JP4178748B2 - レンズアレイシートおよび透過型スクリーン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクションテレビ、ディスプレイなどの背面投射型ディスプレイに用いるレンズアレイシートおよびこれを用いた透過型スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は液晶プロジェクションテレビなどに使用する従来の透過型スクリーンの構成の一例を示したものである。図中符号1はフレネルレンズであって、このフレネルレンズ1は板状の基材層1aの片面に同心円状の凹凸が形成されたレンズ層1bが設けられて構成されている。一般に液晶プロジェクションテレビ内において、プロジェクタは基材層1a側に配置される。
【0003】
そして、フレネルレンズ1のレンズ層1b側に、所定の間隔をおいてレンチキュラーシート2が平行に設けられて、これらフレネルレンズ1とレンチキュラーシート2とからなる透過型スクリーンが構成されている。
このレンチキュラーシート2は、順次積層されたレンチキュラー層3、感光性樹脂層5、遮光層6、粘着剤層7および拡散層8とから概略構成されており、レンチキュラー層3がフレネルレンズ1側に配され、拡散層8が観者側に配される。なお、拡散層8の観者側の面には表面保護のために必要に応じてハードコート層9が設けられている。
【0004】
レンチキュラー層3は板状の基材層3aと、その片面に設けられたレンズ層3bとから構成されている。レンズ層3bは、例えば半円柱状のシリンドリカルレンズ4を複数本、その長さ方向が平行になるように配列して構成されており、その円筒面4aがフレネルレンズ1側に配置されている。
【0005】
以下、このレンチキュラーシート2の構成について、その製造操作を追って説明する。
まず、レンチキュラー層3の基材層3a側の面に感光性樹脂層5を塗布する。感光性樹脂層5は未露光の状態では粘着性があり、露光されると変性して粘着性が殆ど消失する特性を備えたものである。
そして、実際に透過型スクリーンとして使用する場合と同様にレンズ層3b側からフレネルレンズ1を介して光を照射すると、レンチキュラー層3を介して集光したストライプ状の光線が感光性樹脂層5に照射される。すると、露光された部分の感光性樹脂層5が変性し、粘着性が消失する。そして、この感光性樹脂層5にブラックカーボンなどを含む黒色の転写層を備えた転写フィルムを押しつけると、粘着性がある未露光の部分に選択的に転写層が転移し、黒色のラインが複数並列したストライプ状の遮光層6が形成される。
すなわち、遮光層6によって光線が透過しない部分が遮光される。
【0006】
その後、フィルム状の粘着剤層7を積層し、さらに板状の拡散層8を積層し、強固に一体化することによりレンチキュラーシート2が得られる。なお、拡散層8は、例えばアクリル系などのプラスチックなどからなるマトリックス中に複数のガラスビーズなどからなる拡散材を混合したものである。
そして、必要に応じて拡散層8の表面にハードコード層9を積層し、一体化する。
【0007】
そして、この透過型スクリーンを図5に示したようにプロジェクタを備えた液晶プロジェクタなどに取り付け、プロジェクタから光線を照射すると、この光線がフレネルレンズ1を介して略平行な光線となる。そして、この光線がレンチキュラー層3を透過することによって所定の配光角度が付与され、画面の左右方向(水平方向)に適度に広がり、この方向における視野角の制御が行われる。なお、レンチキュラー層3を透過した光線は、シリンドリカルレンズの長さ方向と平行なストライプ状の光線となり、さらに遮光層6を経て、ついで拡散層8の作用により、画面の上下方向(垂直方向)に適度に光線が拡散し、この方向における視野角の制御が行われる。なお、遮光層6により、S/N比を向上させ、コントラストの良好な画像を提供することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来のレンチキュラーシートおよび透過型スクリーンにおいては、画面の水平方向および垂直方向の視野角の制御を行うためにレンチキュラー層と拡散層とを組み合わせて用いている。しかしながら、拡散層は光の吸収による利得の低下、白色散乱の増加によるS/N比の低下を伴うという問題があった。
また、2層のレンチキュラー層を、それぞれのシリンドリカルレンズの長さ方向が直交するように積層して用いたり、ひとつの基材層の両面に、シリンドリカルレンズをそれぞれ複数配列する際に、それぞれのシリンドリカルレンズの長さ方向が直交するように設けることにより、水平方向および垂直方向の視野角の制御を行う方法も考えられるが、シリンドリカルレンズを構成する材料が実質的に2倍となり、また微細なレンズの加工も2回行う必要があるため、材料コスト、加工コストなどが高くなるという問題がある。
さらに、マイクロレンズアレイのように、垂直方向と水平方向の両方に配光角度を付与することができる個々の独立した複数のレンズやプリズムを、基材層の片面上に密に配置する方法も考えられるが、複雑な加工が必要となり、面積の拡大や微細化が困難であり、また、生産性も低いことから、やはりコストの上昇は避けられない。
【0009】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、光の吸収が少なく、利得の低下が少なく、白色散乱を抑制することができる透過型スクリーンを提供することを課題とする。
