JP4173710B2 - エアマッサージ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に車両用座席に適用するエアマッサージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6はマッサージ機能を内蔵する座席を備える従来のマッサージ装置を示す側断面図であり、かかるマッサージ装置は後記する特許文献1に開示されている。座席60はユーザが着座する座部61と、ユーザが背もたれる背もたれ部62とを備えており、背もたれ部62はリクライニング可能にしてある。背もたれ部62のユーザの背中から腰が当接する部分内には、背もたれ部62のユーザが背もたれる側の表皮62aに対向して、バネ53,53で背面支持された矩形状のエアバック51が埋設してあり、エアバック51内には適宜の弾性を有するように空気が充填してある。
【0003】
エアバック51の背面にはきのこ形状をしたヘッド52が頭部をエアバック51に対向させて進退自在に横設してある。ヘッド52の脚側端部には側面視が正三角形状のカム54が転接しており、カム54は図示しないモータによって駆動される駆動軸55に軸支されている。駆動軸55の駆動にてカム54が回動することによって、ヘッド52がエアバッグ51及び表皮62aをヘッド52の頭部の形状と略同じ形状に変形させつつ前進し、座部61に着座したユーザの背中から腰にかかる領域を押圧し、更にカム54が回動することによって、エアバック51及び表皮62aが復元しつつヘッド52が後退する。このように、駆動軸55によるカム54の回転に伴ってヘッド52が進退し、繰り返しユーザを押圧する。
【0004】
【特許文献1】
実開平1−144017号公報(第2図(b))
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のマッサージ装置にあっては、形状が定められたヘッド52を背もたれ部62内の所定位置に配置し、これを進退させてユーザを押圧するため、身体上のサイズが異なる種々のユーザに的確に対応することができないという問題があった。また、押圧しか与えることができないため、ユーザに対するマッサージ効果が低いという問題もあった。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、種々のユーザに対してマッサージ効果が高いエアマッサージ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、吸排気によって膨張・収縮するエアセルと、前記エアセルに対して給排気を行う給排気機と、該給排気機によるエアセルの給排気を制御する制御器とを備えるエアマッサージ装置において、前記エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分を、給電により発熱する発熱体で形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、ユーザを支持する支持体に前記エアセルを内蔵したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記支持体内の前記発熱体より支持体の正面側に、前記発熱体の発熱により遠赤外線を放射する遠赤外線放射部材が配置してあることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記支持体は車両用座席の背もたれ部であることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、前記エアセルを収納するシート状部材を備え、該シート状部材に座席に取り付けるための取付部を設け、前記取付部によってシート状部材を座席に取り付けた場合、前記エアセルが当該座席の背もたれ部に対向するように配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、前記シート状部材内の前記発熱体よりシート状部材の正面側に、前記発熱体の発熱により遠赤外線を放射する遠赤外線放射部材を配置したことを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、前記発熱体はゴム及び炭素の混合材料を用いてなることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、複数のエアセルが並設してあり、前記制御器は前記給排気機に各エアセルに対して別個に給排気させるようにしてあることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、隣り合う2つのエアセルは互いにその一部を重畳させてあり、前記制御器は前記給排気機に隣り合う両エアセルの給排気を交互に行わせるようにしてあることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態では、エアセルを内蔵するシート状部材に設けた取付部によって、該シート部材を座席に取り付ける。