JP4186411B2 - 自動販売機 - Google Patents

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品収納庫が前面扉付きの断熱筐体になるキャビネットの底部側に機械室を画成し、該機械室内に商品を保冷する冷凍機のコンデンシングユニットを装備して缶,瓶,ペットボトル商品などをコールド商品として販売する自動販売機、詳しくはそのキャビネットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、頭記した自動販売機の従来における一般的な構造を図7,図8に示す。各図において、1は自動販売機のキャビネット、1aは断熱筐体で構成した商品収納庫、1bはその下方に画成した機械室1b、2は前面外扉、2aは商品取出口、3は断熱内扉、4はキャビネット1の商品収納庫1aに収設した商品収納ラック(サーペンタイン式商品収納ラック)、5は商品収納ラック4から搬出した商品を商品取出口2aに導く商品搬出シュータ、6は商品収納庫1aの庫内底部に設置した冷却ユニット(冷凍機のエバポレータと庫内ファンとの組立体)であり、前記機械室1bには冷凍機のコンデンシングユニット7を据付け、仕切壁1cの左側に画成した小室には電源ユニットなどを収設している。なお、前記の商品収納庫1aの断熱筐体は、薄鋼板製になる内箱と外箱との間に、例えば発泡性樹脂を発泡成形した断熱材を充填した構成になる。
【0003】
かかる自動販売機の商品販売動作は周知の通りであり、商品8は商品収納ラック4の各コラムに収納され、冷却ユニット6で冷却した冷気を庫内に循環送風して商品8を販売適温に保冷している。そして商品販売時には、販売指令に基づくベンド機構4aの動作で商品収納ラック4から払出した商品8が商品搬出シュータ5を経て商品取出口2aに送出される。
【0004】
一方、前記した冷凍機のコンデンシングユニット7は、圧縮機7a,空冷式の凝縮器7b,送風ファン7cを図示のように前後に並べて配置した組立体からなり、冷凍機の運転時には前面外扉2の下部に丸穴ないしスリット状穴を左右に並べて開口した外気取入口2bを通じて機外前方より取り入れた冷却空気(外気)を図示矢印のように機械室1bの室内に送風して凝縮器7b,圧縮機7aを冷却し、その排気を機械室1bの背面に開口した排気口1b-1を通じて排出するようにしている。
【0005】
ところで、前記した従来構成では、冷凍機のコンデンシングユニット7に対する冷却性能,および騒音の漏洩面で次記のような問題点がある。すなわち、前面外扉2は自動販売機の化粧板の役目も果たすことから、扉の前面下部に開口する外気取入口2bは、その穴径,スリット幅を小さくしてできるだけ目立たないように配慮している。このために、機械室に冷却空気を取り込む際に外気取入口2bに生じる圧力損失が増して冷却空気の送風量が低下する。
【0006】
また、コンデンシングユニット7に通じる機械室1bの前面を開放し、かつ前面外扉2には外気取入口2bが開口している構成では、冷凍機の運転に伴って圧縮機7a,送風ファン7cに発生する振動音,風切り音などが騒音となって機械室1bの前面,外気取入口2bを通じて外方に漏洩し、このために自動販売機の前方に伝播する騒音レベルが高くなる。これに対して、昨今では自動販売機をオフイスビルなどの建屋内にに据付ける場合も多いことから、自動販売機から周囲に伝播する騒音が一定レベル以下となるような静粛性が求められている。
【0007】
そこで、自動販売機の騒音レベルを低める対策として、従来より圧縮機,ファン自身の防振性を高めるほか、コンデンシングユニット7を装備した自動販売機のキャビネット1についても、次のような騒音低減対策が提案されている。
すなわち、本発明と同一出願人より先に提案した特開平8−315236号には、機械室1bの前面を塞いでコンデンシングユニットの発生騒音が自動販売機の前方に漏出するのを抑制するようにした上で、機械室の背面側に外気取入口,排気口を左右に振り分けて開口し、機械室内にはコンデンシングユニットを経由して外気取入口と排気口の間にU字形の導風路を形成したもの、さらには前記の外気取入口,排気口に連ねてキャビネットの背面に導風ダクトを敷設し、該導風ダクトを通じてキャビネットの上方側から冷却空気の取入れたり,排気を行うようにした構成が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動販売機の騒音測定,冷凍機コンデンシングユニットに対する冷却空気の冷却性能について、発明者等が行ったテストから、前記提案のように機械室の背面側に冷却空気の取入口と排気口を左と右に分けて開口し、このレイアウトに合わせて機械室内に吸込み,吐出しの導風路をU字状に画成した構成では、十分な騒音低減効果が発揮できないことが判明した。
