JP4181309B2 - 仮設用パネル - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は仮設用パネル、詳しくは主に商品展示場、見本市、各種イベント会場などにおいてブースなどを仮設する際に間仕切り用として用いると共に、平台にもすることができるパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
商品展示場、見本市、各種イベント会場においては、ブースの間仕切り用や資料掲示用、見本の載置用などの為に、大量の仮設用パネルや平台が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の間仕切り用のパネルは、ベニア板を組合せて構成し、その表面を塗装あるいは経師しただけのものであり、再使用を前提としては作られておらず、会場での使用後は、そのまま廃棄されることが多かった。しかし、使い捨ては結果的には不経済であり、コスト高となることは避けられなかった。
【0004】
叉、規模の大きな見本市などでは、会期終了後に大量の使用済みの間仕切り用のパネルが廃棄物として発生し、その処理も大きな問題であった。特に、この間仕切り用のパネルは比較的丈夫な木製品であるので、細かく破砕するのがむずかしく、そのままでは嵩張り、処理場への運搬だけでも大変な労力を要していた。叉、近年、ゴミ処理が社会問題化しており、ゴミの発生を可能な限り減らす努力が進められており、展示会や見本市において大量に使用される間仕切り用のパネルについても、何らかの対策が求められていた。更に、木材資源の有効利用の観点からも、一回限りの使用で廃棄してしまう従来の間仕切り用のパネルは、決して好ましいものではなかった。
【0005】
この為、本件出願人は特願平11−274377号として再使用可能な仮設用間仕切りパネルを提案した。この仮設用間仕切りパネルは何枚も簡単に接続でき、設置、撤去も容易で何回でも再利用が可能というすぐれた特徴を有し、実用的価値も高いものであった。
【0006】
しかしながら、この仮設用間仕切りパネルにおいては、連結作業に若干の慣れを要し、複数のパネル本体を接続する場合、蛇行させずに一直線上に正確に配置するには手間がかかるという問題があった。叉、配置場所によっては、パネル本体同士の接続固定が不安定になる場合もあった。これは、フック部材あるいはループ部材が植設されている面ファスナーには、本質的に厚さ方向への弾性があり、この面ファスナーによる接合の場合、面ファスナーの厚さ方向への多少の遊びが生じることは本質的に避けられなかったからである。叉、平台として用いることは特に考慮されておらず、そのままでは腰布の吊支等に難があり、平台には転用しにくかった。
【0007】
この発明は、既に提案ずみの上記仮設用間仕切りパネルに改良を加えたものであり、蛇行させずに一直線上に正確に配置する為に特別な作業を行う必要もなく、極めて簡単に設置作業を実施でき、パネル本体同士の接続も確実強固であると共に、手軽に平台に転用できる便利な仮設用パネルを提案せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
一定の間隔を保って平行に位置せしめられた矩形をした一対の薄板の上縁、下縁及び両側縁間に、中央に凹溝が形成され、前記凹溝の底面よりわずかに上方の内壁面から内側に向って一対の内側張り出し片が対向して形成されていると共に、該凹溝の底面に面ファスナーが貼付されている略凹型断面をなした長尺状の金属型材が取付けられてなる中空のパネル本体同士を、前記凹溝の横幅よりわずかに小さい横幅と、凹溝の深さの2倍よりわずかに小さな縦幅とを有し、側面に面ファスナーを貼付してなる角柱状の接続部材によって着脱自在に連結することにより、上記課題を解決せんとするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明に係る仮設用パネルの一実施形態の全体の斜視図、図2はその構成要素である接続部材10の部分拡大斜視図、図3は複数のパネル本体1,1を接続部材10によって接続した状態の斜視図、図4は図3におけるA部分の拡大平面図である。
【0010】
図中1はパネル本体であり、一対の矩形をした薄板2,2が平行に位置せしめられ、その上縁、下縁及び両側縁間には長尺状の金属型材3が取付けられている。
【0011】
金属型材3は図4に示す様に、その長手方向中央に凹溝4が形成された略凹形断面形状を有し、その上縁両側には外側に直角に張り出した外側張り出し片5,5が、凹溝4の底面6よりわずかに上方には内壁面7から内側張り出し片8,8がそれぞれ一体的に設けられている。
【0012】
そして、このパネル本体1の両側端面の金属型材5の凹溝4の底面には面ファスナー9が貼付されている。面ファスナー9とはベルクロファスナー(商品名)の様にフック植設テープとループ植設テープとの係合によってファスニング作用を行うものである。なお、パネル本体1の表裏面には塗装が施されている。
【0013】
叉、この実施の形態においては、パネル本体1は横幅が900mm、高さが2100mmとなっているが、この寸法に限るものでないことはもちろんである。
【0014】
一方、図中10はこのパネル本体1同士を接続する接続部材であり、四角柱状をなしたアルミ製型材などからなり、前記パネル本体1の凹溝4の横幅よりわずかに小さな横幅W、凹溝の深さの2倍よりわずかに小さい縦幅Dを有している。そして、パネル本体1の凹溝4に当接される側の側面には面ファスナー9が貼付されている。
【0015】
この実施の形態におけるパネル本体1と接続部材10は上述の通りの構成を有するものであり、パネル本体1を接続する場合は、図3及び図4に示す様に接続部材10をパネル本体1の凹溝4に嵌め込み、両者の面ファスナー9,9を係合させて、パネル本体1の一方の側面端に接続部材10を固定する。
【0016】
この状態において、接続部材10は幅方向において半分が金属型材5の端面から露出しており、この露出した部分にもう一方のパネル本体1の凹溝4を嵌め込み、面ファスナー9,9同士の係合により、複数のパネル本体1,1の結合を行う。
【0017】
この様にして、順次パネル本体1の連結を行うのであるが、接続部材10は金属型材3の凹溝4の内側張り出し片8にその端面が当接する位置まで深く挿入され、露出部分も十分確保されると共に、この内側張り出し片8との当接によってその相対位置が正確に規制されるので、面ファスナー9の持つ厚さ方向への弾性に影響されることなく、方向性が十分に保持され、パネル本体1,1同士の接続の際に曲りあるいは傾きが生ずるおそれがない。
【0018】
なお、面ファスナー9による接着で、パネル本体1,1同士は十分強固に接続固定されるが、図5に示す様に略コ字形断面をした接続金具11を別途用意し、図6及び図7に示す様に金属型材3の内側張り出し片8と底面6との間のすきまにこの接続金具11の脚部12,12をそれぞれ挿入する様にすれば、パネル本体1同士の結合はより一層確実になる。なお、図6はパネル本体1と接続部材10との連結箇所を上方から見た平面図、図7は図6における矢視B−B線縦断面図である。
【0019】
叉、図8に示す様にこの接続金具11に支柱13を植設すれば、この支柱13の先端を設置場所の天井などに突き当てることにより、パネル本体1の支持をより強固にすることもできる。
【0020】
更に、図10及び図11に示す様に、別途用意した平台脚16上にパネル本体1を平置きし、その凹溝4にL形断面を有するまわし縁17の水平突出部18を面ファスナー9により挿入固定すれば、仮設用の平台を簡単に構成することが出来る。叉、図11に示す様にまわし縁17の側面には、腰布19が面ファスナー9により着脱自在に吊支できる様になっている。図12は腰布19を吊支した状態の平台全体の斜視図である。
【0021】
一方、図9はコーナー用接続部材14を用いてパネル本体1を直角に接続する場合を示したものであり、このコーナー用接続部材14は略L型断面形状をなしており、金属型材3の凹溝4に挿入される90°変位した端面15,15に面ファスナー9が貼付されており、パネル本体1の凹溝4の面ファスナー9と接着することにより、パネル本体1同士を90°変位させて連結することができる。
【0022】
【発明の効果】
この発明の仮設用パネルは上述の通り、略凹型断面をなした長尺状の金属型材を用い、しかもその凹溝の底面よりわずかに上方の内壁面に内側張り出し片を形成しているので、金属型材と接続部材との相対位置関係を正確に規制することが出来、接続部材によってパネル本体を連結する際に、それらを蛇行させずに一直線上にきれいに結合整列させることができる効果を有する。叉、結合作業も容易で、パネル本体同士の結合も強固である。更に、凹溝にまわし縁を取付けることにより簡単に平台とすることもでき、汎用性、応用性にもすぐれている。
【0023】
しかも、この接続部材の長手方向端面に支柱を植設してこれを支持用の基部として用いることなども可能であり、あらゆる設置場所の条件に応じて手軽に間仕切りや平台などを仮設できる効果も有し、極めて実用的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る仮設用間仕切りパネルの一実施形態の全体の斜視図。
【図2】 その構成要素である接続部材10の部分拡大斜視図。
【図3】 複数のパネル本体1を接続部材10によって接続した状態を示した斜視図。
【図4】 図3におけるA部分を上方から見た拡大平面図。
【図5】 パネル本体1,1とこれらの結合に用いる接続金具11の斜視図。
【図6】 パネル本体1と接続部材10との連結箇所を上方から見た平面図。
【図7】 図6における矢視B−B線断面図。
【図8】 接続金具11に支柱を植設した状態の斜視図。
【図9】 コーナー用接続金具14を用いてパネル本体1,1を直角に接続した状態を示した斜視図。
【図10】 パネル本体1を用いて平台を構成した実施形態の斜視図。
【図11】 その要部の拡大断面図。
【図12】 図10に示す実施形態に腰布を吊支した状態の斜視図。
【符号の説明】
1 パネル本体
2 薄板
3 金属型材
4 凹溝
5 外側張り出し片
6 底面
7 内壁面
8 内側張り出し片
9 面ファスナー
10 接続部材
11 接続金具
12 脚部
13 支柱
14 コーナー用接続部材
15 端面
16 平台脚
17 まわし縁
18 水平突出部
19 腰布
Claims (5)
- 一定の間隔を保って平行に位置せしめられた矩形をした一対の薄板の上縁、下縁及び両側縁間に、中央に凹溝が形成され、前記凹溝の底面よりわずかに上方の内壁面から内側に向って一対の内側張り出し片が対向して形成されていると共に、該凹溝の底面に面ファスナーが貼付されている略凹型断面をなした長尺状の金属型材が取付けられてなる中空のパネル本体同士を、前記凹溝の横幅よりわずかに小さい横幅と、凹溝の深さの2倍よりわずかに小さな縦幅とを有し、側面に面ファスナーを貼付してなる角柱状の接続部材によって着脱自在に連結する様にしたことを特徴とする仮設用パネル。
- 接続部材が四角柱状をなしていることを特徴とする請求項1記載の仮設用パネル。
- 接続部材が略L字形断面形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の仮設用パネル。
- 一定の間隔を保って平行に位置せしめられた矩形をした一対の薄板の上縁、下縁及び両側縁間に、中央に凹溝が形成され、前記凹溝の底面に面ファスナーが貼付されている略凹型断面をなした長尺状の金属型材が取付けられてなる中空のパネル本体の前記凹溝内に、L形断面を有するまわし縁の水平突出部を挿入固定し、平台脚上に平置きして平台とすることが出来ることを特徴とする仮設用パネル。
- まわし縁に腰布を吊支できる様になっていることを特徴とする請求項4記載の仮設用パネル。
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