JP2004362653A - 記録装置、情報記録再生装置、記録方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレイリストにて指定されているファイルを削除しようとした場合にこれを容易に認識して、再生が破綻してしまうことを防止できるようにする。
【解決手段】情報データと前記情報データの管理情報とを記録媒体に対して記録しておくとともに、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成し、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更するようにすることにより、プレイリストにて指定されているファイルが削除されるのを防止できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】情報データと前記情報データの管理情報とを記録媒体に対して記録しておくとともに、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成し、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更するようにすることにより、プレイリストにて指定されているファイルが削除されるのを防止できるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置、情報記録再生装置、記録方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関し、特に、情報データの再生手順を指定した再生制御情報にて指定されている情報データの管理方法及び該管理方法を実施する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルカメラで用いられるメモリカードやデジタルディスクビデオカメラで用いられる光ディスクなどのデータ記録媒体の容量は飛躍的に増大しており、動画、音声、静止画など多岐に亘るデータを記録可能であり、またこれらを記録媒体とした製品が増加してきている。また、ビデオテープでは不可能であったランダムアクセス性を生かして、記録したコンテンツを並べ替えたり組み合わせたりする編集機能を特徴の一つとしている。
【0003】
編集機能としては、不要なコンテンツを消去する消去機能、コンテンツから不要な部分を指定して削除する部分消去機能、コンテンツの分割や、結合など実際にコンテンツデータを編集するような機能がある。
【0004】
また、再生手順やレイアウトなどの再生制御情報を記録し、再生時にはこの再生制御情報に従ってデータを読み出し、再生する方法もある。これは、一般的にはプレイリストなどと呼ばれる編集機能である。高機能なデジタルディスクビデオカメラやデジタルディスクレコーダでは、この両者の機能を兼ね備えているのが一般的である。
【0005】
前述のプレイリストを実現するには、特許文献1に記載の方法を用いることが考えられる。前記特許文献1に記載の発明では、再生対象となるデータを再生用タイムマップテーブルへのポインタで指定する。この発明における再生用タイムマップテーブルはMPEG(Moving Picture Experts Group)方式のデコード単位の開始位置を示すテーブルである。
【0006】
しかし、前記特許文献1に記載の発明では再生制御情報の記述方法が極めて限定された形式であり、柔軟な記述ができない。また、対応した機器やコンピュータソフトウエアでなければ再生制御情報に従った再生をすることができない。
【0007】
例えば、このような再生制御情報の記述方法の一つにSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)がある。SMILでは、再生開始時間、再生終了時間、再生継続時間などの指定を、前記公報とは異なり、先頭からの相対時間で記述することが可能である。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−187963号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のようにプレイリストにて指定されているファイルが消去されてしまった場合、もはやプレイリストの通りに再生することができず、破綻してしまう問題があった。
【0010】
また、再生開始時間、再生終了時間を先頭からの相対時間で記述しているため、指定したファイルの一部が削除されてしまった場合にはもともと指定していた部分とは違う部分を再生してしまうことになる問題があった。
【0011】
本発明はこのような問題を解決し、プレイリストにて指定されているファイルを削除しようとした場合にこれを容易に認識して、再生が破綻してしまうことを防止できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録装置は、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録手段と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理手段と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理手段とを備えることを特徴としている。
【0013】
本発明の記録方法は、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録工程と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理工程と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理工程とを備えることを特徴としている。
【0014】
本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録工程と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理工程と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理工程とをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0015】
本発明の情報記録再生装置は、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録手段と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理手段と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理手段と、撮像手段とを備えることを特徴としている。
【0016】
本発明の記憶媒体は、前記に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録媒体したことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の記録装置、情報記録再生装置、記録方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体を説明する。なお、本発明の実施形態における情報記録再生装置の一形態としたビデオカメラについて、以下図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
〔ビデオカメラのハード構成〕
図1は、本実施の形態によるビデオカメラを実現するハード構成の一例である。図1において、110はマイクロコンピュータであり、システム全体を制御する。マイクロコンピュータ110は、プログラムを格納する不揮発性メモリ(ROM)、作業領域となる揮発性メモリ(RAM)、他のハードウエアとデータの受け渡しや制御用レジスタをアクセスするための外部バス、時間を計測するタイマを少なくとも有している。
【0018】
103はバスである。このバス103には、マイクロコンピュータ110の外部バスの他、後に説明する各ブロックが接続されており、マイクロコンピュータ110の制御に従ってデータの受け渡しを行う伝送路である。
【0019】
130はレンズユニットであり、集光のための固定レンズ群、変倍レンズ群、絞り、変倍レンズ群の動きで移動した結像位置を補正する機能と焦点調節を行う機能とを兼ね備えた補正レンズ群により構成される。レンズユニット130によって、最終的に後述のCCD131の結像面上に被写体像が結像される。
【0020】
131はCCD(charge coupled device)であり、光を電荷に変換し撮像信号を生成する。132はA/D処理部であり、撮像信号に所定の処理を施しデジタル画像データを出力する。133はマイクユニットである。マイクユニット133は撮影時に音声を集めるために備わっており、所定の増幅、帯域制限等が含まれる。
【0021】
134はA/D処理部であり、マイクユニット133の出力を受けデジタル音声データを出力する。102はエンコーダ部であり、マイクロコンピュータ110の制御に従いデジタル画像データ、及びデジタル音声データを受け、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で圧縮し、さらに時系列順に多重化して圧縮ビデオデータを生成する。
【0022】
さらに、エンコーダ部102はJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式の圧縮を行い、圧縮静止画データを出力する機能も兼ね備えている。また、圧縮ビデオデータや圧縮静止画データは、バス103のアドレス空間の内マイクロコンピュータ110によって指定されたアドレスを先頭に出力していく。また、エンコーダ部102には後に説明するタイムマップテーブルを作成するために必要となる情報をマイクロコンピュータ110に通知する機能を備えている。
【0023】
106はメモリであり、各ブロックが作業用に使用可能となっている。104はATA(ATAPI)インターフェース部(以降ATAPI I/F部とする)であり、120は光ディスクである。ATAPI I/F部104は、バス103に接続されるマイクロコンピュータ110やメモリ106とのインターフェースと、光ディスク120とのインターフェースを有し、マイクロコンピュータ110等から光ディスク120の制御レジスタにアクセスするための変換を行うものである。
【0024】
なお、光ディスク120はメディアそのもののみではなく、ヘッド、モータを含むメカデッキ、それらを制御する制御回路、及びATAPI I/F104と接続可能なインターフェースを有し、光ディスクにデータ等を読み書き可能なユニットのことである。ATAPI I/F部104には、バス103上の先頭アドレスとデータ量、及び光ディスク120の書き込む先頭セクタを指定することにより、読み出しまたは書き込みデータを自動転送する所謂ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能が備わっている。
【0025】
108はデコーダ部であり、マイクロコンピュータ110に指定されたバス103上のアドレスから圧縮ビデオデータや圧縮静止画データを逐次読み出し、例えばITU−R BT.656(CCIR656)等のデジタル映像信号、及びデジタル音声信号に変換して出力する。
【0026】
107は音声出力部、109は映像出力部である。映像出力部109、音声出力部107はデコーダ部108によって変換されたデジタル映像信号、及びデジタル音声信号をそれぞれアナログ信号に変換し外部に出力するためのブロックであり、テレビジョン受像機等に接続される。
【0027】
113はオンスクリーンディスプレイ(OSD)部であり、各種設定メニューやタイトル、時間などの情報をビデオ出力に重畳させるものである。またOSD 部113には、デコーダ部108から入力されるデジタル映像信号をキャプチャし、縮小処理を施し、任意の位置に重畳させる機能も兼ね備えている。
【0028】
112は操作スイッチ群であり、電源の投入、録画・再生の選択、画質等を決定する録画モードなどをユーザーが行うための入力部である。114はリモコン受光部であり、赤外リモコンからの信号を受光し、パルスとしてマイクロコンピュータ110に伝達し、マイクロコンピュータ110はデータに変換して制御コマンドとして認識する。赤外リモコンは、操作スイッチ群112と同様ユーザーの入力手段である。
【0029】
115はリアルタイムクロックであり、カレンダー及び時刻情報をマイクロコンピュータ110に伝達するためのものである。また初期値とカウント開始命令はユーザーが操作スイッチ112によって入力し、マイクロコンピュータ110を介して与えられる。録画コンテンツに付与されるタイムスタンプ情報等に利用する。
【0030】
マイクロコンピュータ110は所定のファイルシステムを扱うソフトウエアを搭載しており、このファイルシステムに従って光ディスク120へのデータの読み書きが行われる。また一回の録画開始から終了までを基本的に一つのコンテンツとして管理され、後に説明する動画データファイルとなる。
【0031】
次に、録画動作の流れを説明する。
まず、電源が投入されるとマイクロコンピュータ110は光ディスク120から前述のファイルシステムに則って録画可能(空き)領域の検索を行う。この時、録画可能容量を算出し、録画可能容量と録画モードから録画可能時間を算出する。以降録画中は録画可能容量の減少を監視し、定期的に録画可能時間を更新していく。
【0032】
マイクロコンピュータ110は常にスイッチの状態を検出し、ユーザーの操作を監視している。以下、ユーザーの操作は断りのない限り操作スイッチ群112を介してマイクロコンピュータ110に操作を伝えるものとする。
【0033】
次に、ユーザーが録画開始要求を発生させると、カメラ画像及び音声の記録を開始すべく、マイクロコンピュータ110が各ブロックを制御する。まず、エンコーダ部102にはMPEG2エンコード処理を開始させ、圧縮ビデオデータをメモリ106の所定アドレスを先頭に蓄積するよう制御する。所定量のデータを蓄積する毎にエンコーダ部102はマイクロコンピュータ110に割り込み等の手段により通知する。
【0034】
