開始位置cspを1ピーク分進め、部分磁気波形143の切出しが再度行われるようにする。これによれば、部分磁気波形143にノイズピーク145が含まれていると識別されたときに、ノイズピーク145をキャンセルして部分磁気波形143の切出しを行うことで、誤印刷磁気バー125が印刷されたチェック用紙101に対し、部分磁気波形143の切出し枠がずれてしまったり、誤印刷磁気バー125のみを部分磁気波形143として切り出してしまったりすることなく、文字単位で部分磁気波形143を切り出すことができる。また、部分磁気波形143の今回文字波形開始位置cspが1ピーク分進めた位置に更新されることで、ノイズピーク145がキャンセルされたときに、部分磁気波形143の再度の切出しを文字単位で確実に行うことができる。なお、ノイズピークを平滑化することでキャンセルするようにしてもよい。
また、パターン3のノイズピーク145が含まれる場合は、まず、ノイズピーク145cがキャンセルされ(図13参照)、ステップS3に戻った後、パターン1と同様にして、ノイズピーク145bがキャンセルされる。
図15に示すように、ステップS12では、上記のステップS7においてリターンされた認識結果が「?」であるか否かの判定を行う。「?」であると判定した場合は、次の処理(S13)に進む。一方、認識できたと判定された場合は、その認識結果がRAM240の認識結果記憶部243に格納され、ステップS17に移る。
続くステップS13では、切出しミスがあるか否かの判定を行う。切出しミスがない、すなわち切出し失敗フラグがOFFであると判定した場合(S13;No)は、例えば、チェック用紙101が折り曲げられ、磁気バー121が折り溝内に隠されてしまったために、隠された磁気バー121の両隣の磁気バー121にそれぞれ対応する2個のピーク間の距離が、最大値よりも大きいと判定された可能性があり、正常なピーク間隔パターンが得られなかったことが考えられる。この場合は、ステップS14に進み、公知の積分方式による認識処理を行う。積分方式により認識できた場合(S15;Yes)は、ステップS17に進む。一方、切出しミスがある、すなわち切出し失敗フラグがONであると判定した場合(S13;Yes)、および積分方式によっても認識できなかった場合(S15;No)は、認識結果「?」を認識結果記憶部243に格納し、認識不可能文字数カウンタをカウントアップする。
ステップS17では、前回文字波形開始位置pspを今回文字波形開始位置cspの位置とし、今回文字波形開始位置cspを1文字分、すなわち70波形データ分進めた位置とする。そして、ステップS3に戻り、以下同様に、次の文字に相当する部分磁気波形143の切出しおよび認識を行う。
以上のようにして、各CMC7文字112および各空白文字116が読取り順に認識され、その認識結果が認識結果記憶部243に格納されていく。そして、すべてのCMC7文字112および空白文字116について認識・格納されると、ステップS3においてNoとなり、文字認識処理が終了する。
ところで、上記の例に示した磁気バーコード認識装置200における各手段(各機能)としてコンピュータを機能させるプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムをフレキシブルディスク、コンパクトディスク、フラッシュROM等の記憶媒体に格納し、パーソナルコンピュータ等にインストールすることで、本発明を適用した磁気バーコード認識装置を実現可能である。
(a)認識文字列がチェック用紙に印刷されたパーソナルチェックを示した図、(b)認識文字列を拡大して示した図である。 (a)認識文字列および誤印刷磁気バーがチェック用紙に印刷されたパーソナルチェックを示した図、(b)認識文字列および誤印刷磁気バーを拡大して示した図である。 CMC7文字を示す図である。 CMC7文字とバー間隔パターンとの対応表である。 磁気バーコード認識装置を模式的に表した図である。 磁気バーコード認識装置におけるCMC7文字認識の機能ブロック図である。 CMC7文字「SV」と検出磁気波形との関係図である。 CMC7文字「SI」およびパターン1の誤印刷磁気バーと検出磁気波形との関係図である。 図8の検出磁気波形に対し、今回文字波形開始位置を1ピーク分進めた状態を示す図である。 CMC7文字「SIII」およびパターン2の誤印刷磁気バーと検出磁気波形との関係図である。 図10の検出磁気波形に対し、今回文字波形開始位置を1ピーク分進めた状態を示す図である。 CMC7文字「SV」およびパターン3の誤印刷磁気バーと検出磁気波形との関係図である。 図12の検出磁気波形に対し、今回文字波形開始位置を1ピーク分進めた状態を示す図である。 磁気バーコード認識装置におけるCMC7文字認識処理を説明するフローチャートである。 図14に続くフローチャートである。 磁気バーコード認識装置における部分磁気波形認識処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
