JP2011238279A - 光学読取装置、認識処理装置、文字読取方法及びプログラム、並びに磁気インク文字読取装置、及びpos端末装置 - Google Patents

光学読取装置、認識処理装置、文字読取方法及びプログラム、並びに磁気インク文字読取装置、及びpos端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を読取る際に、文字位置のばらつき等を考慮した広い認識処理領域の中から、読取対象文字を含む確率が高くより狭い認識処理領域を決定し、認識処理を実施することにより、読取時間の増加を抑制できる、光学読取装置、認識処理装置、文字読取方法及びプログラム、並びに磁気インク文字読取装置、及びPOS端末装置を提供する。
【解決手段】磁気インク文字の文字列を読取る磁気文字読取装置は、画像データから文字列を含む切取り画像70を取得し(ステップS20)、認識処理を行い(ステップS21)、認識できた場合は、次の認識対象範囲を予測範囲とする(ステップS24)。また、認識処理を行い(ステップS25)、規定距離内で認識できた場合は、次の認識対象範囲を予測範囲とし(ステップS27)、規定距離内で認識できなかった場合は、次の認識対象範囲を全体とする(ステップS28)。
【選択図】図8

Description

本発明は、小切手等の被処理媒体に印刷されている文字の読取処理を行う光学読取装置及び光学読取装置を構成する認識処理装置に関する。また、本発明は、小切手等の被処理媒体に印刷されている文字の読取処理を行う文字読取方法及び文字読取方法を実現するプログラムに関する。さらに、本発明は、光学読取装置を備えた磁気インク文字読取装置及び光学読取装置を備えたPOS端末装置に関する。
従来、商取引や店舗での買い物、レストランでの支払い等において、小切手や、パーソナルチェック紙(以下総称して「チェック紙」と表記する。)を用いて決済が行われることがある。特に、アメリカ合衆国やヨーロッパ諸国においては、日常的に広く用いられている。一般に、チェック紙の所定の場所(下欄)に、銀行コードや銀行口座番号などが磁気インクにより印刷されている。以降、磁気インクを用いて印刷された文字を、磁気インク文字と表記する。小売り店舗などにおいて、金銭の支払い者は支払い先、数字表記による金額、単語表記による金額とサインとを記入し店舗に支払う。店舗においては、磁気インク文字で印刷された銀行コードや銀行口座番号などを読取り、読取りデータを銀行や信用調査機関に照会し、チェック紙の有効性を確認する。有効な場合、小売り店舗はチェック紙の裏面にエンドースメント(受領承認)を印刷し使用者から受領する。
磁気インク文字で印刷されている銀行コードや銀行口座番号などは、小切手等による精算の基礎データであり、正確な読取りが要求される。特に、磁気インク文字を誤読取すると、誤読取データを基礎として精算処理が進行してしまい、支払い者の口座とは異なる口座で精算処理が行われるなど、後処理工程で大きな問題となる可能性がある。従って、チェック紙の精算処理では磁気インク文字を正しく読取ることは重要である。そのため、磁気読取装置による文字認識の技術を工夫して、読取率の向上や、誤読取率の低下が図られている。
また、光学読取装置を併用することによって、磁気的に読取れなかった文字を、光学的に読取ることにより、読取率を向上させる技術も提案されている(特許文献1参照)。さらに、読取ができても内容を誤って認識する可能性があることを考慮し、磁気読取装置の読取結果と、光学読取装置の読取結果とを照合し、合致した結果のみを正しい読取り結果とすることで、誤読取率を低減させる技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開平7−182448号公報 特開2000−259764号公報
しかしながら、光学読取装置を用いて光学的に読取る過程が加わることにより、読取処理時間が増加するという課題がある。特に、磁気インク文字が印刷されている位置を確実に認識処理する領域に含めて読取るためには、磁気インク文字の印刷位置のばらつきや、チェック紙の寸法のばらつきや、磁気インク文字読取装置の寸法のばらつきなどを考慮して、より広い領域を認識処理する領域としなければならない。ところが、より広い領域を認識処理する領域とする場合、認識処理時間が増加し、それによって読取処理時間が増加するという課題がある。
そこで、本発明は、被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を読取る際に、文字位置のばらつき等を考慮した広い認識処理する領域の中から、読取対象文字を含む確率が高い狭い認識処理する領域を決定し、認識処理を実施することにより、読取処理時間の増加を抑制できる、光学読取装置、認識処理装置、文字読取方法及びプログラム、並びに磁気インク文字読取装置、及びPOS端末装置を提供することを目的とする。
本発明による光学読取装置は、シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む画像を光学的に取得する光学読取部と、取得した画像から文字列及び文字列の近傍を含む認識画像を分離形成し、分離形成した認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をする光学認識処理部と、光学認識処理部が読取対象を認識できた場合、認識できた読取対象の認識文字位置に基づいて、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域を決定する認識対象領域決定部とを備え、文字列を光学的に読取る。
本発明による文字読取方法は、シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む画像を、光学読取部によって光学的に取得するステップと、取得した画像から文字列及び文字列の近傍を含む認識画像を分離形成するステップと、光学認識処理部が、分離形成した認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップと、認識できた読取対象の認識文字位置に基づいて、認識対象領域決定部が、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップと、認識対象領域決定部が決定した、認識対象領域内でテンプレートと照合して、光学認識処理部が、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップと、を有する。
本発明によるプログラムは、シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む範囲を光学読取部によって光学的に読取られた画像を、コンピュータの光学認識処理部が取得するステップと、取得した画像から文字列及び文字列の近傍を含む認識画像をコンピュータの光学認識処理部が分離形成するステップと、分離形成した画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、画像に含まれる読取対象を1文字分ずつコンピュータの光学認識処理部が認識処理をするステップと、認識できた読取対象の認識文字位置に基づいて、コンピュータの認識対象領域決定部が、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップと、認識対象領域決定部が決定した、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域内でテンプレートと照合して、コンピュータの光学認識処理部が、画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明の構成及び方法によれば、光学認識処理部が認識できた認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定する。文字が印刷されている位置を確実に読取るためには、文字の印刷位置のばらつきや、被処理媒体の寸法のばらつきや、読取装置の寸法のばらつきなどを考慮しなければならず、確実にばらつきを包含すると認識対象領域は広くなってしまう。一方、文字列の中で、隣合う文字どうしの相互の位置関係において、文字位置の所定の位置からの位置ずれは微小である。認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定することにより、文字の印刷位置のばらつきや、被処理媒体の寸法のばらつきや、読取装置の寸法のばらつきなどを考慮する必要がなくなり、認識対象領域を微小の位置ずれ量を考慮した狭い認識対象領域とすることができる。従って、認識処理を行う範囲が狭くなり、認識処理を行う時間の増加を抑制することができる。
