JP4181929B2 - 結束用粘着テープカッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば合成樹脂製の袋体の開口部等のような被結束物の結束部位を粘着テープで自動的に結束し得るようにした結束用粘着テープカッターに係わり、特に、結束した粘着テープの長手方向の側縁に沿って、当該粘着テープの剥離を容易にする指掛け用の非接着部を連続的に折り返して形成できるようにした結束用粘着テープカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
粘着テープは、布、セロハン、クラフト紙、ゴム、ポリ塩化ビニルなどの薄膜状の長尺な基材の片面に、ゴムまたは合成樹脂を主材とする粘着剤を塗布したものであり、通常、この粘着テープはロール状に巻かれて粘着テープ巻付体とされて流通されている。そして、封筒や袋体、箱の蓋部等の封緘など様々な接着用途に用いられている。
また、この様な粘着テープを使用する際には、粘着テープ巻付体から粘着テープを引き出して所望の長さで切断することになるが、このような作業を容易にするためにテープカッターが用いられている。
テープカッターは粘着テープ巻付体を回転自在に支持するテープホルダと引き出された粘着テープを切断するカット部とを有しており、所望の長さに引き出した粘着テープを鋏やカッターナイフ等の道具を用いずに容易に切断して、接着対象物への貼り付けに供することができるようになっている。
【0003】
ところで、この様な粘着テープカッターにおいて、所謂バックシーラーと称されている結束用粘着テープカッターが知られている(特開平11−91730号公報等)。このバックシーラータイプの結束用粘着テープカッターは、例えばスーパーマーケット等において食材(例えば、ピーマンや玉葱等)をビニール袋詰めにして陳列販売する場合等に多用されているものであり、食品を詰めたビニール袋の開口部付近を撚って結束操作用の挿通溝内に挿通するだけで、自動的に当該撚った開口部付近の結束部位に幅寸法が10数mm程度の粘着テープを周回させるとともに、当該粘着テープ両端部分の粘着面同士を重合して貼着させ、これにより結束封緘した状態となして所定長さで切断するようになっている。
【0004】
即ち、当該結束用粘着テープカッターは、以下の▲1▼〜▲8▼の構成を供えてなるものである。
▲1▼ 所定間隔を隔てて対向配置された一対の支持板
▲2▼ 上記支持板間に設けられて粘着テープ巻付体を回転自在に支持するテープ支持部
▲3▼ 上記一対の支持板に設けられた溝部によって形成される被結束物の挿通路
▲4▼ 上記テープ支持部に支持されたテープ巻付体から該粘着面を上側にして引き出される粘着テープの先端を上記挿通路に案内する引き出し通路
▲5▼所定間隔で放射状に突出する多数の係合突起を有して上記一対の支持板間に回転自在に軸支されるとともに、一側部の当該係合突起が上記挿通路内に臨まされて上記引き出し通路の下方に設けられ、上記挿通路内に挿入される被結束物に上記係合突起が係合して回転させられる回転係合部材
▲6▼上記回転係合部材の側方に位置されて上記一対の支持板間に上部が揺動自在に軸支されるとともに、上記回転係合体の係合突起先端が当接して摺動する湾曲した摺動面を有し、当該摺動面が粘着テープの粘着面を所定の長さに亘って貼着係止するための止着部とされている止着部材
▲7▼上記止着部材の摺動面を上記回転係合部材の係合突起先端に圧接させるべく付勢する圧接用スプリング
▲8▼上記一対の支持板間に中央部が揺動自在に軸支されて上記止着部材よりも下方に設けられるとともに、下端の力点側が該挿通路内に常時臨むように復帰用スプリングによって付勢され、上記力点側が上記挿通路内に挿通される被結束物に係合して揺動されることにより上端部に取り付けられたカッター刃が上記止着部材直下の挿通路内に出没して粘着テープを切断するテープ切断レバー
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如き結束用途に供されている粘着テープは、一時的な仮止めに用いられることが多く、この様な場合、爾後に引き剥がされるか、あるいは切断される。
【0006】
ここで、粘着テープは、その基材は薄く、また、基材の片面全体に粘着剤が塗布されているため、貼り付けられた粘着テープを結束対象物から引き剥がすのは甚だ面倒な作業であった。すなわち、対象物に対して接着面の全面が貼り付いた粘着テープを剥がす際には、粘着テープの外周縁部を爪等で捲り起こして摘み代を形成し、この摘み代を指先で摘んで引き剥がす必要があって、当該摘み代を捲り起こす作業は面倒で甚だ煩わしいものであり、当該粘着テープが全面に亘って貼着されていると、購入者が袋体を開封するにあたって、鋏やカッターナイフなどを使用せねばならなくなる等、その剥離操作が非常に困難で煩わしいものとなっていた。
【0007】
本発明は上記課題を解決し得るものであって、その目的は、粘着テープの剥離を容易にするための摘み部となる非接着部を、テープ側縁を折り返して重合させることで長手方向に沿って容易に形成できる結束用粘着テープカッターを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、結束用粘着テープカッターを以下のように構成する。
即ち、請求項1に係る発明の結束用粘着テープカッターは、所定間隔を隔てて対向配置された一対の支持板と、該支持板間に設けられて、片面が粘着面のテープをロール状に巻いてなる粘着テープ巻付体を回転自在に支持するテープ支持部と、該一対の支持板に設けられた溝部によって形成され、被結束物の結束部位を上端部の挿入口から下方に向けて挿通するための挿通路と、該テープ支持部に支持されたテープ巻付体から該粘着面を上側にして引き出される粘着テープの先端を該挿通路に案内する引き出し通路と、所定間隔で放射状に突出する多数の係合突起を有して該一対の支持板間に回転自在に軸支されるとともに、一側部の該係合突起が該挿通路内に臨まされて該引き出し通路の下方に設けられ、該挿通路内に挿入される被結束物に該係合突起が係合して回転される回転係合部材と、該回転係合部材の側方に位置されて該一対の支持板間に上部が揺動自在に軸支されて設けられるとともに、該回転係合体の係合突起先端が当接して摺動する湾曲した摺動面を有し、該摺動面が粘着テープの粘着面を所定の長さに亘って貼着係止するための止着部とされた止着部材と、該止着部材の摺動面を該回転係合部材の係合突起先端に圧接させるべく付勢する圧接用付勢手段と、該一対の支持板間に中央部が揺動自在に軸支されて該止着部材よりも下方に設けられるとともに、下端の力点側が該挿通路内に常時臨むように復帰用付勢手段によって付勢され、該力点側が該挿通路内に挿通される被結束物に係合して揺動されることにより上端部に取り付けられたカッター刃が該止着部材直下の挿通路内に出没して粘着テープを切断するテープ切断レバーとを備え、該引き出し通路には、該粘着テープの長手方向の少なくとも一側に、その側縁を所定幅で粘着面側に折り返して非接着の摘み部となる重合部を形成する重合部形成手段が設けられ、該止着部材の圧接用付勢手段が、該止着部材をその揺動範囲の全域で付勢する低弾発力の第1スプリングと、該止着部材が所定揺動量を超えてから機能する高弾発力の第2スプリングとからなり、該テープ切断レバーが該被結束物の挿通路を挟んで該止着部材と反対側に配置されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記止着部材の摺動面が、前記重合部が形成された粘着テープに残存する貼着面に対面して形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記止着部材の上部に一端が固定され、他端が該止着部材の前記摺動面の上側部分に延びて前記回転係合部材の係合突起先端に圧着し、該係合突起先端との間で粘着テープを挟持する板バネが設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記重合部形成手段が、テープ巻付体から引き出されて前記引き出し通路に挿通される該粘着テープの側縁を所定幅で上方に折り返して重合させるべく該引き出し通路幅を粘着テープ幅よりも狭幅に幅規制する幅規制部材でなることを特徴とする。
