JP2004310963A - 情報記録方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク記録媒体上に記録されたMPEG−2 トランスポートデータをユーザが記録及び編集する際に、ディスク記録媒体のセクタ境界とトランスポートパケット境界のアライメント問題を解決し、データ結合処理を容易に行えるようにする。
【解決手段】ユーザによるディスク記録媒体へのMPEGデータの記録時にNULL等の映像及び音声信号を持たないトランスポートパケットデータを実効的なAVデータパケット終端から、セクタ境界とTSパケット境界が一致する共通境界位置まで記録し、記録開始位置から共通境界位置までを1つのファイルとして管理する。
【選択図】 図2
【解決手段】ユーザによるディスク記録媒体へのMPEGデータの記録時にNULL等の映像及び音声信号を持たないトランスポートパケットデータを実効的なAVデータパケット終端から、セクタ境界とTSパケット境界が一致する共通境界位置まで記録し、記録開始位置から共通境界位置までを1つのファイルとして管理する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル動画音声圧縮技術規格( Moving Picture Experts Group:以下MPEGと呼称 )を用いたMPEG2トランスポートストリームデータを記録する情報記録方法及び装置、特に、ディスク媒体上に記録書き込みを行ったMPEG2トランスポートストリームデータの編集処理を容易に行うための記録方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、日本国内及び欧米における衛星ディジタル放送や地上波ディジタル放送等においての映像及び音声信号を伝送するデータ方式として、IEC/ISO13818において規定されるMPEG2トランスポートストリーム(以下:MPEG−2 TSと呼称)が適用されている。
【0003】
MPEG−2 TSは放送されるプログラムの映像や音声それぞれに対応する情報データを持つ188バイト固定長のMPEG−2 TSパケットと呼ばれる単位で時分割多重化される。
【0004】
このように放送プログラムに対応するMPEG−2 TSを、 受信側において送信側と同じ情報圧縮されたディジタル信号の状態のままで、例えば、ハードディスクや光ディスク等のランダムアクセス可能なディスク状記録媒体に書き込み記録やデータファイルとして保存することができれば、画質や音質をまったく劣化させることなく、高品質のAVプログラムを随時繰り返して視聴することや、即応性が高いランダムアクセス再生及び自由度の高いプログラム編集が可能となり得る。
【0005】
図7(a)は上述した技術を用いた場合の従来例として、ディスク状記録媒体に記録されたMPEG−2 TSのデータ構造、図7(b)はそのデータファイルを管理するファイルシステム情報の例を示す。図中100は光ディスク等のディスク状記録媒体、A、B1、B2、C1、C2はそれぞれ記録媒体100に記録されたデータファイルである。
【0006】
MPEG−2 TSデータをディスク状記録媒体100上に記録書き込みを行う場合には、図7に示すようにセクタと呼ばれる論理ブロック毎に連続的、或いは未記録セクタ領域が足りない時には離散的にディスク状記録媒体100上に記録される。なお、ここでは、1セクタのサイズは、例えば、2048と仮定して説明する。
【0007】
ここで、従来、ハードディスクや光ディスク等のランダムアクセス可能なディスク状記録媒体上に存在するデータファイルを管理する方式として、File Allocation Table( 以下:FATという)やUniversal Disk Format(以下:UDFという)等のファイルシステムがあるが、これらのファイルシステムの仕様としては、
(1)記録書き込みを開始するデータの位置は必ずセクタの先頭から開始しなければならない。
(2)データファイルの終端が存在するセクタ以外でセクタの途中でデータが途切れてはならない。
(3)異なるデータファイルが重複するセクタ領域を有してはいけない。
という規定がなされている。そのため、MPEG−2 TSの記録書き込みや編集処理についてもこの仕様に準拠しなければならない。
【0008】
このようにディスク状記録媒体上に記録されたMPEG−2 TSデータをファイルとして管理し、後の編集処理を簡易に行うためユーザインターフェースを構築する方法として、図7(b)に示すように対象となるMPEG−2 TSデータファイル名(ユーザによる任意定義可能)、データファイルが実際にディスクのどこから記録されているかを示す開始セクタ番号、開始セクタからのデータサイズ等、ファイル名とディスク状記録媒体の位置情報を関連付けるためのテーブルが設けられている。
【0009】
この方法によってユーザはディスクのどの位置にどのデータが存在するかを意識せず、ファイル名を指定するだけで、所望のデータにアクセスすることが可能となる。
【0010】
次に、図7に示すようにMPEG−2 TSデータが記録され、このデータに関連付けられたファイルシステム情報を持つディスク記録再生装置のデータ結合処理例について説明する。図8は従来例の結合処理手順を示すフローチャート、図9〜図14はディスク上に記録されたトランスポートデータと結合処理によるディスク上のデータ構造の変遷を示す。なお、図8のステップ番号と図9〜図14のステップ番号は対応している。
