JP4184506B2 - 注出路付き小袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、注出路付きの小袋に関し、更に詳しくは、液状の調味料など流動性を有する内容物を密封包装するために用いられる狭い幅の注出路を具えた小袋であって、特に、開封時などに、内容物で手指や着衣などを汚すことがなく、また、使用中、一時的に内容物が残留する小袋を寝かせて置いても、内容物が漏出することのないよう、注出路の形状を改善した注出路付き小袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弁当やゆで麺などのテイクアウト食品に添付して使用される醤油、ソース、ドレッシング、めんつゆなどの液体調味料は、注出路付きの小袋に密封包装されていた。
しかしながら、このような小袋包装は、通常、内容物の充填シールが、連続式の製袋充填シール機を用いて、所謂液付きシール方式で行われるため、小袋に設けられた注出路の部分にも内容物が滞留し、開封の際、内容物が飛び出して、手指や着衣などを汚す問題があり、また、内容物を複数回に分けて使用したい場合でも、内容物が残っている小袋を寝かせて置くと、漏れ出して小分け使用に適さない問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、液状の調味料などの流動性を有する内容物を密封包装するために用いる注出路を具えた小袋であって、特に、注出路の部分の形状を改善して、内容物が充填シールされた小袋の注出路を開封する際に、内容物で手指や着衣などを汚すことがなく、また、開封後、内容物が残留する小袋を自然に寝かせて置いても、内容物が漏出することがなく、所望により複数回の小分け使用も問題なく行えるという使用適性に優れた注出路付き小袋を生産性よく提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、上下二面のフィルムを袋状にヒートシールしてなり、内部に液状の内容物が密封包装される小袋であって、該小袋の上部の一方の側部のヒートシール部に、袋内部に連通する注出路を具え、且つ、該注出路が、その入口部に、充填された液状の内容物の内圧だけでは内容物が漏出しないよう、1.5〜4mmの狭い幅の部分を有し、そこから該注出路の出口部にかけて一方の側部が曲線状に幅が広がり、出口部の最大部で6〜10mmの幅になる形状に形成されていることを特徴とする注出路付き小袋からなる。
【0005】
上記注出路付き小袋の注出路を開封した後、液状の内容物が充填されている小袋を寝かせて置いても内容物が漏出しないようにするためには、即ち、内容物の内圧だけでは内容物が漏出しないようにするためには、注出路の幅のほかに、小袋を形成するフィルムの剛性や、充填された内容物の量およびその粘度(流動性)などの要素も関連する。
【0006】
只、実験的には、注出路の幅を調整することにより、略目的を達成することができた。
例えば、醤油など比較的粘度の低い内容物の場合、注出路の幅は1.5〜3mmが適当であり、ソースやドレッシングなどやや粘度の高い内容物の場合、2〜4mmが適当である。
従って、全体としては、注出路の幅を1.5〜4mmの範囲で調整することにより、内容物の内圧だけでは、内容物が漏出しないようにすることができる。
【0007】
注出路の幅が1.5mm未満の場合は、小袋の本体部分を押圧することにより、注出は可能であるが、その速度が遅くなるため使用適性に劣り、また、注出路の幅が4mmを超える場合は、特に粘度の低い内容物の場合、内容物の内圧だけで漏出する恐れがあるため好ましくない。
【0008】
従って、以上のような構成を採ることにより、注出路付き小袋は、その注出路の幅が1.5〜4mmのように狭く、また、小袋を形成するフィルムが、ある程度の剛性を有しているため、注出路の部分の両面のフィルムは、内容物が充填された状態でも略密着した状態にあり、注出路が内圧を遮断する作用を有し、この部分には内容物が殆ど滞留していない。
従って、注出路の先端部を切り取って開封した時、内容物が飛び出して手指や着衣などを汚すことがなく、安全に開封することができる。
【0009】
そして、注出路の開封後は、小袋の本体部分を押圧した時のみ、注出路から内容物を注出することができ、押圧を停止した時には注出も停止され、小袋を寝かせて置いても内容物が漏出することがない。従って、1回での使用はもとより、複数回の小分け使用でも、所望に応じて問題なく行うことができる。
【0011】
前記注出路がその出口部にかけて広がる幅は、特に限定するものではないが、内容物を目的とする対象物の上に適切に注出するためには、出口部の最大部で6〜10mm幅程度とすることが好ましい。
【0012】
前記のような構成を採ることにより、注出路付き小袋は、その注出路の入口部が、1.5〜4mmの狭い幅に形成されているので、充填された液状の内容物の内圧を遮断する作用を有し、更に、注出路が、入口部から出口部にかけて、幅が広がる形状に形成されているため、注出路の先端部を切り取って開封した後、液状の内容物を注出する際、小袋の本体部分を押圧することにより、内容物が注出路の入口部を通過する際は、流出速度が大きいが、出口部にかけて幅が広がっているため、入口部を通過した後、圧力が開放されると同時に、出口部に至る注出路で流出に対する抵抗力が作用するため、流出速度が低下し、適度の速度で注出することができる効果を奏する。
【0013】
請求項2に記載した発明は、前記注出路に易開封性手段として、ノッチとハーフカット線とが組み合わせで設けられていることを特徴とする請求項1記載の注出路付き小袋からなる。
【0014】
