JP4172064B2 - 溶着用樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高強度、表面外観、振動溶着性、遮音性が均衡して優れた溶着用樹脂組成物に関し、更には溶融成形後の2つ以上の成形品を振動溶着して得られる中空成形体などに適した樹脂組成物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、材料の軽量化、複雑形状化のため部品の樹脂化が進んできている。特にナイロン樹脂は、その優れた射出成形性、耐熱性、強靱性、耐オイル・ガソリン性、耐磨耗性などを利して、自動車、機械部品の分野で射出成形品として広範に利用されている。上記分野でのナイロン樹脂の開発経緯は基本的には金属材料からの代替が主体であり、軽量化、防錆化などの利点の多い部品から実用化が進んできた。更に最近はナイロン樹脂材料の高性能化および成形加工技術の進展に伴って、大型且つ複雑形状で、従来技術では樹脂化が困難とされてきた部品へのナイロン樹脂の適用が検討されるようになっている。このような難度の高い部品を樹脂化するためには射出成形や押し出し成形、ブロー成形などの単独成形技術だけでは不十分で、切削、接着、溶着などの後加工技術を組み合わせることが必要となる。しかし、従来のナイロン樹脂材料の設計はかかる後加工への適用性まで考慮したものとは言えず、たとえば2つ以上のパーツからなるガラス繊維強化ナイロン樹脂成形品を振動溶着法などによって溶着して用いる場合には特に部品が大型の場合、溶着部分の強度が不十分あるいは高温下の使用に限界があるために使用が制限されるのが現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は制振性、振動溶着性に優れた溶着用樹脂組成物を提供することを課題とし、従来のナイロン樹脂における問題点であった振動溶着性および高温下の剛性の改良を課題とし、成形性(特に流動性)、高強度、耐熱性、強靱性、耐オイル・ガソリン性、耐磨耗性、成形品表面平滑性などにも均衡して優れ、さらに高温剛性、寸法安定性、制振特性を付加した振動溶着に適した樹脂組成物を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】
すなわち本発明は、
(1)(A)非液晶性樹脂および(B)液晶性樹脂を含有し、非液晶性樹脂(A)と液晶性樹脂(B)の配合比が(A)と(B)の合計に対し、(A)0.5重量%以上15重量%未満、(B)85重量%超99.5重量%以下であり、(A)と(B)の合計100重量部に対し、平均繊維径5〜15μm、ストランド長が1mm以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ストランド長が20〜500μmのガラス繊維との混合物である無機充填材5〜300重量部を溶融混練することを特徴とする溶着用樹脂組成物の製造方法、
(2)該組成物中の無機充填材の重量平均長径あるいは重量平均繊維長が100〜400μmの範囲にあってかつ長径あるいは繊維長が60μm以下の存在割合が全充填量の10〜50重量%を占めることを特徴とする上記(1)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
(3)(A)非液晶性樹脂がナイロン樹脂であることを特徴とする上記(1)または(2)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
(4)ナイロン樹脂が融点200℃以上の脂肪族ナイロン樹脂の中から選ばれた少なくとも1種である上記(3)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
(5)ナイロン樹脂がナイロン66、ナイロン6およびそれらを主成分とする共重合ナイロンの中から選ばれた少なくとも1種である上記(3)または(4)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
(6)共重合ナイロンがナイロン6成分とナイロン66成分からなる共重合体である上記(5)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
(7)共重合ナイロンがナイロン6成分98〜80重量%およびナイロン66成分2〜20重量%からなる共重合体またはナイロン66成分98〜80重量%およびナイロン6成分2〜20重量%からなる共重合体である上記(6)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
(8)液晶性樹脂がエチレンジオキシ単位を含有する上記(1)〜(7)いずれか記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
(9)液晶性樹脂が下記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)からなるものである上記(1)〜(8)いずれか記載の溶着用樹脂組成物の製造方法、
【化4】
Figure 0004172064
(ただし式中のR1
【化5】
Figure 0004172064
から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【化6】
Figure 0004172064
から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素原子または塩素原子を示す。)
(10)液晶性樹脂が構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)からなり、構造単位(I)および(II)の合計が構造単位(I)、(II)および(III)の合計に対して30〜95モル%、構造単位(III)が構造単位(I)、(II)および(III)の合計に対して70〜5モル%であり、構造単位(I)と(II)のモル比[(I)/(II)]が70/30〜95/5であり、構造単位(IV)は構造単位(II)および(III)の合計と等モルである上記(9)記載の溶着用樹脂組成物の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明において「重量」とは「質量」を意味する。
【0007】
本発明で用いられる非液晶性樹脂とは、加熱しても異方性溶融相を形成しない成形加工できる合成樹脂のことである。その具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン、ポリオキシメチレン、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキシド、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのオレフィン系重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、ABSなどのオレフィン系共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のエラストマーから選ばれる1種または2種以上の混合物が挙げられる。さらにポリエステル樹脂の具体例としてはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリ1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレートおよびポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシレートなどのほか、ポリエチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート、ポリブチレンテレフタレート/デカンジカルボキシレートおよびポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート/イソフタレートなどの共重合ポリエステル等から選ばれる1種または2種以上の混合物である。
【0008】
さらに溶着用に好適なのは、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主たる原料とするナイロンである。その原料の代表例としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−アミノカプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ノナンメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メタキシレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およびアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各々単独または混合物の形で用いることができる。
【0009】
本発明において、とくに有用なナイロン樹脂は、200℃以上の融点を有する耐熱性や強度に優れたナイロン樹脂であり、具体的な例としてはポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリノナンメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリカプロアミドコポリマー(ナイロン6T/6)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6I)、ポリドデカミド/ポリヘキサメチレンテレフタラミドコポリマー(ナイロン12/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリ(2ーメチルペンタメチレンテレフタルアミド)コポリマー(ナイロン6T/M5T)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンXD6)およびこれらの混合物ないし共重合体などが挙げられる。
【0010】
とりわけ好ましいものとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン6/66コポリマー、ナイロン6/12コポリマー、ナイロン9T、ナイロン6T/6コポリマー、ナイロン66/6Tコポリマー、ナイロン6T/6Iコポリマー、ナイロン12/6T、ナイロン6T/M5Tコポリマーなどの例を挙げることができ、更にこれらのナイロン樹脂を成形性、耐熱性、振動溶着性などの必要特性に応じて混合物として用いることも実用上好適である。
【0011】
これらナイロン樹脂の重合度にはとくに制限がなく、1%の濃硫酸溶液中、25℃で測定した相対粘度が、1.5〜5.0の範囲、特に2.0〜4.0の範囲のものが好ましい。
【0012】
本発明に用いるポリアミド樹脂のアミノ末端基濃度は、特に限定しないが、20×10-6当量/g以上が好ましく、30×10-6当量/g以上がより好ましく、40×10-6当量/g以上が特に好ましい。また、上限については特に規定しないがポリアミド樹脂の熱安定性から1000×10-6当量/g以下が好ましい。
【0013】
本発明のポリアミド樹脂のアミノ末端基濃度の測定方法は、例えば、試料20mgをNMR試料管にはかりとり、溶媒(ヘキサフロロイソプロパノール-d2)を0.6ml加え溶解し、観測周波数599.9MHzのNMR装置を用いて測定を行うことができる。
【0014】
本発明に用いる液晶性樹脂(B)とは、異方性溶融相を形成し得る樹脂であり、例えば芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステル、また、上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルアミドなどを挙げることができる。
【0015】
芳香族オキシカルボニル単位としては、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸などから生成した構造単位、芳香族ジオキシ単位としては、例えば、4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルなどから生成した構造単位、芳香族ジカルボニル単位としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸および4,4’ジフェニルエーテルジカルボン酸などから生成した構造単位、芳香族イミノオキシ単位としては、例えば、4−アミノフェノールなどから生成した構造単位が挙げられる。
【0016】