マイクロコンピュータ110はこの通知を受け、次に蓄積すべき先頭アドレスをエンコーダ部102に通知する。さらにマイクロコンピュータ110はエンコーダ部102によってメモリ106に蓄積された圧縮ビデオデータを光ディスク120に書き込むようATAPI I/F部104にコマンドを発行する。
【0035】
この時、光ディスク120に書き込む領域はファイルシステムに則って検索された記録可能(空き)領域である。このエンコード処理から光ディスク120への書き込みまでの一連の処理が、録画停止要求が発生するまで繰り返される。記録した圧縮ビデオデータは後述の動画データファイル(拡張子“MPG”)としてエントリされる。
【0036】
また、コンテンツの録画時間、録画日時、付与したファイル名などの管理情報は後に説明する管理ファイル(拡張子“4C”)を生成し、記述する。また、特殊再生、プレイリスト、編集などに必要となる情報はタイムマップテーブルファイル(拡張子“TBL”)を生成し、記述する。また、静止画記録要求が発生したときにはエンコーダ部102に対しJPEG圧縮を行うよう制御し、後述の静止画データファイル(拡張子“JPG”)としてエントリされる。また、管理ファイルも生成される。
【0037】
次に、再生動作について説明する。
やはり、ユーザーによる操作スイッチ群112の操作によって再生させたいコンテンツを選択する。コンテンツリスト、またはコンテンツに関連付けされた代表画像(サムネイル)を表示し(以降コンテンツ選択画面とする)、ポインタを所望のコンテンツまで移動させ、決定することにより再生を開始するシーケンスが一般的である。
【0038】
または、ダイレクトに再生キー(または、再生命令を発行するために割り付けられたキー)を押すことにより、例えば先頭のコンテンツ、前回再生時の続き、最後に録画したコンテンツなどを再生しても良い。マイクロコンピュータ110は、このように決定したコンテンツの圧縮ビデオデータを光ディスク120から読み出す。
【0039】
具体的には、録画時とは逆に光ディスク120から読み出しメモリ106に蓄積するようATAPI I/F部104にコマンドを発行する。この時、光ディスク120の読み出し先頭セクタ、メモリ106の書き込み先頭アドレス、データ量をマイクロコンピュータ110が指定する。
【0040】
次に、マイクロコンピュータ110はデコーダ部108に対し、メモリ106に蓄積された圧縮ビデオデータをデコード処理するようコマンドを発行する。コンテンツが終了するか停止、または一時停止等のユーザー操作が加えられるまで、デコーダ部108にデコード処理する圧縮ビデオデータが途切れることのないよう一連の処理が繰り返し実行される。選択されたコンテンツが静止画データファイルであった場合には、別のコンテンツが選択される等の操作があるまでデコーダ部108は繰り返し静止画像のデジタル映像信号を出力する。
【0041】
〔対象となるデータのフォーマット〕
本実施の形態による情報記録再生装置で扱うデータと、そのデータ形式について述べる。
まず、ビデオカメラで記録するデータの種類について述べ、各データを格納するディレクトリ構造、管理ファイル、タイムマップテーブル、プレイリストの詳細について順に述べる。
【0042】
(ビデオカメラで記録するデータ)
ビデオカメラで記録するデータは、動画、静止画と音声及びその管理情報である。また、動画・静止画・音声を組み合わせて再生するための再生制御スクリプト(以下、プレイリスト)の作成機能を持つ。プレイリストの詳細については後述する。
【0043】
動画データは、MPEG2で符号化して記録する。データ形式は、PS(Program Stream)もしくはTS(Transport Stream)の少なくとも一方で保存可能である。音声データは、MP3(MPEG Audio Layer3)形式で記録する。静止画データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式であり、ディレクトリ名、ファイル名等はDCF規格(Design rule for Camera File system)に準拠した規則で記録する。
【0044】
(データの格納方式)
図2に、動画データ、音声データ、静止画データ、およびプレイリストを記録媒体上に格納した状態の一例を示す。拡張子が”.4C”であるファイルは、後述する管理ファイルであり、拡張子が“.TBL”であるファイルは、やはり後述するタイムマップテーブルファイルである。
【0045】
プレイリストは、記録媒体上のルートディレクトリの直下に作成されたPLAYLISTディレクトリに格納する。PLAYLISTディレクトリ下に、プレイリストを格納するPLディレクトリを作成し、PLディレクトリにプレイリストファイル(拡張子“.SMI”)を格納する。
【0046】
動画データは、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたVIDEOディレクトリに格納する。VIDEOディレクトリ下に、動画データを格納する動画ディレクトリを作成し、動画ディレクトリに動画データを格納する。動画データは拡張子が“.MPG”のファイルである。
【0047】
音声データは、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたAUDIOディレクトリに格納する。AUDIOディレクトリ下に、音声データを格納する音声ディレクトリを作成し、音声ディレクトリに音声データを格納する。音声データは拡張子が“.MP3”のファイルである。
【0048】
なお、これらのディレクトリ名のうち数字部、本実施の形態では4桁の数字を増加させていくことにより次々と各データの格納ディレクトリを作成していく。図2では動画ディレクトリのみ2つの動画ディレクトリを表記しているが、音声ディレクトリ、PLディレクトリも同様である。
【0049】
静止画データは、DCF規格で定められた通り、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたDCIMディレクトリに格納する。実際に静止画ファイルが格納されるのは、DCIMディレクトリの下に作成された静止画ディレクトリである。
【0050】
PLディレクトリ、動画ディレクトリ、音声ディレクトリ、および静止画ディレクトリには、それぞれディレクトリに格納されたファイルを管理する管理ファイル(前述の拡張子が“.4C”のファイル)を格納する。管理ファイルの詳細については後述する。
【0051】
(管理ファイル)
管理ファイルは、W3C(World Wide Web Consortium)にて策定されたXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されたテキストファイルである。管理ファイルを構成するXML文書のエレメント構成を図3に示す。また、図2中に示した動画ディレクトリ ”MOV00100” の管理情報の記述例を、図4に示す。
【0052】
COLLECTIONエレメントは、管理情報のルート要素である。
GROUPエレメントは、動画、静止画、音声などのメディア・オブジェクトをグループ化するために用いる。GROUPエレメントは、GROUP−NAMEアトリビュートを持つ。GROUP−NAMEアトリビュートで、グループ名を記述する。本実施の形態では、GROUPエレメントは特に用いない。
【0053】
IMGエレメントは、静止画データのエントリを記述するために用いる。IMGエレメントは、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュートを持つ。srcアトリビュートはファイル名の記述に用い、idアトリビュートはファイルの識別名を記述するために用いる。
【0054】
idアトリビュートで指定する識別名は、管理ファイル内でユニークである。typeアトリビュートはファイルの種類を表し、静止画の場合は”image”値をとる。linkCountアトリビュートのlinkCount−value値は次の構文で記述され、各エントリがプレイリストから参照されている参照数を示す。
【0055】
【表1】
【0056】
RELは後述の相対時間で参照指定されている参照数を示す。ABSはやはり後述のタイムコードで参照指定されている参照数を示す。RELABSはRELとABSの両者で参照指定されている参照数を示す。また、参照領域が省略されている場合、及びtype=“image“(静止画像)の場合にはRELABSとして扱う。よって後述の図5,7の各タグを記述した場合の記述例は、タグ501、タグ502、タグ503、タグ701、タグ704では「linkCount=”0,0,1”」、タグ702では「linkCount=”1,0,0”」、タグ703では「linkCount=”0,1,0”」となる。
【0057】
deletedアトリビュートは削除情報で、アトリビュート値は”true”か”false”である。linkCountアトリビュート値が”0,0,0”で無い時にファイルを削除した場合、deletedアトリビュート値を”true”にする。
【0058】
MOVエレメントは、動画データのエントリを記述するために用いる。MOVエレメントは、IMGエレメントと同様、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュートを持ち、さらにdurアトリビュートを持つ。typeアトリビュート値は、動画の場合は”movie”である。durアトリビュートは、動画データ全体の再生時間を記述し、clock値をとる。clock値(Clock−value)は、次の書式で表される。
【0059】
【表2】
【0060】
例えば、14分3秒の場合、”00:14:03” もしくは ”14:03” と記述する。
AUDエレメントは、音声データのエントリを記述するために用いる。AUDエレメントは、MOVエレメントと同様、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュートを持つ。typeアトリビュート値は、音声の場合は”audio”である。
【0061】
PLFエレメントは、PLFのエントリを記述するために用いる。PLFエレメントは、MOVエレメントと同様、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュートを持つ。PLF自身も他のプレイリストから参照される可能性があるので、PLFエレメントにもlinkCountアトリビュートとdeletedアトリビュートが用意されている。typeアトリビュート値は、PLFの場合は”playlist”である。
管理ファイルのファイル名に付ける拡張子は、”.4C”とする。
【0062】
(タイムマップテーブル)
図8は、タイムマップテーブルを説明するために、動画フレームと、動画データファイルをイメージ化した図面であり、図9はタイムマップテーブルファイルのデータ構造を図示したものである。
【0063】
MPEG2方式は、画面間の相関を利用して情報量を圧縮し、データを符号化する動き補償型の予測符号化方式である。Iピクチャはフレーム内で符号化される画像であり、Pピクチャは過去のフレームとのフレーム間予測符号化によって符号化される画像である。
【0064】
更に、BピクチャはIピクチャとPピクチャ及びPピクチャ間の各フレームの画像データであり、過去及び未来のフレームの画像データを用いた双方向予測符号化によって符号化される画像である。図8ではそれぞれI,P,Bと付してある。MPEG2では、所定枚数のフレームでGOP(Group Of Pictures)を構成している。そして、各GOPにIピクチャが少なくとも1フレーム含まれている。これによりランダムアクセス性が高まり、所定レベルでの編集も容易となる。
【0065】
図8において、T0、T10、T300、T310は時間である。Tcstはインターバル時間であり、後述のタイムサーチエントリを作成する間隔である。801〜804はタイムサーチエントリフレームであり、これらのようにTcstごとのフレームである。TgopはGOP再生時間であり、GsはGOPのサイズである。TCはGOPの先頭フレームのタイムコードである。
【0066】
ここでいうタイムコードとは、記録時に確定する各コンテンツの先頭からのフレームナンバーに相当する。よってGOP単位での部分消去を行った場合、その前後で不連続となる。また各GOPにはユニークなGOP−IDが付与され、各GOP−IDに対してTgop、及びGsを記録する。
【0067】
各タイムサーチエントリには次の情報を有する。タイムサーチエントリに対応するタイムサーチエントリフレームを含むGOP−ID、エントリフレームからタイムサーチエントリフレームまでのオフセット(EFdif)、先頭からエントリフレームまでのオフセット(Gofs)である。
【0068】
エントリフレームとは、各タイムサーチエントリを復号し、画像データとするために必要となるフレームデータの先頭のことである。前述のように、MPEGでは、BピクチャやPピクチャを含み、これらはIピクチャまたはI,Pピクチャとのフレーム間での相関を利用した符合化がなされている。
【0069】
このため、タイムサーチエントリがB,Pピクチャであるとき、この画像を復号するために必要となる先頭のフレームのことである。なお、タイムサーチエントリフレームがIフレームのとき、そのフレーム自体がエントリフレームとなりEfdif=0である。図8ではタイムサーチエントリフレーム801の場合である。これらの情報は図9のような構造をとり、タイムマップテーブルファイル(拡張子が“.TBL”)に含まれる。
【0070】
タイムマップデータテーブルを元にT300のタイムサーチエントリフレーム803を復元する方法を例として説明する。タイムサーチエントリはTsctごとに作成されるので、「n=T300/Tsct」とすると、n番目のエントリとなる。よってタイムサーチ情報[n]であるGOP−ID[n]を取得する。GOP−ID[n]のメンバーGofs[n]から、先頭からエントリフレーム806までのバイト数がわかる。
【0071】
また、EFdif[n]からエントリフレーム803から何フレーム目がタイムサーチエントリフレーム803であるかを知ることができる。よって、先頭からGofs[n]バイト目からデコードを開始し、EFdif[n]フレーム目を表示すればT300を再生することができる。これによりフレーム検索の容易性を高めるものである。
【0072】
