JPH0313660Y2 - - Google Patents

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JPH0313660Y2
JPH0313660Y2 JP1985001909U JP190985U JPH0313660Y2 JP H0313660 Y2 JPH0313660 Y2 JP H0313660Y2 JP 1985001909 U JP1985001909 U JP 1985001909U JP 190985 U JP190985 U JP 190985U JP H0313660 Y2 JPH0313660 Y2 JP H0313660Y2
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solenoid
glass cloth
cloth tape
thermosetting resin
solenoid assembly
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は熱硬化性樹脂をモールドして被覆した
封止形ソレノイドを備えた電磁弁に関する。
〔背景技術〕
通常の空気圧制御用等に用いられる電磁弁は、
第3図にも示す通り、空気の出入操作をする主弁
部1に、この主弁部1の動作を制御するソレノイ
ド組立体2を一体的に設けたものからなり、主弁
部1は空気の入口ポート3、出口ポート4,5お
よび排気ポート6,7を有する。主弁部1は、弁
本体中に弁体(スプール弁にあつては弁軸)と弁
座を設けてなり、ソレノイド組立体2はソレノイ
ド中にプランジヤ摺動自在に設けてなる。このソ
レノイド組立体2はソレノイドが塵埃や湿気の付
着による電気的特性の劣化や漏電を嫌うものであ
るところから、今日では熱硬化性樹脂をソレノイ
ド組立体2の周りに一体にモールドして被覆封止
することが行われている。
しかしながら、ソレノイド組立体2はソレノイ
ドコイルへの電流の印加による発熱に伴つて、こ
のソレノイドコイル自体が熱応力を受け、外部か
ら加わる振動とも相まつて、熱硬化性樹脂の内部
にクラツクを発生するることとなり、ついにはこ
のクラツクが外部にも進行して熱硬化性樹脂の被
覆による封止効果が失われ、この結果、所期の塵
埃、湿気の浸入防止効果が得られなくなるという
問題点があつた。
また、他の電磁弁としては、たとえば特開昭59
−180180号公報に開示されたものがある。
すなわち、この電磁弁は、円筒状部およびター
ミナル部を有する樹脂製のボビンと、このボビン
の円筒状部に巻線され、前記ターミナル部に電気
的に接続するコイルと、このコイルおよび前記タ
ーミナル部を覆う防水膜とを備えてなるものであ
る。
しかし、この電磁弁は防水性能を低下させるこ
となく、製造コストを引下げるために粉末樹脂に
より防水膜を成形するものであつて、前記した電
磁弁と同様にクラツクが発生するという問題があ
つた。
さらに、他の電磁弁としては、たとえば特開昭
58−61378号公報に開示されたものがある。
すなわち、この電磁弁は、ボビンおよびモール
ドケースの材料として、66ナイロンの樹脂材に
それぞれ設定範囲量のガラス繊維を含有させ、成
形後の収縮、応力緩和等により、密着性の低下を
防止するものである。
しかし、含有ガラス繊維による剛性には限界が
あり、このためボビンおよびモールドケース間の
間〓を完全に回避することは困難であり、たとえ
Oリングを設けても、締め代の均一化を完全に行
えず、防水を完全に行うことは困難であるという
問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、ソレノイド組立体にモールド
により被覆封止した被覆層にクラツクが発生する
のを防止し、防水性能を向上させることのできる
電磁弁を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案は、ソレノイド、鉄心およびプランジヤ
を有するるソレノイド組立体にガラスクロステー
プを予め巻装しておき、このガラスクロステープ
を包むようにソレノイド組立体の略全体を熱硬化
性樹脂によつてモールドして被覆封止した構成と
している。
したがつて、ソレノイドコイルの発熱その他の
外部条件によりソレノイド組立体が変形したり、
または熱硬化性樹脂自身が収縮した場合でも、ガ
ラスクロステープがそれらに生じる応力を吸収
し、熱硬化性樹脂のクラツク発生を有効に防止す
る。こうして、ソレノイドコイル自体およびこれ
を取り付けた電磁弁の主弁部の品質と信頼性を向
上し、耐久性を改善できる。
また、ソレノイド組立体にガラスクロステープ
を巻装するだけで、被覆層のクラツクの発生を防
止できるので、工数を低減させ、コストの低廉化
を図ることができる。
〔実施例〕
第1図および第2図はそれぞれ本考案の電磁弁
における封止形ソレノイドの一実施例を詳細に示
す断面図と封止前の斜視図である。
本実施例において、11は箱形の外側鉄心で、
この外側鉄心11の頂部に設けた取付孔12には
ステンレスパイプ13の一端が嵌合保持され、そ
の他端は外側鉄心11の開口部に突出している。
このステンレスパイプ13の外周には絶縁材か
らなるボビン14が嵌挿され、このボビン14に
ソレノイドコイル15が巻装されている。
また、このボビン14、、ソレノイドコイル1
5を収容した外側鉄心11の開口部端には下側鉄
心16が取り付けられて、その開口部を塞いでい
る。
なお、この下側鉄心16には、ステンレスパイ
プ13内を摺動するプランジヤ17の下端が突出
する透孔18が設けられている。なお、ソレノイ
ドコイル15の引出線19は外側鉄心11側面の
透孔(図示しない)および絶縁ブツシユ20を通
じて外部に引き出されている。
また、このような構成のソレノイド組立体Aは
第2図に示すように、外側鉄心11の外周面の一
部にガラスクロステープ21や巻装されている。