この場合、認識対象領域決定部が決定した光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域の文字列と直角な方向の幅は、テンプレートが認識文字の位置にあるときのテンプレートの文字列と直角な方向の幅に所定の補正値を加えた幅であることが好ましい。
この構成によれば、認識対象領域決定部が決定した次の認識対象領域の文字列と直角な方向の幅は、認識文字の位置にあるときのテンプレートの文字列と直角な方向の幅に所定の補正値を加えた幅となる。文字列の中で、隣合う文字どうしの相互の位置関係において、文字位置の所定の位置からの位置ずれは微小であり、認識文字の位置にあるときのテンプレートの文字列と直角な方向の幅の中に次の文字が存在する可能性が高い。また、認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、文字間の位置ばらつきを考慮した所定の補正値を加えた幅にすることにより、その範囲内に文字が存在する可能性がより高くなる。従って、認識対象領域決定部が決定した次の認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識文字の位置にあるときのテンプレートの文字列と直角な方向の幅に所定の補正値を加えた幅とすることによって、光学認識処理部が認識できる可能性が高くなる。
この場合、光学読取装置は、光学認識処理部が読取対象を認識できない領域が、テンプレートが認識文字の位置にあるときのテンプレートの次文字側の端から、所定の値を超えて継続している場合は、認識対象領域決定部は、認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の文字列と直角な方向の幅とすることが好ましい。
この場合、文字読取方法は、認識対象領域決定部が決定した、認識対象領域内でテンプレートと照合して、光学認識処理部が、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップにおいて、光学認識処理部が読取対象を認識できない領域が、テンプレートが認識文字の位置にあるときのテンプレートの次文字側の端から、所定の値を超えて継続している場合には、認識対象領域決定部が、認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の文字列と直角な方向の幅とするステップを、さらに備えたことが好ましい。
この場合、プログラムは、コンピュータの認識対象領域決定部が決定した、認識対象領域内でテンプレートと照合して、コンピュータの光学認識処理部が、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップにおいて、コンピュータの光学認識処理部が読取対象を認識できない領域が、テンプレートが認識文字の位置にあるときのテンプレートの次文字側の端から、所定の値を超えて継続している場合には、コンピュータの認識対象領域決定部が、認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の文字列と直角な方向の幅とするステップを、さらにコンピュータに実行させることが好ましい。
これらの構成及び方法によれば、読取対象を認識できない領域が、所定の値を超えて継続している場合は、認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の幅とする。即ち次の文字を予測して認識処理領域を決めるのではなく、認識画像の全幅について、認識処理を行う。チェック紙には背景の模様やサインなどがあり、誤って認識対象の文字のどれかであると認識してしまう場合がある。以降、誤って認識される可能性のある模様やサインなどを雑音文字と表記する。認識対象である文字列が印刷される位置に雑音文字が配置される可能性は低く、雑音文字は、磁気インク文字とは文字位置が文字列方向と直角な方向でずれている可能性が高い。雑音文字に続く文字位置を予測して認識処理領域を決め、認識処理を継続すると、文字列でない部分を認識処理してしまう可能性が高い。また、読取雑音文字が連続してテンプレートと適合して誤認識される可能性は非常に小さく、誤認識された雑音文字の後は認識できない空白が続く可能性が高い。そこで、認識できない領域が所定の長さを超えて継続した場合には、画像の全幅について、認識処理を行うことにより、誤認識された雑音文字とは離れた位置にある目的とする認識対象である文字を認識できる可能性が高くなる。
この場合、光学読取装置は、複合処理装置と、ホスト装置と、を有する文字読取システムに備えられ、光学読取部は、複合処理装置に備えられ、光学認識処理部と、認識対象領域決定部とは、ホスト装置に備えられている、ことが好ましい。
この構成によれば、ホスト装置にプログラムをインストールすることによって、文字の光学読取に際して、認識処理を行う時間の増加を抑制することができる光学読取が実施できる。
本発明による磁気インク文字読取装置は、前記した請求項に記載の光学読取装置を備えた磁気インク文字読取装置であって、シート状の被処理媒体に磁気インク文字を連ねて形成された磁気文字列の磁気データを磁気的に取得する磁気読取部と、磁気文字列を含む画像を光学的に取得する光学読取部と、を有する複合処理装置と、磁気データを認識処理する磁気認識処理部と、画像から文字列及び文字列の近傍を含む認識画像を分離形成し、認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をする光学認識処理部と、光学認識処理部が読取対象を認識できた場合、認識できた読取対象の認識文字位置に基づいて、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域を決定する認識対象領域決定部と、を有するホスト装置と、を備える。
本発明の磁気インク文字読取装置は、認識処理を行う時間の増加を抑制することができる光学読取装置を備えるため、磁気インク文字読取装置によって磁気インク文字読取処理を行う時間の増加を抑制することができる。
この場合、磁気インク文字読取装置は、さらに、磁気インク文字読取装置を構成する複合処理装置が、ホスト装置から送信されるデータに基づいて印刷を実行する印刷部を有する、ことが好ましい。
この構成によれば、印刷部を備えることにより、POS端末装置等による小切手などのチェック紙の精算における磁気インク文字の読取、裏書及び表書きの印字も一台の装置で処理することが可能となる。
本発明の認識処理装置は、前記した請求項に記載のホスト装置を構成する認識処理装置であって、前記した請求項に記載の光学読取装置に含まれる光学認識処理部と認識対象領域決定部とを有する。
本発明の認識処理装置をホスト装置に組込んで認識処理を実行すると、前記した請求項のいずれかに記載の光学読取装置と同様の効果が得られる。
本発明によるPOS端末装置は、前記した請求項に記載の磁気インク文字読取装置を備える。
本発明の構成によれば、POS端末装置による小切手などのチェック紙の精算において、光学読取が誤読取であったために読取結果が一致していない場合の否一致を改善できる可能性があり、正しい認識の認識率を向上させることができる。
