JP4174268B2 - 旋回軸受け - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回軸受けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の旋回軸受けとしては、例えば、クロスローラベアリングが知られている。
【0003】
このクロスローラベアリングは、内輪と外輪との間に複数ローラが転動自在に設けられるもので、内外輪の対向面に形成された転走面間に前記ローラがその回転中心軸を交差させて交互に配列されている。また、各ローラはローラ間にスペーサリテーナを配置されることによって円周方向に等間隔に保持されている。
【0004】
そして、軸の回転精度を高める目的や、剛性を増す目的でローラを負のすきまで使用して予圧を与えて利用されている。その方式としては、内外輪の隙間より大きな径を有するローラを用いる方法、いわゆる定位置予圧式の予圧付与方法により予圧を与えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、回転速度が高い場合や滑りやスキューを伴ってローラが回転する場合などにローラと転走面間の摩擦熱が内外輪に伝わることになる。そのため、ハウジングのような剛性があり熱容量の大きな部材に固定されている外輪と異なり、内輪は熱膨張によって外輪側に膨張するので、予圧荷重が過度に増大し、回転寿命が大幅に減少するという問題があった。
【0006】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、過度の予圧荷重を吸収できるようにして長寿命化を図った旋回軸受けを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
外周に断面略V字状の第1の溝が形成された内輪と、
内周に前記第1の溝に対向して設けられた断面略V字状の第2の溝が形成された外輪と、
対向して設けられた前記第1及び第2の溝によって形成される転走面に転動自在に収容される複数の転動体と、
を備えた旋回軸受けであって、
前記外輪は、前記第2の溝の溝底で、該第2の溝の断面略V字状を構成する傾斜面をそれぞれ有する2部材に分割可能な旋回軸受けにおいて、
前記外輪は、前記傾斜面が前記転動体から力を受けた場合に、該傾斜面にかかる押圧力を吸収する吸収手段であって、前記外輪を構成する前記2部材を軸方向に移動可能に結合する結合手段と、前記結合手段に保持されて前記2部材のうち一方の部材を他方の部材側に付勢する弾性体と、を有する吸収手段を備え
前記吸収手段は、前記傾斜面にかかる押圧力の軸方向の分力が、前記弾性体の前記一方の部材を前記他方の部材側に付勢する付勢力よりも大きくなった場合に、該傾斜面に押圧力を受けた前記2部材が該弾性体の付勢力に抗して離間することにより、該傾斜面にかかる押圧力を吸収することを特徴とする。
【0008】
この旋回軸受けでは、回転速度が高い場合や滑りやスキューを伴ってローラが回転する場合などにローラと転走面間の摩擦熱が内外輪に伝わり、内輪が熱膨張によって外輪側に膨張した場合に、内輪の膨張による外輪の傾斜面を押圧する押圧力を吸収手段の弾性体によって吸収することができる。
【0011】
ここで、外輪を構成する2部材のうち一方の部材と結合手段との間に弾性体を設け、一方の部材が他方の部材側に付勢されるように、弾性体,一方の部材及び他方の部材を間に介在させて結合手段により結合させるとよい。
【0012】
そして、弾性体の付勢力は、軸の回転精度を高める目的や、剛性を増す目的で付与される予圧により一方の部材と他方の部材とを軸方向に離間させる力よりも大きく設定し、予圧よりも大きな荷重が内輪側から外輪の傾斜面にかかった場合に、その押圧力により一方の部材と他方の部材とを軸方向に離間させる力よりも小さく設定することにより、予圧量を管理する(略一定に保つ)ことができる。
【0013】
なお、旋回軸受けには、軸の回転精度を高める目的や、剛性を増す目的で転動体を負のすきまで使用して予圧が与えられて利用されており、その方式としては、内外輪の隙間より大きな径を有するローラを用いる方法、いわゆる定位置予圧式の予圧付与方法により予圧が与えられている。
【0014】