一方、タイムコードでフレーム指定をする場合、TCを検索し、所望の近傍となるGOP−ID[m]を特定すると同時に、そのGOP−ID[m]までのGs[1..m]を足しこんでいき、GOP−IDのオフセットを算出する。さらに(指定フレーム−TC)フレームだけ進めたフレームを再生することにより不変となるフレーム指定を行うことが可能となる。
以上の手法により,コンテンツの先頭からの相対時間によるフレームの特定、及び絶対時間(タイムコード)によるフレームの特定が可能となる。
【0073】
なお、ここで説明したタイムマップテーブルは、例えば部分消去を行ったとき再構築される。但し部分消去はGOP単位未満では行われない。またTCは変更しない。
また、ここでは動画像を例に説明したが、実際にはオーディオデータやパックヘッダなどの情報も組み込まれており、それらを加味してテーブルを作成するものとする。
【0074】
また、オーディオファイルに関しては、例えばAAU(Audio Access Unit)単位をベースとしたタイムマップテーブルを作成することにより実現可能である。但しその場合のTCの値はclock値をとるものとする。
【0075】
(プレイリスト)
プレイリストは、SMILに準拠した形式で記述する。ただし、再生オブジェクトのファイル名指定を行うsrcアトリビュート値は、file値をとる。file値(file−value)は、次の書式で表される。
【0076】
file−value ::= Manage−filename ”#xpointer(//”Element−name ”[@id=” Object−id ”])”、ここで、Manage−filenameは、対象となるファイルが格納されているディレクトリの管理ファイル名である。Element−nameは、対象となるエントリのエレメント名で、例えば動画データなら”MOV”になる。
【0077】
Object−idは、対象となるデータのエントリに付与されているidアトリビュート値である。このように、プレイリストから各ファイルへの参照をidアトリビュート値を介して行うことで、例えファイル名が変更された場合でも、管理ファイルのエントリ内のsrcアトリビュート値だけを変更するだけで良い。
【0078】
例えば、/DCIM/101CANON/101CANON.4C内に、”IMG−0001”という識別子を持つ静止画データがあるとする。このファイルを参照する場合には、
’/DCIM/101CANON/101CANON.4C#xpointer(//[@id=”IMG−0001”])’、と記述して参照する。図5に、プレイリストの記述例を示す。また、図6は、図5の場合の管理ファイルとプレイリストの参照関係を示す図である。
【0079】
次に、図5のプレイリスト記述例から、タグ501のような動画オブジェクトを参照するものについて説明する。タグ501では、指定ファイルのどこの領域を再生するのかが省略されている。これは、コンテンツの先頭から最後までの全てを指定していることを意味する。範囲指定する場合の記述例を図7で説明する。701〜704はタグ501と同様動画ファイルの参照を記述したものである。但し、参照範囲(領域)を省略したものと、開始位置、終了位置を指定しているもの、またその指定方法が異なるものを並べた列挙した。タグ701は参照範囲を省略したものであり、全範囲が参照対象となる。
【0080】
タグ702は、ClipBeginアトリビュート、ClipEndアトリビュートが記述されており、それぞれ参照開始位置、参照終了位置をコンテンツ先頭からの相対時間(オフセット)で指定され、次の構文で表現されるClip−value−MediaClipping値で記載される。
【0081】
【表3】
【0082】
なお、Clock−valは前述のClock値のことであり、Metricを省略するとClock−val値となる。また、これらの属性はMediaClipping moduleの構成要素として定義されている。記述例はclipBegin=”smpte=00:11:25:21”、clipBegin=”npt=55s”のようになる。
【0083】
よって、タグ702ではid=MOV00100のコンテンツで、先頭から50秒の位置から10分5秒の位置までを再生するよう指定している。これはSMILで標準化されている書式であり、SMILのMediaClipping moduleに準拠した機器、またはアプリケーションソフトウエアであればパース可能である。
【0084】
タグ703はClipBeginTCアトリビュート、ClipEndTCアトリビュートが記述されており、それぞれ参照開始位置、参照終了位置を図9で説明したタイムコード(TC)をベースに指定するものである。またこれらのアトリビュートはSMILで規定されたものではなく、TimeCountClipping moduleとして独自拡張した属性である。構文は前述Clip−value−MediaClipping値のSmpte−valと同様である。
【0085】
タグ704は、ClipBegin及びClipEndアトリビュートの指定と、ClipBeginTC及びClipEndTCアトリビュートの指定の両者を記述したものである。また、タイムマップテーブルの説明と同様に、動画データをメインに説明してきたが、オーディオデータをTimeCountClipping moduleで指定する場合、その値はやはりclock値とする。
【0086】
次に、MediaClipping moduleによるクリップ指定と、TimeCountClipping moduleによるクリップ指定での動作の違いについて、図10を用いて説明する。
図10は、横軸を時間軸としてコンテンツをイメージした図である。図10において、1001は記録されたオリジナルのコンテンツであり、1002はプレイリストで参照されている参照領域である。このようにMediaClipping module、TimeCountClipping moduleのいずれも同じ参照領域1001を指定することができる。1003は、ユーザーが不必要であると考えている部分消去候補領域であり、その時間長をTdとする。
【0087】
次に、1001bは、編集機能の一つである部分消去機能により部分消去候補領域1003を消去した状態である。この時前述のようにタイムマップテーブルも同時に編集される。この場合、MediaClipping moduleによって参照指定したプレイリストでは、領域1004のようにTdだけずれた領域を参照してしまう。これはコンテンツの先頭t0からの相対時間で記述されるためである。しかしながらTimeCountClipping moduleでは、GOPに対して不変な値として付与されているタイムコードから参照領域を決定するため、部分消去後も領域1002を正しく参照することができる。
【0088】
但し、他の機器やソフトウエアとの互換性の点では標準化されているMediaClipping moduleの方が優位である。プレイリスト作成後に編集する可能性がないのであればMediaClipping moduleを使用する方が良い。一方、互換性より編集後も確実に正確な参照を望む場合にはTimeCountClipping moduleの方が優位であり、そのために拡張したモジュールである。
【0089】
本実施の形態では、どちらのモジュールで指定するのか、プレイリスト作成、または編集時にユーザーが選択可能とする。また、これに応じて前述の管理ファイルを編集することを本実施の形態の特徴とする。
図11は、プレイリストにコンテンツを登録する時、つまりvideo,audio,imgのメディア・オブジェクト要素が追加されるたびに実行される管理ファイル編集に関わるフローチャートである。無論ここでいう管理ファイルとは、対象となるコンテンツに対応する管理ファイルのことである。
【0090】
ステップS1102は、選択されたコンテンツが動画データ、または音声データであるか否かを判定し、正のときはステップS1103へ、また否のとき、つまり静止画データであった場合にはステップS1106へそれぞれ遷移する。
【0091】
ステップS1103は、時間指定があるか否かを判定し、存在するときにはステップS1104へ、存在しないとき、つまりコンテンツの全範囲が指定されたため省略されたときにはステップS1106へそれぞれ遷移する。
【0092】
ステップS1104では、相対時間指定があるか否かの判定を行う。相対時間指定とは、MediaClipping moduleによる参照開始位置、及び終了位置の指定のことである。この判定が正であるときにはステップS1105へ、否の場合にはステップS1108へそれぞれ遷移する。
【0093】
ステップS1108では、絶対時間指定があるか否かの判定を行う。絶対時間指定とは、TimeCountClipping moduleによる参照開始位置、及び終了位置の指定のことである。この判定が正であるときにはステップS1109へ、否の場合にはステップS1110へそれぞれ遷移する。
【0094】
ステップS1109では、参照指定が絶対時間のみであるため、リンクカウントのABSを1増加させる。よって、対象となるコンテンツのリンクカウントが全て0であった場合には、「linkCount=”0,1,0”」となり、管理ファイルが更新される。
【0095】
ステップS1110は、参照指定が絶対時間指定、相対時間指定のいずれでもないため行うエラー処理である。但し、本体のGUIの指示に従って操作するようなプレイリスト編集機能である場合、本来ここには遷移することはない。よって何もしないとしても良い。
【0096】
但し、例えばテキスト編集が行える機能を有する場合、ユーザーがプレイリストをテキストレベルで編集する可能性がある。このような場合にシステムが常に監視を続け、誤った記述を行ったときにステップS1110に遷移してくることになる。このときには警告ダイアログを表示するなどの処理をここで行っても良い。
【0097】
ステップS1105では、絶対時間指定がないか否かの判定を行い、正であるときにはステップS1107へ、否のとき、つまり絶対時間指定、及び相対時間指定の両者で参照指定されているときにはステップS1106へそれぞれ遷移する。
【0098】
ステップS1106は、コンテンツが静止画像であるとき、動画か音声であって領域指定が省略されているとき、また相対時間指定と絶対時間指定の両者で参照指定されているときに実行される。これらの何れかの場合にはリンクカウントのRELABSを1増加させる。よって、対象となるコンテンツのリンクカウントが全て0であった場合には、「linkCount=”0,0,1”」となり、管理ファイルが更新される。
【0099】
ステップS1107は、参照指定が相対時間のみであるため、リンクカウントのRELを1増加させる。よって、対象となるコンテンツのリンクカウントが全て0であった場合には、「linkCount=”1,0,0”」となり、管理ファイルが更新される。
【0100】
なお、プレイリストを再編集し、参照項目が削除されるとき、またはプレイリストそのものを消去するときには、対応するコンテンツの管理情報に対し、前記とは逆の処理を行い、リンクカウントを減じていく。
【0101】
このような処理によって、リンクカウントは単に参照指定数がわかるだけではなく、どのような形式で参照指定されているのかまで知ることが可能となる。よって、例えばコンテンツを消去、または部分消去等を行おうとするとき、システムは参照指定の形式ごとに適切な処理を施すことが可能となる。
【0102】
なお、本実施の形態では、タイムマップテーブルを作成しているが、これは処理を高速化するものであり、不可欠なものではない。例えば、TimeCountClipping moduleで使用するタイムコードはストリーム中のユーザーデータ領域に記載しても良い。また、GOPヘッダに設けられているタイムコードは、記録時に必ず値を入れること、及び後に編集を行っても書き換えないことを条件に使用しても良い。
【0103】
また、GOPやAAUを単位としてタイムコードの管理を行ったが、これに限定するものではない。また、各コンテンツの圧縮方式についても一例であり、他の圧縮方式であっても良い。
【0104】
また、記録媒体として光ディスクを用いたが、ハードディスクやカード型記録メディアでも良い。
また、ビデオカメラを例に説明したが、例えばチューナーを搭載した据え置き型デジタルディスクビデオデッキなどでも良い。
【0105】
また、参照位置が省略されているものについて、本実施の形態ではRELABSとして扱っているが、リンクカウントに省略形のための要素を追加して管理しても良い。
また、静止画像データに対するリンクカウントは、前述の構成をとらず、一つの要素としても良い。
【0106】
(第2の実施の形態)
前述した第1の実施の形態では、管理情報のリンクカウントについて説明してきた。本発明による第2の実施の形態では、コンテンツにたいして一部分を消去する部分消去を行うときのリンクカウントを利用した警告表示について説明する。
【0107】
図12は、コンテンツをイメージ化したものであり、横軸は時間である。1401はあるコンテンツをイメージした帯びであり、左から右方向に記録されたものである。1402は最初のシーンであり、ここではシーン1とする。1403は不要イン点、1404は不要アウト点であり、不要イン点1403から不要アウト点1404までがユーザーが消去したいと考えている領域とする。1405はシーン2である。
【0108】
1411は不要イン点1403の映像であり、1412は不要アウト点1404の映像である。部分消去実行後は1401bのように、シーン1―1402と、シーン2―1405のみのコンテンツとなる。但し、部分消去の領域指定はGOPをベースとした選択のみである。また、対応するタイムマップテーブルの編集も行う。タイムマップテーブルの項目のうち、少なくともGOP情報から消去された領域に対応するGOP−ID情報を削除し、またタイムサーチ情報を再構築する。
【0109】
次に、この操作を実現するためのユーザーインターフェース例について説明する。
図13は、部分消去機能を選択したときの初期画面である。1501は表示画面全体であり、部分消去を行うコンテンツを再生すると共に、以降説明する各種情報を合成している。なお、このコンテンツは図12で説明したものとする。
【0110】
図13において、1502は再生状態表示である。現在は通常再生なので“再生”と表示している。この他“一時停止”、“早送り”、“早戻し”などがあり、それぞれを意味する図形でも構わない。1503はカウンタ表示であり、現在再生されているカウンタ値(時間)を表示している。1504はイン点表示であり、部分消去の開始位置を表示するものである。
