JP4184749B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ゴルフクラブヘッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP4184749B2 JP4184749B2 JP2002304834A JP2002304834A JP4184749B2 JP 4184749 B2 JP4184749 B2 JP 4184749B2 JP 2002304834 A JP2002304834 A JP 2002304834A JP 2002304834 A JP2002304834 A JP 2002304834A JP 4184749 B2 JP4184749 B2 JP 4184749B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- face
- golf club
- temperature
- club head
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/0408—Heads characterised by specific dimensions, e.g. thickness
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/0416—Heads having an impact surface provided by a face insert
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B53/00—Golf clubs
- A63B53/04—Heads
- A63B53/0466—Heads wood-type
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B60/00—Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B2209/00—Characteristics of used materials
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、反発性を高め飛距離を増大するのに役立つゴルフクラブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、金属製のゴルフクラブヘッドは、反発性能の向上や耐久性能の向上について様々な取り組みがなされている。反発性能については、フェース部材に、β型チタン合金を熱間鍛造した鍛造品を用いること等が提案されている。このようなβ型チタン合金は、Ti−6Al−4Vといったα+β型チタン合金に比べるとヤング率が小さいため反発性能に優れている。
【0003】
ところで、β型チタン合金は、通常、溶体化温度以上の温度(溶体化温度+20〜50℃程度)で熱間鍛造され、その後、時効処理が行われる。このような工程を経たβ型チタン合金の結晶組織の変化を図5(A)〜(C)に示す。図5(A)はβチタン合金の鍛造前の状態であって、筋状のβ結晶で構成されている。しかし、溶体化温度以上で鍛造されると、同図(B)のように、板状のβ結晶へと変化する。そして、時効処理によって、同図(C)のように、板状のβ結晶の中に微細なα結晶が析出する。このようなβ型チタン合金は、強度と硬度とを向上できる。しかしながら、伸びが低下して割れやすくなるという欠点がある。材料の伸びの低下を補うために、フェース部材の厚さを大きくすれば耐久性には問題はないが、この場合には、フェース部材の剛性が高められ、ひいては反発性の向上が十分に期待できない。
【0004】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、塊状の素材を溶体化温度よりも低い温度でなされる熱間鍛造のみである圧縮塑性変形させ、かつ溶体化することなく時効処理を施してフェース部材を形成することを基本として、耐久性と反発性能とをより高い次元でバランス良く高めうるゴルフクラブヘッドを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、ヘッド本体にフェース部材を固着したゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部材は、β型チタン合金よりなる塊状の素材を圧縮塑性変形し、
前記圧縮塑性変形が、その再結晶温度以上かつ溶体化温度よりも低い温度でなされる熱間鍛造のみであり、
かつ溶体化することなく時効処理を施して形成されている。
【0006】
さらに請求項1記載の発明は、前記熱間鍛造時の温度が、前記β型チタン合金の溶体化温度をTc(℃)とするとき、(Tc−50)(℃)以上かつ(Tc−20)(℃)以下であることを特徴としている。
【0007】
また請求項2記載の発明は、前記フェース部材が、前記ヘッド本体に固着された後に前記時効処理が施されてなることを特徴とする。
【0008】
また請求項3記載の発明は、前記固着が溶接であることを特徴としている。
【0009】
また請求項4記載の発明は、前記フェース部材が、フェース面をなす基部と、この基部の周縁部で折れ曲がりバックフェース部側にのびる延長部とを一体に具えるとともに、
前記ヘッド本体は、シャフトが取り付けられるシャフト取付部を含む鋳造品からなることを特徴とする前記熱間鍛造は型鍛造であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1の正面図、図2はそのX−X線断面図をそれぞれ示す。また図1ではヘッド1を規定のライ角α、ロフト角βで水平面HPに載置した基準状態を示している。