従って、車両用の座席等、既存の座席に後付けすることができる。このとき、シート部材が内蔵するエアセルは、取り付けた座席の背もたれ部に対向するように配置させてあり、このエアセルの膨張・収縮によってユーザに対して面状にマッサージを行うため、種々のユーザに対して安全にマッサージを行うことができる。更に、エアセルを膨張・収縮によってマッサージを行うため、押圧効果の外に伸ばし効果が加わり、高いマッサージ効果を得ることができる。
【0019】
また、エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分を、給電により発熱する発熱体で形成している。これによって、温熱によるマッサージ効果も加わり、更に高いマッサージ効果を得ることができる。また、冬季ではシートヒータとして用いることができる。一方、発熱体は、ユーザに対向する部分とは反対側の部分に配置してあるため、エアセルの膨張・収縮の程度を調整することによって、発熱体とユーザとの間の距離を変更することができる。これによって、発熱体の出力変更手段を設けることなく、発熱体の発熱によるユーザへの加温の程度を調整することができる。
【0020】
更に、エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分が発熱体で形成してある場合、発熱体をエアセルとは別に装備する必要がないため、部品数を低減させることができる。
【0021】
さらに、エアセルのユーザに対向する部分が発熱体で形成してある場合、発熱体とユーザとの間の距離が緊密になり、発熱体による温熱マッサージ効果が高い。
【0022】
また、本実施形態では、発熱体に給電してこれを発熱させ、シート状部材内の発熱体よりシート状部材の正面側に配置してある遠赤外線放射部材から遠赤外線を放射させる。従って、効率的に遠赤外線を放射するこができ、より高いマッサージ効果を得ることができる。
【0023】
一方、本発明の他の実施形態では、座席の背もたれ部又はベッド等の支持体に埋設したエアセルの膨張・収縮によってマッサージを行うと共に、発熱体に給電することにより温熱マッサージを行う。これによって、温熱によるマッサージ効果も加わり、更に高いマッサージ効果を得ることができる。また、冬季ではシートヒータとして用いることができる。一方、エアセルの膨張・収縮の程度を調整することによって、発熱体と支持体に支持されるユーザとの間の距離を変更することができる。これによって、発熱体の出力変更手段を設けることなく、発熱体の発熱によるユーザへの加温の程度を調整することができる。
【0024】
また、エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分が発熱体で形成してある場合、エアセルの膨張・収縮の程度を調整することによって、発熱体とユーザとの間の距離を変更することができるため、発熱体の出力変更手段を設けることなく、発熱体の発熱によるユーザへの加温の程度を調整することができる。また、発熱体をエアセルとは別に装備する必要がないため、部品数を低減させることができる
【0025】
また、発熱体に給電してこれを発熱させ、支持体内の発熱体より支持体の正面側に配置した遠赤外線放射部材から遠赤外線を放射させる。従って、効率的に遠赤外線を放射するこができ、より高いマッサージ効果を得ることができる。
【0026】
更に、支持体が車両用の座席の背もたれ部とすれば、例えば運転の休息中、前同様に効果が高いマッサージを安全に行うことができる。
【0027】
ところで、発熱体はゴム及び炭素の混合材料を用いてなるため、可撓性を有する薄い発熱体を容易に形成することができ、また、遠赤外線効果を得ることができる。これによって、更に高いマッサージ効果を得ることができる。
【0028】
また、並設された複数のエアセルに対して給排気機が別個に給排気する。従って、例えば、ユーザの背中が当接する部分及び腰が当接する部分にエアセルをそれぞれ配置しておくことによって、所要の部位を効果的にマッサージすることができる。
【0029】