【0009】
すなわち、前記したU字状の導風路では、冷却空気が送風ファン回転面に対し偏流してその左右領域に圧力差が生じ、これが原因でファンの送風量にも偏流が生じて凝縮器の冷却性能が低下するほか、ファンの風切り音も増大するようになる。このために、騒音の低減効果が十分に発揮できないといった問題が残る。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は自動販売機に搭載した冷凍機のコンデンシングユニットに対する冷却空気の導風路を改良して騒音の低減効果の向上化を図った自動販売機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、商品収納庫が形成される前面扉付きの断熱筐体になるキャビネットの底部側に機械室を画成し、該機械室内に商品を保冷する冷凍機のコンデンシングユニットを搭載装備した自動販売機であり、その冷凍機のコンデンシングユニットが空冷式の凝縮器,送風ファン,圧縮機を前後の順に並べて配置した組立体からなり、かつ機械室を風道として冷却空気をコンデンシングユニットに送風するようにしたものにおいて、
前記機械室の前面を閉塞した上で、その後面にはコンデンシングユニットの後部に向けて開口する冷却空気の排気口,および該排気口の左右両側に振り分けて開口する冷却空気の取入口を設けるとともに、機械室内には前記の各空気取入口からコンデンシングユニットの側方を迂回してコンデンシングユニット前面に通じる吸込導風路を画成する(請求項1)。
【0011】
上記の構成によれば、機械室の前面を閉塞してコンデンシングユニットに発生した騒音が自動販売機の前方に漏洩するの防ぐようにしたことに加えて、機械室の背面側で左右二箇所に分けて開口した外気取入口を通じて吸い込んだ冷却空気は、コンデンシングユニットの左右側方を迂回した後に室内の前部で合流してコンデンシングユニットに向けて導風される。これにより、送風ファンの回転面に対する冷却空気流の偏流,圧力差も殆どなくなって、コンデンシングユニットを効果的に風冷することができるとともに、ファンの風切り音も低下して騒音の発生レベルも低減する。
【0012】
また、本発明によれば、前記の冷却空気導風路を基本構成として、次記のような態様で構成することができる。
(1) 機械室の背面に開口した冷却空気の排気口に連ねてキャビネットの背面に上方に延在する導風ダクトを設ける(請求項2)。
この構成により、コンデンシングユニットを通過して高温化した排気は、導風ダクトを経て外気取入口から十分に離れたキャビネットの後部上方側に排出するので、高温の排気空気が再び外気取入口に吸い込まれるのことがない。また、導風ダクトの中を伝播して外方に漏出する騒音をダクトの距離分で効果的に減衰させることができる。
【0013】
(2) 機械室の背面に開口した冷却空気の取入口に連ねてキャビネットの背面に上方に延在する導風ダクトを設け、該導風ダクトを通じて冷却空気を排気口から十分に離れたキャビネットの上方側から取り込むようにする(請求項3)。
これにより、前項(1) の構成と同様に高温の排気が再び外気取入口に吸い込まれるのを防止するとともに、導風ダクトによる距離の減衰効果で漏洩する騒音のレベルを低減できる。また、自動販売機を屋外に設置する場合に、気温の高い夏期には地表近くの空気温度が高温に熱せられることがあるが、地表から2m程度の高さではそれほどの温度上昇はない。したがって、コンデンシングユニットの冷却空気として外気を導風ダクトを通じて自動販売機の上方から取り込むことで高い冷却効果が発揮できる。
【0014】
(3) 前項(1) ,(2) の構成において、導風ダクト内の導風路を蛇行させたり、あるいは自動車のマフラーのように導風路に沿って断面を拡大,縮小させるなどしてコンデンシングユニットの発生騒音を減衰させる消音機能をもたせ、導風ダクトによる騒音減衰効果をさらに高めるようにする(請求項4)。