本発明の磁気インク文字読取装置のホスト装置及び複合処理装置の外観斜視図。 被処理媒体の一例である小切の概要を示す平面図。 磁気インク文字の1例の形状を示す図。 複合処理装置のハードウェアの主要構成を示すブロック図。 磁気インク文字の文字列の読取を実施する過程のフローチャート。 磁気インク文字のテンプレートの一例を示す図。 切取られた画像の一例を示す図。 光学読取装置による再読取を行う過程のフローチャート。 切取り画像の一部の拡大図。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る光学読取装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光学読取装置を備えた磁気インク文字読取装置を構成するホスト装置及び複合処理装置の外観斜視図である。また、図2は、被処理媒体の一例である小切手の概要を示す平面図である。小切手による精算では、小切手の有効性を確認した後、金額、小切手振出人の署名等の表書き及び裏書が行われる。従って、磁気インク文字読取装置にプリンタを設けることにより、小切手の精算に伴う磁気インク文字の読取及び表書き印刷・裏書印刷という一連の処理を、一台の装置で処理することが可能となる。
尚、本発明はMICR(Magnetic Ink Character Reader)文字などの文字の読取処理を行う装置及び方法に関するものであり、小切手のみならず手形等の被処理媒体の処理にも適用可能であるが、最も典型的な例として、以下の説明では被処理媒体として小切手を用いて説明する。さらに、本発明は、必ずしもプリンタを必須の構成要件とするものではないが、以下の説明においては、最も典型的な例として小切手による精算を用いて説明することから、磁気読取機能、光学読取機能、及び印刷機能を備えている複合処理装置10を備えた磁気インク文字読取装置1を用いて説明する。
図1に示したホスト装置6は、表示部7と、操作部8とを備えている。図1に示した複合処理装置10は、樹脂製のカバー11で覆われており、複合処理装置10の前面部には、小切手(被処理媒体)20を手差しで挿入する挿入口12が形成されている。挿入口12から挿入された小切手は、上面部に設けられた排出口14から排出される。複合処理装置10は、その後部にロール紙を収納するロール紙収納部(図示せず)を備えており、該ロール紙収納部に収納されたロール紙が印字部を経て装置上面部のロール紙排出口16から引き出される。ホスト装置6と複合処理装置10とはケーブル9で、電気的に接続されている。
図2に示した小切手20の表面には、表書き事項を記入する表書き領域21と、署名をするための署名領域22と、磁気インク文字が印刷されたMICR記録領域23が設けられている。小切手20の裏面には、裏書き事項を記入するための裏書き領域24が設けられている。表書き領域21には、支払い先、日付、金額等の表書き事項を記入する。署名領域22には、金銭の支払い者である小切手20の使用者(買い物客)が自筆で署名を行なう。裏書き領域24には、小切手20の使用者の認証番号、日付、使用金額等の小切手20の受取り側(店舗側)として必要な裏書き事項を記入する。MICR記録領域23には、小切手20の使用者の銀行コードや銀行口座番号などが磁気インク文字により印刷されている。
小切手20は、図2の矢印vの方向に挿入口12に挿入される。複合処理装置10は、小切手20を搬送しながら、MICR記録領域23に印刷されている磁気インク文字の磁気データ及び光学データを取得する。複合処理装置10からホスト装置6に送信された各データは、ホスト装置6において認識処理され、文字列は図2における右端から矢印wの方向に順次認識処理される。
小売り店舗などにおいて、金銭の支払い者は、小切手20を店舗側に渡す。店舗側は、支払い先である店舗名、数字表記による金額、単語表記による金額を、複合処理装置10の印刷装置で小切手20に印刷し、小切手20を支払い者に戻す。支払い者は、小切手20に印刷された支払い先、数字表記による金額、単語表記による金額を確認し、サインを記入し店舗側に支払う。店舗においては、磁気インク文字で印刷された銀行コードや銀行口座番号などを読取り、読取りデータを銀行や信用調査機関に照会し、チェック紙の有効性を確認する。有効な場合小売り店舗はチェック紙の裏面にエンドースメント(受領承認)を印刷し使用者から受領し、小切手20による金銭の支払い処理が完了する。
図3は、磁気インク文字の1例の形状の概略を示している。MICR記録領域23に印刷されている磁気インク文字はMICRヘッドで読取られる。MICRヘッドは永久磁石と磁気ヘッドから構成されている。一方、磁気インクには、磁性材料の粉が混合されている。そのため、小切手20が永久磁石の前を通過すると、磁気インク文字は磁化される。磁化された磁気インク文字が読取ヘッドの前を通過すると、磁気インク文字の形に応じて磁束が変化するため、文字の形に応じた波形の信号が読取ヘッドから出力される。磁気インク文字は、規格によりその形状が決まっているため、その波形のパターンにより、磁気インク文字を読取ることができる。MICRフォントとして、例えば、E13B、CMC7等がある。例えば、E13Bフォントは、数字0から9と4種類の記号からなる合計14種類の文字を規定している。図3に示した磁気インク文字は、E13Bフォントである。
次に、磁気インク文字読取装置1を駆動するための電気的構成について説明する。図4は、磁気インク文字読取装置1のハードウェアの主要構成を示すブロック図である。制御部40は、複合処理装置10の各部の動作を統括管理するものである。制御部40は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)41や、ホスト装置6から受け取った制御コマンドや印刷データを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)42aや各種演算処理を行うためのルーチン等を記録したROM(Read Only Memory)42bを有している。これらはそれぞれ互いにバスを介して電気的に接続されている。
CPU41には、内部インタフェース43a、内部インタフェース43bを介して磁気読取機構45、印刷機構46、光学読取機構47、用紙搬送機構48、各種センサ49、表示部50、操作部51等が接続されており、ROM42bに記憶している制御プログラムに基づいてCPU41が各部の動作を制御する。各機構にはそれぞれに必要なロジック回路を含んでいる。複合処理装置10は、外部インタフェース52を介して、例えばPOS端末機のホストコンピュータ等のホスト装置6に接続されており、ホスト装置6の制御の下、所定の動作を実行する。
ホスト装置6は、複合処理装置10やホスト装置6の各部の動作を統括管理し、演算処理を行うCPU60を備えている。CPU60には、制御コマンドや印刷データや制御プログラムを記憶するメモリ61や、入出力インタフェース62や、表示部7や、操作部8等が接続されている。ホスト装置6は、入出力インタフェース62を介して、複合処理装置10と接続されている。
次に、上記した複合処理装置10を用いて、小切手20のMICR記録領域23に磁気インク文字により印刷されている小切手20の使用者の銀行コードや銀行口座番号などの読取を実施する過程を説明する。図5は、磁気インク文字の文字列の読取を実施する過程の一実施形態のフローチャートである。
小切手20が挿入口12に挿入され、用紙搬送機構48によって搬送される。ステップS1では、磁気読取装置によって、磁気的に磁気インク文字を読取る。磁気読取機構45によって、磁気インク文字が磁気データとして取得される。磁気読取機構45によって取得された磁気データは、ホスト装置6に送られ、CPU60によって、磁気インク文字の認識処理が実行される。磁気データは、A/D変換、磁気文字の切りだし、平滑化処理、正規化処理を経て正規化される。正規化された磁気データは、メモリ61に記憶された基準データと比較される。磁気データと基準データとが所定の範囲内で一致するときには、磁気データは一致した基準データに対応する文字と認識される。また、基準データと一致した磁気データが切出された位置が、認識された文字の文字位置であると認識される。文字列を構成する全磁気インク文字について認識処理が実施されて、磁気読取装置による文字列の認識処理が完了する。磁気読取機構45が磁気読取部に相当し、CPU60とメモリ61とが磁気認識処理部に相当する。また、磁気読取機構45とCPU60とメモリ61とが、磁気読取装置に相当する。