上記易開封性手段としては、通常のパウチでも多用されるノッチのほか、レーザー光照射などによるハーフカット線、或いは、パウチの積層フィルム中に一軸延伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムは、その延伸方向が注出路の開封方向と一致するように用いる)などがあり、これらは単独で用いてもよく、また、例えば、ノッチとハーフカット線、または、ノッチと一軸延伸フィルムの積層などのように組み合わせて用いることもできる。
【0015】
ハーフカット線を設ける場合、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフカット線で設けることもでき、その本数も一本でもよいが、互いに接近する平行線状に複数本で設けることもできる。
また、ノッチを設ける場合、通常、一字形やV字形などのノッチが利用されるが、形状は特に限定されず、切り取り方向に尖った部分を有する形状であれば何でも使用することができる。
【0016】
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、注出路を開封する際、鋏などの道具を必要とせず、手だけで容易に注出路の先端部を切り取って、開封することができる。
また、易開封性手段として、ノッチと組み合わせてハーフカット線が設けられているので、引き裂きの方向性が安定化されると同時に、引き裂きの抵抗力も小さくなり、一層容易に且つ安全に開封することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の注出路付き小袋に用いるフィルム、および注出路付き小袋の製造方法など発明の実施の形態について説明する。
先ず、本発明の注出路付き小袋の製造に用いるフィルムは、特に限定はされず、従来、液状物など流動性を有する内容物の包装用袋に使用されている公知のフィルムは、いずれも使用することができ、これらの中から、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無、或いは流通形態など、使用条件に応じて適するものを自由に選択して使用することができる。
使用可能なフィルムの構成の代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。
【0018】
(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(2) ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3) ONフィルム(アルミニウム又はシリカ又はアルミナ蒸着層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸のPP又はHDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5) ONフィルム/接着剤/一軸延伸のPP又はHDPEフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は、L・LDPE層)
【0019】
(7) PETフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9) PETフィルム(アルミニウム又はシリカ又はアルミナ蒸着層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着剤/一軸延伸のPP又はHDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着剤/一軸延伸のPP又はHDPEフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(12)PETフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は、L・LDPE層)
【0020】
(13)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(14)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(15)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができる。
【0021】
上記において、ONフィルムは2軸延伸ナイロンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムであり、LDPEは低密度ポリエチレン、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、PPはポリプロピレンを指すものである。
【0022】
接着剤と表示した部分は、その両側のフィルムなどをドライラミネーション法で貼り合わせるのが一般的であり、その場合には、2液硬化型などのドライラミネーション用接着剤が用いられる。また、押し出しラミネーション法(所謂サンドイッチラミネーション法)で貼り合わせることも可能であり、その場合には、熱接着性樹脂が用いられる。この場合、両側のフィルムの積層面にアンカーコートを施すこともできる。
【0023】
また、アンカーコートは、Tダイなどによる押し出し方式で樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0024】
前記の積層フィルムの構成において、ONフィルム、PETフィルムは、基材フィルムとして袋に機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸PPフィルム、一軸延伸HDPEフィルムは、その延伸方向を袋を開封する際の引き裂き方向と一致するように用いることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させることができる。
