JP4178249B2 - 有機物蒸着装置およびその蒸着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機物蒸着装置および蒸着方法に関するもので、詳しくは、大面積基板に有機物を蒸着する過程で、内部に搬入される基板の垂れを防止できる有機物蒸着装置および蒸着方法に関するものである。
最近、情報通信技術の飛躍的な発展および市場の膨脹によって、ディスプレイ素子として平板表示素子が脚光を浴びている。この平板表示素子としては、液晶表示素子、プラズマディスプレイ素子、有機発光素子などが代表的である。
これらのうち、有機発光素子は、迅速な応答速度、既存の液晶表示素子よりも低い消費電力、軽量性、別途のバックライト装置が不要で超薄型に設けられる点、高輝度などの非常に優れた長所を有しており、次世代のディスプレイ素子として脚光を浴びている。
この有機発光素子は、基板上に陽極膜、有機薄膜、陰極膜を被覆して陽極と陰極との間に電圧をかけることで、適当なエネルギーの差が有機薄膜に形成されて自発光する原理に基づいている。すなわち、注入される電子と正孔とが再結合して残った励起エネルギーが光として発生する。このとき、有機物質のドーパント量に応じて発生する光の波長を調節することで、フルーカラーを実現することができる。また、生産性の向上およびディスプレイの大型化に伴い、ディスプレイの製作に使用されるガラス基板も徐々に大型化されつつある。
有機発光素子は、基板上に陽極、正孔注入層、正孔運送層、発光層、電子運送層、電子注入層、陰極が順に積層されて構成される。ここで、陽極には、面抵抗が小さく透過性の良いITO(Indium Tin Oxide)が主に使用される。また、有機薄膜は、発光効率を高めるために、正孔注入層、正孔運送層、発光層、電子運送層、電子注入層などの多層に構成されており、発光層として使用される有機物質には、Alq、TPD、PBD、m-MTDATA、TCTAなどがある。また、陰極には、LiF-Al金属膜が使用される。また、有機薄膜が空気中の水分および酸素に非常に弱いことから、素子の寿命を増大させるためにその最上部に封止膜が形成される。
しかしながら、この有機発光素子は、前述した多様な長所にもかかわらず、未だに大面積有機発光素子に対する量産装置が確実に標準化されてないため、次世代のディスプレイ素子としての確固たる位置が確保されていない。すなわち、液晶表示素子やプラズマディスプレイ素子の急速な大面積化とともに、大面積パネルを生産できる量産装置が開発および標準化されつつあるので、有機発光素子を次世代のディスプレイ素子として確実に位置づけられる大面積有機発光素子の量産装置の開発が強く要求されている。
一方、有機発光素子などの平板ディスプレイを製作するとき、ディスプレイの特性上、ガラス基板上にディスプレイ素子を設けるが、このようなディスプレイの製造工程中の蒸着工程を行う場合、ガラス基板は、真空内で蒸着面が下方に向かうように、ホールディング装置であるガラスチャックによりホールディングすべきである。
前記ガラスチャックとしては、ガラス基板の4辺を物理的に支持するクリッピング(Clipping)チャックが広く使用されており、その他に、気圧差を用いた真空チャック方法、電気場および静電気誘導を用いた静電チャックが使用される。
前記真空チャックは、吸着板を平板基板の裏側に当てて吸着板の空気を吸入することで、気圧差により平板基板をホールディングする方法であって、ほとんど真空状態で行われる蒸着工程では使用できず、構造が複雑であるという問題点があった。
すなわち、平板ディスプレイでは、埃、水蒸気、酸素などの異物質が不良率上昇の主な要因として作用するので、真空状態での作業が必要になるが、真空チャックは、このような真空装置に適用できないという問題点があった。
また、前記静電チャックは、平板基板の裏側に電流を流し、その電流により形成された電場がガラスなどの材質からなる平板基板を帯電させることで、静電気力により平板基板をホールディング(付着)する方法であって、この方法は、真空中でも使用できるが、後述するようにいくつかの短所がある。
すなわち、静電チャック方法は、広い面積を有する平板基板をホールディングするために大きな電場を要するので、消費電力が増加し、多様な種類の蒸着工程を経る間、継続して電流を供給するために複雑な機械装置が必要となり、電流により基板に形成された電場が平板基板に載置される蒸着化学物質などに影響を及ぼして性能が低下するという問題点があった。
前記ガラス基板のクリッピング時、中央部が自重により下方に垂れるが、このとき、ガラス基板の厚さが0.7mmである場合、370mm×470mmの基板は、ほぼ1mm程度に垂れ、600mm×720mmの基板は、ほぼ5mm程度に垂れる。また、前記真空チャックは、真空内で行われる蒸着工程では使用できず、前記静電チャックは、大面積ガラス基板に使用する場合、非常に強い電場を要するとともに、基板移送時の電線処理が困難である。
従来の有機物蒸着装置は、内部で蒸着工程が行われるチャンバーと、このチャンバーの内部上側に設けられて基板を搭載する基板搭載台と、この基板搭載台に位置された基板の上側に設けられるマグネットホルダーと、前記基板の下側にマスクが備わったマスクホルダーと、前記チャンバー内の下部に設けられて有機物質を気化して基板に蒸発させる加熱部と、チャンバー内の下部に設けられる有機物ボートと、から構成される。
ここで、前記有機物ボートに蒸着する有機物質の適当量を予測して載置した後、真空チャンバー内部の圧力を真空ポンプにより1.33×10 −4 Pa(10 -6 Torr)程度に下げる。このとき、有機物ボートは、一般にモリブデンにより構成される。その後、加熱部に電圧を印加し、温度調節装置により蒸着物質の融点付近まで温度を上昇させた後、再び微細に調節しながら気化されるまで温度を上昇させる。このとき、有機物ボート上の物質が徐々に蒸発しはじめると、予め装着されたシャッターを開放することで、蒸発した各物質分子が基板に蒸着する。このとき、シャッターは、有機物ボート上にある有機物質の気化直前に残存する各不純物が基板に蒸着されることを防止する。
このような従来の有機物蒸着装置においては、基板を基板搭載台に搭載する過程で、大面積化された基板が自重により下方に垂れることで、均一な蒸着作業が行われにくいという問題点があった。
特開平10−330918号公報 特開平11−140641号公報 特開平11−158617号公報 特開平11−189862号公報 韓国公開特許第2002−0059040号公報
本発明は、従来の問題点を解決するためになされたもので、基板の蒸着過程で、自重により基板の中心部が下方に垂れることを防止するために、基板の両側を固定した状態で一側に引張力を与えることで、基板の垂れを防止できる有機物蒸着装置および蒸着方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、有機物蒸着装置であって、外部と隔離される内部空間が備わり、一側に基板が搬入または搬出される出入口および前記出入口を開閉するゲートが備わったチャンバーと;前記チャンバー内の上側に備わって、搬入された基板の両端を加圧力によりそれぞれ固定し、その固定された基板の両端のうち一端を外側方向に移動して基板の垂れ量を減少するように基板に引張力を提供する基板搭載台と;前記基板搭載台の上面中心部に結合されて前記基板搭載台を回転または昇降させる回動昇降部と;前記チャンバー内の下部に設けられ、有機物質を気化して基板に蒸発させる加熱部および有機物ボートと;を含んで構成されることで、基板に有機物を蒸着するために、搬入されたチャンバーの内部に基板を搭載する基板搭載台を設け、前記基板搭載台に搭載される大面積基板の垂れを防止することが好ましい。
