JP4182085B2 - ガスバーナ及びかまど - Google Patents
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Description
図9に示すガスバーナ100は、内燃焼筒101、内筒底部111、外燃焼筒121及びヘッドリング131を備えている。
内燃焼筒101には、内外側面を貫通する多数の炎口103が形成されている。炎口103は、内燃焼筒101の上、中、下3段の炎口群にわかれて配列されている。内燃焼筒101の内面(炎口配列面)105において、各炎口103は、径断面と異形状(ほぼ楕円形)に開口している。各炎口103からは、メインバーナ火炎が噴き出る。
内筒底部111は、内燃焼筒101の下端に嵌め合わされている。内筒底部111は、皿状をしており、内底面がフラットとなっている。内筒底部111には、複数のパイトッロバーナ孔115が形成されている。各パイロットバーナ孔115からは、パイロットバーナ火炎が噴き出る。
ヘッドリング131は、内外燃焼筒101、121の上端間に嵌め合わされている。このヘッドリング131で、メインバーナ火炎用の混合ガスの通路であるスペースMGSの上端が閉塞される。
特許文献1に開示された『ガス直火型かまど』は、かまど本体壁を備えている。かまど本体壁内には、内外二層の断熱層が設けられている。内側断熱層内には燃焼室が構成され、ここに鍋が取り囲まれて配置される。内外の断熱層間には、排気ジャケットが構成される。かまど本体壁内の内側断熱層の底部には、ガスバーナが配置されている。内側断熱層内(燃焼室内)に鍋が配置された状態において、鍋の底部とガスバーナとの間は、火炎の高さの約2〜3倍の間隔が保たれるよう寸法設定されている。内側断熱層には、排気ダクトが連通している。排気ダクトは、かまど本体壁から外部へと延び出る煙突に繋がっている。排気ジャケット内及び排気ダクト内のそれぞれには、複数の外気吸入孔から外気が吸入される。
ところが、特許文献1では、単に鍋の底部とガスバーナとの間の寸法を規定しているだけで、かまど内におけるバーナの火炎の流れについては考慮されていない。
また、そのようなガスバーナを備えるかまどを提供することを目的とする。
さらに、前記炎口配列面に、前記各炎口の軸芯に対してほぼ垂直に傾斜した傾斜端面が形成されているものとすることができる。この場合、前述した本発明の第2のガスバーナと同様に、各炎口から噴き出される火炎の笛吹き音や共鳴が起こりにくくなり、よって燃焼騒音を小さくできる。
この場合、各炎口からの火炎が、内燃焼筒の周方向・上下方向に満遍なくスパイラル状に巻き上がり、安定的に噴き出される。そのため、燃焼騒音を一層小さくできる。
図1は、本実施の形態に係るかまどを備えるレンジ台の全体構成を示す斜視図である。
図2は、図1のレンジ台のかまど、ポット及び排気口を示す断面図である。
図3は、図1のレンジ台のかまど、ポット及び排気口を示す平面図である。
図4は、かまどの構成を示す図である。(A)は平面図であり、(B)は側面断面図であり、(C)は正面図である。
図6は、ガスバーナの内燃焼筒の構成を示す図である。(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は側面断面図である。
図7(A)は図6(C)のA−A線断面図であり、図7(B)は図6(C)のB−B線断面図であり、図7(C)は図6(C)のC−C線断面図である。
図8は、ガスバーナへの混合ガスの供給系統を模式的に示す系統図である。
図1のレンジ台1は、箱型の本体3を備えている。本体3の下面四隅には、脚4が設けられている。本体3の背部には、後部壁5が立ち上げられている。後部壁5の前面には、蛇口7(計2つ)、ザル受け8が取り付けられている。本体3内には、かまど20(図2〜図4参照)、湯沸用かまど40(図2、図3参照)、直火湯沸用かまど43、湯沸ポット47が設けられている。これらかまど20、湯沸用かまど40及び直火湯沸用かまど43は、本体3の上面(トッププレート3A)に一体化している。本体3のトッププレート3Aは、後部壁5から手前側に向けて下方に傾斜している。本体3の手前縁部には、排水溝(図示されず)が設けられている。清掃時にトッププレート3A上に流した水は、本体3の後部壁5から手前側に集められ、排水溝から排水される。
図2〜図4のうち、図4に最もわかり易く示すかまど20は、鋳物製の円管状部材であるかまど内筒21を備えている。このかまど内筒21の側面の一部(図4(B)中左側)には、排気口23が嵌め込まれている。この排気口23は、一定の強度をもつ耐火性素材(例えばセラミックス等)で成形されている。かまど内筒21は、かま枠本体27内に収容されている。かまど内筒21外面とかま枠本体27内面との間には、耐火セメント(キャスタブル)25が流し込まれている。この耐火セメント25は、排気口23付近を除く外周面ほぼ全体に流し込まれている。
