本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、従来よりも熱交換効率を高めることができるとともに、缶体が燃焼ガスによって高温に加熱されることも適切に抑制することが可能なプレート式熱交換器、これを備えた温水装置および暖房装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるプレート式熱交換器は、厚み方向に積層された熱交換用の複数のプレートと、これら複数のプレートにより形成された流水路と、前記複数のプレートの周囲を囲む周壁部を有する缶体と、を備えている、プレート式熱交換器であって、前記各プレートが枠状であることにより前記複数のプレートの内方に形成されている空間部と、前記複数のプレート間に設けられた燃焼ガス通過用の複数の隙間と、前記複数のプレートと前記缶体の周壁部との間に形成された燃焼ガス用通路と、を備えており、前記空間部に導入され、または前記空間部内において発生された燃焼ガスは、前記複数の隙間を通過して前記燃焼ガス用通路に流れ出る構成とされ、前記複数のプレートによって、複数の流水路形成枠体が形成され、前記各流水路形成枠体は、一対のプレートの内周縁どうしおよび外周縁どうしが重ね合わされて接合され、かつそれら一対のプレートの少なくとも一方が、他方寄りとは反対方向に張り出した凸部を有していることにより、その内部に前記流水路の一部をなす空洞部が形成された構造を有しており、前記各流水路形成枠体の前記凸部は、前記一対のプレートの周方向に延びるように形成され、前記各流水路形成枠体の内部には、前記周方向に水を流通させることが可能な空洞部が形成されており、前記凸部は、前記一対のプレートの略全周にわたって延びているとともに、前記凸部には、その一部を他の部分よりもさらに突出させた追加の凸部が設けられており、前記複数の流水路形成枠体は、前記追加の凸部を介して当接していることにより、これら複数の流水路形成枠体どうしの間に前記燃焼ガス通過用の隙間が形成されていることを特徴としている。
本発明に係るプレート式熱交換器は、複数のプレートの内方に形成されている空間部内に燃焼ガスを導入させ、またはこの空間部内において燃焼ガスを発生させるようにして使用する。前記複数のプレートは、枠状であり、前記空間部の周囲を囲んでいるために、前記空間部内の燃焼ガスを前記複数のプレートの内周部分の全周囲に対して略均等に作用させることが可能である。また、前記空間部内の燃焼ガスは、その後複数のプレート間に形成されている複数の隙間を通過するが、その際にも各プレートの周方向において各所略均等な流量となるように燃焼ガスを通過させることができる。このようなことから、本発明では、複数の熱交換用のプレートの一部分のみに燃焼ガスが集中的に作用してそれ以外の部分での熱回収量が極端に減少するといったことがなく、前記従来技術よりも熱交換効率を高くすることが可能である。
また、本発明においては、前記複数のプレートと缶体の周壁部との間には、燃焼ガス用通路が形成されており、この燃焼ガス用通路には、複数のプレート間の隙間を通過してそれらプレートによって熱回収がなされた燃焼ガスが進行するようになっている。この燃焼ガスは、熱回収がなされている分だけ、その温度は低下している。したがって、前記缶体の周壁部が高温の燃焼ガスによって直接加熱されないようにし、その部分がダメージを受けることが適切に防止される。その結果、前記従来技術とは異なり、缶体を冷却するための手段を別途設ける必要も無く、製造コストの低減化が可能である。さらに、上記構成によれば、一対のプレートを組み合わせることによって、その内部には流水路の一部をなす空洞部が形成されており、複数のプレートを用いて流水路を形成することの容易化および合理化を図ることができる。また、上記構成によれば、1つの流水路形成枠体に形成される空洞部の寸法を長くとることが可能となる。したがって、熱交換用のプレートの枚数を少なくしつつ、流水路の全長を長くするのに好適となる。さらに上記構成によれば、複数の流水路形成枠体を積層させるだけの簡易な構造によって、燃焼ガス通過用の隙間を適切に設けることができ、製造が容易化される。また、前記複数の追加の凸部の配列(数や間隔)や高さ寸法などを適当な値にすることにより、燃焼ガス通過用の隙間の形状、サイズ、および数なども熱交換効率を高くするのに適切な仕様に設定することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記空間部内の燃焼ガスがこの空間部の一端開口部側から他端開口部側に向けて進行するときに、前記燃焼ガスが前記他端開口部をそのまま通過して外部に流出することを抑制する燃焼ガス用ストッパをさらに備えている。