また、前記基板搭載台は、前記基板搭載台の内部に設けられ、基板の4辺縁部が安着されるように中央部が貫通された板状に形成され、その一側が他側から分離される基板安着ホルダーと;前記基板安着ホルダーの上側に設けられて昇降し、下降時に基板の上面縁部を加圧して基板を固定し、中央部が貫通された板状に形成され、前記基板安着ホルダーと同一線上でその一側が他側から分離される加圧ホルダーと;前記加圧ホルダーの上側縁部に下方に向かって設けられ、空気の流入また排出によって基板の縁部を加圧または減圧するように上下往復運動する第1駆動部と;前記第1駆動部と直交配置され、分離される加圧ホルダーに固定され、空気の流入または排出によって左右往復運動して両端が固定された基板の一端を引っ張って垂れを防止するように一側が分離された基板安着ホルダーおよび加圧ホルダーを左右に往復させる第2駆動部と;を含むことで、基板安着ホルダーに安着された基板の上面縁部を加圧ホルダーで加圧して基板を固定するとき、第1駆動部および第2駆動部により基板に加圧力および引張力を与え、前記第1駆動部により基板の両端を固定した状態で、第2駆動部により両端が固定された基板の一側を外側方向に移動して基板に引張力を加えるので、大面積基板が下方に垂れることを防止するので好ましい。
また、前記第1および2駆動部は、板状に設けられるベースと;前記ベースの上面両端に上方に直立させられるように設けられる固定板と;前記固定板に介在させられて介在方向に往復運動し、先端中央部に設けられた軸が前方の固定板を貫通して突出するように設けられる移動板と;前記後方の固定板と移動板との間に両端が固定された状態で備わり、内部に空気が充填されて体積が増加すると、軸を前方に直進させるベローズと;前記ベローズに外部から流入する空気を注入する空気注入ノズルと;前記ベローズからの空気の排出により収縮する過程で、ベローズに復元力を提供するように移動板と固定板との間に備わった軸の途中に設けられるスプリングと;から構成されることで、空気がベローズの内部に充填される状態によって、直進および後進力を与えるので好ましい。
また、前記基板固定部で提供する加圧力と、引張力提供部で提供する引張力とを制御する制御部がさらに設けられることで、加圧力および引張力の強さに応じて、基板の垂れ量検査および結果による加圧力および引張力の補正が可能であるので好ましい。
また、前記基板固定部は、長さ方向に延長され、基板の固定部位よりも長い板状に備わる下板と;前記下板と同一の形状に上側に位置させられ、上面に基板が載置される板状の固定ホルダーと;前記固定ホルダーの一側縁部に設けられ、長さ方向に延長されて断面"L"(この"L"はLの点対称の形状を意味する)状に形成される位置固定板と;前記位置固定板の上側中央部に離隔状態で設けられる板状の駆動部固定板と;前記駆動部固定板と前記固定ホルダーとの離隔空間で上下に移動して固定ホルダーに位置させられた基板の上面を加圧または減圧し、長さ方向に延長される板状の加圧ホルダーと;前記駆動部固定板の上面中央部に備わって、基板に加圧力を提供するように移動軸先端が固定された加圧ホルダーを昇降させる垂直方向駆動部と;から構成されることで、前記基板固定部の上部に加圧ホルダーを昇降させ垂直方向駆動部が設けられ、簡単な構造で基板の両端を垂直方向駆動部により固定するので好ましい。
また、垂直方向駆動部の移動軸上に第1圧力測定部がさらに設けられることで、垂直方向の荷重値を測定して出力するので好ましい。
また、前記第1圧力測定部は、ロードセルであることが好ましい。
また、前記引張力提供部は、前記基板固定部の下板と固定ホルダーの外側壁に結合される板状の固定側板と;前記固定側板と外側方向に離隔された位置に設けられ、ベースの一側縁部に直立させられるように固定された板状の駆動部固定側板と;前記駆動部固定側板の外壁に設置され、移動式基板固定部を水平方向に移動して基板に引張力を提供するように移動軸先端が移動させられる基板固定部に固定される水平方向駆動部と;から構成されることで、前記基板固定部のいずれか一つの基板固定部の外側壁に設けられ、基板の両端を固定した状態で外部方向に作動して引張力を提供するので、その引張力により基板の垂れを防止するので好ましい。
また、ロードセルは、少なくとも一つ設けられることで、より正確な加圧力および引張力を測定できるので好ましい。
また、垂直方向駆動部および水平方向駆動部は、基板の厚さによって基板に加える加圧力および引張力が変わることで、基板の厚さおよび大きさなどの基板状態によって変更される場合も、最適の加圧力および引張力を基板に加えるので好ましい。
また、前記制御部には、電気的に連結され、第1および2圧力測定部で検出された結果値が数値として出力されるディスプレイがさらに設けられることで、作業者が加圧力および引張力を数値により認識できるので好ましい。
本発明の有機物蒸着装置および蒸着方法は、チャンバーの内部に設けられた基板搭載台に基板を安着し、前記基板の縁部両端を固定した後、その固定された基板の両端のうち一端を外側方向に移動して基板に引張力を与えることで、自重により下方に垂れた基板をいずれか一方向に引っ張って大面積基板の垂れを防止できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
本発明の第1実施形態による有機物蒸着装置は、図1に示したように、内部に搭載された基板Sに蒸着が行われるチャンバー110と、このチャンバー110の内部に備わって基板Sの側面を固定する第1駆動部220と、この第1駆動部220と直交する上部に設けられ、基板Sが垂れないように空圧によって引張力を提供する第2駆動部240と、前記チャンバー110の上面に備わって、このチャンバー110の内部に設けられた基板Sに有機物質を気化して蒸発する過程で、基板Sの全体に有機物質が分布されるように回転する回動昇降部300と、から構成される。
ここで、前記チャンバー110は、外部と隔離される内部空間を備えており、その一側に基板Sを搬入・搬出するための出入口(図示せず)が形成され、この出入口を開閉するゲート(図示せず)が設けられる。また、前記チャンバー110の内部に基板Sを位置させることで、基板Sの上部に有機薄膜を蒸着する構造となっている。
また、前記チャンバー110内の底面縁部に真空ポンプPが設けられるが、この真空ポンプPは、チャンバー110の内部圧力を低下させる構成要素である。すなわち、基板Sの表面に純粋な有機物を蒸着するためには、チャンバー110内部の不純物が除去された状態で有機物を蒸着すべきであるので、有機物の蒸着前に、蒸着チャンバー110内部の気体を吸入して除去する役割を果たす。