次にステップS2では、磁気データと一致した基準データに対応する文字及び文字位置を、磁気読取結果としてメモリ61に記憶する。
次にステップS3では、光学読取機構47によって、光学的に磁気インク文字を読取る。光学読取機構47によって、小切手20は画像化され、画像化されたデータがホスト装置6に送られる。ホスト装置6に送られた画像データは、CPU60によって、磁気インク文字を含む所定の範囲の画像が切取られ、磁気インク文字の認識処理が実行される。認識処理は画像をテンプレートと比較対照して行われる。画像が所定の複数のテンプレートと比較対照され、画像データとテンプレートデータとが所定の範囲内で一致するときには、画像は一致したテンプレートに対応する文字であると認識される。
図6はテンプレートの一例である。図6(a)は、図3に示したE13Bフォントの各文字のテンプレートの一例であり、図6(b)は、文字「1」のテンプレートの拡大図である。説明のために、図に示したように文字の高さ方向をx方向とし、x方向と直交する方向をy方向とする。x方向及びy方向は、後述する図7に示すx方向及びy方向と同一である。一つのテンプレートは、x方向24ドット、y方向19ドット、計456個のドットで形成されている。各ドットの色は黒色又は白色であって、黒色ドットの集合の形状で文字が形成されている。各テンプレートは、図6(b)に示すような基準点となるドットが定められており、基準点からx方向24ドット、y方向19ドットの範囲が、ひとつの文字の大きさである。
画像のテンプレートとの比較対照は、切取り画像70(図7参照)をMICR画像71の磁気インク文字1文字分に対応する大きさに区切った認識対象範囲について行われる。認識対象範囲の中のx方向24ドット、y方向19ドットの比較区画を、14個のテンプレートと比較対照し、456個のドットの黒色または白色の不一致率をカウントする。最初にテンプレートと比較対照し不一致率をカウントする比較区画は、切取り画像70の図7における左上隅からx方向24ドット、y方向19ドットの区画である。次にテンプレートと比較対照する比較区画は、x方向に1ドットずらしたx方向24ドット、y方向19ドットの区画である。同様に、x方向に1ドットずつ比較区画をずらしながら14個のテンプレートとの比較対照を行い、比較区画の右端が認識対象範囲の右端に到達するまでの各比較区画毎の不一致率を求める。
次に、比較区画をy方向に1ドット移動した比較区画で比較対照を行い、さらに、x方向に1ドットずつ比較区画をずらしながら比較対照を行い、比較区画の右端が認識対象範囲の右端に到達するまでの各比較区画毎の不一致率を求める。同様にして、認識対象範囲の全面について14個のテンプレートと比較対照し各比較区画毎の不一致率を求める。
不一致率が所定の限界値以内の場合、不一致率が所定の限界値以内となったテンプレートの文字を認識文字とし、不一致率が所定の限界値以内となった比較区画の位置を文字位置とする。なお、文字位置は、テンプレートの基準点(図6(b)参照)の位置で表す。複数の比較区画で不一致率が所定の限界値以内であった場合や、複数のテンプレートとの不一致率が所定の限界値以内であった場合には、最も不一致率が小さい比較区画の位置及びテンプレートの文字を、その認識対象範囲における文字位置及び認識文字とする。認識対象範囲が、認識対象領域に相当する。
ひとつの認識対象範囲の認識処理が終了すると、次の認識対象範囲の認識処理を同様に行う。最初に認識処理を行う認識対象範囲は、切取り画像70(図7参照)の図7における最上端の認識対象範囲であり、次に認識処理を行う認識対象範囲は、最初に認識処理を行った認識対象範囲に隣接する認識対象範囲である。切取り画像70の図7における最下端の認識対象範囲まで認識処理を行い、光学読取装置による文字列の読取が完了する。切取り画像70が、認識画像に相当する。光学読取機構47が光学読取部に相当し、CPU60とメモリ61とが光学認識処理部と認識処理領域決定部とに相当する。また、CPU60とメモリ61とが、ホスト装置を構成する認識処理装置に相当し、光学読取機構47とCPU60とメモリ61とが、光学読取装置に相当する。
図5において、ステップS3の次に行われるステップS4では、各認識対象範囲における文字位置及び認識文字が、光学読取結果としてメモリ61に記憶される。
次のステップS5では、メモリ61に記憶されている光学読取結果の認識文字の文字列と磁気読取結果の認識文字の文字列とが同一であるか否か判定する。光学読取結果の文字列と磁気読取結果の文字列とが同一である(ステップS5でYES)場合は、MICR記録領域23に磁気インク文字により印刷されている文字列の読取が正確に行われたと判断し、ステップS12に進む。ステップS12では、光学読取結果と磁気読取結果とで一致した読取結果を、読取結果として記憶し、MICR記録領域23に印刷されている文字列の読取を終了する。
光学読取結果の認識文字の文字列と磁気読取結果の認識文字の文字列とが異なる(ステップS5でNO)場合は、光学読取装置による文字列の読取が正確に行われなかった可能性があると判断し、ステップS6に進む。
ステップS6では、光学読取結果の認識文字と磁気読取結果の認識文字とが異なる読取対象について、光学読取装置の光学認識処理部による再認識処理を行う。次のステップS7では、再認識処理によって得られた光学読取結果の認識文字と磁気読取結果の認識文字とが異なる読取対象の再認識結果である再読取結果の認識文字を、メモリ61に記憶されている磁気読取結果の認識文字と比較し、同じであるか否かを判定する。再読取結果と磁気読取結果とが異なる(ステップS7でNO)場合は、ステップS11に進む。
この場合は、光学読取装置の光学認識処理部による再認識処理を実施しても光学読取結果と磁気読取結果が一致せず、正しく読取れなかった可能性が高い場合であり、読取不能として処理する事が望ましい場合である。ステップS11で、読取不能であったことをホスト装置6の表示部7に表示し、MICR記録領域23に印刷されている文字列の読取を終了する。
ステップS7で、光学読取装置による再読取結果の文字を、メモリ61に記憶されている磁気読取結果の文字と比較し、同一である(ステップS7でYES)場合は、MICR記録領域23に磁気インク文字により印刷されている文字列の読取が正確に行われたと判断し、ステップS12に進む。ステップS12では、光学読取結果と磁気読取結果とで一致した読取結果を、読取結果としてメモリ61に記憶し、MICR記録領域23に印刷されている文字列の読取を終了する。
図7は、切取られた画像の一例である。切取り画像70が含む領域は、規格で定められたMICR記録領域23を含むように設定する。切取り画像70は、MICR記録領域23の位置のばらつきや小切手20の寸法ばらつきを考慮して、MICR記録領域23の画像であるMICR画像71の大きさに対して充分な余裕がある大きさになっている。充分な余裕を持った範囲を切取っているため、切取り画像70は、小切手20の使用者が書いたサインの画像であるサイン画像72の一部も含んでいる。説明のために、図に示したように文字の高さ方向をx方向とし、x方向と直交する文字列方向をy方向とする。x方向及びy方向は、前記した図6に示すx方向及びy方向と同一である。矢印wは、図2に示した矢印wと同様である。切取り画像70が、認識画像に相当する。なお、図7に記載されている文字列は、本実施形態の説明のために設定した架空の文字列であり、実在する小切手に記載されて特定の意味を有する文字列とは異なり、特定の意味は持たない文字列である。
次に、図5に示した磁気インク文字の文字列の読取を実施する過程の中で、ステップS3の光学読取装置による光学読取の処理について、詳細に説明する。図8は、光学読取装置によって光学読取を行う過程の一実施形態のフローチャートである。図9は、切取り画像の一部の拡大図である。
ステップS20では、切取り画像70を取得する。光学読取機構47によって、小切手20を画像化し、画像データをホスト装置6に送る。ホスト装置6に送られた画像データを、CPU60によって処理し、磁気インク文字を含む所定の範囲の画像を切取り、切取り画像70とする。
