JP4175797B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤の遊技領域に普通入賞手段、大入賞手段等の入賞手段の他に複数個、例えば3つの遊技図柄を変動表示可能な液晶表示手段等よりなる変動表示手段と図柄始動手段とを設け、図柄始動手段が遊技球を検出することを条件に、図柄表示手段の複数個の遊技図柄を所定時間変動させて、その変動後の停止図柄が予め定められた図柄の組み合わせである特定態様(大当たり態様)となったときに、大入賞手段を所定回数繰り返し開放する等、遊技者に有利な特定状態を発生させるようにしたものが一般的である。
【0003】
この種の弾球遊技機では、例えば図柄表示手段上で遊技図柄以外の例えばキャラクター等を適宜アニメーション表示させるなどして、図柄変動に関連する補助的な表示、例えば大当たり発生の予告等を行うことで遊技に対する興趣の向上が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の弾球遊技機では、上記のような演出表示が遊技機側の制御のみに基づいて行われており、遊技者側は何らそれに関与することができないため、必ずしも遊技者の興味を長く引きつけることができない欠点があった。
【0005】
また、従来の弾球遊技機においては、遊技者が遊技に関して可能な操作といえば発射ハンドルの操作のみであって、遊技中の遊技者の動作は非常に単調なものであり、演出表示内容に変化を持たせることで遊技者の興味を長く引きつけるには自ずと限界があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、演出表示に遊技者が関与できるようにすることにより遊技者の興趣を増大できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技図柄を変動表示可能な図柄表示部23と、図柄始動手段19の遊技球の検出時の乱数抽選値に基づいて前記図柄表示部23の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを判定する判定手段115と、前記判定手段115の判定結果に基づいて複数の変動パターンの何れかを選択する変動パターン選択手段118と、前記図柄始動手段19の遊技球の検出を条件に前記変動パターン選択手段118で選択された変動パターンに基づいて前記図柄表示部23の遊技図柄を所定時間変動させて、前記判定手段115の判定結果に応じて特定態様、非特定態様の何れかで停止させる図柄制御手段132と、前記図柄表示部23の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段116,119とを備えた弾球遊技機において、前記図柄表示部23とは別に設けられ且つ複数種類の演出図柄が描かれた回転体34と、該回転体34の回転動作パターンを複数種類記憶する回転動作パターン記憶手段125と、前記変動パターン選択手段118で選択された変動パターンに基づいてそれに対応する回転動作パターンを前記回転動作パターン記憶手段125から選択する回転動作パターン選択手段126と、前記図柄表示部23の遊技図柄の変動に対応して、前記回転動作パターン選択手段126で選択された回転動作パターンに基づいて前記回転体34を回転させて停止させる駆動制御手段127と、前記回転体34の回転を停止させるための回転停止ボタン14と、該回転停止ボタン14の操作を条件に前記回転体34の回転を停止させる回転停止制御手段129とを備え、前記回転動作パターン記憶手段125には、前記各回転動作パターン毎に、前記回転停止ボタン14の操作が有効となる停止ボタン有効期間が設定されており、前記停止ボタン有効期間中であることを遊技者に報知する手段14aを設け、前記停止ボタン有効期間の回数が異なる複数の前記回転動作パターンがあり、前記回転体34の1回の回転動作における停止ボタン有効期間の回数によって前記遊技図柄が前記特定態様となる信頼度を異ならせたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図12は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
【0009】
前面板5は、例えば金属板により構成される上皿台板5aを備え、その前側に発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。上皿台板5aの前面側から上皿7の前側にかけては、例えば樹脂製の上皿カバー8により覆われている。上皿7の奥壁の少なくとも一部分は、上皿カバー8の開口部を介して上皿台板5aが剥き出しとなっている。
【0010】
また、9は余剰球等を貯留する下皿、10は灰皿で、これらは前面板5の下側で前枠3の前側に左右に配置され、下皿カバー11により覆われている。下皿9の一側、例えば向かって右側には、発射手段12の発射ハンドル13が、前枠3の前側に突出状に設けられている。
【0011】
前面板5の前側の所定位置、例えば上皿カバー8の前側には、後述する演出表示手段25の回転ドラム34を停止させるための回転停止ボタン(回転停止操作部)14と、この回転停止ボタン14が有効であるか否かを報知する報知ランプ14aとが設けられている。
【0012】
回転停止ボタン14による操作は、操作検出手段14b(図8)によって検出される。また、報知ランプ14aは、回転停止ボタン14の操作が有効である場合に例えば点灯して、遊技者に回転停止ボタン14の操作が有効であることを報知するようになっている。
【0013】
15は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。遊技盤15には、図2に示すように、発射手段12から発射された遊技球を案内するガイドレール16が環状に装着されると共に、そのガイドレール16の内側の遊技領域15aに、表示手段17、普通図柄始動手段18、特別図柄始動手段19、大入賞手段20、普通入賞手段21等の各種遊技部品が配置されている。
【0014】
表示手段17は、普通図柄表示部22と特別図柄表示部23とを兼用する液晶式の可変表示手段24と、回転ドラム式の演出表示手段25とを備えており、図3〜図6に示すように、遊技盤15の装着孔15bに前側から挿入され且つ着脱自在に固定される前カバー31と、装着孔15bの後側に装着され且つ遊技盤15の裏側に着脱自在に固定される裏ユニット32とを備えている。
【0015】
裏ユニット32は、液晶表示ユニット33と、縦軸廻りに回転可能な回転ドラム(回転体)34と、この回転ドラム34を回転駆動可能に支持する駆動モータ(駆動手段)35と、回転ドラム34の位置検出を行う位置検出手段36と、回転ドラム34を内側から照明するドラム内発光手段37と、遊技状態に関連して発光するドラム外発光手段38と、これら液晶表示ユニット33、駆動モータ35、位置検出手段36、ドラム内発光手段37、及びドラム外発光手段38を支持するベース体39とを備えている。
【0016】
液晶表示ユニット33は、可変表示手段24を構成するもので、ベース体39の裏面側に着脱自在に装着されている。
【0017】
回転ドラム34は、演出表示手段25を構成するもので、駆動モータ35の駆動軸40に固定されるハブ部41と、縦方向の円筒部42と、ハブ部41の下端部と円筒部42の上縁部とを半径方向に接続するホーク部43とを一体に備えている。ホーク部43の上面側には、位置検出用の突起部44が設けられている。
【0018】
回転ドラム34の円筒部42は、透光性を有する合成樹脂材料等によりその全体が構成されており、その外周面に、例えば透光性のある不透明なシート材に上述した複数種類の演出図柄を印刷等で表示した図柄表示シート46が貼着されている。
【0019】
駆動モータ35は、その駆動軸40を鉛直上向きとした状態で回転ドラム34内に配置され、ベース体39側のモータ取り付け基部47に着脱自在に固定されている。
【0020】
位置検出手段36は、回転ドラム34の位置検出を行うためのもので、回転ドラム34側の突起部44を検出可能なセンサ48を下向きに備えた基板により構成され、回転ドラム34の上側でベース体39の上部に着脱自在に装着されている。
【0021】
ドラム内発光手段37は、回転ドラム34を内側から照明するためのもので、複数のLED49を備えた基板により構成され、回転ドラム34の内部で且つ駆動モータ35の前側に配置され、ベース体39側に設けられた支持金具50により支持されている。
【0022】
ドラム外発光手段38は、例えば回転ドラム34の回転駆動に関連して発光による演出を行うためのもので、図5及び図6に示すように、複数のLED51を備えた基板により構成され、回転ドラム34の左右でベース体39側に着脱自在に装着されている。
【0023】
ベース体39は、中央部と上部とにそれぞれ液晶表示ユニット33と回転ドラム34とに対応する開口部39a,39bが形成された矩形板状の枠板部52と、この枠板部52の両側縁部及び下縁部から略前側に延設された囲い板部53と、回転ドラム34の後面側を覆うように開口部39bの両側縁部から後側に断面円弧状に張り出して設けられたドラム後ろカバー54と、開口部39bの下縁部両側から前側に突設された左右一対のモータ支持板部55と、囲い板部53の前側に複数設けられた取り付け基部56とを例えば一体に備えている。