このチャンバー110内の上側には、プレート202、このプレート202から下方に所定距離だけ離隔されて設けられる基板搭載台200、ハウジング120が順に設けられ、前記基板搭載台200は、基板安着ホルダー210、加圧ホルダー208、第1駆動部220および第2駆動部240により構成される。
前記プレート202の一側には、固定側板204が設けられ、前記プレート202の他側には、水平に移動する移動側板206が設けられる。また、それら固定側板204および移動側板206の下端に横方向に備わった基板安着ホルダー210と、この基板安着ホルダー210と水平に設けられて上下に昇降する加圧ホルダー208と、が設けられる。
ここで、前記ハウジング120は、下側が開口された断面"コ"(この"コ"はコの線対称の形状を意味する)状に形成され、その両側下端に横方向に設けられたマスクホルダー122と、その内部上側に板状に形成されて磁力を提供するマグネットホルダー124と、前記マスクホルダー122に安着されるマスク126と、から構成される。
前記マグネットホルダー124は、マスク126に磁力を提供し、基板Sの下面であるパターン形成面にマスク126を密着させる。
前記基板安着ホルダー210は、基板Sの4辺が安着されるように中央部が貫通された板状に形成され、一側の基板安着ホルダー210が他側から分離される。
前記加圧ホルダー208は、前記基板安着ホルダー210と相応する形状に形成され、前記基板安着ホルダー210の上側に設けられて第1駆動部220により上下に昇降する。また、前記加圧ホルダー208は、下降時に基板Sの上面縁部を加圧して前記基板Sを固定し、中央部が貫通された板状に形成され、前記基板安着ホルダー210と同一線上で、一側の基板安着ホルダー210が他側から分離される。
すなわち、前記基板安着ホルダー210の上側に設けられて第1駆動部220により昇降する加圧ホルダー208は、基板安着ホルダー210に安着される基板Sの上面縁部を固定する。
前記基板安着ホルダー210は、図2に示したように、中央部が貫通された板状に形成され、その上面と内側面との接触部分に形成された段差に基板Sが安着される。
また、前記基板安着ホルダー210には、安着される基板Sを整列するために、位置固定シリンダー130と、この位置固定シリンダー130と対向する整列シリンダー132と、が基板Sの4辺にそれぞれ設けられる。
前記位置固定シリンダー130は、空圧により駆動され、蒸着するために搭載される基板Sに基準点を与える。
前記整列シリンダー132は、空圧により駆動され、基板Sの整列時、前記基板Sを基準点となる位置固定シリンダー130に移動させる。
ここで、二つの隣接した辺に位置する4個の位置固定シリンダー130は、所定位置で基準点となり、それら4個の位置固定シリンダー130と対向して、他の二つの隣接した辺に位置する4個の整列シリンダー132は、基準点となる位置固定シリンダー130に基板Sの側面から加圧力を提供して基板Sを整列させる。
ここで、前記加圧ホルダー208を昇降する第1駆動部220は、前記第1駆動部220と加圧ホルダー208との間に設けられた伝達部212により往復運動をする。また、前記伝達部212は、内側から再び外側に折り曲げられた棒状に形成される。
前記移動側板206は、プレート202の一側上面にガイドにより外側方向に自由移動し、横方向に設置された第2駆動部240により直線往復運動の距離を調節するようになる。
前記第1駆動部220は、図3に示したように、板状に形成されたベース222と、このベース222の上面両側に上方に設置された一対の固定板224と、これら固定板224に介在されて往復運動するとともに、その先端中央部に形成された軸228が前方に設けられた固定板224を貫通して外部に突出された移動板226と、前記後方に設けられた固定板224と移動状態である移動板226との間に両端が固定された状態で備わり、外部に設けられた圧縮機(図示せず)から提供される空気が内部に充填されて体積が増加することで、移動板226の軸228を前方に直進させるベローズ232と、このベローズ232に外部から流入する空気を注入する空気注入ノズル234と、前記ベローズ232からの空気排出により収縮する過程でベローズ232に復元力を提供するように、移動状態である移動板226と該移動板226の後方に設けられた固定板224との間の軸228に備わるスプリング236と、から構成される。ここで、前記スプリング236の緩衝力を調節するために、スプリング236を加圧または減圧する緩衝力調節板238が軸228上に固定される。
ここで、前記第2駆動部240は、第1駆動部220と同一の形状および機能を有するので、詳しい説明は省略する。ただ、前記第1駆動部220は、固定側板204および移動側板206に縦方向に固定設置されて加圧ホルダー208を昇降し、前記第2駆動部240は、前記第1駆動部220との直交状態でプレート202の移動側板206付近に設置され、前記移動側板206の上端に固定された状態で空圧により移動側板206を外側方向に移動して復帰させる。
一方、図中、未説明符号242はベース、244は固定板、246は移動板、248は軸、250はクランプ、252はベローズ、254は空気注入ノズル、256はスプリング、258は緩衝力調節板をそれぞれ示している。
前記回動昇降部300は、図1に示したように、チャンバー110の上面に設置され、蒸着する基板Sに有機物質を気化して蒸発させるとき、全体の基板Sに有機物質が塗布されるように回転し、回動昇降部ハウジング304の内部で下方に延長され、その下端がチャンバー110の内部に備わった基板搭載台200の上面に設置される第1中空軸306と、この第1中空軸306の外部に設けられ、その下端がマグネットホルダー124の上面に設置される第2中空軸308と、その上部に設けられ、外部の圧縮機から第1および第2駆動部220,240、位置固定シリンダー130および整列シリンダー132に空圧を提供するエアー注入部302と、を備えている。
前記第1中空軸330の下端に設けられた基板搭載台140のマスクホルダー142は、サーボモータ(図示せず)の駆動により上下移動し、前記第2中空軸340の下端に設けられたマグネットホルダー144は、シリンダー(図示せず)により上下移動する。
また、基板Sが搭載された基板搭載台200を回動させるために、別途の回動装置(図示せず)が設けられる。
また、前記チャンバー110内の下側には、有機物質を気化して基板Sに蒸発させるための加熱部140および有機物ボート142が備わる。
以下、本実施形態による有機物蒸着装置の動作を説明すると、図1および図3に示したように、まず、外部の運送手段(図示せず)によりチャンバー110の一側に形成された出入口を通して基板搭載台200の基板安着ホルダー210に基板Sを安着させる。
その後、チャンバー110の出入口をゲートで閉鎖した後、内部の底面縁部に設けられた多数個の真空ポンプPによりチャンバー110内部の気体を吸入して外部に排出する。
