JP4176740B2 - 車体上部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、カーテンエアバッグ装置を備えた車両の車体上部構造に関する。
従来、乗員の頭部保護の観点から、車体上部に折り畳んだ状態で収納されるエアバッグ(袋体)を、車両の窓の車室内側にて下方に向けてカーテン状に膨張展開させるカーテンエアバッグ装置を備えた車両が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−163161号公報
ところで、近年の所謂ミニバン等の複数列のシートを備えた車両においては、その使い勝手を良好にするために、各列のシートのフラット化や後列のシートの折り畳み格納等、多彩なシートアレンジを可能としたものがある。
しかしながら、前記カーテンエアバッグ装置を備えた車両の場合、そのエアバッグの膨張展開スペースを考慮すると、上述のようなシートアレンジの自由度ひいては車室内物品の設定自由度を低下させることがあるため、このような点の改善が要望されている。
そこでこの発明は、カーテン状に膨張展開する袋体の膨張展開スペースを確保した上で車室内物品の設定自由度を高めることができる車体上部構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車両の窓(例えば実施例の各ウインドウ31,33,34)の上方に設けられ、前記窓に沿って下方にカーテン状に膨張展開する袋体(例えば実施例の各袋体26,27)を有する車体上部構造であって、車室内における前記袋体の下方に格納位置にあるシート(例えば実施例の三列目シート41)が配置されると共に、該シートその車幅方向外側の前記窓との間に、前記袋体の膨張展開を許容する空間(例えば実施例の空間K)が形成され、前記シートから延びて該シートを格納位置に固定するための固定部材(例えば実施例の固定ベルト44)及び該固定部材を係止する連結部(例えば実施例のアンカー46)が、前記シートを格納位置に固定した状態で前記袋体よりも車幅方向内側に位置するように設けられ、前記袋体の膨張展開時には、前記格納位置にあるシートが前記袋体の展開圧力により下方及び車幅方向内側の少なくとも一方に移動することで、該シートと前記窓とが互いに離間して前記空間を拡大させることを特徴とする。
この構成によれば、袋体の下方に所定の物品を配置した場合でも、該物品と袋体との間及び該物品と窓との間の少なくとも一方に袋体の膨張展開を許容する空間が形成されることで、袋体を下方に正常に膨張展開させることができる。
請求項2に記載した発明は、前記袋体の膨張展開時には、前記固定部材及び連結部の少なくとも一方が前記袋体の展開圧力により変形し、前記シートを下方及び車幅方向内側の少なくとも一方に移動させることを特徴とする。
この構成によれば、袋体の下方に車体への固定を要する所定の物品を配置した場合でも、前記袋体の膨張展開時には前記物品が下方及び車幅方向の少なくとも一方に移動することで、袋体の下方への膨張展開スペースをより大きく確保することができる。
請求項3に記載した発明は、前記連結部が、グラブレール(例えば実施例のグラブレール51)を車体に取り付けるためのブラケット(例えば実施例のブラケット55)に固定されることを特徴とする。
この構成によれば、グラブレール取り付け用のブラケットはもともと乗員の頭部保護等の観点から所定の荷重で変形するよう構成されていることから、このようなブラケットに前記連結部を固定することで、専用の変形可能なブラケット等を設けることなく、連結部の下方等への移動を実現させることができる。
請求項4に記載した発明は、前記連結部が、前記袋体よりも車幅方向内側に設けられると共に、前記格納位置にあるシートの車幅方向外側部が、膨張展開した前記袋体の近傍に位置することを特徴とする。

この構成によれば、車幅方向内側に位置する連結部及び固定部材によって、袋体の車室内側への不要な膨張展開を防止できると共に、袋体を乗員から遠い位置である物品の車幅方向外側部と窓との間で膨張展開させることができる。
請求項1に記載した発明によれば、袋体の膨張展開スペースを確保した上で、車室内物品の設定自由度を高めることができる。また、袋体の膨張展開による車室内物品への入力荷重を低減でき、該車室内物品の設計自由度を高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、袋体の膨張展開スペースをより大きく確保することができる。
請求項3に記載した発明によれば、グラブレール取り付け用のブラケットを連結部固定用のものとして共用することで、車体部品点数を削減することができる。
請求項4に記載した発明によれば、袋体を窓に沿って良好に膨張展開させることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、車体側部にカーテンエアバッグ装置11を備えた車両の車体12の右側部を車室内側から見た部分側面図である。なお、図示は略すが車体12の左側部にも同様のカーテンエアバッグ装置が設けられている。
図1に示すように、車体12のルーフの側端部を形成する車両前後方向に沿うルーフサイドレール15には、車両前部側から順に、フロントピラー16、センタピラー17、リアクォータピラー18及びリアピラー19が下方に延出するように連結される。このような車体12には、フロントピラー16とセンタピラー17との間にフロントのドア開口部21が形成され、センタピラー17とリアクォータピラー18との間にリアのドア開口部22が形成され、リアクォータピラー18とリアピラー19との間にも上部の開口部23が形成される。
カーテンエアバッグ装置11は、上記したルーフサイドレール15の車室内側に、該ルーフサイドレール15に沿うように略長尺状に折り畳まれたエアバッグとしての前部袋体(袋体)26及び後部袋体(袋体)27を配設してなる。
前部袋体26は、ルーフサイドレール15のフロント及びリアのドア開口部21,22の上方範囲に設けられ、その膨張展開時には、図2に示すように、ドア開口部21を閉塞するフロントドア30のフロントサイドウインドウ(窓)31及びドア開口部22を閉塞するリアドア32のリアサイドウインドウ(窓)33の車室内側にカーテン状に展開する。つまり、前部袋体26は、図示略の一列目シート及びニ列目シートに着席した乗員の側方を覆う。
他方、後部袋体27は、ルーフサイドレール15の開口部23の上方範囲に取り付けられ、その膨張展開時には、図2に示すように、開口部23を閉塞するリアクォータウインドウ(窓)34の車室内側にカーテン状に展開する。つまり、後部袋体27は、三列目シート41(物品、図3参照)に着席した乗員の側方を覆う。なお、リアクォータピラー18の車室内側には、各袋体26,27を膨張展開させるためのインフレータ37,38が配設されている(図1参照)。
図3に示すように、三列目シート41は、そのシートバック42を折り畳んでリアクォータウインドウ34側に跳ね上げた状態で格納可能とされている。
具体的には、三列目シート41は、乗員が着座可能な通常の使用位置における態様から、まずシートバック42を前傾させてシートクッション43と略平行となるように折り畳み(図中41’で示す)、この状態でリアクォータウインドウ34側に跳ね上げるように回動させることで、リアクォータウインドウ34側に跳ね上げた格納位置における態様(図中41”で示す)に変化する。
図4,5に示すように、前記格納位置にある三列目シート41は、シートクッション43の底部から延びる固定ベルト(固定部材)44の先端のフック45を、ルーフサイドレール15内側に設置されたアンカー(連結部)46に係止することで、固定ベルト44に引き上げられた状態で前記格納位置にて車体12に固定される。
図6を併せて参照して説明すると、アンカー46は、グラブレール51と共にブラケット55を介してルーフサイドレール15に取り付けられるもので、ブラケット55の略中央に固定されるアンカーベース47と、該アンカーベース47に対して揺動可能に設けられるアンカー本体48とを有してなる。
アンカーベース47は、ルーフライニング49の裏側(車室外側)にかつこれと略平行をなすように設けられるもので、このアンカーベース47に対してアンカー本体48が車室内側に突出するように揺動することで、アンカー本体48にフック45を係止可能となる。
また、ブラケット55は、グラブレール51及びアンカー46が固定される固定部56と、該固定部56の両側からルーフサイドレール15側に延びてこれに固定される脚部57とを有してなる。
グラブレール51は、アンカー46を跨ぐように配される門型のもので、ブラケット55の両側に固定されるグリップベース52と、該グリップベース52に対して揺動可能に設けられるグリップ本体53とを有してなる。
グリップベース52は、ルーフライニング49の裏側に設けられるもので、このグリップベース52に対してグリップ本体53がルーフライニング49の表側(車室内側)においてこれと略平行な状態から車室内側に突出するように揺動することで、グリップ本体53を乗員が把持可能となる。
ここで、ルーフサイドレール15とルーフライニング49との間のスペースには、ルーフサイドレール15に沿って前後に延びる空調ダクト59が配設されている。
空調ダクト59は、その一般部においては単一の中空断面形状を有して延在しているが、グラブレール51等の設置部位においては、前記ブラケット55等を避けるべく二股に分岐して一対の中空断面形状を形成し、かつこれらを通過した後には再度合流して単一の中空断面形状を形成している。なお、ルーフサイドレール15内側における他のグラブレール51(図2参照)設置部位においても、上記同様に空調ダクト59が分岐するものとする。
ルーフサイドレール15の断面形状における下壁部15aの車幅方向外側には、リアクォータウインドウ34の上縁部を支持するべく下方に延びるフランジ部15bが設けられる。このフランジ部15b及び下壁部15aに接するようにして、前記折り畳まれた状態の後部袋体27が配設されている。この後部袋体27の車幅方向内側には空調ダクト59の車幅方向外側が隣接しており、かつこれらの下方(車室内側)はルーフライニング49の側縁部により覆われている。
そして、後部袋体27の膨張展開時には、該後部袋体27がルーフライニング49の側縁部を車室内側に押し広げるようにして下方に向けて膨張展開する。
このとき、三列目シート41が前記格納位置にある場合には、該三列目シート41の車幅方向外側部とリアクォータウインドウ34との間の空間Kが後部袋体27の膨張展開スペースとして利用されるが、この膨張展開スペースをより大きく確保するべく、三列目シート41を固定する固定ベルト44には、そのベルト本体を折り返した状態で縫製してなる折り返し部44aが設けられている。
折り返し部44aは、固定ベルト44に所定の引張り荷重が加わった際にその縫製糸が切れて展開し、該固定ベルト44のベルト長を伸長させるものである。すなわち、後部袋体27の膨張展開時に、その展開圧力が前記格納位置にある三列目シート41に入力された場合には、固定ベルト44に引張り荷重が加わってこれが伸長し、三列目シート41が前記使用位置側(下方かつ車幅方向内側)へ回動する。これにより、三列目シート41とリアクォータウインドウ34とが離間し、これらの間の空間Kすなわち後部袋体27の膨張展開スペースが広がることとなる。
このとき、グラブレール51等の設置部位の裏側には、通常は膨張した後部袋体27が接触しないようにカバー等が設けられるが、この実施例においては、グラブレール51等の設置部位の裏側にて分岐した空調ダクト59の一部が、後部袋体27とグラブレール51等の設置部位との間に配設されることで、前記カバーが不要となっている。
しかも、アンカー46は、グラブレール51取り付け用のブラケット55に固定されているが、該ブラケット55は、もともとグラブレール51が所定の荷重を受けた際に変形(又は伸長)可能とされるものであり、したがって前述の如く格納位置にある三列目シート41に後部袋体27の展開圧力が入力された場合には、固定ベルト44を介してブラケット55にも引張り荷重が加わってこれが変形する。これにより、三列目シート41とリアクォータウインドウ34とがさらに離間し、後部袋体27の下方への膨張展開スペースがさらに大きく確保される。
また、アンカー46及び固定ベルト44は、後部袋体27の展開エリアの内側に近接して配置されることから、これらが後部袋体27の展開方向のガイドとしても機能し、後部袋体27の車幅方向内側への不要な膨張展開が抑えられる。これにより、後部袋体27を使用位置側に回動した三列目シート41の車幅方向外側部とリアクォータウインドウ34との間に入り込ませるようにして良好に膨張展開させることができる。
図2,7,8,9に示すように、ルーフサイドレール15におけるセンタピラー17とリアクォータピラー18との間には、後部シート用のヒータコントロールスイッチ(以下、単にヒーコンスイッチという)61が設けられる。
ヒーコンスイッチ61は、ルーフサイドレール15にスイッチブラケット65を介して取り付けられるもので、ルーフライニング49と略平行に配される操作パネル62と、該操作パネル62の裏側からルーフサイドレール15側に突出するスイッチ本体63とを有してなる。
スイッチブラケット65は、その一側が開放するボックス状をなし、その底部がルーフサイドレール15に固定される一方、開放部周縁から延出するフランジ部66がルーフライニング49裏面に当接するように設けられる。ルーフライニング49におけるスイッチブラケット65の開放部と対向する部位には開口67が設けられており、該開口67からスイッチブラケット65内にスイッチ本体63を臨ませるようにヒーコンスイッチ61が取り付けられる。
操作パネル62の外周部はスイッチ本体63の外周からフランジ状に延出しており、その両側部にはスイッチブラケット65のフランジ部66に係合可能な係止爪68が突設される。これら各係止爪68をフランジ部66に係合させることで、ヒーコンスイッチ61がスイッチブラケット65に固定される。
操作パネル62の外縁部は、スイッチブラケット65のフランジ部66と共にルーフライニング49の開口67周縁部を挟み込む保持フランジ部69として構成される。この保持フランジ部69は比較的薄肉に形成され、かつフランジ部66と比べてルーフライニング49とのラップ代が少なくされる。そして、前部袋体26の膨張展開時に、ルーフライニング49を車室内側へ押し広げるべくこれに所定の荷重が加わった際には、保持フランジ部69による保持位置からルーフライニング49の開口67周縁部が脱落し、ヒーコンスイッチ61をルーフサイドレール15側に残したまま開口67をくぐり抜けさせるようにして、ルーフライニング49が車室内側へ押し広げられる。
図2,4,10,11に示すように、ルーフサイドレール15におけるセンタピラー17とリアクォータピラー18との間、及びリアクォータピラー18とグラブレール51との間には、後部シート用のエアアウトレット(空調エア吹き出し口)71が設けられる。
エアアウトレット71は、複数の可動式のルーバ72aを有するアウトレット本体72と、該アウトレット本体72にルーフライニング49裏側から複数のタッピングネジ73を用いて固定される枠状の取り付けプレート73とを有してなる。
ルーフライニング49及びその裏側の空調ダクト59には、アウトレット本体72の吹き出し口形成部74に対応する開口75,76がそれぞれ設けられ、該各開口75,76がシール77を介して気密に連通する。これら各開口75,76内に吹き出し口を臨ませるようにエアアウトレット71を取り付けることで、空調ダクト59内の空調エアが車室内に吹き出し可能となる。
アウトレット本体72の外周部は吹き出し口形成部74の外周からフランジ状に延出しており、その上下には前記タッピングネジ73を螺着可能なボス部78が複数立設される。
アウトレット本体72の外縁部は、取り付けプレート73の外縁部と共にルーフライニング49の開口75周縁部を挟み込む保持フランジ部79として構成される。この保持フランジ部79は比較的薄肉に形成され、かつ取り付けプレート73と比べてルーフライニング49とのラップ代が少なくされる。そして、各袋体26,27の膨張展開時に、ルーフライニング49を車室内側へ押し広げるべくこれに所定の荷重が加わった際には、保持フランジ部79による保持位置からルーフライニング49の開口75周縁部が脱落し、エアアウトレット71を空調ダクト59側に残したまま開口75をくぐり抜けさせるようにして、ルーフライニング49が車室内側へ押し広げられる。
以上説明したように、上記実施例における車体上部構造は、車両の各ウインドウ31,33,34の上方に設けられ、これら各ウインドウ31,33,34に沿って下方にカーテン状に膨張展開する前部及び後部袋体26,27を有するものであって、車室内における後部袋体27の下方に跳ね上げ格納された三列目シート41が配置されると共に、該三列目シート41の車幅方向外側部とリアクォータウインドウ34との間に後部袋体27の膨張展開を許容する空間Kが形成されるものである。
この構成によれば、後部袋体27の下方に三列目シート41を配置した場合でも、該三列目シート41とリアクォータウインドウ34との間に後部袋体27の膨張展開を許容する空間Kが形成されることで、後部袋体27を下方に正常に膨張展開させることができる。すなわち、後部袋体27の膨張展開スペースを確保した上で、その下方への車室内物品の設定自由度を高めることができる。また、後部袋体27の膨張展開による三列目シート41への入力荷重を低減でき、該三列目シート41の設計自由度を高めることができる。
また、上記車体上部構造は、前記三列目シート41から延びる固定ベルト44をつなぐアンカー46が後部袋体27の近傍に設けられ、後部袋体27の膨張展開時には三列目シート41が下方かつ車幅方向内側に移動するよう構成されたものでもある。
この構成によれば、後部袋体27の下方に車体12への固定を要する三列目シート41を配置した場合でも、後部袋体27の膨張展開時にその展開圧力が三列目シート41に作用した際には、該三列目シート41を下方へ移動させるべく固定ベルト44が伸長する等の作用が生じ、後部袋体27の下方への膨張展開スペースをより大きく確保することができる。
また、上記車体上部構造においては、前記アンカー46が、グラブレール51を車体12に取り付けるためのブラケット55に固定されることで、もともと所定の荷重で変形するブラケット55にアンカー46が固定されることとなり、専用の変形可能なブラケット等を設けることなく、アンカー46の下方への移動を実現させて後部袋体27の膨張展開スペースをさらに大きく確保することができる。すなわち、グラブレール51取り付け用のブラケット55をアンカー46固定用のものとして共用することで、車体部品点数を削減することができる。
さらに、上記車体上部構造においては、前記アンカー46が、後部袋体27よりも車幅方向内側に設けられると共に、三列目シート41の車幅方向外側部が、膨張展開した後部袋体27の近傍に位置することで、車幅方向内側に位置するアンカー46及び固定ベルト44によって、後部袋体27の車室内側への不要な膨張展開を防止できると共に、後部袋体27を乗員から遠い位置である三列目シート41の車幅方向外側部とリアクォータウインドウ34との間で膨張展開させることができる。これにより、後部袋体27をリアクォータウインドウ34に沿って良好に膨張展開させることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば前記格納位置にある三列目シート41に後部袋体27の展開圧力が入力された場合に、アンカー本体48が固定ベルト44の引張り方向で変形する(又は伸長する)ような構成とすれば、後部袋体27の膨張展開スペースをさらに大きく確保することができる。
また、固定ベルト44が弾性を有する構成としてもよい。つまり、固定ベルト44が伸縮性のある素材からなるものであったり、その一部あるいはフック45が弾性部材からなるものであったり、フック45にバネ機構を備えたものであってもよい。
さらに、ブラケット55の変形ではなく車体自体の変形により後部袋体27の膨張展開スペースを広げても良く、かつブラケット55及び車体自体の両者の変形を加えて前記膨張展開スペースをさらに広げるようにしてもよい。
ここで、上記車体上部構造は、リアクォータウインドウ34の上方に限らず、フロントサイドウインドウ31やリアサイドウインドウ33の上方に適用することも可能である。すなわち、各袋体26,27の下方に配置される物品は、三列目シート41に限らず前記二列目シート等であってもよく、あるいは所定の荷物等を引っ掛けるような構成であってもよい。また、各袋体26,27の下方に配置される物品が略鉛直下方に移動する、又は車幅方向若しくは前後方向に略水平に移動する、さらには前記各方向間で斜めに移動するような構成であってもよい。しかも、各袋体26,27の下方に配置される物品と各袋体26,27との間にこれらの膨張展開を許容する空間が形成されるような構成であってももちろんよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における車両の車体右側部内側を左側から見た側面図である。 上記車体右側部のカーテンエアバッグが膨張展開した状態を示す図1に相当する側面図である。 上記車両の三列目シートを跳ね上げ格納する状況を示す図1の一部に相当する側面図である。 上記跳ね上げ格納された三列目シートの固定状況を示す斜視図である。 図4におけるA−A断面図である。 図5におけるB−B断面図である。 上記車両のルーフサイドレール内側のヒータコントロールスイッチの正面図である。 図7におけるC−C断面図である。 図7におけるD−D断面図である。 図4におけるE−E断面図である。 エアアウトレットの分解斜視図である。
符号の説明
26 前部袋体(袋体)
27 後部袋体(袋体)
31 フロントサイドウインドウ(窓)
33 リアサイドウインドウ(窓)
34 リアクォータウインドウ(窓)
41 三列目シート(物品)
44 固定ベルト(固定部材)
46 アンカー(連結部)
51 グラブレール
55 ブラケット
K 空間

Claims (4)

  1. 車両の窓の上方に設けられ、前記窓に沿って下方にカーテン状に膨張展開する袋体を有する車体上部構造であって、
    車室内における前記袋体の下方に格納位置にあるシートが配置されると共に、該シートその車幅方向外側の前記窓との間に、前記袋体の膨張展開を許容する空間が形成され
    前記シートから延びて該シートを格納位置に固定するための固定部材及び該固定部材を係止する連結部が、前記シートを格納位置に固定した状態で前記袋体よりも車幅方向内側に位置するように設けられ、
    前記袋体の膨張展開時には、前記格納位置にあるシートが前記袋体の展開圧力により下方及び車幅方向内側の少なくとも一方に移動することで、該シートと前記窓とが互いに離間して前記空間を拡大させることを特徴とする車体上部構造。
  2. 前記袋体の膨張展開時には、前記固定部材及び連結部の少なくとも一方が前記袋体の展開圧力により変形し、前記シートを下方及び車幅方向内側の少なくとも一方に移動させることを特徴とする請求項1に記載の車体上部構造。
  3. 前記連結部が、グラブレールを車体に取り付けるためのブラケットに固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車体上部構造。
  4. 前記連結部が、前記袋体よりも車幅方向内側に設けられると共に、前記格納位置にあるシートの車幅方向外側部が、膨張展開した前記袋体の近傍に位置することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車体上部構造。
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