JP4169242B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラなどに用いられる自動焦点調節装置に関し、特に、焦点調節レンズ駆動における減速制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影レンズ内において、オートフォーカス(AF)動作、すなわち焦点調節レンズを光軸方向において移動させることにより自動焦点調節を行う場合、焦点調節レンズが移動範囲の端点に達したときのショックを和らげるための減速制御を行うのが望ましい。このような減速制御を行うために、制御手段は端点付近における減速開始位置を知ることが必要になるが、一般的に、減速制御を開始する減速開始位置を検出するために、焦点調節レンズが端点付近に専用の検出スイッチを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、専用の検出スイッチを設けることはコストアップを招く。特にレンズ交換式カメラ用撮影レンズの場合、撮影レンズ毎に焦点調整レンズの移動範囲が異なっているため、撮影レンズ毎に検出スイッチの位置を変更しなければならず、より一層のコストアップを招く。また、たとえカメラ本体が、このような撮影レンズの検出スイッチからの情報に応じて減速制御を行う構成となっていたとしても、検出スイッチを搭載していない既存の撮影レンズが装着された場合には、減速制御が行われないことになる。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされた。すなわち本発明は、減速制御専用の検出機構を備えることなく、端点付近において高い位置精度で減速開始位置を決定し減速制御を実行することができ、さらに、このような減速開始位置を、装着される撮影レンズに応じて決定することのできる自動焦点調節装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明に係る自動焦点調節装置は、被写体像を検出してデフォーカス量を求める焦点検出手段と、デフォーカス量に基づき焦点調節レンズを駆動制御するレンズ駆動手段と、焦点調節レンズの移動範囲内における位置を検出し撮影距離コードを出力する位置検出手段と、位置検出手段から得られる撮影距離コードと、焦点調節レンズの移動量に応じて生成されるパルス数とに基づいて焦点調節レンズの減速開始位置を決定する減速位置決定手段と、焦点調節レンズが減速位置に到達すると減速制御を開始する減速制御手段と、焦点調節レンズが機械的端点に達したことを検出する端点検出手段とを備える。
【0006】
そして、減速位置決定手段は、端点検出手段での端点検出結果を用い、撮影距離コードが移動範囲における最も近距離側を示す値に変化する位置から最近距離側端点に達するまでの距離に対応するパルス数(P 0 )を計測し、最近距離側端点から当該最近距離側端点近傍の所定位置までの移動量に相当するパルス数(ΔP)を算出して、パルス数(P 0 )とパルス数(ΔP)との差分となるパルス数(Pn)を算出し、撮影距離コードが移動範囲における最も近距離側を示す値に変化する位置から、近距離側に向かって算出されたパルス数(Pn)に相当する距離を移動した位置を近距離方向駆動時の減速開始位置と決定する。
【0007】
撮影レンズ内の焦点調節レンズの大まかに区分された位置が、位置検出手段によって撮影距離コードとして提供される。減速位置決定手段が、撮影距離コードの変化点からの駆動パルス数に基づいて、高い分解能で減速開始位置を決定するので、減速制御手段は、焦点調節レンズ移動範囲の端点付近の適切な位置で減速制御を開始することが可能になる。また、焦点調節レンズの移動範囲における近距離側の減速開始位置が、距離コードの変化点からのパルスカウント数として決定される。
【0008】
また、撮影距離コードが移動範囲における最近距離側端点に近い値に変化する位置から、最近距離側端点に達するまでの距離P0が実際の計測によって得られるので、距離P0が撮影レンズ毎に異なる場合であっても、撮影レンズ毎に距離P0の範囲内の適切な位置に、距離として減速開始位置を決定することができる。
【0009】
また、本発明に係る自動焦点調節装置は、被写体像を検出してデフォーカス量を求める焦点検出手段と、デフォーカス量に基づき焦点調節レンズを駆動制御するレンズ駆動手段と、焦点調節レンズの移動範囲内における位置を検出し撮影距離コードを出力する位置検出手段と、位置検出手段から得られる撮影距離コードと、焦点調節レンズの移動量に応じて生成されるパルス数とに基づいて焦点調節レンズの減速開始位置を決定する減速位置決定手段と、焦点調節レンズが減速開始位置に到達すると減速制御を開始する減速制御手段とを備え、減速位置決定手段は、撮影距離コードが移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化した位置の撮影距離に所定の距離βを加えた距離の位置を遠距離方向駆動時の減速開始位置と決定するものであって、撮影距離コードが移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化する位置から、距離として決定された該減速開始位置に至る距離に相当する焦点調節レンズの移動量を求め、該求められた移動量に対応するパルス数を算出して所定量Pfとし、撮影コードが移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化した位置から、遠距離側に向かってパルス数が所定量Pfに達した位置を遠距離方向駆動時の減速開始位置と決定する。