【0111】
図13ではまだ選択されていないため、マイクロコンピュータ110が生成した初期画面となっている。1505はアウト点表示であり、部分消去の終了位置を表示するものである。図13では、やはりまだ選択されていないためマイクロコンピュータ110が生成した初期画面となっている。1506は機能表示であり、現在部分消去機能の実行中であることを表示している。
【0112】
このまま再生、またはユーザー操作によって早送りをして図12の不要イン点1403で一時停止した状態が図14である。
図14において、(a)は一時停止にした直後の状態である。1501bは不要イン点1403の映像である1411に図13で説明した各種情報を重畳した画面である。1502bは再生状態表示であり、現在一時停止であることを表示している。次に、ユーザーが決定操作を行い、部分消去のイン点が決定される。
【0113】
この状態が図14の(b)であり、1504cは現在一時停止している映像の縮小画像に差し替わっている。マイクロコンピュータ110の制御により、OSD部113がキャプチャ及び縮小して合成したものである。同時にマイクロコンピュータ110は、現在の位置を部分消去開始位置として記憶する。同様に部分消去終了点も決定され、マイクロコンピュータ110は部分消去終了位置も記憶する。
【0114】
この時の表示画面が図15の(a)である。図15において、1501dは不要アウト点1404の映像である1412に、図13で説明した各種情報を重畳した画面である。1505dは現在一時停止している映像の縮小画像に差し替わっている。
【0115】
図15の(b)は、図15の(a)の表示と同時か、もしくは所定時間後(例えば1秒後)に表示する画面である。
図15において、1711は確認ダイアログ、1712はメッセージ、1713ははいボタンイメージ、1714はいいえボタンイメージである。確認ダイアログ1711はメッセージ1712によって、ユーザーに現在指定されている部分を消去するか否かの確認を行うものである。ユーザー操作によりどちらかが選択される。ハイボタンイメージ1713を選択した場合には部分消去が実行される。この作業を繰り返すことにより、ユーザーは消去したいシーンを消去していくことが可能となる。
【0116】
この部分消去を行うと、リンクカウントの値が0でない要素を含むとき、つまりプレイリストで参照されているコンテンツである場合には次のような問題が生じる可能性がある。
【0117】
(タイプ1)
プレイリスト内で先頭からの相対時間で再生指定されている場合 (REL > 0)
指定箇所がずれてしまう可能性と、指定箇所が削除されてしまう可能性がある。よって、ユーザーの意図しないシーンを再生してしまうことがある。
【0118】
(タイプ2)
プレイリスト内で絶対位置によって再生指定されている場合 (ABS > 0)
指定箇所が消去されてしまう可能性がある。ユーザーが意図しないシーンの再生はない。
【0119】
(タイプ3)
相対時間と絶対位置の両者で指定されている場合(RELABS > 0)、絶対位置対応機ではタイプ2となり、その他の機器ではタイプ1の可能性がある。
【0120】
よって、本実施の形態では、リンクカウント値に応じて確認ダイアログ1711に表示するメッセージ1712を変化させるものである。図15の(b)で説明したメッセージ1712は基本となるものであるが、コンテンツの種類とリンクカウントの値により5つのパターンに変化する。
【0121】
図16は、確認ダイアログ1711の他の4つのパターンを示す図である。
図16において、1801は動画データ、または音声データであってそのリンクカウントのRELが1以上の時に表示する確認ダイアログである。同様に1802はABSが1以上の時、1803はABSRELが1以上の時にそれぞれ表示する確認ダイアログである。また、部分消去ではないが、コンテンツを消去する場合、そのコンテンツに対応するリンクカウントの全ての要素が0ではないとき、1804の確認ダイアログを表示する。
【0122】
また、プレイリストで参照指定されていないコンテンツ、つまりリンクカウントが全て0である場合には確認ダイアログ1711を表示する。このようにプレイリストによる参照指定がなされているコンテンツであることを管理情報から取得できるばかりでなく、その領域指定方法も取得することが可能であるため、その指定方法に合わせた警告表示を行うことが可能となる。但し、複数の参照箇所があるコンテンツでは、REL、ABS、RELABSのうち2つ以上の要素が1以上であることも考えられる。
【0123】
この場合には、例えば、「REL > RELABS > ABS」のように優先度を設け、最も1以上の要素のうち最も優先度の高い要素に対応した確認ダイアログを表示するようにすれば良い。また、全ての可能性をメッセージとして表示しても良い。また、部分消去開始モードに入った時点で図17のように表示しても良い。
【0124】
図17にて、1921は選択コンテンツに対する管理ファイルに記載されているリンクカウントを表示したものである。これにより編集開始時点でどうのような参照がなされているか確認することができる。勿論前述の確認ダイアログは併用である。
【0125】
また、これまでの説明ではそれぞれの確認ダイアログを表示することにより警告するものとしてが、例えば、「REL>1」のときには部分消去実行を禁止する処理を行っても良い。RELの場合には他の機器との互換性だけではなく、本ビデオカメラにおいても参照位置がずれてしまう可能性があるからである。
【0126】
これまで説明してきたように本実施の形態によれば、各コンテンツの管理情報に記載されているリンクカウントを元に、その参照方法によって適切な警告をユーザーに促すことが可能となる。また、特定の参照方法がある場合には部分消去を禁止することも可能となる。よって、部分消去を行うことにより、不用意にプレイリストを壊してしまうことを防止することができる。
【0127】
また3つの実施の形態で説明してきたが、ここで説明したようなハードウエア、ソフトウエア、画面の構成、デザインを限定するものではなく、同ような機能が実現できれば良い。例えば、光ディスクドライブを内蔵したパソコン上で動作し、前記のような機能を実現するソフトウエアであっても良い。
【0128】
【発明の効果】
本発明は前述したように、本発明によれば、情報データと前記情報データの管理情報とを記録媒体に対して記録しておくとともに、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成し、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更するようにしたので、プレイリストにて指定されているファイルを削除しようとした場合にこれを容易に認識して、再生が破綻してしまうことを防止することができる。
【0129】
また、本発明の他の特徴によれば、柔軟性の高いSMIL形式のようなプレイリストに対応した機器において、コンテンツの管理情報の要素であるプレイリストでの参照指定数(リンクカウント)を単に参照指定数で管理するのではなく、複数存在する参照形式ごとに管理することが可能となる。よって、コンテンツの部分消去等を行おうとするとき、システムは参照指定の形式ごとに適切な処理を施すことが可能となる。例えば、部分消去実行時に、プレイリストでの参照形式毎に適切な警告をユーザーに促したり、特定の参照形式では部分消去を禁止したりするなどの処理を行うことにより、誤ってプレイリストを壊してしまうことを防止することが可能な情報記録再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオカメラのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図2】光ディスクに記録するディレクトリ、及びファイルを説明する図である。
【図3】管理ファイルの状態の一例を示す図である。
【図4】管理ファイルの記述例を示す図ある。
【図5】プレイリストの記述例を示す図である。
【図6】管理ファイルと各情報データファイルの参照関係を示す図である。
【図7】参照領域の指定方法を説明するための図である。
【図8】動画データについて、エントリフレーム、及びタイムサーチエントリフレームを説明する図である。
【図9】タイムマップテーブルの構造を示す図である。
【図10】相対時間指定と絶対時間指定の差を示す図である。
【図11】リンクカウントをカウントアップさせる処理のフローチャートである。
【図12】コンテンツの部分消去をイメージした図である。
【図13】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する表示例を示す図である。
【図14】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する表示例を示す図である。
【図15】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する表示例を示す図である。
【図16】部分消去実行時にユーザーに確認を促すために表示する確認ダイアログの表示例を示す図である。
【図17】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する別の表示例を示す図である。
【符号の説明】
102 エンコーダ部103 バス
104 ATAPI I/F部
106 メモリ107 音声出力部
108 デコーダ部109 映像出力部
110 マイクロコンピュータ
112 操作スイッチ群
113 OSD(オンスクリーンディスプレイ部)
114 リモコン受光部
115 リアルタイムクロック
120 光ディスク
130 レンズユニット
131 CCD(charge coupled device)
132 A/D処理部
133 マイクユニット
134 A/D処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置、情報記録再生装置、記録方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関し、特に、情報データの再生手順を指定した再生制御情報にて指定されている情報データの管理方法及び該管理方法を実施する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルカメラで用いられるメモリカードやデジタルディスクビデオカメラで用いられる光ディスクなどのデータ記録媒体の容量は飛躍的に増大しており、動画、音声、静止画など多岐に亘るデータを記録可能であり、またこれらを記録媒体とした製品が増加してきている。また、ビデオテープでは不可能であったランダムアクセス性を生かして、記録したコンテンツを並べ替えたり組み合わせたりする編集機能を特徴の一つとしている。
【0003】
編集機能としては、不要なコンテンツを消去する消去機能、コンテンツから不要な部分を指定して削除する部分消去機能、コンテンツの分割や、結合など実際にコンテンツデータを編集するような機能がある。
【0004】
また、再生手順やレイアウトなどの再生制御情報を記録し、再生時にはこの再生制御情報に従ってデータを読み出し、再生する方法もある。これは、一般的にはプレイリストなどと呼ばれる編集機能である。高機能なデジタルディスクビデオカメラやデジタルディスクレコーダでは、この両者の機能を兼ね備えているのが一般的である。
【0005】
前述のプレイリストを実現するには、特許文献1に記載の方法を用いることが考えられる。前記特許文献1に記載の発明では、再生対象となるデータを再生用タイムマップテーブルへのポインタで指定する。この発明における再生用タイムマップテーブルはMPEG(Moving Picture Experts Group)方式のデコード単位の開始位置を示すテーブルである。
【0006】
しかし、前記特許文献1に記載の発明では再生制御情報の記述方法が極めて限定された形式であり、柔軟な記述ができない。また、対応した機器やコンピュータソフトウエアでなければ再生制御情報に従った再生をすることができない。
【0007】
例えば、このような再生制御情報の記述方法の一つにSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)がある。SMILでは、再生開始時間、再生終了時間、再生継続時間などの指定を、前記公報とは異なり、先頭からの相対時間で記述することが可能である。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−187963号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のようにプレイリストにて指定されているファイルが消去されてしまった場合、もはやプレイリストの通りに再生することができず、破綻してしまう問題があった。
【0010】
また、再生開始時間、再生終了時間を先頭からの相対時間で記述しているため、指定したファイルの一部が削除されてしまった場合にはもともと指定していた部分とは違う部分を再生してしまうことになる問題があった。
【0011】
本発明はこのような問題を解決し、プレイリストにて指定されているファイルを削除しようとした場合にこれを容易に認識して、再生が破綻してしまうことを防止できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録装置は、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録手段と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理手段と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理手段とを備えることを特徴としている。
【0013】
本発明の記録方法は、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録工程と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理工程と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理工程とを備えることを特徴としている。
【0014】
