JP2003021399A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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- Details Of Fluid Heaters (AREA)
Abstract
熱性能の向上を実現できる熱交換器を提供すること。 【解決手段】 本発明の熱交換器に使用されるアウタフ
ィン3には、燃焼ガスが流入する入口側(燃焼ガスから
主に顕熱を回収する領域)にのみ複数のウイング3aが
設けられている。このウイング3aは、三角形の一辺を
残してフィン表面から切り起こされ、燃焼ガスの流れ方
向に対し傾斜して設けられている。また、フィン3の上
下方向に連続する2個のウイング3aは、燃焼ガスの流
れ方向に対する傾斜方向が異なる様に切り起こされてい
る。このウイング3aの作用により、燃焼ガスがフィン
表面に誘導され、且つウイング3aが燃焼ガスの流れ方
向に対し傾斜しているので、燃焼ガスの流れに旋回流を
発生させることができる。その結果、フィン表面上に発
生する温度境界層の発達を抑制でき、熱伝達率が向上し
て放熱性能の向上を図ることができる。
Description
の気体と低温の流体とを熱交換させて、高温の気体から
顕熱のみならず凝縮潜熱をも回収して低温の流体を加熱
する熱交換器に係わり、特に給湯器用の熱交換器に用い
て好適である。
26554号公報に記載された熱交換装置がある。この
熱交換装置は、燃焼ガスの凝縮潜熱を回収して給湯水を
加熱する二次熱交換器を備えている。この二次熱交換器
の放熱性能を向上させるには、以下の方法が考えられ
る。 フィンの伝熱面積を増大させる。 フィンの表面上に発生する温度境界層の発達を抑制し
て熱伝達率の向上を図る。
熱交換器は、給湯水との熱交換により燃焼ガスの温度が
露点温度まで低下して凝縮水が発生するため、以下の問
題がある。上記の理由から、フィンの伝熱面積を大き
く確保できる所謂ドロンカップタイプの熱交換器を使用
した場合、熱交換器の小型化によりフィンピッチを小さ
くする、あるいはフィン高さを低くすると、フィンを挟
んで隣合うチューブ同士の間に凝縮水が保持されて目詰
まりを起こし易くなり、通風抵抗が増大する。
を設けることが一般的に行われるが、フィンピッチを小
さくしたり、フィン高さを低くした上で、更にフィンに
ルーバを設けると、そのルーバにより凝縮水の排出が阻
害されるため、性能低下を招く。本発明は、上記事情に
基づいて成されたもので、その目的は、凝縮水による目
詰まりを生じることなく、放熱性能の向上を実現できる
熱交換器を提供することにある。
明は、チューブの外側を上方から下方へ向かって水蒸気
を含む高温の気体が流れ、チューブ内の流体通路に高温
の気体より低温の流体を流通させて、高温の気体から顕
熱のみならず凝縮潜熱をも回収して低温の流体を加熱す
る熱交換器であって、フィンは、自身の表面から切り起
こされて高温の気体が流れる中に突出する複数の切り起
こし片を有し、この切り起こし片がフィンの上部側にの
み設けられている。
片の作用により、高温の気体がフィン表面に誘導される
ので、フィン表面上に発生する温度境界層の発達を抑制
でき、熱伝達率の向上を図ることが可能である。また、
切り起こし片をフィンの上部側にのみ設けているので、
高温の気体が凝縮して発生する凝縮水の排出が切り起こ
し片によって妨げられることがなく、凝縮水の目詰まり
による放熱性能の低下を防止できる。
交換器において、フィンは、高温の気体から主に顕熱を
回収する領域にのみ複数の切り起こし片が設けられてい
る。これにより、顕熱を回収する領域の熱伝達率を向上
できる。また、高温の気体から主に凝縮潜熱を回収する
領域には切り起こし片が設けられていないので、凝縮水
の排出が切り起こし片によって妨げられることはない。
載した熱交換器において、切り起こし片は、三角形状に
切り起こされて高温の気体の流れ方向に対し傾斜して設
けられ、その傾斜方向が異なる第1の切り起こし片と第
2の切り起こし片とを有し、第1の切り起こし片と第2
の切り起こし片とが高温の気体の流れ方向にて交互に設
けられている。
気体の流れ方向に対し傾斜しているので、高温の気体を
フィン表面に誘導できる効果に加えて、更に高温の気体
の流れに旋回流を発生させることができる。その結果、
フィン表面上に発生する温度境界層の発達を更に抑制で
き、熱伝達率の向上を図ることが可能である。また、高
温の気体の流れ方向に対し傾斜方向が異なる第1の切り
