JP4186145B2 - コネクタ - Google Patents

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電装品の接続部に使用されるコネクタに関し、特に1次成形部材を挿入物として2次成形するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えばコネクタなどのように1次樹脂からなる1次成形部材を挿入物として、1次成形部材の周囲を2次樹脂からなる2次成形部材で被覆し2次成形する成形部材が公知である。
【0003】
1次成形部材の内部には、端子あるいは導線などの導電部品が設けられている。1次成形部材は、1次樹脂で端子あるいは導線などを固着することにより、端子あるいは導線などの位置を規定している。この1次成形部材を所定の形状の成形型内に挿入し、1次成形部材と成形型との間に2次樹脂を充填することにより、1次成形部材の周囲を2次樹脂で被覆し、例えばソケットなどの所定の形状の2次成形部材を形成している。
上記のような1次成形部材および2次成形部材からなる成形部材の場合、1次成形部材と2次成形部材との境界部から水などが浸入しないように、1次成形部材と2次成形部材との境界部のシール性を高めることが重要である。
【0004】
例えば実開昭61−70016号公報に開示されている成形部材の構造によると、1次成形部材に2次成形部材と溶着する溶着部位を設け、1次成形部材と2次成形部材とを溶着させることにより境界部のシール性を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
実開昭61−70016号公報に開示されている挿入成形部材は、成形部材の構造が簡単であるため、1次成形部材と2次成形部材との境界部から浸入する水などを溶着部の溶着により容易に遮断することができる。
しかしながら、例えばディーゼルエンジンの電磁式燃料噴射弁のコネクタに上記のような成形部材を適用する場合、以下のような問題がある。
【0006】
燃料噴射弁のコネクタの場合、2次成形部材の端部は、噴射弁のニードルを開閉するための電磁コイルへ電力を供給する接続端子を収容する金属製の台座部材を覆うように設けられている。樹脂製の2次成形部材と台座部材との間を密にシールすることは困難であり、2次成形部材と台座部材との間から水などが浸入することを防止できない。そのため、1次成形部材と2次成形部材との境界部が密にシールされていない場合、2次成形部材と金属部材との間から浸入した水は1次成形部材と2次成形部材との境界部に浸入するおそれがある。浸入した水は、正電極部材と負電極部材、または各電極部材と台座部材との間を電気的に短絡させるおそれがある。
【0007】
また、2次成形部材の形状が複雑である場合、1次成形部材に溶着部位を形成しただけでは1次成形部材と2次成形部材との接続部を溶着させ完全にシールさせることは困難である。これは、2次成形部材の肉厚が大きくなると、溶着部位周囲の2次樹脂の流速が低下するため2次樹脂の圧力が低下し、圧力低下にともなって溶着部位近傍における2次樹脂の温度が低下する。その結果、溶着部位が溶融せず、1次成形部材と2次成形部材との境界部におけるシール性が低下するからである。
【0008】
なお、1次成形部材と2次成形部材との溶着性を高めるために2次樹脂の充填時の温度を高めることが考えられる。しかし、充填時の2次樹脂の温度を高めると、2次樹脂自体の熱劣化、樹脂射出ノズルの寿命の短命化、ならびに温度変化による2次成形部材の寸法変化などが発生する。そのため、充填時の2次樹脂の温度を高めることは好ましくない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、1次成形部材と2次成形部材との溶着性を向上させ、導電部材間の電気的な短絡を防止することができるコネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1、4または5記載のコネクタによると、2次樹脂を充填する1次成形部材と成形型との間は所定の間隔に設定されている。この1次成形部材と成形型との間隔は、1次成形部材の突出部が2次樹脂の充填時に、2次樹脂の温度および圧力により溶融するように設定されている。1次成形部材と成形型との間の距離を設定することにより、2次樹脂の充填時の流速が増大するため、突出部近傍での2次樹脂の圧力が上昇する。2次樹脂の圧力が上昇することにより2次樹脂の温度低下が防止され、充填時の2次樹脂の温度を高める必要がない。したがって、2次樹脂の充填時に1次成形部材の突出部は溶融し2次樹脂との溶着性が向上するため、1次成形部材と2次成形部材との結合部を確実にシールすることができる。また、充填時の2次樹脂の温度を高める必要がないため、2次樹脂の熱劣化、射出ノズルの寿命の短命化、ならびに温度変化による2次成形部材の寸法変化などを防止することができる。