このような構成によれば、前記空間部内に導入され、または前記空間部内において発生された燃焼ガスの全量または略全量が、複数のプレート間の隙間を通過することとなり、熱交換効率がさらに高められる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼ガス用ストッパは、前記複数のプレートの積層方向において前記空間部を第1および第2の領域に仕切っており、前記第1の領域に導入され、または前記第1の領域において発生された燃焼ガスは、前記複数の隙間の一部を通過して前記燃焼ガス流路に流れた後に、前記複数の隙間の他の部分および前記第2の領域を通過する構成とされている。
このような構成によれば、前記複数のプレートは、前記第1および第2の領域を囲む2つの部分に区分され、前記空間部内の燃焼ガスは、それら2つの区分の一方を通過した後に、さらに他方を通過することとなる。したがって、燃焼ガスからの熱回収が2段階にわたって行なわれることとなり、熱交換効率をさらに高めることが可能となる。複数のプレートのうち、第1の領域を囲む部分によって燃焼ガスから顕熱を回収させるとともに、第2の領域を囲む部分によって潜熱を回収させる構成とすることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記流水路として、それぞれ個別に通水が可能な複数の流水路が形成されており、一缶複数回路型の熱交換器として構成されている。
このような構成によれば、熱交換により生成した湯をたとえば台所などの一般給湯とそれとは別の風呂給湯に用いるといったことが可能となり、便利である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記流水路として、前記複数のプレートの積層方向に延び、かつそれらプレートの周方向に間隔を隔てた複数の流水路が設けられているとともに、前記複数のプレートをその積層方向において挟むようにして配され、かつ内部が前記複数の流水路の両端開口部に連通している一対のヘッダ部を備えており、これら一対のヘッダ部の少なくとも一方は、枠状である。
このような構成によれば、一対のヘッダ部を利用して前記複数の流水路への通水を適切に行なうことができる。これら一対のヘッダ部は、複数のプレートをその積層方向において挟んだ配置であるため、燃焼ガスが複数のプレート間の隙間を通過することなどを阻害することもない。さらに、一対のヘッダ部の少なくとも一方が枠状であれば、複数のプレートの内方に形成されている空間部の一端開口部を前記ヘッダ部によって塞がないようにすることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対のヘッダ部の一方は、入水口を有し、かつこの入水口に供給されてきた水を前記複数の流水路に流入させる入水用ヘッダ部として構成され、前記一対のヘッダ部の他方は、出湯口を有し、かつ前記複数の流水路を通過してきた水を前記出湯口に導いて外部に流出させる出湯用ヘッダ部として構成されている。
このような構成によれば、入水用ヘッダ部に水を供給すると、この水は、複数の流水路内に流れ込んで他方の出湯用ヘッダ部に向けて流通し、この出湯用ヘッダ部に到達した後に出湯する。このようないわば一方通行の通水によれば、単位時間当たりの出湯量を多くするのに好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記一対のヘッダ部の一方は、入水口を有する入水用チャンバと、出湯口を有する出湯用チャンバとを有しており、前記入水口から前記入水用チャンバに流入した水は、前記複数の流水路の一部を通過して前記一対のヘッダ部の他方に流入することによりUターンし、前記複数の流水路の残余部分を通過して前記出湯用チャンバに流入するように構成されている。
このような構成によれば、入水用ヘッダ部に供給された水は、複数の流水路をUターンして流れるために、その通水距離を長くして、加熱量を多くすることができる。したがって、高温の湯を生成するのに好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数の流水路形成枠体のうち、前記複数の追加の凸部の先端壁部およびこれに当接する部分には、隣接し合う流水路形成枠体内の空洞部どうしを連通させる貫通孔が設けられている。
このような構成によれば、複数の流水路形成枠体内の空洞部を簡易な構造により連通させて、それらが繋がった流水路を容易かつ適切に形成することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記各流水路形成枠体の前記凸部として、前記一対のプレートの幅方向に並び、かつともに周方向に延びた複数の凸部が設けられていることにより、前記各流水路形成枠体の内部には、個別に通水を行なわせることが可能な複数の空洞部が形成されている。
このような構成によれば、いわゆる1缶複数回路型の熱交換器として用いるのに好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数のプレートの全部または一部は、それらの形状およびサイズが同一に揃えられている。
