JP4177544B2 - プリントヘッド及びその製造方法並びにこのヘッドに使用するオリフィスプレート及びその製造方法 - Google Patents

プリントヘッド及びその製造方法並びにこのヘッドに使用するオリフィスプレート及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のインク吐出孔から吐出されるインク滴でドットイメージをプリントするプリントヘッド及びその製造方法並びにこのヘッドに使用するオリフィスプレート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的なインクジェットプリンタのプリントヘッドは、ヘッドボディおよびこのヘッドボディの端部に固定されるオリフィスプレートを有している。オリフィスプレートは、インク吐出孔として並べられた複数のオリフィスを持っている。ヘッドボディは、隔壁により区画される複数のインク室および各インク室の圧力を変化させて対応するオリフィスからインクを吐出させる、例えば、バブルジェット式あるいはカイザー式のようなインク吐出機構を有する。バブルジェット式インク吐出機構は、インク吐出時に気泡の発生によりインク室の圧力を増大させ、カイザー式インク吐出機構は、インク吐出時に隔壁の変形によりインク室の圧力を増大させる。
【0003】
オリフィスプレートは、インク流入側からインク吐出側に向かって徐々に細い径となる順テーパ状となるように一般に電鋳と呼ばれるメッキ法により複数のオリフィスを形成し接着剤でヘッドボディに固定される金属板からなる。しかし、このプレート構造は高い解像度でドットイメージをプリントするためにオリフィスピッチをさらに狭くすることが難しい。すなわち、接着剤がオリフィスプレートの接着工程でプレート主表面から隣接するオリフィス内に流れ込み、インク飛翔の障害となる目詰りを起こし易い。
【0004】
オリフィスピッチがこのような理由から限界に近い場合には、例えばオリフィスの配列方向にオリフィスピッチより狭いピッチでプリントヘッドをシフトさせながらプリントヘッドの駆動を繰り返す駆動方式を用いてドットイメージの高解像度化が図られる。しかし、この駆動方式では、ドットプリント位置がプリントヘッドのシフト機構の精度に依存してばらつくため、鮮明なドットイメージが得にくいという問題があった。
【0005】
ところで、特開平5−330064号公報は上述の問題を解消できる技術を開示している。この公報においては、オリフィスプレートがヘッドボディの端部に予め固定された樹脂板で構成され、複数のオリフィスがレーザ光をこの樹脂板にインク吐出側から照射することにより形成される。レーザ光はインク吐出側のスペースに設定される焦点で最も小さなビーム径となるように結像光学系により集光され、この焦点から広がりながら樹脂板に入射する。この樹脂板では、アブレーションがレーザ光に露出された部分で進行し、これによりインク流入側からインク吐出側に向かって徐々に細い径となる順テーパ状のオリフィスを形成する。この場合、目詰りの原因となる接着剤がオリフィスに流入しないため、高解像度でドットイメージをプリントするためにオリフィスピッチを十分狭く設定することができる。
【0006】
しかし、結像光学系の焦点と樹脂板との相対的な位置関係をそれぞれのオリフィスについて一定に維持できないと、レーザ光の広がりのためにこれらオリフィスの最小径にバラツキが生じ、均一サイズのドットをプリントすることが困難になる。
【0007】
また、特開平10−76666号公報はオリフィスの最小径のバラツキを低減できるオリフィス形成技術を開示している。この公報においては、複数のオリフィスがレーザ光をインク流入側およびインク吐出側から樹脂板に照射することにより形成される。インク流入側からのレーザ光はインク吐出側のスペースに設定される焦点で最も小さなビーム径となるように結像光学系により集光され、この焦点に向かう途中で樹脂板に入射する。このとき、アブレーションがレーザ光に露出された樹脂板の部分で進行し、これによりインク流入側からインク吐出側に向かって徐々に細い径となる順テーパ状のオリフィスを形成する。
【0008】
さらに、インク吐出側からのレーザ光はインク流入側のスペースに設定される焦点で最も小さなビーム径となるように結像光学系により集光され、この焦点に向かう途中で樹脂板に入射する。このとき、アブレーションがレーザ光に露出された樹脂板の部分で進行し、これによりインク吐出側の樹脂板表面付近でオリフィスを逆テーパ状にする。これはインク吐出側で生じるオリフィスの径のバラツキを補償することができる。