【0010】
近距離側の減速開始位置が、撮影レンズの最短撮影距離から距離αの位置に常に決定される。したがって、距離コードの区分数や、1区分でカバーされる距離範囲が撮影レンズ毎に異なっている場合であっても、すなわち距離P0が撮影レンズ毎に異なる場合であっても、近距離側の減速開始位置を、焦点調節レンズの移動範囲における近距離側端点に近い適切な位置に常に決定することができる。
【0011】
また、焦点調節レンズの移動範囲における遠距離方向駆動時の減速開始位置が、撮影距離コード変化点からのカウント数Pfとして決定される。
【0012】
また、遠距離方向駆動時の減速開始位置が、撮影距離コードが移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化した位置の撮影距離に所定の距離βを加えた距離、すなわち距離情報として決定される。
【0013】
また、上記自動焦点調節装置は、決定された減速開始位置を記憶する記憶手段をさらに備える。減速開始位置が記憶されるので、減速開始位置が一旦決定されると、以後、決定された減速開始位置を用いて減速制御が行われる。
【0014】
また、上記自動焦点調節装置は、撮影レンズの脱着を検出する手段をさらに備え、減速位置決定手段は、撮影レンズが装着されたとき減速開始位置を決定する。撮影レンズが装着されると、最初に、その撮影レンズに応じて減速開始位置が決定され、以後、決定された減速開始位置を用いて減速制御が行われる。
【0015】
減速制御手段は、レンズ駆動モータをパルス幅変調方式(PWM)によって制御して減速制御を行うことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の自動焦点調節装置を搭載したAF一眼レフカメラの制御系を表すブロック図である。
図1のAF一眼レフカメラは、カメラ本体10及びAF対応の撮影レンズ(交換レンズ)50から構成される。また、図1において、CPU24は、カメラのあらゆる制御を行うCPUであるとともに、AFユニット28からの信号に基づいてデフォーカス量を演算する焦点検出手段でもある。
【0017】
図1において、撮影レンズ50内の焦点調節レンズ52を通過してカメラ本体10内に入射してくる被写体からの光線は、その大部分がメインミラー2で反射されペンタプリズム8で反射されてアイピース(図示しない)から射出するとともに、測光IC12の受光面にも導かれる。測光IC12は、例えば受光量に応じた電圧値を対数圧縮した電気信号を生成し、周辺制御回路14を介してCPU24に受光量に関する情報を提供する。CPU24は、測光IC12から得られた受光量情報、フィルム感度情報に基づいてAE演算(露出演算)を実行し、撮影の為の適正シャッタ速度及び適正絞り値を算出する。撮影処理時、CPU24は、周辺制御回路14を介し、算出された適正シャッタ速度及び適正絞り値に基づいて、露光機構20及び絞り機構22を制御し、フィルムへの露光を行う。また、CPU24は、周辺制御回路14を介し、撮影処理において、モータドライバIC16を介してミラーモータ17を駆動してメインミラー2をアップ/ダウン制御し、また、露光終了後は、巻き上げモータ18を駆動し、フィルムを1コマ分巻き上げる処理を行う。
【0018】
一方、メインミラー2にはハーフミラー部3が設けられており、ここを透過した光線はサブミラー4で反射されAFユニット28に導かれる。AFユニット28は、位相差方式による焦点検出を行うためのセンサユニットである。AFユニット28内部には、フィルム面と共役の位置にCCDラインセンサが配置されている。被写体像は、CCDラインセンサ内の一対のCCDセンサに入射し所定量電荷蓄積(積分)され、光電変換されて電気信号としてCPU24に伝えられる。CPU24は、一対のCCDセンサから得られる信号を用い、位相差方式によってデフォーカス量を算出する。
【0019】
CPU24は、得られたデフォーカス量に基づいて、焦点調節レンズ52を駆動して焦点調節を行うための、AFモータ37の回転方向及び回転数を求め、モータドライバIC36を介してAFモータ37を駆動する。AFモータ37の回転は、ギアブロック38、カメラ本体10のマウント部に設けられたジョイント32及び撮影レンズ50に設けられたジョイント62を夫々介してギアブロック54に伝えられ、それにより焦点調節レンズ52が光軸方向において合焦位置まで進退駆動される。
【0020】
また、CPU24は、AFユニット28のCCDラインセンサから送られてくるビデオ信号をアナログからデジタルに変換するA/Dコンバータ24a、プログラムを格納したROM24b、RAM24c、タイマ24d、及びAFモータ37の回転を電気的パルスに変換するエンコーダ39からのパルス信号を受け、パルス数のカウントを行うカウンタ24eを備え、これによりレンズ駆動量をフォードバック制御している。EEPROM42には、CPU24が処理を行う上で必要となる各種パラメータその他の情報が格納される。