このような構成によれば、複数のプレートの製造が容易化され、製造コストを低減するのに好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記各プレートは、耐酸性を有する金属製である。その具体的な材質としては、ステンレスやチタンなどが挙げられる。
このような構成によれば、各プレートの耐食性が優れたものとなる。とくに、本発明に係るプレート式熱交換器を潜熱回収型として構成した場合には、潜熱回収に伴ってドレイン(凝縮水)が発生し、またこのドレインは多くの場合に強酸性となるが、このような強酸性のドレインが発生しても、前記各プレートの腐食を適切に防止または抑制することが可能である。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスから熱を回収して湯を生成するための熱交換器と、を備えている、温水装置であって、前記熱交換器として、本発明の第1の側面により提供されるプレート式熱交換器が用いられていることを特徴としている。
本発明の第3の側面により提供される暖房装置は、燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼ガスから熱を回収して熱媒体を加熱する熱交換器と、を備えている、暖房装置であって、前記熱交換器として、本発明の第1の側面により提供されるプレート式熱交換器が用いられていることを特徴としている。流水路に供給される熱媒体としては、たとえば不凍液を用いることが可能である。
これら本発明の第2または第3の側面により提供される温水装置または暖房装置によれば、本発明の第1の側面により提供されるプレート式熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、プレート式熱交換器の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態のプレート式熱交換器A1は、筒状の缶体1、この缶体1内に配された複数の熱交換用のプレート2、このプレート2を用いて構成された複数の流水路3、燃焼ガス用ストッパ90、および一対のヘッダ部4A,4Bを備えている。これらの構成部材は、いずれもステンレス製である。
複数のプレート2は、上下方向に積層されており、かつ同方向において隣接し合うものどうしはろう付けされている。各プレート2は、平面視中空円形状の枠状(円形リング状)であり、複数のプレート2の内方には空間部5が形成されている。この空間部5の高さ方向中間部には燃焼ガス用ストッパ90が設けられており、空間部5は、この燃焼ガス用ストッパ90によって第1および第2の領域5a,5bに仕切られている。外部から燃焼ガスを導入させる場合、この燃焼ガスは第1の領域5aに導入される。また、この第1の領域5aは、燃料燃焼部とすることもできる。後述するように、複数のプレート2のうち、第1の領域5aを囲む上側部分Saは、燃焼ガスから顕熱を回収し、また第2の領域5bを囲む下側部分Sbは、燃焼ガスから潜熱を回収するのに利用される。複数のプレート2の外周縁と缶体1の周壁部10との間には、燃焼ガス用通路52が形成されている。この燃焼ガス用通路52は、複数のプレート2の外周の全周囲にわたって形成されている。
複数のプレート2のそれぞれは、形状およびサイズが同一である。その具体的な形状を図2および図3に示す。これらの図に表われているように、プレート2は、枠状のベース部20の周方向に、複数の凸部21が一定間隔で設けられた構成を有している。各凸部21は、プレート2の一部分をベース部20からその厚み方向に張り出させた形状であり、その先端壁部には、貫通孔22が設けられている。前記先端壁部のうち、貫通孔22の周辺部分は、ろう付けを行なうのに利用される。このプレート2は、プレス加工により形成されている。本実施形態では、凸部21および貫通孔22が平面視矩形状であるが、これらを平面視円形状などの他の形状にしてもかまわない。
図4は、一対のプレート2を用いて構成される流水路形成枠体B1を示している。この流水路形成枠体B1は、流水路3の構成単位に相当し、一対のプレート2(2a,2b)をその向きが反対となるように重ね合わせ、かつそれらの内周縁20aどうしおよび外周縁20bどうしを当接させて接合させたものである。このような構成によれば、2枚のプレート2a,2bの互いに対向する一対の凸部21内には、貫通孔22を上下開口部とする空洞部23が形成される。この空洞部23は、後述するように、流水路3の一部を構成する。