【0009】
しかし、このオリフィス形成技術は各オリフィスを形成するためにインク流入側から樹脂板に照射されるレーザ光を必要とするため、このレーザ光の照射を妨げないように樹脂板を予めヘッドボディの端部に固定することが難しい。もし、オリフィスの形成後に樹脂板をヘッドボディに接着剤で固定すれば、上述したように接着剤がプレート主表面から隣接するオリフィス内に流入してオリフィスの目詰りを起こす可能性がある。従って、高解像度でドットイメージをプリントするためにオリフィスピッチを十分狭く設定することができない。また、レーザ光はインク流入側に加えてインク吐出側からも樹脂板に照射されるため、各オリフィスにおいて順テーパ部分と逆テーパ部分との境界にレーザ光の位置ずれによる段差が生じやすい。この段差はインク室の圧力変化によってオリフィスから吐出されるインクの流れを乱し、インク滴の吐出方向にバラツキを発生させる結果となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように上述した特開平5−330064号公報のものでは、オリフィスの最小径にバラツキが生じ、均一サイズのドットをプリントすることが困難になるという問題があり、また、特開平10−76666号公報のものでは、オリフィスピッチを十分狭く設定することができず、また、インク滴の吐出方向にバラツキを発生させるという問題があった。
【0011】
そこで、請求項1乃至6に係る発明は、プリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドを提供することを目的とする
【0012】
また、請求項6乃至13記載の発明は、プリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドの製造方法を提供する。
【0013】
また、請求項7に係る発明は、プリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドに使用するオリフィスプレートを提供することを目的とする
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のプリントヘッドの製造方法は、オリフィスプレートを複数のインク室に区画されたヘッドボディに接着剤により接着する接着ステップと、前記複数のインク室にそれぞれ連通するインク吐出孔として並びこれらインク室の圧力の増大によりそれぞれインクを吐出する複数のオリフィスをレーザ光の照射により前記オリフィスプレートに形成する開口ステップとを備える。前記開口ステップは、前記オリフィスプレートの内部に集光面を設定した結像光学系を用いて前記レーザ光を集光して、前記オリフィスプレートの厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズまで徐々に狭くなる順テーパ部、並びにこの順テーパ部に連結した非順テーパ部を同時に形成することにより前記オリフィスにくびれを持たせる整形ステップを含む。前記オリフィスプレートは、インク吐出側表面として撥水膜を持つ。そして、前記整形ステップは、前記オリフィスプレートの撥水膜上に接着剤を介して保護フィルムを貼り付け、レーザ光を前記保護フィルム側からその保護フィルム、前記接着剤、前記撥水膜を通して前記オリフィスプレートに向け照射し、この照射後に前記保護フィルムを前記接着剤ごと前記オリフィスプレートから剥離することにより、順テーパ部と非順テーパ部からなるくびれを持つオリフィスを前記オリフィスプレートに形成する。
【0029】
請求項15に係る発明のオリフィスプレートの製造方法は、樹脂板および撥液膜の積層体を形成する積層ステップと、インク吐出孔として並ぶ複数のオリフィスをレーザ光の照射により前記積層体に形成する開口ステップとを備える。前記開口ステップは、前記積層体の内部に集光面を設定した結像光学系を用いて前記レーザ光を集光して、前記積層体の厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズまで徐々に狭くなる順テーパ部、並びにこの順テーパ部に連結し前記積層体の厚さの30%以内である奥行きを持つ非順テーパ部を同時に形成することにより前記オリフィスにくびれを持たせる整形ステップを含む。前記オリフィスプレートは、インク吐出側表面として撥水膜を持つ。そして、前記整形ステップは、前記オリフィスプレートの撥水膜上に接着剤を介して保護フィルムを貼り付け、レーザ光を前記保護フィルム側からその保護フィルム、前記接着剤、前記撥水膜を通して前記オリフィスプレートに向け照射し、この照射後に前記保護フィルムを前記接着剤ごと前記オリフィスプレートから剥離することにより、順テーパ部と非順テーパ部からなるくびれを持つオリフィスを前記オリフィスプレートに形成する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はインクジェットプリントユニット1の外観を示す図で、このインクジェットプリントユニット1は、支持部材として用いられるベースプレート2、インク滴でドットイメージをプリントするプリントヘッド3、およびこのプリントヘッド3を駆動する駆動回路基板4を備えている。