(4) 機械室内の導風路,ないし導風ダクト内の導風路に沿って壁面に吸音材を敷設し、外方に漏洩する騒音レベルをより効果的に低減させるようにする(請求項5)。
【0015】
(5) 内箱と外箱の間にプラスチックフォームなどの断熱材を挟んだサンドイッチ構造の断熱筐体としてなる商品収納庫に対し、その背面の外箱壁面と断熱材との間に隙間を形成してその上端を開放した空気通路を形成し、該空気通路を導風ダクトとして機械室の背面に開口した冷却空気の取入口,排気口のいずれかに連通させる(請求項6)。
【0016】
この構成によれば、断熱筐体を構成している断熱材が吸音材として有効に機能し、コンデンシングユニットで発生した騒音が前記の導風ダクト内を伝播する過程で断熱材に吸音され、その結果、外方に漏出する騒音が減衰する。しかも、この導風ダクトは断熱筐体自身の内部に形成することで、資材追加を要せずにコスト増加が防げる。
【0017】
(6) キャビネットの背面に熱交換器として機能する放熱用導風ダクトを敷設した上で、該放熱用導風ダクトの入口,出口をそれぞれ機械室の後面に開口した冷却空気の排気口,取入口に接続し、該放熱用導風ダクトを経由して機械室内に画成した導風路との間に閉ループの循環通風路を形成しする(請求項7)。
この構成によれば、コンデンシングユニットを通過した冷却空気の排気熱は放熱用導風ダクトを通流する過程でダクト壁を通じて大気側に放熱され、低温状態で機械室に還流してコンデンシングユニットを冷却する。しかも、冷却空気の導風路は外方に開放してないので、コンデンシングユニットで発生した騒音の外方への漏洩を最小限に抑えることができるほか、冷却空気の導風路を閉ループとしたことで塵埃の多い周囲環境でもコンデンシングユニットの凝縮器(フィン・チューブ形)が塵埃で目詰まりすることがないように保護できる。
【0018】
(7) さらに、商品収納庫の前面に配備した断熱内扉を、機械室の前面まで下方に延在させて機械室の前面を閉塞するようにした構成がある(請求項8)。
すなわち、断熱内扉はその断熱材に発泡樹脂を用いていることから遮音壁としても有効であり、この断熱内扉で機械室の前面を閉塞することにより高い遮音効果が得られる。これにより、断熱内扉と別に機械室の前面を覆う遮音壁が省略できるほか、自動販売機のメンテナンス時に断熱内扉を開放することで、直ちに機械室内にアクセスしてコンデンシングユニットの凝縮器前面に付設した除塵フィルタを清掃できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で図7,図8に対応する部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
〔実施例1〕
図1(a),(b) は本発明の請求項1,5に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、機械室1bに冷凍機のコンデンシングユニット7を包囲して、内風胴9,および該風胴9の左右,前方域を取り囲む外風胴10からなる風胴を備えている。ここで、内風胴9,外風胴10はその後端を開放して機械室1bの背面にコンデンシングユニット7の後部に通じる冷却空気の排気口11、および排気口11を挟んでその左右両側に振り分けた空気取入口12L,12Rを開口しており、風胴9と10との間には空気取入口12L,12Rからコンデンシングユニット7の前部に配した凝縮器7bの前面へ通じるU字状の吸込導風路13を画成している。また、前記の導風経路に沿って風胴9,10の内壁面には吸音材14が貼着されている。
【0020】
かかる構成において、冷凍機の運転時には図示矢印のようにキャビネット1の背面側から左右の空気取入口12L,12Rを通じて取り込んだ冷却空気がコンデンシングユニット7の側方を迂回して流れ、導風路13の前端で合流,Uターンした上で前方から内風胴9に流入し、コンデンシングユニット7を冷却,通風した後、背面の排気口11から外方に排出される。
【0021】