【0021】
図1に示すカメラは、メインスイッチ91をONにすることにより動作状態となる。測光スイッチ92は、レリーズボタン(図示せず)を半押しすることによってONされる。また、レリーズスイッチ93は、レリーズボタンを全押しすることによってONになり、このスイッチがONになることによりフィルム面への露光が行われる。AFスイッチ94は、自動焦点モードにするかマニュアル焦点モードにするかを切り替えるスイッチであり、このスイッチがONのときに自動焦点モードになる。また、CPU24は、撮影に関する様々な情報を、カメラ外装面の表示パネル26に表示すると共に、ファインダー内表示を行うためのファインダー内表示LCD6にも各種の表示を行う。
【0022】
撮影レンズ50内部にはレンズCPU56が備えられている。レンズCPU56は、多数の電気接点64及びカメラ本体10側の多数の電気接点34を介して周辺制御回路14と接続されている。CPU24とレンズCPU56とは、周辺制御回路14を介して、互いに協働して定期的にデータ通信動作を行い、撮影レンズ50の接続状態や撮影レンズ50に関する固有情報をCPU24に送信するとともに、CPU24から様々な情報を受信する。レンズCPU56が送信する情報には、例えば、撮影レンズ50の開放絞り値Av(開放F値のアペックス換算値)、最大絞り値Av(最小絞りF値のアペックス換算値)、Kバリューデータ等がある。なお、Kバリューとは、撮影レンズ50によって結像された像面を、AFモータ37を駆動して光軸方向で単位長さ移動させた場合に、エンコーダ39が出力するパルス数に対応する。また、レンズCPU56は、焦点調節レンズ52の位置を検出するために設けられた距離スイッチ58の状態により、焦点調節レンズ52の位置を認識し、距離コードDv’としてCPU24にその値も伝える。
【0023】
焦点調節レンズ52の位置情報としての距離コードDv’は、CPU24おいて、露出演算やデフォーカス量演算などに利用されるが、本実施形態においては、後述するように、さらに焦点調節レンズ52の端点付近における減速駆動制御にも利用している。
【0024】
これらの様々な撮影レンズ50に関する固有情報は、レンズCPU56内の不図示のROMあるいはRAMに格納されていて、上述のCPU24とのデータ通信により、必要に応じてCPU24のRAM24C、あるいはEEPROM42に格納される。なお、その他の撮影レンズ50の固有情報については、追って説明することにする。
【0025】
距離スイッチ58は、撮影レンズ50内で光軸に対して環状に設けられたコード板と、コード板に形成されている電極パターンのコードを読み出すためのブラシから構成される。この電極パターンは、撮影距離(すなわち、焦点調節レンズ52の位置)に対応したコードを生成するように形成されている。表1は、撮影距離と、そのアペックス値である距離コードDvとの関係を示している。撮影レンズ50は、最も近距離側を0、最も遠距離側を7とする、0〜7の8段階の距離コードDv’を出力する。表2は、距離コードDv’と、そのDv’に応じて距離スイッチ58が出力する値(ビット値)との対応関係を示している。なお、撮影レンズ50には、固有の情報として最小撮影距離Dvminが格納されており、撮影レンズ50の8段階のDv’は、次の関係によって絶対的な距離コードDvに対応付けられる。
Dv=Dvmin+Dv’
例えば、撮影レンズの最小撮影距離Dvminが−1であるとき、撮影レンズが出力する距離コードDv’が0である場合には、Dv=−1であり、撮影距離は0.7mである。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
メインスイッチ91がONにされるとカメラ100は動作状態となり、カメラ本体10内のCPU24によって実行される処理のメインルーチンが開始される。メインルーチンでは、システムイニシャライズによって、図1のカメラの動作制御に関する種々のパラメータやフラグが初期化され、測光スイッチ92のON/OFF状態の監視が開始される。測光スイッチ92がONになると、AE演算処理等が行われた後、自動焦点調節を実行するための処理であるAF処理サブルーチンが所定のループ時間繰返し実行される。測光スイッチ92ONのまま所定のループ時間が経過すると、再び、AE演算等、AF処理繰返しという一連の処理が実行される。また、メインルーチンでは、測光スイッチ92がOFFになって所定時間経過すると、パワーダウン処理が実行される。図2及び図3は、CPU24によって実行されるAF処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0029】
図2に示すように、AF処理が開始されると、始めにステップS201において、電気接点34を介して定期的に行われているカメラ側のCPU24とレンズCPU56との通信動作によって、撮影レンズの脱着状態が検出され、撮影レンズが新たに取り付けられたか否かが判定される。撮影レンズが新たに取り付けられた場合(S201:YES)、遠距離側(∞側)の減速位置パルスを格納するための変数Pfと、近距離側の減速位置パルスを格納するための変数PnおよびP0がクリアされる(S202)。次に、ステップS203において測光スイッチ92がONであるか否かが確認される。通常、AF処理に入るとき、測光スイッチ92はONであるが、測光スイッチ92がONでない場合(S203:NO)、AF処理ルーチンで用いられる各フラグがクリアされ(S219)、処理はメインルーチンへ復帰する。なお、AFロックフラグは、合焦状態に達し、AFロックになっていることを示すフラグであり、AFNGフラグは、AF処理が正常に終了しなかったことを示すフラグであり、駆動方向反転フラグは、焦点調節レンズの52の進退駆動の方向が反転したことを示すフラグである。
【0030】
ステップS203において測光スイッチ92がONであると(S203:YES)、AFロックであるか否かが確認され(S204)、AFロック状態であれば(S204:YES)、処理はメインルーチンに復帰する。AFロック状態でない場合は(S204:NO)、処理はステップS205に進む。ステップS205では、AFユニット28内のCCDセンサへの電荷蓄積(積分)、CCDセンサで光電変換された電気信号のAFユニット28からCPU24への入力、及び入力されたデータを用いてのデフォーカス演算が実行される。
【0031】
スッテプS206では、ステップS205におけるデフォーカス演算がOKであったか否かが確認される。デフォーカス演算OKであれば、すなわち有効なデフォーカス量が得られた場合は(S206:YES)、デフォーカス量が合焦幅内にあるか否かが確認される。合焦幅内である場合には(S217:YES)、AFロックフラグが1にセットされ、処理はメインルーチンに復帰する。合焦幅内でない場合には(S217:NO)、処理はステップ220進み、レンズ駆動が行われる。
【0032】
一方、ステップS206において、デフォーカス演算がNGであるとき(S206:NO)、AFNGであるか否かが確認された後(S207)、ステップS208〜S216までの一連の処理によって、焦点調節レンズ52を、現在位置から近距離側の端部へ、そして再び遠距離側の端部まで、有効なデフォーカス量が得られるまで一往復サーチ駆動する処理が行われる。
【0033】
ステップ207においてAFNGであるか否かが確認され、AFNGである場合には(S207:YES)、サブルーチンは終了する。AFNGでない場合には(S207:NO)、処理はステップS208に進む。ステップS208では、焦点調節レンズ52を現在位置から近距離側端部まで駆動すべく、駆動パルス数を所定の最大値にセットしてサーチ駆動を開始する。ステップS209では、レンズ駆動されている状況で、ステップ205と同様の、デフォーカス量を求めるための処理が行われる。その結果、有効なデフォーカス量が得られ、演算OKである場合には(S210:YES)、処理はオーバーラップ処理におけるステップS227に移る。演算NGである場合には(S210:NO)、減速位置検出処理が行われる(S211)。ステップS209〜S211の処理は焦点調節レンズ52が端点に到達するまで実行される。なお、後述するように、焦点調節レンズ52が近距離側に向かって移動するときに減速位置検出処理が実行されると、近距離側の減速開始位置の検出及び減速制御が行われる。
【0034】
近距離側に向けてレンズ駆動することにより、焦点調節レンズ52が近距離側端点に到達したと判定されると、すなわち端点検出されると(S212:YES)、レンズ駆動が停止される(S213)。なお、端点検出は、エンコーダ39から出力されるパルスが所定時間内に検出されたか否かにより行なわれ、パルスが所定時間内に検出されなかった場合、焦点調節レンズが端点に達したものとして検出される。次に、ステップ214において駆動方向反転フラグがセットされているか否かが判定される。すなわち、サーチ駆動において、一旦近距離側の端部に到達した後の、遠距離側に向けての駆動であるか否かが判定される。駆動反転していない場合には(S214:NO)、ステップS215において駆動方向反転フラグが1にセットされ、レンズ駆動方向が近距離側から遠距離側に反転され、レンズ駆動が開始される(S216)。ステップS214において、駆動方向が反転している判定される場合には(S214:YES)、処理はステップS231に進み、レンズ駆動が停止される。すなわち、サーチ駆動が停止され、AFNGフラグがセットされた後(S232)、サブルーチンは終了する。なお、後述するように、焦点調節レンズ52が近距離側から遠距離側端部に向かって移動するときに減速位置検出処理(S211)が実行されることで、遠距離側の減速開始位置の検出及び減速制御が行われる。
【0035】
一方、ステップS217において合焦幅内でないと判定される場合には(S217:NO)、処理はステップ220に進み、今回AF処理サブルーチンが呼び出された際の焦点調節レンズ52の進退駆動の方向と、前回AF処理サブルーチンが呼び出された際の焦点調節レンズ52の進退駆動の方向が比較される。前回と逆方向である場合には(S220:YES)、ギアブロック54のギアが逆転することによって生じる誤差を補正するために必要なバックラッシュ量の計算が行われる(S221)。ステップS222では、バックラッシュ量にしたがってレンズ駆動が行われる。一方、前回と同じ方向の場合には(S220:NO)、処理はステップS230に進み、AFNGフラグが確認されAFNGである場合には(S230:YES)、サブルーチンは終了する。AFNGでない場合には(S230:NO)、処理はステップS223に進む。