【0011】
また、突出部は1次成形部材外周部の正電極部材と負電極部材とを区画するように形成されている。1次成形部材と2次成形部材との境界部をシールすることができるので、1次成形部材と2次成形部材との境界部に浸入した水などを溶着部位で確実に遮断することができる。したがって、浸入した水によって生じる正電極部材と負電極部材との間における電気的な短絡を防止することができる。
【0012】
本発明の請求項2記載のコネクタによると、突出部は正電極部材と負電極部材との間を1次成形部材の軸方向に区画しているので、正電極部材と負電極部材との間における電気的な短絡を防止することができる。
【0013】
本発明の請求項3記載のコネクタによると、突出部を1次成形部材の周方向に連続して形成することにより、正電極部材と負電極部材との間の電気的な短絡だけでなく、正電極部材および負電極部材と台座部材との間に生じる電気的な短絡を防止することができる。
本発明の請求項5記載のコネクタによると、2次成形部材は1次成形部材の周囲で肉厚が概略一定となるように形成されている。肉厚を概略一定とすることにより、2次樹脂の充填時の流速を増大させることができる。
【0014】
本発明の請求項6記載のコネクタによると、充填される2次樹脂の温度は300℃以下であるので、2次樹脂の熱劣化ならびに樹脂射出ノズルの寿命の短命化を防止することができる。
本発明の請求項7および8記載のコネクタによると、突出部の近傍に突起部が形成されている。この突起部は、突出量が突出部の突出量よりも小さく、かつ断面積が突出部の断面積よりも大きくなるように形成されているため、2次樹脂の充填時に2次樹脂と溶着することがない。突起部は2次樹脂と溶着しないため、この突起部は2次樹脂充填後における2次樹脂の膨張または収縮による応力が突出部の溶着部位へ直接作用することを防止する。したがって、2次樹脂の膨張または収縮による溶着部位の破断を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を示す一実施例を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施例によるコネクタを適用したディーゼルエンジンの燃料噴射弁を示している。
図2に示す燃料噴射弁1は、図示しないコモンレールから図示しない燃料配管を介して供給された一定圧の高圧燃料を図示しないディーゼルエンジンの燃焼室に噴射する。
【0016】
燃料噴射弁1は、燃料噴射ノズル10の先端に形成されている噴孔11を開閉するバルブニードル12、燃料噴射ノズル10が設けられた弁ボディ13、弁ボディ13の内部に設けられバルブニードル12を駆動する制御ピストン14、制御ピストン14を噴孔閉塞方向に付勢する高圧の燃料が蓄えられる圧力制御室15、圧力制御室15から低圧側16への高圧燃料の流通を断続する電磁弁20などを備えている。
【0017】
電磁弁20は、圧力制御室15と低圧側16とを断続する電磁二方弁である。電磁コイル21はステータ22内に巻装されており、コネクタ40から電力が供給される。電磁弁20の弁部材23は、シリンダ24の内壁に摺動移動自在に支持されている。弁部材23のステータ22側にはアーマチャ25が固定されている。電磁コイル21への非通電時、弁部材23はスプリング26の付勢力によりプレート27に着座し、圧力制御室15から低圧側16への燃料の流通を遮断している。電磁コイル21への通電時、電磁コイル21に発生する電磁力によりアーマチャ25がステータ22へ吸引され、弁部材23が図2に上方にリフトする。弁部材23がリフトすると、弁部材23はプレート27から離座し、圧力制御室15から低圧側16への燃料の流通が開放される。
【0018】
圧力制御室15から低圧側16への燃料の流通が開放されると、圧力制御室15内の燃料圧力が低下するため、制御ピストン14を介してバルブニードル12を噴孔閉塞方向へ付勢する力が低下する。噴孔閉塞方向へ付勢する力が低下すると、噴孔11近傍の燃料の圧力によりバルブニードル12を噴孔開放方向へ付勢する力によりバルブニードル12が図2の上方にリフトし、噴孔11から燃料が噴射される。
【0019】
一方、圧力制御室15から低圧側16への燃料の流通が遮断されると、圧力制御室15内の燃料圧力が増大する。圧力制御室15内の燃料の圧力が増大すると、制御ピストン14を噴孔閉塞方向へ付勢する力が増大する。噴孔閉塞方向へ付勢する力が増大しバルブニードル12を噴孔開放方向に付勢する力よりも大きくなると、バルブニードル12は図2の下方へ移動し、噴孔11からの燃料の噴射が遮断される。
