JP4182027B2 - 記録装置及び記録方法 - Google Patents
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図2(a)はディスク状記録媒体(以下、光ディスク又はディスクと称す)に記録したMPEG2―TSデータの形態とそのデータ構造の概略図であり、図2(b)は図2(a)で記した各ファイルのファイル情報を図示したものである。また図3〜図7にかけては該MPEG2―TSデータを結合処理(編集)した場合の例を図示したものであり、図8はこの処理の流れを図示したフローチャートである。また、図14は本実施形態におけるディスク記録再生システムの構成図である。図14のディスク記録再生システムは、撮像デバイス(カメラ)からの画像・音声信号を入力し、表示デバイス(電子ビューファインダー(EVF)/液晶ディスプレイ(LCD))等のモニタへ画像・音声信号を出力可能なディスク記録再生装置を具備し、該ディスク記録再生装置は、少なくともMPEG符号器/復号器(コーデック)、記録媒体である光ディスク(着脱型)或いはハードディスク(内蔵型)とバッファメモリとを備えたデータ記録再生部、マイクロコンピュータ、及びメモリとを備えている。
1.記録が開始するデータの位置は必ずセクタの先頭から開始しなければならない。
2.データファイルの終端が存在するセクタ以外でセクタの途中でデータが途切れてはならない。
3.異なるデータファイルが重複するセクタ領域を有してはいけない。
という規定がなされているため、MPEG2―TSの記録や編集処理についてもこの規定に準拠しなければならない。
次にマイクロコンピュータは、図4(a)に示すように、FILE0001のデータ終端が存在するセクタ番号#Nendを次式(2)より算出する(図8のステップS3)。
次にマイクロコンピュータは、図4(b)に示すように、式(2)より求めたセクタ#Nendのセクタデータ2048−LバイトをRAM等のメモリに読み込み、読み込んだセクタデータ終端位置から、Lバイト分のダミーTSパケットデータ情報の付加処理を行う(図8のステップS4)。
そしてマイクロコンピュータは、このMを元にして次式(4)から、セクタ境界とTSパケット境界のアライメント調整のために追加が必要なダミーTSパケット数nNULLを算出する(図8のステップS8)。
さらに、マイクロコンピュータはディスク上の未記録セクタ領域(開始セクタ番号#X)を検索した後、図6(a)に示すように、式(3)で算出したTSパケット境界から溢れてしまったデータサイズM分と式(4)で算出したnNULL分のダミーTSパケットの書き込みを行い(図8のステップS9)、図6(b)に示すように、ファイルシステム上のFILE0003について、アクセス開始セクタ#X、データサイズ188×nNULL+Mバイトの情報を追加、更新する(図8のステップS10)。
続いて、マイクロコンピュータは、式(5)により求めたデータサイズL分のMPEG2−TSのNULLパケットを用意し、バッファメモリを用いて、ディスクに実効的AVデータの記録に引き続き、その終端から用意したNULLパケットを追加して記録するよう制御する。そして、図1(b)のように、記録されたファイルはFILE0001として、NULLパケットまで含めてデータサイズ188×n1バイトのデータファイルとしてファイルシステム情報を新規登録する。このとき、セクタ境界まで追記したNULLパケットは確かにディスク上に存在するものであるが、ここでは該NULLパケット分も含めて一連のデータファイルとし、新規ストリームの記録段階ではファイルシステム上でNULLパケット分を認識させない。また、このときLがMPEG2−TSデータのパケットサイズ188で割り切れず、パケット境界とセクタ境界が一致しなくともよい。
ここで、マイクロコンピュータは、M=0となるかを判断し(図11のステップS113)、M=0の場合はステップS116に進み、M≠0の場合はステップS114へ進む。
次に図10(a)のように、マイクロコンピュータは、セクタ#Yから始まるエリアに、(M+(188×nNULL))バイトのダミーTSパケットすなわちNULLパケットを書き込む(図11のステップS115)。こうしてディスクに記録されたデータは図10(b)のような形態となり、各データはディスク上に図10(d)のように記録されることになる。
前述した本発明の第1の実施形態ではMPEG2−TSデータに関して説明したが、本発明の実施の形態2ではMPEG2−PSのデータに関して説明する。
次にマイクロコンピュータは、図18(b)に示すように、式(8)により算出された#Nendに基づき、FILE0001内の#Nendのセクタデータをメモリの任意の領域に読み出しする(図24のステップS243)。
さらにマイクロコンピュータは、図19(b)に示すように、MPEG2−PSデータの最終PES内オプショナルフィールドの大きさXを、該PESヘッダ内にあるPESヘッダデータ長をもとに調べる(図24のステップS245)。
M+X≧256 ・・・(11)
式(10)及び式(11)について、これはPESヘッダデータ長が8バイトのため256以上の値を設定できないことと、PESの最低長が6バイトであるからこのような条件分岐が必要になっている。マイクロコンピュータは、もし式(10)が真のときはステップS248の〔case1〕の処理へ進み、もし式(10)が偽でありかつ式(11)が真の時はステップS251の〔case2〕の処理へ進み、また式(10)及び式(11)の両方が偽の時は〔case1〕、〔case2〕のどちらかの処理へ進む。
編集後PESヘッダデータ長=編集前PESヘッダデータ長+M ・・・(13)
また〔case2〕は、パディングPESパケットによるパディングを行う処理に関する。
さらにマイクロコンピュータは、図25(b)に示すように、MPEG2−PSデータの最終PES内オプショナルフィールドの大きさXを、該PESヘッダ内にあるPESヘッダデータ長をもとに調べる(図15のステップS152)。