【0036】
ステップS223では、ステップS205で求められたデフォーカス量と、撮影レンズ50から取得したKバリューとを乗じることにより、焦点調節レンズ52を合焦位置まで移動させるのに必要な、AFモータ37の駆動パルス数が計算され、ステップS224において、求められた駆動パルス数にしたがってレンズ駆動が開始される。
【0037】
次に、ステップS225〜S229の一連のオーバーラップ処理が実行される。オーバーラップ処理では、撮影レンズ50を駆動しながら、次々とデフォーカス量の再計算が行われ、焦点調節レンズ52の駆動パルスが最新のデフォーカス演算結果に基づく駆動パルスで更新される。
【0038】
ステップS225では、ステップS205と同様の処理によりデフォーカス量が求められる。なお、オーバーラップ積分とは、撮影レンズ駆動中における、CCDセンサへの電荷蓄積処理であることを示す。ステップS226では、デフォーカス演算がOKであるか否かが確認される。演算OKである場合(S226:YES)、処理はステップS227に進み、演算NGである場合(S226:NO)、処理はステップS228に移る。ステップS227では、ステップS225において求められたデフォーカス量とKバリューとを乗算することにより、駆動パルスを更新するための新たな駆動パルスが算出され、以後、更新された駆動パルスにしたがってレンズ駆動が行われる。ステップS228では、端点検出されたか否かが確認される。端点検出された場合には(S228:YES)、レンズ駆動が停止されAFNGフラグが1にセットされてサブルーチンは終了する(S231,S232)。端点検出されていない場合には(S228:NO)、駆動パルスにしたがっての焦点調節レンズ52の駆動が終了しているか否かが確認される(S229)。駆動終了している場合には(S229:YES)、サブルーチンは終了する。駆動終了していない場合には(S229:NO)、処理はステップS225に戻り、オーバーラップ処理が続行される。
【0039】
図4及び図5は、ステップS211においてサブルーチンとして実行される減速位置検出処理の詳細を表すフローチャートである。図4に示すように、始めに、レンズ駆動中であるかが判定され、レンズ駆動中でない場合には(S401:NO)、サブルーチンは終了する。レンズ駆動中である場合には(S401:YES)、ステップS402において、CPU24は撮影レンズ50側から、現在の焦点調節レンズ52の位置を示す距離コードDv’を取得する。次にステップS403において、減速開始位置を示すパルス数を格納しておくための変数である、遠距離側減速位置パルスPf及び近距離側減速位置パルスPnが未設定であるか否かが確認される。この減速位置検出処理が、撮影レンズ脱着後始めて呼び出されるとき、これらPf及びPnは未設定(前述の図2におけるステップS202にてクリアされているため)であり(S403:YES)、次に処理はステップ404以降に進み、現在装着されている撮影レンズに最適なPf及びPnを設定するための処理が実行される。一方、Pf及びPnが既に設定されている場合には(S403:NO)、図5のステップS415以降の処理が行われ、焦点調節レンズ52が減速位置に到達している場合には減速制御が実行されることになる。
【0040】
ステップS404では、焦点調節レンズ52の移動方向が、近距離側の端点に向かっての移動であるか、遠距離側端点に向かっての移動であるかが判定される。近距離方向への移動である場合には(S404:YES)、ステップS405a〜S409の処理により、近距離側の減速位置パルスPnが決定される。一方、遠距離方向への移動である場合には(S404:NO)、ステップS410〜S414の処理により、遠距離側の減速位置パルスPfが決定される。
【0041】
近距離側の減速位置パルスPnを決定するための処理であるステップS405a〜S409の処理において、始めに撮影レンズ50側から得られるDv’が1→0に変化した時点からの、焦点調節レンズ52の駆動パルス数のカウントが開始され、カウント数が変数POとして格納される。このカウント処理は、焦点調節レンズ52が近距離側端点に到達するまで繰返し実行されるので、ステップS406において端点検出されたと判定されるときには(S406:YES)、変数P0のパルス数は、焦点調節レンズ52がDv’=0に相当する撮影距離範囲全体に渡って移動するための移動量に対応するパルス数を表すことになる。
【0042】
近距離側の減速開始位置Pnを決定するためのステップS405a〜S409の処理において、始めにステップS405aにおいて、Dv’=0となっているか否かが判定される。Dv’=0と判定される場合(S405a:YES)、すなわち、Dv’の1→0への変化が検出されると、ステップS405においてパルスのカウントが開始され、カウント値P0の格納が行われる。なお、ステップS405aにおいてDv’=0でないと判定される場合(S405a:NO)、すなわちDv’の1→0の変化がまだ起きていない場合には、本サブルーチは終了する。ステップS406では、焦点調節レンズ52が端点に到達することにより端点検出されたか否かが判定される。端点検出された場合(S406:YES)、処理はステップS407に進む。端点検出されていない場合には(S406:NO)、本サブルーチンは終了する。