また、隣り合う2 つのエアセルは互いにその一部を重畳させてあり、給排気機は制御器によって両エアセルの給排気を交互に行う。従って、一方のエアセルの排気中に他方のエアセルが吸気され、エアセルによるマッサージを効果的に行うことができると共に、他方のエアセルの重畳した部分が膨張することによって、一方のエアセルの排気が促進され、膨張・収縮のサイクルを短くすることができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の内容を図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1は実施例1に係るエアマッサージ装置の使用態様を示す模式的側断面図であり、図2はその外観斜視図である。車両用の座席20は、ユーザが着座する座部21、リクライニング式の背もたれ部22、及び背もたれ部22に着脱自在に取り付けた頭部23を備えている。頭部23の底部には、該頭部23を支持する脚部24(24)が垂設してあり、背もたれ部22の頭部23に対向する部分に設けた受穴に、両脚部24(24)を挿入することによって頭部23が背もたれ部22に取り付けてある。
【0031】
背もたれ部22のユーザが背もたれる表面には、該表面より少し狭幅のシート状のエアマッサージ本体1が高さ方向の略全領域に渡って配置してある。エアマッサージ本体1は、難燃性繊維素材を用いてなる中空長方形状のマット部2を備えており、該マット部2の一短辺側に舌片状の取付部3が延設してある。この取付部3には幅方向へ所定距離を隔てて開設した複数対の取付用孔4,4、4,4、……が幅方向と直交する方向へ適宜の間隔で設けてあり、背もたれ部22の高さ寸法に応じた一対の取付用孔4,4を選択して、当該取付用孔4,4内を前記頭部23の脚部24(24)が貫通した状態で両脚部24(24)を前述した背もたれ部22の受穴に挿入することによって、エアマッサージ本体1が座席20に着脱自在に取り付けられている。
【0032】
マット部2内の略中央には、側断面視が略かまぼこ状の第1エアセル11が配設してあり、第1エアセル11よりマット部2の他短辺側には、第1エアセル11の長さ寸法より少し小さい長さ寸法の第2エアセル12が、その一部が第1エアセル11と重畳するように配設してある。
【0033】
第1エアセル11及び第2エアセル12には、マット部2に接続固定すると共に複数の管を内蔵するエアホース6内の各管の一端がそれぞれ連結してあり、マット部2から延出したエアホース6の他端は、背もたれ部22と座部21との間隙を通って、座部21の下方に設置したコンプレッサを備える給排気機7に接続してある。これによって、エアホース6は背もたれ部22のリクライニング操作による引っ張り又は弛み等の影響を受けない。給排気機7には給電コード8が接続してあり、給電コード8は車両に設けてあるシガレット用プラグ(図示せず)に差込可能にしてある。
【0034】
ところで、前述した第2エアセル12の背もたれ部22側、即ちマット部2の第2エアセル12よりマット部2の背面側には、可撓性のシート状ヒータ13が貼着してある。エアホース6内にはこのシート状ヒータ13及び給排気機7に接続したコード(図示せず)が配線してあり、該コードを介してシート状ヒータ13に給電される。給排気機7には制御器9に連通するコードが接続してあり、該制御器9によって第1エアセル11及び第2エアセル12の膨張・収縮によるマッサージ動作、シート状ヒータ13の加温によるマッサージ動作が制御される。
【0035】
前述したシート状ヒータ13としては、ゴム及び炭素の混練物をシート状に成型しその両側部に通電用の電極を設けてなる、例えばゴムカルボード(有限会社 ライフプランニング製)を用いることができる。これによって、弾性・可撓性を有する薄いシート状ヒータ13を容易に形成することができ、また、ゴムカルボードによって遠赤外線効果を得ることができる。かかる遠赤外線は血行促進効果が高く、高いマッサージ効果を得ることができる。
【0036】
このようなエアマッサージ装置にあっては、給電コード8をシガレット用プラグに差し込んで給排気機7及び制御器9に給電した後、制御器9を操作して、給排気機7を作動させて第1及び/又は第2エアセル11,12に対して給排気を行う一方、この給排気動作と共に又は給排気動作とは別にシート状ヒータ13に給電して該シート状ヒータ13による加温を行う。
【0037】
制御器9には第1エアセル11及び第2エアセル12を交互に膨張・収縮させるおまかせコースが予め設定してあり、それとは別に、第1エアセル11のみ膨張させるコース、第2エアセル12のみ膨張させるコース、両エアセル11,12を収縮させるコースが選択し得るようになっており、更にこれらの各コースと重複して又は単独で、シート状ヒータ13による加温を行うコースが選択し得るようになっている。
