JPH0211148Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0211148Y2
JPH0211148Y2 JP15477284U JP15477284U JPH0211148Y2 JP H0211148 Y2 JPH0211148 Y2 JP H0211148Y2 JP 15477284 U JP15477284 U JP 15477284U JP 15477284 U JP15477284 U JP 15477284U JP H0211148 Y2 JPH0211148 Y2 JP H0211148Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
resin molded
insert
coil wire
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15477284U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6170016U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP15477284U priority Critical patent/JPH0211148Y2/ja
Publication of JPS6170016U publication Critical patent/JPS6170016U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0211148Y2 publication Critical patent/JPH0211148Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は予め成形しておいた樹脂成形品をイン
サート物として再び成形を行うことにより製品と
なる樹脂成形品の構造に関するもので、例えば自
動車エンジンの燃焼を制御するためのバキユーム
スイツチングバルブ等の構造に利用できるもので
ある。 (従来の技術) バキユームスイツチングバルブを第3図により
説明すれば、電磁弁としてコイルワイヤを巻くた
めのコイルボビン2を成形した後、コイルワイヤ
3をコイルボビンに巻き、これをインサート物と
して更にボデーアウター4を形成するという構造
である。このような構造においてはボデーアウタ
ーにコイルワイヤを固定保持するということは可
能であるが、コイルワイヤ部への水、薬液等の侵
入を防止するということは困難であつた。 この原因はボデーアウター成形時にボデーアウ
ターとコイルボビンとの界面2aが溶着せず、ス
キマを生ずるためであり、この欠点を解消するた
めに当発明者は特願昭59−010560号の明細書に示
すように、ボデーアウターとコイルボビンとの界
面をボデーアウター成形時に溶着しコイルワイヤ
部への水等の侵入を防止できる材料組成を提案し
た。 しかしこの材料組成においては溶着強度のバラ
ツキが大きく、厳しい環境下においてはコイルワ
イヤ部3への水の侵入を完全に防止することは非
常に困難であることが判明した。 (考案が解決しようとする問題点) そこで本考案はバキユームスイツチングバルブ
において、自動車に装着されて厳しい環境におい
て使用されてもコイルワイヤ部へ水が侵入すると
いう問題を解決し、コイルワイヤ部への水等の侵
入のないバキユームスイツチングバルブの構造
を、その技術的課題とするものである。 〔考案の構成〕 (問題点を解決するための手段) 上記技術的手段を解決するために講じた技術的
手段は、樹脂成形品をインサート物として樹脂に
て成形してなる樹脂成形品において、溶着強度が
強く、より信頼性の高い溶着部の構造とするもの
で、コイルボビンとしての第1の樹脂成形品とボ
デーアウターとしての第2の樹脂成形品が接する
面の第1樹脂成形品側に両斜面のなす角度が90度
以上の斜面を持つ溝を1個あるいは複数個設ける
もので、第1の樹脂成形品の材質がナイロンで第
2樹脂成形品の材質がポリプチレンテレタレート
とし又は前記第1の樹脂成形品の材質が6ナイロ
ンで、第2の樹脂成形品の材質が66ナイロンより
なるバキユームスイツチングバルブの構造であ
る。 (作用) 上記技術的手段は次のように作用する。すなわ
ち、インサート物となる成形品の溶着面に1つま
たは複数個の両斜面がなす角度が90度以下の傾斜
をもつ溝を設けることにより、 (1) 溶着面積が増大し、 (2) 後成形材料の樹脂温度が低下するのを防止
し、 (3) 後成形材料の流入端の樹脂温度を昇温させ、 この結果溶着強度が著しく向上するものであ
る。前記溝を設けることにより、インサート物と
なる成形品と後成形材との接触面積が増大し、溶
着強度自体が大きくなると共に、金型と流入した
後成形材との間にインサート物である成形品が介
在するため後成形材の樹脂温度が金型への伝熱に
より低下するのを防止することができる。更にこ
のような溝を設けることにより流入している後成
形材に関して残留エアーが断熱圧縮され急激に樹
脂温を昇温させるもので、この結果溶着強度を著
しく大きくすることができるものである。 (実施例) 以下、上記技術的手段の実施例について説明す
る。 1は電磁弁で、2は第1樹脂成形品であるコイ
ルボビンで、3はコイルワイヤ、4は第2樹脂成
形品であるボデーアウターである。コイルボビン
とボデーアウターを溶着面2aにおいて溶着し外
部から水分、薬液が侵入し、コイルワイヤ3の絶
縁性が低下するのを防止するもので、特願昭59−
010560号に示すようにニトリルゴム15重量%、ガ
ラス繊維30重量%を配合した6ナイロンにてコイ
ルボビンを成形し、コイルワイヤを巻いた後ガラ
ス繊維30重量%を配合した66ナイロンを用いて射
出成形により電磁弁を成形したところ、コイルボ
ビンとボデーアウターの間の溶着面は完全にシー
ルされていたが、本成形品を組付けた後、−40℃
雰囲気中に1H→120℃雰囲気中にて、16V通電状