ステップS21では、切取り画像70に含まれるMICR画像71の認識処理を行う。MICR画像71をテンプレートと比較対照し、画像データとテンプレートデータとが所定の範囲内で一致するときには、画像は一致したテンプレートに対応する文字であると認識される。
画像のテンプレートとの比較対照は、切取り画像70のy方向をMICR画像71の磁気インク文字1文字分に対応する大きさに区切った認識対象範囲について行われる。認識対象範囲のy方向の大きさは、切取り画像70の全面について、黒ドットの有無を検出して求めるが、本実施形態では、既にy方向の範囲は求められている場合について説明する。図9に示した切取り画像70の場合、最初の認識対象範囲は、x方向は切取り画像70の全幅であり、y方向は、切取り画像70の上端から線81までの領域である。
認識対象範囲の中のx方向24ドット、y方向19ドットの比較区画を、14個のテンプレートと比較対照し、456個のドットの黒色または白色の不一致率をカウントする。切取り画像70において、最初にテンプレートと比較対照し不一致率をカウントする比較区画82は、切取り画像70の図9における左上隅からx方向24ドット、y方向19ドットの区画である。次にテンプレートと比較対照する比較区画は、x方向に1ドットずらしたx方向24ドット、y方向19ドットの区画である。同様に、x方向に1ドットずつ比較区画をずらしながら各比較区画毎に14個のテンプレートとの比較対照を行い、比較区画の右端が認識対象範囲の右端に到達するまでの各比較区画毎に各テンプレート毎の不一致率を求める。
次に、比較区画82をy方向に1ドット移動した比較区画で比較対照を行い、さらに、x方向に1ドットずつ比較区画をずらしながら比較対照を行い、比較区画の右端が認識対象範囲の右端に到達するまでの各比較区画毎の不一致率を求める。同様にして、認識対象範囲の全面について14個のテンプレートと比較対照し各比較区画毎に各テンプレート毎の不一致率を求める。
不一致率が所定の限界値以内の場合、不一致率が所定の限界値以内のテンプレートの文字を認識文字とし、不一致率が所定の限界値以内の比較区画の位置を文字位置とする。なお、文字位置は、テンプレートの基準点(図6(b)参照)の位置で表す。複数の比較区画で不一致率が所定の限界値以内であった場合や、複数のテンプレートとの不一致率が所定の限界値以内であった場合には、最も不一致率が小さい比較区画の位置及びテンプレートの文字を、その認識対象範囲における文字位置及び認識文字とする。本実施形態の切取り画像70の場合は、比較区画83が最も不一致率が小さい比較区画であり、比較区画83の位置が最初に認識できた文字位置であり、認識された文字、即ち読取られた文字は「2」である。
次のステップS22では、文字認識ができたか否かを判定する。文字認識がされていない場合(ステップS22でNO)は、次の認識対象範囲は最初と同じ全体のままとし(ステップS23)、ステップS21に戻り、切取り画像70のx方向の幅全幅を認識対象とする認識対象範囲において認識処理を続行する。ステップS22でNOとなるのは、最初の磁気インク文字の画像が掠れたり、雑音文字が重なるなどして、形状が変わってしまい、テンプレートとの不一致率が大きくなってしまった場合などである。
ステップS22で、文字認識がされていた場合(ステップS22でYES)は、ステップS24に進む。ステップS24では、次の認識対象範囲を予測範囲に設定する。切取り画像70の場合、次の文字位置は比較区画83から文字1ピッチ分ずれた比較区画84だと予測される。予測範囲である認識対象範囲のx方向の範囲は、線86から線87の範囲である。この範囲は、比較区画83のx方向の幅を両側に補正値分だけ広げた範囲である。補正値は、隣合う文字間のx方向の位置ばらつきを考慮したもので、ばらつきが大きいことはほとんどないと考えてよく、小さい値でよい。補正値は、例えば5ドットに設定する。
予測範囲のy方向の開始位置は、上記したように、既にy方向の範囲は求められており、定まっている。ただし、テンプレートの白部分(図6参照)を考慮して、認識した文字の文字部分(黒ドット部分)にかかるような位置は開始位置としない。切取り画像70の場合の2回目の認識対象範囲の開始位置は、比較区画83の文字「2」の部分より図9において下側に位置する線88になる。
次のステップS25では、ステップS24で設定された予測範囲で、認識処理を行う。この場合、線88と線86と線87とで囲まれる範囲の、図9の左上隅の比較区画からテンプレートとの比較対照を開始し、x方向に1ドットずつ比較区画をずらしながら14個のテンプレートとの比較対照を行い、比較区画の右端が線87に到達するまでの各比較区画毎に各テンプレート毎の不一致率を求める。補正値を両側各5ドットとった場合であれば、11ヵ所の比較区画においてテンプレートとの比較対照を行えばよい。次に、最初の比較区画をy方向に1ドット移動した比較区画で比較対照を行い、さらに、x方向に1ドットずつ比較区画をずらしながら比較対照を行い、比較区画の右端が線87に到達するまでの各比較区画毎に各テンプレート毎の不一致率を求める。同様にして、認識対象範囲の全面について14個のテンプレートと比較対照し各比較区画毎に各テンプレート毎の不一致率を求める。本実施形態の切取り画像70の場合は、2番目の認識対象範囲においては、比較区画84が最も不一致率が小さい比較区画であり、比較区画84の位置が2番目に認識できた文字位置であり、読取られた文字は「1」である。
次のステップS26では、規定距離内で文字認識できたか否か判定する。規定距離は、文字列において文字が連続していれば、一つの文字が認識された後、次の文字が認識されるべきy方向の距離を予め規定しておく。規定距離内で文字認識できている場合(ステップS26でYES)は、ステップS27に進む。ステップS27では、次の認識対象範囲を予測範囲に設定する。本実施形態の切取り画像70の場合は、例えば2番目の認識対象範囲においては、上記したように、比較区画84の文字位置で、「1」が認識できている。従って、切取り画像70の3番目に認識処理を行う認識対象範囲は、2番目の認識対象範囲の決め方と同様の決め方で決まる予測範囲の認識対象範囲とする。
規定距離内で文字認識できていない場合(ステップS26でNO)は、ステップS28に進む。ステップS28では、次の認識対象範囲を全体に設定する。切取り画像70の場合は、例えば4番目の認識対象範囲において、図9に示す「0」が認識できているとして、切取り画像70の5番目に認識処理を行う認識対象範囲は、2番目の認識対象範囲と同様の予測範囲となり、認識対象範囲92のようになる。認識対象範囲92は磁気インク文字を含まないため、空白部分が継続する。文字が認識できない空白部分が所定の距離連続した線91の部分からは、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体とする。規定距離は、例えば約2文字分に相当する40ドットにする。切取り画像70では、文字「0」が認識された位置、即ち、文字「0」の文字位置から線91までが40ドットになる。
ここで、雑音文字を誤認識した場合について、説明する。線91から切取り画像70のx方向の幅全体を認識対象範囲として、認識処理を行い、比較区画93でサイン画像72の一部がたまたま何れかのテンプレートと一致し、サイン画像72の一部を誤認識したと仮定する。これは、ステップS26でYESとなる場合であって、次の認識対象範囲94は、2番目の認識対象範囲と同様の予測範囲となり、認識対象範囲94のx方向の幅は、2番目の認識対象範囲のx方向の幅と同様の幅となる。しかし、認識対象範囲94は磁気インク文字を含まないため、文字が認識できない空白部分が継続する。これは、ステップS26でNOとなる場合であって、文字が認識できない空白部分が所定の距離だけ連続した線95の位置からは、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体とする。切取り画像70のx方向の幅全体を次の認識対象範囲とすることにより、次の認識対象範囲の中に磁気インク文字を含むようになり、磁気インク文字を認識できるようになる。このように、雑音文字を誤認識した場合には、誤認識した雑音文字の並び位置を認識対象範囲とし、目的とする認識対象の文字列とは離れた部分を認識処理してしまう可能性がある。しかし、空白部分が所定の距離だけ連続した場合には、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体とすることで、読取目的の文字列に認識対象範囲を戻すことができる。