【0013】
請求項に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記引き出し通路における前記幅規制部材の配設位置よりも後方のテープ支持部寄りに位置させて、該幅規制部材によって形成される狭幅部内に導かれる粘着テープを上側から挿入案内するガイド部材を設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記幅規制部材の上部後方側の粘着テープ導入部に、狭幅部の幅を徐々に狭くするテーパー面が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記重合部形成手段は、前記粘着テープの接着面側に配置される接着面側部材と非接着面側に配置される非接着面側部材とからなり、これら接着面側部材と非接着面側部材とに押圧接触させつつ該両部材間に該粘着テープを挿通して引き出すことにより、該粘着テープの長手方向の少なくとも一側に、その側縁を所定幅で粘着面側に折り返して非接着部となる重合部を形成するものであって、該粘着テープの側縁部に所定の折り曲げ幅を残して該粘着面側に接触する接着面側部材としての折り曲げローラーと、該折り曲げローラーの端面に対向配置されて、該折り曲げローラに接触していない該粘着テープ側縁の前記所定の折り曲げ幅部分の非粘着面側に押圧接触して該側縁を該折り曲げローラーの端面との間に挟んで該所定幅で粘着面側に折り曲げる前記非接着面側部材としての折り曲げガイド片と、該折り曲げられた粘着テープ側縁の非粘着面側に押圧接触して該側縁を鋭角に折り返すガイド部を有して、該粘着テープの接着面側に配置された前記接着面側部材としての折り返しガイド片と、該側縁が折り返された該粘着テープの非接着面に押圧接触して、該側縁が折り返された粘着テープの対向する粘着面同士を重合させて貼り合わせる前記非接着面側部材としての貼り合わせ手段とからなり、該接着面側部材は開閉自在な開閉カバーにて支持され、該開閉カバーは、挿通される該粘着テープに対して該接着面側部材を押圧接触させる閉位置と押圧接触させない開位置との間を開閉移動可能に設けられるとともに、該開位置では該接着面側部材を該非接着面側部材から離間させて該粘着テープの挿通路を開放することを特徴とする。
【0016】
請求項に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記折り返しガイド片が、前記粘着テープの側縁の折り曲げ角度を略135度まで案内する第1のガイド部と、略180度まで折り返す第2のガイド部とを有することを特徴とする。
【0017】
請求項に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記折り曲げガイド片に、前記折り曲げられた粘着テープ側縁の非粘着面に当接して該側縁の折れ曲がり角度を略120度に案内するガイド突起を突出形成したことを特徴とする。
【0018】
請求項10に係る発明の結束用粘着テープカッターは、前記開閉カバーが、前記粘着テープの挿通方向に対して側方に回動して開閉移動されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る粘着テープカッターおよび粘着テープの実施の形態について添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
===第1実施形態===
図1〜図8は本発明に係る結束用粘着テープカッターの第1実施形態を示すものであり、図1はその外観を示す正面図、図2は平面図、図3は図1における左側面図、図4は図1における手前の支持板を外してその内部を示す図、図5は図4中の要部を拡大して示す図、図6〜図8は結束操作の過程を段階的に説明する図である。
【0021】
図示するように、結束用粘着テープカッター10は、所定間隔を隔てて対向配置された一対の支持板12a,12bを備える。各支持板12a,12bは後述する各種支軸やボルト等によって平行に保たれて連結されており、その各下端部には外方に向けて水平に折り曲げられて一体形成された脚部14を有している。
【0022】
上記支持板12a,12b間には、片面を粘着面とする長尺なテープ2をロール状に巻いてなる粘着テープ巻付体4を回転自在に支持するテープ支持部16がその一側部に位置されて設けられている。このテープ支持部16はテープ巻付体4の上部を係止する少なくとも2個の支持ローラー18a,18bと、当該テープ巻付体4が飛び出さないようにその下部を係止する支持レバー20とから構成されており、支持ローラー18a,18bは、一対の支持板12a,12bの少なくともいずれか一方に固定されている支持軸22a,22bに回転自在に軸支されている。
【0023】
支持レバー20は両支持板12a,12b間に挟まれて設けられ、当該両支持板12a,12b下部の中央部分に取り付けられた支持軸22cに一端20aが揺動自在に軸支されていて、他端が上記両支持ローラ18a,18bの下方に向けて側方に延びている。また、支持レバー20略中央部には当該支持レバーの他端20b側を上方に向けて回動させるべく付勢する付勢スプリング24が設けられており、この付勢スプリング24のバネ力により常にテープ巻付体4を上方にある2つの支持ローラ18a,18bに圧接係止させて、当該テープ巻付体4の支持板12a,12b間からの飛び出しを防止するようになっている。ここで、本図示例では、付勢スプリング24には引っ張りコイルスプリングが用いられており、その下端部は支持レバー20に係止され、上端部は上方に延びて両支持板12a,12b間に両端を固定されたピン26に係止されている。また、支持レバー20の上方には付勢スプリング24の側方に位置して支持板12bに固定されたストッパー28が設けられていて、当該ストッパー28によってテープ巻付体4の取り外し時において支持レバー20が必要以上に上方へ回動するのを防止している。さらに、支持レバー20の他端の揺動側先端は下方に折り曲げ形成されていて、テープ巻付体4の挿入が容易に行えるようになっている。
【0024】
即ち、このようにテープ支持部16を構成することで、従来から多用されているテープ巻付体4の中心部を支持ドラム等の回転体で支持するような構造にすることなく、粘着テープ巻付体4をテープの張力に抗して2個の支持ローラー18a,18bによってこれらに密着させて回転自在に、しかも脱着容易に保持することができる。
【0025】