【0020】
次に、コネクタ40について詳細に説明する。
図2に示すように、コネクタ40は電磁弁20の反噴孔11側に設けられている。コネクタ40は、図1および図3に示すように台座部材としてのハウジング41、1次成形部材50、正電極部材としての正ターミナル42、負電極部材としての負ターミナル43、ならびに2次成形部材60を有している。
【0021】
ハウジング41は、例えばレーザ溶接などにより電磁コイル21を内包するステータ22と一体に接合されている。ステータ22には電磁コイル21に接続されている端子部材としての接続端子221、222が設けられている。ステータ22の接続端子221、222は、ハウジング41に設けられた穴部41aを貫通し、図1に示すようにハウジング41の反ステータ側に突出している。また、図3に示すように接続端子221、222には、ステータ22とハウジング41との間を電気的に絶縁するためのブッシュ44が設けられている。
【0022】
1次成形部材50は、本体51が例えばナイロンなどの熱可塑性の1次樹脂により断面が略T字状の立体形状にて形成されている。1次成形部材50には、導電性の材料で形成されている正ターミナル42および負ターミナル43が設けられている。図3に示すように正ターミナル42および負ターミナル43の各両端部は、本体51の一面(以下、この面を「正面部」という。)から露出するように設けられている。正ターミナル42および負ターミナル43は、接続端子221、222と接続される端子側端部421、431、ならびに図示しない電源供給部に接続される供給側端部422、432を有している。正ターミナル42および負ターミナル43は、両端部以外の部分が本体51に内包されている。
【0023】
1次成形部材50は位置決め部52を有しており、この位置決め部52は図1に示すようにハウジング41に形成されている位置決め穴412に嵌入される。正ターミナル42および負ターミナル43が固着された1次成形部材を、位置決め部52と位置決め穴412とが嵌合するようにハウジング41に載置すると、ハウジング41から突出した接続端子221、222と本体51の正面部から露出する正ターミナル42の端子側端部421および負ターミナル43の端子側端部431とが近接するように1次成形部材50がハウジング41上に定位される。これにより、正ターミナル42の端子側端部421および負ターミナル43の端子側端部431と接続端子221、222との溶接時の位置決めが容易に行われる。
【0024】
図1、図3および図4に示すように、1次成形部材50の本体51には突出部としての溶着突起53が形成されている。溶着突起53は、図3に示すように本体51の外周部に導電部間を遮断するように設けられ、第1突起531、第2突起532、および第3突起533から構成されている。なお、溶着突起53を構成する第1突起531、第2突起532、および第3突起533は、特許請求の範囲に記載の「突出部」に相当する。
【0025】
第1突起531は、正ターミナル42の端子側端部421と負ターミナル43の端子側端部431との間を区画するように本体51の正面部の中央部分に軸方向に形成されている。第1突起531は、正ターミナル42の端子側端部421と負ターミナル43の端子側端部431との間での電気的短絡を防止するために設けられている。なお、本実施例においては、正ターミナル42の供給側端部422と負ターミナル43の供給側端部432との間での電気的短絡を防止するための突起(図3および図4に図示されており、符号の付されていない突起)が、特許請求の範囲に記載の「突出部」とは別途に設けられている。
【0026】
第2突起532は、上記の第1突起531の上端部と接続され、この第1突起531とは垂直な方向、すなわち本体51の軸方向とは垂直な方向に本体51の外周部に沿って連続して形成されている。第2突起532は、正ターミナル42の供給側端部422および負ターミナル43の供給側端部432とハウジング41との間、ならびに正ターミナル42および負ターミナル43の端子側端部421、431と供給側端部422、432との間での電気的短絡を防止するために設けられている。
【0027】
