JP4186138B2 - 履物 - Google Patents

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下たび等の作業用履物、バスケットボール用シューズ等の運動用シューズ、一般的な深靴等踝部を被うアッパーを備えた履物に係り、踝部の保護機能を備えた履物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下たび等足首の部分まで被うようになっている履物は、各種のものが用いられている。そして、このような履物においては、アッパーが踝部を被う構成となっているが、この部分の足は課が外方に膨出しているため、履用中に他の器物に衝突したり、接触したりして、足に損傷を受ける虞があった。
【0003】
このために、踝部に保護片を当接する等して保護することが提案されているが、これらの提案では、単に外方に保護片を取り付けるか、あるいはこれにクッション材を併用させるかであって、十分なものとはいえないものであった。
特に従来の提案では、踝部が膨出していること及びこの部分は肉がなく硬く盛り上がっていることにまで十分な検討がなされておらず、このため保護片を取り付けることによりかえって履用中に踝部がアッパー内で擦れてしまうことが懸念される状況にあった。
【0004】
又アッパーの踝部は、他の部分より膨出しているため、特にアッパー生地が地下たび等の布地の場合、踝部下方位置に踝との落差に起因するアッパー生地の皺の発生が避けられない恨みがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の状況に鑑み、地下たび等踝部を被うアッパーを備えた履物において、踝の形状に十分適合し、その保護が十分になされ、かつ踝部下方位置の皺の発生防止にも寄与し得る履物について検討した結果、本発明をなすに至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明の要旨とするところは、踝部を被うアッパーを備えた履物において、踝部相当箇所のアッパー生地に開口部を設け、該部に柔軟性のある生地又は切り込みを設けた生地を配置すると共に、該部外側に踝の膨出に沿う立体状をなす保護片を取り付け、これにより踝の膨出を包み込むように収納して保護したことを特徴とする履物にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例として示す図面に基づいて説明する。
図1、図2及び図4は、本発明を地下たびに適用した例を示しており、このうちの図1は地下たびの四指側から見た斜視図、図2は図1のII−II線の拡大断面図、図4は本発明に用いる保護片の斜視図である。
【0008】
これらの図において、1は地下たびのアッパーであり通常綿布からなる表布1Aと裏布1Bを縫製して、足からふくらはぎに至る部分を被う形状になっている。そしてこのアッパー1には、同様に綿布からなる中底(図示略)が結合されており、さらにこの下面にゴム又は合成樹脂からなる接地底2が縫い付け、貼り付けあるいは両者の併用により一体化されている。なお、図中1C、1D、1Eは、それぞれ親指部、四指部、踵部の補強布である。
【0009】
本発明は上記の如き構成からなる地下たびにおいて、アッパー1の踝部相当箇所に保護片4を取り付けたものであるが、踝部の膨出に見合うように立体状にし、これにより踝を包み込むようにして設けようとするものである。
【0010】
すなわち図2に示すように、踝部相当箇所のアッパー1生地のうち表布1Aに、窓状に開口した開口部3を穿孔し、該部外側には踝の膨出に沿う立体状をなす保護片4を取付け、開口部3の内側には柔軟性がある裏布1Bで覆ように形成したものである。この例において、符号5は保護片4の周縁に施したジグザグ縫いを示している。なおこの開口部3は、ここに臨む踝の形状を考慮して円、楕円等の形状にすることができる。
【0011】
このようにして踝部外側箇所に取り付ける保護片4は、皮革、合成樹脂、織布、不織布、フェルト等の材料を、楕円形等任意の形状で開口部3より若干大きめに裁断し、これを予め踝の膨出に沿う立体状に賦形して用意する。そしてこの保護片4を、踝部に当てがった状態で周縁をジグザグ縫い5することによって取り付けるが、この際ジグザグ縫い5に代わって周縁部に同心円状の本縫により、又これに加えて若干内側に同心円状の本縫いを施して取り付けたり、あるいは接着剤を併用して取り付けることもできる。
【0012】
このように構成すると、アッパー1の裏布1Bは比較的薄い生地で構成されているため柔軟性があり、踝部相当箇所が保護片4と共に立体状に保持されることとなり、地下たびを履いた際、仮想線で示す踝Kの膨出を包み込むように収納して保護することができ、しかも内部で踝Kが擦れるようなことはない。又地下たびの踝部下方の部分は、履用したときに立体状の踝Kが収容されるためアッパー1が布地の場合、往々にして生地が引っ張られて皺を発生することがあるが、本発明では踝部を開口部3の生地及び保護片4で収容するため、このような皺の発生をなくして目立ちにくくする効果もある。さらに保護片4の周縁をジグザグ縫い5で取り付けているため、アッパー1に対し確実に取り付けることができると共に、外観的にも優れたものとなっている。なおこの例の場合、裏布1Bとしてメリヤス地、ゴム編込み生地等の伸縮性を有する生地を使用する
と、踝Kの包み込みがソフトにかつ十分に行なえ一層有効である。
【0013】
図3は本発明の別の実施例を示す図2に相当する断面図で、この例ではアッパー1の表布1A及び裏布1Bを共に切除して開口部3を形成してこの周縁をテープ6で被包し、この内側に伸縮性を有する当て片7を縫着して形成したものであり、保護片4の構成及び取り付けの方法は上記図2の例と同じである。この場合は、当て片7により踝Kを一層ソフトに包み込むことができ、しかも履用者によって膨出の程度が異なる場合であってもこれに追随することができ、かつ開口部3の違和感を減ずることができ有利である。なおこの例における当て片7の縫合の位置は、アッパー1裏布1Bの内側に変更しテープ6を省略することも可能である。
【0014】