【0024】
枠板部52の裏面側には、複数の液晶取り付け基部57が後向きに突設されており、液晶表示ユニット33は、その前側の表示画面33aを開口部39aの裏側に当接させた状態で、この液晶取り付け基部57に着脱自在に固定されている。また、モータ支持板部55の上面側には、それぞれモータ取り付け基部47が上向きに設けられており、このモータ取り付け基部47により駆動モータ35が左右両側で支持されている。
【0025】
このように、駆動モータ35は開口部39aよりも前側に偏位して設けられており、その駆動軸40に直結された回転ドラム34の前表面は液晶表示ユニット33の表示画面33aよりも前側に突出している。
【0026】
裏ユニット32は、ベース体39に液晶表示ユニット33、回転ドラム34、駆動モータ35、位置検出手段36、ドラム内発光手段37、ドラム外発光手段38等をそれぞれ装着した状態で、遊技盤15の装着孔15bの後側にベース体39の取り付け基部56を介してネジ止めされる。このとき、回転ドラム34の前表面は装着孔15bを介して遊技盤15の前面側よりも更に前側に突出した状態となる。
【0027】
前カバー31は、回転ドラム34側のドラム窓部61と液晶表示ユニット33側の液晶窓部62とを上下に備える支持枠体63と、液晶窓部62に対応して後側に装着される窓枠部64と、ドラム窓部61の前側に装着されるドラムカバー65と、このドラムカバー65の周囲を囲むように前側から装着される廂部66と、前カバー31を遊技盤15側の装着孔15bに固定するための上部固定部材67及び下部固定部材68とを備えている。
【0028】
支持枠体63は、装着孔15bに嵌合する大きさであって、その液晶窓部62の下側には、前下がりの斜面状に形成された案内ステージ71が、液晶窓部62の下壁部72を上側から覆うように設けられている。また、支持枠体63の前側には、遊技盤15の前面側に当接する前板部73が、外側に張り出して一体に設けられており、この前板部73の裏面側に位置決め突起74が複数設けられている。
【0029】
支持枠体63には、ドラム窓部61の下壁部75と液晶窓部62の上壁部76との間の後側に設けられた保持部77内に上部固定部材67が、液晶窓部62の下壁部72と案内ステージ71との間の後側に設けられた保持部78内に下部固定部材68が、それぞれ装着されている。
【0030】
上部固定部材67及び下部固定部材68は、左右方向に弾性変形可能で且つ遊技盤15の装着孔15bの後縁側に係合可能な係合部を備えており、前カバー31を遊技盤15の装着孔15bに前側から装着する際に装着孔15bに圧入されてその後縁側に係合し、前カバー31を装着孔15bに固定するようになっている。
【0031】
窓枠部64は、図4に示すように、液晶表示ユニット33の表示画面33aに対応する窓孔81を備え、支持枠体63の裏側に着脱自在に装着されており、前カバー31と裏ユニット32とを遊技盤15に装着したときに窓孔81の後端側が液晶表示ユニット33の前面側に略当接するようになっている。
【0032】
ドラムカバー65は、裏ユニット32側の回転ドラム34の前側を覆って保護するためのもので、回転ドラム34の遊技盤15よりも前側への突出部分に対応して前側に張り出す張り出し部82と、この張り出し部82の周囲を取り囲み且つ遊技盤15に平行な支持板部83とを備え、支持枠体63に対して前側から着脱自在に装着されている。
【0033】
ドラムカバー65は、例えば透明な合成樹脂により一体形成されており、張り出し部82の円筒面84の左右方向中央に設けられた例えば矩形状の鮮明透視部85の周辺部分には、例えばシール86aの貼着等によるぼかし加工が施され、後方を透視し難い不鮮明透視部86を形成している。鮮明透視部85は、ドラム窓部61内に現れた演出図柄のうちの中央1コマ分に対応する大きさに形成されており、例えば凸レンズ状に形成されてその中央1コマ分が拡大表示されるようになっている。
【0034】
廂部66は、支持枠体63の上部から液晶窓部62の左右上側の部分を前側から覆うように、ドラムカバー65の前側から装着され、その略中央部分にはドラムカバー65に対応する開口部87が形成されている。廂部66は、前板部73の前方に突出しており、その突出量はドラムカバー65側の張り出し部82の張り出し量と略等しくなっている。
【0035】
また、廂部66には、開口部87の左右に、ドラム外発光手段38のLED51に対応する複数の発光窓88がそれぞれ設けられている。発光窓88の裏側には、図5に示すように、後方に突出する筒状の導光部88aが例えば一体に設けられている。更に、廂部66の後方には、ドラム外発光手段38側の各LED51と廂部66側の発光窓88との間を接続する導光筒89を備えた導光手段90が配置され、窓枠部64と一体に形成された取り付け部91に着脱自在に装着されている。ドラム外発光手段38のLED51が発光すると、その光が導光筒89及び導光部88aによって発光窓88まで導かれ、前側からは発光窓88が光って見えるようになっている。
【0036】
上記表示手段17の可変表示手段24に設けられた普通図柄表示部22は、1個又は複数個、例えば1個の普通図柄を変動表示可能に構成されており、通過ゲート、入賞手段等よりなる普通図柄始動手段18が遊技球を検出することを条件に、その普通図柄が乱数制御等により所定時間変動して、所定態様(所定種類の図柄)又は非所定態様で停止するようになっている。
【0037】
なお、普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、0〜9までの数字図柄が用いられている。
【0038】
特別図柄始動手段19は、開閉自在な左右一対の開閉爪19aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、普通図柄表示部22の変動後の停止図柄が所定態様となった場合に一対の開閉爪19aが所定時間開状態に作動するようになっている。
【0039】
特別図柄表示部23は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の特別図柄(遊技図柄)を表示可能に構成され、特別図柄始動手段19が遊技球を検出することを条件に乱数制御により各特別図柄が所定時間変動して、例えば左、右、中等の所定の順序で停止するようになっている。
【0040】
特別図柄は、変動時には上下方向又は左右方向にスクロールする等、所定の変動パターンで変動して、その変動後に例えば各特別図柄が同種図柄となる特定態様(大当たり態様)、又は特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる非特定態様(外れ態様)で停止する。
【0041】
特別図柄の変動パターンは複数設けられており、例えば図7に示すような9種類の変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2,E1,E2が予め設定されている。変動パターンAはリーチ状態を経由しない変動パターンで、特別図柄が特定態様とならない場合にのみ選択される。
【0042】
また、変動パターンB1,B2,C1,C2,D1,D2,E1,E2は全てリーチ状態を経由する変動パターンで、変動パターンB1とB2(第1変動パターンBで総称する)、C1とC2(第2変動パターンCで総称する)、D1とD2(第3変動パターンDで総称する)、E1とE2(第4変動パターンEで総称する)が夫々同種の変動パターンとなっており、そのうち変動パターンB1,C1,D1,E1が非特定態様(外れ態様)に対応し、変動パターンB2,C2,D2,E2が特定態様(大当たり態様)に対応している。また、各変動パターンA,B1,B2等の選択率(%)と変動タイムチャートは例えば図7に示すように設定されている。
【0043】
図7に示す選択率の設定より明らかなように、特定態様となる信頼度は、リーチなし変動パターンA、第1リーチ変動パターンB、第2リーチ変動パターンC、第3リーチ変動パターンD、第4リーチ変動パターンEの順で高くなるように設定されている。
【0044】
なお、特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の遊技図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、0〜9までの数字図柄が用いられている。また特別図柄には、その種類によって1種類又は複数種類の特定図柄と非特定図柄とがあり、0〜9までの10種類の数字図柄の内、奇数図柄が特定図柄、偶数図柄が非特定図柄となっている。
【0045】
演出表示手段25は、上述したように駆動モータ35の駆動により回転ドラム34を回転させてその回転ドラム34の外周面上に配置された演出図柄を変動表示可能に構成され、特別図柄の変動中に、その特別図柄の変動パターンに応じた所定の回転動作パターンで回転ドラム34を回転させると共に、回転動作の所定時点(例えば回転ドラム34の回転動作開始時点)からの経過時間が回転動作パターン毎に設定された最大動作時間に達するか、若しくは回転動作パターン毎に設定された停止ボタン有効期間内に回転停止ボタン14が操作されることを条件に、所定の演出図柄で停止するようになっている。