さらに、材料コスト、加工コストなどが安価な透過型スクリーンを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、半円柱状の複数のシリンドリカルレンズが互いに密接して平行に配列されてなる第1のレンズアレイと第2のレンズアレイとが、シリンドリカルレンズの長さ方向が相互に直交するように同一平面上に交差して配置され、一体化されたレンズ層を持つレンズアレイ層を備えていることを特徴とするレンズアレイシートである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のレンズアレイシートにおいて、レンズアレイ層の結像面側に、光線が透過しない部分が遮光された遮光層を備えていることを特徴とするレンズアレイシートである。
請求項3に係る発明は、前記シリンドリカルレンズの断面が非球面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズアレイシートである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズアレイシートにおいて、レンズアレイ層が基材層と、その片面に設けられたレンズ層とからなり、該レンズ層が放射線硬化型樹脂からなることを特徴とするレンズアレイシートである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズアレイシートと、フレネルレンズとを有することを特徴とする透過型スクリーンである。
請求項6に係る発明は、前記フレネルレンズが基材層とその片面に設けられたレンズ層からなり、該レンズ層が放射線硬化型樹脂からなることを特徴とする請求項5に記載の透過型スクリーンである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のレンズアレイシートの一例を構成するレンズアレイ層と遮光層を示した断面図、図2はこのレンズアレイ層を示した斜視図、図3は図2に示したレンズアレイ層において、一部を切断した断面を示した斜視図である。なお、図1〜図3に示したレンズアレイシートは実際にレンズ形状の設計を行い、これに基づいて作成した形状図である。
このレンズアレイシートの主な特徴はレンズアレイ層13である。このレンズアレイ層13は、板状の基材層13aと、その片面に設けられたレンズ層13bとから構成されている。
【0012】
レンズ層13bは、レンズの一方の面に円筒面17a、他方の面に平面17bを備えた半円柱状のシリンドリカルレンズ17を複数本、その長さ方向が平行になるように互いに密接して配列した第1のレンズアレイ18と、同様に円筒面19aと平面19bとを備えたシリンドリカルレンズ19を複数本、その長さ方向が平行になる様に互いに密接して配列した第2のレンズアレイ20とからなる。
なお、シリンドリカルレンズ17、19は断面形状が完全な半円形(球面レンズ)ではなく、半楕円形(楕円面レンズ)、放物線形(放物面レンズ)などの公知のいわゆる非半円形(いわゆる2次の非球面形状)のもの、さらには、2次以降の項を有する高次非球面形状のものなどを用いることができる。このように非球面形状のレンズを用いると結像時の収差小さくすることができ、入射する光線を精細化することができる。
【0013】
第1のレンズアレイ18と第2のレンズアレイ20は、これらを構成するシリンドリカルレンズ17の長さ方向とシリンドリカルレンズ19の長さ方向とが直交するように、その平面17b…、19b…がいずれも同一平面(基材層13aの片面)上に配列され、一体化され、ひとつのレンズ層13aを構成している。シリンドリカルレンズ17とシリンドリカルレンズ19とが十字に交差する交差部21は、互いに咬合した形状となっている。なお、実際は、シリンドリカルレンズ17、17…とシリンドリカルレンズ19、19…は一体に成形され、レンズアレイ層13はひとつの部材から構成されている。
【0014】
レンズアレイ層13の材料としてはガラス、プラスチックなどの透明な材料であって、光学用部材に使用するものを特に制限なく用いることができ、生産効率などを考慮するとプラスチックを用いると好ましい。プラスチックとしては、例えばポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、アクリル−スチレン共重合体、スチレン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどを例示することができる。また、ファインピッチの微細な加工を行うことができるため、レンズ層13bの材料としては紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂などの放射線硬化型樹脂を用いると好ましい。放射線硬化型樹脂としては、例えばウレタン(メタ)アクリレートおよび/またはエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーに反応希釈剤、光重合開始剤、光増感剤などが添加された組成物などを用いることができる。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、特に限定するものではないが、例えばエチレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートジオール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオール類と、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシレンイソシアネートなどのポリイソシアネート類とを反応させて得ることができる。エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、特に限定するものではないが、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型プロピレンオキサイド付加物の末端グリシジルエーテル、フルオレンエポキシ樹脂などのエポキシ樹脂類と、(メタ)アクリル酸とを反応させて得ることができる。