第3突起533は、本体51の両側面部から底面部にかけて本体51を周回するように形成されるとともに、その上端部で第2突起532と接続されるように形成されている。すなわち、本体51の両側面部では、第2突起532と接続して本体51の軸方向に形成され、これに連続して本体51の底面部では上記両側面部に形成されている突起と接続するように形成されている。第3突起533は、ハウジング41と正ターミナル42の端子側端部421および負ターミナル43の端子側端部431との間、ならびに正ターミナル42の端子側端部421と負ターミナル43の端子側端部431との間での電気的短絡を防止するために設けられている。
【0028】
本体51の両側面部および背面部の上端には、第2突起532よりも上部側に配置されている上部突起551が形成されている。この上部突起551は、第2突起532と平行になるように本体51の両側面部から背面部へ連続して形成されている。
また、本体51の両側面部および背面部には、第2突起532よりも下部側に下部突起552形成されている。この下部突起552は、本体51の背面部では上部突起551と同様に第2突起532と平行に連続して形成されているとともに、これと接続するように本体51の両側面部では第3突起533と平行、すなわち本体51の軸方向に形成されている。なお、上部突起551および下部突起552は、特許請求の範囲に記載の「突起部」に相当する。
【0029】
上記の上部突起551および下部突起552により、第2突起532および第3突起533は上下を挟まれたような状態となる。これらの上部突起551および下部突起552は、その突出量が溶着突起53の突出量よりも小さく、その断面積が溶着突起53の断面積よりも大きくなるように形成されている。
【0030】
上部突起551および下部突起552の突出量および断面積を上述のように規定することにより、上部突起551および下部突起552と後述する成形型70との間の距離が溶着突起53と成形型70との距離よりも大きくなる。そのため、上部突起551および下部突起552の近傍では2次樹脂の温度が上昇せず、上部突起551および下部突起552と2次樹脂とが溶着することはない。
【0031】
また、第2突起532および第3突起533を上下から挟み込むように上部突起551および下部突起552を形成することにより、2次樹脂の充填後に温度変化により2次樹脂が膨張または収縮した場合でも、第2突起532および第3突起533の溶着部位に直接応力が加わることはない。そのため、上部突起551および下部突起552は、第2突起532および第3突起533の溶着部位における破断を防止する。
【0032】
図1に示す2次成形部材60は2次樹脂からなり、1次成形部材50の周囲を被覆するように形成されている。2次樹脂としては、例えば1次樹脂と同様にナイロンなどの熱可塑性樹脂が使用される。
2次成形部材60は、図5に示すように所定の形状の成形型70内に1次成形部材50が挿入物として挿入された後、挿入された1次成形部材50と成形型70との間の空隙72に2次樹脂を充填することにより形成されている。なお、この図5は図1のA部を拡大した図である。
【0033】
成形型70は、1次成形部材50との間が所定の間隔となるように配置されている。このとき、1次成形部材50の本体51の溶着突起53が形成されている面54と成形型70の内壁面71との間の距離D(mm)は、1≦D<2である。すなわち、2次成形部材60の肉厚T(mm)は、Dとほぼ等しく1≦T<2である。この肉厚Tは、1次成形部材50の周囲でほぼ一定である。また本実施例では、溶着突起53の高さdは、約0.5mmである。
【0034】
以下、距離Dおよび高さdを決定した理由について説明する。
図6に示すように、2次成形部材60の肉厚T、すなわちDが大きくなるにしたがって、1次成形部材50の溶着突起53は溶着比率(溶着強度)が低下する。この溶着比率(溶着強度)Rは、2次成形前の溶着突起53の断面積をA、2次成形後に溶着突起53の溶着した部位の断面積をaとすると、
【0035】
R=a/A
から求められる。すなわち、1次成形部材50の溶着突起53と2次成形部材60との溶着割合を示している。
【0036】
図6に示すように、Dの値を1mm〜4mmまで変化させると、D=1mmのとき溶着比率Rは約60%であるのに対し、D=4mmのときRは20%以下となる。これは、以下のような理由である。
【0037】
図7に示すように、1次成形部材50と成形型70の内壁面71との間の空隙72の幅すなわちDが大きくなると、例えばD=4mmのとき、空隙72に充填される2次樹脂の流通が容易であるため、2次樹脂の流速が低下し溶着突起53近傍で空隙72を通過する2次樹脂の圧力の上昇がわずかとなる。2次樹脂の圧力の上昇がわずかであると、2次樹脂の充填とともに溶着突起53近傍における2次樹脂の温度が低下する。その結果、溶着突起53の溶融が困難となるため溶着比率Rが低下し、1次成形部材50の溶着突起53と2次樹脂からなる2次成形部材60との溶着が不完全となる。