【0011】
まず、図9に示すようにディスク上に二つのMPEG−2 TSファイルFILE0001(アクセス開始セクタN、データサイズ188×n1)とFILE0002(アクセス開始セクタK、データサイズ188×n2)があり、これらのファイルを結合する処理要求が発生したものとする(図8のS801)。なお、図9には分割前のファイル情報(ファイル名、開始セクタ番号、データサイズ)を併せて示す。
【0012】
以下、この2つのファイルを結合してデータファイルFILE0003を作成する場合の編集処理について説明する。この処理は、例えば、ディスク記録再生装置(図示せず)内のアプリケーションが上位制御装置(ホストコンピュータ等)からの要求に応じて行うものとする。
【0013】
この処理要求が発生すると、アプリケーションは図10(a)に示すようにディスク上のデータファイルFILE0001のデータ終端、セクタ#Nから188×n1バイト目の次に連続するセクタまでのオフセット値Lを次式(1)より算出する(S802)。
【0014】
L=2048−((188×n1)mod2048) …(1)
次に、図10(b)に示すようにFILE0001のデータ終端が存在するセクタ番号#Nendを次式(2)より算出する(S803)。
【0015】
#Nend= #N+(188×n1)/2048 …(2)
次いで、図11に示すように(2)式より求めたセクタ#Nendのセクタデータ2048−Lバイトを、ランダムアクセスメモリ等のバッファ(図示せず)に読み込み、読み込んだセクタデータ終端位置からLバイト分のダミーTSパケットデータの付加処理を行う(S804)。
【0016】
また、図12(a)に示すようにセクタ#NendにダミーTSパケット情報を付加したセクタデータ2048バイトを上書き記録し(S805)、図12(b)に示すようにファイルシステム上で結合後に生成するFILE0003のファイル情報としてアクセス開始セクタ#N、アクセスサイズ188×n1+Lと更新する(S806)。ファイルFILE0003の情報はメモリ上で更新してもディスク上に書き込んでもどちらでもよい。
【0017】
続いて、図12(c)に示すようにS804でLバイト分のダミーTSパケットデータを付加した際に188バイトのTSパケット単位から溢れてしまうデータ数Mを次式(3)より算出する(S807)。即ち、1セクタは2048バイト、ダミーTSパケットは188バイト単位であるから、図12(a)に示すようにセクタ終端における188バイトのダミーTSパケットデータの余剰分Mを算出する。
【0018】
M=188−(Lmod188) …(3)
また、図13(a)に示すようにこのMを元にして次式(4)からセクタ境界とTSパケット境界のアライメント調整のために追加必要なダミーTSパケット数nNULLを算出する(S808)。
【0019】
(M+188×nNULL)mod2048=0となるnNULL …(4)
更に、図13(b)に示すようにディスク上の未記録セクタ領域(開始セクタ番号#X)を検索後、式(3)で算出したデータ分Mと、式(4)で算出したnNULL分のダミーTSパケットの書き込みを行う(S809)。
【0020】
また、図13(c)に示すようにファイルシステム上のFILE0003についてアクセス開始セクタ#X、データサイズ188×nNULL+Mバイトの情報の追加更新を行う(S810)。
【0021】
最後に、結合元となるFILE0002のファイルシステム情報、アクセス開始セクタ#K・アクセスデータサイズ188×n2バイトをFILE0003のファイルシステム情報に登録し、結合処理を終了する(S811)。上記処理によりFILE0003はセクタ#Nから188×n1+Lバイトのデータ、セクタ#X、データサイズ188×nNULL+Mバイトのデータ、セクタ#Kから188×n2バイトのデータを合わせたものとして認識される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
このようにディスク上に記録されたMPEG−2データファイルを、ユーザが結合編集処理を行う場合には、MPEG−2 TSのデータ単位となる188バイトのTSパケット境界と、編集処理を行ったデータをファイルとしてファイルシステム上で認識するためのセクタ境界を共に満たすデータ構造でアライメント調整を行わなければならない。
【0023】
そのため、ディスクに記録されているデータの位置やサイズ等のファイルシステム情報を何段階もの処理過程を経て大きく更新する必要があり、記録再生及び編集装置の全処理を司るCPU(中央演算処理装置)への負担が大きくなってしまう。
【0024】
また、このような編集処理によって新規に作成されたMPEG−2 TSデータファイルを再生する際においても、NULLパケットデータを記録したセクタ位置と実際の映像及び音声信号を持つTSパケットが記録されているセクタ位置がディスク上で物理的に大きく離れてしまう。そのため、所望の再生アクセス位置までのヘッドシーク回数が多くなり、シーク距離が長くなってしまい、シームレス再生ができない可能性があった。
【0025】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、CPUの処理負担を軽減できると共に、シームレス再生も可能な情報記録方法及び装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータをファイルデータとして記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録方法において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出し、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込むことを特徴とする。
【0027】
本発明においては、ファイルデータの結合編集処理時にファイルシステム情報の更新のみで結合処理を行うことができ、従来のようなディスクアクセスを伴うことがない。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明ににおいては、映像或いは音声の信号を持つMPEG−2 TSトランスポートストリームデータの記録書き込み時に、実効的なAVデータパケット終端から必ずセクタ境界とTSパケット境界を満たす共通境界位置を算出し、この間の領域にダミーTSパケットを書き込むものである。
【0029】
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図、図2は本実施形態による記録方法を示すフローチャートである。また、図3〜図4は図2の各処理を説明するための図である。なお、図2のステップ番号と図3〜図4のステップ番号は対応している。
【0030】
まず、本実施形態では、図1に示すようにホストコンピュータ等の上位制御装置101にディスク記録再生装置102が接続され、ディスク記録再生装置102は上位制御装置101の要求に応じてディスク記録媒体100上にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータの記録或いはその記録データの再生を行う。ディスク記録媒体100としては、例えば、ハードディスクや光ディスク等が用いられる。
【0031】
また、ディスク記録再生装置102は上位制御装置101の要求に応じてファイルデータの結合処理等の編集処理を行う。ディスク記録再生装置102内にはCPU(中央演算処理装置)103が設けられ、このCPU103は装置内の各部の制御を行い、上位制御装置101からの要求に応じてディスク記録媒体100にデータの記録/再生、後述するデータの結合処理等の編集処理の制御を行う。ディスク記録再生装置102の詳しい構成は周知であるので省略する。
【0032】
なお、本発明は、この構成に限ることなく、ディスク記録再生装置だけでユーザの指示によって情報の記録/再生やデータ結合処理等の編集処理を行う場合にも使用可能である。
【0033】
本実施形態では、二つのMPEG−2 TSデータファイルFILE0001(アクセス開始セクタN、データサイズ188×n1)とFILE0002(アクセス開始セクタK、データサイズ188×n2)をディスク状記録媒体100に記録する場合を例として説明する。
【0034】
まず、ディスク記録再生装置102は図3(a)に示すようにFILE0001とFILE0002それぞれのデータ記録時に実効的なAVデータパケット終端から次の連続するセクタ境界までのオフセット値L、Mをそれぞれ式(5)、(6)より算出する(図2のS201)。1セクタのサイズは従来と同様に、例えば、2048バイトとする。
【0035】
L=2048−((188×n1)mod2048) …(5)
M=2048−((188×n2)mod2048) …(6)
次に、図3(b)に示すようにFILE0001とFILE0002のそれぞれのデータ終端から、ダミーパケットを付加した時に、ダミーパケットの終端がセクタとTSパケットの境界に合うようなパケットの長さを式(7)、(8)により算出する(S202)。ダミーTSパケットデータとしては、例えば、NULLパケットデータを用いているが、データの復号伸張を伴わないプライベートデータを用いても良い。
【0036】
(188×n1NULL−L)mod2048=0となるn1NULL …(7)
(188×n2NULL−M)mod2048=0となるn2NULL …(8)
次いで、図4に示すようにFILE0001に(188×n1NULL)長のNULLパケットを、FILE0002に(188×n2NULL)長のNULLパケットを追加してディスク記録媒体100上に記録する。
【0037】
この時、図4に示すようにファイルFILE0001とファイルFILE0002の終端においてセクタ境界とパケット境界とが一致している。また、図4に示すようにFILE0001とFILE0002のファイルシステム情報をそれぞれ更新して処理を終了する(S203)。
【0038】
次に、このようにしてディスク状記録媒体上に記録したMPEGデータの結合方法について説明する。図5はそのデータ結合処理を示すフローチャート、図6はその説明図である。
【0039】
まず、図6に示すようにディスク状記録媒体上に二つのMPEG−TSデータファイルFILE0001(アクセス開始セクタN、データサイズ188×(n1+n1NULL)とFILE0002(アクセス開始セクタK、データサイズ188×(n2+N2NULL)が記録されている。これは、前述のように図2の処理手順で記録したデータである。
【0040】
ここで、上位制御装置101からこの2つのデータファイルを結合して、新規にFILE0003を生成する処理要求が発生すると、ディスク記録再生装置102はFILE0001(データサイズ188×(n1+n1NULL))、FILE0002(データサイズ188×(n2+n2NULL))を結合してFILE0003を作成する際、ファイルシステムの登録情報を第一アクセス開始セクタ#N、データサイズ188×(n1+n1NULL)、第二アクセス開始セクタ#K、データサイズ188×(n2+n2NULL)となるように更新する。
【0041】
このように結合編集処理を行う場合には、ファイルシステム情報の更新のみで結合処理を終了する。そのため、結合処理時にディスクアクセスを伴うことがなく、結合処理を著しく簡便化することができる。
【0042】
次に、本発明の実施態様を以下に列挙する。
【0043】
(実施態様1) 情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータをファイルデータとして記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録方法において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出し、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込むことを特徴とする情報記録方法。
【0044】
(実施態様2) 前記ファイルデータのファイルシステム情報のデータサイズを、ファイルデータの先頭位置から共通境界位置までのサイズとすることで、ファイルデータの先頭から共通境界位置までを1つのファイルとして管理することを特徴とする請求項1に記載の情報記録方法。
【0045】
(実施態様3) 前記記録媒体上に記録されたMPEG−2 TSランスポートストリームデータを結合する場合には、結合後の新たなファイルデータのファイルシステム情報を、結合前のファイルデータの先頭位置を示す情報及びデータサイズを合成することによってファイルデータの結合処理を行うことを特徴とする請求項1、2に記載の情報記録方法。
【0046】
(実施態様4) 前記ダミーパケットTSデータは、データの復号伸張を行わないプライベートデータ又はNULLパケットデータであることを特徴とする請求項1〜3に記載の情報記録方法。
【0047】
(実施態様5) 情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録装置において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出する手段と、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込む手段とを備えたことを特徴とする情報記録装置。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、AV情報を持つMPEG−2 TSデータの記録時にデータストリーム終端が必ずセクタ境界とパケット境界が合うようにダミーTSパケットデータを追加して記録することにより、ファイル結合処理時にディスクアクセスを伴うことがなく、ファイルシステム情報を更新するだけで結合処理を行うことができる。従って、結合編集処理を著しく簡便化でき、CPUの処理負担を軽減することができる。また、シーク回数を低減することができ、シームレス再生を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるMPEG−2データの記録方法を示すフローチャートである。
【図3】図2の記録方法を説明するための図である。
【図4】図2の記録方法を説明するための図である。
【図5】図2の記録方法で記録されたMPEG−2データの結合処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の結合処理を説明するための図である。
【図7】ディスク上のMPEG−2TSデータのデータ構造及びそのファイルシステム情報を示す図である。
【図8】従来例のMPEG−2TSデータの結合処理を示すフローチャートである。
【図9】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図10】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図11】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図12】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図13】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図14】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 ディスク記録媒体
101 上位制御装置(ホストコンピュータ)
102 ディスク記録再生装置
103 CPU
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル動画音声圧縮技術規格( Moving Picture Experts Group:以下MPEGと呼称 )を用いたMPEG2トランスポートストリームデータを記録する情報記録方法及び装置、特に、ディスク媒体上に記録書き込みを行ったMPEG2トランスポートストリームデータの編集処理を容易に行うための記録方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、日本国内及び欧米における衛星ディジタル放送や地上波ディジタル放送等においての映像及び音声信号を伝送するデータ方式として、IEC/ISO13818において規定されるMPEG2トランスポートストリーム(以下:MPEG−2 TSと呼称)が適用されている。
【0003】
MPEG−2 TSは放送されるプログラムの映像や音声それぞれに対応する情報データを持つ188バイト固定長のMPEG−2 TSパケットと呼ばれる単位で時分割多重化される。
【0004】
このように放送プログラムに対応するMPEG−2 TSを、 受信側において送信側と同じ情報圧縮されたディジタル信号の状態のままで、例えば、ハードディスクや光ディスク等のランダムアクセス可能なディスク状記録媒体に書き込み記録やデータファイルとして保存することができれば、画質や音質をまったく劣化させることなく、高品質のAVプログラムを随時繰り返して視聴することや、即応性が高いランダムアクセス再生及び自由度の高いプログラム編集が可能となり得る。
【0005】
図7(a)は上述した技術を用いた場合の従来例として、ディスク状記録媒体に記録されたMPEG−2 TSのデータ構造、図7(b)はそのデータファイルを管理するファイルシステム情報の例を示す。図中100は光ディスク等のディスク状記録媒体、A、B1、B2、C1、C2はそれぞれ記録媒体100に記録されたデータファイルである。
【0006】
MPEG−2 TSデータをディスク状記録媒体100上に記録書き込みを行う場合には、図7に示すようにセクタと呼ばれる論理ブロック毎に連続的、或いは未記録セクタ領域が足りない時には離散的にディスク状記録媒体100上に記録される。なお、ここでは、1セクタのサイズは、例えば、2048と仮定して説明する。
【0007】
ここで、従来、ハードディスクや光ディスク等のランダムアクセス可能なディスク状記録媒体上に存在するデータファイルを管理する方式として、File Allocation Table( 以下:FATという)やUniversal Disk Format(以下:UDFという)等のファイルシステムがあるが、これらのファイルシステムの仕様としては、
(1)記録書き込みを開始するデータの位置は必ずセクタの先頭から開始しなければならない。
(2)データファイルの終端が存在するセクタ以外でセクタの途中でデータが途切れてはならない。
(3)異なるデータファイルが重複するセクタ領域を有してはいけない。
という規定がなされている。そのため、MPEG−2 TSの記録書き込みや編集処理についてもこの仕様に準拠しなければならない。
【0008】
このようにディスク状記録媒体上に記録されたMPEG−2 TSデータをファイルとして管理し、後の編集処理を簡易に行うためユーザインターフェースを構築する方法として、図7(b)に示すように対象となるMPEG−2 TSデータファイル名(ユーザによる任意定義可能)、データファイルが実際にディスクのどこから記録されているかを示す開始セクタ番号、開始セクタからのデータサイズ等、ファイル名とディスク状記録媒体の位置情報を関連付けるためのテーブルが設けられている。
【0009】
この方法によってユーザはディスクのどの位置にどのデータが存在するかを意識せず、ファイル名を指定するだけで、所望のデータにアクセスすることが可能となる。
【0010】
次に、図7に示すようにMPEG−2 TSデータが記録され、このデータに関連付けられたファイルシステム情報を持つディスク記録再生装置のデータ結合処理例について説明する。図8は従来例の結合処理手順を示すフローチャート、図9〜図14はディスク上に記録されたトランスポートデータと結合処理によるディスク上のデータ構造の変遷を示す。なお、図8のステップ番号と図9〜図14のステップ番号は対応している。
【0011】
まず、図9に示すようにディスク上に二つのMPEG−2 TSファイルFILE0001(アクセス開始セクタN、データサイズ188×n1)とFILE0002(アクセス開始セクタK、データサイズ188×n2)があり、これらのファイルを結合する処理要求が発生したものとする(図8のS801)。なお、図9には分割前のファイル情報(ファイル名、開始セクタ番号、データサイズ)を併せて示す。
【0012】
以下、この2つのファイルを結合してデータファイルFILE0003を作成する場合の編集処理について説明する。この処理は、例えば、ディスク記録再生装置(図示せず)内のアプリケーションが上位制御装置(ホストコンピュータ等)からの要求に応じて行うものとする。
【0013】
この処理要求が発生すると、アプリケーションは図10(a)に示すようにディスク上のデータファイルFILE0001のデータ終端、セクタ#Nから188×n1バイト目の次に連続するセクタまでのオフセット値Lを次式(1)より算出する(S802)。
【0014】
L=2048−((188×n1)mod2048) …(1)
次に、図10(b)に示すようにFILE0001のデータ終端が存在するセクタ番号#Nendを次式(2)より算出する(S803)。
【0015】
#Nend= #N+(188×n1)/2048 …(2)