【0046】
停止ボタン有効期間の始期は、例えば回転ドラム34の回転開始から所定時間後に設定される。また、停止ボタン有効期間の終期は、回転動作の最大動作時間の終了時点と一致しており、回転停止ボタン14が操作されることなく停止ボタン有効期間が経過すると同時に回転ドラム14の回転が停止される。なお、停止ボタン有効期間の終期を、最大動作時間の終了時点よりも前に設定してもよい。
【0047】
回転動作パターンは、例えば「高速」、「低速」、「コマ送り」、「停止」等の複数の変動状態を時系列的に組み合わせたもので、例えば図7に示すような5種類の回転動作パターンa〜eが、各変動パターンA,B,C,D,Eに対応して予め設定されている。回転動作パターンaはリーチなし変動パターンAに対応するもので、回転ドラム34は停止のまま、即ち特別図柄が変動しても回転ドラム34は回転しないようになっている。回転動作パターンbは第1リーチ変動パターンBに対応するもので、特別図柄の変動開始と同時に回転ドラム34が高速で回転を開始すると共に、中央の特別図柄が仮停止する直前までその高速回転を継続するようになっている。
【0048】
回転動作パターンcは第2リーチ変動パターンCに対応するもので、特別図柄の変動開始と同時に回転ドラム34が高速で回転を開始すると共に、右の特別図柄が仮停止してリーチ状態が発生した時に低速回転に切り換えられ、中央の特別図柄が仮停止する直前までその低速回転を継続するようになっている。回転動作パターンdは第3リーチ変動パターンDに対応するもので、特別図柄の変動開始と同時に回転ドラム34が低速で回転を開始すると共に、右の特別図柄が仮停止してリーチ状態が発生した時にコマ送り回転に切り換えられ、中央の特別図柄が仮停止する直前までそのコマ送り回転を継続するようになっている。
【0049】
回転動作パターンeは第4リーチ変動パターンEに対応するもので、特別図柄の変動開始後、左右の特別図柄が仮停止してリーチ状態が発生した時に回転ドラム34がコマ送りで回転を開始すると共に、中央の特別図柄が仮停止する直前までそのコマ送り回転を継続するようになっている。なお、回転動作パターンa〜eには、夫々図7に矢印で示すような停止ボタン有効期間が設定されている。
【0050】
なお、特定態様となる信頼度は、変動パターンA〜Eの順で高くなるように設定されているため、回転動作パターンa〜eも、その順で特定態様となる信頼度が高くなる。
【0051】
回転ドラム34の外周面に描かれる演出図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、特別図柄で用いられている数字図柄とは異なる図柄として、「A」〜「H」の8種類のアルファベット図柄が用いられている。
【0052】
大入賞手段20は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板20aを備えた可変作動式であって、特別図柄表示部23の変動後の特別図柄が特定態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに、開閉板20aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。また大入賞手段20は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域92となっている。そして、遊技球が特定領域92を通過することを条件に、第1利益状態を継続させるようになっている。
【0053】
なお、大入賞手段20は、開放から所定時間(例えば30秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板20aを閉じ、遊技球が特定領域92を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
【0054】
図8は制御用のブロック図である。図8において、101は主制御基板であり、この主制御基板101は、遊技領域15a側に装着された表示手段17、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤15を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。102は図柄制御基板で、この図柄制御基板102は、表示手段17の裏側等、前枠3及び遊技盤15を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。
【0055】
主制御基板101は、主に遊技盤15側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成されており、第1乱数抽選手段111、第1判定手段112、開閉制御手段113、第2乱数抽選手段114、第2判定手段115、第1利益状態発生手段116、停止特別図柄選択手段117、変動パターン選択手段118、第2利益状態発生手段119、第2利益状態終了手段120、演出制御手段121、制御コマンド送信手段122等を備えている。
【0056】
第1乱数抽選手段111は、変動後の普通図柄が所定態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
【0057】
第1判定手段112は、第1乱数抽選手段111での抽出乱数値に基づいて、変動後の普通図柄を所定態様とするか否か、即ち特別図柄始動手段19を開状態にするか否かを判定するためのもので、第1乱数抽選手段111で抽出された抽出乱数値が所定態様判定値か否かを判定し、その抽選乱数値が所定態様判定値のときに所定態様の判定出力を出すようになっている。
【0058】
開閉制御手段113は、第1判定手段112の判定結果が所定態様判定のときに、普通図柄表示部22の変動後の普通図柄が所定態様となることに基づいて特別図柄始動手段19の開閉爪19aを所定時間開放させるようになっている。
【0059】
第2乱数抽選手段114は、変動後の特別図柄が特定態様となる確率が例えば1/360のときに0〜359までの360個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、特別図柄始動手段19が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
【0060】
第2判定手段115は、第2乱数抽選手段114での抽出乱数値に基づいて変動後の特別図柄が特定態様となるか否か、即ち第1利益状態を発生させるか否かを判定するためのもので、第2乱数抽選手段114で抽出された抽出乱数値が特定態様判定値か否かを判定し、その抽出乱数値が特定態様判定値のときに特定態様(第1利益状態発生)の判定出力を出すようになっている。
【0061】
第1利益状態発生手段116は、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定のときに、特別図柄表示部23の変動後の特別図柄が「7・7・7」等の特定態様となることに基づいて、遊技者に有利となる第1利益状態を発生させるためのものである。
【0062】
この第1利益状態発生手段116は、特別図柄表示部23の変動後の特別図柄が特定態様となった後に大入賞手段20の開閉板20aを開放し、また開閉板20aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段20に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板20aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域92を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状態)を継続させるようになっている。
【0063】
停止特別図柄選択手段117は、変動後の特別図柄の停止図柄を選択するためのもので、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定のときには複数種類の特定態様の中から1つを、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定以外のときには複数種類の非特定態様の中から1つを、夫々乱数抽選により選択するようになっている。なお、非特定態様のときには、3個の特別図柄の少なくとも1個が異なる種類の図柄となる。
【0064】
変動パターン選択手段118は、第2判定手段115の判定結果と、停止特別図柄選択手段117の選択結果との少なくとも1つに基づいて、複数の変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2,E1,E2等の中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのもので、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定のときに、変動後の特別図柄が特定態様となる可能性のある複数種類の変動パターンB2,C2,D2,E2の何れかを、非特定態様判定のときに、変動パターンA,B1,C1,D1,E1の何れかを夫々乱数抽選等により選択するようになっている。