【0011】
図において、本実施形態のヘッド1は、ボールを打撃するフェース面Fを有するフェース部2と、前記フェース面Fの上縁2aに連なりヘッド上面をなすクラウン部3と、前記フェース面Fの下縁2bに連なりヘッド底面をなすソール部4と、前記クラウン部3とソール部4との間を前記フェース部2のトウ側縁2tからバックフェース部を通りヒール側縁2hまでのびるサイド部5と、図示しないシャフトが装着されるシャフト取付部6とを具え、本例では金属材料からなりかつ内部に中空部iを有するウッド型のものが例示されている。
【0012】
前記シャフト取付部6には、シャフト(図示省略)が挿入されかつ接着剤等にて固着されるシャフト取付孔6aが設けられる。このシャフト取付孔6aの孔中心線CLは、後に取り付けられる図示しないシャフトの軸中心線と実質的に一致する。このため、本明細書ではこの孔中心線CLを基準にヘッド1のライ角αを定めている。
【0013】
ヘッド1は、特に限定はされないが、例えばヘッド体積を300cm3 以上とするのが好ましく、より好ましくは300〜500cm3 、さらに好ましくは310〜450cm3 程度が望ましい。そして、このようなヘッド体積の大型化とともにフェース面Fのフェース高さAを、例えば45〜70mm程度に設定するのが良い。このように、ヘッド体積やフェース高さなどを大としたときには、フェース面Fの面積を拡大でき、その結果、打球時に撓み得る撓み領域を増大させる。これは、ヘッド1の反発性能を高め、打球の飛距離を向上するのに役立つ。
【0014】
なおフェース高さAが45mm未満の場合、フェース面Fの面積を十分に大きく確保し得ず、反発性能の向上が期待できない場合があり、逆に70mmを超えると、フェース部2の撓みが大きくなりすぎて耐久性能の向上が困難となりやすい。特に好ましくは、フェース高さAを48mm以上、さらに好ましくは50mm以上とするのが望ましい。なおフェース高さAは、図1に示すように、フェース面Fの最高点と最低点との間の上下方向の距離を、図2に示すように、フェース面Fのロフト角がなす面に沿って測定した長さとする。
【0015】
また、特に限定されるものではないが、フェース面Fの水平方向の最大長さであるフェース幅Bは、例えば90〜130mm、より好ましくは95〜115mmとするのが望ましい。該フェース幅Bが90mm未満では、フェース部2の撓みが十分に得られないため、反発性能の向上が期待できない場合があり、逆に130mmを超えると、フェース部2の撓みが大きくなりすぎて耐久性能の向上が困難となりやすい。特に好ましくはフェース高さAとフェース幅Bとの比(A/B)を、例えば0.346〜0.667程度とするのが望ましい。前記比(A/B)が0.346未満であると、フェース高さAが相対的に小となって大きな撓みが得られ難い傾向があり、逆に0.667よりも大であると、フェース部2の撓みが大きくなりすぎて耐久性の低下を招く傾向がある。
【0016】
また本例のフェース部2は、図2に示すように、厚さt1の中央厚肉部2Aと、この中央厚肉部2A囲む環状の周辺薄肉部2Bとを含んで構成されたものを例示している。中央厚肉部2Aは、スイートスポットを少なくとも含む領域としている。このようなフェース部2は、ボールと頻繁に接触するフェース面Fの中央部FCの強度を高める一方、周辺薄肉部2Bによって撓み易くすることで、構造面にて耐久性と反発性能とをバランス良く向上させるのに役立つ。このような観点より、中央厚肉部2Aの厚さt1は好ましくは1.8〜2.9mm、さらに好ましくは2.1〜2.9mmとするのが望ましく、また周辺薄肉部2Bの厚さt2は、好ましくは1.0〜2.8mm、さらに好ましくは1.3〜2.8mmとするのが望ましい。とりわけ、厚さの差(t1−t2)は0.1〜1.9mm、より好ましくは0.2〜1.5mmとするのが望ましい。
【0017】
また、前記ヘッド1は、図3に分解して示すように、フェース面Fを形成するフェース部材7と、このフェース部材7を前面に配するヘッド本体9とを溶接により一体固着して形成される。
【0018】
前記フェース部材7は、本実施形態では前記フェース面Fの実質的な全域を形成する基部7Aと、この基部7Aの周縁部で折れ曲がりバックフェース部側に小長さSでのびる延長部7Bとを含むものが例示される。該延長部7Bは、本例ではクラウン部3の一部をなすクラウン部側の延長部7B1と、ソール部4の一部をなすソール部側の延長部7B2とを含むことにより、該フェース部材7が縦断面において、略コ字状に形成されたものが例示されている。但し、このような態様に限定されるものではない。
【0019】
またヘッド本体9は、各延長部7B1、7B2に合わせてクラウン部3及びソール部4の前縁を後方に控えて形成するとともに、フェース部材7を除く他の部分を具えている。具体的には、クラウン部3、ソール部4、サイド部5、シャフト取付部6を一体に具える。本例のヘッド本体9は、ロストワックス精密鋳造によって一体に成形された鋳造品からなる。このため、シャフト取付部6などを精度良く成形でき、寸法精度に優れたヘッドを製造するのに役立つ。
【0020】
このようなヘッド1は、フェース部材7とヘッド本体9との溶接を、前記延長部7Bの領域ではフェース面Fの周縁からバックフェース部側に離れた位置で行うことができる。これは溶接作業性の向上に役立つ。また、フェース面Fの周縁部に、溶接ビードによって剛性が大となる溶接部が形成されるのを減じるため、ヘッドの反発性能の低下が防止できる。このような観点より延長部のヘッド後方への小長さSは、例えば5〜20mm、さらに好ましくは5〜15mm程度で形成するのが望ましい。
【0021】