101…チェック用紙 106…認識文字列 111…段落文字列 112…CMC7文字 116…空白文字 121…磁気バー 125…誤印刷磁気バー 131…検出磁気波形 141…ピーク 142…ピーク間隔 143…部分磁気波形 145…ノイズピーク 200…磁気バーコード認識装置 203…制御部 230…CPU 231…判定条件変更手段 232…搬送制御手段 233…磁気波形記憶手段 234…磁気波形切出し手段 235…ピーク間隔測定手段 236…パターン変換手段 237…磁気パターン認識手段 240…RAM 241…判定条件変更記憶部 242…検出波形記憶部 243…認識結果記憶部 250…ROM 251…認識判定条件記憶部 d…文字間隔 w…文字幅

Claims (8)

  1. 各文字が磁気バーコードによって表され所定の文字幅を有する複数のCMC7文字をそれぞれ所定の文字間隔で配列して成る段落文字列を、列方向に複数配列した認識文字列が印刷されると共に、
    前記認識文字列の列方向前後と前記段落文字列間とにおいて、前記各段落文字列の最外端に位置する前記各CMC7文字から前記文字間隔を存してそれぞれ配列された前記文字幅と同一幅の前空白文字および後空白文字と中間空白文字との少なくとも1の空白文字の前後両端の少なくとも一端に位置して誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、
    前記認識文字列を列方向に磁気読取りして検出磁気波形を取得すると共に、読取り順に文字単位で切出し開始基準位置から切り出した部分磁気波形の複数のピーク間隔を測定し、この複数のピーク間隔の広狭の組み合わせから前記磁気バーコードの前記各CMC7文字を認識する磁気バーコード認識装置において、
    測定した前記各ピーク間隔が適正であるか否かを前記部分磁気波形毎に判定するピーク間隔適否判定手段と、
    前記ピーク間隔適否判定手段により前記各ピーク間隔が適正でないと判定されたときに、前記部分磁気波形に前記誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれているか否かを識別するノイズピーク識別手段と、
    前記ノイズピーク識別手段により前記部分磁気波形に前記ノイズピークが含まれていると識別されたときに、前記ノイズピークをキャンセルして再度前記部分磁気波形の切出しを行う磁気波形切出し手段と、
    を備えたことを特徴とする磁気バーコード認識装置。
  2. 前記磁気波形切出し手段は、前記部分磁気波形に含まれた前記ノイズピークのキャンセルに基づいて、前記切出し開始基準位置を1ピーク分進めた位置に更新して、前記部分磁気波形の切出しを行うことを特徴とする請求項1に記載の磁気バーコード認識装置。
  3. 前記ピーク間隔適否判定手段は、
    前記各ピーク間隔が広い間隔と狭い間隔との所定の境界値よりも大きいか否かを判定する第1ピーク間隔判定手段と、
    前記第1ピーク間隔判定手段により前記各ピーク間隔が前記境界値よりも大きいと判定されたときに、当該ピーク間隔が広い間隔の所定の最大値よりも大きいか否かを判定する第2ピーク間隔判定手段と、
    前記第1ピーク間隔判定手段により前記各ピーク間隔が前記境界値よりも大きくないと判定されたときに、当該ピーク間隔が「0」であるか否かを判定する第3ピーク間隔判定手段と、を有し、
    前記第2ピーク間隔判定手段により当該ピーク間隔が前記最大値よりも大きいと判定されたとき、および前記第3ピーク間隔判定手段により当該ピーク間隔が「0」であると判定されたときに、当該ピーク間隔が適正でないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気バーコード認識装置。
  4. 前記認識文字列は、列方向の後方から磁気読取りされており、
    前記ノイズピーク識別手段は、