【0065】
第2利益状態発生手段119は、第1利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2利益状態を発生させるためのもので、確率変化手段123により構成されている。確率変化手段123は、第2判定手段115が特定態様と判定して、変動後の特別図柄が特定図柄(例えば奇数の数字図柄)による特定態様となることを条件に、第1利益状態の終了後に、特別図柄が特定態様となる確率を通常確率状態(例えば1/360の低確率)から高確率状態(例えば1/50程度)へと変化させるためのものである。なお、確率変化手段123は、高確率状態のときに第2判定手段115の特定態様判定値の数を増やして、その特定態様の発生確率を高くするようになっている。
【0066】
第2利益状態終了手段120は、第2利益状態発生手段119によって発生した第2利益状態を終了させるためのもので、確率復帰手段124により構成されており、特別図柄が特定態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動した場合に、特定態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態を終了させるようになっている。なお、第2利益状態終了手段120は、第2判定手段115の特定態様判定値の数を通常確率の数まで減少させるようになっている。
【0067】
演出制御手段121は、演出表示手段25の表示制御、即ち回転ドラム34の回転制御を行うためのもので、回転動作パターン記憶手段125、回転動作パターン選択手段126、駆動制御手段127、表示内容判定手段128、回転停止制御手段129等を備えている。
【0068】
回転動作パターン記憶手段125は、回転ドラム34の複数種類の回転動作パターンa〜eを予め記憶するためのもので、各回転動作パターンa〜eが変動パターンA,B,C,D,Eと夫々関連付けた形で記憶されている。各回転動作パターンa〜eは、例えば複数の動作指令の時系列データとして記憶されており、例えば回転動作パターンcについては、特別図柄の変動開始時を基準として、0秒で「高速回転」、3秒で「低速回転」、7秒で「回転停止」のようなデータ構成となっている。もちろん、それ以外のデータ構成を採用してもよい。
【0069】
また、回転動作パターン記憶手段125には、各回転動作パターンa〜e毎に停止ボタン有効期間(図7参照)が設定されている。この停止ボタン有効期間についても、複数の動作指令の時系列データとして記憶することができる。例えば、回転動作パターンcの停止ボタン有効期間は、特別図柄の変動開始時を基準として、1秒で「有効期間開始」、6.5秒で「有効期間終了」のようなデータ構成となっている。
【0070】
回転動作パターン選択手段126は、回転動作パターン記憶手段125に記憶された複数種類の回転動作パターンa〜eの中から1つを選択するためのもので、変動パターン選択手段118で選択された変動パターンに基づいてそれに対応する回転動作パターンを1つ選択するようになっている。例えば、変動パターン選択手段118で第1リーチ変動パターンB1が選択された場合には、回転動作パターン選択手段126により回転動作パターンbが選択される。
【0071】
駆動制御手段127は、回転動作パターン選択手段126で選択された回転動作パターンに基づいて駆動モータ35を制御することにより回転ドラム34の回転制御を行うためのもので、特別図柄の変動に対応して、回転動作パターン選択手段126で選択された回転動作パターンに従って回転ドラム34の回転を開始させると共に、回転停止制御手段129による停止指令に基づいて回転ドラム34の回転を停止させるべく、駆動モータ35を制御するようになっている。
【0072】
表示内容判定手段128は、回転ドラム34の所定時点での表示内容(演出図柄)を判定するためのもので、位置検出手段36による位置検出信号に基づいて、回転ドラム34の回転中にその前側に表示されている(若しくは所定時間後に表示される)演出図柄を判定し、回転停止制御手段129にその判定結果を出力するようになっている。
【0073】
例えば、図9に模式的に示すように、演出図柄が「A」、「H」、「D」、「F」、「B」、「E」、「C」、「G」の順序で回転ドラム34の外周面に配置されており、各演出図柄がその順序で周期的に表示されるように回転ドラム34が回転駆動され、扇形で示す▲1▼の期間内(「G」が表示された後、「A」が表示されるまでの間)に回転停止ボタン14が操作された場合には「A」で、▲2▼の期間内での操作に対しては「H」で、回転ドラム34の回転が停止するように設定されているとすると、表示内容判定手段128は、回転ドラム34の回転中、回転ドラム34の回転が▲1▼〜▲8▼のどの期間内にあるかを判定し、例えば▲1▼の期間内には「A」、▲2▼の期間内には「H」の判定結果を回転停止制御手段129に出力するようになっている。
【0074】
回転停止制御手段129は、駆動制御手段127の制御による回転ドラム34の回転を停止させるためのもので、操作検出手段14bが回転停止ボタン14の操作を検出するか、若しくは回転ドラム34の回転動作の所定時点(例えば回転ドラム34の回転開始時点)からの経過時間が回転動作パターン毎に設定された最大動作時間に達する(本実施形態では回転停止ボタン14の操作が検出されることなく停止ボタン有効期間が経過する)ことを条件に、その時点での表示内容判定手段128の判定結果に基づいて、所定のタイミングで駆動制御手段127に変動停止信号を出力し、所定の演出図柄で回転ドラム34の回転を停止させるようになっている。
【0075】
8種類の演出図柄「A」〜「H」のうち、「A」は大当たり確実(図9では二重丸で囲んで示す)、「B」は大当たり可能性大(図9では一重丸で囲んで示す)、「C」は確率変動確実(図9では二重四角で囲んで示す)、「D」は確率変動可能性大(図9では一重四角で囲んで示す)を表すように設定されている。回転停止制御手段129は、第2判定手段115の判定結果、停止特別図柄選択手段117の選択結果等に基づいて、必要に応じて非停止演出図柄を設定し、回転停止ボタン14の操作時、若しくは停止ボタン有効期間の経過時がそれら非停止演出図柄での停止タイミングであった場合には、例えばその次の演出図柄で回転ドラム34の回転を停止させるようになっている。
【0076】
例えば、図9の例では、非停止演出図柄として「A」が設定されている場合には、▲1▼の期間内に回転停止ボタン14が操作されても「A」では停止せず、次の「H」で停止する。
【0077】
非停止演出図柄は、第2判定手段115の判定結果が非特定態様判定の場合には「A」と「C」が、第2利益状態発生中以外での非特定図柄での特定態様判定の場合には「C」が、第2利益状態発生中での特定態様判定の場合には「C」と「D」が、夫々設定される。これにより、例えば回転ドラム34が大当たり確実を示す「A」を表示して停止したにも拘わらず特別図柄が非特定態様となるような矛盾状態を回避できる。
【0078】
また、回転停止制御手段129は、回転停止ボタン14の操作タイミング等に対応する演出図柄が非停止演出図柄以外の図柄であっても、第2判定手段115の判定結果等に基づいて停止図柄を適宜ずらすように回転ドラム34を停止させるようになっている。例えば、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定の場合には、大当たり可能性大の「B」がその前後の「F」、「E」よりも高い確率で表示され、逆に非特定態様判定の場合には「B」よりも「F」、「E」のほうが高い確率で表示されるように、▲4▼〜▲6▼の範囲で回転停止ボタン14が操作された場合には適宜次の演出図柄で回転ドラム34の回転を停止させるように制御する。
【0079】
同様に、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定で且つ停止特別図柄選択手段117で特定図柄が選択された場合には、確率変動可能性大の「D」がその前後の「H」、「F」よりも高い確率で表示され、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定で且つ停止特別図柄選択手段117で非特定図柄が選択された場合には「D」よりも「H」、「F」のほうが高い確率で表示されるように、▲2▼〜▲4▼の範囲で回転停止ボタン14が操作された場合に適宜次の演出図柄で回転ドラム34の回転を停止させるように制御するようになっている。
【0080】
また、回転停止制御手段129は、回転動作パターン選択手段126で選択された回転動作パターンa〜eに設定されている停止ボタン有効期間に基づいて、その停止ボタン有効期間中に報知ランプ14aを点灯させるようになっている。遊技者は、この報知ランプ14aの点灯によって停止ボタン有効期間であるか否かを容易に認識することができる。
【0081】
制御コマンド送信手段122は、所定の制御コマンドを一方向通信により図柄制御基板102側へと送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄始動手段18が遊技球を検出したときに、第1判定手段112の判定結果に基づいて普通図柄の停止図柄コマンド等を図柄制御基板102側へと送信する機能、特別図柄始動手段19が遊技球を検出したときに、第2判定手段115の判定結果、変動パターン選択手段118で選択された変動パターンA,B1,B2,C1,C2,D1,D2,E1,E2、停止特別図柄選択手段117で選択された停止図柄等に基づいて、特別図柄の変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド等を図柄制御基板102側へと送信する機能等を備えている。
【0082】
図柄制御基板102は、普通図柄表示部22及び特別図柄表示部23の表示制御を行うためのもので、普通図柄制御手段131、特別図柄制御手段132等を備えている。
【0083】
普通図柄制御手段131は、普通図柄表示部22の表示制御を行うもので、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段122からの制御コマンドに基づいて普通図柄表示部22の普通図柄を所定時間変動させて、第1判定手段112の判定結果が所定態様判定のときに「7」等の所定態様で、それ以外のときに非所定態様で普通図柄を停止させるようになっている。
【0084】
特別図柄制御手段132は、特別図柄表示部23の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段19が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段122からの制御コマンドに基づいて特別図柄表示部23の特別図柄を所定の変動パターンA,B1,B2等で所定時間変動させて、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定のときに特定態様で、それ以外のときに非特定態様で特別図柄を停止させるようになっている。
【0085】
次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して発射手段12により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール16を経て遊技領域15aに入った後、その遊技領域15a内を落下する間に普通入賞手段21等に入賞するか、普通図柄始動手段18を通過しながら下方へと落下する。遊技球が普通図柄始動手段18を通過すると、第1乱数抽選手段111が発生乱数値を抽出して、第1判定手段112がその抽出乱数値から所定態様か否かを判定し、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段122から図柄制御基板102側に普通図柄の停止図柄コマンド等が送信される。
【0086】
第1判定手段112の判定結果が所定態様判定のときには、図柄制御基板102側の普通図柄制御手段131の制御により、普通図柄表示部22の普通図柄が所定時間変動した後に所定態様で停止する。そして、開閉制御手段113の制御により、特別図柄始動手段19の開閉爪19aが所定時間開放し、この特別図柄始動手段19に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段112の判定結果が所定態様判定以外であれば、変動後の普通図柄が非所定態様で停止する。
【0087】
特別図柄始動手段19の開閉爪19aが開放して遊技球が入賞し、この特別図柄始動手段19が遊技球を検出すると、第2乱数抽選手段114が発生乱数値を抽出し、第2判定手段115がその抽選乱数値から特定態様か否かを判定し、その判定結果に応じて停止特別図柄選択手段117が特別図柄の変動後の停止図柄の種類を選択すると共に、第2判定手段115の判定結果と、停止特別図柄選択手段117の選択結果との少なくとも1つに基づいて変動パターン選択手段118が変動パターンA,B1,B2等の何れかを選択する。
【0088】
そして、制御コマンド送信手段122が特別図柄の変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド等を一方向通信により図柄制御基板102側へと送信し、特別図柄の変動、停止等を指令する。
【0089】
図柄制御基板102側では、制御コマンド送信手段122からの各コマンドを解析して、特別図柄制御手段132の制御により、主制御基板101側で選択された変動パターンA,B1,B2等に従って特別図柄を変動表示させた後、停止特別図柄選択手段117で選択された図柄で停止させる。
【0090】
また、演出制御手段121では、回転動作パターン選択手段126が、変動パターン選択手段118で選択された変動パターンに基づいてそれに対応する回転動作パターンを1つ選択し、その回転動作パターンに従って、駆動制御手段127が特別図柄の変動と関連して駆動モータ35の制御を行い、回転ドラム34の回転を開始させる。回転ドラム34の回転動作中は、表示内容判定手段128により、回転ドラム34の前側に表示されている(若しくは所定時間後に表示される)演出図柄が逐次判定される。
【0091】
回転ドラム34の回転開始後、停止ボタン有効期間に入ると、その停止ボタン有効期間が終了するまで、回転停止制御手段129が報知ランプ14aを点灯させて回転停止ボタン14の操作が有効であることを遊技者に報知する。そして、その停止ボタン有効期間内に遊技者が回転停止ボタン14を操作すると、操作検出手段14bから検出信号が出力され、この検出信号に基づいて回転停止制御手段129が、その時点での表示内容判定手段128の判定結果に基づいて所定のタイミングで駆動制御手段127に回転停止信号を出力し、所定の演出図柄が表示されるように回転ドラム34の回転を停止させる。
【0092】
例えば、第2判定手段115で特定態様判定となり、停止特別図柄選択手段117で「6・6・6」が、変動パターン選択手段118で第3リーチ大当たり変動パターンD2が夫々選択された場合には、回転動作パターン選択手段126により回転動作パターンdが選択される。また、第2判定手段115で特定態様判定となり、停止特別図柄選択手段117で非特定図柄である「6・6・6」が夫々選択されたことに基づいて、回転停止制御手段129では非停止演出図柄として「C」が設定される。
【0093】
そして、駆動制御手段127による駆動モータ35の制御により、回転動作パターンdに従って、特別図柄の変動開始と同時に回転ドラム34がまず低速で回転を開始する(図10(a))と共に、表示内容判定手段128による演出図柄の判定が開始される。
【0094】
このとき、特別図柄の変動開始と同時に回転ドラム34が低速で回転を開始したことにより、遊技者は特定態様信頼度が比較的高い演出変動パターンdであることを認識できるため、遊技者は特定態様出現への期待感を高揚させつつその後の動向を見守ることとなる。
【0095】
回転ドラム34の回転が開始されて所定時間が経過すると、停止ボタン有効期間が開始され、回転停止制御手段129によって報知ランプ14aが点灯し、回転停止ボタン14の操作が有効となったことが遊技者に対して報知される。
【0096】
その後、特別図柄が左、右の順で仮停止してリーチ状態が成立したところで回転ドラム34の回転速度が低速からコマ送りに切り換えられ(図10(b),(c))、中央の特別図柄が仮停止する前の所定の時点で停止ボタン有効期間が終了し、報知ランプ14aが消灯する。
【0097】
その停止ボタン有効期間中に遊技者が回転停止ボタン14を操作すると、回転停止制御手段129は、その時点での表示内容判定手段128の判定結果を取得し、その判定結果が非停止演出図柄に設定されている演出図柄「C」以外であれば、特定態様となる信頼度に応じて、その演出図柄若しくはその次の演出図柄を表示させるべく、所定のタイミングで駆動制御手段127に回転停止信号を出力し、これによって回転ドラム34の回転は所定の演出図柄を表示した状態で停止する。
【0098】
例えば、表示内容判定手段128の判定結果が演出図柄「F」であれば、図11に模式的に示すように、特定態様となる信頼度に応じた乱数抽選等に基づいて、そのときの演出図柄「F」か、若しくは特定態様可能性大を表す次の演出図柄「B」が表示されるように回転ドラム34の回転を停止させる。なお、表示内容判定手段128の判定結果が非停止演出図柄以外であれば、必ずそのときの演出図柄で停止させるようにしてもよい。
【0099】
一方、表示内容判定手段128の判定結果が非停止演出図柄に設定されている演出図柄「C」であれば、図12に模式的に示すように、その演出図柄「C」を避けて次の演出図柄「G」を表示させるべく、所定のタイミングで駆動制御手段127に回転停止信号を出力し、これによって回転ドラム34の回転は演出図柄「G」を表示した状態で停止する。
【0100】
ここで、例えば回転ドラム34の回転停止時の演出図柄が例えば「B」であれば遊技者は更に特定態様成立への期待感を高揚させ、「A」であれば遊技者はこの時点で特定態様成立を確信する。
【0101】
なお、第2判定手段115の判定結果が非特定態様判定の場合には、非停止演出図柄として「A」と「C」が設定されてそれ以外の例えば「B」、「H」等で停止し、第2利益状態の発生中で且つ第2判定手段115の判定結果が特定態様判定の場合には、非停止演出図柄として「C」と「D」が設定されてそれ以外の例えば「A」、「B」、「E」等で停止し、第2判定手段115の判定結果が特定態様判定で停止特別図柄選択手段117の選択結果が特定図柄(奇数の数字図柄等)の場合には、非停止演出図柄は指定されず例えば「C」、「D」、「A」、「G」等で停止する。