ステップS27又はステップS28の次にステップS29に進む。ステップS29では、全領域での認識処理が完了したか否かを判定する。切取り画像70の認識処理は、その終端が切取り画像70の終端(図7の切取り画像70の下端)に達した認識対象範囲の認識処理の終了をもって、完了とする。
認識処理が完了していない場合(ステップS29でNO)は、ステップS25に戻り、ステップS27又はステップS28で設定された認識対象範囲で認識処理を行い、さらに、ステップS26からステップS29を繰返す。認識処理が完了した場合(ステップS29でYES)は、光学読取装置による光学読取を終了する。
この実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)切取り画像70は、MICR記録領域23の位置のばらつきや小切手20の寸法ばらつきを考慮して、MICR画像71の大きさに対して充分な余裕がある大きさになっている。従って、MICR画像71は切取り画像70に含まれており、切取り画像70を認識処理することで、磁気インク文字の文字列の全部を読取ることができる。
(2)切取り画像70の認識処理をするときの最初の認識対象範囲のx方向の大きさは、切取り画像70のx方向の幅となっている。従って、磁気インク文字の文字列のx方向の位置が、切取り画像70のどこであっても認識することができる。
(3)文字認識がされた場合は、次の認識対象範囲を予測範囲に設定する。予測範囲である認識対象範囲のx方向の幅は狭いため、テンプレートとの比較対照回数が少なくて済み、認識処理の時間を少なくすることができる。
(4)予測範囲である認識対象範囲のx方向の範囲は、比較区画のx方向の幅の両側を隣合う文字間のx方向の位置ばらつきを考慮した補正値分広げた範囲である。従って、認識された文字の文字位置に対して、次に認識する文字の文字位置がばらつきの範囲でずれていても、次に認識する文字が、予測範囲の認識対象範囲に含まれるようにすることができる。
(5)空白部分が所定の距離だけ連続した場合には、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体とする。目的とする読取対象である文字列以外の雑音文字を誤認識した場合にも、雑音文字を連続して誤認識する可能性は低いため、空白部分が続き、認識対象範囲のx方向の幅が、切取り画像70のx方向の幅全体となる。従って、誤認識された雑音文字が文字列から離れた位置にあっても、目的とする読取対象である文字列の文字を認識できる可能性が高くなる。即ち、雑音文字を誤認識して生じた、x方向の認識処理位置のずれを修正することができる。
本発明の実施形態は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
(変形例1)前記実施形態においては、予測範囲である認識対象範囲のx方向の範囲は、比較区画のx方向の幅の両側に補正値5ドットを加えた範囲であったが、補正値を5ドットに設定するのは必須ではない。補正値は、隣合う文字間のx方向の位置ばらつきを考慮して、次に認識する文字が認識対象範囲に入るようにすることができる値であればよい。
(変形例2)前記実施形態においては、文字が認識できない空白部分が、直前に認識できた文字の文字位置から所定の距離40ドットの位置まで連続した場合には、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体としている。所定の距離を40ドットとすることは、必須ではない。目的とする読取対象の文字の大きさなどに応じて、空白が存在することを的確に検出できるような距離だけ文字が認識できない空白部分が連続した場合に、認識対象範囲を全体とするように、所定の距離を設定すればよい。
(変形例3)前記実施形態においては、文字が認識できない空白部分が、直前に認識できた文字の文字位置から所定の距離を超えて連続した場合には、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体として、次の認識対象範囲の認識処理を行っている。この場合、続いて次の認識対象範囲を認識処理するのではなく、文字が認識できない空白部分の先頭まで戻って、認識対象範囲のx方向の幅を、切取り画像70のx方向の幅全体として、文字が認識できなかった認識対象範囲を、再度認識処理してもよい。このようにすることで、雑音文字を誤認識した場合に、雑音文字に隣接する領域を予想範囲で認識処理することによって、雑音文字に隣接する領域とy方向の位置が同じあたりにある磁気インク文字が認識対象範囲から外れて認識処理がされなくなることを抑制できる。
(変形例4)印刷機構は、例えばインクリボン上のインクを小切手20に転写するドットインパクト方式の印刷ヘッドを採用する。また、例えばインクジェットのような他の方式の印刷ヘッドを採用しても良い。
(変形例5)前記実施形態においては、読取結果を保存して読取工程を終了しているが、読取工程に続けて読取結果を紹介することもできる。
(変形例6)前記実施形態においては、読取結果を保存して読取工程を終了しているが、読取結果を表示部に表示することもできる。
(変形例7)前記実施形態においては、読取不能であったことをホスト装置6の表示部7に表示したが、複合処理装置の表示部に表示することもできる。
(変形例8)実施形態では、各機能をCPU60を用いてソフト的に実現することにしたが、上記の各機能が演算装置を用いない単独の電子回路によって実現できる場合には、そのような電子回路を用いる。
(変形例9)前記実施形態においては、磁気読取機構45、印刷機構46、光学読取機構47などを備える複合処理装置10とは別体のホスト装置6のCPU60を用いて認識処理を行っているが、別体のホスト装置のCPUを用いて認識処理を行うことは必須ではない。複合処理装置10内のCPU41などの制御部40を用いて認識処理を行うこともできる。また、ホスト装置6は、磁気インク文字読取装置に専用のホスト装置であってもよいし、POS端末装置などのホスト装置であってもよい。
上記した実施の形態および変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(技術的思想1) 認識できた前記読取対象の認識文字位置に基づいて、認識対象領域決定部が、前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域を決定するステップにおいて、前記認識対象領域決定部が決定した前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅は、前記テンプレートが前記認識文字の位置にあるときの前記テンプレートの前記文字列と直角な方向の幅に所定の補正値を加えた幅である、文字読取方法。
(技術的思想2) 認識できた前記読取対象の認識文字位置に基づいて、コンピュータの前記認識対象領域決定部が、コンピュータの前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域を決定するステップにおいて、コンピュータの前記認識対象領域決定部が決定したコンピュータの前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅は、前記テンプレートが前記認識文字の位置にあるときの前記テンプレートの前記文字列と直角な方向の幅に所定の補正値を加えた幅である、処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(技術的思想3) 前記処理対象範囲の前記文字列方向の認識処理開始位置は、前記認識文字位置の次文字位置側の境界から、前記テンプレートに含まれる空白領域を考慮して予め定めた補正値だけ前記認識文字位置側の位置である、光学読取装置。