図5に示すように、複数のプレート2は、前記した流水路形成枠体B1を複数構成するように積層されている。ただし、この積層構造においては、図1に示すように、互いに隣接する流水路形成枠体B1の複数の凸部21どうしが当接し、かつそれらの先端壁部がろう付けされた構成となっている。このことにより、図6に示すように、複数の流水路形成枠体B1どうしの各間には、燃焼ガス通過用の複数の隙間51が形成されている。各隙間51は、図1には明確に表われていないものの、空間部5および燃焼ガス用通路52のそれぞれに連通している。また、互いに当接した2つの凸部21のそれぞれの貫通孔22どうしは、互いに連通している。このことにより、複数の流水路形成枠体B1内の空洞部23は、上下方向に一連に繋がった流水路3となっている。この流水路3は、複数のプレート2の周方向に間隔を隔てて複数設けられている。
図1に示すように、一対のヘッダ部4A,4Bは、複数のプレート2を上下方向において挟むようにそれらの下側および上側に積層されている。これらヘッダ部4A,4Bは、各プレート2と同様に、ともに平面視中空円形状の枠状であり、空間部5の下端開口部50bおよび上端開口部50aを塞がないようになっている。ただし、これらヘッダ部4A,4Bの外周部は、缶体1の周壁部10の内面に接触しており、燃焼ガス用通路52の下端および上端を塞いでいる。ヘッダ部4Aは、複数の流水路3に対してそれらの下方から入水を行なわせるための入水用のヘッダ部であり、入水口40aに連通したチャンバ41aを内部に形成している。このヘッダ部4Aの上壁部には、複数の流水路3の下端とチャンバ41aとを連通させる複数の孔部42aが設けられている。これに対し、ヘッダ部4Bは、複数の流水路3を通過してきた水(湯)を外部に出湯させるための出湯用のヘッダ部であり、出湯口40bに連通したチャンバ41bを内部に形成している。このヘッダ部4Bの下壁部には、複数の流水路3の上端とチャンバ41bとを連通させる複数の孔部42bが設けられている。
好ましくは、入水口40aと出湯口40bとは、複数のプレート2の中心線(図示略)を挟んで互いに対称の配置に設けられている。このような配置にすれば、複数の流水路3のそれぞれへの通水状態が均一化されることとなるので好ましい。本実施形態とは異なり、たとえば図1の符号n1で示す箇所に出湯口40bを設けたのでは、入水口40aに供給された水は、複数の流水路3のうち、入水口40aおよび出湯口40bの双方に近い部分を重点的に流れてしまう虞れがある。本実施形態では、そのような虞れを適切に解消することが可能である。
図7は、前記したプレート式熱交換器A1を備えた温水装置の一例を示している。
本実施形態の温水装置HSは、いわゆるオイル逆燃焼式の給湯装置として構成されており、熱交換器A1の上方には燃焼器6が設けられている。この燃焼器6は、灯油などの燃料オイルを噴霧ノズルによって下向きに噴射させて燃焼させるものである。この燃焼器6は、上部缶体61によって覆われており、その上部に載設された送風ファン62から燃焼用空気が下向きに送られるようになっている。この燃焼器6は、燃料オイルの燃焼を促進するための旋回流を発生させる筒状部6aを有しているが、この筒状部6aはヘッダ部4Bの内方部分および複数のプレート2の上端開口部50a内に進入している。筒状部6a内およびその直下近傍部分は、燃焼器6の燃料燃焼部である。
熱交換器A1の下方には、この熱交換器A1内を通過してきた燃焼ガスを上向きにUターンさせるための底部ケーシング90が設けられている。この底部ケーシング90には、上向きにUターンされた燃焼ガスを排気口91aに導く排気ダクト91が起立して連設されている。この排気ダクト91は、その内部に吸音材(図示略)を備えており、消音器としての役割を果たすようになっている。
次に、前記した温水装置HSの作用について説明する。
まず、入水用のヘッダ部4Aにその入水口40aから入水がなされ、複数の流水路3に通水がなされている状態において、燃焼器6を駆動させて燃料オイルを燃焼させる。すると、その燃焼ガスは、プレート式熱交換器A1の第1の領域5a内にその上方から進入する。また、第1の領域5a内においても燃料の燃焼がなされ、この第1の領域5a内において一部が燃焼ガスが直接発生される。これに対し、複数のプレート2の上側部分Saは、この第1の領域5aの全周囲を囲んでいる。したがって、第1の領域5a内の燃焼ガスの熱は、それら複数のプレート2の内周縁全体に対して効率良く、かつ均一に作用することとなり、それらの部分において効率の良い第1段階の熱回収がなされる。
次いで、前記第1の領域5a内の燃焼ガスは、上側部分Saのプレート2間に形成されている複数の隙間51を通過して燃焼ガス用通路52に流出する。その通過の際に、各プレート2によって前記燃焼ガスから第2段階の熱回収がなされるが、各プレート2の周方向において複数の隙間51の箇所には略均等に燃焼ガスを流通させることが可能である。したがって、やはり効率の良い熱回収が可能である。燃焼ガス用ストッパ90は、燃焼ガスが第1の空間部5aから第2の空間部5bに向けて直接進行することを阻止するために、前記燃焼ガスが第1の空間部5aから複数の隙間51に向けて流入することが促進され、その全量を複数の隙間51に流入させることが可能である。