その後、基板安着ホルダー210に安着された基板Sを固定するために上側に設けられた加圧ホルダー208が下降するように、固定側板204および移動側板206に設置された第1駆動部220のベローズ232内部に外部の圧縮機から供給される空気を注入し、そのベローズ232の体積が増加すると、移動板226の軸228を前進させ、その前進させられた軸228の端に設けられたクランプ230により伝達部212を下降させ、この伝達部212に設けられた加圧ホルダー208をも下降させる。
その後、前記加圧ホルダー208が下降することで、基板Sの上面縁部を加圧して固定し、基板Sが堅固に固定されると、移動側板206を移動する第2駆動部240に空気を注入することで、第1駆動部220と同一の方法で第2駆動部240の軸248が前進し、移動側板206を外側に水平移動させる。
ここで、前記基板安着ホルダー210と加圧ホルダー208との間に介在させられた基板Sは、堅固に固定された状態であり、このとき、移動側板206に設けられた第2駆動部240が作動して前記移動側板206を外側方向に移動させると、基板Sのいずれか一辺を引っ張ることで、自重により発生する垂れなしに水平に基板Sを位置させる。
その後、前記チャンバー110内の底面に設けられた加熱部140に電圧を印加し、温度調節装置(図示せず)により蒸着物質の融点付近まで温度を上昇させた後、再び微細に調節しながら気化されるまで温度を上昇させる。このとき、徐々に有機物ボート142上の物質が蒸発しはじめると、予め装着されたシャッター(図示せず)を開放して蒸発させられた各物質分子を基板Sに蒸着させる。このとき、シャッターは、有機物ボート142上に設けられた有機物質の気化直前に残存する各不純物が基板Sに蒸着させられることを防止する。
その後、前記昇降回動部300により基板Sを回動させることで、全体的に有機物質を基板Sに分布させる。その後、基板Sの蒸着が終了すると、第2駆動部240に存在する空気を排出する。また、軸248上に設けられたスプリング256の復元力により移動側板206が復帰し、基板Sの引張力を除去する。また、加圧ホルダー208は、空気が排出された第1駆動部220により上昇し、外部の運送手段により基板Sを外部に搬出する。
よって、前記有機物蒸着装置100のチャンバー110内で蒸着作業を行うとき、大型化基板Sが自重により下方に垂れることを防止するために、両端を固定した基板Sを水平方向に引っ張る。
[実施形態2]
本発明の第2実施形態による有機物蒸着装置は、図示してないが、内部に搭載された基板Sに蒸着が行われるチャンバー(図示せず)と、このチャンバー内の上側に備わって、基板Sの両端を固定した状態で大型化基板Sの垂れを防止する基板搭載台400と、前記チャンバーの上面に備わって、このチャンバーの内部に設けられた基板Sに有機物質を気化して蒸発させる過程で、全体の基板Sに有機物質が分布されるように回転する回動昇降部(図示せず)と、から構成される。
また、前記有機物蒸着装置は、前述した実施形態と同一の構造および機能を有するので、基板搭載台400を除いた部分の説明は省略する。
また、前記基板搭載台400に搭載される基板Sの両端に加圧力および引張力を加えて垂れを防止するとき、その加圧力および引張力を制御する制御部(図示せず)が設けられ、前記制御部と電気的に連結されて加圧力および引張力の出力値を数値として出力するディスプレイ(図示せず)が備わる。
また、前記チャンバー内の下部には、有機物質を気化して基板Sに蒸発させる加熱部(図示せず)および有機物ボート(図示せず)が備わる。
前記基板搭載台400は、図4および図5に示したように、板状に形成されたベース540と、このベース540の両端にそれぞれ設けられる基板固定部410,510と、前記ベース540の上面に横方向に設けられる一対の水平移動ガイド542と、前記基板固定部410,510のうちいずれか一つの外側面に直交状態で備わり、基板固定部410,510を外側方向に移動して基板に引張力を与える引張力提供部550と、を備えており、前記水平移動ガイド542の上面両端には、基板固定部410,510がそれぞれ備わる。
また、前記ベース540の両端に直立させられた状態で、駆動部固定側板544および側板536が設けられる。
前記基板固定部410,510は、水平移動ガイド542上で水平方向に移動することで、基板Sの大きさに応じて間隔を調節して位置させる。
前記基板固定部410,510は、同一の形状および機能をそれぞれ有し、前記基板固定部410は、一側に備わった固定式であり、他の基板固定部510は、他側に備わった移動式である。ここで、固定式および移動式の基板固定部410,510は、両方とも移動可能であり、大面積化された基板Sの大きさに応じて間隔を調節することで、大きさの相異なる基板Sに蒸着を行う。
また、前記基板固定部410,510は、ベース540に横方向に設けられた一対の水平移動ガイド542に接した状態で、一側は固定され、他側は水平移動するように固定部材412および移動部材512が備わり、前記一対の固定部材412または一対の移動部材512の上面に設置され、縦方向に延長される板状の下板414,514と、その上側に前記下板414,514と同一の形状で位置され、前記下板414,514との間隔を維持するための直立板が介在させられ、上面に基板Sが置かれる板状の固定ホルダー416,516と、これら固定ホルダー416,516の一側縁部に設けられ、長さ方向に延長される断面"L"(この"L"はLの点対称の形状を意味する)状に形成された位置固定板418,518と、これら位置固定板418,518の上側中央部に離隔状態で設けられる板状の駆動部固定板420,520と、これら駆動部固定板420,520と固定ホルダー416,516との離隔空間で上下に移動して固定ホルダーに位置させられた基板の上面を加圧し、長さ方向に延長される加圧ホルダー426,526と、前記駆動部固定板420,520の上面中央部に備わって、基板Sに加圧力を提供するように加圧ホルダー426,526を昇降させる垂直方向駆動部428,528と、から構成される。
また、前記加圧ホルダー426,526と、これら加圧ホルダー426,526の上側に設けられる移動板424,524と、からなる加圧部422,522には、その離隔空間を維持するために多数個の垂直軸が設けられる。
前記加圧部422,522は、加圧ホルダー426,526と、移動板424,524と、から構成される。
ここで、前記垂直方向駆動部428,528は、油圧または空圧シリンダーからなり、外部から流体または気体を受けて基板Sに加圧力を加える。
また、前記垂直方向駆動部428,528の移動軸上には、第1圧力測定部Lが設けられる。ここで、前記第1圧力測定部Lは、ロードセルであり、このロードセルに荷重を加えると圧縮または伸縮により変形するが、この変形量を変形測定装置により電気信号として検出した後、デジタル信号に変えることで、加圧力が制御部のディスプレイに数値として出力される。
また、前記垂直方向駆動部428,528の第1圧力測定部Lと加圧ホルダー426,526との間には、連結板430,530が介在させられる。
すなわち、前記垂直方向駆動部428,528は、下方に下降して基板Sを加圧するが、このとき、ロードセルに基板Sを加圧する加圧力である荷重が加えられ、その荷重が電気信号からデジタル信号に変わることで加圧力が数値として出力される。