前記の導風経路から判るように、コンデンシングユニット7を収設した機械室1bの前面は外風胴10の前面壁で閉塞されており、この前面壁が遮音壁の役目を果してコンデンシングユニット7で発生した騒音が機械室1bから前方に伝播するのを防止する。一方、空気取入口12L,12Rは左右二箇所に分けて開口しており、左右の空気取入口12L,12Rより取り込んだ冷却空気は、吸込側導風路13の前端で左右方向から合流した上で、前方から内風胴9の胴内に吸い込まれてコンデンシングユニット7の凝縮器7b,ファン7c,圧縮機7aを通流する。したがって、送風ファン7cの回転面に対する空気流の偏流がなく、これによりファンの風切り音も低くなって発生騒音のレベルが低減する。また、図示例のように導風路に沿って風胴9,10の内壁面に断熱材14を貼着することにより、外部に漏洩する騒音レベルをより一層低減できる。
【0022】
〔実施例2〕
図2(a),(b) は本発明の請求項2に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、図1の構成に加えてキャビネット1の背面には、機械室1bの背後に開口した排気口11に連通して上方に延在する導風ダクト15が敷設されている。この導風ダクト15は冷却空気の排気ダクトであり、その上端がキャビネット1の上方に向けて大気中に開口している。
【0023】
かかる構成により、コンデンシングユニット7に対する冷却空気は、図1と同様に機械室1bの背面に開口している空気取入口12L,12Rから吸い込まれてコンデンシングユニット7を通風した後に、排気口11より導風ダクト15を経由してキャビネット1の上方に排出される。
これから判るように、空気取入口12L,12Rと導風ダクト15の上端に開口している排気吐出口との間の距離が十分に離れているので、導風ダクト15の上端から上方に向けて排出した高温の排気が再び空気取入口12L,12Rに吸い込まれることがなく、これによりコンデンシングユニットを風冷する冷却性能の低下が防げる。
【0024】
また、導風ダクト15を設けたことで、騒音発生源となるコンデンシングユニット7から導風ダクト15の開口端までの騒音伝播経路が長くなり、その距離の増加に伴って騒音の減衰効果も高まる。
〔実施例3〕
図3(a),(b) は本発明の請求項3に対応した前記実施例2の応用実施例を示すものである。この実施例においては、前記の実施例2で述べた導風ダクト15を排気口12と接続する代わりに、導風ダクト15を左右に分割して機械室1b背面に開口している空気取入口12L,12Rとそれぞれ連通接続するようにしている。
【0025】
この実施例においても、実施例2と同様な原理で排気口11と導風ダクト15の上端に開口している外気取り込み口との間の距離が十分に離れているので、機械室1bの背面に開口している排気口11から排出した高温の排気が再び空気取入口12L,12Rに吸い込まれことがなく、これにより冷却性能の低下が防げる。
【0026】
〔実施例4〕
図4(a),(b) は先記の実施例2をさらに改良した本発明の請求項4に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、キャビネット1の背面に敷設した導風ダクト15について、ダクト内部に波形の導風ガイド15aを敷設して導風路を蛇行させ、自動車のマフラーと同様な原理で消音機能を持たせるようにする。
【0027】
これにより、導風ダクト15を通じて外方に漏出するコンデンシングユニットに発生した騒音をさらに低減できる。なお、図示例は機械室1bの排気口11に連通する排気用の導風ダクトを示したが、図3の実施例に示した吸気用の導風ダクトについても同様に実施適用することができる。
〔実施例5〕
図5(a),(b) は本発明の請求項6に対応した先記実施例2の変形実施例を示すものである。この実施例においては、キャビネット1の背面に別部品の導風ダクト(図2参照)を設ける代わりに、商品収納庫1aの断熱筐体を利用して前記導風ダクトと同等な機能を持たせるようにしている。
【0028】
すなわち、キャビネット1の商品収納庫1aを構成する断熱筐体は、良く知られているように薄鋼板製の内箱,外箱と、内箱と外箱の間にプラスチックフォームなどの断熱材を挟んだサンドイッチ構造になる。ここで、(a) 図におけるP部の拡大断面図として表した(b) 図で示すように、内箱1a-1,断熱材1a-2,外箱1a-3からなる断熱筐体の背面側において、断熱材1a-2と外箱1a-3の背板との間の隙間を広げてここに空気通路1dを形成した上で、(a) 図のように前記空気通路1dの上端をキャビネット1の天井側に開口し、下端側では外箱の背板を下方に延ばして機械室1bの背面に開口している排気口11に連通接続させている。