またフェース部材7は、β型チタン合金をその溶体化温度よりも低い温度で熱間鍛造され、かつ溶体化することなく時効処理を施して形成される。β型チタン合金は、β型結晶構造を安定して保有するチタン合金であって、多数のすべりを有する体心立方構造からなる。このため、変形に要する抵抗が小さく、溶体化温度よりも低い温度でも加工性を損ねることなく鍛造できる。β型チタン合金としては、特に限定はされないが、例えば、Ti−15V−3Cr−3Al−3Sn、Ti−15Mo−5Zr−3Al、Ti−13V−11Cr−3Al、Ti−8Mo−8V−2Fe−3Al、Ti−22V−4Al、Ti−15Mo−5Zr等が好ましい。
【0022】
β型チタン合金は、その溶体化温度よりも低い温度で熱間鍛造される。ここで、βチタン合金の溶体化温度とは、当該温度を保持した場合にβ型チタン合金の結晶層に板状のβ結晶が析出する最も低い温度とし、該温度は、材料組成によって一義的に定まる。
【0023】
従来のようにβ型チタン合金を溶体化温度以上の温度で熱間鍛造すると、図5(B)に示したように、応力が除去され、結晶粒が成長して板状のβ結晶の単相となり、また後の時効処理によってα相が析出される。これは、強度を高める上では好ましいが、材料自体の伸びを低下させる。一方、本発明のヘッド1のように、鍛造時の温度を溶体化温度よりも低く設定すると、鍛造時の応力が作用し、鍛造後においても図4(B)の如く、筋状のβ結晶をもつ。そして、その後、溶体化することなく時効させると、図4(B)の如く、筋状のβ結晶の中に微細なα結晶を析出させることができる。これにより、強度の向上は従来に劣るものの向上できかつ伸びの低下を大幅に抑制することができる。
【0024】
前記熱間鍛造時の温度は、β型チタン合金の再結晶温度以上かつ溶体化温度よりも低い温度であるが、より好ましくは、β型チタン合金の溶体化温度をTc(℃)とするとき、(Tc−100)℃以上かつ溶体化温度よりも小、さらに好ましくは(Tc−50)℃以上かつ(Tc−20)℃以下としている。熱間鍛造時の温度が、(Tc−100)℃未満であると、材料の組成流動が起こりにくく、加工性が悪くなるため高出力の鍛造装置が必要となるほか、加工の際に亀裂や割れが生じやすくなる傾向がある。また熱間鍛造時の温度を(Tc−20)℃以下とすることにより、より確実にβ型チタン合金の溶体化を防止できる。
【0025】
熱間鍛造は、塊状の素材(ビレット)を前記温度範囲に加熱して打撃または加圧し所定の形状に成形する成形法であり、本明細書でいう「鍛造」には一対のロールに素材材料を噛み込ませて延伸するいわゆる圧延を含まないものとする。また鍛造における成形法は、例えば自由鍛造、型鍛造(開放型、密閉型、或いは半密閉型を含む)、高速鍛造又は等温鍛造など各種のものを含み、素材に圧縮塑性変形を生じさせるものであれば適宜のものが採用できる。好ましくは、鍛造によって得られた素形材の表面に酸化膜(スケール)が生じにくい密閉型型鍛造法などを用いるのが望ましい。
【0026】
また熱間鍛造では、荒打ち、仕上げ打ちなど加工具を替えて複数段の鍛造を行うことができるが、生産性の観点より2ないし3段程度とするのが良い。また熱間鍛造後、フェース部材7の表面に、酸化膜等が形成されているときには、表面を研磨することによってこれを除去する。
【0027】
鍛造されたフェース部材7は、溶接により前記ヘッド本体9に固着され、溶体化することなくヘッド全体に対して時効処理が施される。本例の時効処理は、前記固着されたヘッドを、例えば温度550〜650℃程度(これは、溶体化温度Tc−220〜130℃)で4〜20時間保持した後、室温にて放置して空冷することが望ましい。水冷等の急冷を行うと、鍛造時に生じた内部応力ないし内部歪が解放されないため、強度が低下しやすくなるためである。このような時効処理は、フェース部材7の伸びが低下するのを防止できる。また溶接部の歪、応力が解放され、溶接部の耐久性を高めるのにも役立つ。また時効後に溶接すると、溶接部が板状のβ結晶単相となり強度の低下を招き易くなる。
【0028】
また本実施形態のヘッドでは、ライ角、フック角などのフェースアングルの基準となるシャフト取付部6が、前述の如くヘッド本体9側に設けられている。もし、シャフト取付部6が鍛造されるフェース部材7側に設けられていると、鍛造時に生じた歪が時効処理に伴い解放され、フェース部材7が歪み、シャフト取付部6の加工精度が低下する場合がある。このため、ライ角などが所望の値にならず、手直し等が必要となる。本実施形態では、このような不具合を防止できる。
【0029】
【実施例】
フェース部材とヘッド本体とを溶着してウッド型のゴルフクラブヘッドを表1の仕様にて試作するとともに、反発性能と耐久性能とをテストした。また併せて、フェース部材の材料を用いて引張強度、破断時の伸び等についても測定を行った。なおいずれの実施例もヘッド本体には、Ti−6Al−4Vの鋳造品(同一形状)を用いた。テスト方法等は、次の通りである。
【0030】
<反発性能>
ヘッドの反発特性は、U.S.G.A.の Procedure for Measureing the Velocity Ratio of a Club Head for Conformance to Rule 4-1e, Revision 2 (February 8, 1999) に基づき反発係数eを算定した。数値が大きいほど反発性が高く良好である。
【0031】
<耐久性能>
耐久性能は、各ヘッドに同一のシャフトを装着してゴルフクラブとし、これをツルーテンパー社製のスイングロボットに取り付けてヘッドスピード50m/sでゴルフボールを連続して打撃し、フェース部が割れるまでの打球数を計測した。5000発を損傷することなく打撃できれば合格である。
【0032】
<フェース部材の材料の引張強度、破断時伸び>