前記引張力提供部550は、直立状態で設けられ、移動式基板固定部510の下板514と、固定ホルダー516の外側壁に結合される直立された板状の固定側板552と、この固定側板552と離隔されて設けられ、ベース540の一側縁部に設けられた板状の駆動部固定側板544と、この駆動部固定側板544の外壁に設置されて基板固定部510を水平方向に移動する水平方向駆動部554と、から構成される。
ここで、前記固定側板552と駆動部固定側板544との間隔を維持するために、水平軸が介在させられる。
ここで、前記水平方向駆動部554は、油圧または空圧シリンダーからなり、外部から流体または気体を受け、基板Sを固定した基板固定部510を外部方向に移動して基板Sに引張力を加える。
また、前記水平方向駆動部554の移動軸上には、第2圧力測定部Lが設けられる。ここで、前記第2圧力測定部Lは、ロードセルであり、このロードセルに荷重を加えると圧縮または伸縮により変形するが、この変形量を変形測定装置により電気信号として検出した後、デジタル信号に変えることで、制御部のディスプレイに引張力が数値として出力される。
すなわち、前記水平方向駆動部554は、水平方向に移動する移動軸が外部方向に移動し、両側が固定された基板Sの一側を引っ張るが、このとき、ロードセルに基板Sを加圧する引張力である引張荷重が加えられ、その荷重が電気信号からデジタル信号に変わることで引張力が数値としてディスプレイに出力される。
ここで、前記第1および第2圧力測定部L,Lであるロードセルは、少なくとも一つ以上設置することができ、より均一かつ正確な荷重を測定するために、多数個設置されることが好ましい。
また、前記垂直方向駆動部428,528および水平方向駆動部554は、基板Sの厚さに応じて基板Sに加えられる加圧力および引張力が変わる。
そのため、前記第1および第2圧力測定部L,Lにより基板Sに加えられる加圧力および引張力を予め測定した後、その測定値をデータ化してフィードバック回路化することで、多量の基板Sに蒸着工程を自動化して量産することができる。
前記基板Sを基板搭載台200にローディングする過程で、基板Sの垂れを3段階に分けるが、図6の(a)に示したように、第1段階において、両側に設けられた固定ホルダー416,516を加圧ホルダー426,526が加圧せずに、荷重を全く加えていない状態の基板Sの垂れ量がaで、大面積基板Sの自重により基板Sの中心部で垂れが最も大きなものとなる。
また、第2段階において、図6の(b)に示したように、前記固定ホルダー416,516に基板Sが位置させられた状態で、前記固定ホルダー416,516の上側に設けられた加圧ホルダー426,526が下降し、基板Sの両端に加圧力を加えて両端を固定した状態の基板Sの垂れ量がbで、前記基板Sは、自重により中心部で垂れが発生するが、両端が固定された状態であるので、自由安着された状態よりは垂れの程度が軽微なものとなる。
また、第3段階において、図6の(c)に示したように、前記固定ホルダー416,516および加圧ホルダー426,526により基板Sが固定された状態で、一側に設けられた固定ホルダー516および加圧ホルダー526が外側方向に移動して基板Sに引張力を提供しており、このとき、基板Sの垂れはほとんど発生しない。すなわち、基板Sの両端を固定して一側を引っ張る過程で基板Sに引張荷重を加えるので、自重による垂れが発生しなくなる。
ここで、図7の(a)および(b)は、基板Sの各辺のうち相対的に長い両側を固定した状態で基板Sに加圧力および引張力を同時に加えるとき、基板Sの両端を把持した長さによる垂れ長さを示したグラフであり、固定ホルダー416,516および加圧ホルダー426,526に両端が固定された基板Sは、基板の把持長さが増大するほど垂れ長さが減少し、固定ホルダー416,516に基板Sが自由安着された状態は、最上部のグラフに示されており、前記基板Sの両端を加圧ホルダー426,526で固定した状態は、中間部のグラフに示されており、前記基板Sの両端を加圧ホルダー426,526で固定し、その固定された基板Sの一側に設けられた固定ホルダー516および加圧ホルダー526を外部方向に移動して基板Sを引っ張った状態は、最下部のグラフに示されている。
したがって、検査値が示されたグラフによると、前記基板Sの両端を固定した状態で一側に引張力を提供したとき、基板Sの垂れ量が最も少ないことが分かる。
また、基板の把持長さが長いほど、基板Sの垂れ量が減少することが分かる。
また、図8の(a)および(b)は、基板Sの各辺のうち相対的に短い両側を固定した状態で基板Sに加圧力および引張力を同時に加えるとき、基板Sの両端を把持した長さによる垂れ長さを示したグラフであり、固定ホルダー416,516および加圧ホルダー426,526に両端が固定された基板Sは、基板の把持長さが増大するほど垂れ長さが減少し、固定ホルダー416,516に基板Sが自由安着された状態は、最上部のグラフに示されており、前記基板Sの両端を加圧ホルダー426,526で固定した状態は、中間部のグラフに示されており、前記基板Sの両端を加圧ホルダー426,526で固定し、その固定された基板Sの一側に設けられた固定ホルダー316および加圧ホルダー326を外部方向に移動して基板Sを引っ張った状態は、最下部のグラフに示されている。
したがって、検査値が示されたグラフによると、前記基板Sの両端を固定した状態で一側に引張力を提供したとき、基板Sの垂れ量が最も少ないことが分かる。
また、基板の把持長さが長いほど、基板Sの垂れ量が減少することが分かる。
ここで、基板Sの4辺のうち相対的に長い2辺を固定して基板Sを安着した状態、基板Sの両端を固定した状態、両端を固定した基板Sの一側に引張力を提供した状態のうち、基板Sを固定した状態で一側に引張力を提供したとき、基板の垂れの程度が最も少なくなり、基板の把持長さが長いほど、垂れの程度が少なくなることが分かる。
また、基板Sの4辺のうち相対的に短い2辺を固定して基板Sを安着した状態、基板Sの両端を固定した状態、両端を固定した基板Sの一側に引張力を提供した状態のうち、基板Sを固定した状態で一側に引張力を提供したとき、基板の垂れの程度が最も少なくなり、基板の把持長さが長いほど垂れの程度が少なくなり、基板Sの長い部分を固定した状態よりは、短い部分を固定した状態で垂れが相対的に小さいことが分かる。
以下、本実施形態による基板搭載台の動作を説明すると、図3および図4に示すように、前記基板搭載台400の両側に備わる基板固定部410,510の固定ホルダー416,516に基板が安着されると、前記固定ホルダー416,516に安着された基板Sを固定するために上側に設けられた加圧ホルダー426,526を下降させるように、基板固定部410,510にそれぞれ設けられた水平方向駆動部428,528に空気を注入するので、移動軸が下降して基板Sの両側を固定し、一側に設けられた基板固定部510を移動するように設置された水平方向駆動部554を作動させることで、基板Sの一側を引っ張る。
ここで、前記固定ホルダー416,516と加圧ホルダー426,526との間に介在させられた基板Sは、堅固に固定された状態であり、水平方向駆動部554の作動により基板Sの一側を外側方向に引っ張ることで、自重により発生する垂れなしに水平に基板Sを位置させる。