【0031】
前記プリントヘッド3および駆動回路基板4は、ベースプレート2にマウントされている。前記プリントヘッド3は、ヘッドボディ5およびこのヘッドボディ5と一体化されたオリフィスプレート6を備えている。前記オリフィスプレート6は、インク吐出孔として80μm以下の所定ピッチで並べられた複数のオリフィス7を持つ。前記ヘッドボディ5は、インクを供給または排出するためのインクチューブ8に接続されている。
【0032】
図2はオリフィス7の並びに沿ったプリントヘッド3の断面構造を示す図で、前記ヘッドボディ5は、これらオリフィス7にそれぞれインクを導く細長い溝として形成される複数のインク室12および各インク室12の圧力を変化させて対応オリフィス7から図2に矢印で示すインク吐出方向にインクを吐出させる、例えばカイザー式のインク吐出機構ACを有している。
【0033】
このインク吐出機構ACは電歪部材で構成され、ヘッドボディ5を複数のインク室12に区画する複数の隔壁11、およびこれら隔壁を挟持するように付加される複数の電極10を有し、インク吐出時にこれら電極10に電圧を印加することによりこれら隔壁11を変形させてインク室12の圧力を増大させるようになっている。前記駆動回路基板4は、プリントヘッド3のインク吐出機構ACを駆動する複数のICチップ等から構成されており、接続ケーブル9により外部のコントローラに接続されている。
【0034】
前記オリフィスプレート6は、樹脂板14と、インクをはじくためにインク吐出側において樹脂板14を覆う撥液膜13との積層体で形成されている。前記撥液膜13は紫外域の波長を持つ光に対して吸収係数の高い、例えばポリイミドのようなポリマー系材料の高分子樹脂で構成されている。
【0035】
前記各オリフィス7は、30μm以下の直径でこの積層体を貫通して形成され、前記オリフィスプレート6をヘッドボディ5の端部に固定することによりそれぞれインク室12に連通するようになる。前記各オリフィス7は、インク吐出側に逆テーパ部を配置し、インク流入側に順テーパ部を配置するように形成されるくびれを有する。この逆テーパ部はインク室12の圧力を増大させることにより吐出されるインクの直進性を高めてインクの吐出効率を向上させるために設けられる。
【0036】
図3は図2に示すプリントヘッドの製造に用いられる孔加工装置の構成を示す図で、前記オリフィスプレート6のオリフィス7はこの孔加工装置により形成される。この孔加工装置は、KrFエキシマレーザ発振器30、バリアブルアッテネータ31、アップコリメータ32、イメージローテータ33、ミラー34、アレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、第1のマスク36A、第2のマスク36B、投影レンズ(結像レンズ)37、Xステージ38a、Yステージ38b、およびZステージ38cを有する。
【0037】
48は微細加工コントローラで、この微細加工コントローラ48は、エキシマレーザ発振器30に対してレーザ制御信号(トリガ信号)を送出し、エキシマレーザ発振器30の動作制御を行う機能を有している。又、前記微細加工コントローラ48は、イメージローテータ33に対して回転速度制御信号を送出し、例えばオリフィスプレートの孔開け加工に必要な例えば200パルスのレーザ光の照射の間にイメージローテータ33を連続して回転させる機能を有している。
【0038】
又、前記微細加工コントローラ48は、バリアブルアッテネータ31に対してフルエンス制御信号を送出し、エキシマレーザ発振器30から出力されるレーザ光のパルス数に応じてレーザ光の出力強度を調整する機能を有している。又、前記微細加工コントローラ48は、オートフォーカスユニット49に対してフォーカス制御信号を送出し、マスク像をオリフィスプレートに結像させる機能を有している。
【0039】
このオートフォーカスユニット49には、カメラ50が接続され、このカメラ50により撮像されるオリフィスプレート上のマスク像に基づいてフォーカスのずれを求め、このフォーカスのずれを無くす駆動信号をzドライバ61に送出する機能を有している。このzドライバ61は、オートフォーカスユニット49からの駆動信号に従ってzステージ38cを動作させる機能を有している。
【0040】
又、微細加工コントローラ48は、xyドライバ62に対して位置制御信号を送出し、マスク像をオリフィスプレート20上に投影させるようにxyテーブル38a、38bを動作させる機能を有している。
【0041】
前記KrFエキシマレーザ発振器30は、波長400nm以下の紫外域でパルス状のレーザ光を出力する。前記バリアブルアッテネータ31、アップコリメータ32、イメージローテータ33、ミラー34は、前記KrFエキシマレーザ発振器30から出力されるレーザ光の光路上に配置されている。前記アレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、マスク36A、マスク36Bおよび投影レンズ37は、前記ミラー34の反射光路上に配置されている。
【0042】
前記Xステージ38a、Yステージ38b、およびZステージ38cは、前記投影レンズ37の光軸方向に設けられ、このZステージ38c上に被加工物として載置されるプリントヘッド3のオリフィスプレート6をそれぞれX軸、Y軸、およびZ軸方向に移動可能に構成している。
【0043】
ここで、前記アレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、マスク36A、36Bおよび投影レンズ37の光学系の具体的構成について、図4を参照して説明する。
図4に示すようにレーザ光の光路上には、アレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、第1のマスク36A、第2のマスク36Bおよび投影レンズ37が配置されている。
【0044】
前記アレイレンズ照明系35は、図4および図5に示すように、2つのシリンドリカルレンズ35a、35bを互いに垂直に交わる方向に間隔L0をおいて配置したものとなっている。これらのシリンドリカルレンズ35a、35bの各集光面42(集光点を含む面)は、シリンドリカルレンズ35bから距離L1のところの同一面に一致するようになっている。
【0045】
また、これらシリンドリカルレンズ35a,35bの集光面42をリレーレンズ39により投影レンズ37の入射瞳(絞り)41の面に結像し、これにより投影レンズ37に対して、テレセントリックな条件が成立するようにアレイレンズ照明系35、リレーレンズ39、入射瞳41、投影レンズ37に対して第1のマスク36Aと第2のマスク36Bとが配置されている。
【0046】
このようなテレセントリックな光学系を通してレーザ光をインク吐出側から照射することにより、オリフィスプレート6の板面に対して垂直な軸線をもち、かつ逆テーパ部と順テーパ部を有するオリフィス7が形成される。
【0047】
次に、孔加工装置によってオリフィスプレート6にオリフィス7を形成する具体的な方法について説明する。
図6は、孔加工装置でオリフィス7を形成する前のオリフィスプレート6(被加工用プレート)の構造を示す。ここでは、オリフィスプレート6は樹脂板14および撥液膜13の積層体からなり、前記樹脂板14の表面を撥液膜13で覆うことにより形成されている。そして、前記撥液膜13を保護する保護フィルム51が撥液膜13の表面に粘着剤52で仮固定されている。
【0048】
次に、このようなオリフィスプレート6のインク吐出側から上述の孔加工装置を用いて整形したレーザ光を図7の(a)に示すように照射する。このレーザ光は、上述した孔加工装置のテレセントリックな光学系を通過すると、その進行方向に垂直な断面が集光面40まで次第に径が細くなり集光面40からは垂直断面が次第に径が太くなるようにくびれたビーム形状となるように整形される。
【0049】
この実施の形態では、このようにくびれたビーム形状となるレーザ光の集光面40をオリフィスプレート断面内部に位置させながら加工することによって、逆テーパ部7aと順テーパ部7bとからなるオリフィス7をオリフィスプレート6に形成する。ここでは、保護フィルム51で保護されたオリフィスプレート6にインク吐出側からレーザ光を照射してオリフィス7を形成し、その後に保護フィルム51を剥離してオリフィスプレート6を完成する。こうして形成されたオリフィスを図7の(b)に示す。尚、保護フィルム51の効果でレーザ光を吸収して加工が促進されるとともに、インク吐出口におけるエッジ形状の乱れが抑制される。
【0050】
ここで、このようなオリフィス7の形成プロセス全体をさらに具体的に述べる。まず、図8の(a)に示すように、オリフィスプレート6の表面でインクをはじくために形成された撥液膜13上に接着剤52を塗布して保護フィルム51を貼りつける。次に、図8の(b)に示すように、孔加工装置を制御して、くびれたビーム形状のレーザ光を保護フィルム51で保護されたインク吐出側からオリフィスプレート6に向けて照射する。
【0051】
続いて、図8の(c)に示すように、このレーザ光の照射で孔が貫通した後にオリフィスプレート6から保護フィルム51を接着剤52ごと剥離する。こうして、図8の(d)に示すようなくびれを持つオリフィス7をオリフィスプレート6に形成する。
【0052】
これら一連の処理では、オリフィスプレート6がヘッドボディ5に予め固定された状態でオリフィス7の形成が行われる。従って、接着剤などの流入により生じるオリフィス7の目詰りを防止できる。
尚、孔加工装置の制御によってレーザ光のビーム形状を変えることによって、様々なくびれのオリフィス7も形成できる。
【0053】
例えば、図9の(a)に示すようにレーザ光の絞り角θを小さくしてオリフィスプレート6に照射することにより、図9の(b)に示すような集光面40近傍にほとんどテーパのないストレート部7cを有するオリフィス7を形成することができる。
【0054】
また、孔加工装置の制御によって、オリフィスプレート6の断面内部におけるレーザ光の集光面40の位置をオリフィスプレート6の厚さ方向において近づけたり遠ざけたりして移動させることによって、レーザ光のくびれにより規定される逆テーパ部7aの奥行きWを変えることができる。
【0055】
例えば、図10に示すようにレーザ光の集光面40をオリフィスプレート6の厚さ方向においてインク吐出側に偏らせて位置させると、オリフィス7の逆テーパ部7aの奥行きWを短くすることができる。また、図11に示すようにレーザ光の集光面40をオリフィスプレート6の厚さ方向においてインク流入側に偏らせて位置させると、これとは逆にオリフィス7の逆テーパ部7aの奥行きWを長くすることができる。
【0056】
オリフィス7の順テーパ部7bは、インクに対して圧力上昇を促す効果を持っているので、順テーパ部7bの奥行きWが長い場合には少ない吐出力でインクを吐出することができる。このため、オリフィス7の逆テーパ部7aの奥行きWが順テーパ部7bの奥行きよりも長いと、逆テーパ部7aからのインク吐出時にインクの吐出圧力の低下が著しくなり、インク吐出速度の低下を招くなどの不都合を生じる。また、逆テーパ部7aの奥行きWが長すぎると、インク吐出方向の直進性が損なわれる。
【0057】
従って、オリフィス7の逆テーパ部7aの奥行きWは、オリフィス7の全長に対して半分以下であることが望ましい。図9の(b)に示すストレート部7cを有するオリフィス7でも同様である。このように、オリフィスプレート6の断面内部におけるレーザ光の集光面40の位置を調整することによって適切に順テーパ部7bの奥行きを制限したオリフィス7を形成することができる。
【0058】
以上のように、この実施の形態においては、オリフィスプレート6内部でくびれるようにレーザ光を照射する一回の処理で、オリフィス7の逆テーパ部7aおよび順テーパ部7bを同時に形成することができる。
【0059】
ここで、オリフィス形状によるインク吐出特性の違いについて説明する。
図12の(a)は矢印で示すインク吐出方向にインクを吐出するために順テーパ部7bだけを持つオリフィス7を示す。この順テーパ部7bは厚さ30μmのオリフィスプレート6においてテーパ角度12°並びに奥行き30μmとなるように形成される。
【0060】
図12の(b)は矢印で示すインク吐出方向にインクを吐出するために逆テーパ部7aおよび順テーパ部7bを持つオリフィスを示す。逆テーパ部7aおよび順テーパ部7bは厚さ30μmのオリフィスプレート6において連結した状態でテーパ角度12°並びにそれぞれ奥行き5μmおよび25μmとなるように形成される。
【0061】
インク吐出特性の評価では、図13に示すようにプリントヘッド3の各オリフィス7から吐出されたインク滴を上方から高速度カメラを用いて撮影し、オリフィス7からその中心軸Xに沿って1mm離れた平面に到達したインク滴の位置ずれ量を吐出方向誤差として測定した。具体的には、高速度カメラに付属した測定装置が撮影により得られる顕微鏡像からインク滴の位置ずれ量を測定する。
【0062】
図14は、図12の(a)に示すオリフィス7のインク吐出特性を示し、図15は、図12の(b)に示すオリフィス7のインク吐出特性を示す。ここでは、横軸がインク室の番号を表し、縦軸が位置ずれ量を表している。
【0063】
プリントヘッド3が、図12の(a)に示す形状の複数のオリフィス7を配列したオリフィスプレート6を持つ場合、インク滴の到達地点、すなわちドットプリント位置が図14に示すようにオリフィス7の中心軸から最大で±20μm以上もずれる。これは20mradという吐出方向誤差に相当する。例えば、300dpiの画像密度で1列のドットをプリントした場合、ドットプリント位置が10μm程度ずれただけでこれが線欠陥として肉眼で認識されてしまう。
【0064】
従って、図12の(a)に示す形状のオリフィス7では上述のように大きな吐出方向誤差を持つことから、このオリフィス7を有するオリフィスプレート6を使用したプリントヘッド3を用いてドット画像をプリントしても、良好な画質を得ることはできない。
【0065】
プリントヘッド3が、図12の(b)に示す形状の複数のオリフィス7を配列したオリフィスプレート6を持つ場合、インク滴の到達地点、すなわちドットプリント位置が図15に示すようにオリフィス7の中心軸から最大で±5μm以内に納まる。これは±5mradという吐出方向誤差に相当する。図15によれば、さらに飛翔方向誤差のバラツキも小さく安定することがわかる。これは、逆テーパ部7aが順テーパ部7bから押し出されたインクをインク滴としてよりスムーズに吐出させるためであると考えられる。
【0066】
ちなみに、インク吐出機構ACがインクを吐出するために必要とする吐出電圧Eを逆テーパ部7aの奥行きWに対して測定したところ、図16に示す結果が得られた。ここで、逆テーパ部7aの奥行きは、オリフィスプレート6、すなわち撥液膜13および樹脂板14の積層体の厚さに対する割合で示される。この測定結果によれば、吐出電圧Eが逆テーパ部7aの奥行きWの増大に伴って増大することがわかる。従って、逆テーパ部7aの奥行きWは吐出電圧Eを増大させないために短いことが好ましい。
【0067】
また、逆テーパ部7aの奥行きWに対して±5mradを越える吐出方向誤差の発生割合を測定したところ、図17に示す結果が得られた。ここでも、逆テーパ部7aの奥行きWは、オリフィスプレート6、すなわち撥液膜13および樹脂板14の積層体の厚さに対する割合で示される。
【0068】
吐出方向誤差の発生割合は全体の2%以下であれば許容できる。この場合、逆テーパ部7aの奥行きWは、0<W<オリフィスプレート6の厚さの30%、であればよい。さらに、上述の吐出電圧の増大を考慮した場合には、逆テーパ部7aの奥行きWは、0<W<オリフィスプレート6の厚さの20%、であることが好ましい。この場合、吐出方向誤差の発生割合も全体の1%以下となるため、最適であるといえる。
【0069】
上述したように、オリフィス7が図12の(b)に示すように逆テーパ部7aおよび順テーパ部7bで構成されるくびれを持つ場合に、明らかに高い直進性をインク滴の飛翔において得られる傾向にある。この傾向は、オリフィス7が図9の(b)で示したストレート部7cを逆テーパ部7bの代わりに持つ場合でもほぼ同様であった。
【0070】
以上のように、オリフィスプレート6にくびれたビーム形状のレーザ光を照射する一回の処理で、逆テーパ部7aおよび順テーパ部7bを同時に形成するので、アライメントエラーが逆テーパ部7aおよび順テーパ部7b間に生じることがない。従って、オリフィスプレート6にオリフィス7を形成する加工作業を容易にすると共に、この加工精度を向上させることができ、しかもオリフィス7から飛翔するインク滴の直進性を高め、インク滴の吐出精度を向上させることができる。
【0071】
また、オリフィスプレート6をプリントヘッド3のヘッドボディ5に接着剤で固定した後にレーザ光をオリフィスプレート6に照射してオリフィス7を形成することにより、接着剤によるオリフィス7の詰りを防止できる。
【0072】
また、レーザ光の集光面の位置をオリフィスプレート6の厚さ方向に沿って移動させることにより、オリフィス7の逆テーパ部7aの奥行きWを設定可能であるため、インク滴の飛翔において高い直進性を実現するために最適な形状でオリフィス7を容易に形成できる。
【0073】
尚、この実施の形態と同様のオリフィス7を形成するためにレーザ光をインク流入側からオリフィスプレート6に照射することもできるが、レーザ光をインク吐出側から照射する方がレーザ光を制御し易く、より加工精度を向上させることができる。特に、オリフィス7はミクロン単位の微細な孔径を必要とするため、レーザ光の制御の容易さは重要な利点である。また、ヘッドボディ5のインク室がオリフィスプレート6とは反対側端部で閉られている場合には、インク流入側からレーザ光を照射できないため、インク吐出側からレーザ光を照射することも重要な利点である。
【0074】
また、この実施の形態では、オリフィスプレート6の表面に撥液膜13を設けた場合について説明したが、オリフィスプレート6の表面に撥液膜13を設けない場合でも、順テーパ部7bだけでなく逆テーパ部7aをも有するオリフィス7では、図15に示す結果と同様にインク吐出での直進性が高いという結果が得られた。
【0075】
また、撥液膜13のあるオリフィスプレート6で10分以上の連続吐出を達成できたのに対して、撥液膜13の形成されていないオリフィスプレート6では撥水がなされないのでインクがオリフィスプレート6に付着したままとなり、4分程度の連続吐出でオリフィス7にインク詰りを生じてしまった。
【0076】
従って、連続吐出を長い時間継続するような使用の場合には、撥液膜13を設けたオリフィスプレート6を用いる方が望ましい。
【0077】
また、この実施の形態では、オリフィスプレート6をヘッドボディ5の前面に固着させた後に、レーザ光の照射によりオリフィス7を形成する製造方法について説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、予め所定の形状に形成されたオリフィスプレート6に実施の形態と同様な方法でレーザ光を照射して所定の形状のオリフィスを形成した後に、オリフィスプレート6をヘッドボディ5に固着することによりプリントヘッド3を製造するものであってもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1乃至6に係る発明によればプリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドを提供できる。
【0079】
また、請求項6乃至13記載の発明によれば、オリフィスプレートの厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズまで徐々に狭くなる順テーパ部とこの順テーパ部に連結した非順テーパ部を同時に形成することによりオリフィスにくびれを持たせることができるので、プリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドの製造方法を提供できる。
【0080】
また、請求項7に係る発明によればプリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドに使用するオリフィスプレートを提供できる。
【0081】
また、請求項15記載の発明によれば、積層体の厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズまで徐々に狭くなる順テーパ部とこの順テーパ部に連結し積層体の厚さの30%以内である奥行きを持つ非順テーパ部を同時に形成することによりオリフィスにくびれを持たせることができるので、プリント品位を低下させることなくプリント解像度を向上させることができるプリントヘッドに使用するオリフィスプレートの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリントユニットの外観を示す斜視図。
【図2】同実施の形態におけるプリントヘッドの断面図。
【図3】同実施の形態におけるプリントヘッドの製造に用いられる孔加工装置の構成を示す図。
【図4】図3における孔加工装置に設けられた光学系の構成を示す図。
【図5】図4におけるシリンドリカルレンズの構成を概略的に示す図。
【図6】図3における孔加工装置でオリフィスを形成する前のオリフィスプレートの構造を示す断面図。
【図7】図6に示すオリフィスプレートにレーザ光を照射して形成されるオリフィスを説明するための断面図。
【図8】同実施の形態におけるオリフィスを形成するプロセス全体を説明するための断面図。
【図9】図6に示すオリフィスプレートに細いビーム形状のレーザ光を照射してストレート部を持つように形成されるオリフィスを説明するための断面図。
【図10】図6に示すオリフィスプレートに照射されるレーザ光の集光面位置をインク吐出側に偏らせた場合に得られるオリフィスを説明するための断面図。
【図11】図6に示すオリフィスプレートに照射されるレーザ光の集光面位置をインク流入側に偏らせた場合に得られるオリフィスを説明するための断面図。
【図12】インク吐出特性を評価するために使用した順テーパ部だけを持つオリフィスと順テーパ部および逆テーパ部を持つオリフィスを示す断面図。
【図13】インクの吐出評価方法を説明するための図。
【図14】順テーパ部だけを持つオリフィスのインク吐出特性を示す図。
【図15】順テーパ部および逆テーパ部を持つオリフィスのインク吐出特性を示す図。
【図16】順テーパ部および逆テーパ部を持つオリフィスの逆テーパ部の奥行きと吐出電圧との関係を示す図。
【図17】順テーパ部および逆テーパ部を持つオリフィスの逆テーパ部の奥行きとインク吐出誤差の発生割合との関係を示す図。
【符号の説明】
1…インクジェットプリントユニット
3…プリントヘッド
5…ヘッドボディ
6…オリフィスプレート
7…オリフィス
12…インク室

Claims (7)

  1. オリフィスプレートを複数のインク室に区画されたヘッドボディに接着剤により接着する接着ステップと、
    前記複数のインク室にそれぞれ連通するインク吐出孔として並びこれらインク室の圧力の増大によりそれぞれインクを吐出する複数のオリフィスをレーザ光の照射により前記オリフィスプレートに形成する開口ステップとを備え、
    前記開口ステップは、前記オリフィスプレートの内部に集光面を設定した結像光学系を用いて前記レーザ光を集光して、前記オリフィスプレートの厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズまで徐々に狭くなる順テーパ部、並びにこの順テーパ部に連結した非順テーパ部を同時に形成することにより前記オリフィスにくびれを持たせる整形ステップを含み、
    前記オリフィスプレートは、インク吐出側表面として撥水膜を持ち、
    前記整形ステップは、前記オリフィスプレートの撥水膜上に接着剤を介して保護フィルムを貼り付け、レーザ光を前記保護フィルム側からその保護フィルム、前記接着剤、前記撥水膜を通して前記オリフィスプレートに向け照射し、この照射後に前記保護フィルムを前記接着剤ごと前記オリフィスプレートから剥離することにより、順テーパ部と非順テーパ部からなるくびれを持つオリフィスを前記オリフィスプレートに形成する、
    ことを特徴とするプリントヘッドの製造方法。
  2. 前記開口ステップは、前記接着ステップ後に行われることを特徴とする請求項記載のプリントヘッドの製造方法。
  3. 前記非順テーパ部の奥行きは、前記オリフィスの全長に対して半分以下であることを特徴とする請求項1記載のプリントヘッドの製造方法。
  4. 前記非順テーパ部の奥行きは、結像光学系により設定される集光面の位置を前記オリフィスプレートの厚さ方向に移動させることにより調整されることを特徴とする請求項記載のプリントヘッドの製造方法。
  5. 前記非順テーパ部は、前記オリフィスプレートの厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズとほぼ同じ開口サイズであるストレート部であることを特徴とする請求項記載のプリントヘッドの製造方法。
  6. 前記非順テーパ部は、前記オリフィスプレートの厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズから徐々に広くなる逆テーパ部であることを特徴とする請求項記載のプリントヘッドの製造方法。
  7. 樹脂板および撥液膜の積層体を形成する積層ステップと、インク吐出孔として並ぶ複数のオリフィスをレーザ光の照射により前記積層体に形成する開口ステップとを備え、
    前記開口ステップは、前記積層体の内部に集光面を設定した結像光学系を用いて前記レーザ光を集光して、前記積層体の厚さ方向においてインク流入側からインク吐出側に向かって所定開口サイズまで徐々に狭くなる順テーパ部、並びにこの順テーパ部に連結し前記積層体の厚さの30%以内である奥行きを持つ非順テーパ部を同時に形成することにより前記オリフィスにくびれを持たせる整形ステップを含み、
    前記オリフィスプレートは、インク吐出側表面として撥水膜を持ち、
    前記整形ステップは、前記オリフィスプレートの撥水膜上に接着剤を介して保護フィルムを貼り付け、レーザ光を前記保護フィルム側からその保護フィルム、前記接着剤、前記撥水膜を通して前記オリフィスプレートに向け照射し、この照射後に前記保護フィルムを前記接着剤ごと前記オリフィスプレートから剥離することにより、順テーパ部と非順テーパ部からなるくびれを持つオリフィスを前記オリフィスプレートに形成する、
    ことを特徴とするオリフィスプレートの製造方法。
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