各例の熱間鍛造時の温度にて同一形状の丸棒を鍛造し、厚さ3mmのテストピースを試作して引張試験を行った。
【0033】
<鍛造工程の生産性>
フェース部材をそれぞれ10個鍛造後、寸法精度のバラツキを評価した。評価は、次の要領で行った。
○:10個とも設計通りの寸法
△:4〜9個が設計通りの寸法(1〜6個は機械加工による手直しが必要)
×:3個以下が設計通りの寸法(7〜10個は機械加工による手直しが必要)
【0034】
テストの結果を表1、表2に示すが、実施例のものは、いずれも反発性能と耐久性能とをバランス良く向上していることが確認できた。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】
上述したように、本発明のゴルフクラブヘッドでは、耐久性と反発性能とをバランス良く向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すヘッドの正面図である。
【図2】そのX−X線断面図である。
【図3】図1の分解斜視図である。
【図4】(A)、(B)はβ型チタン合金の結晶組織を略示する図である。
【図5】(A)〜(C)はβ型チタン合金の結晶組織を略示する図である。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース部
3 クラウン部
4 ソール部
5 サイド部
6 シャフト取付部
7 フェース部材
9 ヘッド本体
F フェース面
Claims (4)
- ヘッド本体にフェース部材を固着したゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部材は、β型チタン合金よりなる塊状の素材を圧縮塑性変形し、
前記圧縮塑性変形が、その再結晶温度以上かつ溶体化温度よりも低い温度でなされる熱間鍛造のみであり、
かつ溶体化することなく時効処理を施して形成されているとともに、
前記熱間鍛造時の温度は、前記β型チタン合金の溶体化温度をTc(℃)とするとき、(Tc−50)(℃)以上かつ(Tc−20)(℃)以下であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 前記フェース部材は、前記ヘッド本体に固着された後に前記時効処理が施されてなる請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記固着が溶接である請求項2記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記フェース部材は、フェース面をなす基部と、この基部の周縁部で折れ曲がりバックフェース部側にのびる延長部とを一体に具えるとともに、
前記ヘッド本体は、シャフトが取り付けられるシャフト取付部を含む鋳造品からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304834A JP4184749B2 (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | ゴルフクラブヘッド |
US10/685,424 US20040082405A1 (en) | 2002-10-18 | 2003-10-16 | Golf club head and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304834A JP4184749B2 (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | ゴルフクラブヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004135963A JP2004135963A (ja) | 2004-05-13 |
JP4184749B2 true JP4184749B2 (ja) | 2008-11-19 |
Family
ID=32105139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002304834A Expired - Fee Related JP4184749B2 (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | ゴルフクラブヘッド |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040082405A1 (ja) |
JP (1) | JP4184749B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050101404A1 (en) | 2000-04-19 | 2005-05-12 | Long D. C. | Golf club head with localized grooves and reinforcement |
CN1217721C (zh) * | 2003-07-30 | 2005-09-07 | 世元运动器材(上海)有限公司 | 高尔夫球头制造方法 |
JP2006130065A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブヘッド |
JP4965385B2 (ja) * | 2006-07-21 | 2012-07-04 | コブラ ゴルフ インコーポレイテッド | 多材ゴルフクラブヘッド |
US9586104B2 (en) | 2006-07-21 | 2017-03-07 | Cobra Golf Incorporated | Multi-material golf club head |