したがって、前記有機物蒸着装置のチャンバー内で蒸着作業を行うとき、大型化基板Sが自重により下方に垂れることを防止するために、基板Sを水平方向に引っ張る。
本発明の有機物蒸着装置の基板蒸着方法は、図9に示したように、基板の搬入段階S600と;基板の両側固定段階S610と;基板の一側引張段階S620と;基板の蒸着段階S630と;基板の搬出段階S640と;から構成される。
前記基板の搬入段階S600は、前記基板Sを外部の運送手段によりチャンバー110の内部に設けられた基板搭載台400の基板固定部410,510および固定ホルダー416,516に搬入する段階である。
前記基板の両側固定段階S610は、前記基板Sが両側基板固定部410,510に安着され、垂直方向駆動部428,528により基板Sの両側を固定する段階である。
前記基板の一側引張段階S620は、前記基板Sの両側を固定した基板固定部410,510のうちいずれか一つの基板固定部510に設けられた引張力提供部550の水平方向駆動部554により基板Sの一側を外部方向に引っ張る段階である。
前記基板の蒸着段階S630は、ローディングされた基板Sに加熱部(図示せず)で提供する熱により蒸着物質を加熱して気化し、その気化された物質を基板Sに蒸着する段階である。
前記基板の搬出段階S640は、蒸着が終了した基板Sを外部に搬出する段階である。
[実施形態3]
本発明の第3実施形態による有機物蒸着装置は、図示してないが、内部に搭載された基板Sに蒸着が行われるチャンバー(図示せず)と、このチャンバー内の上側に備わって、基板Sの両端を固定した状態で大型化基板Sの垂れを防止する基板搭載台600と、前記チャンバーの上面に備わって、このチャンバーの内部に設けられた基板Sに有機物質を気化して蒸発する過程で、全体の基板Sに有機物質が分布されるように回転する回動昇降部(図示せず)と、から構成される。
また、前記有機物蒸着装置は、前述した実施形態と同一の構造および機能を有するので、基板搭載台600を除いた部分は説明を省略する。
本実施形態の基板搭載台600は、図10の(a)、(b)および(c)に示したように、固定ホルダー610、移動ホルダー612、加圧ホルダー620,622、垂直方向駆動部630、水平方向駆動部632および基板接触部640により構成される。
前記固定ホルダー610は、長さ方向に延長される板状であり、一端が下方に折り曲げられて形成される。
前記移動ホルダー612は、前記固定ホルダー610と水平状態に設けられ、前記固定ホルダー610の折り曲げ部位と対向するように他端が下方に折り曲げられ、前記固定ホルダー610の長さより相対的に小さい。
前記加圧ホルダー620,622は、前記固定ホルダー610および移動ホルダー612の底面でそれぞれ接触または分離されるように昇降し、対向する断面"L"状に形成される。
前記垂直方向駆動部630は、ボルトまたは空圧シリンダーであり、前記ボルトを回転させ、基板接触部640に介在させられた基板Sを手動で加圧または減圧して基板搭載台600に搭載するか、前記シリンダーのシリンダーロッドの往復運動によって基板接触部640に介在させられた基板を自動で加圧または減圧して基板搭載台600に搭載する。すなわち、前記垂直方向駆動部630がボルトである場合、ボルトを回転すると、ねじ山により加圧ホルダー622が固定ホルダー610および移動ホルダー612の底面両端に接触または分離させられる。
また、前記垂直方向駆動部630は、前記固定ホルダー610および移動ホルダー612の上面縁部に多数個固定される。前記垂直方向駆動部630が空圧シリンダーである場合、シリンダーロッドが固定ホルダー610および移動ホルダー612の縁部に垂直方向に貫通し、シリンダーロッドの先端が加圧ホルダー622内に相互対向して固定される。
前記水平方向駆動部632は、ボルトまたは空圧シリンダーであって、前記ボルトを回転させ、基板接触部640に介在させられた基板Sを手動で加圧または減圧して基板搭載台600に搭載するか、前記シリンダーのシリンダーロッドの往復運動によって基板接触部640に介在させられた基板を自動で加圧または減圧して基板搭載台600に搭載する。すなわち、前記水平方向駆動部632がボルトである場合、ボルトを回転させると、ねじ山により加圧ホルダー622が固定ホルダー610および移動ホルダー612の底面両端に接触または分離させられる。
また、前記水平方向駆動部632は、移動ホルダー612の外側面上部に多数個固定される。前記垂直方向駆動部630が空圧シリンダーである場合、シリンダーロッドが固定ホルダー610を水平方向に貫通し、シリンダーロッドの先端が移動ホルダー612に固定される。
前記基板接触部640は、前記固定ホルダー610および移動ホルダー612の内側面に対向する縁部と、加圧ホルダー622の内側面に対向する縁部と、にそれぞれ設けられ、摩擦力が大きく軟性の材質であるシリコンパッドまたはゴムなどにより形成され、基板Sの表面の損傷を防止する。
また、前記基板接触部640は、図11に示したように、内側から外側に行くほど下方に傾斜角θを有して設けられ、基板搭載台600に基板Sを固定するとき、前記基板Sは、最初、凸状に固定されるが、基板Sの一端を引っ張ると、垂れ現象をさらに減少できるので、ほぼ平面に近い基板Sの状態を維持することができる。
ここで、基板接触部640の傾斜角は、0゜〜90゜の間で形成されることが好ましい。
以下、本実施形態における基板搭載台の基板固定過程を説明すると、図10の(a)、(b)および(c)に示したように、外部の運送手段(図示せず)により有機物蒸着装置(図示せず)内に設けられた基板搭載台600に基板Sが搬入され、その搬入された基板Sは、加圧ホルダー620の基板接触部640の両端に安着させられるが、このとき、自重により基板Sの中心部に垂れが発生する。
その後、図10の(b)に示したように、固定ホルダー610と、この固定ホルダー610と対向する移動ホルダー612の上面縁部に備わった多数個の垂直方向駆動部630が作動し、前記垂直方向駆動部630のシリンダーロッドの先端に固定された加圧ホルダー620,622が上昇することで、固定ホルダー610と加圧ホルダー620、移動ホルダー612と加圧ホルダー622との間に介在された基板Sの両端を固定するが、このときも、前記基板Sの中心部に僅かの垂れが発生する。ここで、前記基板Sを固定するとき、固定面の上下部に設けられた軟質の基板接触部640により基板Sの損傷を防止する。
その後、図10の(c)に示したように、前記移動ホルダー612の外側壁の上端縁に備わった多数個の水平方向駆動部632が作動すると、この水平方向駆動部632は、固定ホルダー610から離隔されるように外側方向に前記移動ホルダー612を移動させ、この移動ホルダー612の下側で基板を支持する加圧ホルダー622を移動させる。すなわち、前記基板Sの一端は、固定ホルダー610に設けられた基板接触部640および加圧ホルダー620に設けられた基板接触部640により固定され、前記基板Sの他端は、移動ホルダー612の基板接触部640および加圧ホルダー620に設けられた基板接触部640により固定されるが、そのうち、前記移動ホルダー612および加圧ホルダー620により固定された基板Sの他端を、水平方向駆動部632の動作により外側方向に移動させると、前記基板Sの他端に引張力を与えることで、水平状態で基板Sを支持するようになる。