【0038】
かかるエアマッサージ装置では、前述した如く、エアマッサージ本体1を取付部3に設けた所要の取付用孔4,4を選択して車両の座席20に着脱自在に取り付けることができるため、既存する種々の座席に容易に後付けすることができる。また、第1エアセル11及び第2エアセル12を膨張・収縮させることによってユーザに対して面状にマッサージを行うため、種々のユーザに対して安全にマッサージを行うことができる。更に、両エアセル11,12の膨張・収縮によってマッサージを行うため、押圧効果の外に伸ばし効果が加わり、高いマッサージ効果を得ることができる。
【0039】
また、第1エアセル11及び第2エアセル12はユーザの背中が当接する部分及び腰が当接する部分にそれぞれ配置してあるため、両部位を効果的にマッサージすることができる。更に、エアマッサージ本体1にシート状ヒータ13が埋設してあるため、温熱によるマッサージ効果も加わり、更に高いマッサージ効果を得ることができる。また、冬季では座席ヒータとして用いることができる。
【0040】
加えて、エアマッサージ本体1内の第2エアセル1 2より背もたれ部22側に可撓性のシート状ヒータ13が配置してあるため、第2エアセル12の膨張・収縮の程度を調整することによって、シート状ヒータ13とユーザとの間の距離を変更させることができる。これによって、シート状ヒータ13の出力を一定にしたままで、シート状ヒータ13の発熱によるユーザに対する加温の程度を調整することができる。
【0041】
一方、第1及び第2エアセル11,12は互いにその一部を重畳させてあるため、制御器9によりおまかせコースを選択した場合、例えば第2エアセル12の排気中に第1エアセル11が吸気されるため、この第1エアセル11の膨張によって第2エアセル12の排気が促進される。これによってマッサージを効果的に行うことができると共に、両エアセル11,12の膨張・収縮のサイクルを短くすることができ、効率的なマッサージを行うことができる。
【0042】
なお、本実施例では車両用の座席にエアマッサージ本体1を取り付けた場合について示してあるが、本発明はこれに限らず、背もたれ部を有する椅子、ソファ等に適用し得ることはいうまでもない。また、エアマッサージ本体1を床又はマットレス等の上に広げ、その上にユーザが寝そべるようにして使用することもできる。
【0043】
また、本実施例では、第1エアセル11及び第2エアセル12がエアマッサージ本体1の長手方向に位置を異ならせて並設してあるが、本発明はこれに限らず、3個以上のエアセルをエアマッサージ本体1の面内の適宜の位置に埋設してもよい。これによって、更にマッサージ効果を向上させることができる。
【0044】
参考例
図3は参考例に係る他のエアマッサージ本体を示す正面透視図であり、第1エアセル11及び第2エアセル12の裏面にシート状ヒータ13aを配置した場合を示している。なお、図中、図1及び図2に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図3に示した如く、エアマッサージ本体1には環状の取付部3aが設けてあり、該取付部3a内を前述した頭部23の脚部24(24)が挿通する態様で、エアマッサージ本体1を座席20(いずれも図1参照)に取り付けるようにしてある。
【0045】
第1エアセル11は正面視が長方形状をなしており、その短辺方向の中央線がエアマッサージ本体1の短辺方向の中央線上に位置し、エアマッサージ本体1の前述した取付部3a側端の近傍からエアマッサージ本体1の中央より少し他端側までの領域を占めるように配置してある。これによって、エアマッサージ本体1を座席に取り付けた場合、ユーザの背中の壺を効率的にマッサージすることができる。
【0046】
また、第2エアセル12も正面視が長方形状をなしており、エアマッサージ本体1の取付部3a側端とは反対側の端部近傍に、その短辺方向の中央線がエアマッサージ本体1の短辺方向の中央線と直交し、長辺側縁部の一部が第1エアセル11と重畳するように配置してある。これによって、エアマッサージ本体1を座席に取り付けた場合、ユーザの腰部の壺を効率的にマッサージすることができる。
【0047】
また、第1エアセル11及び第2エアセル12の裏面側には、第1エアセル11及び第2エアセル12が重畳した部分から第1エアセル11及び第2エアセル12の適宜領域に及ぶ長方形状のシート状ヒータ13aが配置してある。このシート状ヒータ13aは、図1に示したシート状ヒータ13と異なり、シート内に埋設した導線130の電気抵抗により発熱するようになしてある。
【0048】