【0102】
また、回転停止ボタン14が操作されることなく操作停止ボタン有効期間が経過した場合には、その時点で、上述した回転停止ボタン14が操作された場合と略同様の処理が行われる。
【0103】
回転ドラム34の回転が停止した後(図10(d),(e))、中央の特別図柄が仮停止し(図10(f))、その後に全特別図柄が再変動して「6・6・6」で最終停止し、確定する(図10(g),(h))。
【0104】
変動後の特別図柄が特定態様となると、その後に第1利益状態発生手段116が作動して第1利益状態が発生し、大入賞手段20の開閉板20aが前側に開放する。大入賞手段20は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに大入賞手段20に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板20aが閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域92を通過すれば、再度開閉板20aが開放し、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返す。
【0105】
このため、第1利益状態が発生すれば、大入賞手段20に多数の遊技球が入賞する可能性があり、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受けることができ、多大な利益を享受することができる。
【0106】
そして、第1利益状態が終了すると、第1利益状態の発生に起因する特別図柄が特定図柄(例えば奇数の数字図柄)での特定態様(例えば「7・7・7」)であった場合には、第2利益状態発生手段119の確率変化手段123が作動して、特定態様の発生確率を通常確率から高確率へと変化させる。その後は、第2判定手段115が高確率状態で特定態様とするか否かを判定するため、変動後の特別図柄が特定態様となる可能性が非常に高くなり、遊技者は有利な状態でゲームを行える。
【0107】
第2利益状態発生後、特別図柄が特定態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が予め定められた所定回数変動すると、第2利益状態終了手段120の確率復帰手段124が作動して、特定態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態が終了する。
【0108】
以上説明したように、本実施形態では、可変表示手段24とは別に、複数種類の演出図柄が描かれた回転ドラム34と、この回転ドラム34を回転駆動する駆動手段35と、回転ドラム34の回転を停止させるための回転停止ボタン14とを備え、操作検出手段14bが回転停止ボタン14の操作を検出することを条件に回転停止制御手段129により回転体34の回転を停止させるようにしているため、遊技者は回転停止ボタン14を操作することで演出表示の内容に関与することができると共に、遊技に関して発射ハンドル13の操作以外の動作が可能となって単調さから開放され、遊技者の遊技に関する興趣を増大できる。
【0109】
また、演出表示部26による演出表示のパターンa〜eを複数種類記憶する回転動作パターン記憶手段125と、回転動作パターン記憶手段125に記憶された複数種類の回転動作パターンa〜eの何れかを選択する回転動作パターン選択手段126と、この回転動作パターン選択手段126によって選択された回転動作パターンa〜eに基づいて駆動手段35を制御する駆動制御手段127とを備えているため、演出表示に変化を持たせることが可能である。
【0110】
第1利益状態を発生させるか否かを決定するための乱数抽選を行う第2乱数抽選手段114を備え、この第2乱数抽選手段114の抽選結果に基づいて回転動作パターン選択手段126が作動するようにしているため、例えば回転動作パターンによって第1利益状態の発生の予告を行うことができる。
【0111】
回転動作パターン選択手段126は、第2乱数抽選手段114の抽選結果が第1利益状態を発生させるものである場合には、第1利益状態を発生させない場合に比べて高い確率で所定の回転動作パターン、例えば回転動作パターンeを選択するように構成されているため、遊技者は所定の回転動作パターンの出現によって第1利益状態発生の期待感を高めつつ緊張感を持って遊技を行うことができる。
【0112】
回転ドラム34の所定時点での表示内容を判定する表示内容判定手段128を備え、回転停止制御手段129は、表示内容判定手段128の判定結果に基づいて演出表示を停止させるため、所定の演出図柄で確実に回転ドラム34の回転を停止させることができる。
【0113】
回転停止制御手段129は、回転ドラム34の回転動作の所定時点からの経過時間と、予め設定された最大動作時間とに基づいて演出表示を停止させるように構成されているため、遊技者が回転停止ボタン14を操作しない場合には自動的に確実に演出表示を停止させることができる。
【0114】
最大動作時間は回転動作パターン記憶手段125に記憶された各回転動作パターンa〜e毎に設定されているため、例えば回転動作時間の異なる各回転動作パターンa〜e毎に最適な最大動作時間を設定できる。
【0115】
図13は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態で主制御基板101側に設けた演出制御手段121を、専用の演出制御基板141上に設け、操作検出手段14b、報知ランプ14a等をその演出制御基板141側に接続した例を示している。
【0116】
演出制御基板141は、CPU、ROM、RAM等により構成されており、主制御基板101側の制御コマンド送信手段122から一方向通信により送信される制御コマンド、例えば特別図柄の変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド、第2利益状態の発生コマンド、終了コマンド等、及び操作検出手段14bからの検出信号に基づいて、演出制御手段121が演出表示手段25、報知ランプ14aに対して上述した第1の実施形態と略同様の制御を行うようになっている。
【0117】
以上のように、演出制御手段121を、専用の演出制御基板141上に設けることも可能である。
【0118】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、演出制御手段121を、専用の演出制御基板141上ではなく、図柄制御基板102、ランプ制御基板、音声制御基板、払い出し制御基板、発射制御基板等のサブ基板に設けてもよい。
【0119】
また、演出制御手段121を演出制御基板141やその他の上記サブ基板上に設ける場合、操作検出手段14bを主制御基板101側に接続して主制御基板101側からサブ基板側の演出制御手段121に対して回転停止ボタン14の検出コマンドを送信するようにしてもよい。更にこの場合、報知ランプ14aは主制御基板101側で制御してもよいし、演出制御手段121側で制御してもよいし、ランプ制御基板等の他の制御基板で制御してもよい。
【0120】
停止ボタン有効期間、停止ボタン有効期間開始タイミング、停止ボタン有効期間終了タイミングなどの情報よりなる停止ボタン有効期間パターンを、回転動作パターンとは別に設けてもよい。その場合、停止ボタン有効期間パターンと、回転動作パターンとを別の基板上の記憶手段に夫々記憶してもよい。
【0121】
また、停止ボタン有効期間、停止ボタン有効期間開始タイミング、停止ボタン有効期間終了タイミングなどの情報よりなる停止ボタン有効期間パターンを記憶した記憶手段を主制御基板101に備え、その記憶手段に記憶された情報に基づいて主制御基板101から前記サブ基板の何れか1つ又は複数にコマンド信号を送信し、受信したサブ基板上の制御手段がそのコマンド信号に基づいて停止ボタン有効期間に関する演出を行うようにしてもよい。これにより、回転ドラム34の回転制御の独立化と、複数の演出手段による停止ボタン有効期間の演出が可能となる。
【0122】
回転ドラム34は複数設けてもよい。また、回転ドラム34は可変表示手段24とは別体の遊技部品として遊技盤15上に配置してもよい。
【0123】
複数の回転ドラム34と、その複数の回転ドラム34に夫々対応する複数の回転停止ボタン14とを設けてもよい。また、複数の回転ドラム34と、それらを個別に又は同時に停止可能な単一の回転停止ボタン14を設けてもよい。
【0124】
複数の回転ドラム34を備える場合、既に停止している回転ドラム34が表示している演出図柄に応じて、現在回転中の回転ドラムの停止可能位置を決定するように構成してもよい。複数の回転停止ボタン14を設けた場合、その操作信号を別の基板(主制御基板101と前記サブ基板、或いは前記サブ基板のうちの複数)に入力するようにしてもよい。
【0125】
回転ドラム34の外周面上に配置する複数の演出図柄は、その一部若しくは全てが特別図柄と同一のものであってもよい。演出図柄には、異なる種類、例えば数字図柄、キャラクタ図柄、アルファベット図柄等を混在させてもよい。
【0126】
回転体は円柱状の回転ドラム34に限られるものではなく、外周面が複数の平面等で構成された多角形のもの、正多面体、球等でもよい。また、回転軸を複数備えてもよい。
【0127】
回転ドラム34は、その外周面(円筒面)に演出図柄を描くものの他、その外周面を挟む側面側に演出図柄を描いたものでもよい。もちろん、外周面が複数の平面等で構成された多角形のものであっても同様である。
【0128】
回転体の表面の演出図柄は、回転体の表面に凹凸を設けて立体的に形成してもよい。
【0129】
回転ドラム34の回転中に、例えばその演出図柄で停止することによって遊技者に有利となる演出図柄が表示された場合に、例えばドラム内発光手段37を点灯、点滅させたり、或いは点灯色、点滅色を変化させる等によりその演出図柄を強調表示するようにしてもよい。
【0130】
回転ドラム34の回転中に、例えばその演出図柄で停止することによって遊技者に有利となる演出図柄が表示されるタイミングに合わせて、ドラム外発光手段38を点灯及び/又は所定のサウンドを発生させるようにしてもよい。
【0131】
回転ドラム34の一回の回転動作を、特別図柄の複数回の変動にわたって行うようにしてもよい。
【0132】
例えば、ドラム内発光手段37、ドラム外発光手段38を所定の発光パターンで発光させる等及び/又は可変表示手段24の表示内容、キャラクタ表示、キャラクタ動作、背景表示内容、背景表示変化、特別図柄の形状変化、文字情報等により、回転ドラム34の停止図柄を予告するようにしてもよい。
【0133】
回転動作パターンは、全ての変動パターンに対応して設ける必要はなく、特定の変動パターンにのみ対応して設けてもよい。また、1つの変動パターンに対して複数の回転動作パターンを設け、例えば乱数抽選により1つを選択するようにしてもよい。回転動作パターンは、変動パターンとは関係なく選択するようにしてもよい。
【0134】
複数の回転動作パターンと、複数の停止ボタン有効期間パターンとを予め記憶した場合、停止ボタン有効期間パターンは、全ての変動パターンに対応して設ける必要はなく、特定の変動パターンにのみ対応して設けてもよい。また、1つの変動パターンに対して複数の停止ボタン有効期間パターンを設け、例えば乱数抽選により1つを選択するようにしてもよい。停止ボタン有効期間パターンは、変動パターンとは関係なく選択するようにしてもよい。
【0135】
回転動作パターンを構成する回転動作としては、「高速」、「低速」、「コマ送り」、「停止」以外にも、更に複数の変動速度を設けてもよい。また、正逆方向の切り換えを組み合わせてもよい。1回の変動動作中に1回以上の一時停止を行うようにしてもよい。
【0136】
停止ボタン有効期間は、連続する期間である必要はなく、複数に分割されていてもよい。
【0137】
回転動作パターンで、回転開始のタイミング、停止ボタン有効期間、停止ボタン有効期間の開始タイミング、停止ボタン有効期間の終了タイミング、1回の回転動作における回転回数、1回の回転動作における停止ボタン有効化回数等によって利益状態発生の信頼度を異ならせるようにしてもよい。
【0138】
1回の回転動作において回転停止ボタン14が有効にならない場合があってもよい。その場合には、回転ドラム34が回転しない場合に比べ、利益状態発生の信頼度が高く構成してもよいし、利益状態発生確定であってもよい。
【0139】
回転停止ボタン14は回転ドラム34が回転中は常に有効であるように構成してもよい。
【0140】
回転動作パターンは、特別図柄若しくは普通図柄の変動を演出するための主制御基板101側での回転動作パターンの指定に基づいて選択されるようにしてもよい。
【0141】
また、回転ドラム34は、遊技が行われていないときに任意のパターンで回転させるようにしてもよい(デモ表示)。また、大当たり(第1利益状態)時(例えば大当たり中、大当たり開始時、各ラウンド中、各ラウンドのインターバル中、特定領域92の通過時、大当たり終了時)に回転ドラム34を回転させるようにしてもよい。
【0142】
回転ドラム34は、回転動作を行う毎に特定の演出図柄で停止させて原点位置に復帰させるようにしてもよい。
【0143】
回転ドラム34の原点位置復帰処理は、状態の変化時、例えば特別図柄/普通図柄の高確率/低確率状態の開始時又は終了時、それら確率変動における所定変動回数終了時、特別図柄/普通図柄の変動時間短縮の開始時又は終了時、それら変動時間短縮における所定変動回数終了時、特別図柄/普通図柄の変動終了時、大当たり(第1利益状態)の終了時、遊技が行われていないときのデモ表示時、エラー(補給切れ、左・右補給切れ、下皿満杯、賞球過多等)発生時等に行うようにしてもよい。
【0144】
また、回転ドラム34の原点位置復帰処理を、電源投入時、電源投入後所定時間経過時、電源投入後遊技盤15上の入賞口・ゲートが遊技球を検知したとき、電源投入後発射ハンドル13を操作したとき、電源投入後遊技球が遊技盤15に発射されたとき、電源投入後回転停止ボタン14が操作されたとき、RAMクリア処理時、停電時等にバックアップ処理を行う場合のバックアップ復帰処理時、回転ドラム34の回転動作を行う所定時間前/所定時間後/直前/直後等、特別図柄の変動停止と略同時期、停止ボタン有効期間外で回転停止ボタン14が操作されたとき、当該特別図柄変動の次の変動又は所定回数変動後の特別図柄変動開始時又は特別図柄変動中、基板に備えた所定の操作部が操作されたとき、所定時間発射ハンドル13が操作されなかったとき、所定時間遊技盤15上の入賞口・ゲートが遊技球を検知しなかったとき、遊技球が遊技盤面に発射されなかったとき、遊技球の発射を停止する発射停止ボタンが操作されたとき等に行うようにしてもよい。また、原点位置復帰処理を行わないようにしてもよい。
【0145】
回転停止ボタン14は、遊技者が操作可能な位置に設ければ良く、上皿7、下皿9、ガラス扉4、上皿台板5a(上皿7の近傍で前側が剥き出しとなっている部分等)上皿台板5aを覆う上皿カバー8(上皿7の奥壁部分、上皿7の周辺部分等)、下皿9と一体又は下皿9の近傍、発射ハンドル13と一体又は発射ハンドル13の近傍等、前枠3の適宜箇所に設けることができる。また、報知ランプ14aは、回転停止ボタン14と一体に設けても良いし、例えば遊技盤15上に配置してもよい。
【0146】
また、遊技盤15上のランプ表示(例えばドラム内発光手段37、ドラム外発光手段38)、可変表示手段24上のキャラクタ表示、可変表示手段24上の吹き出し表示、可変表示手段24上のカウントダウン表示、可変表示手段24上のレベルメータ表示、音声の出力等によって、回転停止ボタン14が有効であること、有効時間開始、有効時間終了、回転停止ボタンの操作検知の少なくとも1つを報知するようにしてもよい。
【0147】
第2利益状態発生手段119で発生させる第2利益状態としては、特別図柄が特定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの以外に、例えば特別図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、特別図柄始動手段19の開放時間を通常状態よりも長くするもの、普通図柄が所定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、普通図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、大入賞手段20の開放のラウンド回数を増加(例えば通常5回を16回に増加)させるもの、大入賞手段20の1回の開放時間を増大(例えば通常10秒を30秒に増大)させるもの、大入賞手段20の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの、普通図柄始動手段18の規定入賞数を増加(例えば通常4個を6個に増加)させるもの、特別図柄始動手段19の規定入賞数を増加(例えば通常4個を6個に増加)させるもの等、種々の利益状態を用いることができる。また、それら複数種類の利益状態を同時或いは個別に発生させるようにしてもよい。
【0148】
回転ドラム34の回転によって複数のキャラクタを変動表示させ、回転停止ボタン14の操作によって停止表示されたキャラクタに関連するスーパーリーチ演出を、可変表示手段24に表示するように構成してもよい。
【0149】
回転ドラム34の回転によって複数のスーパーリーチ演出に関連する表示を変動表示させ、回転停止ボタン14の操作によって停止表示したスーパーリーチ演出に関連する表示に対応するスーパーリーチ演出を、可変表示手段24に表示するように構成してもよい。
【0150】
回転ドラム34の回転によって複数の多価値図柄、多価値キャラクタの少なくとも一方を変動表示させ、回転停止ボタン14の操作によって停止表示された多価値図柄、多価値キャラクタの少なくとも一方に対応する遊技図柄を図柄表示手段24に残す、若しくは削除するように構成してもよいし、対応する遊技図柄しか停止しないように制御してもよい。
【0151】
大当たり終了時、終了後、ラウンド中、インターバル中に、回転停止ボタン14が有効となるようにしてもよい。回転停止中に報知ランプ14aを点灯等させることで、遊技者に有利な利益状態の発生を予告するようにしてもよい。
【0152】
回転停止ボタン14の操作による回転ドラム34の停止表示によって、遊技者に有利な利益状態の発生を予告、又は報知するようにしてもよい。この場合の利益状態とは、特別図柄高確率状態(実施形態における第2利益状態)、普通図柄高確率状態、特別図柄変動時間短縮状態、普通図柄変動時間短縮状態、特別図柄始動手段19の開放時間延長状態、特別図柄始動手段19の開放回数増大状態、大入賞手段20の開放時間延長状態、大入賞手段20の開放回数増大状態等を採用できる。
【0153】
表示内容判定手段128による表示演出図柄の判定は、回転ドラム34の回転動作中に行うようにしてもよいし、停止ボタン有効期間内にのみ行うようにしてもよい。
【0154】
表示内容判定手段128は、フォトセンサと回転体に設けた所定の認識部(孔、凹部、凸部等)、メカ式スイッチと回転体に設けた所定の認識部(孔、凹部、凸部等)等により構成してもよい。また表示内容判定手段128は、回転体を回転させるパルス若しくはそのパルスに関連する情報を計数し、その計数結果に基づいて表示内容を判定するようにしてもよいし、回転体の回転又は作動開始など所定時期からの時間をカウントし、そのカウント結果に基づいて表示内容を判定するようにしてもよいし、回転体の回転又は作動開始など所定時期からの定期割り込み数を計数し、その計数結果に基づいて判定するようにしてもよい。
【0155】
回転停止ボタン14、或いはその他の操作手段を遊技者が操作することにより、可変表示手段24に表示される背景やキャラクタ等を切り換えるようにしてもよい。
【0156】
特別図柄始動手段19は、閉状態時にも遊技球が入賞可能としてもよいし、閉状態時には入賞不可能としてもよい。また、大入賞手段20についても、閉状態時にも遊技球が入賞可能としてもよいし、閉状態時には入賞不可能としてもよい。特別図柄始動手段19は、入賞口の入口が開放/閉鎖動作を行わない通常の入賞口であってもよい。
【0157】
可変表示手段24は液晶式の表示手段に限られるものではなく、7セグメント式表示手段、マトリックス表示手段、蛍光表示管、プラズマディスプレイ、CRT、回転ドラム等でもよい。また、可変表示手段24が複数の表示装置からなるように構成してもよい。
【0158】
第1利益状態発生手段及び/又は第2利益状態発生手段が可変表示手段24の停止表示態様と、回転ドラム34の停止表示態様とに基づいて、遊技者に有利な利益状態を発生するようにしてもよい。
【0159】
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
【0160】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技図柄を変動表示可能な図柄表示部23と、図柄始動手段19の遊技球の検出時の乱数抽選値に基づいて図柄表示部23の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを判定する判定手段115と、判定手段115の判定結果に基づいて複数の変動パターンの何れかを選択する変動パターン選択手段118と、図柄始動手段19の遊技球の検出を条件に変動パターン選択手段118で選択された変動パターンに基づいて図柄表示部23の遊技図柄を所定時間変動させて、判定手段115の判定結果に応じて特定態様、非特定態様の何れかで停止させる図柄制御手段132と、図柄表示部23の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段116,119とを備えた弾球遊技機において、図柄表示部23とは別に設けられ且つ複数種類の演出図柄が描かれた回転体34と、該回転体34の回転動作パターンを複数種類記憶する回転動作パターン記憶手段125と、変動パターン選択手段118で選択された変動パターンに基づいてそれに対応する回転動作パターンを回転動作パターン記憶手段125から選択する回転動作パターン選択手段126と、図柄表示部23の遊技図柄の変動に対応して、回転動作パターン選択手段126で選択された回転動作パターンに基づいて回転体34を回転させて停止させる駆動制御手段127と、回転体34の回転を停止させるための回転停止ボタン14と、該回転停止ボタン14の操作を条件に回転体34の回転を停止させる回転停止制御手段129とを備え、回転動作パターン記憶手段125には、各回転動作パターン毎に、回転停止ボタン14の操作が有効となる停止ボタン有効期間が設定されており、停止ボタン有効期間中であることを遊技者に報知する手段14aを設け、停止ボタン有効期間の回数が異なる複数の前記回転動作パターンがあり、回転体34の1回の回転動作における停止ボタン有効期間の回数によって遊技図柄が特定態様となる信頼度を異ならせているため、遊技者は回転停止操作部14を操作することで演出表示の内容に関与することができると共に、遊技に関して発射ハンドルの操作以外の動作が可能となって単調さから開放され、遊技者の遊技に関する興趣を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す表示手段の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す表示手段の縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す表示手段の横断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す裏ユニットの部分正面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す変動パターン及び回転動作パターンの種類と対応関係の説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す演出図柄の表示順序とその停止操作期間の説明図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す特別図柄と回転ドラムの回転状態の説明図である。
【図11】所定の停止操作期間で回転停止ボタンを操作したときの停止図柄の説明図である。
【図12】所定の停止操作期間で回転停止ボタンを操作したときの停止図柄の説明図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【符号の説明】
14 回転停止ボタン(回転停止操作部)
14b 操作検出手段
19 特別図柄始動手段
23 特別図柄表示部
34 回転ドラム(回転体)
35 駆動モータ(駆動手段)
114 第2乱数抽選手段
116 第1利益状態発生手段
119 第2利益状態発生手段
125 回転動作パターン記憶手段
126 回転動作パターン選択手段
127 駆動制御手段
128 表示内容判定手段
129 回転停止制御手段
Claims (1)
- 遊技図柄を変動表示可能な図柄表示部(23)と、図柄始動手段(19)の遊技球の検出時の乱数抽選値に基づいて前記図柄表示部(23)の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを判定する判定手段(115)と、前記判定手段(115)の判定結果に基づいて複数の変動パターンの何れかを選択する変動パターン選択手段(118)と、前記図柄始動手段(19)の遊技球の検出を条件に前記変動パターン選択手段(118)で選択された変動パターンに基づいて前記図柄表示部(23)の遊技図柄を所定時間変動させて、前記判定手段(115)の判定結果に応じて特定態様、非特定態様の何れかで停止させる図柄制御手段(132)と、前記図柄表示部(23)の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(116)(119)とを備えた弾球遊技機において、前記図柄表示部(23)とは別に設けられ且つ複数種類の演出図柄が描かれた回転体(34)と、該回転体(34)の回転動作パターンを複数種類記憶する回転動作パターン記憶手段(125)と、前記変動パターン選択手段(118)で選択された変動パターンに基づいてそれに対応する回転動作パターンを前記回転動作パターン記憶手段(125)から選択する回転動作パターン選択手段(126)と、前記図柄表示部(23)の遊技図柄の変動に対応して、前記回転動作パターン選択手段(126)で選択された回転動作パターンに基づいて前記回転体(34)を回転させて停止させる駆動制御手段(127)と、前記回転体(34)の回転を停止させるための回転停止ボタン(14)と、該回転停止ボタン(14)の操作を条件に前記回転体(34)の回転を停止させる回転停止制御手段(129)とを備え、前記回転動作パターン記憶手段(125)には、前記各回転動作パターン毎に、前記回転停止ボタン(14)の操作が有効となる停止ボタン有効期間が設定されており、前記停止ボタン有効期間中であることを遊技者に報知する手段(14a)を設け、前記停止ボタン有効期間の回数が異なる複数の前記回転動作パターンがあり、前記回転体(34)の1回の回転動作における停止ボタン有効期間の回数によって前記遊技図柄が前記特定態様となる信頼度を異ならせたことを特徴とする弾球遊技機。
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