【0029】
この構成によれば、先記実施例2と同様にコンデンシングユニット7を通風して排気口11より流出する冷却空気の高温排気を、前記の空気通路1dを通じてキャビネット1の上方に大気側に排出させることができるとともに、この空気通路1dの片側に露呈しているプラスチックフォームの断熱材1a-2が吸音材として機能し、空気通路1dの中を伝播するコンデンシングユニット7の発生騒音を減衰させて外方へに漏出する騒音レベルを低減させる。
【0030】
しかも、商品収納庫1aの断熱筐体を利用して導風ダクトとなる空気通路1dを形成したことにより、図2の実施例のような導風ダクト15を別に設ける必要がない。
〔実施例6〕
図6(a),(b) は本発明の請求項7に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、キャビネット1の背面に熱交換器として機能する放熱用導風ダクト16を設けるとともに、該放熱用導風ダクト16の入口,出口をそれぞれ機械室1bの後面に開口した排気口11,左右の空気取入口12L,12Rに接続し、該放熱用導風ダクト16を経由して機械室1b内に画成したコンデンシングユニット7の導風路との間に閉ループの循環通風路を形成している。
【0031】
ここで、放熱用導風ダクト16は、その上端を閉塞した上でダクト内の左右に上下方向に延在する導風ガイド16aを設けて左右に分岐した逆U字状の通風路を形成し、前記の導風ガイド16aを仕切りとして導風ガイド16の下端部が機械室1bの背面に開口している冷却空気の排気口11,およびその左右に並ぶ取入口12L,12Rに連通させている。
【0032】
上記の構成により、冷凍機の運転時には図示矢印で示すように、冷却空気が機械室内に画成した導風路と放熱用導風ダクト16との間でコンデンシングユニット7を経由して閉ループ状に循環通風する。これにより、コンデンシングユニット7を通過して高温になった排気は放熱用導風ダクト16を通流する過程でその壁面を通じて周囲の大気側に放熱し、低温になって再び機械室1bの導風路に還流する。したがって、先記の各実施例,あるいは従来構成のように空気取入口,排気口に周囲環境から塵埃が侵入するを防ぐために防塵フィルタを設置するなどの防塵対策,およびその清掃のメンテナンスが必要ない。
【0033】
また、閉ループの循環通風路は外部に開放してないので、コンデンシングユニット7から外部に漏洩する騒音を最小限に低めることができ、特に静粛性が求められる場所に設置する自動販売機の騒音低減策として有効である。
〔実施例7〕
図7(a),(b) および図8は本発明の請求項8に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、商品収納庫1aの前面に配備した断熱内扉3を下方に延長し、その扉面で機械室1bの前面を閉塞するようにしている。
【0034】
また、この実施例では、コンデンシングユニット7を包囲して冷却空気の導風路を画成する風胴についても、図8で示すように内風胴9と外風胴10,および外風胴10の上面に被せた蓋10bとで後面を開放した箱形の風胴を構成し、この風胴内にコンデンシングユニット7を組み込んだ上で、キャビネット1の機械室1bへ引出し可能に収設するようにしている。そして、機械室1b内で仕切壁1cにより仕切られた左側の小室1eを吸込導風路として利用するように、小室1eの後端面を開放して外気を取り入れるようにし、かつ前面を蓋1fで閉塞した上で、仕切壁1cの前部には右側の室に連通する通風口1c-1を開口している。一方、コンデンシングユニット7を包囲した風胴には、前記した仕切壁1cの通風口1c-1に位置を合わせて、外風胴10の左側側壁に通風口10bが開口している。そして、コンデンシングユニット7を風胴とともに機械室1bに収容した状態で、外風胴10の通風口10bと仕切壁1cの通風口1c-1とが重なるようにしている。
【0035】