燃焼ガスが燃焼ガス用通路52に流出すると、この燃焼ガスによって缶体1の周壁部10が加熱される。ただし、この燃焼ガスは、前述したように既に第1および第2段階の熱回収がなされたものであり、発生当初と比較するとかなり温度が低下している。したがって、缶体1の周壁部10が高温に加熱されることはなく、熱ダメージを受けないようにすることができる。この周壁部10の周囲に冷却用の水管を巻き付けるといった必要はない。前記燃焼ガスは、燃焼ガス用通路52を下向きに進行するが、その際複数のプレート2の外周縁によって第3段階の熱回収がなされる。
燃焼ガス用通路52の下部領域に進行した燃焼ガスは、その後下側部分Sbのプレート2間に設けられている複数の隙間51を通過し、第2の領域5bに進入する。次いで、この第2の領域5b内を下向きに進行する。このような燃焼ガスの流通過程において、下側部分Sbの複数のプレート2は、燃焼ガスから第4段階の熱回収を行なうこととなる。第2の領域5bに進入した燃焼ガスは、その後底部ケーシング90内および排気ダクト91内を通過して排気口91aから排ガスとして外部に排出される。
前記した熱交換においては、燃焼器6により発生された燃焼ガスの全量または略全量が複数のプレート2に対して有効に接触しており、プレート2との接触量が少ないまま外部に排出される燃焼ガスは皆無といえる。また、複数のプレート2としても、それらの全体が熱回収に有効に利用されており、燃焼ガスとの接触を生じない部分、あるいは極端に少ない部分は皆無といえる。したがって、燃焼ガスからの熱回収量を多くし、熱交換効率を非常に高くすることが可能である。複数のプレート2の上側部分Saおいては燃焼ガスから顕熱を回収させる一方、下側部分Sbにおいては潜熱を回収させることもできる。このように、顕熱回収に加えて潜熱回収をも行なうと、熱交換効率がさらに高くなる。なお、潜熱回収を行なうと、燃焼ガス中の水蒸気が凝縮して多くのドレインが発生するが、前記したように複数のプレート2の下側部分Sbを潜熱回収用とし、この部分に集中的にドレインが発生させれば、ドレインの処理が容易となる。図面には示していないが、底部ケーシング90内には、複数のプレート2から滴下してくるドレインを受けて底部ケーシング90の外部に排出するためのドレイン受け手段を設けておく構成とすることができる。前記ドレインは、一般には強酸性であるが、熱交換器A1の各部はステンレスであるために、前記ドレインに起因して腐食を生じることも適切に抑制される。
前記したプレート式熱交換器A1は、複数のプレート2を用いて製造されているが、これらのプレート2は、形状およびサイズが同一である。したがって、複数のプレート2として、形状などが相違する複数種類のものを準備する必要はなく、全体の製造コストを廉価にするのに最適である。また、各プレート2は、張り出し状の複数の凸部21を有し、かつ各凸部21の先端壁部に貫通孔22が設けられた簡易な構成とされ、複数の流水路3や燃焼ガス通過用の隙間51は、前記したプレート2を複数枚積層させることによって構成されている。したがって、それら複数の流水路3や燃焼ガス通過用の隙間51の形成も合理的に行なわれており、プレート式熱交換器A1の製造がより容易となる。
図8〜図22は、他の実施形態を示している。なお、これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図8に示すプレート式熱交換器A2においては、複数のプレート2の内方に形成されている空間部5の下端開口部50bが、燃焼ガス用ストッパ90によって塞がれている。したがって、前記実施形態とは異なり、空間部5が燃焼ガス用ストッパ90によって上下2つの領域に区分された構成とはされていない。ヘッダ部4Aは、燃焼ガス用通路52の下端を塞がないように設けられており、このヘッダ部Aの外周面と缶体1の周壁部10との間には隙間99が形成されている。
本実施形態においては、空間部5内に導入され、または空間部5内で発生した燃焼ガスは、複数のプレート2間の複数の隙間51を通過して燃焼ガス用通路52に流出した後に、この燃焼ガス用通路52を下向きに進行してその下端開口の隙間99からそのままその下方に流出する。このような燃焼ガスの流通の仕方であっても、前記実施形態と同様に、複数のプレート2が空間部5を囲んでいること、および燃焼ガスが複数のプレート2間の隙間51や燃焼ガス用通路52を通過することによって、燃焼ガスから多くの熱を回収することが可能であり、高い熱交換効率が得られる。
図9(a)に示す構成において、ヘッダ部4Aは、入水口40aおよび出湯口40bをそれぞれ有する入水用および出湯用のチャンバ44a,44bを備えている(ただし。これらのチャンバ44a,44bは模式的に示している。同図(b)も同様である)。これら入水用および出湯用のチャンバ44a,44bは、複数の流水路3に対して1つずつ交互に連通している。ヘッダ部4B内は、複数の仕切壁45によって複数のチャンバ44cに仕切られている。各チャンバ44cは、互いに隣接する2つの流水路3に連通している。