US7922604B2 (en) | 2006-07-21 | 2011-04-12 | Cobra Golf Incorporated | Multi-material golf club head |
US8870682B2 (en) | 2006-07-21 | 2014-10-28 | Cobra Golf Incorporated | Multi-material golf club head |
JP2009268835A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ |
US11925839B2 (en) | 2011-09-21 | 2024-03-12 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club face plates with internal cell lattices and related methods |
US9889347B2 (en) | 2011-09-21 | 2018-02-13 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club face plates with internal cell lattices and related methods |
US8663027B2 (en) * | 2011-09-21 | 2014-03-04 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club face plates with internal cell lattices and related methods |
JP6073635B2 (ja) | 2012-10-17 | 2017-02-01 | ダンロップスポーツ株式会社 | ゴルフクラブヘッド |
US9452488B2 (en) | 2014-02-18 | 2016-09-27 | Karsten Manufacturing Corporation | Method of forming golf club head assembly |
US9238858B2 (en) | 2014-02-18 | 2016-01-19 | Karsten Manufacturing Corporation | Method of forming golf club head assembly |
US9938601B2 (en) | 2014-02-18 | 2018-04-10 | Karsten Manufacturing Corporation | Method of forming golf club head assembly |
US10258837B2 (en) | 2014-02-18 | 2019-04-16 | Karsten Manufacturing Corporation | Method of forming golf club head assembly |
CN103817279A (zh) * | 2014-02-20 | 2014-05-28 | 艾诺克(成都)机械制造有限公司 | 钛或钛合金高尔夫球头散件锻造方法 |
CN108939473B (zh) * | 2017-05-23 | 2021-04-30 | 复盛应用科技股份有限公司 | 高尔夫球杆头的制造方法 |
US10780327B2 (en) * | 2017-08-10 | 2020-09-22 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Golf club heads with titanium alloy face |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3686041A (en) * | 1971-02-17 | 1972-08-22 | Gen Electric | Method of producing titanium alloys having an ultrafine grain size and product produced thereby |
JP2555803B2 (ja) * | 1991-06-14 | 1996-11-20 | ヤマハ株式会社 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
JP2999387B2 (ja) * | 1995-02-22 | 2000-01-17 | 日本鋼管株式会社 | チタン合金製ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
JPH1071219A (ja) * | 1997-09-08 | 1998-03-17 | Mitsubishi Materials Corp | ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 |
JP2001054595A (ja) * | 1999-06-08 | 2001-02-27 | Endo Mfg Co Ltd | ゴルフクラブ |
JP2001029518A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Nippon Mining & Metals Co Ltd | ゴルフクラブヘッド用チタン合金材料 |
JP2001112896A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Daiwa Seiko Inc | ゴルフクラブヘッド |