なお、支持ローラ18a,18bの一側端にはテープ幅方向の位置決め用フランジ18aa,18baが拡径形成されていて、当該図示例ではそのフランジ18aa,18baは支持板12b側に設けられている。一方、支持板12aにはテープ巻付体4の外周縁部に押圧接触して、当該テープ巻付体4を上記フランジ18aa,18baに当接させるための板バネからなる押圧部材30が設けられている。
【0026】
また、一対の両支持板12a,12bの他側方には、その上端部から下方に延びて溝部32が設けられている。この溝部32は被結束物Wの結束部位、例えばビニール袋の開口部位等を、当該溝部32の上端部に開放形成された挿入口32aから下方に向けて挿通するための挿通路34を形成しており、被結束物Wは当該挿通路34に沿って挿入挿通されて下端部に拡大形成されている取り出し口32bから側方に抜き出されるようになっている。
【0027】
そして、上記テープ支持部16に支持されたテープ巻付体4から、その粘着面2bを上側にして引き出される粘着テープ2の先端を上記挿通路34に案内する引き出し通路36が支持板12a,12b間に形成されている。この引き出し通路36には、支持板12a,12b上部の上記支持ローラ18bの側方に位置されて、粘着テープ2の引きだし用ガイドローラー33が設けられており、テープ巻付体4から引き出される粘着テープ2はその非接着面2a側が上記支持ローラ18bと当該引き出し用ガイドローラ32とに巻回されて粘着面2b側が上側になるように反転させられるようになっている。
【0028】
また、引き出し用通路36の挿通路側端には、テープ巻付体4から引き出されて当該引きだし用通路36に挿通される粘着テープ2に対し、その幅方向の一側縁を所定幅で上方に折り返して重合させ、その粘着面2b同士を貼り合わせることで粘着テープ2の長手方向の側縁に沿って接着部を形成するための重合部形成手段60が設けられている。本実施形態では、当該重合部形成手段60は前記引き出し用通路36に挿通される粘着テープ2の側縁部2cを所定幅で上方に折り返して重合させるべく、当該引き出し通路幅36を粘着テープ2の幅よりも狭幅に幅規制する板状の幅規制部材62により構成されており、当該幅規制部材62は引き出し用通路36の挿通路側端に位置されて支持板12b側に設けられている。
【0029】
ここで、望ましくは、当該幅規制部材62によって形成する引き出し用通路36の狭幅部36aへの粘着テープ2の導入を円滑に行わせるとともに幅規制部材62側のテープ側縁部2cを所定幅にて上側に折り曲げ案内するために、当該幅規制部材62には、テープ支持部側及び上部側に位置する上部後方側の粘着テープ導入部の厚みを、そのいずれか一方又は両方を徐々に薄肉に形成して、挿通路34側の溝幅が徐々に狭まるように傾斜したテーパ面を設けるようにするのが良い。
【0030】
また、粘着テープ2が狭幅部36a内に上方から斜めに入り込むように、幅規制部材62の上縁部よりも引き出し用ガイドローラー33の上端部の高さを高く配置するのが良い。つまり、この引き出し用ガイドローラー33は、引き出し通路32における前記幅規制部材62の配設位置よりもテープ引き出し方向後方となるテープ支持部寄りに位置されて、当該幅規制部材62によって形成される狭幅部36a内に導かれる粘着テープ2を上側から挿入案内するガイド部材となっており、当該ガイド部材としてはガイドローラー33に限ることなくガイドピンともなし得る。
【0031】
また、上記狭幅部36aには、所定間隔で放射状に突出する多数の係合突起40aを有した羽根車様の回転係合部材40が、一対の支持板12a,12b間に回転自在に軸支されて設けられおり、粘着テープ2は当該回転係合部材40の係合突起40a先端に巻回係止されて、挿通路32内に導かれるようになっている。ここで、当該回転係合部材40はその一側方部分の係合突起42aが挿通路32内に臨まされて引き出し用通路36の狭幅部36a下方に設けられており、挿通路32内に上方から挿入挿通される被結束物Wに係合突起40aが係合して、当該被結束物Wによって下方に押されて回転されるようになっている。この際、被結束物Wは回転係合部材40の係合突起40a先端に巻回されている粘着テープ2を係合突起40a,40a間に押し込んで回転係合部材40を押し回すことになる。そして、この時に粘着テープ2に作用する張力によって、狭幅部36aにおいて上方に折り曲げられている当該粘着テープ2の側縁部2cが180°所定幅で折り返されて重合し、粘着面同士が圧着されて接着部2dが連続形成されていくことになる(図6(1),(2)参照)。
【0032】
一方、挿入溝32を挟んで上記回転係合部材40の側方位置には、当該回転係合部材40に対峙して、粘着テープ2先端部の粘着面2b側を所定長さに亘って貼着して止着する止着部材42が設けられている。この止着部材42は一対の支持板12a,12b間に掛け渡されて設けられた支軸43にその上部が軸支されて揺動自在に設けられている。そして、回転係合体40に対面する止着部材42の側面部は当該回転係合体40の係合突起40a先端に当接して、当該係合突起40aの回転摺動を許容するように凹状に湾曲した摺動面42aに形成されており、当該摺動面42aが粘着テープ2の粘着面2bを所定の長さに亘って貼着係止するための止着部とされている。
【0033】
ここで、摺動面42aは、その幅が上記狭幅部36aの幅よりも狭く形成されている。即ち、折り返されて接着部2dとなった側縁部2cの幅分だけ、その折り返し後のテープ幅よりも更に摺動面42aの幅は狭く形成されて、残存する粘着面2bの幅に相当されている。つまり、側縁部2cが折り返し重合形成されてなる接着部2dのテープ厚みは倍になっているため、粘着力のない当該接着部2dを避けて粘着面2b部分だけに摺動面42aが当たるようにしており、摺動面42aの側方には2枚分の厚みの接着部2dを逃がす段差部42bが形成されている。
【0034】
また、湾曲形成された摺動面42aはその下方部分が上方部分よりも曲率が大きく形成されており、このため略半分から下の下方部分には係合突起40aの先端は当接するが、上方部分には係合突起40aは当接せずに離間した状態になっている。そして、この離間した部分には、回転係合部材40の係合突起40a先端に常時圧接して粘着テープ2を係止する板バネ45が、一端部を止着部材42の上部に片持ち状態で固定されて延出挿入されている。即ち、止着部材42の上部に一端が固定され、他端が当該止着部材42の摺動面42aの上側部分に延びて上記回転係合部材40の係合突起40a先端に圧着し、当該係合突起40aの先端との間で粘着テープ2を挟持する板バネ45が設けられている
そして、上記止着部材42には、上記摺動面42aを回転係合部材40の係合突起40a先端に圧接させるべく付勢する圧接用付勢手段44が設けられている。即ち、当該圧接用付勢手段44に付勢されて止着部材42の摺動面42aの下端部は挿通路34内に突出しており、被結束物Wが上方から挿通されて来ると、当該挿通路34内に突出した下端部分にその被結束物Wが当接して側方の支持板12a,12b間に押し戻されて挿通路34内から待避するようになっている。そして、後に詳しく述べるが、被結束物Wは止着部材42の下方まで押し下げられると、挿通路34内を移動してきた結束部位に粘着テープ2が環状に巻回されて結束された状態にされるようになっている(図6〜図8参照)。
【0035】
また、上記止着部材42および回転係合部材40の下方には、テープ切断レバー50が両支持板12a,12b間に掛け渡された支軸51に揺動自在に支持されて設けられている。本図示例では、当該テープ切断レバー50は被結束物Wの挿通路36を挟んで、上記止着部材42とは反対側に配置されている。上記支軸51は挿通路34に近接して設けられ、力点部となる一方の端部50aは側方の挿通路34内に向けて延び、作用点部となる他方の端部50bは上方に屈曲して回転係合部材40の直ぐ下まで延びており、略L字状に屈曲形成されている。また、テープ切断用レバー50は、その下方の力点側端部50aが挿通路34内に常時臨むように復帰用付勢手段52によって付勢されていて、当該力点側端部50aが挿通路34内を下方に挿通移動される被結束物Wに係合して揺動されることにより、上方の作用点側端部50bに取り付けられたカッター刃54が止着部材42直下の挿通路34内に出没して、粘着テープ2を切断するようになっている。
【0036】
また、上記復帰用付勢手段52には、引っ張りコイルスプリングが使用されていて、この引っ張りコイルスプリング52は一端が切断用レバー50の屈曲部の下部に係止され、他端が前述した支軸22cに係止されている。さらに、挿通路34の下端部に形成された取り出し口32bの上方には、切断用レバー50の下面に当接して当該切断用レバー50の過回動を規制し、その力点側端部50aを挿通溝34内に止まらせて係止するストッパーピン53が設けられている。
【0037】
ここで、上記止着部材42の圧接用付勢手段44は、当該止着部材42をその揺動範囲の全域に亘って付勢する弾性係数の低い低弾発力の第1スプリング46と、当該止着部材42が所定揺動量を超えてから弾発力を発生させて機能する弾性係数の高い高弾発力の第2スプリング48とからなっている。つまり、図8に示すように、被結束部材Wが回転係合部材40を押し回して下方部に至ると、その係合突起40aから離脱するともに止着部材42を側方に押し込んで更に下方に進んで行くことになるが、被結束部材Wが止着部材42の下方に抜けたときに、低弾発力の第1スプリング46だけであると粘着テープ2の張力によって止着部材42の下端部が側方に押圧された状態になり、このため止着部材42の戻りが不安定となってしまい、結果として被結束物Wを結束した粘着テープ2の切断レバー50による切断長が一定しなくなってしまう。
【0038】
そこで、止着部材42が所定量揺動量に達したときに止着部材42に当接して当該止着部材42に対する付勢力を増大させてテープ切断長を安定化させるための第2スプリング48を設けてある。即ち、この第2スプリング48は、支持板12bに固定されて止着部材42の摺動面42aの裏面側に対面して設けられている係止金具49に一端が固着されている一方、他端は止着部材42の摺動面42a裏面側に凹設された係合孔42cに挿入されていて、摺動面42aが係合突起に40aに当接している状態では当該第2スプリング48の他端は係合孔42cの底面に当接せずに若干の隙間が空いているか、あるいは自然長のままで弾発力を発揮せずに他端が軽く係合孔42cの底面に接触しているだけであり、係合孔42cの底面に第2スプリング48の他端が当接した状態から更に止着部材42が揺動すると弾発力を発揮して止着部材42に対する付勢力が増強されるようになっている。
【0039】
また、切断用レバー50の力点側端部先端には、切り離された粘着テープの端部同士を圧着させてその両粘着面の接着を確実にするための圧着用レバー70が常時押圧当接されて設けられている。この圧着用レバー70はその下端部70aが支持軸72によって揺動自在に軸支されており、引っ張りコイルバネ74によって図示する時計回り方向に常時付勢されていて、上端部70bが切断用レバー50の力点側端部50a先端面に押圧接触されている。相互に当接する圧着用レバー70の上端部70bと切断用レバー50の力点側端部50a先端面とは、ともに円弧面に形成されていて、力点側端部50aの先端面は半円形になっている。 即ち、被結束物Wが切断用レバー50を押し下げて行き圧着用レバー70との当接部に至ると、当該圧着用レバー70の上端部70bは被結束物Wにより押し戻されて力点側端部50aから離間し、その間を被結束物Wが通過する。そして、被結束物Wが通過すると当該被結束物Wの結束部位を周回して結束した粘着テープ2を力点側端部50aとの間で挟んで両面から押圧して圧着し、その後に切断用レバー50のカッター刃54が粘着テープ2を切断するようになっている。切断された粘着テープ2は圧着用レバー70と力点側端部50aとの間を引き抜かれていき、その全長に亘って粘着面同士が確実に押圧接着されることになる。
【0040】
図6〜図8は被結束物Wの結束部位の周囲に粘着テープが周回されて結束されていく過程を順次に示してある。(なお、これら図6〜図8において、止着部材42を付勢する第2スプリング48は省いてあるものがある。)即ち、図6の(1)に示すように、被結束物Wを挿通路に挿入する時点では、粘着テープ2は先端部が止着部材42の摺動面42aに所定の長さに亘って貼着されて、回転係合部材40の係合突起40a先端間に掛け回されている。この状態で、被結束物Wを挿通路34内に挿入して下方に挿通していくと、被結束物Wは係合突起40a間に形成される凹部内に進入しながら回転係合部材を押し回していく。このとき、被結束物Wが当接する係合突起40aの先端は板バネ45に当接しており、また先行する1つ前の係合突起40aの先端は止着部材42の摺動面42aに当接している(図6の(2),(3)参照)。
【0041】
回転係合部材40が回転していくと、板バネ45に当接して摺動する係合突起40aその間に挟まれた粘着テープを当該板バネに貼り付けていく。また、先行する係合突起40aは止着部材42の摺動面に貼り付いた粘着テープ2の接着面2aを滑っていき、その粘着面2bを摺動面に押圧して貼着を確実なものとしていく。やがて先行する係合突起40aは止着部材42の摺動面42a下端から離脱する一方、被結束物Wが当接した係合突起40aが板バネ45から離脱して粘着テープ2を介して摺動面42aに当接する。そして、被結束物Wの結束部位には、先行して板バネ45に貼り付いていた粘着テープ2が徐々に引き剥がされて反転しながら巻き付いていく。この際、側部に2枚重ねされた非接着部2dがあると、当該非接着部2dの可撓性は低下するため粘着テープ2は反転し難くなるのであるが、粘着面2bが板バネ45に確実に貼着されているので、重合された非接着部2dがあっても容易に、しかも円滑に粘着テープを反転させて被結束物Wに周回させていくことができる(図6の(3),(4)及び図7の(5)参照)。
【0042】
さらに回転係合部材40が回転されていくと、被結束部Wが当接する係合突起40aは摺動面42aに貼り付いた粘着テープ2の非接着面2a上を滑っていき、その貼着が更に確実なものとされていく一方、後続の係合突起40aの先端が板バネ45に当接して、粘着テープ2を板バネ45との間に挟んで係止する。このとき、被結束物Wに引っ張られて粘着テープ2がテープ巻付体4から引き出されてくることになり、その引き出し時に粘着テープ2に作用する張力に起因して、粘着テープ2は板バネ45には貼り付かずに後続の係合突起40aの先端間に張設された状態で巻回されるとともに、引き出し通路36の狭幅部36aにおいて粘着テープ2の側縁部2cが幅規制部材62によって上方の粘着面に折り曲げられ、当該粘着テープに作用している張力によって更に折り返されて粘着面同士が重合し、係合突起40aに当接した部分が張り合わされて、非接着部が形成されていく(図7の(5)〜(7)参照)。
【0043】
そして、更に回転係合部材40が回転していくと、被結束物Wの直ぐ後ろの係合突起40aが板バネ45から離脱して止着部材42の摺動面42aに当接し、摺動面42aから剥離されて表出した粘着テープ2の粘着面2bに係合突起40a先端に係止した粘着テープの粘着面2bを押し付けて仮止めする。また、これとほぼ同時に、被結束物Wが当接した直前の係合突起40aが摺動面42aから離脱する(図7の(8)参照)。なお、ここまでは止着部材42は第1のスプリング46に付勢されて比較的弱い弾発力で摺動面42aが係合突起40aに当接しており、このため回転係合部材40に対する摩擦ブレーキ力は小さいので被結束部材Wによる回転係合部材40の押し回しは小さい力で済み、操作力の軽減が図られている。
【0044】
また、上記のように直前の係合突起40aが摺動面42aから離脱すると、被結束物Wは止着部材42の摺動面42a下端部に直接に当接し、当該止着部材42を第1,第2のスプリングの付勢力に抗して側方に向けて揺動させつつ止着部材42の下方に抜け、爾後、止着部材42は再び係合突起40aに当接することになる(図8の(9)〜(10)参照)。
【0045】
そして、被結束物を更に下方に移動させていくと、粘着テープ2が巻回された回転係合部材40はテープ巻付体4から引き出される粘着テープ2と共に共周りし、摺動面42a先端から下方に引き出される粘着テープ2の粘着面2bには、摺動面42aに貼り付いている既に先行して引き出されていた粘着テープ2が引き剥がされつつ反転して、その両粘着面同士が貼り合わされていく。このとき摺動面42aに貼り付いた粘着テープ2は反転して接着面2a同士が摺り合わされることになるので、粘着テープ2は抵抗なく円滑に下方に引き出し得る。また、摺動面42a側に貼り付いた粘着テープ2がその全長に亘って引き剥がされつつ重合されて、所定の長さ分だけ下方に引き出されると、被結束物Wは切断用レバー50を押し回して回動させ、これによりカッター刃54が止着部材42の下端部の直下で粘着テープを切断することになる。ここで、その切断直後において、テープ巻付体4から引き出された粘着テープ2に作用していた張力は解放されることになり、この際に粘着テープ2は一気に縮もうとするが、当該粘着テープ2は摺動面42aと係合突起40aとの間、および板バネ45と係合突起40aとの間の2箇所で挟持されて係止されているので、粘着テープのスプリングバックによって当該粘着テープ2が回転係合部材40および止着部材42から外れてしまうことを防止でき、切断後は図6の(1)に示す状態となる。
【0046】
従って、以上の説明から明らかなように、被結束部材Wが回転係合部材40を押し回して下方部に至ると、その係合突起40aから離脱するともに止着部材42を側方に押し込んで更に下方に進んで行くことになるが、被結束部材Wが止着部材42の下方に抜けたときに、止着部材42の圧接用付勢手段4の弾発力が弱いと、粘着テープ2の張力によって止着部材42の下端部が側方に押圧された状態になり、このため止着部材42の戻りが不安定となってしまい、結果として被結束物Wを結束した粘着テープ2の切断レバー50による切断長が一定しなくなってしまうという問題を生じる一方、圧接用付勢手段4の弾発力が強すぎると、回転係合部材40に対する摩擦ブレーキ力が大きくなって被結束部材Wによる回転係合部材40の押し回しに大きな力が必要になってしまうが、この結束用粘着テープカッター10によれば、止着部材42の圧接用付勢手段44は、当該止着部材42をその揺動範囲の全域に亘って付勢する弾性係数の低い低弾発力の第1スプリング46と、当該止着部材42が所定揺動量を超えてから弾発力を発生させて機能する弾性係数の高い高弾発力の第2スプリング48とからなっているので、止着部材42が所定量揺動量に達したときに当該止着部材42に対する付勢力を増大させてテープ切断長を安定化させることができるとともに、被結束部材Wによる回転係合部材40の押し回しが小さい力で済むようになり、操作力の軽減を図ることができる。
そして、テープ巻付体4から粘着面2bを上側にして引き出される粘着テープ2の長手方向側部に折り返し重合させた非接着部2dを連続形成して、当該粘着テープ2を被結束物Wの結束部位に安定的に確実に周回結束することができ、爾後における当該結束した粘着テープ2の剥離を、その非接着部2d摘んで容易に行えるようになる。
【0047】
===第2実施形態===
図9〜図16は本発明の第2実施形態を示すものであり、図9はその外観を示す正面図、図10は平面図、図11は図9における左側面図、図12は図9における手前の支持板を外してその内部を示す図、図13は図12中の上部に設けられた重合部形成手段をなす側縁折り返し重合機構を示す斜視図、図14は上記側縁折り返し重合機構の折り曲げ機構部を示す平面図、図15は上記側縁折り返し重合機構の折り返し機構部における傾斜ガイド部分を示す縦断面図、図16は上記側縁折り返し重合機構の折り返し機構部における切欠ガイド部分を示す縦断面図である。
【0048】
ここで、当該第2実施形態が前述の第1実施形態と相違する点は、重合部形成手段にある。即ち、第1実施形態では引き出し通路36の狭幅部36aを形成する幅規制部材62が重合部形成手段60となっていたが、当該第1実施形態では重合形成される非接着部2dには若干の皺がよってワカメ状になってしまう懸念がある。これは引き出される粘着テープ2の一側に側縁部2cを重合して貼り付けるにあたって、先ず最初に回転係合部材40係合突起40aに当接した部分が先行して断続的に張り合わされてしまうためである。
【0049】
このため、本第2実施形態では、より美麗に非接着部2dを形成できるように、第1実施形態の引き出し通路36の途中に側縁部を連続的に折り返して重合させる側縁折り返し重合機構80を更に付加して設けてあり、この側縁折り返し重合機構80の構成部分のみが第1実施形態と相違する点である。よって、以下には当該側縁折り返し機構80部分のみを説明して、第1実施形態と同一構成の部分には同一の符合を付して、その説明は省略する。なお、前述した第1実施形態の図5〜図8及びその説明は当該第2実施形態にあっても共通する。
【0050】
図9〜図16に示すように、本第2実施形態の結束用粘着テープカッター10Aにあっては、一対の支持板12a,12bの上部中央部が矩形に上方に延出形成され、この延出部12aA,12bA間に重合部形成手段60をなす側縁折り返し重合機構80が設けられている。ここで、支持板12bの延出部12bAはヒンジ124によって側方に開閉可能となっており、その上端部はL字状に屈曲されて天板部125が形成されていて、開閉カバーとなっている。そして、この天板部125には支持板12aの延出部12aAに形成された係合孔126にロック片127を係合させて開閉カバー12bAを係脱自在に係止するロック手段128が設けられている。127aは天板部125に突出されて設けられているロック片127の操作ノブである。
【0051】
そして、上記側縁折り返し重合機構80は、粘着テープ2の引き出し通路に36において、接着(粘着)面2b側に配置される接着面側部材と非接着面2a側に配置される非接着面側部材とからなり、これら接着面側部材と非接着面側部材とに押圧接触させつつ両部材間に粘着テープ2を挿通して引き出すことにより、粘着テープ2の長手方向の少なくとも一側に、その側縁部2cを所定幅で粘着面2b側に折り返して非接着部2dとなる重合部を形成するものである。
【0052】
この側縁折り返し重合機構80は、図12〜図16に示すように、引き出される粘着テープ2の長手方向一側部の側縁部2cを粘着面2b側の上方に略90度まで折り曲げる折り曲げ機構部90と、その折り曲げられた側縁部2cを更に略180度まで折り返して粘着面2b同士を対面させる折り返し機構部100、およびその対面した粘着面2b同士を重合させて貼り合わせる貼り合わせ手段110とからなる。
【0053】
折り曲げ機構部90は、位置決め手段としての位置決めローラー91と折り曲げ手段としての折り曲げローラー92、及び折り曲げガイド片94とにより構成されている。位置決めローラー91は、テープ支持部16と上記折り曲げローラー92との間に設けられて、粘着テープ巻付体4から引き出される粘着テープ2の折り曲げローラー92への供給位置を位置決めするものであり、テーパー状のローラー本体91aと、このローラー本体91aの端部に設けられたフランジ91bとを有しており、両支持板12a,12bに回転自在に軸支されて取り付けられている。ローラー本体91には粘着テープ巻付体4から引き出された粘着テープ2の非接着面2aが押圧接触するようになっており、フランジ91bには粘着テープ2の一方の側端が接するようになっている。そして、粘着テープ巻付体4から引き出された粘着テープ2を折り曲げローラー92に向けて、その高さ位置と幅方向位置とを位置決めして案内するようになっている。
【0054】
折り曲げローラー92は折り返し機構部100と位置決めローラー91との間に位置して、開閉カバー12bAに回転自在に軸支されて取り付けられている。折り曲げローラー92の一方の端部92aは引き出し通路36を挿通される粘着テープ2の粘着面2b上に位置しており、当該粘着テープ2の一側部に所定の折り曲げ幅を残して粘着面側に押圧接触する。つまり、図14に例示するように、この折り曲げローラー92の外周面92bは、粘着テープ巻付体4から引き出される粘着テープ2の粘着面2bに対して、その全幅に亘っては接触されずに所定範囲部分にだけ接し、折り曲げ予定幅とされた側縁部2cの粘着面2bには接しないようになっている。また、この外周面92bには多数の溝部が形成されており、粘着面2bとの接触面積を減少させて粘着テープ2と接着されるのを防止するようになっている。そして、位置決めローラー91によって案内される粘着テープ2の一側部をその端面92a部分で折り曲げて、この折り曲げ状態で折り返し機構部100方向へ案内するようになっている。なお、本実施の形態においては、折り曲げローラー92は円筒状に形成されているがこれに限らず、粘着テープ2の粘着面2bの所定の位置に接する薄い外周面を有する円盤形のものとしてもよい。
【0055】
また。折り曲げローラー92の端面92aに対向配置されて、当該折り曲げローラ92に接触していない粘着テープ2の側縁部2cを所定の折り曲げ幅で粘着面2b側に折り曲げるべく、当該折り曲げ幅部分の側縁部2cの非粘着面2b側に押圧接触して、当該側縁部2cを折り曲げローラー92の端面92aとの間に挟んで所定幅で粘着面2b側に折り曲げる、非接着面側部材としての折り曲げガイド片94が支持板12bに設けられている。ここで、当該折り曲げガイド片94は折り曲げローラー92の端面外周縁よりも更に折り返し機構20側を指向してローラー92の径方向外方に延びており、その延出端部には略90度に折り曲げられた粘着テープ2の側縁部2cの非粘着面2bに当接して、当該側縁部2cの折り曲げ角度θを略120度に、つまり粘着面側で略60度の鋭角に狭めるように案内するガイド突起95が三角形状に突出形成されて設けられている。
【0056】
折り返し手段としての折り返し機構部100は、図15と図16とに示すように折り曲げられた粘着テープ2の側縁部2cの非粘着面2b側に押圧接触して、当該側縁部2cを略180度まで折り返すためのガイド部を有した折り返しガイド片でなる。本実施形態にあっては、この折り返しガイド片は、図15に示すように前記粘着テープ2の側縁部2cの折り曲げ角度θを略135度(粘着面同士の角度で略45度の鋭角)まで案内して狭める第1のガイド部としての傾斜ブロック101と、この傾斜ブロック101に隣接配置されて上記折り曲げ角度を略180度まで案内して折り返す、第2のガイド部としての切欠ブロック102とから構成されており、本実施形態では両ブロック101,102は樹脂で一体形成されて粘着テープ2上方の接着面2a側に配置されて、開閉カバー12bAに取り付けられている。
【0057】
即ち、傾斜ブロック101は、引き出し通路36における粘着テープ2の粘着面2bに対して鋭角となる傾斜角(≒45度)を有する傾斜面101aを備え、切欠ブロック102はくさび形に切欠形成された傾斜面102aを備えており、かつ当該切り欠きブロック102の下方には、粘着テープの下側の接着面2a側に当接して当該切り欠きブロック102に粘着テープ2を押圧接触させる押圧ローラ103が両端を一対の支持板12a,12bに軸支されて設けられている。
【0058】
貼り合わせ手段110は、図12に示すように、側縁部2cが折り返された粘着テープ2の対向する粘着面同士を重合させて貼り合わせるものであって、当該側縁部2cが折り返された粘着テープ2の接着面側と非接着面側とに配設される少なくとも上下一対の押圧部材からなり、本第2実施形態では、当該押圧部材は一対の支持板12a,12bに軸支されて粘着テープ2の下側にその挿通方向の前後に配されて並設された2つの下側ガイドローラー111,112と、これら下側ガイドローラ111,112の間に位置されて粘着テープの上側に設けられる上側ガイドローラ113との3つから構成されており、上側ガイドローラ113は開閉カバー12bAに回転自在に軸支されて設けられている。そして、これらの下側ガイドローラー111,112と上側ガイドローラ113とは側縁部2cが折り返された該粘着テープ2にその両面から押圧接触する。また、上側ガイドローラー113の外周面42aにはその略中央部に、開閉カバー12bAを閉じる時に、粘着テープ2の側縁エッヂ部を係止して、側縁部2cの折り曲げを案内する係止溝113aが形成されている。
【0059】
開閉カバーとしての開閉カバー12bAは、引き出し通路36に挿通される粘着テープ2に対して、当該開閉カバー12bAに取り付けられた接着面側部材を押圧接触させる閉位置と押圧接触させない開位置とに切り替えて両位置間を移動して開閉可能に設けられるとともに、開位置では接着面側部材を非接着面側部材から離間させて粘着テープ2の引き出し通路36をその全長に亘って開放するようになっている。また、開閉カバー12bAは、粘着テープ2の挿通方向に対して側方に回動して開閉移動されるようになっている。
【0060】
即ち、本実施形態では、図10と図11とに示すように、開閉カバー12bAは下端部が支持板12bの上端部にヒンジ124を介して回動自在に取り付けられており、当該開閉カバー12bAを側方に開くことによって、この開閉カバー12bAに支持された折り曲げローラー92、傾斜ブロック101、切欠ブロック102、上側ガイドローラ113等の接着面側部材が、位置決めローラー91,折り曲げガイド片94,押圧ローラ103,および下側ガイドローラー111,112等の非接着面側部材に対して回動して離れるようになっている。つまり、開閉カバー5を開くことにより、傾斜ブロック101、切欠ブロック102,折り曲げローラー92,上側ガイドローラ113は粘着テープ2から離れて、当該粘着テープ2の引き出し通路36が全長に亘って開放されるようになっている。
【0061】
そして、上記のように構成された側縁折り返し重合機構80に粘着テープ2をセットするあたっては、テープ巻付体4から引き出した粘着テープ2を非接着面側部材上に浮かして張った状態で支持しながら、開閉カバー12bAを閉じていき、当該開閉カバー12bAに取り付けられた傾斜ブロック101の先端を粘着テープ2の側縁部2c下面に挿入するとともに、側縁部2cのエッヂを上側ガイドローラ113の係止溝113aに引っ掛けて係止し、この状態で開閉カバーをゆっくりと閉じていく。これにより、係止溝113aにエッヂが係止された粘着テープ2の側縁部2cは粘着面側に折り返されて粘着面同士が重合された状態になる。このとき重合部の幅には予定幅よりも大小する誤差が生じてしまうが、位置決めローラー91から貼り合わせ手段110の出口までの距離分以上に粘着テープ2を引き出せば、側縁折り返し重合機構80の折り曲げローラー92、折り曲げガイド片94、傾斜ブロック101、切欠ブロック102、ガイドローラー111,112,113等が機能して、折り曲げ幅を予定幅に自動調節しつつ、側縁部2cを徐々に滑らかに折り曲げながら連続的に重合圧着させて、皺のない美麗な折り曲げ重合状態の非接着部2dを有した粘着テープ2が繰り出されてくる。
【0062】
即ち、 傾斜ブロック101の傾斜面21aには粘着テープ2の一方の側端つまり側部における非接着面2aが接するようになっており、粘着テープ2の一方の側端は粘着面2bを内側として鋭角に折り曲げられることになる。
【0063】
また、切欠ブロック102においては、粘着テープ2は、傾斜ブロック101により折り曲げられた状態で導入され、傾斜面102aで徐々にその折り曲げ度合いを増し、対向する粘着面2b同士がほぼ平行となるまで折り曲げられる。つまり、粘着テープ2の一方の側端には粘着面2bを内側とした重合部が連続的に形成されることになる。
【0064】
また、折り返し機構部100により形成される重合部の寸法は、折り曲げローラー92により所定の寸法に規制されるようになっている。すなわち、図14に示すように、折り曲げローラー92はその端部92aが粘着テープ2の粘着面2b上に位置するようになっているため、重合部はこの端部92aを越えて折り曲がることが規制されてその寸法が一定に保たれるようになっている。
【0065】
また、この折り曲げローラー92により規制される重合部の寸法は、粘着テープ2と折り曲げローラー92との幅方向の位置関係により変化することになる。そのため、このテープカッター10Aでは、折り曲げローラー92に粘着テープ2を案内する位置決めローラー91により、粘着テープ2の幅方向の位置を規制させるようにしている。つまり、位置決めローラー91のフランジ91bと接する粘着テープ2の側端は、重合部が形成される際に生じる張力によりその重合部形成側に向かって、つまり図14中の下方に向かって移動しようとするが、粘着テープ2の側端はこの位置決めローラー91のフランジ91bに接触することにより移動が制限されているため、粘着テープ2の幅方向の位置は常に一定に保たれることになる。
【0066】
折り返し機構部100により重合部が形成された粘着テープ2は、図12に示すように、下側ガイドローラー111,112と上側ガイドローラー113との間を挿通される。このとき、粘着テープ2が各ガイドローラー111,112,113に押圧接触して与えらる張力により、その重合部の対向する粘着面2b同士が互いに押し付けられて、粘着面2bの一方の側端つまり側部に側縁部2cが折り返されて重合された非接着部2dが形成されることになる。
【0067】
このような一連の行程は、粘着テープ巻付体4から順次粘着テープ2を引き出すことにより連続的に行われることになる。
【0068】
そして、この一側に非接着部2dが重合形成された粘着テープ2を引き出し通路36の狭幅部36aを通過させてその先端部を被結束部材Wの挿通路34上に導き、当該粘着テープ2の上方から挿通路34内に被結束部Wを挿入挿通させれば、前述の第1実施形態で説明した図6の(1)の状態になって粘着テープ2のセットが完了することになる。
【0069】
このように、このテープカッター10Aを用いることにより、粘着テープ2の粘着面2bの一方の側端に剥離時に摘み部として機能する非接着部分2dを、ワカメ状のような皺を発生させることなく美麗に形成して、被結束物Wの結束部位に安定的に、かつ確実に周回させて結束することができ、爾後の粘着テープの剥離も容易に行えるようになる。
【0070】
【発明の効果】
以上の実施形態で詳細に説明したように、本発明に係る結束用粘着テープカッターによれば、テープ巻付体から粘着面を上側にして引き出される粘着テープの長手方向側部に非接着の折り返し重合部を連続形成して、当該粘着テープを被結束物の結束部位に安定的に確実に周回結束することができ、爾後の粘着テープの剥離が容易に行えるようになる。
特に、被結束部材が回転係合部材を押し回して下方部に至って、その係合突起から離脱するともに止着部材を側方に押し込んで更に下方に進んで行き、被結束部材Wが止着部材の下方に抜けたときに、止着部材の圧接用付勢手段の弾発力が弱いと、粘着テープの張力によって止着部材の下端部が側方に押圧された状態になり、このため止着部材の戻りが不安定となってしまい、結果として被結束物を結束した粘着テープの切断レバーによる切断長が一定しなくなってしまうという問題を生じる一方、圧接用付勢手段の弾発力が強すぎると、回転係合部材に対する摩擦ブレーキ力が大きくなって被結束部材による回転係合部材の押し回しに大きな力が必要になるが、本発明の結束用粘着テープカッターであれば、止着部材の圧接用付勢手段が、当該止着部材をその揺動範囲の全域に亘って付勢する弾性係数の低い低弾発力の第1スプリングと、当該止着部材が所定揺動量を超えてから弾発力を発生させて機能する弾性係数の高い高弾発力の第2スプリングとからなっているので、止着部材が所定量揺動量に達したときに当該止着部材に対する付勢力を増大させてテープ切断長を安定化させることができるとともに、被結束部材による回転係合部材の押し回しが小さい力で済むようになり、操作力の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結束用粘着テープカッターの第1実施形態の外観を示す正面図である。
【図2】図1のテープカッターの平面図である。
【図3】図1における左側面図である。
【図4】図1における手前の支持板を外してその内部を示す図である。
【図5】図4中の要部を拡大して示す図である。
【図6】図1〜図5に示すテープカッターによる結束操作の過程を段階的に説明する図である。
【図7】同上、図1〜図5に示すテープカッターによる結束操作の過程を段階的に説明する図である。
【図8】同上、図1〜図5に示すテープカッターによる結束操作の過程を段階的に説明する図である。
【図9】本発明に係る結束用粘着テープカッターの第2実施形態の外観を示す正面図である。
【図10】図9のテープカッターの平面図である。
【図11】図9における左側面図である。
【図12】図9における手前の支持板を外してその内部を示す図である。
【図13】図12中の上部に設けられた重合部形成手段をなす側縁折り返し重合機構を示す斜視図である。
【図14】上記側縁折り返し重合機構の折り曲げ機構部を示す平面図である。
【図15】上記側縁折り返し重合機構の折り返し機構部における傾斜ガイド部分を示す縦断面図である。
【図16】上記側縁折り返し重合機構の折り返し機構部における切欠ガイド部分を示す縦断面図である。
【符号の説明】
W 被結束物
2 粘着テープ
2a 粘着テープの非粘着面(非接着面)
2b 粘着テープの粘着面(接着面)
2c 粘着テープの側縁部(折込側)
2d 粘着テープの非接着部(重合部)
4 テープ巻付体
10,10A 結束用粘着テープカッター
12 支持板 12bA 開閉カバー
16 テープ支持部
32 溝部 32a 挿入口
33 ガイド部材 34 挿通路
36 引き出し通路 36a 狭幅部
40 回転係合部材 40a 係合突起
42 止着部材 42a 摺動面(止着部)
44 圧接用付勢手段 45 板バネ
46 第1スプリング 48 第2スプリング
50 テープ切断レバー
52 復帰用付勢手段(引っ張りコイルスプリング)
54 カッター刃 60 重合部形成手段
62 幅規制部材 92 折り曲げローラー
94 折り曲げガイド片 95 ガイド突起
100 折り返し機構部(折り返しガイド片)
101 第1のガイド部
102 第2のガイド部
110 貼り合わせ手段
111,112 下側ローラー
113 上側ローラー

Claims (10)

  1. 所定間隔を隔てて対向配置された一対の支持板と、
    該支持板間に設けられて、片面が粘着面のテープをロール状に巻いてなる粘着テープ巻付体を回転自在に支持するテープ支持部と、
    該一対の支持板に設けられた溝部によって形成され、被結束物の結束部位を上端部の挿入口から下方に向けて挿通するための挿通路と、
    該テープ支持部に支持されたテープ巻付体から該粘着面を上側にして引き出される粘着テープの先端を該挿通路に案内する引き出し通路と、
    所定間隔で放射状に突出する多数の係合突起を有して該一対の支持板間に回転自在に軸支されるとともに、一側部の該係合突起が該挿通路内に臨まされて該引き出し通路の下方に設けられ、該挿通路内に挿入される被結束物に該係合突起が係合して回転される回転係合部材と、
    該回転係合部材の側方に位置されて該一対の支持板間に上部が揺動自在に軸支されて設けられるとともに、該回転係合体の係合突起先端が当接して摺動する湾曲した摺動面を有し、該摺動面が粘着テープの粘着面を所定の長さに亘って貼着係止するための止着部とされた止着部材と、
    該止着部材の摺動面を該回転係合部材の係合突起先端に圧接させるべく付勢する圧接用付勢手段と、
    該一対の支持板間に中央部が揺動自在に軸支されて該止着部材よりも下方に設けられるとともに、下端の力点側が該挿通路内に常時臨むように復帰用付勢手段によって付勢され、該力点側が該挿通路内に挿通される被結束物に係合して揺動されることにより上端部に取り付けられたカッター刃が該止着部材直下の挿通路内に出没して粘着テープを切断するテープ切断レバーとを備え、
    該引き出し通路には、該粘着テープの長手方向の少なくとも一側に、その側縁を所定幅で粘着面側に折り返して非接着の摘み部となる重合部を形成する重合部形成手段が設けられ
    該止着部材の圧接用付勢手段が、該止着部材をその揺動範囲の全域で付勢する低弾発力の第1スプリングと、該止着部材が所定揺動量を超えてから機能する高弾発力の第2スプリングとからなり、該テープ切断レバーが該被結束物の挿通路を挟んで該止着部材と反対側に配置されている、
    ことを特徴とする結束用粘着テープカッター。
  2. 前記止着部材の摺動面が、前記重合部が形成された粘着テープに残存する貼着面のみに対面するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の結束用粘着テープカッター。
  3. 前記止着部材の上部に一端が固定され、他端が該止着部材の前記摺動面の上側部分に延びて前記回転係合部材の係合突起先端に圧着し、該係合突起先端との間で粘着テープを挟持する板バネが設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の結束用粘着テープカッター。
  4. 前記重合部形成手段が、テープ巻付体から引き出されて前記引き出し通路に挿通される該粘着テープの側縁を所定幅で上方に折り返して重合上させるべく該引き出し通路幅を粘着テープ幅よりも狭幅に幅規制する幅規制部材でなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の結束用粘着テープカッター。
  5. 前記引き出し通路における前記幅規制部材の配設位置よりも後方のテープ支持部寄りに位置させて、該幅規制部材によって形成される狭幅部内に導かれる粘着テープを上側から挿入案内するガイド部材を設けたことを特徴とする請求項に記載の結束用粘着テープカッター。
  6. 前記幅規制部材の上部後方側の粘着テープ導入部に、狭幅部の幅を徐々に狭くするテーパー面が設けられていることを特徴とする請求項またはのいずれかに記載の結束用粘着テープカッター。
  7. 前記重合部形成手段は、前記粘着テープの接着面側に配置される接着面側部材と非接着面側に配置される非接着面側部材とからなり、これら接着面側部材と非接着面側部材とに押圧接触させつつ該両部材間に該粘着テープを挿通して引き出すことにより、該粘着テープの長手方向の少なくとも一側に、その側縁を所定幅で粘着面側に折り返して非接着部となる重合部を形成するものであって、
    該粘着テープの側縁部に所定の折り曲げ幅を残して該粘着面側に接触する接着面側部材としての折り曲げローラーと、
    該折り曲げローラーの端面に対向配置されて、該折り曲げローラに接触していない該粘着テープ側縁の前記所定の折り曲げ幅部分の非粘着面側に押圧接触して該側縁を該折り曲げローラーの端面との間に挟んで該所定幅で粘着面側に折り曲げる前記非接着面側部材としての折り曲げガイド片と、
    該折り曲げられた粘着テープ側縁の非粘着面側に押圧接触して該側縁を鋭角に折り返すガイド部を有して、該粘着テープの接着面側に配置された前記接着面側部材としての折り返しガイド片と、
    該側縁が折り返された該粘着テープの非接着面に押圧接触して、該側縁が折り返された粘着テープの対向する粘着面同士を重合させて貼り合わせる前記非接着面側部材としての貼り合わせ手段とからなり、
    該接着面側部材は開閉自在な開閉カバーにて支持され、
    該開閉カバーは、挿通される該粘着テープに対して該接着面側部材を押圧接触させる閉位置と押圧接触させない開位置との間を開閉移動可能に設けられるとともに、該開位置では該接着面側部材を該非接着面側部材から離間させて該粘着テープの挿通路を開放することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の結束用粘着テープカッター。
  8. 前記折り返しガイド片が、前記粘着テープの側縁の折り曲げ角度を略135度まで案内する第1のガイド部と、略180度まで折り返す第2のガイド部とを有することを特徴とする請求項に記載の粘着テープカッター。
  9. 前記折り曲げガイド片に、前記折り曲げられた粘着テープ側縁の非粘着面に当接して該側縁の折れ曲がり角度を略120度に案内するガイド突起を突出形成したことを特徴とする請求項またはのいずれかに記載の結束用粘着テープカッター。
  10. 前記開閉カバーが、前記粘着テープの挿通方向に対して側方に回動して開閉移動されることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の結束用粘着テープカッター。
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