本実施形態においては、ヘッダ部4Aの入水用のチャンバ44aに水が供給されると、この水は複数の流水路3の一つおきの部分を上向きに通過し、ヘッダ部4B内に流入する。すると、この水は各チャンバ44c内においてUターンし、先に流通してきた流水路3に隣接する他の流水路3を下向きに通過してヘッダ部4Aの出湯用のチャンバ44bに流入することとなる。このような通水を行なわせれば、水の流通距離が長くなり、その加熱時間も長くなるため、高温の湯を生成し易くなる。なお、図1〜図8に示した先の実施形態では、一対のヘッダ部4A,4Bの一方から他方に水を一方通行で流通させているが、このような構成によれば、入水用のヘッダ部4Bに供給された水が複数の流水路3の各所を出湯口40bに向けて一斉に流れることとなるため、出湯口40bからの出湯量を多くするのに好適となる。
図9(b)に示す構成においては、ヘッダ部4Aの入水用および出湯用のチャンバ44a,44bが、複数の流水路3に対して2つずつ交互に連通している。ヘッダ部4B内の各チャンバ44cは、互いに隣接する4つの流水路3に連通している。
本実施形態においては、入水用のチャンバ44a内に流入した水は、互いに隣接する2つの流水路3を上向きに進行してヘッダ部4B内に流入した後にUターンし、前記とは別の2つの流水路3を下向きに流通して出湯用のチャンバ44bに流入することとなる。本実施形態のように、互いに隣接する複数の流水路3を水が一方向に流通した後に、これらの水が一斉にUターンするように通水させてもよい。このような場合であっても、図9(a)に示した実施形態と同様に、水の流通距離および加熱時間を長くとることができる。
図10に示すプレート式熱交換器A3は、複数の流水路3に加えて、それとは別個に通水が可能な追加の流水路3Aを備えた1缶2回路型として構成されている。このプレート式熱交換器A3の各プレート2Aは、図11および図12に示すような構成を有している。同図に示すように、プレート2Aは、先の実施形態のプレート2と同様に、枠状のベース部20に設けられた張り出し状の複数の凸部21を有している。ただし、この凸部21には、その先端壁部の中央部分を窪ませた凹部24がさらに形成されている。この凹部24の底壁部24aは、ベース部20の内周縁20aおよび外周縁20bと同一高さに揃えられており、またこの底壁部24aには、追加の貫通孔22Aが設けられている。凸部21の先端壁部の貫通孔22は、凹部24を囲むようにして複数に分割されている。
図12の実線および仮想線によってそれぞれ示す一対のプレート2Aにより、流水路形成枠体B2が形成されている。この流水路形成枠体B2は、流水路3,3Aの構成単位となるものであり、一対のプレート2Aを向かい合わせにして接合することにより形成されている。図10に示すように、複数のプレート2Aは、前記した流水路形成枠体B2を複数構成するように積層されている。この積層構造においては、上下方向において隣接し合う2つの凹部24の底壁部24aどうしは互いに当接している。このことにより、隣接し合う2つの凹部24の内方部分どうしは繋がっており、凹部24の底壁部24aや凸部21の側壁によってその周囲が囲まれ、かつ凸部21内の空洞部23とは仕切られた空洞部23Aとなっている。この空洞部23Aは、追加の流水路3Aを構成する部分であり、複数の空洞部23Aが追加の貫通孔22Aを介して一連に連通していることにより追加の流水路3Aが形成されている。流水路3は、先の実施形態と同様に、凸部21内の空洞部23が貫通孔22を介して一連に繋がっていることにより形成されている。
入水用および出湯用のヘッダ部4A,4Bは、いずれも2重構造になっており、それらのチャンバ41a,41b内には、これらチャンバ41a,41bと同様な円形枠状の内部チャンバ41a',41b'がさらに設けられている。入水口40aおよび出湯口40bの部分は、2重管構造となっており、それらとは個別に入水および出湯を可能とする入水口40a',40b'が設けられている。チャンバ41a'は、連通孔42cを介して各流水路3Aの下端部と連通しており、入水口40a'からこのチャンバ41a'に流入してきた水を各流水路3Aに流入させることが可能である。チャンバ41b'は、連通孔42dを介して各流水路3Aの上端部と連通しており、各流水路3Aを通過してこのチャンバ41b'に流入してきた水(湯)を出湯口40b'から外部に排出可能である。
本実施形態においては、流水路3および追加の流水路3Aのいずれを通過する水についても燃焼ガスによって好適に加熱することが可能であり、たとえば流水路3を通過して生成される湯は台所などへの一般給湯に利用する一方、追加の流水路3Aを通過して生成される湯は風呂給湯に利用するといったことが可能であり、便利となる。また、2種類の流水路3,3Aは、ともにプレート2Aを用いて形成されており、それらの内部の水どうしの間では熱伝導を生じる。したがって、たとえば流水路3,3Aの一方の通水が停止されたまま、他方においてのみ通水がなされ、それらの水が燃焼ガスにより加熱される場合であっても、前記一方の水が沸騰するといった現象を生じないようにすることができる。流水路3Aは、流水路3を形成するための各凸部21に追加の貫通孔22Aを有する凹部24を形成しただけの簡易な構造を利用して合理的に構成されているために、その製造も容易である。