図5及び図6は切込みによって開口部3を形成した例を示すものである。すなわち図5の場合は、(A)に示すような略X字状をなし一部が踝部を通る二条の直交する切り込み3’をアッパー1に設け、ついで図(B)のように該切り込み3’を内側から外側に膨出させながら切開状態とするが、これにより切り込み3’は開口され、開口部3が形成される。この場合の開口部3は、上記図2の窓状の開口部とは若干異なるものの、踝の膨出に沿うことができ、そしてこの外側に立体状をなす保護片4を上記の例と同様に取り付けることにより、同様の作用効果を発揮させることができる。特に切り込みによって開口部3を形成しているため、踝の立体状によく追随し一層皺の目立たない外観とすることができる。
【0015】
アッパー1に設ける切り込み3’の形状は、上記の例に限られるものではなく、踝部を通る少なくとも一条であれば、図6(A)に示すように略逆Y字状すなわち三叉状の切り込み3’でも,(B)に示すように一直線状の切り込み3’でもよい。しかしこの図(A)(B)あるいは上記図4(A)に示すように一部が踝部頂部を通るようにする方が、好ましい立体状の切開状態が得易い利点がある。
【0016】
図7及び図8は、縫合により立体形状とする場合の保護片4の例を示すものである。すなわち図7(A)のように上記と同様の材料を踝に見合う形状に裁断し、さらに上下に略V字状の切り欠き4A、4A設けて用意する。そしてこの切り欠き4A、4Aの辺を互いに近接させ、一部を重ね図(B)、(C)のように縫合することにより立体状になし、これを前記踝部と外側に当てがって、前述した図1のように周縁をジグザグ縫いにより取り付けたものである。なおこの切り欠きAは、図8のように上下左右4箇所に設け、図7と同じ要領で立体状にした保護片4として用いることができる。
【0017】
以上本発明を地下たびに適用した例を中心にし、図示した内容に基づいて説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
図1においては、四指側すなわち外側の踝部に本発明を適用した例を示している。これは外側の踝部が履用中他の器物と接触したり衝突し易いからであるが、内側の踝部に適用させてもよいし、勿論両側の踝部に適用することもできる。
【0018】
又保護片の形状も、踝の保護をなしうるものであれば図示した楕円形以外に、丸形や角型等の形状であってもよい。なお図5や図6の構成により、アッパー1に開口部3を設けた場合、この部分を安定させるため、切り込み3’の方向に沿う直線状や放射状の刺縫い、あるいは同心円状の刺縫いを保護片4からアッパー1にかけて施すこともできる。
【0019】
さらに踝部内側箇所に取り付ける当て片7は、立体状に追従し得る伸縮性を備えていれば、メリヤス地、伸縮性の織物や軟質合成樹脂材料等を使用することができるが、通気性等を考慮すればメリヤス地が特に好ましい。
【0020】
本発明は踝部の保護をすることが主たる目的であるから、地下たび以外の踝部を被うバスケットボール用シューズその他の運動用シューズ、各種作業用履物、深靴等に広く適用できるものである。このような履物においては、往々にして踝下方位置に皺の発生が起こるが、本発明のようにアッパー生地に切り込みを設けて立体状ないし開口にすると、この落差を吸収して皺をなくすか目立たなくすることができる利点もある。
【0021】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如き構成からなるものであるから、アッパー踝部相当箇所を立体状にし、かつ踝部開口部に柔軟性の生地又は切り込みを設けた生地とこの外側に位置する立体状をなす保護片によって踝部を包み込むようにして十分に保護することができると共に、履用中に踝に擦れ等を生じさせることがなく、往々にして発生する踝下方位置の皺の発生を可及的に防止することができる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す地下たびの斜視図である。
【図2】図1のII−II線の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す図2に相当する拡大断面図である。
【図4】本発明に用いる保護片の斜視図である。
【図5】本発明の踝部に施す切り込みによる開口部形成の例を示す図面で、(A)は切り込んだときの状態を示す平面図、(B)は切開状態の平面図である。
【図6】本発明の踝部に施す切り込みの別の例を示す図面で、(A)は略逆Y字状の切り込みを設けた平面図、(B)は直線状の切り込みを設けた平面図である。
【図7】本発明に用いる保護片の別の例を示す図面で、(A)は立体状にする前の状態を示す平面図、(B)は立体状にした状態の平面図、(C)は同じく側面図である。
【図8】本発明に用いる保護片のさらに別の例を示す立体状にする前の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 アッパー
1A 表布
1B 裏布
2 接地底
3 開口部
3’ 切り込み
4 保護片
5 ジグザグ縫い
7 当て片
K 踝

Claims (8)

  1. 踝部を被うアッパーを備えた履物において、踝部相当箇所のアッパー生地に開口部を設け、該部に柔軟性のある生地又は切り込みを設けた生地を配置すると共に、該部外側に踝の膨出に沿う立体状をなす保護片を取り付け、これにより踝の膨出を包み込むように収納して保護したことを特徴とする履物。
  2. 上記開口部が窓状に開口していることを特徴とする請求項1記載の履物。
  3. 上記開口部が踝部を通る少なくとも一条の切り込みにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の履物。
  4. 上記切り込みが交叉して設けられていることを特徴とする請求項3記載の履物。
  5. 上記保護片が予め立体状に賦形されたものからなっていることを特徴とする請求項1ないし4記載の履物。
  6. 上記保護片が予め切り欠きを有し、該切り欠き辺を相互に縫合することにより立体状となった保護片であることを特徴とする請求項1ないし4記載の履物。
  7. 上記保護片の周縁にジグザグ縫いを施して取り付けたことを特徴とする請求項1ないし6記載の履物。
  8. 上記保護片に対し、上記切り込みの方向に沿って刺し縫いを施したことを特徴とする請求項1ないし7記載の履物。
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