また、図12の(a)に示したように、基板Sの前後左右端を固定し、基板の4辺に四方に引張力が加えられることで、基板Sの垂れを防止することができる。
また、図12の(b)に示したように、基板Sの各縁部、すなわち対角線方向に加圧力および引張力を与えることで、その概念をいずれの方向にも拡張して適用できるので、その活用幅が大きい。
また、ガラス基板のように脆性を有する基板Sだけでなく、プラスチック基板およびステンレススチール基板などの良好な伸縮性を有する基板にも充分に適用することができる。
本発明の第1実施形態による有機物蒸着装置の全体的な構成を示した側断面図である。 本発明の有機物蒸着装置の整列部を示した平面図である。 本発明の有機物蒸着装置の第1および第2駆動部を示した平面図および側断面図である。 本発明の第2実施形態による有機物蒸着装置の基板搭載台を示した斜視図である。 図4の断面図である。 前記有機物蒸着装置の基板搭載台に基板を固定する過程を示した概略図である。 前記有機物蒸着装置の基板搭載台に基板を固定するとき、基板の左右を把持した状態における垂れ長さおよび基板の把持長さを示したグラフである。 前記有機物蒸着装置の基板搭載台に基板を固定するとき、基板の上下を把持した状態における垂れ長さおよび基板の把持長さを示したグラフである。 本発明の有機物蒸着方法を示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態による有機物蒸着装置の基板搭載台を示した斜視図である。 図10の基板搭載台の基板接触部を示した部分概略図である。 前記有機物蒸着装置の基板搭載台に搭載される基板を垂直・水平方向および対角線方向に拡張して固定する工程を示した概念図である。
符号の説明
100 有機物蒸着装置
110 チャンバー
130 位置固定シリンダー
132 整列シリンダー
140 加熱部
142 有機物ボート
200 本発明の第1実施形態による基板搭載台
204 固定側板
206 移動側板
208 加圧ホルダー
210 基板安着ホルダー
212 伝達部
220 第1駆動部
240 第2駆動部
300 回動昇降部
400 本発明の第2実施形態による基板搭載台
410,510 基板固定部
412 固定部材
414,514 下板
416,516 固定ホルダー
418,518 位置固定板
422,522 加圧部
424,524 移動板
426,526 加圧ホルダー
428,528 垂直方向駆動部
540 ベース
542 水平移動ガイド
550 引張力提供部
552 固定側板
554 水平方向駆動部
556 移動軸窓
,L 第1および第2圧力測定部
600 本発明の第3実施形態による基板搭載台
610 固定ホルダー
612 移動ホルダー
620,622 加圧ホルダー
630 垂直方向駆動部
632 水平方向駆動部
640 基板接触部

Claims (24)

  1. 有機物蒸着装置であって、
    外部と隔離される内部空間が備わり、一側に基板が搬入または搬出される出入口および前記出入口を開閉するゲートが備わったチャンバーと;
    前記チャンバー内の上側に備わって、搬入された基板の両端を加圧力によりそれぞれ固定し、その固定された基板の両端のうち一端を外側方向に移動して基板の垂れ量を減少させるように基板に引張力を提供する基板搭載台と;
    前記基板搭載台の上面中心部に結合されて前記基板搭載台を回転または昇降させる回動昇降部と;
    前記チャンバー内の下部に設けられ、有機物質を気化して基板に蒸発させる加熱部および有機物ボートと;
    を含んで構成され
    前記基板搭載台は、
    前記基板搭載台の内部に設けられ、基板の縁部4辺が安着されるように中央部が貫通された板状に形成され、その一側が他側から分離される基板安着ホルダーと;
    前記基板安着ホルダーの上側に設けられて昇降し、下降時に基板の上面縁部を加圧して基板を固定し、中央部が貫通された板状に形成され、前記基板安着ホルダーと同一線上でその一側が他側から分離される加圧ホルダーと;
    前記加圧ホルダーの上側縁部に下方に向かって設けられ、空気の流入または排出によって基板の縁部を加圧または減圧するように上下往復運動をする第1駆動部と;
    前記第1駆動部と直交配置され、分離される加圧ホルダーに固定され、空気の流入または排出によって左右往復運動をして両端が固定された基板の一端を引っ張って垂れを防止するように、一側が分離された基板安着ホルダーおよび加圧ホルダーを左右に往復させる第2駆動部と;を含むことを特徴とする有機物蒸着装置。
  2. 前記基板安着ホルダーには、基板整列手段がさらに設けられたことを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  3. 前記基板整列手段は、
    接した2辺縁部に2個ずつ位置され、所定位置で基準点になる4個の位置固定シリンダーと;
    前記位置固定シリンダーとの対向位置にそれぞれ設けられ、他の2辺縁部に2個ずつ位置させられて往復運動をする4個の整列シリンダーと;を含み、
    前記整列シリンダーが基板の接する2辺を加圧して移動し、位置固定シリンダーの位置まで移動して基板を整列させることを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  4. 前記第1および第2駆動部は、
    板状に設けられるベースと;
    前記ベースの上面両端に上方に直立するように設けられる固定板と;
    前記固定板に介在させられて介在方向に往復運動をし、先端中央部に設けられた軸が前方の固定板を貫通して突出させられるように設けられる移動板と;
    前記後方の固定板と移動板との間に両端が固定された状態で備わり、内部に空気が充填されて体積が増加すると、軸を前方に直進させるベローズと;
    前記ベローズに外部から流入する空気を注入する空気注入ノズルと;
    前記ベローズからの空気の排出により収縮する過程で、ベローズに復元力を提供するように移動板と固定板との間に備わった軸の途中に設けられるスプリングと;から構成されることを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  5. 有機物蒸着装置であって、
    外部と隔離される内部空間が備わり、一側に基板が搬入または搬出される出入口および前記出入口を開閉するゲートが備わったチャンバーと;
    前記チャンバー内の上側に備わって、搬入された基板の両端を加圧力によりそれぞれ固定し、その固定された基板の両端のうち一端を外側方向に移動して基板の垂れ量を減少させるように基板に引張力を提供する基板搭載台と;
    前記基板搭載台の上面中心部に結合されて前記基板搭載台を回転または昇降させる回動昇降部と;
    前記チャンバー内の下部に設けられ、有機物質を気化して基板に蒸発させる加熱部および有機物ボートと;
    を含んで構成され