態にて1Hの熱衝撃試験を20サイクル行つたとこ
ろ5個中5個すべてがシール性を示さなかつた。 そこで溶着面2aにて先端角が、120゜,90゜,
50゜,30°及び15゜の溝をそれぞれ1つ設けた構造の
成形品L、先端面が50゜の溝を2個設けた構造の
成形品M、及び幅4mm、深さ10mmの溝を1つ設け
た構造の成形品Nをそれぞれ成形しシール性の評
価を行つた。この場合の成形時の射出成形条件は
シリンダ温度280℃、型温60℃、射出1次圧35
Kg/cm2(ゲージ圧)とし、シール性の評価は日本
工材(株)“ミクロチエツク”染色浸透探傷剤を用い
た。この結果を第1表に示す。
〔特有の効果〕
本考案は次の特有の効果を有する。すなわち、
溶着面と傾斜角90゜以下の溝を設けることにより、
シール性は第1表に示すように改善されるが、比
較例に示すように(1)矩形の溝を設けるとか、(2)溶
着面にインサート物と後成形材の両者に対して接
着性を有する接着剤を介在させる方向があるが、
(1)の方法は溶着面積を増すことにより第1表に示
すように本発明の構造に比べ効果は小さく、更に
矩形の溝を設けるためには溶着面の幅が大きくな
り従つて製品の小型化がむつかしく、また(2)の方
法は、インサート物と後成形材の両者に接着性を
持つ接着剤を選択するのがむつかしく、接着剤を
塗布する工程が必要となり、後成形材の成形時に
接着剤が流れ、外観が悪くなり、これに対して本
考案は余分な工程を要せず、外観が優れ、小型化
に有利であり、更に溶着強度も非常に強い効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の断面図であり、第2図は要
部の断面拡大図で、イ及びロは実施例でハは比較
例を示す。第3図は従来例の断面図である。 2……第1樹脂成形品、2a……接触面、3…
…コイルワイヤ、4……第2樹脂成形品。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コイルワイヤなどの電装品を装着した第1樹脂
    成形品を、インサート物として第2樹脂成形品に
    て成形してなる樹脂成形品において、前記第1樹
    脂成形品と第2樹脂成形品が接触する面の第1樹
    脂成形品側に両斜面のなす角度が90度以下の斜面
    を持つ溝を1個または複数個設け、前記第2樹脂
    成形品を、溝を形成する山形をおおうように成形
    したインサート成形品の構造。
JP15477284U 1984-10-12 1984-10-12 Expired JPH0211148Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15477284U JPH0211148Y2 (ja) 1984-10-12 1984-10-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15477284U JPH0211148Y2 (ja) 1984-10-12 1984-10-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6170016U JPS6170016U (ja) 1986-05-13
JPH0211148Y2 true JPH0211148Y2 (ja) 1990-03-20

Family

ID=30712764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15477284U Expired JPH0211148Y2 (ja) 1984-10-12 1984-10-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0211148Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4186145B2 (ja) * 1999-09-30 2008-11-26 株式会社デンソー コネクタ
JP2018149708A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 アイシン精機株式会社 二次成形品、電子部品および電子部品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6170016U (ja) 1986-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0450102Y2 (ja)
JPH0211148Y2 (ja)
CA2413524A1 (en) Injection nozzle for plastic injection moulding equipment
CA2254099A1 (en) Method of manufacturing composite insulator and packing member for use in same
JPH0325361Y2 (ja)
JPH0514062Y2 (ja)
JPS60137295U (ja) 改良された内張り管組立品
JPH044986Y2 (ja)
JPS6346766Y2 (ja)
JP2973015B2 (ja) 合成樹脂成形品のボール圧入方法
JPS624992Y2 (ja)
JPH0127279Y2 (ja)
JP2562967Y2 (ja) リング溝部のマスキング用治具
JPH0520586Y2 (ja)
JPH0211234Y2 (ja)
JPS6319641Y2 (ja)
JPS61140698A (ja) 配管端部防食用t型管継手の製造方法
JPH06281040A (ja) 電磁アクチュエータ
JPH0431809Y2 (ja)
JPH0114990Y2 (ja)
JPS6115310B2 (ja)
JPH0313660Y2 (ja)
JPS5941067B2 (ja) 外装モ−ルド形電磁弁
JPH0222539Y2 (ja)
KR850002927Y1 (ko) 합성수지관