起こし片と第2の切り起こし片とを高温の気体の流れ方
向(フィンの上下方向)に交互に設けることで、旋回方
向が異なる旋回流を交互に発生させることが可能であ
る。その結果、フィン表面上における温度境界層の発生
を抑制できるので、熱伝達率が向上して放熱性能の向上
が可能になる。
基づいて説明する。図3は熱交換器1の正面図、図4は
熱交換器1の側面図、図5は熱交換器1の上面図であ
る。本実施例の熱交換器1は、給湯器に使用されて給湯
水と燃焼ガスとの熱交換を行うもので、図4及び図5に
示す様に、複数のチューブ2をアウタフィン3と共に積
層して構成される所謂ドロンカップタイプと呼ばれる熱
交換器1であり、全体が組み立てられた後、一体ろう付
けによって製造される。
伝熱プレート4(4A、4B)を組み合わせて形成さ
れ、内部にU字状の流水通路(本発明の流体通路)を形
成する偏平管部2A(図4参照)と、流水通路の両端に
通じる一組のタンク部2B(図4参照)とが設けられ、
このタンク部2Bに連通口2bが開口している。
ート4A(図6参照)の周縁部に巻締め部4aが設けら
れていること以外は略同一形状である。この2枚の伝熱
プレート4は、図1(b)に示す様に、第1の伝熱プレ
ート4Aの巻締め部4aを第2の伝熱プレート4Bの内
面側から外面側へ折り返して、第2の伝熱プレート4B
の端部を両側から挟み込む様に巻締めして組付けられ、
両者の当接面4bがろう付けされる。
が大きく設けられ、そのタンク部2Bを形成する伝熱プ
レート4の外表面には、連通口2bの周囲にろう付け面
となる平坦部2c(図8及び図10参照)が環状に設け
られている。なお、タンク部2Bを形成している伝熱プ
レート4の断面形状(B−B断面、C−C断面、D−D
断面)と、偏平管部2Aを形成している伝熱プレート4
の断面形状(E−E断面)を図8〜図10に示す。
様に、互いのタンク部2B同士を連ねて積層され、連通
口2bの周囲に設けられる平坦部2c同士が接合され
る。これにより、タンク部2Bに開口する連通口2bを
通じて各チューブ2の流水通路が相互に連通している。
なお、チューブ2の内部には、図1(a)に示す様に、
伝熱面積を増大するためにインナフィン5を挿入しても
良い。
は、図5に示す様に、給湯水の給湯口6と出湯口7とが
タンク部2Bに接合されている。また、積層方向の両端
側には、それぞれ補強用のプレート8が接合されてい
る。タンク部2Bより厚み幅が薄い偏平管部2Aでは、
隣合う偏平管部2A同士の間に略一定の幅を有する偏平
な空間が形成され、その空間にアウタフィン3が配置さ
れる。
に、伝熱性に優れる金属製(例えばステンレス、アルミ
ニウム等)の薄板材を凹凸状に交互に折り曲げて形成さ
れるもので、その凹凸空間を燃焼ガスが上方から下方へ
流れる様に配置され、偏平管部2Aを形成する伝熱プレ
ート4の表面にろう付けされる。このアウタフィン3に
は、図1(a)及び図2(a)に示す様に、燃焼ガスが
流入する入口側(燃焼ガスから主に顕熱を回収する領
域)にのみ複数の切り起こし片(以下ウイング3aと呼
ぶ)が設けられている。なお、図2(a)に示すアウタ
フィン3では、伝熱プレート4に対するろう付け面3A
にウイング3aを設けているが、アウタフィン3の側面
3Bに設けても良い。
ィン表面から切り起こされ、燃焼ガスの流れ方向に対し
傾斜して設けられている。また、フィン3の上下方向に
連続する2個のウイング3aは、図2(b)に示す様
に、燃焼ガスの流れ方向に対する傾斜方向が異なる様に
切り起こされている。つまり、図2(b)に示す上側の
ウイング3a(第1の切り起こし片)は、三角形の右側
の一辺を残してフィン表面から切り起こされているのに
対し、下側のウイング3a(第2の切り起こし片)は、
三角形の左側の一辺を残してフィン表面から切り起こさ
れている。
る。給湯水は、熱交換器1の給湯口6から各チューブ2
の一方のタンク部2Bへ流入し、その一方のタンク部2
Bから偏平管部2Aに形成される流水通路を流れて他方
のタンク部2Bへ流入し、その他方のタンク部2Bから
出湯口7を通って流出する。
換器1の上方から下方へ向かって流れ、熱交換器1を通
過する際に給湯水と熱交換されて給湯水を加熱する。こ
の時、燃焼ガスは、少なくとも熱交換器1の出口側で露
点温度以下(例えば30〜50℃)まで温度低下して凝
縮する。つまり、この熱交換器1は、燃焼ガスの顕熱だ
けでなく、燃焼ガスが凝縮する際に放出される凝縮潜熱
をも吸収して給湯水を加熱することができる。
は、アウタフィン3に設けたウイング3aの作用によ