この構成によれば、テンプレートに含まれる空白領域を考慮して予め定めた補正値だけ認識文字位置側の位置から認識処理を開始する。1文字相当の領域には、文字部分の他に空白部分が含まれるため、隣合う文字は互いに重なっていなくても、空白部分は重なっている場合がある。補正値だけ認識文字位置側の位置から認識処理を開始することにより、重なった部分を認識処理対象から外してしまうことを抑制できる。また、認識文字位置に含まれる文字部分は認識処理対象に含まれなくなり、既に認識した文字を認識処理するという無駄な処理を抑制できる。
1…磁気インク文字読取装置、6…ホスト装置、7…表示部、8…操作部、9…ケーブル、10…複合処理装置、11…カバー、12…挿入口、14…排出口、20…小切手、21…表書き領域、22…署名領域、23…MICR記録領域、24…裏書き領域、40…制御部、41…CPU、42a…RAM、42b…ROM、43a…内部インタフェース、43b…内部インタフェース、45…磁気読取装置を構成するとともに磁気読取部としての磁気読取機構、46…印刷機構、47…光学読取装置を構成するとともに光学読取部としての光学読取機構、60…光学読取装置を構成するとともに光学認識処理部と認識対象領域決定部と磁気認識処理部と認識処理装置としてのCPU、61…メモリ、62…入出力インタフェース、70…認識画像としての切取り画像、71…MICR画像、72…サイン画像、81,86,87,88,91,95…線、82,83,84,93…比較区画、92,94…認識対象領域としての認識対象範囲。
本発明による光学読取装置は、シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む画像を光学的に取得する光学読取部と、取得した画像から文字列及び文字列の近傍を含む認識画像を分離形成し、分離形成した認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理る光学認識処理部と、光学認識処理部が読取対象を認識できた場合、認識できた読取対象の認識文字位置に基づいて、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域を決定する認識対象領域決定部とを備え、認識対象領域決定部は、認識対象領域内において、光学認識処理部が前記読取対象を認識できない領域が規定距離を超えて継続している場合に、認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅を、認識画像の全幅に設定し、光学認識処理部が認識処理を継続して行い、読取対象を認識できた場合には、認識対象領域決定部は、再度、読取対象の認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定することにより、文字列を光学的に読取る。
本発明による文字読取方法は、シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列
を含む画像を、光学読取部によって光学的に取得するステップと、取得した画像から文字
列及び文字列の近傍を含む認識画像を分離形成するステップと、光学認識処理部が、分離
形成した認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと
照合して、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理するステップと、認識
できた読取対象の認識文字位置に基づいて、認識対象領域決定部が、光学認識処理部が次
に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップと、認識対象領域決定部が決定した、
認識対象領域内でテンプレートと照合して、光学認識処理部が、認識画像に含まれる読取
対象を1文字分ずつ認識処理するステップと、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理するステップにおいて、認識対象領域内で読取対象を認識できない領域が規定距離を超えて継続している場合に、認識対象領域決定部は認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の全幅に設定し、光学認識処理部が認識処理を継続して行い、読取対象を認識できた場合には、認識対象領域決定部は、再度、読取対象の認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップを有する。
本発明によるプログラムは、シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を
含む範囲を光学読取部によって光学的に読取られた画像を、コンピュータの光学認識処理
部が取得するステップと、取得した画像から文字列及び文字列の近傍を含む認識画像をコ
ンピュータの光学認識処理部が分離形成するステップと、分離形成した画像に含まれる読
取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、画像に含まれる読取
対象を1文字分ずつコンピュータの光学認識処理部が認識処理をするステップと、認識で
きた読取対象の認識文字位置に基づいて、コンピュータの認識対象領域決定部が、光学認
識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップと、認識対象領域決定部
が決定した、光学認識処理部が次に認識処理を行う認識対象領域内でテンプレートと照合
して、コンピュータの光学認識処理部が、画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処
るステップと、含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理するステップと、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップにおいて、認識対象領域内で読取対象を認識できない領域が規定距離を超えて継続している場合に、認識対象領域決定部は認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅を、認識画像の全幅に設定し、光学認識処理部が認識処理を継続して行い、読取対象を認識できた場合には、認識対象領域決定部は、再度、読取対象の認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップをコンピュータに実行させる。
この場合、光学読取装置は、光学認識処理部が認識対象領域内において、読取対象を認識できない領域が規定距離を超えて継続している場合には、認識対象領域決定部は、認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の全幅に設定し、光学認識処理部が認識処理を継続して行い、読取対象を認識できた場合には、認識対象領域決定部は、再度、読取対象の認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定することが好ましい。
この場合、文字読取方法は、認識対象領域決定部が決定した、認識対象領域内でテンプ
レートと照合して、光学認識処理部が、認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識
処理するステップにおいて、光学認識処理部が認識対象領域内において読取対象を認識できない領域が規定距離を超えて継続している場合には、認識対象領域決定部認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の全幅に設定し、光学認識処理部が認識処理を継続して行い、読取対象を認識できた場合には、認識対象領域決定部は、再度、読取対象の認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップを、さらに備えたことが好ましい。
この場合、プログラムは、コンピュータの認識対象領域決定部が決定した、認識対象領
域内でテンプレートと照合して、コンピュータの光学認識処理部が、認識画像に含まれる