なお、図1に示す直火湯沸用かまど43は、かまど20及び湯沸用かまど40とは独立に設けられている。この直火湯沸用かまど43底部には、ガスバーナ(図示されず:このガスバーナは図1のガスコック48の操作で作動する)が配置されている。直火湯沸用かまど43内で発生した排気ガスは、図1中左側の排気スペース5Aから排気口5Bを通って外部へと排気される。
・内燃焼筒51、内筒底部61の内径D=95mm
・内筒底部61底面から内燃焼筒51の下段の炎口中心までの高さH=40mm
・整流ボス63の根元部外径d1=42mm
・整流ボス63の頂部外径d2=37.5mm
・整流ボス63の高さh=30mm
・整流ボス63の頂部アールr1=4mm
・整流ボス63の根元部アールr2=5mm
図8に示す混合ガスの供給系統は、同図の左下に示すガスコック11を備えている。このガスコック11は、レンジ台1の本体3の前面に配置されており(図1参照)、図示せぬガス源に繋がっている。ガスコック11には、パイロットバーナ行きガス配管91とメインバーナ行きガス配管93が取り付けられている。パイロットバーナ行きガス配管91の先には、パイロットノズル91aを介して、ガス−エア混合器92が繋がれている。ガス−エア混合器92は、ガスバーナ50のパイロット混合ガス導入部73に繋がっており、ガスバーナ50内のスペースPGSに連通している。
3 本体 5 後部壁
5A 排気スペース 5B 排気口(フード)
11 ガスコック 13 火力調整レバー
20 かまど
21 かまど内筒 23、39、44 排気口
25、37、42 耐火セメント
27 かま枠本体 28 かま枠
30 開口枠 30a 開口
31、45 排気パイプ 33 排気スリーブ
40 湯沸用かまど
41 ポット枠 43 直火湯沸用かまど
47 湯沸ポット
50 ガスバーナ
51 内燃焼筒 53 炎口
53A、53B 連口 53C 非炎口スペース
55 炎口配列面 56 傾斜端面
61 内筒底部 63 凸部(整流ボス)
65 パイトッロバーナ孔 71 外燃焼筒
73 パイロット用ガス導入部 75 内壁部
77 外壁部 79 メイン用ガス導入部
81 ヘッドリング
91 パイロットバーナ行きガス配管 91a パイロットノズル
92 ガス−エア混合器 93 メインバーナ行きガス配管
94 ノズル付きガス−エア混合器 95 エア配管
96 エアダンパー 97 送風機
98 エアバイパス配管
Claims (5)
- 多数の炎口の配列された内面(炎口配列面)、及び、筒底部を有する内燃焼筒と、
該内燃焼筒の外周を取り囲むように配置された外燃焼筒と、
これら両燃焼筒間に形成された混合ガス(燃焼ガス+燃焼用空気)の通路と、
前記内燃焼筒の前記炎口配列面の下方に設けられたパイロットバーナと、
前記内燃焼筒の前記筒底部の中央部で上方に立ち上がる、前記パイロットバーナの火炎を上方に安定的に導く凸部(整流ボス)と、
を具備することを特徴とするガスバーナ。 - 前記内燃焼筒の前記各炎口に送る混合ガスよりも空気過剰率の高い混合ガスを、前記パイロットバーナに送ることを特徴とする請求項1記載のガスバーナ。
- 前記炎口配列面に、前記各炎口の軸芯に対してほぼ垂直に傾斜した傾斜端面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のガスバーナ。
- 前記各炎口が、前記内燃焼筒の周方向にねじれた方向で、斜め上に傾斜するよう形成されており、
前記内燃焼筒の周方向には、前記炎口が複数口ずつ近接配列された組(連口)と、該連口の形成されていない非炎口スペースとが交互に配列されており、
前記内燃焼筒の上下方向には、前記炎口が複数段に配列されているとともに、前記連口と前記非炎口スペースとが上下に千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のガスバーナ。 - 被加熱物を加熱するかまどであって、
前記被加熱物の底が嵌入される上部開口が設けられた、有底状のかまど本体と、
該かまど本体の上部開口周縁に設けられた、前記被加熱物を載置する開口枠と、
前記かまど本体の側面から横方向に引き出された排気通路と、
を備え、
前記かまど本体内の底部に、前記請求項1〜4いずれか1項記載のガスバーナが設けられていることを特徴とするかまど。
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