図13に示す本発明に係るプレート式熱交換器A4は、複数のプレート2Bの周方向に通水が行なわれる複数の流水路3Bを備えた構成とされている。より具体的には、図15および図16に示すように、プレート2Bには、その内周縁20aおよび外周縁20bから厚み方向に張り出した凸部21Aを備えているが、この凸部21Aは、このプレート2の周方向の略全周にわたって延びている。この凸状部21Aの長手方向の両端部210には、それらの部分を他の部分よりもさらに突出させた追加の凸部21A'が形成されている。これら追加の凸部21A'の先端壁部には、貫通孔22bが設けられている。なお、図15に示すように、凸部21Aの両端部210以外の部分には、貫通孔22bを有しない追加の凸部21A"が設けられており、たとえば計3つの追加の凸部21A',21A"が等間隔で並んだ構成とされている。
図16に示すように、2枚のプレート2Bを向かい合わせにして接合することにより、内部に流水路3Bとしての空洞部が形成された流水路形成枠体B3が構成されている。複数の流水路形成枠体B3は、図13に示すように、それらの追加の凸部21A'どうしが当接するようにして積層されている。図面には表われていないが、追加の凸部21A"どうしも当接している。このような積層構造にされていることにより、複数の流水路形成枠体B3どうしの間には燃焼ガス通過用の複数の隙間51が形成されている。既述したように、1つのプレート2Bにたとえば計3つの追加の凸部21A',21A"を間隔を隔てて設けておけば、複数の流水路形成枠体B3どうしを安定させて積層させることができる。また、互いに当接した追加の凸部21A'の内部は、貫通孔22bを介して繋がっており、このような構造により、プレート2Bの積層方向に延びた2つの流水路30,31も形成されている。
最下層のプレート2Bの2つの貫通孔22bの一方は、開口しており、入水口40aとなっている。これに対し、他方の貫通孔22bは、適当な部材220によって塞がれている。また、最上層のプレート2Bの2つの貫通孔22bのうち、入水口40aの直上に位置する一方は、適当な部材221によって塞がれている。これに対し、他方の貫通孔22bは、開口しており、出湯口40bとなっている。なお、貫通孔22bを部材220,221によって塞ぐ構成に代えて、そのような貫通孔22bを穿設しない構成としてもかまわない。これは図17を参照して後述する実施形態についても同様である。
図14は、本実施形態のプレート式熱交換器A4における通水の仕方を模式的に示している。同図に示すように、このプレート式熱交換器A4においては、入水口40aから入水がなされると、この水は流水路30を上向きに進行しつつ、その一部は、各流水路形成枠体B3内の流水路3Bに順次流入していく。各流水路3Bに流入した水は、各流水路形成枠体B3の周方向に流れ、その後流水路31に到達すると、この流水路31内を流れて出湯口40bに到達する。このように、各プレート2Bの周方向に通水が行なわれようにすると、プレート2Bの総数が少ない場合であっても、通水距離を長くし、水の加熱時間を長くすることが可能となる。本実施形態から理解されるように、本発明では、複数のプレートに対する通水方向は、複数のプレートが積層された方向のみならず、各プレートの周方向とすることもできる。
図17に示すプレート式熱交換器A5は、複数のプレート2Cの周方向に延びる流水路3Bに加え、これを挟む2つの流水路3Cをさらに備えている。図18〜図20に示すように、プレート2Cは、このプレート2Cの周方向に延びた凸部21Aを挟み、かつこの凸部21Aと同方向に延びた2つの凸部21Cを有している。これら2つの凸部21Cの両端部には、凸部21Aの両端部210の追加の凸部21A'と同様な追加の凸部21C'が設けられている。ただし、この追加の凸部21C'は、2つの凸部21Cの端部内どうしを連通させており、その先端壁部には、貫通孔22cが設けられている。図18に示すように、2つの凸部21Cには、凸部21Aに設けられている追加の凸部21A"と同様に、複数のプレート2Cを積層させる際の安定性を高めるための手段として、貫通孔22cを有しない追加の凸部21C"も設けられている。