【0038】
これに対し、D=1mmのとき、2次樹脂の流速が高くなり、2次樹脂の充填が進むとともに溶着突起53近傍の圧力が大きく上昇する。2次樹脂の圧力が上昇すると、2次樹脂の温度低下が防止される。その結果、溶着突起53を確実に溶融させることができ、溶着比率Rが向上する。
【0039】
一方、図示していないがD(mm)<1のとき、2次樹脂の流速は高まるものの、2次樹脂の空隙72の通過が困難となり、溶着突起53近傍への2次樹脂の流れが悪化する。また、充填される2次樹脂の流量に対する成形型70の内壁面71との接触面積の割合が増大するため、2次樹脂の熱が成形型70に奪われ、2次樹脂の温度が低下する。そのため、2次樹脂の充填不良、および溶着突起53と2次樹脂との溶着不良が生じる。
【0040】
また、本実施例では溶着突起53の高さdを約0.5mmに設定している。dが大きくなると2次樹脂が通過する空隙72が小さくなり、上述のように溶着突起53近傍への2次樹脂の流れが悪化する。また、dを小さくすると、溶着突起53近傍の2次樹脂の流速が低下し、かつ溶着突起53の熱容量が小さくなるため溶着突起53の溶融が困難となる。したがって、D(mm)の値を1≦D<2に設定する場合、dは約0.5mmとするのが好ましい。
上述のように1次成形部材50と成形型70の内壁面71との間の距離Dを規定することにより、2次樹脂充填時における溶着突起53近傍での2次樹脂の圧力低下、および温度低下が防止される。そのため、充填する2次樹脂の温度を高める必要がなく、充填される2次樹脂の温度は300℃以下に設定されている。
【0041】
2次樹脂の温度をさらに高めることにより、2次樹脂の流速を増大させることができるものの、2次樹脂そのものの熱劣化、樹脂射出ノズルの寿命短命化、または温度変化の増大による2次成形部材60の寸法変化などが発生し、2次樹脂の温度上昇による利点は少ない。
【0042】
以上説明したように本実施例のコネクタ40によると、2次樹脂の充填時に溶着突起53が2次樹脂の温度および圧力により溶融するように1次成形部材50と成形型70との間の距離D(mm)を1≦D<2に設定している。また、2次成形部材60は1次成形部材50の周囲における肉厚Tがほぼ一定となるように形成されている。これにより、充填時に空隙72を通過する2次樹脂の流速が増大するため、溶着突起53近傍における2次樹脂の圧力が上昇し、溶着突起53近傍における2次樹脂の温度低下を防止することができる。したがって、2次樹脂の充填時に1次成形部材50の溶着突起53を確実に溶融させることができ、1次成形部材50と2次成形部材60との溶着性が向上し、1次成形部材50と2次成形部材60との境界部を確実にシールすることができる。
【0043】
また、溶着突起53近傍での2次樹脂の温度低下を防止することにより、充填する2次樹脂の温度を300℃以下とすることができる。したがって、2次樹脂の熱劣化、樹脂射出ノズルの寿命の短命化、温度変化による2次成形部材60の寸法変化、ならびに2次成形部材60内での気泡の発生などを防止することができる。その結果、コネクタ40の熱衝撃度が向上し、使用中の温度変化によるクラックなどの発生を防止することができる。
【0044】
本実施例のコネクタ40によると、1次成形部材50は外周部に溶着突起53である第1突起531、第2突起532、ならびに第3突起533を有している。これらの第1突起531、第2突起532および第3突起533は、相互に接続して形成されている。そして、第1突起531は正ターミナル42の端子側端部421と負ターミナル43の端子側端部431との間を区画する位置に形成され、第1突起531と2次成形部材60とが溶着することにより端子側端部421と端子側端部431との間で発生する電気的な短絡を防止することができる。第2突起532は本体51の軸方向中央部に外周部を包囲するように連続して形成され、第2突起532と2次成形部材60とが溶着することにより供給側端部422および供給側端部432とハウジング41との電気的短絡、ならびに正ターミナル42と負ターミナル43との電気的短絡を防止することができる。第3突起533は本体51の側面部から底面部にかけて本体51を周回するように形成され、第3突起533と2次成形部材60とが溶着することによりハウジング41と端子側端部421および端子側端部431との間、ならびに端子側端部421と端子側端部431との間での電気的な短絡を防止することができる。したがって、例えば2次成形部材60とハウジング41との間から水が浸入した場合でも、導電部材間における電気的な短絡を防止することができる。
【0045】