そして、アルミニウム箔、アルミニウム又はシリカ又はアルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、主にガスバリヤー性を付与するために積層するものである。
【0025】
シーラント層には、L・LDPEフィルムの例を挙げたが、L・LDPEを押し出しコートした層であってもよく、その場合は接着剤に換えて積層面にアンカーコートを施すことができる。
L・LDPEは、ヒートシールの安定性のほか、耐内容物性、耐ストレスクラッキング性などに優れており、液状の内容物が充填される袋のシーラント層として汎用できるものである。
【0026】
また、シーラント層には、上記L・LDPEのほか、充填される内容物や、充填後の加熱処理、流通条件などにより、CPP(無延伸ポリプロピレン)、LDPE、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂などのフィルムまたは押し出しコート層を適宜選択して使用することができる。
【0027】
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、本発明の注出路付き小袋のシーラント層にも好適に使用することができる。
【0028】
次に、以上のような積層フィルムを用いて製造する本発明の注出路付き小袋の製造方法について説明する。
本発明の注出路付き小袋は、先にも説明したように、上下二面のフィルムを袋状にヒートシールしてなり、内部に液状の内容物が密封包装される小袋であって、該ヒートシール部の一部に、袋内部に連通する注出路を設けると共に、該注出路を、内部に充填された内容物の内圧だけでは内容物が漏出しないよう、1.5〜4mmの狭い幅に形成するか、或いは、該注出路を、その入口部に、充填された内容物の内圧だけでは内容物が漏出しないよう、1.5〜4mmの狭い幅の部分を設け、そこから、注出路の出口部にかけて幅が広がる形状に形成し、また、該注出路にノッチなどの易開封性手段を設けて構成したものである。
【0029】
このような注出路付き小袋は、注出路を形成するヒートシール部、通常は、上部ヒートシール部のシールパターンを変更し、また、易開封性手段を設けるための装置を必要に応じて付加することにより、従来の注出路付き小袋の場合と同様に、例えば、巻き取り状の積層フィルムを用いて、製袋と内容物の充填、および開口部のヒートシールなどをインラインで行う液体用小袋製袋充填シール機を利用して生産性よく製造することができる。
【0030】
即ち、巻き取り状の積層フィルムを供給して、袋の本体部分を三方シール形式、または四方シール形式などに、加熱ダイロールなどで底部と側部のヒートシールを行い、次いで、液状の内容物を充填した後、上部のヒートシールを、その一部に注出路を含み、且つ、その注出路の全部または入口部が、充填された液状の内容物の内圧だけでは内容物が漏出しないよう、1.5〜4mmの範囲の狭い幅に形成されたシールパターンでヒートシールし、また、注出路にノッチなどの易開封性手段を設けると共に、個々の包装体を切り離す方法で容易に製造することができる。
【0031】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの図面に限定されるものではない。
図1、図2、図3は、それぞれ本発明の注出路付き小袋の一実施例の構成を説明する平面図である。
【0032】
図1に示した注出路付き小袋100は、三方シール形式で製袋されており、図において右側の側部で積層フィルム1が折り返され、底部と左側の側部とが、底部ヒートシール部2と側部ヒートシール部3とでヒートシールされ、上部の開口部から液状の内容物を充填した後、上部を図示したような注出路5の形成が可能なシールパターン、即ち、上部ヒートシール部4でヒートシールし、また、注出路5の側部にノッチ8を設けて構成したものである。
尚、この場合、注出路5の幅の全体を、充填された液状の内容物の内圧だけでは開封された注出路5から内容物が漏出しないよう、1.5〜4mmの範囲の狭い幅に形成した構成である。
【0033】
このような構成を採ることにより、注出路付き小袋100は、その注出路5が、内容物の内圧を遮断する作用を有するため、注出路5の部分には内容物が殆ど滞留することがなく、従って、ノッチ8を始点として、横方向に小袋100の上部を引き裂いて容易に開封することができると共に、この時、内容物が外に飛び出して手指や着衣などを汚すことも防止することができる。
【0034】
そして、内容物を注出する際には、注出路付き小袋100の本体部分、即ち、内容物充填部10を押圧するか、或いは、底側から注出路5の方向に絞り出すことにより、内圧が注出路5の内圧遮断性を上回るため内容物を注出することができる。
また、押圧、或いは、絞り出しを停止した時には、内圧が低下し、注出路5の内圧遮断性が回復するので、注出が停止されると同時に、小袋100を寝かせて置いても内容物が漏出することはない。
従って、1回での使用はもとより、複数回の小分け使用も問題なく行うことができる。
【0035】
図2に示した注出路付き小袋200は、前記図1に示した注出路付き小袋100の構成において、注出路5の部分の形状のみを、図に示すように、注出路5の入口部分で小袋200の側部側に、幅が1.5〜4mmの範囲の狭い幅の部分6を設けて、そこから注出路5の出口部にかけて徐々に小袋200の中央側に、最大部で6〜10mm程度迄、幅が広がる形状に変えて構成したものである。
【0036】