本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録工程と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理工程と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理工程とをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【0015】
本発明の情報記録再生装置は、記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録手段と、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理手段と、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理手段と、撮像手段とを備えることを特徴としている。
【0016】
本発明の記憶媒体は、前記に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録媒体したことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の記録装置、情報記録再生装置、記録方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体を説明する。なお、本発明の実施形態における情報記録再生装置の一形態としたビデオカメラについて、以下図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
〔ビデオカメラのハード構成〕
図1は、本実施の形態によるビデオカメラを実現するハード構成の一例である。図1において、110はマイクロコンピュータであり、システム全体を制御する。マイクロコンピュータ110は、プログラムを格納する不揮発性メモリ(ROM)、作業領域となる揮発性メモリ(RAM)、他のハードウエアとデータの受け渡しや制御用レジスタをアクセスするための外部バス、時間を計測するタイマを少なくとも有している。
【0018】
103はバスである。このバス103には、マイクロコンピュータ110の外部バスの他、後に説明する各ブロックが接続されており、マイクロコンピュータ110の制御に従ってデータの受け渡しを行う伝送路である。
【0019】
130はレンズユニットであり、集光のための固定レンズ群、変倍レンズ群、絞り、変倍レンズ群の動きで移動した結像位置を補正する機能と焦点調節を行う機能とを兼ね備えた補正レンズ群により構成される。レンズユニット130によって、最終的に後述のCCD131の結像面上に被写体像が結像される。
【0020】
131はCCD(charge coupled device)であり、光を電荷に変換し撮像信号を生成する。132はA/D処理部であり、撮像信号に所定の処理を施しデジタル画像データを出力する。133はマイクユニットである。マイクユニット133は撮影時に音声を集めるために備わっており、所定の増幅、帯域制限等が含まれる。
【0021】
134はA/D処理部であり、マイクユニット133の出力を受けデジタル音声データを出力する。102はエンコーダ部であり、マイクロコンピュータ110の制御に従いデジタル画像データ、及びデジタル音声データを受け、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で圧縮し、さらに時系列順に多重化して圧縮ビデオデータを生成する。
【0022】
さらに、エンコーダ部102はJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式の圧縮を行い、圧縮静止画データを出力する機能も兼ね備えている。また、圧縮ビデオデータや圧縮静止画データは、バス103のアドレス空間の内マイクロコンピュータ110によって指定されたアドレスを先頭に出力していく。また、エンコーダ部102には後に説明するタイムマップテーブルを作成するために必要となる情報をマイクロコンピュータ110に通知する機能を備えている。
【0023】
106はメモリであり、各ブロックが作業用に使用可能となっている。104はATA(ATAPI)インターフェース部(以降ATAPI I/F部とする)であり、120は光ディスクである。ATAPI I/F部104は、バス103に接続されるマイクロコンピュータ110やメモリ106とのインターフェースと、光ディスク120とのインターフェースを有し、マイクロコンピュータ110等から光ディスク120の制御レジスタにアクセスするための変換を行うものである。
【0024】
なお、光ディスク120はメディアそのもののみではなく、ヘッド、モータを含むメカデッキ、それらを制御する制御回路、及びATAPI I/F104と接続可能なインターフェースを有し、光ディスクにデータ等を読み書き可能なユニットのことである。ATAPI I/F部104には、バス103上の先頭アドレスとデータ量、及び光ディスク120の書き込む先頭セクタを指定することにより、読み出しまたは書き込みデータを自動転送する所謂ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能が備わっている。
【0025】
108はデコーダ部であり、マイクロコンピュータ110に指定されたバス103上のアドレスから圧縮ビデオデータや圧縮静止画データを逐次読み出し、例えばITU−R BT.656(CCIR656)等のデジタル映像信号、及びデジタル音声信号に変換して出力する。
【0026】
107は音声出力部、109は映像出力部である。映像出力部109、音声出力部107はデコーダ部108によって変換されたデジタル映像信号、及びデジタル音声信号をそれぞれアナログ信号に変換し外部に出力するためのブロックであり、テレビジョン受像機等に接続される。
【0027】
113はオンスクリーンディスプレイ(OSD)部であり、各種設定メニューやタイトル、時間などの情報をビデオ出力に重畳させるものである。またOSD 部113には、デコーダ部108から入力されるデジタル映像信号をキャプチャし、縮小処理を施し、任意の位置に重畳させる機能も兼ね備えている。
【0028】
112は操作スイッチ群であり、電源の投入、録画・再生の選択、画質等を決定する録画モードなどをユーザーが行うための入力部である。114はリモコン受光部であり、赤外リモコンからの信号を受光し、パルスとしてマイクロコンピュータ110に伝達し、マイクロコンピュータ110はデータに変換して制御コマンドとして認識する。赤外リモコンは、操作スイッチ群112と同様ユーザーの入力手段である。
【0029】
115はリアルタイムクロックであり、カレンダー及び時刻情報をマイクロコンピュータ110に伝達するためのものである。また初期値とカウント開始命令はユーザーが操作スイッチ112によって入力し、マイクロコンピュータ110を介して与えられる。録画コンテンツに付与されるタイムスタンプ情報等に利用する。
【0030】
マイクロコンピュータ110は所定のファイルシステムを扱うソフトウエアを搭載しており、このファイルシステムに従って光ディスク120へのデータの読み書きが行われる。また一回の録画開始から終了までを基本的に一つのコンテンツとして管理され、後に説明する動画データファイルとなる。
【0031】
次に、録画動作の流れを説明する。
まず、電源が投入されるとマイクロコンピュータ110は光ディスク120から前述のファイルシステムに則って録画可能(空き)領域の検索を行う。この時、録画可能容量を算出し、録画可能容量と録画モードから録画可能時間を算出する。以降録画中は録画可能容量の減少を監視し、定期的に録画可能時間を更新していく。
【0032】
マイクロコンピュータ110は常にスイッチの状態を検出し、ユーザーの操作を監視している。以下、ユーザーの操作は断りのない限り操作スイッチ群112を介してマイクロコンピュータ110に操作を伝えるものとする。
【0033】
次に、ユーザーが録画開始要求を発生させると、カメラ画像及び音声の記録を開始すべく、マイクロコンピュータ110が各ブロックを制御する。まず、エンコーダ部102にはMPEG2エンコード処理を開始させ、圧縮ビデオデータをメモリ106の所定アドレスを先頭に蓄積するよう制御する。所定量のデータを蓄積する毎にエンコーダ部102はマイクロコンピュータ110に割り込み等の手段により通知する。
【0034】
マイクロコンピュータ110はこの通知を受け、次に蓄積すべき先頭アドレスをエンコーダ部102に通知する。さらにマイクロコンピュータ110はエンコーダ部102によってメモリ106に蓄積された圧縮ビデオデータを光ディスク120に書き込むようATAPI I/F部104にコマンドを発行する。
【0035】
この時、光ディスク120に書き込む領域はファイルシステムに則って検索された記録可能(空き)領域である。このエンコード処理から光ディスク120への書き込みまでの一連の処理が、録画停止要求が発生するまで繰り返される。記録した圧縮ビデオデータは後述の動画データファイル(拡張子“MPG”)としてエントリされる。
【0036】
また、コンテンツの録画時間、録画日時、付与したファイル名などの管理情報は後に説明する管理ファイル(拡張子“4C”)を生成し、記述する。また、特殊再生、プレイリスト、編集などに必要となる情報はタイムマップテーブルファイル(拡張子“TBL”)を生成し、記述する。また、静止画記録要求が発生したときにはエンコーダ部102に対しJPEG圧縮を行うよう制御し、後述の静止画データファイル(拡張子“JPG”)としてエントリされる。また、管理ファイルも生成される。
【0037】
次に、再生動作について説明する。
やはり、ユーザーによる操作スイッチ群112の操作によって再生させたいコンテンツを選択する。コンテンツリスト、またはコンテンツに関連付けされた代表画像(サムネイル)を表示し(以降コンテンツ選択画面とする)、ポインタを所望のコンテンツまで移動させ、決定することにより再生を開始するシーケンスが一般的である。
【0038】
または、ダイレクトに再生キー(または、再生命令を発行するために割り付けられたキー)を押すことにより、例えば先頭のコンテンツ、前回再生時の続き、最後に録画したコンテンツなどを再生しても良い。マイクロコンピュータ110は、このように決定したコンテンツの圧縮ビデオデータを光ディスク120から読み出す。
【0039】
具体的には、録画時とは逆に光ディスク120から読み出しメモリ106に蓄積するようATAPI I/F部104にコマンドを発行する。この時、光ディスク120の読み出し先頭セクタ、メモリ106の書き込み先頭アドレス、データ量をマイクロコンピュータ110が指定する。
【0040】
次に、マイクロコンピュータ110はデコーダ部108に対し、メモリ106に蓄積された圧縮ビデオデータをデコード処理するようコマンドを発行する。コンテンツが終了するか停止、または一時停止等のユーザー操作が加えられるまで、デコーダ部108にデコード処理する圧縮ビデオデータが途切れることのないよう一連の処理が繰り返し実行される。選択されたコンテンツが静止画データファイルであった場合には、別のコンテンツが選択される等の操作があるまでデコーダ部108は繰り返し静止画像のデジタル映像信号を出力する。
【0041】
〔対象となるデータのフォーマット〕
本実施の形態による情報記録再生装置で扱うデータと、そのデータ形式について述べる。
まず、ビデオカメラで記録するデータの種類について述べ、各データを格納するディレクトリ構造、管理ファイル、タイムマップテーブル、プレイリストの詳細について順に述べる。
【0042】
(ビデオカメラで記録するデータ)
ビデオカメラで記録するデータは、動画、静止画と音声及びその管理情報である。また、動画・静止画・音声を組み合わせて再生するための再生制御スクリプト(以下、プレイリスト)の作成機能を持つ。プレイリストの詳細については後述する。
【0043】
動画データは、MPEG2で符号化して記録する。データ形式は、PS(Program Stream)もしくはTS(Transport Stream)の少なくとも一方で保存可能である。音声データは、MP3(MPEG Audio Layer3)形式で記録する。静止画データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式であり、ディレクトリ名、ファイル名等はDCF規格(Design rule for Camera File system)に準拠した規則で記録する。
【0044】
(データの格納方式)
図2に、動画データ、音声データ、静止画データ、およびプレイリストを記録媒体上に格納した状態の一例を示す。拡張子が”.4C”であるファイルは、後述する管理ファイルであり、拡張子が“.TBL”であるファイルは、やはり後述するタイムマップテーブルファイルである。
【0045】
プレイリストは、記録媒体上のルートディレクトリの直下に作成されたPLAYLISTディレクトリに格納する。PLAYLISTディレクトリ下に、プレイリストを格納するPLディレクトリを作成し、PLディレクトリにプレイリストファイル(拡張子“.SMI”)を格納する。
【0046】
動画データは、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたVIDEOディレクトリに格納する。VIDEOディレクトリ下に、動画データを格納する動画ディレクトリを作成し、動画ディレクトリに動画データを格納する。動画データは拡張子が“.MPG”のファイルである。
【0047】
音声データは、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたAUDIOディレクトリに格納する。AUDIOディレクトリ下に、音声データを格納する音声ディレクトリを作成し、音声ディレクトリに音声データを格納する。音声データは拡張子が“.MP3”のファイルである。
【0048】
なお、これらのディレクトリ名のうち数字部、本実施の形態では4桁の数字を増加させていくことにより次々と各データの格納ディレクトリを作成していく。図2では動画ディレクトリのみ2つの動画ディレクトリを表記しているが、音声ディレクトリ、PLディレクトリも同様である。
【0049】