    前記ピーク間隔が、前記部分磁気波形の前記切出し開始基準位置から数えて1番目の第1ピーク間隔であるか否かを識別するピーク間隔位置識別手段と、
    前記第1ピーク間隔が所定の第1基準距離より大きいか否かを判定する第4ピーク間隔判定手段と、
    前記部分磁気波形の前記切出し開始基準位置と、当該部分磁気波形の直前に切り出された前記部分磁気波形の切出し開始基準位置である前回切出し開始基準位置との間隔が所定の第2基準距離より大きいか否かを判定する部分磁気波形間隔判定手段と、を有し、
    前記第1ピーク間隔が所定の第1基準距離より大きくないと判定され、且つ前記切出し開始基準位置と前記前回切出し開始基準位置との間隔が前記第2基準距離より大きいと判定されたときに、前記部分磁気波形に前記空白文字の列方向の前端に位置して印刷された1つの前記誤印刷磁気バーに対応する前記ノイズピークが含まれていると識別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気バーコード認識装置。
  5. 前記認識文字列は、列方向の後方から磁気読取りされており、
    前記ノイズピーク識別手段は、前記部分磁気波形のピークの個数が1個であるか否かを判定するピーク個数判定手段を、有し、
    前記ピーク個数判定手段により前記部分磁気波形の前記ピークの個数が1個であると判定されたときに、前記部分磁気波形に前記空白文字の列方向の後端に位置して印刷された1つの前記誤印刷磁気バーに対応する前記ノイズピークが含まれていると識別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気バーコード認識装置。
  6. 前記認識文字列は、列方向の後方から磁気読取りされており、
    前記ノイズピーク識別手段は、
    前記ピーク間隔が、前記部分磁気波形の前記切出し開始基準位置から数えて1番目の第1ピーク間隔であるか否かを識別するピーク間隔位置識別手段と、
    前記第1ピーク間隔が所定の第1基準距離より大きいか否かを判定する第4ピーク間隔判定手段と、を有し
    前記第1ピーク間隔が前記第1基準距離より大きいと判定したときに、前記部分磁気波形に前記空白文字の列方向の前後両端に位置して印刷された2つの前記誤印刷磁気バーに対応する前記ノイズピークが含まれていると識別することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気バーコード認識装置。
  7. 各文字が磁気バーコードによって表され所定の文字幅を有する複数のCMC7文字をそれぞれ所定の文字間隔で配列して成る段落文字列を、列方向に複数配列した認識文字列が印刷されると共に、
    前記認識文字列の列方向前後と前記段落文字列間とにおいて、前記各段落文字列の最外端に位置する前記各CMC7文字から前記文字間隔を存してそれぞれ配列された前記文字幅と同一幅の前空白文字および後空白文字と中間空白文字との少なくとも1の空白文字の前後両端の少なくとも一端に位置して誤印刷磁気バーが印刷されたチェック用紙に対し、
    前記認識文字列を列方向に磁気読取りして検出磁気波形を取得すると共に、読取り順に文字単位で切出し開始基準位置から切り出した部分磁気波形の複数のピーク間隔を測定し、この複数のピーク間隔の広狭の組み合わせから前記磁気バーコードの前記各CMC7文字を認識する磁気バーコード認識方法において、
    測定した前記各ピーク間隔が適正であるか否かを前記部分磁気波形毎に判定するピーク間隔適否判定工程と、
    前記ピーク間隔適否判定工程において、前記各ピーク間隔が適正でないと判定したときに、前記部分磁気波形に前記誤印刷磁気バーに対応するノイズピークが含まれているか否かを識別するノイズピーク識別工程と、
    前記ノイズピーク識別工程において、前記部分磁気波形に前記ノイズピークが含まれていると識別したときに、前記ノイズピークをキャンセルして再度前記部分磁気波形の切出しを行う磁気波形切出し工程と、
    を備えたことを特徴とする磁気バーコード認識方法。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気バーコード認識装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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