従って、第1エアセル11及び第2エアセル12に対する給排気を各別に調整することによって、シート状ヒータ13aによるユーザの背中に対する加温の程度を高く維持しつつ、ユーザの腰部に対する加温の程度を整することがで、逆に、シート状ヒータ13aによるユーザの要部に対する加温の程度を高く維持しつつ、ユーザの背中に対する加温の程度を整することもでき、更にシート状ヒータ13aによるユーザの背中及び要部に対する加温の程度を同時的に調整することもできる。
【0049】
(実施例3)
図4は本発明に係る他のエアセルを示す模式的側断面図であり、その一部を前述したシート状ヒータで形成してある。図4に示した如く、エアセルは2枚のシート状部材を重ね合わせ、その周囲を互いに貼り合わせて中空とした形状をしており、一方のエアセル皮部15はナイロン/ポリウレタン製のシート状部材を、他方のエアセル皮部16は例えばゴムカルボード製のシート状部材を用いてある。この他方のエアセル皮部16に給電用の導線6aが接続してある。更に、一方のエアセル皮部15の表面に、加温により遠赤外線を放射する遠赤外線シート17が貼着してある。
【0050】
このようなエアセルが図1に示したエアマッサージ本体1内に、遠赤外線シート17がユーザが背もたれる側とは反対側、即ちエアマッサージ本体1の正面側に位置するように配設してあるエアマッサージ装置にあっては、エアセルの一部が面状の発熱体で形成してあるため、導線6aからの給電による発熱体の発熱による温熱効果によって高いマッサージ効果が得られると共に、部品点数を削減することができる。また、一方のエアセル皮部15の表面に遠赤外線を放射する遠赤外線シート17が配置してあるため、より効率的に遠赤外線を放射するこができ、より高いマッサージ効果を得ることができる。
【0051】
また、エアセルの膨張・収縮の程度を調整することによって、発熱する他方のエアセル皮部16とユーザとの間の距離を変更させることができ、これによって、他方のエアセル皮部16の出力を一定にしたままで、他方のエアセル皮部16の発熱によるユーザに対する加温の程度を調整することができる。
【0052】
なお、本実施例では、他方のエアセル皮部16をシート状ヒータで形成した場合について示してあるが、本発明はこれに限らず、一方のエアセル皮部15又はエアセルの全部をシート状ヒータで形成してもよいことはいうまでもない。また、本実施例では遠赤外線シート17を配置した場合について示してあるが、本発明はこれに限らず、遠赤外線シート17を配置しなくてもよいことはいうまでもない。そのような場合であっても、ゴムカルボード製のシート状ヒータでエアセルの一部又は全部を形成した場合、前述した如く遠赤外線によるマッサージ効果を得ることができる。
【0053】
(実施例4)
図5は実施例4に係るエアマッサージ装置を示す側断面図であり、車両用の座席にエアセルが埋設してある。なお、図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図5に示した如く、座席20の背もたれ部22内であってユーザが背もたれる表面近傍には、第1エアセル11、及びシート状ヒータ13が前記表面側とは反対側に貼着してある第2エアセル12がこの順に、ユーザの背中・腰が当接部分に対応する位置に、互いに一部を重畳させて配設してある。第1エアセル11及び第2エアセル12にはエアホース6内の各管の一端がそれぞれ連結してあり、各官の他端は給排気機7に接続してある。
【0054】
このようなエアマッサージ装置にあっては、前同様、第1エアセル11及び第2エアセル12を膨張・収縮させることによってユーザに対して面状にマッサージを行うため、種々のユーザに対して安全にマッサージを行うことができる。更に、両エアセル11,12の膨張・収縮によってマッサージを行うため、押圧効果の外に伸ばし効果が加わり、高いマッサージ効果を得ることができる。
【0055】
また、第1エアセル11及び第2エアセル12はユーザの背中が当接する部分及び腰が当接する部分にそれぞれ配置してあるため、両部位を効果的にマッサージすることができる。更に、第2エアセル12の表面にシート状ヒータ13が配置してあるため、温熱によるマッサージ効果も加わり、更に高いマッサージ効果を得ることができる。また、冬季では座席ヒータとして用いることができる。
【0056】
加えて、エアマッサージ本体1内の第2エアセル12より背もたれ部22の表面とは反対側に可撓性のシート状ヒータ13が配置してあるため、第2エアセル12の膨張・収縮の程度を調整することによって、シート状ヒータ13とユーザとの間の距離を変更させることができる。これによって、シート状ヒータ13の出力を一定にしたままで、シート状ヒータ13の発熱によるユーザに対する加温の程度を調整することができる。