【0043】
ステップS407において、撮影レンズ50から得られる最短撮影距離Dvminを用いて、近距離側の減速開始位置を(Dvmin+0.5)に相当する位置とするために、Dvmin、(Dvmin+0.5)に相当する撮影距離が、それぞれD1(メートル),D2(メートル)として求められる。
すなわち、Dvminに相当する撮影距離が次の定義にしたがって算出される。
D1=2^(Dvmin/2)
同様に、(Dvmin+0.5)に相当する撮影距離が次の定義にしたがって算出される。
D2=2^((Dvmin+0.5)/2)
【0044】
ステップS408では、撮影距離D1,D2の距離間での像面移動量に相当するパルス数Δpが次のように求められる。
撮影距離D1に相当する像面距離p1(ミリメートル)は、焦点距離fを用いて、
p1=(f^2)/D1
と表される。
同様に、撮影距離D2に相当する像面距離p2(ミリメートル)は、
p2=(f^2)/D2
と表される。
したがって、D1,D2の距離間に相当するパルス数は、
Δp=p1−p2
となる。
ステップS409において、Dv’=0の範囲全体に相当するパルス数P0からΔpを減じた値が変数Pnに格納される。
Pn=P0−Δp
すなわち、Pnは、Dv’が1→0の変化点(切り換わり位置)から減速開始位置までのパルス数を表す。このパルス数Pnに対応するレンズ移動範囲上の減速開始位置が、図6に位置Aとして示される。図6は、焦点調節レンズ52の移動範囲とDv’との対応を表している。Pnが設定されると、サブルーチンは終了する。
【0045】
ところで、撮影レンズにおいては、モータ駆動量とレンズの移動量とは比例するが、撮影距離は指数的に変化するので、近距離側ほど撮影距離の変化に対するレンズ移動量が大きくなる。一方、レンズ鏡筒内の空間的な制約等から、距離コードのビット数をあまり多くとることができない。そして、最近距離側領域、すなわち距離コードDv’=0となる領域は、最遠距離側のDv’=7となる領域よりも長くなる傾向にあり、レンズ毎でその長さも変化に富む。加えて、近距離側ほど、撮影距離の変化に伴う焦点調節レンズの移動量が大きくなる。
【0046】
したがって、単純に距離コードの最近距離領域に切り替わる地点から焦点調節レンズの減速駆動を始めると、最近距離側端点に対して必要以上に手前の位置から減速駆動が始まってしまい、迅速なレンズ駆動を妨げてしまう。そこで、本実施形態においては、迅速なレンズ駆動を行わせるべく、前述のステップS404〜S409の処理により、Dv’が1から0に切り替わる地点から、実際に焦点調節レンズが機械的に停止する近距離側の端点までの距離を計測し(上記P0の値に相当)、この距離と近距離側端点近傍の像面移動量(ステップS407及びS408のようにΔpを求めることに相当)とを考慮して、装着された撮影レンズに最適な減速開始位置を求めている(S409)。
【0047】
一方、遠距離側の減速位置パルスPfを決定するための処理であるステップS410〜S414の処理において、始めにステップS410で撮影レンズ50から受信した現在の距離コードDv’から、Dvが求められる(Dv=Dvmin+Dv’)。ステップS411において、端点検出されていないと判定される場合(S411:NO)、サブルーチンは終了する。端点検出されると(S411:YES)、すなわち焦点調節レンズ52が遠距離側端点まで移動していると、ステップS410において、最も遠距離側のDv’(=7)に対応する撮影距離Dvが求められた状態で、処理はステップS412に進む。
【0048】
ステップS412において、遠距離側の減速開始位置を、Dv’が6→7に切り換わった位置から0.5Dvの位置とするために、Dv’=7に対応するDv及び(Dv+0.5)に相当する撮影距離が、それぞれD1(メートル),D2(メートル)として求められる。
すなわち、Dvに相当する撮影距離が次の定義にしたがって算出される。
D1=2^(Dv/2)
同様に、(Dv+0.5)に相当する撮影距離が次の定義にしたがって算出される。
D2=2^((Dv+0.5)/2)
【0049】
ステップS413では、撮影距離D1,D2の距離間での像面移動量に相当するパルス数Δpが次のように求められる。
撮影距離D1に相当する像面距離p1(ミリメートル)は、焦点距離fを用いて、
p1=(f^2)/D1
と表される。
同様に、撮影距離D2に相当する像面距離p2(ミリメートル)は、
p2=(f^2)/D2
と表される。
したがって、D1,D2の距離間に相当するパルス数は、
Δp=p1−p2
となる。
ステップS414において、Δpの値が、変数Pfの値として格納される。すなわち、Pfは、Dv’が6→7に切り替わった地点から減速開始位置までのパルス数を表す。このパルス数Pfに対応するレンズ移動範囲上の減速開始位置が、図6に位置Bとして示される。Pfが設定されると、サブルーチンは終了する。
【0050】
なお、上記遠距離側においては、近距離側とは違い、Dv’が7に切り替わる地点から実際の遠距離端点までの移動量が各種レンズ間でほとんど差違がないので、上記のような移動量(P0)の測定はせずに、処理の高速化を図っている。
【0051】