このガラスクロステープ21は引出線19の引出
部分およびプランジヤ17の突出部分を除く全周
に巻装してもよい。なお、22はガラスクロステ
ープ21の巻き端を固定する粘着テープである。
さらに、ガラスクロステープ21を巻装したソ
レノイド組立体Aの周囲には熱硬化性樹脂、たと
えばエポキシ樹脂をモールドにより被覆して封止
した構造とされている。この被覆層23はモール
ド金型に設置したソレノイド組立体Aの周囲に樹
脂を射出または注入することにより形成され、ガ
ラスクロステープ21は被覆層23の樹脂中に埋
め込まれた状態となる。なお、、24は被覆層2
3の上記取付孔12対向部位に形成した透孔で、
この透孔24にはゴムなどのキヤツプ25が嵌挿
されている。
かかる構成になる封止形ソレノイドにあつて
は、熱硬化性樹脂の被覆層23がソレノイド組立
体A内への塵埃や湿気の浸入を阻止するととも
に、上記ガラスクロステープ21が被覆層23の
補強材として機能し、ソレノイドコイル15の発
熱によるソレノイド組立体Aの変形や熱硬化性樹
脂自身の変形あるいは樹脂と金属との熱膨張係数
の差異に伴う応力を吸収するように作用する。そ
の結果、被覆層23にクラツクが発生するること
を有効に防止でき、また、被覆層23の内部クラ
ツクが外部に達することをガラスクロステープ2
1の部位で阻止することができる。
このように、ソレノイド組立体にガラスクロス
テープを介して熱硬化性樹脂を被覆封止してなる
被覆層を形成することにより、この熱硬化性樹脂
の保護を図り、終局的にソレノイド組立体の保護
を図ることができるものである。
〔効果〕
本考案によれば、ソレノイドコイル等を含むソ
レノイド組立体の表面にガラスクロステープを巻
装し、このガラスクロステープを包むようにソレ
ノイド組立体の外周の略全域にわたり熱硬化性樹
脂のモールドによる被覆層を設けたので、熱応力
やその他の外部応力等を受けてソレノイド組立体
または熱硬化性樹脂自身が変形したり、樹脂と金
属との熱膨張係数の差異に起因して応力が発生し
てもガラスクロステープが応力を吸収し、熱硬化
性樹脂の変形を阻止する。したがつて、熱硬化性
樹脂の被覆層にクラツクが発生するのを有効に防
止でき、また仮に被覆層の内部にクラツクが発生
したとしても、その内部クラツクが被覆層の外部
まで達することを阻止することができ、封止形ソ
レノイドとしての信頼性が向上するなどの効果が
得られるものである。
また、ソレノイド組立体にガラスクロステープ
を巻装するだけで、被覆層のクラツクの発生を防
止できるので、工数を低減させ、コストの低廉化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電磁弁における封止形ソレノ
イドの断面図、第2図はソレノイド組立体のガラ
スクロステープ巻装状態を示す斜視図、第3図は
本考案を適用できる電磁弁の一例の全体の概略正
面図である。 1…主弁部、2…ソレノイド組立体、11…鉄
心、15…ソレノイドコイル、16…鉄心、17
…プランジヤ、21…ガラスクロステープ、23
…被覆層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ソレノイドコイル、鉄心およびプランジヤを備
    えたソレノイド組立体にガラスクロステープを巻
    装し、その巻装したガラスクロステープを包むよ
    うに前記ソレノイド組立体の外周を熱硬化性樹脂
    でモールドして被覆封止してなる被覆層を形成し
    たことを特徴とす電磁弁。
JP1985001909U 1985-01-11 1985-01-11 Expired JPH0313660Y2 (ja)

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JP1985001909U JPH0313660Y2 (ja) 1985-01-11 1985-01-11

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Publication Number Publication Date
JPS61117969U JPS61117969U (ja) 1986-07-25
JPH0313660Y2 true JPH0313660Y2 (ja) 1991-03-28

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ID=30475084

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2539077Y2 (ja) * 1992-07-28 1997-06-18 エスエムシー株式会社 ソレノイド

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5861378A (ja) * 1981-10-07 1983-04-12 Aisin Seiki Co Ltd 電磁弁
JPS59180180A (ja) * 1983-03-29 1984-10-13 Nippon Denso Co Ltd 電磁弁及びその製造方法

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JPS5861378A (ja) * 1981-10-07 1983-04-12 Aisin Seiki Co Ltd 電磁弁
JPS59180180A (ja) * 1983-03-29 1984-10-13 Nippon Denso Co Ltd 電磁弁及びその製造方法

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JPS61117969U (ja) 1986-07-25

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