さらに、上部突起551と下部突起552とにより、2次成形部材60の収縮や膨張の際に溶着部に直接応力が加わることによる破断などを防止することができる。
【0046】
以上、本発明の一実施例ではコネクタをディーゼルエンジンの燃料噴射弁に適用した例について説明したが、本発明としては燃料噴射弁に限るものではなく、その他の電装品にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるコネクタを示し、一部を切断した側面図である。
【図2】本発明の一実施例によるコネクタを適用した燃料噴射弁を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるコネクタの構成を示す分解斜視図である。
【図4】図1の矢印IV方向から見た矢視図である。
【図5】図1のA部分を拡大した1次成形部材と成形型とを示す模式図である。
【図6】2次成形部材の肉厚と溶着比率との関係を示す図である。
【図7】2次成形部材の肉厚を変化させることによる溶着突起近傍の圧力および温度の変化を示す図である。
【符号の説明】
40 コネクタ
41 ハウジング(台座部材)
42 正ターミナル(正電極部材)
43 負ターミナル(負電極部材)
50 1次成形部材
53 溶着突起(突出部)
60 2次成形部材
221、222 接続端子(端子部材)
551 上部突起(突起部)
552 下部突起(突起部)

Claims (8)

  1. 導電性の端子部材が設けられている金属製の台座部材と、
    前記台座部材の前記端子部材が突出している側に載置されている1次成形部材と、
    前記1次成形部材に設けられ、一端が前記端子部材に接続され他端が前記1次成形部材から露出するように設けられている正電極部材および負電極部材と、
    前記1次成形部材と該1次成形部材から所定の間隔で配置されている成形型との間に充填される2次樹脂から形成され、前記1次成形部材を被覆している2次成形部材と、
    前記1次成形部材の外周部の外壁から突出し前記正電極部材と前記負電極部材とを区画するとともに前記正電極部材および前記負電極部材の一端側と他端側とを区画するように連続して形成され、前記2次樹脂の充填時に前記2次樹脂と溶着する突出部と、
    を備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記突出部は、前記正電極部材と前記負電極部材との間に前記1次成形部材の軸方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記突出部は、前記1次成形部材の周方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 前記1次成形部材の前記突出部が形成されている面と前記成形型の内周部との間の距離D(mm)は、
    1≦D<2
    であることを特徴とする請求項1、2または3記載のコネクタ。
  5. 前記2次成形部材は、前記1次成形部材の周囲で肉厚が概略一定であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のコネクタ。
  6. 充填される前記2次樹脂の温度は、300℃以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のコネクタ。
  7. 前記1次成形部材外周部の前記突出部近傍に、突出量が前記突出部よりも小さく、かつ断面積が前記突出部よりも大きな突起部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のコネクタ。
  8. 導電性の端子部材が設けられている金属製の台座部材と、
    前記台座部材の前記端子部材が突出している側に載置されている1次成形部材と、
    前記1次成形部材に設けられ、前記端子部材に接続されている正電極部材および負電極部材と、
    前記1次成形部材と該1次成形部材から所定の間隔で配置されている成形型との間に充填される2次樹脂から形成され、前記1次成形部材を被覆している2次成形部材と、
    前記1次成形部材の外周部の外壁から突出し前記正電極部材と前記負電極部材とを区画するように形成され、前記2次樹脂の充填時に前記2次樹脂と溶着する突出部と、
    前記1次成形部材外周部の前記突出部近傍に形成され、突出量が前記突出部よりも小さく、かつ断面積が前記突出部よりも大きな突起部と、
    を備えることを特徴とするコネクタ。
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