かかる構成により、コンデンシングユニット7の運転時には、内風胴9と外風胴10との間の吸込導風路および前記した機械室内の小室1eを通じてキャビネットの後面側から吸い込んだ冷却空気が前部で左右方向から合流した後、先記した各実施例と同様に前方から内風胴9に流入してコンデンシングユニット7を通風した後、排気口11を通じて排気される。
【0036】
ところで、この実施例では、先記のように断熱内扉3が機械室1bの前面を閉塞している。しかも、断熱内扉3はその内層の断熱材に発泡樹脂など用いていので遮音壁としての役目も果たす。これにより、コンデンシングユニット7で発生した騒音が自動販売機の前方に伝播するのを断熱内扉3で遮音し、その騒音レベルを低減させることができる。
【0037】
したがって、機械室1bの前面を断熱内扉3で閉塞することにより、図8に示した外風胴10は、その前面壁(遮音壁)を省略して風胴の前面を開放させておくことも可能である。しかも、外風胴10の前面壁を削除して風胴の前面を開放しておけば、自動販売機のメンテナンス時に断熱内扉3を開放するだけで、直ちにコンデンシングユニット7にアクセスして、その凝縮器7bの前面(冷却空気の吸込側)に付設した除塵フィルタを清掃することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、次記の効果を奏する。
(1) 冷凍機のコンデンシングユニットを収設したキャビネットの機械室の前面を閉塞したことにより、キャビネットの前方に漏出するコンデンシングユニットの騒音を低減できるとともに、空気取入口を機械室の背面側で左右二箇所に分けて開口し、該取入口を通じて吸い込んだ冷却空気をコンデンシングユニットの左右側方を迂回した後に室内の前部で合流してコンデンシングユニットに導風するようにした請求項1の構成によれば、送風ファンの回転面に対する左右領域の圧力差,および送風の偏流も発生しなくなり、これにより冷却性能の低下を抑えるとともに、ファンの風切り音も低めて騒音レベルをより一層効果的に低減でき、特に静粛性が求められる場所に設置する場合に有利な低騒音の自動販売機を提供することができる。
【0039】
(2) また、前記請求項1の構成を基本として、キャビネットの背面側に導風ダクトを追加装備した請求項2〜4の構成によれば、コンデンシングユニットを通風した高温の排気が再び空気取入口より吸い込まれことがなくて冷却性能の低下が防げるとともに、導風ダクトを伝播して外方に漏出する騒音を低減できる。
(3) また、冷却空気の導風路に吸音材を敷設した請求項5の構成により、騒音低減の効果がより一層高めることができ、さらにキャビネットの断熱筐体自身に導風ダクトを形成した請求項6の構成によれば、コストの増加を抑えつつ、断熱筐体の断熱材を吸音材として有効に生かして騒音を低減できる。
【0040】
(4) また、キャビネットの背面に放熱用の導風ダクトを設けてコンデンシングユニットを収設した機械室との間に閉ループ状の冷却空気導風路を形成した請求項7の構成によれば、コンデンシングユニットに対してメンテナンスフリーの高い防塵性を確保しつつ、外部への騒音漏洩を最小に抑えることができる。
(5) さらに、商品収納庫の前面に配備した断熱内扉3を下方に延長し、その扉面で機械室の前面を閉塞するようにした請求項8の構成を採用することにより、断熱内扉が機械室の遮音壁としての役目を果たし、前方への騒音漏洩を効果的に低減できるほか、自動販売機のメンテナンス時にも、断熱内扉を開放することで直ちにコンデンシングユニットにアクセスして凝縮器に付設した除塵用フィルタを清掃できるなどの利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図における機械室の横断平面図
【図2】本発明の実施例2に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図における機械室の横断平面図
【図3】本発明の実施例3に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図における機械室の横断平面図
【図4】本発明の実施例4に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図の背面図