【0057】
一方、第1及び第2エアセル11,12は互いにその一部を重畳させてあるため、制御器9によりおまかせコースを選択した場合、例えば第2エアセル12の排気中に第1エアセル11が吸気されるため、この第1エアセル11の膨張によって第2エアセル12の排気が促進される。これによってマッサージを効果的に行うことができると共に、両エアセル11,12の膨張・収縮のサイクルを短くすることができ、効率的なマッサージを行うことができる。
【0058】
なお、本実施例では車両用の座席に適用した場合について示してあるが、本発明はこれに限らず、マッサージチェア等に適用してもよいことはいうまでもない。更に、座席、ベッド及びマット等、ユーザたる被支持体を支持する支持体に適用し得る。
【0059】
【発明の効果】
発明によれば、エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分を、給電により発熱する発熱体で形成したことにより、温熱によるマッサージ効果も加わり、更に高いマッサージ効果を得ることができる。また、冬季ではシートヒータとして用いることができる。さらに、発熱体がユーザに対向する部分とは反対側の部分に配置してあるため、エアセルの膨張・収縮の程度を調整することによって、発熱体とユーザとの間の距離を変更することができ、発熱体の出力変更手段を設けることなく、発熱体の発熱によるユーザへの加温の程度を調整することができる。しかも、エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分が発熱体で形成してあるので、発熱体をエアセルとは別に装備する必要がないため、部品数を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るエアマッサージ装置の使用態様を示す模式的側断面図である。
【図2】実施例1に係るエアマッサージ装置の使用態様を示す外観斜視図である。
【図3】実施例2に係るエアマッサージ本体を示す正面透視図である。
【図4】本発明に係る他のエアセルを示す模式的側断面図である。
【図5】実施例4に係るエアマッサージ装置を示す側断面図である。
【図6】マッサージ機能を内蔵する座席を備える従来のマッサージ装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 エアマッサージ本体
2 マット部
3 取付部
3a 取付部
4 取付用孔
7 給排気機
8 給電コード
9 制御器
11 第1エアセル
12 第2エアセル
13 シート状ヒータ
13a シート状ヒータ
17 遠赤外線シート
20 座席
22 背もたれ部
130 導線

Claims (9)

  1. 吸排気によって膨張・収縮するエアセルと、前記エアセルに対して給排気を行う給排気機と、該給排気機によるエアセルの給排気を制御する制御器とを備えるエアマッサージ装置において、
    前記エアセルのユーザに対向する部分とは反対側の部分を、給電により発熱する発熱体で形成したことを特徴とするエアマッサージ装置。
  2. ユーザを支持する支持体に前記エアセルを内蔵した請求項1記載のエアマッサージ装置。
  3. 前記支持体内の前記発熱体より支持体の正面側に、前記発熱体の発熱により遠赤外線を放射する遠赤外線放射部材が配置してある請求項記載のエアマッサージ装置。
  4. 前記支持体は車両用座席の背もたれ部である請求項2又は3に記載のエアマッサージ装置。
  5. 前記エアセルを収納するシート状部材を備え、該シート状部材に座席に取り付けるための取付部を設け、前記取付部によってシート状部材を座席に取り付けた場合、前記エアセルが当該座席の背もたれ部に対向するように配置される請求項1に記載のエアマッサージ装置。
  6. 前記シート状部材内の前記発熱体よりシート状部材の正面側に、前記発熱体の発熱により遠赤外線を放射する遠赤外線放射部材を配置した請求項5記載のエアマッサージ装置。
  7. 前記発熱体はゴム及び炭素の混合材料を用いてなる請求項1からのいずれかに記載のエアマッサージ装置。
  8. 複数のエアセルが並設してあり、前記制御器は前記給排気機に各エアセルに対して別個に給排気させるようにしてある請求項1から7のいずれかに記載のエアマッサージ装置。
  9. 隣り合う2つのエアセルは互いにその一部を重畳させてあり、前記制御器は前記給排気機に隣り合う両エアセルの給排気を交互に行わせるようにしてある請求項8記載のエアマッサージ装置。
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