JP2002177420A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-25 | Maruman Golf Corp | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
JP4445140B2 (ja) * | 2001-02-08 | 2010-04-07 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
US6663501B2 (en) * | 2001-12-07 | 2003-12-16 | Charlie C. Chen | Macro-fiber process for manufacturing a face for a metal wood golf club |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304834A patent/JP4184749B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-10-16 US US10/685,424 patent/US20040082405A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20040082405A1 (en) | 2004-04-29 |
JP2004135963A (ja) | 2004-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4184749B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP2004215924A (ja) | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 | |
JP4398880B2 (ja) | ウッド型ゴルフクラブヘッド | |
JP2003079769A (ja) | ウッド型ゴルフクラブヘッド | |
US7182699B2 (en) | Golf club head | |
US6776726B2 (en) | Golf club head | |
US6669577B1 (en) | Golf club head with a face insert | |
US6902497B2 (en) | Golf club head with a face insert | |
JP4299844B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
US7096558B2 (en) | Method of manufacturing golf club head | |
JP4291834B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP2003000774A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
US7396297B2 (en) | Golf club head | |
JP2007029710A (ja) | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 | |
JP4087590B2 (ja) | ウッド型ゴルフクラブヘッド | |
JP2003003224A (ja) | 高強度チタン合金材、その製造方法及び該合金材を用いたゴルフクラブヘッド | |
JP4477793B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 | |
JP2004215724A (ja) | アイアンゴルフクラブヘッド | |
JP4074089B2 (ja) | ウッド型のゴルフクラブヘッド | |
JP2004267630A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP2003144591A (ja) | ゴルフクラブおよびその製造方法 | |
JP4438845B2 (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
JP2002233596A (ja) | ゴルフクラブヘッド | |
US20050003901A1 (en) | Process for making a plate for a golf club head face, and golf club head | |
JP2002325870A (ja) | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050523 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050613 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050907 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071102 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080428 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080522 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080826 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |