JP3884655B2 - 再生装置、及び再生方法 - Google Patents

再生装置、及び再生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3884655B2
JP3884655B2 JP2002010573A JP2002010573A JP3884655B2 JP 3884655 B2 JP3884655 B2 JP 3884655B2 JP 2002010573 A JP2002010573 A JP 2002010573A JP 2002010573 A JP2002010573 A JP 2002010573A JP 3884655 B2 JP3884655 B2 JP 3884655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
packet
transport packet
frame
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002010573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002290918A (ja
Inventor
良樹 久野
義隆 矢口
賢一郎 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002010573A priority Critical patent/JP3884655B2/ja
Publication of JP2002290918A publication Critical patent/JP2002290918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3884655B2 publication Critical patent/JP3884655B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録媒体に記録されているAVデータを再生する再生装置、及び再生方法に関するものである。また、本発明に関連する技術の発明は、本発明は記録媒体に記録されているAVデータを再生し、また記録媒体にAVデータを記録する再生装置、再生方法、記録装置、及び記録方法に関し、またAVデータを切り換えるAVデータ切換方法、再生方法、AVデータを出力する出力装置、AVデータを入力する入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年パーソナルコンピュータの普及と進歩に伴い、外部記憶装置としてその大容量性、高速性からハードディスクドライブなどの記録再生装置が数多く用いられるようになってきている。コンピュータのソフトウェアの肥大化や扱うデータの大容量化に伴い、これら外部記憶装置としての記録再生装置もますます高速化、大容量化が実現されてきている。
【0003】
このようにコンピュータデータを扱ってきた記録再生装置は、その高速性、大容量性を生かし、またデジタル技術を応用して映像音声データ(以下AVデータと呼ぶ)を記録再生するデジタルAV機器としても利用されるようになってきている。
【0004】
まず、第1の従来の技術として、ジャンプ再生を行うことが出来る再生装置について説明する。
【0005】
図12に、ジャンプ再生を行うことが出来る再生装置102を示す。
【0006】
なお、ジャンプ再生とは、例えば記録媒体に記録されているAVデータを先頭から15分再生し、先頭から15分のAVデータから先頭から25分のAVデータまでの再生を行わず、先頭から15分再生した後、先頭から25分のAVデータから続けて再生するものである。すなわち、AVデータのうち所定の部分を飛ばして再生することを意味している。
【0007】
また、ジャンプ再生の別の例としては次のようなものがある。すなわち、放送番組を番組の始まりから記録を開始して、記録媒体に記録している最中に、番組の始まりから15分のAVデータを記録した時点で記録装置の一時停止ボタン(PAUSEボタン)を押すことによって、AVデータの記録を一時停止させ、番組の始まりから25分のAVデータが送られてきた時点で、AVデータの記録を再開する。
【0008】
このようにして記録媒体に記録されたAVデータを再生した場合、番組の始まりから15分までを再生した時点から続けて番組の始まりから25分のAVデータが再生されることになる。このように、記録時に一時的にAVデータの記録を中断したAVデータを再生する場合もジャンプ再生と呼ぶことにする。
【0009】
再生装置102は、HDD2、ストリーム制御手段103、IEEE1394I/F4、バイトカウンタ101から構成される。
【0010】
HDD2は、ハードディスク媒体に記録されているAVデータを読み出して再生するハードディスクドライブである。
【0011】
バイトカウンタ101は、ストリーム制御手段103がMPEGトランスポートストリームとして出力するAVデータの位置をバイトカウントするカウンタである。
【0012】
ストリーム制御手段103は、HDD2によって再生されたAVデータのトランスポートパケット毎の時間間隔を記録時の時間間隔に復元して出力する手段である。
【0013】
IEEE1394I/F4は、ストリーム制御手段103から出力されてくるMPEGトランスポートストリームを図示されていないIEEE1394バスに出力する手段である。
【0014】
次に、このような記録再生装置102の動作を説明する。
【0015】
ストリーム制御手段103は再生を開始する際にバイトカウンタ101に再生を開始することを通知する。
【0016】
バイトカウンタ101は、ストリーム制御手段103から再生を開始することを通知されると、再生位置情報を先頭からのバイト数としてカウントする。
【0017】
HDD2は、ストリーム制御手段103からの再生コマンドを受信すると、ハードディスク媒体のストリーム制御手段103が指定したLBA(Logical Block address)に対応する場所からAVデータを読み出して、ストリーム制御手段103に出力する。
【0018】
ストリーム制御手段103は、HDD2からAVデータを受け取るとAVデータをトランスポートパケット毎の時間間隔を復元してIEEE1394I/F4に出力する。
【0019】
IEEE1394I/F4は、ストリーム制御手段103から出力されたMPEGトランスポートストリームをIEEE1394バスに出力する。
【0020】
一方バイトカウンタ101は、ストリーム制御手段103から再生を開始することを通知されてからストリーム制御手段103がIEEE1394I/F4に出力するAVデータの位置をバイトカウントしている。
【0021】
現在、バイトカウンタ101の値はmバイト(mは正の整数)を示しているとする。すなわち、AVデータの再生が開始されてからmバイト分のAVデータが既に再生されている。
【0022】
この時点で、バイトカウンタ101のカウント値がmからnに変更され、再生装置102のリモコンなどから再生装置102がジャンプ再生するように操作命令を受信したとする。そうすると、バイトカウンタ101は、カウント値がmからnに変更されたことを通知する。
【0023】
これを受けて、ストリーム制御手段103は、バイトカウンタ101から通知される直前のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力し、継続して、再生開始からnバイトに対応するAVデータをHDD2から読み出して、先に出力したトランスポートパケットに続けて再生開始からnバイトに対応するAVデータの先頭のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力する。
【0024】
このように、ストリーム制御手段103は、バイトカウンタ101の値が不連続に変化すると、ジャンプ再生を行う。
【0025】
映画などのAVデータを再生する際、ジャンプ再生を行うことにより、例えば、興味のない部分を飛ばして、見たい場面だけを視聴することが出来る。
【0026】
次に、第2の従来の技術として特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る再生装置について説明する。この再生装置は、本願の発明者らによって出願中のものである。
【0027】
この再生装置は、ハードディスク媒体にMPEGトランスポートストリームとして記録されているAVデータを特殊再生及び通常再生するものである。
【0028】
図13に、この再生装置が出力するトランスポートパケットを示す。すなわち、特殊再生から通常再生61に移る際、まず、Iの終わり60に示すように、Iフレームを構成する最後のトランスポートパケットまで出力してから通常再生に移る。そして通常再生に移ると、まず最初にPCR62に示すようにPCRを付加したトランスポートパケットを出力する。次にPCR64、PCR65に示すように、PCRが付加されていたトランスポートパケットに関しては、PCR62として出力したPCRの値と矛盾しないように、そのPCRの値を書き替えてから出力する。
【0029】
従って、このような再生装置から出力されたMPEGトランスポートストリームを入力するSTB(セットトップボックス)などに組み込まれている復号器は、通常再生に移るとまず最初にPCRが付加されたトランスポートパケットを受け取ることになるので、PCRを先出ししない場合に比べて、短い時間でPLL同期を確立することが出来る。また、映像と音声の同期処理もいちはやく確立することが出来る。従って、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る。
【0030】
次に、第3の従来の技術として、ディスク媒体やテープ媒体などにMPEGトランスポートストリームとしてAVデータを記録する場合に、特殊再生を実現する方法について説明する。
【0031】
まず、D−VHSにおける特殊再生について説明する。
【0032】
図21にD−VHSが特殊再生する際のブロック図を示す。すなわち、図21の(a)はD−VHSがMPEGトランスポートストリームをテープ媒体1073に記録する際のブロック図であり、図21の(b)は、D−VHSがテープ媒体1073に記録されているAVデータを特殊再生する際のブロック図である。
【0033】
まず、D−VHSの特殊再生方式について説明する。
【0034】
図21の(a)にD−VHSの記録時のブロック図を示す。
【0035】
D−VHS1070のトランスポートデコーダ1070は、記録すべきMPEGトランスポートストリームを分離し、PESストリームを出力する。
【0036】
PESデコーダ1071は、トランスポートデコーダ1070が出力したPESストリームを入力し、エレメンタリストリームに変換する。
【0037】
Iフレーム抽出1072は、PESデコーダ1071が出力したエレメンタリストリームを入力して、特殊再生に用いるIフレームを抽出する。
【0038】
さらに、Iフレーム抽出1072は、抽出したIフレームのAC成分を除去することによってデータ量を削減する。
【0039】
Iフレーム抽出1072が出力した、データ量が削減されたIフレームのデータは、テープ媒体1073に設けられた特殊再生用データ領域に記録される。
【0040】
図21の(b)にD−VHSの再生時のブロック図を示す。
【0041】
テープ媒体1073に記録されているデータは、テープ媒体1073から読み取られた後、Iフレーム抽出1074に出力される。
【0042】
Iフレーム抽出1074は入力されたデータからテープ媒体1073の特殊再生用データ領域から読み取られたデータを抽出する。すなわち、特殊再生に用いるIフレームを抽出する。そして、抽出したIフレームをエレメンタリーストリームとして出力する。
【0043】
トランスポートストリーム復元1075は、Iフレーム抽出1074から特殊再生に用いるエレメンタリーストリームを入力すると、そのエレメンタリーストリームにPESヘッダを付与して、PESストリームとし、さらにPESストリームからトランスポートストリームを作成する。そして、トランスポートストリームを作成する際にPAT、PMT、SITを付加し、また特殊再生用のPCRを付与する。このようにして作成されたMPEGトランスポートストリームは例えばテレビなどによって復号表示されることによって、特殊再生が実現される。
【0044】
次に、AVデータを記録再生することが出来るハードディスク装置の特殊再生方式について説明する。
【0045】
図22の(a)に記録時のブロック図を示す。
【0046】
AVデータを記録再生することが出来るハードディスク装置の図示していないIEEE1394インターフェースが、IEEE1394バスなどから伝送されてきたAVデータを受信する。
【0047】
そして、IEEE1394インターフェースは受信したAVデータをMPEGトランスポートストリームとして、特再情報生成手段1076に出力する。
【0048】
特再情報生成手段1076は、IEEE1394インターフェースから出力されてくるMPEGトランスポートストリームを解析して特殊再生用情報を生成する。すなわち、特殊再生用情報とは、ピクチャの種類、位置情報、及びサイズ情報などから構成される情報である。ピクチャの種類とはフレームがI、B、Pのいずれのフレームであるかを示す情報であり、ピクチャ位置情報とは、IまたはPまたはBフレームが始まる位置を示す情報であり、例えばIまたはPまたはBフレームがAVデータの先頭から何バイト目から始まるかを示すものである。また、サイズ情報とはそのIまたはPまたはBフレームが何バイトのデータであるかを示すものである。
【0049】
フォーマッティング1077は、特殊再生用情報と、MPEGトランスポートストリームとを入力すると、記録用のフォーマットに変換する。すなわち、ディスク媒体1078に連続してアクセスする最小単位であるディスクアクセスユニットに格納するためのフォーマットに変換する。ディスクアクセスユニットのフォーマットは、ヘッダ部分とデータ部分とに分かれており、MPEGトランスポートストリームは、データ部分に格納され、ヘッダ部分には、ピクチャの種類、位置情報及びサイズ情報等である特殊再生用情報と、前後のディスクアクセスユニットを特定するためのチェーン情報などとが格納される。
【0050】
このようにディスクアクセスユニットのフォーマットに変換されたのち、ディスク媒体1078に記録される。
【0051】
図22の(b)に再生時のブロック図を示す。
【0052】
Iフレーム切りだし1079は、ディスク媒体1078から読み出されたディスクアクセスユニット毎のデータのうちディスクアクセスユニットのヘッダ部分に格納されていた特殊再生用情報に基づいて、ディスクアクセスユニットのデータ部分に格納されていたMPEGトランスポートストリームから特殊再生に用いるIフレームを切り出す。
【0053】
そして、Iフレーム切りだし1079は、切り出したIフレームをMPEGトランスポートストリームとして出力する。
【0054】
PIDフィルタ1090は、Iフレーム切りだし1079から受け取ったMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットのうち、トランスポートパケットのPIDを利用して、ビデオパケット以外のパケットを取り除き、ビデオデータのみからなるトランスポートストリームを出力する。
【0055】
そして、PIDフィルタ1090が出力したビデオデータのみのトランスポートストリームに特殊再生用のPAT、PMT、SITを付与し、また特殊再生用のPCRを付与して、各トランスポートストリームのヘッダ部にあるコンティニティカウンタが連続になるようにつけなおして、完全な特殊再生用のトランスポートストリームを復元する。
【0056】
復元されたトランスポートストリームは図示されていないIEEE1394インターフェースでアイソクロナスパケットに変換され、IEEE1394バスに伝送される。
【0057】
このようにして伝送された特殊再生用のMPEGトランスポートストリームをSTB(セットトップボックス)などのAV機器が復号して、表示することにより特殊再生が実現される。
【0058】
次に、第4の従来の技術としてAVデータを切り換える方法について説明する。
【0059】
図24の(a)は、放送局から放送波で放送されるMPEGトランスポートストリームを受信するSTBが出力するMPEGトランスポートストリームの一例である。
【0060】
図24の(a)の例では、STBは、101チャンネルを選局して101チャンネルのMPEGトランスポートストリームを出力している時に、新たに191チャンネルを選局した場合である。
【0061】
101チャンネルを選局していたときにSTBが出力するMPEGトランスポートストリームのビデオパケットのPIDは0x100である。ところが191チャンネルを新たに選局してからは、STBが出力するビデオパケットのPIDはx300に変更されている。ただしビデオパケットとは、MPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットのうち、ビデオデータを保持するトランスポートパケットのことである。またPMTにビデオパケットのPIDが登録されているので、PMTを参照することによりビデオパケットのPIDを知ることが出来る。
【0062】
STBが出力するMPEGトランスポートストリームを受信し、復号して表示するテレビなどのAV機器は、受信したMPEGトランスポートストリームのビデオパケットのPIDが変化すると、チャンネルの切り換えがおこなわれたものと判断し、意図的に音声や映像を所定の時間ミュートすることによって、チャンネル切り換えが行われたことを明示する。またデータ放送においてはチャンネル切り換え時にデータ放送用のブラウザを再起動することによってコンテンツの内容を即時に更新させる。データ放送用のブラウザとしては例えばBML言語に対応するBMLブラウザなどがある。
【0063】
このように、テレビなどMPEGトランスポートストリームを復号して表示するAV機器は、一般的にはPMTを保持するトランスポートパケットのPID、ビデオを保持するトランスポートパケットのPID、PCRを保持するトランスポートパケットのPIDの少なくとも一つが変化したときに、チャンネルの切り換えが行われたと判断し、意図的に音声や映像を所定の時間ミュートすることによって、チャンネル切り換えが行われたことを明示する。また、チャンネル切り換え時にBMLブラウザを再起動することにより、コンテンツの内容を即時に更新出来る。
【0064】
従って、STBがチャンネル切り換えを行った場合、そのSTBが出力するMPEGトランスポートストリームを受信して復号するテレビは、一時的にテレビ画面をミュートさせるので、ユーザは容易にチャンネル切り換えが行われてたことを知ることが出来る。また、BMLブラウザの再起動により、データ放送のコンテンツの内容を即時に更新することが出来る。
【0065】
発明が解決しようとする課題
しかしながら、第1の従来の技術において、図12の再生装置102は、ジャンプ再生するよう操作命令を受信したタイミングに従って、MPEGトランスポートストリームの再生を終了し、ジャンプ先のMPEGトランスポートストリームを再生する。
【0066】
従って、再生装置102は、ジャンプ前に1フレームの途中までのトランスポートパケットを出力した時点で再生出力を終了し、ジャンプ後には1フレームの途中のトランスポートパケットから再生出力する場合などが起こりうる。このため、再生装置102から出力されるMPEGトランスポートストリームを復号して表示した場合、ジャンプ再生した部分でMPEG特有のブロックノイズが発生することになる。
【0067】
また、AVデータの記録時に一時停止を行ってから、AVデータの記録を再開して記録媒体にAVデータを記録した場合、記録時に1フレームを構成するトランスポートパケットのうちの途中のトランスポートパケットで一旦AVデータが途切れる。そして、引き続き他のフレームの途中のトランスポートパケットから記録が再開される。従って、このようなAVデータを記録媒体から再生した場合、記録時の中断点では、1フレームを構成する途中のトランスポートパケットで再生が中断し、引き続き他のフレームを構成する途中のトランスポートパケットから再生されることになる。
【0068】
従って、上記のいずれの場合にせよ、ジャンプ再生すると、MPEG特有のブロックノイズがしばしば発生することになる。
【0069】
すなわち、ジャンプ再生した場合、そのジャンプ再生したMPEGトランスポートストリームを復号して表示した場合、ジャンプした付近に対応する映像音声に多くのノイズが入るという課題がある。
【0070】
また、第2の従来の技術では、再生装置が、特殊再生から通常再生に移った際、最初に新たにPCRを先出ししているが、先出ししたPCRと以後のPCRとを整合させるために、以後のPCRの値を全て書き替えるという処理を行っている。
【0071】
従って、PCRを書き替えるのは手間がかかり、このような処理を行うために再生装置は、高価なものになってしまう。また、再生装置のハードウェアやソフトウェアへの処理負担が大きくなってしまう。
【0072】
すなわち、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る再生装置は、高価であるという課題がある。
【0073】
また、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る再生装置を実現することは、再生装置のハードウェアやソフトウェアへの負担が大きくなり困難であるという課題がある。
【0074】
また、第3の従来の技術において、D−VHSやハードディスクが記録しているAVデータには、PCRを保持するトランスポートパケットのPIDとビデオデータを保持するトランスポートパケットのPIDが同一である場合がある。
【0075】
図23の(a)にこのような場合のトランスポートパケット1095を示す。TSヘッダ1092はトランスポートパケットのヘッダのうち、アダプテーションフィールド1093以外の部分であり、この部分にPIDが記述されている。
【0076】
また、アダプテーションフィールド1093は、トランスポートパケット1095のヘッダに必要に応じて付加されるものであり、この部分にPCRが記述されている。
【0077】
また、ペイロード1094にはビデオデータが格納されている。
【0078】
このように、トランスポートパケット1095は、ビデオデータとPCRを同時に保持している。
【0079】
図22のハードディスク装置のPIDフィルタ1090は、トランスポートパケットのPIDを利用して、PCRパケットを取り除き、ビデオパケットのみ残そうとしても、図23の(a)のようなトランスポートパケットの場合、PCRパケットとビデオデータが同一PIDを有するので、分離することができない。
【0080】
従って、図22のトランスポートストリーム復元1091で特殊再生用のPCRを付加すると、出力されるMPEGトランスポートストリームは、図23の(b)のようになる。すなわち、新PCR1096は、特殊再生用に新たに付加されたPCRを保持するトランスポートパケットであり、旧PCR/ビデオ1097は、もともと付加されていたPCRとビデオデータとを保持するトランスポートパケットである。このように特殊再生用に新たに付加されたPCRともともと付加されていたPCRとが混在することになり、正しくないMPEGトランスポートストリームになる。
【0081】
すなわち、特殊再生するMPEGトランスポートストリームが、PCRを含むトランスポートパケットのPIDとビデオデータを含むトランスポートパケットのPIDとが同一である場合、そのトランスポートストリームから特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを生成した場合、正しいMPEGトランスポートストリームを生成することが出来ないという課題がある。
【0082】
また、第4の従来の技術において、ハードディスクやD−VHSなどの記録再生装置にMPEGトランスポートストリームとして記録されているAVデータが複数のAVデータを編集することによって結合されたものである場合、結合された部分でビデオパケットのPIDが変化してしまう場合がある。
【0083】
図24の(b)にこのようなAVデータを記録再生装置が再生した場合のMPEGトランスポートストリームを示す。図24の(b)に示すMPEGトランスポートストリームは、異なった2つのMPEGトランスポートストリームであるストリームAとストリームBとを編集によって結合したものである。
【0084】
ストリームAのビデオパケットのPIDは0x100であり、ストリームBのビデオパケットのPIDは0x102である。ストリームAとストリームBとを接続した部分でビデオパケットのPIDが変化している。
【0085】
従って、図24の(b)に示したMPEGトランスポートストリームをテレビなどのAV機器が復号して表示した場合、図24の(b)のようにMPEGトランスポートストリームを編集したユーザが連続して映像音声を表示したいと意図していた場合でも、テレビなどのAV機器は、ストリームAとストリームBの接続部分で、チャンネルが切り替わったと判断し、テレビ画面に表示している映像や音声を一時的にミュートさせてしまう。
【0086】
また、図24の(c)は、録画コンテンツをオブジェクト単位でディスクに記録し、再生する場合にオブジェクトを切り換えながら再生するときの再生ストリームである。すなわち2つのオブジェクトをまたがって再生するときのストリームで、オブジェクトAとオブジェクトBとをまたがって再生したMPEGトランスポートストリームである。
【0087】
しかしながら、図24の(c)のMPEGトランスポートストリームでは、ビデオパケットのPIDが、接続部分で変化していない。
【0088】
従って、図24の(c)のMPEGトランスポートストリームをテレビなどのAV機器が復号して再生した場合、ビデオパケットのPIDが変化しないので、接続部分で映像や音声がミュートせず、オブジェクトが変わったことがテレビ画面を見ている人にはわかりにくい。すなわち、オブジェクトを切り換えて再生する場合、ビデオパケットのPIDが異なる場合はミュートするが、同一のPIDのときはミュートしないという不整合が起こる。
【0089】
また、データ放送などをオブジェクトを切り換えて再生する場合、PIDが同一である場合、データ放送のブラウザが再起動されないので、ブラウザ画面の更新が遅くなってしまうという問題がある。
【0090】
また、地上波放送などのアナログ放送を地上波チューナで受信して、アナログ信号をSTBに入力した場合、STBはアナログ信号をMPEGトランスポートストリームに一旦変換したのち、MPEGトランスポートストリームを復号して表示するテレビなどのAV機器に出力する。
【0091】
この場合、STBはアナログ信号をMPEGトランスポートストリームに変換する際に、ビデオパケットのPIDとして決まったPIDを割り当てる。
【0092】
このため、地上波チューナが受信するチャンネルを切り換えた場合でも、STBから出力されるMPEGトランスポートストリームのビデオパケットのPIDは変化しない。
【0093】
図24の(d)に地上波チューナがチャンネル切り換えを行った場合に、STBから出力されるMPEGトランスポートストリームの一例を示す。
【0094】
地上波チューナが2チャンネルを受信している場合と地上波チューナが4チャンネルにチャンネルを切り換えた後も、ビデオパケットのPIDは変化しない。
【0095】
従って、STBが出力したMPEGトランスポートストリームを復号して表示するテレビなどのAV機器は、2チャンネルから4チャンネルへの切り換えが行われたにも関わらず、チャンネルが切り替わったとは判断せず、テレビ画面に表示されている映像や音声をミュートしない。
【0096】
以上第4の従来の技術の課題をまとめると、まず編集したMPEGトランスポートストリームを再生した場合、2つのMPEGトランスポートストリームの接続部分が復号して表示された場合、編集者が映像や音声をミュートさせないと意図していても実際には映像や音声がミュートしてしまうという課題がある。
【0097】
また、オブジェクトを切り替えながら再生する場合に、オブジェクトの切り替わり時にミュートしたくてもミュートできないケースが発生するという課題がある。
【0098】
また、データ放送をオブジェクトを切り換えながら再生する場合に、オブジェクトの切り替わり時にデータ放送のブラウザが再起動されない場合が発生し、画面の更新が遅れるという問題がある。
【0099】
また、アナログチューナから受信されたアナログ信号をMPEGトランスポートストリームに変換し、その変換されたMPEGトランスポートストリームを復号して表示する場合、アナログチューナがチャンネルを切り換えても、表示されている映像や音声はミュートしないという課題がある。
【0100】
本発明は、上記課題を考慮し、ジャンプ再生した場合、そのジャンプ再生したMPEGトランスポートストリームを復号して表示した場合、ジャンプした付近に対応する映像音声にノイズが入らない再生装置、及び再生方法を提供することを目的とするものである。
【0101】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、低価格で、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る記録装置、再生装置、記録方法、再生方法を提供することを目的とするものである。
【0102】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、ハードウェアやソフトウェアに大きな負担をかけずに、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る記録装置、再生装置、記録方法、再生方法を提供することを目的とするものである。
【0103】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、特殊再生するMPEGトランスポートストリームが、PCRを含むトランスポートパケットのPIDとビデオデータを含むトランスポートパケットのPIDとが同一である場合でも、特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを正しく生成することが出来る再生装置、及び再生方法を提供することを目的とするものである。
【0104】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、編集したMPEGトランスポートストリームを再生した場合、2つのMPEGトランスポートストリームの接続部分を復号して表示する場合に、編集者が映像や音声をミュートさせないと意図している場合にその意図通りに映像や音声をミュートさせないAVデータ切換方法、出力装置、入力装置を提供することを目的とするものである。
【0105】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、オブジェクトを切り換えながら再生する場合に、2つのオブジェクトの切り換わり点で明示的に映像や音声をミュートさせるAVデータ切換方法、出力装置、入力装置を提供することを目的とするものである。
【0106】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、オブジェクトを切り換えながら再生する場合に、オブジェクトの切り替わり時に必ずデータ放送のブラウザを再起動し、いちはやく画面を更新することが出来る出力装置、入力装置を提供することを目的とするものである。
【0107】
また、本発明に関連する技術の発明は、上記課題を考慮し、アナログチューナから受信されたアナログ信号をMPEGトランスポートストリームに変換し、その変換されたMPEGトランスポートストリームを復号して表示する場合、アナログチューナがチャンネルを切り換えた場合、表示されている映像や音声はそのチャンネルの切り換えに応じてAVデータ切換方法、ミュートする出力装置、入力装置を提供することを目的とするものである。
【0108】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の本発明(請求項1に対応)は、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段とを備え
前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生装置である。
【0109】
また、第2の本発明(請求項2に対応)は、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばす前に、前記読み取り手段が出力しているビデオデータのフレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段とを備え
前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生装置である
【0111】
た、第の本発明(請求項に対応)は、前記異なった値を有するとは、前記ダミーパケットのコンティニティカウンタの値が、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニィカウンタの値より1だけ小さい、請求項1または2の本発明の再生装置である。
【0112】
また、第の本発明(請求項に対応)は、前記ダミーパケットとは、トランスポートパケットのペイロードがエレメンタリーストリームのパディング値で埋められたトランスポートパケットである第1または2の本発明の再生装置である。
【0113】
また、第の本発明(請求項に対応)は、前記ダミーパケットとは、トランスポートパケットのペイロードにPESヘッダが埋め込まれたトランスポートパケットであり、
その埋め込まれたPESヘッダは、無効なデータを有する第1または2の本発明の再生装置である。
【0114】
また、第の本発明(請求項に対応)は、前記ダミーパケットとは、トランスポートパケットのヘッダに無効なデータを埋め込まれたトランスポートパケットである第1または2の本発明の再生装置である。
【0115】
また、第の本発明(請求項に対応)は、トランスポートパケットのペイロードがエレメンタリーストリームのパディング値で埋められたトランスポートパケットを第1のトランスポートパケットとし、トランスポートパケットのペイロードにPESヘッダが埋め込まれたトランスポートパケットであって、その埋め込まれたPESヘッダは、無効なデータを有するトランスポートパケットを第2のトランスポートパケットとし、トランスポートパケットのヘッダに無効なデータを埋め込まれたトランスポートパケットを第3のトランスポートパケットとする場合、前記ダミーパケットとは、前記第1のトランスポートパケット及び前記第2のトランスポートパケット及び前記第3のトランスポートパケットのうち少なくとも2つ以上のトランスポートパケットに該当するトランスポートパケットである第1または2の本発明の再生装置である。
【0116】
また、第の本発明(請求項に対応)は、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段とを備え、
記所定の部分を飛ばした後、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭の圧縮符号化ストリームのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値を、そのトランスポートパケットが出力される直前に出力されたフレームの最後の圧縮符号化ストリームのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値にする再生装置である。
【0118】
た、第の本発明(請求項に対応)は、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取りステップと、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御ステップとを備え
前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生方法である。
【0119】
また、第10の本発明(請求項10に対応)は、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取りステップと、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばす前に、前記読み取り手段が出力しているビデオデータのフレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御ステップとを備え
前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生方法である。
【0120】
なお、本発明に関連する技術の発明は以下の通りである。
また、第1発明は、AVデータをMPEGトランスポートストリームとして記録媒体に書き込む書き込み手段と、
前記MPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットに付加するタイムスタンプの値をそのトランスポートパケットにPCRが付加されているとした場合に持つべきPCRの値に設定するタイムスタンプ値設定手段とを備え、
前記書き込み手段は、設定された値を持つ前記タイムスタンプを前記トランスポートパケットに付加して前記記録媒体に書き込む記録装置である。
【0121】
また、第2発明は第1発明の記録装置によってAVデータが記録された記録媒体から前記AVデータ及び前記タイムスタンプを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、通常再生に移る際、再生された前記トランスポートパケットのうち通常再生されるべきIフレームのうちで先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプの値をそのトランスポートパケットのPCRの値としたPCRを前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加するPCRパケット作成手段とを備え、
通常再生に移った際、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットから出力される再生装置である。
【0122】
また、第3発明は、AVデータをMPEGトランスポートストリームとして記録媒体に書き込む書き込み手段と、
PCRが付加されているトランスポートパケットに前記記録媒体に書き込まれる際に付加されるタイムスタンプの値とそのトランスポートパケットのPCRの値との差分を計算する差分計算手段とを備え、
前記書き込み手段は、前記差分をも前記記録媒体に書き込む記録装置である。
【0123】
また、第4発明は、前記差分をとる対象となるトランスポートパケットは、AVデータを連続してアクセスする最小単位であるディスクアクセスユニット毎に一個である第3発明の記録装置である。
【0124】
また、第5発明は、前記書き込み手段は、AVデータを連続してアクセスする最小単位であるディスクアクセスユニット毎に少なくとも一つの前記差分が対応するように前記差分を書き込む第3発明の記録装置である。
【0125】
また、第6発明は、前記ディスクアクセスユニット毎に少なくとも一つの前記差分が対応するとは、前記差分を前記ディスクアクセスユニットのヘッダ部分に書き込むことである第5発明の記録装置である。
【0126】
また、第7発明は、第3発明の記録装置によってAVデータが記録された記録媒体から前記AVデータ及び前記差分を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、通常再生に移る際、再生された前記トランスポートパケットのうち通常再生されるべきIフレームのうちで先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプから前記差分を利用して前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに対応するPCRの値を算出して、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットにPCRを付加するPCRパケット作成手段とを備え、
通常再生に移った際、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットから出力される再生装置である。
【0127】
また、第8発明は、前記差分は、前記記録媒体におけるAVデータを連続してアクセスする最小単位であるディスクアクセスユニット毎に対応させて記録されたものであり、
前記PCRパケット作成手段は、前記直前のトランスポートパケットが記録されていた前記ディスクアクセスユニットに対応する前記差分を利用して前記PCRの値を算出する第7発明の再生装置である。
【0128】
また、第9発明は、前記対応させて記録されたとは、前記ディスクアクセスユニットのヘッダ部分に前記差分が記録されたことである第8発明の再生装置である。
【0129】
また、第10発明は、AVデータをMPEGトランスポートストリームとして記録媒体に書き込む書き込みステップと、
前記MPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットに付加するタイムスタンプの値をそのトランスポートパケットにPCRが付加されているとした場合に持つべきPCRの値に設定するタイムスタンプ値設定ステップとを備え、
前記書き込みステップは、設定された値を持つ前記タイムスタンプを前記トランスポートパケットに付加して前記記録媒体に書き込む記録方法である。
【0130】
また、第11発明は、第10発明の記録方法によってAVデータが記録された記録媒体から前記AVデータ及び前記タイムスタンプを読み取る読み取りステップと、
前記読み取りステップが前記AVデータを再生している最中に、通常再生に移る際、再生された前記トランスポートパケットのうち通常再生されるべきIフレームのうちで先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプの値をそのトランスポートパケットのPCRの値としたPCRを前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加するPCRパケット作成ステップとを備え、
通常再生に移った際、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットから出力される再生方法である。
【0131】
また、第12発明は、AVデータをMPEGトランスポートストリームとして記録媒体に書き込む書き込みステップと、
PCRが付加されているトランスポートパケットに前記記録媒体に書き込まれる際に付加されるタイムスタンプの値とそのトランスポートパケットのPCRの値との差分を計算する差分計算ステップとを備え、
前記書き込みステップは、前記差分をも前記記録媒体に書き込む記録方法である。
【0132】
また、第13発明は、第12発明の記録方法によってAVデータが記録された記録媒体から前記AVデータ及び前記差分を読み取る読み取りステップと、
前記読み取りステップが前記AVデータを再生している最中に、通常再生に移る際、再生された前記トランスポートパケットのうち通常再生されるべきIフレームのうちで先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプから前記差分を利用して前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに対応するPCRの値を算出して、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットにPCRを付加するPCRパケット作成ステップとを備え、
通常再生に移った際、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットから出力される再生方法である。
【0133】
また、第14発明は、記録媒体に記録されているAVデータを特殊再生する特殊再生手段と、
前記特殊再生手段が、PCRを保持しているトランスポートパケットのPIDがビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDと同一である前記AVデータを特殊再生する際、前記PCRを保持しているトランスポートパケットの前記PCRをマスクするPCRマスク手段と、
前記ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDと同一のPIDを有した、特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットを生成する特殊再生用PCR生成手段とを備えた再生装置である。
【0134】
また、第15発明は、記録媒体に記録されているAVデータを特殊再生する特殊再生ステップと、
前記特殊再生ステップが、PCRを保持しているトランスポートパケットのPIDがビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDと同一である前記AVデータを特殊再生する際、前記PCRを保持しているトランスポートパケットの前記PCRをマスクするPCRマスクステップと、
前記ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDと同一のPIDを有した、特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットを生成する特殊再生用PCR生成ステップとを備えた再生方法である。
【0135】
また、第16発明は、MPEGトランスポートストリームとして出力されるAVデータが切り替わる際に、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを示すフラグが付加されたDITを保持しているトランスポートパケットを挿入し、
前記DITパケットに設けられた前記フラグに従って、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを判定し、少なくとも前記MPEGトランスポートストリームのPMTに登録されている、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDが変化しても前記AVデータの表示をミュートしないAVデータ切換方法である。
【0136】
また、第17本発明は、MPEGトランスポートストリームとしてAVデータを出力する出力手段と、
出力される前記AVデータが切り替わる際に、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを示すフラグが付加されたDITを保持しているトランスポートパケットを挿入するDITパケット挿入手段とを備えた出力装置である。
【0137】
また、第18発明は、前記DITパケット挿入手段は、所定の指示に応じて前記AVデータが切り替わる際に前記AVデータの表示をミュートさせるよう前記フラグを設定する第17発明の出力装置である。
【0138】
また、第19発明は、前記DITパケット挿入手段は、前記AVデータが切り替わる際に前記AVデータをミュートさせるように前記フラグを設定する第17発明の出力装置である。
【0139】
また、第20発明は、AVデータをオブジェクト単位で記録管理するオブジェクト管理手段を備え、
前記オブジェクト管理手段が、オブジェクトを切り替えて再生を行う際に、前記DITパケット挿入手段は、前記オブジェクトの切換時に前記AVデータをミュートさせるように前記フラグを設定する第17発明の出力装置である。
【0140】
また、第21発明は、前記DITパケット挿入手段は、受信チャンネル切換時に前記AVデータをミュートさせるように前記フラグを設定する第17発明の出力装置である。
【0141】
また、第22発明は、第17発明の出力装置が出力したAVデータを入力する入力手段と、
前記DITパケットに設けられた前記フラグに従って、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを判定する判定手段とを備え、
少なくとも前記MPEGトランスポートストリームのPMTに登録されている、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDが変化しても前記AVデータの表示をミュートしない入力装置である。
【0142】
また、第23発明は、入力された前記AVデータを表示する際、前記判定に従って前記AVデータの表示をミュートさせる表示手段を備えた第22発明の入力装置である。
【0143】
また、第24発明は、MPEGトランスポートストリームとしてデータ放送ストリームを出力する出力手段と、
出力される前記データ放送ストリームが切り替わる際に、前記データ放送のブラウザの再起動をするかしないかを示すフラグが付加されたDITを保持しているトランスポートパケットを挿入するDITパケット挿入手段とを備えた出力装置である。
【0144】
また、第25発明は、AVデータをオブジェクト単位で記録管理するオブジェクト管理手段を備え、
前記オブジェクト管理手段が、オブジェクトを切り替えて再生を行う際に、前記DITパケット挿入手段は、前記オブジェクトの切換時に前記データ放送のブラウザを再起動させるように前記フラグを設定する第24発明の出力装置である。
【0145】
また、第26発明は、前記DITパケット挿入手段は、受信チャンネル切換時に前記データ放送のブラウザを再起動させるように前記フラグを設定する第24発明の出力装置である。
【0146】
また、第27発明は、第24発明の出力装置が出力したストリームデータを入力する入力手段と、
前記DITパケットに設けられた前記フラグに従って、前記データ放送のブラウザの再起動をするかしないかを判定する判定手段とを備えた入力装置である。
【0147】
また、第28発明は、入力された前記データ放送ストリームを表示する際、前記判定に従って前記データ放送のブラウザの再起動を行う表示手段を備えた第27発明の入力装置である。
【0148】
なお、本発明は、第1の本発明の再生装置の、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0149】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0150】
さらに、本発明は、第2の本発明の再生装置の、フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばす前に、前記読み取り手段が出力しているビデオデータのフレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0151】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0152】
さらに、本発明は、第1発明の記録装置の、AVデータをMPEGトランスポートストリームとして記録媒体に書き込む書き込み手段と、
前記MPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットに付加するタイムスタンプの値をそのトランスポートパケットにPCRが付加されているとした場合に持つべきPCRの値に設定するタイムスタンプ値設定手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0153】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0154】
さらに、本発明は、第2発明の再生装置の、第1発明の記録装置によってAVデータが記録された記録媒体から前記AVデータ及び前記タイムスタンプを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、通常再生に移る際、再生された前記トランスポートパケットのうち通常再生されるべきIフレームのうちで先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプの値をそのトランスポートパケットのPCRの値としたPCRを前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加するPCRパケット作成手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0155】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0156】
さらに、本発明は、第3発明の記録装置の、AVデータをMPEGトランスポートストリームとして記録媒体に書き込む書き込み手段と、
PCRが付加されているトランスポートパケットに前記記録媒体に書き込まれる際に付加されるタイムスタンプの値とそのトランスポートパケットのPCRの値との差分を計算する差分計算手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0157】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0158】
さらに、本発明は、第7発明の再生装置の、第3発明の記録装置によってAVデータが記録された記録媒体から前記AVデータ及び前記差分を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、通常再生に移る際、再生された前記トランスポートパケットのうち通常再生されるべきIフレームのうちで先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプから前記差分を利用して前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットに対応するPCRの値を算出して、前記先頭のIフレームより前のいずれかのトランスポートパケットにPCRを付加するPCRパケット作成手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0159】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0160】
さらに、本発明は、第14発明の再生装置の、記録媒体に記録されているAVデータを特殊再生する特殊再生手段と、
前記特殊再生手段が、PCRを保持しているトランスポートパケットのPIDがビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDと同一である前記AVデータを特殊再生する際、前記PCRを保持しているトランスポートパケットの前記PCRをマスクするPCRマスク手段と、
前記ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDと同一のPIDを有した、特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットを生成する特殊再生用PCR生成手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0161】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0162】
さらに、本発明は、第16発明のAVデータ切換方法の、MPEGトランスポートストリームとして出力されるAVデータが切り替わる際に、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを示すフラグが付加されたDITを保持しているトランスポートパケットを挿入するステップと、
前記DITパケットに設けられた前記フラグに従って、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを判定し、少なくとも前記MPEGトランスポートストリームのPMTに登録されている、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDが変化しても前記AVデータの表示をミュートしないステップとの全部または一部をコンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0163】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0164】
さらに、本発明は、第17発明の出力装置の、MPEGトランスポートストリームとしてAVデータを出力する出力手段と、
出力される前記AVデータが切り替わる際に、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを示すフラグが付加されたDITを保持しているトランスポートパケットを挿入するDITパケット挿入手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0165】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0166】
また、本発明は、第22発明の入力装置の17発明の出力装置が出力したAVデータを入力する入力手段と、
前記DITパケットに設けられた前記フラグに従って、前記AVデータの表示をミュートするかしないかを判定する判定手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0167】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0168】
さらに、本発明は、第24発明の出力装置の、MPEGトランスポートストリームとしてデータ放送ストリームを出力する出力手段と、
出力される前記データ放送ストリームが切り替わる際に、前記データ放送のブラウザの再起動をするかしないかを示すフラグが付加されたDITを保持しているトランスポートパケットを挿入するDITパケット挿入手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0169】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0170】
さらに、本発明は、第27発明の入力装置の、第24発明の出力装置が出力したストリームデータを入力する入力手段と、
前記DITパケットに設けられた前記フラグに従って、前記データ放送のブラウザの再起動をするかしないかを判定する判定手段との全部または一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであってもよい。
【0171】
さらに、本発明は、上記発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能である媒体であってもよい。
【0172】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態及び本発明に関連する技術の発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0173】
まず、グループAの各実施の形態について説明し、その後グループBの各実施の形態について説明する。
【0174】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0175】
第1の実施の形態では、ジャンプ再生を行うことが出来るHDDレコーダについて説明する。
【0176】
図1に本実施の形態のシステムの構成例を示す。すなわち、本実施の形態のシステムは、HDDレコーダ201、STB202、及びテレビ203から構成される。
【0177】
HDDレコーダ201とSTB202はIEEE1394バスで接続されている。またSTB202とテレビ203はD端子で接続されている。
【0178】
図2に、HDDレコーダ201の構成を示す。HDDレコーダ201は電源204とAVハードディスク205から構成されている。
【0179】
電源204は、AVハードディスク205に電源を供給する手段である。
【0180】
AVハードディスク205は、電源204から電力の供給を受けて動作し、AVデータを記録再生するハードディスクである。
【0181】
図3に、AVハードディスク205の構成を示す。
【0182】
AVハードディスク205は、AV処理部207、HDDI/F209、ハードディスク部208、バイトカウンタ101から構成される。
【0183】
AV処理部207は、記録時には入力されてくるAVデータを、ハードディスク部208が記録するよう制御し、再生時には、ハードディスク部208から読み出されたAVデータをトランスポートパケット毎の時間間隔を復元して出力する手段である。
【0184】
HDDI/F209は、AV処理部207がハードディスク部208を制御する制御コマンドや、AVデータを中継するインターフェースである。具体的には、HDDI/F209は、SCSI規格に基づくSCSIインターフェースまたはIDE規格に基づくIDEインターフェースである。
【0185】
ハードディスク部208は、AV処理部207からの制御に従って、記録時にはAVデータを磁気ディスク媒体215に書き込み、再生時には、磁気ディスク媒体215に記録されているAVデータを読み出す手段である。
【0186】
AV処理部207は、バイトカウンタ101、1394PHY/LINK210、AV転送制御ブロック211、及びバッファメモリ212から構成される。
【0187】
バイトカウンタ101は、AV転送制御ブロック211がMPEGトランスポートストリームとして出力するAVデータの位置をバイトカウントするカウンタである。
【0188】
1394PHY/LINK210は、図1に示すSTB202とAVデータやコマンドをやりとりするIEEE1394インターフェースである。
【0189】
バッファメモリ212は、記録時には、1394PHY/LINK210から送られてきたAVデータを一時的に格納し、また再生時には、ハードディスク部208から読み取られて送られてきたAVデータを一時的に格納するメモリである。
【0190】
AV転送制御ブロック211は、記録時には、AVデータを構成するトランスポートパケットに記録用のタイムスタンプを付加し、特殊再生用のデータを作成するなどして、記録用のフォーマットに変換してからハードディスク部208に転送し、また再生時には、ハードディスク部208から読み出されたAVデータをフォーマット変換してMPEGトランスポートストリームに復元し、トランスポートパケットの時間間隔を復元して1394PHY/LINK210に出力する手段である。
【0191】
ハードディスク部208は、HDDコントローラ213、アクチュエータ214、及び磁気ディスク媒体215から構成される。
【0192】
HDDコントローラ213は、アクチュエータ214を制御し、磁気ディスク媒体215にデータを記録または再生する手段である。
【0193】
アクチュエータ21は、先端に磁気ヘッドを搭載しており、HDDコントローラ213の制御に従って、磁気ディスク媒体215の半径方向の任意に位置に位置決めされ、記録時には磁気ディスク媒体215に記録信号を記録し、また再生時には磁気ディスク媒体215に記録されている信号を再生する手段である。
【0194】
磁気ディスク媒体215は、AVデータを記録している磁気ディスク媒体である。
【0195】
また、図4に、AV転送制御ブロック211の構成を示す。
【0196】
AV転送制御ブロック211は、タイムスタンプ付与手段216、特再情報生成部217、ノーマル再生/特殊再生切換手段222、タイムスタンプ再生手段223、frame送出管理手段224、PID−filter手段225、PAT/PMT/SIT付与/PCR付与手段226、バッファ制御手段227、及びHDD制御手段228から構成される。
【0197】
タイムスタンプ付与手段216は、1394PHY/LINK210から出力されたMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットを入力したタイミングでその入力したトランスポートパケットに記録用のタイムスタンプを付与する手段である。
【0198】
特再情報生成部217は、MPEGトランスポートストリームを構成する各フレームの種類、開始位置及びサイズに関する情報を抽出し、抽出した情報から特再テーブルデータを作成する手段である。この特再テーブルデータには、各フレームの種類、先頭の記録位置及びサイズなどが記載されており、例えば特殊再生する場合に使用するフレームとそのフレームの記録位置を特定する場合などに使用されるものである。
【0199】
なお、特再情報生成部217については、第6の実施の形態で詳細に説明する。
【0200】
ノーマル再生/特殊再生切換手段222は、HDDレコーダ201のユーザがSTBのリモコンまたは操作パネルのボタンを押すなどして指示した場合、その指示に従って特殊再生を行うか通常再生を行うかを切り換える手段である。
【0201】
タイムスタンプ再生手段223は、通常再生の場合に、AV転送制御ブロックが備えている、27MHzの周波数でカウントする、図示していないカウンタの値と、記録時に各トランスポートパケット毎に付加されたタイムスタンプの値とを比較することによって、タイムスタンプを除去してからタイムスタンプの示すタイミングで、トランスポートパケットを出力する手段である。
【0202】
バッファ制御手段227は、バッファメモリ21に格納されているAVデータの入出力を管理する手段である。
【0203】
HDD制御手段228は、HDDI/F209を経由して、ハードディスク部208を制御する手段である。
【0204】
なお、差分計算手段24、PCRパケット作成手段26、frame送出管理手段224、PID−filter手段225、PAT/PMT/SIT付与/PCR付与手段226については、第6の実施の形態で説明する。
【0205】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0206】
なお、本実施の形態のジャンプ再生とは、AVデータのうち所定の部分を飛ばして再生することを意味している。すなわち、従来の技術で説明したように、ジャンプ再生は、AVデータのうち所定の部分を飛ばして再生する場合と、記録媒体に記録している最中に所定の部分を飛ばして記録したAVデータをそのまま再生する場合とがある。
【0207】
なお、本実施の形態のハードディスク部208とAV転送制御ブロック211は本発明の読み取り手段の例であり、本実施の形態のバイトカウンタ101とAV転送制御ブロック211は本発明の制御手段の例であり、本実施の形態のMPEGトランスポートストリームは本発明のフレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームの例であり、本実施の形態のトランスポートストリームは本発明の圧縮符号化ストリームのパケットの例である。
【0208】
次に、このようなHDDレコーダ201の動作を説明する。
【0209】
まず、AVデータのうち所定の部分を飛ばして再生するジャンプ再生を行う場合の動作について説明する。
【0210】
AV転送制御ブロック211に組み込まれている図示していないマイクロプロセッサは、再生を開始する際にバイトカウンタ101に再生を開始することを通知する。また、ノーマル再生/特殊再生切換手段222は、マイクロプロセッサから通常再生を行うことを通知されると、バッファ制御手段227から出力されたAVデータがタイムスタンプ再生手段223に入力されるように回路を切り換える。
【0211】
AV転送制御ブロック211のマイクロプロセッサから再生を開始することを通知されると、バイトカウンタ101は、AVデータの再生位置情報を先頭からのバイトカウントとしてカウントする。
【0212】
バッファ制御手段227は、HDD制御手段228にAVデータを転送するよう要求する。
【0213】
これを受けて、HDD制御手段228は、HDDI/F209を介して、ハードディスク部208のHDDコントローラ213に読み取るべき開始LBA(Logical Block address)と読み取りサイズを指定して、読み取りコマンドを発行する。HDD制御手段228は、AVデータを連続転送する最小単位であるディスクアクセスユニット毎にAVデータを読み取るよう読み取りコマンドを発行する。
【0214】
一方、HDDコントローラ213は、アクチュエータ214を位置決め制御をしている。
【0215】
そして、HDD制御手段228からの読み取りコマンドを受信すると、磁気ディスク媒体215の指定されたLBAに対応する場所から指定されたサイズ分のAVデータを読み出す。
【0216】
HDD制御手段228は、HDD2から読み取られたAVデータを受け取るとバッファ制御手段227に出力する。
【0217】
バッファ制御手段227は、HDD制御手段228から出力されたAVデータを受け取ると、バッファメモリ21に格納する。
【0218】
そして、バッファ制御手段227は、タイムスタンプ再生手段223からの要求に応じて、バッファメモリ21に格納されているAVデータをタイムスタンプ再生手段223に出力する。
【0219】
タイムスタンプ再生手段223は、バッファ制御手段227から出力されたAVデータを入力すると、27MHzの発信周波数でカウントするカウンタを基準にして、各トランスポートパケットに付与されているタイムスタンプの値が示すタイミングで、トランスポートパケットを順に1394PHY/LINK210に出力する。ここで、タイムスタンプ再生手段223はトランスポートパケットを出力する際に付与されていたタイムスタンプを取り除きトランスポートパケットのみを出力する。
【0220】
1394PHY/LINK210は、タイムスタンプ再生手段223から出力されてくるMPEGトランスポートストリームをアイソクロナスパケットとしてIEEE1394バスに出力する。
【0221】
STB202はHDDレコーダ20から出力されてくるアイソクロナスパケットを受信し、デコードして映像音声信号に変換し、D端子を介してテレビ203に出力する。
【0222】
テレビ203はD端子を介して、STBが出力してきた映像音声信号を入力すると、映像をモニタに表示し、音声をスピーカから出力する。
【0223】
このようにしてHDDレコーダ201はAVデータを再生する。
【0224】
一方、バイトカウンタ101は、AV転送制御ブロック211から現在再生中の位置を得て、記録先頭位置からのバイトカウントをカウントしている。
【0225】
現在、バイトカウンタ101の値はmバイト(mは正の整数)を示しているとする。すなわち、AVデータの再生が開始されてからmバイト分のAVデータが既に再生されている。
【0226】
この時点で、HDDレコーダ201にジャンプ再生指示が送られてきて、バイトカウンタ101のカウント値がmからnに変更されたとする。そうすると、バイトカウンタ101は、カウント値がmからnに変更されたことをAV転送制御ブロックに通知する。
【0227】
ジャンプ再生指示を受け取ると、AV転送制御ブロック211のバッファ制御手段227は、バイトカウンタ101から通知されたカウンタ値から、再生中断位置と再生再開位置を検索して特定する。
【0228】
すなわち、まず、記録時にAVデータとともに磁気ディスク媒体215に記録された特再テーブルを利用して、ジャンプ再生指示が送られてきた時点で、タイムスタンプ再生手段223に出力していたフレームに属する最終のトランスポートパケットまでを含む、バッファメモリ21における位置を検索し、再生中断位置とする。
【0229】
すなわち、出力中のpictureフレームの次に存在するpictureフレームの先頭パケットの位置を検索し、その直前のパケットまでを出力して再生中断位置とする。
【0230】
なお、上記検索処理中に再生位置が検索位置を追い越さないように、出力中のpictureフレームよりも数枚先のpictureフレームを検索してもよい。
【0231】
次に、バッファ制御手段227は、バイトカウンタ101の変更後のカウント値に対応する、ジャンプした後に再生を再開する最初のビデオデータのフレームの先頭位置を検索する。この最初のフレームの先頭位置は、ジャンプした部分を飛ばした後のフレームのうち最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットの先頭位置とする。
【0232】
そのためには、まず、バッファ制御手段227は、HDD制御手段228に指示して、変更後のカウント値に対応するディスクアクセスユニットの番号を得る。次に、そのディスクアクセスユニットに対応する特再テーブルのみを磁気ディスク媒体215から読み出す。そして、読み出した特再テーブルを利用して変更後のカウント値に対応する位置の後に最初に現れるIフレームを検索する。
【0233】
すなわち、ディスクアクセスユニットにIフレームが存在しなければさらに次のディスクアクセスユニットを検索する。このようにして次のIフレームを含むディスクアクセスユニットが見つかるまで検索する。そして、Iフレームを含むディスクアクセスユニットが見つかると、そのIフレームの先頭位置を検索する。そして、そのディスクアクセスユニット全体を磁気ディスク媒体215からバッファ制御手段227へ読み込む。
【0234】
このようにしてバッファ制御手段227は、再生を再開するIフレームの先頭の位置を再生開始位置とし、そのIフレームを含むディスクアクセスユニットから再生を行う。
【0235】
バッファ制御手段227は、ジャンプ前には、タイムスタンプ再生手段223から要求される毎に、バッファメモリ212の最終記録位置までのトランスポートパケットを順にタイムスタンプ再生手段223に出力する。
【0236】
バッファメモリ212に格納されているトランスポートパケットをタイムスタンプ再生手段223に出力し、バッファメモリ212の空き領域が増加すると、バッファ制御手段227は、HDD制御手段228を制御して、上記の再生再開位置のディスクアクセスユニットを読み取りバッファメモリ21に格納する。
【0237】
そして、タイムスタンプ再生手段223からさらに要求され、バッファ制御手段227が、バッファメモリ212の最終記録位置までのトランスポートパケットを出力し終わると、次に、バッファメモリ212に記録されているAVデータのうち、再生再開位置に対応するトランスポートパケットからタイムスタンプ再生手段223に出力する。
【0238】
タイムスタンプ再生手段223は、このようにしてバッファ制御手段227から出力されてくるトランスポートパケットを順に1394PHY/LINK210に出力する。
【0239】
1394PHY/LINK210は、タイムスタンプ再生手段223から出力されてくるトランスポートパケットからアイソクロナスパケットを作成し、IEEE1394バスに出力する。
【0240】
このように、HDDレコーダ201は、ジャンプ再生指示を受け取ると、その時点で出力していたフレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、ジャンプ後には、ジャンプ後のフレームのうち最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットから出力する。
【0241】
図5の(a)に、ジャンプ再生を行う際のMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットを示す。
【0242】
図5の(a)で、A、B、X、Yなどはそれぞれトランスポートパケットを示している。
【0243】
ジャンプ5は、バッファ制御手段227がジャンプ再生によってこの部分のトランスポートパケットを飛ばしてタイムスタンプ再生手段223に出力することを意味している。すなわち、バッファ制御手段227は、A、B、Cまで出力した時点すなわち再生の終わり6から、ジャンプ5に示すようAVデータを飛ばす。このとき上記の動作を行うことにより、再生の終わり6は必ずジャンプ再生指示を受けとった時点で出力しているフレームを構成する最終のトランスポートパケットを出力した位置になる。そして、Cのトランスポートパケットの次は、次の再生の始まり7に示すようにX、Y、Zの順にトランスポートパケットをタイムスタンプ再生手段223に出力する。このとき上述したの動作を行うことにより、次の再生の始まり7は、ジャンプ後に再生するAVデータのうち最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットになる。
【0244】
図5の(b)にジャンプ再生を行った結果、タイムスタンプ再生手段223からから出力されるMPEGトランスポートストリームを示す。
【0245】
すなわち、タイムスタンプ再生手段223は、A、B、C、X、Y、Zの順にトランスポートパケットを出力する。
【0246】
このように、AV転送制御ブロック211は、ジャンプ再生を行う際に、まずジャンプ5に示した部分を飛ばす前に、1フレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、ジャンプ5に示した部分を飛ばした後には、次のIフレームの先頭のトランスポートパケットから出力する。
【0247】
このように、本実施の形態のHDDレコーダ201は、ジャンプ再生を行う際、フレームの境界までのAVデータを出力し、またIフレームの先頭から出力するので、図5の(b)に示すように結合部分で発生するノイズを抑えることが出来る。
【0248】
以上の説明では、ジャンプ再生のうち、AVデータのうち所定の部分を飛ばして再生する場合について説明したが、次に、磁気ディスク媒体215に記録している最中に所定の部分を飛ばして記録し、記録したAVデータをそのまま再生する場合について以下に説明する。
【0249】
図6の(a)に磁気ディスク媒体215のディスクアクセスユニットのうち記録が一時停止された時点のAVデータが書き込まれたディスクアクセスユニットである記録一時停止点のあるDAU230と、記録が再生された時点のAVデータが書き込まれたディスクアクセスユニットである記録再開点のあるDAU231とを示す。
【0250】
記録一時停止点のあるDAU230には、最終パケット233までが書き込まれている。また1つ前のフレームの最終パケット232は、最終パケット233を含むフレームの一つ前のフレームに含まれる最終のトランスポートパケットである。
【0251】
記録再開点のあるDAU231には、記録が再開されて最初に記録される先頭パケット234から記録が始まっている。そして、Iフレームの先頭パケット240は、記録が再開されてから最初に現れるIフレームを構成する先頭のトランスポートパケットである。
【0252】
さて、図6の(a)のように記録されているAVデータをHDDレコーダ201が再生する場合、まず、バッファ制御手段227は、HDD制御手段228にAVデータを読み取るよう要求し、HDD制御手段228は、磁気ディスク媒体215のディスクアクセスユニット単位で磁気ディスク媒体215からAVデータを読み取るようハードディスク部208を制御する。
【0253】
HDD制御手段228は、AVデータが記録されている先頭のディスクアクセスユニットから順番に読み取るよう制御し、読み取ったディスクアクセスユニットに記録されているAVデータをバッファ制御手段227に転送する。
【0254】
バッファ制御手段227は、HDD制御手段228から転送されてきたディスクアクセスユニット分のAVデータをバッファメモリ212に格納していく。
【0255】
図6の(b)に、記録一時停止点のあるDAU230が読み取られ、続けて記録再開点のあるDAU231が読み取られてバッファメモリ212に格納されている状態を示す。
【0256】
すなわち、バッファメモリ212のうちバッファメモリS1(235)の部分には、記録一時停止点のあるDAU230に記録されていたAVデータが格納されており、バッファメモリS2(236)の部分には、記録再開点のあるDAU231に記録されていたAVデータが格納されている。
【0257】
バッファ制御手段227は、バッファメモリ212に記録一時停止点のあるDAU230を格納した時点で、上述した場合と同様に特再テーブルを利用して一つ前のフレームの最終パケット232の位置を検索して特定する。これは、最終パケット233からパケットを遡る方向に特再テーブルを検索し、DAU230中にある最終のpictureフレームの先頭パケットを見つける。そして、その1つ前のパケットつまりフレームの最終パケット232が見つかることになる。
【0258】
すなわち、記録が一時停止される際に最後に記録中であったフレームの一つ手前のフレームを構成する最終のトランスポートパケットの記録位置を検索する。そして、バッファメモリ212の再生の終わり237に示す位置を特定する。
【0259】
さらにバッファ制御手段227は、バッファメモリ212に記録再開点のあるDAU231に記録されていたAVデータを格納した時点で、上述した場合と同様に特再テーブルを利用してIフレームの先頭パケット240を検索する。すなわち、記録が再開されてから最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットのバッファメモリ212における記録位置を特定する。このようにして次の再生の始まり238が特定される。
【0260】
一方、バッファ制御手段227は、タイムスタンプ再生手段223からの要求に従って、順番にバッファメモリ21からトランスポートパケットを読み取ってタイムスタンプ再生手段223に出力している。
【0261】
バッファ制御手段227は、バッファメモリS1(235)に格納されているAVデータを出力する際、再生の終わり237までのトランスポートパケットを出力すると、次に、次の再生の始まり238からのトランスポートパケットをタイムスタンプ再生手段216に出力する。
【0262】
従って、タイムスタンプ再生手段216が出力するトランスポートパケットは、図6の(c)のようになる。すなわち、タイムスタンプ再生手段223は、記録一時停止点の最終パケット233が含まれるフレームの終わりの最終のトランスポートパケットであるCを出力した後、続けて、記録再開後に最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットであるXを出力する。
【0263】
このように、本実施の形態のHDDレコーダ201は、いずれの場合もジャンプ再生を行う際、フレームの境界までのAVデータを出力し、またIフレームの先頭から出力するので、結合部分で発生するノイズを抑えることが出来る。
【0264】
なお、本実施の形態では、HDDI/F209は、AV処理部207がハードディスク部208を制御する制御コマンドや、AVデータを中継するインターフェースである。具体的には、HDDI/F209は、SCSI規格に基づくSCSIインターフェースまたはIDE規格に基づくIDEインターフェースであるとして説明したが、他の規格のインターフェースであっても構わない。要するにHDDI/F209は、AV処理部207がハードディスク部208を制御する制御コマンドや、AVデータを中継するインターフェースでありさえすればよい。
【0265】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0266】
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様にジャンプ再生を行うことが出来るHDDレコーダについて説明する。
【0267】
第1の実施の形態の同様に図1にシステムの構成を示し、図2にHDDレコーダ201の構成を示し、図3にAVハードディスク205の構成を示し、図4にAV転送制御ブロック211を示す。これらは、第1の実施の形態と同様である。
【0268】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0269】
第1の実施の形態では、図5に示したように、ジャンプ再生を行う際、再生の終わり6を1フレームを構成する最終のトランスポートパケットを出力した時点にとり、次の再生の始まり7を最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットを出力する位置にとった。
【0270】
図7に、図5の(a)とは多少異なったMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットの例を示す。
【0271】
以下に、まず、図7のようなMPEGトランスポートストリームでは、不具合が生じることを示した後、その不具合を解決したHDDレコーダとして本実施の形態のHDDレコーダについて説明する。
【0272】
図7の(a)に示すMPEGトランスポートストリームでは、再生の終わり9は、第1の実施の形態と同様、ジャンプ再生指示を受け取った時点で、タイムスタンプ再生手段223が出力しているフレームを構成する最終のトランスポートパケットである。また、次の再生の始まり10は、第1の実施の形態と同様、ジャンプ後のフレームのうち最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットの位置を示している。
【0273】
また、A、B、C・・・の各トランスポートパケットの下に記載されている数字は、各トランスポートパケットのコンティニティカウンタの値である。
【0274】
コンティニティカウンタとは、トランスポートパケットのヘッダの最後の4ビットの部分に記載されている4ビットの値である。
【0275】
MPEGトランスポートストリームでは、重要なトランスポートパケットは、伝送中に抜け落ちないように、2回連続して挿入することが出来る。
【0276】
このように同じトランスポートパケットには、コンティニティカウンタの値を同じ値にする。従ってコンティニティカウンタの値が同じであれば、同じトランスポートパケットであることがわかる。
【0277】
そして、コンティニティカウンタが同じ値を持つトランスポートパケットは、STB202などで、復号される前に、重複しないようにより後から送られてきたトランスポートパケットの方が取り除かれる。
【0278】
図3の(a)では、Cのコンティニティカウンタの値は5であり、Xのコンティニティカウンタの値も5である。
【0279】
このような場合に第1の実施の形態と同様にジャンプ再生を行った場合、CとXのコンティニティカウンタの値が同一であるので、復号時に、上記のようにCとXが同一のトランスポートパケットと見なされて、Xが取り除かれてしまう。
【0280】
ところがXはIフレームの先頭のトランスポートパケットであるので、シーケンスヘッダやGOPヘッダなどMPEGの伸長処理において重要なデータを含む。従ってXが取り除かれるとシーケンスヘッダやGOPヘッダが欠落することになり、結果として図7の(b)のようにもともと異なったGOPに属していたトランスポートパケットが1GOP11に示すように1つのGOPに結合されてしまうので、ジャンプ再生するとノイズが発生することになる。
【0281】
本実施の形態では、このような問題を図8のようにして解決した。
【0282】
すなわち、図8の(a)に示すように、再生の終わり9は、AV転送制御手段211が、第1の実施の形態と同様にジャンプ再生指示を受けた時点で、出力していたフレームを構成する最終のトランスポートパケットである。
【0283】
また、次の再生の始まり10は、第1の実施の形態と同様にジャンプ後のAVデータのうち最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットである。
【0284】
さらに、本実施の形態では、バッファ制御手段227は、Xの前に無効なデータを持つダミーのトランスポートパケットを挿入する。そして、このダミーのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値はXより1つだけ小さい値とする。
【0285】
その結果、タイムスタンプ再生手段223は、図8の(b)に示すようなMPEGトランスポートストリームを出力する。すなわち、1GOP15と1GOP16とからなるトランスポートストリームを出力する。
【0286】
ダミーのトランスポートパケットとXはコンティニティカウンタの値が同一でないので、復号される前に、Xが取り除かれてしまうことはない。このようにXは取り除かれないのでシーケンスヘッダが欠落してしまうこともない。また、挿入されたダミーのトランスポートパケットは無効なデータを有するので、復号処理に何ら影響を与えることはない。従って、2つのGOPが結合してしまうなどの不具合も発生しないので、ジャンプ再生を実行しても第1の実施の形態で抑えることが出来なかったノイズも抑えることが出来る。
【0287】
図9に、図8とは多少異なったMPEGトランスポートストリームを示す。図9の(a)のトランスポートストリームと図8の(a)との相違点は、CとXのコンティニティカウンタの値が同一ではなく連続した値になっていることである。
【0288】
このような場合でも、上記と同様にダミーのトランスポートパケットを挿入する。すなわち、Xのコンティニティカウンタより1だけ小さい値を、挿入するダミーのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とする。
【0289】
そうすると、ダミーのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とCのコンティニティカウンタの値が等しくなるので、図9の(b)に示すように、復号される前にダミーのトランスポートパケットが取り除かれてしまう。ところがシーケンスヘッダを含んでいるXは取り除かれないので、第1の実施の形態のように2つのGOPが1つに結合してしまうような事態は発生しない。
【0290】
このように、図9のように、再生の終わり9に出力されるトランスポートパケットと次の再生の始まり10に最初に出力されるトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値が連続している場合でも、ダミーパケットを挿入することによる不具合は発生しない。
【0291】
最後に、上記で説明したダミーのトランスポートパケットの具体例について説明する。
【0292】
図10の(a)にダミーのトランスポートパケットの例を示す。このダミーのトランスポートパケットでは、ペイロードをエレメンタリーストリームのパディング値である0ですべて埋めたものである。
【0293】
また、図10の(b)にダミーのトランスポートパケットの別の例を示す。このダミーのトランスポートパケットでは、ペイロードの部分にPESヘッダを埋め込んだものであり、その埋め込まれるPESヘッダのサイズが184バイトになるようにPES_header_data_lengthを175に設定し、PESヘッダ部のフラグは全て0に設定し、残りのPESヘッダ中のパディング値をFFとしたものである。
【0294】
また、図10の(c)にダミーのトランスポートパケットの別の例を示す。このダミーのトランスポートパケットは、トランスポートストリームのヘッダにadaptation_fieldを設け、adaptation_fieldのサイズが184バイトになるようにadaptation_field_lengthを183に設定する。そして、adaptation_fieldの各フラグを全て0にする。また、例外として、discontinity_indicatorフラグは1としても構わない。これ以外のadaptation_field中のパディングはFFとする。
【0295】
なお、ダミーのトランスポートパケットは、図10の(a)、(b)、(c)を組み合わせたようなパケットであってもよい。例えば、アダプテーションフィールドがあってその次にPESヘッダがあり、最後にエレメンタリーストリームのパディング値である0が埋めこまれているようなパケットであってもよい。もちろん(a)と(b)のみの組み合わせなど、(a)、(b)、(c)の任意の2つの組み合わせであってもよい。
【0296】
なお、本実施の形態では再生中に所定の部分を飛ばして再生するジャンプ再生についてダミーのトランスポートパケットを挿入するとして説明したが、これに限らず、記録時に所定の部分を飛ばしたAVデータを再生するジャンプ再生でも同様にダミーのトランスポートパケットを挿入することにより、上記と同等の効果を得ることが出来る。
【0297】
さらに、本実施の形態では、ダミーのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値は最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットであるXのコンティニティカウンタの値より1つだけ小さい値であるとして説明したが、これに限らない。ダミーのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値は最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットであるXのコンティニティカウンタの値と異なってさえいればどのような値でも構わない。
【0298】
なお、第2の実施の形態では、ダミーのトランスポートパケットを使って前後のフレームのコンティニティカウンタを重複させたが、Iフレームの先頭のパケットのコンティニティカウンタを前のフレームのコンティニティカウンタと異なる値を付けなおしてもよい。さらにそのIフレーム以降のコンティニティカウンタが連続するように再生時に以降のコンティニティカウンタの値を付けなおしてもよい。
【0299】
さらに、本発明のフレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームは、本実施の形態におけるMPEGトランスポートストリームに限らず、MPEGプログラムストリーム、DVフォーマットのストリームなど、要するにビデオデータのフレームの一部がフレーム内圧縮をほどこされており、それ以外のビデオデータのフレームがフレーム間圧縮を施されており、伝送される符号化ストリームでありさえすればよい。
【0300】
さらに、本発明の圧縮符号化ストリームにおけるパケットとは、本実施の形態におけるトランスポートパケットに限らず、圧縮符号化ストリームがMPEGのストリームである場合であればDSSパケットや、PES(パケタイズドエレメンタリーストリーム)など、要するに本発明のフレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームがパケット単位で伝送される場合のパケットでありさえすればよい。
【0301】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
【0302】
本実施の形態では、ノイズを抑えてジャンプ再生を行うことが出来る再生装置とSTBについて説明する。
【0303】
図12に、本実施の形態の再生装置102を示す。再生装置102は、従来の技術で説明したものと同一である。すなわち、再生装置102は、ジャンプ前に最後に出力するパケットはフレームを構成する最終のパケットになるとは限らず、またジャンプ後に最初に出力するパケットはIフレームの先頭のパケットになるとは限らないものである。
【0304】
図14に本実施の形態のSTB250を示す。
【0305】
再生装置102とSTB250はIEEE1394バスで接続されている。
【0306】
STB250は、チューナ部251、トランスポートストリームデコーダ252、I/F制御ブロック253、MPEGデコーダ254を備えている。
【0307】
チューナ部251は、アンテナから入力した放送波をデジタルのビットストリームすなわちMPEGトランスポートストリームに変換する手段である。
【0308】
トランスポートストリームデコーダ252は、チューナ部251から出力されたMPEGトランスポートストリームをPES(パケッタイズド・エレメンタリーストリーム)に変換する手段である。また、チューナ部251から出力されたMPEGトランスポートストリームをI/F制御ブロック253に出力する機能も有する手段である。また、I/F制御ブロック253から入力されるMPEGトランスポートストリームも同様にPES(パケッタイズド・エレメンタリーストリーム)に変換する手段である。
【0309】
I/F制御ブロック253は、トランスポートストリームデコーダ252から出力されたMPEGトランスポートストリームをパーシャル化してIEEE1394インタフェースポートに出力する手段である。
【0310】
ここで、パーシャル化とは、多重化されているMPEGトランスポートストリームのうち必要なコンテンツ(番組)に関わるパケットのみをフィルタリングし、PSI情報を有するパケットをフィルタリング後のMPEGトランスポートストリームに対応したPSI情報に書き換えて出力することである。また、PSI情報とは、PAT/PMT/SIT等のことである。
【0311】
また、I/F制御ブロック253は、IEEE1394インターフェースポートから入力されるMPEGトランスポートストリームをトランスポートストリームデコーダ252に出力する手段でもある。
【0312】
MPEGデコーダ254は、PESからES(エレメンタリーストリーム)に変換し、さらにESをデコードして圧縮されたMPEGデータを伸長し、伸長された映像と音声データをアナログ信号に変換し図示していないモニタに出力する手段である。
【0313】
図示していないモニタは、映像を表示し、音声を出力する手段である。
【0314】
なお、本実施の形態の再生装置102とSTB250は本発明の再生システムの例であり、本実施の形態のSTB250は本発明の復号装置の例であり、本実施の形態のHDD2とストリーム制御手段103とバイトカウンタ101は本発明の読み取り手段の例であり、本実施の形態のMPEGデコーダ254は本発明の復号手段の例であり、本実施の形態のMPEGデコーダ254は本発明の制御手段の例である。
【0315】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0316】
再生装置102のストリーム制御手段103は、再生を開始する際にバイトカウンタ101に再生を開始することを通知する。
【0317】
バイトカウンタ101は、ストリーム制御手段103から再生を開始することを通知されると再生位置情報を先頭からのバイト数としてカウントする。
【0318】
HDD2は、ストリーム制御手段103からの再生コマンドを受信するとハードディスク媒体のストリーム制御手段103が指定したLBAに対応する場所からAVデータを読み出して、ストリーム制御手段103に出力する。
【0319】
ストリーム制御手段103は、HDD2からAVデータを受け取るとAVデータをトランスポートパケット毎の時間間隔を復元してIEEE1394I/F4に出力する。
【0320】
IEEE1394I/F4は、ストリーム制御手段103から出力されたMPEGトランスポートストリームをIEEE1394バスに出力する。
【0321】
一方、バイトカウンタ101は、ストリーム制御手段103から再生を開始することを通知されてからストリーム制御手段103がIEEE1394I/F4に出力するAVデータの位置をバイトカウントしている。
【0322】
現在、バイトカウンタの値はmバイト(mは、正の整数)を示していたとする。すなわち、AVデータの再生が開始されてからmバイト分のAVデータが再生されているとする。
【0323】
バイトカウンタ101が、図14に示すSTB250からジャンプ再生のコマンドを受信するかあるいは、再生装置102のリモコンなどから再生装置がジャンプ再生するように操作命令を受信したとする。そうするとバイトカウンタ101は、カウント値がmからnに変更されたことをストリーム制御手段103に通知する。
【0324】
これを受けて、ストリーム制御手段103は、バイトカウンタ101から通知される直前のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力し、継続して、再生開始からnバイトに対応するAVデータをHDD2から読み出して、先に出力したトランスポートパケットに続けて再生開始からnバイトに対応するAVデータの先頭のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力する。
【0325】
このようにストリーム制御手段103はバイトカウンタ101の値が不連続に変化すると、ジャンプ再生を行う。
【0326】
一方、図14に示すSTB250において再生装置102に対してジャンプ再生を行うコマンドを発行する場合の上記ジャンプ再生時の動作を説明する。
【0327】
STB250において、まず、再生装置102から入力されるAVデータがI/F制御ブロック253を経由してトランスポートストリームデコーダ252に入力される。
【0328】
トランスポートデコーダ252は、入力したトランスポートストリームをPESに変換し、MPEGデコーダ254に出力する。
【0329】
MPEGデコーダ254は、MPEGの圧縮データを伸長して、映像及び音声のアナログデータにして、モニタへ出力する。
【0330】
次に、STB250は、MPEGデコーダ254に対し、現在表示中のフレームを静止させたのち、静止状態を保持したまま、トランスポートストリームデコーダ252にmバイトまで入力されるのを待ち、そのデータがPESに変換されMPEGデコーダ254に入力された時点で、MPEGデコーダ254は、静止を保持して以降のPESデータを破棄する。
【0331】
次に再生装置102にジャンプコマンドを発行する。
【0332】
するとI/F制御ブロック253を経由してトランスポートストリームデコーダ252にnバイト目からのAVデータが入力される。これらのデータはPESに変換されMPEGデコーダ254に入力される。
【0333】
MPEGデコーダ254は依然として静止状態を保持したまま、入力されたPESデータからIフレームを検出するまで、PESデータを破棄しつづけ、Iフレームを検出した時点からMPEG圧縮の伸長を開始する。このようにすれば、MPEGのブロックノイズの発生をなくすことができる。なお、本実施の形態の場合DITパケットはなくてもよい。
【0334】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。
【0335】
第3の実施の形態では、STB250でジャンプ再生を行うためのコマンドを発行する場合について説明したが、本実施の形態では、STB250が再生装置102に対してジャンプ再生を行うコマンドを発行しない場合、すなわち、リモコンなどから再生装置102がジャンプ再生するよう命令を発行したとする場合、及び録画の一時停止によるAVデータの中断部分を含んだAVデータの再生を行う場合について説明する。
【0336】
図12に、本実施の形態の再生装置102を示す。再生装置102は従来の技術で説明したものと同一である。
【0337】
ただし、ストリーム制御手段103は、本実施の形態特有の機能をも有するものである。すなわち、ストリーム制御手段103は、従来の技術で説明した機能に加えて、さらに、本実施の形態特有の機能として、ジャンプ再生時にジャンプ後のストリームの先頭またはジャンプ直前のストリームの最後にDITパケットを挿入する機能を有するものとする。
【0338】
ここで、DITパケットとは、ストリームの切れ目を示すパケットであり、そのような通知が出来るフラグを有したフィールドがストリーム中にあればどのようなものであってもよい。
【0339】
また、STB250の構成は第3の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0340】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0341】
ストリーム制御手段103は、再生を開始する際にバイトカウンタ101に再生を開始することを通知する。
【0342】
現在、バイトカウンタの値はmバイト(mは、正の整数)を示していたとする。すなわち、AVデータの再生が開始されてからmバイト分のAVデータが再生されているとする。
【0343】
再生装置102のリモコンなどから再生装置102がジャンプ再生するように操作命令を受信したとする。また、録画の一時停止位置に到達し、再生装置102自身がジャンプ再生するように動作したとする。
【0344】
そうするとバイトカウンタ101は、カウント値がmからnに変更されたことを通知する。
【0345】
これを受けて、ストリーム制御手段103は、バイトカウンタ101から通知される直前のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力し、継続して、再生開始からnバイトに対応するAVデータをHDD2から読み出して、先に出力したトランスポートパケットに続けてDITパケットを挿入後、再生開始からnバイトに対応するAVデータの先頭のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力する。
【0346】
一方、STB250は、まず、再生装置102から入力されるAVデータをI/F制御ブロック253、トランスポートストリームデコーダ252を経由してMPEGデコーダ254に入力する。
【0347】
MPEGデコーダ254はMPEGの圧縮データを伸長して、映像及び音声のアナログデータにして、モニタへ出力している
このときトランスポートストリームデコーダ252がDITパケットを受信するとMPEGデコーダ254に対し、現在表示中のフレームを静止させたのち、
静止状態を保持したままにする。
【0348】
そして、I/F制御ブロック253を経由してトランスポートストリームデコーダ252にnバイト目からのAVデータが入力される。これらのデータはPESに変換されMPEGデコーダ254に入力される。
【0349】
MPEGデコーダ254は依然として静止状態を保持したまま、入力されたPESデータからIフレームを検出するまで、PESデータを破棄しつづけ、Iフレームを検出した時点からMPEG圧縮の伸長を開始する。このようにすれば、MPEGのブロックノイズの発生をなくすことができる。
【0350】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について説明する。
【0351】
本実施の形態では、第4の実施の形態と同様にSTB250が再生装置102に対してコマンドを発行しない場合、すなわち、リモコンなどから再生装置102がジャンプ再生するよう命令を発行したとする場合、及び、録画の一時停止によるAVデータの中断部分を含んだAVデータの再生を行う場合について説明する。
【0352】
図14に、本実施の形態のSTB250を示す。本実施の形態のSTB250は、第4の実施の形態と同様である。
【0353】
図12に、本実施の形態の再生装置102を示す。再生装置102の構成は従来の技術で説明した再生装置102と同じものであるが、ストリーム制御手段103において、本実施の形態における特有の動作として、ジャンプ再生時に、ジャンプの実行直前に、ジャンプを実行することをコマンドでSTB250に通知する手段を有するものとする。
【0354】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0355】
ストリーム制御手段103は、再生を開始する際にバイトカウンタ101に再生を開始することを通知する。
【0356】
現在、バイトカウンタ101の値はmバイトを示していたとする。すなわち、
AVデータの再生が開始されてからmバイト分のAVデータが再生されて
いるとする。
【0357】
再生装置102のリモコンなどから再生装置102がジャンプ再生するように操作命令を受信したとする。また、録画の一時停止位置に到達し、再生装置102自身がジャンプ再生するように動作したとする。
【0358】
そうすると、再生装置102はSTB250にジャンプが行われることを通知するコマンドを発行する。
【0359】
次に、バイトカウンタ101は、カウント値がmからnに変更されたことを通知する。
【0360】
これを受けて、ストリーム制御手段103は、バイトカウンタ101から通知される直前のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力し、継続して、再生開始からnバイトに対応するAVデータをHDD2から読み出して、先に出力したトランスポートパケットに続けて再生開始からnバイトに
対応するAVデータの先頭のトランスポートパケットをIEEE1394I/F4に出力する。
【0361】
一方、STB250は、まず、再生装置102から入力されるAVデータをI/F制御ブロック253、トランスポートストリームデコーダ252を経由してMPEGデコーダ254に入力する。
【0362】
MPEGデコーダ254はMPEGの圧縮データを伸長して、映像及び音声のアナログデータにして、モニタへ出力している。
【0363】
このときI/F制御ブロック253は再生装置102がジャンプを実行することを通知するコマンドを受信するとMPEGデコーダ254に対し、現在表示中のフレームを静止させたのち、静止状態を保持したままにする。
【0364】
そして、I/F制御ブロック253を経由してトランスポートストリームデコーダ252にnバイト目からのAVデータが入力される。これらのデータはPESに変換されMPEGデコーダ254に入力される。
【0365】
MPEGデコーダ254は依然として静止状態を保持したまま、入力されたPESデータからIフレームを検出するまで、PESデータを破棄しつづけ、Iフレームを検出した時点からMPEG圧縮の伸長を開始する。このようにすれば、MPEGのブロックノイズの発生をなくすことができる。
【0366】
このように、第3の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態によれば、再生装置102がジャンプ前の出力がビデオフレームの終わりまで出力しなくともかつ、ジャンプ後の出力がIフレームの先頭から出力しなくともMPEGデコーダ254による動作によってノイズ発生をおさえることが可能である。
【0367】
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態について説明する。
【0368】
本実施の形態では、特殊再生から通常再生に移る際、短い時間で通常再生に移ることが出来るHDDレコーダについて説明する。
【0369】
第1の実施の形態の同様に図1にシステムの構成を示し、図2にHDDレコーダ201の構成を示し、図3にAVハードディスク205の構成を示し、図4にAV転送制御ブロック211を示す。これらは、第1の実施の形態と同様である。
【0370】
特再情報生成部217は、第1の実施の形態でも説明したように、PID−filter手段218、PES−header検出手段219、picture−header検出手段220、テーブルデータ作成手段221から構成される。
【0371】
PID−filter手段218は、タイムスタンプが付加されたトランスポートパケットのPIDを検出し、PIDがビデオデータを示す値であるトランスポートパケットを選別する手段である。
【0372】
PES−header検出手段219は、選別されたトランスポートパケットのうちPES−headerを保持しているトランスポートパケットを検出し、その位置情報を生成する手段である。
【0373】
picture−header検出手段220は、トランスポートパケットからpicture−headerを保持するトランスポートパケットを検出し、picture−coding−typeつまりI、B、Pのいずれであるかの情報を生成する手段である。
【0374】
テーブルデータ作成手段221は、生成したPESヘッダの位置情報及びpicture−coding−typeから、MPEGトランスポートストリームを構成する各フレームの種類、開始位置及びサイズに関する情報を抽出し、抽出した情報から特再テーブルデータを作成する手段である。なお、サイズ情報は例えば前のPESから次のPESまでの長さをPESの位置情報から算出する。
【0375】
また、バッファ制御手段227は、差分計算手段24とPCRパケット作成手段26とを備えている。
【0376】
差分計算手段24は、PCRを保持しているトランスポートパケットのPCR値からそのトランスポートパケットに付加されるタイムスタンプの値を引いた差分を計算する手段である。
【0377】
また、PCRパケット作成手段26は、特殊再生から通常再生に移る際、通常再生されるIフレームの先頭のトランスポートパケットの直前のトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプに、記録時に差分計算手段24が計算した差分を加算した値をPCR値としてPCRを保持するパケットを作成する手段である。
【0378】
また、frame送出管理手段224は、特殊再生する場合に、出力されるトランスポートパケットの送出管理及び出力するIフレームと次に出力するIフレームとの間隔の管理を行う手段である。
【0379】
PID−filter手段225は、特殊再生する場合に、入力されてくるトランスポートパケットのPIDを検出し、検出したPIDがビデオデータ以外のものを示す場合は、そのトランスポートパケットを取り除き、検出したPIDがビデオデータであるトランスポートパケットのみを出力する手段である。
【0380】
PAT/PMT/SIT付与/PCR付与手段226は、PAT、PMT、SITを保持するトランスポートパケットを付与し、さらにPCRを保持するトランスポートパケットも付与して、各トランスポートパケットのコンティニティカウンタを正しく付けなおして、文法的に正しいMPEGトランスポートストリームを復元して出力する手段である。
【0381】
なお、本実施の形態のAV転送制御ブロック211とハードディスク部208は本発明の書き込み手段の例であり、本実施の形態のHDDレコーダ201は本発明の記録装置の例であり、本実施の形態のAV転送制御ブロック211とハードディスク部208は本発明の読み取り手段の例を兼ねており、本実施の形態のハードディスクレコーダ201は本発明の再生装置の例を兼ねている。
【0382】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0383】
まず、AVデータを記録する際の動作を説明する。
【0384】
AVデータを記録する際、1394PHY/LINK210は、STB202からIEEE1394バスを経由してアイソクロナスパケットとして伝送されてきたAVデータを受信すると、MPEGトランスポートストリームとしてトランスポートパケットの時間間隔を復元してAV転送制御ブロック211に出力する。
【0385】
AV転送制御ブロック211は、27MHzの発信周波数の発振器を有しており、トランスポートパケットに保持されているPCRの値を利用してその発振器の発信周波数のPLL同期をとっている。そして、AV転送制御ブロック211は、この発振器の発信周波数でカウントアップする図示していないカウンタを備えている。
【0386】
そして、AV転送制御ブロック211のタイムスタンプ付与手段216は、1394PHY/LINK210からトランスポートパケットを受け取ると、その受け取ったタイミングで、27MHzの発信周波数でカウントアップするカウンタの値を読み取り、トランスポートパケットにその読み取った値をタイムスタンプとして付加する。
【0387】
図11の(a)にこのようにしてタイムスタンプが付加されたトランスポートパケットを示す。
【0388】
各トランスポートパケットには、タイムスタンプ28、29、30に示すように一個ずつタイムスタンプが付加されている。
【0389】
タイムスタンプ付与手段216は、図11の(a)のようにタイムスタンプを付与したトランスポートパケットを特再情報生成部217に出力する。
【0390】
特再情報生成部217は、タイムスタンプが付加されたトランスポートパケットを解析して、特殊再生を行う際に用いる特再テーブルを作成する。
【0391】
すなわち、PID−filter手段218は、タイムスタンプが付加されたトランスポートパケットのPIDを検出し、PIDがビデオデータを示しているトランスポートパケットを選別する。
【0392】
そして、PES−header検出手段219は選別されたビデオデータを保持しているトランスポートパケットのうちPES−headerを保持しているトランスポートパケットを検出し、その位置情報を生成する。
【0393】
続いて、picture−header検出手段220は、トランスポートパケットからpicture−headerを保持しているトランスポートパケットを検出し、picture−coding−typeつまり、I、B、Pのいずれかの情報を生成する。
【0394】
テーブルデータ作成手段221は、生成したPESヘッダの位置情報及びpicture−coding−typeから、MPEGトランスポートストリームを構成する各フレームの種類、開始位置及びサイズに関する情報を抽出し、抽出した情報から特再テーブルデータを作成する。なお、サイズ情報は例えば前のPESから次のPESまでの長さをPESの位置情報から算出する。そして抽出した各フレームの種類、先頭の記録位置及びサイズなどの情報を記載した特再テーブルを作成する。
【0395】
バッファ制御手段227は、タイムスタンプ付与手段216から出力されてくるトランスポートパケットを受け取り、テーブルデータ生成手段221が作成した特再データを受け取ると、これらをディスクアクセスユニットの記録フォーマットに変換してバッファメモリ212に一旦格納する。
【0396】
バッファ制御手段227がトランスポートパケットと特再テーブルを記録用フォーマットに変換する際に、差分計算手段24は、PCRとタイムスタンプとの差分値を求める。これは例えば、1つのディスクアクセスユニットに格納されるトランスポートパケットのうち最初にPCRを保持しているトランスポートパケットのPCRの値を取得し、またそのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプの値を取得する。なお、差分を計算するPCRが付加されているトランスポートパケットは1つのディスクアクセスユニットに格納されるトランスポートパケットのうち最初にPCRを保持しているトランスポートパケットでなくても構わない。
【0397】
そして、取得したPCRの値から取得したタイムスタンプの値を引いた差分を計算する。そして、計算した差分をディスクアクセスユニットのヘッダ部分に格納する。
【0398】
このようにして、バッファ制御手段227は、ディスクアクセスユニット分のMPEGトランスポートストリームをディスクアクセスユニットの記録フォーマットに変換する。
【0399】
すなわち、図11の(b)にディスクアクセスユニットの記録フォーマットを示す。ディスクアクセスユニットの記録フォーマットは、ヘッダ部とデータ部から構成され、ヘッダ部には、特殊再生に用いられるIフレームを特定する特殊再生用情報である特再テーブルデータや、前後のディスクアクセスユニットを特定するチェーン情報などが格納される。また、データ部には、タイムスタンプが付加されたトランスポートパケットが格納される。
【0400】
また、ヘッダ部には、上述したように、差分計算手段24が計算した差分が、ディスクアクセスユニットのヘッダ部分に格納される。
【0401】
次に、バッファ制御手段227は、このような記録用フォーマットに変換されたAVデータをバッファメモリ212に一旦記録するとともに、バッファメモリ212に記録されているディスクアクセスユニット分のAVデータをHDD制御手段228に転送するとともに、HDD制御手段228に書き込み指示を発行する。
【0402】
HDD制御手段228は、バッファ制御手段227から書き込み指示を受け取ると、ストリーム制御手段25から転送されてきたディスクアクセスユニット分のAVデータをハードディスク媒体の記録コマンドで指定されたLBAに対応する位置に記録するよう、ハードディスク部208を制御する。
【0403】
このように、AVデータを記録する際に、HDDレコーダ201は、ディスクアクセスユニット毎に、ディスクアクセスユニットに記録されるトランスポートパケットのうちPCRを保持している先頭のトランスポートパケットのPCRの値からそのトランスポートパケットに付加されたタイムスタンプの値を引いた差分をディスクアクセスユニットのヘッダ部分に格納する。
【0404】
次に、再生時の動作を説明する。
【0405】
まず、HDDレコーダ201が上記のようにして記録されたAVデータを特殊再生しているとする。
【0406】
すなわち、HDD制御手段228は、ハードディスク部208に読み取りコマンドを発行し、ハードディスク部208は、HDD制御手段228から受け取った読み取りコマンドに従って、指定されたディスクアクセスユニットに格納されているヘッダ部のみを読み取る。そしてハードディスク部208は、読み取った1つのディスクアクセスユニット分のヘッダ部をHDD制御手段228に転送する。
【0407】
バッファ制御手段227は、HDD制御手段228からディスクアクセスユニット分のヘッダ部を受け取ると、ヘッダ部に格納されている特殊再生用情報を利用して特殊再生に用いるIフレームの位置情報を抽出し、抽出した位置情報に従って、HDD制御手段228がハードディスク部208にIフレーム分のAVデータを読み取るコマンドを発行し、ハードディスク部208は、そのデータをHDD制御手段228に転送する。バッファ制御手段227は、HDD制御手段228からIフレーム分のAVデータを受け取り、抽出したIフレームを構成するトランスポートパケットを一旦バッファメモリ212に格納する。
【0408】
ここで、Iフレームを構成するAVデータは512バイトの整数倍とはならないので、ハードディスク部208から読み出すときは、512バイトの整数倍で読み出す。またIフレームの終わりのトランスポートパケットの位置は512バイトの整数倍になるとは限らないが、Iフレームの終わりのトランスポートパケットの位置をframe送出管理手段224に通知するため、Iフレーム部分のみを送出出来る。
【0409】
特殊再生の際には、ノーマル再生/特殊再生切換手段222はバッファ制御手段227から出力されたトランスポートパケットがframe送出管理手段224に入力されるように設定されている。
【0410】
バッファ制御手段227は、frame送出管理手段224から要求されると、バッファメモリ212に格納されている特殊再生に用いるIフレームを構成するトランスポートパケットを順番に出力する。
【0411】
frame送出管理手段224は、バッファ制御手段227から出力されたトランスポートパケットを受け取ると、受け取ったトランスポートパケットの送出レートを調整して、PID−filter手段225に受け取ったトランスポートパケットを出力する。
【0412】
また、frame送出管理手段224は、1枚のIフレームを送出完了し、さらにフレーム送出間隔時間を経過すると、バッファ制御手段227に次のIフレームの転送を要求する。
【0413】
PID−filter手段225は、frame送出管理手段224から受け取ったトランスポートパケットのPIDを検出し、PIDの値がビデオデータであることを示しているトランスポートパケットのみを選別して、PAT/PMT/SIT付与/PCR付与手段226に出力する。
【0414】
従って、音声を保持するトランスポートパケットや、通常再生を行う際に用いられるPCRを保持しているパケットなどは、PID−filter手段225で廃棄される。
【0415】
PAT/PMT/SIT付与/PCR付与手段226は、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットを受け取ると、特殊再生を行う際に用いるPAT、PMT、SITを保持するトランスポートパケットを付加し、また特殊再生する際に用いられるPCRを保持するパケットを付加して、また同時にこのときPAT、PMT、SIT、及びPCRとビデオデータの各コンティニティカウンタを付け直す処理を行い、文法的に正しい特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを作成する。
【0416】
1394PHY/LINK210は、特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを受け取ると、アイソクロナスパケットとしてIEEE1394バスに伝送する。
【0417】
そうすると、STB202は、IEEE1394バスを介して、特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを受信すると、復号して映像信号に変換し、D端子からテレビ203に出力し、テレビ203は、映像を画面に表示する。
【0418】
ところで、上記のように特殊再生を行っている最中にHDDレコーダ201が通常再生に移行する際、まず、バッファ制御手段227は、特殊再生用のMPEGトランスポートストリームとして現在出力しているIフレームを構成する最終のトランスポートパケットをframe送出管理手段224に出力すると、次に、通常再生用MPEGトランスポートストリームを出力する。
【0419】
なお、frame送出管理手段224に出力されてたトランスポートパケットは上記と同様にして1394PHY/LINK210からIEEE1394バスに伝送される。
【0420】
通常再生を開始する際、まず、PCRパケット作成手段26は、通常再生に移ってから最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットの直前のトランスポートパケットにPCRを付加する。
【0421】
すなわち、そのトランスポートパケットが格納されていたディスクアクセスユニットのヘッダ部分に保持されている差分を参照する。
【0422】
そして、そのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプの値を取得し、参照した差分を取得したタイムスタンプに加算し、加算した値を持つPCRをトランスポートパケットに付加する。そして、そのトランスポートパケットのペイロードを無効なデータで埋めるかまたはペイロードをなくす。
【0423】
そして、PCRパケット作成手段26は、そのトランスポートパケットをタイムスタンプ再生手段223に出力する。
【0424】
続いて、バッファ制御手段227は、通常再生に移ってから最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットをタイムスタンプ再生手段223に出力する。
【0425】
以下、バッファ制御手段227は、タイムスタンプ再生手段223から要求される毎に順にバッファメモリ212からトランスポートパケットを読み出して、タイムスタンプ再生手段223に出力する。
【0426】
図11の(c)にこのようにバッファ制御手段227から出力されるトランスポートパケットを示す。
【0427】
特殊再生から通常再生に移行する際、バッファ制御手段227は、Iの終わり32に示すように、最後のIフレームを構成する最終のトランスポートパケットをframe送出管理手段224に出力してから、まず、PCR33に示すようにPCRを保持しているトランスポートパケットをタイムスタンプ再生手段223に出力する。そして、このトランスポートパケットのPCRの値は、タイムスタンプとディスクアクセスユニットのヘッダ部分に格納されていた差分とを足した値になっている。
【0428】
そしてトランスポートパケット34に示すように、PCR33に引き続き、通常再生に移行してから最初に現れるIフレームを構成する先頭のトランスポートパケットから順にIEEE1394I/F27に出力する。引き続きバッファ制御手段227からタイムスタンプ再生手段223に出力されるトランスポートパケットのうちPCRを保持しているトランスポートパケットのPCRの値は、付け替えること無く記録されたときの値のままで、タイムスタンプ再生手段223に出力される。
【0429】
また、1394PHY/LINK210は、受け取ったトランスポートパケットをアイソクロナスパケットとしてIEEE1394バスに伝送する。
【0430】
このように、HDDレコーダ201は、記録時にPCRの値からタイムスタンプの値を引いた差分を求めて、この差分をも保存し、再生時には先出しするPCRの値をタイムスタンプの値に差分を加算することによって求めるので、通常再生されるトランスポートパケットが保持するPCRの値と整合性がとれている。従って、通常再生するトランスポートパケットが保持するPCRの値を書き替える必要がない。
【0431】
このように、本実施の形態のHDDレコーダ201は、製造コストが高価でなく、また、HDDレコーダ201のハードウェアやソフトウェアにかける負担も小さいにも関わらず、素早く特殊再生から通常再生に移行することが出来る。
【0432】
なお、本実施の形態では、差分計算手段24は、1つのディスクアクセスユニットに格納されるトランスポートパケットのうち最初にPCRを保持しているトランスポートパケットのPCRの値を取得し、またそのトランスポートパケットに付加されているタイムスタンプの値を取得するとして説明したが、これに限らない。一つのディスクアクセスユニットに格納されてるトランスポートパケットのうちPCRを保持している任意のトランスポートパケットに付加されるタイムスタンプとそのトランスポートパケットが保持しているタイムスタンプとの差分を計算しても構わない。
【0433】
さらに、本実施の形態では、タイムスタンプとPCRとは所定の差分値をもつようにタイムスタンプが付与されるが、差分値がほぼ0となるようにタイムスタンプを付与しても構わない。このようにすれば、PCRを保持するパケットとして先出しするトランスポートパケットのPCRの値をそのトランスポートパケットのタイムスタンプの値そのものとすることが出来る。さらに、引き続き出力されるPCRを保持するトランスポートパケットのPCRの値もタイムスタンプの値そのものにすることが出来る。
【0434】
さらに、本実施の形態では、特殊再生から通常再生に移行する際、Iの終わり32に示すように、特殊再生する最後のIフレームを構成する最終のトランスポートパケットをframe送出管理手段224に出力してから、通常再生の際に最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットの直前のトランスポートパケットにPCRを付加してまず出力するとして説明したが、これに限らない。通常再生の際に最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットより前のトランスポートパケットにPCRを付加しても構わない。要するに、特殊再生から通常再生に移行した際には、最初に通常再生の際に最初に現れるIフレームの先頭のトランスポートパケットより前のトランスポートパケットにPCRを付加して出力しさえすればよい。
【0435】
さらに、本実施の形態では、STBとHDDレコーダあるいはSTBと再生装置というように別々の機器がIEEE1394バスで接続されている場合について説明したが、これに限らない。すなわち、ストリームデータを転送するバス及び機器をコントロールするための制御信号を送受信するI/Fであってもよい。また、機器が別々でなく一つの筐体に一体化された機器であってもよい。また、HDDレコーダにSTBが持っているような圧縮符号化ストリームを伸長する復号器を内蔵して実施してもよい。
【0436】
さらに、本実施の形態では磁気ディスク媒体215に記録再生するとして説明したが、これに限らず、光ディスク、光磁気ディスク、テープ媒体などであっても構わない。
【0437】
以上グループAの各実施の形態について詳細に説明した。
【0438】
以下に、グループBの各実施の形態について説明する。
【0439】
(第7の実施の形態)
次に、第7の実施の形態について説明する。
【0440】
本実施の形態では、特殊再生を行うことが出来る再生装置について説明する。
【0441】
図15に、本実施の形態の再生装置1035を示す。
【0442】
本実施の形態の再生装置1035は、図22の(a)に示した記録装置によって記録されたAVデータを特殊再生及び通常再生する装置である。
【0443】
再生装置1035は、ディスク媒体1036、Iフレーム切りだし1037、PIDフィルタ1038、PCRマスク処理1039、トランスポートストリーム復元1040から構成される。
【0444】
ディスク媒体1036は、AVデータを記録する磁気ディスク媒体であり、図22の(a)に示した記録装置によってAVデータが記録されたものである。
【0445】
Iフレーム切りだし1037は、ディスク媒体1036から読み出されたディスクアクセスユニット毎のデータのうち特殊再生に用いるIフレームを切り出す手段である。
【0446】
なお、ディスクアクセスユニットとは、AVデータをディスク媒体1036に書き込んだりAVデータをディスク媒体1036から読み取ったりする際に連続して転送される最小単位である。
【0447】
PIDフィルタ1038は、Iフレーム切りだし1037で切り出されたIフレームから構成されるMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットのうち、トランスポートパケットのPIDを利用して、ビデオパケット以外を取り除き、ビデオデータのみからなるトランスポートストリームを出力する手段である。
【0448】
PCRマスク処理1039は、通常再生する際に使用するPCRにマスク処理を施す手段である。
【0449】
トランスポートストリーム復元1040は、PIDフィルタ1038が出力したビデオデータのみのトランスポートストリームに特殊再生用のPAT、PMT、SITを付与し、また特殊再生用のPCRを付与して、各トランスポートパケットの4バイトのヘッダ部にあるコンティニティカウンタを各PID別に連続するように付けなおして、完全な特殊再生用のトランスポートストリームを復元する手段である。
【0450】
なお、本実施の形態のIフレーム切り出し1037は本発明の特殊再生手段の例であり、本実施の形態のPIDフィルタ1038とPCRマスク処理1039は本発明のPCRマスク手段の例であり、本実施の形態のトランスポートストリーム復元1040は本発明の特殊再生用PCR生成手段の例である。
【0451】
次に、このような本実施の動作を説明する。
【0452】
本実施の形態では、図22の(a)に示した記録装置がディスク媒体1036にMPEGトランスポートストリームとして記録したAVデータを特殊再生する場合について説明する。
【0453】
そして、本実施の形態の再生装置1035が特殊再生するAVデータは、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDとPCRを保持しているトランスポートパケットのPIDが同一であるとする。
【0454】
図16に、再生装置1035が特殊再生するトランスポートパケットの一例を示す。トランスポートパケット1044は、トランスポートパケットのヘッダであるTSヘッダ1041と、アダプテーションフィールド1044とペイロード1043を有する。アダプテーションフィールド1042には、PCRが記述されており、ペイロード1043にはビデオデータが格納されている。このように、一つのトランスポートパケットにPCRとビデオデータがともに格納されている。
【0455】
まず、Iフレーム切りだし1037は、ディスク媒体1036から読み出されたディスクアクセスユニット毎のデータのうちディスクアクセスユニットのヘッダ部分に格納されていた特殊再生用情報に基づいて、ディスクアクセスユニットのデータ部分に格納されていたMPEGトランスポートストリームから特殊再生に用いるIフレームを切り出す。
【0456】
そして、Iフレーム切りだし1037は、切り出したIフレームをMPEGトランスポートストリームとして出力する。
【0457】
PIDフィルタ1038は、Iフレーム切りだし1079から受け取ったMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットのうち、トランスポートパケットのPIDを利用して、オーディオパケット、PMTパケットなどを取り除き、ビデオデータとPCRのみからなるトランスポートストリームを出力する。すなわち、PIDフィルタ1038は、ビデオパケットのPIDとPCRパケットのPIDが同一であるので、PCRパケットを除去しない。
【0458】
次に、PCRマスク処理1039は、PIDフィルタ1038から出力されるトランスポートパケットにアダプテーションフィールド1042が設けられているかどうかを調べる。そして、アダプテーションフィールド1044が設けられているトランスポートパケットについては、さらに、PCRがアダプテーションフィールド1044に格納されているかどうかを調べる。
【0459】
そして、トランスポートパケットにPCRが格納されている場合には、そのPCRをマスク処理する。ここで、PCRをマスクするとは、少なくともアダプテーションフィールドのPCR−flagを0にし、さらに出来ればPCR値が記述されている48bitのフィールドをすべて0xffでパディングすることを意味している。
【0460】
トランスポートストリーム復元1040は、PCRマスク処理1039が出力したトランスポートパケットを入力すると、PAT、PMT、SITなどを保持するトランスポートパケットを挿入し、さらにビデオデータを保持するトランスポートパケットと同一のPIDを持ち、特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットをも挿入して、各パケットのコンティニティカウンタを付けなおして完全な特殊再生用のトランスポートストリームを復元する。
【0461】
図17に、トランスポートストリーム復元1040が出力したトランスポートパケットの一例を示す。
【0462】
トランスポートパケット1046、1049の通常再生用のPCRはマスクされており、特殊再生用のPCRを保持したトランスポートパケット1045、1048が挿入されていることがわかる。
【0463】
このように、トランスポートストリーム復元1091が出力したトランスポートストリームをテレビなどのAV機器が復号して表示する際に、もともと付加されていたPCRはマスク処理されているので、2系統のPCRが付加されていることによる問題が発生することなく特殊再生を実現することが出来る。
【0464】
このように、本実施の形態の再生装置1035は、トランスポートパケットのうち通常再生用のPCRを保持しているトランスポートパケットのPCRをマスク処理することによって矛盾のない特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを生成することが出来る。
【0465】
なお、本実施の形態では、PCRマスク処理1039で通常再生用のPCRをマスクするとして説明したが、これに限らない。PCRマスク処理1039を設けなくても構わない。
【0466】
すなわち、PIDフィルタ1038から出力されるトランスポートパケットにさらにビデオデータやPCRを保持するトランスポートパケットのPIDとは異なるPIDを持ち、特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットを挿入する。
【0467】
さらに、PMTのうち、PCRを保持しているトランスポートパケットのPIDをビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDから特殊再生用のPCRを保持したトランスポートパケットのPIDに変更する。
【0468】
図18に、PMTの例を示す。図18の(a)は、通常再生する際のPMTであり、ビデオデータを保持するトランスポートパケットのPIDは100であり、音声データを保持するトランスポートパケットのPIDは101であり、PCRを保持するトランスポートパケットのPIDはビデオデータを保持するトランスポートパケットのPIDと同様に100である。
【0469】
図18の(b)は、特殊再生用に用いられるPMTである。PCRを保持するトランスポートパケットのPIDは100から102に変更されている。
【0470】
このように、通常再生する際のPCRを保持するトランスポートパケットのPCRをマスク処理する変わりに、特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットのPIDをビデオデータを保持するトランスポートパケットのPIDとは異なる値にし、図18に示したようにPMTのうち、PCRを保持するトランスポートパケットのPIDを特殊再生用のPCRを保持するトランスポートパケットのPIDに書き替えても構わない。
【0471】
ただし、このようにした場合には、テレビなど特殊再生用のデータを復号して表示するAV機器は、PCRを保持するトランスポートパケットのPIDが通常再生から特殊再生に切り替わった場合に、変化するので、チャンネル切り換えが行われたと判断して、切り替わり時に映像や音声をミュートさせてしてしまうという問題はあるが、それ以外は上記と同等の効果を得ることが出来る。
【0472】
なお、本実施の形態では、ディスク媒体1036は磁気ディスク媒体であるとして説明したが、これに限らず、光磁気ディスク媒体、や光ディスク媒体であっても構わない。また、D−VHSなどで用いられるテープ媒体であっても構わない。
【0473】
(第8の実施の形態)
次に、第8の実施の形態について説明する。
【0474】
本実施の形態では、編集したMPEGトランスポートストリームを再生した場合、2つのMPEGトランスポートストリームの接続部分を復号して表示する場合に、編集者の意図に応じて映像や音声をミュートさせることが出来る出力装置及び入力装置について説明する。
【0475】
図19に本実施の形態の出力装置1050と入力装置1053の構成を示す。出力装置1050は、ハードディスク媒体にMPEGトランスポートストリームとして記録されているAVデータを読み取ってMPEGトランスポートストリームとして出力するハードディスク装置である。
【0476】
また、入力装置1053は、出力装置1050が出力したMPEGトランスポートストリームを入力し、復号してモニタに表示するテレビである。
【0477】
出力装置1050と入力装置1053は、IEEE1394バスで接続されている。
【0478】
出力装置1050は、結合部分検出手段1057、結合部分管理手段1058、出力手段1052、DITパケット挿入手段1051を備えており、また図示していないが、ハードディスク媒体にMPEGトランスポートストリームとして記録されているAVデータを読み取って、結合部分検出手段1057に出力する読み取り手段をも備えている。
【0479】
結合部分検出手段1057は、読み取り手段から出力されてくるAVデータが、異なったAVデータを編集により結合したものである場合、読み取り手段から出力されてくるAVデータの結合部分を検出する手段である。
【0480】
結合部分管理手段1058は、結合部分検出手段1057で検出された結合部分に対するユーザの意図を管理する手段である。
【0481】
出力手段1052は、読み取り手段から出力されてくるAVデータのストリームの制御を行い、制御したストリームをアイソクロナスパケットとして出力する手段である。
【0482】
DITパケット挿入手段1051は、読み取り手段から出力されてくるAVデータが、異なったAVデータを編集により結合したものである場合、別のAVデータに変わる結合部分にDIT(discontinuity indicator table)を保持するトランスポートパケットを挿入する手段である。
【0483】
なお、本実施の形態では、以下、DITを保持するトランスポートパケットのことをDITパケットと呼ぶことにする。
【0484】
入力装置1053は、入力手段1055、判定手段1054、表示手段1056から構成される。
【0485】
入力手段1055は、出力装置1050が出力したアイソクロナスパケットをIEEE1394バスを経由して受信し、MPEGトランスポートストリームに復元して、表示手段1056に出力する手段である。
【0486】
判定手段1054は、入力手段1055が復元したMPEGトランスポートストリームからDITパケットを検出し、DITパケットに付加されたフラグの設定値に応じて、映像や音声をミュートさせるか否かを判定する手段である。
【0487】
表示手段1056は、入力手段1055から出力されてくるMPEGトランスポートストリームをAVデコードし、アナログ信号に変換してテレビモニタに表示し、判定手段54の判定結果に従って、テレビモニタに表示している映像や音声をミュートさせる手段である。
【0488】
なお、本実施の形態の結合部分検出手段107、結合部分管理手段1058、DITパケット挿入手段1051は本発明のDITパケット挿入手段の例である。
【0489】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0490】
図20の(b)に出力装置1050が、ハードディスク媒体から読み取ったAVデータを出力するMPEGトランスポートストリームを示す。
【0491】
図20の(b)は、2台のD−VHSに記録されていたMPEGトランスポートストリームを編集により結合したストリームである。
【0492】
すなわち、ハードディスク媒体に記録されている状態では、2台のD−VHSのうち一方のD−VHSであるD−VHS(A)からコピーされたMPEGトランスポートストリームであるストリームAと、他方のD−VHSであるD−VHS(B)からコピーされたMPEGトランスポートストリームであるストリームBとが、結合されたストリームである。
【0493】
また、ストリームAは、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDが0x100であり、ストリームBは、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDが0x102である。
【0494】
すなわち、ストリームAとストリームBとは、ビデオデータを保持しているトランスポートパケットのPIDが異なっている。
【0495】
また、編集者は、ストリームAとストリームBを編集して結合した際、編集者は、その結合部分で、映像や音声をミュートさせないという意図を持っているとする。そして、この意図を示す情報は結合部分処理情報としてディスクアクセスユニットのヘッダ部分に記述されている。また、結合部分の位置を示す情報もこの結合部分処理情報に記述されている。
【0496】
読み取り手段は、ハードディスク媒体からこのAVデータを読み取ると、結合部分検出手段1057に出力する。このとき読み取り手段は、ハードディスク媒体からディスクアクセスユニット毎にAVデータを出力する。
【0497】
結合部分検出手段1057は、読み取り手段からヘッダ部にある結合部分処理情報のうち、結合位置を検出し、結合部分管理手段1058に検出した結合部分を通知する。
【0498】
結合部分管理手段1058は、ディスクアクセスユニットのヘッダ部分に記述されていた結合部分に対する結合部分処理情報を参照して、結合部分検出手段1057で検出した結合部分で映像や音声をミュートさせるかさせないかを決定し、DITパケット挿入手段に映像や音声をミュートさせるかさせないかを通知する。
【0499】
出力手段1052は、結合部分検出手段1057から出力されてくるAVデータからその記録用フォーマットを変換してMPEGトランスポートストリームに復元する。
【0500】
DITパケット挿入手段1051は、結合部分管理手段1058から結合部分とその結合部分で映像や音声をミュートさせるかさせないかの通知を受け取ると、DITパケットを生成し、そのDITに映像音声を結合部分でミュートさせるかどうかを示すオブジェクト切り替えフラグを付加する。
【0501】
すなわち、オブジェクト切り替えフラグは0か1の値をとるフラグであり、オブジェクト切り替えフラグが0の場合、その結合部分で映像や音声をミュートさせないことを示し、またオブジェクト切り替えフラグが1の場合、その結合部分で映像や音声をミュートさせることを示す。
【0502】
本実施の形態では、結合部分管理手段1058は、ディスクアクセスユニットのヘッダ部分に記述されている結合部分処理情報に従って、DITパケット挿入手段1051に結合部分で映像や音声をミュートさせないことを通知するので、DITパケット挿入手段51は、オブジェクト切り替えフラグを0に設定する。
【0503】
そして、DITパケット挿入手段1051は、DITにオブジェクト切り替えフラグを付加したDITパケットを出力手段1052に出力する。
【0504】
出力手段1052は、DITパケット挿入手段1051からDITにオブジェクト切り替えフラグを付加されたDITパケットを受け取ると、復元したMPEGトランスポートストリームの結合部分にその受け取ったDITパケットを挿入する。
【0505】
そして、出力手段1052は、MPEGトランスポートストリームからアイソクロナスパケットを生成し、生成したアイソクロナスパケットをIEEE1394バスに送信する。
【0506】
一方、入力装置1053の入力手段1055は、出力装置1050から送信されてくるアイソクロナスパケットをIEEE1394バスを経由して受信すると、MPEGトランスポートストリームに復元する。
【0507】
そして、DITにオブジェクト切り替えフラグが付加されたDITパケットを検出すると、判定手段1054に通知する。
【0508】
判定手段1054は、DITにオブジェクト切り替えフラグが付加されたDITパケットを受け取ると、オブジェクト切り替えフラグの値を参照して、オブジェクト切り替えフラグの値に応じて、表示手段1056がテレビモニタに表示する映像や音声をミュートさせるかミュートさせないかを指示する。
【0509】
すなわち、判定手段1054は、オブジェクト切り替えフラグが0の場合、そのDITパケットが挿入されている部分で映像や音声をミュートさせないように、表示手段1056に指示する。
【0510】
また、オブジェクト切り替えフラグが1の場合、そのDITパケットが挿入されている部分で映像や音声をミュートさせるように表示手段1056に指示する。
【0511】
一方、入力手段1055は、表示手段1056にMPEGトランスポートストリームを出力する。
【0512】
表示手段1056は、入力手段1055から出力されてくるMPEGトランスポートストリームを映像や音声毎に分離してエレメンタリストリームに変換したのち、そのエレメンタリーストリームをAVデコードしてアナログ信号に変換する。そして映像信号は、モニタに表示し、音声信号は、スピーカから出力する。
【0513】
このとき、表示手段1056は、判定手段1054からの指示に従って、映像や音声をミュートさせる。
【0514】
すなわち、表示手段1056は、判定手段1054から映像や音声をミュートさせる指示を受けた場合、モニタに表示される映像やスピーカから出力される音声をミュートさせる。
【0515】
一方、表示手段1056は、判定手段1054から映像や音声をミュートさせない指示を受けた場合、モニタに表示される映像やスピーカから出力される音声をミュートさせない。
【0516】
従って、オブジェクト切り替えフラグが付加されたDITパケットのDITのオブジェクト切り替えフラグの値が0である場合、判定手段1054は、ストリームAからストリームBへ変化する部分で映像や音声をミュートさせない指示を行い、表示手段1056は、この指示に従って、映像や音声をミュートさせない。
【0517】
このように本実施の形態によれば、ディスクアクセスユニットのヘッダ部分に記述されている映像や音声をミュートさせるか否かを示す結合部分処理情報に従って、結合部分で映像音声をミュートさせることが出来る。
【0518】
次に、上述したオブジェクト切り替えフラグをDITのどの部分に付加するかについて、説明する。
【0519】
図25にDITの構造を示す。1パケット目1100は、DITを送信することを示すトランスポートパケットである。2パケット目1101は、DITが保持されているトランスポートパケットである。
【0520】
すなわち、1パケット目1100のトランスポートパケットで、discontinuity_indicatorのビットがオンに設定されている。
【0521】
そして、2パケット目1101にdiscontinity_information_sectionが挿入されている。また、1102は、discontinity_information_sectionの構成を示す。
【0522】
本実施の形態では、オブジェクト切り替えフラグをTransition_flagの1ビットを用いて表すようにした。すなわち、オブジェクト切り替えフラグの値をTransition_flagに設定した。
【0523】
このように、本実施の形態の出力装置1050は、オブジェクト切り替えフラグを設定することによって、映像や音声をミュートさせるかさせないかを自由に指定することが出来、入力装置1053はオブジェクト切り替えフラグの値に応じて、設定されたとおりに映像や音声をミュートさせることが出来る。
【0524】
なお、本実施の形態では、オブジェクト切り替えフラグをTransition_flagに設定するとして説明したが、これに限らず、Section_syntax_indicatorに続く1ビットのReserved_future_useや、2ビットのReservedや、Transition_flagに続く7ビットのreserved_future_useのうちのいずれか1ビットを用いて表しても構わない。
【0525】
なお、本実施の形態では、ストリームAとストリームBを編集して結合した際、その結合部分で映像や音声をミュートさせるかまたはさせないという意図を示す情報が結合部分処理情報としてディスクアクセスユニットのヘッダ部分に記述されているとして説明したが、これに限らず、ディスクアクセスユニットのヘッダ部分以外のハードディスク媒体の部分に記述されていても良く、また、出力装置1050が内蔵するメモリに保持しておいても構わない。
【0526】
(第9の実施の形態)
次に、第9の実施の形態について説明する。
【0527】
本実施の形態では、録画した1つの番組を1回の録画単位で1つのオブジェクトとして管理し、また、前記オブジェクトを切り替えながら再生を行う場合に、明示的に映像や音声をミュートさせ、また、編集したMPEGトランスポートストリームの結合部分を復号して表示する場合に、結合部分では必ず、映像や音声をミュートさせないようにすることができる出力装置及び入力装置について説明する。
【0528】
図26に本実施の形態の出力装置1060と入力装置1053の構成を示す。
【0529】
出力装置1060は、ハードディスク媒体にMPEGトランスポートストリームとして記録されているAVデータを読みとってMPEGトランスポートストリームとして出力するハードディスク装置である。
【0530】
また、入力装置1053は、出力装置1060が出力したMPEGトランスポートストリームを入力し、復号してモニタに表示するテレビである。
【0531】
出力装置1060と入力装置1053はIEEE1394バスで接続されている。
【0532】
出力装置1060は、オブジェクト管理手段1059を備えている。
【0533】
オブジェクト管理手段1059は、1回の録画、すなわち録画開始から録画停止までを1つのオブジェクトとして、管理する手段である。
【0534】
このとき録画の一時停止によるAVデータの中断については複数のオブジェクトとして扱わずに1つのオブジェクトとして扱うものとする。また、編集によるストリームの結合部分があっても1つのオブジェクトとしてあつかう。また、複数のオブジェクトを編集によって結合した場合は1つのオブジェクトとして扱う。このように記録した番組やコンテンツをオブジェクト単位で扱うことにより、瞬時に録画の冒頭部分をザッピングしたりすることができる。例えば、あるオブジェクトを再生中に、別のオブジェクトを指定して再生すれば、オブジェクトを瞬時に切り替えることができる。
【0535】
すなわち、オブジェクト管理手段1059は、このようなオブジェクトの切換や、オブジェクトの頭出し、及びオブジェクトの生成、削除を管理する手段である。
【0536】
出力装置1060のオブジェクト管理手段1059以外の部分は第8の実施の形態と同様である。
【0537】
また、入力装置1053は、第8の実施の形態と同様である。
【0538】
なお、本実施の形態の結合部分検出手段1057、DITパケット挿入手段1051は、本発明のDITパケット挿入手段の例である。
【0539】
次にこのような本実施の形態の動作を説明する。
【0540】
図20の(b)に出力装置1060が、ハードディスク媒体から読みとったAVデータを出力するMPEGトランスポートストリームを示す。
【0541】
図20の(b)は、2台のD−VHSに記録されていたMPEGトランスポートストリームを編集により結合したストリームであり、第8の実施の形態で説明したストリームと同様のものである。
【0542】
ただし、ディスクアクセスユニットのヘッダ部にある結合部分処理情報は結合部分の位置情報のみを保持し、結合部分においてミュートするかしないかの編集者の意図を示す情報はないものとする。
【0543】
読みとり手段は、ハードディスク媒体からこのAVデータを読みとると、結合部検出手段1057に出力する。このとき読みとり手段は、ハードディスク媒体からディスクアクセスユニット毎にAVデータを出力する。
【0544】
結合部検出手段1057は、読みとり手段から読み出されるディスクアクセスユニットのヘッダ部に記述されている結合部処理情報のうち結合位置を検出し、DITパケット挿入手段1051が、その結合部にDITパケットを挿入する。
【0545】
このときオブジェクト管理手段1059は、上記結合部分はオブジェクトの切れ目ではないので、DITパケット挿入手段1051に対してなにも通知しない。
【0546】
このときDITパケット挿入手段1051は、オブジェクト管理手段1059から通知がない場合は、上記結合部分に挿入するDITパケットにおけるオブジェクト切り替えフラグは0にして挿入する。
【0547】
このように、第8の実施の形態とは異なり、結合部分ではかならずミュートさせないようにDITパケットを挿入する。
【0548】
出力手段1052は、結合部検出手段1057から出力されてくるAVデータからその記録用フォーマットを変換してMPEGトランスポートストリームに復元する。
【0549】
DITパケット挿入手段1051は、オブジェクト管理手段1059からオブジェクト切り替えの通知がこないので、映像や音声をミュートさせないようにDITパケットを生成し、値が0であるオブジェクト切り替えフラグを付加する。
【0550】
そして、DITパケット挿入手段1051は、DITにオブジェクト切り替えフラグを付加したDITパケットを出力手段1052に出力する。
【0551】
これ以降は第8の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
このように本実施の形態では、編集によって結合されたAVデータの結合部分でたとえ前後のPIDが異なっている場合であっても映像や音声をミュートさせないようにすることができる。
【0552】
また、図20(c)を参照しながら、オブジェクトを切り替えながら再生を行う場合に、明示的に映像や音声をミュートさせる場合を説明する。
【0553】
ここでオブジェクトAとオブジェクトBはビデオのPIDがたまたま同一であり、同じPIDであったとする。
【0554】
まず出力装置1060は、オブジェクトAの再生を開始するため、オブジェクト管理手段59から、オブジェクトAが記録されているハードディスク媒体上の位置を取得し、出力装置1060はハードディスク媒体からオブジェクトAのAVデータを読みとってMPEGトランスポートストリームとして、出力手段1052に出力する。
【0555】
次に、ユーザがオブジェクトBを再生する指示を出力装置1060にしたと仮定する。すると出力装置1060はオブジェクト管理手段1059から、オブジェクトBの記録位置を取得し、出力装置1060はハードディスク媒体からオブジェクトBのAVデータを読みとる。
【0556】
このときオブジェクト管理手段1059は結合部分検出手段1057にオブジェクトAからオブジェクトBに切り替えるための切り替え位置を指示し、結合部分検出手段1057はオブジェクトAからオブジェクトBに切り替わる位置を取得する。
【0557】
また、オブジェクト管理手段1059は、オブジェクトが切り替わったことをDITパケット挿入手段1051に通知し、DITパケット挿入手段1051は、前記オブジェクトAからオブジェクトBへの切り替わり部分に挿入するDITパケットには値が1であるオブジェクト切り替えフラグを付与する。
【0558】
このようにして出力装置1060は、DITパケットを挿入後、オブジェクトBのMPEGトランスポートストリームを出力手段1052に出力する。このように出力される出力装置1060からの出力ストリームは図20の(c)のようになる。
【0559】
従って、入力装置1053は、DITパケットを検出し、その中のオブジェクト切り替えフラグの値が1であることを検出するので、判定手段1054は表示手段1056に映像や音声のミュートを指示する。この指示に従って、表示手段1056は映像と音声をミュートさせる。
【0560】
このように本実施の形態では、オブジェクトAからオブジェクトBに切り替えて再生する場合に、DITを挿入し、そのDITのオブジェクト切り替えフラグを1にして出力するので、たとえオブジェクトAとオブジェクトBのビデオのPIDが同一であっても、必ずミュートさせることができる。
【0561】
以上説明した第9の実施の形態によれば、PIDの異なる2つのストリームの結合されたストリームがミュートされないように再生でき、また、PIDが同一の2つのオブジェクトの切り替え再生において、切り替え部分で必ずミュートするように再生することができる。
【0562】
(第10の実施の形態)
次に、第10の実施の形態について説明する。
【0563】
本実施の形態では、アナログチューナもしくはデジタルチューナにおいて選局時に映像及び音声を一時的にミュートさせるようにすることができる出力装置及び入力装置について説明する。
【0564】
図27に本実施の形態の出力装置1061と入力装置1053を示す。
【0565】
本実施の形態の出力装置1061は、放送局からデジタル放送によって、放送波にのせて放送されてくるMPEGトランスポートストリームを受信して出力する機能と、アナログ放送によって放送波から送られてくるアナログ信号(たとえばNTSC、PALなど)を受信してをMPEGエンコードし、MPEGトランスポートストリームにして出力する機能を有したSTB(セットトップボックス)などである。
【0566】
デジタルチューナ部1065は、アンテナ1066から受信したデジタル放送波をMPEGトランスポートストリームにする手段である。
【0567】
一方、アナログチューナ部1064は、アンテナ1066から受信ししたアナログ放送波をNTSCやPALなどのアナログ信号にする手段である。
【0568】
MPEGエンコーダ部1063は、前記アナログ信号をデジタルにしてMPEG圧縮し、MPEGトランスポートストリームに変換して出力する手段である。
【0569】
切り替え器1062は、前記デジタル放送のMPEGトランスポートストリームか、アナログ放送をデジタル変換したMPEGトランスポートストリームか、のどちらかを選択して、出力手段1052に出力する手段である。出力手段1052及びDITパケット挿入手段1051は第9の実施の形態と同様である。また、入力装置1053は、第8の実施の形態と同様である。
【0570】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0571】
まずデジタルチューナ部1065を選局したときの動作を説明する。このとき切り替え器1062はデジタルチューナ部1065の出力を出力手段1052に接続しているとする。
【0572】
出力装置1061のデジタルチューナ部1065は選局したチャンネルのAVデータを含むMPEGトランスポートストリームを出力手段1052に出力する。
【0573】
また、デジタルチューナ部1065はチャンネル切換が行われた場合に、そのチャンネル切換部分で映像や音声をミュートさせるようにDITパケット挿入手段1051に通知する。DITパケット挿入手段1051はオブジェクト切り替えフラグを1にセットしてDITパケットを切り替え点に挿入する。これ以降は第8及び第9の実施の形態と同様にして、チャンネル切換時に映像や音声が入力装置1053の表示手段1056においてミュートが行われる。
【0574】
図20(a)はデジタルチューナ部1065がチャンネル切換を行ったときの出力装置1061の出力ストリームを示す。すなわちはじめチャンネル番号が101チャンネルでビデオPIDは16進数で100であり、チャンネル切換後は191チャンネルでビデオPIDは16進数で300になったとする。
【0575】
すると、その前後にDITパケットを挿入し、そのオブジェクト切り替えフラグは1である。
【0576】
このようにストリームが入力装置1053に入力されると、第8の実施の形態と同様な入力装置1053の動作により、チャンネル切換時にミュートが行われる。
【0577】
このようにデジタルチューナ部1065において選局が行われた場合に、それを明示的にミュートさせて出力させることができる。
【0578】
次に、アナログチューナ部1064を選局したときの動作を説明する。
【0579】
このとき切り替え器1062はMPEGエンコーダ部1063の出力を出力手段1052に接続しているとする。
【0580】
出力装置1061のアナログチューナ部1064は選局したチャンネルのアナログ信号をMPEGエンコーダ部1063へ出力する。
【0581】
MPEGエンコーダ部1063はアナログチューナ部1064から入力されるアナログ信号をデジタルに変換し、MPEGトランスポートストリームにして出力手段1052に出力する。
【0582】
また、アナログチューナ部1064はチャンネル切換が行われた場合に、そのチャンネル切換部分で映像や音声をミュートさせるようにDITパケット挿入手段1051に通知する。DITパケット挿入手段1051はオブジェクト切り替えフラグを1にセットしてDITパケットをチャンネル切り替え点に挿入する。
【0583】
これ以降は第8及び第9の実施の形態同様チャンネル切換時に映像や音声が入力装置1053の表示手段1056においてミュートが行われる。
【0584】
図20(d)は、アナログチューナ部1064がチャンネル切り換えを行ったときの出力装置1061が出力する出力ストリームである。
【0585】
すなわち、最初のチャンネル番号が2チャンネルであり、チャンネル切換後は4チャンネルになったとする。
【0586】
しかし、ビデオのPIDはMPEGエンコーダ部1063のエンコード処理により、常に同じ値である。
【0587】
そしてチャンネル切換の前後にDITパケットを挿入し、そのオブジェクト切り替えフラグは1である。
【0588】
このようなストリームが入力装置1053に入力されると、PIDが同一であってもチャンネル切換時にミュートが行われる。
【0589】
以上説明した第10の実施の形態では、デジタル放送のMPEGストリーム及びアナログ放送のMPEGエンコードストリームにかかわらず、またPIDが同一か異なるかに依存せずにチャンネルを切り替え時に映像や音声をミュートさせることができる。
【0590】
以上説明した第8から第10までの実施の形態において、入力装置1053にデータ放送のブラウザ機能、例えばBMLブラウザ機能を表示手段1056に搭載することも出来る。この場合、第8から第10までの実施の形態では、出力装置において、DITパケットにオブジェクト切り替えフラグを付与したが、これと同様にしてBMLブラウザ再起動フラグを付与し、入力装置1053がこのフラグにより表示手段1056においてBMLのブラウザの再起動のオン・オフを制御することにより、オブジェクトの切り替わり点やチャンネル切換点で即座にブラウザ画面を更新する事が可能となる。
【0591】
なお、BML再起動フラグの付与位置は、オブジェクト切り替えフラグと同様の位置でよい。さらに、オブジェクト切り替えフラグとBML再起動フラグの両方を付与すれば以上説明した画面ミュートのオン・オフとBML再起動の2つの効果が同時に得られる。なお、データ放送のブラウザはBMLブラウザを例に取ったが、これに限らないし、BML再起動フラグは、データ放送のブラウザを再起動させるフラグであれば、フラグの名称はBML再起動フラグに限らない。要するにBML再起動フラグはデータ放送のブラウザ再起動フラグの1例にすぎない。
【0592】
なお、本発明の出力装置、入力装置及び、再生装置において、各装置間にストリームデータを転送するためのデータバスはIEEE1394バスを例にしたが、これに限らず、ストリームが転送できるバスであればシリアルバスでもパラレルバスでもなんでもよい。また、各装置は別々の筐体であっても、1つの筐体にすべて収まっていても、どのように収まっていてもよい。要するに本発明の装置構成であればなんでもよい。
【0593】
なお、本発明は、上述した本発明の再生装置または記録装置または出力装置または入力装置の全部または一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0594】
さらに、本発明は、上述した本発明のAVデータ切換方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作、作用等)の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0595】
さらに、本発明は、上述した本発明のAVデータ切換方法の全部または一部のステップの全部または一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する媒体である。
【0596】
さらに、本発明は、上述した本発明の再生装置または記録装置または出力装置または入力装置の全部または一部の手段の全部または一部の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記機能を実行する媒体である。
【0597】
なお、本発明の一部の手段(または、装置、素子、回路、部等)、本発明の一部のステップ(または、工程、動作、作用等)とは、それらの複数の手段またはステップの内の、幾つかの手段またはステップを意味し、あるいは、一つの手段またはステップの内の、一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0598】
また、本発明のプログラムを記録した、コンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれる。
【0599】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0600】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0601】
また、本発明のデータ構造としては、データベース、データフォーマット、データテーブル、データリスト、データの種類などを含む。
【0602】
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0603】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0604】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、ジャンプ再生した場合、そのジャンプ再生したMPEGトランスポートストリームを復号して表示した場合、ジャンプした付近に対応する映像音声にノイズが入らない再生装置、再生方法を提供することが出来る。
【0605】
また、本発明に関連する技術の発明は、低価格で、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る再生装置、記録装置、再生方法、記録方法を提供することが出来る。
【0606】
また、本発明に関連する技術の発明は、ハードウェアやソフトウェアに大きな負担をかけずに、特殊再生から通常再生に短い時間で移行することが出来る再生装置、記録装置、再生方法、記録方法を提供することが出来る。
【0607】
また、本発明に関連する技術の発明は、特殊再生するMPEGトランスポートストリームが、PCRを含むトランスポートパケットのPIDとビデオデータを含むトランスポートパケットのPIDとが同一である場合でも、特殊再生用のMPEGトランスポートストリームを正しく生成することが出来る再生装置、再生方法を提供することが出来る。
【0608】
また、本発明に関連する技術の発明は、編集したMPEGトランスポートストリームを再生した場合、2つのMPEGトランスポートストリームの接続部分を復号して表示する場合に、編集者が映像や音声をミュートさせないと意図している場合にその意図通りに映像や音声をミュートさせない出力装置、入力装置、及びAVデータ切換方法を提供することが出来る。
【0609】
また、本発明に関連する技術の発明は、オブジェクトを切り換えながら再生する場合に、2つのオブジェクトの切り換わり点で明示的に映像や音声をミュートさせる出力装置、入力装置、及びAVデータ切換方法を提供することが出来る。
【0610】
また、本発明に関連する技術の発明は、オブジェクトを切り換えながら再生する場合に、オブジェクトの切り替わり時に必ずデータ放送のブラウザを再起動し、いちはやく画面を更新することが出来る出力装置、入力装置を提供することが出来る。
【0611】
また、本発明に関連する技術の発明は、アナログチューナから受信されたアナログ信号をMPEGトランスポートストリームに変換し、その変換されたMPEGトランスポートストリームを復号して表示する場合、アナログチューナがチャンネルを切り換えた場合、表示されている映像や音声はそのチャンネルの切り換えに応じてミュートする出力装置、入力装置、AVデータ切換方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜3の実施の形態におけるシステムの全体構成を示す
【図2】 本発明の第1〜3の実施の形態におけるHDDレコーダの構成を示す
【図3】 本発明の第1〜3の実施の形態におけるAVハードディスクの構成を示す
【図4】 本発明の第1〜3の実施の形態におけるAV転送制御ブロックの構成を示す
【図5】 (a)本発明の第1の実施の形態におけるジャンプ再生する際に再生の終わりと再生の始まりを検索する際の動作を説明する
(b)本発明の第1の実施の形態におけるジャンプ再生した際に出力されるトランスポートパケットを示す
【図6】 (a)本発明の第1の実施の形態における記録時に一時停止を行って記録したAVデータが記録されているディスクアクセスユニットの例を示す
(b)本発明の第1の実施の形態におけるジャンプ再生する際に再生の終わりと再生の始まりとを検索する際の動作を説明する
(c)本発明の第1の実施の形態におけるジャンプ再生した際に出力されるトランスポートパケットを示す
【図7】 (a)本発明の第1の実施の形態におけるジャンプ再生の不具合を説明する
(b)本発明の第1の実施の形態におけるジャンプ再生の不具合を説明する
【図8】 (a)本発明の第2の実施の形態におけるジャンプ再生をする際にダミーのトランスポートパケットを挿入することを説明する
(b)本発明の第2の実施の形態におけるジャンプ再生した際に出力されるトランスポートパケットを示す
【図9】 (a)本発明の第2の実施の形態におけるジャンプ再生をする際にダミーのトランスポートパケットを挿入することを説明する
(b)本発明の第2の実施の形態におけるジャンプ再生した際に出力されるトランスポートパケットを示す
【図10】 (a)本発明の第2の実施の形態におけるダミーパケットの構成例を示す
(b)本発明の第2の実施の形態におけるダミーパケットの他の構成例を示す
(c)本発明の第2の実施の形態におけるダミーパケットの他の構成例を示す
【図11】 (a)本発明の第6の実施の形態における記録時にタイムスタンプが付加されたトランスポートパケットを示す
(b)本発明の第6の実施の形態におけるディスクアクセスユニットの構成を示す
(c)本発明の第6の実施の形態における特殊再生から通常再生に移行する際のトランスポートパケットを示す
【図12】 第1の従来の技術における再生装置の構成を示すブロック
【図13】 第2の従来の技術における特殊再生から通常再生へ移行する際の動作を説明するための
【図14】 本発明の第3〜5の実施の形態におけるSTBの構成を示す
【図15】 本発明の第7の実施の形態における再生装置の構成を示すブロック
【図16】 本発明の第7の実施の形態におけるPCRを保持するトランスポートパケットの一例を示す
【図17】 本発明の第7の実施の形態における特殊再生用のMPEGトランスポートストリームのトランスポートパケットの例を示す
【図18】 (a)本発明の第7の実施の形態における通常再生に用いられるMPEGトランスポートストリームのPMTの例を示す
(b)本発明の第7の実施の形態における特殊再生用のMPEGトランスポートストリームのPMTの例を示す
【図19】 本発明の第8〜10の実施の形態における出力装置と入力装置の構成を示すブロック
【図20】 (a)本発明の第10の実施の形態におけるMPEGトランスポートストリームの例を示す
(b)本発明の第8、9の実施の形態におけるMPEGトランスポートストリームの例を示す
(c)本発明の第9の実施の形態におけるMPEGトランスポートストリームの例を示す図。
(d)本発明の第10の実施の形態におけるMPEGトランスポートストリームのレイを示す
【図21】 (a)第3の従来の技術におけるD−VHSの記録方式を示す
(b)第3の従来の技術におけるD−VHSの再生方式を示す
【図22】 (a)第3の従来の技術におけるハードディスク装置における記録方式を示す
(b)第3の従来の技術におけるハードディスク装置における再生方式を示す
【図23】 (a)第4の従来の技術におけるPCRを保持するトランスポートパケットを示す
(b)第4の従来の技術における特殊再生用のトランスポートストリームを示す
【図24】 (a)第4の従来の技術におけるチャンネル切り替え時のMPEGトランスポートストリームの例を示す
(b)第4の従来の技術における編集されたMPEGトランスポートストリームの例を示す
(c)第4の従来の技術における編集されたMPEGトランスポートストリームの例を示す
(d)第4の従来の技術におけるアナログチューナにより受信され復調されたアナログ信号をエンコードしたMPEGトランスポートストリームの例を示す
【図25】 本発明の第8の実施の形態におけるオブジェクト切り替えフラグをDITに付加する方法を説明する
【図26】、 本発明の第9の実施の形態における出力装置と入力装置の構成を示すブロック
【図27】 本発明の第10の実施の形態における出力装置と入力装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
24 差分計算手段
26 PCRパケット作成手段
101 時間カウンタ
201 HDDレコーダ
202 STB
203 テレビ
204 電源
205 AVハードディスク
207 AV処理部
208 ハードディスク部
209 HDDI/F
210 1394PHY/LINK
211 AV転送制御ブロック
212 バッファメモリ
213 HDDコントローラ
214 アクチュエータ
215 磁気ディスク媒体
216 タイムスタンプ付与手段
217 picture位置情報及びサイズ情報抽出
222 ノーマル/特殊再生切換手段
223 タイムスタンプ再生手段
224 frame送出管理手段
225 PID−filter手段
226 PAT/PMT/SIT付与/PCR付与手段
227 バッファ制御手段
228 HDD制御手段
250 STB
251 チューナ部
252 トランスポートデコーダ
253 I/F制御ブロック
254 MPEGデコーダ
1035 再生装置
1036 ディスク媒体
1037 Iフレーム切り出し
1038 PIDフィルタ
1039 PCRマスク処理
1040 トランスポートストリーム復元
1050 出力装置
1051 DITパケット挿入手段
1052 出力手段
1053 入力装置
1054 判定手段54
1055 入力手段
1056 表示手段
1057 結合部分検出手段
1058 結合部分管理手段
1059 オブジェクト管理手段
1060 出力装置
1061 出力装置
1062 切換器
1063 MPEGエンコーダ部
1064 アナログチューナ部
1065 デジタルチューナ部
1066 アンテナ

Claims (10)

  1. フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段とを備え
    前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生装置。
  2. フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばす前に、前記読み取り手段が出力しているビデオデータのフレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段とを備え
    前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生装置。
  3. 前記異なった値を有するとは、前記ダミーパケットのコンティニティカウンタの値が、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニィカウンタの値より1だけ小さい、請求項1または2に記載の再生装置。
  4. 前記ダミーパケットとは、トランスポートパケットのペイロードがエレメンタリーストリームのパディング値で埋められたトランスポートパケットである、請求項1または2に記載の再生装置。
  5. 前記ダミーパケットとは、トランスポートパケットのペイロードにPESヘッダが埋め込まれたトランスポートパケットであり、
    その埋め込まれたPESヘッダは、無効なデータを有する、請求項1または2に記載の再生装置。
  6. 前記ダミーパケットとは、トランスポートパケットのヘッダに無効なデータを埋め込まれたトランスポートパケットである、請求項1または2に記載の再生装置。
  7. トランスポートパケットのペイロードがエレメンタリーストリームのパディング値で埋められたトランスポートパケットを第1のトランスポートパケットとし、トランスポートパケットのペイロードにPESヘッダが埋め込まれたトランスポートパケットであって、その埋め込まれたPESヘッダは、無効なデータを有するトランスポートパケットを第2のトランスポートパケットとし、トランスポートパケットのヘッダに無効なデータを埋め込まれたトランスポートパケットを第3のトランスポートパケットとする場合、前記ダミーパケットとは、前記第1のトランスポートパケット及び前記第2のトランスポートパケット及び前記第3のトランスポートパケットのうち少なくとも2つ以上のトランスポートパケットに該当するトランスポートパケットである請求項1または2に記載の再生装置。
  8. フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームと して記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御手段とを備え、
    前記所定の部分を飛ばした後、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭の圧縮符号化ストリームのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値を、そのトランスポートパケットが出力される直前に出力されたフレームの最後の圧縮符号化ストリームのトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値にする、再生装置。
  9. フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取りステップと、
    前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御ステップとを備え、
    前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生方法。
  10. フレーム間圧縮及びフレーム内圧縮を施された圧縮符号化ストリームとして記録媒体に記録されているAVデータを読み取る読み取りステップと、
    前記読み取り手段が前記AVデータを再生している最中に、前記AVデータの所定の部分を飛ばして再生する際、前記所定の部分を飛ばす前に、前記読み取り手段が出力しているビデオデータのフレームを構成する最終のトランスポートパケットまでを出力し、前記所定の部分を飛ばした後には、1つのダミーパケットを出力してから、前記所定の部分を飛ばした後のビデオデータのフレームのうち次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットから出力するよう前記読み取り手段を制御する制御ステップとを備え、
    前記ダミーパケットのコンティニティカウンタは、前記次のフレーム内圧縮を施されたフレームの先頭のトランスポートパケットのコンティニティカウンタの値とは異なった値を有する、再生方法。
JP2002010573A 2001-01-19 2002-01-18 再生装置、及び再生方法 Expired - Fee Related JP3884655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002010573A JP3884655B2 (ja) 2001-01-19 2002-01-18 再生装置、及び再生方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001012430 2001-01-19
JP2001-12430 2001-01-22
JP2001013025 2001-01-22
JP2001-13025 2001-01-22
JP2002010573A JP3884655B2 (ja) 2001-01-19 2002-01-18 再生装置、及び再生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002290918A JP2002290918A (ja) 2002-10-04
JP3884655B2 true JP3884655B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=27345773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002010573A Expired - Fee Related JP3884655B2 (ja) 2001-01-19 2002-01-18 再生装置、及び再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3884655B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1778108A (zh) * 2003-04-23 2006-05-24 松下电器产业株式会社 数据处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002290918A (ja) 2002-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8195030B2 (en) Reproduction apparatus, reproduction method, recording apparatus, recording method, AV data switching method, output apparatus, and input apparatus
US7266288B2 (en) Video/audio playback apparatus and video/audio playback method
US20080159709A1 (en) Recording apparatus, recording/reproducing system, recording method
JP4891847B2 (ja) 記録装置、記録再生システム、記録方法
KR100405975B1 (ko) Pvr에서의 스트림 점프 방법
US20060136981A1 (en) Transport stream demultiplexor with content indexing capability
JP2004072727A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像記録再生装置、およびテレビジョン受像機
KR20070049504A (ko) 디지털 콘텐츠 재생 장치 및 그의 역방향 콘텐츠 저장 및재생방법
US8380038B2 (en) Broadcasting station apparatus and recording/reproducing apparatus
JP2003018544A (ja) ディジタル放送用記録装置
US8254764B2 (en) Recording apparatus, image reproducing apparatus, and special reproduction method therefor
JP2008011402A (ja) 記録装置、記録方法
JP3884655B2 (ja) 再生装置、及び再生方法
JP2008177679A (ja) 録画再生装置、そのデータ制御方法
JP4763589B2 (ja) 再生装置、および、その再生方法
JP2010010964A (ja) 電子機器
KR20030088482A (ko) Av 데이터 기록 재생 장치 및 방법, 상기 av 데이터기록 재생 장치 또는 방법으로 기록된 기록 매체, 및데이터 구조체
JP2001078146A (ja) 映像復号化方法,及びその装置
US20060291811A1 (en) Moving picture distribution system
US20090161500A1 (en) Storage apparatus and method for storing data
KR100266311B1 (ko) 엠피이쥐시스템스트림의순방향및역방향재생방법및그장치
JP2002033712A (ja) パケット処理装置及びそのパケット出力方法
WO2003065715A1 (fr) Appareil, systeme et procede d'enregistrement/lecture de donnees audio/video, support enregistre par eux, appareil de reproduction de donnees audio/video, et structure de donnees
KR100431548B1 (ko) 스트림 헤더정보를 이용한 동영상 파일 재생장치
JP4861221B2 (ja) 記録装置、記録方法、映像記録再生装置、および、その録画ファイル加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees