JP4179235B2 - 熱交換器 - Google Patents

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本発明は、熱交換器に関するものであり、給湯水と燃焼ガスとの間で熱交換を行う給湯器用熱交換器に適用して好適である。
従来の熱交換器として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。即ち、この熱交換器は、給湯器に使用されるものであって、複数積層されるチューブの間にフィンが介在されており、チューブ内を流通する給湯水と、フィンの配置される領域を上方から下方に向かって流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行うものとしている。
ここでは、チューブの表面に突起部を設け、この突起部が燃焼ガスの流通方向に隙間δを持って離散的に並ぶようにしている。具体的には、例えばフィンをオフセットフィンとし、上記突起部を千鳥配置されるセグメントで形成するようにしている。
これにより、熱交換時に燃焼ガスから生成される凝縮水の膜が、隙間δによって細かく分断されるので、セグメントに付着した凝縮水の膜厚が大きくなるのを防止して、凝縮水による熱抵抗の増大を抑制するようにしている。
特開2002−115916号公報
しかしながら、分断された凝縮水は、結局のところ重力によってチューブ(フィン)表面の上方から下方に落下(剥離)していくので、チューブの下方側においては、凝縮水の膜張りによる目詰まり、ひいては熱抵抗の増大等の影響を受けやすいという問題を残していた。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、チューブの下方側において熱交換時に生成される凝縮水による影響を受けにくい熱交換器を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、断面扁平状で、長手方向が略水平と成る内部流路(114)と、
内部流路(114)にそれぞれ連通すると共に、水平方向の一方の端部側で上下方向に配置され、外方に膨出する入口タンク部(110b)および出口タンク部(110c)とを有するチューブ(110)が、入口タンク部(110b)同士、出口タンク部(110c)同士で連通するように水平方向に複数積層されて、
複数のチューブ(110)間に形成される外部流路(110d)を水蒸気を含む高温の気体が流れ、チューブ(110)の内部流路(114)内に高温の気体より低温となる低温の流体を流通させて、高温の気体から顕熱のみならず凝縮潜熱をも回収して低温の流体を加熱する熱交換器であって、
チューブ(110)の外部流路(110d)を成す壁面(110e)には、略水平方向に延びて各タンク部(110b、110c)間に開口する溝部(111b)が形成されると共に、
溝部(111b)によって、内部流路(114)は、上側流路(114b)と下側流路(114a)とに分割されており、
溝部(111b)は、各タンク部(110b、110c)側に向けて開いたV字状を成しており、V字状の下側縁は、各タンク部(110b、110c)のうち、下側となるタンク部(110b)側に向けて下側に傾斜するように形成されたことを特徴としている。
熱交換時において高温の気体から生成される凝縮水が主にチューブ(110)の壁面(110e)に沿って流下していくが、本発明ではチューブ(110)の上側から流下する凝縮水を溝部(111b)に流入させ、更に溝部(111b)の傾斜によって各タンク部(110b、110c)間を通り、チューブ(110)の一方の端部側から排出させることができるので、チューブ(110)の下側において、凝縮水による目詰まりの影響を低減することができる。
請求項2に記載の発明では、チューブ(110)は、対向接合される一対のチューブプレート(111、112)から成り、溝部(111b)は、各チューブプレート(111、112)成形時のプレス加工によって、同時に形成される凹状部(111b)であることを特徴としている。
これにより、チューブプレート(111、112)による積層式の熱交換器(100)とする時に、工数を増やす事無く、且つ、チューブ(110)の板厚を減少させること無く、溝部(111b)を形成することができる。
請求項3に記載の発明では、内部流路(114)には、インナーフィン(120)が挿入されており、チューブ(110)の下端部は、V字状の下側縁と略平行と成るように形成されたことを特徴としている。
これにより、内部流路(114)を長方形とすることができるので、インナーフィン(120)の外形状をこれに合わせたものとすることができる。よって、インナーフィン(120)の加工が容易となり、また、組付け時の方向規制を行う必要が無く、組付け性を向上できる。
請求項4に記載の発明では、断面扁平状で、長手方向が略水平と成る内部流路(114)が形成されたチューブ(110)が、水平方向に複数積層されて、
複数のチューブ(110)間に形成される外部流路(110d)を水蒸気を含む高温の気体が流れ、チューブ(110)の内部流路(114)内に高温の気体より低温となる低温の流体を流通させて、高温の気体から顕熱のみならず凝縮潜熱をも回収して低温の流体を加熱する熱交換器であって、
チューブ(110)の外部流路(110d)を成す壁面(110e)には、略水平方向に延びて、チューブ(110)の水平方向の両端部を貫通する溝部(111b)が形成されると共に、
溝部(111b)によって、内部流路(114)は、上側流路(114b)と下側流路(114a)とに分割されており、
溝部(111b)は、水平方向の両端部のうち、一方の端部側に向けて開いたV字状を成しており、V字状の下側縁は、一方の端部側に向けて下側に傾斜していることを特徴としている。
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、チューブ(110)の上側から流下する凝縮水を溝部(111b)に流入させ、チューブ(110)の水平方向の一方の端部側から効果的に排出させることができるので、チューブ(110)の下側において、凝縮水による目詰まりの影響を低減することができる。
請求項1〜請求項4に記載の発明において、請求項5に記載の発明では、高温の気体は、外部流路(110d)を上方から下方に向かって流れることを特徴としている。
この場合は、熱交換によって高温の気体が上方から下方に向けて温度低下し、チューブ(110)の下側でより凝縮水を生成し易くなるので、本発明を効果的に活用することができる。
本熱交換器は、請求項6に記載の発明のように、高温の気体を燃焼ガスとし、また、低温の流体を給湯水として、この給湯水を加熱する給湯器用の熱交換器(100)に用いて好適である。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図4に示す図面に基づいて説明する。尚、図1はガス給湯器10に装着された状態での給湯器用熱交換器100を示す正面図、図2は図1におけるA方向から見た給湯器用熱交換器100を示す矢視図(平面図)、図3はチューブ110を示す正面図、図4は図3のB−B部を示す断面図である。
本発明の熱交換器は、ガス給湯器10に使用されて燃焼ガス(本発明における水蒸気を含む高温の気体に対応)と給湯水(本発明における低温の流体に対応)との間で熱交換を行う給湯器用熱交換器(以下、熱交換器)100に適用したものである。熱交換器100は、図2に示すように、一対のチューブプレート111、112から成るチューブ110が複数積層され、また各チューブ110の間にアウターフィン130が介在されることで形成される所謂ドロンカップタイプと呼ばれるものである。
因みに、図1に示すように、ガス給湯器10には1次熱交換器10aが設けられている。本熱交換器100は、チューブ110の長手方向が略水平と成る姿勢でケース部材10b内に収容され、1次熱交換器10aの上側に配置され、2次熱交換器として機能する。即ち、バーナ(図示せず)によって発生され、1次熱交換器10aを通過した後の燃焼ガスが、ケース部材10b内に導入され、熱交換器100の上方から下方に向けて供給されるようになっており、また、給湯水は熱交換器100を流通した後に1次熱交換器10aに供給されるようになっている。よって、給湯水は、熱交換器100で予め加熱され、1次熱交換器10aで更に加熱されて、湯として使用されることに成る。熱交換器100を流通した燃焼ガスは、ガス給湯器10の本体部10cの前方もしくは上方に設けられたガス排出口10dから外部へ排出される。
尚、この熱交換器100を構成する各部材(以下で説明)は、ここでは、すべてステンレス系の材料としており、各部材が熱交換器100の形状に組み立てられた後に、一体でろう付けされている。
チューブ110は、図2〜図4に示すように、横長の板材からプレス加工によって全体的に浅く絞られた一対のチューブプレート111、112が最中合わせされ、それぞれの外周部に設けられたフランジ部111aで接合(対向接合)されることで形成されている。両チューブプレート111、112によって、内部には、断面扁平状の内部流路114が形成され、扁平管部110aを成している。
チューブ110の一方の長手方向端部側(図3中の右側)には、扁平管部110aよりも外方に膨出する入口タンク部110bと出口タンク部110cとが形成されている。両タンク部110b、110cは、上下方向に並ぶように(入口タンク部110bが下側に、出口タンク部110cが上側に)配置されている。尚、両タンク部110b、110cの膨出側は、平坦部111dとして形成されており、この平坦部111dには、連通口111cが開口されている。
チューブ110(両チューブプレート111、112)の扁平断面の長辺側となる壁面110eの中央には、内側にへこみ、略水平方向に延びる溝部111bが設けられている。尚、溝部111bは、両チューブプレート111、112自身を成形するプレス加工時に凹状部として同時に形成されるものである。
両チューブプレート111、112の溝部111bは、底部同士が互いに当接して接合されており、仕切り壁113を形成し、内部流路114をチューブ110の他方の長手方向端部側(図3中の左側)で連通するU字状の流路、即ち下側流路114aと上側流路114bとに分割している。
そして、溝部111bは、チューブ110の一方の長手方向端部側(図3中の右側)に延びて、両タンク部110b、110cの間に開口するように繋がっており、下側となる入口タンク部110b側に向けて下側に傾斜するように形成されている。この溝部111b(仕切り部113)によって、入口タンク部110bは、下側流路114aに連通し、出口タンク部110cは、上側流路114bに連通している。
更に、下側流路114aの下端部は、傾斜する溝部111bと略平行と成るように、即ち、下側流路114aの外形が長方形と成るように形成されている。
尚、図1で説明したケース部材10b内において、燃焼ガスが熱交換器100をバイパスしないように、チューブ110の出口タンク部110c側をケース部材10bの上壁に当接させるようにしている。よって、チューブ110の上側流路114bの上端部については、溝部111bと共に、出口タンク部110c側に向けて上側に傾斜させ、外形は長方形となるようにしている。
複数のチューブ110は、図2に示すように、入口タンク部110b同士、出口タンク部110c同士が連ねて積層され、平坦部111d同士が接合される。これにより、両タンク部110b、110cに開口する連通口111cを通じて各チューブ110の両流路114a、114bが相互に連通している。また、チューブ110の扁平管部110a間には、燃焼ガスが流通する外部流路110dが形成されることになる。
チューブ110の内部(下側流路114a、上側流路114b)には、伝熱面積を増大すると共に内部を流通する給湯水に乱流効果を与える断面凹凸状のインナーフィン120(図3、図4)が挿入されている。因みに、このインナーフィン120は、凹凸状断面がオフセットされて並ぶように形成されるいわゆるオフセット型フィンとしている。
また、複数積層されるチューブ110間(外部流路110d)には、図2に示すように、アウターフィン(以下、フィン)130が介在されて、壁面110eに接合されている。このフィン130は、上記インナーフィン120と同様のオフセット型フィンを用いている。
そして、積層方向の一端側に配されるチューブ110には、図1、図2に示すように給湯水用の給湯口140と出湯口150とが、それぞれ入口タンク部110b、出口タンク部110cに接合されている。
次に、上記構成に基づく熱交換器100の作動およびその作用効果について説明する。
給湯水は、熱交換器100の給湯口140から各チューブ110の入口タンク部110bへ流入し、入口タンク部110bから扁平管部110aに形成される下側流路114aおよび上側流路114bを流れて出口タンク部110cへ流入し、出口タンク部110cから出湯口150を通って流出する。
一方、燃焼ガスは、図1、図3、図4に示すように、熱交換器100の上方から下方へ向かって流れ、熱交換器100を通過する際に給湯水との熱交換を行い給湯水を加熱する。この時、燃焼ガス(例えば200℃で熱交換器100に流入)は、熱交換器100の出口側(下側)に向けて露点温度以下(例えば30〜50℃)まで温度低下して凝縮する。即ち、この熱交換器100は、燃焼ガスの顕熱だけでなく、燃焼ガスが凝縮する際に放出される潜熱をも吸収して給湯水を加熱することができる。
ここで、熱交換時において燃焼ガスから生成される凝縮水は、主にチューブ110の壁面110eに沿って流下していくが、本発明では、図3に示すように、チューブ110の上側から流下する凝縮水を溝部111bに流入させ、更に溝部111bの傾斜によって両タンク部110b、110c間を通り、チューブ110の一方の長手方向端部側(図3中の右側)から排出させることができるので、チューブ110の下側において、凝縮水による目詰まりの影響を低減することができる。
また、ドロンカップタイプの熱交換器100として、一対のチューブプレート111、112から成るチューブ110を用いており、プレス加工による各チューブプレート111、112の成形時に溝部111bを凹状部として同時成形するようにしているので、工数を増やす事無く、且つ、チューブ110の板厚を減少させること無く、溝部111bを形成することができる。
また、下側流路114aを溝部111bに合わせて傾斜させるようにして、下側流路114aを長方形となるように形成しているので、インナーフィン120の外形状をこれに合わせたものとすることができる。よって、インナーフィン120の加工が容易となり、また、組付け時の方向規制を行う必要が無く、組付け性を向上できる。
併せて、上側流路114bについては、ケース部材10bとのマッチングより、出口タンク110c側に向けて上側に傾斜させつつも、長方形となるようにしているので、上記下側流路114aと同様に、インナーフィン120の加工を容易とし、組付け性の向上が図れる。
尚、本第1実施形態に対して、下側流路114aの下端部は、インナーフィン120の外形が台形形状にても容易に形成可能であれば、傾斜させないものとしても良い。また、上側流路114bも傾斜させずに(上側流路114bおよび溝部111bの上端部を傾斜させずに)略水平に延びる流路として形成しても良い。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5〜図7に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、チューブ110の仕様を変更したものである。
ここでは、溝部111bをチューブ110の水平方向の両端部に貫通するものとして形成している。この溝部111bによって、チューブ110内の内部流路114は、完全に下側流路114aと上側流路114bとに分割される。
下側流路114aの一方の長手方向端部(図5中の左側)には、入口タンク部110bが設けられ、他方の長手方向端部(図5中の右側)には、第1中間タンク部110fが設けられている。
また、上側流路114bの一方の長手方向端部(図5中の左側)には、出口タンク部110cが設けられ、他方の長手方向端部(図5中の右側)には、第2中間タンク部110gが設けられている。
チューブ110は、各タンク部110b、110c、110f、110gが連通口111cによってそれぞれ連通するように、複数積層されている。積層方向の一端側に配されるチューブ110には、給湯口140と出湯口150とが、それぞれ入口タンク部110b、出口タンク部110cに接合されている。
尚、積層方向の他端側に配されるチューブ110のみ、第1中間タンク部110fから第2中間タンク部110gに連通する連通路110hが設けられている。
本第2実施形態における熱交換器100においては、給湯水は、給湯口140から入口タンク部110bへ流入し、入口タンク部110bから下側流路114aを流れて、第1中間タンク部110fに流入する。そして、第1中間タンク部110fから連通路110hを通って、第2中間タンク部110gに流入し、第2中間タンク部110gから上側流路114bを流れて、出口タンク部110cに流入し、出口タンク部110cから出湯口150を通って流出する。
この間に、燃焼ガスは、熱交換器100の上方から下方へ向かって供給され、熱交換器100を通過する際に給湯水との熱交換を行い給湯水を加熱する。
本第2実施形態においは、上記第1実施形態と同様に、熱交換時に燃焼ガスから生成される凝縮水を溝部111bに流入させ、チューブ110の長手方向端部側から排出させることができるので、チューブ110の下側において、凝縮水による目詰まりの影響を低減することができる。
また、溝部111bをチューブ110の水平方向の両端部に貫通するようにしているので、上記第1実施形態のように、溝部111bを有さずに、凝縮水が壁面110eの上側から下側に流下してしまう領域(図3中の左側)を形成することが無く、チューブ110の下側の全領域において、凝縮水による影響を低減することができる。
尚、本第2実施形態において、溝部111bをチューブ110の水平方向の両端部のうち、少なくとも一方の端部側に向けて下側に傾斜するようにしてやれば(一方の端部側から他方の端部側に向けて傾斜させる、あるいは、中央部から両端部側に向けて下側に傾斜させるようにしてやれば)、溝部111bに流入する凝縮水を効果的にチューブ110の端部側から排出させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図8、図9に示す。第3実施形態は、上記第2実施形態に対して、溝部111bに対応する内部流路114の形状を変更したものである。
上記第2実施形態では(上記第1実施形態も同様)、チューブプレート111、112の溝部111bは、底部同士が互いに当接して接合されていたが、接合されないもの(内部流路114が分割されないもの)としても良い。要するに、溝部111bは、チューブ110の壁面110e(外表面)において、内側にへこむ溝として形成されていれば良い。
これによれば、上記第2実施形態のように、各中間タンク部110f、110gや連通路110hを増設して複雑な流路を形成せずとも、例えば給湯口140および出湯口150をチューブ110の対角上に設けることで、給湯水は溝部111b領域を通過して、流通が可能であり、シンプルな熱交換器100とすることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、チューブ110は、対向接合される一対のチューブプレート111、112から形成されるものとして説明したが、これに限らず、平板材から折り曲げられて形成される成形チューブや、押出し加工による押出しチューブ等としても良い。
また、フィン130は、オフセットタイプのものに限らず、ルーバ付きのコルゲートタイプや、スリットタイプ、ストレートタイプのものに切起こし部が設けられたもの等、種々のフィンが使用可能である。
また、燃焼ガスは、上方から下方に向けて供給されるものに限らず、略水平方向に供給されるものにおいても、チューブ110の下側における凝縮水の影響を低減するものとすることができる。但し、この場合は、使用するフィン130のチューブ110間で接続されるフィン壁部には、ルーバ、スリット、切起こし等の開口部が形成されている必要がある。
また、上記第2、第3実施形態においては、溝部111bは、上下方向に並ぶように複数設けるようにしても良く、チューブ110の下側における凝縮水による影響を更に低減することができる。
また、対象とする熱交換器は、給湯器用熱交換器に限らず、熱交換時に凝縮水が生成されるものであれば、例えば、空調装置用の蒸発器等その他の熱交換器へも広く適用可能である。
第1実施形態における給湯器用熱交換器を示す正面図である。 図1におけるA方向から見た給湯器用熱交換器を示す矢視図(平面図)である。 図1、図2におけるチューブを示す正面図である。 図3のB−B部を示す断面図である。 第2実施形態における給湯器用熱交換器を示す正面図である。 図5のC−C部を示す断面図である。 図5のD−D部を示す断面図である。 第3実施形態における給湯器用熱交換器を示す正面図である。 図8のE−E部を示す断面図である。
符号の説明
100 給湯器用熱交換器(熱交換器)
110 チューブ
110b 入口タンク部
110c 出口タンク部
110d 外部流路
110e 壁面
111 チューブプレート
111b 溝部
112 チューブプレート
114 内部流路

Claims (6)

  1. 断面扁平状で、長手方向が略水平と成る内部流路(114)と、
    前記内部流路(114)にそれぞれ連通すると共に、水平方向の一方の端部側で上下方向に配置され、外方に膨出する入口タンク部(110b)および出口タンク部(110c)とを有するチューブ(110)が、前記入口タンク部(110b)同士、前記出口タンク部(110c)同士で連通するように水平方向に複数積層されて、
    複数の前記チューブ(110)間に形成される外部流路(110d)を水蒸気を含む高温の気体が流れ、前記チューブ(110)の前記内部流路(114)内に前記高温の気体より低温となる低温の流体を流通させて、前記高温の気体から顕熱のみならず凝縮潜熱をも回収して前記低温の流体を加熱する熱交換器であって、
    前記チューブ(110)の前記外部流路(110d)を成す壁面(110e)には、略水平方向に延びて前記各タンク部(110b、110c)間に開口する溝部(111b)が形成されると共に、
    前記溝部(111b)によって、前記内部流路(114)は、上側流路(114b)と下側流路(114a)とに分割されており、
    前記溝部(111b)は、前記各タンク部(110b、110c)側に向けて開いたV字状を成しており、前記V字状の下側縁は、前記各タンク部(110b、110c)のうち、下側となるタンク部(110b)側に向けて下側に傾斜するように形成されたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記チューブ(110)は、対向接合される一対のチューブプレート(111、112)から成り、
    前記溝部(111b)は、前記各チューブプレート(111、112)成形時のプレス加工によって、同時に形成される凹状部(111b)であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記内部流路(114)には、インナーフィン(120)が挿入されており、
    前記チューブ(110)の下端部は、前記V字状の下側縁と略平行と成るように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 断面扁平状で、長手方向が略水平と成る内部流路(114)が形成されたチューブ(110)が、水平方向に複数積層されて、
    複数の前記チューブ(110)間に形成される外部流路(110d)を水蒸気を含む高温の気体が流れ、前記チューブ(110)の前記内部流路(114)内に前記高温の気体より低温となる低温の流体を流通させて、前記高温の気体から顕熱のみならず凝縮潜熱をも回収して前記低温の流体を加熱する熱交換器であって、
    前記チューブ(110)の前記外部流路(110d)を成す壁面(110e)には、略水平方向に延びて、前記チューブ(110)の水平方向の両端部を貫通する溝部(111b)が形成されると共に、
    前記溝部(111b)によって、前記内部流路(114)は、上側流路(114b)と下側流路(114a)とに分割されており、
    前記溝部(111b)は、前記水平方向の両端部のうち、一方の端部側に向けて開いたV字状を成しており、前記V字状の下側縁は、前記一方の端部側に向けて下側に傾斜していることを特徴とする熱交換器。
  5. 前記高温の気体は、前記外部流路(110d)を上方から下方に向かって流れることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 前記高温の気体は、燃焼ガスであり、
    前記低温の流体は、給湯水であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の熱交換器。
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