静止画データは、DCF規格で定められた通り、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたDCIMディレクトリに格納する。実際に静止画ファイルが格納されるのは、DCIMディレクトリの下に作成された静止画ディレクトリである。
【0050】
PLディレクトリ、動画ディレクトリ、音声ディレクトリ、および静止画ディレクトリには、それぞれディレクトリに格納されたファイルを管理する管理ファイル(前述の拡張子が“.4C”のファイル)を格納する。管理ファイルの詳細については後述する。
【0051】
(管理ファイル)
管理ファイルは、W3C(World Wide Web Consortium)にて策定されたXML(eXtensible Markup Language)形式で記述されたテキストファイルである。管理ファイルを構成するXML文書のエレメント構成を図3に示す。また、図2中に示した動画ディレクトリ ”MOV00100” の管理情報の記述例を、図4に示す。
【0052】
COLLECTIONエレメントは、管理情報のルート要素である。
GROUPエレメントは、動画、静止画、音声などのメディア・オブジェクトをグループ化するために用いる。GROUPエレメントは、GROUP−NAMEアトリビュートを持つ。GROUP−NAMEアトリビュートで、グループ名を記述する。本実施の形態では、GROUPエレメントは特に用いない。
【0053】
IMGエレメントは、静止画データのエントリを記述するために用いる。IMGエレメントは、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュートを持つ。srcアトリビュートはファイル名の記述に用い、idアトリビュートはファイルの識別名を記述するために用いる。
【0054】
idアトリビュートで指定する識別名は、管理ファイル内でユニークである。typeアトリビュートはファイルの種類を表し、静止画の場合は”image”値をとる。linkCountアトリビュートのlinkCount−value値は次の構文で記述され、各エントリがプレイリストから参照されている参照数を示す。
【0055】
【表1】
【0056】
RELは後述の相対時間で参照指定されている参照数を示す。ABSはやはり後述のタイムコードで参照指定されている参照数を示す。RELABSはRELとABSの両者で参照指定されている参照数を示す。また、参照領域が省略されている場合、及びtype=“image“(静止画像)の場合にはRELABSとして扱う。よって後述の図5,7の各タグを記述した場合の記述例は、タグ501、タグ502、タグ503、タグ701、タグ704では「linkCount=”0,0,1”」、タグ702では「linkCount=”1,0,0”」、タグ703では「linkCount=”0,1,0”」となる。
【0057】
deletedアトリビュートは削除情報で、アトリビュート値は”true”か”false”である。linkCountアトリビュート値が”0,0,0”で無い時にファイルを削除した場合、deletedアトリビュート値を”true”にする。
【0058】
MOVエレメントは、動画データのエントリを記述するために用いる。MOVエレメントは、IMGエレメントと同様、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュートを持ち、さらにdurアトリビュートを持つ。typeアトリビュート値は、動画の場合は”movie”である。durアトリビュートは、動画データ全体の再生時間を記述し、clock値をとる。clock値(Clock−value)は、次の書式で表される。
【0059】
【表2】
【0060】
例えば、14分3秒の場合、”00:14:03” もしくは ”14:03” と記述する。
AUDエレメントは、音声データのエントリを記述するために用いる。AUDエレメントは、MOVエレメントと同様、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュートを持つ。typeアトリビュート値は、音声の場合は”audio”である。
【0061】
PLFエレメントは、PLFのエントリを記述するために用いる。PLFエレメントは、MOVエレメントと同様、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュートを持つ。PLF自身も他のプレイリストから参照される可能性があるので、PLFエレメントにもlinkCountアトリビュートとdeletedアトリビュートが用意されている。typeアトリビュート値は、PLFの場合は”playlist”である。
管理ファイルのファイル名に付ける拡張子は、”.4C”とする。
【0062】
(タイムマップテーブル)
図8は、タイムマップテーブルを説明するために、動画フレームと、動画データファイルをイメージ化した図面であり、図9はタイムマップテーブルファイルのデータ構造を図示したものである。
【0063】
MPEG2方式は、画面間の相関を利用して情報量を圧縮し、データを符号化する動き補償型の予測符号化方式である。Iピクチャはフレーム内で符号化される画像であり、Pピクチャは過去のフレームとのフレーム間予測符号化によって符号化される画像である。
【0064】
更に、BピクチャはIピクチャとPピクチャ及びPピクチャ間の各フレームの画像データであり、過去及び未来のフレームの画像データを用いた双方向予測符号化によって符号化される画像である。図8ではそれぞれI,P,Bと付してある。MPEG2では、所定枚数のフレームでGOP(Group Of Pictures)を構成している。そして、各GOPにIピクチャが少なくとも1フレーム含まれている。これによりランダムアクセス性が高まり、所定レベルでの編集も容易となる。
【0065】
図8において、T0、T10、T300、T310は時間である。Tcstはインターバル時間であり、後述のタイムサーチエントリを作成する間隔である。801〜804はタイムサーチエントリフレームであり、これらのようにTcstごとのフレームである。TgopはGOP再生時間であり、GsはGOPのサイズである。TCはGOPの先頭フレームのタイムコードである。
【0066】
ここでいうタイムコードとは、記録時に確定する各コンテンツの先頭からのフレームナンバーに相当する。よってGOP単位での部分消去を行った場合、その前後で不連続となる。また各GOPにはユニークなGOP−IDが付与され、各GOP−IDに対してTgop、及びGsを記録する。
【0067】
各タイムサーチエントリには次の情報を有する。タイムサーチエントリに対応するタイムサーチエントリフレームを含むGOP−ID、エントリフレームからタイムサーチエントリフレームまでのオフセット(EFdif)、先頭からエントリフレームまでのオフセット(Gofs)である。
【0068】
エントリフレームとは、各タイムサーチエントリを復号し、画像データとするために必要となるフレームデータの先頭のことである。前述のように、MPEGでは、BピクチャやPピクチャを含み、これらはIピクチャまたはI,Pピクチャとのフレーム間での相関を利用した符合化がなされている。
【0069】
このため、タイムサーチエントリがB,Pピクチャであるとき、この画像を復号するために必要となる先頭のフレームのことである。なお、タイムサーチエントリフレームがIフレームのとき、そのフレーム自体がエントリフレームとなりEfdif=0である。図8ではタイムサーチエントリフレーム801の場合である。これらの情報は図9のような構造をとり、タイムマップテーブルファイル(拡張子が“.TBL”)に含まれる。
【0070】
タイムマップデータテーブルを元にT300のタイムサーチエントリフレーム803を復元する方法を例として説明する。タイムサーチエントリはTsctごとに作成されるので、「n=T300/Tsct」とすると、n番目のエントリとなる。よってタイムサーチ情報[n]であるGOP−ID[n]を取得する。GOP−ID[n]のメンバーGofs[n]から、先頭からエントリフレーム806までのバイト数がわかる。
【0071】
また、EFdif[n]からエントリフレーム803から何フレーム目がタイムサーチエントリフレーム803であるかを知ることができる。よって、先頭からGofs[n]バイト目からデコードを開始し、EFdif[n]フレーム目を表示すればT300を再生することができる。これによりフレーム検索の容易性を高めるものである。
【0072】
一方、タイムコードでフレーム指定をする場合、TCを検索し、所望の近傍となるGOP−ID[m]を特定すると同時に、そのGOP−ID[m]までのGs[1..m]を足しこんでいき、GOP−IDのオフセットを算出する。さらに(指定フレーム−TC)フレームだけ進めたフレームを再生することにより不変となるフレーム指定を行うことが可能となる。
以上の手法により,コンテンツの先頭からの相対時間によるフレームの特定、及び絶対時間(タイムコード)によるフレームの特定が可能となる。
【0073】
なお、ここで説明したタイムマップテーブルは、例えば部分消去を行ったとき再構築される。但し部分消去はGOP単位未満では行われない。またTCは変更しない。
また、ここでは動画像を例に説明したが、実際にはオーディオデータやパックヘッダなどの情報も組み込まれており、それらを加味してテーブルを作成するものとする。
【0074】
また、オーディオファイルに関しては、例えばAAU(Audio Access Unit)単位をベースとしたタイムマップテーブルを作成することにより実現可能である。但しその場合のTCの値はclock値をとるものとする。
【0075】
(プレイリスト)
プレイリストは、SMILに準拠した形式で記述する。ただし、再生オブジェクトのファイル名指定を行うsrcアトリビュート値は、file値をとる。file値(file−value)は、次の書式で表される。
【0076】
file−value ::= Manage−filename ”#xpointer(//”Element−name ”[@id=” Object−id ”])”、ここで、Manage−filenameは、対象となるファイルが格納されているディレクトリの管理ファイル名である。Element−nameは、対象となるエントリのエレメント名で、例えば動画データなら”MOV”になる。
【0077】
Object−idは、対象となるデータのエントリに付与されているidアトリビュート値である。このように、プレイリストから各ファイルへの参照をidアトリビュート値を介して行うことで、例えファイル名が変更された場合でも、管理ファイルのエントリ内のsrcアトリビュート値だけを変更するだけで良い。
【0078】
例えば、/DCIM/101CANON/101CANON.4C内に、”IMG−0001”という識別子を持つ静止画データがあるとする。このファイルを参照する場合には、
’/DCIM/101CANON/101CANON.4C#xpointer(//[@id=”IMG−0001”])’、と記述して参照する。図5に、プレイリストの記述例を示す。また、図6は、図5の場合の管理ファイルとプレイリストの参照関係を示す図である。
【0079】
次に、図5のプレイリスト記述例から、タグ501のような動画オブジェクトを参照するものについて説明する。タグ501では、指定ファイルのどこの領域を再生するのかが省略されている。これは、コンテンツの先頭から最後までの全てを指定していることを意味する。範囲指定する場合の記述例を図7で説明する。701〜704はタグ501と同様動画ファイルの参照を記述したものである。但し、参照範囲(領域)を省略したものと、開始位置、終了位置を指定しているもの、またその指定方法が異なるものを並べた列挙した。タグ701は参照範囲を省略したものであり、全範囲が参照対象となる。
【0080】
タグ702は、ClipBeginアトリビュート、ClipEndアトリビュートが記述されており、それぞれ参照開始位置、参照終了位置をコンテンツ先頭からの相対時間(オフセット)で指定され、次の構文で表現されるClip−value−MediaClipping値で記載される。
【0081】
【表3】
【0082】
なお、Clock−valは前述のClock値のことであり、Metricを省略するとClock−val値となる。また、これらの属性はMediaClipping moduleの構成要素として定義されている。記述例はclipBegin=”smpte=00:11:25:21”、clipBegin=”npt=55s”のようになる。
【0083】
よって、タグ702ではid=MOV00100のコンテンツで、先頭から50秒の位置から10分5秒の位置までを再生するよう指定している。これはSMILで標準化されている書式であり、SMILのMediaClipping moduleに準拠した機器、またはアプリケーションソフトウエアであればパース可能である。
【0084】
タグ703はClipBeginTCアトリビュート、ClipEndTCアトリビュートが記述されており、それぞれ参照開始位置、参照終了位置を図9で説明したタイムコード(TC)をベースに指定するものである。またこれらのアトリビュートはSMILで規定されたものではなく、TimeCountClipping moduleとして独自拡張した属性である。構文は前述Clip−value−MediaClipping値のSmpte−valと同様である。
【0085】
タグ704は、ClipBegin及びClipEndアトリビュートの指定と、ClipBeginTC及びClipEndTCアトリビュートの指定の両者を記述したものである。また、タイムマップテーブルの説明と同様に、動画データをメインに説明してきたが、オーディオデータをTimeCountClipping moduleで指定する場合、その値はやはりclock値とする。
【0086】
次に、MediaClipping moduleによるクリップ指定と、TimeCountClipping moduleによるクリップ指定での動作の違いについて、図10を用いて説明する。
図10は、横軸を時間軸としてコンテンツをイメージした図である。図10において、1001は記録されたオリジナルのコンテンツであり、1002はプレイリストで参照されている参照領域である。このようにMediaClipping module、TimeCountClipping moduleのいずれも同じ参照領域1001を指定することができる。1003は、ユーザーが不必要であると考えている部分消去候補領域であり、その時間長をTdとする。
【0087】
次に、1001bは、編集機能の一つである部分消去機能により部分消去候補領域1003を消去した状態である。この時前述のようにタイムマップテーブルも同時に編集される。この場合、MediaClipping moduleによって参照指定したプレイリストでは、領域1004のようにTdだけずれた領域を参照してしまう。これはコンテンツの先頭t0からの相対時間で記述されるためである。しかしながらTimeCountClipping moduleでは、GOPに対して不変な値として付与されているタイムコードから参照領域を決定するため、部分消去後も領域1002を正しく参照することができる。
【0088】
但し、他の機器やソフトウエアとの互換性の点では標準化されているMediaClipping moduleの方が優位である。プレイリスト作成後に編集する可能性がないのであればMediaClipping moduleを使用する方が良い。一方、互換性より編集後も確実に正確な参照を望む場合にはTimeCountClipping moduleの方が優位であり、そのために拡張したモジュールである。
【0089】
本実施の形態では、どちらのモジュールで指定するのか、プレイリスト作成、または編集時にユーザーが選択可能とする。また、これに応じて前述の管理ファイルを編集することを本実施の形態の特徴とする。
図11は、プレイリストにコンテンツを登録する時、つまりvideo,audio,imgのメディア・オブジェクト要素が追加されるたびに実行される管理ファイル編集に関わるフローチャートである。無論ここでいう管理ファイルとは、対象となるコンテンツに対応する管理ファイルのことである。
【0090】
ステップS1102は、選択されたコンテンツが動画データ、または音声データであるか否かを判定し、正のときはステップS1103へ、また否のとき、つまり静止画データであった場合にはステップS1106へそれぞれ遷移する。
【0091】
ステップS1103は、時間指定があるか否かを判定し、存在するときにはステップS1104へ、存在しないとき、つまりコンテンツの全範囲が指定されたため省略されたときにはステップS1106へそれぞれ遷移する。
【0092】
ステップS1104では、相対時間指定があるか否かの判定を行う。相対時間指定とは、MediaClipping moduleによる参照開始位置、及び終了位置の指定のことである。この判定が正であるときにはステップS1105へ、否の場合にはステップS1108へそれぞれ遷移する。
【0093】
ステップS1108では、絶対時間指定があるか否かの判定を行う。絶対時間指定とは、TimeCountClipping moduleによる参照開始位置、及び終了位置の指定のことである。この判定が正であるときにはステップS1109へ、否の場合にはステップS1110へそれぞれ遷移する。
【0094】
ステップS1109では、参照指定が絶対時間のみであるため、リンクカウントのABSを1増加させる。よって、対象となるコンテンツのリンクカウントが全て0であった場合には、「linkCount=”0,1,0”」となり、管理ファイルが更新される。
【0095】
ステップS1110は、参照指定が絶対時間指定、相対時間指定のいずれでもないため行うエラー処理である。但し、本体のGUIの指示に従って操作するようなプレイリスト編集機能である場合、本来ここには遷移することはない。よって何もしないとしても良い。
【0096】
但し、例えばテキスト編集が行える機能を有する場合、ユーザーがプレイリストをテキストレベルで編集する可能性がある。このような場合にシステムが常に監視を続け、誤った記述を行ったときにステップS1110に遷移してくることになる。このときには警告ダイアログを表示するなどの処理をここで行っても良い。
【0097】
ステップS1105では、絶対時間指定がないか否かの判定を行い、正であるときにはステップS1107へ、否のとき、つまり絶対時間指定、及び相対時間指定の両者で参照指定されているときにはステップS1106へそれぞれ遷移する。
【0098】
ステップS1106は、コンテンツが静止画像であるとき、動画か音声であって領域指定が省略されているとき、また相対時間指定と絶対時間指定の両者で参照指定されているときに実行される。これらの何れかの場合にはリンクカウントのRELABSを1増加させる。よって、対象となるコンテンツのリンクカウントが全て0であった場合には、「linkCount=”0,0,1”」となり、管理ファイルが更新される。
【0099】
ステップS1107は、参照指定が相対時間のみであるため、リンクカウントのRELを1増加させる。よって、対象となるコンテンツのリンクカウントが全て0であった場合には、「linkCount=”1,0,0”」となり、管理ファイルが更新される。
【0100】
なお、プレイリストを再編集し、参照項目が削除されるとき、またはプレイリストそのものを消去するときには、対応するコンテンツの管理情報に対し、前記とは逆の処理を行い、リンクカウントを減じていく。
【0101】
このような処理によって、リンクカウントは単に参照指定数がわかるだけではなく、どのような形式で参照指定されているのかまで知ることが可能となる。よって、例えばコンテンツを消去、または部分消去等を行おうとするとき、システムは参照指定の形式ごとに適切な処理を施すことが可能となる。
【0102】
なお、本実施の形態では、タイムマップテーブルを作成しているが、これは処理を高速化するものであり、不可欠なものではない。例えば、TimeCountClipping moduleで使用するタイムコードはストリーム中のユーザーデータ領域に記載しても良い。また、GOPヘッダに設けられているタイムコードは、記録時に必ず値を入れること、及び後に編集を行っても書き換えないことを条件に使用しても良い。
【0103】
また、GOPやAAUを単位としてタイムコードの管理を行ったが、これに限定するものではない。また、各コンテンツの圧縮方式についても一例であり、他の圧縮方式であっても良い。
【0104】
また、記録媒体として光ディスクを用いたが、ハードディスクやカード型記録メディアでも良い。
また、ビデオカメラを例に説明したが、例えばチューナーを搭載した据え置き型デジタルディスクビデオデッキなどでも良い。
【0105】
また、参照位置が省略されているものについて、本実施の形態ではRELABSとして扱っているが、リンクカウントに省略形のための要素を追加して管理しても良い。
また、静止画像データに対するリンクカウントは、前述の構成をとらず、一つの要素としても良い。
【0106】
(第2の実施の形態)
前述した第1の実施の形態では、管理情報のリンクカウントについて説明してきた。本発明による第2の実施の形態では、コンテンツにたいして一部分を消去する部分消去を行うときのリンクカウントを利用した警告表示について説明する。
【0107】
図12は、コンテンツをイメージ化したものであり、横軸は時間である。1401はあるコンテンツをイメージした帯びであり、左から右方向に記録されたものである。1402は最初のシーンであり、ここではシーン1とする。1403は不要イン点、1404は不要アウト点であり、不要イン点1403から不要アウト点1404までがユーザーが消去したいと考えている領域とする。1405はシーン2である。
【0108】
1411は不要イン点1403の映像であり、1412は不要アウト点1404の映像である。部分消去実行後は1401bのように、シーン1―1402と、シーン2―1405のみのコンテンツとなる。但し、部分消去の領域指定はGOPをベースとした選択のみである。また、対応するタイムマップテーブルの編集も行う。タイムマップテーブルの項目のうち、少なくともGOP情報から消去された領域に対応するGOP−ID情報を削除し、またタイムサーチ情報を再構築する。
【0109】
次に、この操作を実現するためのユーザーインターフェース例について説明する。
図13は、部分消去機能を選択したときの初期画面である。1501は表示画面全体であり、部分消去を行うコンテンツを再生すると共に、以降説明する各種情報を合成している。なお、このコンテンツは図12で説明したものとする。
【0110】
図13において、1502は再生状態表示である。現在は通常再生なので“再生”と表示している。この他“一時停止”、“早送り”、“早戻し”などがあり、それぞれを意味する図形でも構わない。1503はカウンタ表示であり、現在再生されているカウンタ値(時間)を表示している。1504はイン点表示であり、部分消去の開始位置を表示するものである。
【0111】
図13ではまだ選択されていないため、マイクロコンピュータ110が生成した初期画面となっている。1505はアウト点表示であり、部分消去の終了位置を表示するものである。図13では、やはりまだ選択されていないためマイクロコンピュータ110が生成した初期画面となっている。1506は機能表示であり、現在部分消去機能の実行中であることを表示している。
【0112】
このまま再生、またはユーザー操作によって早送りをして図12の不要イン点1403で一時停止した状態が図14である。
図14において、(a)は一時停止にした直後の状態である。1501bは不要イン点1403の映像である1411に図13で説明した各種情報を重畳した画面である。1502bは再生状態表示であり、現在一時停止であることを表示している。次に、ユーザーが決定操作を行い、部分消去のイン点が決定される。
【0113】
この状態が図14の(b)であり、1504cは現在一時停止している映像の縮小画像に差し替わっている。マイクロコンピュータ110の制御により、OSD部113がキャプチャ及び縮小して合成したものである。同時にマイクロコンピュータ110は、現在の位置を部分消去開始位置として記憶する。同様に部分消去終了点も決定され、マイクロコンピュータ110は部分消去終了位置も記憶する。
【0114】
この時の表示画面が図15の(a)である。図15において、1501dは不要アウト点1404の映像である1412に、図13で説明した各種情報を重畳した画面である。1505dは現在一時停止している映像の縮小画像に差し替わっている。
【0115】
図15の(b)は、図15の(a)の表示と同時か、もしくは所定時間後(例えば1秒後)に表示する画面である。
図15において、1711は確認ダイアログ、1712はメッセージ、1713ははいボタンイメージ、1714はいいえボタンイメージである。確認ダイアログ1711はメッセージ1712によって、ユーザーに現在指定されている部分を消去するか否かの確認を行うものである。ユーザー操作によりどちらかが選択される。ハイボタンイメージ1713を選択した場合には部分消去が実行される。この作業を繰り返すことにより、ユーザーは消去したいシーンを消去していくことが可能となる。
【0116】
この部分消去を行うと、リンクカウントの値が0でない要素を含むとき、つまりプレイリストで参照されているコンテンツである場合には次のような問題が生じる可能性がある。
【0117】
(タイプ1)
プレイリスト内で先頭からの相対時間で再生指定されている場合 (REL > 0)
指定箇所がずれてしまう可能性と、指定箇所が削除されてしまう可能性がある。よって、ユーザーの意図しないシーンを再生してしまうことがある。
【0118】
(タイプ2)
プレイリスト内で絶対位置によって再生指定されている場合 (ABS > 0)
指定箇所が消去されてしまう可能性がある。ユーザーが意図しないシーンの再生はない。
【0119】
(タイプ3)
相対時間と絶対位置の両者で指定されている場合(RELABS > 0)、絶対位置対応機ではタイプ2となり、その他の機器ではタイプ1の可能性がある。
【0120】
よって、本実施の形態では、リンクカウント値に応じて確認ダイアログ1711に表示するメッセージ1712を変化させるものである。図15の(b)で説明したメッセージ1712は基本となるものであるが、コンテンツの種類とリンクカウントの値により5つのパターンに変化する。
【0121】
図16は、確認ダイアログ1711の他の4つのパターンを示す図である。
図16において、1801は動画データ、または音声データであってそのリンクカウントのRELが1以上の時に表示する確認ダイアログである。同様に1802はABSが1以上の時、1803はABSRELが1以上の時にそれぞれ表示する確認ダイアログである。また、部分消去ではないが、コンテンツを消去する場合、そのコンテンツに対応するリンクカウントの全ての要素が0ではないとき、1804の確認ダイアログを表示する。
【0122】
また、プレイリストで参照指定されていないコンテンツ、つまりリンクカウントが全て0である場合には確認ダイアログ1711を表示する。このようにプレイリストによる参照指定がなされているコンテンツであることを管理情報から取得できるばかりでなく、その領域指定方法も取得することが可能であるため、その指定方法に合わせた警告表示を行うことが可能となる。但し、複数の参照箇所があるコンテンツでは、REL、ABS、RELABSのうち2つ以上の要素が1以上であることも考えられる。
【0123】
この場合には、例えば、「REL > RELABS > ABS」のように優先度を設け、最も1以上の要素のうち最も優先度の高い要素に対応した確認ダイアログを表示するようにすれば良い。また、全ての可能性をメッセージとして表示しても良い。また、部分消去開始モードに入った時点で図17のように表示しても良い。
【0124】
図17にて、1921は選択コンテンツに対する管理ファイルに記載されているリンクカウントを表示したものである。これにより編集開始時点でどうのような参照がなされているか確認することができる。勿論前述の確認ダイアログは併用である。
【0125】
また、これまでの説明ではそれぞれの確認ダイアログを表示することにより警告するものとしてが、例えば、「REL>1」のときには部分消去実行を禁止する処理を行っても良い。RELの場合には他の機器との互換性だけではなく、本ビデオカメラにおいても参照位置がずれてしまう可能性があるからである。
【0126】
これまで説明してきたように本実施の形態によれば、各コンテンツの管理情報に記載されているリンクカウントを元に、その参照方法によって適切な警告をユーザーに促すことが可能となる。また、特定の参照方法がある場合には部分消去を禁止することも可能となる。よって、部分消去を行うことにより、不用意にプレイリストを壊してしまうことを防止することができる。