次いで、図11に示すように(2)式より求めたセクタ#Nendのセクタデータ2048−Lバイトを、ランダムアクセスメモリ等のバッファ(図示せず)に読み込み、読み込んだセクタデータ終端位置からLバイト分のダミーTSパケットデータの付加処理を行う(S804)。
【0016】
また、図12(a)に示すようにセクタ#NendにダミーTSパケット情報を付加したセクタデータ2048バイトを上書き記録し(S805)、図12(b)に示すようにファイルシステム上で結合後に生成するFILE0003のファイル情報としてアクセス開始セクタ#N、アクセスサイズ188×n1+Lと更新する(S806)。ファイルFILE0003の情報はメモリ上で更新してもディスク上に書き込んでもどちらでもよい。
【0017】
続いて、図12(c)に示すようにS804でLバイト分のダミーTSパケットデータを付加した際に188バイトのTSパケット単位から溢れてしまうデータ数Mを次式(3)より算出する(S807)。即ち、1セクタは2048バイト、ダミーTSパケットは188バイト単位であるから、図12(a)に示すようにセクタ終端における188バイトのダミーTSパケットデータの余剰分Mを算出する。
【0018】
M=188−(Lmod188) …(3)
また、図13(a)に示すようにこのMを元にして次式(4)からセクタ境界とTSパケット境界のアライメント調整のために追加必要なダミーTSパケット数nNULLを算出する(S808)。
【0019】
(M+188×nNULL)mod2048=0となるnNULL …(4)
更に、図13(b)に示すようにディスク上の未記録セクタ領域(開始セクタ番号#X)を検索後、式(3)で算出したデータ分Mと、式(4)で算出したnNULL分のダミーTSパケットの書き込みを行う(S809)。
【0020】
また、図13(c)に示すようにファイルシステム上のFILE0003についてアクセス開始セクタ#X、データサイズ188×nNULL+Mバイトの情報の追加更新を行う(S810)。
【0021】
最後に、結合元となるFILE0002のファイルシステム情報、アクセス開始セクタ#K・アクセスデータサイズ188×n2バイトをFILE0003のファイルシステム情報に登録し、結合処理を終了する(S811)。上記処理によりFILE0003はセクタ#Nから188×n1+Lバイトのデータ、セクタ#X、データサイズ188×nNULL+Mバイトのデータ、セクタ#Kから188×n2バイトのデータを合わせたものとして認識される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
このようにディスク上に記録されたMPEG−2データファイルを、ユーザが結合編集処理を行う場合には、MPEG−2 TSのデータ単位となる188バイトのTSパケット境界と、編集処理を行ったデータをファイルとしてファイルシステム上で認識するためのセクタ境界を共に満たすデータ構造でアライメント調整を行わなければならない。
【0023】
そのため、ディスクに記録されているデータの位置やサイズ等のファイルシステム情報を何段階もの処理過程を経て大きく更新する必要があり、記録再生及び編集装置の全処理を司るCPU(中央演算処理装置)への負担が大きくなってしまう。
【0024】
また、このような編集処理によって新規に作成されたMPEG−2 TSデータファイルを再生する際においても、NULLパケットデータを記録したセクタ位置と実際の映像及び音声信号を持つTSパケットが記録されているセクタ位置がディスク上で物理的に大きく離れてしまう。そのため、所望の再生アクセス位置までのヘッドシーク回数が多くなり、シーク距離が長くなってしまい、シームレス再生ができない可能性があった。
【0025】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、CPUの処理負担を軽減できると共に、シームレス再生も可能な情報記録方法及び装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータをファイルデータとして記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録方法において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出し、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込むことを特徴とする。
【0027】
本発明においては、ファイルデータの結合編集処理時にファイルシステム情報の更新のみで結合処理を行うことができ、従来のようなディスクアクセスを伴うことがない。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明ににおいては、映像或いは音声の信号を持つMPEG−2 TSトランスポートストリームデータの記録書き込み時に、実効的なAVデータパケット終端から必ずセクタ境界とTSパケット境界を満たす共通境界位置を算出し、この間の領域にダミーTSパケットを書き込むものである。
【0029】
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図、図2は本実施形態による記録方法を示すフローチャートである。また、図3〜図4は図2の各処理を説明するための図である。なお、図2のステップ番号と図3〜図4のステップ番号は対応している。
【0030】
まず、本実施形態では、図1に示すようにホストコンピュータ等の上位制御装置101にディスク記録再生装置102が接続され、ディスク記録再生装置102は上位制御装置101の要求に応じてディスク記録媒体100上にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータの記録或いはその記録データの再生を行う。ディスク記録媒体100としては、例えば、ハードディスクや光ディスク等が用いられる。
【0031】
また、ディスク記録再生装置102は上位制御装置101の要求に応じてファイルデータの結合処理等の編集処理を行う。ディスク記録再生装置102内にはCPU(中央演算処理装置)103が設けられ、このCPU103は装置内の各部の制御を行い、上位制御装置101からの要求に応じてディスク記録媒体100にデータの記録/再生、後述するデータの結合処理等の編集処理の制御を行う。ディスク記録再生装置102の詳しい構成は周知であるので省略する。
【0032】
なお、本発明は、この構成に限ることなく、ディスク記録再生装置だけでユーザの指示によって情報の記録/再生やデータ結合処理等の編集処理を行う場合にも使用可能である。
【0033】
本実施形態では、二つのMPEG−2 TSデータファイルFILE0001(アクセス開始セクタN、データサイズ188×n1)とFILE0002(アクセス開始セクタK、データサイズ188×n2)をディスク状記録媒体100に記録する場合を例として説明する。
【0034】
まず、ディスク記録再生装置102は図3(a)に示すようにFILE0001とFILE0002それぞれのデータ記録時に実効的なAVデータパケット終端から次の連続するセクタ境界までのオフセット値L、Mをそれぞれ式(5)、(6)より算出する(図2のS201)。1セクタのサイズは従来と同様に、例えば、2048バイトとする。
【0035】
L=2048−((188×n1)mod2048) …(5)
M=2048−((188×n2)mod2048) …(6)
次に、図3(b)に示すようにFILE0001とFILE0002のそれぞれのデータ終端から、ダミーパケットを付加した時に、ダミーパケットの終端がセクタとTSパケットの境界に合うようなパケットの長さを式(7)、(8)により算出する(S202)。ダミーTSパケットデータとしては、例えば、NULLパケットデータを用いているが、データの復号伸張を伴わないプライベートデータを用いても良い。
【0036】
(188×n1NULL−L)mod2048=0となるn1NULL …(7)
(188×n2NULL−M)mod2048=0となるn2NULL …(8)
次いで、図4に示すようにFILE0001に(188×n1NULL)長のNULLパケットを、FILE0002に(188×n2NULL)長のNULLパケットを追加してディスク記録媒体100上に記録する。
【0037】
この時、図4に示すようにファイルFILE0001とファイルFILE0002の終端においてセクタ境界とパケット境界とが一致している。また、図4に示すようにFILE0001とFILE0002のファイルシステム情報をそれぞれ更新して処理を終了する(S203)。
【0038】
次に、このようにしてディスク状記録媒体上に記録したMPEGデータの結合方法について説明する。図5はそのデータ結合処理を示すフローチャート、図6はその説明図である。
【0039】
まず、図6に示すようにディスク状記録媒体上に二つのMPEG−TSデータファイルFILE0001(アクセス開始セクタN、データサイズ188×(n1+n1NULL)とFILE0002(アクセス開始セクタK、データサイズ188×(n2+N2NULL)が記録されている。これは、前述のように図2の処理手順で記録したデータである。
【0040】
ここで、上位制御装置101からこの2つのデータファイルを結合して、新規にFILE0003を生成する処理要求が発生すると、ディスク記録再生装置102はFILE0001(データサイズ188×(n1+n1NULL))、FILE0002(データサイズ188×(n2+n2NULL))を結合してFILE0003を作成する際、ファイルシステムの登録情報を第一アクセス開始セクタ#N、データサイズ188×(n1+n1NULL)、第二アクセス開始セクタ#K、データサイズ188×(n2+n2NULL)となるように更新する。
【0041】
このように結合編集処理を行う場合には、ファイルシステム情報の更新のみで結合処理を終了する。そのため、結合処理時にディスクアクセスを伴うことがなく、結合処理を著しく簡便化することができる。
【0042】
次に、本発明の実施態様を以下に列挙する。
【0043】
(実施態様1) 情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータをファイルデータとして記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録方法において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出し、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込むことを特徴とする情報記録方法。
【0044】
(実施態様2) 前記ファイルデータのファイルシステム情報のデータサイズを、ファイルデータの先頭位置から共通境界位置までのサイズとすることで、ファイルデータの先頭から共通境界位置までを1つのファイルとして管理することを特徴とする請求項1に記載の情報記録方法。
【0045】
(実施態様3) 前記記録媒体上に記録されたMPEG−2 TSランスポートストリームデータを結合する場合には、結合後の新たなファイルデータのファイルシステム情報を、結合前のファイルデータの先頭位置を示す情報及びデータサイズを合成することによってファイルデータの結合処理を行うことを特徴とする請求項1、2に記載の情報記録方法。
【0046】
(実施態様4) 前記ダミーパケットTSデータは、データの復号伸張を行わないプライベートデータ又はNULLパケットデータであることを特徴とする請求項1〜3に記載の情報記録方法。
【0047】
(実施態様5) 情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録装置において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出する手段と、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込む手段とを備えたことを特徴とする情報記録装置。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、AV情報を持つMPEG−2 TSデータの記録時にデータストリーム終端が必ずセクタ境界とパケット境界が合うようにダミーTSパケットデータを追加して記録することにより、ファイル結合処理時にディスクアクセスを伴うことがなく、ファイルシステム情報を更新するだけで結合処理を行うことができる。従って、結合編集処理を著しく簡便化でき、CPUの処理負担を軽減することができる。また、シーク回数を低減することができ、シームレス再生を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるMPEG−2データの記録方法を示すフローチャートである。
【図3】図2の記録方法を説明するための図である。
【図4】図2の記録方法を説明するための図である。
【図5】図2の記録方法で記録されたMPEG−2データの結合処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の結合処理を説明するための図である。
【図7】ディスク上のMPEG−2TSデータのデータ構造及びそのファイルシステム情報を示す図である。
【図8】従来例のMPEG−2TSデータの結合処理を示すフローチャートである。
【図9】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図10】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図11】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図12】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図13】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【図14】図8のデータ結合処理を説明するための図である。
【符号の説明】
100 ディスク記録媒体
101 上位制御装置(ホストコンピュータ)
102 ディスク記録再生装置
103 CPU
Claims (1)
- 情報記録媒体にMPEG−2 TSトランスポートストリームデータをファイルデータとして記録し、ファイルデータの開始位置を示す情報及びデータサイズを含むファイルシステム情報によってファイルデータを管理する情報記録方法において、前記MPEG−2 TSトランスポートストリームデータを記録する際に、実効的なAVデータパケット終端からセクタ境界とTSパケット境界を共に満たす共通境界位置を算出し、前記AVデータパケット終端から算出された共通境界位置までダミーTSパケットデータを書き込むことを特徴とする情報記録方法。
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JP2003106579A JP2004310963A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 情報記録方法及び装置 |
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WO2007029373A1 (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | データ処理方法、データ処理装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 |
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- 2003-04-10 JP JP2003106579A patent/JP2004310963A/ja active Pending
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