り、燃焼ガスがフィン表面に誘導され、且つウイング3
aが燃焼ガスの流れ方向に対し傾斜しているので、燃焼
ガスの流れに旋回流を発生させることができる。特に、
アウタフィン3の上下方向に連続する2個のウイング3
aは、燃焼ガスの流れ方向に対する傾斜方向が異なる様
に切り起こされているので、旋回方向が異なる旋回流を
交互に発生させることが可能である。その結果、アウタ
フィン3の表面上に発生する温度境界層の発達を抑制で
きるので、熱伝達率が向上して放熱性能の向上を図るこ
とができる。
部側(燃焼ガスから顕熱を回収する領域)にのみ設けて
いるので、燃焼ガスが凝縮して発生する凝縮水の排出が
ウイング3aによって妨げられることがなく、凝縮水の
目詰まりによる放熱性能の低下を防止できる。なお、本
実施例では、アウタフィン3に設ける切り起こし片とし
て三角形状のウイング3aを示したが、例えば図11に
示す様な矩形状のルーバ3bでも良い。
スとを熱交換させているが、給湯水と燃焼ガスとに限定
されるものではない。但し、チューブ2の外側を流れる
流体は、水蒸気を含んだ高温の気体であり、チューブ2
の内部を流れる低温の流体との熱交換により凝縮して凝
縮水を発生する温度域で使用されるものとする。
の拡大断面図である。
グの形状を示すろう付け面の正面図である。
る。
る。
(a)とD−D断面図(b)である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】内部に流体通路を形成するチューブと、 このチューブの外表面に接触して伝熱面積を増大するフ
ィンとを備え、 前記フィンを挟み込んで前記チューブを複数段に積層し
て構成され、前記チューブの外側を上方から下方へ向か
って水蒸気を含む高温の気体が流れ、前記チューブ内の
流体通路に前記高温の気体より低温の流体を流通させ
て、前記高温の気体から顕熱のみならず凝縮潜熱をも回
収して前記低温の流体を加熱する熱交換器であって、 前記フィンは、自身の表面から切り起こされて前記高温
の気体が流れる中に突出する複数の切り起こし片を有
し、この切り起こし片が前記フィンの上部側にのみ設け
られていることを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】請求項1に記載した熱交換器において、 前記フィンは、前記高温の気体から主に顕熱を回収する
領域にのみ前記複数の切り起こし片が設けられているこ
とを特徴とする熱交換器。 - 【請求項3】請求項1または2に記載した熱交換器にお
いて、 前記切り起こし片は、三角形状に切り起こされて前記高
温の気体の流れ方向に対し傾斜して設けられ、その傾斜
方向が異なる第1の切り起こし片と第2の切り起こし片
とを有し、前記第1の切り起こし片と第2の切り起こし
片とが前記高温の気体の流れ方向にて交互に設けられて
いることを特徴とする熱交換器。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
JP2001206901A JP4306158B2 (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 熱交換器 |
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FR0112233A FR2814538B1 (fr) | 2000-09-22 | 2001-09-21 | Echangeur thermique pour un dispositif de chauffage d'eau a condensation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003021399A true JP2003021399A (ja) | 2003-01-24 |
JP4306158B2 JP4306158B2 (ja) | 2009-07-29 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4306158B2 (ja) |
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2001
- 2001-07-06 JP JP2001206901A patent/JP4306158B2/ja not_active Expired - Fee Related
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