    前記基板搭載台は、
    板状のベースと;
    前記ベースの上面両端で固定する基板の両端と平行にそれぞれ備わって、一端は固定式で、他端は移動式で基板に圧力を提供する基板固定部と;
    前記基板固定部のうち移動式基板固定部の外側面に直交状態で備わり、基板固定部を外側方向に移動して基板に引張力を与える引張力提供部と;から構成されることを特徴とする有機物蒸着装置。
  6. 前記基板固定部で提供する加圧力と、引張力提供部で提供する引張力とを制御する制御部がさらに設けられることを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  7. 前記基板固定部は、
    長さ方向に延長され、基板の固定部位よりも長い板状に備わる下板と;
    前記下板と同一形状に上側に位置させられ、上面に基板が載置される板状の固定ホルダーと;
    前記固定ホルダーの一側縁部に設けられ、長さ方向に延長される断面"L"(この"L"はLの点対称の形状を意味する)状の位置固定板と;
    前記位置固定板の上側中央部に離隔状態で設けられる板状の駆動部固定板と;
    前記駆動部固定板と前記固定ホルダーとの離隔空間で上下に移動して固定ホルダーに位置された基板の上面を加圧または減圧し、長さ方向に延長される板状の加圧ホルダーと;
    前記駆動部固定板の上面中央部に備わって、基板に圧力を提供するように移動軸の先端が固定された加圧ホルダーを昇降させる垂直方向駆動部と;から構成されたことを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  8. 前記基板固定部の下部には、その基板固定部の位置をそれぞれ可変とし、基板の大きさによって位置を調節する水平移動ガイドがさらに設けられることを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  9. 前記垂直方向駆動部の移動軸上には、第1圧力測定部がさらに設けられることを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  10. 前記第1圧力測定部は、ロードセルであることを特徴とする請求項記載の有機物蒸着装置。
  11. 前記垂直方向駆動部は、空圧または油圧シリンダーであることを特徴とする請求項10記載の有機物蒸着装置。
  12. 前記引張力提供部は、
    前記基板固定部の下板および固定ホルダーの外側壁に結合される板状の固定側板と;
    前記固定側板と外側方向に離隔された位置に設けられ、ベースの一側縁部に直立させられるように固定された板状の駆動部固定側板と;
    前記駆動部固定側板の外壁に設置され、移動式基板固定部を水平方向に移動して基板に引張力を提供するように、移動軸の先端が移動される基板固定部に固定された水平方向駆動部と;から構成されることを特徴とする請求項11記載の有機物蒸着装置。
  13. 前記水平方向駆動部の移動軸上には、第2圧力測定部がさらに設けられることを特徴とする請求項12記載の有機物蒸着装置。
  14. 前記第2圧力測定部は、ロードセルであることを特徴とする請求項13記載の有機物蒸着装置。
  15. 前記水平方向駆動部は、空圧または油圧シリンダーであることを特徴とする請求項14記載の有機物蒸着装置。
  16. 前記ロードセルは、少なくとも一つ設けられることを特徴とする請求項10または14記載の有機物蒸着装置。
  17. 前記垂直および水平方向駆動部は、
    基板の厚さに応じて基板に加える加圧力および引張力が変わることを特徴とする請求項16記載の有機物蒸着装置。
  18. 前記制御部には、
    電気的に連結され、第1および2圧力測定部で検出された結果値が数値として出力されるディスプレイがさらに設けられることを特徴とする請求項17記載の有機物蒸着装置。
  19. 基板をチャンバーの内部に設けられた基板搭載台の固定ホルダーに搬入する基板の 搬入段階と;
    前記基板が両側の基板固定部に安着されて垂直方向駆動部により基板の両側を固定する基板の両側固定段階と;
    前記基板の両側を固定した基板固定部のうちいずれか一つの基板固定部に設けられた引張力提供部の水平方向駆動部により、基板の一側を外部方向に引っ張る基板の一側引張段階と;
    ローディングされた基板に有機物を蒸着する基板の蒸着段階と;
    蒸着が終了した基板を外部に搬出する基板の搬出段階と;から構成されることを特徴とする有機物蒸着方法。
  20. 有機物蒸着装置であって、
    外部と隔離される内部空間が備わり、一側に基板が搬入または搬出される出入口および前記出入口を開閉するゲートが備わったチャンバーと;
    前記チャンバー内の上側に備わって、搬入された基板の両端を加圧力によりそれぞれ固定し、その固定された基板の両端のうち一端を外側方向に移動して基板の垂れ量を減少させるように基板に引張力を提供する基板搭載台と;
    前記基板搭載台の上面中心部に結合されて前記基板搭載台を回転または昇降させる回動昇降部と;
    前記チャンバー内の下部に設けられ、有機物質を気化して基板に蒸発させる加熱部および有機物ボートと;
    を含んで構成され
    前記基板搭載台は、
    長さ方向に延長される板状に形成され、一端が下方に折り曲げられる固定ホルダーと;
    前記固定ホルダーと水平状態でその固定ホルダーの折り曲げ部位と対向するように、他端が下方に折り曲げられる移動ホルダーと;
    前記固定ホルダーおよび移動ホルダーの底面でそれぞれ接触または分離させられるように昇降し、対向する断面"L"状に形成された加圧ホルダーと;
    前記固定ホルダーおよび移動ホルダーの上面縁部に多数個固定され、移動軸の先端が固定ホルダーおよび移動ホルダーの縁部に垂直方向に貫通し、その貫通部位を通して加圧ホルダーにそれぞれ対向して固定される垂直方向駆動部と;
    前記移動ホルダーの外側面上部に多数個固定され、移動軸の先端が固定ホルダーを水平方向に貫通し、その貫通部位を通して移動ホルダーに固定される水平方向駆動部と;
    前記固定ホルダーおよび移動ホルダーの内側面に対向する縁部と、加圧ホルダーの内側面に対向する縁部にそれぞれ設けられる基板接触部と;を含んで設けられることを特徴とする有機物蒸着装置。
  21. 前記垂直および水平方向駆動部は、
    ボルトまたはシリンダーのうちのいずれか一つであることを特徴とする請求項20記載の有機物蒸着装置。
  22. 前記基板接触部は、
    摩擦力が大きく軟性の材質により備わり、内側から外側に行くほど下方に傾斜角を有して設けられて基板の垂れを最小化することを特徴とする請求項21記載の有機物蒸着装置。
  23. 前記基板接触部は、
    シリコンパッドまたはゴムにより形成されて設けられることを特徴とする請求項22記載の有機物蒸着装置。
  24. 前記基板接触部の傾斜角は、
    0゜〜90゜の間で形成されることを特徴とする請求項23記載の有機物蒸着装置。
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