サーチ駆動中にこの減速位置検出処理が呼び出され、既に減速位置パルスPf,Pnが設定されているときには(S403:NO)、ステップS415〜S423の処理により、焦点調節レンズ52が減速開始位置まで到達したと判定されると減速制御が開始される。始めに、ステップS415では、焦点調節レンズ52の、サーチ駆動における移動方向が判定される。遠距離側から近距離側に向けての移動で(S415:YES)、Dv’の1→0への変化点であると判定された場合(S416:YES)、近距離側の減速開始位置を検出するためにレンズ駆動パルスのカウントが開始される(S417)。パルスカウント開始後であって(S420:YES)、カウント値が近距離側の減速位置パルスPnを超えると(S421:YES)、ステップS422において減速制御が開始される。次に、パルスカウントが終了され(S423)、サブルーチンは終了する。ステップS416において、Dv’の1→0への変化点でないと判定される場合(S416:NO)、ステップS420において、パルスカウントが開始されていないと判定される場合(S420:NO)、ステップS421においてカウント値が、減速位置パルスPnを超えていないと判定される場合には(S421:NO)、サブルーチンは終了する。したがって、焦点調節レンズ52が遠距離側から近距離側に向けて移動し、図6の位置Aより近距離側のゾーンにある間、減速制御が行われる。
【0052】
一方、ステップS415において、焦点調節レンズ52の移動方向が、近距離から遠距離方向であると判定される場合(S415:NO)、ステップS418において、Dv’の6→7への変化点であるか否かが判定される。Dv’の6→7への変化点であると判定されると(S418:YES)、遠距離側の減速開始位置を検出するために、駆動パルスのカウントが開始される(S419)。近距離側に関して上述した場合と同様に、パルスカウント数がPfを超えると(S421:YES)、減速処理が開始される(S422)。ステップS418において、Dv’が6→7への変化点でないと判定される場合(S418:NO)、ステップS420において、パルスカウントが開始されていないと判定される場合(S420:NO)、ステップS421においてカウント値が、減速位置パルスPfを超えていないと判定される場合には(S421:NO)、サブルーチンは終了する。したがって、焦点調節レンズ52が近距離側から遠距離側に向かって移動すると、図6の位置Bより遠距離側のゾーンにある間、減速制御が行われる。
【0053】
以上説明した減速位置開始処理は、図2に示すようにサーチ駆動の間のステップS211において実行される。したがって、カメラに撮影レンズを装着後、一度サーチ駆動が実行されると、減速位置パルスPn,Pfが決定され、それ以降のサーチ駆動では、減速制御が行われることになる。すなわち、撮影レンズが交換される度に、その撮影レンズに適した減速位置パルスPn,Pfが決定され、減速制御が実行されることになる。これらPn,Pfの値は、不揮発性メモリであるEEPROM42に格納され、撮影レンズ脱着が行われない限り、クリアされずに用いられる。なお、図4において、減速位置パルスのPn,Pfの設定は、サーチ駆動が行われたときに実行されているが、このような制御に代えて、撮影レンズ脱着が行われた際に最初に必ずサーチ駆動と同等のレンズ駆動をし、減速位置パルスを設定するような制御とすることも可能である。
【0054】
ステップS422において開始される減速制御は、例えば、AFモータ37をDC駆動から、所定のデューティの信号で駆動するパルス変調駆動に切り替えることによる減速制御であるが、他の方式による減速制御を行うことも可能である。
【0055】
また、ステップS407において、近距離側の減速開始位置は、Dvminから0.5Dvの位置となるように決定されているが、ここで用いる0.5Dvという値は1つの例であり、他の値を用いても良い。同様に、ステップS412において、遠距離側の減速開始位置は、Dv’が6→7に変化してから0.5Dvの位置となるように決定されているが、ここで用いる0.5Dvという値に代えて他の値を用いることも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、端点の近傍に検出スイッチのような専用の検出機構を備えることなく、距離コードと距離コードの変化点からのパルス数とに基づいて、端点付近において高い精度で減速開始位置を決定し、適切な焦点調節レンズの減速制御を行うことが可能である。
【0057】
近距離方向駆動時の減速開始位置は、撮影レンズの最短撮影距離Dvminから所定距離の位置に決定され、また、遠距離方向駆動時の減速開始位置は距離コードが最遠側の値に変化する位置から所定の距離の位置に決定される。すなわち、減速開始位置は、撮影レンズ固有の情報にしたがって、常に最適な位置に決定される。したがって、距離コードの区分数や、1区分でカバーされる距離範囲が撮影レンズ毎に異なっている場合であっても、減速開始位置を常に適切な位置に決定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による、カメラの全体構成を表すブロック図である。
【図2】図3と共に、図1のカメラで実行されるAF処理サブルーチンを表すフローチャートである。
【図3】図2と共に、図1のカメラで実行されるAF処理サブルーチンを表すフローチャートである。
【図4】図5と共に、図1のカメラで実行される減速位置検出処理サブルーチンを表すフローチャートである。
【図5】図4と共に、図1のカメラで実行される減速位置検出処理サブルーチンを表すフローチャートである。
【図6】図1のカメラにおける焦点調節レンズとDv’との関係を表す図である。
【符号の説明】
2 メインミラー
4 サブミラー
6 ファインダー内表示LCD
8 ペンタプリズム
10 カメラ本体
12 測光IC
14 周辺制御回路
24 CPU
28 AFユニット
37 AFモーター
42 EEPROM
50 撮影レンズ
52 焦点調節レンズ
56 レンズCPU
91 メインスイッチ
92 測光スイッチ
94 AFスイッチ
Claims (6)
- 被写体像を検出してデフォーカス量を求める焦点検出手段と、
前記デフォーカス量に基づき焦点調節レンズを駆動制御するレンズ駆動手段と、
前記焦点調節レンズの移動範囲内における位置を検出し撮影距離コードを出力する位置検出手段と、
前記位置検出手段から得られる撮影距離コードと、前記焦点調節レンズの移動量に応じて生成されるパルス数とに基づいて前記焦点調節レンズの減速開始位置を決定する減速位置決定手段と、
前記焦点調節レンズが前記減速開始位置に到達すると減速制御を開始する減速制御手段と、
前記焦点調節レンズが機械的端点に達したことを検出する端点検出手段と、
を備え、
前記減速位置決定手段は、
前記端点検出手段での端点検出結果を用い、前記撮影距離コードが前記移動範囲における最も近距離側を示す値に変化する位置から最近距離側端点に達するまでの距離に対応するパルス数(P 0 )を計測し、
前記最近距離側端点から当該最近距離側端点近傍の所定位置までの移動量に相当するパルス数(ΔP)を算出して、前記パルス数(P 0 )と前記パルス数(ΔP)との差分となるパルス数(Pn)を算出し、
前記撮影距離コードが前記移動範囲における最も近距離側を示す値に変化する位置から、近距離側に向かって前記算出されたパルス数(Pn)に相当する距離を移動した位置を近距離方向駆動時の減速開始位置と決定することを特徴とする自動焦点調節装置。 - 前記減速位置決定手段は、
前記焦点調節レンズによる最短撮影距離(Dvmin)の情報を有し、
所定のアルゴリズムに基づいて、前記最短撮影距離(Dvmin)に対応する像面距離p1と、当該最短撮影距離(Dvmin)に所定の距離αを加えた距離(Dvmin+α(但し、α>0))に対応する像面距離p2とを算出し、
前記像面距離p1とp2との差分に基づいて前記パルス数(ΔP)を算出すること、を特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。 - 被写体像を検出してデフォーカス量を求める焦点検出手段と、
前記デフォーカス量に基づき焦点調節レンズを駆動制御するレンズ駆動手段と、
前記焦点調節レンズの移動範囲内における位置を検出し撮影距離コードを出力する位置検出手段と、
前記位置検出手段から得られる撮影距離コードと、前記焦点調節レンズの移動量に応じて生成されるパルス数とに基づいて前記焦点調節レンズの減速開始位置を決定する減速位置決定手段と、
前記焦点調節レンズが前記減速開始位置に到達すると減速制御を開始する減速制御手段と、
を備え、
前記減速位置決定手段は、
前記撮影距離コードが前記移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化した位置の撮影距離に所定の距離βを加えた距離の位置を遠距離方向駆動時の減速開始位置と決定するものであって、前記撮影距離コードが前記移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化する位置から、距離として決定された該減速開始位置に至る距離に相当する前記焦点調節レンズの移動量を求め、該求められた移動量に対応するパルス数を算出して所定量Pfとし、前記撮影コードが前記移動範囲における最も遠距離側を示す値に変化した位置から、遠距離側に向かって前記パルス数が前記所定量Pfに達した位置を遠距離方向駆動時の減速開始位置と決定すること、を特徴とする自動焦点調節装置。 - 前記決定された減速開始位置を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記減速制御手段は、前記記憶された減速開始位置に基づいて減速制御を開始すること、を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動焦点調節装置。 - 撮影レンズの脱着を検出する手段をさらに備え、
前記減速位置決定手段は、撮影レンズが装着されたとき減速開始位置を決定すること、を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の自動焦点調節装置。 - 前記減速制御手段は、レンズ駆動モータをパルス幅変調方式(PWM)によって制御して減速制御を行うこと、を特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の自動焦点調節装置。
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