【0015】
レンズアレイ層13は、例えば以下のようにして製造することができる。すなわち、好ましくはポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックからなる基材層13aの上に、放射線硬化型樹脂を未硬化の状態で塗布し、その表面に成型用スタンパを押しつけて型押しするとともに、所定の放射線を照射して硬化させることにより、レンズ層13bを形成する。前記成型用スタンパは、例えば以下のようにして製造することができる。すなわち、従来のレンチキュラー用の成型用スタンパの製造においては、例えば表面が銅などからなる円筒状のシリンダの表面に、刃先の形状が円形となっている切削バイトを用いて、このシリンダの円周方向にそって切り込みを形成する。この切り込みを平行に複数、形成すると、レンチキュラー用のスタンパを得ることができる。さらに、この円周方向の切り込みと直交方向に、同様にして切り込みを複数、平行に形成すると、本発明のレンズアレイ層13の製造に用いる成型用スタンパを得ることができる。
したがって、本発明のレンズアレイ層13の製造用の成型用スタンパは、従来の技術を利用して容易に製造することができ、生産性が良好なものである。
このように、レンズアレイ層13は、従来レンチキュラーの製造などに用いられている方法と同様の方法によって製造することができる。
【0016】
また、図1に示したように、前記基材層13aの他方の面(結像面側)には感光性樹脂層15が設けられ、さらに遮光層16が設けられている。
感光性樹脂層15と遮光層16は、以下のようにして製造したものである。すなわち、図5に示したように、実際に透過型スクリーンとして使用する状態と同様にしてフレネルレンズ1を平行に配置し、このフレネルレンズ1を介してレンズ層13b側から光線を照射すると、図1に示したようにレンズアレイ層13を透過して露光された部分の感光性樹脂層15が変性し、粘着性が消失する。そして、この感光性樹脂層15にブラックカーボンなどを含む黒色の転写層を備えた転写フィルムを押しつけると、粘着性がある未露光の部分に選択的に転写層が転移し、遮光層16が形成される。
【0017】
この場合、シリンドリカルレンズ17、17…(第1のレンズアレイ18)によって光線が集光することによるストライプ状の第1の結像パターンと、シリンドリカルレンズ19、19…(第2のレンズアレイ20)によって光線が集光することによる、この第1の結像パターンと直交するストライプ状の第2の結像パターンとから格子状の結像パターンが形成される。すなわち、レンズ層13b側から照射された光線は、第1のレンズアレイ18と第2のレンズアレイ20によって、垂直方向と水平方向の両方の視野角が一度に制御される。
図4は、この結像パターンの一例を示したものである。
遮光層16は、光線が透過しない部分を遮光するために設けられているものである。よって、この結像パターンにしたがって複数の略正方形の遮光部16a…が所定の間隔で、垂直、および水平方向にそれぞれ配列した形状となる。
【0018】
そして、この遮光層16の上に、図5に示したように必要に応じて粘着剤層7、拡散層8、およびハードコード層9などを設けることにより、レンズアレイシートとすることができる。
このようにこのレンズアレイシートにおいては、第1のレンズアレイ18と第2のレンズアレイ20によって、レンズアレイ層13を透過する光線について、垂直方向と水平方向の両方の配光特性(視野角)を制御することができる。
したがって、2層のレンズアレイ層を用いたり、基材層の両面にレンズ層を形成する場合と比較して、材料コスト、加工コストを低く抑えることができる。
また、拡散層8を省略あるいは簡略化して、拡散層8における光の吸収や利得の低下を少なくすることができる。その結果、拡散層8によって引き起こされる白色散乱現象を抑制し、高いS/N比を実現することができる。
なお、拡散層8を設けない構成とする場合は、遮光層6の上に直接ハードコード層9を設けてレンズアレイシートとすると好ましい。
なお、本発明のレンズアレイシートの各層の厚さ、レンズ層3bのピッチなどは特に限定せず、用途などに応じて適宜変更可能である。
【0019】
そして、図5に示したように、レンチキュラーシート2にかえて、本発明のレンズアレイシートを配置し、さらにフレネルレンズ1とを平行に配置して透過型スクリーンを構成することができる。
なお、フレネルレンズ1の構成は特に限定せず、公知のものを用いることができるが、微細な加工が可能となり、ファインピッチのものを得ることができるため、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどプラスチックからなる基材層1aの上に放射線硬化型樹脂を未硬化の状態で塗布し、その上に成型用スタンパを押しつけて型押するとともに、所定の放射線を照射して硬化させることにより、レンズ層1bを形成したものが好ましい。
【0020】
【実施例】
以下、実施例を示して本発明の効果を明らかにする。
上述のように、図1〜図3に示したレンズアレイシートは実際にレンズ形状の設計を行い、これに基づいて作成した形状図である。