M+X≧256・・・・・(16)
式(15)及び式(16)について、これはPESヘッダデータ長が8バイトのため256以上の値を設定できないことと、PESの最低長が6バイトであるからこのような条件分岐が必要になっている。マイクロコンピュータは、もし式(15)が真のときはステップS155の〔case1〕の処理へ進み、もし式(15)が偽でありかつ式(16)が真の時はステップS158の〔case2〕の処理へ進み、また式(15)及び式(16)の両方が偽の時は〔case1〕、〔case2〕のどちらかの処理へ進む。
編集後PESヘッダデータ長=編集前PESヘッダデータ長+M ・・・(18)
なお、上記した本実施の形態において、ダミーデータであるスタッフィングバイトは最終PES内に挿入したが、AVデータの途中のPESに挿入しても同じ結果を得ることができる。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、Blu−rayディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。
Claims (7)
- 画像データを記録する記録装置において、
所定の符号化方式により符号化された画像データを所定データサイズの固定長パケットが連続するストリーム形態の記録データにしてディスク状記録媒体に記録する記録手段と、
前記ディスク状記録媒体に記録された前記記録データをファイルシステムによって管理するファイル管理手段と、
前記ディスク状記録媒体に記録された第1の記録データ及び第2の記録データを結合する編集を制御する編集制御手段とを備え、
前記編集制御手段は、前記第1の記録データ及び前記第2の記録データの少なくとも一方について、前記ファイルシステムに基づいて記録データの終端から前記ディスク状記録媒体によって定められるセクタの境界までのオフセットを検出する第1の検出手段と、
前記固定長パケットと同じデータサイズの一つ以上のダミーパケットを生成し、前記記録手段によって、前記第1の検出手段により検出された前記オフセットのすべてに前記ダミーパケットを記録する第1の記録制御手段と、
前記第1の記録制御手段によって記録されるダミーパケットの一部が前記オフセットを超える場合に、超える分のデータサイズを検出する第2の検出手段と、
前記第2の検出手段により検出されたデータサイズのダミーパケットに、新たに生成する前記固定長パケットと同じデータサイズの一つ以上のダミーパケットを追加して構成される、前記セクタのサイズのN(ただし、Nは正の整数)倍のデータサイズを有する第3の記録データを前記記録手段によって記録する第2の記録制御手段とを有し、
前記ファイル管理手段は、前記編集の結果として、前記第1の記録データの情報、前記第2の記録データの情報、前記第1の記録制御手段によって記録されたダミーパケットの情報、及び、前記第2の記録制御手段によって記録された第3の記録データの情報を、前記ファイルシステムに登録することを特徴とする記録装置。 - 前記ダミーパケットとは前記所定の符号化方式に対応するプライベートデータ又はヌルデータから構成されることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 前記記録手段は、前記所定の符号化方式により符号化された画像データを含むトランスポートストリーム形式の記録データを前記ディスク状記録媒体に記録することを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
- 前記ダミーパケットとは前記所定の符号化方式のトランスポートストリームに対応するプライベートデータ又はヌルデータであることを特徴とする請求項3記載の記録装置。
- 画像データを記録する記録方法であって、
所定の符号化方式により符号化された画像データを所定データサイズの固定長パケットが連続するストリーム形態の記録データにしてディスク状記録媒体に記録する記録工程と、
前記ディスク状記録媒体に記録された前記記録データをファイルシステムによって管理するファイル管理工程と、
前記ディスク状記録媒体に記録された第1の記録データ及び第2の記録データを結合する編集工程とを有し、
前記編集工程は、前記第1の記録データ及び前記第2の記録データの少なくとも一方について、前記ファイルシステムに基づいて記録データの終端から前記ディスク状記録媒体によって定められるセクタの境界までのオフセットを検出する第1の検出工程と、
前記固定長パケットと同じデータサイズの一つ以上のダミーパケットを生成し、前記第1の検出工程で検出された前記オフセットのすべてに前記ダミーパケットを記録する第1のダミーパケット記録工程と、
前記第1のダミーパケット記録工程で記録されるダミーパケットの一部が前記オフセットを超える場合に、超える分のデータサイズを検出する第2の検出工程と、
前記第2の検出工程で検出されたデータサイズのダミーパケットに、新たに生成する前記固定長パケットと同じデータサイズの一つ以上のダミーパケットを追加して構成される、前記セクタのサイズのN(ただし、Nは正の整数)倍のデータサイズを有する第3の記録データを記録する第2のダミーパケット記録工程とを含み、
前記ファイル管理工程は、前記編集の結果として、前記第1の記録データの情報、前記第2の記録データの情報、前記第1のダミーパケット記録工程で記録されたダミーパケットの情報、及び、前記第2のダミーパケット記録工程で記録された第3の記録データの情報を、前記ファイルシステムに登録することを特徴とする記録方法。 - 請求項5に記載の記録方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項5に記載の記録方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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