【図5】本発明の実施例5に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図におけるP部分の拡大図
【図6】本発明の実施例6に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図の背面図
【図7】本発明の実施例7に対応する自動販売機の構成図であり、(a) は側視断面図、(b) は(a) 図の背面図
【図8】図7における要部構造の分解斜視図
【図9】従来における自動販売機の全体構成を示す扉開放状態の外観図
【図10】図7の内部構造を表す縦断側面図
【符号の説明】
1 キャビネット
1a 商品収納庫(断熱筐体)
1a-2 断熱材
1a-3 外箱
1b 機械室
1c 仕切壁
1d 空気通路
2 前面外扉
3 断熱内扉
4 商品収納ラック
7 冷凍機のコンデンシングユニット
7a 圧縮機
7b 凝縮器
7c 送風ファン
8 商品
9,10 風胴
11 排気口
12L,12R 空気取入口
13 吸込導風路
14 吸音材
15 導風ダクト
16 放熱用導風ダクト

Claims (8)

  1. 商品収納庫が形成される前面扉および断熱内扉付きの断熱筐体になるキャビネットの底部側に機械室を画成し、該機械室内に商品保冷用の冷凍機のコンデンシングユニットを搭載装備した自動販売機であり、前記冷凍機のコンデンシングユニットが空冷式の凝縮器,送風ファン,圧縮機を前後の順に並べて配置した組立体からなり、機械室内を風道として冷却空気をコンデンシングユニットに送風するようにしたものにおいて、
    前記機械室の前面を閉塞した上で、その後面にはコンデンシングユニットの後部に向けて開口する冷却空気の排気口、および該排気口の左右両側に振り分けて開口する冷却空気の取入口を設けるとともに、機械室内には前記の各空気取入口からコンデンシングユニットの側方を迂回してコンデンシングユニット前面に通じる吸込導風路を画成したことを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1記載の自動販売機において、機械室の背面に開口した冷却空気の排気口に連ねてキャビネットの背面に上方に延在する導風ダクトを設け、該導風ダクトを通じてコンデンシングユニットを通過した冷却空気を排出するようにしたことを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項1記載の自動販売機において、機械室の背面に開口した冷却空気の取入口に連ねてキャビネットの背面に上方に延在する導風ダクトを設け、該導風ダクトを通じて外気を取り込むようにしたことを特徴とする自動販売機。
  4. 請求項2,3のいずれかに記載の自動販売機において、導風ダクト内の導風路形状に、コンデンシングユニットの発生騒音を減衰させる消音機能をもたせたことを特徴とする自動販売機。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の自動販売機において、機械室内の導風路,ないし導風ダクト内の導風路に沿って壁面に吸音材を敷設したことを特徴とする自動販売機。
  6. 請求項1記載の自動販売機において、内箱と外箱の間にプラスチックフォームなどの断熱材を挟んだサンドイッチ構造の断熱筐体としてなる商品収納庫に対し、その背面の外箱壁面と断熱材との間に隙間を形成してその上端を開放した空気通路を形成し、該空気通路を導風ダクトとして機械室の背面に開口した冷却空気の取入口,排気口のいずれかに連通させたことを特徴とする自動販売機。
  7. 請求項1記載の自動販売機において、キャビネットの背面に熱交換器として機能する放熱用導風ダクトを敷設するとともに、該放熱用導風ダクトの入口,出口をそれぞれ機械室の後面に開口した冷却空気の排気口,取入口に接続し、該放熱用導風ダクトを経由して機械室内に画成した導風路との間に閉ループの循環通風路を形成したことを特徴とする自動販売機。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の自動販売機において、機械室の前面が、商品収納庫の前面に配備して機械室の前面まで下方に延在する断熱内扉で閉塞されていることを特徴とする自動販売機。
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