結合手段としては、例えばボルトとナットであるとよい。また、弾性体としては、例えばバネ部材であると好適である。
【0015】
すなわち、また、外輪を構成する2部材を貫通させたボルトにバネ部材を介在させた状態で、ナットを締結させるとよい。
【0016】
また、バネ部材を介在させたボルトを、外輪を構成する2部材に貫通させた状態で、ナットを締結させてもよい。
【0017】
また、外輪を構成する2部材のうち一方の部材にネジ部を設けておき、バネ部材を介在させたボルトを、他方の部材を貫通させてから、一方の部材のネジ部と締結させてもよい。
【0021】
前記転動体は、対向して設けられた前記第1及び第2の溝によって形成される前記転走面に、異なる回転軸を有して転動自在に収容されるローラであることも好適である。
【0022】
従って、旋回軸受けとして、クロスローラベアリングに好適に適用することが可能となる。
【0023】
なお、転動体はローラに限らず、例えばボールであってもよい。
【0024】
本発明によれば、転動体への過大負荷を吸収することができ、すなわち、予圧量を管理する(略一定に保つ)ことができるので、過度の荷重による転動体の摩耗を抑制して旋回軸受けの長寿命化を図ることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1に係る旋回軸受けの一例として好適に用いられるクロスローラベアリングについて説明する。
【0027】
図1は本発明の実施の形態に係るクロスローラベアリングを模式的に示す一部破断斜視図であり、図2は本発明の実施の形態1に係るクロスローラベアリングを模式的に示す断面図であり、図3は本発明の実施の形態1に係るクロスローラベアリングの使用状態を模式的に示す要部の断面図である。
【0028】
図1乃至図3に示すように、クロスローラベアリング1は、概略、内輪2と、内輪2と略同軸状に組み付けられる外輪3と、これら内輪2と外輪3との間に転動自在に設けられる複数の転動体としてのローラ4と、これらローラ4を所定間隔に保持するスペーサリテーナ5と、を備えている。
【0029】
内輪2の外周面2aには、軸方向略中央部に断面略V字状の溝2bが形成されている。この溝2bは、互いに対峙する一対の円錐面2cからなる。これら円錐面2cは内輪2の中心軸線Lに対して45度の傾きをなしている。
【0030】
外輪3は、略同一形状の一対のリング部材6,6が結合されて構成されている。
【0031】
リング部材6の内周面6aには、中心軸線Lに対して45度の傾きをなす円錐面6cが形成されており、一対のリング部材6,6が互いに結合されることにより、2つの円錐面6cにより断面略V字状の溝6bが形成される。
【0032】
そして、内輪2と外輪3とが、同一軸上に配置されて、各々の溝2b,6b同士が対向することにより、ローラ4が転動自在に収容される断面略正方形の環状の転走面7が形成される。
【0033】
ローラ4は、断面略正方形となる円柱形状をなしており、転走面7内に並べて収容されている。
【0034】
そして、転走面7内において各ローラは、1つずつ交互に傾斜方向を変えて並べられており、ローラの回転中心は内輪2,外輪3の中心軸線Lに対して45度傾斜して設けられている。すなわち、隣り合うローラの回転軸は90度の角度をもって交差している。
【0035】
なお、本実施の形態においてローラ4の配列は、1つずつ交互に傾斜方向を変えて並べられているが、これに限らず、例えば2つおきや3つおきに傾斜方向を変えて並べてもよく、種々の配列が可能である。
【0036】
以下に、本実施の形態の特徴的な構成について説明する。
【0037】
本実施の形態では、一対のリング部材6,6を結合する結合手段として、ボルト8及びナット9を備えており、さらに、リング部材を結合するボルト8に締結されるナット9とリング部材6との間に弾性体としてのコイルバネ10を設けている。
【0038】
ここで、リング部材6の側面(径方向面)には、軸方向にボルト8が貫通する孔6dと、孔6dよりも径が大きく設けられコイルバネ10やボルト8の頭部やナット9が収容される大径孔6eが設けられている。そして、孔6dと大径孔6eとの間には、ボルト8の頭部やコイルバネ10が規制される段部6fが設けられている。リング部材6,6は同一の部材であってもよいが、同一の機能を有する同様の部材であってもよく、本実施の形態では図2に示すように、リング部材6のうちコイルバネ10を収容する側のリング部材の大径孔6eの軸方向の長さを長く設定している。
【0039】
そして、クロスローラベアリング1の組立時においては、ボルト8は一対のリング部材6,6の孔6d,6dを貫通した後、コイルバネ10が通された状態で、ナット9と締結される。
【0040】
従って、ボルト8及びナット9により一対のリング部材6,6は結合され、さらにボルト8により貫通されてナット9とリング部材6の段部6fとの間に介在するコイルバネ10により、一対のリング部材6,6は軸方向に移動可能に保持されている。
【0041】
ここで、ボルト8,ナット9及びコイルバネ10は、吸収手段を構成している。
【0042】
以下に、外輪3の動作について説明する。
【0043】
一対のリング部材6,6は、ボルト8及び,ナット9及びコイルバネ10によって軸方向に移動可能に結合されているので、一対のリング部材6,6のそれぞれの円錐面6cに内輪2側からローラ4を介して外径方向へ押圧力が働いた場合には、円錐面6cにかかる押圧力の軸方向の分力の大きさによって、軸方向であって一対のリング部材6,6が離間する方向に移動する。
【0044】
すなわち、円錐面6cに働く押圧力の軸方向の分力がコイルバネ10の弾性力よりも大きくなった場合には、リング部材6がコイルバネ10の弾性力に抗して軸方向に移動し、コイルバネ10は弾性変形して縮むことにより、一対のリング部材6,6は図2に示す矢印方向に移動して軸方向に離れ、一対のリング部材6,6間が軸方向に開くこととなる。コイルバネ10は、その後、内輪2側からの押圧力の大きさに応じて伸縮する。
【0045】
このようにして、一対のリング部材6,6とボルト8とナット9とコイルバネ10とを備える外輪3は、内輪2側からの押圧力を吸収することができる。
【0046】
以上のように構成されるクロスローラベアリング1は、外輪3が固定台51側にボルト52及び固定具53にて締結されて固定され、一方、内輪2が可動テーブル54にボルト55及び固定具56にて締結されて固定されて、内輪2と外輪3とで形成される転走面7に収容されローラ4が転動することにより、可動テーブル54が固定台51に対して回転可能となるものであり、アキシアル荷重、ラジアル荷重、モーメント荷重などの全方向からの荷重を同時に受けることができ、これらの複合荷重に対する耐負荷性能を向上させたもので、軽量で剛性の高い支持構造である。
【0047】
そして、クロスローラベアリング1は、軸の回転精度を高める目的や、剛性を増す目的でローラを負のすきまで使用して予圧を与えて利用されている。
【0048】
その方式としては、内外輪の隙間より大きな径を有するローラを用いる(転走面7の間隔に対して、転走面7に収容されるローラ4のローラ径を大きくする)方法、いわゆる定位置予圧式の予圧付与方法により予圧を与えていた。
【0049】
ここで、ローラ回転時においては、特に滑りながら回転する場合の摩擦熱が内外輪に伝わってしまい、ハウジング等に固定されていない内輪2が熱膨張によって外輪3側に膨張する場合がある。
【0050】
本実施の形態のクロスローラベアリング1においては、外輪3を構成している一対のリング部材6,6をボルト8,ナット9及びコイルバネ10によって軸方向に移動可能に設けているので、内輪2が外輪3側に膨張してローラ4が外輪3を押圧した場合、コイルバネ10が縮むことにより、一対のリング部材6,6間が軸方向に開くこととなる。
【0051】
すなわち、ボルト8とナット9とコイルバネ10とにより構成される吸収手段により、内輪2側からの押圧力を吸収することができる。
【0052】
従って、内輪の熱膨張等により発生するローラへの過大負荷を吸収することができ、すなわち、予圧量を管理する(略一定に保つ)ことができるので、回転寿命を長くすることが可能となる。
【0053】
なお、組立状態におけるコイルバネ10の弾性力の大きさは、コイルバネ自体の弾性力の大きさと、コイルバネ10が設置されるナット9及びリング部材6の段部6f間の距離とにより決まるが、軸受けに付与される予圧の大きさや使用条件によって内輪2側から外径方向へ働く力の大きさに応じて適宜設定されればよい。