読取対象を1文字分ずつ認識処理るステップにおいて、コンピュータの光学認識処理部が認識対象領域内において読取対象を認識できない領域が規定距離を超えて継続している場合には、識対象領域決定部認識対象領域の文字列と直角な方向の幅を、認識画像の全幅に設定し、光学認識処理部が認識処理を継続して行い、読取対象を認識できた場合には、認識対象領域決定部は、再度、読取対象の認識文字位置に基づいて、次に認識処理を行う認識対象領域を決定するステップを、さらにコンピュータに実行させることが好ましい。

Claims (12)

  1. シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む画像を光学的に取得する光学読取部と、
    前記画像から前記文字列及び前記文字列の近傍を含む認識画像を分離形成し、前記認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、前記認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をする光学認識処理部と、
    前記光学認識処理部が前記読取対象を認識できた場合、認識できた前記読取対象の認識文字位置に基づいて、前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域を決定する認識対象領域決定部と、を備え、
    前記文字列を光学的に読取る光学読取装置。
  2. 前記認識対象領域決定部が決定した前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅は、前記テンプレートが前記認識文字の位置にあるときの前記テンプレートの前記文字列と直角な方向の幅に所定の補正値を加えた幅である、請求項1に記載の光学読取装置。
  3. 前記光学認識処理部が前記読取対象を認識できない領域が、前記テンプレートが前記認識文字の位置にあるときの前記テンプレートの次文字側の端から、所定の値を超えて継続している場合は、前記認識対象領域決定部は、前記認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅を、前記認識画像の前記文字列と直角な方向の幅とする、請求項1又は2に記載の光学読取装置。
  4. 前記光学読取装置は、
    複合処理装置と、ホスト装置と、を有する文字読取システムに備えられ、
    前記光学読取部は、前記複合処理装置に備えられ、
    前記光学認識処理部と、前記認識対象領域決定部とは、前記ホスト装置に備えられている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学読取装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学読取装置を備えた磁気インク文字読取装置であって、
    シート状の被処理媒体に磁気インク文字を連ねて形成された磁気文字列の磁気データを磁気的に取得する磁気読取部と、前記磁気文字列を含む画像を光学的に取得する光学読取部と、を有する複合処理装置と、
    前記磁気データを認識処理する磁気認識処理部と、前記画像から前記文字列及び前記文字列の近傍を含む認識画像を分離形成し、前記認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、前記認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をする光学認識処理部と、前記光学認識処理部が前記読取対象を認識できた場合、認識できた前記読取対象の認識文字位置に基づいて、前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域を決定する認識対象領域決定部と、を有するホスト装置と、を備えた磁気インク文字読取装置。
  6. さらに、前記複合処理装置は、前記ホスト装置から送信されるデータに基づいて印刷を実行する印刷部を有する、請求項5に記載の磁気インク文字読取装置。
  7. 請求項4に記載の前記ホスト装置を構成する認識処理装置であって、
    請求項4に記載の光学読取装置に含まれる前記光学認識処理部と前記認識対象領域決定部とを有する認識処理装置。
  8. 請求項5又は6に記載の磁気インク文字読取装置を備えたPOS端末装置。
  9. シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む画像を、光学読取部によって光学的に取得するステップと、
    前記画像から前記文字列及び前記文字列の近傍を含む認識画像を分離形成するステップと、
    光学認識処理部が、前記認識画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、前記認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップと、
    認識できた前記読取対象の認識文字位置に基づいて、認識対象領域決定部が、前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域を決定するステップと、
    前記認識対象領域決定部が決定した、前記認識対象領域内でテンプレートと照合して、光学認識処理部が、前記認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップと、を有する文字読取方法。
  10. 前記認識対象領域決定部が決定した、前記認識対象領域内でテンプレートと照合して、光学認識処理部が、前記認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップにおいて、前記光学認識処理部が前記読取対象を認識できない領域が、前記テンプレートが前記認識文字の位置にあるときの前記テンプレートの次文字側の端から、所定の値を超えて継続している場合には、前記認識対象領域決定部が、前記認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅を、前記認識画像の前記文字列と直角な方向の幅とするステップをさらに備えた、請求項9に記載の文字読取方法。
  11. シート状の被処理媒体に文字を連ねて形成された文字列を含む範囲を光学読取部によって光学的に読取られた画像を、コンピュータの光学認識処理部が取得するステップと、
    前記画像から前記文字列及び前記文字列の近傍を含む認識画像をコンピュータの光学認識処理部が分離形成するステップと、
    前記画像に含まれる読取対象の1文字相当分の認識対象領域内でテンプレートと照合して、前記画像に含まれる読取対象を1文字分ずつコンピュータの前記光学認識処理部が認識処理をするステップと、
    認識できた前記読取対象の認識文字位置に基づいて、コンピュータの認識対象領域決定部が、前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域を決定するステップと、
    前記認識対象領域決定部が決定した、前記光学認識処理部が次に認識処理を行う前記認識対象領域内でテンプレートと照合して、コンピュータの光学認識処理部が、前記画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータの前記認識対象領域決定部が決定した、前記認識対象領域内でテンプレートと照合して、コンピュータの光学認識処理部が、前記認識画像に含まれる読取対象を1文字分ずつ認識処理をするステップにおいて、コンピュータの前記光学認識処理部が前記読取対象を認識できない領域が、前記テンプレートが前記認識文字の位置にあるときの前記テンプレートの次文字側の端から、所定の値を超えて継続している場合には、コンピュータの前記認識対象領域決定部が、前記認識対象領域の前記文字列と直角な方向の幅を、前記認識画像の前記文字列と直角な方向の幅とするステップを、さらにコンピュータに実行させるための請求項11に記載のプログラム。
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