このような構成を採ることにより、ノッチ8により容易に注出路5を開封できると共に、前記図1に示した注出路付き小袋100に設けた注出路と同様に、注出路5の入口部に設けた狭い幅の部分6が、充填された内容物の内圧を遮断する作用を有するので、注出路5の部分に内容物が滞留することは殆どなく、開封時に内容物が飛び出して手指や着衣などを汚すことを防止することができる。
また、注出路5の開封後も、小袋200の内圧が、注出路5の入口部の狭い幅の部分6で遮断されるため、特に力を加えない限り、小袋200を寝かせて置いても内容物が漏出することはない。
【0037】
そして、内容物を注出する際には、注出路付き小袋200の本体部分、即ち、内容物充填部10を押圧するか、或いは、底側から注出路5の方向に絞り出すことにより、内圧が注出路5の狭い幅の部分6の内圧遮断性を上回るため内容物を注出することができる。
この時、内容物が、注出路5の入口部の狭い幅の部分6を通過する流出速度は大きいが、出口部にかけて注出路の幅が広がっているため、入口部を通過した後、内圧が開放されると同時に、出口部に至る注出路で流出に対する抵抗力が作用するため、流出速度が低下し、適度の速度で内容物を注出することができる。
【0038】
また、押圧、或いは、絞り出しを停止した時には、内圧が低下し、注出路5の狭い幅の部分6の内圧遮断性が回復するので、注出が停止されると同時に、小袋200を寝かせて置いても内容物が漏出することはない。
従って、1回での使用はもとより、複数回に分割した小分け使用も問題なく行うことができる。
【0039】
図3に示した注出路付き小袋300は、前記図2に示した注出路付き小袋200の構成において、注出路の形状のバリエーションを示したものであり、図に示すように、注出路5の入口部に設けた幅が1.5〜4mmの範囲の狭い幅の部分7を、注出路5の入口部分で小袋300の中央側の位置に変えて設け、そこから注出路5の出口部にかけて、徐々に小袋300の側部側に最大部で6〜10mm程度迄、幅が広がる形状に変えて構成したものである。
【0040】
このような構成を採った場合も、注出路5の入口部の狭い幅の部分7が、充填された内容物の内圧を遮断する作用を有するので、前記図1、図2に示した注出路付き小袋100、200の場合と同様に、注出路5の部分には内容物が滞留することは殆どなく、ノッチ8により容易に注出路5を開封できると共に、開封時に内容物が飛び出して手指や着衣などを汚すことも防止することができる。
また、注出路5の開封後も、小袋300の内圧が、注出路5の入口部の狭い幅の部分7で遮断されるため、特に力を加えない限り、小袋300を寝かせて置いても内容物が漏出することはない。
【0041】
そして、内容物を注出する際には、注出路付き小袋300の本体部分、即ち、内容物充填部10を押圧するか、或いは、底側から注出路5の方向に絞り出すことにより、内圧が注出路5の狭い幅の部分7の内圧遮断性を上回るため内容物を注出することができる。
この時、前記図2に示した注出路付き小袋200の場合と同様に、内容物が、注出路5の入口部の狭い幅の部分7を通過した後、内圧が開放されると同時に、出口部に至る注出路で流出に対する抵抗力が作用するため、内容物の流出速度が低下し、適度の速度で注出されるようになる。
【0042】
また、押圧、或いは、絞り出しを停止した時には、内圧が低下し、注出路5の狭い幅の部分7の内圧遮断性が回復するので、注出が停止されると同時に、小袋300を寝かせて置いても内容物が漏出することはない。
従って、1回での使用はもとより、複数回に分割した小分け使用も問題なく行うことができる。
【0043】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、各種の液状の調味料など流動性を有する内容物を密封包装する注出路を具えた小袋であって、注出路の開封が容易で、且つ、開封の際に、内容物で手指や着衣などを汚すことがなく、また、開封後は、小袋の本体部分を押圧するか、或いは、小袋の底側から注出路の方向に内容物を絞り出すことにより、初めて内容物が注出され、更に、その押圧、または絞り出しを途中で停止した場合には注出も停止され、その小袋を寝かせて置いても内容物が自然に漏出することがなく、1回での使用はもとより、複数回に分割した小分けの使用も自由に問題なく行えるという、使用適性に優れた注出路付き小袋を生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出路付き小袋の一実施例の構成を説明する平面図である。
【図2】本発明の注出路付き小袋の別の一実施例の構成を説明する平面図である。
【図3】本発明の注出路付き小袋の更に別の一実施例の構成を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム
2 底部ヒートシール部
3 側部ヒートシール部
4 上部ヒートシール部
5 注出路
6、7 狭い幅の部分
8 ノッチ
10 内容物充填部
100、200、300 注出路付き小袋
Claims (2)
- 上下二面のフィルムを袋状にヒートシールしてなり、内部に液状の内容物が密封包装される小袋であって、該小袋の上部の一方の側部のヒートシール部に、袋内部に連通する注出路を具え、且つ、該注出路が、その入口部に、充填された液状の内容物の内圧だけでは内容物が漏出しないよう、1.5〜4mmの狭い幅の部分を有し、そこから該注出路の出口部にかけて一方の側部が曲線状に幅が広がり、出口部の最大部で6〜10mmの幅になる形状に形成されていることを特徴とする注出路付き小袋。
- 前記注出路に易開封性手段が、ノッチとハーフカット線の組み合わせで設けられていることを特徴とする請求項1記載の注出路付き小袋。
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