本実施例において、設計パラメータは以下のように決定し、その効果の検証実験を行った。
(設計パラメータ)
(1)レンズアレイ層の基材層において、材料はポリエチレンテレフタレート、厚さは0.188μmとした。
(2)レンズアレイ層のレンズ層において、材料はUV感光性樹脂、レンズの形状はピッチ182μmで楕円面を基準面とした高次項を加えた非球面形状とした。
(3)感光性樹脂層には、厚さ20μmのクロマリンフィルム(商品名:デュポン社製)を用いた。
すなわち、この設計に基づいて30mm×30mmのテストピースを試作し、その配光特性を確認したところ、上下方向(垂直方向)、左右方向(水平方向)ともに約30度の視野角(半値角)を得ることができ、所定の光学特性を得ることができた。なお、ここでの視野角(半値角)とはレンズアレイシートの真正面での輝度に対して1/2になる角度である。
さらにこのレンズアレイ層の結像パターンは図4に示したものと同様のパターンであった。そして、この結像パターンに対応した遮光層を設けたレンズアレイシートにプロジェクタから光線を照射したところ、この光線を問題なく透過させることができた。
このように本実施例のレンズアレイシートでは水平方向および垂直方向の両方の視野角を付与することができた。なお、上述のように従来のレンチキュラーシートにおいては、一般にはレンズによって水平方向のみの視野角を付与し、垂直方向の視野角を付与することはできない。したがって、本実施例においては、従来よりも拡散層に用いる拡散材を減量しても従来と同等の効果を得ることが容易であることが確認できた。よって、本発明により、高画質と低コストの両立が容易に実現できることが明かとなった。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に係る発明においては、レンズアレイ層を透過する光線について、垂直方向と水平方向の両方の配光特性(視野角)を制御することができる。したがって、2層のレンズアレイ層を用いたり、基材層の両面にレンズ層を形成する場合と比較して、材料コスト、加工コストを低く抑えることができる。また、拡散層を省略あるいは簡略化して、拡散層における光の吸収や利得の低下を少なくすることができる。その結果、拡散層によって引き起こされる白色散乱現象を抑制し、高いS/N比を実現することができる。
請求項2に係る発明においては、遮光層を設けることにより、さらにS/N比を向上させ、コントラストの良好な画像を提供することができる。
請求項3に係る発明においては、シリンドリカルレンズの断面形状が非球面形状であるため、結像時の収差が小さくでき、入射する光線を精細化することができる。
請求項4に係る発明においては、レンズアレイ層のレンズ層が放射線硬化型樹脂からなるため、ファインピッチの加工を施すことができる。
請求項5に係る発明においては、請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズアレイシートとフレネルレンズとを組み合わせて、上述の効果を備えた透過型スクリーンを提供することができる。
請求項6に係る発明においては、フレネルレンズのレンズ層が放射線硬化型樹脂からなるため、ファインピッチの加工を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレンズアレイシートの一例を構成するレンズアレイ層と遮光層を示した断面図である。
【図2】 図1に示したレンズアレイ層を示した斜視図である。
【図3】 図2に示したレンズアレイ層において、一部を切断した断面を示した斜視図である。
【図4】 図1〜図3に示したレンズアレイシートの結像パターンの一例を示した平面図である。
【図5】 従来の透過型スクリーンの一例を示した概略構成図である。
【符号の説明】
13…レンズアレイ層、13a…基材層、13b…レンズ層、
16…遮光層、17、19…シリンドリカルレンズ、
18…第1のレンズアレイ、20…第2のレンズアレイ。

Claims (6)

  1. 半円柱状の複数のシリンドリカルレンズが互いに密接して平行に配列されてなる第1のレンズアレイと第2のレンズアレイとが、前記シリンドリカルレンズの長さ方向が相互に直交するように同一平面上に交差して配置され、一体化されたレンズ層を持つレンズアレイ層を備えていることを特徴とするレンズアレイシート。
  2. 請求項1に記載のレンズアレイシートにおいて、レンズアレイ層の結像面側に、光線が透過しない部分が遮光された遮光層を備えていることを特徴とするレンズアレイシート。
  3. 前記シリンドリカルレンズの断面が非球面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズアレイシート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズアレイシートにおいて、レンズアレイ層が基材層と、その片面に設けられたレンズ層とからなり、該レンズ層が放射線硬化型樹脂からなることを特徴とするレンズアレイシート。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズアレイシートと、フレネルレンズとを有することを特徴とする透過型スクリーン。
  6. 前記フレネルレンズが基材層とその片面に設けられたレンズ層からなり、該レンズ層が放射線硬化型樹脂からなることを特徴とする請求項5に記載の透過型スクリーン。
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