【0127】
また3つの実施の形態で説明してきたが、ここで説明したようなハードウエア、ソフトウエア、画面の構成、デザインを限定するものではなく、同ような機能が実現できれば良い。例えば、光ディスクドライブを内蔵したパソコン上で動作し、前記のような機能を実現するソフトウエアであっても良い。
【0128】
【発明の効果】
本発明は前述したように、本発明によれば、情報データと前記情報データの管理情報とを記録媒体に対して記録しておくとともに、前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成し、前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更するようにしたので、プレイリストにて指定されているファイルを削除しようとした場合にこれを容易に認識して、再生が破綻してしまうことを防止することができる。
【0129】
また、本発明の他の特徴によれば、柔軟性の高いSMIL形式のようなプレイリストに対応した機器において、コンテンツの管理情報の要素であるプレイリストでの参照指定数(リンクカウント)を単に参照指定数で管理するのではなく、複数存在する参照形式ごとに管理することが可能となる。よって、コンテンツの部分消去等を行おうとするとき、システムは参照指定の形式ごとに適切な処理を施すことが可能となる。例えば、部分消去実行時に、プレイリストでの参照形式毎に適切な警告をユーザーに促したり、特定の参照形式では部分消去を禁止したりするなどの処理を行うことにより、誤ってプレイリストを壊してしまうことを防止することが可能な情報記録再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオカメラのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図2】光ディスクに記録するディレクトリ、及びファイルを説明する図である。
【図3】管理ファイルの状態の一例を示す図である。
【図4】管理ファイルの記述例を示す図ある。
【図5】プレイリストの記述例を示す図である。
【図6】管理ファイルと各情報データファイルの参照関係を示す図である。
【図7】参照領域の指定方法を説明するための図である。
【図8】動画データについて、エントリフレーム、及びタイムサーチエントリフレームを説明する図である。
【図9】タイムマップテーブルの構造を示す図である。
【図10】相対時間指定と絶対時間指定の差を示す図である。
【図11】リンクカウントをカウントアップさせる処理のフローチャートである。
【図12】コンテンツの部分消去をイメージした図である。
【図13】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する表示例を示す図である。
【図14】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する表示例を示す図である。
【図15】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する表示例を示す図である。
【図16】部分消去実行時にユーザーに確認を促すために表示する確認ダイアログの表示例を示す図である。
【図17】部分消去のユーザーインターフェースとして表示する別の表示例を示す図である。
【符号の説明】
102 エンコーダ部103 バス
104 ATAPI I/F部
106 メモリ107 音声出力部
108 デコーダ部109 映像出力部
110 マイクロコンピュータ
112 操作スイッチ群
113 OSD(オンスクリーンディスプレイ部)
114 リモコン受光部
115 リアルタイムクロック
120 光ディスク
130 レンズユニット
131 CCD(charge coupled device)
132 A/D処理部
133 マイクユニット
134 A/D処理部
Claims (40)
- 記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録手段と、
前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理手段と、
前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理手段とを備えることを特徴とする記録装置。 - 前記情報データは動画像データ、音声データ及び静止画データの何れかを含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記管理情報とは、前記情報データを指定している前記再生制御情報の数を示す参照数属性を含み、前記参照数属性は前記複数の再生位置の指示形式に対応した前記再生制御情報の数を示すことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- 前記管理情報処理手段は、前記制御情報処理手段によって前記情報データが指定されるごとに、または前記再生制御情報からの指定が解除されるごとに、前記情報データに対応する前記管理情報の参照属性を変更することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
- 前記再生位置指示形式は、前記情報データの先頭からの相対時間で指定する第1の形式と、
前記情報データの記録時に付加された絶対時間で指定する第2の形式と、
前記第1の形式と前記第2の形式の両者によって二重に指定する第3の形式とを含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記制御情報処理手段は、前記時間領域を有する情報データに対してのみ前記再生位置を指示する情報を付加することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記絶対時間とは、記録時に確定し、前記情報データの先頭からの再生時間に応じて決定されることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記動画像データに対する前記絶対時間とは、記録時のフレームカウント値であることを特徴とする請求項5または7に記載の記録装置。
- 前記管理情報は、前記複数の情報データに対応した複数のエントリからなり、前記複数のエントリはそれぞれ属性情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記属性情報は、前記再生制御情報にて指定されている情報データが前記記録媒体より削除されていることを示す削除属性を含み、前記管理情報処理手段は前記削除された情報データのエントリにおける前記参照数属性の値に応じて前記削除属性を付加するか否かを決定することを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
- 前記管理情報処理手段は、前記削除された情報データのエントリにおける前記参照数属性の値の何れかが1以上であった場合に前記削除属性を付加し、前記エントリの参照数属性の値が全て0である場合には前記削除された情報データのエントリを前記管理情報より削除することを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 前記属性情報は、前記情報データの種類を示すタイプ属性を含むことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
- 前記再生制御情報は、前記管理情報を格納した管理ファイルのファイル名と、その管理ファイル内における前記情報データの識別情報の対によって前記情報データを指定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記管理情報処理手段は、前記管理情報を前記情報データが格納されているディレクトリ毎に別のファイルに格納することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記管理情報処理手段は、前記管理情報を前記情報データが格納されているディレクトリ毎に分類して管理することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記管理情報は、データ記述言語により記述されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記再生制御情報は、データ記述言語により記述されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記データ記述言語は、XML(extensible Markup Language)であることを特徴とする請求項16または17に記載の記録装置。
- 前記データ記述言語は、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)であることを特徴とする請求項16または17に記載の記録装置。
- 前記第1の形式は、SMILで規定されているMedia Clipping moduleに従う記述形式であることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記再生制御情報は、前記情報データの再生継続時間の省略を可能とされていて、前記情報データの再生継続時間が省略されている時には、前記管理情報処理手段は前記第3の形式に対応する管理情報を変更することを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記再生制御情報は、前記情報データの再生継続時間の省略を可能とされていて、前記再生領域指示形式として、さらに省略形式を設けることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
- 前記再生制御情報で参照される前記情報データが前記静止画データであるとき、前記管理情報処理手段は前記参照数属性要素のうち、特定の要素に対して変更することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記再生制御情報で参照される前記情報データが前記静止画データであるとき、前記管理情報処理手段は前記参照数属性の一つの要素で構成されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録媒体より前記情報データの一部を消去することが可能な消去手段を有し、
前記消去手段は、前記参照数属性に応じて前記情報データの消去処理を変更することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記消去手段は、前記参照数属性の値に応じて表示装置に対して示する警告情報の内容を変更することを特徴とする請求項25に記載の記録装置。
- 前記消去手段は、前記参照数属性の値に応じて前記部分消去を禁止することを特徴とする請求項25に記載の記録装置。
- 記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録工程と、
前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理工程と、
前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理工程とを備えることを特徴とする記録方法。 - 前記管理情報処理工程は、前記制御情報処理工程によって前記情報データが指定されるごとに、または前記再生制御情報からの指定が解除されるごとに、前記情報データに対応する前記管理情報の参照属性を変更することを特徴とする請求項28に記載の記録方法。
- 前記再生位置指示形式は、前記情報データの先頭からの相対時間で指定する第1の形式と、
前記情報データの記録時に付加された絶対時間で指定する第2の形式と、
前記第1の形式と前記第2の形式の両者によって二重に指定する第3の形式とを含むことを特徴とする請求項28に記載の記録方法。 - 前記制御情報処理工程は、前記時間領域を有する情報データに対してのみ前記再生位置を指示する情報を付加することを特徴とする請求項28に記載の記録方法。
- 前記管理情報処理工程は、前記削除された情報データのエントリにおける前記参照数属性の値の何れかが1以上であった場合に前記削除属性を付加し、前記エントリの参照数属性の値が全て0である場合には前記削除された情報データのエントリを前記管理情報より削除することを特徴とする請求項28に記載の記録方法。
- 前記管理情報処理工程は、前記管理情報を前記情報データが格納されているディレクトリ毎に別のファイルに格納することを特徴とする請求項28に記載の記録方法。
- 前記管理情報処理工程は、前記管理情報を前記情報データが格納されているディレクトリ毎に分類して管理することを特徴とする請求項28に記載の記録方法。
- 記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録工程と、
前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理工程と、
前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記請求項28〜34の何れか1項に記載の記録方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
- 記録媒体に対して情報データと前記情報データの管理情報とを記録する記録手段と、
前記情報データの再生位置を異なる複数の指示形式にて指定することにより前記情報データの再生手順を示す再生制御情報を生成する制御情報処理手段と、
前記再生制御情報における再生位置の指示形式に応じて前記管理情報の内容を変更する管理情報処理手段と、撮像手段とを備えることを特徴とする情報記録再生装置。 - 前記記録媒体とは、装置本体に着脱可能であることを特徴とする請求項37に記載の情報記録再生装置。
- 前記記録媒体とは、光ディスクであることを特徴とする請求項37または38に記載の情報記録再生装置。
- 前記記録媒体とは、不揮発性メリを内蔵したカード型メディアであることを特徴とする請求項37または38に記載の情報記録再生装置。
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