【0054】
また、本実施の形態においては、一対のリング部材6,6に設けられた孔6d及び大径孔6e内にボルト8,ナット9及びコイルバネ10を収容しているので、軸受け自体の大きさを変えることなく、すなわち大型化することなく、予圧を管理することが可能となる。
【0055】
また、本実施の形態においては、ボルト8は、一対のリング部材6,6の孔6d,6dを貫通した後、コイルバネ10が通された状態で、ナット9と締結されるが、先にコイルバネをボルトに通してボルトの頭部にコイルバネを保持した状態で、一対のリング部材6,6の孔6d,6dを貫通させてナット9と締結してもよい。
【0056】
また、本実施の形態においては、ボルト8とナット9とにより一対のリング部材6,6を結合しているが、一対のリング部材6,6のうち一方のリング部材にネジ部を設け、他方のリング部材に設けられた孔に、コイルバネを保持させたボルトを貫通させた後に該ネジ部に締結する構成としてもよい。
【0057】
なお、本実施の形態においては、転動体としてローラについて説明したが、これに限らず、例えばボールであってもよい。
【0058】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るクロスローラベアリングを模式的に示す断面図である。
【0059】
上記実施の形態1では、ボルト8とナット9とコイルバネ10とにより吸収手段を構成していたが、本実施の形態では、外輪3を構成する一対のリング部材にスリットを設けることにより、リング部材自体を弾性体とし、吸収手段として機能させるものである。なお、実施の形態1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。特に、外輪3を構成する一対のリング部材16,16は、実施の形態1のリング部材6,6に対応するものであり、ローラ4が収容される転走面7の構成については、実施の形態1と同一の符号を付している。
【0060】
以下に、本実施の形態の特徴的な構成について説明する。
【0061】
外輪3を構成する一対のリング部材16,16には、図4に示すように、軸方向に略直交する径方向面である両側面16g,16hにおいて、軸方向に延びるスリット16i,16jが設けられている。
【0062】
スリット16i,16jを、それぞれ軸心からの距離が異なる位置に設け、例えばリング部材を断面略蛇腹状とすることにより好適に弾性体として機能させることができる。
【0063】
なお、スリット16i,16jは、全周にわたって環状に設けられていることが好ましいが、これに限らず、例えば略渦状であったり、または環状ではなく所定間隔おきに設けられていてもよい。また、スリットの方向も軸方向に限るものではない。また、スリット16i,16j内に弾性部材が設けられていてもよい。
【0064】
また、一対のリング部材16,16には、ボルトの取り付け部16d,16dが設けられており、一対のリング部材16,16は、ボルト18及びナット19により締結される。
【0065】
以上のように構成されるクロスローラベアリング1は、外輪3が固定台51側にボルト52及び固定具53にて締結されて固定され、一方、内輪2が可動テーブル54にボルト55及び固定具56にて締結されて固定されて、内輪2と外輪3とで形成される転走面7に収容されローラ4が転動することにより、可動テーブル54が固定台51に対して回転可能となるものであり、アキシアル荷重、ラジアル荷重、モーメント荷重などの全方向からの荷重を同時に受けることができ、これらの複合荷重に対する耐負荷性能を向上させたもので、軽量で剛性の高い支持構造である。
【0066】
そして、クロスローラベアリング1は、軸の回転精度を高める目的や、剛性を増す目的でローラを負のすきまで使用して予圧を与えて利用されている。
【0067】
その方式としては、内外輪の隙間より大きな径を有するローラを用いる(転走面7の間隔に対して、転走面7に収容されるローラ4のローラ径を大きくする)方法、いわゆる定位置予圧式の予圧付与方法により予圧を与えていた。
【0068】
ここで、ローラ回転時においては、特に滑りながら回転する場合の摩擦熱が内外輪に伝わってしまい、ハウジング等に固定されていない内輪2が熱膨張によって外輪13側に膨張する場合がある。
【0069】
本実施の形態のクロスローラベアリング11においては、内輪2が外輪3側に膨張してローラ4が外輪3を押圧した場合、スリットが設けられた一対のリング部材16,16自体が弾性体として弾性変形することにより吸収手段として機能し、内輪2側からの押圧力を吸収することができる。
【0070】
ここで、スリットは、あらかじめ付与される予圧に対しては変形せず、予圧よりも大きな荷重がかかった場合に、その押圧力により弾性変形するように設けられている。
【0071】
従って、内輪の熱膨張等により発生するローラへの過大負荷を吸収することができ、すなわち、予圧量を管理する(略一定に保つ)ことができるので、回転寿命を長くすることが可能となる。
【0072】
これにより、外輪を構成する2部材自体を弾性体とすることができ、吸収手段として機能させることができる。
【0073】
また、部品点数を増やすことなく、簡易な構成で上述した効果を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、内輪の膨張により外輪の傾斜面が押圧される押圧力を吸収手段によって吸収することができるので、ローラへの過大負荷を吸収することができる。
【0075】
従って、予圧量を管理することができ、過度の荷重によるローラの摩耗を抑制して軸受けの長寿命化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクロスローラベアリングを模式的に示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るクロスローラベアリングを模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るクロスローラベアリングの使用状態を模式的に示す要部の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るクロスローラベアリングを模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 クロスローラベアリング
2 内輪
2a 外周面
2b 溝
2c 円錐面
3 外輪
4 ローラ
5 スペーサリテーナ
6,16 リング部材
6a 内周面
6b 溝
6c 円錐面
6d 孔
6e 大径孔
6f 段部
7 転走面
8,18 ボルト
9,19 ナット
10 コイルバネ
16g,16h 側面
16i,16j スリット
51 固定台
52 ボルト
53 固定具
54 可動テーブル
55 ボルト
56 固定具

Claims (2)

  1. 外周に断面略V字状の第1の溝が形成された内輪と、
    内周に前記第1の溝に対向して設けられた断面略V字状の第2の溝が形成された外輪と、
    対向して設けられた前記第1及び第2の溝によって形成される転走面に転動自在に収容される複数の転動体と、
    を備えた旋回軸受けであって、
    前記外輪は、前記第2の溝の溝底で、該第2の溝の断面略V字状を構成する傾斜面をそれぞれ有する2部材に分割可能な旋回軸受けにおいて、
    前記外輪は、前記傾斜面が前記転動体から力を受けた場合に、該傾斜面にかかる押圧力を吸収する吸収手段であって、前記外輪を構成する前記2部材を軸方向に移動可能に結合する結合手段と、前記結合手段に保持されて前記2部材のうち一方の部材を他方の部材側に付勢する弾性体と、を有する吸収手段を備え
    前記吸収手段は、前記傾斜面にかかる押圧力の軸方向の分力が、前記弾性体の前記一方の部材を前記他方の部材側に付勢する付勢力よりも大きくなった場合に、該傾斜面に押圧力を受けた前記2部材が該弾性体の付勢力に抗して離間することにより、該傾斜面にかかる押圧力を吸収することを特徴とする旋回軸受け。
  2. 前記転動体は、対向して設けられた前記第1及び第2の溝によって形成される前記転走面に、異なる回転軸を有して転動自在に収容されるローラであることを特徴とする請求項1記載の旋回軸受け。
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