図19および図20に示すように、2枚のプレート2Cを向かい合わせにして接合することにより、内部に流水路3B,3Cとしての複数条の空洞部が形成された流水路形成枠体B4が構成されている。図17に示すように、複数のプレート2Cは、前記した流水路形成枠体B4が複数構成されるように積層されている。追加の凸部21A',21C'どうしは当接しており、このことにより複数の流水路形成枠体B4間には、燃焼ガス通過用の複数の隙間51が形成されている。また、上下方向において互いに隣接し合う追加の凸部21A'どうし、および追加の凸部21C'どうしの内部は、貫通孔22b,22cを介して連通しており、このことによってプレート2Cの積層方向に延びた計4つの流水路(図示略)も形成されている。最下層のプレート2Cの一対ずつの下向き貫通孔22b,22cの一方は、ともに入水口となっており、かつ他方は適当な部材220により塞がれている。最上層のプレート2Cの一対ずつの上向き貫通孔22b,22cの一方は、ともに出湯口となっており、かつ他方は適当な部材221により塞がれている。
本実施形態のプレート式熱交換器A5によれば、最下層のプレート2Cの下向き貫通孔22b,22cに水を供給すると、その貫通孔22bに供給された水は、先の図14に示した場合と同様な経路で流れることとなり、複数の流水路形成枠体B4内の各流水路3B内を流れて最上層のプレート2Cの上向き貫通孔22bから出湯する。これに対し、貫通孔22cに供給された水も、基本的にはそれと同様であり、複数の流水路形成枠体B4内流水路3C内を分岐して流れてから最上層のプレート2Cの上向き貫通孔22cから出湯する。したがって、このプレート式熱交換器A5によれば、2種類の給湯用途に利用することが可能となる。もちろん、2種類の給湯のいずれの場合にも、プレート2Cの周方向に通水を行なわせてその距離を長くとることが可能である。また、流水路3B,3C内の水は温度差を生じると、互いに熱伝導を生じるために、一方の通水を停止させ、かつ他方のみを通水させるようにしても、一方の水が沸騰することが適切に防止される効果も得られる。なお、本実施形態においては、2種類の流水路3B,3Cの通水方向が同一方向に揃えられているが、それらの通水方向が反対となるようにしてもよい。
図21および図22に示す構成においては、プレート2Dに周方向に延びる3つの独立した凸部21D〜21Fが設けられている。これら3つの凸部21D〜21Fの長手方向両端部210には、追加の凸部21D'〜21F'が個々に設けられているとともに、それら追加の凸部21D'〜21F'の先端壁部には、貫通孔22d〜22fが個々に設けられている。
このような構成によれば、図22に示すように、一対のプレート2Dを向かい合わせて流水路形成枠体B5を形成すると、その内部には、凸部21D〜21F内の空隙部を利用した計3つの流水路3D〜3Fが形成される。これら流水路3D〜3Fには、それぞれ個々に通水を行なわせることが可能である。したがって、たとえば一般給湯、風呂給湯、および暖房用給湯などの3種類の給湯が可能となり、より便利となる。もちろん、プレートに設ける凸部の数を多くするほど給湯先の数を多くすることが可能である。
本発明に係るプレート式熱交換器、およびこれを備えた温水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。また、本発明は、暖房装置として構成することも可能である。暖房装置の具体的な構成の一例としては、本発明に係るプレート式熱交換器と所望の暖房対象領域とを往き管および戻り管を有する適当な配管で接続し、プレート式熱交換器によって加熱された水または不凍液を往き管を利用して暖房対象領域に供給させるとともに、戻り管を利用してプレート式熱交換器に戻すように循環させる構成のものを挙げることができる。また、他の例としては、プレート式熱交換器によって加熱された水または不凍液などの熱媒体を、暖房対象領域に設置されている暖房用の端末器に供給させる構成とすることもできる。このことから理解されるように、本願発明に係るプレート式熱交換器には、水に代えて、不凍液を用いてもよく、さらにはこれら以外の熱媒体を用いることが可能であり、このような場合にも本発明の技術的範囲に包摂される。
本発明においては、熱交換用のプレートは、枠状であればよく、円形の枠状でなくてもよい。たとえば、矩形、多角形、楕円などの枠状であってもよい。また、プレートの外周縁の形状と、内周縁の形状とが不一致の枠状であってもよい(たとえば、外周縁が矩形であるのに対し、内周縁が円形であるなど)。さらに、プレートの材質は、ステンレスに限定されず、鉄、銅、その他の材質とすることもできる。
本発明に係る温水装置または暖房装置においては、燃焼器として、オイル噴霧式のものに代えて、オイル気化方式のものを採用してもよく、さらにはガス燃焼器などを用いることも可能であり、その具体的な種類は問わない。また、燃焼方式は、逆燃焼方式に限らず、たとえば正燃方式とすることもできる。本発明に係る温水装置は、瞬間式給湯器として構成することができることは勿論のこと、それ以外のたとえば風呂給湯用、暖房給湯用、あるいは融雪用など、湯を生成する必要のある種々の温水装置として構成することができる。さらに、本発明は暖房装置として構成することもできることは、先に述べたとおりである。