液晶性ポリエステルの具体例としては、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から生成した構造単位、芳香族ジヒドロキシ化合物および/または芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、テレフタル酸および/またはイソフタル酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、エチレングリコールから生成した構造単位、テレフタル酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、ハイドロキノンから生成した構造単位、4,4’−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、テレフタル酸から生成した構造単位、2,6−ナフタレンジカルボン酸から生成した構造単位からなる液晶性ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸から生成した構造単位、エチレングリコールから生成した構造単位、芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位液晶性ポリエステルなどが挙げられる。
【0017】
異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルの例としては、(I)、(II)、(III) および(IV)、または、(I)、(III) および(IV)の構造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルなどが挙げられる。
【0018】
【化7】
Figure 0004172064
(ただし、式中のR1は、
【化8】
Figure 0004172064
から選ばれた1種以上の基を示し、R2は、
【化9】
Figure 0004172064
から選ばれた1種以上の基を示す。また、式中Xは水素原子または塩素原子を示す。)
【0019】
なお、上記構造単位(II)および(III)の合計と構造単位(IV)は実質的に等モルであることが好ましい。
【0020】
上記構造単位(I)はp−ヒドロキシ安息香酸から生成したポリエステルの構造単位であり、構造単位(II)は4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ばれた1種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位を、構造単位(III)はエチレングリコールから生成した構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸および4,4’ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれた1種以上の芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示す。
【0021】
なかでもR1は
【化10】
Figure 0004172064
であることが好ましく、R2は
【化11】
Figure 0004172064
であることが好ましい。
【0022】
また、液晶性ポリエステルアミドの例としては、2、6−ヒドロキシナフトエ酸、p−アミノフェノールとテレフタル酸から生成した液晶性ポリエステルアミド、p−ヒドロキシ安息香酸、4,4’−ジヒドロキシビフェニルとテレフタル酸、p−アミノ安息香酸およびポリエチレンテレフタレートから生成した液晶性ポリエステルアミド(特開昭64−33123号公報)などが挙げられる。
【0023】
本発明にさらに好ましく使用できる液晶性ポリエステルは、上記構造単位(I)、(III)および(IV)、または、(I)、(II)、(III) および(IV)からなる共重合体であり、上記構造単位(I)、(II)、(III) および(IV)の共重合量は任意である。しかし、流動性の点から次の共重合量であることが好ましい。
【0024】
すなわち、上記構造単位(II) を含む場合は、耐熱性、難燃性および機械的特性の点から上記構造単位(I)および(II)の合計は構造単位(I)、(II)および(III) の合計に対して30〜95モル%が好ましく、35〜95モル%がより好ましく、40〜93モル%が特に好ましい。また、構造単位(III) は構造単位(I)、(II)および(III) の合計に対して70〜5モル%が好ましく、65〜5モル%がより好ましく、60〜7モル%が特に好ましい。また、構造単位(I)と(II)のモル比[(I)/(II)]は耐熱性と流動性のバランスの点から好ましくは70/30〜95/5であり、より好ましくは75/25〜93/7、特に好ましくは78/22〜93/7である。また、構造単位(IV)は構造単位(II)および(III)の合計と実質的に等モルであることが好ましい。
【0025】
一方、上記構造単位(II) を含まない場合は流動性の点から上記構造単位(I)は構造単位(I)および(II)の合計に対して40〜90モル%であることが好ましく、45〜75モル%であることが特に好ましく、構造単位(IV)は構造単位(II)と実質的に等モルであることが好ましい。
【0026】
なお、本発明で好ましく使用できる上記液晶性ポリエステルを重縮合する際には上記構造単位(I)〜(IV)を構成する成分以外に3,3’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン等の芳香族ジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオールおよびm−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−アミノフェノール、p−アミノ安息香酸などを液晶性を損なわない程度範囲でさらに共重合せしめることができる。
【0027】
本発明において使用する上記液晶性樹脂の製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエステルの重縮合法に準じて製造できる。
【0028】
例えば、上記液晶ポリエステルの製造において、次の製造方法が好ましく挙げられる。
【0029】
(1)p−ヒドロキシ安息香酸を除く成分のみから得られたポリエステルとp−アセトキシ安息香酸とを乾燥窒素気流下で加熱溶融し、アシドリシス反応によって共重合ポリエステルフラグメントを生成させ、次いで減圧し増粘させる方法。
【0030】
(2)p−アセトキシ安息香酸および4,4’−ジアセトキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物と2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から脱酢酸縮重合反応によって製造する方法。
【0031】
(3)p−ヒドロキシ安息香酸および4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物と2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無水酢酸を反応させて、フェノール性水酸基をアシル化した後、脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0032】
(4)p−ヒドロキシ安息香酸のフェニルエステルおよび4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物と2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸のジフェニルエステルから脱フェノール重縮合反応により製造する方法。
【0033】
(5)p−ヒドロキシ安息香酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に所定量のジフェニルカーボネートを反応させて、それぞれジフェニルエステルとした後、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物を加え、脱フェノール重縮合反応により製造する方法。
【0034】
(6)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルのポリマー、オリゴマーまたはビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下で(2)または(3)の方法により製造する方法。
【0035】
これらの重縮合反応は無触媒でも進行するが、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグネシウムなどの金属化合物を使用することもできる。
【0036】
本発明で用いる液晶性樹脂は、ペンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定することが可能なものもあり、その際には0.1g/dlの濃度で60℃で測定した値で0.03以上が好ましく、0.05〜10.0dl/gが特に好ましい。
【0037】
また、本発明における液晶ポリエステルの溶融粘度は0.5〜2,000Pa・sが好ましく、特に1〜1,000Pa・sがより好ましい。
【0038】
なお、この溶融粘度は融点(Tm)+10℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下で高化式フローテスターによって測定した値である。
【0039】
ここで、融点(Tm)とは示差熱量測定において、重合を完了したポリマを室温から20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(Tm1 )の観測後、Tm1 +20℃の温度で5分間保持した後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却した後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(Tm2 )を指す。
【0040】
本発明で用いる非液晶樹脂(A)と液晶性樹脂(B)の配合比は、制振性、寸法安定性、溶着性の点から(A)と(B)の合計に対し、(A)0.5〜15重量%、(B)99.5〜85重量%、より好ましくは(A)0.5〜12重量%、(B)99.5〜83重量%である。
【0041】
本発明で用いる充填材としては、繊維状のものとしてガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウム繊維、石コウ繊維、ほう酸アルミニウム繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラミックス繊維、ボロンウイスカ繊維、アスベスト繊維、チタン酸カリウムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー、ほう酸アルミウィスカー、窒化ケイ素ウィスカーなどの繊維状などの繊維充填材が好ましく用いられる。より好ましいものとしてガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維などが用いられる。ガラス繊維の種類は、一般に樹脂の強化用に用いられているものならば特に限定はなく、例えば長繊維タイプや短繊維タイプのチョプドストランド、ミルドファイバーなどから選択して用いることができる。また、紛状、粒状あるいは板状など非繊維状の充填材としてはマイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、ベントナイト、クレー、ワラステナイト、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、グラファイト等が用いられる。また、上記充填材はエポキシ系ポリマー、ウレタン系ポリマー、アクリル系ポリマーで被覆あるいは集束剤で処理して使用してもよく、エポキシ系ポリマーが特に好ましい。また、2種以上の充填材を併用することもできる。
【0042】
本発明においては(C)成分として用いられる無機充填材は非液晶性樹脂と液晶性樹脂との溶融混練後の状態、特に1回の溶融混練を受けた状態で平均長径あるいは重量平均繊維長100〜400μm、且つ長径あるいは繊維長60μm以下の無機充填材の割合が全充填材中10〜50重量%の範囲に制御されていることが好ましい。なぜならば長径あるいは繊維長60μm以下の無機充填材が特定量存在することにより樹脂組成物の成形品を振動溶着させた場合に高い溶着強度が得られるからである。この理由は必ずしも明確ではないが、摩擦熱で溶融した樹脂層中の無機充填材の振動による配向挙動に影響を与えることが一因と考えられる。無機充填材の特に好ましい平均長径あるいは重量平均繊維長および長径あるいは繊維長60μm以下の無機充填材の割合は各々120〜300μmおよび15〜40重量%の範囲である。無機充填材の平均長径あるいは重量平均繊維長が短かすぎると樹脂組成物の強度が好適条件より若干低下し、一方長すぎると成形品外観、振動溶着性が好適条件より若干低下する。また、60μm以下の無機充填材の割合が少なすぎると好適条件より振動溶着性が若干低く、逆に多すぎると機械強度への悪影響が出る。
【0043】
特に無機充填材として、ガラス繊維を用いる場合に、組成物中の分布状態を上述の如くすることにより、特に好ましい効果を発揮する。
【0044】
組成物中の無機充填材の平均厚みあるいは平均繊維径が5〜15μmであることが好ましい。
【0045】
かかる長径分布あるいは繊維長分布を有する強化樹脂組成物を1回の溶融混練工程で得ることが生産効率上好ましく、それを実現するための効率的な方法の一例としてストランド長1mm以上のガラス繊維と繊維長20〜500μmのガラス繊維などの無機充填材を適正な割合の混合物として原料に使用する方法を挙げることができる。
【0046】
組合せとしては平均繊維径5〜15μm、ストランド長が1mm以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ストランド長が20〜500μmのガラス繊維との混合物である。
【0047】
また、ストランド長の異なるガラス繊維を2種以上併用する際には、用いるガラス繊維の平均径が2μm以上異なる種類のものを使用することも好ましい方法である。
【0048】
上記の充填の添加量は非液晶性樹脂と液晶性樹脂の合計100重量部に対し5〜300重量部であり、好ましくは10〜250重量部、特に20〜150重量部であることが好ましい。
【0049】
組成物中の充填剤の平均厚みあるいは平均繊維径および平均長径あるいは重量平均繊維長の測定方法は、組成物約5gをるつぼ中で灰化した後、残存した充填剤のうちから100mgを採取し、100ccの石鹸水中に分散させる。ついで、分散液をスポイトを用いて1〜2滴スライドガラス上に置き、顕微鏡下に観察して、写真撮影する。写真に撮影された充填剤の長径と厚みあるいは繊維長と繊維径を測定する。測定は500本以上行い、平均長径あるいは重量平均繊維長、平均厚み(数平均)あるいは平均繊維径(数平均)で表す。
【0050】
本発明の樹脂組成物に長期耐熱性を向上させるために銅化合物が好ましく用いられる。銅化合物の具体的な例としては、塩化第一銅、塩化第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、ヨウ化第二銅、硫酸第二銅、硝酸第二銅、リン酸銅、酢酸第一銅、酢酸第二銅、サリチル酸第二銅、ステアリン酸第二銅、安息香酸第二銅および前記無機ハロゲン化銅とキシリレンジアミン、2−メルカプトベンズイミダゾール、ベンズイミダゾールなどとの錯化合物などが挙げられる。なかでも1価の銅化合物とりわけ1価のハロゲン化銅化合物が好ましく、酢酸第1銅、ヨウ化第1銅などを特に好適な銅化合物として例示できる。銅化合物の添加量は、通常ナイロン樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部が求められ、さらに0.015〜1重量部の範囲であることが好ましい。2重量部を越える量の添加では溶融成形時に金属銅の遊離が起こり、着色により製品の価値を減ずることになる。本発明では銅化合物と併用する形でハロゲン化アルカリを添加することも可能である。このハロゲン化アルカリ化合物の例としては、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、臭化ナトリウムおよびヨウ化ナトリウムを挙げることができ、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウムが特に好ましい。
【0051】
また本発明の樹脂組成物にエポキシ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプト基、ウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種の官能基を有するアルコキシシランの添加は、機械的強度、靱性などの向上に有効である。かかる化合物の具体例としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有アルコキシシラン化合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどのメルカプト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのウレイド基含有アルコキシシラン化合物、γ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシランなどのイソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基含有アルコキシシラン化合物、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ヒドロキシプロピルトリエトキシシランなどの水酸基含有アルコキシシラン化合物などが挙げられる。
【0052】
本発明の樹脂組成物の難燃性を付加するために赤燐を添加せしめることができるが、かかる赤燐は、そのままでは不安定であり、また、水に徐々に溶解したりする性質を有するので、これを防止する処理を施したものが好ましく用いられる。このような赤燐の処理方法としては、赤燐に水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウムを微量添加して赤燐の酸化を触媒的に抑制する方法、赤リンをパラフィンやワックスで被覆し、水分との接触を抑制する方法、ε−カプロラクタムやトリオキサンと混合することにより安定化させる方法、赤燐をフェノール系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系などの熱硬化性樹脂で被覆することにより安定化させる方法、赤燐を銅、ニッケル、銀、鉄、アルミニウムおよびチタンなどの金属塩の水溶液で処理して、赤燐表面に金属リン化合物を析出させて安定化させる方法、赤燐を水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物あるいは水酸化チタン、水酸化亜鉛等のその他の金属の水酸化物などで被覆する方法、赤燐表面に鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、スズなどで無電解メッキ被覆することにより安定化させる方法およびこれらを組合せた方法が挙げられるが、好ましくは、赤燐をフェノール系、メラミン系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系などの熱硬化性樹脂で被覆することにより安定化させる方法や赤燐を水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化チタン、水酸化亜鉛などで被覆することにより安定化させる方法である。特にフェノール系および水酸化チタンによる被覆が好ましく用いられる。
【0053】
また、樹脂組成物に配合される前の赤燐の平均粒径は、成形品の難燃性、機械的強度や表面外観性およびリサイクル使用時の粉砕による赤燐の科学的・物理的劣化を抑える点からの点から50〜0.01μmのものが好ましく、さらに好ましくは、45〜0.1μmのものである。
【0054】
なお赤燐の平均粒径は、一般的なレーザー回折式粒度分布測定装置により測定することが可能である。粒度分布測定装置には、湿式法と乾式法があるが、いずれを用いてもかまわない。湿式法の場合は、赤リンの分散溶媒として、水を使用することができる。この時アルコールや中性洗剤により赤リン表面処理を行ってもよい。また分散剤として、ヘキサメタ燐酸ナトリウムやピロ燐酸ナトリウムなどの燐酸塩を使用することも可能である。また分散装置として超音波バスを使用することも可能である。
【0055】
また、本発明で使用される赤リンの平均粒径は上記のごとくであるが、赤リン中に含有される粒径の大きな赤リン、すなわち粒径が75μm以上の赤リンは、難燃性、機械的特性、耐湿熱性、リサイクル性を著しく低下させるため、粒径が75μm以上の赤リンは分級とうにより除去することが好ましい。粒径が75μmの赤リン含量は、難燃性、機械的特性、耐湿熱性、リサイクル性の面から、10重量%以下が好ましく、さらに好ましくは8重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。下限に特に制限はないが、0に近いほど好ましい。
【0056】
ここで赤リンに含有される粒径が75μmの赤リン含量は、75μmのメッシュにより分級することで測定することができる。すなわち赤リン100gを75μmのメッシュで分級した時の残さ量A(g)より、粒径が75μm以上の赤リン含量はA/100×100(%)より算出することができる。
【0057】
また、本発明で使用される赤燐の熱水中で抽出処理した時の導電率(ここで導電率は赤燐5gに純水100mLを加え、オートクレーブ中、121℃で100時間抽出処理し、赤燐ろ過後のろ液を250mLに希釈して測定することができる)は、得られる成形品の、難燃性、耐湿性、機械的強度、耐トラッキング性および非着色性性の点から通常0.1〜1000μS/cmであり、好ましくは0.1〜800μS/cm、さらに好ましくは0.1〜500μS/cmである。
【0058】
また、本発明で使用される赤燐のホスフィン発生量(ここでホスフィン発生量は、赤燐5gを窒素置換した内容量500mLの例えば試験管などの容器に入れ、10mmHgに減圧後、280℃で10分間加熱処理し、25℃に冷却し、窒素ガスで試験管内のガスを希釈して760mmHgに戻したのちホスフィン(リン化水素)検知管を用いて測定し、つぎの計算式で求める。ホスフィン発生量(ppm)=検知管指示値(ppm)×希釈倍率)は、得られる組成物の発生ガス量、押出し、成形時の安定性、溶融滞留時機械的強度、成形品の表面外観性、成形品による端子腐食などの点から通常100ppm以下のものが用いられ、好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは20ppm以下である。
【0059】
このような好ましい赤燐粒径、導電率およびホスフィン発生量を示す市販品の赤燐としては、燐化学工業社製“ノーバエクセル140”、“ノーバエクセルF5”が挙げられる。
【0060】
本発明における赤燐の添加量は、(A)非液晶性樹脂および(B)液晶性樹脂の合計100重量部に対して通常0.01〜30重量部、好ましくは0.05〜20重量部、より好ましくは0.06〜10重量部、さらに好ましくは0.08〜5重量部である。赤燐添加量が少なすぎるとでは難燃性向上効果が発現せず、多すぎると物性低下するとともに難燃効果とは逆に燃焼促進剤として働く傾向にある。
【0061】
本発明の樹脂組成物はさらに赤燐の安定剤として金属酸化物を添加することにより、押出し、成形時の安定性や強度、耐熱性、成形品の端子腐食性などを向上させることができる。このような金属酸化物の具体例としては、酸化カドミウム、酸化亜鉛、酸化第一銅、酸化第二銅、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化モリブデン、酸化スズおよび酸化チタンなどが挙げられるが、なかでも酸化カドミウム、酸化第一銅、酸化第二銅、酸化チタンなどのI族および/またはII族の金属以外の金属酸化物が好ましく、特に酸化第一銅、酸化第二銅、酸化チタンが好ましいが、I族および/またはII族の金属酸化物であってもよい。押出し、成形時の安定性や強度、耐熱性、成形品の端子腐食性の他に、非着色性をさらに向上させるためには酸化チタンが最も好ましい。
【0062】
金属酸化物の添加量は機械物性、成形性の面から(A)非液晶性樹脂および(B)液晶性樹脂の合計100重量部に対して0.01〜20重量部が好ましく、特に好ましくは0.1〜10重量部である。
【0063】
本発明の樹脂組成物はさらにフッ素系樹脂を添加すると燃焼時の液滴の落下(ドリップ)が抑制される。そのようなフッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、(テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン)共重合体、(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル)共重合体、(テトラフルオロエチレン/エチレン)共重合体、(ヘキサフルオロプロピレン/プロピレン)共重合体、ポリビニリデンフルオライド、(ビニリデンフルオライド/エチレン)共重合体などが挙げられるが、中でもポリテトラフルオロエチレン、(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル)共重合体、(テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン)共重合体、(テトラフルオロエチレン/エチレン)共重合体、ポリビニリデンフルオライドが好ましく、特にポリテトラフルオロエチレン、(テトラフルオロエチレン/エチレン)共重合体が好ましい。
【0064】
フッ素系樹脂の添加量は機械物性、成形性の面から(A)非液晶性樹脂および(B)液晶性樹脂の合計100重量部に対して通常0.01〜10重量部であり、好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.2〜3重量部である。
【0065】
さらに、本発明の樹脂組成物には、酸化防止剤および熱安定剤(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキノン、ホスファイト類およびこれらの置換体など)、紫外線吸収剤(たとえばレゾルシノール、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなど)、亜リン酸塩、次亜リン酸塩などの着色防止剤、滑剤および離型剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミドおよびポリエチレンワックスなど)、染料(たとえばニグロシンなど)および顔料(たとえば硫化カドミウム、フタロシアニンなど)を含む着色剤、導電剤あるいは着色剤としてカーボンブラック、結晶核剤、可塑剤、難燃剤として赤燐が好ましく用いられるがその他の難燃剤(例えばブロム化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエーテル、臭素化ポリカーボネート、水酸化マグネシウム、メラミンおよびシアヌール酸またはその塩など)、難燃助剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤などの通常の添加剤を添加して、所定の特性をさらに付与することができる。
【0066】
また、更なる特性改良の必要性に応じて無水マレイン酸などによる酸変性オレフィン系重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、ABSなどのオレフィン系共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のエラストマーから選ばれる1種または2種以上の混合物を添加して所定の特性をさらに付与することができる。
【0067】
これらを添加する方法は溶融混練することが好ましく、溶融混練には公知の方法を用いることができる。たとえば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用い、200〜370℃の温度で溶融混練して組成物とすることができる。
【0068】
この溶融混練において、好ましい無機充填材の長径分布および繊維長分布を実現するためには、たとえば2軸押出機で溶融混練する場合に無機充填材の一部を樹脂原料フィーダーから非液晶性樹脂と液晶性樹脂と共に供給し、残りの無機充填材を押出機の先端部分のサイドフィーダーから供給して無機充填材の受けるせん断履歴を制御する方法や原料として用いる無機充填材を異なる長径および繊維長のものとする方法などが挙げられる。また、赤燐を添加する場合、その好ましい添加方法は、非液晶性樹脂と液晶性樹脂と共に供給するか、あるいは一度非液晶性樹脂または液晶性樹脂で高濃度の赤燐マスターを作成し、添加する方法などが挙げられる。
【0069】
このようにして得られた本発明の樹脂組成物は、高強度、耐熱性、高温剛性、表面外観、寸法安定性、制振性、振動溶着性が均衡して優れたものであり、射出成形や押し出し成形、ブロー成形で得られた成形品を振動溶着法などによって溶着して用いる場合に特に有用であり、この利点を生かしてたとえば自動車のインテークマニホールドなどの吸気系部品、ウォーターインレット、ウォーターアウトレットなどの冷却系部品、フューエルインジェクション、フューエルデリバリーパイプなどの燃料系部品、オイルタンクなどの中空形状部品用などに好適に用いることができる。
【0070】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定されるものではない。
【0071】
参考例1(A−1)
p−ヒドロキシ安息香酸995重量部、4,4´−ジヒドロキシビフェニル126重量部、テレフタル酸112重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレ−ト216重量部及び無水酢酸960重量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重合を行った。液晶開始温度293℃、対数粘度は1.49dl/g、重量平均分子量は約21,000の樹脂が得られた。
【0072】
参考例2(A−2)
p−ヒドロキシ安息香酸907重量部、4,4´−ジヒドロキシビフェニル117重量部、ハイドロキノン30重量部、テレフタル酸150重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレ−ト294重量部及び無水酢酸940重量部を攪拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重合を行った。液晶開始温度291℃、対数粘度は1.28dl/g、重量平均分子量は約18,000の樹脂を得た。
【0073】
参考例3(A−3)
p−ヒドロキシ安息香酸901重量部、4,4´−ジヒドロキシビフェニル126重量部、テレフタル酸112重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレ−ト346重量部及び無水酢酸884重量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重合を行った。液晶開始温度208℃、対数粘度は1.29dl/g、重量平均分子量は約19,000の樹脂が得られた。
【0074】
各評価については、次に述べる方法にしたがって測定した。
【0075】
(1)高温曲げ特性
1/8インチ厚×12.7mm巾×127mm長のテストピースを成形し、ASTM D790に従って120℃で測定し、曲げ弾性率を求めた。
【0076】
(2)表面外観
80x80x3mmtの角板を射出成形し、得られた成形品表面で蛍光灯の反射像の鮮明度を肉眼観察し、平滑性の指標とした。
【0077】
◎:蛍光灯の反射像が明瞭に観察される。
【0078】
○:蛍光灯の反射像が不明瞭ながらも観察される。
【0079】
△:蛍光灯の反射像が観察できない。
【0080】
(3)寸法安定性
70×70×2mmtのフィルムゲートの角板を射出成形し、流れ方向の成形収縮率を求めた。
【0081】
(3)制振性(振幅回数)
220x12x3mmtの成形品を射出成形し、得られた成形品の振幅回数(前置増幅器(B&K製2639S型)および電力増幅器(B&K製2706型)および2チャンネルFFT分析器(B&K製2034型)を用いる。)を200〜300Hzの領域で行った。
【0082】
(4)振動溶着強度測定
図1に示す表面形状で厚さ10mmの試験片を射出成形で成形し、この成形片2つをブランソン社製2850型振動溶着装置を用いて以下の条件で溶着した後引っ張り試験を行い、溶着部分の強度を測定した。また、溶着した試験片を加熱オーブン中で150℃/10時間処理した後の溶着部分の強度を測定し、その強度保持率を算出した。
振動数 : 240Hz
加圧力 : 70kgf
振幅 : 1.5mm
溶着代 : 1.5mm
【0083】
(5)難燃性評価
UL−94に従い、0.5mm厚試験片の難燃性評価を行った。
【0084】
参考実施例1、2、実施例1〜、比較例1
参考例で得た液晶性ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂および無機充填材としてガラス繊維を表1の配合比で日本製鋼所製TEX30型2軸押出機を用いて250〜330℃で種々の条件で溶融混練してペレットとした。ついでこのペレットを東芝IS55EPN射出成形機に供し、表1に記載のシリンダー温度、金型温度80℃の条件各評価ごとに成形品を得た。測定結果を以下に示す。
【0085】
【表1】
Figure 0004172064
【0086】
【表2】
Figure 0004172064
【0087】
実施例
参考実施例1において予め液晶性ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂の合計量100重量部に対し、赤燐(ノーバエクセル140)1重量部ドライブレンドした以外は、参考実施例1と同様に30mmφの2軸押出機を用いて305℃で溶融混練してペレットとした。このペレットを住友ネスタール射出成形機プロマット40/25(住友重機械工業(株)製)に供し、シリンダー温度を305℃、金型温度90℃の条件で燃焼試験片を成形し、上記評価方法(5)で評価した結果、V−0であった。
【0088】
また、参考までに参考実施例1の組成を実施例同様に燃焼試験片を取得し、評価を行った結果、V−2であった。
【0089】
表1、表2および上記の結果より本発明の樹脂組成物は、高強度、優れた表面外観、振動溶着性が均衡して優れたものであり、かつ制振性、を付加させた振動溶着性樹脂組成物を得ることができる。
【0090】
また、難燃剤の添加により、上記物性を損なうことなく難燃性を付加し得る。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の樹脂組成物は、高強度、耐熱性、高温剛性、表面外観、寸法安定性、制振性、振動溶着性が均衡して優れたものであることから射出成形や押出成形、ブロー成形で得られた成形品を振動溶着法などによって溶着して用いる場合に特に有用であり、この利点を生かしてたとえば自動車のインテークマニホールドなどの吸気系部品、オイルタンクなどの中空形状部品用などに好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用した溶着強度測定用試験片の形状を示す平面図

Claims (10)

  1. (A)非液晶性樹脂および(B)液晶性樹脂を含有し、非液晶性樹脂(A)と液晶性樹脂(B)の配合比が(A)と(B)の合計に対し、(A)0.5重量%以上15重量%未満、(B)85重量%超99.5重量%以下であり、(A)と(B)の合計100重量部に対し、平均繊維径5〜15μm、ストランド長が1mm以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ストランド長が20〜500μmのガラス繊維との混合物である無機充填材5〜300重量部を溶融混練することを特徴とする溶着用樹脂組成物の製造方法。
  2. 該組成物中の無機充填材の重量平均長径あるいは重量平均繊維長が100〜400μmの範囲にあってかつ長径あるいは繊維長が60μm以下の存在割合が全充填量の10〜50重量%を占めることを特徴とする請求項1記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  3. (A)非液晶性樹脂がナイロン樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  4. ナイロン樹脂が融点200℃以上の脂肪族ナイロン樹脂の中から選ばれた少なくとも1種である請求項3記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  5. ナイロン樹脂がナイロン66、ナイロン6およびそれらを主成分とする共重合ナイロンの中から選ばれた少なくとも1種である請求項3または4記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  6. 共重合ナイロンがナイロン6成分とナイロン66成分からなる共重合体である請求項5記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  7. 共重合ナイロンがナイロン6成分98〜80重量%およびナイロン66成分2〜20重量%からなる共重合体またはナイロン66成分98〜80重量%およびナイロン6成分2〜20重量%からなる共重合体である請求項6記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  8. 液晶性樹脂がエチレンジオキシ単位を含有する請求項1〜7いずれか記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  9. 液晶性樹脂が下記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)からなるものである請求項1〜8のいずれか記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
    Figure 0004172064
    (ただし式中のR1
    Figure 0004172064
    から選ばれた1種以上の基を示し、R2
    Figure 0004172064
    から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素原子または塩素原子を示す。)
  10. 液晶性樹脂が構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)からなり、構造単位(I)および(II)の合計が構造単位(I)、(II)および(III)の合計に対して30〜95モル%、構造単位(III)が構造単位(I)、(II)および(III)の合計に対して70〜5モル%であり、構造単位(I)と(II)のモル比[(I)/(II)]が70/30〜95/5であり、構造単位(IV)は構造単位(II)および(III)の合計と等モルである請求項9記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
JP18284398A 1997-06-30 1998-06-29 溶着用樹脂組成物の製造方法 Expired - Fee Related JP4172064B2 (ja)

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